JP2008033036A - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】少なくとも1つの光学素子に回折面を用いた光走査装置において、温度変動によるビームスポット径変動を低減し、より安定したビームスポット径で光走査を行い得る光走査装置を実現する。
【解決手段】光源部1の複数の発光部からの光ビームを光偏向器5に導光する第1の光学素子4と、光偏向器5により偏向された光ビームを被走査面7上に集光させて光スポットを形成し被走査面を光走査する第2の光学素子6とを備えた光走査装置において、第1、第2の光学素子4,6の1以上は樹脂製レンズを含み、樹脂製レンズの少なくとも1つは回折面を有しており、回折面の少なくとも1つの面形状は、回折部のパワーと屈折部のパワーが相殺するように設定されている構成とした。これにより温度変動によるビームウエスト位置変動が有効に補正され、常に安定したスポット径で光走査を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光走査装置および画像形成装置に関する。
従来から光走査装置は、光プリンタやデジタル複写機、光プロッタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置に関連して広く知られているが、近年、低価格化とともに環境変動の影響を受け難く、高精細な画像を形成できるものが求められている。
そこで、光走査装置に用いられる各種のレンズを樹脂材料で形成することが行われているが、樹脂製レンズは、軽量であり、低コストで形成できるとともに、非球面に代表される特殊な面形状の形成が容易であるため、樹脂製レンズに特殊面を採用することにより、光学的な特性を向上させるとともに、光学系を構成するレンズ枚数を低減させることができる。即ち、樹脂製レンズの採用は、光走査装置のコンパクト化・軽量化・低コスト化に資するところが大きい。
しかし、その反面、良く知られたように、樹脂製レンズは、環境変化、特に温度変化に伴って、形状が変化したり、屈折率が変化したりするので、光学特性、特にパワーが設計値から変化し、被走査面上の光スポットの径である「ビームスポット径」が環境変動により変動する問題がある。
温度変化に伴う樹脂製レンズのパワー変動は、正レンズと負レンズとで互いに逆に発生するので、光走査装置の光学系内に、正と負の樹脂製レンズを含め、これら正・負の樹脂製レンズにおいて発生する「環境変化に起因する光学特性変化」を互いに相殺させる方法が良く知られている。
また、光走査装置の光源として、一般的な半導体レーザは、温度が上昇すると発光波長が長波長側へずれるという性質(「温度変化による波長変化」)があり、また「モードホップ」による波長変化もある。光源における波長変化は、光走査装置に用いられる光学系の色収差による特性変化を惹起し、この特性変化もビームスポット径変動の原因となる。
したがって、光学系内に樹脂製レンズを含み、光源に半導体レーザを用いる光走査装置では、温度変化に伴う光学特性の変化とともに、光源における波長変化に伴う光学特性の変化をも考慮した光学設計を行う必要がある。
温度変化に伴う光学特性の変化と、光源における波長変化とを考慮し、回折面を採用して光学特性を安定させた光走査装置(レーザ走査装置)として、特許文献1に記載のものが知られている。
特許文献1には、レーザ光源から射出されたレーザ光を主走査方向には平行光とし副走査方向には光偏向器の偏向反射面近傍に集光させる光源光学系を「回転対称軸を持たない1面以上の反射面と、2面の透過面とを有し、透過面に回折面を設け、樹脂で構成された1つの光学素子」とした光走査装置が開示されており、また、比較例として「半導体レーザからの光ビームをコリメートする樹脂製のコリメータレンズと、コリメートされた光ビームを副走査方向に集束させる樹脂製のシリンダレンズの各々に1面ずつ回折面を設けた光走査装置」が開示されている。ここで、上記の「回折面」とは、回折によるレンズパワーを持つ回折面である。
特開2002−287062公報 特開2004−280056公報
特許文献1に開示された「回転対称軸を持たない1面以上の反射面と、2面の透過面とを有し、透過面に回折面を設け、樹脂で構成された1つの光学素子」による光源光学系は、1つの光学素子内に透過面と反射面とを形成しなければならず、曲面形状の反射面が含まれるため、製造が必ずしも容易ではなく、光走査装置の低コスト化の面からして、なお改善の余地がある。
また、一般に回折面は微細加工の技術が必要な上に、その精度も極めて高いものが要求される。例えば、図11(a)に示すような球面レンズと等価なパワーおよび焦点距離fを有する回折面は、図11(b)に示すような形状である。すなわち、球面を基板に対して均一の高さとなるように折り返した形状である。図11(b)から明らかなように、この回折面は光軸から離れるに従い溝の間隔が狭くなり加工が飛躍的に難しくなる。更に、バックカットに挟まれた回折面はいずれも球面の一部をなしている必要がある。これを直線として近似することもできるが、この場合には回折効率の低下を免れない。しかし、球面の一部をなすように回折面を形成すると、面形状に粗さが目立ってきて波面収差の劣化でビームスポット径が太ったり、散乱光の発生でゴーストの発生や光の伝達効率の低下などの問題が発生する。
本発明は上述した事情に鑑みなされたものであり、少なくとも1つの光学素子に回折面を用いた光走査装置において、温度変動によるビームスポット径変動を低減し、より安定したビームスポット径で光走査を行い得る光走査装置の実現と、さらには、かかる光走査装置を用いる画像形成装置の実現を課題(目的)とする。また、これらの装置に搭載される光学素子に採用される回折面の形状精度を高くすることなく、安価で成形しやすいものとすることが本発明の目的である。
上述の目的を達成するため、本発明では以下のような手段を採っている。
本発明の第1の手段は、複数の発光部からの光ビームを光偏向器に導光する第1の光学素子と、前記光偏向器により偏向された光ビームを被走査面上に集光させて光スポットを形成し、前記被走査面を光走査する第2の光学素子と、を備えた光走査装置において、前記第1、第2の光学素子の1以上は樹脂製レンズを含み、該樹脂製レンズの少なくとも1つは回折面を有しており、前記回折面の少なくとも1つの面形状は、回折部のパワーと屈折部のパワーが相殺するように設定されていることを特徴とする。
本発明の第2の手段は、第1の手段の光走査装置において、前記回折面の面形状は、階段構造でかつほぼノンパワーとなっていることを特徴とする。
また、本発明の第3の手段は、第1または第2の手段の光走査装置において、前記回折面は、発光部における温度変化に起因する、主走査方向および/または副走査方向のビームウエスト位置の変動を略0とするように設定されていることを特徴とする。
本発明の第4の手段は、第1乃至第3のいずれか1つの手段の光走査装置において、前記回折面は前記第1の光学素子に採用されており、線対称な階段構造であることを特徴とする。
また、本発明の第5の手段は、第4の手段の光走査装置において、前記第1の光学素子は、主走査方向にノンパワーであり、副走査方向に正のパワーを有するレンズであることを特徴とする。
さらに本発明の第6の手段は、第4または第5の手段の光走査装置において、前記第1の光学素子は、射出面側に回折面を有していることを特徴とする。
本発明の第7の手段は、第1乃至第6のいずれか1つの手段の光走査装置において、前記第1の光学素子は、光軸方向に沿って調整可能であることを特徴とする。
また、本発明の第8の手段は、第1乃至第7のいずれか1つの手段の光走査装置において、前記複数の発光部は、1つの半導体レーザに複数の発光部を有する半導体レーザアレイであり、該半導体レーザアレイに対応して設けられたカップリング用光学素子としてのガラス製のカップリングレンズを有していることを特徴とする。
本発明の第9の手段は、第1乃至第7のいずれか1つの手段の光走査装置において、前記複数の発光部は、複数の半導体レーザを組み合わせて構成されており、該半導体レーザの各々に対応して設けられたカップリング用光学素子としての樹脂製カップリングレンズを有しており、更に該カップリングレンズの少なくとも1面は回折面を有していることを特徴とする。
また、本発明の第10の手段は、第9の手段の光走査装置において、前記カップリングレンズの回折面は、回転対称な階段構造であることを特徴とする。
本発明の第11の手段は、第10の手段の光走査装置において、前記カップリング用光学素子は、入射面側に回折面を有していることを特徴とする。
また、本発明の第12の手段は、第10または第11の手段の光走査装置において、前記カップリング用光学素子の回折面と反対側の面は、回転対称な非球面であることを特徴とする。
本発明の第13の手段は、感光性の像担持体に対して光走査手段による光走査を行って潜像を形成し、該潜像を現像手段で可視像化して画像を得る画像形成装置において、前記像担持体の光走査を行う光走査手段として、第1乃至第12のいずれか1つの手段の光走査装置を用いたことを特徴とする。
本発明の第14の手段は、感光性の像担持体に対して光走査手段による光走査を行って潜像を形成し、該潜像を現像手段で可視像化して画像を得る画像形成部を1以上有する画像形成装置において、前記像担持体の光走査を行う光走査手段として、第1乃至第12のいずれか1つの手段の光走査装置を1以上用いたことを特徴とする。
本発明では、複数の発光部からの光ビームを光偏向器に導光する第1の光学素子と、前記光偏向器により偏向された光ビームを被走査面上に集光させて光スポットを形成し、前記被走査面を光走査する第2の光学素子と、を備えた光走査装置において、前記第1、第2の光学素子の1以上は樹脂製レンズを含み、該樹脂製レンズの少なくとも1つは回折面を有しており、前記回折面の少なくとも1つの面形状は、回折部のパワーと屈折部のパワーが相殺するように設定されていることを特徴としており、発光部(例えば半導体レーザ)における温度変化に起因する、主走査方向および/または副走査方向のビームウエスト位置の変動を「略0とする」ように、回折面のパワーを設定するので、温度変動のみならずモードホップによる発光波長変動に対してもビームウエスト位置の変動が有効に補正され、常に安定したビームスポット径で光走査を行うことができる。そして、この光走査装置を、像担持体の光走査を行う光走査手段として用いることにより、安定した画像形成が可能な画像形成装置を実現することができる。
以下、本発明の構成、動作および作用効果を詳細に説明する。
本発明の光走査装置は「複数の発光部からの光ビームを光偏向器に導光する第1の光学素子と、該光偏向器により偏向された光ビームを被走査面上に集光させて光スポットを形成し、前記被走査面を光走査する第2の光学素子と、を備えた光走査装置」であり、以下のごとき特徴を有する。
即ち、第1、第2の光学素子の1以上は樹脂製レンズを含む。また、「該樹脂製レンズの少なくとも1つは回折面を有しており、前記回折面の少なくとも1つの面形状は、回折部のパワーと屈折部のパワーが相殺するように設定されて」いる。
この回折面の面形状は、「階段構造でかつほぼノンパワーとなっている」ことが好ましい。
そして、この回折面は、半導体レーザにおける温度変化に起因する、主走査方向および/または副走査方向のビームウエスト位置の変動を「略0とする」ように設定される。ここで、「回折面」は前述の如く、レンズ作用と同等な回折機能を有する回折面である。
上記の構成の光走査装置において、「回折面」は、第1の光学素子に採用されており、線対称な階段構造とすることができる。
また、この光走査装置において「第1の光学素子は、主走査方向にノンパワーであり、副走査方向に正のパワーを有するレンズ」であることが好ましい。
さらに、この光走査装置において、「第1の光学素子は、射出面側に回折面を有して」いることが好ましい。
上記の構成の光走査装置において、「第1の光学素子は、光軸方向に沿って調整可能である」ことが好ましい。このとき、後述するカップリング用光学素子は半導体レーザからの光ビームを「所望のビーム形態の光ビーム」に変換するが、この場合ではその作用を「コリメート作用」とするのが好ましい。更に、第1の光学素子は「主走査方向にパワーを持たない」ようにすることが好ましい。第1の光学素子が「主走査方向にパワーを持たない」ようになっていると、光学系の初期の組付け時における加工誤差や、組み付け誤差などが発生した場合の副走査方向のビームウエスト位置変動を、第1の光学素子を光軸方向へ変位させることにより「主走査方向の光学特性に影響を与えることなく」調整することができる。従って、この第1の光学素子に採用される回折面の形状精度を高いレベルで要求しなくても、加工誤差で生じるパワーの変動は、この調整で吸収することが可能である。特に、主走査方向の光学特性に影響を与えることなく調整できれば、主走査方向についてはカップリング用光学素子で、副走査方向については第1の光学素子で独立に調整することができるので、調整作業は飛躍的に簡便になる。
尚、上記「第1の光学素子のパワー」は、屈折面によるパワーと回折面によるパワーとを合成したパワーである。
更に、上記の構成の光走査装置において、複数の発光部の光源として用いられる半導体レーザは通常のものを1つ用いてシングルビーム走査方式を行うように構成することもできるが、半導体レーザアレイや、2以上の半導体レーザを用いることにより「マルチビーム走査方式」を実行するように構成することもできる。
もし、発光部に半導体レーザアレイを使用する場合には、「半導体レーザアレイに対応して設けられたカップリング用光学素子としてのカップリングレンズ」はガラス製であることが好ましい。
その一方で、もし発光部に2以上の半導体レーザを使用する場合には、「該半導体レーザの各々に対応して設けられたカップリング用光学素子としてのカップリングレンズ」は回折面を有する樹脂製とすることができる。このとき、該カップリングレンズの少なくとも1面は回折面を有していることが好ましい。
尚、上記の構成の光走査装置において、上記「回折面」は回転対称な階段構造とすることができる。
このとき、「上記カップリング用光学素子は、入射面側に回折面を有して」いることが好ましい。
さらに上記の構成の光走査装置において、「上記カップリング用光学素子の回折面と反対側の面は回転対称な非球面」であることが好ましい。
本発明の画像形成装置は、「感光性の像担持体に対して光走査手段による光走査を行って潜像を形成し、この潜像を現像手段で可視化して画像を得る画像形成装置」であり、像担持体の光走査を行う光走査手段として、上述の構成の光走査装置を用いたことを特徴としている。
また、本発明の画像形成装置は、「感光性の像担持体に対して光走査手段による光走査を行って潜像を形成し、この潜像を現像手段で可視化して画像を得る画像形成部を1以上有する画像形成装置」であり、像担持体の光走査を行う光走査手段として、上述の構成の光走査装置を1以上用いたことを特徴としている。
ここで、画像形成部を1以上とした場合には、1つの画像形成部によりモノクロームの画像形成を行うようにすることもできるし、2以上の画像形成部にして2色画像や多色画像、さらにはカラー画像を形成するように画像形成装置を構成することもできる。この場合、各画像形成部において光走査を行う光走査装置は、画像形成部ごとに別個のものであってもよいし、あるいは特許文献2等により知られたように、光学要素の一部、例えば光偏向器や走査光学系の一部を、複数の走査光学系で共有するようにしてもよい。
また、画像形成部が2以上ある場合、2以上の画像形成部を同一の像担持体に対して異なる位置に設定することもできるし、所謂タンデム式のカラー画像形成装置のように、転写材あるいは中間転写体の搬送方向に配列させた複数の像担持体の個々に対して個別の画像形成部を設定することもできる。
ここで、光走査装置の光学系に樹脂製レンズが含まれる場合に、環境変動や波長変化に対して「被走査面に向かって集光される光ビーム」のビームウエスト位置の変動を簡単に考察する。
先ず、温度変動によるビームウエスト位置変動の原因となるのは、温度変動に伴う「樹脂製レンズの屈折率自体の変化」、「樹脂製レンズの形状変化」、「半導体レーザの波長変化による樹脂製レンズの屈折率変化(色収差)」が考えられる。
「樹脂製レンズの屈折率自体」は温度上昇に伴う膨張による低密度化により減少する。「樹脂製レンズの形状」は、温度上昇に伴う膨張によりレンズ面の曲率が減少する。
「半導体レーザの発光波長」は、一般に温度上昇とともに長波長側へずれる。波長が長波長側へずれると、樹脂製レンズの屈折率は、一般に、減少する側へずれる。
即ち、樹脂製レンズは、正レンズであるか負レンズであるかに拘わらず、温度上昇とともにその「パワーの絶対値」が減少するように変化する。
一方、回折面の「回折部」によるパワーは、回折角が波長に比例するところから、回折面の「回折部」のパワーは、それが正であっても負であっても、パワーの絶対値は「波長が長くなると大きくなる」傾向を持つ。
従って、例えば、光走査装置の光学系における「樹脂製レンズの合成パワー」が正(または負)である場合には、回折面の「回折部」のパワーを正(または負)とすることにより、樹脂製レンズにおける「温度変動に伴うパワー変化」を、回折面の「回折部」における「温度変動に伴うパワー変化」で相殺することが可能になる。
ここで、回折面の「回折部」と言っているのは、本発明におけるアナモフィック光学素子の回折面は、必ずしも平面に形成されたものではなく、球面やシリンドリカル面に形成されたものを含んでいるので、回折面を形成している基板に当たる部分にもパワーを有することになる。従って、この基板に当たる部分のパワーを除いた回折面のみのパワーという意味で、本明細書中ではこれを回折面の「回折部」と呼ぶ。
いま少し具体的に説明するために、光学系内に含まれる樹脂製レンズのパワーと、回折面の「回折部」のパワーがともに正である場合に、環境温度が上昇した場合を考える。このとき、
樹脂製レンズの屈折率の変化によるビームウエスト位置変動量:A、
樹脂製レンズの形状変化によるビームウエスト位置変動量:B、
半導体レーザの発光波長変化に起因する樹脂製レンズの屈折率変化によるビームウエスト位置変動量:C、
半導体レーザの発光波長変化に起因する回折面の「回折部」のパワー変化によるビームウエスト位置変動量:D、
とすると、
A>0、B>0、C>0
で、
D<0(光偏向器から離れる向きの変化を正としている。)
である。
そして、この温度変化に伴うトータルのビームウエスト位置変動量は、
A+B+C−D
である。A〜Cは、樹脂製レンズを含む光学系が定まれば定まるので、ビームウエスト位置変動量が0となる条件:
A+B+C−D=0
を満たすように回折面の「回折部」のパワーを設定することにより、温度変化に伴うビームウエスト位置変動を良好に補正することができる。
ところで、前述したように光源である半導体レーザの発光波長の変化は、温度変化によるもののみではなく、モードホップによる波長変化もある。モードホップによる発光波長変化は微視的な物理現象によって引き起こされるため予測が極めて困難である。
モードホップによる発光波長変化は温度変化とは無関係であり、「基準温度からの温度変化がない状態」でモードホップによる発光波長変化が起こると、上記AとBは0であるから、ビームウエスト位置変動量は、
C−D<0
となって補正されず、ビームウエスト位置は大きく変化する。
このように、光走査装置に回折面を採用した場合、温度変動によるビームウエスト位置変動を補正するだけでなく、モードホップによる発光波長変化によるビームウエスト位置変動を低減するようにしないと、常に安定したビームスポット径を得ることはできない。
温度変動によるビームウエスト位置変動を補正するだけでなく、モードホップによる発光波長変化によるビームウエスト位置変動を低減するには、回折面の「回折部」に与えるパワーを適切に設定する必要がある。回折面の「回折部」に余り大きなパワーを与えてしまうと、モードホップによる発光波長変化によるビームウエスト位置変動を増大させてしまう。
以上を鑑み、本発明の光走査装置では、半導体レーザにおけるモードホップや温度変化に起因する、主走査方向および/または副走査方向のビームウエスト位置の変動を「略0とする」ように、光学素子の回折面の「回折部」のパワーを設定するのである。
さて、このようにしてパワーを設定された回折面は、一般に様々な形状をとりうるが、先にも述べたように、回折面の形成には微細加工の技術が必要である。更に、その精度も極めて高いものが要求される。この精度が確保できないと、回折効率の低下、波面収差の劣化、散乱光の発生等、好ましくない現象が多岐に渡り発生する。また、このような精度を確保するためには、非常に優れた計測技術も不可欠である。しかし、球面を基本形状とした回折面ですらその計測には困難を伴い、高い品質の回折面が得られていないのが実情である。
そこで、本発明の光学素子における回折面は、階段構造でかつほぼノンパワーとすることを最大の特徴としている。階段構造とするためには、回折面の「回折部」のパワーと「屈折部」のパワーを、絶対値が等しく異符号のものとすればよい。このとき得られる回折面は必然的に階段構造となる。このような構造を取ると、回折面とバックカットの関係はどこでもほぼ直角となり、計測が容易になるばかりでなく、加工も非常にしやすいという利点がある。
さらに、得られた回折面はノンパワーであるから、反対側の面に対する面間偏心があってもそれによる影響が極めて少ないため、加工精度に対する要求も抑えることが可能となる。また、階段構造であれば、シェーパー加工のような加工痕を発生させないような形成方法が採用でき、加工時間の短縮化も図ることができる。加工時間の短縮化は、加工時の熱の発生の低減など副次的なメリットも派生し、高精度の回折面を得るのに好ましい。
また、レンズそのもののパワーは入射面と射出面のパワーの合成として与えられるが、一方の面がノンパワーでも反対側のパワーを適切に設定することで、所望のレンズパワーを得ることができる。従って、このような階段構造の回折面は、いかなるパワーのレンズにも採用することができるのである。
もちろん、回折面の面精度も局所的に非平面であるところがないため、非常に滑らかに仕上げることができるので、散乱光の発生やビームスポット径太りの発生も殆どない。
さらに、この階段構造の回折面をマルチビーム光源を用いた光走査装置に展開した場合には、この光学素子による光軸方向の回転による、被走査面上の走査線ピッチの変動が起こりにくい、というメリットもある。
以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例を示す図であって、光走査装置の光学系の配置例を示している。符号1は光源部、符号2は光源部1に一体に組み込まれたカップリング光学素子(例えばカップリングレンズ)、符号3はアパーチュア、符号4は第1の光学素子としてのアナモフィック光学素子、符号5は光偏向器であるポリゴンスキャナのポリゴンミラー(回転多面鏡)、符号6は第2の光学素子としての走査レンズ、符号7は被走査面をそれぞれ示している。また、符号G1はポリゴンミラー5を収納する防音ハウジング(図示されず)の窓を塞ぐ防音ガラスを示し、符号G2は図1の光学系を収納するハウジングの偏向光ビームの射出部に設けられた防塵ガラスを示している。
光源部1内には複数の発光部(例えば半導体レーザアレイ、あるいは複数の半導体レーザ)が設けられており、複数の発光部から放射された発散性の光ビームは、カップリングレンズ2により所望の形態の光ビームに変換され、アパーチュア3によりビーム整形されてアナモフィック光学素子4に入射する。アナモフィック光学素子4を透過した光ビームは、副走査方向に集束しつつ防音ガラスG1を透過してポリゴンミラー5の偏向反射面近傍に「主走査方向に長い線像」として結像し、偏向反射面に反射されると、防音ガラスG1を透過して走査レンズ6に入射する。
走査レンズ6は、1枚のレンズにより構成され、この走査レンズ6を透過した光ビームは防塵ガラスG2を介して被走査面7に入射し、走査レンズ6の作用により被走査面7上に光スポットを形成する。
ポリゴンミラー5が等速回転すると、偏向反射面により反射された光ビームは等角速度的に偏向する。走査レンズ6は等角速度的に偏向しつつ入射してくる光ビームによる光スポットが、被走査面7上において主走査方向(図の紙面の上下方向)へ等速的に移動するようにするfθ特性を有しており、光スポットは、被走査面7を等速的に光走査する。
走査レンズ6はアナモフィックな光学素子であり、副走査方向においてはポリゴンミラー5の偏向反射面位置と被走査面位置とを幾何光学的な共役関係としており、これによりポリゴンミラー5の面倒れを補正している。被走査面7は、実体的には「感光性媒体からなる像担持体の感光面」である。
次に、光源部1の詳細構造について説明する。光源部1はマルチビーム用光源であり、1パッケージ中に複数の発光点を有する半導体レーザアレイを用いることもできるし、1パッケージ中に1つの発光点を有する通常の半導体レーザを複数個組み合わせて用いることもできる。
通常の半導体レーザを複数個組み合わせて用いる場合、図2に示すような構成とすることができる。すなわち、光源1−1、1−2は半導体レーザであって、それぞれ単一の発光点を持つ。光源1−1、1−2から放射された各ビームは、カップリングレンズ2−1、2−2によりカップリングされる。カップリングされた各ビームの形態は、以後の光学系の光学特性に応じ、弱い発散性の光束や弱い集束性の光束となることも、平行光束となることもできる。
カップリングレンズ2−1、2−2を透過した各ビームは、アパーチュア3−1、3−2により「ビーム整形」され、ビーム合成プリズム103に入射する。ビーム合成プリズム103は、反射面と、偏光分離膜103aと1/2波長板103bとを有する。光源1−2からのビームは1/2波長板103bにより偏光面を90度旋回され、ビーム合成プリズム103の反射面で反射され、さらに偏光分離膜103aで反射されてビーム合成プリズム103を射出する。また、光源1−1からのビームは、偏光分離膜103aを透過してビーム合成プリズム103から射出する。このようにして、2ビームが合成される。
光源1−1とカップリングレンズ2−1はLDベース101−1に接着等により固定されており、光源1−2とカップリングレンズ2−2はLDベース101−2に接着等により固定されている。また、LDベース101−1とLDベース101−2はフランジ102にネジ止めされている。そして、フランジ102とホルダ104とで、アパーチュア3−1、3−2とビーム合成プリズム103を挟み込むようにして組み付けることにより、光源部1が構成される。
また、上記の組み付けの際に、カップリングレンズ2−1、2−2の光軸に対する光源1−1、1−2の発光部の位置関係の調整により、ビーム合成された2ビームは互いに副走査方向に微小角をなしている。
通常の半導体レーザを複数個組み合わせて用いる場合、図3および図4のような構成とすることもできる。すなわち、光源1−1、1−2は半導体レーザであって、それぞれ単一の発光点を持つ。光源1−1、1−2から放射された各ビームは、カップリングレンズ2−1、2−2によりカップリングされる。カップリングされた各ビームの形態は、以後の光学系の光学特性に応じ、弱い発散性の光束や弱い集束性の光束となることも、平行光束となることもできる。
光源1−1、1−2とカップリングレンズ2−1、2−2は、一つのLDベース201に接着等で固定されており、このLDベース201はホルダ202にネジ203等で固定されている。また、ホルダ202には円筒状の光出射部202aが設けられており、この円筒状の光出射部202aを、光走査装置のハウジングのフレーム204に設けた穴204aに嵌合することにより、光源部200がフレーム204に支持される。
図3,4に示す構成の光源部では、カップリングレンズ2−1、2−2の光軸はポリゴンミラーの偏向反射面205上の一点Pで交差するように主走査方向に微小角をなすように構成され、光源1−1、1−2から放射された光ビームB1,B2はこの光軸に沿って伝播される。このような構成にすると、図2に示した光源部で用いたビーム合成プリズム103や1/2波長板103bなどが不用になり、光源部のコンパクト化、低コスト化を達成することができる。
また、図2や、図3,4に示した光源部に代えて、図5に示すような複数の発光点を有する半導体レーザアレイ(LDアレイ)を用いることもできる。半導体レーザアレイを用いる場合、光走査装置に搭載される光学素子によっては、被走査面上で所望のビームピッチを達成するために、図5に示すように、光軸を中心に主走査方向に角度θ傾けて用いてもよい。
ここで、光源部について、図2や、図3,4に示したような、複数の光源1−1、1−2とカップリングレンズ2−1,2−2を用いる場合を考える。このときには、カップリングレンズ2−1,2−2を樹脂化し、更に同心円の溝形状として形成された回折面形状を有した回折光学素子としてもよい。
しかし、図5に示すような半導体レーザアレイを用いた場合には、カップリングレンズを回折光学素子としない方が好ましい。というのは、半導体レーザアレイの場合、各発光点から放射される光ビームの波長は必ずしも同じであるとは限らず、また、モードホップ現象も各発光点で全く独立に発生するので、波長のばらつきによる画像劣化が大きくなってしまうからである。このような波長依存性を回避するには、カップリングレンズはガラスの方がよく、安定した画像を提供することができる。
また、図5において、半導体レーザアレイではなくVCSELを用いた場合は、各発光点から放射される光ビームの波長ばらつきは殆どないため、カップリングレンズを樹脂製回折光学素子にすることが可能である。
[実施例1]
以下、上記の構成例に関するより具体的な実施例を挙げる。
尚、以下に示す実施例の効果そのものは、図2〜図5で説明した光源部の構成によらないので、議論を簡単にするためにシングルビームの光源として説明する。
この実施例において用いるガラス材料(ガラス1と称する)および樹脂材料(樹脂1と称する)のデータを下記の表1に示す。
Figure 2008033036
表1において「中央値」とあるのは、基準温度:25℃における使用波長に対する屈折率、「波長飛び」とあるのは、モードホップにより波長飛びを生じたときの屈折率、「温度変動」とあるのは、温度が基準温度から20度上昇したときの屈折率である。モードホップによる「波長飛び」は、余裕を見て0.8nmの波長変化を想定している。また、下記の表2に、光偏向器以降の光学系データを示す。
Figure 2008033036
上の表記においてRは「主走査方向の近軸曲率」、Rは「副走査方向の近軸曲率」であり、D、Dは「各光学素子の原点から次の光学素子の原点までの相対距離」を表している。単位はmmである。
例えば、光偏向器に対するD、Dについてみると、光偏向器(ポリゴンミラー5)の回転軸から見て、走査レンズ6の入射面の原点(入射側面の光軸位置)は、光軸方向(x方向、図1の左右方向)に42.99mm離れ、主走査方向(y方向、図1の上下方向)に6.91mm離れている。
また、走査レンズ6の光軸上の肉厚は13.5mm、走査レンズ6から被走査面7までの距離は176mmである。なお、走査レンズ6と被走査面7の間には、図1に示すようにガラス1を材質とする厚さ:1.9mmの防塵ガラスG2が配置されている。
走査レンズ6の各面は非球面であり、各面ともに主走査方向には「下記の式1で与えられる非円弧形状」で、副走査断面(光軸と副走査方向とに平行な仮想的断面)内の曲率が主走査方向に「下記の式2に従って変化」する特殊面である。
「非円弧形状」
主走査断面内の近軸曲率半径:R、光軸からの主走査方向の距離:Y、円錐定数:K、高次の係数:A、A、A、A、A、・・・、光軸方向のデプス:Xとして次の式1で表現される。
Figure 2008033036
「副走査断面における曲率の変化」
副走査断面内の曲率:C(Y)(Y:光軸位置を原点とする主走査方向の座標)が主走査方向に変化する状態を表現する式は、光軸を含む副走査断面内の曲率半径:R(0)、B、B、B、・・・を係数として次の式2の通りである。
Figure 2008033036
走査レンズ6の入射側面(特殊面)の係数を下記の表3に示す。また、走査レンズ6の射出側面(共軸非球面)の係数を下記の表4に示す。
Figure 2008033036
Figure 2008033036
次にカップリング用光学素子としてのカップリングレンズ2に本発明の回折面を採用した例を示す。
カップリングレンズ1は「片面が階段形状の同心円状の回折面、他方の面は回転対称非球面を有する樹脂製レンズ」である。
図6はカップリングレンズ2の形状を説明図的に示しており、図6(a)の左右方向が主走査方向、上下方向が副走査方向である。図6(a)において符号2によりカップリングレンズを示す部分は光軸方向から見た状態であり、図6(b)はカップリングレンズの断面を示している。このカップリングレンズ2の片側の面には図示の如く「階段形状に構成された同心円状の溝の集合」による「同心円状の回折面」が形成されており、他方の面には図示の如く「回転対称非球面形状の屈折面」が形成されている。
図6(b)はカップリングレンズ2の「副走査方向と光軸方向とに平行な仮想的切断面」における断面図であるが、カップリングレンズ2の「主走査方向と光軸方向とに平行な仮想的切断面」における断面も同様な形状である。この断面図に示されたように、カップリングレンズ2の片面は階段形状に構成された同心円状の回折面、他方の面は回転対称非球面形状に形成された屈折面を有するレンズになっている。
光源側からカップリングレンズ2に入射する光ビーム(発散光ビーム)は、カップリングレンズ2を透過すると、所望の形態の光ビームに変換され、第1の光学素子4に導光される。
回折面のパワーは、光源部(発光部:半導体レーザ)1における温度変化に起因する、主走査方向および/または副走査方向のビームウエスト位置の変動を略0とするように設定される。
尚、このときのカップリングレンズ2の回折面は入射面側に用いる。これは、階段形状の回折面の場合、回折部は光軸に対し垂直な面を有することになるので、もしそこに平行光束を入射させると回折部で強い反射を起こし、それが逆光路を辿って半導体レーザに戻り、干渉を誘発してしまうからである。カップリングレンズ2の場合、入射面に入射する光束は発散性であり、それを平行光束に変換して射出面から射出させるケースが多く、このことから階段形状の回折面は入射面側に設定するのが好ましいのである。
次に光走査装置の光学系の各要素を以下に示す。
「光源」
光源部1に用いる半導体レーザは設計上の発光波長:785nmで、標準温度:25℃に対して温度が1℃上昇すると、発光波長が0.25nm、長波長側へずれる。モードホップは上記の如く0.8nmの波長変化を想定している。
「カップリングレンズ」
カップリングレンズ2は、上述したような回折面を有する樹脂製レンズであり、焦点距離:13.952mmで弱い発散性の光ビームに変換する機能を有するように配置される。カップリングレンズ2の片側の面には非球面が用いられ、カップリングされた光ビームの波面収差を非球面により十分に補正している。
半導体レーザ1とカップリングレンズ2とは、線膨張係数:7.0×10−5の材質による保持部材(図2に示すLDベース101−1.1−1−2や、図4,5に示すLDベース201等)に固定的に保持されている。
カップリングレンズ2の入射面の回折面は、位相関数:win
in=C・r
で表されるものであり、rは、
=Y+Z
であり、Yは光軸を原点とする主走査方向の座標、Zは光軸を原点とする副走査方向の座標で、係数:Cは、
=5.693×10−2
である。この回折部は、曲率半径−8.783mmの球面を構成している屈折部に形成される。そのため、出来上がった回折面は階段形状となる。
また、カップリングレンズ2の射出面の屈折面は、回転対称非球面であり、「下記の式3で与えられる非円弧形状」である。
「回転対称非球面」
近軸曲率半径:R、光軸からの距離:H、円錐定数:K、高次の係数をA、A、A、A、A、・・・、光軸方向のデプス:Xとして、次の式3で表される。
Figure 2008033036
カップリングレンズ2の射出側面の係数を下記の表5に示す。
Figure 2008033036
「アパーチュア」
アパーチュア3は、主走査方向の開口径:2.76mm、副走査方向の開口径:2.36mmの「長方形形状の開口」を有し、カップリングレンズ2によりカップリングされた光ビームをビーム整形する。
「アナモフィック光学素子」
第1の光学素子であるアナモフィック光学素子4は、入射側面が「平面に形成された直線状の回折面」で、射出側面は「平面」を形成したものである。
アナモフィック光学素子4の入射面の回折面は、位相関数:win
in=C・Z
で表されるものである。係数:Cは、
=−1.3287×10−2
である。
「光偏向器」
光偏向器のポリゴンミラー5は反射面数:6面で内接円半径:13mmのものである。
防音ガラスG1はガラス1を材質とし、厚さ:1.9mmで、上記y方向(図1の上下方向)からの傾き角:αは12度である。
また、光源側から入射する光ビームの進行方向と、偏向反射面により「被走査面7における像高:0の位置へ向けて反射される光ビームの進行方向」のなす角:θは68度である。
実施例1における、主走査方向及び副走査方向のビームウェスト位置の変動は、下記の表6のようになっている。
Figure 2008033036
これに対し、もしカップリングレンズ2に回折面を採用しなければ、ビームウェスト位置の変動は、下記の表7のようになる。回折面の効果で、それぞれのビームウェスト位置変動が低減されていることがわかる。
Figure 2008033036
次に、実施例1の回折面が加工誤差を有している場合について考察する。
例えば、実施例1のアナモフィック光学素子4の入射面側に採用されている「球面に形成された同心円状の回折面」の溝間隔は、光軸から離れるに従い徐々に短くなるが、この溝間隔は本実施例においては最小値としても100μm程度である。これに対して2μm、4μm、6μmの加工誤差を有したとする。この加工誤差はアナモフィック光学素子4のパワーを大きく変動させ、そのまま光走査装置に搭載させると光ビームの集光点は被走査面7から大きくずれてしまい、ビームスポット径が大きくなってしまう(図9にデフォーカスとビームスポット径との関係を示す)。このような光走査装置を特にカラー光プリンタなどに展開すると、色再現性が劣化し階調性が失われてしまう。しかし、この光ビームの集光点のずれは、全像高に亘ってほぼ同量であるから、このアナモフィック光学素子4を光軸方向に変移させれば吸収することができる。
図7はそれを示すための模式図である。図7の300はアナモフィック光学素子、301はアナモフィック光学素子を固定するホルダーで、これは光走査装置のハウジングに設けられた突き当て基準ピン302とギア303によって不図示のバネで反対側から圧力を受けて位置決めされている。ホルダー301の側面にはギア303と接触する部分にギア304があり、ギア303と噛み合っている構成をしている。従って、ギア303を回転させるとそれに伴ってホルダー302が光軸方向に沿って稼動する。このような構成であれば、アナモフィック光学素子300(4)を光軸方向に変移させることが可能であるので、アナモフィック光学素子に採用されている回折面が加工誤差を有している場合でも、所望のビームスポットを被走査面上に得ることができる。
もちろん、このようなメカニカルな機構ではなく、アナモフィック光学素子4を光走査装置に固定する際に調整を実施し、接着剤で固定するという方式もある。このようにすると調整機構がなくなり不要な部品を光走査装置内に残さない点で有利である。
尚、この方式の前提として、アナモフィック光学素子4に加工誤差があっても、所望の回折効果が得られなければならない。しかし、溝間隔に2μm、4μm、6μmの加工誤差があったとしても、設計中央値と全くかわらない回折効果が期待できる。
図8(a),(b)はそのことを示すものであるが、温度25℃から10℃、45℃とアナモフィック光学素子の雰囲気温度が変化した場合に、アナモフィック光学素子の焦点距離変動が全く同じであることが理解できる。
[実施例2]
次に別の実施例について示す。光学系の各要素は以下の如くである。
「光源」
光源部1に用いる半導体レーザは設計上の発光波長:785nmで、標準温度:25℃に対して温度が1℃上昇すると、発光波長が0.25nm、長波長側へずれる。モードホップは上記の如く0.8nmの波長変化を想定している。
「カップリングレンズ」
カップリングレンズ2は、実施例1で述べたような回折面を有する樹脂製レンズであり、焦点距離:12.5mmで弱い発散性の光ビームに変換する機能を有するように配置される。カップリングレンズ2の片側の面には非球面が用いられ、カップリングされた光ビームの波面収差を非球面により十分に補正している。
半導体レーザ1とカップリングレンズ2とは、線膨張係数:5.0×10−5の材質による保持部材(図2に示すLDベース101−1.1−1−2や、図4,5に示すLDベース201等)に固定的に保持されている。
カップリングレンズ2の入射面の回折面は、位相関数:win
in=C・r
で表されるものであり、rは、
=Y+Z
であり、Yは光軸を原点とする主走査方向の座標、Zは光軸を原点とする副走査方向の座標で、係数:Cは、
=5.415×10−2
である。この回折部は、曲率半径−9.2342mmの球面を構成している屈折部に形成される。そのため、出来上がった回折面は階段形状となる。
カップリングレンズ2の射出面の屈折面は、回転対称非球面であり、「前述の式3で与えられる非円弧形状」である。
カップリングレンズ2の射出側面の係数を下記の表8に示す。
Figure 2008033036
「アパーチュア」
アパーチュア3は、主走査方向の開口径:2.78mm、副走査方向の開口径:2.4mmの「長方形形状の開口」を有し、カップリングレンズ2によりカップリングされた光ビームをビーム整形する。
「アナモフィック光学素子」
アナモフィック光学素子4は、入射側面が「階段形状の直線状の回折面」で、射出側面は「シリンダー面」を形成したものである。
アナモフィック光学素子4の入射面の回折面は、位相関数:win
in=C・r
で表されるものであり、rは、
=Y+Z
であり、Yは光軸を原点とする主走査方向の座標、Zは光軸を原点とする副走査方向の座標で、係数:Cは、
=2.829×10−2
である。この回折部は、曲率半径17.675mmのシリンダー面を構成している屈折部に形成される。そのため、出来上がった回折面は階段形状となる。また、射出面の屈折面は、曲率半径19.723mmのシリンダー面である。
「光偏向器」
光偏向器のポリゴンミラー5は反射面数:6面で内接円半径:13mmのものである。防音ガラスG1はガラス1を材質とし、厚さ:1.9mmで、上記y方向(図の上下方向)からの傾き角:αは12度である。
また、光源側から入射する光ビームの進行方向と、偏向反射面により「被走査面8における像高:0の位置へ向けて反射される光ビームの進行方向」のなす角:θは68度である。
この実施例2における、主走査方向及び副走査方向のビームウェスト位置変動は、下記の表9のようになっている。回折面の効果で、それぞれのビームウェスト位置変動が低減されていることがわかる。
Figure 2008033036
[実施例3]
図10は、画像形成装置の一実施例を示す概略構成図である。この画像形成装置は「タンデム型のフルカラー光プリンタ」である。
図10において、装置下部側には、水平方向に配設された給紙カセット60から給紙される転写紙(図示されず)を搬送する搬送ベルト41が設けられている。この搬送ベルト41は複数のローラ42,43に張架されており、搬送ベルト41の上部には、像担持体であるイエロー(Y)用の感光体7Y、マゼンタ(M)用の感光体7M、シアン(C)用の感光体7C、及びブラック(K)用の感光体7Kが搬送方向上流側から順に等間隔で配設されている。なお、以下において、符号中のY、M、C、Kでイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを区別する。
感光体7Y、7M、7C、7Kは全て同一径に形成され、その周囲に、電子写真プロセスに従い画像形成を行うプロセス部材が順に配設されている。イエロー用の感光体3Yを例に採れば、帯電チャージャ10Y、光走査装置20Y、現像装置30Y、転写チャージャ40Y、クリーニング装置50Y等が順に配設されている。他の感光体7M、7C、7Kについても同様である。
即ち、この画像形成装置は、感光体7Y、7M、7C、7Kを各色毎に設定された被走査面とするものであり、各々に対して光走査装置20Y、20M、20C、20Kが1対1の対応関係で設けられている。
これら光走査装置は、それぞれが図1に示したような光学配置を有するものを独立に用いることもできるし、あるいは特許文献2等により提案されている、従来から知られたもののように、光偏向器(回転多面鏡)を共用し、各光走査装置における走査光学系のレンズ6を、感光体7Mと7Yの光走査に共用するとともに、感光体7K、7Cの光走査に共有するものとすることもできる。
搬送ベルト41の周囲には、感光体7Yよりも上流側に位置させてレジストローラ62と、ベルト帯電チャージャ44が設けられ、感光体7Kよりも下流側に位置させてベルト分離チャージャ45、除電チャージャ46、ベルトクリーニング装置47等が設けられている。ベルト分離チャージャ45よりも搬送方向下流側には定着装置63が設けられ、排紙トレイ65に向けて排紙ローラ64で結ばれている。
このような構成の画像形成装置において、例えば、フルカラーモード時であれば、各感光体7Y、7M、7C、7Kに対し、Y、M、C、K各色の画像信号に基づき各光走査装置20Y、20M、20C、20Kによる光走査で静電潜像が形成される。これら静電潜像は対応する現像装置30Y、30M、30C、30Kの各色のトナーで現像されてトナー画像となり、搬送ベルト41上に静電的に吸着されて搬送される転写紙上に順次転写されることにより重ね合わせられる。この転写紙上に重ね合わせて転写された4色のトナー画像は、定着装置63によりフルカラー画像として定着され、定着後の転写紙は、排紙ローラ64で排紙トレイ65上に排紙される。
以上のような構成、動作の画像形成装置に、実施例1や実施例2で説明した光走査装置を用いることにより、常に安定したビームスポット径を得ることができ、高精細な印字に適した画像形成装置をコンパクトで且つ安価に実現することができる。
本発明の一実施例を示す図であって、光走査装置の光学系の配置例を示す図である。 図1に示す光走査装置に用いる光源部の構成例を示す分解斜視図である。 図1に示す光走査装置に用いる光源部の別の構成例を示す分解斜視図である。 図3に示す光源部を光走査装置のハウジングに組み付けた状態を示す断面図である。 図1に示す光走査装置に用いる光源部のさらに別の構成例を示す図であって、半導体レーザアレイの斜視図である。 図1に示す光走査装置のカップリング光学素子として用いられるカップリンズレンズの形状例を示す図である。 図1に示す光走査装置のアナモフィック光学素子の変位機構の説明図である。 本発明に係る光走査装置のアナモフィック光学素子を通過した光ビームの雰囲気温度に対するビームウェスト位置変動を示す図である。 本発明に係る光走査装置のデフォーカスに対する主走査方向及び副走査方向のビームスポット径の変化を示す図である。 本発明の一実施例を示す画像形成装置の概略構成図である。 従来の光走査装置に用いられる球面レンズと、その球面レンズと等価なパワーおよび焦点距離を有する光学素子の回折面の説明図である。
符号の説明
1:光源部
1−1,1−2:光源(半導体レーザ)
2,2−1,2−2:カップリングレンズ(カップリング光学素子)
3,3−1,3−2:アパーチュア
4:アナモフィック光学素子(第1の光学素子)
5:ポリゴンミラー(光偏向器)
6:走査レンズ(第2の光学素子)
7:被走査面
7Y,7M,7C,7K:感光体(像担持体)
10Y,10M,10C,10K:帯電チャージャ
20Y,20M,20C,20K:光走査装置
30Y,30M,30C,30K:現像装置
40Y,40M,40C,40K:転写チャージャ
41:搬送ベルト
42,43:ローラ
44:ベルト帯電チャージャ
45:ベルト分離チャージャ
46:除電チャージャ
47:ベルトクリーニング装置
50Y,50M,50C,50K:クリーニング装置
60:給紙カセット
61:給紙ローラ
62:レジストローラ
63:定着装置
64:排紙ローラ
65:排紙トレイ
101−1,101−2:LDベース(保持部材)
102:フランジ
103:ビーム合成プリズム
103a:偏光分離膜
103b:1/2波長板
104:ホルダ
201:LDベース
202:ホルダ
203:ネジ
204:ハウジングのフレーム
G1:防音ガラス
G2:防塵ガラス

Claims (14)

  1. 複数の発光部からの光ビームを光偏向器に導光する第1の光学素子と、
    前記光偏向器により偏向された光ビームを被走査面上に集光させて光スポットを形成し、前記被走査面を光走査する第2の光学素子と、
    を備えた光走査装置において、
    前記第1、第2の光学素子の1以上は樹脂製レンズを含み、
    該樹脂製レンズの少なくとも1つは回折面を有しており、
    前記回折面の少なくとも1つの面形状は、回折部のパワーと屈折部のパワーが相殺するように設定されていることを特徴とする光走査装置。
  2. 請求項1記載の光走査装置において、
    前記回折面の面形状は、階段構造でかつほぼノンパワーとなっていることを特徴とする光走査装置。
  3. 請求項1または2記載の光走査装置において、
    前記回折面は、発光部における温度変化に起因する、主走査方向および/または副走査方向のビームウエスト位置の変動を略0とするように設定されていることを特徴とする光走査装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光走査装置において、
    前記回折面は前記第1の光学素子に採用されており、線対称な階段構造であることを特徴とする光走査装置。
  5. 請求項4記載の光走査装置において、
    前記第1の光学素子は、主走査方向にノンパワーであり、副走査方向に正のパワーを有するレンズであることを特徴とする光走査装置。
  6. 請求項4または5記載の光走査装置において、
    前記第1の光学素子は、射出面側に回折面を有していることを特徴とする光走査装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光走査装置において、
    前記第1の光学素子は、光軸方向に沿って調整可能であることを特徴とする光走査装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光走査装置において、
    前記複数の発光部は、1つの半導体レーザに複数の発光部を有する半導体レーザアレイであり、該半導体レーザアレイに対応して設けられたカップリング用光学素子としてのガラス製のカップリングレンズを有していることを特徴とする光走査装置。
  9. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光走査装置において、
    前記複数の発光部は、複数の半導体レーザを組み合わせて構成されており、該半導体レーザの各々に対応して設けられたカップリング用光学素子としての樹脂製カップリングレンズを有しており、更に該カップリングレンズの少なくとも1面は回折面を有していることを特徴とする光走査装置。
  10. 請求項9記載の光走査装置において、
    前記カップリングレンズの回折面は、回転対称な階段構造であることを特徴とする光走査装置。
  11. 請求項10記載の光走査装置において、
    前記カップリング用光学素子は、入射面側に回折面を有していることを特徴とする光走査装置。
  12. 請求項10または11記載の光走査装置において、
    前記カップリング用光学素子の回折面と反対側の面は、回転対称な非球面であることを特徴とする光走査装置。
  13. 感光性の像担持体に対して光走査手段による光走査を行って潜像を形成し、該潜像を現像手段で可視像化して画像を得る画像形成装置において、
    前記像担持体の光走査を行う光走査手段として、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の光走査装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  14. 感光性の像担持体に対して光走査手段による光走査を行って潜像を形成し、該潜像を現像手段で可視像化して画像を得る画像形成部を1以上有する画像形成装置において、
    前記像担持体の光走査を行う光走査手段として、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の光走査装置を1以上用いたことを特徴とする画像形成装置。
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