JP2014016355A - 荷電粒子ビーム検査方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】除電作業を簡素化して除電に要する時間を低減し、一つの検査装置で複数種類の検査を行うことができるスループットを向上した荷電粒子ビーム検査技術を提供する。
【解決手段】荷電粒子ビーム検査装置71は、試料Sを搭載するステージ29と、荷電粒子ビームを試料Sに照射する荷電粒子ビーム源と、試料Sから得られる信号を検出する検出器47と、検出器47からの信号から像を形成する画像処理部61と、試料Sへ照射する荷電粒子ビームのビームエネルギーを制御するエネルギー制御部65と、検査中の試料Sを真空状態に保持するメインチャンバ11と、メインチャンバ11へ試料Sを搬送する搬送ロボット27と、搬送ロボット27を真空状態に保持する搬送チャンバ9と、搬送チャンバ9内に設けられた除電装置73とを備える。
【選択図】 図7

Description

本発明は、電子ビーム等の荷電粒子ビームを用いて被検査物を検査する方法及び装置に関する。
従来、半導体製造技術においては、マスクやウエハ等の検査に光式の検査装置が用いられている。検査の種類はパターン欠陥や異物であり、異物は例えばパーティクルである。光式の検査装置は、レーザー等の光を試料に照射し、パーティクルにて生じる散乱光を検出する。
光式の検査装置は、比較的高いS/Nで、比較的高速で検査を行うことができる。しかし、光式の検査装置は解像度が比較的低く、欠陥サイズが50nm以下になると検出感度が著しく低下し、検出が困難になる。
パターン欠陥検査に関しては、光式の検査装置で検査できない微細なパターン欠陥を検査するために、走査型顕微鏡(SEM)式の検査装置が用いられている。SEM式の検査装置は、荷電粒子ビームとしての電子ビームで試料を走査するように構成されており、パターン欠陥のサイズが50nm以下、特に、20nm以下であっても、検査を行うことができる。SEM式の検査装置は例えば特許文献1に開示されている。
特開2007−40910号公報
上述したように、SEM式の検査装置は微細な欠陥の検査に適しており、50nm以下のパターン欠陥を検出することができる。しかしながら、SEM式の検査装置はパーティクル検査には一般に適用されていない。SEM式の検査装置をパーティクル検査に適用した場合、パーティクルを判定するためにSEMの画素サイズをパーティクルの1/2〜1/3以下にする必要があり、そのために著しく長い時間がかかってしまう。
さらには、従来の検査技術では、多層膜中欠陥検査を効率よく行う方法がまだ確立していない。多層膜中欠陥検査とは、膜中に埋まった異物等の検査である。光式の検査装置やSEM検査装置は、試料表面の欠陥しか検出できず、膜中欠陥は検出できない。
このように、従来のSEM式の検査装置は、専らパターン欠陥検査のみには適用可能であるが、一つの検査装置で複数種類の欠陥の検査を行うことはできず、特に、パターン欠陥検査、異物検査及び多層膜中欠陥検査を含む複数種類の検査を一つの検査装置で行うことはできなかった。これは検出方法及び機構が複数種類の検査で異なるためであり、検査装置を統合することは困難であった。このような状況は、ユーザにとって不便であり、検査効率を低下させる要因になり、さらに、検査装置のために必要なスペースを増大させている。
また、検査に先立って、試料の絶縁物にチャージアップを施して、蓄積されている電荷を中和し、試料を均一な電位状態にする除電工程が行われるが、複数種類の検査を行うときには、検査のスループットを向上させるため、除電作業を簡素化し、除電に要する時間も低減することが望ましい。
本発明は上記背景の下でなされたものであり、その目的は、一つの検査装置で複数種類の検査を行えるような荷電粒子ビーム検査方法及び装置を提供することにある。
本発明の荷電粒子ビーム検査装置は、被検査物を搭載するステージと、荷電粒子ビームを前記被検査物に照射する荷電粒子ビーム源と、前記被検査物から得られる信号を検出する検出器と、前記検出器からの前記信号から像を形成する画像処理部と、前記被検査物へ照射する前記荷電粒子ビームのビームエネルギーを制御するエネルギー制御部と、検査中の被検査物を真空状態に保持するメインチャンバと、前記メインチャンバへ被検査物を搬送する搬送ロボットと、前記搬送ロボットを真空状態に保持する搬送チャンバと、前記搬送チャンバ内に設けられた除電装置とを備える。
また、本発明の別の態様の荷電粒子ビーム検査装置は、被検査物を搭載するステージと、荷電粒子ビームを前記被検査物に照射する荷電粒子ビーム源と、前記被検査物から得られる信号を検出する検出器と、前記検出器からの前記信号から像を形成する画像処理部と、前記被検査物へ照射する前記荷電粒子ビームのビームエネルギーを制御するエネルギー制御部と、検査中の被検査物を真空状態に保持するメインチャンバと、前記メインチャンバ内に設けられた除電装置とを備える。
上述したように、本発明によれば、除電作業を簡素化し、除電に要する時間を低減でき、一つの検査装置で複数種類の検査を行う際のスループットを向上できる。
本発明の実施の形態に係る荷電粒子ビーム検査装置を示す図である。 (a)図1の検査装置による検査フローAを示す図である。 (b)図1の検査装置による検査フローBを示す図である。 パターン欠陥検査処理を示す図である。 パターン欠陥検査のビーム照射領域を示す図である。 多層膜中欠陥検査の電子ビーム照射を示す図である。 (a)図1の検査装置による検査フローCを示す図である。 (b)図1の検査装置による検査フローDを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る検査装置を示す図である。 真空チャンバでの使用に適した除電装置の構成例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る検査装置を示す図である。 真空チャンバでの使用に適した除電装置の別の構成例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係る荷電粒子ビーム検査方法及び装置について、図面を参照して説明する。
「第1の実施の形態」
図1は、本実施の形態に係る荷電粒子ビーム検査装置(以下、単に検査装置という)を示している。この例では、荷電粒子ビームが電子ビームである。また、後述するように、本実施の形態では、検査装置1が、SEM式ではなく、写像投影式の装置である。
図1に示すように、検査装置1は、主要構成として、キャリアケース3、ミニエンバイロメント5、ロードロック室7、搬送チャンバ9、メインチャンバ11及び電子ビームコラム13を備える。
キャリアケース3は試料Sを保持する構成である。試料Sは本発明の被検査物であり、例えば、半導体製造に使われる「マスク」である。
ミニエンバイロメント5(予備環境室)は、搬送ロボット21、試料アライナー23及び除電装置25(本発明のの除電部に相当する)を備える。搬送ロボット21は、試料Sをキャリア3から試料アライナー23に搬送する。試料アライナー23では、試料Sが粗く位置決めされる。さらに、搬送ロボット21は、試料アライナー23からロードロック室7に試料Sを搬送する。除電装置25は、試料SにX線又はUV光を照射して除電を行う。除電については後述する。また、ミニエンバイロメント5では、試料Sへのパーティクルの付着を減らすために、高性能フィルター等により除塵されたクリーンエアーが、ダウンフローにより供給されている。
ロードロック室7、搬送チャンバ9及びメインチャンバ11は、真空系に接続されている。真空系は、ドライポンプ、ターボ分子ポンプ(TMP)、バルブ等で構成される。また、搬送チャンバ9は、真空中で試料Sを搬送する真空搬送ロボット27を備える。さら
に、図示されないが、ロードロック室7、搬送チャンバ9及びメインチャンバ11は、開閉可能な隔壁で区切られている。
ミニエンバイロメント5からロードロック室7に試料Sが搬送されると、ロードロック室7は、排気によって真空状態になる。そして、搬送チャンバ9の真空搬送ロボット27が、ロードロック室7から搬送チャンバ9を通ってメインチャンバ11へと試料Sを搬送する。搬送チャンバ9及びメインチャンバ11は高真空状態に保たれている。メインチャンバ11はステージ29を備え、試料Sはステージ29に載置される。ステージ29は、試料Sを水平方向に移動する構成であり、X、Y、θ方向に試料Sを移動する。X、Y方向は互いに直交する軸に沿った方向であり、θは回転軸周りの角度であり、すなわち回転移動も行われる。
電子ビームコラム13は、メインチャンバ11の上側に接続されている。電子ビームコラム13は、電子銃41、一次レンズ系43、二次レンズ系45及び検出器47を備える。電子銃41は本発明の荷電粒子ビーム源を構成する。電子銃41及び一次レンズ系43は、電子ビーム照射系であり、試料Sへと電子ビームを照射する。電子ビームは、ウィーンフィルタ49で偏向され、対物レンズ系51を通り、試料に照射される。電子ビームが試料Sに照射されると、試料Sは、試料Sの情報を持つ信号を放出する。信号は、例えば、二次電子、反射電子又はミラー電子である。この信号が、対物レンズ系51、ウィーンフィルタ49、二次レンズ系45を通り、検出器47に到達し、検出器47で検出される。
検出器47は、画像処理部61に接続されており、検出された信号を画像処理部61に供給する。画像処理部61は、画像処理機能を持ったコンピュータで構成されており、欠陥検査の処理を行う。すなわち、画像処理部61は、検出器47で検出された信号から試料の像を形成し、さらに、試料の像を処理して欠陥の検出及び判定を行う。
また、図1に示されるように、検査装置1は制御部63を備える。制御部63はコンピュータで構成されており、検査装置1の全体を制御して検査を実行する構成である。制御部63は、図示のように、電子ビームコラム13、メインチャンバ11及び画像処理部61を制御する。これにより、制御部63は、試料Sを移動させ、試料Sに電子ビームを照射し、画像処理部61に試料Sの画像を生成させる。
制御部63は、検査条件を制御することができ、具体的には、電子ビームのビームエネルギー、倍率、ドーズ量などを制御する。ビームエネルギーは具体的には試料Sに電子ビームが照射されるときのランディングエネルギーであり、制御部63に設けられたエネルギー制御部65により行われてよい。
本実施の形態では、検査装置1が、写像投影式の検査装置である。写像投影式の検査装置では、電子ビームが、2次元画素群に対応するビームサイズ(ビーム径)を有しており、つまり、ある程度のサイズを有している。試料上の照射領域も、2次元画素群に応じた面積を有し、検出器47で検出される信号も、2次元画素群に対応する。そして、検出器47は、2次元画素群に対応する検知能力を有し、例えば、2次元の検知面を有するCCDで構成されている。
写像投影式の検査装置をSEM式の検査装置と比較する。SEMでは電子ビームが細く、1画素に対応する。SEMでは電子ビームが走査されて、1画素の計測が繰り返され、そして、計測値が集積されて、試料の像が得られる。SEMは、パターン欠陥検査で使われている。しかし、SEMをパーティクル等の異物検査に使うと時間がかかり過ぎる。また、SEMを多層膜中欠陥検査に使う方法はこれまで提案されていない。要するに、SE
M式の検査装置は、専らパターン欠陥検査のみに使われている。
SEM式の検査装置では電子ビームが1画素のビームサイズを有するのに対して、写像投影型の検査装置では電子ビームが複数画素群に対応するビームサイズを有する。写像投影型の検査装置は、SEM式検査装置と同様に微細な欠陥も検査できる。そして、写像投影型の検査装置は、パターン欠陥に限られず、複数種類の検査を行うことができる。すなわち、写像投影型の検査装置は、パーティクル等の異物検査にも使用可能であり、さらには、後述するように、多層膜中欠陥検査にも使用可能である。
そこで、本実施の形態では、検査装置1を用いて複数種類の検査が行われる。制御部63は、複数種類の検査の各々に対応する検査条件を記憶しており、そして、検査の種類に応じて検査条件を変更する。検査条件は、前述のように、電子ビームのビームエネルギー、倍率、ドーズ量等である。また、画像処理部61は、複数種類の検査の各々に対応する欠陥検査アルゴリズム(ソフトウエア)を記憶しており、制御部61からの指示に従って検査の種類に対応するアルゴリズムを実行する。具体的には、制御部61が、上述にて示されたパターン欠陥検査、異物検査及び多層膜中欠陥検査の検査条件を記憶しており、画像処理部61もこれら検査のアルゴリズムを有している。パターン欠陥検査、異物検査及び多層膜中欠陥検査は、本発明の第一、第二、第三の検査に相当する。
以上に、検査装置1の構成を説明した。次に、検査装置1の動作の概要を説明する。被検査物である試料Sは、まず、キャリアケース3に保持される。試料Sは、ミニエンバイロメント5の搬送ロボット21により試料アライナー23に搬送され、試料Sが粗く位置決めされる。また、除電装置25が、試料Sの除電を行う。試料Sは、搬送ロボット21によりロードロック室7に搬送される。ロードロック室7が真空状態になると、試料Sは、搬送チャンバ9の真空搬送ロボット27によりメインチャンバ11へと搬送される。
メインチャンバ11では、試料Sがステージ29に載置され、そして試料Sの検査が実行される。電子ビームが試料Sに照射され、試料Sからの信号が検出器47に検知される。そして、検出器47で検出された信号が、画像処理部61に送られる。画像処理部61は、検出信号から試料Sの像を生成し、さらに画像処理により欠陥の検出及び判定処理を行う。
制御部63は、検査装置1を制御して、複数種類の検査を行わせる。制御部63は、電子ビームのビームエネルギー、倍率、ドーズ量といった検査条件を検査種類に応じて変更する。また、画像処理部61は、検査種類毎に異なる検査アルゴリズムを実行して、画像生成と、画像からの欠陥検出及び判定を行う。
本実施の形態の例では、試料Sすなわち被検査物がマスクである。検査装置はマスク製造装置に好適に設けられてよい。マスク製造装置がマスク製造方法を実行し、このマスク製造方法では、上記の検査方法を用いてマスク製作の各工程の検査が行われる。そして、マスク製造方法により製造されたマスクを用いて、半導体装置が製造される。
次に、検査フローの具体例を用いて、検査装置1の検査処理をより詳細に説明する。図2(a)及び図2(b)は、それぞれ、検査フローA及び検査フローBを示している。
図示のように、検査フローAでは、除電、パターン欠陥検査及びパーティクル検査が順番に行われる。パーティクル検査は異物検査の一例である。また、検査フローBでは、さらに多層膜中欠陥検査が行われる。
検査フローA、Bでは、複数種類の検査を効率的に行うことができるように検査順序が
設定されている。特に、電子ビーム照射条件としてのビームエネルギー(ランディングエネルギー)が下記の通りに設定されており、これにより、下記に説明するように検査が効率的に行われる。
E1>E2、E3>E2
E1:パターン欠陥検査におけるビームエネルギー
E2:パーティクル検査におけるビームエネルギー
E3:多層膜中欠陥検査におけるビームエネルギー
以下、除電、パターン欠陥検査、パーティクル検査及び多層膜中欠陥検査の各々について更に説明すると共に、上記のビームエネルギーの条件について詳細に説明する。
除電工程は、ミニエンバイロメント5にて除電装置25により行われる。除電工程は、試料Sの絶縁物にチャージアップを施して、蓄積されている電荷を中和し、試料Sを均一な電位状態にする。この除電には、種々の方法が適用可能である。例えば、X線照射及びUV光照射による除電が知られている。X線又はUV光の照射は、固体内部に自由電子を発生させて、導通状態を形成し、電荷の中和と電位の均一化を達成する。また、X線又はUV光の照射が、試料表面付近に荷電粒子(+イオン、−イオン、電子)を発生させ、チャージアップされている部位を中和する等の効果を提供する。
次に、パターン欠陥検査について説明する。図3に示すように、パターン欠陥検査では、試料上のパターンの画像が生成され、パターンの欠陥の有無が判定される。パターン欠陥検査におけるビームエネルギーE1は、良好なパターン画像が得られるように設定される。
図3では、試料上に複数のダイがある。ダイは、パターンが形成された領域である。複数のダイには同様のパターンが形成されている。パターン欠陥検査では、複数のダイの同一部位が比較される。パターン信号に差異が生じた場合、検査装置1は、信号の差異が生じた部位に欠陥があると判定する。
より詳細には、図3の例は、ダイ1とダイ2を示している。ダイ1、2の同一パターン領域を比較するために、比較画像が生成されてよい。比較画像は、ダイ1、2の画像の差分の画像である。比較画像から欠陥部位の信号が検出され、欠陥の判定が行われる。
上記の例ではダイ同士が比較されている。別の検査方法としては、ダイの画像がCADデータと比較されてよい。CADデータには欠陥が無い。ビーム照射により得られた検査画像がCADデータと比較される。検査画像とCADデータに差異がある場合、検査装置1は、差異が見つかった部位に欠陥があると判定する。
次に、パーティクル検査について説明する。パーティクルの有無に応じて、検出器47にて検出される電子の量が変化する。検出される電子は、例えば、2次電子又はミラー電子である。この現象が利用されて、試料Sの像からパーティクルが検出される。パーティクル検査のビームエネルギーE2は、パーティクルの有無に応じて像が大きく変化するように設定される。
ここで、上述したように、パターン欠陥検査のビームエネルギーE1と、パーティクル検査のビームエネルギーE2とは、「E1>E2」の関係を満たすように設定される。この設定は、パターン欠陥検査の電子ビーム照射によってパーティクル検査のためのプリチャージ効果を得られる点で有利である。
プリチャージについて説明しておくと、プリチャージをパーティクル検査の前に行うことにより、パーティクルと周囲の電位差が増大する。例えば、パーティクルが絶縁体で、周囲の試料Sが導体であれば、プリチャージによりパーティクルの電荷量が増大する。したがって、プリチャージにより、高い検出精度と検出安定性が得られる。プリチャージのエネルギーが撮像時のビームエネルギーより高い方が効果的である。チャージアップ電圧の影響が強くなり、パーティクルからの放出電子の軌道が大きく変化し、高いS/N比を得ることができる。
本実施の形態では、パーティクル検査の前にパターン欠陥検査が行われる。そして、パターン欠陥検査のビームエネルギーE1が、パーティクル検査のビームエネルギーE2より大きい。したがって、パターン欠陥検査のビーム照射が、パーティクル検査のプリチャージの役割を果たす。その結果、パーティクル検査のプリチャージのための電子ビーム照射を省略することができ、これら2種類の検査を効率的に行うことができる。
また、本実施の形態では、プリチャージ効果を増大するために、パターン欠陥検査のビーム照射領域が以下のように好適に設定される。
図4は、パターン欠陥検査のビーム照射領域を示している。図4の例において、試料の最表面は例えば酸化膜等の絶縁性材料である。ダイはパターンが形成された領域であり、パターン欠陥検査で検査される領域である。また、パーティクル検査のケアエリア(検査される領域)も、パターン形成領域すなわちダイであるとする。
この場合に、パターン欠陥だけを検査するのであれば、パターン欠陥検査のビーム照射領域は、ダイ領域と同じでよい。しかし、本実施の形態では、図4に示されるように、パターン欠陥検査のビーム照射領域が、ダイ領域より広く設定されており、ダイの外側の領域にも電子ビームが照射される。外側領域の幅は一定でよく、例えば、5〜500μmである。
このようにダイ領域とその外側領域に電子ビームが照射されると、パーティクル検査のケア領域(=ダイ領域)の表面電位状態の均一性が高まり、パーティクル検査の精度を向上できる。したがって、図4のビーム照射領域設定は、本実施の形態のようにパターン欠陥検査とパーティクル検査を連続して行う場合に有利であり、プリチャージ効果を増大し、検査精度を向上できる。
次に、多層膜中欠陥検査について説明する。この検査は、多層膜の内部にある欠陥を検出する。多層膜は、例えば、40層のMO/Si(3nm/4nm)の膜である。欠陥は、例えば、膜中の異物又は膜の不良である。電子ビームが試料Sに照射されると、欠陥部の電位的変化が起きる。例えば、欠陥が絶縁性の異物の場合、チャージアップによって表面電界の歪が形成される。したがって、電子ビーム照射は、膜中欠陥の有無に応じて試料表面の電位を変化させる。そこで、検査装置1は、検知部47か等の信号から得られる像を処理して、表面電位分布から欠陥を検出する。
多層膜中欠陥検査では、強い電位分布を形成することが望まれ、そのためには、図5に示されるように、電子ビームのエネルギーを高くすることが有効であり、下方の層にある欠陥部に電子ビームを到達させることができる。本実施の形態では、多層膜中欠陥検査のビームエネルギーE3が、前段で行われるパーティクル検査のビームエネルギーE2より大きく設定されている(E3>E2)。これにより、パターン欠陥検査及びパーティクル検査のビーム照射の影響を受けないような適切な大きな値へとビームエネルギーE3を設定できる。また、大きなビームエネルギーE3が前の検査に影響を及ぼすことも回避できる。そして、電子ビームを膜中の欠陥部に到達させて、膜中欠陥を検出できる。
多層膜中欠陥検査は、従来のSEM式の検査装置では行われておらず、これまで有効な検査方法が提案されていなかった。本実施の形態は、写像投影式の検査装置を使い、上記のようにビームエネルギーE3を適当に設定することにより、多層膜中欠陥検査を実現可能としてる。
次に、ビームエネルギーの具体的な値の例を示す。これまで説明してきたように、好適なビームエネルギー条件は、E1>E2、E3>E2であった(E1:パターン欠陥検査、E2:パーティクル検査、E3:多層膜中欠陥検査)。好ましくは、E1=10〜3000eV、E2=−10〜500eV、E3=500〜5000eVである。
ビームエネルギーを選択するとき、好ましくはE2が−10〜500eVの間の値に設定され、そして、E1>E2、E3>E2の関係が成り立つように、E1、E3がE2に応じて設定される。このような設定は、特にパーティクル検査にてミラー電子を利用する場合に有効である。パーティクルにてミラー電子が形成されるようにE2を設定し、更にE2に応じてE1、E3を設定して、3種類の検査を好適に行えるように3つのビームエネルギー値を設定できる。特に好ましい条件は、E2=−5〜20eVであり、これによりパーティクルのミラー電子形成を効率よく行うことができる。典型的な一例では、E1=500eV、E2=3ev、E3=3000eVである。
以上に、図2の検査フローA、Bについて詳細に説明した。これまで説明してきたように、本実施の形態では、検査順序が適切に設定されており、さらにビームエネルギーが適切に設定され、複数種類の検査を効率よく行うことができる。この点についてまとめると、本実施の形態では、パターン欠陥検査がパーティクル検査の前に配置されており、パターン欠陥検査のビームエネルギーE1がパーティクル検査のビームエネルギーE2より大きく設定されている。これにより、パターン欠陥検査のビーム照射がパーティクル検査のプリチャージの役割を果たし、パーティクル検査のプリチャージのための電子ビーム照射を省略できる。さらに、多層膜中欠陥検査が、パーティクル検査の後に配置されており、多層膜中欠陥検査のビームエネルギーE3がパーティクル検査のビームエネルギーE2より大きく設定されている。これにより、パターン欠陥検査及びパーティクル検査のビーム照射の影響を受けないような適切な大きな値にビームエネルギーE3を設定することができ、また、大きなビームエネルギーE3が前の検査に影響を及ぼすことも回避でき、そして、電子ビームを膜中の欠陥部に到達させて、膜中欠陥を検出できる。こうして、本実施の形態によれば、検査順序とビームエネルギー設定を適切に設定することにより、複数種類の検査を同一の検査装置1で効率的に実施できる。
次に、図6(a)及び図6(b)は、検査フローの別の例を示す。図6(a)の検査フローCでは、パターン欠陥検査とパーティクル検査の間に除電工程が追加されている。この検査フローCは、パターン欠陥検査のビームエネルギーE1がパーティクル検査のプリチャージに適した値でない場合に好適に用いられる。例えば、ビームエネルギーE1がプリチャージにとっては大きすぎることが考えられる。このような場合に、パターン欠陥検査の後に除電が行われる。除電のために、試料Sは、メインチャンバ11からミニエンバイロメント5まで戻される。除電後に再び試料Sがメインチャンバ11に搬送され、パーティクル検査が行われる。この際、プリチャージが必要に応じて行われる。
図6(b)の検査フローDでは、さらに、パーティクル検査と多層膜中欠陥検査の間に除電が追加されている。パーティクル検査の後に試料Sがミニエンバイロメント5に戻されて、除電が行われ、それから試料Sがメインチャンバ11に搬送され、多層膜中欠陥検査が行われる。検査フローDは、パターン欠陥検査及びパーティクル検査のビーム照射が多層膜中欠陥検査に影響する場合に有用である。検査フローDは、前の検査におけるビー
ム照射の影響を排除でき、多層膜中欠陥検査の精度と安定性を向上できる。
「第2の実施の形態」
次に、図7を参照し、本発明の別の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、除電装置がミニエンバイロメントに備えられていたのに対して、本実施の形態では除電装置が搬送チャンバに備えられる。第1の実施の形態と共通する事項の説明は省略する。
図7は本実施の形態の検査装置71を示している。検査装置71は、試料Sの上下に配置された2つの除電装置73を備えており、これら2つの除電装置73が試料Sの上面及び下面をそれぞれ除電する。これにより、試料Sの全面が迅速に除電され、試料Sの電位の均一性を向上できる。
図7の除電装置73は、真空搬送ロボット27により搬送中の試料Sに対して除電を行うことができる。また、搬送チャンバ9に試料台(図示せず)が設けられ、真空搬送ロボット27により試料Sが台上に置かれ、台上の試料Sに対して除電が行われもよい。
搬送チャンバ9は真空チャンバであり、したがって本実施の形態では除電装置73が真空中で動作する必要がある。この点において、除電装置73は、従来一般の除電装置及び第1の実施の形態の除電装置25とは異なる。従来一般の市販の除電装置は、例えば大気中で動作するように構成されており、大気中のガスにX線又はUV光を照射して除電効果を生じる。第1の実施の形態の除電装置25も、大気中(ミニエンバイロメント)に備えられており、従来の市販の除電装置を適用可能である。これに対して、本実施の形態では、除電装置73が、真空の搬送チャンバ9に備えられており、真空中で動作するように構成されている。
除電装置73は、実際の構成としては真空中で試料SにX線を照射する構成であってよい。X線は、例えば100〜100000eVのエネルギーを有する。多層膜の厚みは例えば100nm(10nm×10層)である。X線照射により、膜内に自由電子が発生し、X線照射部位が電気的に導通する。試料は、絶縁膜に電荷が蓄積された状態から、導通により印可電圧と同電位の状態になる。このようにして、真空中でのX線の照射により、除電効果を得ることができる。
上記のように、X線の照射のみでも除電効果が得られる。ただし、効率的に除電を行うためには、下記のように除電用にガスを導入することが好適である。
図8は、真空中での動作に適した除電装置73の構成例であり、少量のガスを導入して除電の効果を高めるように構成されている。除電装置73は、X線照射部81とガスジェットノズル83とで構成されている。ガスジェットノズル83はガス供給部の一例である。X線照射部81がX線を除電部位(除電すべき部位)に照射し、ガスジェットノズル83が除電部位にガスを噴射する。ガスはパイプからガスジェットノズル83に供給される。試料Sに悪影響を及ぼさないガスが使用される。試料Sの表面に付着して化学変化を起こさないガスが適当であり、例えば、空気、窒素、アルゴン又は酸素が使用される。
上記のガス噴射により試料表面にガスが供給される。X線が試料表面に照射されると、試料表面付近にて、X線によりガス粒子が電離して、荷電粒子が生成される(+イオン、−イオン、電子)。これらの荷電粒子がチャージを蓄積している試料表面に供給されて、電荷の中和を行い、除電が効果的に達成される。
ガス供給部に高速開閉バルブ(図示せず)が設けられ、周期的に開閉制御が行われてよ
い。バルブは、ガスジェットノズル83の上流に好適に設けられる。これにより、パルス状の断続的なガス供給を行うことができる。パルス状のガス供給により、ガス供給量を最小限に抑えることができ、真空度の低下(圧力上昇)を極力抑えることができる。
また、図8の除電装置73は、真空チャンバの内部に好適に設けられる。X線も、真空中のX線発生器で発生する。X線をチャンバ外からチャンバ内に導くための構成が不要であり、チャンバ壁部のX線用窓が不要である。また、真空に悪影響を与える電気回路等は、大気中に設置されてよく、ハーメチックを介して接続されてよい。また、チャンバ内の電気回路等が樹脂でモールドされて、真空中のコンタミ成分の発生が防止されてよい。
また、図8の除電装置73はX線を照射した。しかし、除電装置73はUV光を照射するように構成されてもよい。
次に、図7に示した本実施の形態の検査装置71の動作を説明する。本実施の形態の検査装置71の動作は、除電を除き、概ね第1の実施の形態と同様でよい。
本実施の形態の検査装置71は複数種類の検査を行う。除電は、最初の検査の前に行われ、さらに、複数種類の検査の間に行われる(図6(a)、図6(b)参照)。
最初の検査の前の除電は、試料Sがミニエンバイロメント5からメインチャンバ11に送られる過程で、搬送チャンバ9にて行われる。除電の際は、X線が試料Sに照射される。また、図8に示したように、X線の照射と共に、ガスが供給されてよい。
また、複数種類の検査の間に除電が行われるときは、搬送チャンバ9の真空搬送ロボット27が、試料Sをメインチャンバ11から搬送チャンバ9に搬送し、搬送チャンバ9にて除電が行われる。そして、除電後の試料Sがメインチャンバ11に戻され、次の検査が行われる。
以上に説明したように、本実施の形態では、搬送チャンバ9に除電装置73が備えられており、搬送中の試料Sに対して除電が行われる。これにより、一連の搬送動作の途中で除電を行うことができ、搬送時間を損失することなく除電を行うことが可能となる。
本発明の更なる利点を説明する。搬送チャンバ9は、ロードロック室7及びメインチャンバ11と共に、検査装置71の真空チャンバである。真空チャンバに除電装置73を配置する構成は、本発明のように複数種類の検査を行う検査装置71において特に有利である。複数検査の間の除電を真空中で行うので、除電を迅速に行うことができ、検査装置71のスループットを向上できる。
上記の本発明の利点は、図1の第1の実施の形態と比べると明らかである。第1の実施の形態では、除電装置25がミニエンバイロメント5に備えられている。除電工程では、試料Sがメインチャンバ11からミニエンバイロメント5に戻される。除電後に試料Sがロードロック室7に移され、ロードロック室7が真空状態へと排気される。排気完了後に試料Sがメインチャンバ11へ搬送される。このような作業は煩雑であり、多大な時間がかかる。これに対して、本実施の形態では、真空の搬送チャンバ9で除電が行われる。大気への搬送が不要である。したがって、除電が簡単かつ迅速に行われる。
本発明について、更に、従来一般の検査装置と比較することにより説明する。従来の検査装置は、1種類の検査だけを行うように構成されている。この場合、必要な除電は、検査開始前の1回だけである。そこで、除電は、ミニエンバイロメント等の大気中に備えられた除電装置によって1回だけ除電が行われる。このように、従来の検査装置では、除電装置を真空チャンバに配置する必要性が無かった。これに対して、本発明では、検査装置71が、複数種類の検査の間に除電を行うように構成される。このような検査装置71では、除電装置73を真空チャンバに配置する構成が有効であり、上述したように、除電作業を簡素化し、除電に要する時間も低減でき、スループットを向上できる。
「第3の実施の形態」
次に、図9を参照し、本発明の更に別の実施の形態について説明する。以下の説明において、第1及び第2の実施の形態と共通する事項の説明は省略する。
図9は、本実施の形態の検査装置91を示す。図示のように、本実施の形態と第2の実施の形態では、除電装置の配置が異なる。すなわち、第2の実施の形態の検査装置71では、除電装置73が搬送チャンバ9に備えられていたのに対して、本実施の形態の検査装置91では除電装置93がメインチャンバ11に備えられている。
また、第2の実施の形態では、2つの除電装置73が試料Sの上下に配置された。これに対して、本実施の形態では、1つの除電装置93が備えられている。ただし、本発明の範囲内で、本実施の形態でも複数の除電装置が備えられてよい。
本実施の形態では、除電がメインチャンバ11で行われる。除電は、最初の検査の前に行われてよく、また、検査の間に行われてよい。いずれにせよ、除電は次の検査の前に行われる。
除電装置93は、試料全体の除電を行ってよく、また、検査領域のみを除電してよい。除電装置93の構成は第2の実施の形態の除電装置73と同様でよい。すなわち、除電装置93は、真空中でX線を試料Sに照射するように構成されてよい。また、図8に示したように、除電装置93は、X線を照射すると共にガスを供給するように構成されてよい。
本実施の形態では、特に、検査のための電子ビームの照射部位の前部にて照射直前に除電を行うように除電装置93を配置することが好適である。これにより、除電を行いながら検査を行うことが可能になり、オンタイムでの除電が可能になる。このオンタイムの除電においては、電子ビームの照射部位の前部で局所的な除電を行うことが好適である。局所的な除電部位にX線とガスが供給され、これにより、極力少ないガスを使って効果的な除電を行うことができる。
図10は、上記の局所的な除電に適した除電装置93の構成を示す。図10では、除電装置93が、X線照射部101とガイド103で構成されている。ガイド103は、X線照射部101と試料Sの間に配置されており、X線及びガスを除電部位に導く構成である。ガイド103はX線ミラー105と複数のガスジェットノズル107を有する。
X線ミラー105は、ガイド103の中央に配置されている。X線は、X線照射部101からガイド103に照射される。X線ミラー105は、ガイド103を通過するX線を試料Sの除電部位に導く。X線ミラー105は、X線を試料S上に集光するように設けられ、集光のスポットサイズは例えば直径1mmである。
複数のガスジェットノズル107は、X線ミラー105の周りに配置されており、ガス導入パイプから供給されるガスを試料Sへ噴射する。この例では、ガスジェットノズル107は、コニカルノズルである。
複数のガスジェットノズル107の噴射方向は、X線の照射部位へ向けてガスを噴射するように調整されている。すなわち、複数のガスジェットノズル107は、ノズル中心軸
が、X線の照射部位の中心点に集まるように配置されており、かつ、試料S上の噴射領域が直径約1〜3mmの狭い範囲に設定されている。
このように、ガイド103(X線ミラー105と複数のガスジェットノズル107)は、試料上の同一位置にX線とガスを導くように、すなわち、X線照射位置とガス噴射位置が一致するように構成されている。この共通位置が、除電部位である。
図10の除電装置93によれば、除電部位を小さくでき、局所的な除電が可能になる。この除電装置93が、検査のためのビーム照射部位の前部で局所的に除電を行う。これにより、極力少ないガスを使って効果的な除電を行うことができる。メインチャンバ11の圧力上昇を最小限に抑えることができ、電子ビーム照射と検査に対しての圧力上昇の影響を抑えることができ、かつ、除電をオンタイムで行うことができる。
図10の構成でも、開閉バルブがガスジェットノズル107の上流に設けられ、開閉制御が行われ、ガス導入がパルス状に行われてよい。これにより、ガス供給量を更に最小限に抑えることができ、真空度の低下(圧力上昇)を極力抑えることができる。また、図10の構成も、チャンバ内に備えられており、チャンバ壁部のX線用窓等が不要である。また、図10の構成ではX線が照射されたが、UV光が照射されてもよい。また、図10の除電装置93は、上述のオンタイムの除電以外にも使われてよく、第2の実施の形態に示されたように搬送チャンバ9に備えられてもよい。
以上に説明したように、本実施の形態では、メインチャンバ11に除電装置93が備えられている。メインチャンバ11も搬送チャンバ9と同様に真空チャンバである。したがって、本実施の形態でも、複数種類の検査を行う検査装置において、検査間の除電工程を真空内で済ますことができ、除電を迅速に行うことができ、スループットを向上できる。
ここで、上記の第2の実施の形態(図7)と第3の実施の形態(図9)を比較する。第3の実施の形態では、メインチャンバ11内で除電が行われる。試料Sが搬送チャンバ9に搬送されなくてよい。したがって、より早く除電を完了でき、迅速性の点で有利である。
これに対して、第2の実施の形態では、搬送チャンバ9内で除電が行われる。搬送チャンバ9は、メインチャンバ11と同等に真空であるが、搬送ロボット27等の塵の影響を考慮してメインチャンバ11から隔離されている。第2の実施の形態では、除電の際のガス導入が搬送チャンバ9で行われるので、検査を実際に行うメインチャンバ11の圧力変化を避けることができる。この点で、第2の実施の形態は特に有利である。
「その他の実施の形態」
本発明のその他の実施の形態は、例えば下記の通りである。
上述の荷電粒子ビーム検査方法又は装置を用いて、被検査物であるマスクの検査を行うマスク検査方法又は装置。
上記の荷電粒子ビーム検査方法又は装置を用いてマスク製作工程の検査を行うマスク製造方法又は装置。
上記のマスク検査方法又は装置により検査されたマスク。上記のマスク製造方法又は装置により製造されたマスク。
上記のマスクを用いて半導体装置を製造する半導体製造方法又は装置。
上記のマスクを用いて製造された半導体装置。上記の半導体製造方法又は装置により製造された半導体装置。
マスクの種類としては、例えばCrマスク、EUVマスク、ナノインプリント用マスクが挙げられる。Crマスクは光露光に用いられ、EUVマスクはEUV露光に用いられ、ナノインプリントマスクは、ナノインプリントによるレジストパターン形成に用いられる。これらのマスクの各々について、パターンが形成されたマスクが検査の対象であってよい。また、パターン形成前の膜が形成された状態のマスク(ブランクス)が検査の対象であってよい。
以下、上記荷電粒子ビーム検査方法及び装置により検査されたマスクを適用可能な半導体装置の製造方法を述べる。この製造方法は、下記の工程(1)〜(5)を含む。
(1)ウエハを製造するウエハ製造工程(又はウエハを準備するウエハ準備工程)
(2)露光に使用するマスクを製造するマスク製造工程(又はマスクを準備するマスク準備工程)
(3)ウエハに必要な加工処理を行うウエハプロセッシング工程
(4)ウエハ上に形成されたチップを1個ずつ切り出し、動作可能にするチップ組立工程(5)チップを検査するチップ検査工程
上記(3)のウエハプロセッシング工程では、設計された回路パターンがウエハ上に順次積層され、メモリ、MPU等として動作する多数のチップが形成される。このウエハプロセッシング工程は、以下の複数の工程を含む。
(A)絶縁層となる誘電体薄膜、配線部及び電極部を形成する金属薄膜等を形成する薄膜形成工程(CVD、スパッタリング等を用いる)
(B)薄膜層及びウエハ基板を酸化する酸化工程
(C)薄膜層及びウエハ基板等を選択的に加工するためにマスク(レクチル)を用いてレジストパターンを形成するリソグラフィー工程
(D)レジストパターンに従って薄膜層及び基板を加工するエッチング工程(例えばドライエッチング技術を用いる)
(E)イオン・不純物注入拡散工程
(F)レジスト剥離工程
(G)加工されたウエハを検査する工程
ウエハプロセッシング工程は、必要な総数だけ繰り返し行われる。(C)のリソグラフィー工程は、下記の通りである。
(a)前段の工程で回路パターンが形成されたウエハ上にレジストをコートするレジスト塗布工程
(b)レジストを露光する工程
(c)露光されたレジストを現像してレジストのパターンを得る現像工程
(d)現像されたレジストパターンを安定化するためのアニール工程
実施の形態の荷電粒子ビーム検査方法は、荷電粒子ビームを被検査物に照射し、被検査物から得られる信号を検出し、検出された信号から像を形成する荷電粒子ビーム検査装置を用いて検査を行う荷電粒子ビーム検査方法であって、同一の荷電粒子ビーム検査装置で複数種類の検査を行う。複数種類の検査は、第1、第2及び第3の検査を含んでよい。第1、第2及び第3の検査は、それぞれパターン欠陥検査、異物検査及び多層膜中欠陥検査であり、互いに異なるビームエネルギーE1、E2、E3の荷電粒子ビームを照射してよい。
上記のように、荷電粒子ビーム検査装置は、荷電粒子ビームを被検査物に照射し、被検査物から得られる信号から像を形成する検査装置であり、具体的には写像投影式の検査装置でよく、荷電粒子ビームは電子ビームでよい。写像投影式の検査装置では、荷電粒子ビームが、2次元画素群に対応するビームサイズ(ビーム径)を有し、検出される信号も2次元画素群に対応する。写像投影式の検査装置は、微細な欠陥を検査をでき、そして、複数種類の検査を行うことができる。同一のステージに同一の試料が載せられて、同一のコラムが使用されて、複数種類の検査が行われてよい。このようにして、実施の形態によれば、一つの検査装置が、複数種類の検査を行うことができる。
実施の形態では、上述したように、複数種類の検査は、第1、第2及び第3の検査を含んでよく、第1の検査の後に第2の検査及び第3の検査が行われてよい。第1、第2及び第3の検査が、それぞれパターン欠陥検査、異物検査及び多層膜中欠陥検査であり、互いに異なるビームエネルギーE1、E2、E3の荷電粒子ビームを照射してよい。このようにして、実施の形態では、3種類以上の検査が一つの検査装置にて好適に行われる。3種類の検査の各々に適したビームエネルギーにて検査が行われるようにエネルギー制御が行われ、したがって、3種類の検査が一つの検査装置にて好適に行われる。
ビームエネルギーE1、E2、E3の関係は、E1>E2かつE3>E2であってよい。3種類の検査の各々に適したビームエネルギーにて検査が行われるようにエネルギー制御が行われ、したがって、3種類の検査が一つの検査装置にて好適に行われる。
パターン欠陥検査、異物検査、多層膜中欠陥検査の順で検査が行われてよい。3種類の検査が一つの検査装置にて好適に行われる。
パターン欠陥検査における荷電粒子ビームの照射領域が、パターンが配置されている領域よりも大きくてよい。照射領域を広く設定することにより、パターン欠陥検査のビーム照射が、異物検査のためのプリチャージの役割を効果的に果たすことができる。したがってパターン欠陥検査と異物検査を効率よく続けて行うことができる。
複数種類の検査のうちの少なくとも一つの前に、被検査物の除電が行われてよい。複数種類の検査の間に除電が行われてよい。次の検査の前に除電により被検査物を均一な電位状態にすることができるので、複数種類の検査を一つの検査装置で好適に行うことができる。
除電が真空チャンバ中で行われてよい。この構成は、被検査物を真空チャンバから大気中に戻し、大気中のガスを使って除電を行い、再び被検査物を真空チャンバに搬送するといった一連の作業を不要にできる。従来技術では、一つの検査装置が複数種類の検査を行うことが無かったので、複数種類の検査の間の除電も行われなかった。従来技術と異なり、実施の形態は、同一の検査装置が複数種類の検査を行う場合に適用される。そして、実施の形態は、検査間の除電のために必要とされる工程を削減し、スループットを向上でき、複数種類の検査を一つの検査装置で行う場合の効率を向上する。
除電工程は、除電すべき部位にX線を照射するとともにガスを噴射してよい。すなわち、X線とガス導入により除電が行われ、X線が除電すべき部位に照射され、かつ、ガスジェットが除電すべき部位に向けられてよい。X線だけでなくガスを供給することにより、真空中でも効率的に除電を行うことができる。X線の代わりにUV光が照射されてもよい。
除電は、除電部(除電装置)により行われてよい。除電部は、X線照射部とガス供給部とを含んでよく、ガス供給部はガスジェットノズルであってよい。ガス供給部は、開閉バルブを有し、開閉バルブの開閉時間制御を行ってよい。バルブ制御により、ガスジェットがパルス状に供給されてよい。これにより、ガス供給量を削減でき、除電による真空度の低下を抑えることができる。
除電部は、X線及びガスを除電部位に導くガイドを含んでよい。ガイドは、X線を照射部位に導くX線ミラーと、X線ミラーの周りに配置された複数のガスジェットノズルとを含んでよい。これにより、X線及びガスが効率よく除電部位に供給でき、X線の照射量とガス供給量を削減できる。ガス供給量を削減するので、除電による真空度の低下を極力抑えることができる。
除電は搬送チャンバ中で行われてよい。搬送チャンバは、検査を行うメインチャンバへと被検査物を搬送するロボットが備えられたチャンバでよい。ロードロックチャンバとメインチャンバの間に搬送チャンバが設けられてよい。搬送チャンバは、メインチャンバと同様に高いレベルの真空度にあり、したがって、真空チャンバで除電を行うことによる工程削減とスループット向上の利点を効果的に得ることができる。また、除電でガスが導入されると真空度が低下する。実施の形態は真空度の低下を搬送チャンバにて生じさせるので、メインチャンバの真空度を維持でき、この点でも有利である。こうして、複数種類の検査を一つの検査装置で好適に行うことができる。
検査の種類は、上記に限定されない。例えば、複数種類の検査の一つが「レビュー」でもよい。レビューは、別の検査で発見された欠陥を詳しく検査することをいい、検査条件が別の検査と異なって設定される。
実施の形態の別の態様は、上記の荷電粒子ビーム検査方法を用いて、被検査物であるマスクの検査を行うマスク検査方法である。
実施の形態の別の態様は、上記の荷電粒子ビーム検査方法を用いてマスク製作工程の検査を行うマスク製造方法である。
実施の形態の別の態様は、上記のマスク検査方法により検査されたマスク、又は、上記のマスク製造方法により製造されたマスクである。
実施の形態の別の態様は、上記のマスクを用いて半導体装置を製造する半導体製造方法である。
実施の形態の別の態様は、上記のマスクを用いて製造された半導体装置、又は、上記の半導体製造方法により製造された半導体装置である。
マスクの種類としては、例えばCrマスク、EUVマスク、ナノインプリント用マスクが挙げられる。Crマスクは光露光に用いられ、EUVマスクはEUV露光に用いられ、ナノインプリントマスクは、ナノインプリントによるレジストパターン形成に用いられる。これらのマスクの各々について、パターンが形成されたマスクが検査の対象であってよい。また、パターン形成前の膜が形成された状態のマスク(ブランクス)が検査の対象であってよい。
これらの態様によっても上述の実施の形態の利点が同様に得られる。また、上述した実施の形態の各種の構成もこれらの態様に同様に適用されてよい。
実施の形態の別の態様は荷電粒子ビーム検査装置であり、この装置は、被検査物を搭載するステージと、荷電粒子ビームを被検査物に照射する荷電粒子ビーム源と、被検査物から得られる信号を検出する検出器と、検出器からの信号から像を形成する画像処理部と、被検査物へ照射する荷電粒子ビームのビームエネルギーを制御するエネルギー制御部とを備え、同一の荷電粒子ビーム検査装置が複数種類の検査を行う。この態様によっても上述の実施の形態の利点が同様に得られる。また、上述した実施の形態の各種の構成もこの態様に同様に適用されてよい。
実施の形態の別の態様は、上記の荷電粒子ビーム検査装置を用いて、被検査物であるマスクの検査を行うマスク検査装置である。
実施の形態の別の態様は、上記の荷電粒子ビーム検査装置を用いてマスク製作工程の検査を行うマスク製造装置である。
実施の形態の別の態様は、上記のマスク検査装置により検査されたマスク、又は、上記のマスク製造装置により製造されたマスクである。
実施の形態の別の態様は、上記のマスクを用いて半導体装置を製造する半導体製造装置である。
実施の形態の別の態様は、上記のマスクを用いて製造された半導体装置、又は、上記の半導体製造装置により製造された半導体装置である。
これらの態様によっても上述の実施の形態の利点が同様に得られる。また、上述した実施の形態の各種の構成もこれらの態様に同様に適用されてよい。
以上に本発明の各種の実施の形態について説明した。本発明によれば、複数種類の検査を同一の検査装置で行うことができる。特に、写像投影式の検査装置を用いることで、複数種類の検査が好適に行われる。そして、複数種類の検査を同一装置で行えるので、ユーザにとっての利便性を向上でき、検査効率を向上でき、更に、検査装置のためにスペースを節約できる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明した。しかし、本発明は上述の実施の形態に限定されず、当業者が本発明の範囲内で上述の実施の形態を変形可能なことはもちろんである。
以上のように、本発明にかかる荷電粒子ビーム検査方法及び装置は、マスク及びウエハ等の効率的な検査のために有用である。
1,71,91 検査装置
3 キャリアケース
5 ミニエンバイロメント
7 ロードロック室
9 搬送チャンバ
11 メインチャンバ
13 電子ビームコラム
21 搬送ロボット
23 試料アライナー
25,73,93 除電装置
27 真空搬送ロボット
29 ステージ
41 電子銃
43 一次レンズ系
45 二次レンズ系
47 検出器
61 画像処理部
63 制御部
65 エネルギー制御部
81 X線照射部
83 ガスジェットノズル
101 X線照射部
103 ガイド
105 X線ミラー
107 ガスジェットノズル

Claims (5)

  1. 被検査物を搭載するステージと、
    荷電粒子ビームを前記被検査物に照射する荷電粒子ビーム源と、
    前記被検査物から得られる信号を検出する検出器と、
    前記検出器からの前記信号から像を形成する画像処理部と、
    前記被検査物へ照射する前記荷電粒子ビームのビームエネルギーを制御するエネルギー制御部と、
    検査中の被検査物を真空状態に保持するメインチャンバと、
    前記メインチャンバへ被検査物を搬送する搬送ロボットと、
    前記搬送ロボットを真空状態に保持する搬送チャンバと、
    前記搬送チャンバ内に設けられた除電装置と、
    を備える荷電粒子ビーム検査装置。
  2. 被検査物を搭載するステージと、
    荷電粒子ビームを前記被検査物に照射する荷電粒子ビーム源と、
    前記被検査物から得られる信号を検出する検出器と、
    前記検出器からの前記信号から像を形成する画像処理部と、
    前記被検査物へ照射する前記荷電粒子ビームのビームエネルギーを制御するエネルギー制御部と、
    検査中の被検査物を真空状態に保持するメインチャンバと、
    前記メインチャンバ内に設けられた除電装置と、
    を備える荷電粒子ビーム検査装置。
  3. 前記除電装置は、検査の進行方向に沿って、前記荷電粒子ビームの照射部位より下流側の場所の除電を行うように配置されている請求項2に記載の荷電粒子ビーム検査装置。
  4. 前記除電装置は、
    X線照射部と、
    ガスジェットノズルと開閉バルブとを有するガス供給部とを備える請求項1乃至3のいずれかに記載の荷電粒子ビーム検査装置。
  5. 前記除電装置は、
    X線照射部と、
    X線を照射部位に導くX線ミラーと、
    X線ミラーの周りに配置された複数のガスジェットノズルと、
    を備える請求項1乃至3のいずれかに記載の荷電粒子ビーム検査装置。
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