JP2014039973A - ワーク着脱方法およびレンズの加工・搬送装置 - Google Patents

ワーク着脱方法およびレンズの加工・搬送装置 Download PDF

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Atsumi Sakai
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Abstract

【課題】真空吸着によりワーク保持具に保持されているワークを当該ワーク保持具から確実に外すことのできるワーク着脱方法を提案すること。
【解決手段】レンズ研磨装置2では、レンズホルダー11のレンズ保持面11aの真空引きを止めてレンズ5Aの真空吸着を解除する(ステップST16)。次に、レンズ保持面11aに加圧空気を供給する(ステップST17)。加圧空気によってレンズ保持面11aの真空状態が確実に破壊され、レンズ5Aをレンズ保持面11aから確実に剥がすことができる。真空破壊後に、再度、レンズ保持面11aを真空引きして、レンズ5Aがレンズ保持面11aから離脱したことを確認している(ステップST19、20)。レンズ5Aがレンズ保持面11aに張り付いたまま、次の動作が行われることを確実に防止できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、レンズ等のワークを真空吸着するワーク保持具あるいはワーク搬送具から確実にワークを外すことのできるワーク着脱方法、および、当該ワーク着脱方法を採用したレンズの加工・搬送装置に関する。
レンズ自動研磨装置には、レンズ搬送機構の供給側レンズ搬送具によって研磨対象のレンズが供給される。供給された研磨対象のレンズは、真空吸着により、レンズ自動研磨装置のレンズホルダー(レンズ保持具)に保持される。レンズホルダーに保持されたレンズは、レンズ研磨用の加工皿による加工位置まで送り込まれる。研磨後のレンズは、レンズホルダーによって、再度、真空吸着により保持され、レンズ排出位置まで移送される。レンズ排出位置においてレンズの真空吸着が解除される。これにより、レンズホルダーから離れたレンズが、レンズ搬送機構の排出側レンズ搬送具に引き渡される。供給側レンズ搬送具および排出側レンズ搬送具も真空吸着によりレンズを保持する場合がある。このようなレンズ自動研磨装置、および、レンズ搬送具を備えた搬送機構は、特許文献1、2に記載されている。
特開2009−45708号公報 特開2009−227362号公報
ここで、レンズ保持具によるレンズの真空吸着時間が長くなる場合がある。例えば、研磨後のレンズに対して複数の後工程を行う場合に、後工程においてレンズ加工あるいはレンズ搬送動作に、遅れ、不具合等が発生することがある。この場合には、レンズ加工ラインが止まる等して、研磨後のレンズが搬送ライン上に滞留する。この結果、レンズ自動研磨装置においては、研磨済みのレンズをレンズ保持具から排出することができない。よって、レンズ保持具によるレンズの真空吸着時間が長くなる。
レンズ吸着時間が長くなると、レンズがレンズ保持具のレンズ保持面に強固に密着した状態に陥ることがある。この状態に陥ると、真空吸着を解除しても、レンズ保持面からレンズが自重により外れない(落下しない)可能性がある。
真空吸着時にレンズ面を傷つけないように、レンズ保持面には一般に緩衝材が貼り付けられている。真空吸着時間が長くなると、レンズが緩衝材に張り付いてしまう。レンズ自動研磨機においてレンズ保持具からレンズが外れないと、レンズ加工の次工程にレンズを引き渡すことができない。次工程のライン上において、レンズ無しの状態が発生し、レンズ加工ラインを止めなければならなくなる。また、レンズ保持具に張り付いたままのレンズが排出位置以外の位置で外れた場合等においては、レンズが落下して破損するなどの問題が発生する。
同様な問題は、レンズ自動研磨装置に対して研磨対象のレンズを供給するレンズ搬送具、および、レンズ自動研磨装置から研磨後のレンズを排出するレンズ搬送具においても発生する可能性がある。これらのレンズ搬送具が真空吸着によりレンズを保持する場合に、真空吸着時間が長くなることがある。この場合にも、これらのレンズ搬送具のレンズ保持面にレンズが張り付いてしまい、真空吸着を解除してもレンズが外れないことがある。この場合、レンズが外れないまま次のレンズの搬送が行われると、レンズ搬送具上にレンズが二枚重ねで載ってしまう。上に載ったレンズが落下して破損する等のおそれがある。
本発明の課題は、真空吸着によりワーク保持具あるいはワーク搬送具に保持されているワークを当該ワーク保持具あるいはワーク搬送具から確実に外すことのできるワーク着脱方法、および、当該ワーク着脱方法を採用したレンズの加工・搬送装置を提案することにある。
本発明のワーク保持具あるいはワーク搬送具のワーク着脱方法は、
ワーク保持具あるいはワーク搬送具のワーク保持面にワークを当接あるいは近接させた状態で、当該ワーク保持面を真空引きして、当該ワーク保持面にワークを真空吸着するワーク吸着工程と、
前記ワーク保持面の真空引きを止めて、前記ワークの真空吸着を解除するワーク吸着解除工程と、
前記ワーク保持面に加圧空気を供給する真空破壊工程と、
前記ワーク保持面を真空引きし、当該ワーク保持面に真空状態が形成された場合には前記ワークが前記ワーク保持面に保持されたままであると判断し、前記真空状態が形成されない場合には前記ワークが前記ワーク保持面から外れていると判断するワーク着脱確認工程と、
を有している。
本発明では、ワーク保持面の真空引きを止めてワークの真空吸着を解除した後に、ワーク保持面に加圧空気を供給する。ワーク保持面にワークが張り付いたまま、それらの間が真空状態に保持されている場合がある。この場合、加圧空気によって真空状態が確実に破壊される。よって、ワーク保持面からワークを確実に外すことができる。
また、本発明では、真空破壊後に、再度、ワーク保持面を真空引きして、ワーク保持面に真空状態が形成されるか否かを確認している。すなわち、ワークが張り付いたままの場合には、ワーク保持面とワーク間の密閉空間が真空吸引によって再度、真空状態になる。よって、ワークがワーク保持面に張り付いたままであることを確認できる。ワークがワーク保持面に張り付いたまま、次の動作が行われることを確実に防止できる。
ワーク保持面に対してワークを真空吸着している時間が長くなる程、ワーク保持面に張り付いているワークを剥がすことが困難になる傾向がある。ワークをワーク保持面に真空吸着している真空吸着時間をカウントし、この真空吸着時間の長短に応じて、真空破壊強度を調整することが望ましい。真空吸着時間が予め定めた時間より長い場合には、加圧空気の圧力、加圧空気の供給時間を増加させる(真空破壊強度を強くする)。真空吸着時間が予め定めた時間よりも短い場合には、加圧空気の圧力、供給時間を減少させる。圧力、供給時間は、段階的、あるいは連続的に増減させることができる。
加圧空気の供給形態としては、一定時間に亘って連続して加圧空気を供給する連続供給形態と、加圧空気を間欠的に供給する間欠供給形態とがある。間欠供給形態の場合には、加圧空気の間欠供給回数、間欠供給圧力および間欠供給時間のうちの少なくとも一つを、真空吸着時間の長短に応じて増減する。
次に、上記のワーク着脱確認工程において、ワークがワーク保持面に保持されたままであると判断された場合には、その旨の警告表示を行って動作を中断させることができる。この代わりに、再度、真空破壊工程を行って、ワークを剥がす動作を行うことができる。
本発明によれば、真空吸着によりレンズを保持・搬送するレンズ加工ライン等のワーク加工ラインにおいて、ワーク搬送具によって二枚重ね状態でワークが搬送されてしまうことを防止できる。また、ワーク加工ラインにおけるレンズ研磨工程等の工程の次の工程において、ライン上にワーク無しの状態が発生することを防止できる。よって、レンズなどのワーク加工の自動化をより確実に行うことが可能になる。
本発明を適用したレンズ加工ラインにおけるレンズ研磨ステーションの部分を示す説明図である。 図1のレンズ研磨装置のレンズホルダーの位置決めポジションを示す説明図である。 図1のレンズ研磨装置に付設されている空気回路を示す説明図である。 図1のレンズ研磨装置の動作を示すフローチャートである。 図1のレンズ研磨装置の真空破壊動作のタイミングチャートである。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。本発明の実施の形態は、特許文献2(特開2009−227362号公報)に記載されているワークの搬送・加工装置に本発明を適用したものである。しかし、本発明は、当該特許文献に開示のワークの搬送・加工装置に限らず適用可能である。真空吸着によりレンズ等のワークをワーク保持面に保持するワーク保持具あるいはワーク搬送具に対して、本発明を適用可能である。
図1は、本実施の形態に係るレンズ加工ラインにおけるレンズ研磨ステーションの主要部を示す説明図である。レンズ加工ライン1は、レンズを、複数のレンズ加工ステーションを経由する搬送経路に沿って搬送し、レンズ加工ステーションのそれぞれにおいて所定の加工がレンズに施される。レンズ加工ライン1にはレンズ研磨装置2を含むレンズ研磨ステーション3が含まれている。レンズ加工ライン1におけるレンズ研磨装置2等の駆動制御は制御盤4によって行われる。
レンズ研磨装置2には、不図示の前段のレンズ加工ステーションあるいは不図示のレンズストッカから研磨対象のレンズ5が供給される。本例では、研磨対象のレンズ5が、供給搬送容器6(供給側のワーク搬送具)からレンズ研磨装置2に供給される。供給搬送容器6は水平に配置された上向きのレンズ保持面6aを備えている。供給搬送容器6を水平面に沿って旋回させると、レンズ保持面6aを、前段側から研磨対象のレンズ5を受け取る受け取り位置P1、図1において実線で示す待避位置P2、レンズ研磨装置2に対してレンズの受け渡しを行うローディング・アンローディング位置P3に、それぞれ位置決めすることができる。
レンズ研磨装置2によって研磨された後の研磨済みレンズ5Aは、排出搬送容器7(排出側のワーク搬送具)によって、次段のレンズ加工ステーションに移送される。排出搬送容器7は水平に配置された上向きのレンズ保持面7aを備えている。排出搬送容器7を水平面に沿って旋回させると、レンズ保持面7aを、レンズ研磨装置2に対してレンズの受け渡しを行うローディング・アンローディング位置P3(以下、単に、「ローディング位置P3」という。)、図1において実線で示す待機位置P4、次段のレンズ加工ステーションにレンズ5Aを引き渡す引き渡し位置P5に、旋回可能である。
レンズ研磨装置2は、レンズホルダー11(レンズ保持具)を備えた上ユニット12と、レンズ加工皿13を備えた下ユニット14とを備えている。上ユニット12は、垂直に配置されたホルダースピンドル15を備え、ホルダースピンドル15はホルダーアーム16に取り付けられている。ホルダースピンドル15の下端には、レンズホルダー11が同軸に取り付けられている。レンズホルダー11の下面にはレンズ保持面11aが形成されている。ホルダーアーム16は、サーボモーター17を備えた昇降機構18(レンズ保持具移動機構)によって、垂直方向であるZ軸方向に昇降可能である。
下ユニット14では、レンズ加工皿13が上向き姿勢で配置されている。レンズ加工皿13は不図示の回転機構によってその中心軸線13aを中心として回転駆動される。また、不図示の揺動機構によって、レンズホルダー11の中心軸線11b上の点を中心として揺動可能である。レンズ加工皿13の砥石面13bに、レンズホルダー11のレンズ保持面11aに保持されているレンズ5を上側から押し付ける。レンズホルダー11によるレンズ5の保持を解除した後に、レンズ加工皿13を回転させ、あるいは、揺動させることにより、レンズ5の表面が研磨される。
レンズ研磨装置2のレンズホルダー11は、真空吸着により、レンズ保持面11aに研磨対象のレンズ5、研磨済みレンズ5Aを保持する。レンズ保持面11aに真空吸着されたレンズ5、5Aは、真空吸着を解除すると、それらの自重により、レンズ保持面11aから解放される。
図2はレンズホルダー11の位置決めポジションを示す説明図である。レンズホルダー11は、昇降機構18によって、ローディング位置P3を通る垂線の方向に移動する。図2に示すように、レンズホルダー11のレンズ保持面11aは、最も上に位置する原点位置P11、これよりも下の待避位置P12、レンズ5の受け取り、レンズ5Aの排出を行うローディング位置P3、これよりも下の加工位置P14に位置決め可能である。加工位置P14においては、レンズ保持面11aに保持されているレンズ5が下側のレンズ加工皿13の砥石面13bに押し付けられ、この状態で研磨加工がレンズ5の表面に施される。
図3は、レンズ研磨装置2の上ユニット12に付設されている空気回路を中心に示す説明図である。制御盤4により空気回路20を駆動制御することで、レンズ保持面11aに対するレンズ5、5Aの着脱動作が行われる。空気回路20は、レンズホルダー11およびホルダースピンドル15の中心を貫通して延びている連通路21を備えている。連通路21の先端は、レンズ保持面11aの中心に開口した開口部21aとなっている。レンズ保持面11aは、レンズホルダー11の表面に貼り付けた緩衝材22の表面によって規定されている。緩衝材22によって、レンズホルダー11に保持されるレンズ5、5Aの表面に傷が付かないようになっている。
連通路21の他方の端は、真空吸着バルブ23を介して、負圧源24に繋がっている。負圧源24、連通路21、真空吸着バルブ23によって真空引き機構が構成される。真空吸着バルブ23を開くと、連通路21を介して、レンズ保持面11aが真空引きされる。真空吸着バルブ23を閉じるとレンズ保持面11aの真空引きが止まる。
連通路21は、その途中位置において分岐している。分岐通路25は、真空破壊バルブ26を介して加圧空気供給源27に繋がっている。真空破壊バルブ26を開くと、分岐通路25および連通路21を介してレンズ保持面11aに加圧空気が供給される。加圧空気供給源27、連通路21、真空破壊バルブ26によって、加圧空気供給機構が構成される。
連通路21における分岐通路25よりも連通路先端側の部位には、真空センサー28が配置されている。真空センサー28は、例えば、連通路21が真空状態になると出力がオンし、真空状態が解除されると出力がオフに切り替わる。真空センサー28の出力のオンオフから、レンズ保持面11aが真空状態にあるか否かを確認できる。
また、制御盤4はタイマー29を備えている。タイマー29は、真空センサー28の出力に基づき、レンズ保持面11aにレンズ5あるいはレンズ面5aが真空吸着されている時間(真空吸着時間)をカウントする。
図4は、制御盤4の制御の下に行われるレンズ研磨装置2を中心とした動作を示すフローチャートである。図5は真空破壊動作を示すタイミングチャートである。これらの図を参照して説明すると、受け取り位置P1において、供給搬送容器6のレンズ保持面6aに、前段側から研磨対象のレンズ5を受け入れる。レンズ5を、待避位置P2を経由してローディング位置P3まで移動させ、この位置P3に位置決めする。すなわち、レンズ5を、レンズホルダー11の直下に位置決めする(図4のステップST1)。
次に、レンズホルダー11を原点位置P11の側からローディング位置P3まで下降させる(図4のステップST2)。これにより、レンズホルダー11のレンズ保持面11aにレンズ5のレンズ面5aが近接した状態あるいは接した状態になる。この状態で、真空吸着バルブ23を開き、レンズ保持面11aを真空引きして、当該レンズ保持面11aにレンズ5を真空吸着する(図4のステップST3)。
レンズ保持面11aにレンズ5が真空吸着されると、真空センサー28の出力がオンに切り替わる。制御盤4は、真空センサー28の出力から、レンズ5がレンズ保持面11aに吸着されたことを確認できる(ステップST4)。レンズ5が真空吸着されなかった場合には、真空吸着バルブ23を閉じて、レンズホルダー11を待避位置P2に戻す(ステップST5)。再度、ステップST2、ST3、ST4を実行する。
レンズ保持面11aにレンズ5が真空吸着されたことが確認された後は、レンズホルダー11を原点位置P11に戻す(ステップST6)。供給搬送容器6をローディング位置P3から待避位置P2の側に戻す(ステップST7)。
この後は、レンズホルダー11を加工位置P14まで下降させ、レンズ保持面11aとレンズ加工皿13の砥石面13bの間に、レンズ5が挟持された状態を形成する(ステップST8)。この状態で、真空吸着バルブ23を閉じてレンズ保持面11aの真空引きを止めて、レンズ5の真空吸着を解除する(ステップST9)。次に、レンズ保持面11aによって、所定の圧力で、レンズ加工皿13の砥石面13bに押し付けられた状態のレンズ5に対して、レンズ加工皿13により研磨加工を施す(ステップST10)。
加工動作終了後に、真空吸着バルブ23を開き、レンズ保持面11aを真空引きして、当該レンズ保持面11aに研磨済みレンズ5Aを真空吸着する(ステップST11)。次に、レンズホルダー11(研磨済みレンズ5A)を、原点位置P11に戻して、レンズ加工皿13から離す(ステップST12)。また、タイマー29を用いて研磨済みレンズ5Aがレンズ保持面11aに真空吸着されている時間のカウントを開始する。カウントは、真空吸着バルブ23を開いた時点から次に閉じるまでに時点まで行えば良いが、本例では、レンズホルダー11が原点位置P11に戻って待機している時間を真空吸着時間としてカウントしている(ステップST13)。すなわち、レンズホルダー11の昇降の時間は一定であるので、原点位置P11での待機時間をカウントすることで、真空吸着時間の長短を判断できる。
次に、排出搬送容器7を待機位置P4の側からローディング位置P3に移動し、そのレンズ保持面7aをローディング位置P3に位置決めする(ステップST14)。この後に、レンズホルダー11を原点位置P11からローディング位置P3まで下降させ、そこに位置決めする(ステップST15)。レンズホルダー11のレンズ保持面11aに真空吸着により保持されている研磨済みレンズ5Aが、排出搬送容器7のレンズ保持面7aの真上に、僅かの間隔で位置決めされた状態になる。また、レンズホルダー11が原点位置P11から下降を開始すると、タイマー29によるカウントを止める。カウント値は、制御盤4の内蔵メモリ30などに保持される。
次に、真空吸着バルブ23を閉じてレンズ保持面11aの真空引きを止めて、研磨済みレンズ5Aの真空吸着を解除する(ステップST16)。通常は、真空吸引を解除することで、研磨済みレンズ5Aが、その自重により、レンズ保持面11aから離脱して、下に位置する排出搬送容器7のレンズ保持面7aに引き渡される。
本例では、真空引きを止めた後に、真空破壊バルブ26を開き、レンズ保持面11aに加圧空気を供給する真空破壊動作を行う(ステップST17)。レンズ保持面11aに研磨済みレンズ5Aが張り付いている場合には、真空引きを停止しても、真空吸着状態が維持され、研磨済みレンズ5Aをその自重により、レンズ保持面11aから離すことができない。レンズ保持面11aと、ここに吸着保持されている研磨済みレンズ5Aとの間に、加圧空気を供給すると、これらの間に形成されている真空状態が破壊される。この結果、レンズ保持面11aから研磨済みレンズ5Aが離れて、排出搬送容器7のレンズ保持面7a上に落下する。
ここで、制御盤4は、タイマー29によってカウントされた待機時間(真空吸着時間)の長短に応じて、加圧空気の圧力および加圧空気の供給時間のうちの少なくとも一方を増減している。すなわち、待機時間(真空吸着時間)が長い場合には、レンズ保持面11aに張り付いている研磨済みレンズ5Aを剥がすことが、より困難になる。したがって、加圧空気の加圧力あるいは加圧時間を増加させる制御を行うことが望ましい。
本例では、制御盤4は、図5に示すように、真空破壊バルブ26を一定のデューティ比でオンオフ制御して、加圧空気を間欠的に供給する。この場合には、加圧空気の間欠供給回数、間欠供給圧力および間欠供給時間のうちの少なくとも一つを、待機時間(真空吸着時間)の長短に応じて増減すればよい。例えば、制御盤4は、加圧力および加圧時間を一定とし、待機時間(真空吸着時間)が長くなると、加圧回数を増加させるようにしている。図5において、待機時間(真空吸着時間)が予め定めた標準時間の範囲内であれば、真空破壊の動作時間を標準の動作時間T1とする。この場合、例えば、真空破壊バルブ26をオンオフ制御して、加圧空気を間欠的に3回加える。待機時間(真空吸着時間)が標準時間よりも長い場合には、例えば、真空破壊の動作時間はT1よりも長いT2とされる。例えば、加圧空気が間欠的に4回加えられる。これにより、確実に、研磨済みレンズ5Aをレンズ保持面11aから剥がすことができる。
再び、図4に戻って説明すると、この後は、レンズホルダー11を待避位置P12に後退される(ステップST18)。次に、真空吸着バルブ23を再度、一定時間だけ開き、レンズ保持面11aを真空引きする(ステップST19)。レンズ保持面11aを真空引きしている間に、連通路21内が真空状態になるか否かを真空センサー28によって確認する(ステップST20)。すなわち、連通路21が連通しているレンズ保持面11aが真空引きされるか否かを確認する。
真空引きされる場合とは、レンズ保持面11aに、依然として、研磨済みレンズ5Aが吸着保持されている場合である。この場合には、ステップST15〜ST19を繰り返して、レンズ保持面11aから研磨済みレンズ5Aを剥がす動作を試みる。なお、予め設定した回数だけ、研磨済みレンズ5Aを剥がす動作を試みても、研磨済みレンズ5Aがレンズ保持面11aから剥がれない場合が想定される。この場合には、制御盤4は、例えば、レンズ研磨装置2の動作を強制的に中断して、警報を発する。
レンズ保持面11aから研磨済みレンズ5Aが剥がれたことが確認された後は、レンズホルダー11を待避位置P12から原点位置P11に戻す(ステップST21)。次に、排出搬送容器7をローディング位置P3から、次段の引き渡し位置P5の側に移動させる(ステップST22)。これにより、レンズ研磨装置2における一連の動作が終了する。
なお、図3に示す空気回路20を、供給搬送容器6あるいは排出搬送容器7に付設することもできる。この場合にも、上記のように空気回路20を制御することで、レンズ等のワークの真空吸着動作、真空吸着の解除動作、真空破壊動作、ワークの離脱確認動作を行うことができる。これにより、真空吸着によりワークをワーク保持面に保持し、この状態でワークを搬送するワーク搬送具において、ワーク保持面に吸着保持されているワークを確実に当該ワーク保持面から外すことができる。
1 レンズ加工ライン
2 レンズ研磨装置
3 レンズ研磨ステーション
4 制御盤
5 研磨対象のレンズ
5A 研磨済みレンズ
6 供給搬送容器
6a ワーク保持面
7 排出搬送容器
7a ワーク保持面
11 レンズホルダー
11a レンズ保持面
11b 中心軸線
12 上ユニット
13 レンズ加工皿
13a 中心軸線
13b 砥石面
14 下ユニット
15 ホルダースピンドル
16 ホルダーアーム
17 サーボモーター
18 昇降機構
20 空気通路
21 連通路
21a 開口部
22 緩衝材
23 真空吸着バルブ
24 負圧源
25 分岐通路
26 真空破壊バルブ
27 加圧空気供給源
28 真空センサー
29 タイマー
30 内蔵メモリ

Claims (9)

  1. ワーク保持具あるいはワーク搬送具のワーク保持面にワークを近接あるいは当接させた状態で、当該ワーク保持面を真空引きして、当該ワーク保持面にワークを真空吸着するワーク吸着工程と、
    前記ワーク保持面の真空引きを止めて、前記ワークの真空吸着を解除するワーク吸着解除工程と、
    前記ワーク保持面に加圧空気を供給する真空破壊工程と、
    前記ワーク保持面を真空引きし、当該ワーク保持面に真空状態が形成された場合には前記ワークが前記ワーク保持面に保持されたままであると判断し、前記真空状態が形成されない場合には前記ワークが前記ワーク保持面から外れていると判断するワーク着脱確認工程と、
    を有していることを特徴とするワーク着脱方法。
  2. 請求項1において、
    前記ワーク吸着工程において、前記ワークが前記ワーク保持面に真空吸着されている真空吸着時間をカウントするカウント工程を有し、
    前記真空破壊工程では、前記真空吸着時間の長短に応じて、前記加圧空気の圧力および前記加圧空気の供給時間のうちの少なくとも一方を増減するワーク着脱方法。
  3. 請求項2において、
    前記真空破壊工程では、前記加圧空気を間欠的に供給し、
    前記加圧空気の間欠供給回数、間欠供給圧力および間欠供給時間のうちの少なくとも一つを、前記真空吸着時間の長短に応じて増減するワーク着脱方法。
  4. 請求項1乃至3のうちのいずれか一つの項において、
    前記ワーク着脱確認工程において、前記ワークが前記ワーク保持面に保持されたままであると判断された場合には、再度、前記真空破壊工程を行うワーク着脱方法。
  5. 請求項1乃至4のうちのいずれか一つの項において、
    前記ワークはレンズであり、
    前記ワーク吸着工程では、研削加工あるいは研磨加工が施される前の未加工レンズあるいは、研削加工あるいは研磨加工が施された後の加工済みレンズを前記ワーク保持面に真空吸着するワーク着脱方法。
  6. レンズ保持具と、
    前記レンズ保持具のレンズ保持面との間にレンズを挟持した状態で、当該レンズに加工を施すレンズ加工皿と、
    前記レンズ保持具を前記レンズ加工皿に対して接近する方向および離れる方向に移動させるレンズ保持具移動機構と、
    前記レンズ保持具から加工済みレンズを受け取り、当該加工済みレンズを搬送する加工済みレンズ搬送具と、
    前記加工済みレンズ搬送具を、前記レンズ保持具から前記加工済みレンズを受け取るアンローディング位置および当該アンローディング位置から外れた待避位置に移動させる加工済みレンズ搬送具移動機構と、
    前記レンズを前記レンズ保持面に真空吸着させるために、前記レンズ保持面に繋がっている連通路を真空引きする真空引き機構と、
    前記レンズ保持面に、前記連通路を介して、加圧空気を供給する加圧空気供給機構と、
    前記連通路に真空状態が形成されたか否かを検出する真空センサーと、
    前記レンズ保持具移動機構、前記加工済みレンズ搬送具移動機構、前記真空引き機構および前記加圧空気供給機構の駆動を制御する制御盤と、
    を有し、
    前記制御盤は、
    前記レンズ保持具の前記レンズ保持面に、加工対象の前記レンズを当接させた状態で、前記真空引き機構により前記レンズ保持面を真空引きして、当該レンズ保持面に前記レンズを真空吸着するレンズ吸着動作と、
    前記レンズ保持具移動機構を駆動して、前記レンズ保持面と前記レンズ加工皿の間に前記レンズが挟持された状態を形成し、この状態で、前記レンズ保持面の真空引きを止めて、前記レンズの真空吸着を解除して、前記レンズに対して、前記レンズ加工皿により研磨加工あるいは研削加工を施す加工動作と、
    加工動作終了後に、前記真空引き機構を駆動して、前記レンズ保持面を真空引きして、当該レンズ保持面に前記レンズを真空吸着する加工済みレンズ吸着動作と、
    前記レンズ保持具移動機構を駆動して前記加工済みレンズを前記レンズ加工皿から離れた原点位置に待避させ、当該原点位置で待機させる待機動作と、
    前記レンズ搬送具移動機構により前記レンズ搬送具を前記アンローディング位置に移動させると共に、前記レンズ保持具移動機構により前記レンズ保持具を移動して前記加工済みレンズを前記アンローディング位置に位置決めする動作と、
    前記レンズ保持面の真空引きを止めて、前記加工済みレンズの真空吸着を解除して、当該加工済みレンズを前記ワーク搬送具に引き渡す加工済みレンズ吸着解除動作と、
    前記加圧空気供給機構により、前記レンズ保持面に加圧空気を供給する真空破壊動作と、
    前記レンズ保持具移動機構により前記レンズ保持具を前記アンローディング位置から離れた位置に待避させる待避動作と、
    前記真空引き機構により前記レンズ保持面を真空引きし、前記真空センサーの出力に基づき、前記レンズ保持面に真空状態が形成された場合には前記加工済みレンズが前記レンズ保持面に保持されたままであると判断し、前記真空状態が形成されない場合には前記加工済みレンズが前記レンズ保持面から外れていると判断する加工済みレンズ着脱確認動作と、
    を行わせることを特徴とするレンズの加工・搬送装置。
  7. 請求項6において、
    前記加工済みレンズが前記レンズ保持面に真空吸着された状態で前記原点位置に待機している待機時間をカウントするタイマーを有し、
    前記制御盤は、前記待機時間の長短に応じて、前記加圧空気供給機構による前記加圧空気の圧力および前記加圧空気の供給時間のうちの少なくとも一方を増減するレンズの加工・搬送装置。
  8. 請求項7において、
    前記制御盤は、前記加圧空気供給機構を駆動制御して前記加圧空気を間欠的に供給すると共に、前記加圧空気の間欠供給回数、間欠供給圧力および間欠供給時間のうちの少なくとも一つを、前記待機時間の長短に応じて増減するレンズの加工・搬送装置。
  9. 請求項6乃至8のうちのいずれか一つの項において、
    前記制御盤は、前記加工済みレンズ着脱確認動作において、前記レンズが前記レンズ保持面に保持されたままであると判断した場合には、再度、前記真空破壊動作を行うレンズの加工・搬送装置。
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