JP2012125409A - 放射線撮影装置 - Google Patents

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直人 岩切
Yasuyoshi Ota
恭義 大田
Haruyasu Nakatsugawa
晴康 中津川
Naoyuki Nishino
直行 西納
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Abstract

【課題】1回の放射線の照射での放射線のエネルギーの変化を有効活用して、異なるエネルギーの放射線による放射線画像を撮影できる放射線撮影装置を提供する。
【解決手段】照射される放射線により表わされる放射線画像を複数回続けて撮影可能な撮影部21を制御して、放射線が1回照射される際の放射線が曝射条件として定められた管電圧に応じた撮影エネルギーに立ち上がる立上期間T1、放射線が前記撮影エネルギーに維持された撮影エネルギー期間T2、及び放射線が前記撮影エネルギーから立ち下がる立下期間T3のうち少なくも2つの期間でそれぞれ個別に放射線画像の撮影を行う。
【選択図】図13

Description

本発明は、放射線撮影装置に関する。
近年、TFT(Thin Film Transistor)アクティブマトリクス基板上に放射線感応層を配置し、X線などの放射線を直接デジタルデータに変換できるFPD(Flat Panel Detector)等の放射線検出器が実用化されており、この放射線検出器を用いて、照射された放射線により表わされる放射線画像を撮影する放射線撮影装置が実用化されている。この放射線検出器を用いた放射線撮影装置は、従来のX線フィルムやイメージングプレートを用いた放射線撮影装置に比べて、即時に画像を確認でき、連続的に放射線画像の撮影を行う透視撮影(動画撮影)も行うことができるといったメリットがある。
この種の放射線検出器は、種々のタイプのものが提案されており、例えば、放射線を一度CsI:Tl、GOS(GdS:Tb)などのシンチレータで光に変換し、変換した光をフォトダイオードなどのセンサ部で電荷に変換して蓄積する間接変換方式や、放射線をアモルファスセレン等の半導体層で電荷に変換する直接変換方式等がある。放射線撮影装置では、放射線検出器に蓄積された電荷を電気信号として読み出し、読み出した電気信号をアンプで増幅した後にA/D(アナログ/デジタル)変換部でデジタルデータに変換している。
ところで、放射線画像の撮影において、被写体の同一の部位を異なるエネルギーの放射線による放射線画像を撮影し、撮影によって得られた放射線画像に重みを付けて差分を演算する画像処理(以下、「サブトラクション画像処理」と呼ぶ)を行うことで、画像中の骨部等の硬部組織に相当する画像部、及び軟部組織に相当する画像部の一方を強調して他方を除去した放射線画像(以下、「エネルギーサブトラクション画像」と呼ぶ)を得る技術が知られている。例えば、胸部の軟部組織に相当するエネルギーサブトラクション画像を用いると、肋骨で隠れていた病変を見ることが可能になり、診断性能を向上させることができる。
このエネルギーサブトラクション画像を得るには、異なるエネルギーの放射線により撮影された2つの放射線画像を得る必要がある。このため、例えば、放射線検出器に対して管電圧を変えて異なるエネルギーの放射線を2回連続的に照射して2つの放射線画像を得るものとした場合、X線の照射が2回になることにより、被写体の被曝量が増加し、また、2回の照射の間の画像ズレという原理的なデメリットがある。
そこで、特許文献1には、放射線導電層を含む固体センサ(放射線検出器に対応)を積層させて配置し、積層された固体センサにより1回照射された放射線による放射線画像をそれぞれ撮影する技術が開示されている。
また、特許文献2には、単一のX線発生器から第1の電圧によるX線の照射と、第2の電圧によるX線の照射とを繰り返しつつ、第1の電圧によるX線の照射時間中及び第2の電圧によるX線の照射時間中にそれぞれ撮影データを収集することを繰り返すことにより、単一スキャンの間に複数のエネルギー状態で撮像データを収集するコンピュータ断層(CT)撮像システムが開示されている。
特開2001−249182号公報 特開2009−90115号公報
ところで、管球などの放射線源から放射線を1回照射する場合、照射される放射線が曝射条件として定められた管電圧に応じた撮影エネルギーに立ち上がるまでに立上期間、放射線が撮影エネルギーに維持された撮影エネルギー期間、放射線が撮影エネルギーから立ち下がる立下期間が存在する。この立上期間及び立下期間には、撮影エネルギー期間よりも弱いエネルギーの放射線が照射される。
しかしながら、特許文献1の技術では、1回の放射線の照射での放射線のエネルギーの変化を有効に活用していなかった。
また、特許文献2の技術は、照射中に管電圧を切り替えることができるため管球が高価となり、また、1回の放射線の照射により撮影を行うものではない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、1回の放射線の照射での放射線のエネルギーの変化を有効活用して、異なるエネルギーの放射線による放射線画像を撮影できる放射線撮影装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明の放射線撮影装置は、照射される放射線により表わされる放射線画像を複数回続けて撮影可能な撮影手段と、放射線が1回照射される際の当該放射線が曝射条件として定められた管電圧に応じた撮影エネルギーに立ち上がる立上期間、放射線が前記撮影エネルギーに維持された撮影エネルギー期間、及び放射線が前記撮影エネルギーから立ち下がる立下期間のうち少なくも2つの期間でそれぞれ個別に放射線画像を撮影するように前記撮影手段を制御する制御手段と、を備えている。
請求項1によれば、撮影手段により、照射される放射線により表わされる放射線画像を複数回続けて撮影可能とされている。
そして、制御手段により、放射線が1回照射される際の当該放射線が曝射条件として定められた管電圧に応じた撮影エネルギーに立ち上がる立上期間、放射線が前記撮影エネルギーに維持された撮影エネルギー期間、及び放射線が前記撮影エネルギーから立ち下がる立下期間のうち少なくも2つの期間でそれぞれ個別に放射線画像を撮影するように撮影手段が制御される。
このように、請求項1に記載の発明によれば、照射される放射線により表わされる放射線画像を複数回続けて撮影可能な撮影手段を制御して、放射線が1回照射される際の立上期間、撮影エネルギー期間、及び立下期間のうち少なくも2つの期間でそれぞれ個別に放射線画像を撮影を行うことにより、1回の放射線の照射での放射線のエネルギーの変化を有効活用して、異なるエネルギーの放射線による放射線画像を撮影することができる。
なお、本発明は、請求項2に記載の発明のように、前記制御手段が、前記立上期間及び前記立下期間の少なくとも一方と少なくとも前記撮影エネルギー期間とでそれぞれ個別に放射線画像を撮影するように前記撮影手段を制御してもよい。
また、本発明は、請求項3に記載の発明のように、前記照射される放射線を検出する検出手段をさらに備え、前記制御手段が、前記検出手段により検出される放射線のエネルギーの変化に基づいて前記立上期間、前記撮影エネルギー期間、及び前記立下期間の少なくとも2つの期間を判別し、当該少なくも2つの期間で個別に放射線画像を撮影するように前記撮影手段を制御してもよい。
また、本発明は、請求項4に記載の発明のように、前記撮影手段が、照射された放射線により示される放射線画像を撮影する撮影系を少なくとも2つ有し、前記制御手段が、前記立上期間、前記撮影エネルギー期間、及び前記立下期間のうちの少なくも2つの期間で個別に放射線画像を撮影するように各撮影系を制御してもよい。
また、請求項4に記載の発明は、請求項5に記載の発明のように、前記撮影手段が、放射線に対する感度の異なる2つの撮影系を有し、前記制御手段が、前記立上期間及び前記立下期間の少なくとも一方と少なくとも前記撮影エネルギー期間とでそれぞれ個別に放射線画像を撮影する場合、前記立上期間及び前記立下期間の少なくとも一方の撮影では感度の高い撮影系で撮影を行い、前記撮影エネルギー期間の撮影では感度の低い撮影系で撮影を行うように各撮影系を制御してもよい。
また、請求項4又は請求項5に記載の発明は、請求項6に記載の発明のように、前記撮影手段が、放射線または放射線が変換された光が照射されることにより電荷が蓄積される2種類の画素がマトリクス状に複数設けられた撮影パネルと、前記撮影パネルの2種類の各画素から個別に電荷を読み出す2系統の読出回路と、を有し、前記制御手段が、前記立上期間、前記撮影エネルギー期間、及び前記立下期間のうちの何れかの期間で前記2種類の画素の一方から電荷を読み出し、残りの何れかの期間で前記2種類の画素の他方から電荷を読み出すように前記読出回路を制御してもよい。
また、請求項4又は請求項5に記載の発明は、請求項7に記載の発明のように、前記撮影手段が、放射線または放射線が変換された光が照射されることにより電荷が蓄積される画素がマトリクス状に複数設けられ、積層配置された少なくとも2枚の撮影パネルと、それぞれ異なる前記撮影パネルの各画素から個別に電荷を読み出す2系統の読出回路と、を有し、前記制御手段が、前記立上期間、前記撮影エネルギー期間、及び前記立下期間のうちの何れかの期間で前記2枚の撮影パネルの一方から電荷を読み出し、残りの何れかの期間で前記2枚の撮影パネルの他方から電荷を読み出すように前記読出回路を制御してもよい。
また、請求項6又は請求項7に記載の発明は、請求項8に記載の発明のように、ゲインが可変とされ、前記読出回路により読み出された電荷に応じた電気信号を増幅する増幅回路を有し、当該増幅回路で増幅された電気信号に基づき、放射線画像を生成する生成手段をさらに備え、前記制御手段が、前記立上期間及び前記立下期間に前記撮影エネルギー期間よりも増幅回路のゲインを大きくする制御を行ってもよい。
また、請求項4〜請求項8に記載の発明は、請求項9に記載の発明のように、前記撮影パネルは、一部の画素が前記検出手段として機能してもよい。
また、本発明は、請求項10に記載の発明のように、前記撮影手段により撮影された2つの放射線画像に重みを付けて差分を演算する画像処理を行って、画像中の硬部組織、及び軟部組織の一方を強調して他方を除去したエネルギーサブトラクション画像を生成する画像処理を行う画像処理手段をさらに備えてもよい。
本発明によれば、1回の放射線の照射での放射線のエネルギーの変化を有効活用して、異なるエネルギーの放射線による放射線画像を撮影できる放射線撮影装置を提供できる、という優れた効果を有する。
実施の形態に係る放射線情報システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る放射線画像撮影システムの放射線撮影室における各装置の配置状態の一例を示す側面図である。 実施の形態に係る電子カセッテの内部構成を示す透過斜視図である。 実施の形態に係る放射線検出器及び放射線検出部の構成を模式的に示した断面図である。 実施の形態に係る放射線検出器の薄膜トランジスタ及びコンデンサの構成を示した断面図である。 第1の実施の形態に係るTFT基板の構成を示す平面図である。 第1の実施の形態に係る撮影部の構成を示す断面図である。 第1及び第2の実施の形態に係る放射線検出部のセンサ部の配置構成を示す平面図である。 第1の実施の形態に係る電子カセッテ内部の構成を示す側面図である。 表面読取方式と裏面読取方式を説明するための断面側面図である。 第1の実施の形態に係る電子カセッテの電気系の要部構成を示すブロック図である。 実施の形態に係るコンソール及び放射線発生装置の電気系の要部構成を示すブロック図である。 (A)は放射線を1回照する際の照射プロファイルを示すグラフであり、(B)は検出された放射線量の累計値を示すグラフであり、(C)は検出された放射線量の波形の微分値を示すグラフである。 第1の実施の形態に係るエネルギーサブトラクション撮影制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係るTFT基板の構成を示す平面図である。 第2の実施の形態に係る撮影部の構成を示す断面図である。 第2の実施の形態に係る電子カセッテ内部の構成を示す側面図である。 第2の実施の形態に係る電子カセッテの電気系の要部構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係るエネルギーサブトラクション撮影制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る撮影部の構成を示す断面図である。 第3の実施の形態に係るTFT基板の構成を示す平面図である。 第3の実施の形態に係る電子カセッテ内部の構成を示す側面図である。 第3の実施の形態に係る電子カセッテの電気系の要部構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態に係るエネルギーサブトラクション撮影制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 (A)は第1の実施の形態に係る画素74Aと画素74Bの配置構成を示す平面図であり、(B)は他の実施の形態に係る画素74Aと画素74Bの配置構成を示す平面図である。 (A)〜(D)は他の実施の形態に係る撮影部の構成を示す断面図である。 他の形態に係る直接変換方式の放射線検出器の構成を模式的に示した断面図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、ここでは、本発明を、可搬型の放射線撮影装置(以下「電子カセッテ」ともいう。)を用いて放射線画像の撮影を行う放射線画像撮影システムに適用した場合の形態例について説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本実施の形態に係る放射線情報システム(以下、「RIS(Radiology Information System)」と称する。)10の構成について説明する。
RIS10は、放射線科部門内における、診療予約、診断記録等の情報管理を行うためのシステムであり、病院情報システム(以下、「HIS(Hospital Information System)」と称する。)の一部を構成する。
RIS10は、複数台の撮影依頼端末装置(以下、「端末装置」と称する。)12、RISサーバ14、及び病院内の放射線撮影室(あるいは手術室)の個々に設置された放射線画像撮影システム(以下、「撮影システム」と称する。)18を有しており、これらが有線や無線のLAN(Local Area Network)等から成る病院内ネットワーク16に各々接続されて構成されている。なお、RIS10は、同じ病院内に設けられたHISの一部を構成しており、病院内ネットワーク16には、HIS全体を管理するHISサーバ(図示省略。)も接続されている。
端末装置12は、医師や放射線技師が、診断情報や施設予約の入力、閲覧等を行うためのものであり、放射線画像の撮影依頼や撮影予約もこの端末装置12を介して行われる。各端末装置12は、表示装置を有するパーソナル・コンピュータを含んで構成され、RISサーバ14と病院内ネットワーク16を介して相互通信が可能とされている。
一方、RISサーバ14は、各端末装置12からの撮影依頼を受け付け、撮影システム18における放射線画像の撮影スケジュールを管理するものであり、データベース14Aを含んで構成されている。
データベース14Aは、患者(被検者)の属性情報(氏名、性別、生年月日、年齢、血液型、体重、患者ID(Identification)等)、病歴、受診歴、過去に撮影した放射線画像等の患者に関する情報、撮影システム18で用いられる、後述する電子カセッテ32の識別番号(ID情報)、型式、サイズ、感度、使用可能な撮影部位(対応可能な撮影依頼の内容)、使用開始年月日、使用回数等の電子カセッテ32に関する情報、及び電子カセッテ32を用いて放射線画像を撮影する環境、すなわち、電子カセッテ32を使用する環境(一例として、放射線撮影室や手術室等)を示す環境情報を含んで構成されている。
撮影システム18は、RISサーバ14からの指示に応じて医師や放射線技師の操作により放射線画像の撮影を行う。撮影システム18は、放射線源130(図2も参照。)に内蔵された管球130Aから曝射条件に従って放射線X(図3も参照。)を被検者に照射する放射線発生装置34と、被検者の撮影部位を透過した放射線Xを吸収して電荷を発生する放射線検出器60(図3も参照。)を内蔵する電子カセッテ32と、電子カセッテ32に内蔵されているバッテリーを充電するクレードル40と、電子カセッテ32,放射線発生装置34,及びクレードル40を制御するコンソール42と、を備えている。
コンソール42は、RISサーバ14からデータベース14Aに含まれる各種情報を取得して後述するHDD110(図12参照。)に記憶し、当該情報に基づいて、電子カセッテ32、放射線発生装置34、及びクレードル40の制御を行う。
図2には、本実施の形態に係る撮影システム18の放射線撮影室44における各装置の配置状態の一例が示されている。
同図に示すように、放射線撮影室44には、立位での放射線撮影を行う際に用いられる立位台45と、臥位での放射線撮影を行う際に用いられる臥位台46とが設置されており、立位台45の前方空間は立位での放射線撮影を行う際の被検者の撮影位置48とされ、臥位台46の上方空間は臥位での放射線撮影を行う際の被検者の撮影位置50とされている。
立位台45には電子カセッテ32を保持する保持部150が設けられており、立位での放射線画像の撮影を行う際には、電子カセッテ32が保持部150に保持される。同様に、臥位台46には電子カセッテ32を保持する保持部152が設けられており、臥位での放射線画像の撮影を行う際には、電子カセッテ32が保持部152に保持される。
また、放射線撮影室44には、単一の放射線源130からの放射線によって立位での放射線撮影も臥位での放射線撮影も可能とするために、放射線源130を、水平な軸回り(図2の矢印A方向)に回動可能で、鉛直方向(図2の矢印B方向)に移動可能で、さらに水平方向(図2の矢印C方向)に移動可能に支持する支持移動機構52が設けられている。ここで、支持移動機構52は、放射線源130を水平な軸回りに回動させる駆動源と、放射線源130を鉛直方向に移動させる駆動源と、放射線源130を水平方向に移動させる駆動源を各々備えている(何れも図示省略。)。
一方、クレードル40には、電子カセッテ32を収納可能な収容部40Aが形成されている。
電子カセッテ32は、未使用時にはクレードル40の収容部40Aに収納された状態で内蔵されているバッテリーに充電が行われ、放射線画像の撮影時には放射線技師等によってクレードル40から取り出され、撮影姿勢が立位であれば立位台45の保持部150に保持され、撮影姿勢が臥位であれば臥位台46の保持部152に保持される。
ここで、本実施の形態に係る撮影システム18では、放射線発生装置34とコンソール42とをそれぞれケーブルで接続して有線通信によって各種情報の送受信を行うが、図2では、放射線発生装置34とコンソール42を接続するケーブルを省略している。また、電子カセッテ32とコンソール42との間は、無線通信によって各種情報の送受信を行う。なお、放射線発生装置34とコンソール42の間の通信も無線通信によって通信を行うものとしてもよい。
なお、電子カセッテ32は、立位台45の保持部150や臥位台46の保持部152で保持された状態のみで使用されるものではなく、その可搬性から、保持部に保持されていない状態で使用することもできる。
図3には、本実施の形態に係る電子カセッテ32の内部構成が示されている。
電子カセッテ32は、放射線Xを透過させる材料からなる平板状の筐体54を備えており、防水性、密閉性を有する構造とされている。筐体54の内部には、後述する放射線検出部62及び放射線検出器60が積層されて構成された撮影部21が配設されている。筐体54は、平板状の一方の面の撮影部21の配設位置に対応する領域が放射線を検出可能な四辺形状の検出領域56とされている。撮影部21は、放射線検出部62が検出領域56側となるように配置されている。
また、筐体54の内部の一端側には、撮影部21と重ならない位置(検出領域56の範囲外)に、マイクロコンピュータを含む電子回路や電源部96を収容するケース31が配置されている。
また、電子カセッテ32は、筐体54の側面に各種ボタンを備えた操作パネル57が設けられている。
図4には、本実施形態に係る放射線検出器60及び放射線検出部62の構成を模式的に示した断面図が示されている。
放射線検出器60は、絶縁性基板64に薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor、以下「TFT」という)70、及び蓄積容量68が形成されたTFTアクティブマトリクス基板(以下、「TFT基板」という)66を備えている。
このTFT基板66上には、入射される放射線を光に変換するシンチレータ71が配置される。
シンチレータ71としては、例えば、CsI(Tl)、GOSを用いることができる。なお、シンチレータ71は、これらの材料に限られるものではない。
絶縁性基板64としては、光透過性を有し且つ放射線の吸収が少ないものであれば何れでもよく、例えば、ガラス基板、透明セラミック基板、光透過性の樹脂基板を用いることができる。なお、絶縁性基板64は、これらの材料に限られるものではない。
シンチレータ71が発する光の波長域は、可視光域(波長360nm〜830nm)であることが好ましく、この放射線検出器60によってモノクロ撮像を可能とするためには、緑色の波長域を含んでいることがより好ましい。
シンチレータ71に用いる蛍光体としては、具体的には、放射線としてX線を用いて撮像する場合、ヨウ化セシウム(CsI)を含むものが好ましく、X線照射時の発光スペクトルが420nm〜600nmにあるCsI(Tl)を用いることが特に好ましい。なお、CsI(Tl)の可視光域における発光ピーク波長は565nmである。
シンチレータ71は、例えば、CsI(Tl)等の柱状結晶で形成しようとする場合、蒸着基板73への蒸着によって形成されてもよい。このように蒸着によってシンチレータ71を形成する場合、蒸着基板73は、X線の透過率、コストの面からAlの板がよく使用されるがこれに限定されるものではない。なお、シンチレータ71としてGOSを用いる場合、蒸着基板73を用いずにTFT基板66の表面にGOSを塗布することにより、シンチレータ71を形成してもよい。
TFT基板66には、シンチレータ71によって変換された光が入射されることにより電荷を発生するセンサ部72が形成されている。また、TFT基板66には、TFT基板66上を平坦化するための平坦化層67が形成されている。また、TFT基板66とシンチレータ71との間であって、平坦化層67上には、シンチレータ71をTFT基板66に接着するための接着層69が形成されている。
センサ部72は、上部電極72A、下部電極72B、及び該上下の電極間に配置された光電変換膜72Cを有している。
上部電極72A、及び下部電極72BはITO(酸化インジウムスズ)やIZO(酸化亜鉛インジウム)などの光透過性の高い材料を用いて形成されており、光透過性を有する。
光電変換膜72Cは、シンチレータ71から発せられた光を吸収し、吸収した光に応じた電荷を発生する。光電変換膜72Cは、光が照射されることにより電荷を発生する材料により形成すればよく、例えば、アモルファスシリコンや有機光電変換材料などにより形成することができる。アモルファスシリコンを含む光電変換膜72Cであれば、幅広い吸収スペクトルを持ち、シンチレータ71による発光を吸収することができる。有機光電変換材料を含む光電変換膜72Cであれば、可視域にシャープな吸収スペクトルを持ち、シンチレータ71による発光以外の電磁波が光電変換膜72Cに吸収されることがほとんどなく、X線等の放射線が光電変換膜72Cで吸収されることによって発生するノイズを効果的に抑制することができる。
光電変換膜72Cを構成する有機光電変換材料は、シンチレータ71で発光した光を最も効率良く吸収するために、その吸収ピーク波長が、シンチレータ71の発光ピーク波長と近いほど好ましい。有機光電変換材料の吸収ピーク波長とシンチレータ71の発光ピーク波長とが一致することが理想的であるが、双方の差が小さければシンチレータ71から発された光を十分に吸収することが可能である。具体的には、有機光電変換材料の吸収ピーク波長と、シンチレータ71の放射線に対する発光ピーク波長との差が、10nm以内であることが好ましく、5nm以内であることがより好ましい。
本実施の形態では、光電変換膜72Cに有機光電変換材料を含んで構成する。有機光電変換材料としては、例えば、キナクリドン系有機化合物及びフタロシアニン系有機化合物が挙げられる。例えば、キナクリドンの可視域における吸収ピーク波長は560nmであるため、有機光電変換材料としてキナクリドンを用い、シンチレータ71の材料としてCsI(Tl)を用いれば、上記ピーク波長の差を5nm以内にすることが可能となり、光電変換膜72Cで発生する電荷量をほぼ最大にすることができる。この光電変換膜72Cとして適用可能な有機光電変換材料については、特開2009−32854号公報において詳細に説明されているため説明を省略する。
図5には、本実施の形態に係るTFT基板66に形成されたTFT70及び蓄積容量68の構成が概略的に示されている。
絶縁性基板64上には、下部電極72Bに対応して、下部電極72Bに移動した電荷を蓄積する蓄積容量68と、蓄積容量68に蓄積された電荷を電気信号に変換して出力するTFT70が形成されている。蓄積容量68及びTFT70の形成された領域は、平面視において下部電極72Bと重なる部分を有しており、このような構成とすることで、各画素部における蓄積容量68及びTFT70とセンサ部72とが厚さ方向で重なりを有することとなり、少なく面積で蓄積容量68及びTFT70とセンサ部72を配置できる。
蓄積容量68は、絶縁性基板64と下部電極72Bとの間に設けられた絶縁膜65Aを貫通して形成された導電性材料の配線を介して対応する下部電極72Bと電気的に接続されている。これにより、下部電極72Bで捕集された電荷を蓄積容量68に移動させることができる。
TFT70は、ゲート電極70A、ゲート絶縁膜65B、及び活性層(チャネル層)70Bが積層され、さらに、活性層70B上にソース電極70Cとドレイン電極70Dが所定の間隔を開けて形成されている。
活性層70Bは、例えば、アモルファスシリコンや非晶質酸化物、有機半導体材料、カーボンナノチューブなどにより形成することができる。なお、活性層70Bを構成する材料は、これらに限定されるものではない。
活性層70Bを構成する非晶質酸化物としては、In、Ga及びZnのうちの少なくとも1つを含む酸化物(例えば、In−O系)が好ましく、In、Ga及びZnのうちの少なくとも2つを含む酸化物(例えば、In−Zn−O系、In−Ga−O系、Ga−Zn−O系)がより好ましく、In、Ga及びZnを含む酸化物が特に好ましい。In−Ga−Zn−O系非晶質酸化物としては、結晶状態における組成がInGaO(ZnO)(mは6未満の自然数)で表される非晶質酸化物が好ましく、特に、InGaZnOがより好ましい。
活性層70Bを構成可能な有機半導体材料としては、フタロシアニン化合物や、ペンタセン、バナジルフタロシアニン、ペリキサンテノキサンテン(peri-Xanthenoxanthene)誘導体などのジオキサアンタントレン系化合物等を挙げることができるがこれらに限定されるものではない。なお、フタロシアニン化合物の構成については、特開2009−212389号公報において詳細に説明されているため説明を省略する。また、ジオキサアンタントレン系化合物の構成については、特開2010−6794号公報において詳細に説明されているため説明を省略する。
TFT70の活性層70Bを非晶質酸化物や有機半導体材料、カーボンナノチューブで形成したものとすれば、X線等の放射線を吸収せず、あるいは吸収したとしても極めて微量に留まるため、TFT70におけるノイズの発生を効果的に抑制することができる。
また、活性層70Bをカーボンナノチューブで形成した場合、TFT70のスイッチング速度を高速化することができ、また、可視光域での光の吸収度合の低いTFT70を形成できる。なお、カーボンナノチューブで活性層70Bを形成する場合、活性層70Bに極微量の金属性不純物が混入するだけで、TFT70の性能は著しく低下するため、遠心分離などにより極めて高純度のカーボンナノチューブを分離・抽出して形成する必要がある。
ここで、上述した非晶質酸化物、有機半導体材料、カーボンナノチューブや、有機光電変換材料は、いずれも低温での成膜が可能である。従って、絶縁性基板64としては、石英基板、及びガラス基板等の耐熱性の高い基板に限定されず、プラスチック等の可撓性基板、アラミド、バイオナノファイバを用いることもできる。具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリアリレート、ポリイミド、ポリシクロオレフィン、ノルボルネン樹脂、ポリ(クロロトリフルオロエチレン)等の可撓性基板を用いることができる。このようなプラスチック製の可撓性基板を用いれば、軽量化を図ることもでき、例えば、持ち運び等に有利となる。なお、絶縁性基板64には、絶縁性を確保するための絶縁層、水分や酸素の透過を防止するためのガスバリア層、平坦性あるいは電極等との密着性を向上するためのアンダーコート層等を設けてもよい。
アラミドは、200度以上の高温プロセスを適用できるために、透明電極材料を高温硬化させて低抵抗化でき、また、ハンダのリフロー工程を含むドライバICの自動実装にも対応できる。また、アラミドは、ITO(indium tin oxide)やガラス基板と熱膨張係数が近いため、製造後の反りが少なく、割れにくい。また、アラミドは、ガラス基板等と比べて薄く基板を形成できる。なお、超薄型ガラス基板とアラミドを積層して絶縁性基板64を形成してもよい。
バイオナノファイバは、バクテリア(酢酸菌、Acetobacter Xylinum)が産出するセルロースミクロフィブリル束(バクテリアセルロース)と透明樹脂との複合したものである。セルロースミクロフィブリル束は、幅50nmと可視光波長に対して1/10のサイズで、かつ、高強度、高弾性、低熱膨である。バクテリアセルロースにアクリル樹脂、エポキシ樹脂等の透明樹脂を含浸・硬化させることで、繊維を60−70%も含有しながら、波長500nmで約90%の光透過率を示すバイオナノファイバが得られる。バイオナノファイバは、シリコン結晶に匹敵する低い熱膨張係数(3−7ppm)を有し、鋼鉄並の強度(460MPa)、高弾性(30GPa)で、かつフレキシブルであることから、ガラス基板等と比べて薄く絶縁性基板64を形成できる。
図6には、本実施の形態に係るTFT基板66の構成を示す平面図が示されている。
TFT基板66には、上述のセンサ部72、蓄積容量68、TFT70と、を含んで構成される画素74が一定方向(図6の行方向)及び一定方向に対する交差方向(図6の列方向)に2次元状に複数設けられている。TFT基板66は、画素74が2次元状に設けられた領域が放射線画像を撮影可能な撮影領域とされている。
本実施の形態では、2つの放射線画像の撮影を行うため、画素74を2種類の画素74Aと画素74Bに分けている。画素74Aと画素74Bは、それぞれ1画素ずつ間隔を開けて互いに隣り合うように1対1の割合で千鳥状の配置されている。
また、TFT基板66には、一定方向(図6の行方向)の各画素列にそれぞれ2本ずつゲート配線76(76A、76B)が設けられ、交差方向(図6の列方向)の各画素列にそれぞれ2本ずつデータ配線78(78A、78B)が設けられている。
各画素74AのTFT70のゲートはそれぞれゲート配線76Aに接続され、各画素74AのTFT70のドレインはそれぞれデータ配線78Aに接続されている。各画素74BのTFT70のゲートはそれぞれゲート配線76Bに接続され、各画素74BのTFT70のドレインはそれぞれデータ配線78Bに接続されている。ゲート配線76A、76Bには、TFT40をオン、オフさせるための制御信号が流れる。
放射線検出器60は、平板状で平面視において外縁に4辺を有する四辺形状をしている。具体的には矩形状に形成されている。
本実施形態に係る放射線検出器60は、図4に示すように、このようなTFT基板66の表面にシンチレータ71が貼り付けられて形成される。
シンチレータ71は、例えば、CsI:Tl等の柱状結晶で形成しており、蒸着基板73への蒸着によって形成される。このように蒸着によってシンチレータ71を形成する場合、蒸着基板73は、X線の透過率、コストの面からAlの板がよく使用され、蒸着の際のハンドリング性、自重による反り防止、輻射熱による変形等からある程度(数mm程度)の厚みが必要となる。
次に、放射線画像の撮影を行う撮影部21の構成について説明する。
本実施の形態に係る撮影部21は、図7に示すように、1つの放射線検出器60が設けられており、放射線検出器60のTFT基板66側の面には、放射線検出部62が貼り付けられている。
放射線検出部62は、図4に示すように、放射線に対して透過性を有する樹脂性の支持基板140上に、後述する配線160(図11)がパターニングされた配線層142及び絶縁層144が形成されており、その上に、複数のセンサ部146が形成され、当該センサ部146上に、GOS等からなるシンチレータ148が形成されている。センサ部146は、上部電極147A、下部電極147B、及び該上下の電極間に配置された光電変換膜147Cを有している。光電変換膜147Cには、シンチレータ148によって変換された光が入射されることにより電荷を発生する。このセンサ部146は、光電変換膜147Cとしてアモルファスシリコンを用いたPIN型、MIS型フォトダイオードよりも、上述の有機光電変換材料が含有された光電変換膜が好ましい。これは、PIN型フォトダイオードやMIS型フォトダイオードを用いた場合と比較して、製造コストの削減や、フレキシブル化への対応の点で有機光電変換材料が含有された光電変換膜を用いたほうが有利だからである。この放射線検出部62のセンサ部146は、放射線検出器60の各画素74に設けられたセンサ部72ほど細かく形成する必要はなく、センサ部72よりも大きく、放射線検出器60の数十から数百画素のサイズで形成すればよい。
図8には、本実施の形態に係る放射線検出部62のセンサ部146の配置構成を示す平面図が示されている。
放射線検出部62には、センサ部146が一定方向(図8の行方向)及び一定方向に対する交差方向(図8の列方向)に多数配置されており、例えば、センサ部146を行方向及び列方向に16個ずつマトリクス状に配置する。
図9には、本実施の形態に係る電子カセッテ32内部の撮影部21の配置構成を示す側面図が示されている。
電子カセッテ32内部には、筐体54の検出領域56を構成する天板部分に放射線検出部62側が天板側となるように撮影部21が貼付けられている。
ここで、放射線検出器60は、図10に示すように、シンチレータ71が形成された側から放射線が照射されて、当該放射線の入射面の裏面側に設けられたTFT基板66により放射線画像を読み取る、いわゆる裏面読取方式(所謂PSS(Penetration Side Sampling)方式)とされた場合、シンチレータ71の同図上面側(TFT基板66の反対側)でより強く発光し、TFT基板66側から放射線が照射されて、当該放射線の入射面の表面側に設けられたTFT基板66により放射線画像を読み取る、いわゆる表面読取方式(所謂ISS(Irradiation Side Sampling)方式)とされた場合、TFT基板66を透過した放射線がシンチレータ71に入射してシンチレータ71のTFT基板66側がより強く発光する。TFT基板66に設けられた各センサ部72には、シンチレータ71で発生した光により電荷が発生する。このため、放射線検出器60は、表面読取方式とされた場合の方が裏面読取方式とされた場合よりもTFT基板66に対するシンチレータ71の発光位置が近いため、撮影によって得られる放射線画像の分解能が高い。
本実施の形態では、図9に示すように、筐体54の検出領域56を構成する天板部分にTFT基板66側が天板側となるように放射線検出器60を貼付けている。これにより、高い分解能の放射線画像を撮影できる。
図11には、電子カセッテ32の電気系の要部構成を示すブロック図が示されている。
TFT基板66は、ゲート配線76A、76Bが延設された方向に対して対向する2辺の一辺側にゲート線ドライバ80Aが配置され、他辺側にゲート線ドライバ80Bが配置されている。また、TFT基板66は、データ配線78A、78Bが延設された方向に対して対向する2辺の一辺側に信号処理部82Aが配置され、他辺側に信号処理部82Bが配置されている。TFT基板66の個々のゲート配線76Aはゲート線ドライバ80Aに接続され、個々のゲート配線76Bはゲート線ドライバ80Bに接続されており、TFT基板66の個々のデータ配線78Aは信号処理部82Aに接続され、個々のデータ配線78Bは信号処理部82Bに接続されている。
また、電子カセッテ32は、画像メモリ90と、カセッテ制御部92と、無線通信部94とを備えている。
各画素74AのTFT70は、ゲート線ドライバ80Aからゲート配線76Aを介して供給される信号により行単位で順にオンされ、各画素74BのTFT70は、ゲート線ドライバ80Bからゲート配線76Bを介して供給される信号により行単位で順にオンされる。画素74Aは、TFT70をオンさせる制御信号がゲート配線76Aに流れことによりTFT70がオン状態となり、蓄積された電荷がTFT70を介してデータ配線78Aに電気信号として流れ出す。画素74Bは、TFT70をオンさせる制御信号がゲート配線76Bに流れことによりTFT70がオン状態となり、蓄積された電荷がTFT70を介してデータ配線78Bに電気信号として流れ出す。電気信号は、それぞれデータ配線78A、78Bを伝送されて信号処理部82A、82Bに入力される。これにより、電荷は行単位で順に読み出され、二次元状の放射線画像が取得可能となる。
図示は省略するが、信号処理部82A、82Bは、個々のデータ配線78A、78B毎に、入力される電気信号を増幅する増幅回路及びサンプルホールド回路を備えており、個々のデータ配線78を伝送された電気信号は増幅回路で増幅された後にサンプルホールド回路に保持される。また、サンプルホールド回路の出力側にはマルチプレクサ、A/D(アナログ/デジタル)変換器が順に接続されており、個々のサンプルホールド回路に保持された電気信号はマルチプレクサに順に(シリアルに)入力され、A/D変換器によってデジタルの画像データへ変換される。
信号処理部82A、82Bには画像メモリ90が接続されており、信号処理部82A、82BのA/D変換器から出力された画像データは画像メモリ90に順に記憶される。画像メモリ90は所定枚数分の画像データを記憶可能な記憶容量を有しており、放射線画像の撮影が行われる毎に、撮影によって得られた画像データが画像メモリ90に順次記憶される。
画像メモリ90は電子カセッテ32全体の動作を制御するカセッテ制御部92と接続されている。カセッテ制御部92はマイクロコンピュータを含んで構成されており、CPU(中央処理装置)92A、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含むメモリ92B、HDD(ハードディスク・ドライブ)やフラッシュメモリ等からなる不揮発性の記憶部92Cを備えている。
また、カセッテ制御部92には無線通信部94が接続されている。本実施の形態に係る無線通信部94は、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11a/b/g/n等に代表される無線LAN(Local Area Network)規格に対応しており、無線通信による外部機器との間での各種情報の伝送を制御する。カセッテ制御部92は、無線通信部94を介してコンソール42と無線通信が可能とされており、コンソール42との間で各種情報の送受信を行う。
カセッテ制御部92は、ゲート線ドライバ80A、80Bの動作を個別に制御しており、TFT基板66の画素74A、74Bからの放射線画像を示す画像情報の読み出しを個別に制御できる。
また、カセッテ制御部92は、コンソール42から無線通信部94を介して受信される撮影条件などの各種情報を記憶し、撮影条件に基づいてゲート線ドライバ80A、80Bを制御してTFT基板66の画素74A、74Bから画像の読み出しを行う。
一方、放射線検出部62は、上述したように、センサ部146がマトリクス状に多数個配置されている。また、放射線検出部62には、各センサ部146とそれぞれ個別に接続された複数の配線160が設けられており、各配線160は信号検出部162に接続されている。
信号検出部162は、配線160毎に設けられた増幅器及びA/D変換器を備えており、カセッテ制御部92と接続されている。信号検出部162は、カセッテ制御部92からの制御により、所定の周期で各配線160のサンプリングを行って各配線160を伝送される電気信号をデジタルデータに変換し、変換したデジタルデータを順次、カセッテ制御部92へ出力する。
また、カセッテ制御部92は、操作パネル57が接続されており、操作パネル57に対する操作内容を把握することができる。
また、電子カセッテ32には、電源部96が設けられており、上述した各種回路や各素子(操作パネル57、ゲート線ドライバ80A,80B、信号処理部82A、82B、画像メモリ90、無線通信部94、カセッテ制御部92として機能するマイクロコンピュータ、信号検出部162)は、電源部96から供給された電力によって作動する。電源部96は、電子カセッテ32の可搬性を損なわないように、バッテリ(充電可能な二次電池)を内蔵しており、充電されたバッテリから各種回路・素子へ電力を供給する。なお、図11では、電源部96と各種回路や各素子を接続する配線を省略している。
図12には、本実施の形態に係るコンソール42及び放射線発生装置34の電気系の要部構成を示すブロック図が示されている。
コンソール42は、サーバ・コンピュータとして構成されており、操作メニューや撮影された放射線画像等を表示するディスプレイ100と、複数のキーを含んで構成され、各種の情報や操作指示が入力される操作パネル102と、を備えている。
また、本実施の形態に係るコンソール42は、装置全体の動作を司るCPU104と、制御プログラムを含む各種プログラム等が予め記憶されたROM106と、各種データを一時的に記憶するRAM108と、各種データを記憶して保持するHDD110と、ディスプレイ100への各種情報の表示を制御するディスプレイドライバ112と、操作パネル102に対する操作状態を検出する操作入力検出部114と、を備えている。また、コンソール42は、接続端子42A及び通信ケーブル35を介して放射線発生装置34との間で後述する曝射条件等の各種情報の送受信を行う通信インタフェース(I/F)部116と、電子カセッテ32との間で無線通信により撮影条件や画像データ等の各種情報の送受信を行う無線通信部118と、を備えている。
CPU104、ROM106、RAM108、HDD110、ディスプレイドライバ112、操作入力検出部114、通信I/F部116、及び無線通信部118は、システムバスBUSを介して相互に接続されている。従って、CPU104は、ROM106、RAM108、HDD110へのアクセスを行うことができると共に、ディスプレイドライバ112を介したディスプレイ100への各種情報の表示の制御、通信I/F部116を介した放射線発生装置34との各種情報の送受信の制御、及び無線通信部118を介した放射線発生装置34との各種情報の送受信の制御を各々行うことができる。また、CPU104は、操作入力検出部114を介して操作パネル102に対するユーザの操作状態を把握することができる。
一方、放射線発生装置34は、管球130Aと、コンソール42との間で曝射条件等の各種情報を送受信する通信I/F部132と、受信した曝射条件に基づいて管球130Aへの電力供給を制御する線源制御部134と、を備えている。
線源制御部134もマイクロコンピュータを含んで構成されており、受信した曝射条件等を記憶する。このコンソール42から受信する曝射条件には管電圧、管電流の情報が含まれている。線源制御部134は、受信した曝射条件に基づいて管球130Aから放射線Xを照射させる。
次に、本実施の形態に係る撮影システム18の作用を説明する。
本実施の形態に係る電子カセッテ32は、エネルギーサブトラクション画像を得るため、異なるエネルギーの放射線で2つの放射線画像を撮影するエネルギーサブトラクション撮影が可能とされている。
端末装置12(図1参照。)は、放射線画像の撮影する場合、医師又は放射線技師からの撮影依頼を受け付ける。当該撮影依頼では、撮影対象とする患者、撮影対象とする撮影部位、撮影モードが指定され、管電圧、管電流などが必要に応じて指定される。
端末装置12は、受け付けた撮影依頼の内容をRISサーバ14に通知する。RISサーバ14は、端末装置12から通知された撮影依頼の内容をデータベース14Aに記憶する。
コンソール42は、RISサーバ14にアクセスすることにより、RISサーバ14から撮影依頼の内容及び撮影対象とする患者の属性情報を取得し、撮影依頼の内容及び患者の属性情報をディスプレイ100(図12参照。)に表示する。
撮影者は、ディスプレイ100に表示された撮影依頼の内容に基づいて放射線画像の撮影を開始する。
例えば、図2に示すように、臥位台46上に横臥した被検者の患部のエネルギーサブトラクション撮影を行う際、臥位台46の保持部152に電子カセッテ32を配置し、その上部に放射線源130を配置する。
そして、撮影者は、操作パネル102に対して撮影モードとして例えばエネルギーサブトラクション撮影を指定し、さらに、操作パネル102に対して放射線Xを照射する際の管電圧、管電流及び照射期間等を指定する。
コンソール42は、指定された管電圧、管電流及び照射期間を曝射条件として放射線発生装置34へ送信し、指定された撮影モード、管電圧、管電流を撮影条件として電子カセッテ32へ送信する。放射線発生装置34の線源制御部134は、コンソール42から曝射条件を受信すると、受信した曝射条件を記憶し、電子カセッテ32のカセッテ制御部92は、コンソール42から撮影条件を受信すると、受信した撮影条件を記憶部92Cに記憶する。
撮影者は、撮影準備完了すると、コンソール42の操作パネル102に対して撮影を指示する撮影指示操作を行う。
コンソール42は、操作パネル102に対して撮影開始操作が行なわれた場合、曝射開始を指示する指示情報を放射線発生装置34及び電子カセッテ32へ送信する。
放射線発生装置34は、曝射開始を指示する指示情報を受信すると、コンソール42から受信した曝射条件に応じた管電圧、管電流で放射線を照射期間、照射する。
電子カセッテ32のカセッテ制御部92は、曝射開始を指示する指示情報を受信すると、記憶部92Cに撮影条件として記憶された撮影モードに応じて撮影制御を行う。
ところで、放射線源130内の管球130Aは、放射線を照射する場合、以下に示すような時定数があるため、図13(A)に示すように、照射される放射線が曝射条件として定められた管電圧に応じた撮影エネルギーに立ち上がる立上期間T1、放射線が撮影エネルギーに維持された撮影エネルギー期間T2、放射線が撮影エネルギーから立ち下がる立下期間T3が存在する。すなわち、放射線発生装置34は、放射線を照射する場合、撮影エネルギー期間T2の前後に撮影エネルギー期間T2よりもエネルギーの低い放射線が照射される立上期間T1及び立下期間T3が存在することなる。
なお、放射線発生装置34は、照射開始を指示されてから、曝射条件として定められた管電圧に応じた撮影エネルギーの放射線が実際に照射されるまでの期間を短くするため、立上期間が短くなるように設計される。このため、図13(A)では立上期間T1は立下期間T3よりも短い期間となっている。
放射線発生装置34に設けられた管球130Aの見かけの抵抗をR、管球130Aに流す管電流をI、管電圧をVとした場合、以下の(1)式の関係が成り立つ。
R = V/I ・・・(1)
また、管球130Aの静電容量をCTube[pF]とし、管球130Aに電力を供給するX線ケーブルの静電容量をCLine[pF/m]とし、ケーブル長をLとした場合、管球130A部分に関する容量Cは、以下の(2)式のように求まる。
C = CTube + CLine × L ・・・(2)
放射線発生装置34の時定数τは、以下の(3)式のように求まる。
τ = R × C ・・・(3)
例えば、胸部エネルギーサブトラクション画像を得るための曝射条件として、管電圧を120kV、管電流を20mAとした場合、上記(1)式から管球130Aの見かけ上の抵抗Rは6×10Ωとなる。一方、一般的な放射線発生装置34では、管球130Aの静電容量CTubeは、500〜1500[pF]であり、X線ケーブルの静電容量CLineは、100〜200[pF/m]である。例えば、管球130Aの静電容量CTubeを、1000[pF]とし、X線ケーブルの静電容量CLineを150[pF/m]とし、ケーブル長Lを20[m]とすると、上記(2)式から容量Cは4000[pF]となる。
よって、時定数τは、上記(3)式からτ=24mSecとなる。十分な放射線の減衰期間を時定数τの3〜5倍の期間とすると立下期間T3は数十〜百数十mSecとなる。
そこで、本実施の形態では、放射線が曝射条件として定められた管電圧に応じた撮影エネルギーに立ち上がる立上期間T1、放射線がエネルギーに維持された撮影エネルギー期間T2、放射線が撮影エネルギーから立ち下がる立下期間T3のうち、立上期間T1及び撮影エネルギー期間T2と立下期間T3とでそれぞれ個別に2つの放射線画像を撮影することによりエネルギーサブトラクション撮影を行う。
ここで、従来、管電圧を変えて異なるエネルギーの放射線を2回連続的に照射して2つの放射線画像を得るものとした場合、2回の放射線の照射間隔を短くするため、管電流を大きくすることで減衰時間を短くしていた。例えば、管電圧を変えて異なるエネルギーの放射線を2回連続的に照射して2つの放射線画像を得るものとした場合、2つの放射線画像の撮影の間の被写体(患者)の体動を抑えるために短期間0.2sec程度で管電圧を変えて放射線を2回照射するが、短期間で管電圧を切替える放射線発生装置は複雑で高価なものとなる。
一方、本実施の形態に係る撮影システム18は、曝射条件の管電流を小さくすることにより、管球130Aの見かけ上の抵抗Rが大きくなり、時定数τも大きくなる。このため、曝射条件の管電流を小さくすることにより、1回の照射で高エネルギー照射が終わった後に管電圧がゆっくり減衰する期間を作ることができる。
図14には、撮影モードとしてエネルギーサブトラクション撮影が指定されて曝射開始を指示する指示情報を受信した際に、カセッテ制御部92のCPU92Aにより実行されるエネルギーサブトラクション撮影制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートが示されている。なお、当該プログラムはメモリ92B(ROM)の所定の領域に予め記憶されている。
同図のステップS10では、信号検出部162を制御して各配線160のサンプリングを開始させる。
これにより、信号検出部162は、所定の周期で各配線160のサンプリングを行って各配線160を伝送される電気信号をデジタルデータに変換し、変換したデジタルデータを順次、カセッテ制御部92へ出力する。
次のステップS12では、信号検出部162から入力する各配線160のデジタルデータの値をそれぞれ予め定めた放射線検知用のしきい値と比較し、何れかのデジタルデータの値が放射線検知用のしきい値以上となった否かにより放射線の照射開始の検出を行っており、何れかのデジタルデータの値が放射線検知用のしきい値以上となった場合は放射線の照射が開始されたものとしてステップS14へ移行し、何れのデジタルデータの値がしきい値未満の場合はステップS12へ再度移行して、放射線の照射開始待ちを行う。
次のステップS14では、ゲート線ドライバ80Aを制御してゲート線ドライバ80Aから各ゲート配線76AにTFT70をオン状態とさせる制御信号を順に出力させ、各ゲート配線76Aに接続された各画素74AのTFT70を1ラインずつ順にONさせて電荷の取り出しを行う。これにより、1ラインずつ順に各画素74Aの蓄積容量68に蓄積された電荷が電気信号として各データ配線78Aに流れ出し、暗電流等によって各画素74Aの蓄積容量68に蓄積された電荷が除去される。
次のステップS16では、ゲート線ドライバ80Aを制御してゲート線ドライバ80Aから各ゲート配線76Aに各画素74AのTFT70をオフ状態とさせる制御信号を出力させる。これにより、各画素74Aでは、照射された放射線量に応じた電荷が蓄積される。
次のステップS18では、信号検出部162から入力するデジタルデータの値を累計して記憶する。
次のステップS20では、ステップS18で累計される累計値の増加が所定量以上減少する変曲点があるか否か判定し、肯定判定となった場合はステップS22へ移行し、否定判定となった場合はステップS18へ移行する。
ここで、図13(B)に示すように、信号検出部162から入力するデジタルデータの累計値は、放射線の照射により増加するが、立下期間T3となると、累計値の増加量が減少する。
そこで、本実施の形態では、累計値の増加量の変化から立下期間T3の開始の検出を行っており、累計値の増加が減少する変曲点が存在した場合、立下期間T3へ移行したものと判断している。この変曲点の検出は、種々の検出方法を用いることができる。例えば、最初に累計した累計値以外の全てにおいて1回前に累計したデジタルデータの累計値との累計値差を求め、累計値差が所定量以上減少している場合に変曲点と検出する。この所定量は、ノイズ等の影響を考慮して変曲点を検出できる値に定められている。
次のステップS22では、ゲート線ドライバ80Aを制御してゲート線ドライバ80Aから1ラインずつ順に各ゲート配線76Aにオン信号を出力させる。
放射線検出器60は、各ゲート配線76Aにオン信号が入力すると、各ゲート配線76Aに接続された各画素74AのTFT70を1ラインずつ順にオンされ、1ラインずつ順に各画素74Aの蓄積容量68に蓄積された電荷が電気信号として各データ配線78Aに流れ出す。各データ配線78Aに流れ出した電気信号は信号処理部82Aでデジタルの画像データに変換されて、画像メモリ90に記憶される。これにより、画像メモリ90には、放射線検出器60の各画素74Aによる放射線画像を示す画像データが記憶される。
次のステップS24では、ゲート線ドライバ80Bを制御してゲート線ドライバ80Bから各ゲート配線76BにTFT70をオン状態とさせる制御信号を出力させ、各ゲート配線76Bに接続された各画素74BのTFT70を1ラインずつ順にONさせて電荷の取り出しを行う。これにより、1ラインずつ順に各画素74Bの蓄積容量68に蓄積された電荷が電気信号として各データ配線78Bに流れ出し、暗電流等によって各画素74Bの蓄積容量68に蓄積された電荷が除去される。
次のステップS26では、ゲート線ドライバ80Bを制御してゲート線ドライバ80Bから各ゲート配線76Bに各画素74BのTFT70をオフ状態とさせる制御信号を出力させる。これにより、各画素74Bでは、照射された放射線量に応じた電荷が蓄積される。
次のステップS28では、上記ステップS22で変曲点を検出して肯定判定となった時点から所定待機期間を経過したか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップS30へ移行し、否定判定となった場合はステップS28へ再度移行して所定待機期間の経過待ちを行う。この所定待機期間は、立下期間T3よりも十分に長い期間に定められている。なお、所定待機期間は、曝射条件の管電流、管電圧に基づき、上記(1)式から見かけの抵抗をRを求め、管球130A部分に関する容量Cと抵抗Rに基づき、上記(3)式から放射線発生装置34の時定数τを求めて例えば、時定数τの3〜5倍の期間とするものとしてもよい。
次のステップS30では、ゲート線ドライバ80Bを制御してゲート線ドライバ80Bから各ゲート配線76BにTFT70をオン状態とさせる制御信号を出力させ、各ゲート配線76Bに接続された各画素74BのTFT70を1ラインずつ順にONさせて電荷の取り出しを行う。これにより、画像メモリ90には、放射線検出器60の各画素74Bによる放射線画像を示す画像データが記憶される。
ところで、本実施の形態に係る放射線検出器60は、画素74Aと画素74Bがそれぞれ1画素ずつ間隔を開けて千鳥状の配置されている。このため、画素74Aにより撮影された放射線画像と画素74Bにより撮影された放射線画像は、それぞれ画素を間引いた間引画像である。
そこで、ステップS32では、画像メモリ90に記憶された2つの放射線画像に対してそれぞれ補間処理を行い、画素74Aにより撮影された放射線画像については、各画素74Bに対応する各画素のデータをそれぞれ画素74Bの周囲の画素74Aのデータから補間により生成し、画素74Bにより撮影された放射線画像については、画素74Aに対応する各画素のデータをそれぞれ画素74Aの周囲の画素74Bのデータから補間により生成する。
次のステップS34では、上記ステップS32で補間処理された2つの放射線画像の画像データをコンソール42へ送信し、処理終了となる。
コンソール42では、送信された2つの放射線画像に対してサブトラクション画像処理を行うことで、画像中の骨部等の硬部組織に相当する画像部、及び軟部組織に相当する画像部の一方を強調して他方を除去したエネルギーサブトラクション画像を得ることができる。
なお、カセッテ制御部92において、撮影された2つの放射線画像に対してサブトラクション画像処理を行ってエネルギーサブトラクション画像を生成し、生成したエネルギーサブトラクション画像の画像データをコンソール42へ送信するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態によれば、放射線が1回照射される際の立下期間T3と立上期間T1及び撮影エネルギー期間T2とでそれぞれ個別に放射線画像を撮影を行うことにより、1回の放射線の照射での放射線のエネルギーの変化を有効活用して、異なるエネルギーの放射線による放射線画像を撮影することができる。
また、本実施の形態よれば、信号検出部162により、照射される放射線を検出し、検出される放射線のエネルギーの変化に基づいて立下期間T3を判別しているので、立上期間T1及び撮影エネルギー期間T2が変化した場合でも立下期間T3での撮影を安定して行うことができる。
また、本実施の形態によれば、放射線検出器60のTFT基板66に放射線が変換された光が照射されることにより電荷が蓄積される2種類の画素74A、74Bをマトリクス状に複数設け、立下期間T3と立上期間T1及び撮影エネルギー期間T2とでTFT基板66の2種類の各画素74A、74Bから個別に電荷を読み出すことにより、異なるエネルギーの放射線による2つの放射線画像を撮影できる。
また、本実施の形態よれば、異なるエネルギーの放射線による撮影を得るために放射線発生装置34が2回連続的に照射する必要がなく1回の放射線が照射可能であればよいため、診療所などにあるレベルの安価な既存のX線装置でもエネルギーサブトラクション撮影が可能になる。そのため従来の短期間0.2sec程度で管電圧を変えて異なるエネルギーの放射線を2回連続的に照射するための複雑で高額な放射線撮影装置が不要であるという特段の効果がある。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と対応する部分には同一の符号を付して、同じ機能を有する部分については説明を省略する。
図15には、第2の実施の形態に係るTFT基板66の構成を示す平面図が示されている。
TFT基板66には、上述のセンサ部72、蓄積容量68、TFT70、を含んで構成される画素74が一定方向(図15の行方向)及び一定方向に対する交差方向(図15の列方向)に2次元状に複数設けられている。TFT基板66は、画素74が2次元状に設けられた領域が放射線画像を撮影可能な撮影領域とされている。
また、TFT基板66には、一定方向(図15の行方向)の各画素列にそれぞれ1本ずつゲート配線76が設けられ、交差方向(図15の列方向)の各画素列にそれぞれ1本ずつデータ配線78が設けられている。
図16には、第2の実施の形態に係る撮影部21の構成を示す断面図が示されている。
本実施の形態に係る撮影部21は、照射された放射線により示される放射線画像の撮影を行う撮影系を2つ有し、各撮影系により撮影された放射線画像を示す画像情報を個別に読み出し可能なように構成されている。
具体的には、図16に示すように、シンチレータ71を挟んで2つのTFT基板66を配置している。以下、2つのTFT基板66を区別する場合、シンチレータ71の一方の面側をTFT基板66Aと称し、シンチレータ71の他方の面側をTFT基板66Bと称す
このような撮影部21のTFT基板66A側の面には、放射線検出部62が貼り付けられている。
撮影部21は、図17に示すように、筐体54の検出領域56を構成する天板部分に放射線検出部62側が天板側となるように撮影部21が貼付けられている。
図18には、第2の実施の形態に係る電子カセッテ32の電気系の要部構成を示すブロック図が示されている。
TFT基板66A、26Bは、それぞれ隣り合う2辺の一辺側にゲート線ドライバ80A、80Bが配置され、他辺側に信号処理部82A、82Bが配置されている。TFT基板66Aの個々のゲート配線76はゲート線ドライバ80Aに接続され、TFT基板66Aの個々のデータ配線78は信号処理部82Aに接続されており、TFT基板66Bの個々のゲート配線76はゲート線ドライバ80Bに接続され、TFT基板66Bの個々のデータ配線78は信号処理部82Bに接続されている。
TFT基板66A、26Bの各TFT70は、ゲート線ドライバ80A、80Bからゲート配線76を介して供給される信号により行単位で順にオンされ、オン状態とされたTFT70によって読み出された電荷は、電気信号としてデータ配線78を伝送されて信号処理部82A、82Bに入力される。これにより、電荷は行単位で順に読み出され、二次元状の放射線画像が取得可能となる。
カセッテ制御部92は、ゲート線ドライバ80A、80Bの動作を個別に制御しており、TFT基板66A、26Bの各画素74から放射線画像を示す画像情報の読み出しを個別に制御できる。
図19には、第2の実施形態に係るエネルギーサブトラクション撮影制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートが示されている。なお、第1の実施の形態(図14)と同一処理部分については同一の符号を付して説明を省略し、新しい処理部分については符号に「A」を付して説明する。
ステップS14Aでは、ゲート線ドライバ80Bを制御してゲート線ドライバ80BからTFT基板66Bの各ゲート配線76にTFT70をオン状態とさせる制御信号を順に出力させ、TFT基板66Bの各画素74のTFT70を1ラインずつ順にONさせて電荷の取り出しを行う。これにより、TFT基板66Bの各画素74の蓄積容量68に蓄積された電荷が1ラインずつ順に電気信号として各データ配線78に流れ出し、暗電流等によってTFT基板66Bの各画素74の蓄積容量68に蓄積された電荷が除去される。
ステップS16Aでは、ゲート線ドライバ80Bを制御してゲート線ドライバ80BからTFT基板66Bの各ゲート配線76にTFT70をオフ状態とさせる制御信号を出力させる。これにより、TFT基板66Bの各画素74では、照射された放射線量に応じた電荷が蓄積される。
ステップS22Aでは、ゲート線ドライバ80Bを制御してゲート線ドライバ80BからTFT基板66Bの各ゲート配線76に1ラインずつ順にオン信号を出力させる。これにより、画像メモリ90には、TFT基板66Bの各画素74による放射線画像を示す画像データが記憶される。
また、ステップS24Aでは、ゲート線ドライバ80Aを制御してゲート線ドライバ80AからTFT基板66Aの各ゲート配線76にTFT70をオン状態とさせる制御信号を順に出力させ、TFT基板66Aの各画素74のTFT70を1ラインずつ順にONさせて電荷の取り出しを行う。これにより、TFT基板66Aの各画素74の蓄積容量68に蓄積された電荷が1ラインずつ順に電気信号として各データ配線78に流れ出し、暗電流等によってTFT基板66Bの各画素74の蓄積容量68に蓄積された電荷が除去される。
ステップS26Aでは、ゲート線ドライバ80Aを制御してゲート線ドライバ80AからTFT基板66Aの各ゲート配線76にTFT70をオフ状態とさせる制御信号を出力させる。これにより、TFT基板66Aの各画素74では、照射された放射線量に応じた電荷が蓄積される。
ステップS30Aでは、ゲート線ドライバ80Aを制御してゲート線ドライバ80AからTFT基板66Aの各ゲート配線76に1ラインずつ順にオン信号を出力させる。これにより、画像メモリ90には、TFT基板66Aの各画素74による放射線画像を示す画像データが記憶される。
そして、ステップS34Aでは、画像メモリ90に記憶されたTFT基板66A、26Bによる2つの放射線画像の画像データをコンソール42へ送信し、処理終了となる。
以上のように、本実施の形態よれば、撮影部21として、シンチレータ71を挟んで放射線が変換された光が照射されることにより電荷が蓄積される画素74がマトリクス状に複数設けられた2つのTFT基板66A、66Bを積層配置し、立下期間T3と立上期間T1及び撮影エネルギー期間T2とでTFT基板66A、66Bの各画素74から個別に電荷を読み出すことにより、異なるエネルギーの放射線による2つの放射線画像を撮影できる。
また、本実施の形態よれば、立下期間T3に照射される放射線はエネルギーが低く、透過性が低くなるが検出領域56により近いTFT基板66Aで撮影を行うことにより、TFT基板66Bで撮影を行う場合と比較して低エネルギーの画像を鮮明に撮影できる。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態について説明する。なお、第1及び第2の実施の形態と対応する部分には同一の符号を付して、同じ機能を有する部分については説明を省略する。
図20には、第3の実施の形態に係る撮影部21の構成が示されている。
撮影部21は、第2の実施の形態と同様に、シンチレータ71を挟んで2つのTFT基板66A、66Bが配置されている。
TFT基板66Bは、図15に示すように、画素74が一定方向(図15の行方向)及び一定方向に対する交差方向(図15の列方向)に2次元状に複数設けられている。各画素74のセンサ部72は、TFT70を介してデータ配線78に接続されている。
一方、本実施の形態に係るTFT基板66Aは、図21に示すように、画素74が一定方向(図21の行方向)及び一定方向に対する交差方向(図21の列方向)に2次元状に複数設けられており、一部の画素74Cでは、センサ部72がデータ配線78に直接電気的に接続されている。これにより、画素74Cでは、ゲート配線76に流れる制御信号の状態に関わらずセンサ部72に発生した電荷に応じた電気信号がデータ配線78に流れる。
撮影部21は、図22に示すように、筐体54の検出領域56を構成する天板部分にTFT基板66A側が天板側となるように撮影部21が貼付けられている。
図23には、第3の実施の形態に係る電子カセッテ32の電気系の要部構成を示すブロック図が示されている。
TFT基板66A、26Bは、それぞれ隣り合う2辺の一辺側にゲート線ドライバ80A、80Bが配置され、他辺側に信号処理部82A、82Bが配置されている。TFT基板66Aの個々のゲート配線76はゲート線ドライバ80Aに接続され、TFT基板66Aの個々のデータ配線78は信号処理部82Aに接続されており、TFT基板66Bの個々のゲート配線76はゲート線ドライバ80Bに接続され、TFT基板66Bの個々のデータ配線78は信号処理部82Bに接続されている。
ところで、上述のように、TFT基板66Aでは、画素74Cのセンサ部72がデータ配線78に直接電気的に接続されているため、放射線が照射された場合、画素74Cのセンサ部72に発生した電荷に応じた電気信号がデータ配線78に流れる。
そこで、本実施の形態では、信号処理部82Aを制御して所定の周期でTFT基板66Aの各データ配線78のサンプリングを行い、画像メモリ90に記憶されたTFT基板66Aの各データ配線78のデジタルデータの値に基づいて放射線の照射状態の検出を行う。
図24には、第3の実施形態に係るエネルギーサブトラクション撮影制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートが示されている。なお、第1の実施の形態(図14)及び第2の実施の形態(図19)と同一処理部分については同一の符号を付して説明を省略し、新しい処理部分については符号に「B」を付して説明する。
ステップS10Bでは、信号処理部82Aを制御して所定の周期でTFT基板66Aの各データ配線78のサンプリングを行い、画像メモリ90に記憶されたTFT基板66Aの各データ配線78のデジタルデータの値に基づいて放射線の照射状態の検出を開始する。
ステップS12Bでは、画像メモリ90に記憶されたTFT基板66Aの各データ配線78のデジタルデータの値をそれぞれ予め定めた放射線検知用のしきい値と比較し、何れかのデジタルデータの値が放射線検知用のしきい値以上となった場合は放射線の照射が開始されたものとしてステップS14Aへ移行し、何れのデジタルデータの値がしきい値未満の場合はステップS12Bへ再度移行して、放射線の照射開始待ちを行う。
ステップS18Bでは、画像メモリ90に順次記憶されるTFT基板66Aの各配線160のデジタルデータの値を累計して記憶する。
このように本実施の形態によれば、TFT基板66Aでは、画素74Cのセンサ部72をデータ配線78に直接電気的に接続させたことにより、画素74Cを、放射線を検出するセンサとして使用することができる。
ところで、本実施の形態に係るTFT基板66Aは、画素74Cのセンサ部72がデータ配線78に直接電気的に接続されているため、画素74Cは欠陥画素となる。
そこで、ステップS32Bでは、画像メモリ90に記憶されたTFT基板66Aにより撮影された放射線画像で、画素74Cに対応する画素のデータをそれぞれ画素74Cの周囲の画素74のデータから補間により生成する。
これにより、欠陥となった画素74Cのデータを生成できる。
以上のように、本実施の形態よれば、撮影部21として、シンチレータ71を挟んで放射線が変換された光が照射されることにより電荷が蓄積される画素74がマトリクス状に複数設けられた2つのTFT基板66A、66Bを積層配置し、立下期間T3と立上期間T1及び撮影エネルギー期間T2とでTFT基板66A、66Bの各画素74から個別に電荷を読み出すことにより、異なるエネルギーの放射線による2つの放射線画像を撮影できる。
また、本実施の形態よれば、TFT基板66Aは、一部の画素74のセンサ部72をデータ配線78に直接電気的に接続させて検出手段として機能させることにより、放射線検出部62を設けることなく照射される放射線のエネルギーを検出することができる。
また、本実施の形態よれば、立下期間T3に照射される放射線はエネルギーが低く、透過性が低くなるが検出領域56により近いTFT基板66Aで撮影を行うことにより、TFT基板66Bで撮影を行う場合と比較して低エネルギーの画像を鮮明に撮影できる。
以上、本発明を第1〜第3の実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることができ、当該変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
また、上記の実施の形態は、クレーム(請求項)にかかる発明を限定するものではなく、また実施の形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組み合わせにより種々の発明を抽出できる。実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
例えば、上記実施の形態では、可搬型の放射線撮影装置である電子カセッテ32に本発明を適応した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、据置型の放射線撮影装置に適用してもよい。
また、上記各実施の形態では、信号検出部162などから入力するデジタルデータの値を累計の変曲点を検出することにより立下期間T3の開始を検出する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、立上期間T1の検出を行うものとしてもよい。立上期間T1の検出は、例えば、デジタルデータの値が放射線検知用のしきい値以上となった時点から、信号検出部162から随時入力するデジタルデータの値が曝射条件に応じた値となるまでの期間としてもよい。
また、例えば、図13(C)に示すように、信号検出部162などから入力するデジタルデータの値の波形から微分値を随時求め、微分値の変化から立上期間T1や立下期間T3を検出するものとしてもよい。例えば、立上期間T1の終了(撮影エネルギー期間T2の開始)は、微分値がプラスとなった後にゼロになったときを検出すればよく、立下期間T3の開始(撮影エネルギー期間T2の終了)は、変曲点として微分値が負になる時を検出すればよい。
また、上記各実施の形態では、放射線が1回照射される際の立下期間T3と、立上期間T1及び撮影エネルギー期間T2と、でそれぞれ放射線画像の撮影を行う場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、立下期間T3と、撮影エネルギー期間T2と、でそれぞれ放射線画像の撮影を行うものとしてもよい。また、立上期間T1と、撮影エネルギー期間T2及び立下期間T3と、でそれぞれ放射線画像の撮影を行うものとしてもよく、また、立上期間T1と、撮影エネルギー期間T2と、でそれぞれ放射線画像の撮影を行うものとしてもよい。また、放射線発生装置34は、照射開始を指示されてから、曝射条件として定められた管電圧に応じた撮影エネルギーの放射線が実際に照射されるまでの期間を短くするため、立上期間が短くなるように設計される。このため、実際には立上期間T1は立下期間T3よりも短い期間となり、立上期間T1と立下期間T3で照射される放射線のエネルギー分布が異なる場合がある。このため、立上期間T1と、立下期間T3と、でそれぞれ放射線画像の撮影を行うものとしてもよい。なお、低エネルギーの放射線画像は立下期間T3で撮影することが好ましい。
立上期間T1や立下期間T3での撮影は、それぞれのすべて期間で行う必要はなく、管電圧が曝射条件として定められた管電圧の80〜60%程度以下となる期間で撮影を行うことが好ましい。例えば、立下期間T3での撮影を行う場合、画像の取得開始を立ち下げ直後ではなく管電圧が曝射条件として定められた管電圧の80〜60%程度に下がったタイミングから画像データの蓄積を行うことにより、2回の撮影での放射線のエネルギーの差を大きくすることができるため、エネルギー分離能を高くできる。
立上期間T1及び立下期間t3に照射される放射線はエネルギーが低いため感度が低い。このため、カセッテ制御部92は、立上期間T1及び立下期間t3に撮影エネルギー期間T2よりも信号処理部82の内蔵された増幅回路のゲインを大きくして電荷を読取ることが望ましい。
また、上記各実施の形態では、センサ部72等で暗電流が発生するため、エネルギーサブトラクション撮影制御処理のステップS14、S24、S14A、S24Aにおいて暗電流等によって各画素74Aの蓄積容量68に蓄積された電荷が除去する処理を行う場合について説明したが、暗電流等によって各画素74Aの蓄積容量68に蓄積された電荷が少ない場合、ステップS14、S24、S14A、S24Aの処理を行う必要はない。
また、上記第1の実施の形態では、図25(A)に示すように、TFT基板66に画素74Aと画素74Bを、それぞれ1画素ずつ間隔を開けて互いに隣り合うように1対1の割合で千鳥状の配置した場合について説明したが、画素74Aと画素74Bの割合及び配置はこれに限定されるものではない。例えば、図25(B)に示すように、画素74Aと画素74Bを1対4の割合で配置してもよい。なお、立上期間T1や立下期間T3に照射される放射線はエネルギーが低い。このため、立上期間T1や立下期間T3での低エネルギーの放射線画像を撮影には比率の高い画素74を用いることが好ましい。例えば、図25(B)に示す場合、画素74Bを低エネルギーの放射線画像を撮影に用いることが好ましい。
第2の実施の形態では、撮影部21として、シンチレータ71を挟んで2つのTFT基板66A、66Bを積層配置したことにより、TFT基板66A、66Bをそれぞれ放射線に対する感度を異なるものとし、照射される放射線のエネルギーの低い立下期間T3での撮影を検出領域56により近いTFT基板66Aで行う場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第1の実施の形態の放射線検出器60においても、画素74Aと画素74Bの画素サイズを変えたり、画素74Aと画素74Bの光電変換膜72Cとして用いる材料を変えることにより、画素74Aと画素74Bを放射線に対する感度を異なるものとし、照射される放射線のエネルギーの低い立下期間T3での撮影を感度の高い画素74で行うものとしてもよい。
また、上記第2及び第3の実施の形態では、シンチレータ71を挟んで2つのTFT基板66を配置して撮影部21を構成した場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図26(A)〜(D)に示すように、2つの放射線検出器60を積層させて撮影部21を構成してもよい。この際、2つの放射線検出器60は、放射線Xに対して共に表面読取方式となるように配置されてもよく(図26(A))、放射線Xに対して共に裏面読取方式となるように配置されてもよく(図26(B))、シンチレータ71が向かい合うように配置してもよく(図26(C))、2つの放射線検出器60はTFT基板66が向かい合うように配置してもよい(図26(D))。
また、上記各実施の形態では、放射線を一度シンチレータ71で光に変換し、変換した光を光電変換膜72Cで電荷に変換して蓄積する間接変換方式の放射線検出器60を用いて撮影部21の構成とした場合について説明したが、放射線を直接、アモルファスセレン等を用いたセンサ部で電荷に変換して蓄積する直接変換方式の放射線検出器も用いて撮影部21の構成してもよい。
直接変換方式の放射線検出器200は、図27に示すように、入射される放射線を変換する放射線変換層の一例として、入射される放射線を電荷に変換する半導体層202が、TFT基板66上に形成されている。
半導体層202としては、アモルファスSe、Bi12MO20(M:Ti、Si、Ge)、Bi4M3O12(M:Ti、Si、Ge)、Bi2O3、BiMO4(M:Nb、Ta、V)、Bi2WO6、Bi24B2O39、ZnO、ZnS、ZnSe、ZnTe、MNbO3(M:Li、Na、K)、PbO、HgI2、PbI2、CdS、CdSe、CdTe、BiI3、GaAs等のうち少なくとも1つを主成分とする化合物などが用いられるが、暗抵抗が高く、X線照射に対して良好な光導電性を示し、真空蒸着法により低温で大面積成膜が可能な非晶質(アモルファス)材料が好まれる。
半導体層202上には、半導体層202の表面側に形成され、半導体層202へバイアス電圧を印加するためのバイアス電極204が形成されている。
直接変換方式の放射線検出器200では、半導体層202で発生した電荷を収集する電荷収集電極206がTFT基板66に形成されている。
また、直接変換方式の放射線検出器200におけるTFT基板66は、各電荷収集電極206で収集された電荷を蓄積する電荷蓄積容量208を備えている。この各電荷蓄積容量208に蓄積された電荷が、TFT70によって読み出される。
また、上記各実施の形態では、TFT基板66の画素74を画素74Aと画素74Bに分けたり、TFT基板66を複数設けることにより、1回の放射線の照射中に複数の放射線画像を撮影可能に構成した場合について説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、放射線検出器60、及び放射線検出器200から放射線画像を読み出す読出期間が立下期間T3と立上期間T1に対して十分に短い場合、1枚の放射線検出器60又は放射線検出器200を用いて1回の放射線の照射での立上期間T1及び立下期間T3の少なくとも一方と少なくとも撮影エネルギー期間T2とでそれぞれ個別に放射線画像を撮影するようにしてもよい。
ところで、1回の放射線の照射期間中に2枚の放射線画像を撮影するため、1枚目の画像データの読み出し速度がより速い方が好ましい。そこで、例えば、ゲート線ドライバ80から複数ライン(例えば2ライン)ずつ順に各ゲート配線76にオン信号を出力して複数ラインずつ各画素部74に蓄積された電荷を読み出すビニング読出や、1ライン置きや複数ライン置きにゲート配線76にオン信号を出力して一定間隔毎に各画素部74に蓄積された電荷を読み出す間引読出、画素74が2次元状に設けられた撮影領域のうち、撮影対象部位が配置された一部の領域を通る各ゲート配線76にオン信号を出力して一部の領域の画像データを選択的に読み出す部分読出を行うようにしてもよい。これらビニング読出や、間引読出、部分読出は、第1の実施の形態のように2種類の画素74A、74Bが設けられた放射線検出器60から画素74A、74Bの何れかの画像データを読み出す際に実施してもよい。また、ビニング読出や、間引読出、部分読出は、第2、第3の実施の形態のように2つのTFT基板66A、66Bを積層させた撮影部21からTFT基板66A、66Bの何れかの画像データを読み出す際や、2つの放射線検出器60を積層させた撮影部21から何れかの放射線検出器60の画像データを読み出す際に実施してもよい。また、ビニング読出や、間引読出、部分読出は、1つの放射線検出器60で2枚の放射線画像を撮影する場合の画像データを読み出す際に実施してもよい。さらに、ビニング読出や、間引読出、部分読出は、組み合わせて実施してもよい。これにより、画像データの読み出し期間を短縮することができる。
また、上記各実施の形態では、放射線としてX線を検出することにより放射線画像を撮影する放射線撮影装置に本発明を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、検出対象とする放射線は、X線の他、ガンマ線、粒子線等いずれであってもよい。
その他、上記各実施の形態で説明した構成は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において、不要な部分を削除したり、新たな部分を追加したり、接続状態等を変更したりすることができることは言うまでもない。
21 撮影部(撮影手段)
32 電子カセッテ
60、200 放射線検出器(撮影手段、撮影パネル)
62 放射線検出部(検出手段)
66 TFT基板(撮影パネル)
72 センサ部
74、74A、74B、74C 画素
74C 画素(検出手段)
80、80A、80B ゲート線ドライバ
82、82A、82B 信号処理部(生成手段)
92 カセッテ制御部(制御手段、画像処理手段)
130A 管球

Claims (10)

  1. 照射される放射線により表わされる放射線画像を複数回続けて撮影可能な撮影手段と、
    放射線が1回照射される際の当該放射線が曝射条件として定められた管電圧に応じた撮影エネルギーに立ち上がる立上期間、放射線が前記撮影エネルギーに維持された撮影エネルギー期間、及び放射線が前記撮影エネルギーから立ち下がる立下期間のうち少なくも2つの期間でそれぞれ個別に放射線画像を撮影するように前記撮影手段を制御する制御手段と、
    を備えた放射線撮影装置。
  2. 前記制御手段は、前記立上期間及び前記立下期間の少なくとも一方と少なくとも前記撮影エネルギー期間とでそれぞれ個別に放射線画像を撮影するように前記撮影手段を制御する
    請求項1記載の放射線撮影装置。
  3. 前記照射される放射線を検出する検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記検出手段により検出される放射線のエネルギーの変化に基づいて前記立上期間、前記撮影エネルギー期間、及び前記立下期間の少なくとも2つの期間を判別し、当該少なくも2つの期間で個別に放射線画像を撮影するように前記撮影手段を制御する
    請求項1又は請求項2記載の放射線撮影装置。
  4. 前記撮影手段は、照射された放射線により示される放射線画像を撮影する撮影系を少なくとも2つ有し、
    前記制御手段は、前記立上期間、前記撮影エネルギー期間、及び前記立下期間のうちの少なくも2つの期間で個別に放射線画像を撮影するように各撮影系を制御する
    請求項1〜請求項3の何れか1項記載の放射線撮影装置。
  5. 前記撮影手段は、放射線に対する感度の異なる2つの撮影系を有し、
    前記制御手段は、前記立上期間及び前記立下期間の少なくとも一方と少なくとも前記撮影エネルギー期間とでそれぞれ個別に放射線画像を撮影する場合、前記立上期間及び前記立下期間の少なくとも一方の撮影では感度の高い撮影系で撮影を行い、前記撮影エネルギー期間の撮影では感度の低い撮影系で撮影を行うように各撮影系を制御する
    請求項4記載の放射線撮影装置。
  6. 前記撮影手段は、
    放射線または放射線が変換された光が照射されることにより電荷が蓄積される2種類の画素がマトリクス状に複数設けられた撮影パネルと、
    前記撮影パネルの2種類の各画素から個別に電荷を読み出す2系統の読出回路と、を有し、
    前記制御手段は、前記立上期間、前記撮影エネルギー期間、及び前記立下期間のうちの何れかの期間で前記2種類の画素の一方から電荷を読み出し、残りの何れかの期間で前記2種類の画素の他方から電荷を読み出すように前記読出回路を制御する
    請求項4又は請求項5記載の放射線撮影装置。
  7. 前記撮影手段は、
    放射線または放射線が変換された光が照射されることにより電荷が蓄積される画素がマトリクス状に複数設けられ、積層配置された少なくとも2枚の撮影パネルと、
    それぞれ異なる前記撮影パネルの各画素から個別に電荷を読み出す2系統の読出回路と、を有し、
    前記制御手段は、前記立上期間、前記撮影エネルギー期間、及び前記立下期間のうちの何れかの期間で前記2枚の撮影パネルの一方から電荷を読み出し、残りの何れかの期間で前記2枚の撮影パネルの他方から電荷を読み出すように前記読出回路を制御する
    請求項4又は請求項5記載の放射線撮影装置。
  8. ゲインが可変とされ、前記読出回路により読み出された電荷に応じた電気信号を増幅する増幅回路を有し、当該増幅回路で増幅された電気信号に基づき、放射線画像を生成する生成手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記立上期間及び前記立下期間に前記撮影エネルギー期間よりも増幅回路のゲインを大きくする制御を行う
    請求項6又は請求項7記載の放射線撮影装置。
  9. 前記撮影パネルは、一部の画素が前記検出手段として機能する
    請求項4〜請求項8の何れか1項記載の放射線撮影装置。
  10. 前記撮影手段により撮影された2つの放射線画像に重みを付けて差分を演算する画像処理を行って、画像中の硬部組織、及び軟部組織の一方を強調して他方を除去したエネルギーサブトラクション画像を生成する画像処理を行う画像処理手段をさらに備えた
    請求項1〜請求項9の何れか1項記載の放射線撮影装置。
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