JP2003142570A - 真空処理装置及び処理対象物の処理方法 - Google Patents

真空処理装置及び処理対象物の処理方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】基板の静電吸着が繰り返し行われても残留電荷
が基板に蓄積されず基板を安定して静電吸着することが
可能な真空処理装置を提供する。 【解決手段】本発明に係る真空処理装置1は、基板2を
静電吸着可能な静電チャック70を有し、真空下で基板
2を静電吸チャック70に静電吸着した状態で所定の処
理を行うように構成された第1、第2の処理室4、5
と、基板2を第1、第2の処理室4、5に搬送可能な搬
送ロボット50を有し、所定の電離用ガスを導入すると
ともに真空排気されるように構成された搬送室7と、搬
送室7において、電離用ガスを電離可能な紫外線が基板
2に対し静電吸着される側から照射可能な位置に配置さ
れたUV光照射装置60とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、基板を静
電吸着した状態で処理を行う真空処理装置に関し、特
に、静電吸着の際に基板に生じた残留電荷を除電する技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、基板に成膜などの種々の処理を真
空下で一貫して行う際には、搬送室を中心としてその周
囲に複数の処理室を配置して構成されるマルチチャンバ
式の真空処理装置が用いられる。この真空処理装置にお
いては、各処理室に応じた処理が、基板を静電チャック
上に静電吸着した状態で順次行われる。
【0003】ところで、一般に、一様な電界内に誘電体
をおくと、誘電体には正と負の拘束電荷につき相対的に
変位する分極が生じ、誘電体中の電束密度Dは電界強度
Eと比例関係にある(D=εE、ε:誘電率)。
【0004】しかし、変化する電界内に誘電体をおき、
誘電損tanδ(電気エネルギの損失)が生じた場合に
は、電束密度Dと電界強度Eとの関係はヒステリシスル
ープに示され、電界強度Eをゼロにしても電束密度Dが
残るため、誘電体には残留電荷が存在し、このような誘
電体を再度電界内におくと残留電荷に応じた残留吸着力
が生じる。
【0005】そのため、従来、例えばガラスなどの誘電
体を用いた基板を静電チャックに適用する場合には、静
電吸着の終了後、静電吸着の際に印加した電圧と逆の電
圧を、電圧値の大きさや通電時間の調整を図りつつ静電
チャックに印加することにより、基板を静電チャックか
ら円滑に離脱していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術においては、静電チャックから離脱後の基板になお残
留電荷が存在し、この残留電荷が各処理を経る過程で静
電吸着の繰り返しにより基板に徐々に蓄積され、これに
起因して、静電チャック上で基板に生じる残留吸着力が
大きくなるため、その後の処理において、基板の残留吸
着力と静電チャックの静電吸着力とが相加した場合に
は、基板が必要以上に静電チャックに吸着されることに
よって基板の破損や基板の位置ずれが生じるという問題
があり、その一方で、基板の残留吸着力と静電チャック
の静電吸着力とが相殺した場合には、基板が静電チャッ
ク上で十分に吸着されないという問題があった。
【0007】本発明は、このような従来の技術の課題を
解決するためになされたもので、その目的とするところ
は、基板の静電吸着が繰り返し行われても残留電荷が基
板に蓄積されず基板を安定して静電吸着することが可能
な真空処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた請求項1記載の発明は、処理対象物を静電吸
着可能な静電吸着手段を有し、真空下で当該処理対象物
を静電吸着手段に静電吸着した状態で所定の処理を行う
ように構成された処理室と、処理対象物を処理室に搬送
可能な搬送手段を有し、所定の電離用ガスを導入可能な
ガス導入系と、真空排気系とに接続されて構成された搬
送室と、搬送室において、電離用ガスを電離可能な電離
光が処理対象物に対し静電吸着される側から照射可能な
位置に配置された電離光照射手段とを備えたことを特徴
とする真空処理装置である。請求項2の発明のように、
請求項1記載の発明において、搬送手段は、処理対象物
を支持するハンド部材が所定の支軸を中心に旋回可能に
構成される一方で、電離光照射手段は、支軸を中心にハ
ンド部材が旋回する領域に配置されていることも効果的
である。請求項3の発明は、所定の処理を行うための処
理室と連結可能な搬送室内において、密閉した真空下で
所定の電離用ガスを導入した後、処理対象物に電離光を
照射することによって当該処理対象物の周囲にある前記
電離用ガスを電離させる電離工程を有することを特徴と
する処理対象物の処理方法である。請求項4の発明のよ
うに、請求項3記載の発明において、電離工程におい
て、処理室に処理対象物を搬送するにあたって設定され
る第1の圧力を基準にして当該第1の圧力より高く大気
圧より低い第2の圧力の下で、電離用ガスを搬送室に導
入することも効果的である。請求項5の発明のように、
請求項3又は4のいずれか1項記載の発明において、処
理室において処理対象物に第一の処理を施した後、さら
に当該処理対象物に第二の処理を施す場合には、当該第
一の処理と当該第二の処理の間に、処理対象物に電離工
程の処理を施すことも効果的である。
【0009】請求項1記載の発明によれば、搬送室にお
いて、真空下で電離用ガスを導入し、搬送手段により搬
送された基板に対し、処理室で静電吸着された側から電
離光を照射することにより、基板に生じた残留電荷を除
電できるため、その後の処理室での処理において、静電
吸着手段による静電吸着が繰り返されても、基板には残
留電荷が蓄積されず、静電吸着手段に基づく適正な静電
吸着力のみによって基板を安定して静電吸着することが
できる。請求項2記載の発明によれば、搬送室において
搬送手段の支軸を中心に旋回するハンド部材に電離光を
照射することにより、基板の搬送に要する期間内に基板
の除電を行うことができるため、時間当たりの基板処理
量を落とさずに基板を処理することができる。請求項3
記載の発明によれば、搬送室を密閉した真空下でその搬
送室に電離用ガスを導入することにより、処理室に電離
用ガスが侵入した場合に想定される種々の弊害を予め解
消しておく一方で、搬送室を、処理室の処理ガスや外部
の空気から一切遮断した安定した状態で電離用ガスのみ
を電離して基板を除電することができる。請求項4記載
の発明によれば、搬送室に電離用ガスを導入する際に適
用する第2の圧力を、処理室に処理対象物を搬送するに
あたって適用する第1の圧力より高く、大気圧より低く
することにより、例えば第2の圧力を大気圧にした場合
と比べ、搬送室を、第1の圧力から第2の圧力に又は第
2の圧力から第1の圧力に変更するのに要する時間を短
縮することができる。請求項5記載の発明によれば、第
一の処理と第二の処理との間に基板を除電することによ
り、第二の処理において静電吸着する際に不要な残留吸
着力を排除することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る真空処理装置
の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0011】図1は、本実施の形態の真空処理装置の概
略構成を示す平面図である。図2は、同真空処理装置の
概略構成を図1の直線OA上に搬送ロボットを配置した
状態で切断して示す側面図、図3は、同真空処理装置の
概略構成を図1の直線OBに搬送ロボットを配置した状
態で切断して示す側面図である。
【0012】図1に示すように、本実施の形態の真空処
理装置1は、基板(処理対象物)2に成膜などの種々の
処理を真空下で一貫して行うためのもので、例えば、搬
入室3と、第1の処理室4と、第2の処理室5と、搬出
室6と、搬送室7とを有している。
【0013】搬入室3、第1、第2の処理室4、5、搬
出室6は、搬送室7を中心にした周囲に配置され、それ
ぞれの内側の壁部3a、4a、5a、6aが、搬送室7
の対応する壁部7a、7b、7c、7dと連結されてい
る。
【0014】図1又は図2に示すように、第1の処理室
4が搬送室7と連結する部分には、基板2の通過口8A
が所定の大きさで開口して形成され、また、この通過口
8Aを開閉するように構成された内部弁機構9Aが設け
られている。
【0015】そして、内部弁機構9Aによって通過口8
Aが開かれた場合には、搬送室7と第1の処理室4との
間で基板2の出入りが確保され、また、内部弁機構9A
によって通過口8Aが閉じられた場合には、第1の処理
室4の気密性が保持される。
【0016】第2の処理室5、搬入室3、搬出室6につ
いても、第1の処理室4の場合と同様、搬送室7と連結
する部分には、それぞれ、基板2の通過口8B、8C、
8D及び内部弁機構9B、9C、9Dが設けられ、これ
により、搬送室7と第2の処理室5との間、搬送室7と
搬入室3との間、搬送室7と搬出室6との間で、それぞ
れ、基板2の出入りが確保され、また、第2の処理室5
の気密性、及び搬送室7の気密性が保持される。
【0017】さらに、搬入室3の外側の壁部3bには、
複数の基板2を搬入する搬入口10が所定の大きさで開
口して形成され、また、この搬入口10を開閉するよう
に構成された外部弁機構11が設けられている。
【0018】そして、外部弁機構11による搬入口10
の開閉により、搬入室3への基板2の一括した搬入が確
保され、また、搬入室3の気密性が保持される。
【0019】搬出室6についても、搬入室3の場合と同
様、外側の壁部6bには、複数の基板2を搬出する搬出
口12及び外部弁機構13が設けられ、これにより、搬
出室6からの基板2の一括した搬出が確保され、また、
搬出室6の気密性が保持される。
【0020】なお、すべての通過口8A、8B、8C、
8D、搬入室3の搬入口10及び搬出室6の搬出口12
は、同一の高さになるように配置されている。
【0021】真空処理装置1の真空排気系については、
搬送室7には、第1の真空ポンプ21と連結した排気管
22が真空バルブ23を介して接続されている。そし
て、搬送室7は、真空バルブ23を開いた状態で第1の
真空ポンプ21を作動することにより、所定の圧力まで
真空排気されるようになっている。
【0022】第1の処理室4には、第2の真空ポンプ2
4と連結した排気管25から2系統に分岐した第1、第
2の支流管25a、25bのうち、第1の支流管25a
が第1の真空バルブ26を介して接続され、第2の処理
室5には、第2の支流管25bが第2の真空バルブ27
を介して接続されている。
【0023】搬入室3及び搬出室5の真空排気系は、第
1、第2の処理室4、5のものと同様、搬入室3には、
第3の真空ポンプ28と連結した排気管29から2系統
に分岐した第1、第2の支流管29a、29bのうち、
第1の支流管29aが第1の真空バルブ30を介して接
続され、搬出室6には、第2の支流管29bが第2の真
空バルブ31を介して接続されている。
【0024】また、真空処理装置1のガス導入系につい
ては、本実施の形態の場合、搬送室7には、所定の電離
用ガスを充填した電離用ガスボンベ32と連結した導入
管33がバルブ34を介して接続されている。ここで、
電離用ガスとしては、紫外線(電離光)の波長とイオン
化断面積との関係から、例えば、窒素ガスやアルゴンガ
スなどが好ましく、本実施の形態の電離用ガスには、窒
素ガスを用いている。
【0025】第1の処理室4には、所定の処理ガス(例
えばアルゴンガスなど)を充填した第1の処理ガスボン
ベ35と連結した第1の導入管36がバルブ37を介し
て接続され、また、第2の処理室5には、第2の処理ガ
スボンベ38と連結した第2の導入管39がバルブ40
を介して接続されている。
【0026】搬送室7の中央部分には、搬送ロボット
(搬送手段)50が設けられている。搬送ロボット50
は、第1の駆動軸51及び第2の駆動軸52が搬送室7
の鉛直方向の中心線を通る同一軸上で回転可能に構成さ
れた駆動機構53を有している。
【0027】第1の駆動軸51及び第2の駆動軸52
は、別個の駆動モータ(図示しない)から動力を受ける
ことにより、同方向に一体的に又は互いに逆方向に独立
して回転するように構成されている。
【0028】第1、第2の駆動軸51,52には、アー
ム機構54が設けられている。このアーム機構54は、
同一長さの第1、第2、第3、第4のアーム部材54
A、54B、54C、54Dを用いて4節リンク機構と
して構成されている。第1のアーム部材54Aは、第1
の駆動軸51と固定され、また、第2のアーム部材54
Bは、第2の駆動軸52と固定されている。
【0029】これにより、アーム機構54は、第1、第
2の駆動軸51,52の互いに逆方向の回転に伴って第
3、第4のアーム部材54B、54Cを連結している支
軸55が、第1、第2の駆動軸51,52に対して接近
又は離間する方向、すなわち、第1、第2の駆動軸5
1、52と第3、第4のアーム部材54B、54Cの支
軸55とを結ぶ搬送直線Lの方向にアーム機構54自身
を伸縮する方向に移動し、また、第1、第2の駆動軸5
1、52の同方向の回転に伴ってアーム機構54自体が
第1、第2の駆動軸51、52を中心に回転するように
なっている。
【0030】第3、第4のアーム部材54C、54Dの
支軸55の近傍には、基板2を位置決めした状態で支持
するハンド部材56が、搬送直線Lの方向に対して同一
姿勢を保持するように取り付けられている。
【0031】ここで、本実施の形態の場合、真空処理装
置1に用いられる基板2は、誘電体からなるもので、例
えばガラスを用いて四角形状に形成され、これに対し、
ハンド部材56は、一対の爪部56aによって基板2の
縁部分とのみ当接するように構成されている。これによ
り、ハンド部材56上の基板2は、その裏面の大部分が
ハンド部材56から露出するようになっている。
【0032】そして、このような搬送ロボット50は、
ハンド部材56が、通過口8、搬入口10及び搬出口1
2を含む同一の水平面上において、アーム機構54の伸
縮方向に移動するとともに、アーム機構54自体の回転
に伴って第1、第2の駆動軸51、52を中心に旋回す
るようになっている。
【0033】図1又は図3に示すように、本実施の形態
の場合、搬送室7には、UV照射装置(電離光照射手
段)60が設けられている。このUV照射装置60は、
紫外線ランプ(図示しない)に対し、基板2の外形より
大きい幅をもつ帯状の溝を有するスリット61を介在さ
せることによって一定幅の紫外線を照射するように構成
されたので、基板2に対してその下側(静電吸着される
側)から紫外線を照射する観点から、スリット61を上
側に向けた状態で搬送室7の底面7eに配置されてい
る。
【0034】ここで、UV照射装置60は、搬送室7で
の搬送過程において基板2に紫外線を照射する観点か
ら、スリット61が搬送ロボット50のアーム機構54
の回転に伴いハンド部材56が通過する水平面と搬送室
7の底面7eとから画定される空間領域に含まれている
ことが好ましく、特に、第1の処理室4と第2の処理室
5との搬送過程において基板2に紫外線を照射する観点
から、第1、第2の駆動軸51、52の中心と第1の処
理室の中心とを結ぶ直線OAと、第1、第2の駆動軸5
1,52の中心と第2の処理室5の中心とを結ぶ直線O
Cとの間にあって、第1、第2の駆動軸51、52の中
心を通る直線OB上にスリット61がのるように配置さ
れている。このようなUV照射装置60は、図示しない
電源と電気的に接続されている。
【0035】第1の処理室5の中央部分には、サセプタ
71が設けられ、このサセプタ71上に静電チャック
(静電吸着手段)70が固定されている。静電チャック
70は、基板2と全面的に接触した状態でこの基板2を
載置可能なプレート72を有している。このプレート7
2は、搬送ロボット50のハンド部材56の高さより低
い位置に配置されている。
【0036】プレート72の直下には、正極電極73a
と負極電極73bとからなる静電電極73が設けられ、
この静電電極73は、図示しない電源と電気的に接続さ
れている。そして、静電電極73に所定の大きさの電圧
が印加されることによりプレート72上の基板2に静電
吸着力が生じ、基板2がプレート72上で静電吸着され
るようになっている。
【0037】また、プレート72の直下には、例えば、
加熱器74が設けられ、この加熱器74は、図示しない
電源と電気的に接続されている。そして、加熱器74に
所定の大きさの電圧が印加されることにより、プレート
72上の基板2が所期の温度に調節されるようになって
いる。
【0038】さらに、プレート72の下部には、基板2
を先端部分で支持するリフトピン75が、上下動可能に
設けられ、これに対し、プレート72には、リフトピン
75に対応した貫通孔72aが設けられている。そし
て、リフトピン72の上下動により、基板2が、搬送ロ
ボット50のハンド部材56によって支持される位置
と、プレート72上に載置される位置のいずれかに配置
されるようになっている。
【0039】第2の処理室5の中央部分には、第1の処
理室4のものと同様の静電チャック70が設けられてい
る。
【0040】搬入室3の中央部分には、基板昇降機構8
0が設けられている。この基板昇降機構80は、搬送ロ
ボット50のハンド部材56の高さを基準にして、複数
の基板2を一定の間隔ごとに積層した状態でその間隔分
だけ上方向又は下方向に移動するように構成されてい
る。これにより、搬送ロボット50は、基板昇降機構8
0から基板2を一枚ずつ受け取れるようになっている。
【0041】搬出室6の中央部分には、搬入室3のもの
と同様の基板昇降機構80が設けられている。ただし、
搬出室6では、搬送ロボット50は、基板昇降機構80
に基板2を一枚ずつ受け渡すようになっている。
【0042】図4〜図8は、本実施の形態の真空処理装
置の各処理を説明するための図である。以下、これらの
図面を参照して、本実施の形態の基板の処理方法を説明
する。
【0043】図4に示すように、基板2の処理方法にお
いては、まず、搬送室7の周囲のすべての内部弁機構9
を閉じて搬送室7、第1、第2の処理室4、5のすべて
を密閉した後、第1の真空ポンプ21及び第2の真空ポ
ンプ24(第1の真空バルブ26:開、第2の真空バル
ブ27:開)を作動し、真空バルブ23、26、27の
各コンダクタンスを調節して排気管22、25内の排気
速度をそれぞれ一定にすることにより(図1参照)、搬
送室7、第1、第2の処理室4、5を第1の圧力P1
で真空排気する。
【0044】この第1の圧力P1は、第1、第2の処理
室4、5での処理に適用され、また、搬送室7、搬入室
3、搬出室6にも基板2の搬送の際に適用される圧力で
あって、標準大気圧P0(=101.325kPa)より
低く、1×10-2Pa以下の圧力である。
【0045】以下の処理においては、特に言及しない限
り、搬送室7、第1、第2の処理室4、5は、すべて、
第1の圧力P1に保たれている。
【0046】次に、搬入室3の内部弁機構9Cを閉じて
搬送室7を密閉した状態のまま、搬入室3の外部弁機構
11を開き、基板昇降機構80に複数の基板2を装填す
る。
【0047】その後、搬入室2の外部弁機構11を閉じ
て搬入室3を密閉した後、第3の真空ポンプ28(第1
の真空バルブ30:開、第2の真空バルブ31:閉)を
作動し、搬入室3を第1の圧力P1まで真空排気する。
【0048】そして、搬入室3の内部弁機構9Cのみを
開いた後、搬送ロボット50につき、ハンド部材56を
搬入室3の搬入口8Cに対向させた状態でアーム機構5
4を伸ばすことにより、基板昇降機構80から第1の基
板2をハンド部材56上に載置し、アーム機構54を縮
めることにより、第1の基板2を搬入室3から搬送室7
に取り出し、搬入室3の内部弁機構9Cを閉じる。
【0049】その後、搬送ロボット50のアーム機構5
4を、ハンド部材56が第1の処理室4の通過口8Aと
対向する位置まで回転させ、第1の処理室4の内部弁機
構9Aのみを開いた後、アーム機構54を伸ばすことに
より、ハンド部材54上の第1の基板2を第1の処理室
4に侵入させて静電チャック70のプレート72の上方
にまで移動させる。
【0050】その一方で、リフトピン75の上移動によ
り、第1の基板2をリフトピン75の先端部分に支持し
てハンド部材54から若干離す。
【0051】そして、アーム機構54を縮めてハンド部
材56を第1の処理室4から退避させる一方で、リフト
ピン75の下移動により、第1の基板2をプレート72
上に載置する。
【0052】その後、第1の処理室4の内部弁機構9A
を閉じて第1の処理室4を密閉した上で、真空バルブ2
6を開いて排気管25及び第1の支流管25a内の排気
速度を小さくしてから、バルブ37を開いて第1の処理
ガスボンベ35から処理ガスを第1の処理室4に導入
し、圧力を上昇させる。
【0053】また、静電チャック70の静電電極73に
つき、正極電極73aに正極の電圧及び負極電極73b
に負極の電圧を印加するとともに、加熱器74に電圧を
印加することにより、第1の基板2をプレート72上に
静電吸着した状態で温度調節し、このような第1の基板
2に対し、スパッタリングやCVD等の第1の処理室4
に割り当てられた第1の処理を施す。
【0054】第1の処理の終了後、第1の処理室4を、
密閉した状態のまま、真空バルブ26を閉じて排気管2
5及び第1の支流管25a内の排気速度を元の大きさに
戻すことによって、真空排気して処理ガスを除去しつ
つ、再び第1の圧力P1にする。
【0055】その後、静電電極73及び加熱器74の各
電源を切断するが、この場合、第1の処理中に静電電極
73に印加した電圧と逆極性の電圧として、静電電極7
3につき、正極電極73aに負極の電圧及び負極電極7
3bに正極の電圧を印加しつつ、第1の基板2をリフト
ピン75によりリフトアップさせてプレート72から離
脱させる。
【0056】第1の処理室4の内部弁機構9Aのみを開
いた後、アーム機構54を伸ばすことにより、ハンド部
材56を静電チャック70のプレート72の上方に移動
させてハンド部材56上に第1の基板2を載置し、アー
ム機構54を縮めることにより、ハンド部材56上の第
1の基板2を第1の処理室4から取り出す。
【0057】図5に示すように、第1の処理室4の内部
弁機構9Aを閉じるとともに他のすべての内部弁機構9
B、9C、9Dを閉じた状態のまま搬送室7を密閉した
上で、第1の真空ポンプ21のバルブ23を開いて排気
管22内の排気速度を小さくしてから、バルブ34を開
いて電離用ガスボンベ32から電離用ガスを流量制限し
ながら搬送室7に導入する。ここでの搬送室7は、圧力
2に保たれる。この第2の圧力P2は、搬送室7におい
て電離用ガスを導入する際に適用される圧力であって、
標準大気圧P0より低く、かつ、第1の圧力P1より大き
い圧力、好ましくは1Pa〜150Paである。
【0058】その後、UV照射装置60に電圧を印加す
ることによりスリット61から紫外線を照射させる。
【0059】そして、図6に示すように、ハンド部材5
6上の第1の基板2が第1の処理室4から第2の処理室
5に向かう方向にアーム機構54自体を回転させ、第1
の基板2に対してその下側から紫外線を照射させる。
【0060】この場合、第1の基板2の下面には、静電
チャック70から離脱後もなお残留電荷が生じている
が、第1の基板2の下面にある電離ガスに紫外線が照射
されると、その周囲にある電離用ガスが電離し、このイ
オンガスが第1の基板2に吸着した部分についての残留
電荷が消滅する。
【0061】そして、第1の基板2を第1の処理室4か
ら第2の処理室5へ搬送する過程においてハンド部材5
6の旋回に伴い第1の基板2に全面的に紫外線が照射さ
れると、第1の基板2全体から残留電荷が消滅し、第1
の基板2はほぼ完全に除電される。
【0062】図7に示すように、ハンド部材56上の第
1の基板2を第2の処理室5の通過口8Bと対応する位
置に停止させた後、搬送室7を密閉した状態のまま、真
空バルブ34を閉じて排気管22内の排気速度を元の大
きさに戻すことによって、真空排気して電離用ガス(イ
オンガスを含む)を除去しつつ、再び第1の圧力P1
する。
【0063】その後、第2の処理室5の内部弁機構9B
のみを開き、第1の処理室4の場合と同様、第1の基板
2を静電チャック70のプレート72上に載置し、第2
の処理室5の内部弁機構9Bを閉じて密閉した第2の処
理室5に第2のガスボンベ38から処理ガスを導入する
とともに、第1の基板2をプレート72上に静電吸着し
た状態で温度調節する。
【0064】この場合、第1の処理後に第1の基板2に
生じていた残留電荷は、搬送室7内ですでに消滅してい
るため、第1の基板2は、静電チャック70に基づく静
電吸着力のみによってプレート72上に静電吸着され
る。そして、このような第1の基板2に対し、第2の処
理室5に割り当てられた第2の処理を施す。
【0065】その一方で、第2の処理の間に、第1の基
板2の場合と同様、搬送ロボット50により搬入室3か
ら取り出した第2の基板2を、第1の処理室4に搬送
し、第1の処理室4において第2の基板2に第1の処理
を施す。
【0066】第2の処理室5において第2の処理が終了
すると、第1の処理室4の場合と同様、第2の処理室5
を密閉した状態で真空排気して処理ガスを除去しつつ、
再び第1の圧力P1にしてから、第1の基板2を第2の
処理室5からハンド部材56上に取り出す。
【0067】図8に示すように、搬出室6を、密閉した
状態で、第3の真空ポンプ28(第1の真空バルブ3
0:閉、第2の真空バルブ31:開)を作動して、真空
バルブ31のコンダクタンスの調節により、第1の圧力
1まで真空排気し、第1の基板2を、搬送ロボット5
0により、搬出室6の基板昇降機構80に格納する。
【0068】その一方で、第1の処理室4において第1
の処理が終了すると、第1の基板2の場合と同様、第1
の処理室4を、密閉した状態のまま、第1の圧力P1
で真空排気して処理ガスを除去してから、第2の基板2
を第1の処理室4から取り出し、搬送室7を、密閉した
状態で排気速度を小さくして第2の圧力P2にしつつ、
搬送室7に電離用ガスを導入した後、第2の基板2を第
1の処理室4から第2の処理室5に搬送する際に紫外線
を照射することによって、第2の基板2を除電する。
【0069】その後の第2の基板2についての第2の処
理室5、搬出室6における処理は、第1の基板2と同様
であり、また、搬入室3の基板昇降機構80内の第3の
基板2以降については、先行する基板2との間に、第1
の基板2に対する第2の基板2との関係を満たしつつ処
理される。
【0070】以上述べたように本実施の形態によれば、
搬送室7に密閉状態で電離用ガスを導入した後、基板2
に対し第1の処理室4で静電吸着された側から紫外線を
照射するようにしたことから、搬送室7と遮断された第
1、第2の処理室4、5において各処理やコンタミにつ
いての条件を均一に保持できる一方で、第1の処理室4
と第2の処理室5との間で基板2を搬送する際に必ず通
過する搬送室7において基板2に生じた残留電荷を除電
できるため、その後の処理において、静電吸着が繰り返
されても、基板2には残留電荷が蓄積されず、静電チャ
ック70に基づく適正な静電吸着力のみによって基板2
を安定して静電吸着することができる。
【0071】また、本実施の形態によれば、第1の処理
室4と第2の処理室5との間で基板2を搬送する際にそ
の基板2に紫外線を照射するようにしたことから、基板
2の搬送に要する期間内に基板2の除電を行うことがで
きるため、時間当たりの基板処理量(スループット)を
落とさずに基板2を処理することができる。
【0072】さらに、本実施の形態によれば、搬送室7
を密閉した真空下でその搬送室7に電離用ガスを導入す
るようにしたことから、第1、第2の処理室4、5に電
離用ガスが侵入した場合に想定される種々の弊害を予め
解消しておく一方で、搬送室7を、第1、第2の処理室
4、5の処理ガスや外部の空気から一切遮断した安定し
た状態で電離用ガスのみを電離することができる。
【0073】さらにまた、本実施の形態によれば、搬送
室7に電離用ガスを導入する際に適用する第2の圧力P
2を、第1、第2の処理室4、5において基板2を処理
する際に適用する第1の圧力P1より高く、標準大気圧
0より低くしたことから、例えば第2の圧力P2を標準
大気圧P0にした場合と比べ、搬送室7を、第1の圧力
1から第2の圧力P2に又は第2の圧力P2から第1の
圧力P1に変更するのに要する時間を短縮することがで
きる。
【0074】なお、本発明は上述の実施の形態に限られ
ることなく、種々の変更を行うことができる。
【0075】例えば、本発明においては、基板に紫外線
を照射する際に、予め、基板に生じている残留電荷の大
きさを表面電位計により測定して測定値を表示させ、そ
の測定値に応じて紫外線の強度を最適な値に調節するこ
とも可能である。ここでの表面電位計は、基板の下面か
ら距離dをおいた面積Sの電極板によってコンデンサを
構成するもので、静電容量C(=ε0S/d、ε0:真空
の誘電率)に基づく電圧値を出力するようになってい
る。
【0076】また、本発明においては、電離光としての
紫外線についてその波長と反比例の関係にある光子エネ
ルギより小さいイオン化エネルギをもつ気体を電離用ガ
スに適用すればよく、また、特定の電離用ガスについて
そのイオン化エネルギより大きい光子エネルギをもつ光
(例えばX線)を電離光に適用すればよい。
【0077】さらに、上記実施の形態においては、基板
の処理におけるスループットを維持する観点から、UV
照射装置を、ハンド部材が旋回する領域のうち、特に第
1の処理室と第2の処理室との間の領域に配置したが、
本発明の場合、搬送室の内部弁機構がすべて閉じられ、
かつ、基板に対し静電吸着される側から紫外線を照射す
るという条件を満たす限りにおいて、UV照射装置が配
置される位置は、搬送室内のいずこでもよく、例えば、
搬送ロボットにつき、アーム機構の伸縮に伴ってハンド
部材が通過する領域であってもよい。
【0078】さらにまた、上記実施の形態においては、
基板の処理におけるスループットを維持する観点から、
基板を支持したハンド部材がUV照射装置のスリットの
上方を1回通過する例を示したが、本発明の場合、ハン
ド部材が、UV照射装置のスリットの上方を同方向又は
正逆方向の旋回によって複数回通過してもよい。
【0079】さらに加えて、上記実施の形態において
は、二つの処理室を有する真空処理装置の例を示した
が、本発明の場合、真空処理装置が有する処理室の数
は、一つ又は三つ以上であってもよい。処理室の数が一
つである真空処理装置にあっては、基板に同じ処理を繰
り返し行うような場合が該当し、上記実施の形態で述べ
た、既に行った処理と次に行う処理との間に基板を除電
することに関しては、同じ処理室で基板に処理を施すご
とに、その基板を搬送室内のUV照射装置を通過させれ
ばよい。また、処理室の数が三つ以上である真空処理装
置にあっては、搬送ロボットの仕事を最小にする観点か
ら、互いに隣接する処理室の間を搬送する基板に対し紫
外線を照射できるようにUV照射装置を複数配置しても
よい。
【0080】さらに、処理室の数が三つ以上である真空
処理装置にあっては、基板を取り出す処理室と基板を搬
送する処理室との間で基板を除電する期間中に、これら
二つの処理室を除く他の処理室において他の基板にそれ
ぞれの処理を行うことにより、基板の処理におけるスル
ープットを維持することもできる。
【0081】
【実施例】上記実施の形態の真空処理装置1を用いて基
板2の静電吸着を繰り返し行い、静電吸着の終了ごとに
除電した基板2と、除電をしなかった基板2のそれぞれ
の残留電荷量(kV)を測定した。図9は、これらの関
係を示すグラフである。
【0082】図9に示すように、除電をしなかった基板
2については、静電吸着を行うごとに基板2に残留電荷
が蓄積されて残留電荷量が徐々に大きくなるのに対し、
静電吸着の終了ごとに除電した基板2については、静電
吸着の終了後の基板2には微小の残留電荷が存在するも
のの、除電後の基板2からほぼ完全に残留電荷が消滅す
ることが明らかになった。
【0083】このことは、基板2に微小の残留電荷が存
在しているのは、第一の処理が終了した後から基板2が
UV照射装置60を通過するまでであって、基板2の静
電吸着と何ら関係のない処理中であり、基板2がUV照
射装置60を通過してから次の第二の処理において静電
吸着されるまでの処理中には、基板2に残留電荷がほと
んど存在しないことを示している。
【0084】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、基板
の静電吸着が繰り返し行われても残留電荷が基板に蓄積
されず基板を安定して静電吸着することが可能な真空処
理装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の真空処理装置の概略構成を示す
平面図である。
【図2】同真空処理装置の概略構成を図1の直線OA上
に搬送ロボットを配置した状態で切断して示す側面図で
ある。
【図3】同真空処理装置の概略構成を図1の直線OBに
搬送ロボットを配置した状態で切断して示す側面図であ
る。
【図4】同真空処理装置の各処理を説明するための図で
ある。
【図5】同真空処理装置の各処理を説明するための図で
ある。
【図6】同真空処理装置の各処理を説明するための図で
ある。
【図7】同真空処理装置の各処理を説明するための図で
ある。
【図8】同真空処理装置の各処理を説明するための図で
ある。
【図9】本実施の形態の真空処理装置を用いて基板を除
電した場合としなかった場合とについて、静電吸着の回
数と残留電荷量との比較を示すグラフである。
【符号の説明】
4…第1の処理室 5…第2の処理室 7…搬送室 5
0…搬送ロボット(搬送手段) 56…ハンド部材 6
0…UV照射装置(電離光照射手段) 70…静電チャ
ック(静電吸着手段)
フロントページの続き (72)発明者 不破 耕 神奈川県茅ヶ崎市萩園2500番地 株式会社 アルバック内 Fターム(参考) 4K029 EA03 JA05 KA09 4K030 GA01 JA09 KA28 5F031 CA02 CA05 GA35 GA44 GA47 HA16 HA35 MA04 MA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理対象物を静電吸着可能な静電吸着手段
    を有し、真空下で当該処理対象物を前記静電吸着手段に
    静電吸着した状態で所定の処理を行うように構成された
    処理室と、 処理対象物を前記処理室に搬送可能な搬送手段を有し、
    所定の電離用ガスを導入可能なガス導入系と、真空排気
    系とに接続されて構成された搬送室と、 前記搬送室において、前記電離用ガスを電離可能な電離
    光が処理対象物に対し静電吸着される側から照射可能な
    位置に配置された電離光照射手段とを備えたことを特徴
    とする真空処理装置。
  2. 【請求項2】前記搬送手段は、処理対象物を支持するハ
    ンド部材が所定の支軸を中心に旋回可能に構成される一
    方で、 前記電離光照射手段は、前記支軸を中心に前記ハンド部
    材が旋回する領域に配置されていることを特徴とする請
    求項1記載の真空処理装置。
  3. 【請求項3】所定の処理を行うための処理室と連結可能
    な搬送室内において、密閉した真空下で所定の電離用ガ
    スを導入した後、処理対象物に電離光を照射することに
    よって当該処理対象物の周囲にある前記電離用ガスを電
    離させる電離工程を有することを特徴とする処理対象物
    の処理方法。
  4. 【請求項4】前記電離工程において、前記処理室に処理
    対象物を搬送するにあたって設定される第1の圧力を基
    準にして当該第1の圧力より高く大気圧より低い第2の
    圧力の下で、前記電離用ガスを前記搬送室に導入するこ
    とを特徴とする請求項3記載の処理対象物の処理方法。
  5. 【請求項5】前記処理室において処理対象物に第一の処
    理を施した後、さらに当該処理対象物に第二の処理を施
    す場合には、当該第一の処理と当該第二の処理の間に、
    当該処理対象物に前記電離工程の処理を施すことを特徴
    とする請求項3又は4のいずれか1項記載の処理対象物
    の処理方法。
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