JP5910923B2 - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、シート搬送装置および画像形成装置に関するものである。
積載された原稿や記録紙等のシートを分離して搬送する方法として、吸着ベルトに電界を形成し、これをシートに接触させて吸着し分離する静電吸着分離方式が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載の静電吸着分離方式のシート搬送装置は、2本のローラに巻き掛けられた誘電体の吸着ベルトと、この吸着ベルトに交番電荷を付与する電荷付与手段と、これらを保持するホルダとで構成された吸着分離ユニットを備えている。ホルダは、前記2本のローラを回転自在に支持しており、前記ローラよりもシート搬送方向上流側に設けられた回転軸に固定されている。また、用紙トレイの底板に積載されたシート束の最上位シートを吸着ベルトに接触させ吸着させる吸着位置と、吸着ベルトに吸着した最上位シートを搬送する吸着位置よりもシート束から離れた搬送位置との間を吸着ベルトが往復移動するように、回転軸を支点にして吸着分離ユニットを揺動させる揺動手段が設けられている。
給紙の前段階においては、2本のローラを介してホルダに保持された吸着ベルトは、シート束から離間した位置に位置している。シート束の最上位シートを分離して搬送するときは、まず、吸着ベルトを回転させて、吸着ベルトに交番電荷を付与する。吸着ベルトに交番電荷を付与したら吸着ベルトの回転を停止し、揺動手段によって吸着分離ユニットをシート束側へ揺動させて吸着ベルトを吸着位置に位置させ、吸着ベルトをシート束の最上位シートに接触させて、シート束の最上位シートを吸着ベルトに吸着させる。シート束の最上位シートが吸着ベルトに吸着したら、揺動手段によって吸着分離ユニットをシート束から離間する方向へ揺動させる。すると、吸着ベルトに吸着した最上位シートが、吸着ベルトにより持ち上げられて、2番目のシートと分離する。そして、吸着ベルトを搬送位置に位置させた後、吸着ベルトを回転駆動させ吸着ベルトに吸着した最上位シートを搬送する。
吸着ベルトと最上位シートとの間に生じる静電吸着力は、両者間の距離が近いほど大きくなる。そのため、吸着不良が生じないように十分な静電吸着力が得られるよう、吸着ベルトやシートのうねりなどによって吸着ベルトと最上位シートとの間に隙間が生じないように、吸着ベルトを最上位シートに一定の力で押しつけて両者を均一に接触させるのが望ましい。
ここで、連続した搬送では、最上位シートが予め設定された最も高い位置に到達するように用紙トレイの底板を上昇させた後、用紙トレイの底板に積載されたシート束の最上位シートを吸着ベルトで一枚ずつめくり取りながら搬送を行う。そのため、シートが一枚搬送されるごとにシート束のシート積載高さがシート一枚分低くなり、シート束のシート積載高さが微小変化する。そして、シート束のシート積載高さがシート数枚分低くなり、ある一定の高さ以下になると、最上位シートが予め設定された最も高い位置に到達するように用紙トレイの底板を上昇させる。
このとき、最上位シートに吸着ベルトを押しつける力が、最上位シートが最も高い位置にあるときに最適な大きさとなるように設定されていると、シート束のシート積載高さが微小変化したときに、最上位シートに吸着ベルトを押しつける力が弱くなる。これにより、吸着ベルトやシートのうねりなどによって吸着ベルトと最上位シートとの間に隙間が生じ易くなり、吸着ベルトと最上位シートとを均一に接触させることができず、十分な静電吸着力が得られなくなって吸着不良が発生してしまう。
そのため、シート束のシート積載高さが微小変化して底板を上昇させる直前のシート搬送時に、最上位シートに吸着ベルトを押しつける力が最適な大きさとなるように設定することが考えられる。これにより、シート束のシート高さが微小変化しても、最上位シートに吸着ベルトを押しつける力が弱くなるのが抑えられ、吸着ベルトを最上位シートに一定の力で押しつけて両者を均一に接触させることができる。しかしながら、この場合、最上位シートが最も高い位置にあるときに、吸着ベルトが最上位シートに強く押しつけられ過ぎて吸着分離ユニットに過負荷がかかると、吸着分離ユニットが損傷したり最上位シートが変形したりするといった問題が生じる。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、吸着不良や吸着分離ユニットが損傷したり最上位シートが変形したりするのを抑制することができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、シート束の上面に対向配置され複数の張架ローラにより回転可能に張架された吸着ベルトを有し、該吸着ベルトよりもシート搬送方向上流側で支持部材に揺動可能に支持された吸着分離ユニットと、前記吸着ベルトの表面を帯電させる帯電手段と、前記シート束の最上位シートを前記吸着ベルトに接触させ吸着させる吸着位置と、該吸着ベルトに吸着した最上位シートを搬送する該吸着位置よりもシート束から離れた搬送位置との間を該吸着ベルトが往復移動するように、前記支持部材を支点にして該吸着分離ユニットを揺動させる揺動手段とを備えたシート搬送装置において、前記吸着ベルトと前記最上位シートとの接触時に、所定以上の負荷が前記吸着分離ユニットにかかると前記揺動手段による該吸着分離ユニットの揺動を停止させる揺動停止手段を有し、シート搬送動作中に、前記最上位シートに対して前記吸着ベルトが離れる方向に付勢力を該吸着ベルトに付与する付勢部材を備えたことを特徴とするものである。
本発明においては、吸着分離ユニットを揺動させて吸着ベルトと最上位シートとを接触させた際に、吸着分離ユニットに所定以上の負荷がかかると、揺動停止手段によって吸着分離ユニットの揺動を停止させる。これにより、吸着ベルトが必要以上に強い力で最上位シートに押しつけられるのを抑えつつ、最上位シートに吸着ベルトを一定の力で押しつけることができる。よって、吸着分離ユニットに過負荷がかかるのを抑えつつ、最上位シートに吸着ベルトを押しつける力が弱くなり過ぎるのを抑制して吸着ベルトと最上位シートとを均一に接触させることができる。したがって、シート束のシート積載高さが微小変化しても、吸着不良の発生や、吸着分離ユニットが損傷したり最上位シートが変形したりするのを抑制することができる。
以上、本発明によれば、吸着不良や吸着分離ユニットが損傷したり最上位シートが変形したりするのを抑制することができるという優れた効果がある。
構成例1に係るシート搬送装置の模式図。 本実施形態に係る複写機を示す模式図。 給紙部の概略構成を示す斜視図。 給紙部を示す模式図。 吸着分離ユニットの要部構成を示す図。 吸着ベルトを回転駆動する駆動機構の概略構成図。 吸着分離ユニットの要部構成を示す斜視図。 吸着分離ユニットの構成例を示す斜視図。 (a)ベルト駆動軸支持部材とベルト駆動軸とが接する位置Aに付勢支持部がある状態を示したシート搬送方向下流側から見たシート搬送装置の模式図、(b)ベルト駆動軸支持部材とベルト駆動軸とが接しない位置Bに付勢支持部がある状態を示したシート搬送方向下流側から見たシート搬送装置の模式図。 シート搬送装置を上方から見た模式図。 付勢支持部及びガイド溝の斜視図。 本実施形態のシート搬送装置を用いたシート搬送動作について説明する図。 構成例2に係るシート搬送装置の模式図。 構成例3に係るシート搬送装置を上方から見た模式図。 付勢支持部及びガイド溝の斜視図。
以下、本発明を、電子写真方式の画像形成装置である複写機に適用した一実施形態について説明する。
なお、本発明は、本実施形態の画像形成装置に限らず、例えばインクジェット方式の画像形成装置などにも適用することができることは言うまでもない。
図2は、本実施形態に係る複写機100を示す模式図である。
この複写機100は、原稿トレイ59aに載置された原稿束から原稿を1枚ずつ分離して原稿読取部58上のコンタクトガラスに自動給紙する自動原稿搬送装置59と、自動原稿搬送装置59によってコンタクトガラス上に搬送された原稿を読み取る原稿読取部58と、給紙部52から給紙された記録材であるシートに対して、原稿読取部58によって読み取った原稿画像に基づいて画像を形成する画像形成手段たる画像形成部50とを備えている。給紙部52は、複数枚のシートが積層されたシート束1を収容していて、このシート束1からその最上位に位置する最上位シート1aを画像形成部50に給紙する。なお、本実施形態では、画像形成部50と給紙部52とは分割可能となっている。
画像形成部50は、潜像担持体として感光体61のまわりに、帯電装置62、現像装置64、転写装置54、感光体クリーニング装置65等を備えている。また、画像形成部50は、感光体61にレーザー光63を照射するための光書込ユニット(不図示)、シート上のトナー画像を定着する定着装置55等を備えている。
上記構成の画像形成部50では、感光体61の回転とともに、まず帯電装置62で感光体61の表面を一様に帯電する。次いで、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等から入力される画像データや、原稿読取部58によって読み取った原稿の画像データに基づく光書込ユニット(不図示)からのレーザー光63を照射して感光体61上に静電潜像を形成する。その後、現像装置64によりトナーを付着させ静電潜像を可視像化することで感光体61上にトナー画像を形成する。一方、給紙部52は、シートを1枚づつ分離して搬送ローラ対9により搬送経路51を通して搬送し、レジストローラ53に突き当てて止める。そして、画像形成部50のトナー画像形成のタイミングに合わせて、レジストローラ53に突き当てて止めたシートを感光体61と転写装置54とが対向する転写部に送り出す。転写部では、感光体61上のトナー画像は供給されたシートに転写される。トナー画像が転写されたシートは、定着装置55によりトナー画像を定着後、排紙ローラ対56により排紙トレイ57へ排出される。一方、トナー画像転写後の感光体61の表面は感光体クリーニング装置65で残留トナーを除去して清掃して再度の画像形成に備える。
[構成例1]
図3は、給紙部52の概略構成を示す斜視図であり、図4は、給紙部52を示す模式図であり、図5は、吸着分離ユニット110の要部構成を示す図である。
給紙部52は、複数枚のシートを積載して収容するシート材収容部としての給紙カセット11と、給紙カセット11上の複数枚のシートからなるシート束1から最上位に位置する最上位シート1aを分離して搬送するシート搬送装置200とを含んで構成されている。
図4に示すように、給紙カセット11には、複数枚のシートが積層されたシート束1を載置する底板7を有している。底板7と給紙カセット11の底部との間には、底板7を支持する支持部材8が回動自在に取り付けられている。また、図3に示すように、給紙部52には、シート束1の最上位シート1aが、所定の位置に来たことを検知するシート検知手段40が設けられている。シート検知手段40は、装置本体に設けられた軸42に回転自在に支持されたフィラー44と、透過型光学センサ43とで構成されている。支持部材8を不図示の駆動モータにより回動させ、底板7を上昇させると、底板7に積載されたシート束1が上昇し、最上位シート1aがフィラー44と当接する。このとき、透過型光学センサ43の受光部43aは、発光部43bからの光を受光している。さらに、底板7を上昇させると、フィラー44が、発光部43bの光を遮り、受光部43aが光を受光しなくなる。これにより、シート束1の最上位シート1aが、所定の位置に来たことが検知され、支持部材8の回転を停止する。
シート搬送装置200は、吸着分離ユニット110、この吸着分離ユニット110を揺動させる揺動手段たる揺動機構120、吸着ベルト2を無端移動させる駆動機構230などを備えている。吸着分離ユニット110は、図5に示すように、下流側張架ローラ5と、上流側張架ローラ6とに張架される吸着ベルト2を備えている。吸着ベルト2は、10[Ω・cm]以上の抵抗を有する50[μm]程度の厚さのポリエチレンテレフタレートからなる表層と、アルミ蒸着により形成された10[Ω・cm]以下の抵抗を有する導電層とを有する2層構造となっている。吸着ベルト2をこのような2層構造とすることで、導電層を接地された対向電極として使用することができ、吸着ベルト2に電荷を与える帯電手段としての電極部材3を、吸着ベルト2の表層に接した位置であればどこでも設けることができる。また、吸着ベルト2の両側端縁の内側には寄止め用のリブ23が設けられており、下流側張架ローラ5と上流側張架ローラ6との両側端面と係合し、ベルトの寄りを防止している。
また、吸着ベルト2は、吸着ベルト2と下流側張架ローラ5との間で空回りが生じない程度に下側に弛んで張架されており、シート束の上面と弛んだ状態で接触し、波うちの発生しているシートに対しても接触面積を確保することができる。
下流側張架ローラ5は抵抗値が10[Ω・cm]の導電性ゴム層が表面に設けられ、上流側張架ローラ6は金属ローラである。下流側張架ローラ5及び上流側張架ローラ6はともに接地されている。下流側張架ローラ5は吸着ベルト2からシートを曲率により分離するのに適した小径にされている。すなわち、下流側張架ローラ5の径を小さく設定して曲率を大きくすることにより、吸着ベルト2に吸着されて搬送されたシートが、下流側張架ローラ5から離れて搬送方向下流側のガイド部材10により形成される搬送路Hに入ることができるようになっている。
また、図5に示すように、下流側張架ローラ5の軸5aは、ハウジング20に回転自在に支持されている。上流側張架ローラ6の軸6aは、ハウジング20に対してシート搬送方向に摺動可能に保持された軸受22に回転支持されている。軸受22は、スプリング21によりシート搬送方向上流側へ付勢されている。これにより、上流側張架ローラ6が、シート搬送方向上流側に付勢され、吸着ベルト2に張力を付与している。
図3、図4に示すように、吸着分離ユニット110は、吸着ベルト2を揺動自在に保持するためのブラケット12がベルト幅方向両端に設けられている。各ブラケット12は、上流側張架ローラ6よりもシート搬送方向上流側に設けられた支持軸14に回転自在に支持されている。これにより、吸着分離ユニット110は、後述する揺動機構120により、シート束1の最上位シート1aを吸着ベルト2に吸着させる吸着位置と、吸着ベルト2に吸着した最上位シート1aを搬送するための給送位置との間を、支持軸14を支点にして揺動することができる。
各ブラケット12には、長孔12aが設けられており、この長孔12aに上流側張架ローラ6の軸6aが貫通している。これにより、上流側張架ローラ6は、ブラケット12に対して移動可能に保持される。一方、下流側張架ローラ5の軸5aは、ブラケット12に設けられた不図示の孔に貫通し、下流側張架ローラ5は、ブラケット12に対して移動不能に保持される。図4に示すように、吸着分離ユニット110が給送位置にあるとき、上流側張架ローラ6の軸6aは、長孔12aの下端41に突き当たっている。
ブラケット12に設けられた長孔12aは、上流側張架ローラ6(の軸)が長孔12a内を移動しても、上流側張架ローラ6の回転中心と下流側張架ローラ5の回転中心との距離が変化しないように、下流側張架ローラ5の回転中心を中心とする円弧形状となっている。その結果、上流側張架ローラ6が、長孔12a内を移動しても、吸着ベルト2の張力が変化することがない。通常、吸着ベルト2の張力は、5[N]以下でもローラとベルトとの間でスリップすることなく、吸着ベルト2を回転駆動して、吸着ベルト2に吸着したシートを搬送することが可能であるが、密着力の高い用紙等特殊な条件のシートを搬送する場合、吸着ベルト2とローラとの間にてスリップが起こる場合も考えられる。そのため、上流側張架ローラ6の表面や下流側張架ローラ5の表面の摩擦係数を高くして、スリップを生じにくくしておくことが好ましい。
図6は、吸着ベルト2を回転駆動する駆動機構230の概略構成図である。
各ブラケット12を回転自在に支持する支持軸14の一端には、従動第1プーリ26aと、駆動第2プーリ26bとが固定されている。下流側張架ローラ5の一端には従動第2プーリ25が固定されており、従動第1プーリ26aと従動第2プーリ25とには、従動タイミングベルト28が巻き掛けられている。また、支持軸14よりもシート搬送方向上流側には、駆動モータ24が設けられており、駆動モータ24のモータ軸には、駆動第1プーリ27が固定されている。駆動第1プーリ27と駆動第2プーリ26bとには、駆動タイミングベルト29が巻き掛けられている。
駆動モータ24が駆動すると、駆動タイミングベルト29、従動タイミングベルト28を介して下流側張架ローラ5が回転駆動する。これにより、吸着ベルト2が回転駆動し、上流側張架ローラ6が、吸着ベルト2の内面の摩擦により従動回転する。また、本実施形態においては、ブラケット12を支持する支持軸14を中継して、下流側張架ローラ5に駆動モータ24の駆動力が伝達されるようになっている。このように構成することにより、後述するように、吸着分離ユニット110は、支持軸14を支点にして揺動するため、吸着分離ユニット110が揺動しても、下流側張架ローラ5と支持軸14との距離が変動しない。よって、従動タイミングベルト28の張りは維持されて良好に下流側張架ローラ5に駆動力を伝達することができる。
また、図3、図4に示すように、シート搬送方向下流側には、ブラケット12を揺動させる揺動手段としての揺動機構120が設けられている。揺動機構120は、各ブラケット12のシート搬送方向下流側端部に形成された第1駆動伝達部としてのラックギヤ部13と、回転軸16に固定され、ラックギヤ部13にそれぞれ噛み合う第2駆動伝達部材たるピニオンギヤ15とを有している。また、揺動機構120は、揺動モータ30を備えている。回転軸16の一端には、揺動モータ30のモータ軸に固定されたモータギヤと噛み合う従動ギヤ32が設けられている。各ピニオンギヤ15を、回転軸16に固定することにより、揺動モータ30で回転軸16を回転させることで、各ピニオンギヤ15を回転することができる。これにより、一つの揺動モータ30で、ベルト幅方向両端に設けられたピニオンギヤ15を回転駆動することができ、部品点数を削減することができ、装置を安価にすることができる。また、簡単な構成で、ベルト幅方向両端に設けられたラックアンドピニオンの駆動を同期することができる。
また、揺動モータ30とピニオンギヤ15とは、一定以上の駆動力の伝達を制限する不図示のトルクリミッタを介して接続されており、吸着分離ユニット110の揺動時に所定の閾値以上の負荷トルクがかからないよう駆動伝達を制限するようになっている。
ラックギヤ部13は、支持軸14を中心としたR形状となっている。ブラケット12に形成されたラックギヤ部13は、吸着分離ユニット110の揺動時、支持軸14を中心にして揺動する。よって、ラックギヤ部13を、支持軸14を中心としたR形状とすることにより、吸着分離ユニット110の揺動時もラックギヤ部13とピニオンギヤ15との噛み合いを維持することができる。また、ブラケット12のシート搬送方向下流側端部にラックギヤ部を形成することにより、ブラケット12と別体のラックギヤをブラケット12に取り付ける場合に比べて、部品点数を削減でき、構成を簡素化することができる。また、揺動機構120のラックアンドピニオンのうち、装置側にピニオンを設けることにより、ピニオンへ駆動を伝達するための構成を、ピニオンを吸着分離ユニットに設けた場合に比べて、簡単にすることができる。
揺動モータ30を駆動することにより、各ピニオンギヤ15が回転し、ラックギヤ部13が、シート束1に対して接離する方向へ移動する。これにより、各ブラケット12が、支持軸14を支点にして揺動する。
また、各ブラケット12は、補強部材70により連結固定されている。各ブラケット12を、補強部材70により連結固定することにより、一方のブラケットと他方のブラケットとを一体的に揺動させることができ、ブラケット揺動時にブラケットに保持された吸着ベルト2が、捩れてしまうのを抑制することができ、吸着ベルト2に吸着した最上位シート1aが、吸着ベルト2から分離するのを抑制することができる。
図7に示すように、吸着ベルト2の表面には、吸着ベルト2の表面を帯電させる帯電手段としてのブレード状の電極部材3が当接している。電極部材3は、交流を発生する帯電電源4に接続されている。電極部材3をブレード状にすることで、交番した帯電間隔を小ピッチ化しやすく、吸着ベルト2に微小な波うちなどがあっても、安定した帯電を行えなうことができる。なお、本実施形態では、帯電手段としてブレード状の電極部材3を用いているが、図8に示すようなローラ状の電極部材103を用いてもよい。
図9はシート搬送装置をシート搬送方向下流側から見た模式図である。図10はシート搬送装置を上方から見た模式図である。図11は付勢支持部112及びガイド溝125の斜視図である。
本構成例においては、吸着ベルト2とシート束1の最上位シート1aとの接触時に、最上位シート1aに対して吸着ベルト2が離れる方向に付勢力を吸着ベルト2に付与する付勢部材である圧縮バネ81を備えている。圧縮ばね15の付勢によりベルト駆動軸支持部材80をベルト駆動軸17に当接させる構成を採用している。
吸着ベルト2を軸方向で挟んで対向する1対の付勢支持部である付勢支持部112と付勢支持部124それぞれに圧縮バネ81が設けられており、圧縮ばね15の一端側に設けられたベルト駆動軸支持部材80を下流側張架ローラ5の軸であるベルト駆動軸17に接触させて支持している。
シート搬送装置200の底部には、図10に示した給紙搬送方向Xと直交する方向であるY方向に沿ってガイド溝125が形成されており、付勢支持部112と付勢支持部124とはガイド溝125に沿ってY方向へスライド移動可能に設けられている。これにより、付勢支持部112と付勢支持部124とを、図9(a)に示したベルト駆動軸支持部材80とベルト駆動軸17とが接する位置Aと、図9(b)に示したベルト駆動軸支持部材80とベルト駆動軸17とが接しない位置Bとの間で、Y方向に平行移動させることができる。
そして、装置動作開始以前に、付勢支持部112と付勢支持部124とを前記位置Aか前記位置Bのどちらかに位置させることで、ベルト駆動軸17に対して圧縮バネ81で付勢するか付勢しないかの切り替えを行うことができる。これにより、吸着ベルト2と最上位シート1aとの間で生じる面接触力のより細かな調節を行うことができる。
次に、シート搬送装置200を用いたシート搬送動作について、図12を用いて説明する。
図12(a)に示すように、通常、底板7は下降位置にあり、吸着分離ユニット110は吸着位置にある。まず、給紙信号が入ると、揺動モータ30を駆動してピニオンギヤ15を図中時計回りに回転駆動させ、吸着分離ユニット110を支持軸14を支点にして図中反時計回り(シート束から離間する方向)に揺動させる。そして、吸着分離ユニット110が給送位置まで揺動したら揺動モータ30の駆動を停止する。
吸着分離ユニット110が給送位置で停止したら、図12(b)に示すように、駆動モータ24を駆動させて吸着ベルト2を無端移動させる。次に、無端移動する吸着ベルト2に電極部材3を介して帯電電源4により交番電圧を印加し、吸着ベルト2の表面に交流電源周波数と吸着ベルト2の周動速度に応じたピッチ(ピッチは4[mm]〜16[mm]程度とするのがよい)で交番する電荷パターンを形成する。帯電電源4は交流の他、直流を高低交互の電位に変化させたものでもよく、矩形波や正弦波などが考えられる。本実施形態では、吸着ベルト2の表面に対して4[kV]の振幅を持った矩形波を印加している。吸着ベルト2の帯電が完了したら、吸着ベルト2の回転を停止するとともに、下降位置で待機していた底板7の上昇を開始する。
また、底板7の上昇開始と前後して、図12(c)に示すように、揺動モータ30を逆回転させ、ピニオンギヤ15を図中反時計回りに回転させて、吸着分離ユニット110を支持軸14を支点にして図中時計回り(シート束に接近する方向)へ揺動させる。底板7が上昇し吸着分離ユニット110が下降していくと、シート束1の最上位シート1aが、吸着ベルト2を介して上流側張架ローラ6に当接する。さらに、底板7を上昇させ吸着分離ユニット110を下降させていくと、上流側張架ローラ6がシート束1により押し上げられ、長孔12aの下端41に突き当たっていた上流側張架ローラ6は、長孔12aに案内されながら上方へ移動していく。
また、底板7の上昇に伴い、フィラー44が図中反時計回りに回転する。そして、シート束1の最上位シート1aが所定の位置にくると、このフィラー44が透過型光学センサ43の発光部43bの光を遮り、透過型光学センサ43がシート束1の最上位シート1aが所定の位置にきたことを検知し、底板7の上昇を停止する。
また、吸着分離ユニット110が、吸着位置に到達した揺動モータ30の回転を停止する。揺動モータ30がステッピングモータの場合は、回転角度(パルス数)に基づいて揺動モータ30を制御することにより、吸着分離ユニット110を吸着位置に精度良く停止することができる。揺動モータ30がDCモータの場合は、駆動時間に基づいて揺動モータ30を制御することにより、吸着分離ユニット110を吸着位置に精度良く停止することができる。
図12(d)に示すように、底板7の上昇が停止し、吸着分離ユニット110の下降(揺動)が停止すると、吸着ベルト2のシート束1と対向する領域が、シート束1の最上位シート1aと当接する。吸着ベルト2が最上位シート1aと当接すると、誘電体であるシートには吸着ベルト2の表面の電荷パターンにより形成される不平等電界により、Maxwellの応力が働き、シート束1の最上位シート1aが吸着ベルト2に吸着する。
図12(d)に示す状態にて所定時間待機し、吸着ベルト2を最上位シート1aが吸着したら、揺動モータ30を駆動してピニオンギヤ15を図中時計回りに回転駆動させ、吸着分離ユニット110を支持軸14を支点にして図中反時計回りに揺動させる。すると、下流側張架ローラ5は、ブラケット12とともにシート束1から離間する方向へ移動する。一方、上流側張架ローラ6は、自重によりシート束1の上面から動かず、ブラケット12に対して相対的にシート束方向へ移動する。これにより、吸着ベルト2は上流側張架ローラ6の回転中心を中心にして揺動するような動きをとり、吸着ベルト2に吸着した最上位シート1aが、吸着ベルト2の上流側張架ローラ6に巻き回された部分を支点にして湾曲する。その結果、吸着ベルト2に吸着したシートに復元力が働き、最上位シート1aのみを吸着ベルト2に吸着させ、2番目のシート1bをシートの復元力により分離させることができる。
吸着分離ユニット110が支持軸14を支点にしてさらに図中反時計回りに揺動すると、上流側張架ローラ6が長孔12aの下端41に突き当たる。このように、上流側張架ローラ6が長孔12aの下端41に突き当たった状態から、さらに吸着分離ユニット110を揺動させると、上流側張架ローラ6もブラケット12とともに移動し、上流側張架ローラ6がシート束1の上面から離間する。
図12(e)に示すように、吸着分離ユニット110がシートを搬送する給送位置に到達すると、揺動モータ30の駆動を停止する。そして、駆動モータ24を駆動して吸着ベルト2を図中反時計回りに無端移動させて、吸着ベルト2に吸着している最上位シート1aを搬送ローラ対9に向けて搬送する。吸着ベルト2に静電吸着した最上位シート1aの先端が、吸着ベルト2の下流側張架ローラ5の巻き回し部分に到達すると、曲率分離により吸着ベルト2から分離し、搬送ローラ対9に向かって移動する。給送後は駆動モータ24の駆動を停止させ、吸着ベルト2の無端移動を停止させる。
搬送ローラ対9と吸着ベルト2との線速は同一に設定されており、搬送ローラ対9がタイミングを取って間欠駆動されているような場合は、吸着ベルト2も間欠駆動されるように駆動モータ24を制御する。
また、本実施形態においては、吸着ベルト2に最上位シートを静電吸着して、最上位シートを2番目のシートから分離しているので、吸着ベルト2とシート束との接触圧は充分小さくすることができる。よって、摩擦力を用いた分離方法のような、摩擦による重送が発生するのを抑制することができる。
さらに動作開始以前に付勢支持部112や付勢支持部124の設置や取り外しを行うことで、ベルト駆動軸17に対して付勢の切り替えができ、面接触力のより細かい切り替えを可能にする。
本構成例においては、図1に示すように揺動モータ30がピニオンギヤ15に所定のトルクを伝達しつつ、給送位置から吸着位置へと吸着分離ユニット110を移動する際のピニオンギヤ15に駆動力を伝達する揺動モータ30の回転方向に回転するようにしている。すなわち、ピニオンギヤ15にはトルクリミッタ33を介して揺動モータ30から駆動力が伝達されるようにしている。
トルクリミッタ33は、ピニオンギヤ15に所定の閾値値以上の駆動負荷としての負荷トルクが加ったときに、揺動モータ30からピニオンギヤ15への駆動伝達を停止するものである。
このように、揺動モータ30とピニオンギヤ15との間にトルクリミッタ33を設置することで、揺動モータ30からピニオンギヤ15などを介して伝達された駆動力によって吸着分離ユニット110を揺動させ、吸着ベルト2をシート束1の上面に接触させた際に、吸着分離ユニット110に過負荷がかかったら、トルクリミッタ33によって揺動モータ30からピニオンギヤ15への駆動伝達が停止し、吸着分離ユニット110の揺動が停止する。これにより、吸着ベルト2とシート束1の上面とが必要以上に大きな接触力で接触するのを抑えられ、吸着分離ユニット110及びピニオンギヤ15などの損傷や、シート束1のシートが変形するのを抑制することができる。
ここで、連続した給送では、給紙カセット11の底板7に積載されたシート束1の最上位のシートを吸着ベルト2で一枚ずつめくり取りながら給送を行う。そのため、シートが一枚給送されるごとにシート束1の高さがシート一枚分低くなり、シート束1のシート高さが微小変化する。シート束1のシート積載高さがシート数枚分低くなり、ある一定の高さ以下になると底板7を上昇させ、シート積載高さを一定に保つことができる。このとき、シート束1の最上位シートに対する吸着ベルト2の位置が、最上位シートが最も高くなる位置まで底板7を上昇させたときに合わせて設定されていると、シート束のシート高さが微小変化した際に、吸着ベルト2と最上位シートと良好に面接触せず両者間の接触力が小さくなり、給送不良を招く虞がある。
吸着分離ユニット110を負荷トルクの制限値まで揺動させて吸着ベルト2をシート束1の最上位シートに接触させることにより、シート束のシート積載高さが微小変化しても、吸着ベルト2のベルト下面とシート束1の最上位シートとの高さをほぼ同等にし両者を良好に面接触させて、吸着ベルト2と最上位シートとの間の接触力を一定の大きさで確保することができる。また、吸着分離ユニット110の負荷トルクの制限値を可変できる構成をとることで、任意に面接触力を設定することができる。
[構成例2]
図13は構成例2に係るシート搬送装置の模式図である。
本構成例においては、異なる所定のトルクを吸着分離ユニット110のブラケット12に伝達する複数の伝達経路を有しており、ピニオンギヤ15には、クラッチ34及びトルクリミッタ33を介した揺動モータ30と、クラッチ36及びトルクリミッタ35を介した揺動モータ31とによりトルクが伝達可能になっている。
本構成例においては、トルクリミッタ33とトルクリミッタ35とは異なったトルク制限を設けてあり、トルクリミッタ33に設定された負荷トルクの閾値がトルクリミッタ35に設定された負荷トルクの閾値よりも高くなっている。そして、クラッチ34とクラッチ36とを切り替えることで、吸着分離ユニット110のブラケット12にかかる負荷トルクの上限を任意に切り替えることが可能となっている。
クラッチ34とクラッチ36との切り替えの例として以下に示す。
例えば、クラッチ34をONにしクラッチ36をOFFにした場合には負荷トルク大とし、クラッチ34をOFFにしクラッチ36をONにした場合には負荷トルク小とし、前者のほうが後者よりも吸着分離ユニット110のブラケット12にかかる負荷トルクの上限が高くなる。
[構成例3]
図14は構成例3に係るシート搬送装置を上方から見た模式図である。図15は付勢支持部112及びガイド溝125の斜視図である。
本構成例においては、一方の付勢支持部の移動により他方の付勢支持部も連動して移動する機構を有する。構成例1で説明したように図9(a)に示した位置Aと図9(b)に示した位置Bとの間を付勢支持部112が移動する際、本構成例では、付勢支持部112の移動に連動して付勢支持部124が前記位置Aと前記位置Bとの間を移動可能になっている。
付勢支持部112と付勢支持部124とはガイド溝125に沿ってスライド移動自在に設けられており、付勢支持部112と付勢支持部124それぞれに設けられたラックギヤ126とが設けられている。そしてピニオンギヤ127が回転自在に保持されている。このとき、ラックギヤ126とピニオンギヤ127とが係合し、付勢支持部112と付勢支持部124とを連結している。さらに付勢支持部112にはストッパ支持部128が形成されている。ストッパ支持部128にはストッパ129が一定角度回転自在に設けられている。ストッパ129の下部には鋸歯状のストッパ爪130が形成されている。さらにストッパ爪130に対向させて係合部131が形成されている。このとき圧縮ばね132に付勢されてストッパ129が回動し、ストッパ爪130と係合部131とが係合して、付勢支持部112が固定されている。
このような構成において、付勢支持部112と付勢支持部124とは互いに連動し、給紙搬送方向Xの中心軸を挟んで対照的にスライド移動するとともにストッパ129により固定される。そのため、付勢支持部112と付勢支持部124とは前記位置Aと前記位置Bとの間を移動可能である。このように、付勢支持部112と付勢支持部124とを連動させて前記位置Aと前記位置Bとの間を移動させることができることで、付勢支持部112と付勢支持部124とを個別に移動させる場合よりも作業性を向上させることができる。
なお、付勢支持部112と付勢支持部124との移動機構として、ユーザーの手動よる移動機構の他に、別途駆動手段を設け、操作パネルによってユーザーが付勢支持部112及び付勢支持部124の位置の切り替えを指示することにより、前記駆動手段によって付勢支持部112及び付勢支持部124を移動させることも可能である。前記駆動手段としては、付勢支持部112に、ストッパ支持部128、ストッパ129、ストッパ爪130及び係合部131を設けず、ピニオンギヤ127を駆動源で回動動作させ、付勢支持部112及び付勢支持部124をガイド溝125に沿ってスライド移動させる構成などが挙げられる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
シート束1などのシート束の上面に対向配置され複数の張架ローラにより回転可能に張架された吸着ベルト2などの吸着ベルトを有し、吸着ベルトよりもシート搬送方向上流側で支持軸14などの支持部材に揺動可能に支持された吸着分離ユニット110などの吸着分離ユニットと、吸着ベルトの表面を帯電させる電極部材3などの帯電手段と、シート束の最上位シート1aなどの最上位シートを吸着ベルトに接触させ吸着させる吸着位置と、吸着ベルトに吸着した最上位シートを搬送する吸着位置よりもシート束から離れた搬送位置との間を吸着ベルトが往復移動するように、支持部材を支点にして吸着分離ユニットを揺動させる揺動機構120などの揺動手段とを備えたシート搬送装置200などのシート搬送装置において、吸着ベルトと最上位シートとの接触時に、所定以上の負荷が吸着分離ユニットにかかると揺動手段による吸着分離ユニットの揺動を停止させるトルクリミッタ33などの揺動停止手段を有する。これよれば、上記実施形態について説明したように、吸着不良や吸着分離ユニットが損傷したり最上位シートが変形したりするのを抑制することができる。
(態様B)
(態様A)において、上記揺動手段は、上記吸着分離ユニットのシート搬送方向下流側端部に設けられたラックギヤ部13などの第1駆動伝達部と、装置本体に対して取り付けられ第1駆動伝達部と噛み合うピニオンギヤ15などの第2駆動伝達部と、第2駆動伝達部を駆動させる揺動モータ30などの駆動源とを有し、駆動源により第2駆動伝達部を駆動させ第1駆動伝達部と第2駆動伝達部との噛み合いにより、吸着分離ユニットを揺動させる。これによれば、吸着分離ユニット揺動時、吸着分離ユニットの下流側端部は、第1駆動伝達部と第2駆動伝達部との噛み合いにより支持される。これにより、吸着分離ユニット揺動時、吸着分離ユニットのシート搬送方向上流側は支持部材に支持され、シート搬送方向下流側は揺動手段に支持され、吸着分離ユニットは両持ち支持される。よって、吸着分離ユニットを片持ちする構成に比べて、吸着分離ユニットの振動を抑制することができる。
(態様C)
(態様B)において、上記第1駆動伝達部はラックギヤ部13などのラックギヤであり、上記第2駆動伝達部はピニオンギヤ15などのピニオンギヤであり、上記揺動停止手段は一定以上の駆動力の伝達を制限するトルクリミッタ33などのトルクリミッタであり、前記トルクリミッタを介して上記駆動源と前記ピニオンギヤとが接続されている。これによれば、上記実施形態について説明したように、吸着分離ユニットに過負荷がかかったら、トルクリミッタによって駆動源からピニオンギヤへの駆動伝達が停止し、吸着分離ユニットの揺動を停止させることができる。
(態様D)
(態様C)において、異なったトルク制限が設定されたトルクリミッタ33やトルクリミッタ35などの複数のトルクリミッタを有し、上記駆動源から上記ピニオンギヤに前記複数のトルクリミッタのいずれかを介して駆動力を伝達する。これによれば、上記実施形態について説明したように、吸着分離ユニット110のブラケット12にかかる負荷トルクを任意に切り替えることが可能となる。
(態様E)
(態様A)、(態様B)、(態様C)または(態様D)において、上記吸着ベルトと上記最上位シートとの接触時に、最上位シートに対して吸着ベルトが離れる方向に付勢力を吸着ベルトに付与する付勢支持部12,24などの付勢部材を備えており、前記付勢部材によって前記吸着ベルトを付勢するか付勢しないかを切り替える切り替え手段を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、吸着ベルト2と最上位シート1aとの間で生じる面接触力のより細かな調節を行うことができる。
(態様F)
(態様E)において、上記吸着ベルトを軸方向で挟んで対向する一対の上記付勢部材が設けられており、各付勢部材は吸着ベルトを付勢する位置と付勢しない位置との間で移動可能であり、一方の前記付勢部材の移動に連動させて他方の前記付勢部材を移動させる連動手段を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、一対の付勢部材を連動させて移動させることができ作業性を向上させることができる。
(態様G)
シートに画像を形成する画像形成手段と、積載されたシート束から最上のシートを分離し、上記画像形成手段へシートを搬送するシート搬送手段とを備えた画像形成装置において、前記シート搬送手段として、(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)または(態様F)のシート搬送装置を用いた。これによれば、上記実施形態について説明したように、吸着不良や吸着分離ユニットが損傷したり最上位シートが変形したりするのを抑制し、良好な画像形成を行うことができる。
1 シート束
1a 最上位シート
1b 2番目のシート
2 吸着ベルト
3 電極部材
4 帯電電源
5 下流側張架ローラ
5a 軸
6 上流側張架ローラ
6a 軸
7 底板
8 支持部材
9 搬送ローラ対
10 ガイド部材
11 給紙カセット
12 ブラケット
12a 長孔
13 ラックギヤ部
14 支持軸
15 ピニオンギヤ
16 回転軸
17 ベルト駆動軸
20 ハウジング
21 スプリング
22 軸受
23 リブ
24 駆動モータ
25 プーリ
26a プーリ
26b プーリ
27 プーリ
28 従動タイミングベルト
29 駆動タイミングベルト
30 揺動モータ
31 揺動モータ
32 従動ギヤ
33 トルクリミッタ
34 クラッチ
35 トルクリミッタ
36 クラッチ
40 シート検知手段
41 下端
42 軸
43 透過型光学センサ
43a 受光部
43b 発光部
44 フィラー
50 画像形成部
51 搬送経路
52 給紙部
53 レジストローラ
54 転写装置
55 定着装置
56 排紙ローラ対
57 排紙トレイ
58 原稿読取部
59 自動原稿搬送装置
59a 原稿トレイ
61 感光体
62 帯電装置
63 レーザー光
64 現像装置
65 感光体クリーニング装置
70 補強部材
80 ベルト駆動軸支持部材
81 圧縮バネ
100 複写機
103 電極部材
110 吸着分離ユニット
112 付勢支持部
120 揺動機構
124 付勢支持部
125 ガイド溝
126 ラックギヤ
127 ピニオンギヤ
128 ストッパ支持部
129 ストッパ
130 ストッパ爪
131 係合部
132 圧縮ばね
200 シート搬送装置
230 駆動機構
特開2003−237962号公報

Claims (7)

  1. シート束の上面に対向配置され複数の張架ローラにより回転可能に張架された吸着ベルトを有し、該吸着ベルトよりもシート搬送方向上流側で支持部材に揺動可能に支持された吸着分離ユニットと、
    前記吸着ベルトの表面を帯電させる帯電手段と、
    前記シート束の最上位シートを前記吸着ベルトに接触させ吸着させる吸着位置と、該吸着ベルトに吸着した最上位シートを搬送する該吸着位置よりもシート束から離れた搬送位置との間を該吸着ベルトが往復移動するように、前記支持部材を支点にして該吸着分離ユニットを揺動させる揺動手段とを備えたシート搬送装置において、
    前記吸着ベルトと前記最上位シートとの接触時に、所定以上の負荷が前記吸着分離ユニットにかかると前記揺動手段による該吸着分離ユニットの揺動を停止させる揺動停止手段を有し、
    シート搬送動作中に、前記最上位シートに対して前記吸着ベルトが離れる方向に付勢力を該吸着ベルトに付与する付勢部材を備えたことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 請求項1のシート搬送装置において、
    上記揺動手段は、上記吸着分離ユニットのシート搬送方向下流側端部に設けられた第1駆動伝達部と、装置本体に対して取り付けられ該第1駆動伝達部と噛み合う第2駆動伝達部と、該第2駆動伝達部を駆動させる駆動源とを有し、該駆動源により該第2駆動伝達部を駆動させ該第1駆動伝達部と該第2駆動伝達部との噛み合いにより、該吸着分離ユニットを揺動させることを特徴とするシート搬送装置。
  3. 請求項2のシート搬送装置において、
    上記第1駆動伝達部はラックギヤであり、上記第2駆動伝達部はピニオンギヤであり、上記揺動停止手段は一定以上の駆動力の伝達を制限するトルクリミッタであり、
    前記トルクリミッタを介して上記駆動源と前記ピニオンギヤとが接続されていることを特徴とするシート搬送装置。
  4. 請求項3のシート搬送装置において、
    異なったトルク制限が設定された複数のトルクリミッタを有し、上記駆動源から上記ピニオンギヤに前記複数のトルクリミッタのいずれかを介して駆動力を伝達することを特徴とするシート搬送装置。
  5. 請求項1、2、3または4のシート搬送装置において、
    上記付勢部材によって上記吸着ベルトを付勢するか付勢しないかを切り替える切り替え手段を有することを特徴とするシート搬送装置。
  6. 請求項5のシート搬送装置において、
    上記吸着ベルトを軸方向で挟んで対向する一対の上記付勢部材が設けられており、各付勢部材は該吸着ベルトを付勢する位置と付勢しない位置との間で移動可能であり、
    一方の前記付勢部材の移動に連動させて他方の前記付勢部材を移動させる連動手段を有することを特徴とするシート搬送装置。
  7. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    積載されたシート束から最上のシートを分離し、上記画像形成手段へシートを搬送するシート搬送手段とを備えた画像形成装置において、
    前記シート搬送手段として、請求項1、2、3、4、5または6のシート搬送装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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