JPH0271312A - 位置検出器における自動誤差補正方法 - Google Patents

位置検出器における自動誤差補正方法

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JPH0271312A
JPH0271312A JP22385088A JP22385088A JPH0271312A JP H0271312 A JPH0271312 A JP H0271312A JP 22385088 A JP22385088 A JP 22385088A JP 22385088 A JP22385088 A JP 22385088A JP H0271312 A JPH0271312 A JP H0271312A
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Yasuhiro Ezuka
江塚 育弘
Akira Nanbae
難波江 章
Yasubumi Akagi
泰文 赤木
Satoshi Ogasawara
悟司 小笠原
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば産業用ロボット、NC工作機その他位
置検出を必要とする装置、機器等に使用することのでき
る位置検出器、特に電磁的な検出器において適用して好
適な自動誤差補正方法に関し、更に具体的には、検出部
の出力に高調波成分を含む場合の位置検出器において、
高調波による誤差を自動的に補正することができるよう
にした自動誤差補正方法に関する。
(従来の技術及び発明が解決しようとする課題)位置検
出技術は、種々の分野、用途に広く利用される。
位置検出のための検出器の構造、その検出方式等につい
ては、各種のものがあり、適用する装置、機器あるいは
システムに応じて、また、必要とされる検出精度、性能
、使用場所乃至は状況等によって、適合する位置検出器
が利用されるが、特に、堅牢性、耐振動性、耐高温性な
どを重視する場合には、レゾルバを位置検出手段として
使用することができる。
レゾルバには、ブラシレスタイプのものもあり、ブラシ
レスレゾルバは、信号を取り出すのにブラシを用いず、
ブラシレス化して電気的接触部をなくしたものであり、
より高信頼性を紹持しようとするときは、かかるタイプ
のものが使用される場合も多い。
レゾルバは、一種の回転トランスであり、従って、電磁
的な検出手段であって、原理的には、ロータと検出のた
めのコイルとを有し、ロータの回転に伴い回転角に応じ
た信号が出力され、これが位置を示す角度情報として取
り出される。
この種の位置検出器、特にブラシレスレゾルバは、多様
な使用環境下で作動されることが想定される自動機械等
に用いるのに適している。すなわち、検出部として例え
ばホール素子を用いるものの場合や、あるいはエンコー
ダを使用した検出器などの場合に比べても、先にも触れ
た如く、構造上、基本的に電子回路がなく堅牢であるこ
と、高温に強いこと、振動、衝撃に強いこと、高気圧、
真空、放射線等特殊用途でも使用できる等の利点を有し
ており、しかも、本来はアナログ検出器であるが、コン
バータすなわちレゾルバ/ディジタル変換器(RDC;
  Re5olver to I)igl、alCon
verter)と組み合わせ使用することにより、個体
差がなくても、使用に伴う作用荷重の変化とか、経年変
化、例えば軸受の油圧変化、部品の劣化等に起因して位
置ずれに影響を与える信号中の高調波成分の量が変わっ
てくる。従来は、位置検出器において検出精度を自分自
身で補正する機能を有してはいない。
検出精度の自己診断は、既述したレゾルバの場合であっ
ても、これが実現できれば、更にその有用性の拡大に寄
与できる。すなわち、レゾルバは、既述したように、m
i環境に優れているのがその利点の一つであり、それ数
多様な環境条件下で使用され得る産業用ロボット等にも
適用されるわけであるが、このようなレゾルバであって
も、経時的な検出特性の変化を皆無とすることはできな
いから、使用レゾルバ本体につき予め検出誤差分を測定
しておいて、これにより誤差補正を施すようにした場合
でも、その後使用に伴って誤差量も変化した時、要求さ
れる補正量は当初設定したものからズしてくるのは避け
られず、従って、かかる手法によるときは、使用個体毎
に予め補正量を求ディジタル化への対応も可能となった
ことから、ディジタル制御を必要とするロボット、工作
機等各種自動機械のサーボシステムにおける位置制御(
ポジション制御)にも採用されるようになってきている
」1記のような検出手段は、かように耐環境性等に優れ
るものであり、また、変換器と組み合わせるときは位置
情報をディジタル出力として得ることもできるものであ
るけれども、実際の使用における検出部本体からの信号
には高調波成分が乗っている。ずなわち、ロータの形状
のばらつき、コイルの特性、ギャップのばらつき等があ
るので本体部より出力される信号(アナログ信号)が歪
むため、検出信号に高次調波が含まれる。従って、高調
波成分が乗っている信号に基づいて検出した位置と実際
の位置とにずれが発生し、かかる高調波による誤差は、
高分解能が要求される場合の制御においては、精度向上
の制約となる。
信号に含まれる高調波成分は、その程度が使用検出部個
体間でバラツキがあり、更には、当初はめておくなどの
手間が要求されるのは勿論、補正が仕用状態とか経年変
化によって左右される結果、適正な誤差補正をなし得な
いこととなる。特に、精密で高分解能が要求されるロボ
ット等の制御系において、長期に亘り高精度の位置制御
(例えば、15万分割/回転以上)を維持、確保しよう
とする場合、これに応えるのは容易ではない。
特開昭59−148812号公報には、検出側における
レゾルバの位相誤差補償技術が記載されており、また、
特公昭61−44245号公報には、レゾルバ検出誤差
補正技術が開示されている。
各公報に示されるものは、いずれも、レゾルバに接続さ
れる回路として、いわゆる移相器方式によるものを使用
している。
前者の公報によるものは、位相検出型のレゾルバにおい
て検出N誤差をキャンセルする方法で、この検出器は位
置、速度のセンサとして利用できるものであるが、該公
報に所載の2つの方法では、補正量はそれぞれψ(ωシ
)、ψ(ω1−+−T)と示されており、これが適用さ
れるようになってい補正量の求め方については、特にそ
の具体的手段を開示してはいないが、位相誤差ψ(0)
は予め測定して知ることができるとされ、そして、位相
誤差に相当するψ(ωt)、ψ(ωt+4)を用いると
されていることから、このものは、検/JSM誤差をキ
ャンセルするために使用検出器につき別途予め測定して
補正量の設定を行うことが必要とされることとなる。
後者の公報によるものは、位相差(移相差)により位置
、速度の検出を行うレゾルバの検出誤差を補正するもの
であって、レゾルバの位相出力を対象としており、π1
者の場合と同様である。このものでも、その基本的な考
え方は、誤差に対応する補正量を設定しておけば、誤差
をキャンセルすることが可能であるとされていることか
ら、使用個体毎に例えば該公報に示されるようなレゾル
バ誤差曲線に応じて補正量を設定しておくこととなり、
従って、やはり、検出精度を使用検出器自身で逐次補正
していくという機能はない。
本発明の目的は、誤差補正にあたり、検出精度を車重に
別途測定しておくなどしないでも自動的に誤差補正を行
っていくことを可能ならしめる位置検出器における自動
誤差補正方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、」1記目的を達成するため、直交性を有する
二相信号を使用し位置検出を行う位置検出器における誤
差補正方法であって、二相信号を極座標に変換し、振幅
情報を利用することにより高調波成分をtIC定し、補
正値を求めて検出位置と実際の位置との位置のずれを補
正することを特徴としている。
(作用) 本発明では、極座標に変換した振幅情報から高調波成分
をJIG定し、正しい位置を求め、位置検出器に自ら検
出精度を補正する機能を与えている。。
検出精度の自己診断は、誤差補正にあたり、予め使用検
出器自身々の精度誤差を測定して記憶させておくなどの
作業を耕゛除するのに役立ち、また、経年変化による高
調波成分に変化があっても割り出し精度に影響を与えず
、精度維持に寄与する。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、本発明に従う自動誤差補正方法を適用した位
置検出器のブロック図を示す。
図示の位置検出器は、レゾルバにお()る高調波による
誤差の自動補正のためのものであって、電磁的な検出本
体部としてのレゾルバ本体100と、レゾルバ出力信号
を処理する回路とを含んで構成されている。
レゾルバ本体+00は、図示の例では、3相の場合のも
のであり、相A、相B、相Cの各巻線1a〜Icを有す
る。
回転トランス形ブラシレスレゾルバの場合、回転トラン
ス部と、ステータ巻線と、ロータ巻線とを備え、ブラシ
に当たる回転トランス部で、ロータ巻線への電圧印加、
ロータ巻線からの回転角に応じた電圧の取り出しを行わ
せる構造とすることができる。バリアプルリアクタンス
(VR)形の場合には、ロータに巻線は不要な構造とす
ることができる。
本例では、限定的ではなく後者の型式を採用しており、
従って、この場合は、上記巻線1a〜Icはステータに
巻回されたコイルであり、これらが検出コイルとして働
くことになる。
巻線1a〜1cのステータへの巻回等に関しては、具体
的には、歯を有するロータを用いると共に、これと対向
して複数の極月を有するステータを使用し、ステータ極
月にも半径方向に歯を突出形成しておき、各ステータ極
片にコイルを形成する構造とすることができる。多極(
マルチボール)構造のレゾルバは、1回転内を高精度に
分割したい場合には、より有効である。ロータの回転位
置の検出は、巻線に現われる電流を検知することによっ
て行うことができ、ステータ巻線を定交流定電圧源に接
続して交流を供給し、ロータが回転するときの誘導リア
クタンスの変化を検知して回転角に応じた検出出力を取
り出すことができる(ステータ極月歯とロータの歯が整
合されると、励磁されたステータ極片の巻線のインダク
タンは、歯が非整合のときよりも高くなり、インダクタ
ンスのこの変化を利用して検出することができる)。
第1図の検出回路系は、交流源としての発振器201が
設けられていると共に、電流検知用の抵抗202a〜2
02cが用いられている。レゾルバ本体100の各巻線
1a〜lcの各一端は、」1記発振器201の一端に接
続され、各巻線1a〜ICの各他端は、それぞれ各相に
直列な電流検知抵抗202a〜202Cを介して接地さ
れると共に、発振器201の他端も抵抗203を介して
接地されている。
各巻線1a−1cと各電流検知抵抗202a〜202C
とのそれぞれの接続点は、回路210に接続され、各接
続点における信号、従って各電流検知抵抗202a〜2
02Cの両端に発生する電圧は、個別の相入力として回
路210へ与えられ、また、上記発振器201と抵抗2
03との接続点は、回路210の基準信号入力端に接続
されている。レゾルバ本体100からの3相の出力は、
各相に直列になっている抵抗相信号を直交座標から極座
標に変換する極座標変換処理の他、検出位置と実際の位
置との位置のずれを補正するのに振幅情報を利用し、振
幅成分により検出誤差を推定し、使用レゾルバにおける
高調波による誤差の自動補正処理が含まれている。
すなわち、第1図に示す構成の位置検出器は、当該位置
検出器において自分自身で検出精度を補正する機能を有
している。
以下、これを第2図乃至第9図を参照して、更に具体的
に説明する。
まず、第2図は、比較例として示す位置検出方式とその
補正方法の説明に供する検出器ブロック図である。なお
、第2図中、第1図と同様の構成要素等については同一
の参照符号を41しである。
第2図において、レゾルバ本体100については、比較
例のため、第1図と同様、3相のものを示してあり、従
って、この場合は、レゾルバは3相2相変換器250に
接続され、また、該変換器250を介してRDC(レゾ
ルバ・ディジタル変換器)260が接続されている。変
換器250からのsin出力。
202a〜202cにおける電圧降下として現われるの
で、各相の巻線1a〜lcを通って流れる電流を検出し
ロータの回転位置を示す信号を取り出すのに用いるため
回路210に供給される。
回路210への入力は、ロータの回転に伴うインダクタ
ンスの変化を利用して位置検出を行うものであるので、
アナログ信号である。レゾルバの信号処理系の一部を成
す上記回路210は、ディジタル位置情報を発生させる
ため、高速のA/Dコンバータとサンプリング回路とか
ら構成され、3相とキャリア信号を高速のA/Dコンバ
ータ、サンプリング回路によりディジタル化するのに使
用される。
回路210からのディジタル出力がデータとして与えら
れる処理部220は、CPU、DSPなどのプロセッサ
を含んで構成されており、検出器用ボードに設けられて
いる。処理部220での処理には、図示の場合には、2
相のレゾルバではなく3相であるため、レゾルバ本体+
00で得られる3相の入力からの3相・2相変換処理が
含まれ、また、二cos出力がRDC260に供給され
る一方、発振器201と抵抗203との接続点がRDC
260に接続され、該接続点の信号が基準信号としてR
D C260に入力される。
参照符号300は、補正用ROMを示し、これについて
の詳細は後述する。
ディジタル化のため、本来アナログ検出器であるレゾル
バと組み合わせてRDCを用いる第2図の位置検出方式
による検出器のものにおける動作原理は、2つの信号を
直交座標から極座標に変換し、その位相成分を用いて位
置検出を行うことができるものであり、第2図ではレゾ
ルバ本体100とRDC260を含む回路系とにより位
置検出器全体が構成されている。
RDCとそれに組み合わせ使用されるレゾルバの基本原
理につき述べるに、まず、レゾルバとして最も簡易なも
のは、2相だけのものがあり、励磁方式に着目すると、
1相励磁/2相出力のものと2相励磁/1相出力のもの
とに大別される。位置検出は、ロータの回転位置に応じ
て誘起される電圧を取り出すようにし、これに基づいて
回転角を求めることによって行う。
第4図は、前者の方式による場合の概念図を示し、この
場合の入出力関係は、回転角がOのとき、次式で示され
る。
励磁    Vin = Es1r+ωt      
−(1)SIN出力 Vsin= k Es1ruz+
 L ′si【1OCO8出力 Vcos= k Es
1n(I)L ・cos 0・・・ (2) 」1記(2)式に示される如く、1相励磁/2相出力方
式のときは電圧検出である。
しかして、かかる検出方式の場合にはRI) Cとして
トラッキング方式によるものが使用される(2相励磁/
l相出力方式は移相検出であり、この場合には、変換方
式として移相器方式(的掲公報参照)の構成によるRD
Cが用いられる)。
第5図は、トラッキング方式に従うRI) Cの基本構
成を示しており、RDCは、図示の如く、乗算器501
.502と、減算器503と、同期整流手段504と、
電圧制御発振器(VCO)505と、カウンタ長により
データがずれるなどするのに対し、かかる面での難点が
なく、性能的に優れており、所要分解能の絶対値検出が
可能で速度検出も行うことができる。
第2図に示したRI)0260としては、この種のトラ
ッキング方式によるものを用いることができ、3相2相
変換器250からの出力信号に基づきRDC260を使
用して位ROを求めるようにしている。
ところが、レゾルバ本体100より出力される信号φA
、φB、φCに高次調波が含まれている場合、検出され
た位置0には誤差が含まれ、かように入力信号に高調波
成分が存在する場合には、検出した位置と実際の位置と
に位置のずれが生ずるので、第2図では、補正用のデー
タを用いて誤差補正を行う。
かかる処理に使用されるのが、既述した補正用ROM2
O3である。補正用ROM2O3は、使用位置検出手段
個体毎に固有の補正データを格納、記憶させたものを用
意して用いることができる。すなわち、ROM300に
、予め検出角度が何度のとき506とを用いて構成する
ことができる。図示の構成のトラッキング方式による場
合は、乗算器501゜502、減算器503を用いて、
レゾルバ出力に対し、カウンタ506から得られるディ
ジタル出力中のcosφ、 sinφを掛け、下記演算
を行う。
(V+ Sinωし5inO) Xcosφ−(V+ 
sir+cc+しcosO) X5jnφ =V+ sinωL (sir+O”cosφ−cos
 08sinφ)V+  sjr+ωし・5in(t9
−φ)          −(3)次いで、」1記(
3)式の信号を励磁信号で同期整流すれば、 (3)式
中の810ω(1部はDCに変換され、Es1n(O−
φ)で表わされる信号を得ることができる。しかして、
Sin (0−φ)=0、すなわちO−φとなるように
内11サーボ系が追従する。
上述のように、その−例を第5図に示した組み合わせに
よるトラッキング方式では、移相器方式のものがSIN
/C082相励磁の電圧バランス、位相ずれが精度に影
響を与え易く、また、温度ドリフトも生じ易く、組み合
わセたときのケーブルには、どちら側に何度ずれるかに
応じてデータをいれておけば、これによって補正を行う
ことができ、検出位置Oを示すデータがROM2O3に
入力されたとき、+10M300からは誤差が補正され
た実際の位置を示すデータが出力されることになる。
補正用ROMデータの作成は、外部に基準検出器を4=
J加してこれを行うことができる。補正データを使用レ
ゾルバ個々に応じて得るための装置としては、例えば、
第3図に示すように、対象となるレゾルバ30に測定用
軸310及びカップリング320を介して基準検出器(
例えばエンコーダ)330を連結する構成とし、このよ
うな装置で基準検出器330との差を誤差として求め、
補正用データとする。
精密な用途に使用されるものでは、第3図の如く、事前
に基準検出器330をつけて測定を行うようにし、基準
検出器330でえられる信Uと比べて誤差を出して補正
用のROMデータを作成し、第2図のように補正用RO
M300を接続した状態で使用すれば、高調波成分が含
まれていても位置すれを補正することが可能である。
上記第2図、第3図で説明した補正方法に対し、第1図
の構成では、誤差補正は、検出精度を外部の検出器によ
り測定せずにこれを行う。
既述したように、第1図の位置検出器は、RDCを使用
しないで、3相とキャリア信号を回路210でディジタ
ル化し、3相2相変換、極座標変換の各処理については
プロセッサを使用して行う。
例えば、3相2相変換は、数学的に処理部220の中で
行わせることができる。これに加えて、該位置検出器は
、検出精度を自分自身で補正していく機能を具備する。
高調波成分に起因する誤差の補正において、第3図に示
したような装置を使用することもなく、第1図のレゾル
バ本体100と信号を処理する回路(全体として位置検
出器を構成する)の中に補正の機能を取り入れ、位置検
出器において自動的に検出精度を自分自身で補正するこ
とができるのは、以下のような知見に基づく。
第2図の位置検出方式は、既述の如く、2つのの位置に
合致したものとして、次式に従って求められる。
Vα=sinθ            ・・・(4)
Vβ=cosθ            ・・・(5)
・・・ (6) これに対し、信号に高調波が乗ってくると、例えば第8
図に示すようなA“成分が存在すると、理想的な信号の
場合の振幅値は、絶対値そのものがA′に変化すること
になり、この結果、第7図に示すように、高調波成分が
あるため振幅値成分は歪んでしまう。
第6図に示したように軌跡が円形ならば、すなわち理想
的なものならば、問題はなく、本来ならばこのような状
態でレゾルバから求められればよいのだが、高調波成分
が乗ってくると、これが誤差の要因となり、第8図に示
すように、Oと0の関係において、両者に差Δθが生じ
てしまう。
信号を直交座標から極座標に変換し、その位相成分を用
いている。このような位置検出器としているが、その補
正については、誤差を測定し、補正用ROM2O3を使
用するという構成を採用しており、この場合振幅成分は
情報として何ら利用されていない。しかるに、本発明者
は、かかる場合の振幅情報に着眼し、位置検出器をして
振幅成分により検出誤差を測定せしめ、誤差補正にあた
り、検出器が検出精度を自分自身で補正していくことが
できるようにすることとしている。
第6図乃至第8図は、検出誤差の推定原理を示す。同各
図において、Aは基本波の振幅値、A’は高次調波の振
幅値、A′は基本波+高次調波の振幅値を示している。
本来、第6図のような理想的な波形がレゾルバから求め
られれば、検出値に位置ずれは生じない。
Oを得る場合、同図の如く、理想的な信号で回転磁界が
真円を描くようなときには、二成分が分かれば、0は一
義的に正確に決まることになる。
第6図のように理想的な信号の場合、θは実際上記のよ
うに高調波成分が含まれている場合、例えば4次成分ま
でを考えたとき、誤差を含むθについては、h+’、h
2.h4を各次の高調波の係数として、以下のように表
わすことができる。
Vα=h1sir+0−h2sin 20+h4sin
 4θ・・・(8) Vβ= h 5cosθ−h2cos 2θ+h4CO
84θ・・・(9) なお、上記では、高調波成分として4次までを対象とす
るが、これは第1図の位置検出器において、当該位置検
出器が位置検出に用いられる用途等に対応してどの程度
の精度が要求されているものであるのか、あるいは後述
のように高調波成分係数を推定するべくコンピュータで
演算処理を行わせる場合におけるその処理速度、性能な
ど使用するプロセッサその他の要素を含めて、適宜設定
することができ、従って、4次を超える更に高次の高調
波成分を考慮するようにしてもよく、また、逆に上記よ
り低い次数までの場合を対象とすることを妨げるもので
はない。
」二連したような絶対値が変化する情報は、位置検出に
おいて使用されていなかったが、処理部220では、こ
れを自動誤差補IJ:、に活用し、絶対値の歌を考えて
、高調波成分を推定し、これにより補正をしていく。
絶対値の変化情報の利用にあたっては、高調波の各係数
等を、4次までの場合には、次のように仮定しておく。
f 5(0)=h+sir+0−h2sjn 20+l
+qsin 4 (3f c((3)=h+coSO〜
112cO82(J+b4cos 40(+3) 振幅値 A(0)−(fs(O)l ’+ (fc(0)) ’
 −(14)位相 0 = L a n −’ 1旺D−(15)fc(O
) 詔 号は、次式で表わされる。
fu=h+cosθ→−h2cos2(9+h3coS
30十h4cos4θ          −(+6)
f v = h +cos(θ−120″’) + h
 2CO82(0−120’)+ h 3CO33((
3−120”) + h 4CO84(0−120°)
・・・(17) f w=h+cos(0+120°)+ h 2008
2(0+1206)十h acos 3((1+120
°)十h 4C084(O+120°)・・・(18) 」−式を三相・二相変換することにより3の倍数調波は
相殺されるので、この場合の二相信号は次式で示される
従って、上式の二相信号から構成される装置θ′、振幅
A(θ)は次式のように表わされる。
e’ = t、 a n−” ”(O)−(21)Tτ
口σ A((3)=  (fc(O)) ’+(fs(0))
 ’ ・・・(22)ここで、1−記高調波の係数h+
、 112. h4を求めれば、第8図に示したように
、高調波成分によって差へ〇が発生ずる関係にあること
から、求めた高調波成分から検出位置と実際の位置との
ずれを補正づ−るのに必要な補正値を算出することかで
きる。しかも、かかる補正値の算出は、」1記処理部2
20、従って位置検出器自体が高調波成分を推定して逐
次行っていくから、事^;1にエンコーダ等の基7(す
検出器を用いなくても、誤差を自動的に補正していくこ
とができる。
高調波成分の導出については、最小2乗近似法その他を
適用することができる。
以下、この場合のffl定機溝機構いて説明する。
処理部220の処理内容には、既述の如く和変換処理、
極座標変換処理が含まれるが、下記説明において、高調
波成分を含むレゾルバからの原信号は、三相で頂点に対
して偶関数になっているものとし、また、高調波成分は
位置のずれに大きな影響をυえる4次成分までを考慮す
ることとする。
以上の条件下において、信号処理系への入力値ここで、
入力信号の高調波成分の各係数値が分かれば、後述のよ
うに、検出位置θ′と実際の位置θとの偏差△θを求め
ることができる。
第9図には、検出位置θ′に対する振幅の波形が示され
ており、図示のO’ −A (O’ )特性から振幅が
各高調波成分係数k)+、h2.h4により変化してい
ることが分かる。
レゾルバにおける高調波による誤差の自動補正にあたり
、木刀式では、この変化を捕らえて推定を行う。
推定は、推定モデルを用いて行うことができる。
すなわち、所定のモデルを設定し、それに当てはめて推
定を行い、しかして求めた係数を決めて補正値を算出す
る。
本例では、具体的には、推定機構では、−に達した(1
6)〜(22)式と同じ機構を持ち、O→0゜h n 
→11n +  θ’ −40’ 、 A →八とした
数学モデルを用意する。
ここで、該モデルで対象とする式には、」1記(16)
〜(22)式に示されるように、和変換以降の処理が含
まれており、一方、第1図の構成では、回路210の出
力に基づき相変換処理をも含めて以後の処理を処理部2
20で実行させることとしている。すなわち、回路21
0でディジタル化したならば、相変換、極座標変換の各
処理もプロセッサを使用して行う構成を採用している。
これに対し、比較例として示した第2図では、相変換は
、別途RDC260の前段に専用の変換器250を設け
て行う構成である。従って、振幅情報を利用して推定を
行うべく相変換処理をも含む上記(16)〜(22)式
と同じ機構を持ったモデルを用意せんとする場合、第1
図に示すように、相変換以降の処理も処理部220にお
いてプロセッサを使用して行わせる構成は、上述のよう
な数学モデルを設定する上で、第2図の如く別々に変換
器250とRDC260を用いる構成のものに比べても
、この点でも、適したものとなる。また、前掲公報のも
のと比較するに、それは位相検知型であるところ、これ
に対するに、直交性を有する二相信号(sinωtsi
nθ、 sinωLCosO)という信号を使係数を決
定するには、停留原理を用いる。停留原理では、■が各
係数に関して最小となるには、各係数は、 従って、上記評価関数Iを最小とするために停留原理を
用いると次式のようになる。
次いで、上式にニュートン・ラフラン法を適用する。ニ
ュートン・ラフラン法は、周知のように、正確な近似値
を得る手段の−っであって、所定のアルゴリズムに従っ
て複数回n1算を繰り返し行わせ、接近させていく手法
である。かがるニュートン・ラフラン法を適用し、収束
計算させることにより、高調波成分が求まる。このよう
にして、入力信号の高調波成分の値が決定されたならば
、その高調波成分から、検出位置θ′と実際の位置0と
の偏差へ〇は次式で簡単に求められる。
・・・ (25) 用しているので、2信号の振幅値より検出する型式(ト
ラッキング方式)であり、二相信号の振幅を利用するも
のである。
しかして、処理部220において、推定機構では」1記
数学モデルが用意されており、ここで、θ′に対するA
の特性とθ′に対するへの特性を比較する。もし、これ
ら2つの特性が一致したならば、モデルの高調波成分係
数R1,Fli!、  64は、レゾルバの高調波成分
と一致しているはずである。
そこで、高調波成分導出に、既知の最小2乗法、停留原
理、ニュートン・ラフラン法を用いる。
高調波成分を算出するために最小2乗法を適用すると、
評価関数Iは次式のようになる。
かかる評価関数は、一般に、最小2乗近似を行う場合に
用いられるもので、この場合には、A(O)とA(O’
)との差(誤差)の2乗を積分した量を表わし、これが
最小となるように係数を定めるのに使用される。■→最
小となるように各釦 かくして、八〇を用いて補正すれば、真の角度を出すこ
とができる。
以上のようにして、レゾルバの信号処理系において、入
力の二相信号を直交座標から極座標に変換し、その角度
情報を用いて位置を検出する場合、高調波成分の存在に
よって検出した位置と実際の位置とにずれが生ずるとき
でも、角度情報と従来用いられていなかった振幅情報を
併用することにより高調波成分を推定し、位置のずれを
適切に補正することができる。高調波成分に起因する誤
差を、その高調波成分をtttr定して補正を行ってい
くことができるものであるから、第1図の位置検出器は
、位置検出器内らが検出精度を補正する機能を有する。
これは、検出精度の自己診断ができることを意味する。
誤差補正は、検出精度を外部の検出器により測定するな
どしておかなくても行うことができ、また、ディジタル
化のためハードの構成が簡単であり、ノイズにも強く、
温度補償などの41加機能をつけることもできる。しか
も、誤差推定機構があるので経年変化も起きにくい。第
2図、第3図で説明したようなものであっても、使用に
伴い補正に必要な補正量が変わってきてしまうようなと
きは、適正な補正は期待できないのに対し、かかる場合
でも対応でき、従って、長期に亘り高精度の位置検出が
必要とされる場合でも、これに応えられる。
第1図の位置検出器は、独立の位置検出器としても勿論
使用可能であるが、モータを制御する場合の位置検出に
も適用できる。
第10図は、レゾルバを位置検出手段として組み込んだ
高トルクモータの制御系の構成を示す。
モータ制御部は、電流制御部401と、パワーアンプ回
路402と、レゾルバ制御回路403とを備えており、
電流制御部401はレゾルバ制御回路403から構成さ
れる装置信号によって制御される。高トルクモータ40
0は、3和駆動のモータであって、パルスモータ(ステ
ップモータ)として動作し、パワーアンプ回路402を
介して駆動される。
モータ400は、第11図に示すように、高負荷容量軸
受旧0によってロータが支持されており、4゜ 適用するモータが、高トルクモータであり、かつ、駆動
対象をギヤを介さず直接駆動するモータである場合にお
いて、本発明方法に従う位置検出器を組み合わせたとき
は、ロボット等のシステム全体の位置制御を極めて高精
度で行わゼるのに効果的である。
(発明の効果) 本発明によれば、位置検出器において検出精度を自分自
身で補正する機能を持たせることができるので、自動的
に誤差補正を行っていくことが可能であり、検出精度を
事前に外部の検出器により測定するなどしないでも誤差
補正ができ、しかも、使用条件の変化とか経年変化によ
る誤差も起きにくくすることができ、たとえ使用位置検
出手段に経時的な特性の変化が生ずるときでも、適切な
補正を行うことができる。また、モータの制御に適用す
れば、高精度、高信頼性の位置制御の帷持、確保を実現
させることができ、特に精密な産業用ロボット、NC工
作機等の場合に好適である。
【図面の簡単な説明】
ロータの上部近傍に回転検出器旧lとしてレゾルバが内
蔵されていると共に、モータのステータ部412がロー
タを両側から、すなわち内外周側からかかえるような構
造となっている。 −1−記構成の場合は、ステータ部が内外両方にあるの
で約2倍のトルクを発外させることができ、歯車などの
減速機構が不要で、低速で高トルクが得られるので、負
荷との直結が可能であり、ロボット等の駆動源として好
適であり、また、内蔵のレゾルバを使用して高い位置決
め精度を得ることができる。 以」二の説明では、本発明を特定の実施例について、あ
るいは必要に応じ随時変形例等を含めて述べたが、本発
明はこれらに限定されるものではない。相変換処理は、
3相のものの場合には必要とされるが、直接二相信号を
取り扱うもの、例えば位置検出手段として2和のレゾル
バであれば、不要である。また、モータの制御に用いる
場合、モータは直動型のものでもよいし、直動型のもの
でなくてもよい。 第1図は本発明の一実施例を示ず位置検出器のブロック
図、第2図は比較例として示す位置検出方式及びその補
正方法の説明に供する検出器ブロック図、第3図は第2
図の補正用ROMに格納すべきデータを得るための測定
装置の−・例を示す図、第4図は1相励磁/2相出力方
式のレゾルバの基本概念図、第5図はトラッキング方式
のI D Cの基本構成の−・例を示す図、第6図乃至
第8図は本発明の説明に供する検出MPの推定原理を示
すものであって、第6図は理想的な信号の場合、第7図
は高調波成分が含まれている場合、第8図はθとOとの
関係を示す図、第9図は同じく本発明の説明に供する高
調波成分が存在する場合の検出位置に対する振幅の波形
の−・例を示す図、第10図はモータの制御に適用した
場合の例を示す図、第11図は第10図のモータの構成
の一例を示す図である。 Ia−1c・−巻線、100・ レゾルバ本体、201
・発振器、202a〜202C電流検知抵抗、203・
低杭、210・・・ディジタル化用回路、220・・・
処理部、400・・・高トルクモータ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、直交性を有する二相信号を使用し位置検出を行う位
    置検出器における誤差補正方法であって、二相信号を極
    座標に変換し、振幅情報を利用することにより高調波成
    分を推定し、補正値を求めて検出位置と実際の位置との
    位置のずれを補正することを特徴とする位置検出器にお
    ける自動誤差補正方法。 2、補正して得られた前記位置検出器の出力によりモー
    タを制御することを特徴とする請求項1記載の位置検出
    器における自動誤差補正方法。
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