JP2014020880A - 放射線画像撮影装置、放射線画像撮影システム、放射線の照射開始の検出感度制御方法およびプログラム - Google Patents

放射線画像撮影装置、放射線画像撮影システム、放射線の照射開始の検出感度制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】照射待機状態における電力消費量を抑制しつつ放射線の照射開始の誤検出を防止することができる放射線画像撮影装置、放射線画像撮影システム、放射線の照射開始の検出感度制御方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】検出手段は、放射線画像を撮影する際に照射される放射線の照射開始を検出する。導出手段は、入力情報に基づいて放射線の所定期間内における照射線量を導出する。制御手段は、導出手段によって導出された放射線の照射線量が大きい程、検出手段に対する電力供給量が小さくなるように検出手段における放射線の照射開始の検出感度を低下させる。撮影手段は、検出手段によって放射線の照射開始が検出された後に放射線画像の撮影を行う。
【選択図】図9

Description

本発明は、被写体を透過した放射線により示される放射線画像を撮影する放射線画像撮影装置、放射線画像撮影システム、放射線の照射開始の検出感度制御方法およびプログラムに関する。
近年、TFT(Thin Film Transistor)アクティブマトリクス基板上に放射線感応層を配置し、放射線を直接デジタルデータに変換できるFPD(Flat Panel Detector)等の放射線検出器が実用化されており、この放射線検出器を用いて、照射された放射線により表される放射線画像を撮影する放射線画像撮影装置が実用化されている。この放射線検出器には、放射線を電気信号に変換する方式として、放射線をシンチレータで光に変換した後にフォトダイオードによって電荷に変換する間接変換方式や、放射線をアモルファスセレン等を含む半導体層で電荷に変換する直接変換方式等があり、各方式でも半導体層に使用可能な材料が種々存在する。
FPDを備えた放射線画像撮影装置は、放射線源が放射線を照射する照射タイミングに合わせて、FPDが信号電荷を蓄積する蓄積動作を開始するように、FPDと放射線源との間で同期制御を行う必要がある。放射線画像撮影装置を制御するコンソール等の制御装置は、放射線の照射が開始されるタイミングとFPDが信号電荷の蓄積動作を開始するタイミングとを同期させるために、放射線源に接続された照射スイッチが発生する照射開始信号を受信し、これを同期信号として放射線画像撮影装置に供給する。放射線画像撮影装置は、この同期信号を受信すると、蓄積動作へ移行して撮影を開始する。
しかし、放射線画像撮影装置と放射線源とを含む撮影システムを構成する場合において、放射線画像撮影装置やそのコンソールに標準で装備されている同期制御用のインターフェース(ケーブルやコネクタの規格、同期信号の形式等)が、放射線源のインターフェースと適合しない場合もある。このような事情から、同期信号を用いることなく放射線画像撮影装置自身で放射線の照射開始を自動検出する自動放射線検出機能を有するものが開発されている。
例えば特許文献1には、複数の走査線と複数の信号線により区画された各領域に二次元状に配列された複数の放射線検出素子と、放射線検出素子にバイアス電圧を印加するためのバイアス線に流れる電流を検出する電流検出手段と、電流検出手段が検出した電流の値に基づいて放射線の照射の開始を検出する制御手段と、各放射線検出素子のリセット処理の際に電流検出手段により検出される電流の変化プロファイルが予め記憶されたメモリとを備え、制御手段が各放射線検出素子のリセット処理の際に電流検出手段が検出した電流の値から変化プロファイル中の当該電流の値に対応する値を減じた値ΔVに基づいて放射線の照射の開始を検出することが記載されている。
特開2011−185622号公報
上述した自動放射線検出機能を有する放射線画像撮影装置において、FPDは放射線が照射されるタイミングを事前に知ることができないので、放射線が照射されるまでの照射待機状態においては、常に電源がオン状態とされ覚醒状態を維持している。このため、放射線源と同期して撮影を行う方式と比較して消費電力が大幅に増大する。特に、可搬型の放射線画像検出装置(電子カセッテ)においては、充電式のバッテリによって駆動される場合が多く、電力消費量を抑制して1回の充電あたりの稼働時間を長くすることが要請される。一方、放射線画像撮影装置においては、例えば管電流、管電圧等の曝射条件や、被写体の体厚等によってFPDに照射される放射線の線量が異なる。例えば、被写体の体厚が大きい場合には、体厚が小さい場合よりもFPDに照射される放射線の照射線量が小さくなるので、放射線の検出感度を高く設定しておく必要がある。しかしながら、放射線の検出感度を常に高く設定しておくと、照射待機状態における電力消費量が大きくなることに加えて、ノイズや振動等によって放射線の照射開始を誤検出してしまうおそれがある。
本発明は、上記した点に鑑みてなされたものであり、照射待機状態における電力消費量を抑制しつつ放射線の照射開始の誤検出を防止することができる放射線画像撮影装置、放射線画像撮影システム、放射線の照射開始の検出方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る放射線画像撮影装置は、放射線画像を撮影する際に照射される放射線の照射開始を検出する検出手段と、入力情報に基づいて所定期間内における放射線の照射線量を導出する導出手段と、導出手段によって導出された放射線の照射線量が大きい程、検出手段に対する電力供給量を小さくして検出手段における放射線の照射開始の検出感度を低下させる制御手段と、検出手段によって放射線の照射開始が検出された後に放射線画像の撮影を行う撮影手段と、を含む。
制御手段は、撮影手段における放射線画像の撮影時における放射線の検出感度を検出手段における放射線の照射開始の検出感度とは独立に制御してもよい。
検出手段は、放射線の照射線量に応じた量の電荷を発生し且つ印加されるバイアス電圧に応じて感度が変化するセンサ部と、センサ部に印加するバイアス電圧を生成するバイアス電圧生成部と、を含んでいてもよく、制御手段は、導出手段によって導出された放射線の照射線量が大きい程バイアス電圧を小さくして検出手段に対する電力供給量を小さくしてもよい。
検出手段は、放射線の照射線量に応じた量の電荷を発生する複数のセンサ部を含んでいてもよく、制御手段は、導出手段によって導出された放射線の照射線量が大きい程、複数のセンサ部のうち有効とするセンサ部の数を少なくして検出手段に対する電力供給量を小さくしてもよい。
検出手段は、放射線の照射線量に応じた量の電荷を発生する複数のセンサ部と、複数のセンサ部において生じた電荷の量に応じた電気信号を生成する信号処理部と、を含んでいてもよく、制御手段は、導出手段によって導出された放射線の照射線量が大きい程、信号処理部に対する電力供給量を小さくしてもよい。
信号処理部は、複数のセンサ部の各々に対応して設けられた複数の演算増幅回路を含んでいてもよく、制御手段は、導出手段によって導出された放射線の照射線量が大きい程、演算増幅回路の駆動数を少なくしてもよい。
制御手段は、検出手段における複数の検出感度の設定を記憶した記憶部を有し、導出手段によって導出された放射線の照射線量に応じて記憶部に記憶された検出感度の設定のうちの1つを選択してもよい。
導出手段は、放射線源から出射され、放射線画像の撮影対象となる被写体を透過して減衰した放射線の被照射面における所定期間内の照射線量を導出してもよい。
導出手段は、放射線画像の撮影対象となる被写体に関する被写体情報および放射線源における曝射条件の少なくとも一方を入力情報として放射線の照射線量を導出してもよい。
被写体情報は、被写体の撮影対象部位を含んでいてもよく、曝射条件は管電圧および管電流の少なくとも一方を含んでいてもよい。また、この場合において、放射線画像撮影装置は、被写体情報および曝射条件の少なくとも一方の入力を受け付ける受付手段を更に含んでいてもよい。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る他の放射線画像撮影装置は、放射線画像を撮影する際に照射される放射線の照射開始を検出し、且つ供給される電力の大きさに応じて放射線に対する検出感度が変化する検出手段と、入力情報に基づいて所定期間内における放射線の照射線量を導出する導出手段と、導出手段によって導出された放射線の照射線量を報知する報知手段と、検出手段の放射線に対する検出感度の設定入力を受け付ける受付手段と、検出手段の放射線に対する検出感度を受付手段において受け付けた検出感度に設定する制御手段と、検出手段によって放射線の照射開始が検出された後に放射線画像の撮影を行う撮影手段と、を含む。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る放射線画像撮影システムは、放射線画像を撮影する際に照射される放射線の照射開始を検出し、且つ供給される電力の大きさに応じて放射線に対する検出感度が変化する検出手段と、検出手段の放射線に対する検出感度の設定入力を受け付ける受付手段と、検出手段の放射線に対する検出感度を受付手段において受け付けた検出感度に設定する制御手段と、検出手段によって放射線の照射開始が検出された後に放射線画像の撮影を行う撮影手段と、を含む放射線画像撮影装置と、入力情報に基づいて所定期間内に放射線画像撮影装置に照射される放射線の照射線量を導出する第1の導出手段と、第1の導出手段によって導出された放射線の照射線量が大きい程、検出手段に対する電力供給量が小さくなるように検出手段における放射線の照射開始の検出感度の設定を導出する第2の導出手段と、第2の導出手段によって導出された検出感度の設定を受付手段に供給する供給手段と、を含む制御装置と、を含む。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る他の放射線画像撮影システムは、放射線画像を撮影する際に照射される放射線の照射開始を検出し、且つ供給される電力の大きさに応じて放射線に対する検出感度が変化する検出手段と、検出手段の放射線に対する検出感度の設定入力を受け付ける受付手段と、検出手段の放射線に対する検出感度を受付手段において受け付けた検出感度に設定する制御手段と、検出手段によって放射線の照射開始が検出された後に放射線画像の撮影を行う撮影手段と、を含む放射線画像撮影装置と、入力情報に基づいて所定期間内に放射線画像撮影装置に照射される放射線の照射線量を導出する導出手段と、導出手段によって導出された放射線の照射線量を報知する報知手段と、入力された検出手段の放射線に対する検出感度の設定を受付手段に供給する供給手段と、を含む制御装置と、を含む。
また、上記目的を達成するために、本発明に係るプログラムは、入力情報に基づいて、放射線画像を撮影する際に照射される所定期間内における放射線の照射線量を導出する導出手段と、導出手段によって導出された放射線の照射線量が大きい程、放射線の照射開始を検出する検出手段に対する電力供給量を小さくして検出手段における放射線の照射開始の検出感度を低下させる制御手段と、として機能させるためのプログラムとして構成されている。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る放射線の照射開始の検出感度制御方法は、入力情報に基づいて、放射線画像を撮影する際に照射される所定期間内における放射線の照射線量を導出する導出ステップと、導出ステップにおいて導出された放射線の照射線量が大きい程、放射線の照射開始を検出する検出手段に対する電力供給量を小さくして検出手段における放射線の照射開始の検出感度を低下させる制御ステップと、を含む。
本発明によれば、照射待機状態における電力消費量を抑制しつつ放射線の照射開始の誤検出を防止することができる放射線画像撮影装置および放射線の照射開始の検出感度制御方法およびプログラムを提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係る放射線情報システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る放射線画像撮影システムの放射線撮影室における各装置の配置状態の一例を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る放射線検出器の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る放射線検出器の信号出力部の構成を概略的に示した断面図である。 本発明の実施形態に係るTFT基板の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る放射線検出用画素の配置を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る電子カセッテの構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る電子カセッテの構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る放射線画像撮影システムの電気系の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る第1の参照テーブルを示す図である。 本発明の実施形態に係る第2の参照テーブルを示す図である。 本発明の実施形態に係る放射線画像撮影処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る初期情報入力画面の一例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係るカセッテ撮影処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る検出感度設定処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 放射線画像の表面読取方式と裏面読取方式を説明するための断面側面図である。 本発明の実施形態に係る電子カセッテの他の構成を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る信号処理部の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る第3の参照テーブルを示す図である。 本発明の他の実施形態に係る検出感度設定処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る電子カセッテの構成を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る電子カセッテの電気系の要部構成を示すブロック図である。 本発明の他の実施形態に係る検出感度設定処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る放射線画像撮影処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る放射線画像撮影処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る放射線検出用画素の配置を示す平面図である。
[第1の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、以下の説明においては、本発明を、病院における放射線科部門で取り扱われる情報を統括的に管理するシステムである放射線情報システムに適用した場合を例示する。また、各図面において、実質的に同一又は等価な構成要素又は部分には同一の参照符号を付している。
図1は、本発明の実施形態に係る放射線情報システム(以下、「RIS」(Radiology Information System)という。)100の構成を示す図である。
RIS100は、放射線科部門内における、診療予約、診断記録等の情報管理を行うためのシステムであり、病院情報システム(以下、「HIS」(Hospital Information System)という。)の一部を構成する。
RIS100は、複数台の撮影依頼端末装置(以下、「端末装置」という。)140、RISサーバ150、および病院内の放射線撮影室(あるいは手術室)の個々に設置された放射線画像撮影システム(以下、「撮影システム」という。)104を有しており、これらが有線や無線のLAN(Local Area Network)等から成る病院内ネットワーク102に各々接続されて構成されている。なお、RIS100は、同じ病院内に設けられたHISの一部を構成しており、病院内ネットワーク102には、HIS全体を管理するHISサーバ(図示省略。)も接続されている。
端末装置140は、医師や放射線技師が、診断情報や施設予約の入力、閲覧、放射線画像の撮影依頼や撮影予約を行うためのものである。各端末装置140は、表示装置を有するパーソナル・コンピュータを含んで構成され、RISサーバ150と病院内ネットワーク102を介して相互通信に接続されている。
RISサーバ150は、各端末装置140からの撮影依頼を受け付け、撮影システム104における放射線画像の撮影スケジュールを管理するものであり、データベース150Aを含んで構成されている。
データベース150Aは、患者(被写体)の属性情報(氏名、性別、生年月日、年齢、血液型、体重、患者ID(Identification)等)、病歴、受診歴、過去に撮影した放射線画像等の患者に関する情報、撮影システム104で用いられる、後述する電子カセッテ40の識別番号(ID情報)、型式、サイズ、感度、使用開始年月日、使用回数等の電子カセッテ40に関する情報、および電子カセッテ40を用いて放射線画像を撮影する環境、すなわち、電子カセッテ40を使用する環境(一例として、放射線撮影室や手術室等)を示す環境情報を含んで構成されている。
撮影システム104は、RISサーバ150からの指示に応じて医師や放射線技師の操作により放射線画像の撮影を行う。撮影システム104は、放射線源121(図9も参照。)から曝射条件に従った線量のX線等の放射線X(図7も参照。)を患者(被写体)に照射する放射線発生装置120を備えている。また、撮影システム104は、患者(被写体)の撮影対象部位を透過した放射線Xを吸収して電荷を発生し、発生した電荷量に基づいて放射線画像を示す画像情報を生成する放射線検出器20(図7も参照。)を内蔵する電子カセッテ40と、電子カセッテ40に内蔵されているバッテリを充電するクレードル130と、電子カセッテ40および放射線発生装置120を制御するコンソール110と、を備えている。
コンソール110は、RISサーバ150からデータベース150Aに含まれる各種情報を取得して後述するHDD116(図9参照。)に記憶し、必要に応じて当該情報を用いて、電子カセッテ40および放射線発生装置120の制御を行う。
図2は、本発明の実施形態に係る撮影システム104を構成する各装置の放射線撮影室180における配置状態を例示した図である。
図2に示すように、放射線撮影室180には、立位での放射線撮影を行う際に用いられる立位台160と、臥位での放射線撮影を行う際に用いられる臥位台164とが設置されている。立位台160の前方空間は立位での放射線撮影を行う際の患者(被写体)の撮影位置170とされる。臥位台164の上方空間は臥位での放射線撮影を行う際の患者(被写体)の撮影位置172とされている。
立位台160には電子カセッテ40を保持する保持部162が設けられており、立位での放射線画像の撮影を行う際には、電子カセッテ40が保持部162に保持される。同様に、臥位台164には電子カセッテ40を保持する保持部166が設けられており、臥位での放射線画像の撮影を行う際には、電子カセッテ40が保持部166に保持される。
また、放射線撮影室180には、放射線源121を、水平な軸回り(図2の矢印a方向)に回動可能で、鉛直方向(図2の矢印b方向)に移動可能で、さらに水平方向(図2の矢印c方向)に移動可能に支持する支持移動機構124が設けられている。これにより、単一の放射線源121を用いて立位および臥位での放射線撮影が可能となっている。
クレードル130は、電子カセッテ40を収納可能な収容部130Aを有する。電子カセッテ40は、未使用時にはクレードル130の収容部130Aに収納された状態で内蔵されているバッテリに充電が行われる。
撮影システム104において、放射線発生装置120とコンソール110との間、および電子カセッテ40とコンソール110との間で、無線通信によって各種情報の送受信が行われる。
電子カセッテ40は、立位台160の保持部162や臥位台164の保持部166で保持された状態のみで使用されるものではなく、その可搬性から、腕部,脚部等を撮影する際には、保持部に保持されていない状態で使用される。
次に、電子カセッテ40に内蔵される放射線検出器20の構成について説明する。図3は、本発明の実施形態に係る放射線検出器20の3画素部分の構成を概略的に示す断面図である。
図3に示すように、放射線検出器20は、基板1上に、信号出力部14、センサ部13、透明絶縁膜7を順に形成することによりTFT基板30を形成し、TFT基板30上に光吸収性の低い接着樹脂等を用いてシンチレータ8を貼り付けることにより形成される。信号出力部14およびセンサ部13により画素が構成されている。
シンチレータ8は、センサ部13上に透明絶縁膜7を介して形成されており、入射する放射線を光に変換して発光する蛍光体を含む。すなわち、シンチレータ8は、患者(被写体)を透過した放射線を吸収して発光する。
シンチレータ8が発する光の波長域は、可視光域(波長360nm〜830nm)であることが好ましく、放射線検出器20によってモノクロ撮影を可能とするためには、緑色の波長域を含んでいることがより好ましい。
放射線としてX線を用いて撮像する場合、シンチレータ8に用いる蛍光体としては、ヨウ化セシウム(CsI)を含むものが好ましく、X線照射時の発光スペクトルが420nm〜700nmにあるCsI(Tl)(タリウムが添加されたヨウ化セシウム)を用いることが特に好ましい。なお、CsI(Tl)の可視光域における発光ピーク波長は565nmである。
センサ部13は、上部電極6、下部電極2、およびこれらの電極間に設けられた光電変換膜4を含んで構成されている。光電変換膜4は、シンチレータ8が発する光を吸収して電荷が発生する有機光電変換材料により構成されている。
上部電極6は、シンチレータ8により生じた光を光電変換膜4に入射させる必要があるため、少なくともシンチレータ8の発光波長に対して透明な導電性材料で構成されることが好ましい。具体的には、可視光に対する透過率が高く、抵抗値が小さい透明導電性酸化物(TCO;Transparent Conducting Oxide)を用いることが好ましい。なお、上部電極6としてAuなどの金属薄膜を用いることもできるが、透過率を90%以上得ようとすると抵抗値が増大し易いため、TCOの方が好ましい。例えば、ITO、IZO、AZO、FTO、SnO、TiO、ZnO等を好ましく用いることができ、プロセス簡易性、低抵抗性、透明性の観点からはITOが最も好ましい。なお、上部電極6は、全画素で共通の一枚構成としてもよく、画素毎に分割されていてもよい。
光電変換膜4は、有機光電変換材料を含み、シンチレータ8から発せられた光を吸収し、吸収した光の量に応じた電荷を発生する。有機光電変換材料を含む光電変換膜4は、可視域にシャープな吸収スペクトルを持ち、シンチレータ8による発光以外の電磁波が光電変換膜4に吸収されることが殆どない。従って、X線等の放射線が光電変換膜4で吸収されることによって発生するノイズを効果的に抑制することができる。
光電変換膜4を構成する有機光電変換材料は、シンチレータ8で発光した光を最も効率よく吸収するために、その吸収ピーク波長が、シンチレータ8の発光ピーク波長と近いほど好ましい。有機光電変換材料の吸収ピーク波長とシンチレータ8の発光ピーク波長とが一致することが理想的であるが、双方の差が小さければシンチレータ8から発された光を十分に吸収することが可能である。具体的には、有機光電変換材料の吸収ピーク波長と、シンチレータ8の放射線に対する発光ピーク波長との差が、10nm以内であることが好ましく、5nm以内であることがより好ましい。
このような条件を満たすことが可能な有機光電変換材料としては、例えばキナクリドン系有機化合物およびフタロシアニン系有機化合物が挙げられる。例えばキナクリドンの可視域における吸収ピーク波長は560nmであるため、有機光電変換材料としてキナクリドンを用い、シンチレータ8の材料としてCsI(Tl)を用いれば、上記ピーク波長の差を5nm以内にすることが可能となり、光電変換膜4で発生する電荷量をほぼ最大にすることができる。
下部電極2下方の基板1の表面には信号出力部14が形成されている。図4には、信号出力部14の構成が概略的に示されている。
図4に示すように、信号出力部14は、下部電極2に移動した電荷を蓄積するキャパシタ9と、キャパシタ9に蓄積された電荷を後述する信号配線36(図5参照)に読み出す電界効果型薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下、単に薄膜トランジスタという場合がある。)10を含んでいる。キャパシタ9および薄膜トランジスタ10は、平面視において下部電極2と重なるように配置されている。すなわち、各画素において信号出力部14とセンサ部13とが厚さ方向で重なりを有する。なお、放射線検出器20(画素)の面積を小さくするために、キャパシタ9および薄膜トランジスタ10の形成された領域が下部電極2によって完全に覆われていることが望ましい。
キャパシタ9は、基板1と下部電極2との間に設けられた絶縁膜11を貫通して形成された導電性材料の配線を介して対応する下部電極2と電気的に接続されている。これにより、下部電極2で捕集された電荷をキャパシタ9に移動させることができる。
薄膜トランジスタ10は、ゲート電極15、ゲート絶縁膜16、および活性層(チャネル層)17が積層され、さらに、活性層17上にソース電極18とドレイン電極19が所定の間隔を開けて形成されている。
活性層17は、例えば、アモルファスシリコンや非晶質酸化物、有機半導体材料、カーボンナノチューブなどにより形成することができる。なお、活性層17を構成する材料は、これらに限定されるものではない。
活性層17を構成する非晶質酸化物としては、In、GaおよびZnのうちの少なくとも1つを含む酸化物(例えばIn−O系)が好ましく、In、GaおよびZnのうちの少なくとも2つを含む酸化物(例えばIn−Zn−O系、In−Ga−O系、Ga−Zn−O系)がより好ましく、In、GaおよびZnを含む酸化物が特に好ましい。In−Ga−Zn−O系非晶質酸化物としては、結晶状態における組成がInGaO(ZnO)m(mは6未満の自然数)で表される非晶質酸化物が好ましく、特に、InGaZnOがより好ましい。
活性層17を構成可能な有機半導体材料としては、フタロシアニン化合物や、ペンタセン、バナジルフタロシアニン等を挙げることができるがこれらに限定されるものではない。なお、フタロシアニン化合物の構成については、特開2009−212389号公報において詳細に説明されているため説明を省略する。
薄膜トランジスタ10の活性層17を非晶質酸化物や有機半導体材料、カーボンナノチューブで形成したものとすれば、X線等の放射線を吸収せず、あるいは吸収したとしても極めて微量に留まるため、信号出力部14におけるノイズの発生を効果的に抑制することができる。
また、活性層17をカーボンナノチューブで形成した場合、薄膜トランジスタ10のスイッチング速度を高速化することができ、また、可視光域での光の吸収度合の低い薄膜トランジスタ10を形成できる。なお、カーボンナノチューブで活性層17を形成する場合、活性層17に極微量の金属性不純物を混入するだけで、薄膜トランジスタ10の性能は著しく低下するため、遠心分離などにより極めて高純度のカーボンナノチューブを分離・抽出して形成する必要がある。
ここで、薄膜トランジスタ10の活性層17を構成する非晶質酸化物、有機半導体材料、カーボンナノチューブや、光電変換膜4を構成する有機光電変換材料は、いずれも低温での成膜が可能である。従って、基板1としては、半導体基板、石英基板、およびガラス基板等の耐熱性の高い基板に限定されず、プラスチック等の可撓性基板や、アラミド、バイオナノファイバを用いることもできる。具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリアリレート、ポリイミド、ポリシクロオレフィン、ノルボルネン樹脂、ポリ(クロロトリフルオロエチレン)等の可撓性基板を用いることができる。このようなプラスチック製の可撓性基板を用いれば、軽量化を図ることもでき、例えば持ち運び等に有利となる。
また、基板1には、絶縁性を確保するための絶縁層、水分や酸素の透過を防止するためのガスバリア層、平坦性あるいは電極等との密着性を向上するためのアンダーコート層等を設けてもよい。
一方、アラミドは、200度以上の高温プロセスを適用できるために透明電極材料を高温硬化させて低抵抗化でき、また、ハンダのリフロー工程を含むドライバICの自動実装にも対応できる。また、アラミドは、ITO(Indium Tin Oxide)やガラス基板と熱膨張係数が近いため、製造後の反りが少なく、割れにくい。また、アラミドは、ガラス基板等と比べて薄く基板を形成できる。なお、超薄型ガラス基板とアラミドを積層して基板を形成してもよい。
また、バイオナノファイバは、バクテリア(酢酸菌、Acetobacter Xylinum)が産出するセルロースミクロフィブリル束(バクテリアセルロース)と透明樹脂との複合したものである。セルロースミクロフィブリル束は、幅50nmと可視光波長に対して1/10のサイズで、かつ高強度、高弾性、低熱膨張である。バクテリアセルロースにアクリル樹脂、エポキシ樹脂等の透明樹脂を含浸・硬化させることで、繊維を60〜70%も含有しながら、波長500nmで約90%の光透過率を示すバイオナノファイバが得られる。バイオナノファイバは、シリコン結晶に匹敵する低い熱膨張係数(3〜7ppm)を有し、鋼鉄並の強度(460MPa)、高弾性(30GPa)で、かつフレキシブルであることから、ガラス基板等と比べて薄く基板1を形成できる。
図5は、放射線検出器20を構成するTFT基板30の構成を示す平面図である。図5に示すように、TFT基板30には、各々がセンサ部13、キャパシタ9および薄膜トランジスタ10を含んで構成される複数の画素32が一定方向(図5の行方向)、および当該一定方向に対する交差方向(図5の列方向)に2次元状に配列されている。
TFT基板30には、上記一定方向(行方向)に延設され、各薄膜トランジスタ10をオンオフさせるための複数本のゲート配線34と、上記交差方向(列方向)に延設され、オン状態の薄膜トランジスタ10を介して電荷を読み出すための複数本の信号配線36と、が設けられている。
また、センサ部13の各々は、バイアス線37が接続されている。バイアス線37は、後述するバイアス電圧生成部71に接続されている。センサ部13の各々には、バイアス線37を介してバイアス電圧生成部71からバイアス電圧が供給される。
TFT基板30は、平板状で、かつ平面視において外縁に4辺を有する四辺形状、より具体的には、矩形状に形成されている。
TFT基板30は、放射線の照射の有無を検出するために用いられる画素32と、放射線画像を撮影するための画素32とを含んでいる。以下では、放射線を検出するための画素32を放射線検出用画素32Aといい、残りの画素32を放射線画像撮影用画素32Bという。本実施形態に係る電子カセッテ40では、放射線検出用画素32Aを用いて放射線の照射開始を検出している。
図5に示すように、放射線検出用画素32Aにおいては、薄膜トランジスタ10のソースとドレインが短絡されている。これにより、放射線検出用画素32Aでは、キャパシタ9に蓄積された電荷が薄膜トランジスタ10のスイッチング状態にかかわらず信号配線36に流れ出す。
放射線検出用画素32Aは、TFT基板30上において、均一に分布するように配置されていてもよい。また、一例として図6に示すように、撮影領域の中央部を含む一部領域(本実施の形態では、放射線検出器20の撮影領域の中央部を中心とする矩形領域)20Aにおいて放射線検出用画素32Aを比較的低密度で配置し、その周辺の領域において、比較的高密度で配置してもよい。
TFT基板30において、撮影領域内に配置された放射線検出用画素32Aの配置位置における放射線画像の画素情報を得ることができない。このため、TFT基板30では、放射線検出用画素32Aが撮影領域内に分散するように配置され、コンソール110により、放射線検出用画素32Aの配置位置における放射線画像の画素情報を、当該放射線検出用画素32Aの周囲に位置する放射線画像取得用画素32Bにより得られた画素情報を用いて補間する欠陥画素補正処理が実行される。
次に、本実施の形態に係る電子カセッテ40の構成について説明する。図7は、本発明の実施形態に係る電子カセッテ40の構成を示す斜視図である。
図7に示すように、電子カセッテ40は、放射線を透過させる材料からなる筐体41を備えており、防水性、密閉性を有する構造とされている。電子カセッテ40は、手術室等で使用されるとき、血液や雑菌が付着するおそれがある。そこで、電子カセッテ40を防水性、密閉性を有する構造として、必要に応じて殺菌洗浄することにより、1つの電子カセッテ40を繰り返し続けて使用することができる。
筐体41の内部には、種々の部品を収容する空間Aが形成されており、当該空間A内には、放射線Xが照射される筐体41の照射面側から、患者(被写体)を透過した放射線Xを検出する放射線検出器20、および放射線Xのバック散乱線を吸収する鉛板43が順に配設されている。
放射線検出器20の配設位置に対応する領域が放射線を検出可能な撮影領域41Aとされている。筐体41の撮影領域41Aを有する面が電子カセッテ40における天板41Bとされており、本実施の形態に係る電子カセッテ40では、放射線検出器20が、TFT基板30が天板41B側となるように配置され、当該天板41Bの筐体41における内側の面(天板41Bの放射線が入射される面の反対側の面)に貼り付けられている。
一方、図7に示すように、筐体41の内部の一端側には、放射線検出器20と重ならない位置(撮影領域41Aの範囲外)に、後述するカセッテ制御部58や電源部70(共に図9参照。)を収容するケース42が配置されている。
筐体41は、電子カセッテ40全体の軽量化を図るために、例えば、カーボンファイバ(炭素繊維)、アルミニウム、マグネシウム、バイオナノファイバ(セルロースミクロフィブリル)、または複合材料等で構成されている。
複合材料としては、例えば、強化繊維樹脂を含む材料が用いられ、強化繊維樹脂には、カーボンやセルロース等が含まれる。具体的には、複合材料としては、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)や、発泡材をCFRPでサンドイッチした構造のもの、または発泡材の表面にCFRPをコーティングしたもの等が用いられる。なお、本実施の形態では、発泡材をCFRPでサンドイッチした構造のものが用いられている。これにより、筐体41をカーボン単体で構成した場合と比較して、筐体41の強度(剛性)を高めることができる。
図8は、電子カセッテ40の構成を示す断面図である。図8に示すように、筐体41の内部には、天板41Bと対向する背面部41Cの内面に支持体44が配置されている。放射線検出器20および鉛板43は、支持体44と天板41Bとの間にこの順で並んで配置されている。支持体44は、軽量化の観点、寸法偏差を吸収する観点から、例えば、発泡材で構成されており、鉛板43を支持する。
図8に示すように、天板41Bの内面には、放射線検出器20のTFT基板30を剥離可能に接着する接着部材80が設けられている。接着部材80としては、例えば、両面テープが用いられる。この場合、両面テープは、一方の接着面の接着力が他方の接着面の接着力よりも強くなるように形成されている。
具体的には、接着力の弱い面(弱接着面)は、180°ピール接着力で1.0N/cm以下に設定されている。そして、接着力の強い面(強接着面)が天板41Bに接し、弱接着面がTFT基板30に接する。これにより、ねじ等の固定部材等によって放射線検出器20を天板41Bに固定する場合と比べて電子カセッテ40の厚みを薄くすることができる。また、衝撃や荷重で天板41Bが変形しても、放射線検出器20は剛性の高い天板41Bの変形に追従するため、大きな曲率(緩やかな曲がり)しか発生せず、局所的な低曲率で放射線検出器20が破損する可能性が低くなる。さらに、放射線検出器20が天板41Bの剛性の向上に寄与する。
このように、本実施の形態に係る電子カセッテ40では、放射線検出器20を筐体41の天板41Bの内部に貼り付けているため、筐体41が、天板41B側と背面部41C側とで2つに分離可能とされている。放射線検出器20を天板41Bに貼り付けたり、天板41Bから剥離したりする際には、筐体41を天板41B側と背面部41C側とで2つに分離した状態とされる。
なお、本実施の形態では、放射線検出器20の天板41Bへの接着をクリーンルーム等で行わなくてもよい。なぜなら、放射線検出器20および天板41Bの間に放射線を吸収する金属片等の異物が混入した場合に、放射線検出器20を天板41Bから剥離して当該異物を除去できるからである。
図9は、本実施の形態に係る撮影システム104の電気系の要部構成を示す図である。図9に示すように、電子カセッテ40に内蔵された放射線検出器20を構成するTFT基板30の隣り合う2辺の一辺側にゲート線ドライバ52が配置され、他辺側に信号処理部54が配置されている。放射線検出器20を構成するTFT基板30の個々のゲート配線34はゲート線ドライバ52に接続され、TFT基板30の個々のデータ配線36は信号処理部54に接続されている。
また、筐体41の内部には、画像メモリ56と、カセッテ制御部58と、無線通信部60と、電源部70およびバイアス電圧生成部71を備えている。
TFT基板30の各薄膜トランジスタ10は、ゲート線ドライバ52からゲート配線34を介して供給される信号により行単位で順にオンされ、オン状態とされた薄膜トランジスタ10によって読み出された電荷は、電気信号としてデータ配線36を伝送されて信号処理部54に入力される。これにより、電荷は行単位で順に読み出され、二次元状の放射線画像が取得される。
信号処理部54は、図示しないチャージアンプ、サンプルホールド回路、マルチプレクサおよびA/D変換器を含んで構成されている。チャージアンプは、個々のデータ配線36を介してセンサ部13から読み出された電荷の量に応じた電圧レベルを有する電気信号に生成する。チャージアンプによって生成された電気信号の信号レベルはサンプルホールド回路に保持される。サンプルホールド回路の各々の出力端子には、共通のマルチプレクサに接続される。マルチプレクサは、サンプルホールド回路で保持された信号レベルをシリアルデータに変換してこれをA/D(アナログ/デジタル)変換器に供給する。A/D変換器は、マルチプレクサから供給されるアナログの電気信号をデジタル信号である画像データに変換する。
信号処理部54には画像メモリ56が接続されており、信号処理部54のA/D変換器から出力された画像データは画像メモリ56に順に記憶される。画像メモリ56は所定枚分の画像データを記憶可能な記憶容量を有しており、放射線画像の撮影が行われる毎に、撮影によって得られた画像データが画像メモリ56に順次記憶される。画像メモリ56はカセッテ制御部58と接続されている。
センサ部13には、バイアス配線37を介してバイアス電圧生成部71からバイアス電圧が印加される。センサ部13は、印加されるバイアス電圧の値が大きい程より多くの電荷を発生させる。すなわち、センサ部13に印加されるバイアス電圧の値が大きい程、放射線の検出感度が向上する。バイアス電圧生成部71は、出力電圧が可変とされた可変電圧源であり、後述するカセッテ制御部58から供給される制御信号に応じた電圧レベルのバイアス電圧をセンサ部13に供給する。すなわち、センサ部13による放射線の検出感度はカセッテ制御部58により制御される。
カセッテ制御部58は、上記したバイアス電圧生成部71の出力電圧制御を含む電子カセッテ40全体の動作を統括的に制御する。カセッテ制御部58は、マイクロコンピュータを含んで構成され、CPU(中央処理装置)58A、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を含むメモリ58B、フラッシュメモリ等からなる不揮発性の記憶部58Cを備えている。カセッテ制御部58には無線通信部60が接続されている。
無線通信部60は、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11a/b/g等に代表される無線LAN(Local Area Network)規格に対応しており、外部機器との間での無線通信による各種情報の伝送を制御する。カセッテ制御部58は、無線通信部60を介して、放射線画像の撮影に関する制御を行うコンソール110などの外部装置と無線通信が可能とされており、コンソール110等との間で各種情報の送受信が可能とされている。コンソール110から供給される被写体情報や曝射条件は、この無線通信部60によって受信される。
電子カセッテ40には電源部70が設けられており、上述した各種回路や各素子(ゲート線ドライバ52、信号処理部54、画像メモリ56、無線通信部60、カセッテ制御部58として機能するマイクロコンピュータ、バイアス電圧生成部71等)は、電源部70から供給された電力によって作動する。電源部70は、電子カセッテ40の可搬性を損なわないように、バッテリ(充電可能な二次電池)を内蔵しており、充電されたバッテリから各種回路・素子へ電力を供給する。なお、図9では、電源部70と各種回路や各素子を接続する配線を省略している。
図9に示すように、コンソール110は、サーバ・コンピュータとして構成されており、操作メニューや撮影された放射線画像等を表示するディスプレイ111と、複数のキーを含んで構成され、各種の情報や操作指示が入力される操作パネル112と、を備えている。
また、本実施の形態に係るコンソール110は、装置全体の動作を司るCPU113と、制御プログラムを含む各種プログラム等が予め記憶されたROM114と、各種データを一時的に記憶するRAM115と、各種データを記憶して保持するHDD(ハードディスク・ドライブ)116と、ディスプレイ111への各種情報の表示を制御するディスプレイドライバ117と、操作パネル112に対する操作状態を検出する操作入力検出部118と、を備えている。また、コンソール110は、無線通信により、放射線発生装置120との間で後述する曝射条件等の各種情報の送受信を行うと共に、電子カセッテ40との間で画像データ等の各種情報の送受信を行う無線通信部119を備えている。
CPU113、ROM114、RAM115、HDD116、ディスプレイドライバ117、操作入力検出部118、および無線通信部119は、システムバスBUSを介して相互に接続されている。従って、CPU113は、ROM114、RAM115、HDD116へのアクセスを行うことができると共に、ディスプレイドライバ117を介したディスプレイ111への各種情報の表示の制御、および無線通信部119を介した放射線発生装置120および電子カセッテ40との各種情報の送受信の制御を各々行うことができる。また、CPU113は、操作入力検出部118を介して操作パネル112に対するユーザの操作状態を把握することができる。
放射線発生装置120は、放射線源121と、コンソール110との間で曝射条件等の各種情報を送受信する無線通信部123と、受信した曝射条件に基づいて放射線源121を制御する制御部122と、を備えている。
制御部122もマイクロコンピュータを含んで構成されており、受信した曝射条件等を記憶する。このコンソール110から受信する曝射条件には管電圧、管電流、曝射時間等の情報が含まれている。制御部122は、受信した曝射条件に基づいて放射線源121から放射線Xを照射させる。
電子カセッテ40は、放射線画像の撮影に先立って、コンソール110から通知される被写体情報および曝射条件に基づいて放射線の照射開始を検出する際の検出感度を調整することにより電源部70を構成するバッテリからの電力供給量を調整する電力調整機能を有している。以下にかかる電力調整機能について説明する。
電子カセッテ40のカセッテ制御部58には、放射線画像の撮影に先立って、コンソール110の無線通信部119を介して被写体情報および曝射条件が通知される。被写体情報には、例えば、被写体の撮影対象部位および撮影姿勢などが含まれる。曝射条件には、例えば、管電流、管電圧および曝射時間などが含まれる。カセッテ制御部58は、被写体情報および曝射条件に基づいて、放射線画像の撮影時において放射線源121から出射され、被写体を透過して電子カセッテ40に照射される放射線の所定期間内における照射線量を導出する。
カセッテ制御部58は、自身の記憶部58C内に図10に例示するような第1の参照テーブル500を備えており、コンソール110から取得した被写体情報および曝射条件をキーとして第1の参照テーブル500を検索することにより電子カセッテ40の放射線の被照射面(撮影面)に照射される放射線の所定期間内における照射線量を導出する。図10においてA〜Dは、撮影対象部位を示し、a1〜a4、b1〜b4、c1〜c4、d1〜d4は、各撮影対象部位について設定され得る管電流および管電圧から定まる放射線の強度を示し、X1〜X8は、撮影対象部位A〜Dおよび放射線の強度a1〜d4に対応する電子カセッテ40に照射される放射線の所定期間内における概略の照射線量の推定値である。撮影対象部位が放射線を透過しにくい(すなわち減衰係数の高い)部位であったり、厚みの大きい部位であった場合には、電子カセッテ40に照射される放射線の所定期間内における照射線量は小さくなり逆の場合には照射線量は大きくなる。また、放射線発生装置120に対して設定される管電流や管電圧の値が小さい程電子カセッテ40に照射される放射線の所定期間内における照射線量は小さくなる。従って、撮影対象部位、管電圧および管電流などの入力情報に基づいて、電子カセッテ40に照射される放射線の所定期間内における照射線量を推定することは可能である。第1の参照テーブル500には、実験やシミュレーション等によって求められた放射線の照射線量X1〜X8が被写体情報および曝射条件と対応付けられて記憶部58C内に記憶されている。なお、第1の参照テーブル500は上記した以外のパラメータ(例えば被写体の性別、年齢、身長、体重、体脂肪率、撮影対象部位の厚さなど)が含まれていてもよい。また、カセッテ制御部58は、被写体情報および曝射条件に基づいて、被写体を透過することによって減衰した放射線の強度を算出し、算出された放射線の強度から電子カセッテ40に所定期間内に照射される放射線の照射線量を算出することとしてもよい。この場合、第1の参照テーブル500が不要となるが、放射線の照射線量を算出するための処理時間が必要となる。
また、カセッテ制御部58は、導出した放射線の照射線量に基づいてセンサ部13に印加するバイアス電圧の値を導出する。カセッテ制御部58は、自身の記憶部58C内に図11に例示するような第2の参照テーブル501を備えている。第2の参照テーブル501において、電子カセッテ40に照射される放射線の所定期間内における照射線量X1〜X8と、センサ部13に印加すべきバイアス電圧の値V1〜V8とが対応付けられている。カセッテ制御部58は、被写体情報および曝射条件に基づいて導出した放射線の照射線量をキーとして第2の参照テーブル501を検索することによりセンサ部13に印加すべきバイアス電圧の値を導出する。
ここで、放射線画像の撮影時において、電子カセッテ40に所定期間内に照射される放射線の照射線量が比較的小さい場合には、センサ部13に印加するバイアス電圧の値を比較的大きくしてセンサ部13の検出感度を高くする必要がある。検出感度が不十分である場合には、放射線の照射開始を適正に検出することができず、被写体に対して放射線が照射されているにもかかわらず撮影動作に移行することができない。一方、電子カセッテ40に所定期間内に照射される放射線の照射線量が比較的大きい場合には、センサ部13の検出感度をある程度低下させても放射線の照射開始を検出することが可能である。この場合、センサ部13に印加するバイアス電圧の値を比較的小さくすることができる。
第2の参照テーブル501では、電子カセッテ40に照射される放射線の所定期間内における照射線量が大きい程、センサ部13に印加されるバイアス電圧が小さくなるように照射線量とバイアス電圧の対応付けがなされている。すなわち、カセッテ制御部58は、放射線の照射開始を検出する際に、電子カセッテ40に照射される放射線の照射線量を特定し、特定した照射線量が大きい程センサ部13に印加するバイアス電圧が小さくなるようにバイアス電圧生成部71を制御し、これによって電源部70を構成するバッテリからの電力供給量を削減する。かかる電子カセッテ40の電力調整機能によれば、放射線の照射線量に関わらず比較的高いバイアス電圧を固定的に印加する場合と比較して、電子カセッテ40の照射待機状態における消費電力の低減を図ることが可能となる。
なお、バイアス電圧の調整ステップ数は第2の参照テーブル501を書き換えることにより適宜増減することが可能である。また、電子カセッテ40に照射される放射線の所定期間内における照射線量とバイアス電圧との関係式を予め記憶部58C内に記憶しておき、カセッテ制御部38が、当該関係式からセンサ部13に印加するバイアス電圧を算出することとしてもよい。この場合、第2の参照テーブル501は不要となる。
次に、本実施の形態に係る撮影システム104の作用を説明する。
まず、図12を参照して、放射線画像の撮影を行う際のコンソール110の作用を説明する。なお、図12は、操作パネル112を介して放射線画像撮影を実行する旨の指示入力が行われた際にコンソール110のCPU113によって実行される放射線画像撮影処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。当該プログラムはROM114の所定領域に予め記憶されている。
図12のステップ300では、CUP113は、予め定められた初期情報入力画面をディスプレイ111により表示させるようにディスプレイドライバ117を制御し、次のステップ302にて所定情報の入力待ちを行う。
図13には、上記ステップ300の処理によってディスプレイ111により表示される初期情報入力画面の一例が示されている。図13に示すように、本実施の形態に係る初期情報入力画面では、これから放射線画像の撮影を行う患者(被写体)の氏名、撮影対象部位、撮影時の姿勢、および撮影時の放射線Xの曝射条件(本実施の形態では、放射線Xを曝射する際の管電圧、管電流および曝射時間)の入力を促すメッセージと、これらの情報の入力領域が表示される。
図13に示す初期情報入力画面がディスプレイ111に表示されると、撮影者は、撮影対象とする患者(被写体)の氏名、撮影対象部位、撮影時の姿勢、および曝射条件を、各々対応する入力領域に操作パネル112を介して入力する。
そして、撮影者は、患者(被写体)と共に放射線撮影室180に入室し、撮影時の姿勢が立位または臥位である場合は、対応する立位台160の保持部162または臥位台164の保持部166に電子カセッテ40を保持させると共に放射線源121を対応する位置に位置決めした後、患者(被写体)を所定の撮影位置に位置(ポジショニング)させる。これに対し、撮影対象部位が腕部、脚部等の電子カセッテ40を保持部に保持させない状態で放射線画像の撮影を行う場合に、撮影者は、当該撮影対象部位を撮影可能な状態に患者(被写体)、電子カセッテ40、および放射線源121を位置決め(ポジショニング)する。
その後、撮影者は、放射線撮影室180を退室し、上記初期情報入力画面の下端近傍に表示されている終了ボタンを、操作パネル112を介して指定する。撮影者によって終了ボタンが指定されると、上記ステップ302が肯定判定となってステップ304に移行する。
ステップ304では、CPU113は、上記初期情報入力画面において入力された情報(以下、「初期情報」という。)を電子カセッテ40に無線通信部119を介して送信した後、次のステップ306にて、上記初期情報に含まれる曝射条件を放射線発生装置120へ無線通信部119を介して送信することにより当該曝射条件を設定する。これに応じて放射線発生装置120の制御部122は、受信した曝射条件での曝射準備を行う。
次のステップ308では、CPU113は、曝射開始を指示する指示情報を放射線発生装置120および電子カセッテ40へ無線通信部119を介して送信する。
これに応じて、放射線源121は、放射線発生装置120がコンソール110から受信した曝射条件に応じた管電圧および管電流での放射線Xの出射を開始する。放射線源121から出射された放射線Xは、患者(被写体)を透過した後に電子カセッテ40に到達する。
一方、電子カセッテ40のカセッテ制御部58は、上記曝射開始を指示する指示情報を受信すると、放射線検出用画素32Aによって検出された放射線の線量が、放射線の照射が開始されたことを検出するための値として予め定められた閾値以上となるまで待機する。電子カセッテ40は、放射線検出用画素32Aによって検出された放射線の線量が上記の閾値以上となったものと判定すると放射線画像の撮影動作を開始する。電子カセッテ40は、放射線の照射開始から所定の蓄積時間が経過した後、放射線の撮影動作を終了し、当該撮影によって得られた画像データをコンソール110に送信する。
そこで、次のステップ310では、CPU113は、上記画像データが電子カセッテ40から受信されるまで待機し、次のステップ312にて、受信した画像データに対し、前述した欠陥画素補正処理を施した後、シェーディング補正等の各種の補正を行う画像処理を実行する。
次のステップ314では、CPU113は、上記画像処理が行われた画像データ(以下、「補正画像データ」という。)をHDD116に記憶し、次のステップ316にて、補正画像データにより示される放射線画像を、確認等を行うためにディスプレイ111によって表示させるようにディスプレイドライバ117を制御する。
次のステップ318では、CPU113は、補正画像データをRISサーバ150へ病院内ネットワーク102を介して送信し、その後に本放射線画像撮影処理プログラムを終了する。なお、RISサーバ150へ送信された補正画像データはデータベース150Aに格納され、医師が撮影された放射線画像の読影や診断等を行うことが可能となる。
次に、図14を参照して、コンソール110から上記初期情報を受信した際の電子カセッテ40の作用を説明する。なお、図14は、初期情報を受信した際に電子カセッテ40のカセッテ制御部58のCPU58Aにより実行されるカセッテ撮影処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。カセッテ撮影処理プログラムはカセッテ制御部58の記憶部58Cの所定領域に予め記憶されている。
ステップ400では、CPU58Aは、コンソール110からの前述した曝射開始を指示する指示情報の受信待ちを行い、次のステップ402では、以下に説明する検出感度設定処理プログラムを実行する。
図15は、CPU58Aにおいて実行される検出感度設定処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。このプログラムも、カセッテ制御部58の記憶部58Cの所定領域に予め記憶されている。
図15のステップ450では、CPU58Aは、コンソール110から供給された初期情報に含まれる被写体情報としての撮影対象部位と曝射条件としての管電流および管電圧をキーとして記憶部58Cに格納されている第1の参照テーブル500(図10参照)を検索することにより、電子カセッテ40に照射される放射線の所定期間内における照射線量を導出する。
次のステップ452では、CPU58Aは、上記ステップ450において導出した放射線の照射線量をキーとして、記憶部58Cに格納されている第2の参照テーブル501(図11参照)を検索することにより、センサ部13に印加すべきバイアス電圧の値を導出する。なお、第2の参照テーブル501は、ステップ450において導出された放射線の照射線量が大きい程、小さい値のバイアス電圧が導出されるように構築されている。
次のステップ454では、CPU58Aは、ステップ452において導出したバイアス電圧をセンサ部13に印加すべく制御信号をバイアス電圧生成部71に供給し、バイアス電圧生成部71の出力電圧を制御して本検出感度設定処理プログラムを終了する。バイアス電圧生成部71は、かかる制御信号を受信すると、CPU58Aによって導出されたバイアス電圧を出力し、当該バイアス電圧をセンサ部13の各々に印加する。
検出感度設定処理プログラムが終了すると、カセッテ撮影処理プログラム(メイン・ルーチン)のステップ404に移行する。ステップ404では、CPU58Aは、信号処理部54に制御信号を供給して、放射線検出用画素32Aからの電荷の読み出し処理を信号処理部54に実行させる。放射線検出用画素32Aから読みだされた電荷の量は、照射された放射線の線量を示す放射線量情報(検知信号)としてカセッテ制御部58のメモリ58Bに一時的に記憶される。CPU58Aはメモリ58Bにアクセスすることにより放射線量情報(検知信号)を取得する。
次のステップ406では、CPU58Aは、先のステップ404で取得した放射線量情報(検知信号)によって示される放射線の線量が、放射線の照射開始を検出するために予め定められた所定の閾値以上であるか否かを判定する。ステップ406において否定判定となった場合には、ステップ404に戻る一方、肯定判定となった場合には放射線源121から放射線の曝射が開始されたものとみなしてステップ408に移行する。なお、CPU58Aは、放射線の照射開始を検出するまでの間、所定期間毎に放射線検出用画素32Aおよび放射線画像撮影用画素32Bに蓄積された暗電荷を放出するためのリセット動作を実施するべく制御信号をゲート線ドライバ52に供給してもよい。かかる制御信号を受信したゲート線ドライバ52は、ゲート配線34に順次駆動信号を供給し、薄膜トランジスタ10を1ラインずつオンさせる。これにより、放射線検出用画素32Aおよび放射線画像撮影用画素32Bに蓄積された暗電荷がデータ配線36に放出され、各画素のリセットが行われる。
次のステップ408では、CPU58Aは、ゲート線ドライバ52に全ての薄膜トランジスタ10をオフ状態とすべく制御信号を供給する。これにより、放射線画像撮影用画素32Bでは、放射線の照射に応じて発生した電荷の蓄積が開始され、放射線画像の撮影動作に移行する。このとき、CPU58Aは、放射線撮影画素32Bのセンサ部13に印加するバイアス電圧を上記のステップ452(図15参照)において導出したバイアス電圧とは異なる電圧に設定することとしてもよい。例えば、CPU58Aは、本ステップ408において、バイアス電圧を設定範囲の上限値に設定するべく制御信号をバイアス電圧生成部71に供給することとしてもよい。すなわち、センサ部13の放射線画像撮影時における検出感度を、放射線の照射開始検出時における検出感度よりも高く設定してもよい。このように、CPU58Aは、放射線画像の撮影時における放射線の検出感度を放射検出時における検出感度とは独立に制御する。
次のステップ410では、CPU58Aは、蓄積動作に移行してから所定の蓄積時間が経過したか否かを判断する。蓄積時間は、曝射条件として設定された放射線の曝射時間に応じて設定される。CPU58Aは、蓄積動作に移行後、所定の蓄積時間が経過したと判断すると、処理をステップ412に移行する。
次のステップ412では、CPU58Aは、ゲート線ドライバ52に制御信号を供給することによりゲート線ドライバ52から1ラインずつ順に各ゲート配線34にオン信号を出力させ、各ゲート配線34に接続された各薄膜トランジスタ10を1ラインずつ順にオンさせる。これにより、各コンデンサ9に蓄積された電荷が各データ配線36に読み出され、信号処理部54でデジタルの画像データに変換されて、画像メモリ56に記憶される。
次のステップ414では、CPU58Aは、画像メモリ56に記憶された画像データを読み出し、読み出した画像データを無線通信部60を介してコンソール110に送信した後、本カセッテ撮影処理プログラムを終了する。
ところで、本実施の形態に係る電子カセッテ40において、図8に示すように、TFT基板30側から放射線Xが照射されるように放射線検出器20が配置されている。
ここで、放射線検出器20は、図16に示すように、シンチレータ8が形成された側から放射線が照射されて、当該放射線の入射面とは反対側に設けられたTFT基板30により放射線画像を読み取る、いわゆる裏面読取方式(PSS:Penetration Side Sampling)とされた場合、シンチレータ8の同図上面側(TFT基板30との接合面とは反対側)でより強く発光する。一方、TFT基板30側から放射線が照射されて、当該放射線の入射面側に設けられたTFT基板30により放射線画像を読み取る、いわゆる表面読取方式(ISS:Irradiation Side Sampling)とされた場合、TFT基板30を透過した放射線がシンチレータ8に入射してシンチレータ8のTFT基板30との接合面側がより強く発光する。TFT基板30に設けられた各センサ部13には、シンチレータ8で発生した光により電荷が発生する。このため、放射線検出器20は、表面読取方式とされた場合の方が裏面読取方式とされた場合よりもTFT基板30に対するシンチレータ8の発光位置が近いため、撮影によって得られる放射線画像の分解能が高い。
また、放射線検出器20は、光電変換膜4を有機光電変換材料により構成しており、光電変換膜4で放射線がほとんど吸収されない。このため、本実施の形態に係る放射線検出器20は、表面読取方式により放射線がTFT基板30を透過する場合でも光電変換膜4による放射線の吸収量が少ないため、放射線に対する感度の低下を抑えることができる。表面読取方式では、放射線がTFT基板30を透過してシンチレータ8に到達するが、このように、TFT基板30の光電変換膜4を有機光電変換材料により構成した場合、光電変換膜4での放射線の吸収が殆どなく放射線の減衰を少なく抑えることができるため、表面読取方式に適している。
また、薄膜トランジスタ10の活性層17を構成する非晶質酸化物や光電変換膜4を構成する有機光電変換材料は、いずれも低温での成膜が可能である。このため、基板1を放射線の吸収が少ないプラスチック樹脂、アラミド、バイオナノファイバで形成することができる。このように形成された基板1は放射線の吸収量が少ないため、放射線がTFT基板30を透過する表面読取方式(ISS)の場合でも、放射線に対する感度の低下を抑えることができる。
また、本実施の形態によれば、図8に示すように、放射線検出器20をTFT基板30が天板41B側となるように筐体41内の天板41Bに貼り付けているが、基板1を剛性の高いプラスチック樹脂、アラミド、バイオナノファイバで形成した場合、放射線検出器20自体の剛性が高いため、筐体41の天板41Bを薄く形成することができる。また、基板1を剛性の高いプラスチック樹脂やアラミド、バイオナノファイバで形成した場合、放射線検出器20自体が可撓性を有するため、撮影領域41Aに衝撃が加わった場合でも放射線検出器20が破損しづらい。
以上の説明から明らかなように、本発明の実施形態に係る電子カセッテ40は、コンソール110から供給される被写体情報および曝射条件に基づいて、放射線源121から放射線が出射される前に電子カセッテ40に照射される放射線の所定期間内における照射線量を導出する。そして、電子カセッテ40は、導出した放射線の照射線量に基づいてセンサ部13に印加すべきバイアス電圧の値を導出し、放射線の照射開始の検出感度を設定する。このとき、電子カセッテ40は、導出された放射線の照射線量が大きい程、電源部70からの電力供給量が小さくなるように、放射線の照射開始の検出感度を低くする。すなわち、カセッテ制御部58は、導出された放射線の照射線量が大きい程、バイアス電圧の値が小さくなるように制御する。このように、電子カセッテ40は、推定された放射線の照射線量に応じてセンサ部13に印加するバイアス電圧を変化させて検出感度を適宜調整するので、放射線の照射開始を検出するために必要とされるバイアス電圧よりも大きい過剰なバイアス電圧の印加を防止することができる。従って、放射線の照射線量に関わらず過剰なバイアス電圧を固定的に印加する場合と比較して、照射待機状態における消費電力の低減を図ることが可能となる。また、電子カセッテ40は、推定された放射線の照射線量に応じて放射線の検出感度を適宜調整するので、常に高感度設定とした場合と比較して放射線の照射開始の誤検出を防止することができる。
なお、本実施形態では、放射線検出用画素32Aのセンサ部13と放射線画像撮影用画素32Bのセンサ部13とをバイアス線37を介して共通のバイアス電圧生成部71に接続する場合を例示したが、これに限定されるものではない。すなわち、図17に示すように、放射線検出用画素32Aのセンサ部13にバイアス電圧を供給するための第1のバイアス電圧生成部71Aと、放射線画像撮影用画素32Bのセンサ部13にバイアス電圧を供給するための第2のバイアス電圧生成部71Bとを別々に設けてもよい。この場合、放射線の照射開始を検出する際には、放射線検出用画素32Aのセンサ部13に対してバイアス電圧を印加する第1のバイアス電圧生成部71Aの出力電圧は、上記の実施形態と同様、推定された放射線の照射線量に応じて制御される。また、この場合、放射線検出用画素32Aによって放射線の照射開始が検出された後は、第1のバイアス電圧供給71Aからのバイアス電圧の供給を停止させるように制御してもよい。これにより、消費電力の更なる削減を図ることができる。一方、放射線画像撮影用画素32Bのセンサ部13に対してバイアス電圧を印加する第2のバイアス電圧生成部71Bの出力電圧は、放射線画像の撮影に適した値となるように第1のバイアス電圧生成部71Aとは独立に制御される。
[第2の実施形態]
以下に、本発明の第2の実施形態に係る電子カセッテについて説明する。上記した第1の実施形態に係る電子カセッテ40は、電子カセッテ40に照射される放射線の所定期間内における照射線量を導出し、導出された放射線の照射線量に応じてセンサ部13に印加するバイアス電圧の値を調整することにより、電源部70からの電力供給量を調整するものであった。これに対し、第2の実施形態に係る電子カセッテ40では、導出された放射線の照射線量に応じて、信号処理部54を構成するチャージアンプの駆動数を調整することにより、電源部70からの電力供給量を調整するものである。
図18は、電子カセッテ40を構成する信号処理部54の構成を示す図である。なお、信号処理部54以外の構成部分は、上記した第1の実施形態と同様であるので、それらの説明は省略する。
図18に示すように、信号処理部54は、データ配線36の各々に接続されたチャージアンプ92を含んでいる。なお、各データ配線36には、1つ以上の放射線検出用画素32Aが接続されているものとする。チャージアンプ92は、反転入力端子がデータ配線36に接続され、非反転入力端子が接地電位に接続されたオペアンプ(演算増幅回路)92Aと、オペアンプ92Aの反転入力端子に一方の端子が接続され、オペアンプ92Aの出力端子に他方の端子が接続されたキャパシタ92Bと、キャパシタ92Bに並列接続されたリセットスイッチ92Cと、を含んでいる。チャージアンプ92は、更に、電源ライン92Dとオペアンプ92Aの電源入力端子と間にスイッチ92Eを有する。すなわち、オペアンプは、スイッチ92Eがオンすることにより電源ライン92Dから駆動電力が供給されて動作可能状態となる。スイッチ92Eのオンオフの切り替えは、カセッテ制御部58から供給される制御信号に応じて行われる。
放射線の照射開始を検出する際に放射線検出用画素32Aの各々において生成された電荷は、信号配線36を介してチャージアンプ92のキャパシタ92Bに蓄積される。チャージアンプ92はキャパシタ92Bに蓄積された電荷の量に応じた信号レベルを有する電気信号を生成し、これをサンプルホールド回路93に供給する。チャージアンプ92から出力される電気信号は、カセッテ制御部58から供給される制御信号に応じてリセットスイッチ92Cがオン状態となることにより一定期間毎にリセットされる。各チャージアンプ92の出力端子は、サンプルホールド回路93の入力端子に接続されている。
サンプルホールド回路93は、チャージアンプ92から供給される電気信号の信号レベルをカセッテ制御部58から供給される制御信号に応じて保持する。すなわち、サンプルホールド回路93は、所定のサンプリング周期でチャージアンプ92から出力される電気信号の信号レベルをサンプリングする。サンプルホールド回路93の各々の出力端子は、共通のマルチプレクサ94に接続される。
マルチプレクサ94は、サンプルホールド回路93に保持された信号レベルをカセッテ制御部58から供給される制御信号に応じて順次選択して出力する。すなわち、マルチプレクサ94は、サンプルホールド回路93からの電気信号をシリアルデータに変換してこれをA/D(アナログ/デジタル)変換器95に供給する。
A/D変換器95は、マルチプレクサ94から順次供給される電気信号の信号レベルをデジタル信号に変換し、これによって得られたデジタル値を放射線量情報(検知信号)としてカセッテ制御部58のメモリ58Bに一時的に記憶させる。
カセッテ制御部58は、放射線の照射待機時において、放射線検出用画素32Aに蓄積された電荷の読み出し処理を信号処理部54に実行させ、メモリ58Bにアクセスして放射線検出用画素32Aから読みだされた電荷の量、すなわち照射された放射線の線量を示す放射線量情報(検知信号)を取得する。カセッテ制御部58は、例えば、A/D変換器95から順次出力される信号配線36毎の放射線量情報(検知信号)を合算し、これによって得られた合算値が、放射線の照射開始を検出するために予め定められた所定の閾値以上であると判定された場合には、放射線源121から放射線の曝射が開始されたものと判断する。
本実施形態に係る電子カセッテ40も、放射線画像の撮影に先立ってコンソール110から通知される被写体情報および曝射条件に基づいて、放射線の照射開始を検出する際の検出感度を調整することにより電源部70を構成するバッテリからの電力供給量を調整する電力調整機能を有している。以下に本実施形態に係る電力調整機能について説明する。
カセッテ制御部58は、上記した第1の実施形態の場合と同様、自身の記憶部58C内に図10に例示するような第1の参照テーブル500を備えており、コンソール110から取得した被写体情報および曝射条件をキーとして第1の参照テーブル500を検索することにより電子カセッテ40に照射される放射線の所定期間内における照射線量を導出する。なお、カセッテ制御部58は、被写体情報および曝射条件に基づいて、被写体を透過することによって減衰した放射線の強度を算出し、算出された放射線の強度から電子カセッテ40に所定期間内に照射される放射線の線量を算出することとしてもよい。この場合、第1の参照テーブル500が不要となるが、放射線の線量を算出するための処理時間が必要となる。
また、カセッテ制御部58は、導出した放射線の照射線量に基づいて、信号処理部54のチャージアンプ92の駆動数を導出する。カセッテ制御部58は、自身の記憶部58C内に図19に例示するような第3の参照テーブル502を備えている。第3の参照テーブル502において、電子カセッテ40に照射される放射線の所定期間内における照射線量X1〜X8と、駆動すべきチャージアンプ92の数N1〜N8とが対応付けられている。カセッテ制御部58は、導出した放射線の照射線量をキーとして第3の参照テーブル502を検索することにより、駆動すべきチャージアンプ92の数(駆動数)を導出する。
ここで、カセッテ制御部58は、上記したように、A/D変換器95から順次出力される各信号配線36に対応するデジタル値を合算し、これによって得られた合算値に基づいて放射線の照射開始を検出する。放射線画像の撮影時において電子カセッテ40に所定期間内に照射される放射線の照射線量が比較的小さい場合には、チャージアンプ92の駆動数を比較的多くすることにより、上記合算値を大きくし、放射線の照射開始の検出感度を高める必要がある。一方、電子カセッテ40に所定期間内に照射される放射線の照射線量が比較的大きい場合には、チャージアンプ92の駆動数を削減して、放射線の照射開始の検出感度を低くしても十分な大きさの合算値を得ることができる。本実施形態に係る電子カセッテ40では、チャージアンプ92の駆動数を制御することにより、放射線の照射開始の検出感度を調整する。
第3の参照テーブル502には、電子カセッテ40に照射される放射線の所定期間内における線量が大きくなる程、チャージアンプ92の駆動数が少なくなるように照射線量とチャージアンプ92の駆動数との対応付けがなされている。すなわち、カセッテ制御部58は、放射線の照射開始を検出する際に、電子カセッテ40に照射される放射線の線量を特定し、特定した線量が大きくなる程チャージアンプの駆動数が少なくなるように信号処理部54のスイッチ92Eを制御する。これにより、常に高い検出感度を維持するべく放射線の照射線量に関わらず、常に全てのチャージアンプ92を駆動する場合と比較して照射待機状態における消費電力の低減を図ることが可能となる。
なお、駆動数の調整ステップ数は、第3の参照テーブル502を書き換えることにより、適宜増減することが可能である。また、電子カセッテ40に照射される放射線の所定期間内における照射線量とチャージアンプ92の駆動数との関係式を予め記憶部58C内に記憶しておき、カセッテ制御部38が、当該関係式からチャージアンプ92の駆動数を算出することとしてもよい。
また、カセッテ制御部58は、チャージアンプ92の駆動数に代えて、または駆動数とともにどのデータ配線36に接続されているチャージアンプ92を駆動するかを導出することとしてもよい。この場合、TFT基板30上のどの位置に配置されている放射線検出用画素32Aを有効とするかを決めることになる。カセッテ制御部58は、有効となる放射線検出用画素32AがTFT基板30上で偏在しないように駆動するチャージアンプ92を導出することが好ましい。換言すれば、有効となる放射線検出用画素32AがTFT基板30上で均一に分散するように駆動するチャージアンプ92を導出することが好ましい。例えば、カセッテ制御部58は、駆動するチャージアンプ92が1ラインまたは複数ラインおきとなるように制御してもよい。
以下に、図14に示されるカセッテ撮影処理プログラムのステップ402において実行される本実施形態に係る検出感度設定処理プログラムについて図20を参照しつつ説明する。図20は、カセッテ制御部58のCPU58Aによって実行される本実施形態に係る検出感度設定処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、図15に示される第1の実施形態に係る検出感度設定処理プログラムに係るフローチャートに対応するものである。
図20のステップ460では、CPU58Aは、コンソール110から供給された初期情報に含まれる被写体情報としての撮影対象部位と、曝射条件としての管電流および管電圧をキーとして、記憶部58Cに格納されている第1の参照テーブル500(図10参照)を検索することにより、電子カセッテ40に照射される放射線の所定期間内における照射線量を導出する。
次のステップ462では、CPU58Aは、上記ステップ460において導出した放射線の照射線量をキーとして、記憶部58Cに格納されている第3の参照テーブル502(図19参照)を検索することにより、当該照射線量に対応するチャージアンプ92の駆動数を導出する。なお、第3の参照テーブル502は、ステップS460において導出された放射線の照射線量が大きい程、小さい値の駆動数が導出されるように構築されている。
次のステップ464では、CPU58Aは、ステップ462において導出した駆動数となるように、チャージアンプ92の電源入力端子と電源ラインとの間に設けられたスイッチ92Eを選択的にオン状態とし、本検出感度設定処理プログラムを終了する。信号処理部54においては、カセッテ制御部58によって選択されたチャージアンプ92のスイッチ92Eのみがオン状態とされ、上記ステップ462において導出された駆動数のチャージアンプ92に対してのみ電力が供給される。
尚、放射線の照射開始が検出された後、放射線画像撮影用画素32Bでは、放射線の照射に応じて発生した電荷の蓄積が開始され、放射線画像の撮影動作に移行する。このとき、CPU58Aは、チャージアンプ92の駆動数を上記のステップ462において導出したものとは異なる駆動数に設定することとしてもよい。例えば、CPU58Aは、全てのチャージアンプ92を駆動するべくスイッチ92Eを制御してもよい。すなわち、放射線画像撮影時における放射線の検出感度を、放射線の照射開始検出時における放射線の検出感度よりも高く設定してもよい。このように、CPU58Aは、放射線画像の撮影時における放射線の検出感度を放射検出時における放射線の検出感度とは独立に制御する。
以上の説明から明らかなように、本発明の実施形態に係る電子カセッテ40は、コンソール110から供給される被写体情報および曝射条件に基づいて、放射線源121から放射線の照射が行われる前に電子カセッテ40に照射される放射線の所定期間内における照射線量を導出する。そして、電子カセッテ40は、導出した放射線の照射線量に基づいてチャージアンプ92の駆動数を導出することにより、放射線の照射開始の検出感度を設定する。このとき、電子カセッテ40は、導出された放射線の照射線量が大きい程、電源部70からの電力供給量が小さくなるように、放射線の照射開始の検出感度を低くする。すなわち、電子カセッテ40は、導出された放射線の照射線量が大きい程、チャージアンプ92の駆動数が小さくなるように制御する。このように、カセッテ制御部58は、推定された放射線の照射線量に応じてチャージアンプ92の駆動数を変化させて検出感度を適宜調整するので、放射線の照射開始を検出するために必要とされる数以上のチャージアンプ92の使用を防止することができる。従って、放射線の照射線量に関わらず、全てのチャージアンプを駆動させる場合と比較して、照射待機状態における消費電力の低減を図ることが可能となる。また、電子カセッテ40は、推定された放射線の照射線量に応じて放射線の検出感度を適宜調整するので、常に高感度設定とした場合と比較して放射線の照射開始の誤検出を防止することができる。
このように、本実施形態では、導出された放射線の照射線量に応じて、チャージアンプ92の駆動数によって有効となる放射線検出用画素32Aの数(有効数)を調整して電源部70からの電力供給量を調整している。ここで、有効となる放射線検出用画素32Aの数(有効数)を調整する他の方法としてバイアス電圧を印加するセンサ部13の数を調整する方法が挙げられる。従って、カセッテ制御部58は、チャージアンプ92の駆動数に代えて、またはチャージアンプ92の駆動数とともに、バイアス電圧を印加するセンサ部13の個数を、導出された放射線の照射線量に応じて調整することとしてもよい。
また、導出した放射線の照射線量が大きい程、信号処理部54に対する電力供給量が小さくなるように信号処理部54における放射線の照射開始の検出感度を低下させる制御として電子カセッテ40のカセッテ制御部58は、以下のような制御を実行することとしてもよい。
すなわち、カセッテ制御部58は、被写体情報および曝射条件に基づいて導出した放射線の所定期間内における照射線量が所定の閾値よりも小さい場合には、チャージアンプ92のゲインの設定値として第1の値を導出する。一方、導出した放射線の照射線量が所定の閾値よりも大きい場合には、チャージアンプ92のゲインの設定値として上記第1の値よりも小さい第2の値を導出する。このように、電子カセッテ40は、導出した放射線の照射線量に応じてチャージアンプ92のゲインを制御するので、放射線の照射開始を検出するために必要とされる適正ゲインよりも大きい過剰なゲインが設定されることを防止することができる。従って、放射線の照射線量に関わらず、比較的高いゲインを固定的に設定している場合と比較して、照射待機状態における消費電力の低減を図ることが可能となる。なお、チャージアンプ92のゲインを可変とする場合、互いに容量値の異なる複数のキャパシタをオペアンプ92Aの入力端子と出力端子との間に選択的に接続するように構成すればよい。また、上記の説明では、1つの閾値を用いてゲインを2段階で調整する場合を例示したが、2つ以上の閾値を用いてゲインを3段階以上に可変できるように構成することも可能である。
また、電子カセッテ40のカセッテ制御部58は、以下のような制御を実行することとしてもよい。すなわち、カセッテ制御部58は、被写体情報および曝射条件に基づいて導出した放射線の照射線量が所定の閾値よりも小さい場合には、信号処理部54において生成された放射線量情報(検知信号)からノイズ成分を除去する補正処理を実行する。この場合、補正処理に供するノイズデータが取得される。ノイズデータは、例えば放射線の非照射状態における放射線量情報(検知信号)をメモリ58Bに記憶させることにより取得される。このような、補正処理を実行することにより、放射線の照射開始の検出感度は向上するもののメモリ58Bにノイズデータを格納してこれを保持しようとすると電力を消費することになる。一方、カセッテ制御部58は、被写体情報および曝射条件に基づいて導出した放射線の照射線量が所定の閾値よりも大きい場合には、上記の補正処理を省略する。これにより、放射線の照射開始の検出感度は補正処理を実行した場合と比較して低下するものの、ノイズデータを取得する処理やノイズデータをメモリ58Bに保持する処理が不要となるので、これらの処理に要する電力消費を削減することが可能となる。このように、電子カセッテ40は、推定された放射線の照射線量に応じて補正処理の実行を省略するので、放射線の照射線量に関わらず、常にこのような補正処理を実行する場合と比較して、照射待機状態における消費電力の低減を図ることが可能となる。なお、上記の説明では、放射線の照射線量に応じて補正処理を省略する場合を例示したが、これに限定されるものではなく、放射線の照射開始を検出する際の検出感度の向上に寄与する他の処理であってもよい。
[第3の実施形態]
以下に、本発明の第3の実施形態に係る電子カセッテについて説明する。上記した第1および第2の実施形態に係る電子カセッテ40は、自身に照射される放射線の所定期間内における照射線量を導出し、導出された放射線の照射線量に応じてセンサ部13に印加するバイアス電圧またはチャージアンプの駆動数(すなわち、放射線の検出感度)を導出することにより電源部70からの電力供給量を自動調整するものであった。これに対して第3の実施形態に係る電子カセッテは、自身に照射される放射線の所定期間内における照射線量を導出し、導出した照射線量を撮影者に報知するとともに、放射線の検出感度の手動調整ができるように構成されている。
図21は、本発明の第3の実施形態に係る電子カセッテ40aの斜視図、図22は、電子カセッテ40aの電気系の要部構成を示す図である。本実施形態に係る電子カセッテ40aは、筐体41の表面に報知部45および感度設定入力部46を備えている。
報知部45は、カセッテ制御部58が被写体情報および曝射条件に基づいて導出した電子カセッテ40aに照射される放射線の所定期間内における照射線量を撮影者に対して報知するためのものである。報知部45は、例えば、カセッテ制御部58が導出した放射線の照射線量を表示するディスプレイであってもよい。撮影者は、報知部45の表示によって放射線源121から放射線が出射される前に、電子カセッテ40aに照射される放射線の照射線量を知ることができる。なお、報知部45は、音声によって放射線の照射線量を報知するものであってもよく、スピーカを含んで構成されていてもよい。
感度設定入力部46は、バイアス電圧生成部71から出力されるバイアス電圧の大きさを手動で調整するためのものであり、例えば調整ツマミの形態を有している。例えば、感度入力部46を構成する調整ツマミを右回転させることによりバイアス電圧生成部71から出力されるバイアス電圧が大きくなり、左回転させることによりバイアス電圧が小さくなるように構成されている。撮影者は、報知部45において報知された放射線の照射線量に基づいて放射線の照射開始を検出するために必要とされるバイアス電圧(放射線の検出感度)を判断することができ、感度設定入力部46を操作することによって所望のバイアス電圧(放射線の検出感度)を設定することができる。また、バイアス電圧の設定に伴って電源部70からの電量供給量が設定されることとなる。なお、感度設定入力部46は、手動によってバイアス電圧を調整できるように構成されていればよく、調整ツマミ以外の他の形態を有するものであってもよい。
以下に、図14に示されるカセッテ撮影処理プログラムのステップ402において実行される本実施形態に係る検出感度設定処理プログラムについて図23を参照しつつ説明する。図23は、カセッテ制御部58のCPU58Aによって実行される本実施形態に係る検出感度設定処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、図15に示される第1の実施形態に係る検出感度設定処理プログラムに係るフローチャートに対応するものである。
ステップ470では、CPU58Aは、コンソール110から供給された初期情報に含まれる被写体情報としての撮影対象部位と曝射条件としての管電流および管電圧をキーとして記憶部58Cに格納されている第1の参照テーブル500(図10参照)を検索することにより、電子カセッテ40aに照射される放射線の所定期間内における照射線量を導出する。
次のステップ472では、CPU58Aは、上記ステップ470において導出した放射線の照射線量を報知部45に供給する。これにより、報知部45は、ステップ470においてCPU58Aが導出した放射線の照射線量を表示する。
次のステップ474では、CPU58Aは、バイアス電圧の設定操作の入力待ちを行う。報知部45において放射線の照射線量が表示されると、撮影者は、報知部45において表示された放射線の照射線量に基づいて、放射線の照射開始を検出するために必要とされるバイアス電圧を決定し、感度設定入力部46を操作することにより決定したバイアス電圧を設定することができる。撮影者が、電子カセッテ40aに設けられた図示しない設定完了ボタンを押下するなどの操作を行うと、次のステップ476に移行する。
次のステップ476では、CPU58Aは、ステップ474において感度設定入力部46を介して設定されたバイアス電圧をセンサ部13に印加すべく制御信号をバイアス電圧生成部71に供給し、バイアス電圧生成部71の出力電圧を制御して本検出感度設定処理プログラムを終了する。バイアス電圧生成部71は、かかる制御信号を受信すると、感度設定入力部46を操作することによって設定されたバイアス電圧を出力し、当該バイアス電圧をセンサ部13の各々に印加する。
このように、本実施形態に係る電子カセッテ40aは、コンソール110から供給される被写体情報および曝射条件に基づいて、放射線源121から放射線の照射が行われる前に電子カセッテ40aに照射される放射線の所定期間内における照射線量を導出し、導出した放射線の照射線量を報知部45に表示する。これにより、撮影者は、放射線源121から放射線が出射される前に電子カセッテ40aに照射される放射線の照射線量を知ることができる。また、検出感度設定入力部46を操作することにより、センサ部13に印加されるバイアス電圧の大きさを任意の大きさに調整することができる。
従って、本実施形態に係る電子カセッテ40aによれば、撮影者は、報知部45において表示された放射線の照射線量から放射線の照射開始を検出するために必要とされるバイアス電圧(放射線の検出感度)を判断することができ、感度設定入力部46を操作することによって撮影者が決定した任意のバイアス電圧(放射線の検出感度)を設定することが可能となる。すなわち、本実施形態に係る電子カセッテ40aによれば、撮影者の経験や勘を活かした感度設定が可能となる。
なお、CPU58Aは、被写体情報および曝射条件に基づいて放射線の照射線量を導出するとともに、当該導出した照射線量に応じたバイアス電圧の推奨設定値を導出し、導出したこれらの値を報知部45において表示させることとしてもよい。バイアス電圧の推奨設定値を導出する場合には、例えば、上記した第1の実施形態における第2の参照テーブル501を用いることができる。
また、電子カセッテ40aは、本実施形態のようにバイアス電圧の設定を手動で行う手動モードと、第1の実施形態のように自動で行うモードとを切り替えることができるように構成されていてもよい。
また、上記の説明では、電子カセッテ40における放射線の照射開始の検出感度の設定をバイアス電圧の設定により行う場合を例示したが、電力供給量に応じて放射線の検出感度が変化する他のパラメータ、例えば、チャージアンプの駆動数やゲインを設定するように構成してもよい。
[第4の実施形態]
以下に、本発明の第4の実施形態に係る放射線画像撮影システムについて説明する。上記した第3の実施形態では、電子カセッテ40aに報知部45および感度設定入力部46を設ける場合を例示したが、本実施形態では、報知部45および感度設定入力部46の機能をコンソール110が備えている。
図24は、本実施形態に係るコンソール110のCPU113によって実行される放射線画像撮影処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。なお、本実施形態においては、コンソール110のROM114内に図10に例示するような第1の参照テーブルが予め格納されているものとする。
ステップ320では、CUP113は、図13に例示するような初期情報入力画面をコンソール110のディスプレイ111により表示させるようにディスプレイドライバ117を制御し、次のステップ322にて所定情報の入力待ちを行う。
撮影者が、撮影対象とする患者(被写体)の氏名、撮影対象部位、撮影時の姿勢等を含む被写体情報および曝射条件を初期情報として操作パネル112を介して入力し、上記初期情報入力画面の下端近傍に表示されている終了ボタンを指定すると、上記ステップ322において肯定判定となってステップ324に移行する。
ステップ324では、CPU113は、入力された初期情報に含まれる被写体情報としての撮影対象部位と曝射条件としての管電流および管電圧をキーとしてROM114内に格納されている第1の参照テーブル500を検索することにより、電子カセッテ40に照射される放射線の所定期間内における照射線量を導出する。
次のステップ326では、CPU113は、ステップ324において導出した放射線の照射線量をディスプレイ111に表示させるようにディスプレイドライバ117を制御する。これにより、ディスプレイ111には、ステップ324において導出された放射線の照射線量が表示される。
次のステップ328では、CPU113は、バイアス電圧の設定値の入力待ちを行う。ディスプレイ111において電子カセッテに照射される放射線の照射線量が表示されると、撮影者は、ディスプレイ111において表示された当該照射線量に基づいて電子カセッテ40が放射線の照射開始を検出するために必要とされるバイアス電圧を決定し、操作パネル112を操作することにより決定したバイアス電圧の設定値を入力することができる。撮影者が、操作パネル112を介してバイアス電圧の設定入力を行うと、次のステップ330に移行する。
次のステップ330では、CPU113は、ステップ328において撮影者によって入力されたバイアス電圧の設定値を、無線通信部119を介して電子カセッテに送信する。電子カセッテは、コンソール110からバイアス電圧の設定値を受信すると、電子カセッテ40のCPU58Aは、受信した設定値のバイアス電圧をセンサ部13に印加すべく制御信号をバイアス電圧生成部71に供給し、バイアス電圧生成部71の出力電圧を制御する。
ステップ332以降の処理は、上記した第1の実施形態におけるフローチャート(図12)のステップ306〜318における処理と同様であるので、これらの説明は省略する。
このように、本実施形態に係る放射線画像撮影システムによれば、電子カセッテ40に照射される放射線の所定期間内における照射線量を導出する処理およびバイアス電圧の設定の入力操作がコンソール110側で実施されることとなるので、電子カセッテ40における処理を軽減させることができ、その結果、電子カセッテ40の消費電力を削減することができる。また、本実施形態に係る放射線画像撮影システムによれば、放射線の照射開始の検出感度を手動で設定する場合でも、上記第3の実施形態における報知部45および感度設定入力部46を電子カセッテに設けることを要しない。従って、電子カセッテ40の構成を第3の実施形態の場合と比較して簡略化することができる。
なお、上記の説明では、撮影者が操作パネル112を操作することによりバイアス電圧を手動で設定することとしたが、コンソール110のCPU113が上記のステップ324で導出した電子カセッテ40に照射される放射線の照射線量に基づいてバイアス電圧の設定値を導出し、導出したバイアス電圧の設定値を電子カセッテ40に送信するように構成してもよい。図25は、この場合におけるコンソール110における処理の流れを示すフローチャートである。図25のフローチャートにおいては、図24のフローチャートにおけるステップ326およびステップ328の処理が削除され、ステップ327においてステップ324で導出した電子カセッテ40に照射される放射線の照射線量に基づいてバイアス電圧の設定値を導出する処理が追加されている。CPU113がバイアス電圧の設定値を導出する場合には、例えば、上記した第1の実施形態における第2の参照テーブル501を用いることができる。すなわち、CPU113は、ステップ324で導出した放射線の照射線量が大きい程、小さい値のバイアス電圧を導出する。また、CPU113が導出したバイアス電圧の設定値をバイアス電圧の推奨設定値としてディスプレイ111に表示させてもよい。また、バイアス電圧の設定をCPU113が導出する自動モードと、撮影者が決定する手動モードとを切り替えることができるようにコンソール110の処理プログラムを構成してもよい。
また、上記の説明では、電子カセッテ40における放射線の照射開始の検出感度の設定をバイアス電圧の設定により行う場合を例示したが、電力供給量に応じて放射線の検出感度が変化する他のパラメータ、例えば、チャージアンプの駆動数やゲインを設定するように構成してもよい。
また、上記の各実施形態では、被写体情報と曝射条件の双方に基づいて放射線の照射線量を導出する場合を例示したが、被写体情報と曝射条件のいずれか一方に基づいて放射線の照射線量を導出してもよい。
また、上記の各実施形態では、薄膜トランジスタ10のソースとドレインを短絡することにより放射線検出用画素32Aを構成する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、キャパシタ9に直接読出配線を接続し、この直接読出配線からキャパシタ9に蓄積された電荷を読みだして信号処理部54で処理する構成としてもよい。
また、上記の各実施形態では、放射線検出器20に設けられた画素32の一部を放射線検出用画素32Aとして用いる場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、放射線検出用画素32Aを、画素32とは別層として放射線検出器20に積層する形態としてもよい。この場合、欠陥画素が生じることがないため、上記実施の形態に比較して、放射線画像の品質を向上させることができる。
また、上記実施の形態では、一例として図26(A)に示すように、放射線検出用画素32Aとして放射線画像撮影用画素32Bの一部を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、一例として図26(B)に示すように、放射線検出用画素32Aを、放射線画像撮影用画素32Bの間隙に設ける形態としてもよい。この場合、放射線検出用画素32Aが設けられた位置に対応する放射線画像撮影用画素32Bの面積が小さくなるため、当該画素の感度は低減するものの、当該画素も放射線画像の検出用として用いることができるため、放射線画像の品質を向上させることができる。
また、放射線検出用のセンサとして必ずしも放射線検出器20の画素を適用する必要はなく、例えば、放射線検出器20における各画素列の間や周辺部等の予め定められた位置に、放射線が照射されることによって電荷が発生する、放射線検出用の専用のセンサを設けておき、当該センサによって放射線の照射開始を検出する構成としてもよい。この場合、上記センサは、必ずしも放射線検出器20に設ける必要はなく、放射線検出器20とは別体として配置してもよい。
また、上記実施の形態では、放射線検出用画素32Aを放射線画像撮影用画素32Bとは別に設けた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、放射線検出用画素32Aを設けることなく、放射線画像撮影用画素32Bを、放射線を検出したか否かを判定するためのセンサとして適用する形態、すなわち、当該センサを放射線画像撮影用画素32Bと共用する形態としてもよい。この場合、当該センサを新たに設ける必要がなくなり、本発明を容易に実現することができる。
また、上記実施の形態では、センサ部13が、シンチレータ8で発生した光を受光することにより電荷が発生する有機光電変換材料を含んで構成されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、センサ部13として有機光電変換材料を含まずに構成されたものを適用する形態としてもよい。例えば、センサ部13にアモルファスセレン等の半導体を使用し、放射線を電荷に直接変換する形態としてもよい。
また、上記実施の形態では、電子カセッテ40の筐体41の内部にカセッテ制御部58や電源部70を収容するケース42と放射線検出器20とを重ならないように配置した場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、放射線検出器20とカセッテ制御部58や電源部70を重なるように配置してもよい。
また、上記実施の形態では、電子カセッテ40とコンソール110との間、放射線発生装置120とコンソール110との間で、無線にて通信を行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、これらの少なくとも一方を有線にて通信を行う形態としてもよい。
また、上記実施の形態では、放射線としてX線を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、γ線等の他の放射線を適用する形態としてもよい。
その他、上記実施の形態で説明したRIS100の構成(図1参照。)、放射線撮影室の構成(図2参照。)、電子カセッテ40の構成(図3〜図8参照。)、撮影システム104の構成(図9参照。)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において、不要な部分を削除したり、新たな部分を追加したり、接続状態等を変更したりすることができることは言うまでもない。
さらに、上記実施の形態で説明した各種プログラムの処理の流れ(図12、図14、図15、図20、参照。)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において、不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ換えたりすることができることは言うまでもない。
また、上記各実施形態において示された、放射線の照射開始を検出する際の検出感度を調整するための各種の制御は、適宜組み合わせることが可能である。例えば、第1の実施形態において示されたセンサ部13に印加するバイアス電圧を調整する制御と、第2の実施形態において示されたチャージアンプ92の駆動数を調整する制御を組み合わせて実施することも可能である。
20 放射線検出器
32 画素
32A 放射線検出用画素 (検出手段)
32B 放射線画像取得用画素 (撮影手段)
40 電子カセッテ
45 報知部(報知手段)
46 感度設定入力部(受付手段)
54 信号処理部 (検出手段)
58 カセッテ制御部
58A CPU (導出手段、制御手段)
71 バイアス電圧生成部
92 チャージアンプ
110 コンソール
X 放射線

Claims (17)

  1. 放射線画像を撮影する際に照射される放射線の照射開始を検出する検出手段と、
    入力情報に基づいて所定期間内における前記放射線の照射線量を導出する導出手段と、
    前記導出手段によって導出された放射線の照射線量が大きい程、前記検出手段に対する電力供給量を小さくして前記検出手段における放射線の照射開始の検出感度を低下させる制御手段と、
    前記検出手段によって放射線の照射開始が検出された後に前記放射線画像の撮影を行う撮影手段と、
    を含む放射線画像撮影装置。
  2. 前記制御手段は、前記撮影手段における放射線画像の撮影時における前記放射線の検出感度を前記検出手段における前記放射線の照射開始の検出感度とは独立に制御する請求項1に記載の放射線画像撮影装置。
  3. 前記検出手段は、前記放射線の照射線量に応じた量の電荷を発生し且つ印加されるバイアス電圧に応じて感度が変化するセンサ部と、前記センサ部に印加するバイアス電圧を生成するバイアス電圧生成部と、を含み、
    前記制御手段は、前記導出手段によって導出された前記放射線の照射線量が大きい程前記バイアス電圧を小さくして前記検出手段に対する電力供給量を小さくする請求項1または2に記載の放射線画像撮影装置。
  4. 前記検出手段は、前記放射線の照射線量に応じた量の電荷を発生する複数のセンサ部を含み、
    前記制御手段は、前記導出手段によって導出された放射線の照射線量が大きい程、前記複数のセンサ部のうち有効とするセンサ部の数を少なくして前記検出手段に対する電力供給量を小さくする請求項1または2に記載の放射線画像撮影装置。
  5. 前記検出手段は、前記放射線の照射線量に応じた量の電荷を発生する複数のセンサ部と、前記複数のセンサ部において生じた電荷の量に応じた電気信号を生成する信号処理部と、を含み、
    前記制御手段は、前記導出手段によって導出された放射線の照射線量が大きい程、前記信号処理部に対する電力供給量を小さくする請求項1または2に記載の放射線画像撮影装置。
  6. 前記信号処理部は、前記複数のセンサ部の各々に対応して設けられた複数の演算増幅回路を含み、
    前記制御手段は、前記導出手段によって導出された放射線の照射線量が大きい程、前記演算増幅回路の駆動数を少なくする請求項4または5に記載の放射線画像撮影装置。
  7. 前記制御手段は、前記検出手段における複数の検出感度の設定を記憶した記憶部を有し、前記導出手段によって導出された放射線の照射線量に応じて前記記憶部に記憶された検出感度の設定のうちの1つを選択する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の放射線画像撮影装置。
  8. 前記導出手段は、放射線源から出射され、前記放射線画像の撮影対象となる被写体を透過して減衰した放射線の被照射面における前記所定期間内における照射線量を導出する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の放射線画像撮影装置。
  9. 前記導出手段は、前記放射線画像の撮影対象となる被写体に関する被写体情報および放射線源における曝射条件の少なくとも一方を前記入力情報として前記放射線の照射線量を導出する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の放射線画像撮影装置。
  10. 前記被写体情報は、前記被写体の撮影対象部位を含み、
    前記曝射条件は管電圧および管電流の少なくとも一方を含む
    請求項9に記載の放射線画像撮影装置。
  11. 前記被写体情報および前記曝射条件の少なくとも一方の入力を受け付ける受付手段を更に含む請求項9または10に記載の放射線画像撮影装置。
  12. 前記検出手段は、放射線検出用のセンサ部を含み、前記放射線画像撮影手段は前記放射線検出用のセンサ部とは別箇の放射線画像撮影用のセンサ部を含む請求項2に記載の放射線画像撮影装置。
  13. 放射線画像を撮影する際に照射される放射線の照射開始を検出し、且つ供給される電力の大きさに応じて前記放射線に対する検出感度が変化する検出手段と、
    入力情報に基づいて所定期間内における前記放射線の照射線量を導出する導出手段と、
    前記導出手段によって導出された前記放射線の照射線量を報知する報知手段と、
    前記検出手段の前記放射線に対する検出感度の設定入力を受け付ける受付手段と、
    前記検出手段の前記放射線に対する検出感度を前記受付手段において受け付けた検出感度に設定する制御手段と、
    前記検出手段によって放射線の照射開始が検出された後に前記放射線画像の撮影を行う撮影手段と、
    を含む放射線画像撮影装置。
  14. 放射線画像を撮影する際に照射される放射線の照射開始を検出し、且つ供給される電力の大きさに応じて前記放射線に対する検出感度が変化する検出手段と、前記検出手段の前記放射線に対する検出感度の設定入力を受け付ける受付手段と、前記検出手段の前記放射線に対する検出感度を前記受付手段において受け付けた検出感度に設定する制御手段と、前記検出手段によって放射線の照射開始が検出された後に前記放射線画像の撮影を行う撮影手段と、を含む放射線画像撮影装置と、
    入力情報に基づいて所定期間内に前記放射線画像撮影装置に照射される前記放射線の照射線量を導出する第1の導出手段と、前記第1の導出手段によって導出された放射線の照射線量が大きい程、前記検出手段に対する電力供給量が小さくなるように前記検出手段における放射線の照射開始の検出感度の設定を導出する第2の導出手段と、前記第2の導出手段によって導出された検出感度の設定を前記受付手段に供給する供給手段と、を含む制御装置と、
    を含む放射線画像撮影システム。
  15. 放射線画像を撮影する際に照射される放射線の照射開始を検出し、且つ供給される電力の大きさに応じて前記放射線に対する検出感度が変化する検出手段と、前記検出手段の前記放射線に対する検出感度の設定入力を受け付ける受付手段と、前記検出手段の前記放射線に対する検出感度を前記受付手段において受け付けた検出感度に設定する制御手段と、前記検出手段によって放射線の照射開始が検出された後に前記放射線画像の撮影を行う撮影手段と、を含む放射線画像撮影装置と、
    入力情報に基づいて所定期間内に前記放射線画像撮影装置に照射される前記放射線の照射線量を導出する導出手段と、前記導出手段によって導出された前記放射線の照射線量を報知する報知手段と、入力された前記検出手段の前記放射線に対する検出感度の設定を前記受付手段に供給する供給手段と、を含む制御装置と、
    を含む放射線画像撮影システム。
  16. コンピュータを、
    入力情報に基づいて、放射線画像を撮影する際に照射される所定期間内における放射線の照射線量を導出する導出手段と、
    前記導出手段によって導出された放射線の照射線量が大きい程、前記放射線の照射開始を検出する検出手段に対する電力供給量を小さくして前記検出手段における放射線の照射開始の検出感度を低下させる制御手段と、
    として機能させるためのプログラム。
  17. 入力情報に基づいて、放射線画像を撮影する際に照射される所定期間内における放射線の照射線量を導出する導出ステップと、
    前記導出ステップにおいて導出された放射線の照射線量が大きい程、前記放射線の照射開始を検出する検出手段に対する電力供給量を小さくして前記検出手段における放射線の照射開始の検出感度を低下させる制御ステップと、
    を含む放射線の照射開始の検出感度制御方法。
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