JP4578298B2 - エンコーダ出力信号波形補正装置 - Google Patents

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Description

本発明は、位置、角度、速度、角速度等の検出を行うエンコーダの2相正弦波状信号の波形を補正するエンコーダの出力信号波形補正装置に関する。
エンコーダのスケールに形成される格子の間隔には加工限界があるため、スケール格子より細かい間隔を測定するには、エンコーダが出力する正弦波状信号の位相変化の空間周期を更に細分して内挿する必要がある。このため、従来より種々の内挿回路が用いられている。ディジタル処理による内挿回路は例えば、エンコーダから出力される90°位相が異なるA、B相正弦波状信号を所定の周波数でサンプリングしてディジタルデータに変換するA/Dコンバータと、このA/Dコンバータにより得られたディジタルデータDA、DBに基づいて各サンプリング点の位相角データPHを求めるルックアップテーブルを記憶したメモリとから構成される。ルックアップテーブルは、逆正接関数(ATAN)を用いた、PH=ATAN(DB/DA)に基づいて作成される。
エンコーダが出力するA、B相正弦波状信号は、振幅、オフセットが完全に一致していることはなく、また、位相差が完全に90°であることもない。例えば、A、B相正弦波状信号電圧の振幅が異なると、リサージュ波形は楕円となり、また各信号電圧のオフセット値により、リサージュ波形は原点からずれた円又は楕円の波形となる。また、位相差が完全に90°ではなく誤差を含んでいる場合、リサージュ波形は座標軸に対して45°方向を長軸たまは短軸とする楕円となる。内挿回路はA、B相正弦波状信号を正弦波と仮定して作られているため、理想的な正弦波からのズレは内挿精度に悪影響を与える。このため、A、B相正弦波状信号における振幅誤差、位相誤差及びオフセットを補正するための装置が、例えば特許文献1により提案されている。この装置は、n個の係数を持つA相及びB相の正弦波信号の推定モデルを使用し、同時刻における誤差を含むA相及びB相の正弦波信号を少なくともn組サンプリングし、サンプリングした測定値に基づいて、推定モデルのn個の係数をリアルタイムで補正し、推定モデルの出力信号又は推定モデルの出力信号から導出された情報を位置情報又は角度情報として出力するようにしたものである。
特開2004−219333号公報、段落0024〜0026、図1
しかし、エンコーダから出力されるA、B相正弦波状信号は、通常、完全な正弦波ではなく、白色雑音や奇数次高調波成分等の波形歪み成分が重畳しているために歪んでいる。このような波形歪みは、特許文献1の技術において、推定精度の低下をもたらす。特に、上記技術では、リアルタイム性を考慮して4,5点しかサンプリングを行わないため、波形歪みによる推定精度の劣化は回避が困難である。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、正弦波状信号に含まれる白色雑音成分及び高調波成分等の波形歪み成分を効果的に除去し、これにより内挿回路における内挿精度の向上、ひいては測定精度の向上を図ることができるエンコーダ出力信号波形補正装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るエンコーダ出力信号波形補正装置は、正弦波状の基本波信号に白色雑音成分と高調波成分とを含む波形歪み成分が重畳されたエンコーダの出力信号を入力し前記エンコーダの出力信号に含まれる白色雑音成分を抑圧する適応線スペクトル強調手段と、この適応線スペクトル強調手段からの出力信号に含まれる高調波成分を推定して推定高調波信号を生成し出力する高調波成分推定手段と、前記適応線スペクトル強調手段で白色雑音成分が抑圧された前記エンコーダの出力信号から前記推定高調波信号を減算して波形補正された出力信号を出力する第1の減算手段とを備えたことを特徴とする。
ここで、前記適応線スペクトル強調手段は、例えば、前記エンコーダの出力信号を処理する適応フィルタと、この適応フィルタの出力から前記エンコーダの出力信号を減算して誤差信号を出力する第2の減算手段と、適応アルゴリズムに基づいて前記第2の減算手段からの誤差信号を最小にするように前記適応フィルタを調整する第1の適応アルゴリズム実行手段とを備えて構成することができる。
また、前記高調波成分推定手段は、例えば、前記エンコーダの出力信号に含まれる基本波信号の周波数である基本波周波数を検出する基本波周波数検出手段と、 前記検出された基本波周波数に基づいて推定基本波信号を生成し出力する基本波信号推定手段と、前記適応線スペクトル強調手段の出力信号から前記推定基本波信号を減算する第3の減算手段と、前記基本波周波数から3次高調波成分の周波数である3次高調波周波数を求める3次高調波周波数算出手段と、前記算出された3次高調波周波数と同じ周波数で前記第3の減算手段の出力信号との誤差が最小になるように振幅及び位相が調整された推定3次高調波信号を生成しこれを前記推定高調波信号として出力する適応正弦波検出手段とを備えて構成することができる。
更に、前記適応正弦波検出手段は、例えば、前記3次高調波周波数と同じ周波数の第1の正弦波状信号を発生させる第1の正弦波状信号発生手段と、前記第1の正弦波状信号に対して90°位相が異なる第2の正弦波状信号を出力する第2の正弦波状信号発生手段と、これら第1及び第2の正弦波状信号発生手段からの出力の振幅をそれぞれ調整する第1及び第2の振幅調整手段と、これら第1及び第2の振幅調整手段からの出力を加算して前記推定高調波信号として出力する加算手段と、前記第3の減算手段の出力信号から前記加算手段の出力を減算して誤差信号を出力する第4の減算手段と、適応アルゴリズムに基づいて前記第4の減算手段からの誤差信号を最小にするように前記第1及び第2の振幅調整手段を調整する第2の適応アルゴリズム実行手段とを備えて構成することができる。
本発明によれば、正弦波状の基本波信号に白色雑音及び高調波成分等の波形歪み成分が重畳されたエンコーダの出力信号から、適応線スペクトル強調器により白色雑音を抑制し、この白色雑音が抑制された信号から高調波成分推定手段により高調波成分を推定し、適応線スペクトル強調器で白色雑音成分が抑圧されたエンコーダの出力信号から高調波成分推定手段により推定された推定高調波成分を減算するように構成しているので、元のエンコーダの出力信号から白色雑音及び高調波成分を抑圧した正確な正弦波状の基本波信号を得ることができ、内挿回路における内挿精度の向上、ひいては測定精度の向上を図ることができる。
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係るエンコーダ出力信号補正装置の基本構成を示すブロック図である。このエンコーダ出力信号補正装置は、エンコーダ10から出力されるA相出力信号A0及びB相出力信号B0を、それぞれ所定のサンプリング周波数でA/D変換するA/D変換器20A、20Bと、これらA/D変換器20A,20Bの出力A1,B1から白色雑音及び高調波成分を含む波形歪み成分を除去する波形補正部30と、この波形補正部30から出力されるA相及びB相の正弦波状信号A2,B2を入力して、これら正弦波状信号A2,B2に含まれるオフセット誤差、振幅誤差及び位相誤差を補正して最終的な補正済みのA相及びB相正弦波状信号A4,B4を出力するオフセット・振幅・位相補正部40とを備えて構成されている。
エンコーダ10はその検出原理は問わないが、例えば光電式、磁気式又は静電容量式である。エンコーダ10から出力される90°の位相差を有する2相正弦波状信号A、Bは、通常、波形歪み、振幅誤差、位相誤差、オフセット等を含んでいる。
2相正弦波状信号A0、B0は、それぞれA/D変換器20A、20Bにより、所定の周波数でサンプリングされてディジタル信号A1、B1に変換され、波形補正部30に入力される。波形補正部30に入力されるディジタル信号A1,B1には、白色雑音及び3次高調波成分等の波形歪み成分が含まれているが、ディジタル信号A1,B1は、波形補正部30で補正され、オフセット・振幅・位相補正部40に入力されてオフセット、振幅及び位相を補正される。
ここで、波形補正部30は、本願発明の特徴をなす部分であり、例えば図2に示すように構成されている。
すなわち、波形補正部30は、適応線スペクトル強調器(Adaptive Line Enhancer:ALE)31A,31B、高調波成分推定部32及び第1の減算器33A,33Bを備えて構成されている。適応線スペクトル強調器31A,31Bは、A/D変換器20A,20Bから出力されるA相及びB相のディジタル信号A1,B1をそれぞれ入力し、ディジタル信号A1,B1に含まれる白色雑音成分を抑圧する。高調波成分推定部32は、適応線スペクトル強調器31A,31Bからの出力信号A3,B3に含まれる高調波成分を推定して推定高調波信号A3″,B3″を生成出力する。そして、第1の減算器33A,33Bは、適応線スペクトル強調器31A,31Bの出力信号A3,B3から推定高調波信号A3″,B3″を減算して波形補正された出力信号A2,B2を出力する。
次に、このように構成された波形補正部30の動作と各部の詳細構成について説明する。
A/D変換器20A,20Bから出力されるディジタル信号A1,B1には、正弦波状の基本波信号に波形歪み成分が重畳されている。適応線スペクトル強調器31A,31Bでは、ディジタル信号A1,B1から波形歪み成分のうちの白色雑音成分を除去する。
適応線スペクトル強調器31A,31Bは、例えば図3に示すように、ディジタル信号A1,B1を遅延させる遅延部311と、遅延部311の出力にフィルタリング処理を施すFIRフィルタ等からなる適応フィルタ312と、適応フィルタ312の出力から、入力されたディジタル信号A1,B1を減算して誤差信号を出力する第2の減算器313と、所定の適応アルゴリズムに基づいて第2の減算器313から出力される誤差信号を最小にするように適応フィルタ312の係数を調整する第1の適応アルゴリズム実行部314とを備えて構成されている。遅延部311は、白色雑音の相関を無くすために設けられており、これにより、入力信号に含まれる正弦波の周波数が未知であっても雑音除去が可能になる。適応アルゴリズムとしては、例えば最急降下法による最小二乗平均アルゴリズム(Least Mean Square: LMS)等を用いることができる。
実際に、遅延部311を5サンプル遅延、適応フィルタ312を100次FIR適応フィルタ、適応アルゴリズムとしてLMSを使用して適応線スペクトル強調器31A,31Bを構成し、白色雑音を含む正弦波状信号を入力させた実験結果を図4に示す。図4に示すように、上述した適応線スペクトル強調処理により、白色雑音成分が大幅に抑制されていることが分かる。
次に、高調波成分推定部32について説明する。高調波成分推定部32は、図2のように構成されている。
適応線スペクトル強調器31A,31Bの出力信号A3,B3は、基本波成分に高調波成分が重畳された信号であるが、一般に(基本波信号≫高調波成分)の関係が成り立つので、この関係を利用して、ω検出部321で、出力信号A3,B3からそれに含まれる基本波周波数ωを検出する。この基本波周波数ωは、エンコーダ10のスケールの移動速度によって変化するので、リアルタイムで精度良く検出することが必要である。そのような要求を満足するω検出部321は、例えば図5に示すように構成することができる。すなわち、予めAB相の振幅調整等によってsin(ωk),cos(ωk)とほぼ同様と見なせる基本波信号を含む出力信号A3,B3は、逆正接変換部(ATAN)3211に入力され、角度ωkに変換される。この角度ωkと、単位遅延回路3212で1サンプル遅延された角度ω(k-1)との差分を減算器3213で求めることで、基本波信号の角周波数(基本波周波数)ωが求められる。
また、上記の例では、2相の信号A3,B3が90°の位相差であることを前提としたが、両者の位相差が正確に90°でない場合も考えられるので、図6に示すように、一方の出力信号A3の位相を、ヒルベルト変換器3214により90°ずらすと共に、遅延回路3215でヒルベルト変換器3214での処理時間を補償することにより、正確に90°位相差を有する信号が得られるので、これをATAN部3211に入力することにより基本波周波数ωを求めるようにしても良い。
このようにして求められた基本波周波数ωは、A相波形推定部322A及びB相波形推定部322Bに入力され、ここで基本波信号の推定に供される。A相波形推定部322A及びB相波形推定部322Bは、図7に示すように構成することができる。まず、第1の正弦波状信号発生器3221及び第2の正弦波状信号発生器3222から基本周波数ωと同じ周波数で互いに90°位相が異なる第1及び第2の正弦波状信号を発生させる。これらの正弦波状信号は、第1及び第2の振幅調整部3223,3224で振幅調整され、加算器3225で加算される。適応線スペクトル強調器31A,31Bからの出力信号A3,B3は、第4の減算器3226で、加算器3225の出力を減算され、その差分が誤差信号εA2,εB2として適応アルゴリズム実行部3227に与えられている。適応アルゴリズム実行部3227は、LMS等の所定のアルゴリズムに従って、減算器3226の出力を最小にするように振幅調整部3223,3224を調整する。これにより加算器3225の出力が推定基本波信号A2′,B2′として出力される。
図2において、適応線スペクトル強調器31A,31Bからの出力信号A3,B3には基本波信号と高調波成分とが含まれているが、第2の減算器323A,323Bで、推定基本波信号A2′,B2′をそれぞれ減算することにより、高調波成分A3′,B3′が抽出される。一方、ω検出部321で検出された基本波周波数ωは、3次高調波周波数計算部324にも与えられ、ここでωを3倍した3次高調波周波数ωが求められる。このωは、高調波成分A3′,B3′と共に、適応正弦波検出器325A,325Bに供給されている。
適応正弦波検出器325A,325Bは、具体的には図8に示すように、A相及びB相波形推定部322A,322Bとほぼ同様に構成されている。すなわち、適応正弦波検出器325A,325Bは、3次高調波周波数ωと同じ周波数で互いに90°の位相差を持つ第1及び第2の正弦波状信号を生成出力する第1及び第2の正弦波状信号発生器3251,3252と、正弦波状信号発生器3251,3252からの出力の振幅をそれぞれ調整する第1及び第2の振幅調整部3253,3254と、これら振幅調整部3253,3254からの出力を加算して推定3次高調波成分A3″,B3″として出力する加算器3225と、第3の減算器323A,323Bからの高調波成分A3′,B3′から推定3次高調波A3″,B3″を減算して誤差信号εA3,εB3を出力する第4の減算器3256と、適応アルゴリズムに基づいて第4の減算器3256からの誤差信号εA3,εB3を最小にするように第1及び第2の振幅調整部3253,3254を調整する第2の適応アルゴリズム実行部3257とを有している。
このようにして得られた推定3次高調波成分A3″,B3″を、図2の第1の減算器33A,33Bにおいて、高調波成分を含む適応線スペクトル強調器31A,31Bの出力から減算することにより、白色雑音及び3次高調波の除去された正弦波状の基本波信号を殆ど再現した出力信号A2,B2を得ることができる。
これら各部は、具体的には、DSP(Digital Signal Processor)、CPU等のハードウェアと、DSP,CPU等で実行されるソフトウェアとにより構成することができる、図9は、以上の動作をソフトウェアで実現する場合のフローチャートを示している。
すなわち、エンコーダ10の出力信号A0,B0には、基本波信号に波形歪み成分が重畳しているが、まず、適応線スペクトル強調器でAB相のエンコーダ出力信号から白色雑音を除去する(S1)。次に、AB相の基本波信号の周波数ωを検出し、基本波信号を推定する(S2)。続いて、白色雑音が除去された信号から推定基本波信号を除去して3次高調波成分を含む高調波成分を抽出する(S3)。次に、ステップS3で抽出された高調波成分及びステップS2で検出された基本波信号の周波数の3倍の3次高調波周波数に基づいて、3次高調波成分を推定する(S4)。そして、直近に更新されたAB相信号から推定3次高調波成分を減算することにより、AB相信号を更新する(S5)。これにより、波形歪みのない出力信号A2,B2を得ることができる。
なお、ステップS2におけるωは、ステップS5の出力信号が得られるまでは、ステップS1の出力信号を入力として推定するが、ステップS5の出力信号が得られるようになったら、この補正信号を使ってωの推定を行うようにすれば、より高精度のω推定が可能になる。
図10は、3次高調波成分の除去前(a)と、除去後(b)のパワースペクトルをそれぞれシミュレートした結果を示すグラフである。図示のように、上記構成により、3次高調波の除去効果が高いことが確認できた。
なお、上記実施形態における適応信号処理は、500〜700程度の積和演算回数で実現可能であり、高速処理が可能である。また、上記実施形態では、適応アルゴリズムとして、基本的な最急降下法による最小二乗平均アルゴリズムを使ったが、高い収束性と効率の良い演算を実現するために、逐次最小二乗法(Recursive Least Square, RLS)や最小二乗格子型(Least Squares Lattice, LSL)アルゴリズムなどを用いれば、より高度な処理が実現できる。
また、AB相の信号を独立に扱うには、基本波周波数ωが固定体に対する移動体の相対速度に依存するというエンコーダの性質上、DC成分から適用可能なヒルベルト変換回路が必要となるが、これは周波数変調することで実現可能である。すなわち、DC〜fxまでの帯域信号を、周波数変調により、fdc〜ffxの帯域へ変換することでヒルベルト変換器の実現は容易になる。DC成分からの信号を扱う必要がない場合には、さらに実現は容易になる。
また、適応フィルタには、狭帯域の帯域通過フィルタを使い基本波信号成分のみを抽出することも可能である。
この発明の一実施形態に係るエンコーダ出力信号補正装置の基本構成を示すブロック図である。 図1における波形補正部の具体的な構成を示す回路図である。 図2における適応線スペクトル強調器の具体的な構成を示す回路図である。 適応線スペクトル強調器の効果を示すグラフである。 図2におけるω検出部の具体的な構成を示す回路図である。 図2におけるω検出部の他の具体的な構成を示す回路図である。 図2のAB相波形推定部の具体的な構成を示す回路図である。 図2の適応正弦波検出器の具体的な構成を示す回路図である。 同波形補正部の処理を示すフローチャートである。 同波形補正部の効果を示すグラフである。
符号の説明
10…エンコーダ、 20A、20B…A/D変換器、30…波形補正部、31A,31B…適応線スペクトル強調器、32…高調波成分推定部、33A,33B…第1の減算器、40…オフセット・振幅・位相補正部。

Claims (4)

  1. 正弦波状の基本波信号に白色雑音成分と高調波成分とを含む波形歪み成分が重畳されたエンコーダの出力信号を入力し前記エンコーダの出力信号に含まれる白色雑音成分を抑圧する適応線スペクトル強調手段と、
    この適応線スペクトル強調手段からの出力信号に含まれる高調波成分を推定して推定高調波信号を生成し出力する高調波成分推定手段と、
    前記適応線スペクトル強調手段で白色雑音成分が抑圧された前記エンコーダの出力信号から前記推定高調波信号を減算して波形補正された出力信号を出力する第1の減算手段と
    を備えたことを特徴とするエンコーダ出力信号波形補正装置。
  2. 前記適応線スペクトル強調手段は、
    前記エンコーダの出力信号を処理する適応フィルタと、
    この適応フィルタの出力から前記エンコーダの出力信号を減算して誤差信号を出力する第2の減算手段と、
    適応アルゴリズムに基づいて前記第2の減算手段からの誤差信号を最小にするように前記適応フィルタを調整する第1の適応アルゴリズム実行手段と
    を備えてなることを特徴とする請求項1記載のエンコーダ出力信号波形補正装置。
  3. 前記高調波成分推定手段は、
    前記エンコーダの出力信号に含まれる基本波信号の周波数である基本波周波数を検出する基本波周波数検出手段と、
    前記検出された基本波周波数に基づいて推定基本波信号を生成し出力する基本波信号推定手段と、
    前記適応線スペクトル強調手段の出力信号から前記推定基本波信号を減算する第3の減算手段と、
    前記基本波周波数から3次高調波成分の周波数である3次高調波周波数を求める3次高調波周波数算出手段と、
    前記算出された3次高調波周波数と同じ周波数で前記第3の減算手段の出力信号との誤差が最小になるように振幅及び位相が調整された推定3次高調波信号を生成しこれを前記推定高調波信号として出力する適応正弦波検出手段と
    を備えてなることを特徴とする請求項1又は2記載のエンコーダ出力信号波形補正装置。
  4. 前記適応正弦波検出手段は、
    前記3次高調波周波数と同じ周波数の第1の正弦波状信号を発生させる第1の正弦波状信号発生手段と、
    前記第1の正弦波状信号に対して90°位相が異なる第2の正弦波状信号を出力する第2の正弦波状信号発生手段と、
    これら第1及び第2の正弦波状信号発生手段からの出力の振幅をそれぞれ調整する第1及び第2の振幅調整手段と、
    これら第1及び第2の振幅調整手段からの出力を加算して前記推定高調波信号として出力する加算手段と、
    前記第3の減算手段の出力信号から前記加算手段の出力を減算して誤差信号を出力する第4の減算手段と、
    適応アルゴリズムに基づいて前記第4の減算手段からの誤差信号を最小にするように前記第1及び第2の振幅調整手段を調整する第2の適応アルゴリズム実行手段と
    を備えたものであることを特徴とする請求項3記載のエンコーダ出力信号波形補正装置。
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JP2003262518A (ja) * 2002-03-11 2003-09-19 Tamagawa Seiki Co Ltd 自己校正型角度検出器

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