JP2014048563A - 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

光走査装置及びそれを用いた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の樹脂製レンズを用い、低コスト及びコンパクト性を達成し、かつ、色ずれ、色ムラを抑制して良好な画像を形成できる光走査装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】複数の光源手段と、光源手段の夫々から出射した光束に対応する夫々の入射光学系であって、互いに並べて配置され正の屈折力を備えるレンズを夫々が有する入射光学系と、入射光学系を介した光束を夫々主走査方向に偏向走査する偏向手段と、偏向手段で偏向走査された夫々の光束に対応して夫々の被走査面に光束を夫々結像する結像光学系と、を有する光走査装置であって、前記レンズは夫々ゲート部を備えた樹脂製レンズであり、夫々の前記レンズの光軸の周りの部分的な角度領域であって、主走査方向または副走査方向に関して互いに対称的な角度領域となる夫々の領域内に、ゲート部を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は光走査装置及びそれを用いた画像形成装置に関し、例えば電子写真プロセスを有するレーザービームプリンタ(LBP)やデジタル複写機やマルチファンクションプリンタ(多機能プリンタ)等の画像形成装置に好適なものである。
従来から、光走査装置及びそれを用いた画像形成装置において、装置の低コスト化、小型化が求められており、これを達成するための様々な方法が提案されている。
特許文献1では、偏向手段としての回転多面鏡、結像光学系の一部のレンズ、副走査方向に屈折力を備えるシリンドリカルレンズなどの光学素子を、複数の被走査面に至る複数光学系で共通化する。これにより、光走査装置を低コスト化すると共に、装置のサイズを小さく抑えている。そして、特許文献1では、光学素子を共通化するために、複数の光学系に対応する複数のガラス製コリメータレンズを上下左右に並べて配置することで各光学系の光束同士を隣接させている。
また、特許文献2では、コリメータレンズを低コスト化する方法として、コリメータレンズを樹脂製レンズで構成している。特許文献2では、コリメータレンズは光軸に対して回転対称なレンズ面形状を有する回転対称レンズであり、その外形は略円筒形状とすることで必要な有効径を確保しつつ、かつ極力体積を抑えてレンズ材料コストを低減している。
特開2010−224552号公報 特開2008−64802号公報
しかしながら、上述した従来の光走査装置においては、以下に示す課題を有する。樹脂製レンズは、レンズ成形用金型のゲート部から樹脂を流し込み、射出成形するのが一般的であり、その際金型を樹脂に流し込む方向すなわちゲート部の方向に依存した複屈折分布が樹脂製レンズに生じる。このため、ゲート部を有する樹脂製レンズを光走査装置に採用する場合、樹脂製レンズのゲート部の方向は光走査装置の光学特性に影響を与えるため、回転対称形状のレンズであってもゲート部の方向を考慮する必要がある。
しかし特許文献1では、回転対称形状のガラス製コリメータレンズを保持する際、コリメータレンズの回転方向を考慮していない。また特許文献2では、コリメータレンズは回転対称形状の樹脂製レンズであり、射出成形した場合は外形部にゲート部を有するにも係らず、ゲート部の方向及びそれに依存する複屈折分布の異方性を考慮せずにコリメータレンズを保持している。
このため、特許文献1の光走査装置をさらに低コスト化するために、ガラス製コリメータを特許文献2の樹脂製コリメータレンズに置き換えると、複数のコリメータレンズ毎にゲート部の方向が異なり、各光学系の光学特性に差が生じてしまうという課題がある。即ち、従来の光走査装置では、各コリメータレンズのゲート部の方向を考慮していないため、ゲート部の方向がバラバラになっている。このため、各コリメータレンズの複屈折の異方性に起因する被走査面上の照度分布ずれやスポットの肥大といった光学特性のずれが、各光路同士で異なってしまう。
以上のように、従来の光走査装置をカラー画像形成装置に用いた場合は、さらなるコストの低減と良好な画像を両立できないという問題があった。
本発明の目的は、複数の樹脂製レンズを用い、低コスト及びコンパクト性を達成し、かつ、色ずれ、色ムラを抑制して良好な画像を形成できる光走査装置および画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る光走査装置は、複数の光源手段と、前記光源手段の夫々から出射した光束に対応する夫々の入射光学系であって、互いに並べて配置され正の屈折力を備えるレンズを夫々が有する入射光学系と、前記入射光学系を介した光束を夫々主走査方向に偏向走査する偏向手段と、前記偏向手段で偏向走査された夫々の光束に対応して夫々の被走査面に光束を夫々結像する結像光学系と、を有する光走査装置であって、前記レンズは夫々ゲート部を備えた樹脂製レンズであり、夫々の前記レンズの光軸の周りの部分的な角度領域であって、前記主走査方向または副走査方向に関して互いに対称的な角度領域となる夫々の領域内に、前記ゲート部を設けたことを特徴とする。
また、上記光走査装置を用いた画像形成装置も本発明の他の一側面を構成する。
(作用)
本発明においては、射出成型された樹脂レンズの有する複屈折の異方性と、ゲート部の位置、更には偏向手段への入射光(レーザ光)の偏光との関係に着目し、ゲート部の合わせ方によって、複数の被走査面間の光学性能差を低減させる。
本発明によれば、複数の樹脂製レンズを用い、低コスト及びコンパクト性を達成し、かつ、色ずれ、色ムラを抑制して良好な画像を形成できる光走査装置および画像形成装置を提供することができる。
(a)は本発明の第1の実施形態に係る光走査装置の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)、(b)は副走査方向の要部断面図(副走査断面図)である。 第1の実施形態の入射光学系の要部断面図(副走査断面図)である。 第1の実施形態の樹脂製コリメータレンズ3の外形形状である。 第1の実施形態の樹脂製コリメータレンズ3の複屈折分布の説明図である。 第1の実施形態の樹脂製コリメータレンズ3のゲート部の方向の説明図である。 第1の実施形態の結像光学レンズ72の要部断面図(副走査断面図)である。 第2の実施形態の樹脂製コリメータレンズ3のゲート部の方向の説明図である。 第3の実施形態の樹脂製コリメータレンズ3のゲート部の方向の説明図である。 本発明の実施形態のカラー画像形成装置の要部概略図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明において、主走査方向(Y方向)とは、偏向手段の回転軸(または揺動軸)及び結像光学系の光軸方向(X方向)に垂直な方向(回転多面鏡で光束が反射偏向(偏向走査)される方向)である。副走査方向(Z方向)とは、偏向手段の回転軸(または揺動軸)と平行な方向である。また、主走査断面とは、主走査方向と結像光学系の光軸を含む平面(図5の基準面G)、副走査断面(子線断面)とは、主走査方向に垂直な断面(図5の基準面F等)である。
《第1の実施形態》
(画像形成装置)
図9は、本発明の実施形態に係る光走査装置を搭載した画像形成装置であって、光走査装置により4ビームを走査して各々並行して像担持体である感光体上に画像情報を記録するタンデムタイプのカラー画像形成装置の要部概略図である。60はカラー画像形成装置、100は後に詳述する光走査装置である。21、22、23、24は各々互いに異なった色の画像を形成する像担持体としての感光ドラム、31、32、33、34は各々現像器、41、42、43、44は光ビーム、51は搬送ベルトである。
図9において、カラー画像形成装置60には、パーソナルコンピュータ等の外部機器52からR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色信号が入力する。これらの色信号は、装置内のプリンタコントローラ53によって、入力したコードデータがY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、B(ブラック)の各画像データ(ドットデータ)に変換される。これらの画像データは、光走査装置100に入力される。そして、光走査装置100からは、各画像データに応じて変調された光ビーム41、42、43、44が出射され、これらの光ビームによって感光ドラム21、22、23、24の感光面が主走査方向に走査される。
本実施形態におけるカラー画像形成装置60では、光走査装置100により4ビームを走査するが、各々のビームがY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、B(ブラック)の各色に対応している。そして、各々平行して設けられる感光ドラム21、22、23、24の各ドラム面上に、画像信号(画像情報)に対応した潜像に応じたトナー像が現像器31、32、33、34により各々形成される。
このように本実施形態では、光走査装置100および各現像器31、32、33、34により、各々の画像データに基づいた光ビームを用いて各色の静電潜像に応じたトナー像を各々対応する感光ドラム21、22、23、24面上に高速印字している。その後、トナー像を被転写材である記録材に転写する転写器、更に転写されたトナー像を被転写材に定着する定着器により、記録材に多重転写された1枚のフルカラー画像を形成している。
前記外部機器52としては、例えばCCDセンサを備えたカラー画像読取装置が用いられても良い。この場合には、このカラー画像読取装置と、カラー画像形成装置60とで、カラーデジタル複写機が構成される。
(光走査装置)
図1(a)は、本発明の第1の実施形態に係る光走査装置の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)、図1(b)は副走査方向の要部断面図(副走査断面図)である。図2は、本発明の第1の実施形態の入射光学系の要部断面図(副走査断面図)である。図1(a)、図1(b)、図2において、各光源1a、1b、1c、1dからそれぞれ被走査面上10a、10b、10c、10dに向かう光路を、光路a、光路b、光路c、光路dとする。これら各光路の構成および光学的作用は全て同じであり、図1(a)、図1(b)、図2において、同様の働きをしている各光路の各光学素子は同一の符号で表している。
(光源手段および入射光学系)
ここで、図1(a)、図1(b)、図2の各光学素子の光学的作用について述べる。図1(a)、図1(b)、図2において、1a、1bは第1の対の光源手段、1c、1dは第2の対の光源手段であり、夫々発光部(発光点)を有する半導体レーザより成っている。2a、2bは第1の対のアパーチャー(開口絞り)、2c、2dは第2の対のアパーチャー(開口絞り)である。また、3a、3bは第1の対のコリメータレンズ、3c、3dは第2の対のコリメータレンズで、夫々入射する光束を所望の最適なビーム形状に形成している。
コリメータレンズ3a、3b、3c、3dに入射した光束は、平行光束に変換されて副走査方向にのみ正の屈折力を備えるシリンドリカルレンズ4に入射する。これらは、第1の対のコリメータレンズを含む第1の対の入射光学系L1a、L1b、第2の対のコリメータレンズを含む第2の対の入射光学系L1c、L1dを構成する。
シリンドリカルレンズ4は、第1の対の入射光学系、第2の対の入射光学系に兼用され、
副走査方向にのみ屈折力を有する。そして、シリンドリカルレンズ4から出射する4つの光束は、主走査断面内において平行光束、副走査断面内において偏向面6近傍で集光する収束光束として、回転多面鏡5の偏向面6へ入射する。そして、回転多面鏡5の偏向面6上で主走査方向に長手の線像として結像される。
なお、本実施形態では、シリンドリカルレンズ4を、各光路a、b、c、dに対応した4つの入射面と、4つの出射面とを一体成型した、樹脂製の4眼シリンドリカルレンズにて構成しているが、4つの個別のシリンドリカルレンズで構成してもよい。
(偏向手段および結像光学系)
5は入射した光束を偏向走査させる偏向手段であり、本実施形態では偏向面6を複数備え、図1(a)中の矢印A方向に一定の速度で回転する回転多面鏡(ポリゴンミラー)で構成している。
第1の対の結像光学系L2a、L2b、第2の対の結像光学系L2c、L2dは、夫々集光機能とfθ特性とを備え、主走査断面内に正のパワー(屈折力)、副走査断面内に主走査断面内の正のパワーとは異なる正のパワーを有している。ここで、第1の対の結像光学系L2a、L2b、第2の対の結像光学系L2c、L2dは、夫々結像レンズ71、72を備える。
結像光学系L2a、L2b、L2c、L2dは、回転多面鏡5によって偏向走査された画像情報に基づく光束を主走査断面内において感光ドラム面10a、10b、10c、10d上に各々スポット結像させている。なお、結像レンズ71、72は、副走査断面内において回転多面鏡5の偏向面6と感光ドラム面10との間を光学的に共役関係にすることにより、偏向面6の面倒れ補償を行っている。
第1の対の結像光学系L2a、L2b、第2の対の結像光学系L2c、L2dに関し、図1(b)中の81、82、83、84は、結像レンズ72からの光束の光路を折り曲げるための平面ミラーであり、結像性能に影響を与えていない。図1(a)においては、説明を分かりやすくするために、平面ミラー81、82、83、84を不図示とし、折り返される光路を展開した図にしている。なお、9は、光走査装置内に塵埃が入るのを防ぐための防塵ガラスであり、平面ガラスで構成されている。
本実施形態において、画像情報に応じて半導体レーザ1a、1b、1c、1dから光変調され出射した光束は、入射光学系L1a、L1b、L1c、L1dにより回転多面鏡5の偏向面6へ入射する。そして、結像光学系L2a、L2b、L2c、L2dにより、感光ドラム面10a、10b、10c、10d上へ導光される。そして、回転多面鏡5を駆動手段(不図示)により矢印A方向に回転させることによって、該感光ドラム面10a、10b、10c、10d上を矢印B方向(主走査方向)に光走査することで画像情報の記録を行っている。
図1で、感光ドラム面10a、10b、10c、10dは、カラー画像を形成するために夫々イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの4色に対応して設けられる。なお、12は同期検知系であって、同期検知光学系11を介して回転多面鏡5の回転速度を検知し、制御手段(不図示)により、回転多面鏡5が等速度で回転するように制御している。
(入射光学系における副走査方向斜め入射)
本実施形態においては、図2から分かるように、2対の入射光学系は、偏向手段としての回転多面鏡5の偏向面6への入射光束を上下対称に配置される。即ち、1対の入射光学系L1a、L1dは、副走査断面内において基準面G(主走査方向(Y方向)と結像光学系の光軸方向(X方向)を含む平面)に対して上向きに配置される。一方、別の一対の入射光学系L1b、L1cは、副走査断面内において基準面G(主走査方向(Y方向)と結像光学系の光軸方向(X方向)を含む平面)に対して下向きに配置される。以下、副走査方向斜め入射といい、基準面Gに対する角度を副走査方向斜め入射角度という。
更に図1(a)から分かるように、回転多面鏡を挟んで、上下に並べて配置された第1の対の入射光学系L1aとL1bと、第2の対の入射光学系L1cとL1dとを、基準面F(副走査断面で偏向手段の回転軸を含む面)を挟んで左右対称に配置している。
即ち、本実施形態においては、コリメータレンズ3a、3b、3c、3dを含む入射光学系L1a、L1b、L1c、L1dを上下対称かつ左右対称に並べて配置している。このように第1の対のコリメータレンズ3a、3b、第2の対のコリメータレンズ3c、3dを隣接して配置することで、コリメータレンズ通過後の各光束同士を隣接させることができる。これにより、シリンドリカルレンズ4、回転多面鏡5、結像光学レンズ71、72を複数の光路で共有することができ、光走査装置の低コスト化、小型化を達成できる。
(入射光学系における第1の対および第2の対のコリメータレンズ)
1)樹脂製のコリメータレンズ
本実施形態では、光学面が光軸に対して回転対称な形状を有するコリメータレンズ3は、ガラス製レンズに比べて材料コスト及び成形コストが安い、樹脂製レンズで構成している。図3は、本実施形態のコリメータレンズ3の外形形状を表した説明図であるが、コリメータレンズ3の外形を円筒形状とすることで、必要な有効径を確保しつつ、かつ極力体積を抑えてレンズ材料コストを低減している。
2)ゲート部の方向に依存した複屈折分布
コリメータレンズ3は、レンズ成形用金型のゲート部から樹脂を流し込み、射出成形するために、外形の一端にゲート部と呼ばれる突起部(図3)を有する。このような樹脂製のコリメータレンズ3は、成形時の金型に樹脂を流し込む方向、即ちゲート部の方向に依存して複屈折分布を有している。
図4は、実際に本実施形態の樹脂製コリメータレンズ3を成形し複屈折分布を測定した結果に基づく説明用の模式図で、本実施形態の樹脂製コリメータレンズ3の複屈折分布を表す。図4から分かるように、レンズ外形は回転対称であるにもかかわらず、複屈折分布はゲート部の方向に依存して回転非対称についている。複屈折分布は、レンズ成形時あるいはレンズ冷却過程で生じる内部応力が原因と考えられており、本実施形態のコリメータレンズにおいては、成形時の金型内の樹脂の流れによってレンズ外形に対して回転非対称の内部応力が生じたのが原因と考えられる。
3)本実施形態におけるコリメータレンズの光軸周り(回転方向)の配置
3−1)光学的観点
光学的観点から本実施形態においては、上下左右に並べて配置された回転対称形状の樹脂製のコリメータレンズ3a、3b、3c、3dに関し、複屈折の影響を最も受けにくいように各ゲート部が主走査方向に沿って設けられる。そして、4個のゲート部が全体として主走査方向および副走査方向で対称配置される。
これに対し、従来の光走査装置においては、回転対称形状のレンズに生じるこのような回転非対称な複屈折分布を考慮していないため、回転対称形状のレンズを保持する際に、レンズ回転方向を考慮してレンズを取り付けていない。
このため、従来の光走査装置ではコリメータレンズ3a、3b、3c、3dの各ゲート部の方向はバラバラであり、各コリメータレンズの複屈折分布に起因する被走査面上の照度分布ずれやスポットの肥大といった光学性能のずれは、各光路同士で異なってしまう。このように各光路同士で光学性能に差が生じると、光走査装置をカラー画像形成装置に用いた場合に、画像ムラや色ずれなどが発生し、良好な画像が形成できないという問題がある。
3−2)メカ的観点
本実施形態では、上下左右に並べて配置された回転対称形状の樹脂製のコリメータレンズ3a、3b、3c、3dに関し、更に各ゲート部が、各コリメータレンズ光軸に対して他のコリメータレンズと隣接する側と反対側となるように配置される。図5は、本実施形態の図1(a)、図2のA方向から樹脂製のコリメータレンズ3a、3b、3c、3dを観察した矢視図であり、本実施形態のコリメータレンズのゲート部の方向を表している。
図5から分かるように、上下左右に並べて配置された回転対称形状の樹脂製のコリメータレンズ3a、3b、3c、3dのゲート部は、各コリメータレンズ光軸に対して他のコリメータレンズと隣接する側と反対側となるように、回転方向の配置がされている。
1)ゲート部が設置される光軸周りの角度範囲
本実施形態において、ゲート部が設置される光軸周りの角度範囲について説明する。即ち、「各コリメータレンズ光軸に対して他のコリメータレンズと隣接する側と反対側」について、図5を用いて説明する。反対側とは、各コリメータレンズの外周において、他のコリメータレンズと隣接している範囲を取り除いた光軸周りの角度範囲であり、図5においては範囲A、範囲B、範囲C、範囲Dとして各々表している範囲のことである。
本実施形態では、各々のゲート部が、図5の範囲A、範囲B、範囲C、範囲Dの範囲内になるように、各々のコリメータレンズを光軸周り(回転方向)に配置している。範囲Aと範囲B、範囲Dと範囲Cは、主走査方向に関して対称的に配置される部分的な角度範囲となり、範囲Aと範囲D、範囲Bと範囲Cは、副走査方向に関して対称的に配置される部分的な角度範囲となる。
本実施形態においては、ゲート部のレンズ光軸周りの許容角度範囲として、主走査方向および副走査方向に対称な角度範囲である範囲A、範囲B、範囲C、範囲Dを設定し、更にゲート部の位置として主走査方向および副走査方向に対称な位置を選択している。
2)比較例としての従来例との対比
これに対し、従来例では、隣接する2つのコリメータレンズの間には、コリメータレンズ保持部のコリメータレンズ接着面や、各光路間のゴースト光を遮光するリブ、レンズの各鏡筒などのメカ部材が配置されることが多い。従来の光走査装置では、レンズのゲート部と光学箱のメカ部材(ゴースト遮光リブや接着面など)とが、あるいはゲート部同士が干渉してしまい、コリメータレンズの取り付け位置・姿勢が他のコリメータレンズとずれてしまう。
その結果、各光路同士で、被走査面上に照射される位置やピント位置といった光学性能にずれが生じてしまう。このように各光路同士で光学性能に差が生じると、光走査装置をカラー画像形成装置に用いた場合に、画像ムラや色ずれなどが発生し、良好な画像が形成できないという問題がある。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、図5から分かるように、自らのコリメータレンズのゲート部の方向と隣接するコリメータレンズのゲート部の方向とが、基準面Fあるいは基準面Gを挟んで対称となるように配置している。ここで本実施形態は、基準面Fに対称に2組の走査系を配置した対向走査系で、かつ基準面Gを挟んで上下対称配置した斜入射光学系である。
本実施形態では、これに合わせて、コリメータレンズの複屈折分布も基準面Fあるいは基準面Gを挟んで各光路同士で対称配置にすることで、各光路中のコリメータレンズの複屈折分布の異方性も含めた構成を、光学的に略同一にすることができる。このため本実施形態では、複屈折分布起因の光路間の性能差を低減し、4つの光路全ての光学性能を略同一に保つことができる。
また本実施形態では、上述したようにコリメータレンズを配置することで、コリメータレンズのゲート部と鏡筒のメカ部材との干渉を防ぎ、光路同士の被走査面上での光学性能ずれが生じるのを防いでいる。
更に本実施形態では、図5から分かるように、全てのコリメータレンズは、ゲート部の位置が光軸に対して略主走査方向となるように配置している。一般的に複屈折の主軸は、レンズ成形時の樹脂の流動方向に揃う傾向がある。本実施形態においても、樹脂製コリメータレンズの成形時の樹脂の流動方向、すなわちゲート部とレンズ光軸を結ぶ直線上に主軸が揃う傾向がある。また、レンズの複屈折の主軸と、レンズを通過する光束の偏光方向とが一致していると、最もレンズの複屈折による光束への影響が小さい傾向がある。
そこで本実施形態では、レーザの偏光方向が略主走査方向となるようにレーザを配置し、かつ、全てのコリメータレンズのゲート部の位置が光軸に対して略主走査方向となるように配置している。このように配置することで、コリメータレンズに入射する光束の偏光方向とコリメータレンズの複屈折の主軸とを略一致させ、複屈折分布起因の光学性能の劣化量自体を低減する効果を得ている。
(諸元値)
ここで、本実施形態の光路aにおける諸元値を表1Aに、また光路bにおける諸元値を表1Bに示す。更に、本実施形態の光路aにおける各光学面の面形状を表2Aに、また光路bにおける各光学面の面形状を表2Bに示す。
表1A、表1Bに示す通り、光偏向器5の偏向面6に対して垂直で且つ基準点C0を通過する面を基準面Gとしたとき、基準面Gに対し、偏向面6への入射光束は、それぞれ−3°、+3°の傾きを持って偏向走査させている。即ち、光偏向器に入射する入射光学系L1a、L1bは基準面Gに対してそれぞれ+3°、−3°副走査方向に傾いて配置させている。この斜入射角が大きすぎると、波面収差の捩れによりスポットの崩れを補正する事が困難となり、小さすぎると光束の分離がし難くなる。望ましくは2°〜5°の範囲で設定するのがよい。
本実施形態では、光束の発振波長λがλ=790nmの赤外光源を光源手段1として用いている。また、像高Yと偏向反射角θとの比例係数κ(Y=κθ)はκ=136(rad/mm)である。
また、表1A、表1Bに関し、各光学面の非球面形状は以下の表現式で定義される。本実施形態のコリメータレンズ3の入射面は、平面上に回転対称の回折格子が形成された回折面、出射面は回転対称な凸形状の屈折面としている。また、コリメータレンズ3は、プラスチック材料を用いた射出成形で成形されており、環境変動による屈折パワーの変化を半導体レーザーの波長変化による回折パワーの変化で補償する温度補償光学系としている。
回折面は、以下に表した位相関数により定義される。
φ=2πm/λ(C32+C52
ここで、φは位相関数、mは回折次数であり、本実施形態では、1次回折光(m=1)を用いている。λは設計波長であり、本実施形態ではλ=790nmである。
また、本実施形態のシリンドリカルレンズ4は、入射面が副走査方向に凸面形状のシリンドリカル面であり、出射面が平面上に副走査方向にのみ回折格子が形成された回折面である。シリンドリカルレンズ4も、コリメータレンズレンズ3と同様に、プラスチック材料を用いた射出成形で成形されており、環境変動による屈折力(パワー)の変化を半導体レーザーの波長変化による回折パワーの変化で補償する温度補償光学系としている。
また、本実施形態の、結像レンズ71、72の入射面、出射面の母線形状は、12次までの関数として表せる非球面形状により構成している。
シリンドリカルレンズ4の入射面、結像レンズ71、72の夫々の光学面は、表1A、表1Bに示した各原点および光軸x、主走査方向の基準軸y、副走査方向の基準軸zと、表2A、表2Bに表現された以下に述べる非球面式から定義される。例えば、結像レンズ71の入射面においては、(X、Y、Z)=(17.200、−0.237、0.000)を非球面式の原点、結像レンズ72の入射面においては、(X、Y、Z)=(39.200、−0.237、2.240)を非球面式の原点とする。
そして、各レンズ面の面形状は、表1A、表1Bに示した各光学面の原点を通る光軸Xと、主走査断面内において光軸と直交する軸をY軸としたとき、主走査方向と対応する母線方向が、以下の式で表されるものである。
(但し、Rは母線曲率半径、K、B2、B4、B6、B8、B10、B12は非球面係数)
また、副走査方向と対応する子線方向は、表1A、表1Bに示した副走査方向の基準軸Zと定義すると、以下の表現式で定義される、
Sは、母線方向の各々の位置における母線の法線を含み、主走査断面と垂直な面内に定義される子線形状である。
ここで、主走査方向に光軸からY離れた位置における副走査方向の曲率半径(子線曲率半径)r´は、以下の式で表されるものである。
(但し、r0は光軸上の子線曲率半径、E2、E4、E6、E8、E10、E12、E14、E16、は係数)
また、Mj_kは子線方向の非球面を表す係数である。例えば、Mj_1はZの1次項であり、副走査方向の面の傾き(子線チルト)を表している。また、Mj_4はZの4次項であり、副走査方向の非球面を表している。本実施形態では、主走査方向に0、2、4、6、8、10、12、14、16次の係数を使って子線チルト量を変化させている。
また、表2A及び表2Bに示した各係数には添え字u及びlが付いている。それぞれUpper側、Lower側の意味であり、結像光学系の各レンズ面頂点に対し、光源手段1がある側をLower側、光源手段1がある側と反対側をUpper側と定義する。添え字U及びlが付いていない係数については、Upper側、Lower側に共通の係数である。
図6は、本実施形態の結像レンズ72の各光学面の原点および光軸の位置関係を表した、副走査方向の要部断面図(副走査断面図)の拡大図である。本実施形態では、表1A、表1Bと図6に示した通り、光路aと光路bとで結像レンズ71、72を共用している。また、表1A、表1B、表2A、表2Bにあるように、結像レンズ72の入射面に関しては、入射面T3aの面頂点を(39.200、−0.237、2.240)、入射面T3bの面頂点を(39.200、−0.237、−2.240)とした。
このような2つのトーリック面を重ねたことを特徴とする多段トーリック面より成っている。結像レンズ72の出射面T4a、T4bに関しても同様に多段トーリック面より構成している。なお、本実施形態では面形状を上記定義式により函数を定義したが、本発明の権利の範囲はこれを制限するものではない。
本実施形態では、光路aと光路bとで結像レンズ71、72を共用することで部品点数を削減し、光走査装置の低コスト化できている。また、結像レンズ72を光路aと光路bに各々対応した上下2つのレンズ面を有する多段トーリックレンズで構成することで、一体成形可能とし、低コスト化している。ただし、本発明はこの構成に限らず、結像光学系を光路aと光路bとに対応するそれぞれ別個の結像レンズで構成しても、本発明の効果は得られる。
更に、図6、表1A、表1B、表2A、表2Bから分かるように、第2の結像レンズ72の上側入射面T3A面と下側入射面T3B面とは、基準面Gを挟んで面対称形状の多段トーリックレンズより構成している。結像レンズ72の上側出射面T4A面と下側出射面T4B面に関しても同様に、基準面Gを挟んで面対称形状の多段トーリック面より構成している。
本実施形態においては、以上のような構成により、光源手段1から第2の結像レンズ72の出射面T4まで、副走査方向に上下対称な光学系で構成している。このため、第2の結像レンズ72の出射面T4AあるいはT4Bから出射される光束は、副走査方向に上下対称で、かつ結像性能が互いに同一な走査光束と成る。
なお、本実施形態では面形状を上記定義式により函数を定義したが、本発明の権利の範囲はこれを制限するものではない。
以上、光路a、光路bにおける光学素子の配置とレンズ面形状を説明した。一方、光路d、光路cにおいては、各光学素子は図1(a)の基準面Fを挟んで光路a、光路bと面対称に配置されており、光路d、光路cの各光学素子のレンズ面形状は、光路a、光路bのものとそれぞれ同一形状である。よって、本実施形態においては、4つの光路は互いに上下方向および左右方向に対称配置されており、光学的に同一な光学系としている。
本実施形態では、コリメータレンズを光軸方向、主走査方向、副走査方向に移動調整させて、コリメータレンズ鏡筒(不図示)に接着剤固定することで、被走査面上でのピント及び照射位置を調整している。なお、本実施形態の光源手段1は、一つの発光点を有する半導体レーザで構成したが、複数の発光点を有するモノリシックマルチビームレーザで構成しても良い。
夫々のゲート部を主走査方向と一致するように配置した本実施形態では、より好ましい形態として、光源手段である半導体レーザの偏光方向も略主走査方向と一致するように配置している。このような形態では、複屈折分布起因の光学性能の劣化を最も抑制することができる。但し、偏光方向が主走査方向でなくとも、夫々のゲート部を主走査方向と一致するように配置することで、各光路同士の光学性能差を低減する効果は得られる。
《第2の実施形態》
本実施形態は、第1の実施形態に対して、レーザの偏光方向と、全てのコリメータレンズのゲート部の方向を変更したものである。第1の実施形態は、レーザの偏光方向と、全てのコリメータレンズのゲート部の光軸に対する位置を略主走査方向に揃えることで、光束の偏光方向と複屈折の主軸とを略一致させ、複屈折分布起因の光学性能の劣化量自体を低減する効果を得た。
これに対して、本実施形態では、レーザの偏光方向と、全てのコリメータレンズのゲート部の光軸に対する位置を略副走査方向となるように、レーザ及び全てのコリメータレンズを配置した。それ以外の光学素子や諸元値は、第1の実施形態と同一である。
図7は本実施形態の樹脂製コリメータレンズ3a、3b、3c、3dのゲート部の方向を表した説明図である。本実施形態では、図7から分かるように、全てのコリメータレンズのゲート部の光軸に対する位置を略副走査方向に配置し、レーザの偏光方向と揃えることで、複屈折分布起因の光学性能の劣化量自体を低減する効果を得ている。
《第3の実施形態》
本実施形態は、第1の実施形態に対して、全てのコリメータレンズのゲート部の方向を変更した実施形態である。第1の実施形態は、全てのコリメータレンズのゲート部の光軸に対する位置を隣接する略主走査方向に揃えたものであった。これに対し、本実施形態では、全てのコリメータレンズのゲート部の光軸に対する位置を、隣接する他のコリメータレンズの反対側で、かつ、ゲート部の位置が光軸に対して略45度方向となるように配置した。それ以外の光学素子や諸元値は、第1の実施形態と同一である。
図8は、本実施形態の樹脂製コリメータレンズ3a、3b、3c、3dのゲート部の方向を表した説明図である。本実施形態では、図8のようにコリメータレンズのゲート部を45度方向に配置することで、各光路同士の光学性能差を低減する効果を得つつ、かつメカ的な自由度を広げて、コリメータレンズの位置精度及び安定性を高めることができる。
例えば、ゲート部を45度方向に配置することで、各コリメータレンズの主走査方向両脇あるいは副走査方向両脇を、鏡筒との接着部や、コリメータレンズの位置調整する際の工具のコリメータレンズ掴み部に用いることが可能となる。これにより、コリメータレンズ位置精度及び安定性を高められる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
(変形例1)
上述した実施形態では、4個の樹脂製レンズの夫々のゲート部の位置を主走査方向および副走査方向に対称に設けたが、本発明はこれに限られない。即ち、4個の樹脂製レンズに関し、図5に示す夫々の樹脂製レンズの光軸の周りの部分的な角度領域であって、主走査方向および副走査方向に関して互いに対称的な角度領域となる夫々の領域内に、ゲート部の位置を任意に定めるものでも良い。換言すれば、ゲート部の位置を対称に設けるものに限らず、ゲート部の許容範囲としての角度領域を対称に設けるものであれば良い。
(変形例2)
上述した実施形態、上記変形例1では、夫々のゲート部を、夫々の樹脂製レンズが他の樹脂製レンズと互いに隣接する側とは反対側に設けたが、本発明はこれに限られない。即ち、夫々のゲート部を、夫々の樹脂製レンズが他の樹脂製レンズと互いに隣接する側に設けても良く、この場合に夫々のゲート部は主走査方向または副走査方向に関して互いに対称的な角度領域となる夫々の領域内に設けられる。
(変形例3)
また、樹脂製レンズは、主走査方向および副走査方向に関して互いに対称的な角度領域となる夫々の領域内に4個設けられるものに限られず、主走査方向または副走査方向に関して互いに対称的な角度領域となる夫々の領域内に2個設けられるものであっても良い。
この場合、カラー画像を形成するための合計4個の入射光学系の内の2個の入射光学系が該当することとなる。
(変形例4)
上述した実施形態では、入射光学系としてコリメータレンズとシリンドリカルレンズをも独立して設けたが、これを兼用したレンズ(アナモフィックレンズ)として一体化しても良い。
(変形例5)
上述した実施形態では、偏向手段は、夫々の入射光学系に共用されるものであったが、独立に設けられるものであっても良い。また、樹脂製レンズを主走査方向または副走査方向に関して互いに対称的な角度領域となる夫々の領域内に2個設ける場合に、偏向手段は、入射光学系を介した夫々の光束に対し、共用される同一の偏向面、もしくは互いに異なる偏向面を有するものでも良い。
1a、1b、1c、1d・・光源手段、3a、3b、3c、3d・・樹脂製コリメータレンズ、4・・シリンドリカルレンズ、5・・偏向手段(回転多面鏡)、L1a、L1b、L1c、L1d・・入射光学系、L2a、L2b、L2c、L2d・・結像光学系

Claims (18)

  1. 複数の光源手段と、
    前記光源手段の夫々から出射した光束に対応する夫々の入射光学系であって、互いに並べて配置され正の屈折力を備えるレンズを夫々が有する入射光学系と、
    前記入射光学系を介した光束を夫々主走査方向に偏向走査する偏向手段と、
    前記偏向手段で偏向走査された夫々の光束に対応して夫々の被走査面に光束を夫々結像する結像光学系と、
    を有する光走査装置であって、
    前記レンズは夫々ゲート部を備えた樹脂製レンズであり、
    夫々の前記レンズの光軸の周りの部分的な角度領域であって、前記主走査方向または副走査方向に関して互いに対称的な角度領域となる夫々の領域内に、前記ゲート部を設けたことを特徴とする光走査装置。
  2. 夫々の前記ゲート部は、夫々の前記レンズが他の前記レンズと互いに隣接する側とは反対側に設けられることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 夫々の前記ゲート部は、前記副走査方向に関して対称に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の光走査装置。
  4. 前記入射光学系を介した光束は、偏光方向が前記主走査方向の光束であることを特徴とする請求項3に記載の光走査装置。
  5. 夫々の前記ゲート部は、前記主走査方向に関して対称に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の光走査装置。
  6. 夫々の前記ゲート部は、前記主走査方向および前記副走査方向に対し45度方向に沿って設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の光走査装置。
  7. 前記レンズは、前記主走査方向および前記副走査方向に関して対称的に設けられる4個のレンズであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光走査装置。
  8. 前記レンズは、前記主走査方向または前記副走査方向に関して対称的に設けられる2個のレンズであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光走査装置。
  9. 夫々の前記入射光学系は、前記レンズとは別に前記副走査方向にのみ正の屈折力を備えるシリンドリカルレンズを有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光走査装置。
  10. 前記レンズは、光学面が前記光軸に対して回転対称形状を備えることを特徴とする請求項9に記載の光走査装置。
  11. 夫々の前記結像光学系は、前記偏向手段を挟んで対向して配置されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の光走査装置。
  12. 前記入射光学系を介した光束は、前記偏向手段に斜め方向から入射することを特徴とする請求項11に記載の光走査装置。
  13. 前記偏向手段は、夫々の前記入射光学系に共用される、もしくは独立に設けられることを特徴とする請求項12に記載の光走査装置。
  14. 前記偏向手段は、前記入射光学系を介した夫々の光束に対し、共用される同一の偏向面、もしくは互いに異なる偏向面を有することを特徴とする請求項13に記載の光走査装置。
  15. 請求項1乃至14のいずれか1項に記載の光走査装置と、前記被走査面に配置された感光体と、前記光走査装置で走査された光束によって前記感光体に形成された静電潜像をトナー像として現像する現像器と、現像されたトナー像を被転写材に転写する転写器と、転写されたトナー像を被転写材に定着させる定着器と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項1乃至14のいずれか1項に記載の光走査装置と、外部機器から入力したコードデータを画像信号に変換して前記光走査装置に入力せしめるプリンタコントローラとを有することを特徴とする画像形成装置。
  17. 請求項1乃至14のいずれか1項に記載の光走査装置の被走査面に配置され、カラー画像を形成するために互いに異なった色の画像を形成する複数の像担持体とを有することを特徴とする画像形成装置。
  18. 外部機器から入力した色信号を異なった色の画像データに変換して各々の光走査装置に入力せしめるプリンタコントローラを有することを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
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