JP2014037275A - 容器の栓体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 気密性および液密性を向上することができる容器の栓体を提供する。
【解決手段】 容器本体24の開口部33に装着され、開口部33の開口部空間25に嵌合する段部を有しない円筒状の第1嵌合部26、第1嵌合部26の端部を塞ぐ端壁部27および第1嵌合部26の半径方向外方に延びる第1フランジ部28を有する第1分割片29と、第1分割片29の第1嵌合部26に嵌合して端壁部27との間に閉鎖空間30を形成する第2嵌合部31および第2嵌合部31から半径方向外方に延びる第2フランジ部32を有する第2分割片33とによって、栓体20を構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、薬液などの液体が収容される容器に用いられる栓体に関する。
例えば、がん治療のために用いられる抗がん剤は、輸液中に調製されて使用され、投与、廃棄の際に、抗がん剤を取り扱う医療従事者は抗がん剤の曝露を受ける危険性がある。抗がん剤の多くは、がん細胞だけではなく正常細胞に対しても細胞分裂の阻害等による細胞毒性があり、変異原性、催奇形性、発がん性があることが指摘されている。特に、発がん性に関しては、シクロホスファミド、アザチオプリンなどの抗がん剤が人体に対する発がん作用があることが確認されている。
抗がん剤を取り扱う医療従事者のリスクは、薬剤の毒性の強さだけで決まるものではなく、取扱い作業中にエアゾル化した薬剤の気道を介する吸引、薬液飛沫の皮膚等への付着、経口を介する摂取などによる体内への摂取量および摂取期間によって決定される。したがって、抗がん剤を長期に取り扱う医療従事者は、ごく微量であっても長期に摂取してしまう可能性があるため、抗がん剤の薬液を収容するバイアルなどの容器の栓体による封止機能の改善が求められている。
このような問題に対して、閉鎖された作業空間を規定することができるキャビネット内で薬液の混合などの調製作業を行うことによって、キャビネット外部への薬液の拡散を防ぎ、医療従事者が曝露する危険性を低減する手法が採用されている。しかし、キャビネット内で作業を行っても、薬液の飛散による範囲は予想以上に大きく、薬液が付着した媒体がキャビネット外部へ持ち出されるなどして、周囲の環境は汚染され、キャビネットを用いても医療従事者の曝露は防ぎきれないことも判明している。
そのため、抗がん剤が収容される容器に専用の装置を直接接続するシステムが開発されている。しかしながら、これらの多くは薬液の漏出量が多いという問題は依然として解決されておらず、一部には薬液の漏出量が少なく、機能性に優れた装置もあるが、極めて高価であり、操作も煩雑であるため、実用性が低いという問題がある。また、薬液の漏出量の少ない容器も開発されているが、接続できる容器の種類が限定されており、汎用性に乏しいという問題がある。
前述のキャビネット、専用接続装置および薬液の漏出量の少ない容器に係る各従来技術の問題を解決する他の従来技術として、例えば特許文献1には、容器の栓体が注射剤用止栓として記載されている。
図9は他の従来技術の容器の栓体4を示す断面図である。前述の特許文献1に記載される従来技術において、容器1は、薬液が収容される容器本体2と、容器本体2の開口部3を封止する栓体4とを有する。
前記栓体4は、容器本体2の開口部3に形成される本体側フランジ5に積重されるフランジ部6と、フランジ部6の内周部に一端部が直角に連なる筒状の周壁部7と、周壁部7の他端部に一体的に形成される端壁部8と、前記周壁部7の中間部から半径方向内方に一体的に形成される隔壁部9とを有する。前記周壁部7内において、前記端壁部8と隔壁部9との間には、閉鎖空間10が形成されている。
特開平6−335514号公報
前記従来技術では、前記栓体4は、刺入した注射針11を抜去するに際して、注射針11の先端部が容器本体2内の空間から隔壁部9を経て閉鎖空間10側へ抜き取られるとき、前記隔壁9に注射針11の刺入によって形成された亀裂から前記閉鎖空間10内へ漏洩した薬液が、端壁部8に形成された亀裂から外部へ漏洩してしまうことを確実に防止することができないという問題を有する。
本発明の目的は、簡単な構成で安価に、刺入した針を抜き取る際の液体の漏洩を確実に防止することができる容器の栓体を提供することである。
本発明は、可撓性および弾発性を有する材料から成る第1分割片と、可撓性および弾発性を有する材料から成る第2分割片とを含む容器の栓体であって、
前記第1分割片は、液体が収容される容器本体の開口部に装着され、段部を有しない円筒状の第1嵌合部と、前記第1嵌合部の開口を塞ぐ端壁部と、前記第1嵌合部から半径方向外方に延びる第1フランジ部とを有し、
前記第2分割片は、断面逆U字状の第2嵌合筒部と、前記嵌合筒部の軸線方向一端部から半径方向内方に延びる隔壁部と、前記隔壁部から半径方向外方に延びる第2フランジ部とを有し、
前記第2分割片の第2嵌合筒部が前記第1分割片の第1嵌合部に嵌着された状態で、前記第2分割片の隔壁部は、第1分割片の端壁部に略平行に形成されて前記第1分割片の前記嵌合部の他端部側の開口を塞ぎ、前記端壁部との間に閉鎖空間を形成するとともに、第1フランジ部と第2フランジ部とが積重されることを特徴とする容器の栓体である。
また本発明は、可撓性および弾発性を有する材料がゴムであることを特徴とする。
さらに本発明の前記閉鎖空間は、前記第1分割片の端壁部と前記第2分割片の隔壁部とが、前記隔壁部を挿通して刺入された注射針の先端部の端面の軸線方向長さ以上の間隔をあけて離間していることを特徴とする。
さらに本発明の前記液体は、薬液であることを特徴とする。
さらに本発明の前記容器の栓体が、プロテクタキャップによって容器本体の開口部に装着されることを特徴とする。
さらに本発明の前記容器の栓体が、前記第1分割片と第2分割片との間に、前記中間分割片としての第3分割片が介在され、
前記第3分割片は、前記第1分割片の前記第1嵌合部に嵌合して前記端壁部との間に第1閉鎖空間を形成する断面逆U字状の第3嵌合部および前記第3嵌合部から半径方向外方に延びかつ第3嵌合部から軸線方向一方側に突出する円筒状の周壁部とを有し、
前記第3嵌合部は、円筒状の嵌合筒部と、前記嵌合筒部の軸線方向一端部から半径方向内方に延びて形成される隔壁部とを有し、
第1分割片と第2分割片とによって第3分割片が同一軸線上に挟持され、これらの第1〜第3分割片がプロテクタキャップによって容器本体の開口部に締結されることを特徴とする。
さらに本発明の前記容器の栓体が、前記第2分割片は、さらに外周部に前記係合爪部と筒状部の一端部との間に嵌り込んで係合する係合突部を有し、
前記第2分割片の隔壁部には、注射針の刺入位置を示す部分が形成され、
前記第1分割片の端壁部と第2分割片の隔壁部との間には、閉鎖空間が形成され、
前記第1フランジ部と係合突部とは、開口部の端面とキャップの係合爪部とによって挟着され、気密性および液密性が達成されることを特徴とする。
本発明によれば、可撓性および弾発性を有する材料から成る第1分割片と、可撓性および弾発性を有する材料から成る第2分割片とを含む容器の栓体であって、
前記第1分割片は、液体が収容される容器本体の開口部に装着され、段部を有しない円筒状の第1嵌合部と、前記第1嵌合部の開口を塞ぐ端壁部と、前記第1嵌合部から半径方向外方に延びる第1フランジ部とを有し、
前記第2分割片は、断面逆U字状の第2嵌合筒部と、前記嵌合筒部の軸線方向一端部から半径方向内方に延びる隔壁部と、前記隔壁部から半径方向外方に延びる第2フランジ部とを有し、
前記第2分割片の第2嵌合筒部が前記第1分割片の第1嵌合部に嵌着された状態で、前記第2分割片の隔壁部は、第1分割片の端壁部に略平行に形成されて前記第1分割片の前記嵌合部の他端部側の開口を塞ぎ、前記端壁部との間に閉鎖空間を形成するとともに、第1フランジ部と第2フランジ部とが積重される。したがって、第1分割片と第2分割片とを個別に製造して全面を個別に滅菌し、清浄な閉鎖空間を形成することができる。
前記第1分割片の円筒状の前記第1嵌合部に、第2分割片の断面逆U字状の第2嵌合筒部が嵌合して前記端壁部との間に閉鎖空間を形成させて容器本体の開口部に装着した状態では、容器本体の開口部の内周面に嵌合部の外周面が接触し、容器本体の開口部の端面に第1フランジ部が接触し、第1フランジ部上に第2分割片の第2フランジ部が積重される。これらの第1および第2分割片は、可撓性および弾発性を有する材料から成るので、容器本体の開口部の端面には前記第1フランジ部が密着し、この第1フランジ部には第2フランジ部が密着して、高い気密性および液密性を達成することができる。
また、前記第1および第2フランジ部は、前記容器本体の開口部上に積重された状態で設けられるので、第1フランジ部の面内方向に連なって形成される端壁部および第2フランジ部の面内方向に連なって形成される隔壁部は、第1および第2フランジ部に比べて弾性変形し易いため、刺入された注射針を端壁部および隔壁部から抜き取る際に、注射針と端壁部との摺動摩擦力および注射針と隔壁部との摺動摩擦力によって、前記端壁部および隔壁部は外部側へ弾性変形する。
したがって、端壁部から注射針が抜き取られる際に、容器本体内の液体が注射針の刺入によって形成された端壁部の亀裂と注射針との間の隙間から閉鎖空間内に液体が漏洩しても、注射針の引抜きによる摺動摩擦力によって隔壁部は外部へ弾性変形するため、閉鎖空間内が陰圧となり、隔壁部の亀裂と注射針との間の隙間には陰圧が作用する。これによって、隔壁部から注射針を抜き取る際に、前記隔壁部の亀裂と注射針との間の隙間から液体が外部へ漏洩することを確実に防止することができる。しかも、第1および第2分割片は、金型による圧縮成型などの周知の成形技術によって容易に実現することができるので、漏れのない栓体を低コストで製造することができる。
さらに本発明によれば、前記閉鎖空間が注射針の先端部の端面の軸線方向長さ以上の間隔をあけて離間した領域を有するので、前記注射針の先端部が端壁部および隔壁部の両者に部分的に同時に存在する期間が生じない。したがって、注射針が端壁部および隔壁部か
ら抜き取られる際に、端壁部を注射針のくさび状の先端部が通過するとき、隔壁部を注射針に先端部よりも基端部寄りの直円筒状の部分が通過し、注射針の外周面のほぼ全周に前記隔壁部を均等に接触させた状態とし、端壁部に形成された亀裂と隔壁部に形成された亀裂とが同時に不完全に閉塞されない状態となることが防がれ、液体の漏洩をより確実に防止することができる。
本発明の目的、特色、および利点は、下記の詳細な説明と図面とからより明確になるであろう。
本発明の一実施形態の容器の栓体20によって封止されたバイアルを示す一部の拡大断面図である。 第1分割片29の拡大断面図である。 第2分割片33の拡大断面図である。 本件発明者による漏洩量の測定結果を示すグラフである。 本発明の他の実施形態の容器の栓体によって封止されたバイアル21aを示す一部の拡大断面図である。 参考形態の容器の栓体20bによって封止されたバイアル21bを示す一部の拡大断面図である。 本発明のさらに他の実施形態の容器の栓体20cによって封止された輸液バッグ121を示す一部の拡大断面図である。 図7の下方から見た栓体20cの正面図である。 他の従来技術の容器の栓体4を示す断面図である。 (1)は比較例として用いた栓体100の正面図であり、(2)は栓体100の断面図である。
以下図面を参考にして本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態の容器の栓体20によって封止されたバイアル21を示す一部の拡大断面図である。本実施形態において、容器としてのバイアル(vial)21に用いられる栓体20は、液体22が収容され、開口部23を有する有底筒状の容器本体24の前記開口部23に装着され、前記開口部23によって外囲された開口部空間25に嵌合する円筒状の第1嵌合部26、第1嵌合部26の前記開口部空間25に臨む一端部を塞ぐ端壁部27および前記第1嵌合部26の他端部から半径方向外方に延びる第1フランジ部28を有する第1分割片29と、前記第1分割片29の前記第1嵌合部26に嵌合して前記端壁部27との間に閉鎖空間30を形成する断面逆U字状の第2嵌合部31、および前記第2嵌合部31から半径方向外方に延びる第2フランジ部32を有する第2分割片33と、前記閉鎖空間30に収容され、吸液性材料から成り、偏平な直円柱状の吸収体34と、前記開口部23に装着された第1および第2分割片29,33を前記開口部23にかしめ加工によって装着されるプロテクタキャップ37とを含む。
前記第1および第2分割片29,33は、可撓性および弾発性を有する材料から成る。前記可撓性および弾発性を有する材料としては、主にブチルゴム、シリコーンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴムなどの合成ゴムや天然ゴムなどからなる熱硬化性エラストマーであり、いわゆる加硫成型ゴム材によって実現される。さらに、ポリプロピレンおよびポリスチレンなどのオレフィン系樹脂などの熱可塑性エラストマーやスチレン系エラストマーであってもよい。
前記第1分割片29の硬度は、1〜90、好ましくは10〜80(JIS−K6301)に選ばれる。また、第2分割片33の少なくとも針刺入部の硬度は、1〜90、好ましくは10〜80(JIS−K6301)に選ばれる。第1および第2分割片29,33の
硬度を前記範囲内とすることによって、注射針35の刺入が容易であり、製造上、成形性が良好であり、注射針35の刺入時の密着性が高く、所要の気密性および液密性が得られる点で好ましい。
前記閉鎖空間30は、前記第1分割片29の端壁部27と前記第2分割片33の隔壁部46とが、前記隔壁部46を挿通して刺入された注射針35のくさび状の先端部の端面36が形成される部位の軸線方向長さL1としたとき、この軸線方向長さL1以上の間隔をあけて離間している。
前記第2嵌合部31は、円柱状の嵌合筒部45と、嵌合筒部45の軸線方向一端部から半径方向内方に延びる隔壁部46とを有し、前記隔壁部46は第2分割片33が第1分割片29に嵌着された状態で、第1分割片29の端壁部27に略平行に形成され、これらの隔壁部46と端壁部27との間の前記閉鎖空間30に前記吸収体34が収容される。この吸収体34は、たとえば連続気泡の発泡合成樹脂から成る。このような連続気泡の発泡合成樹脂としては、耐薬品性を有する合成樹脂から成るスポンジが用いられてもよい。
前記液体は、たとえば細胞毒性を有する抗がん剤などの薬剤である。このような薬剤は、輸液中に調製されて使用され、患者への投与、廃棄の際に、バイアル21を取り扱う医療従事者は、抗がん剤の曝露を受ける危険性があるため、本実施形態の栓体20によって容器本体24の開口部23が封止される。このような栓体20を用いることによって、注射針35の刺入前、刺入時、抜去時および抜去後のいずれの状態においても、高い気密性および液密性を達成することができる。
図2は第1分割片29の拡大断面図である。前記第1分割片29は、熱硬化性合成樹脂製の成形材料から成る。第1分割片29の各寸法は、一例として述べると、直径D1=8mm、D2=11mm、D3=12.8mm、D4=7mm、高さH1=8.3mm、H2=5.5mm、H3=6.5mm、厚みT1=1.3mm、T2=1.8mm、半径R1=3.2mmである。
図3は第2分割片33の拡大断面図である。前記第2分割片33は、熱硬化性合成樹脂製の成形体から成る。第2分割片33の各寸法は、一例として述べると、直径D11=5mm、D12=7.2mm、D13=5mm、D14=19.2mm、高さH11=6.5mm、H12=4.5mm、H13=0.2mm、厚みT11=2mm、T12=1.1mm、半径R11=6mmである。
図4は本件発明者による漏洩量の測定結果を示すグラフである。本件発明者は、本発明に従う栓体のシール性能を確認するため、比較例1および実施例1,2について、次のような実験を行った。
[実験条件]
薬液の種類:100mM ケイ皮酸ナトリウム水溶液
薬液の性状:液体
環境温度:常温〜20℃
薬液漏洩量の測定機械:大塚電子CAPI−3100型 キャピラリ電気泳動システム
薬液漏洩量の測定方法は、次のとおりである。
1)薬液の漏出
容器本体24に上記の薬液1mLを入れ、図1に示すように栓体20を組み立てて容器本体24の開口部23に装着した。注射針35は18G×1・1/2を栓体20に穿刺した。容器本体24の開口部23の内径と同じ大きさに切断し、さらに円周から中心に1本の
切り目を入れた濾紙を、濾紙の中心が穿刺部分と重なるように栓体20の上に置いた。容器本体24、濾紙および注射針35を倒立させ、容器本体24と濾紙とが離れないようにしながら注射針35を引き抜いた。この際に、濾紙に付着した液体を漏出した薬液とみなした。以上の操作を、その回ごとに新しい容器本体24、濾紙および注射針35に替えながら、9回繰り返した。
2)薬液漏出量の測定
濾紙に染み込んだ薬液に含まれるケイ皮酸を定容量の精製水に溶出させ、溶出液をUV検出キャピラリ電気泳動で分析し、絶対定量法により漏出液に含まれるケイ皮酸量を測定し、漏出液体積を算出した。測定条件としては、キャピラリ;フューズドシリカ(内径50μm、長さ62cm)、泳動液;50mMホウ酸緩衝液(pH10.5)、電圧;30kV、検出波長;270nm、測定温度;25℃である。
3)栓体の諸元
栓体の形状:図2および図3を参照
栓体の材質:ブチルゴム
第1分割片29の硬度:硬度45
第2分割片33の硬度:硬度45
吸収体の形状:φ7mm×3mm
吸収体の材質:ウレタンスポンジ
漏洩量の平均値は、9回の漏出量の総和を求め、これを9で除すことによって平均値を求めた。また標準偏差は、各回の漏出量から漏出量の平均値を引き、これを2乗することによって偏差平方和を求めた。偏差平方和を9で除すことによって分散を算出し、分散の平方根をとることにより標準偏差を求めた。
[比較例1]
材質;ブチルゴム、硬度45
形状;図10Aは、比較例として用いた栓体100の正面図であり、図10Bは栓体100の断面図である。図10Aおよび図10Bに示すように、栓体100は、容器本体2の開口部3に形成される本体側フランジ5に積重されるフランジ部101と、フランジ部101の内周部に一端部が直角に連なり、容器本体に向かって延びる筒状の周壁部102とによって構成される。
[実施例1]
材質;ブチルゴム、硬度45
形状;図2および図3のとおり。
[実施例2]
材質;ブチルゴム、硬度45
形状;図2および図3のとおり(ただし、閉鎖空間30に吸収体34を含む)。
[実験結果]
比較例1、各実施例1,2を用いて液体の漏出量を測定した結果は、次の表1のとおりである。
Figure 2014037275
比較例1の漏洩量と実施例1,2の各漏洩量とを対比すると、漏出した液量の平均値は、比較例1では16.7μリットルであるのに対し、実施例1では1.0μリットル、実施例2では0.6μリットルと格段に少なく、薬液の漏洩量が従来技術に比べて有効に抑制できることが確認された。
本実施形態によれば、第1分割片29の第1嵌合部26に第2分割片33の第2嵌合部31を嵌合させて、第1分割片29の端壁部27と第2分割片33の隔壁部46との間に閉鎖空間30が形成されるので、第1および第2分割片29,33を分離することによって閉鎖空間30を開放し、閉鎖空間30内を滅菌することができるとともに、閉鎖空間30内の異物を除去することができる。
このような栓体20は、第1分割片29の第1嵌合部26を第2分割片33の第2嵌合部31に嵌合させて、第1分割片29と第2分割片33とを結合した状態で、容器本体24の開口部23に装着してもよく、あるいは第1分割片29を容器本体24の開口部23に装着した後に、第1分割片29の第1嵌合部26に第2分割片33の第2嵌合部31を嵌合させてもよい。
こうして第1分割片29と第2分割片33とを結合して容器本体24の開口部23に装着された状態では、容器本体24の開口部23の内周面に第1嵌合部26の外周面が接触し、容器本体24の開口部23の端面に第1フランジ部28が接触する。第1嵌合部26には第2嵌合部31が嵌合するので、第1嵌合部26は第2嵌合部31によって半径方向外方へ押圧され、この押圧力によって第1嵌合部26の外周面を容器本体24の開口部23の内周面に密着させて、高い気密性および液密性を達成することができる。また、第2分割片33は、第2フランジ部32を有するので、第1フランジ部28は容器本体24の開口部23上で第2フランジ部32によって押圧され、第1フランジ部28を容器本体24の開口部23の端面に密着させ、これによってもまた、高い気密性および液密性を達成することができる。
また、前記第1および第2フランジ部28,32は、前記容器本体24の開口部23上に積重された状態で設けられるので、第1フランジ部28の面内方向に連なって形成される端壁部27および第2フランジ部32の面内方向に連なって形成される隔壁部46は、
プロテクタキャップ37によって開口部23に挟持されるので、第1および第2フランジ部28,32に比べて弾性変形し易く、刺入された注射針35を端壁部27および隔壁部46から抜き取る際に、注射針35と端壁部27との摺動摩擦力および注射針35と隔壁部46との摺動摩擦力によって、前記端壁部27および隔壁部46は外部側(図1の上方)へ弾性変形する。
したがって、端壁部27から注射針35が抜き取られる際に、容器本体24内の液体が注射針35の刺入によって形成された端壁部27の亀裂と注射針35との間の隙間から閉鎖空間30内に漏洩しても、注射針35の引抜きによる摺動摩擦力によって隔壁部46は外部へ弾性変形するため、閉鎖空間30内が陰圧(または負圧)となり、隔壁部46の亀裂と注射針35との間の隙間には陰圧が導入される。
これによって、隔壁部46から注射針35を抜き取る際に、前記隔壁部46の亀裂と注射針35との間の隙間から液体が外部へ漏洩することを確実に防止することができる。しかも、第1および第2分割片29,33は、金型による圧縮成型などの周知の成形技術によって容易に実現することができるので、漏れのない栓体20を低コストで製造することができる。
また本実施形態によれば、前記閉鎖空間30に吸液性材料から成る吸収体34が収容されるので、注射針35を隔壁部46および端壁部27を貫通して容器本体24内に刺入したとき、および容器本体24内まで刺入した注射針35を引き抜いたときに、容器本体24内の薬液が端壁部27の注射針35の刺入によって形成された亀裂の内面と注射針35と間の隙間を介して閉鎖空間30内へ漏洩しても、その漏洩した液体は前記吸収体34に吸収されるため、隔壁部46に注射針35の刺入によって形成された亀裂の内面と注射針35との間の隙間を介して外部への漏洩を、より確実に防止することができる。
さらに本実施形態によれば、前記閉鎖空間30が注射針35の先端部の端面36の軸線方向長さL1以上の間隔をあけて離間しているので、前記注射針35の先端部が端壁部27および隔壁部46の両者に部分的に同時に存在する期間が生じない。したがって、注射針35が端壁部27および隔壁部46から抜き取られる際に、端壁部27を注射針35のくさび状の先端部が通過するとき、隔壁部46を注射針35の先端部よりも基端部寄りの直円筒状の部分が通過し、注射針35の外周面のほぼ全周に前記隔壁部46を均等に接触させた状態とし、端壁部27に形成された亀裂と隔壁部46に形成された亀裂とが同時に不完全に閉塞されない状態となることが防がれ、液体の漏洩をより確実に防止することができる。
さらに本実施形態によれば、前述の栓体20によって液体の漏洩を高いシール性能で抑制することができるので、前記液体が揮発性の高い抗がん剤などの薬液である場合に、バイアル21の取扱い者への曝露が防がれ、低コストで薬液の曝露に対する安全性を向上することができる。
図5は本発明の他の実施形態の容器の栓体20aによって封止されたバイアル21aを示す一部の断面図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。本実施形態の容器の栓体20aは、第1分割片29と第2分割片33との間に中間分割片としての第3分割片50が介在され、第1分割片29と第2分割片33とによって第3分割片50が同一軸線上に挟持され、これらの第1〜第3分割片29,33,50がプロテクタキャップ60によって容器本体24の開口部23に締結された構成を有する。
前記第3分割片50は、前記第1分割片29の前記第1嵌合部26に嵌合して前記端壁部27との間に第1閉鎖空間30aを形成する断面逆U字状の第3嵌合部51、および前
記第3嵌合部51から半径方向外方に延びかつ第3嵌合部51から軸線方向一方側に突出する円筒状の周壁部52とを有する。前記第3嵌合部51は、円筒状の嵌合筒部53と、前記嵌合筒部53の軸線方向一端部から半径方向内方に延びて形成される隔壁部54とを有する。
前記第1分割片29の端壁部27と第3分割片50の前記隔壁部54との間には、第1閉鎖空間30aが形成され、第3分割片50の隔壁部54と第2分割片33の隔壁部46との間には、第2閉鎖空間30bが形成される。各閉鎖空間30a,30bは、刺入された注射針35の先端部の端面36の軸線方向長さL1以上の間隔をあけて離間しており、前述の実施形態の吸収体34と同様な吸収体34a,34bがそれぞれ収容される。
このような本実施形態の構成によれば、第1および第2閉鎖空間30a,30bが形成され、各閉鎖空間30a,30bには吸収体34a,34bがそれぞれ収容されるので、端壁部27および各隔壁部46,54を抜去するときの薬液の漏洩を、より確実に防止することができる。
図6は参考形態の容器の栓体20bによって封止されたバイアル21bを示す一部の拡大断面図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には同一の参照符を付し、重複を避けて説明は省略する。本実施形態の栓体20bは、図1の実施形態の栓体20と類似するが、第2分割片33に前述の第2嵌合部31が設けられていない点で相違する。
このような栓体20bは、第2フランジ部32の面内方向に隔壁部46が連なって一体的に形成された円形の板状の成形体から成り、前述の実施形態と同様に、第1フランジ部28に第2フランジ部32が積重された状態で、プロテクタキャップ37によって開口部23に挟着される。
このように構成される栓体20bによってもまた、隔壁部46を注射針35の抜去にともなう摺動摩擦力によって柔軟に弾性変形させて閉鎖空間30を陰圧とし、隔壁部46の亀裂と注射針35との間の隙間に陰圧を導いて、閉鎖空間30内の液体の漏洩を確実に防止することができる。
図7は本発明のさらに他の実施形態の容器の栓体20cによって封止された輸液バッグ121を示す一部の拡大断面図であり、図8は図7の下方から見た栓体20cの正面図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には同一の参照符を付し、重複を避けて説明は省略する。本実施形態の栓体20cは、容器本体としてのポリプロピレン製の袋状バッグ70の開口部71にキャップ72によって装着される。前記キャップ72は、略直円筒状の筒状部73と、筒状部73の一端部の内周部に連なり、前記筒状部73の他端部に向けて突出した係合爪部74を有する。
前記栓体20cは、第1嵌合部26の一端部に端壁部27が形成され、端壁部27から半径方向外方に延びて第1フランジ部28が一体的に形成される第1分割片29と、外周部に前記係合爪部74と筒状部73の一端部との間に嵌り込んで係合する係合突部75が形成される第2分割片33とを有する。第2分割片33の隔壁部46には、注射針35の刺入位置を示す円環状の隆起部分77a,77b,77cが軸対称に形成される。第1分割片29の端壁部27と第2分割片33の隔壁部46との間には、閉鎖空間30が形成され、この閉鎖空間30には吸収体34が収容される。第1フランジ部28と係合突部75とは、開口部71の端面とキャップ72の係合爪部74とによって挟着され、気密性および液密性が達成される。
このような輸液バッグ121においても、前述の実施形態と同様に、隔壁部46の各隆
起部分77a,77b,77cに刺入した注射針35を抜去する際に液体が漏洩することを確実に防止することができる。
本発明のさらに他の実施形態では、前記閉鎖空間30;30a,30bに吸収体34;34a,34bが設けられない構成であってもよく、あるいは前記吸収体34;34a,34bに代えて吸水性ポリマーが収容されてもよく、さらに前記吸収体34;34a,34bとともに吸水性ポリマーが収容されてもよい。このような吸水性ポリマーとしては、たとえばポリアクリル酸ナトリウムが挙げられる。
このように前記閉鎖空間30;30a,30bに前記吸収体34;34a,34bを収容し、あるいは前記吸水性ポリマーだけを収容し、さらに吸収体34;34a,34bおよび吸水性ポリマーの両者を収容することによって、閉鎖空間30;30a,30bに浸入した液体を捕捉し、隔壁部の亀裂から外部へ漏洩することをより確実に防止することができる。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形態で実施できる。したがって、前述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、本発明の範囲は特許請求の範囲に示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲に属する変形や変更は全て本発明の範囲内のものである。
20,20a 栓体
21,21a,21b バイアル
22 液体
23 開口部
24 容器本体
25 開口部空間
26 第1嵌合部
27 端壁部
28 第1フランジ部
29 第1分割片
30;30a,30b 閉鎖空間
31 第2嵌合部
32 第2フランジ部
33 第2分割片
34 吸収体
35 注射針
36 端面
37 プロテクタキャップ
45 嵌合筒部
46,54 隔壁部
50 第3分割片

Claims (7)

  1. 可撓性および弾発性を有する材料から成る第1分割片と、可撓性および弾発性を有する材料から成る第2分割片とを含む容器の栓体であって、
    前記第1分割片は、液体が収容される容器本体の開口部に装着され、段部を有しない円筒状の第1嵌合部と、前記第1嵌合部の開口を塞ぐ端壁部と、前記第1嵌合部から半径方向外方に延びる第1フランジ部とを有し、
    前記第2分割片は、断面逆U字状の第2嵌合筒部と、前記嵌合筒部の軸線方向一端部から半径方向内方に延びる隔壁部と、前記隔壁部から半径方向外方に延びる第2フランジ部とを有し、
    前記第2分割片の第2嵌合筒部が前記第1分割片の第1嵌合部に嵌着された状態で、前記第2分割片の隔壁部は、第1分割片の端壁部に略平行に形成されて前記第1分割片の前記嵌合部の他端部側の開口を塞ぎ、前記端壁部との間に閉鎖空間を形成するとともに、第1フランジ部と第2フランジ部とが積重されることを特徴とする容器の栓体。
  2. 可撓性および弾発性を有する材料がゴムであることを特徴とする請求項1に記載の容器の栓体。
  3. 前記閉鎖空間は、前記第1分割片の端壁部と前記第2分割片の隔壁部とが、前記隔壁部を挿通して刺入された注射針の先端部の端面の軸線方向長さ以上の間隔をあけて離間していることを特徴とする請求項1または2に記載の容器の栓体。
  4. 前記液体は、薬液であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の容器の栓体。
  5. 前記容器の栓体が、プロテクタキャップによって容器本体の開口部に装着されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の容器の栓体。
  6. 前記第1分割片と第2分割片との間に、前記中間分割片としての第3分割片が介在され、
    前記第3分割片は、前記第1分割片の前記第1嵌合部に嵌合して前記端壁部との間に第1閉鎖空間を形成する断面逆U字状の第3嵌合部および前記第3嵌合部から半径方向外方に延びかつ第3嵌合部から軸線方向一方側に突出する円筒状の周壁部とを有し、
    前記第3嵌合部は、円筒状の嵌合筒部と、前記嵌合筒部の軸線方向一端部から半径方向内方に延びて形成される隔壁部とを有し、
    第1分割片と第2分割片とによって第3分割片が同一軸線上に挟持され、これらの第1〜第3分割片がプロテクタキャップによって容器本体の開口部に締結されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の容器の栓体。
  7. 前記第2分割片は、さらに外周部に前記係合爪部と筒状部の一端部との間に嵌り込んで係合する係合突部を有し、
    前記第2分割片の隔壁部には、注射針の刺入位置を示す部分が形成され、
    前記第1分割片の端壁部と第2分割片の隔壁部との間には、閉鎖空間が形成され、
    前記第1フランジ部と係合突部とは、開口部の端面とキャップの係合爪部とによって挟着され、気密性および液密性が達成されることを特徴とする請求項1または2に記載の容器の栓体。
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