JP6008262B2 - シート搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、シート搬送装置および画像形成装置に関するものである。
積載された原稿や記録紙等のシートを分離して搬送する方法として、吸着ベルトに電界を形成し、これをシートに接触させて吸着し分離する静電吸着分離方式が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の静電吸着分離方式のシート搬送装置は、2本のローラに巻き掛けられた誘電体の吸着ベルトと、この吸着ベルトに交番電荷を付与する電荷付与手段と、これらを保持するホルダとで構成された吸着分離ユニットを備えている。ホルダは、上記2本のローラを回転自在に支持しており、上記2本のローラよりもシート搬送方向上流側に設けられた回転軸に固定されている。回転軸の一端には、ラックアンドピニオンを有する歯車機構を備え、吸着分離ユニットを揺動させるための揺動手段たる揺動機構が設けられている。また、2本のローラのうち、シート搬送方向上流側に配置されたローラ(以下、上流側張架ローラという)の軸は、シート束のシート面に対して垂直方向に移動可能にホルダの長穴に支持されている。
給紙の前段階においては、2本のローラを介してホルダに保持された吸着ベルトは、シート束から離間した位置に位置している。このとき、上流側張架ローラは、長穴の下端に突き当っており、上流側張架ローラは、シート搬送方向下流側に配置されたローラ(以下、下流側張架ローラという)よりもシート束側にある。
シート束の最上位シートを分離して搬送するときは、まず、吸着ベルトを回転させて、吸着ベルトに交番電荷を付与する。吸着ベルトに交番電荷を付与したら、吸着ベルトの回転を停止し、揺動機構を駆動して吸着分離ユニットをシート束側へ揺動させる。すると、まず、上流側張架ローラが、吸着ベルトを挟んでシート束の最上位シートと当接する。この状態からさらに吸着分離ユニットを揺動させると、上流側張架ローラの軸がホルダの長穴内を移動して、長穴の上端に突き当る。これと同時に下流側張架ローラが吸着ベルトを挟んでシート束の最上位シートと当接する。これにより、吸着ベルトのシート束と対向する領域を、最上位シートに接触させることができ、シート束の最上位シートを吸着ベルトに吸着させることができる。シート束の最上位シートが吸着ベルトに吸着したら、揺動機構を駆動して、吸着分離ユニットをシート束から離間する方向へ揺動させる。すると、下流側張架ローラが、ホルダと共にシート束から離間するが、上流側張架ローラは、シート束から離間せず、上流側張架ローラの軸が長穴内を相対的に移動する。さらに、吸着分離ユニットをシート束離間する方向へ揺動させていくと、上流側張架ローラの軸が、長穴の下端に突き当たり、上流側張架ローラが、長穴の下端に支持されて、シート束から離間する。これにより、吸着ベルトに吸着した最上位シートが、吸着ベルトにより持上げられて、2番目のシートと分離する。そして、吸着ベルトを回転駆動させ、吸着ベルトに吸着した最上位シートを搬送する。
特許文献1に記載のシート搬送装置においては、シート束の最上位シートと吸着ベルトとを確実に接触させるため、吸着ベルトがシート束に接触したことを検知する接触状況検知手段を有している。具体的には、接触状況検知手段は、長穴の上端に設けられている。上述したように、吸着ベルトのシート束と対向する領域がシート束の最上位シートと接触するとき、上流側張架ローラの軸は、長穴の上端に突き当るので、そこの位置に接触状況検知手段を設けて、接触状況検知手段への上流側張架ローラの軸の当接により、吸着ベルトのシート束との対向領域が、最上位シートと接触したこと検知することができる。そして、接触状況検知手段が、吸着ベルトが最上位シートと接触したことを検知したら、吸着分離ユニットの揺動を停止する。これにより、吸着ベルトを確実に最上位シートに接触させることができる。
しかしながら、特許文献1に記載のシート搬送装置においては、接触状況検知手段を設ける必要があり、部品点数が増大し、装置のコストアップに繋がるという課題があった。また、接触状況検知手段の検知結果に基づいて、揺動手段の駆動を制御する必要があり、駆動制御が複雑になるという課題があった。さらに、シート束が積載された底板は、シート束のシート面に対して垂直方向に移動可能となっており、最上位シートが所定の位置に来るよう、底板を上昇させたとき、シート搬送下流側端部の駆動手段による底板の移動量が、シート搬送方向上流側端部の移動量よりも少ないと、底板に積載されたシート束が傾き、シート搬送方向下流側がシート搬送方向上流側に比べて吸着ベルトから離間する位置に位置する場合がある。このような場合、上流側張架ローラの軸が接触状況検知手段に突き当って接触状況検知手段が接触を検知しても、吸着ベルトのシート搬送方向下流側は、最上位シートに接触しておらず、吸着ベルトのシート束対向面をシート束の最上位シートに接触させることができない場合があるという課題もあった。
本発明は以上の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、装置のコストアップや揺動手段の駆動制御の複雑化を回避しつつ、シート束が傾いていても、吸着ベルトを最上位シートと確実に接触させることができるシート搬送装置および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、シート搬送装置において、上流側ローラと下流側ローラに張架され、積載されたシート束の上面に対向配置されてシート束の最上位シートを吸着する吸着ベルトと、該吸着ベルトを帯電させる帯電部材と、前記上流側ローラの軸と前記下流側のローラの軸を支持する軸支持部材と、前記上流側ローラの軸を中心に回動可能、かつ、前記下流側ローラの軸を中心に回動可能なように前記軸支持部材を支持し、前記吸着ベルトよりもシート搬送方向上流側で支持軸に回転自在に支持されたブラケットと、前記シート束の最上位シートを前記吸着ベルトに吸着させる吸着位置と、前記吸着ベルトに吸着した前記最上位シートを搬送する前記吸着位置よりもシート束に対して離間した搬送位置との間を上記吸着ベルトを往復移動させる揺動手段とを備え、前記吸着位置で前記吸着ベルトに前記最上位シートを吸着させた後、前記吸着ベルトを前記搬送位置へ揺動させてから、前記吸着ベルトを無端移動させて、前記最上位シートを搬送することを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、シート搬送装置において、上流側ローラと下流側ローラに張架され、積載されたシート束の上面に対向配置されてシート束の最上位シートを吸着する吸着ベルトと、該吸着ベルトを帯電させる帯電部材と、前記上流側ローラの軸と前記下流側ローラの軸を支持する軸支持部材と、前記上流側ローラの軸と前記下流側ローラの軸を長穴で保持し、前記軸支持部材を前記上流側ローラの軸と前記下流側ローラの軸のみで支持し、前記吸着ベルトよりもシート搬送方向上流側で支持軸に回転自在に支持されたブラケットと、前記シート束の最上位シートを前記吸着ベルトに吸着させる吸着位置と、前記吸着ベルトに吸着した前記最上位シートを搬送する、前記吸着位置よりもシート束に対して離間した搬送位置との間を前記吸着ベルトを往復移動させる揺動手段とを備え、前記吸着位置で前記吸着ベルトに前記最上位シートを吸着させた後、前記吸着ベルトを前記搬送位置へ揺動させてから、前記吸着ベルトを無端移動させて、前記最上位シートを搬送することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2に記載のシート搬送装置において、前記上流側ローラと下流側ローラとが前記シート束の最上位シートに前記吸着ベルトを介して当接すると、前記ブラケットの前記上流側ローラの軸と前記下流側ローラの軸への保持が解除されることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、上流側ローラと下流側ローラに張架され、積載されたシート束の上面に対向配置されてシート束の最上位シートを吸着する吸着ベルトと、該吸着ベルトを帯電させる帯電部材と、前記上流側ローラの軸と前記下流側ローラの軸を支持する軸支持部材と、該軸支持部材を前記上流側ローラの軸と前記下流側ローラの軸を介して保持し、前記吸着ベルトよりもシート搬送方向上流側で支持軸に回転自在に支持されたブラケットと、前記シート束の最上位シートを前記吸着ベルトに吸着させる吸着位置と、前記吸着ベルトに吸着した前記最上位シートを搬送する、前記吸着位置よりもシート束に対して離間した搬送位置との間を前記吸着ベルトを往復移動させる揺動手段とを備え、前記吸着位置で前記吸着ベルトに前記最上位シートを吸着させた後、前記吸着ベルトを前記搬送位置へ揺動させてから、前記吸着ベルトを無端移動させて、前記最上位シートを搬送するシート搬送装置であって、、前記上流側ローラと前記下流側ローラとが前記シート束の最上位シートに前記吸着ベルトを介して当接すると、前記ブラケットの前記軸支持部材への保持が解除されることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4に記載のシート搬送装置において、前記ブラケットは長穴を有し、該長穴で、前記上流側ローラの軸と前記下流側ローラの軸を保持することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1から5のいずれか一に記載のシート搬送装置において、前記下流側ローラをシート束側へ付勢する付勢手段を有することを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1から6のいずれか一に記載のシート搬送装置において、前記上流側ローラをシート搬送方向上流側へ付勢する付勢手段を有することを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項2または5に記載のシート搬送装置において、前記長穴は、シート束の上面に対して垂直方向に延びていることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項8に記載のシート搬送装置において、前記揺動手段は、前記ブラケットを、前記支持軸を支点にして揺動させることで、前記吸着ベルトを往復移動させるものであり、前記上流側ローラと下流側ローラとが、ブラケットに対して相対的に垂直方向に移動するまで、前記ブラケットをシート束側へ揺動させることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1乃至9いずれか一に記載のシート搬送装置において、前記揺動手段は、前記ブラケットを、前記支持軸を支点にして揺動させることで、前記吸着ベルトを往復移動させるものであり、前記ブラケットをシート束から離間する方向へ移動させたとき、前記下流側ローラが、前記上流側ローラよりも先に前記シート束から離間するよう、前記ブラケットを構成したことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項1乃至10いずれか一に記載のシート搬送装置において前記揺動手段は、ギヤ機構を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項11に記載のシート搬送装置において、前記揺動手段は、前記ブラケットを、前記支持軸を支点にして揺動させることで、前記吸着ベルトを往復移動させるものであり、前記揺動手段は、前記ブラケットのシート搬送方向下流側端部に第1ギヤ部を有し、前記第1ギヤ部と噛み合う第2ギヤ部とを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項1乃至12いずれか一に記載のシート搬送装置において、前記下流側ローラが、前記ブラケットの回転の支点を中心とした円弧状に移動可能に前記ブラケットに支持されていることを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項6に記載のシート搬送装置において、前記吸着位置にあるとき、前記付勢手段の前記下流側ローラに対する付勢方向が、前記シート束の上面に対して垂直方向となるよう構成したことを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、請求項6に記載のシート搬送装置において、前記付勢手段は、前記下流側ローラを、シート束側かつシート搬送方向下流側へ付勢したことを特徴とするものである。
また、請求項16の発明は、シートに画像を形成する画像形成手段と、積載されたシート束から最上のシートを分離し、上記画像形成手段へシートを搬送するシート搬送手段とを備えた画像形成装置において、上記シート搬送手段として、請求項1乃至15いずれかのシート搬送装置を用いたことを特徴とするものである。
本発明によれば、張架ローラがシート束の最上位シートに吸着ベルトを介して当接すると、張架ローラの吸着分離ユニットに対する支持が解除されるので、吸着ベルトを介してシート束の最上位シートに当接した2本の張架ローラは、吸着ベルトを介してシート束の最上位シートに載った状態となる。その結果、シート束が傾いていても、吸着ベルトの最上位シートと対向する面を確実に最上位シートに接触させることができる。
また、各張架ローラが、確実に吸着ベルトを介してシート束の最上位シートと当接するように、吸着分離ユニットを揺動させるだけで、吸着ベルトの最上位シートと対向する面を確実に最上位シートに接触させることができる。これにより、接触状況検知手段で吸着ベルトの最上位シートと対向する面が接触したか否かを検知したり、その検知結果に基づいて、揺動手段を制御したりする必要がなくなり、装置のコストアップや揺動手段の駆動制御の複雑化を回避することができる。
実施形態に係る複写機を示す模式図。 同複写機における給紙部の概略構成を示す斜視図。 同給紙部に設けられるシート搬送装置の基本構成を示す模式図。 同シート搬送装置の吸着分離ユニットの要部構成を示す図。 同シート搬送装置の駆動機構の概略構成図。 同吸着分離ユニットの要部構成を示す斜視図。 同吸着分離ユニットの変形例を示す斜視図 同シート搬送装置によるシートの分離・搬送について説明する図。 下流側張架ローラをシート束側へ付勢するバネを無くした吸着分離ユニットの実施形態を示す図。 下流側長穴を円弧状にした吸着分離ユニットの実施形態を示す図。 下流側長穴を傾かせた吸着分離ユニットの実施形態を示す図。 吸着分離ユニットが吸着位置にあるときの下流側長穴をシート束のシート面に対して垂直方向に伸ばした実施形態を示す図。
以下、本発明を、電子写真方式の画像形成装置である複写機に適用した一実施形態について説明する。
なお、本発明は、本実施形態の画像形成装置に限らず、例えばインクジェット方式の画像形成装置などにも適用することができることは言うまでもない。
図1は、本実施形態に係る複写機100を示す模式図である。
この複写機100は、原稿トレイ59aに載置された原稿束から原稿を1枚ずつ分離して原稿読取部58上のコンタクトガラスに自動給紙する自動原稿搬送装置59と、自動原稿搬送装置59によってコンタクトガラス上に搬送された原稿を読み取る原稿読取部58と、給紙部52から給紙された記録材シート(シート)に対して、原稿読取部58によって読み取った原稿画像に基づいて画像を形成する画像形成手段たる画像形成部50とを備えている。給紙部52は、複数枚のシートが積層されたシート束1を収容していて、このシート束1からその最上位に位置する最上位シート1aを画像形成部50に給紙する。なお、本実施形態では、画像形成部50と給紙部52とは分割可能となっている。
画像形成部50は、潜像担持体として感光体61のまわりに、帯電装置62、現像装置64、転写装置54、感光体クリーニング装置65等を備えている。また、画像形成部50は、感光体61にレーザー光63を照射するための光書込ユニット(不図示)、シート上のトナー画像を定着する定着装置55等を備えている。
上記構成の画像形成部50では、感光体61の回転とともに、まず帯電装置62で感光体61の表面を一様に帯電する。次いで、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等から入力される画像データや、原稿読取部58によって読み取った原稿の画像データに基づく光書込ユニット(不図示)からのレーザー光63を照射して感光体61上に静電潜像を形成する。その後、現像装置64によりトナーを付着させ静電潜像を可視像化することで感光体61上にトナー画像を形成する。一方、給紙部52は、シートを1枚づつ分離して搬送して、レジストローラ53に突き当てて止める。そして、画像形成部50のトナー画像形成のタイミングに合わせて、レジストローラ53に突き当てて止めたシートを感光体61と転写装置54とが対向する転写部に送り出す。転写部では、感光体61上のトナー画像は供給されたシートに転写される。トナー画像が転写されたシートは、定着装置55によりトナー画像を定着後、排紙ローラ対56により排紙トレイ57へ排出される。一方、トナー画像転写後の感光体61の表面は感光体クリーニング装置65で残留トナーを除去して清掃して再度の画像形成に備える。
図2は、給紙部52の概略構成を示す斜視図であり、図3は、給紙部52を示す模式図であり、図4は、吸着分離ユニット110の要部構成を示す図である。
給紙部52は、複数枚のシートを積載して収容するシート材収容部としての給紙カセット11と、給紙カセット11上の複数枚のシートからなるシート束1から最上位に位置する最上位シート1aを分離して搬送するシート搬送装置200とを含んで構成されている。
図3に示すように、給紙カセット11には、積層された複数枚のシート束1を積載する底板7を有している。底板7と給紙カセット11の底部との間には、底板7を支持する支持部材8が回動自在に取り付けられている。また、図2に示すように、給紙部52には、シート束1の最上位シート1aが、所定の位置に来たことを検知するシート検知手段40が設けられている。シート検知手段40は、装置本体に設けられた軸42に回転自在に支持されたフィラー44と、透過型光学センサ43とで構成されている。支持部材8を不図示の駆動モータにより回動させ、底板7を上昇させると、底板7に積載されたシート束1が上昇し、最上位シート1aがフィラー44と当接する。このとき、透過型光学センサ43の受光部43aは、発光部43bからの光を受光している。さらに、底板7を上昇させると、フィラー44が、発光部43bの光を遮り、受光部43aが光を受光しなくなる。これにより、シート束1の最上位シート1aが、所定の位置に来たことが検知され、支持部材8の回転を停止する。
シート搬送装置200は、吸着分離ユニット110、この吸着分離ユニット110を揺動させる揺動手段たる揺動機構120、吸着ベルト2を無端移動させる駆動機構130などを備えている。吸着分離ユニット110は、図4に示すように、下流側張架ローラ5と、上流側張架ローラ6とに張架される吸着ベルト2を備えている。吸着ベルト2は、10Ω・cm以上の抵抗を有する50μm程度の厚さのポリエチレンテレフタレートからなる表層と、アルミ蒸着により形成された10Ω・cm以下の抵抗を有する導電層とを有する2層構造となっている。吸着ベルト2を上記のような2層構造とすることで、導電層を接地された対向電極として使用することができ、吸着ベルト2に電荷を与える帯電手段としての電極部材3を、吸着ベルト2の表層に接した位置であればどこでも設けることができる。また、吸着ベルト2の両側端縁の内側には寄止め用のリブ23が設けられており、ローラ5,6の両側端面と係合し、ベルトの寄りを防止している。
下流側張架ローラ5は抵抗値が10Ωcmの導電性ゴム層が表面に設けられ、上流側張架ローラ6は金属ローラである。下流側張架ローラ5及び上流側張架ローラ6はともに接地されている。下流側張架ローラ5は吸着ベルト2からシートを曲率により分離するのに適した小径にされている。すなわち、下流側張架ローラ5の径を小さく設定して曲率を大きくすることにより、吸着ベルト2に吸着されて搬送されたシートが、下流側張架ローラ5から離れて搬送方向下流側のガイド部材10により形成される搬送路Hに入ることができるようになっている。
また、図4に示すように、下流側張架ローラ5の軸5aは、ハウジング20に回転自在に支持されている。上流側張架ローラ6の軸6aは、ハウジング20に対してシート搬送方向に摺動可能に保持された軸受22に回転支持されている。軸受22は、スプリング21によりシート搬送方向上流側へ付勢されている。これにより、上流側張架ローラ6が、シート搬送方向上流側に付勢され、吸着ベルト2に張力を付与している。
図2、図3に示すように、吸着分離ユニット110は、吸着ベルト2を揺動自在に保持するためのブラケット12がベルト幅方向両端に設けられている。各ブラケット12は、上流側張架ローラ6よりもシート搬送方向上流側に設けられた支持軸14に回転自在に支持されている。これにより、吸着分離ユニット110は、後述する揺動機構120により、シート束1の最上位シート1aを吸着ベルト2に吸着させる吸着位置と、吸着ベルト2に吸着した最上位シート1aを搬送するための給送位置との間を、支持軸14を支点にして揺動することができる。
上流側張架ローラ6と下流側張架ローラ5は、各ブラケットにシート束上面に対して垂直方向に移動可能に保持されている。具体的には、各ブラケット12には、2個の長穴を有しており、上流側長穴12aに上流側張架ローラ6の軸6aが貫通しており、下流側長穴45に下流側張架ローラ5の軸5aが貫通している。また、下流側張架ローラ5は、バネ46によりシート束側へ付勢されている。図3に示すように、吸着分離ユニット110が給送位置にあるとき、上流側張架ローラ6の軸6aは、上流側長穴12aの下端41に突き当っており、下流側張架ローラ5の軸5aは、下流側長穴45の下端に突き当っている。
上流側張架ローラが突き当る上流側長穴12aの下端41は、下流側張架ローラ5が突き当る下流側長穴45の下端よりもシート束1側に設けられている。また、ブラケット12に設けられた上流側長穴12aは、上流側張架ローラ6(の軸)が上流側長穴12a内を移動しても、上流側張架ローラ6の回転中心と下流側張架ローラ5の回転中心との距離が変化しないように、下流側長穴45の下端に付き当たった下流側張架ローラ5の回転中心を中心とする円弧形状となっている。その結果、吸着位置と給送位置との間を吸着分離ユニットが揺動するとき、吸着ベルト2の張力が変化することがない。通常、吸着ベルト2の張力は、5N以下でもローラとベルトとの間でスリップすることなく、吸着ベルト2を回転駆動して、吸着ベルト2に吸着したシートを搬送することが可能であるが、密着力の高い用紙等特殊な条件のシートを搬送する場合、吸着ベルト2とローラとの間にてスリップが起こる場合も考えられる。そのため、上流側張架ローラ6の表面や下流側張架ローラ5の表面の摩擦係数を高くして、スリップを生じにくくしておくことが好ましい。
図5は、吸着ベルト2を回転駆動する駆動機構130の概略構成図である。
各ブラケット12を回転自在に支持する支持軸14の一端には、従動第1プーリ26aと、駆動第2プーリ26bとが固定されている。下流側張架ローラ5の一端には従動第2プーリ25が固定されており、従動第1プーリ26aと従動第2プーリ25とには、従動タイミングベルト28が巻き掛けられている。また、支持軸14よりもシート搬送方向上流側には、駆動モータ24が設けられており、駆動モータ24のモータ軸には、駆動第1プーリ27が固定されている。駆動第1プーリ27と駆動第2プーリ26bとには、駆動タイミングベルト29が巻き掛けられている。
駆動モータ24が駆動すると、駆動タイミングベルト29、従動タイミングベルト28を介して下流側張架ローラ5が回転駆動する。これにより、吸着ベルト2が回転駆動し、上流側張架ローラ6が、吸着ベルト2の内面の摩擦により従動回転する。また、本実施形態においては、ブラケット12を支持する支持軸14を中継して、下流側張架ローラ5に駆動モータ24の駆動力が伝達されるようになっている。このように構成することにより、後述するように、吸着分離ユニット110は、支持軸14を支点にして揺動するため、吸着分離ユニット110が揺動しても、下流側張架ローラ5と支持軸14との距離が変動しない。よって、従動タイミングベルト28の張りは維持されて良好に下流側張架ローラ5に駆動力を伝達することができる。
また、図2、図3に示すように、シート搬送方向下流側には、ブラケット12を揺動させる揺動手段としての揺動機構120が設けられている。揺動機構120は、各ブラケット12のシート搬送方向下流側端部に形成された第1駆動伝達部としてのラックギヤ部13と、回転軸16に固定され、ラックギヤ部13にそれぞれ噛み合う第2駆動伝達部材たるピニオンギヤ15とを有している。また、揺動機構120は、揺動モータ30を備えている。回転軸16の一端には、揺動モータ30のモータ軸に固定されたモータギヤと噛み合う従動ギヤ32が設けられている。各ピニオンギヤ15を、回転軸16に固定することにより、揺動モータ30で回転軸16を回転させることで、各ピニオンギヤ15を回転することができる。これにより、一つの揺動モータ30で、ベルト幅方向両端に設けられたピニオンギヤ15を回転駆動することができ、部品点数を削減することができ、装置を安価にすることができる。また、簡単な構成で、ベルト幅方向両端に設けられたラックアンドピニオンの駆動を同期することができる。
ラックギヤ部13は、支持軸14を中心としたR形状となっている。ブラケット12に形成されたラックギヤ部13は、吸着分離ユニット110の揺動時、支持軸14を中心にして揺動する。よって、ラックギヤ部13を、支持軸14を中心としたR形状とすることにより、吸着分離ユニット110の揺動時もラックギヤ部13とピニオンギヤ15との噛み合いを維持することができる。また、ブラケット12のシート搬送方向下流側端部にラックギヤ部を形成することにより、ブラケット12と別体のラックギヤをブラケット12に取り付ける場合に比べて、部品点数を削減でき、構成を簡素化することができる。また、揺動機構120のラックアンドピニオンのうち、装置側にピニオンを設けることにより、ピニオンへ駆動を伝達するための構成を、ピニオンを吸着分離ユニットに設けた場合に比べて、簡単にすることができる。
揺動モータ30を駆動することにより、各ピニオンギヤ15が回転し、ラックギヤ部13が、シート束1に対して接離する方向へ移動する。これにより、各ブラケット12が、支持軸14を支点にして揺動する。
また、各ブラケット12は、補強部材70により連結固定されている。各ブラケット12を、補強部材70により連結固定することにより、一方のブラケットと他方のブラケットとを一体的に揺動させることができ、ブラケット揺動時にブラケットに保持された吸着ベルト2が、捩れてしまうのを抑制することができ、吸着ベルト2に吸着した最上位シート1aが、吸着ベルト2から分離するのを抑制することができる。
図6に示すように、吸着ベルト2の表面には、吸着ベルト2の表面を帯電させる帯電手段としてのブレード状の電極部材3が当接している。電極部材3は、交流を発生する帯電電源4に接続されている。電極部材3をブレード状にすることで、交番した帯電間隔を小ピッチ化しやすく、吸着ベルト2に微小な波うちなどがあっても、安定した帯電を行えなうことができる。なお、本実施形態では、帯電手段としてブレード状の電極部材3を用いているが、図7に示すようなローラ状の電極部材103を用いてもよい。
次に、本実施形態のシート搬送装置200を用いたシート搬送動作について、図8を用いて説明する。
図8(a)に示すように、通常、底板7は下降位置にあり、吸着分離ユニット110は、吸着位置にある。まず、給紙信号が入ると、揺動モータ30を駆動して、ピニオンギヤ15を図中時計回りに回転駆動させ、吸着分離ユニット110を、支持軸14を支点して図中反時計回り(シート束から離間する方向)に揺動させる。そして、吸着分離ユニット110が、給送位置まで揺動したら、揺動モータ30の駆動を停止する。
吸着分離ユニット110が、給送位置で停止したら、図8(b)に示すように、駆動モータ24を駆動させて、吸着ベルト2を無端移動させる。次に、無端移動する吸着ベルト2に電極部材3を介して帯電電源4により交番電圧を印加し、吸着ベルト2の表面に交流電源周波数と吸着ベルト2の周動速度に応じたピッチ(ピッチは5mm〜15mm程度とするのがよい)で交番する電荷パターンを形成する。電源4は交流の他直流を高低交互の電位に変化させたものでもよく、矩形波、正弦波などが考えられる。本実施形態では、吸着ベルト2の表面に対して4KVの振幅を持った矩形波を印加している。
吸着ベルト2への帯電が完了したら、図8(c)に示すように、吸着ベルト2の回転を停止するとともに、下降位置で待機していた底板7の上昇を開始する。また、これと前後して、揺動モータ30を逆回転させ、ピニオンギヤ15を図中反時計回りに回転させて、吸着分離ユニット110を、支持軸14を支点にして図中時計回り(シート束に近接する方向)へ揺動させる。底板7が上昇し、吸着分離ユニット110が下降していくと、シート束1の最上位シート1aが、吸着ベルト2を介して上流側張架ローラ6に当接する。さらに、底板7を上昇させ、吸着分離ユニット110を下降させていくと、上流側張架ローラ6が、シート束1により押し上げられ、上流側長穴12aの下端41に突き当っていた上流側張架ローラ6は、上流側長穴12aに案内されながら、上方へ移動していく。また、底板7の上昇に伴い、フィラー44が図中反時計回りに回転する。そして、シート束1の最上位シート1aが所定の位置にくると、このフィラー44が、透過型光学センサ43の発光部43bの光を遮り、シート検知手段40がシート束1の最上位シート1aが所定の位置にきたことを検知し、底板7の上昇を停止する。
また、吸着分離ユニット110を、さらに図中時計回り(シート束に近接する方向)へ揺動させると、下流側張架ローラ5が吸着ベルト2を介してシート束1の最上位シート1aと当接する。この状態からさらに、吸着分離ユニット110を、さらに図中時計回り(シート束に近接する方向)へ揺動させると、図8(d)に示すように、下流側張架ローラ5が、バネ46の付勢力に抗してシート束1により押し上げられ、下流側長穴45の下端に突き当っていた下流側張架ローラ5は、下流側長穴45に案内されながら、上方へ移動する。そして、揺動モータ30の回転を停止し、吸着分離ユニット110の揺動が停止する。揺動モータ30がステッピングモータの場合は、回転角度(パルス数)に基づいて揺動モータ30を制御することにより、吸着分離ユニット110を吸着位置に精度よく停止することができる。揺動モータ30がDCモータの場合は、駆動時間に基づいて揺動モータ30を制御することにより、吸着分離ユニット110を吸着位置に精度よく停止することができる。
図8(d)に示すように、吸着分離ユニット110の下降(揺動)が停止すると、上流側張架ローラ6、下流側張架ローラ5いずれも、長穴12a,45の下端から離間し、各張架ローラ5、6の支持が解除され、各張架ローラ5、6は、シート束に載るような状態となり、吸着分離ユニットに支持されていた吸着ベルト2は、シート束1に支持される形となる。これにより、シート束1の最上位シート1aの高さ方向(図中上下方向)の位置が多少ずれていたり、シート束1が、傾いていたりしても、吸着ベルト2のシート束1と対向する領域を、確実にシート束1の最上位シート1aと当接させることができる。吸着ベルト2が最上位シート1aと当接すると、誘電体であるシートには吸着ベルト2の表面の電荷パターンにより形成される不平等電界により、Maxwellの応力が働き、シート束1の最上位シート1aが吸着ベルト2に吸着する。
図8(d)に示す状態にて所定時間待機し、吸着ベルト2に最上位シート1aが吸着したら、揺動モータ30を駆動して、ピニオンギヤ15を時計回りに回転駆動させ、吸着分離ユニット110を、支持軸14を支点にして図中反時計回りに揺動させる。すると、シート束に載っていた下流側張架ローラ5は、下流側長穴45の下端に突き当って、ブラケット12に支持され、ブラケット12とともにシート束1から離間する方向へ移動する。上流側長穴12aの下端41は、下流側長穴45よりもシート束側にあるので、このとき、上流側張架ローラ6は、自重によりシート束1の上面から動かず、ブラケット12に対して相対的にシート束1方向へ移動する。これにより、吸着ベルト2は、上流側張架ローラ6の回転中心を中心にして、揺動するような動きをとり、吸着ベルト2に吸着した最上位シート1aが、吸着ベルト2の上流側張架ローラ6に巻き回された部分を支点して湾曲する。その結果、吸着ベルト2に吸着したシートに復元力が働き、最上位シート1aのみを吸着ベルト2に吸着させ、2番目のシート1bをシートの復元力により分離させることができる。
吸着分離ユニット110が、支持軸14を支点にしてさらに図中反時計回りに回動すると、上流側張架ローラ6が、長穴12aの下端41に突き当たる。このように、上流側張架ローラ6が、長穴12aの下端41に突き当たった状態から、さらに吸着分離ユニット110を回動させると、上流側張架ローラ6もブラケット12に支持されて、ブラケット12とともに移動し、上流側張架ローラ6が、シート束1の上面から離間する。図8(e)に示すように、吸着分離ユニット110がシートを搬送する給送位置に到達すると、揺動モータ30の駆動を停止する。そして、駆動モータ24を駆動して、吸着ベルト2を無端移動させて、吸着ベルト2に吸着している最上位シート1aを、搬送ローラ対9へ向けて搬送する。吸着ベルト2に静電吸着した最上位シート1aの先端が、吸着ベルト2の下流側張架ローラ5の巻き回し部分に到達すると、曲率分離により吸着ベルト2から分離し、ガイド部材10に案内されながら、搬送ローラ9対へ向けて移動する(図8(e)参照)。
搬送ローラ対9と吸着ベルト2との線速は同一にされており、搬送ローラ対9がタイミングを取って間欠駆動されているような場合は吸着ベルト2も間欠駆動されるように駆動モータ24を制御する。また、駆動機構130に電磁クラッチを設け、電磁クラッチを制御することにより、吸着ベルト2の駆動を制御してもよい。
また、吸着ベルト2の帯電は、吸着ベルト2のシートの分離位置から、搬送ローラ対9の長さ分だけ行うようにして、それ以降は、電極部材3で吸着ベルト2を除電するようにしてもよい。これによりシートは、搬送ローラ対9へ搬送された後は吸着ベルト2の影響を受けずに、搬送ローラ対9の搬送力のみによって搬送される。また、吸着ベルト2を除電することによって、2番目のシート1bが、離間した吸着ベルト2に静電吸着するのを抑制することができる。
本実施形態においては、上述したように、吸着ベルト2がシート束の上面に支持された状態で、シート束1の最上位シート1aを吸着ベルト2に吸着することができる。これにより、シート束1の最上位シート1aの高さ方向(図中上下方向)の位置が多少ずれていたり、シート束1が、傾いていたりしても、吸着ベルト2のシート束1と対向する領域が、シート束1の最上位シート1aと確実に当接した状態で、最上位シート1aを吸着ベルト2に吸着させることができる。その結果、確実に最上位シート1aを吸着ベルト2に吸着させることができる。さらに、本実施形態においては、下流側張架ローラ5を、バネ46によりシート束1側に付勢しているので、下流側張架ローラ5を所定の圧力でシート束1の最上位シート1aに当接させることができる。よって、さらに確実に最上位シート1aを吸着ベルト2に吸着させることができる。
また、通常、吸着ベルト2のシート束1と対向する領域が、シート束1の最上位シート1aと当接する位置から、吸着分離ユニット110を所定量、図中時計回り(シート束側)へ揺動させるだけで、吸着ベルト2のシート束1と対向する領域をシート束1の最上位シート1aに当接させることができる。これにより、シート束1と対向する領域をシート束1の最上位シート1aに当接したことを検知する手段を設けて、その検知手段の検知結果に基づいて、吸着分離ユニットの揺動を制御せずとも、簡単な制御で吸着ベルト2のシート束1と対向する領域をシート束1の最上位シート1aに当接させることができる。よって、シート搬送装置200の部品点数を削減することができ、シート搬送装置200のコストダウンを図ることができ、かつ、揺動の制御を簡素化することができる。
また、本実施形態においては、ブラケット12に下流側長穴45を設けて、下流側長穴45に下流側張架ローラ5の軸5aを保持しているが、下流側張架ローラ5が、シート束1の上面から離間しているとき、下流側張架ローラ5の軸5aが支持され、かつ、下流側張架ローラ5が、ブラケット12に対して、シート束の上面の垂直方向に移動可能な構成であればよい。また、上流側張架ローラ6を、ブラケット12に移動可能に支持する構成も、長穴12aに限らず、上流側張架ローラ6が、ブラケット12に対して、下流側張架ローラ5を中心にして揺動可能に保持され、吸着分離ユニット110が給送位置にあるとき、吸着ベルト2のシート束の上面に対する傾斜角度が、所定の角度となるよう、上流側張架ローラ6を支持する構成であればよい。
また、本実施形態においては、吸着ベルト2に最上位シートを静電吸着して、最上位シートを2番目のシートから分離しているので、摩擦力を用いた分離方法のように、シート摩擦係数の影響により重送が発生することがない。
また、本実施形態においては、ピニオンギヤ15とラックギヤ部13とのギヤの噛み合いにより、吸着分離ユニット110を揺動させるので、吸着位置から給送位置への揺動および給送位置から吸着位置の揺動いずれも、揺動モータ30の駆動力により行うことができる。これにより、吸着分離ユニット110の自由落下の速度よりも早く、吸着分離ユニットを、吸着位置まで下降させることができる。よって、1枚目のシート搬送後、すばやく、次のシートの吸着動作を開始することができ、シート間隔を短くすることができる。これにより、生産性を高めることができる。また、吸着分離ユニット110を吸着位置まで揺動させたときは、吸着ベルト2がシート束1に支持されるので、吸着位置での停止位置を精度よく制御する必要がない。さらには、一枚シートを搬送する度に、底板を上昇させたり、吸着分離ユニットの吸着位置を変更させたりしなくとも、吸着ベルト2のシート束1の上面と対向する領域をシート束の最上位シートと当接させることができる。
また、本実施形態においては、揺動機構120を、吸着分離ユニット110の揺動の支点である支持軸14から離れたシート搬送方向下流側に設けることで、吸着分離ユニット110のシート搬送方向下流側を、ピニオンギヤ15とラックギヤ部13との噛み合いにより支持することができる。その結果、吸着分離ユニット110が、支持軸14と、揺動機構120とにより両持ち支持され、吸着分離ユニット110を片持ち支持する場合に比べて、吸着分離ユニット110の振動を抑制することができる。これにより、吸着ベルト2に吸着した最上位シート1aが、吸着分離ユニット110の振動により、吸着ベルト2から分離してしまうのを抑制することができる。また、吸着分離ユニット110の揺動の支点である支持軸14から最も離れたシート搬送方向下流側端部で、吸着分離ユニット110に駆動力を伝達して、吸着分離ユニット110を揺動させている。このように、駆動力を伝達する箇所を、支持軸14から離すことで、揺動の支点から噛み合い部(てこの原理における力点)までの距離を、吸着分離ユニットの重心(てこの原理における作用点)から支点までの距離よりも長くすることができる。これにより、支持軸側(吸着分離ユニット110のシート搬送方向上流側)で駆動力を伝達する場合に比べて、小さい負荷で、吸着分離ユニット110の揺動を行うことができる。これにより、揺動モータ30の大型化を回避することができ、装置の大型化を抑制することができる。また、ピニオンギヤ15とラックギヤ部13との噛み合い部の磨耗を抑制することができる。
また、ラックギヤ部13と、ピニオンギヤ15とをベルト幅方向両端に設けることにより、吸着分離ユニット110のベルト幅方向両端が、ラックギヤ部13とピニオンギヤ15との噛み合いにより支持される。これにより、吸着分離ユニット110の捩れを抑制することができる。
なお、揺動機構120は、上記構成に限らず、支持軸14にラックギヤと、ブラケット12とを固定して、支持軸14を回転させることにより、吸着分離ユニット110を揺動させてもよい。また、ブラケット12の下流側端部に係合するワイヤーと、このワイヤーを巻き上げる巻上げ装置とで揺動機構120を構成してもよい。
また、本実施形態では、下流側張架ローラ5を、バネ46によりシート束1側へ付勢しているが、図9に示すように、バネ46は無くてもよい。図9に示すように、バネ46を無くした構成でも、吸着分離ユニット110が、吸着位置にあるとき、吸着ベルト2は、シート束1に支持され、吸着ベルト2のシート束1と対向する領域を確実にシート束1の最上位シートに当接させることができる。
また、図10に示すように、下流側長穴45を、吸着分離ユニット110の揺動の支点である支持軸14を中心とした円弧形状にしてもよい。このように、下流側長穴45を円弧形状にすることにより、下流側張架ローラ5がシート束に当接して、ブラケット12に対して相対的にシート束から離間する方向へ移動するとき、下流側長穴45に軸5aが引っ掛かることなく、スムーズに下流側長穴45を移動させることができる。また、下流側張架ローラ5がシート束1の最上位シート1aに当接した状態からブラケット12を、図中時計回りに揺動させても、軸5aが、長穴の短手方向側の面に押されて、下流側張架ローラ5のシート搬送方向の位置が変化することがない。これにより、下流側張架ローラの軸5aと、支持軸14との位置関係を一定に維持することができ、従動タイミングベルト28が撓んだり、伸びたりすることがない。
また、図11に示すように、下流側長穴45の上端が、下端に対してシート搬送方向上流側となるよう、下流側長穴45を傾かせてもよい。これにより、下流側張架ローラの軸5aと下流側長穴45の下端との接触点が、下流側張架ローラ5の中心よりも下流側となる。下流側張架ローラの軸5aは、下流側長穴の下端に向けて付勢されているので、吸着分離ユニット110が、給送位置から吸着位置へ揺動するとき、下流側張架ローラ5が、バネによりシート搬送方向下流側に向けて付勢される。吸着分離ユニットの揺動により、下流側張架ローラ5には遠心力が加わり、下流側張架ローラ5をシート搬送方向下流側へ移動しようとする。しかし、バネにより下流側張架ローラ5は、下流側張架ローラ5の中心よりもシート搬送方向下流側の下流側長穴の下端に既に突き当てられているので、移動することがない。その結果、シート束に当接して、下流側張架ローラ5のブラケット12への支持が解除されて、下流側張架ローラに加わっていた遠心力が無くなっても、下流側張架ローラ5が、シート搬送方向上流側へ移動することがない。これにより、下流側張架ローラ5に振動が生じるのを抑制することができる。
また、図12に示すように、吸着分離ユニット110を吸着位置で停止したとき、下流側長穴45が、シート束に対して垂直方向に延びるように構成してもよい。このように構成することにより、下流側張架ローラ5が、バネ46によりシート束1の上面に対して、垂直方向に真直ぐ付勢され、バネ46で良好に吸着ベルト2をシート束側へ付勢することができ、最上位シート1aを良好に吸着ベルト2に吸着させることができる。
以上、本実施形態のシート搬送装置200によれば、上流側張架ローラ6と下流側張架ローラ5とに張架され、積載されたシート束1の上面に対向配置されて吸着ベルト2にシート束1の最上位シート1aを吸着する吸着ベルト2を備え、吸着ベルト2よりもシート搬送方向上流側で支持部材たる支持軸14に回転自在に支持された吸着分離ユニット110を備えている。また、吸着ベルト2を、シート束1の最上位シート1aと接触する吸着位置と、最上位シート1aを搬送する吸着位置よりもシート束に対して離間した搬送位置との間を往復移動するよう、吸着分離ユニット110を、支持軸14を支点にして揺動させる揺動手段たる揺動機構120を備えている。そして、吸着分離ユニット110は、張架ローラが、上記シート束1の最上位シート1aに吸着ベルト2を介して当接すると、張架ローラの支持が解除されるように、各張架ローラ5、6を支持した。具体的には、上記全ての張架ローラを、シート束の上面に対して垂直方向において所定範囲内での移動が可能なように支持したのである。これにより、上述したように、シート束1の最上位シート1aを吸着ベルト2に吸着させるとき、吸着ベルト2が、シート束1の最上位シート1aに載ってシート束に支持された状態にすることができる。これにより、シート束1の高さ方向の位置が所定の位置に無かったり、傾いていたりしても、吸着ベルト2のシート束1と対向する領域を、確実にシート束1の最上位シート1aに当接させることができる。これにより、最上位シート1aを良好に、吸着ベルト2に吸着させることができる。
また、揺動機構120は、全ての張架ローラ5、6が、吸着分離ユニット110に対して相対的に垂直方向に移動するまで、吸着分離ユニット110をシート束側に揺動させる。これにより、吸着分離ユニット110に支持されていた吸着ベルト2を、シート束の上面に載せて、シート束1で吸着ベルト2を支持することができる。
また、吸着分離ユニット110をシート束1から離間する方向へ移動させたとき、下流側張架ローラ5が、上流側張架ローラ6よりも先にシート束1から離間するよう、吸着分離ユニット110を構成した。これにより、吸着ベルト2をシート束1から離間させるとき、吸着ベルト2は、上流側張架ローラ6の回転中心を中心にして、揺動するような動きをとり、吸着ベルト2に吸着した最上位シート1aが、吸着ベルト2の上流側張架ローラ6に巻き回された部分を支点して湾曲する。その結果、吸着ベルト2に吸着したシートに復元力が働き、最上位シート1aのみを吸着ベルト2に吸着させ、2番目のシート1bをシートの復元力により分離させることができる。
また、揺動機構120は、ギヤ機構を備えることにより、給送位置から吸着位置へ吸着分離ユニット110を揺動させるときも、揺動モータの駆動力により揺動させることができ、給送位置から吸着位置へ吸着分離ユニット110の揺動を吸着分離ユニット110の自重で行う場合に比べて、給送位置から吸着位置への揺動を速くすることができる。これにより、給送位置から吸着位置へ吸着分離ユニット110の揺動を吸着分離ユニット110の自重で行う場合に比べて、紙間を狭めることが可能となり、生産性を高めることができる。
また、揺動機構120は、吸着分離ユニット110のシート搬送方向下流側端部に設けた第1ギヤ部たるラックギヤ部13と、このラックギヤ部13と噛み合う第2ギヤ部たるピニオンギヤ15とを設けた。これにより、吸着分離ユニット110のシート搬送方向下流側端部が、ラックギヤ部13とピニオンギヤ15との噛み合いにより支持される。その結果、吸着分離ユニットが、支持軸14と揺動機構120とにより両持ち支持され、吸着分離ユニット110の振動を抑制することができる。
また、下流側張架ローラ5を、吸着分離ユニット110に対して吸着分離ユニット110の揺動の支点を中心とした円弧状に移動可能に支持した。これにより、下流側張架ローラ5がシート束に当接して、吸着分離ユニット110に対して支持軸14を中心にして相対的に移動することができ、下流側張架ローラ5の位置が、変動することがない。これにより、支持軸14のプーリと下流側張架ローラ5の軸のプーリとに巻き掛けられたタイミングベルトが撓んだり、伸ばされたりすることがない。これにより、タイミングベルトがプーリから脱落したり、早期に寿命がきたりするのが抑制される。
また、下流側張架ローラ5をシート束側へ付勢する付勢手段たるバネ46を設けたので、吸着ベルト2のシート束の最上位シートに対する当接圧を、自重で当接させる場合に比べて、高めることができる。これにより、最上位シート1aを良好に吸着ベルト2に吸着させることができる。
また、吸着ベルト2が、吸着位置にあるとき、バネ46の下流側張架ローラ5に対する付勢方向が、シート束1の上面に対して垂直方向となるよう構成することにより、吸着ベルト2のシート束の最上位シートに対する当接圧を最も効率的に高めることができ、最上位シート1aを良好に吸着ベルト2に吸着させることができる。
また、バネ46は、下流側張架ローラ5を、シート束側かつシート搬送方向下流側へ付勢してもよい。これにより、下流側張架ローラ5を、バネ46の付勢力により下流側長穴45の下流側端面に突き当てることができる。よって、揺動時の遠心力により、下流側張架ローラ5がシート搬送方向側へ移動することがない。これにより、下流側張架ローラ5が、シート束1の最上位シート1aと当接したときにおける下流側張架ローラ5のシート搬送方向の振動を抑制することができる。
また、本実施形態の画像形成装置においては、上述したシート搬送装置200を用いることにより、シート搬送不良を抑制することができる。また、特許文献1の記載の構成とは異なり、接触状況検知手段を用いる必要がないので、装置のコストダウンを図ることができる。
1:シート束
1a:最上位シート
2:吸着ベルト
3:電極部材
4:帯電電源
5:下流側張架ローラ
6:上流側張架ローラ
7:底板
8:支持部材
9:搬送ローラ対
10:ガイド部材
11:給紙カセット
12:ブラケット
12a:上流側長穴
13:ラックギヤ部
14:支持軸
15:ピニオンギヤ
16:回転軸
20:ハウジング
21:スプリング
22:軸受
24:駆動モータ
30:揺動モータ
40:シート検知手段
43:透過型光学センサ
44:フィラー
45:下流側長穴
46:バネ
50:画像形成部
52:給紙部
70:補強部材
100:複写機
110:吸着分離ユニット
120:揺動機構
130:駆動機構
200:シート搬送装置
特開2010−126317号公報

Claims (16)

  1. 上流側ローラと下流側ローラに張架され、積載されたシート束の上面に対向配置されてシート束の最上位シートを吸着する吸着ベルトと、
    該吸着ベルトを帯電させる帯電部材と、
    前記上流側ローラの軸と前記下流側のローラの軸を支持する軸支持部材と、
    前記上流側ローラの軸を中心に回動可能、かつ、前記下流側ローラの軸を中心に回動可能なように前記軸支持部材を支持し、前記吸着ベルトよりもシート搬送方向上流側で支持軸に回転自在に支持されたブラケットと、
    前記シート束の最上位シートを前記吸着ベルトに吸着させる吸着位置と、前記吸着ベルトに吸着した前記最上位シートを搬送する前記吸着位置よりもシート束に対して離間した搬送位置との間を上記吸着ベルトを往復移動させる揺動手段とを備え、
    前記吸着位置で前記吸着ベルトに前記最上位シートを吸着させた後、前記吸着ベルトを前記搬送位置へ揺動させてから、前記吸着ベルトを無端移動させて、前記最上位シートを搬送することを特徴とするシート搬送装置。
  2. 上流側ローラと下流側ローラに張架され、積載されたシート束の上面に対向配置されてシート束の最上位シートを吸着する吸着ベルトと、
    該吸着ベルトを帯電させる帯電部材と、
    前記上流側ローラの軸と前記下流側ローラの軸を支持する軸支持部材と、
    前記上流側ローラの軸と前記下流側ローラの軸を長穴で保持し、前記軸支持部材を前記上流側ローラの軸と前記下流側ローラの軸のみで支持し、前記吸着ベルトよりもシート搬送方向上流側で支持軸に回転自在に支持されたブラケットと、
    前記シート束の最上位シートを前記吸着ベルトに吸着させる吸着位置と、前記吸着ベルトに吸着した前記最上位シートを搬送する、前記吸着位置よりもシート束に対して離間した搬送位置との間を前記吸着ベルトを往復移動させる揺動手段とを備え、
    前記吸着位置で前記吸着ベルトに前記最上位シートを吸着させた後、前記吸着ベルトを前記搬送位置へ揺動させてから、前記吸着ベルトを無端移動させて、前記最上位シートを搬送することを特徴とするシート搬送装置。
  3. 前記上流側ローラと下流側ローラとが前記シート束の最上位シートに前記吸着ベルトを介して当接すると、前記ブラケットの前記上流側ローラの軸と前記下流側ローラの軸への保持が解除されることを特徴とする請求項1または2に記載のシート搬送装置。
  4. 上流側ローラと下流側ローラに張架され、積載されたシート束の上面に対向配置されてシート束の最上位シートを吸着する吸着ベルトと、
    該吸着ベルトを帯電させる帯電部材と、
    前記上流側ローラの軸と前記下流側ローラの軸を支持する軸支持部材と、
    該軸支持部材を前記上流側ローラの軸と前記下流側ローラの軸を介して保持し、前記吸着ベルトよりもシート搬送方向上流側で支持軸に回転自在に支持されたブラケットと、
    前記シート束の最上位シートを前記吸着ベルトに吸着させる吸着位置と、前記吸着ベルトに吸着した前記最上位シートを搬送する、前記吸着位置よりもシート束に対して離間した搬送位置との間を前記吸着ベルトを往復移動させる揺動手段とを備え、
    前記吸着位置で前記吸着ベルトに前記最上位シートを吸着させた後、前記吸着ベルトを前記搬送位置へ揺動させてから、前記吸着ベルトを無端移動させて、前記最上位シートを搬送するシート搬送装置であって、
    前記上流側ローラと前記下流側ローラとが前記シート束の最上位シートに前記吸着ベルトを介して当接すると、前記ブラケットの前記軸支持部材への保持が解除されることを特徴とするシート搬送装置。
  5. 前記ブラケットは長穴を有し、該長穴で、前記上流側ローラの軸と前記下流側ローラの軸を保持することを特徴とする請求項4に記載のシート搬送装置。
  6. 前記下流側ローラをシート束側へ付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一に記載のシート搬送装置。
  7. 前記上流側ローラをシート搬送方向上流側へ付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか一に記載のシート搬送装置。
  8. 前記長穴は、シート束の上面に対して垂直方向に延びていることを特徴とする請求項2または5に記載のシート搬送装置。
  9. 前記揺動手段は、前記ブラケットを、前記支持軸を支点にして揺動させることで、前記吸着ベルトを往復移動させるものであり、
    前記上流側ローラと下流側ローラとが、ブラケットに対して相対的に垂直方向に移動するまで、前記ブラケットをシート束側へ揺動させることを特徴とする請求項8に記載のシート搬送装置。
  10. 前記揺動手段は、前記ブラケットを、前記支持軸を支点にして揺動させることで、前記吸着ベルトを往復移動させるものであり、
    前記ブラケットをシート束から離間する方向へ移動させたとき、前記下流側ローラが、前記上流側ローラよりも先に前記シート束から離間するよう、前記ブラケットを構成したことを特徴とする請求項1乃至9いずれか一に記載のシート搬送装置。
  11. 前記揺動手段は、ギヤ機構を備えたことを特徴とする請求項1乃至10いずれか一に記載のシート搬送装置。
  12. 前記揺動手段は、前記ブラケットを、前記支持軸を支点にして揺動させることで、前記吸着ベルトを往復移動させるものであり、
    前記揺動手段は、前記ブラケットのシート搬送方向下流側端部に第1ギヤ部を有し、前記第1ギヤ部と噛み合う第2ギヤ部とを設けたことを特徴とする請求項11に記載のシート搬送装置。
  13. 前記下流側ローラが、前記ブラケットの回転の支点を中心とした円弧状に移動可能に前記ブラケットに支持されていることを特徴とする請求項1乃至12いずれか一に記載のシート搬送装置。
  14. 前記吸着ベルトが、前記吸着位置にあるとき、前記付勢手段の前記下流側ローラに対する付勢方向が、前記シート束の上面に対して垂直方向となるよう構成したことを特徴とする請求項6に記載のシート搬送装置。
  15. 前記付勢手段は、前記下流側ローラを、シート束側かつシート搬送方向下流側へ付勢したことを特徴とする請求項6に記載のシート搬送装置。
  16. シートに画像を形成する画像形成手段と、積載されたシート束から最上のシートを分離し、前記画像形成手段へシートを搬送するシート搬送手段とを備えた画像形成装置において、
    前記シート搬送手段として、請求項1乃至15いずれかのシート搬送装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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