JPH10297783A - シート搬送装置およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置およびこれを備えた画像形成装置

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JPH10297783A
JPH10297783A JP11158697A JP11158697A JPH10297783A JP H10297783 A JPH10297783 A JP H10297783A JP 11158697 A JP11158697 A JP 11158697A JP 11158697 A JP11158697 A JP 11158697A JP H10297783 A JPH10297783 A JP H10297783A
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JP
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friction drive
drive transmission
belt
sheet
transmission member
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JP11158697A
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English (en)
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Yoshimitsu Nakane
義満 中根
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送ベルトと、これを駆動するプーリとのス
リップを解消した原稿搬送装置を提供することを課題と
する。 【解決手段】 プーリ18、搬送ベルト3に付着した紙
粉等を除去するクリーニングローラ26を設ける。クリ
ーニングローラ26をダクト25に支持させることで、
プーリ18とのアライメントは確実に保たれ、清掃も均
一且つ確実になされる。また、所定区間における搬送ベ
ルト3による原稿の搬送時間を測定し、その測定結果が
基準時間を越えていた場合には、スリップが発生してい
るものとみなす。スリップが発生していた場合には、テ
ンションローラ35を移動させて搬送ベルトのテンショ
ンを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送性能の安定し
たシート搬送装置およびこれを備えた画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置などにおいて必須のシート
搬送装置には、様々な方式のものがある。このようなシ
ート搬送装置の一例として、複写装置に備えられている
給紙装置を図8を用いて説明する。
【0003】この給紙装置は、原稿束の搬送端側からエ
アーを吹き付けることにより原稿束の最下部の原稿を分
離する分離手段と、分離された最下部の原稿を吸着搬送
する吸着搬送手段とを備えたタイプの装置である。
【0004】原稿Dを積載する原稿トレイ2の前方部分
の中央には、切欠部(不図示)が設けられている。そし
て、この切欠部には、多数の吸引孔を穿設せれたゴムベ
ルト3が設置されている。
【0005】また、このベルト3の内側には、吸引ブロ
ワ(不図示)に接続されたバキュームボックス4が設置
されている。従って、この吸引ブロワ(不図示)を作動
させてゴムベルト3の吸引孔から空気を吸引すること
で、堆積体の最下部の原稿をゴムベルト3に吸引吸着さ
せることができる。そして、その状態でゴムベルト3を
回動させることで、その搬出方向に原稿Dを送り出すこ
とができる。
【0006】一方、このゴムベルト3の先端部の上方に
は分離装置5が設けられている。この分離装置5には、
空気を斜め下方に吹きつけるための吹き出し口6が多数
並設されており、これらの吹き出し口6から、空気を噴
射することで、原稿を分離することができる。つまり、
ゴムベルト3が一度に複数枚の原稿を取り出してしまっ
た場合でも、最下部の原稿Dとその上の堆積体との間に
噴射された空気が流れることで、2枚目以降の原稿は押
し戻され、最下部の原稿Dのみがゴムベルト3によって
搬送されることになる。
【0007】このようにして1枚だけ分離された最下部
の原稿Dは、搬送ローラ7と原稿ベルト8とによって原
稿台ガラス9の所定位置まで搬送される。その後、複写
機本体10の画像読み取り部11によって、原稿Dの画
像が読み取られ、原稿Dは搬送ローラ12,13及び排
出ローラ14によって排出される。
【0008】排出された原稿Dは、ゴム等の弾性体部材
で構成された原稿突き当て板15に突き当たって落下
し、原稿トレイ2上に積載されている原稿Dの上に再度
積載される。なお、規制板16は、原稿Dの幅方向の規
制を行うものである。後端規制板17は、原稿Dの後端
を規制するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ゴムベルト3は、ベル
トプーリ18とゴムベルト3との接触摩擦力によって駆
動されている。ところが、ゴムベルト3とベルトプーリ
18との間に、紙粉,トナー,ゴムベルト3の削れ粉等
が侵入・付着すると、両者間の静止摩擦係数が低下して
スリップが生じる。
【0010】スリップが発生していると搬送時間が長く
なり、最悪の場合には、搬送不能となることもあった。
近年、シート搬送装置には高速化が望まれており、その
ためには搬送時間を短縮する必要がある。上述したスリ
ップは、高速化のネックになりかねない状況にある。
【0011】この問題の対策としてこれまで以下のよう
な対策1〜対策4が試みられてきた。 対策1.スリップは、原稿の累積通紙枚数が増えるに従
って顕著になる傾向がある。従って、ゴムベルト3とベ
ルトプーリ18との間を定期的に清掃する(サービスメ
ンテナンス)。 対策2.ゴムベルト3のテンションを初めから高めに設
定しておくことで、ゴムベルト3とベルトプーリ18と
の間の静止摩擦係数が低下してもスリップが発生しない
ようにする。 対策3.ゴムベルト3とベルトプーリ18との接触部に
歯部を設ける。ベルトプーリ18を、フラット面(プー
リ部18b)の両側にギア部18aを形成した構造とす
る(図9参照)。これに対応して、ゴムベルト3内面に
も、ギア部18aに対応した歯部(不図示)を設ける。 対策4.ベルトプーリ18の表面に接触することで付着
物を除去する清掃部材を設ける。
【0012】しかし、以上述べた対策1〜対策4には、
以下のような問題があった。 (1) 対策1の問題点 ゴムベルト3とベルトプーリ18の間は非常に清掃しに
くいため、清掃には長時間を要する。これは、メンテナ
ンスコストの上昇につながる。また、ダクトとゴムベル
ト3との間に清掃具を入れる際にはゴムベルト3を延ば
す必要があるが、誤ってゴムベルト3を伸ばし過ぎてし
まう可能性がある。 (2) 対策2の問題点 ゴムベルト3の駆動時には、ゴムベルト3に応力が加わ
る。そのため、長期間使用している間には応力緩和によ
って静止摩擦力が低下してしまう。 (3) 対策3の問題点 原稿の分離性をよくするために、バキュームボックス4
に半円状のリブ部4aを形成している場合がある。通常
のゴムベルト3はリブ部4aに倣って変形することで、
該ゴムベルト3に吸着された原稿も波付けされた状態と
なり、原稿の分離性が向上する(図10(a)参照)。
【0013】しかし、両端に歯部3dを備えたゴムベル
ト3は剛性が高いため、リブ部4aにゴムベルト3に倣
った状態とならない(図10(b)参照)。従って、リ
ブ4aによる分離性向上の効果がなくなってしまう。ま
た、歯部3dには吸引孔3bを形成できないため、吸着
力が弱くなってしまう。特に、原稿に折れ(特に上折
れ)部分の吸着が困難となり、給紙不能状態となる。 (4) 対策4の問題点 清掃部材をベルトプーリ18に均一な圧力で接触させな
いと、清掃むらが発生し、充分な清掃効果が得られな
い。均一な圧力で接触させるには、ベルトプーリ18と
清掃部材とのアライメント(平行度)を確保する必要が
あるが、そのためには、装置組み立ての際にレーザー測
長器による調整等が必要となり、組み立て効率の低下、
すなわち、組み立てコストの上昇を招く。
【0014】また、原稿の累積通紙枚数がある程度多く
なってくると、清掃部材により清掃したベルト面の付着
物が、再びベルト面に付着し清掃効果がなくなってくる
といった問題点が生じていた。
【0015】本発明は、ベルトのスリップを生じること
なく安定してシートの搬送が可能なシート搬送装置を提
供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために成されたものであり、摩擦駆動伝達部材と、
前記摩擦駆動伝達部材を回転可能な状態で軸支した支持
部材と、前記摩擦駆動伝達部材に張架された搬送ベルト
と、前記支持部材と一体化された第2の支持部材と、前
記第2の支持部材によって支持されており、前記摩擦駆
動伝達部材の外周面および/または前記搬送ベルトの内
周面に接触することで、前記摩擦駆動伝達部材の外周面
および/または前記搬送ベルトの内周面の付着物を除去
する清掃部材と、を有することを特徴とするシート搬送
装置が提供される。
【0017】前記清掃部材が除去した付着物を集塵する
集塵手段を有することが好ましい。
【0018】本発明の第2の態様としては、回転可能に
支持された摩擦駆動伝達部材と、前記摩擦駆動伝達部材
に張架された搬送ベルトと、空気を吸引するファンと、
前記搬送ベルトの内周面に隣接した領域と前記ファンと
をつなぐ第1のダクトと、前記摩擦駆動伝達部材周辺領
域と前記ファンとをつなぐ第2のダクトと、を有するこ
とを特徴とするシート搬送装置が提供される。
【0019】前記第1のダクトと前記第2のダクトとは
一体化されていることが好ましい。本発明の第3の態様
としては、複数の摩擦駆動伝達部材と、前記摩擦駆動伝
達部材間に張架された搬送ベルトと、前記搬送ベルトが
シートをあらかじめ定められた所定の区間を搬送するの
に要する時間を計測する計測手段と、前記計測手段の計
測結果に応じて、前記搬送ベルトのテンションを調整す
るテンション調整手段とを有することを特徴とするシー
ト搬送装置が提供される。
【0020】前記摩擦駆動伝達部材はその位置を移動可
能に構成されており、前記テンション調整手段は、前記
摩擦駆動伝達部材を移動させる移動機構を備え、該移動
機構によって前記摩擦駆動伝達部材を移動させることで
前記搬送ベルトのテンションを調整することが好まし
い。
【0021】本発明の第4の態様としては、前述した態
様のシート搬送装置と、前記シート搬送装置によって搬
送されてきたシートに画像を形成する画像形成手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0022】作用を説明する。
【0023】第1の態様の作用を述べる。
【0024】清掃部材を摩擦駆動伝達部材の外周面およ
び/または前記搬送ベルトの内周面に接触させておくこ
とで、搬送ベルトの回転に伴ってこれらの付着物を除去
し異物の付着に起因した静止摩擦力の低下を防ぐ。清掃
部材を、支持部材と一体化された第2の支持部材によっ
て支持することで、摩擦駆動伝達部材とのアライメント
が保証される。装置の組み立て性、交換性が向上する。
【0025】清掃部材が除去した付着物は、集塵手段に
よって集塵する。
【0026】第2の態様の作用を述べる。
【0027】ファンは、第1のダクトを通じて空気を吸
引することでシートを搬送ベルトに吸着させる。また、
第2のダクトを通じて空気を吸引することで紙粉等を吸
引する。この場合、第1のダクト第2のダクトとは一体
化すれば、構造を単純化できる。
【0028】第3の態様の作用を述べる。
【0029】計測手段は、搬送ベルトがシートをあらか
じめ定められた所定の区間を搬送するのに要する時間を
計測する。テンション調整手段は、計測手段の計測結果
に応じて、搬送ベルトのテンションを調整する。該テン
ションの調整は、例えば、移動機構によって摩擦駆動伝
達部材を移動させることで可能である。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面を参照し
つつ説明する。 [第1の実施形態]本実施形態は自動原稿送り装置を備
えた画像形成装置である。
【0031】該実施形態は、原稿を搬送するゴムベルト
3およびこれを張架するベルトプーリ18を清掃するク
リーニングローラ26のアライメントを確実に確保した
構成を採用したことを特徴の一つとしている。また、ゴ
ムベルト3のゆるみを検出しテンションを調整する機構
を備えたことを特徴の一つとしている。以下、詳細に説
明する。なお、本明細書中、“原稿”とは、紙、OHP
シート等のようなシート材一般を意味するものとする。
【0032】まず、画像形成装置の概要を図1を用いて
説明する。
【0033】画像形成装置本体(以下単に“装置本体”
という)900には、原稿載置台(プラテン)906、
光源907、レンズ系908、給紙部909、画像形成
部(画像形成手段)902等が備えられている。また、
原稿載置台(プラテン)906上には、自動原稿送り装
置21が設置されている。
【0034】給紙部909は、記録用のシートSがそれ
ぞれ収容され装置本体900に着脱自在なカセット91
0,911および、ペディスタル912に配置されたデ
ッキ913を備えている。また、カセット910等に収
容されたシート(用紙)Sを給送する給送機構を備えて
いる。本実施形態では、該給紙機構として、前述した第
1の実施形態における給紙装置を採用している。
【0035】画像形成部902には、円筒状の感光ドラ
ム914、現像器915、転写用帯電器916、分離帯
電器917、クリーナ918、一次帯電器919等がそ
れぞれ備えられている。また、画像形成部902の下流
側には、搬送装置920、定着装置904、排出ローラ
対905等が配設されている。制御装置39は、該画像
形成装置の全体を制御統括している。本実施形態では、
該制御装置39が、給紙部909による給紙動作も制御
している。
【0036】この画像形成装置900の動作を説明す
る。
【0037】複写を行う場合には、ユーザが自動原稿送
り装置21に原稿をセットする。
【0038】制御装置39から画像形成開始信号が出力
されると、自動原稿送り装置21は、所定の搬送路を通
して原稿を搬送し、原稿載置台(プラテン)906上の
所定位置にこれを載置する。
【0039】この後、所定のタイミングで、画像形成部
902および給紙部909が駆動される。
【0040】給紙部909は、カセット910、911
またはデッキ913のいずれかから、画像形成部902
に向けてシートSを給送する。給紙部909から給送さ
れたシートSは、レジストローラ901で斜行が補正さ
れ、この後述べる画像形成にタイミングを合わせて画像
形成部902へ送られる。
【0041】一方、画像形成部902は、光源907の
発する光を原稿載置台(プラテン)906に載置した原
稿Dに照射し、その反射光をレンズ系908を介して感
光ドラム914に照射する。感光ドラム914は、予め
一次帯電器919によって帯電されているため、前記反
射光が入射されることでその表面に静電潜像が形成され
る。次いで、現像器915は該静電潜像を現像すること
で、トナー像を形成する。
【0042】転写用帯電器916は、感光ドラム914
上のトナー像を、送られてきたシートSに転写させる。
分離帯電器917は、トナー像が転写されたシートSを
転写用帯電器916とは逆極性に帯電させることで、感
光ドラム914から分離させる。
【0043】搬送装置920は、この分離されたシート
Sを定着装置904に搬送する。定着装置904は、こ
のシートSに転写画像を永久定着させる。最後に、排出
ローラ対905が、この画像が定着されたシートSを、
画像形成装置900から排出する。
【0044】以上で画像形成装置900の概要説明を終
わる。
【0045】本実施形態の主な特徴は、原稿搬送装置2
1(特に、吸着搬送部22)にある。従ってこれ以降の
説明は吸着搬送部22を中心に行う。なお、従来装置
(図8)と同様の役割を持つ部品については同符号を記
し説明を省略する場合がある。原稿搬送装置21は、図
2に示すとおり、原稿トレイ2、吸着搬送部22、分離
装置5、制御装置39を備えて構成されている。
【0046】吸着搬送部22は、図3、図4、図5に示
すとおり、ゴムベルト3、ベルトプーリ18、テンショ
ンローラ35、バキュームボックス25、吸引ブロワ
(不図示)、クリーニングローラ26、クリーニングブ
レード28、側板30、底板31、ステッピングモータ
37等を含んで構成されている。
【0047】ゴムベルト3は、原稿を吸着搬送するもの
であり、ベルトプーリ18と、テンションローラ35と
の間に張架されている。また、その表面には、吸引用の
孔を多数形成されている。
【0048】ベルトプーリ18およびテンションローラ
35は、ゴムベルト3を張架,駆動するためのものであ
る。これらは共に、前述のベルトプーリ18およびテン
ションローラ35は、側板30によってその両端を支え
られている。
【0049】ベルトプーリ18は、制御装置39からの
指示に従って作動されるモータ(不図示)によって駆動
されている。該ベルトプーリ18は、ゴムベルト3を確
実に駆動するべく、表面摩擦係数の大きい材料(本実施
形態では、ゴム)を用いて構成されている。該ベルトプ
ーリ18の駆動/停止は、電磁クラッチ(不図示)のO
N/OFFによってなされる。なお、該電磁クラッチ
は、制御装置39に駆動信号を出力することで、該ベル
トプーリ18が駆動されていることを知らせるようにな
っている。
【0050】テンションローラ35は、ゴムベルト3の
テンションを調整するべく、図5の矢印A方向(ベルト
プーリ18とテンションローラ35とをつなぐ直線方
向)における位置を変更可能に構成されている。該位置
変更を実現する具体的な機構は以下の通りである。すな
わち、テンションローラ35は、その両端を、モールド
製のテンション軸受け36を介して、側板30にA方向
に延びて形成された長穴(不図示)に通されている。テ
ンション軸受36にはラック部36aが形成されてい
る。そして、このラック部36aには、ステッピングモ
ータ37の出力軸に設けられたピニオンギア38が噛み
合わされている。従って、ステッピングモータ37を回
転させることで、テンション軸受36(すなわち、テン
ションローラ35)を所定量ずつ(本実施形態では2ミ
リずつ)移動できるようになっている。なお、本実施形
態では、テンションローラ35として、金属製のローラ
を採用している。
【0051】バキュームボックス25および吸引ブロワ
(不図示)は、ゴムベルト3の吸引孔を通じて空気を吸
引するためのものである。バキュームボックス25は、
ゴムベルト3の内周面にその開口部を対向させた状態
で、ゴムベルト3の軌道内に配置されている。バキュー
ムボックス25は吸引ブロワ(不図示)に接続されてい
る。従って、該吸引ブロワを作動させることで、吸引孔
を通じて空気を吸引できるようになっている。なお、吸
引ブロワは、制御装置39からの指示に従って作動する
ようになっている。
【0052】該バキュームボックス25のゴムベルト3
中央に対応する位置には、上方向に突出したリブ部(不
図示)が設けられている。ゴムベルト3は、このリブ部
(不図示)にならって部分的に上方に突出変形している
(図中、該変形部分に符号“3a”を付した)。吸着さ
れた原稿も該ゴムベルト3に倣って変形することで、原
稿の分離が確実になる。
【0053】さらに、本実施形態のバキュームボックス
25は、ベルトプーリ18の側に開口部25aを備えて
いる。クリーニングローラ26、クリーニングブレード
28によってかき取られ、落下した付着物は、該開口部
25aを通じてバキュームボックス25内に吸引され
る。なお、バキュームボックス25内の吸引静圧の低下
を防止するため、開口部25aはできるだけ必要最小限
の大きさにしている。
【0054】集塵フィルター29は、バキュームボック
ス25内に吸引された付着物を集めるためのものである
(図5参照)。吸引ブロワ(不図示)による吸引は、該
集塵フィルタ29を通じてなされている。
【0055】該バキュームボックス25は、ネジ32に
よって底板31に固定されている(図6(a)参照)。
前述の側板30には、切り欠き部30aが設けられてい
る。従って、ネジ32を外すことで、該切り欠き部30
aを通してバキュームボックス25を引き出せるように
なっている(図6(b)参照)。
【0056】クリーニングローラ26は、ベルトプーリ
18上に付着している付着物(紙粉、トナー等)を拭き
取るためのものであり、本実施形態では不織布で構成し
ている。該クリーニングローラ26は、ゴムベルト3お
よびベルトプーリ18と均一且つ軽圧な圧力で接触され
ている。また、ベルトプーリ18の回転時には、ベルト
プーリ18とは逆方向に回転されるようになっている。
【0057】本実施形態ではクリーニングローラ26と
ベルトプーリ18とのアライメント(平行度)を確実且
つ高精度に確保するために、該クリーニングローラ26
を以下のような構造によって支持している。つまり、ク
リーニングローラ26は、十分な強度を持って構成され
たバキュームボックス25に支持されている。前述した
とおり、このバキュームボックス25は、ネジ32によ
って底板31に一体固定されている。底板31は、左右
の側板30の間に高精度に支持されており、その位置等
にくるいが生じる可能性はきわめて少ない クリーニングブレード28は、クリーニングローラ26
の付着物をかき取るためのものである。本実施形態で
は、該クリーニングブレード28を、ゴム等の弾性を備
えた板材で構成している。
【0058】吸着センサー23およびセンサーフラグ2
4は、原稿Dがゴムベルト3上に吸着されているか否か
を検出するためのものである。センサーフラグ24は、
ねじりコイルバネ27(図3参照)によって付勢されお
り、その一部がゴムベルト3よりも上方に突出してい
る。ゴムベルト3に原稿が吸着すると、該吸着した原稿
によってセンサーフラグ24が押し下げられる。吸着セ
ンサー23は、このセンサーフラグ24が押し下げられ
たこと(すなわち、吸着が完了したこと)を検知し制御
装置39へ出力する構成となっている。本実施形態で
は、該吸着センサー23として、フォトカプラーを採用
している。
【0059】紙通過検知センサー34は、ゴムベルト3
の搬送方向下流側端部付近における原稿Dの有無を検出
するセンサーである。該紙通知検知センサー34はその
検出結果を制御装置39へ出力している。本実施形態で
は、該紙通過検知センサー34として、反射検知型フォ
トカプラーを採用している。
【0060】操作部モニター33(図7)は、該複写機
の状態を表示するためのものである。該操作部モニター
33には、制御装置39からの指示に従って所定の表示
がなされるようになっている。例えば、本実施形態で
は、集塵フィルター29の交換を指示する表示がなされ
るようになっている。
【0061】制御装置39は、該原稿搬送装置全体を制
御統括するためのものである。該制御装置39による制
御構成の一部を図7に示した。該制御装置39は、具体
的には、各種制御プログラム、データ(例えば、後述す
る基準吸着時間、基準移動時間)の格納されたROM,
RAMと、プロセッサ等により構成されている該制御装
置39は、例えば、上述した各種センサーの検出結果に
基づいて、後述する吸着時間,原稿移動時間等を計測す
るとともに、該計測結果に基づいて各部を制御する機能
を備えている。
【0062】本発明における“摩擦駆動伝達部材”と
は、本実施形態においてはベルトプーリ18、テンショ
ンローラ35に相当する。“支持部材”とは、側板3
0、底板31に相当する。“第2の支持部材”とは、バ
キュームボックス25に相当する。“搬送ベルト”と
は、ゴムベルト3に相当する。“清掃部材”とは、クリ
ーニングローラ26に相当する。“集塵手段”とは、吸
引ブロワ、バキュームボックス25(特に、開口部25
a)制御装置39等に相当する。“ファン”とは、吸引
ブロワに相当する。“第1のダクト”および“第2のダ
クト”とは、バキュームボックス25に相当する。“計
測手段”とは、紙通過センサ34、制御装置39によっ
て実現されている。“テンション調整手段”とは、ステ
ッピングモータ37、制御装置39、ドライバ40によ
って実現されている。
【0063】次に、ゴムベルト3の清掃動作について説
明する。
【0064】清掃は、通常の原稿給送に伴って行われ
る。つまり、クリーニングローラ26は、ゴムベルト3
およびベルトプーリ18に接触回転することでこれらに
付着している紙粉等を拭き取る。該クリーニングローラ
26には拭き取られた紙粉などが付着するが、これはク
リーニングブレード28がかき落とす。本実施形態で
は、クリーニングローラ26とベルトプーリ18とのア
ライメントが確実にとられているため、清掃は均一且つ
確実に行われる。
【0065】原稿給送時にはバキュームボックス25を
通じて吸引ブロワ(不図示)が吸引を行っている。従っ
て、クリーニングローラ26,クリーニングブレード2
8によってかき取られた付着物は、バキュームボックス
25の開口部25aを通ってバキュームボックス25内
に吸引される。バキュームボックス25に吸い込まれた
空気は、集塵フィルター29を通過して吸引ブロワにい
たり、そのまま排出される。しかし、バキュームボック
ス25内に吸引された付着物は、集塵フィルター29を
通過できないため、バキュームボックス25内に溜ま
る。従って、吸引された付着物が、そのまま排出された
り他の機構部分に達することはない(図5参照)。
【0066】バキュームボックス25内に溜まった塵な
どの廃棄は、バキュームボックス25を取り外して行
う。該取り出しは、ネジ32を外し、切り欠き部30a
を通してバキュームボックス25を引き出すことで容易
に可能である。
【0067】次に、原稿給送時の制御装置39の動作を
説明する。
【0068】ここでは、本実施形態の特徴に関係する部
分(吸着時間の監視、ゴムベルト3のテンション調整)
を中心に説明を行う。
【0069】制御装置39は、吸引ブロワ(不図示)を
作動させて原稿をゴムベルト3に吸着させる。このと
き、制御装置39は、吸着センサー23の検知結果に基
づいて吸着時間を計測すると共に、その計測結果を基準
吸着時間と比較する。なお、“吸着時間”とは、バキュ
ームボックス25の吸引を開始してから、吸着センサー
23に吸着信号が入力されるまでの時間である。
【0070】該比較の結果、計測結果(吸着時間)が基
準吸着時間よりも長かった場合には、制御装置39は、
集塵フィルター29が目詰まりしたと判断する。この場
合、制御装置39は、操作部モニター33に集塵フィル
ター29の交換を指示する表示を行わせる。
【0071】原稿がゴムベルト3に吸着されたのを確認
すると、制御装置39はゴムベルト3を作動させて原稿
の搬送を開始する。このとき、制御装置39は、紙通過
検知センサー34の検知結果等に基づいて原稿移動時間
を計測すると共に、その計測結果を基準移動時間と比較
する。なお、“原稿移動時間”とは、ベルトプーリ18
に駆動を伝える電磁クラッチ(不図示)から駆動信号が
入力されてから、原稿Dの先端が紙通過検知センサー3
4の検知装置に達するまでの時間である。
【0072】該比較の結果、計測結果(原稿移動時間)
が基準移動時間よりも長かった場合には、スリップが発
生していると判定する。なお、このようなスリップの原
因としては、ゴムベルト3の伸びもしくは応力緩和が考
えられる。
【0073】スリップが発生していた場合には、制御装
置39は、ゴムベルト3のテンションを高めるべく、テ
ンションローラ35を移動させる。具体的には、制御装
置39はドライバー40に駆動信号を出力する。ドライ
バ40は該駆動信号に従ってステッピングモータ37を
所定角度だけ回転させることで、テンションローラ35
が移動される。
【0074】制御装置39は、給紙毎に以上の動作を繰
り返す。
【0075】以上説明したとおり本実施形態の原稿搬送
装置,画像形成装置では、クリーニングローラ26とベ
ルトプーリ18とのアライメントが確実に確保されるた
め、ベルトプーリ18等を確実に清掃できる。従って、
ゴムベルト3がベルトプーリ18に対してスリップし、
給紙不能,給紙遅れになるのを防止できる。
【0076】また、クリーニングローラ26等によって
ベルトプーリ18などから除去した紙粉等を集塵するた
め、これらが装置周辺にまき散らされることもない。
【0077】さらに、ゴムベルト3のテンションを常に
最適値に保つことができるため、ゴムベルト3のテンシ
ョン低下に起因したスリップを防止できる。
【0078】上述した実施形態では、クリーニングロー
ラ26はバキュームボックス25によって、一方、ベル
トプーリ18は側板30によって支持していた。しか
し、ベルトプーリ18もバキュームボックス25に支持
しても良い。
【0079】上述した実施形態は原稿を給紙する原稿搬
送装置であった。しかし、画像を形成される記録媒体を
給紙・搬送する装置に本発明を適用することも当然可能
である。
【0080】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明によれば搬送
ベルトのスリップに起因して給紙不能、給紙遅れになる
のを防止できる。また、搬送ベルトのメンテナンスが不
要であるため、メンテナンスコスト、サービスコストを
低減できる。
【0081】さらには、清掃部材と被清掃部材(摩擦駆
動伝達部材、搬送ベルト)とのアライメントが確保され
るとともに、清掃部材の装置への組み立て性が良いた
め、組み立てコストを低減できる。
【0082】清掃された付着物が装置周辺にまき散らさ
れることもなく、使用環境を清潔に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における画像形成装置の概要
を示す模式図である。
【図2】自動原稿送り装置の概要を示す模式図である。
【図3】吸着部周辺の拡大模式図である。
【図4】ゴムベルト付近の斜視図である。
【図5】外装を取り外した状態における吸着部の斜視図
である。
【図6】吸着部の原稿幅方向断面の模式図である。
【図7】制御構成を示すブロック図である。
【図8】従来の原稿搬送装置の構成を示す模式図であ
る。
【図9】従来のベルトプーリの上視図である。
【図10】従来のゴムベルトの原稿幅方向断面の模式図
である。
【符号の説明】
2 原稿トレイ 3 ゴムベルト 6 吹き出し口 18 ベルトプーリ 21 自動原稿送り装置 22 吸着搬送部 25 バキュームボックス 25a 開口部 26 クリーニングローラ 29 集塵フィルター 34 紙通過検知センサー 35 テンションローラ 36 テンション軸受 37 ステッピングモータ 39 制御装置 D 原稿

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摩擦駆動伝達部材と、 前記摩擦駆動伝達部材を回転可能な状態で軸支した支持
    部材と、 前記摩擦駆動伝達部材に張架された搬送ベルトと、 前記支持部材と一体化された第2の支持部材と前記第2
    の支持部材によって支持されており、前記摩擦駆動伝達
    部材の外周面および/または前記搬送ベルトの内周面に
    接触することで、前記摩擦駆動伝達部材の外周面および
    /または前記搬送ベルトの内周面の付着物を除去する清
    掃部材と、 を有することを特徴とするシート搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記清掃部材が除去した付着物を集塵す
    る集塵手段を有すること、 を特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
  3. 【請求項3】 回転可能に支持された摩擦駆動伝達部材
    と、 前記摩擦駆動伝達部材に張架された搬送ベルトと、 空気を吸引するファンと前記搬送ベルトの内周面に隣接
    した領域と前記ファンとをつなぐ第1のダクトと、 前記摩擦駆動伝達部材周辺領域と前記ファンとをつなぐ
    第2のダクトと、 を有することを特徴とするシート搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のダクトと前記第2のダクトと
    は一体化されていること、 を特徴とする請求項3記載のシート搬送装置。
  5. 【請求項5】 複数の摩擦駆動伝達部材と、 前記摩擦駆動伝達部材間に張架された搬送ベルトと、 前記搬送ベルトがシートをあらかじめ定められた所定の
    区間を搬送するのに要する時間を計測する計測手段と、 前記計測手段の計測結果に応じて、前記搬送ベルトのテ
    ンションを調整するテンション調整手段とを有すること
    を特徴とするシート搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記摩擦駆動伝達部材はその位置を移動
    可能に構成されており、 前記テンション調整手段は、前記摩擦駆動伝達部材を移
    動させる移動機構を備え、該移動機構によって前記摩擦
    駆動伝達部材を移動させることで前記搬送ベルトのテン
    ションを調整すること、 を特徴とする請求項5記載のシート搬送装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5または6記載
    のシート搬送装置と、 前記シート搬送装置によって搬送されてきたシートに画
    像を形成する画像形成手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

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JP2002274668A (ja) * 2001-03-21 2002-09-25 Ricoh Co Ltd 用紙供給装置および画像形成装置
JP2014039973A (ja) * 2012-08-21 2014-03-06 Haruchika Seimitsu:Kk ワーク着脱方法およびレンズの加工・搬送装置
US8955835B2 (en) 2012-11-15 2015-02-17 Ricoh Company, Limited Feeding device and image forming apparatus

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