JPH09222336A - 検出器用検波方式とサーボ制御システム - Google Patents

検出器用検波方式とサーボ制御システム

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JPH09222336A
JPH09222336A JP6888996A JP6888996A JPH09222336A JP H09222336 A JPH09222336 A JP H09222336A JP 6888996 A JP6888996 A JP 6888996A JP 6888996 A JP6888996 A JP 6888996A JP H09222336 A JPH09222336 A JP H09222336A
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JP
Japan
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signal
detection
phase
signals
frequency
Prior art date
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Pending
Application number
JP6888996A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichi Hirai
叡一 平井
Seiji Toda
成二 戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RIBETSUKUSU KK
Original Assignee
RIBETSUKUSU KK
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Publication date
Application filed by RIBETSUKUSU KK filed Critical RIBETSUKUSU KK
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Publication of JPH09222336A publication Critical patent/JPH09222336A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高周波搬送波に乗った位置・速度・回転トル
ク等の検出信号を高精度位置・速度・回転トルク等のを
保ちながら高速化も実現させ、この処理結果を用いて位
置・速度・回転トルク等の高速サーボ制御を実現する。 【構成】 高周波搬送波に乗った検出信号を、N個の位
相遅れの信号に分配し、この遅れ信号をそれぞれ二乗し
て加算した後、Nまたは適切な数字で除すことで検波
(復調)を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】制御ループ内に、位置・速度・加
速度・トルク等の物理量を計測する検出器を内蔵した、
高精度・高応答の位置・速度サーボ制御を行う用途で、
自動車・航空機の位置・方向等の各種制御部、ファクト
リーオートメーション用ロボット・各種省力機器等があ
る。
【0002】
【従来の技術】位置・速度・トルク等の物理量を求める
に当って、高周波搬送波に検出信号を乗せた検出器が多
数認められるが、この理由はドリフトの補正が容易だっ
たり、非接触で信号を取出すことが可能なため寿命が長
く、また信号取出しにおいて火花の発生等も無いため防
爆という面も優れているからである。
【0003】しかし、この信号には高周波成分が乗って
いるため、サーボ制御等に利用しようとすると検波(復
調)しておく必要がある。
【0004】この高周波搬送波の乗った検出信号(1)
から実効値を取出す作業が検波(復調)で、この検波の
一般的なものに包絡線検波がある。
【0005】図1A,1Bに包絡線検波回路の一例を示
すが、まず高周波搬送波の乗った信号を全波整流または
半波整流(24)し、この信号をR(9)・C(10)
等を使用して平滑化し、実効値を取り出す。
【0006】ここで信号の大きさが変動する場合を考え
ると、R・C等をある特定電圧に合わせて平滑化するよ
う調整しておいても、信号が大きく変動すると、Cのチ
ャージ時間が不足したり、すぐに飽和するためピーク値
が得られなかったり、リップル(25)が残った平滑度
の低い信号になる。
【0007】これを防ぐため搬送信号を高速化し見掛け
の変化を減らして検波する方法もあるが、この方法では
後処理の高速化が必要であり、また高速になればなるほ
ど十分なサンプリング時間が得られず、検出分解能が低
下する。
【0008】高速で位置・速度サーボ制御を行う時、位
置・速度・加速度・力等の検出器の検出応答速度が遅い
と指令値(26)に対してフィードバック信号(27)
が遅れる。
【0009】一般にサーボ制御では指令値を早く変化さ
せると、指令値に対してフィードバック系の信号が遅
れ、この位相遅れ量が指令値(26)に対する角度で換
算して180゜以上(またはこの近傍)になると発振が
生じ、この速度変化がサーボ制御の応答性の限界とな
る。
【0010】また、サーボ制御系の制御精度を上げるに
は、一巡伝達系のループゲインを上げる必要がある。
【0011】ここでフィードバック信号(27)にリッ
プル(24)が乗っていて、フィードバック信号に遅れ
がある場合、僅かの動きで指令値(26)に対し、フィ
ードバック信号が180°近傍まで接近し、これによっ
て発振が生じるため、これがサーボ制御系の制御精度向
上を阻害する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】位置・速度・加速度・
トルク等のサーボ制御において高速応答・高精度を得よ
うとすると、フィードバック信号の精度と応答性が高
く、しかもリップルの少ない検出器が不可欠である。
【0013】ここでは検出器そのものではなく、高速且
つリップルが少ない検波を行うことによりサーボ制御系
全体の高精度・高応答を実現する。
【0014】
【課題を解決するための手段】前述のように位置・速度
・トルク等の物理量を得るに当って、高周波搬送波に検
出信号(1)を乗せた検出器が多数認められるが、これ
をサーボ制御系に用いるには検波(復調)する必要が有
り、この方法として一般には搬送波の周波数を上げて高
速化を実現するか、周波数を下げて精度を得ようとして
いるが、ここでは応答性に優れた新しい検波方法を用い
ることで高速化と高精度化を実現する。
【0015】
【作用】請求項1、2、3で高周波搬送波に乗った検出
器信号(1)をN個の位相差の異なる信号(2A,2B
・・・2N)に分配するとしたが、まず2相に分配する
例を示す。
【0016】図2のように振幅aで高周波搬送波に乗っ
た検出器の電圧信号で何も処理しない検出信号(1)を
基準波a・sin(ωt)とし、これを分配して移相シ
フタに接続して90゜ (=π/2)位相の遅れた信号
(28)をa・cos(ωt)とする。
【0017】次に基準信号a・sin(ωt)と、a・
cos(ωt)をそれぞれ2乗してこれを加算(5)す
る。
【0018】加算結果は数式1のようにaとなり、こ
こでa=1と置けば加算結果は1となり、この値をN
(=2)で除せば、検波後の信号は直線で0.5とな
り、基準波(sin(ωt))の振幅の1/2とな
る。
【0019】この結果をグラフ1に示す。
【0020】ここで除する数字はN(=2)に固定する
必要はなく、後で処理に都合のよい数字を選べばよい。
【0021】分配数Nが3の場合は図3のように振幅a
で高周波搬送波の乗った検出器の電圧信号を基準波a・
sin(ωt)とし、これを3つに分配して1つは位相
遅れ0°(何も処理しない信号)、他の1つは2×π/
NでNが奇数で3のため120°遅れとし、残りは同様
に2×2×π/NでNが3のため240゜位相が遅れる
ように移相器を接続し、a・sin(ωt)、a・si
n(ωt+120°)、a・sin(ωt+240°)
の3つの信号を作る。
【0022】次に基準信号a・sin(ωt)、位相の
遅れた信号a・sin(ωt+120°)、a・sin
(ωt+240°)をそれぞれ2乗してこれを加算す
る。
【0023】加算結果は数式2のように、1.5×a
となり、ここで、a=1と置けば加算結果は1.5とな
る。
【0024】これを分配数N(=3)で除せば、検波後
の出力信号(6)は直線で0.5となり、丁度基準信号
(sin(ωt))の振幅の1/2となる。
【0025】この結果をグラフ2に示す。
【0026】分配数Nを普遍化してNの場合の例を図4
に示すが計算結果は同様である。
【0027】
【実施例】移相器(位相シフタ)をアナログ回路で作る
例を図5に示す。
【0028】図6にデジタル回路で検出信号を2相に分
配する例をブロック図で示すが、CPUの演算速度が十
分に早ければ、このCPUで各信号を2乗演算し、この
結果を加算してN(この場合は2)で除して出力信号
(6)としても良い。
【0029】ここで、ROMまたはRAMはCPUの演
算を助けるため、前の信号を記憶しておき、タイミング
を合わせてこれを順次時間を遅らせて出すために用い
る。
【0030】図7A,Bに差動変圧器の構造図と原理図
を示す。
【0031】2次コイルの信号を分配した後に移相器を
接続し、この後の検波処理は請求項1、2、3の通りで
ある。
【0032】図8にギャップ位置検出器の原理図を示
す。
【0033】この場合も、2次コイルの信号を分配した
後に移相器を接続し、この後の検波処理は請求項1、
2、3の通りである。
【0034】図9に渦電流式位置検出器の原理図を示
す。
【0035】この場合も、検出コイルの信号を分配した
後に移相器を接続し、この後の検波処理は請求項1、
2、3の通りである。
【0036】図10に他励式交流発電式回転速度計の原
理図を示す。
【0037】この場合も、誘導コイルの検出信号(1)
を分配した後に移相器(3)を接続し、この後の検波処
理は請求項1、2、3の通りである。
【0038】図11に磁歪式トルク計の検出原理図と検
波回路の例を示す。
【0039】磁歪式トルク計から出た検出信号(1)の
検波処理は請求項1、2、3の通りである。
【0040】図12に速度・トルク検出器をマイナール
ープ(最外周に位置の制御ループがあるため、速度・ト
ルク制御ループはマイナーループとなる)に持つサーボ
位置制御の一例をブロック図で示す。
【0041】ここで用いる検出器の一部または全ての検
波回路は請求項1、2、3の通りである。
【0042】請求項11、12の説明として図13にレ
ゾルバと位相検出回路の例を示す。
【0043】請求項11、12の説明として図14にシ
ンクロと位相検出回路の例を示す。
【0044】数式1の説明として2相式検波回路の計算
結果をグラフ1に示す。
【0045】数式2の説明として3相式検波回路の計算
結果をグラフ2で示す。
【0046】請求項11、12の説明として、2相式検
波回路で規定値以上に位相が遅れた(進んだ)場合の計
算結果をグラフ3に示す。
【0047】
【発明の効果】本検波回路を用いることで、搬送波の周
波数を低くすること無く高精度が得られ、しかも周波数
を高くせず低リップルの信号が得られる。
【0048】この結果、位置・速度・回転トルク等のサ
ーボ制御において、位置・速度・回転トルク検出器の検
出回路に本検波回路を用いると、制御ゲインを高めるこ
とができるため、高応答・高精度の制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】包絡線検波回路
【図2】2相式検波ブロック図
【図3】3相式検波ブロック図
【図4】N相式検波ブロック図
【図5】アナログ式移相器回路例
【図6】デジタル式移相器ブロック例
【図7A】 10 コンデンサ 11 励磁用1次コイル 12 検出用2次コイル 13 コア 14 被検出物(磁性金属または非磁性金属) 15 磁性金属の被測定物 16 エアギャップ 17 導体ロータ 18 回転ロータ 19 アモルファス磁歪材 20 アクチュエータ 21 負荷 22 レゾルバ 23 シンクロ 24 半波整流 25 リップル 26 指令値 27 位置フィードバック信号 28 速度フィードバック信号 29 マイナーループ 30 励磁磁束 31 誘導磁束
【グラフ1】2相式検波回路の計算結果
【グラフ2】3相式検波回路の計算結果
【グラフ3】2相式検波回路で位相が遅れた(進んだ)
場合の計算結果
【数1】
【数2】
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1A】位置・速度・トルク等の物理量検出に当たっ
て、高周波搬送波に検出信号を乗せた検出器があり、こ
の高周波搬送波の乗った検出信号から実効値を取出す作
業が検波(復調)で、一般的なものに抵抗R(9)・コ
ンデンサC(10)等を使用して高周波搬送波を平滑化
し、実効値を取り出す包絡線検波回路がある。
【図1B】高周波搬送波を半波整流(24)しこの信号
を抵抗R・コンデンサC等を使用して平滑化する包絡線
検波例で、リップル(25)の乗った状態を示す。
【図2】既知の高周波の搬送波に乗った検出信号(1)
で得られる検出器に於いて、この搬送周波数ωの交流電
圧信号を2個の信号(2A,2B)に分配し、分配され
た其々の電圧信号を移相器(3)に接続し位相シフト量
は既知の周波数ωに対して一方をωt+π/2のように
信号を遅らせ、ここで得られた2個の信号をそれぞれ2
乗演算し、この乗算信号(4)全てを加算し、この加算
結果(5)を検出器の出力信号(6)として扱う2相式
検波ブロック図。
【図3】既知の高周波の搬送波に乗った検出信号(1)
で得られる検出器に於いて、この搬送周波数ωの交流電
圧信号を3個の信号(2A,2B、2C)に分配し、分
配された其々の電圧信号を移相器(3)に接続し位相シ
フト量は既知の周波数ωに対してωt、ωt+(2π/
3)、ωt+(2×2π/3)のように信号を遅らせ、
ここで得られた3個の信号をそれぞれ2乗演算し、この
乗算信号(4)全てを加算し、この加算結果(5)を検
出器の出力信号(6)として扱う3相式検波ブロック
図。
【図4】既知の高周波の搬送波に乗った検出信号(1)
で得られる検出器に於いて、この搬送周波数ωの交流電
圧信号をN個の信号(2A,2B・・・2N)に分配
し、分配された其々の電圧信号を移相器(3)に接続し
位相シフト量は既知の周波数ωに対してωt、ωt+
(2π/N)、ωt+(2×2π/N)、ωt+(3×
2π/N)・・・ωt+((N−1)×2π/N)のよ
うに信号を遅らせ、ここで得られたN個の信号をそれぞ
れ2乗演算し、この乗算信号(4)全てを加算し、この
加算結果(5)を検出器の出力信号(6)として扱うN
相式検波ブロック図。
【図5】高周波信号をコイルで受けここに(可変)抵抗
R(9)、コンデンサC(10)等を配置してアナログ
信号の位相を変換(移相)するように構成した一般的な
アナログ式移相器回路例。
【図6】アナログの高周波信号をA/D(アナログデジ
タル変換器)でデジタル信号に変換し、このデジタル信
号をCPU(マイコン)、ROM(リードオンリーメモ
リ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、カウンタ等
のデジタルデバイスを用いて位相を変換(移相)するよ
うに構成し、その後デジタルアナログ変換器でアナログ
信号に変換する構成のデジタル式移相器ブロック例。
【図7A】励磁用1次コイル(11)と検出用2次コイ
ル(12)およびコア(磁性体)(13)で構成され、
コアの位置が変化することで相互インダクタンスが変化
するので、励磁用1次コイル(11)に高周波電流を流
し、コア(13)の位置によって検出用2次コイル(1
2)に、位置に比例した高周波電圧が発生する差動変圧
器原理図。
【図7B】図7Aの差動変圧器の原理に則っとり、励磁
用1次コイル(11)、検出用2次コイル(12)およ
びコア(13)の位置関係を示した差動変圧器構造図
(断面図)。
【図8】励磁用1次コイル(11)と検出用2次コイル
(12)と磁性金属の被測定物(15)の間にエアギャ
ップ(16)を形成し、励磁用1次コイル(11)に高
周波電流を流し、エアギャップ(16)の変化によりコ
イルインピーダンスおよび自己インダクタンスが変化
し、この変化を検出用2次コイル(12)で計測するこ
とにより位置を検出するギャップ位置測定器原理図と検
波回路。
【図9】励磁用1次コイル(11)と検出用2次コイル
(12)と磁性金属または非磁性金属の被検出物(1
4)で構成される渦電流式位置検出器において、励磁用
1次コイル(11)に高周波電流を流し、被検出物(1
4)の位置によって被検出物の渦電流損が変化し、この
変化によってコイルインピーダンスと相互インダクタン
スが変化し、2次コイルに被検出物(14)の位置に関
係した高周波電圧が発生する渦電流式位置検出器原理図
と検波回路。
【図10】励磁用1次コイル(11)と検出用2次コイ
ル(12)と導体ロータ(17)で構成し、励磁用1次
コイル(11)に高周波電流を流し、導体ロータ(1
7)の回転速度の変化により励磁磁束(30)が切られ
検出用2次コイル(12)に高周波検出信号が発生する
他励式交流発電式回転速度計原理図と検波回路。
【図11】回転ロータ(18)に回転トルクによって機
械的変形(歪み)を生じさせ、この歪みによって、透磁
率が変わる磁歪材(19)(アモルファス:非結晶質
等)を用い、外部より励磁用1次コイルに高周波電流を
流し、検出用2次コイル(12)に回転トルクに応じた
透磁率の変化による電圧変化を取出してトルク計測する
回転トルクセンサ原理図と検波回路。
【図12】位置指令値(26)に対し、アクチュエータ
(20)または負荷(21)に接続された高周波搬送波
に乗った位置・速度・トルク検出器の信号に本検波回路
を接続し、位置フィードバック信号(27)およびマイ
ナーループ内に速度フィードバック信号(28)、トル
ク検出信号を加えた位置サーボ制御システムブロック
図。
【図13】位相差90°を保って固定された2相の励磁
用1次コイル(11)と、回転部に位相差90°を保つ
ように固定された2相の検出用2次コイル(12)の位
置関係によって検出用2次コイルに回転位置に対して一
義的に各相の出力が変化することを利用して回転位置を
検出するレゾルバ(22)の機械的構成と位相検出回
路。
【図14】送信機側の回転角の変化を、受信機側に交流
電圧の大きさと位相として伝える検出器としてシンクロ
(23)があり、受信用回路が3相の例で示すと、励磁
用1次コイル(11)と受信(検出)用2次コイル(1
2)を組合わせ、それぞれの検出信号の位相差が基準信
号(1A)に対して120゜および240゜と位相をず
らせて構成し、回転子が動くと、その動きの大小によっ
て出力電圧が変化して回転位置を検出する構造で、この
検出信号に本検波回路を組合わせ高速で高精度の位置検
出を目的としたシンクロ(23)と位相検出(検波)回
路。
【図15】2相式検波回路の数式1の計算結果をグラフ
で示したもの。
【図16】3相式検波回路の数式2の計算結果をグラフ
で示したもの。
【図17A】2相式検波回路で位相が3゜遅れた場合の
計算結果をグラフで示したもの。
【図17B】2相式検波回路で位相が3°進んだ場合の
計算結果をグラフで示したもの。
【符号の説明】 1 検出信号 1A,1B・・・1N 検出信号 2 分配信号 3 移相器(フェーズシフタとも言う) 4 二乗演算信号 5 加算信号(加算結果) 6 出力信号 7 デジタル移相器 8 アナログ移相器 9 抵抗 10 コンデンサ 11 励磁用1次コイル 12 検出用2次コイル 13 コア 14 被検出物(磁性金属または非磁性金属) 15 磁性金属の被測定物 16 エアギャップ 17 導体ロータ 18 回転ロータ 19 アモルファス磁歪材 20 アクチュエータ 21 負荷 22 レゾルバ 23 シンクロ 24 半波整流 25 リップル 26 指令値 27 位置フィードバック信号 28 速度フィードバック信号 29 マイナーループ 30 励磁磁束 31 誘導磁束
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【図6】
【図1A】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図7A】
【図4】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図11】
【図15】
【図10】
【図13】
【図14】
【図16】
【図17A】
【図17B】
【図12】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05D 3/12 G05D 3/12 W

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置・速度・トルク他の物理量が高周
    波の搬送波に乗った検出信号(1)で得られる検出器に
    於いて、この検出信号(1)の搬送周波数ω(=2π
    f)が既知の場合、搬送周波数ωの交流電圧信号をN個
    の信号(2A,2B・・・2N)に分配し、分配された
    其々の電圧信号を移相器(3)に接続し位相シフト量は
    既知の周波数ωに対してωt、ωt+(2π/N)、ω
    t+(2×2π/N)、ωt+(3×2π/N) ・・
    ・ωt+((N−1)×2π/N)のように信号を遅ら
    せ、ここで得られたN個の信号をそれぞれ2乗演算し、
    この乗算信号(4)全てを加算し、この加算結果(5)
    をNまたは適当な定数で除した値を検出器の出力信号
    (6)として扱う検波方式。
  2. 【請求項2】 請求項1の処理を行うに当って、位相
    を遅らせるためにデジタル位相器(7)を用いた検波回
    路で、この移相器はCPU、ROM、RAM、カウンタ
    等のデジタルデバイスを用いて構成され、検出器の信号
    を請求項1の要領で分配、移相し、これを二乗演算後、
    加算しこれを検波後の出力信号(6)として出力するよ
    う構成したデジタル式検波方式。
  3. 【請求項3】 請求項1の処理を行うに当って、アナ
    ログデバイスを用いて位相を遅らせるように構成したア
    ナログ移相器(8)を用いた検波回路で、このとき位相
    器はR(9)、C(10)、オペアンプ等のアナログ位
    相変換手段を用いて構成され、入ってきた検出器の信号
    を請求項1の要領で分配、移相し、これを二乗演算後、
    加算しこれを検波後の出力信号(6)として出力するよ
    う構成したアナログ式検波方式。
  4. 【請求項4】 励磁用1次コイル(11)と検出用2
    次コイル(12)およびコア(磁性体) (13)で構
    成され、相互インダクタンスの変化を計測してコアの位
    置を計測する差動変圧器において、励磁用1次コイル
    (11)に高周波電流を流し、コア(13)の位置によ
    って検出用2次コイル(12)に、位置に比例した高周
    波電圧が発生する構造で、この高周波電圧を請求項1ま
    たは2または3の方法で検波して出力信号(6)を取出
    すように構成した差動変圧器。
  5. 【請求項5】 励磁用1次コイル(11)と検出用2
    次コイル(12)と磁性金属または非磁性金属の被検出
    物(14)で構成される渦電流式位置検出器において、
    励磁用1次コイル(11)に高周波電流を流し、被検出
    物(14)の位置によって被検出物の渦電流損が変化
    し、この変化によってコイルインピーダンスと相互イン
    ダクタンスが変化し、2次コイルに被検出物(14)の
    位置に関係した高周波電圧が発生する渦電流式位置検出
    器で、この高周波検出信号(1)を請求項1または2ま
    たは3の方法で検波して出力信号(6)を取出すように
    構成した渦電流式位置検出器。
  6. 【請求項6】 励磁用1次コイル(11)と検出用2
    次コイル(12)と磁性金属の被測定物(15)の間に
    エアギャップ(16)を形成し、励磁用1次コイル(1
    1)に高周波電流を流し、エアギャップ(16)の変化
    によりコイルインピーダンスおよび自己インダクタンス
    が変化し、この変化を検出用2次コイル(12)で計測
    することにより位置を検出するギャップ位置測定器で、
    この高周波検出信号(1)を請求項1または2または3
    に示す方法で検波して出力信号(6)を取出すように構
    成したギャップ位置検出器。
  7. 【請求項7】 励磁用1次コイル(11)と検出用2
    次コイル(12)と導体ロータ(17)で構成し、励磁
    用1次コイル(11)に高周波電流を流し、導体ロータ
    (17)の回転速度の変化により励磁磁束(30)が切
    られ検出用2次コイル(12)に高周波検出信号が発生
    する他励式交流発電式回転速度計において、この検出用
    2次コイルの高周波検出信号(1)を請求項1または2
    または3の方法で検波して出力信号(6)を取出すよう
    に構成した回転速度検出器。
  8. 【請求項8】 回転ロータ(18)に回転トルクによ
    って機械的変形(歪み)を生じさせ、この歪みによっ
    て、透磁率が変わるアモルファス(非結晶質)磁歪材
    (19)を用い、外部より励磁用1次コイルに高周波電
    流を流し、検出用2次コイル(12)に回転トルクに応
    じた透磁率の変化による電圧変化を取出してトルク計測
    する回転トルクセンサにおいて、検出用2次コイルの高
    周波検出信号(1)を請求項1または2または3の方法
    で検波して出力信号(6)を取出す回転トルクセンサ。
  9. 【請求項9】 位置・速度・トルク等の物理量を制御
    するサーボ制御機構に於いて、アクチュエータ(20)
    または負荷(21)に接続された制御対象の位置・速度
    ・トルク信号が高周波搬送波に乗った信号である場合
    に、請求項1または2または3の方法を用いて検波して
    位置・速度・トルク量を出力信号(6)として取出し、
    これを位置・速度・トルクのフィードバック信号に用い
    て構成した位置・速度・トルク制御用サーボ制御システ
    ム。
  10. 【請求項10】 既知の複数の高周波搬送波を持つ複
    数の検出器信号(1A, 1B・・・1N)があり、こ
    れを加算(減算)して用いる検出回路で、それぞれの高
    周波検出信号(1A, 1B・・・1N)を、それぞれ
    個別に分配し、その分配された信号に対してそれぞれ個
    別に請求項目1または2または3の方法で検波を行い、
    これを同時に加算(減算)することで多重高周波検出信
    号を同時に処理して出力信号(6)とする複合検波回
    路。
  11. 【請求項11】 レゾルバ(22)のように位置出力
    信号がそれぞれ位相差90゜を保つように前もって構成
    することで位置を検出するように構成された位置検出器
    とか、シンクロ(23)のように3相交流検出信号で、
    それぞれの検出信号の位相差が基準信号(1A)に対し
    て120゜(1B)および240゜(1C)と位相をず
    らせて構成されている検出信号(1)において、それぞ
    れの信号を二乗して全てを加算した時、この加算結果が
    直流にならない場合に、それぞれの信号間に基準信号に
    対する前もって定めた規定の位相遅れ以外の位相遅れ
    (または進み)要素があり、且つこのときの検波後の信
    号変動の大きさは基準信号に対する規定の位相遅れ以外
    の位相の遅れ(または進み)量と関連すると判断し、同
    時に位相差0の基準電圧立上り時に、この加算された交
    流電圧が右上りか、右下りかで基準信号に対する規定の
    位相遅れ以外の位相の遅れ(または進み)を判断し、右
    上がりの場合は基準信号に対して定められた位相遅れ信
    号が規定値以上に位相が進んでおり、右下りの場合は基
    準信号に対して定められた位相遅れ信号が規定値以上に
    位相が遅れていると判断する位相差検出回路。
  12. 【請求項12】 レゾルバ(22)のように位置が前
    もって定められた位相の異なる複数の交流信号で位置が
    検出できるように構成された位置検出器に於いて、ロー
    タ(またはコア)の位置によって、励磁用1次コイル
    (11)、検出用2次コイル(12)、被検出物ならび
    に検出信号線間で自己インダクタンス、相互インダクタ
    ンス、コイルインピーダンスが変化し位相関係が乱れる
    場合に、請求項11の検出方法を用いてこの位相の遅れ
    (または進み)を検出し、この結果を用いて検出回路内
    に、それぞれの位置に対する位相遅れ(または進み)
    を、アナログの場合であればR(9)とかC(10)を
    用い、デジタルの場合であればROM,RAM等を用い
    て自動的に規定値以上の位相差の遅れ(または進み)量
    を補正する手段を用いて構成させ、高精度の位置信号が
    得られるように構成した位置検出器。
  13. 【請求項13】 請求項1〜10の検波方法で、位相
    遅れを行う分配信号の分配数Nが大きいほど、外乱に対
    する信号の振れが小さくなることを利用し、N数を増や
    して外乱に対するS/N(信号:ノイズ)比を上げた検
    波回路。
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JP2001065537A (ja) * 1999-08-27 2001-03-16 Ntn Corp ドライブシャフト
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