JPH05196478A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JPH05196478A
JPH05196478A JP2730492A JP2730492A JPH05196478A JP H05196478 A JPH05196478 A JP H05196478A JP 2730492 A JP2730492 A JP 2730492A JP 2730492 A JP2730492 A JP 2730492A JP H05196478 A JPH05196478 A JP H05196478A
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magnetic
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magnetic sensors
signal
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Kozo Kyoizumi
宏三 京和泉
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SAN TESUTO KK
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SAN TESUTO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】磁気センサの個数が少なく、かつ各組の磁気セ
ンサの両端に180度位相が反転した信号を入力しなく
ても高精度な位置検出ができる位置検出装置を提供する
こと。 【構成】磁性体部と非磁性体部とが交互にかつ等ピッチ
で設けられたロッドと、ロッドに対してピッチ方向に相
対移動可能に近接配置された2個2組の磁気センサとを
備える。各組の磁気センサの一端に時間位相が90度異
なる交流信号を入力し、他端を接地するとともに、各組
の磁気センサの中央より出力された信号と中立位置にお
ける出力信号とから各組の出力信号を差動的に取り出
す。この差動出力信号を互いに加算または減算すること
により、入力された交流信号と同一周期でかつロッドの
相対移動量に応じた位相差を持つ信号を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非接触で被検出体の位置
を高精度に検出できる位置検出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、空圧または油圧シリンダ等の位置
検出装置として特開昭61−137001号公報に示さ
れたものがある。この位置検出装置は、シリンダ本体の
開口端側に設けられ、1次交流信号に励磁されると共に
2次交流信号を取り出すためのコイル部と、周面におい
て移動方向に磁性体部と導電体部とが交互にかつ等ピッ
チで設けられたピストンロッドとを備え、1次および2
次コイルは4相のコイルグループからなり、ピストンロ
ッドの相対的直線位置に応じた各相磁気回路の磁気抵抗
変化の位相がほぼ90度ずつずれるようにコイルが配置
されている。その中で磁気抵抗変化が180度隔たった
2つの相の1次コイルを正弦波信号によって励磁して2
次コイル出力を差動的に取出し、磁気抵抗変化が180
度隔たった別の2つの相を余弦波信号によって励磁して
2次コイル出力を差動的に取出し、これらの2次コイル
差動出力信号を加算合成して得られた出力信号と入力さ
れた正弦波信号または余弦波信号との位相差から、ピス
トンロッドの移動量を求めている。しかしながら、上記
位置検出装置の場合には、最低8個のコイルを必要とす
るため、コイル数が多く、検出ヘッド部の形状が大型化
するという問題があった。また、2次コイルを差動型に
接続して出力を得ているので、各コイルに感度のバラツ
キがあった場合に感度補正が難しく、高い検出精度が得
難いという問題もあった。
【0003】このような問題を解決するものとして、本
出願人は、少ない個数のコイルで被検出体の位置を検出
できるとともに、各コイルの感度のバラツキを容易に補
正できる位置検出装置を提供した(特開平2−4571
2号公報)。この位置検出装置では、2個2組(合計4
個)のコイルを用い、これらコイルの両組の相対移動方
向距離が被検出体の磁性部および非磁性部のピッチの整
数倍に対して1/4ピッチだけずれた距離に設定されて
いる。各組のコイル同士は互いに直列接続され、これら
コイルを被検出体に対して軸線が直角となるように近接
配置するとともに、各組のコイルの両端に±a sinωt
と±a cosωtとを入力している。そして、各組のコイ
ルの中央から出力される交流信号を加算または減算する
ことにより、位相シフトされた出力信号を得るととも
に、この出力信号と入力された交流信号(a sinωt又
はa cosωt)との位相差から被検出体の相対移動量x
を求めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記位置検出装置の問
題は、各組のコイルの両端に±a sinωtと±a cosω
tとを入力しなければならないことである。a sinωt
とa cosωtの入力信号は公知の発振回路などで容易に
発生させることができるが、この他に180度位相が反
転した入力信号を得ようとすれば、前述の特開平2−4
5712号公報の図3に示されるような位相反転増幅器
を用いなければならない。しかしながら、位相反転増幅
器を用いても、位相が完全に反転した正弦波信号あるい
は余弦波信号を得ることは難しく、若干の位相のずれを
生じる。そのため、各組のコイルの中央から出力される
信号にリップルが生じるという問題があった。このこと
は、各組のコイルの中央から出力された出力信号を加算
または減算した結果にも影響し、正確な相対移動量xを
得るのが難しくなる。本出願人は上記のようなコイルを
用いた位置検出装置の他に、磁気抵抗素子を用いた位置
検出装置(特開平2−150714号公報)を提案して
いるが、この位置検出装置においても上記と同様のこと
がいえる。そこで、本発明の目的は、磁気センサの個数
が少なく、かつ各組の磁気センサの両端に180度位相
が反転した信号を入力しなくても高精度な位置検出を行
うことができる位置検出装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、磁性体部と非磁性体部、または磁極の異
なる着磁部が交互にかつ等ピッチPで設けられた被検出
体と、被検出体に対してピッチP方向に相対移動可能に
近接配置され、磁気を検出して電気信号に変換する2個
2組の磁気センサとを備え、被検出体の相対移動に伴う
磁気抵抗変化が180度の位相差を持つように各組の2
個の磁気センサの距離Lが設定され、かつ磁気センサの
両組の中心間距離MがピッチPの整数倍に対してP/4
だけずれるように配置され、各組の磁気センサはそれぞ
れ直列接続され、各組の磁気センサの一端にはそれぞれ
時間位相が90度異なる交流信号が入力され、他端がそ
れぞれ接地されるとともに、各組の磁気センサの中央よ
りそれぞれ信号が出力され、被検出体の相対移動に伴っ
て変化する出力信号と中立位置における出力信号とから
各組の出力信号を差動的に取り出し、この差動出力信号
を互いに加算または減算することにより、入力された交
流信号に対して被検出体の相対移動量xに応じた位相差
を持つ信号を得るようにしたものである。磁気センサと
しては、磁気抵抗素子や、被検出体に対して軸線が直角
となるように配置されたコイルを用いることができる。
磁気抵抗素子の場合、その背後には磁束が磁気抵抗素子
を貫いて被検出体に対してほぼ直角方向に作用するよう
にバイアス用永久磁石が配置される。
【0006】
【作用】例えば一方のセンサ組の一端にa sinωtを入
力し、他端を接地すると、センサ組の中央から出力され
る信号Vd1は次式のようになる。
【数1】 Vd1=〔1/2+k cos(2πx/P)〕a sinωt (1) となる。ここで、kは磁気センサの感度係数である。な
お、(1)式の〔〕内の1/2は説明を容易にするため
各磁気センサの感度を全く同一と仮定した値である。上
記のVd1と中立位置における出力信号である(a sinω
t)/2とから出力信号Ve1を差動的に取り出すと次の
ようになる。
【数2】 Ve1=2ak cos(2πx/P)・ sinωt (2)
他方のセンサ組にはa cosωtを入力し、他端を接地す
ると、センサ組の中央から出力される信号Vd2は次式の
ようになる。
【数3】 Vd2=〔1/2+k sin(2πx/P)〕a cosωt (3) となる。上記のVd2と中立位置における出力信号である
(a cosωt)/2とから出力信号Ve2を差動的に取り
出すと次のようになる。
【数4】 Ve2=2ak sin(2πx/P)・ cosωt (4)
上記のようにして求めた出力信号Ve1とVe2との差を取
ると、
【数5】 Vout =Ve1−Ve2 =2ak cos(2πx/P)・ sinωt−2ak sin(2πx/P)・ cosωt =2ak sin (ωt− 2πx/P) (5) となり、入力されたa sinωtに対して被検出体の相対
移動量xに応じた位相差2πx/P を持つ信号Vout を得
ることができる。なお、上記の説明では信号Vout を得
るために出力信号Ve1とVe2との差を求めたが、出力信
号Ve1とVe2との和を求めてもよい。この場合には次式
のようになる。
【数6】 Vout ’=Ve1+Ve2 =2ak cos(2πx/P)・ sinωt+2ak sin(2πx/P)・ cosωt =2ak sin (ωt+ 2πx/P)
【0007】なお、本発明において被検出体の非磁性体
部とは、磁性体部より相対的に弱磁性あるいは非磁性の
部分を言う。また、磁気抵抗素子には半導体式と強磁性
体式とがあるが、特に強磁性体式の磁気抵抗素子の場
合、磁束密度だけでなく磁極の向きによっても出力が変
化するという性質がある。そこで、強磁性体式の磁気抵
抗素子を用いた場合には、被検出体としてN極とS極と
が交互に等ピッチで着磁されたものを用いてもよい。本
発明における磁気センサとしては磁気抵抗素子、コイル
のほか、磁気を検出して電気信号に変換するセンサであ
れば如何なるセンサでもよい。
【0008】
【実施例】図1は位置検出装置の一例を示し、磁気抵抗
素子を用いて被検出体であるロッド1の位置を検出する
ものである。ロッド1は従来と同様に強磁性体で構成さ
れており、その周面には一定間隔おきに環状の溝3が設
けられている。そのため、磁性体部2と非磁性体部3と
がロッド1の移動方向に交互にかつ等ピッチPで設けら
れている。ロッド1の周面近傍には2個の検出器4,5
が近接配置されており、これら検出器4,5の内部には
それぞれ2個の磁気抵抗素子6,7および8,9がロッ
ド1の移動方向に並んだ状態に配置されている。上記磁
気抵抗素子のうち、磁気抵抗素子6,7が直列接続され
て一方の組を構成し、磁気抵抗素子8,9も直列接続さ
れて他方の組を構成している。ロッド1の移動に伴う磁
気抵抗変化が180度の位相差を持つように磁気抵抗素
子6,7間および8,9間の距離LはP/2に設定され
ている。また、磁気抵抗素子6,7と磁気抵抗素子8,
9の中心間距離M、つまり検出器4,5間の距離Mはピ
ッチPの整数倍に対してP/4だけずれている。即ち、
【数7】 M=nP±P/4 (n:正の整数) となっている。なお、図1の例では次式のように設定さ
れている。
【数8】M=2P−P/4
【0009】磁気抵抗素子6,7および8,9の一端に
はそれぞれ正弦波状電圧(a sinωt)と余弦波状電圧
(a cosωt)が印加され、他端は接地され、中央部よ
り出力電圧Vd1, Vd2が取り出されている。磁気抵抗素
子6〜9の背後にはバイアス用永久磁石10,11が配
置されており、その磁束が磁気抵抗素子6〜9を貫いて
ロッド1に対してほぼ直角方向に作用するように磁極の
向きが設定されている。なお、磁気抵抗素子6,7およ
び8,9の一端に入力される交流電圧(a sinωt, a
cosωt)は、公知のクワドラチャ発振回路等で容易に
発生させることができる。
【0010】磁気抵抗素子6,7が中立位置、つまりロ
ッド1の磁性体部2または非磁性体部3が磁気抵抗素子
6,7の中央にある場合には、磁気抵抗素子6,7の磁
気抵抗が等しいため、中央部から取り出される出力電圧
d1は(a sinωt)/2である。ロッド1が移動して
磁性体部2または非磁性体部3が磁気抵抗素子6,7の
中央よりずれると、磁気抵抗素子6,7の磁気抵抗が不
平衡となり、出力電圧Vd1は釣合い点を中心として cos
(2πx/P)で振幅が変化する正弦波状電圧となる。これを
一般式で表したのが(1)式である。また、磁気抵抗素
子8,9についても同様に、ロッド1の変位量xに応じ
て振幅が変化する電圧Vd2が得られるが、磁気抵抗素子
8,9にはa cosωtが加えられているので、電圧Vd2
は(3)式のようにVd1に対して90度だけ位相がずれ
ることになる。
【0011】上記出力電圧Vd1, Vd2は演算増幅器1
2,13の正入力にそれぞれ入力されている。演算増幅
器12の負入力には正弦波状電圧(a sinωt)が抵抗
1 および可変抵抗VR1 を介して印加されており、演
算増幅器12の出力Ve1は抵抗R2 および上記可変抵抗
VR1 を介してフィードバックされている。この可変抵
抗VR1 は上記磁気抵抗素子6,7の感度のアンバラン
スを調整するためのものであり、ロッド1の磁性体部2
または非磁性体部3が磁気抵抗素子6,7の中立位置に
ある時、演算増幅器12の出力電圧Ve1が0ボルトにな
るように調整される。同様に、演算増幅器13の負入力
には余弦波状電圧(a cosωt)が抵抗R3 および可変
抵抗VR2 を介して印加され、演算増幅器13の出力V
e2は抵抗R4 および上記可変抵抗VR2 を介して負帰還
されている。
【0012】R1 =R2 ,R3 =R4 と仮定し、V
1 ,VR2 を無視すると、演算増幅器12,13の負
入力に入力される電圧Vc1, Vc2は次式のようになる。
【数9】Vc1=Ve1/2+(a sinωt)/2
【数10】Vc2=Ve2/2+(a cosωt)/2 演算増幅器12,13の増幅度が十分に大きいとする
と、Vc1=Vd1,Vc2=Vd2であるから、出力電圧
e1,Ve2は(2),(4)式のようになる。例えば磁
気抵抗素子6の抵抗値が最大で磁気抵抗素子7の抵抗値
が最小の時、出力電圧Ve1は図2のAのように大きな振
幅を有する電圧となり、逆に磁気抵抗素子7の抵抗値が
最大で磁気抵抗素子6の抵抗値が最小の時、図2のBの
ように180度位相が反転した電圧となり、その中間で
は図2のC,Dのように中間的な振幅を有する電圧とな
る。また、両方の磁気抵抗素子6,7の抵抗値が釣り合
った時には、図2のEで示すように出力電圧Ve1は0ボ
ルトとなる。なお、出力電圧Ve2は図2に対して90度
位相が異なる波形となる。
【0013】上記電圧Ve1,Ve2を差動的に検出するた
めに、演算増幅器14と4個の抵抗R5 〜R8 が設けら
れている。演算増幅器14の正入力には電圧Ve1を抵抗
5 ,R6 で分圧した電圧が印加されており、演算増幅
器14の負入力には電圧Ve2が抵抗R7 を経て印加され
ている。演算増幅器14の出力Vout は抵抗R8 を経て
負帰還されているため、演算増幅器14の出力Vout
次式のようになる。
【数11】
【0014】(6)式のように電圧Ve1,Ve2にそれぞ
れ異なる係数を掛けたのは次の理由による。即ち、磁気
抵抗素子6,7および8,9の感度には必然的にバラツ
キがあり、また演算増幅器12,13の増幅度にもバラ
ツキがあるため、電圧Ve1とVe2の差を演算しただけで
は、(5)式のような単純な三角函数を得ることができ
ない。例えば、磁気抵抗素子6,7の感度係数をk1
磁気抵抗素子8,9の感度係数をk2 とし、演算増幅器
12,13の増幅度をそれぞれα1 ,α2 とすると、電
圧Ve1,Ve2は次のようになる。
【数12】 Ve1=2ak1 α1 cos(2πx/P)・ sinωt (7)
【数13】 Ve2=2ak2 α2 sin(2πx/P)・ cosωt (8)
ここで、抵抗R5 〜R8 の値を、
【数14】 のように調整すれば、出力Vout は(5)式と同様に単
純な三角函数となる。
【数15】 Vout =b sin (ωt− 2πx/P) (9)
【0015】図3は入力電圧a sinωtと出力電圧V
out とを示しており、これら電圧の位相差T(= 2πx/
P)を検出すれば、1ピッチの範囲内でのロッド1の絶対
的変位xを検出できることになる。なお、1ピッチを越
えれば、ピッチ数をカウントすることによりロッド1の
直線変位をインクリメンタルに測定可能であることは勿
論である。
【0016】図4は位置検出装置の他の例を示し、コイ
ルをロッド20の位置を検出するものである。この実施
例で用いられるロッド20は強磁性体で形成され、その
周面に一定間隔おきに環状の溝20aが形成されてい
る。そして、この溝20aに非磁性体22を埋め込むこ
とにより、磁性体部21と非磁性体部22とが交互にか
つ等ピッチPで設けられている。ロッド20の近傍に
は、コイル23〜26がその軸線をロッド20に対して
直角となるように近接配置され、かつロッド20の移動
方向と平行に一列に配列されている。これらコイルのう
ち、コイル23,24が直列接続されて一方の組を構成
し、コイル25,26も直列接続されて他方の組を構成
している。そして、各組のコイル23,24および2
5,26の軸心間距離はP/2に設定され、かつ両組の
コイル23,24および25,26の中央部同士の距離
mは上記ピッチPの整数倍に対してP/4だけずれてい
る。図4では次式のように設定されている。
【数16】m=P+1/4P なお、図4ではコイル23〜26をロッド20の移動方
向と平行に一列に整列させたものを示したが、これに限
るものではなく、各コイル23〜26を千鳥状または螺
旋状に配列してもよい。
【0017】上記位置検出装置において、ロッド20お
よびコイル23〜26を除く構成は上記実施例(図1)
と同様である。即ち、片方の組のコイル23,24の一
端には正弦波状電圧(a sinωt)が印加され、他方の
組のコイル25,26の一端には余弦波状電圧(a cos
ωt)が印加され、他端がそれぞれ接地されている。そ
して、各組のコイルの中央より(1)式,(3)式で表
される出力電圧Vd1,Vd2が取り出されている。出力電
圧Vd1,Vd2は図1と同様に、演算増幅器12,13の
正入力に入力され、負入力にはそれぞれa sinωtとa
cosωtが抵抗R1 ,VR1 およびR3 ,VR2 を経て
印加され、かつ出力は抵抗R2 ,VR1 およびR4 ,V
2 を経て負帰還されている。そのため、演算増幅器1
2,13の出力電圧Ve1,Ve2は(2)式および(4)
式で与えられる。さらに、電圧Ve1,Ve2は演算増幅器
14と4個の抵抗R5 〜R8 とからなる差動増幅回路で
差動的に取り出され、その出力Vout は(5)式と同様
に単純な三角函数となる。この出力Vout と入力された
a sinωtとの位相差から、ロッド20の変位xを簡単
に求めることができる。
【0018】本発明で使用される被検出体としては、周
面に環状溝を設けた強磁性ロッド1や、非磁性体を埋め
込んだ強磁性ロッド20のほか、N極とS極を交互に着
磁したロッドでもよく、さらに被検出体はロッドのほか
円板など如何なる形状であってもよい。
【0019】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、2個2組の磁気センサの一端に時間位相が90
度異なる交流信号を入力し、他端を接地するとともに、
各組の磁気センサの中央より出力された信号 (Vd1, V
d2) と中立位置における出力信号とから各組の出力信号
(Ve1, Ve2) を差動的に取り出し、この差動出力信号
を互いに加算または減算することにより、入力された交
流信号(a sinωt, acosωt)と同一周期でかつ被
検出体の相対移動量xに応じた位相差を持つ信号(V
out ) を得ている。したがって、これら入,出力信号の
位相差を検出すれば、被検出体の相対変位xを無限小の
分解能で検出できる。また、従来のように位相が180
度反転した正弦波信号および余弦波信号を磁気センサの
各組の両端に入力する必要がないので、これら信号を得
る際に生じる位相のずれを解消でき、正確な位置検出が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる位置検出装置の一例の構成図で
ある。
【図2】演算増幅器から出力される電圧波形図である。
【図3】入力電圧と最終的な出力電圧との波形図であ
る。
【図4】位置検出装置の他の実施例の構成図である。
【符号の説明】
1,20 ロッド(被検出体) 2,21 磁性体部 3,22 非磁性体部 4,5 検出器 6〜9 磁気抵抗素子 10, 11 永久磁石 12,13,14 演算増幅器 23〜26 コイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性体部と非磁性体部、または磁極の異な
    る着磁部が交互にかつ等ピッチPで設けられた被検出体
    と、被検出体に対してピッチP方向に相対移動可能に近
    接配置され、磁気を検出して電気信号に変換する2個2
    組の磁気センサとを備え、 被検出体の相対移動に伴う磁気抵抗変化が180度の位
    相差を持つように各組の2個の磁気センサの距離Lが設
    定され、かつ磁気センサの両組の中心間距離Mがピッチ
    Pの整数倍に対してP/4だけずれるように配置され、 各組の磁気センサはそれぞれ直列接続され、各組の磁気
    センサの一端にはそれぞれ時間位相が90度異なる交流
    信号(a sinωt, a cosωt)が入力され、他端がそ
    れぞれ接地されるとともに、各組の磁気センサの中央よ
    りそれぞれ信号(Vd1, Vd2) が出力され、 被検出体の相対移動に伴って変化する出力信号 (Vd1,
    d2) と中立位置における出力信号とから各組の出力信
    号 (Ve1, Ve2) を差動的に取り出し、この差動出力信
    号を互いに加算または減算することにより、入力された
    交流信号(asinωt, a cosωt)に対して被検出体
    の相対移動量xに応じた位相差を持つ信号 (Vout ) を
    得るようにした位置検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の位置検出装置において、 上記磁気センサは磁気抵抗素子であり、これら磁気抵抗
    素子の背後には磁束が磁気抵抗素子を貫いて被検出体に
    対してほぼ直角方向に作用するようにバイアス用永久磁
    石が配置されていることを特徴とする位置検出装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の位置検出装置において、 上記磁気センサは被検出体に対して軸線が直角となるよ
    うに配置されたコイルであることを特徴とする位置検出
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000275067A (ja) * 1999-03-25 2000-10-06 Koyo Electronics Ind Co Ltd 光学式ロータリエンコーダ
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