JP2014010018A - ハンドラーおよび検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品保持部の配設ピッチを変化させることのできるハンドラーにおいて、部品点数の少ないハンドラーおよび検査装置を提供すること。
【解決手段】本発明のハンドラーは、基部75と、基部75に固定された第1支持部71と、第1支持部71に支持された吸着ノズル713と、第1支持部71に対してY方向に移動可能な第1移動部715と、第1移動部715に支持された吸着ノズル718と、基部75にX方向に移動可能な第2支持部72と、第2支持部72に支持された吸着ノズル723と、第2支持部72に対してY方向に移動可能な第2移動部725と、第2移動部725に支持された吸着ノズル728と、第1、第2移動部715、725を一体的にY方向へ移動させ、吸着ノズル713、723と吸着ノズル718、728の離間距離を変化させるY方向移動機構と、第1、第2支持部71、72の離間距離を変化させるX方向移動機構76とを有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、ハンドラーおよび検査装置に関する。
従来から、例えばICデバイスなどの電子部品の電気的特性を検査する検査装置が知られている。
このような検査装置は、電子部品を供給トレイから検査部に供給し、検査部に供給された電子部品の電気的特性の検査を行い、当該検査の終了後、電子部品を検査部から回収トレイに回収するように構成されている。また、供給トレイに収容された電子部品は、一旦、シャトルに移し替えられ、シャトルによって検査部近傍まで搬送される。シャトルには、ポケットが形成されたトレイが設けられており、そのポケットに電子部品が収容される。
供給トレイからトレイへの電子部品の搬送は、供給ロボットによって実行される。供給ロボットは、複数の吸着ノズルを有しており、各吸着ノズルで供給トレイのポケット内の電子部品を吸着保持し、保持した電子部品をトレイのポケットに移し替えた後その電子部品をリリースすることにより、供給トレイからトレイへ電子部品を搬送する。このような供給ロボットとして、例えば、特許文献1に記載されているような供給ロボットが知られている。
しかしながら、一般的な供給ロボットは、複数の吸着ノズルの配設ピッチ(互いの位置関係)が固定されているため、次のような問題が生じる。すなわち、供給トレイに設けられた複数のポケットの配設ピッチとトレイに設けられた複数のポケットの配設ピッチとが等しいとは限らない。仮に、供給トレイに設けられた複数のポケットの配設ピッチがトレイに設けられた複数のポケットの配設ピッチと異なる場合、各吸着ノズルに保持された電子部品を一括してトレイに設けられたポケット内へリリースすることができず、各吸着ノズルについて、1つずつ順番にポケットに対する位置合わせ、および、そのポケット内への電子部品のリリースを行う必要がある。このような方法では、供給トレイからトレイへの電子部品の搬送に時間がかかり過ぎ、円滑な検査を行うことができないという問題が発生する。
このような問題を解決するために、特許文献1のような、吸着ノズルの配設ピッチを変化させることのできるロボットも知られているが、このような構成では、部品把持部が回転してしまうので、部品把持部の回転を補正する機構が必要で、一般に部品点数が増え、場合によっては、ロボットの大型化を招いてしまうという問題がある。
特開2006−17575号公報
本発明の目的は、部品保持部の配設ピッチを変化させることのできるハンドラーにおいて、部品点数の少ないハンドラーおよび検査装置を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のハンドラーは、互いに直交する3つの方向を第1方向、第2方向および第3方向としたとき、
基部と、
前記基部に固定され、動作時において前記基部に対して相対位置が変わらない第1支持部と、
前記第1支持部に支持され、前記第1支持部に対して前記第3方向に移動可能に設けられ、かつ、部品を保持する第1部品保持部と、
前記第1支持部に支持され、前記第1支持部に対して前記第2方向に移動可能な第1移動部と、
前記第1移動部に支持され、前記第1部品保持部に対して前記第2方向に位置するとともに、前記第1移動部に対して前記第3方向に移動可能に設けられ、かつ、部品を保持する第2部品保持部と、
前記基部に支持され、前記第1支持部に対して前記第1方向に位置するとともに、前記基部に対して前記第1方向に移動可能な第2支持部と、
前記第2支持部に支持され、前記第2支持部に対して前記第3方向に移動可能に設けられ、かつ、部品を保持する第3部品保持部と、
前記第2支持部に支持され、前記第2支持部に対して前記第2方向に移動可能な第2移動部と、
前記第2移動部に支持され、前記第3部品保持部に対して前記第2方向に位置するとともに、前記第2移動部に対して前記第3方向に移動可能に設けられ、かつ、部品を保持する第4部品保持部と、
前記第1移動部および前記第2移動部を一体的に前記第2方向へ移動させ、前記第1部品保持部と前記第2部品保持部の前記第2方向の離間距離および前記第3部品保持部と前記第4部品保持部の前記第2方向の離間距離を共に変化させる第1移動機構と、
前記第2支持部を前記第1方向に移動させ、前記第1支持部と前記第2支持部の前記第1方向の離間距離を変化させる第2移動機構と、を有することを特徴とする。
このような構成とすることにより、部品点数の少ないハンドラーとなる。
本発明のハンドラーでは、前記第1移動機構の少なくとも一部は、前記基部に支持されているのが好ましい。
これにより、装置の構成が簡単となる。
本発明のハンドラーでは、前記第1移動機構は、前記第2方向に離間した第1移動機構用第1案内輪および第1移動機構用第2案内輪と、前記第1移動機構用第1案内輪および前記第1移動機構用第2案内輪の間に張架された第1移動機構用第1無端状駆動索と、前記第1移動機構用第1案内輪および前記第1移動機構用第2案内輪の少なくとも一方を回転させて前記第1移動機構用第1無端状駆動索を回転させる第1移動機構用駆動源と、を有し、
少なくとも前記第1移動機構用第1案内輪および前記第1移動機構用第2案内輪は、それぞれ、前記基部に回転可能に支持されているのが好ましい。
これにより、第1移動機構の構成が簡単となる。また、第1移動機構の部品点数の低減を図ることができるため、それに伴う小型化を図ることができる。
本発明のハンドラーでは、前記第1移動部および前記第2移動部は、それぞれ、前記第1移動機構用第1無端状駆動索に直接または間接的に連結されており、
前記第1移動機構用第1無端状駆動索の回転に伴って、前記第1移動部が前記第1支持部に対して前記第2方向に移動するとともに、前記第2移動部が前記第2支持部に対して前記第2方向に移動するのが好ましい。
これにより、簡単かつ確実に、第1移動部に固定された第2部品保持部および第2移動部に固定された第4部品保持部を第2方向へ移動させることができる。
本発明のハンドラーでは、前記第1移動機構は、前記第1支持部に回転可能に固定され、前記第2方向に離間した第1移動機構用第3案内輪および第1移動機構用第4案内輪と、前記第1移動機構用第3案内輪および前記第1移動機構用第4案内輪の間に張架された第1移動機構用第2無端状駆動索と、前記第1移動機構用第1案内輪と前記第1移動機構用第3案内輪とを連結し、前記第1移動機構用第1案内輪の回転を前記第1移動機構用第3案内輪に伝達する伝達部と、前記第1移動機構用第1無端状駆動索と前記第1移動機構用第2無端状駆動索とを連結する連結部と、をさらに有し、
前記第1移動部および前記第2移動部は、それぞれ、前記連結部に連結されているのが好ましい。
これにより、第1移動部および第2移動部をバランスよく第2方向に移動させることができる。
本発明のハンドラーでは、前記第1移動機構用駆動源は、前記基部に支持されているのが好ましい。
これにより、装置の構成が簡単となる。
本発明のハンドラーでは、前記第2移動機構の少なくとも一部は、前記基部に支持されているのが好ましい。
これにより、装置の構成が簡単となる。
本発明のハンドラーでは、前記第2移動機構は、前記第1方向に離間した第2移動機構用第1案内輪および第2移動機構用第2案内輪と、前記第2移動機構用第1案内輪および前記第2移動機構用第2案内輪の間に張架された第2移動機構用無端状駆動索と、前記第2移動機構用第1案内輪および前記第2移動機構用第2案内輪の少なくとも一方を回転させて前記第2移動機構用無端状駆動索を回転させる第2移動機構用駆動源と、を有し、
少なくとも前記第2移動機構用第1案内輪および前記第2移動機構用第2案内輪は、それぞれ、前記基部に回転可能に支持されているのが好ましい。
これにより、第2移動機構の構成が簡単となる。
本発明のハンドラーでは、前記第1支持部および前記第2支持部は、それぞれ、前記第2方向および前記第3方向の両方向に広がりを有する板状をなしているのが好ましい。
これにより、装置の小型を図ることができる。
本発明のハンドラーでは、前記第1部品保持部、前記第2部品保持部、前記第3部品保持部および前記第4部品保持部は、それぞれ、吸着によって対象物を保持する吸着ノズルを有しているのが好ましい。
これにより、簡単な構成で対象物を保持することができる。
本発明のハンドラーは、互いに直交する2つの方向を第1方向および第2方向としたとき、
部品を保持する第1部品保持部と、
前記第1部品保持部に対して前記第2方向に位置し、部品を保持する第2部品保持部と、
前記第1部品保持部に対して前記第1方向に位置し、部品を保持する第3部品保持部と、
前記第3部品保持部に対して前記第2方向に位置し、部品を保持する第4部品保持部と、を有し、
前記第3部品保持部および前記第4部品保持部は、一体的に、前記第1部品保持部および前記第2部品保持部に対して前記第1方向に移動し、
前記第2部品保持部および前記第4部品保持部は、一体的に、前記第1部品保持部および前記第3部品保持部に対して前記第2方向に移動することを特徴とする。
このような構成とすることにより、部品点数の少ないハンドラーとなる。
本発明の検査装置は、本発明のハンドラーと、
対象物の検査を行う検査部と、を有し、
前記ハンドラーにより前記対象物が前記検査部に搬送されるよう構成されていることを特徴とする。
これにより、部品点数の少ない検査装置が得られる。
本発明の検査装置は、互いに直交する3つの方向を第1方向、第2方向および第3方向としたとき、
基部と、
前記基部に固定され、動作時において前記基部に対して相対位置が変わらない第1支持部と、
前記第1支持部に支持され、前記第1支持部に対して前記第3方向に移動可能に設けられ、かつ、部品を保持する第1部品保持部と、
前記第1支持部に支持され、前記第1支持部に対して前記第2方向に移動可能な第1移動部と、
前記第1移動部に支持され、前記第1部品保持部に対して前記第2方向に位置するとともに、前記第1移動部に対して前記第3方向に移動可能に設けられ、かつ、部品を保持する第2部品保持部と、
前記基部に支持され、前記第1支持部に対して前記第1方向に位置するとともに、前記基部に対して前記第1方向に移動可能な第2支持部と、
前記第2支持部に支持され、前記第2支持部に対して前記第3方向に移動可能に設けられ、かつ、部品を保持する第3部品保持部と、
前記第2支持部に支持され、前記第2支持部に対して前記第2方向に移動可能な第2移動部と、
前記第2移動部に支持され、前記第3部品保持部に対して前記第2方向に位置するとともに、前記第2移動部に対して前記第3方向に移動可能に設けられ、かつ、部品を保持する第4部品保持部と、
前記第1移動部および前記第2移動部を一体的に前記第2方向へ移動させ、前記第1部品保持部と前記第2部品保持部の前記第2方向の離間距離および前記第3部品保持部と前記第4部品保持部の前記第2方向の離間距離を共に変化させる第1移動機構と、
前記第2支持部を前記第1方向に移動させ、前記第1支持部と前記第2支持部の前記第1方向の離間距離を変化させる第2移動機構と、
前記第1部品保持部、前記第2部品保持部、前記第3部品保持部および前記第4部品保持部に保持された各部品の検査を行う検査部と、を有することを特徴とする。
これにより、部品点数の少ない検査装置が得られる。
本発明の検査装置の第1実施形態を示す概略平面図である。 図1に示す検査用値が有する供給ロボットのハンドユニットの斜視図である。 図1に示す検査用値が有する供給ロボットのハンドユニットの平面図である。 図2に示すハンドユニットが有する第1支持部の平面図である。 図2に示すハンドユニットが有する第2支持部の平面図である。 図2に示すハンドユニットが有する第3支持部の平面図である。 図2に示すハンドユニットが有する第4支持部の平面図である。 図2に示すハンドユニットが有するX方向移動機構を示す平面図である。 図2に示すハンドユニットが有するY方向移動機構を示す平面図である。 図2に示すハンドユニットが有するY方向移動機構を示す平面図である。 図1に示す検査装置が有する検査用ロボットのハンドユニットの斜視図である。 図1に示す検査装置による電子部品の検査手順を説明する平面図である。 図1に示す検査装置による電子部品の検査手順を説明する平面図である。 図1に示す検査装置による電子部品の検査手順を説明する平面図である。 図1に示す検査装置による電子部品の検査手順を説明する平面図である。 図1に示す検査装置による電子部品の検査手順を説明する平面図である。 図1に示す検査装置による電子部品の検査手順を説明する平面図である。 図1に示す検査装置による電子部品の検査手順を説明する平面図である。 図1に示す検査装置による電子部品の検査手順を説明する平面図である。 図1に示す検査装置による電子部品の検査手順を説明する平面図である。 本発明の第2実施形態に係る検査装置が有する供給ロボットのハンドユニットを示す平面図である。 図21に示すハンドユニットが有する支持部の平面図である。
以下、本発明のハンドラーを適用した検査装置(本発明の検査装置)について添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の検査装置の第1実施形態を示す概略平面図、図2は、図1に示す検査用値が有する供給ロボットのハンドユニットの斜視図、図3は、図1に示す検査用値が有する供給ロボットのハンドユニットの平面図、図4は、図2に示すハンドユニットが有する第1支持部の平面図、図5は、図2に示すハンドユニットが有する第2支持部の平面図、図6は、図2に示すハンドユニットが有する第3支持部の平面図、図7は、図2に示すハンドユニットが有する第4支持部の平面図、図8は、図2に示すハンドユニットが有するX方向移動機構を示す平面図、図9および図10は、図2に示すハンドユニットが有するY方向移動機構を示す平面図、図11は、図1に示す検査装置が有する検査用ロボットのハンドユニットの斜視図、図12ないし図20は、図1に示す検査装置による電子部品の検査手順を説明する平面図である。
なお、以下では、説明の便宜上、図1に示すように、互いに直交する3軸をX軸(第1軸)、Y軸(第2軸)およびZ軸(第3軸)とする。また、X軸に平行な方向を「X方向(第1方向)」と言い、Y軸に平行な方向を「Y方向(第2方向)」と言い、Z軸に平行な方向を「Z方向」と言う。また、X方向、Y方向およびZ方向の各方向において、矢印先端側を「+」、矢印基端側を「−」と言う。
図1に示す検査装置1は、例えば、ICデバイス(ICチップ)、LCD(Liquid Crystal Display)、CIS(Contact Image Sensor)などの試験部品(電子部品)100の電気的特性を検査・試験するための装置である。なお、以下では、説明の便宜上、試験部品としICデバイスを用いる場合について代表して説明する。
検査装置1は、供給トレイ2と、回収トレイ3と、第1シャトル4と、第2シャトル5と、検査用ソケット(検査部)6と、供給ロボット7と、回収ロボット8と、検査用ロボット9と、第1カメラ600と、第2カメラ500と、これら各部の制御を行う制御装置10とを有している。
このような検査装置1では、これら各部のうちの検査用ソケット6を除く構成、すなわち、供給トレイ2と、回収トレイ3と、第1シャトル4と、第2シャトル5と、供給ロボット7と、回収ロボット8と、検査用ロボット9と、第1カメラ600と、第2カメラ500と、制御装置10とによって、ICデバイス100の搬送を実行するハンドラー(本発明のハンドラー)が構成されている。なお、ハンドラーの構成は、これに限定されず、必要に応じてこれら各部のうちの少なくとも1つが省略されていてもよいし、他の構成(例えば、ホットプレートやチャンバー)が付加されていてもよい。
また、検査装置1は、上記各部を搭載する台座11と、上記各部を収容するように台座11に被せられた図示しない安全カバーとを有しており、この安全カバーの内側(以下「領域S」と言う)に、第1シャトル4、第2シャトル5、検査用ソケット6、供給ロボット7、回収ロボット8、検査用ロボット9、第1カメラ600および第2カメラ500が配置されているとともに、領域Sの内外に移動可能なように、供給トレイ2および回収トレイ3が配置されている。
以下、これら各部について、順次詳細に説明する。
1.供給トレイ
供給トレイ2は、検査を行うICデバイス100を領域S外から領域S内に搬送するためのトレイである。図1に示すように、供給トレイ2は、板状をなしており、その上面には、ICデバイス100を載置するための複数のポケット21がX方向およびY方向に行列状に形成されている。
このような供給トレイ2は、領域Sの内外を跨るようにY方向へ延びるレール23上を移動する図示しないステージに載置されている。そして、供給トレイ2は、例えばリニアモーターを駆動源とする図示しない駆動手段によって前記ステージが移動することにより、レール23に沿って±Y方向に往復移動可能となっている。そのため、ICデバイス100が収容された供給トレイ2を領域S外にあるステージに載置し、ステージとともに供給トレイ2を領域S内に移動させ、供給トレイ2からすべてのICデバイス100が取り除かれたら、再び、ステージとともに供給トレイ2を領域S外へ移動させるといった動作を繰り返し行うことができる。
2.回収トレイ
回収トレイ3は、検査済みのICデバイス100を収容し、領域S内から領域S外に搬送するためのトレイである。図1に示すように、回収トレイ3は、板状をなしており、その上面には、ICデバイス100を載置するための複数のポケット31がX方向およびY方向に行列状に形成されている。
このような回収トレイ3は、領域Sの内外を跨るようにY方向へ延びるレール33上を移動する図示しないステージに載置されている。そして、回収トレイ3は、例えばリニアモーターを駆動源とする図示しない駆動手段によって前記ステージが移動することにより、レール33に沿って±Y方向に往復移動可能となっている。そのため、領域S内にて、検査済みのICデバイス100を回収トレイ3に収容し、回収トレイ3を領域S外に移動させ、ステージ上の回収トレイ3を空のトレイと交換したら、再び、回収トレイ3を領域S内へ移動させるといった動作を繰り返し行うことができる。
このような回収トレイ3は、前述した供給トレイ2に対して+X方向に離間して設けられており、供給トレイ2と回収トレイ3の間に、第1シャトル4、第2シャトル5および検査用ソケット6が配置されている。
3.第1シャトル
第1シャトル4は、供給トレイ2によって領域S内に搬送されてきたICデバイス100をさらに検査用ソケット6の近傍まで搬送するため、さらには、検査用ソケット6で検査された検査済みのICデバイス100を回収トレイ3の近傍まで搬送するためのものである。
図1に示すように、第1シャトル4は、ベース部材41と、ベース部材41に固定された2つのトレイ42、43とを有している。これら2つのトレイ42、43は、X方向に並んで設けられている。また、トレイ42、43には、それぞれ、ICデバイス100を載置するための8つのポケット421、431がX方向に4つ、Y方向に2つ並ぶように行列状(マトリックス状)に形成されている。
トレイ42、43のうち、供給トレイ2側に位置するトレイ42は、供給トレイ2に収容されたICデバイス100を移し替えて収容するためのトレイであり、回収トレイ3側に位置するトレイ43は、検査用ソケット6での電気的特性の検査を終えたICデバイス100を収容するためのトレイである。すなわち、トレイ42は、未検査のICデバイス100を収容するためのトレイであり、トレイ43は、検査済みのICデバイス100を収容するためのトレイである。
このような第1シャトル4は、ベース部材41がX方向へ延びるレール44に支持されており、例えばリニアモーターを駆動源とする図示しない駆動手段によって、レール44に沿って±X方向に往復移動可能となっている。そして、第1シャトル4が−X方向側に移動し、トレイ42が供給トレイ2に対して+Y方向側に並ぶとともに、トレイ43が検査用ソケット6に対して+Y方向側に並んだ状態と、第1シャトル4が+X方向側に移動し、トレイ43が回収トレイ3に対して+Y方向側に並ぶとともに、トレイ42が検査用ソケット6に対して+Y方向側に並んだ状態とをとることができる。
4.第2シャトル
第2シャトル5は、前述した第1シャトル4と同様の機能および構成を有している。すなわち、第2シャトル5は、供給トレイ2によって領域S内に搬送されてきたICデバイス100をさらに検査用ソケット6の近傍まで搬送するため、さらには、検査用ソケット6によって検査された検査済みのICデバイス100を回収トレイ3の近傍まで搬送するためのものである。
図1に示すように、第2シャトル5は、ベース部材51と、ベース部材51に固定された2つのトレイ52、53とを有している。これら2つのトレイ52、53は、X方向に並んで設けられている。また、トレイ52、53には、それぞれ、ICデバイス100を載置するための8つのポケット521、531がX方向に4つ、Y方向に2つ並ぶように行列状に形成されている。
トレイ52、53のうち、供給トレイ2側に位置するトレイ52は、供給トレイ2に収容されたICデバイス100を移し替えて収容するトレイであり、回収トレイ3側に位置するトレイ43は、検査用ソケット6での電気的特性の検査を終えたICデバイス100を収容するためのトレイである。すなわち、トレイ52は、未検査のICデバイス100を収容するためのトレイであり、トレイ53は、検査済みのICデバイス100を収容するためのトレイである。
このような第2シャトル5は、ベース部材51がX方向へ延びるレール54に支持されており、例えばリニアモーターを駆動源とする図示しない駆動手段によって、レール54に沿って±X方向に往復移動可能となっている。これにより、第2シャトル5が−X方向側に移動し、トレイ52が供給トレイ2に対して+Y方向側に並ぶとともに、トレイ53が検査用ソケット6に対して−Y方向側に並んだ状態と、第2シャトル5が+X方向側に移動し、トレイ53が回収トレイ3に対して+Y方向側に並ぶとともに、トレイ52が検査用ソケット6に対して−Y方向側に並んだ状態とをとることができる。
なお、第2シャトル5は、前述した第1シャトル4に対して−Y方向に離間して設けられており、第1シャトル4と第2シャトル5の間に、検査用ソケット6が配置されている。
5.検査用ソケット
検査用ソケット(検査部)6は、ICデバイス100の電気的特性を検査するためのソケットである。
このような検査用ソケット6は、ICデバイス100を配置するための8つの検査用個別ソケット61を有しており、8つの検査用個別ソケット61は、X方向に4つ、Y方向に2つ並ぶように設けられている。また、8つの検査用個別ソケット61の配列ピッチは、各トレイ42、43、52、53に形成された8つのポケットの配列ピッチとほぼ等しい。これにより、トレイ42、43、52、53と検査用個別ソケット61との間のICデバイス100の搬送を円滑に行うことができる。
図示しないが、各検査用個別ソケット61には、その底部から突出する複数のプローブピンが設けられている。これら複数のプローブピンは、それぞれ、スプリング等によって上方に付勢されている。複数のプローブピンは、検査用個別ソケット61にICデバイス100が配置されると、そのICデバイス100が有する外部端子と接触する。これにより、プローブピンを介してICデバイス100と制御装置10(後述する検査制御部101)とが電気的に接続された状態、すなわち、ICデバイス100の電気的特性の検査(試験)を行うことのできる状態となる。
このような検査用ソケット6は、台座11に着脱自在に固定されている。そのため、簡単に、目的の検査(試験)に応じて検査用ソケット6を付け替えたり、ICデバイス100の大きさや形状によって、それに適した検査用ソケット6を付け替えたりすることができる。
6.第1カメラ
第1カメラ600は、第1シャトル4と検査用ソケット6の間に設けられている。このような第1カメラ600は、後述するように、未検査のICデバイス100を保持した第1ハンドユニット92が上方を通過する際に、ICデバイス100および第1ハンドユニット92が有するデバイスマーク941を撮像する。
7.第2カメラ
第2カメラ500は、前述した第1カメラ600と同様の機能を有する。このような第2カメラ500は、第2シャトル5と検査用ソケット6の間に設けられている。第2カメラ500は、後述するように、未検査のICデバイス100を保持した第2ハンドユニット93が上方を通過する際に、ICデバイス100および第2ハンドユニット93が有するデバイスマークを撮像する。
8.供給ロボット
供給ロボット7は、供給トレイ2に収容されたICデバイス100を、トレイ42、52に搬送するロボットである。
図1に示すように、供給ロボット7は、台座11に支持された支持フレーム7aと、支持フレーム7aに支持され、支持フレーム7aに対して±Y方向に往復移動可能な移動フレーム7bと、移動フレーム7bに支持され、移動フレーム7bに対して±X軸方向に往復移動可能なハンドユニット7cとを有している。
支持フレーム7aには、Y方向に延在するレールが形成されており、このレールに沿って移動フレーム7bがY方向に往復移動する。また、移動フレーム7bには、X方向に延在するレールが形成されており、このレールに沿ってハンドユニット7cがX方向に往復移動する。なお、支持フレーム7aに対する移動フレーム7bの移動、移動フレーム7bに対するハンドユニット7cの移動は、例えばリニアモーターを駆動源とする図示しない駆動手段によって行われる。
以下、ハンドユニット7cについて、図2〜図10に基づいて詳細に説明する。なお、図2〜図10の各図では、説明の便宜上、構成の一部の図示を省略している。
図2および図3に示すように、ハンドユニット7cは、基部75を有しており、この基部75が移動フレーム7bに対してX方向に移動可能に支持されている。なお、「基部」とは、他の部材(例えば、後述する第1〜第4支持部71〜74)を支持して一纏まりとする部位であり、ハンドユニット7cの基礎をなす部分である。
このような基部75は、XY平面に広がりを有し、Z方向に厚みを有する板状をなす第1ベース751と、第1ベース751の−X方向側の端部から下方(−Z方向)に延出し、ZY平面に広がりを有し、X方向に厚みを有する第2ベース752とを有している。すなわち、基部75は、途中で屈曲するL字状の外形となっている。2つのベース751、752のうち、第1ベース751には、後述するX方向移動機構76を構成する部品の少なくとも一部が固定されており、第2ベース752には、後述するY方向移動機構77を構成する部品の少なくとも一部が固定されている。
また、ハンドユニット7cは、基部75に支持された4つの支持部、具体的には、第1支持部71、第2支持部72、第3支持部73および第4支持部74を有している。これら4つの支持部は、−X方向側から+X方向へ、第3支持部73、第2支持部72、第1支持部71、第4支持部74の順に並んで設けられている。なお、前記「支持」とは、基部75からの落下が防止れた状態で連結していることを意味する。
また、4つの支持部71〜74のうちの第1支持部71は、第1ベース751に固定されている。なお、前記「固定」とは、動作時において前記第1支持部71の基部75に対する相対位置が変わらないことを意味する。
他の第2、第3、第4支持部72、73、74は、それぞれ、第1ベース751に対してX方向に移動可能となっている。本実施形態では、第1ベース751の下面にX方向に延在するレール753が形成されており、このレール753にはレール753上を移動可能な3つのガイド754、755、756が配置されている。そして、ガイド754に第2支持部72が固定され、ガイド755に第3支持部73が固定され、ガイド756に第4支持部74が固定されている。このような構成によって、第2、第3、第4支持部72、73、74が基部75に対してX方向に移動可能となっている。
また、第1、第2、第3、第4支持部71、72、73、74は、それぞれ、YZ平面に広がりを有し、X方向に厚みを有する板状をなしている。このように、各支持部71〜74をYZ平面に広がりを有する板状とすることにより、支持部71〜74をより狭いピッチでX方向に並設することができる。そのため、ハンドユニット7cの小型化を図ることができるとともに、後述する複数の吸着ノズルをX方向により狭ピッチに配置することができる。
以下、第1、第2、第3、第4支持部71、72、73、74について詳細に説明するが、各支持部71〜74は、互いに同様の構成をなしている。
8−1.第1支持部
図4に示すように、第1支持部71には第1部品保持機構711が設けられている。第1部品保持機構711は、供給トレイ2からトレイ42、52へ運ぶIC100を保持する機能を有している。
このような第1部品保持機構711は、第1支持部71に支持されているとともに第1支持部71に対して±Z方向に往復移動可能なシャフト712と、シャフト712の先端部(下端部)に設けられた吸着ノズル(第1部品保持部)713と、シャフト712を介して吸着ノズル713を第1支持部71に対して±Z方向に移動させる駆動機構714とを有している。このような構成の第1部品保持機構711は、駆動機構714によってシャフト712を介して吸着ノズル713を降下させ、吸着ノズル713によってICデバイス100を吸着することにより、ICデバイス100を保持する。このように、吸着によってICデバイス100を保持することにより、ICデバイス100にかかる応力が抑えられ、ICデバイス100の破損を防止することができる。また、簡単な構成でかつ確実にICデバイス100を保持することができる。なお、前記「保持」とは、ICデバイス100が落下しない程度に、IC100を吸着し続けることを言う。
駆動機構714の構成としては、シャフト712を第1支持部71に対してZ方向に往復移動させることができれば、特に限定されないが、本実施形態では、一対のプーリー(案内輪)714a、714bと、一対のプーリー714a、714bの間に張架されたベルト(無端状駆動索)714cと、プーリー714aを回転させるモーター(駆動源)714dとを有している。
プーリー714a、714bは、第1支持部71の一方の主面に図示しない軸を介して回転可能に支持されている。また、プーリー714a、714bは、Z方向に離間して設けられている。そのため、ベルト714cは、Z軸方向に延在する領域を有し、この領域に固定部714eを介してシャフト712が固定されている。モーター714dによってプーリー714aを回転させると、それに伴ってプーリー714bとベルト714cとが回転し、ベルト714cに固定されたシャフト712(吸着ノズル713)が第1支持部71に対してZ軸方向に移動する。モーター714dの回転方向を選択することにより、吸着ノズル713を第1支持部71に対して上昇させたり、下降させたりすることができる。
なお、上述のような駆動を実現することができる限り、案内輪、無端状駆動索および駆動源の構成については特に限定されない。例えば、一対の案内輪としてプーリー714a、714bに換えてスプロケットを用い、無端状駆動索としてベルト714cに換えてチェーンを用いてもよい。また、駆動源としてモーター714dに換えて圧電アクチュエーターを用いてもよい。
また、第1支持部71には、第1支持部71に対してY方向に往復移動可能な第1移動部715が設けられている。第1支持部71にはY方向に延在するレール(案内部)が設けられており、このレールに沿って第1移動部715が移動可能となっている。なお、第1移動部715をY方向に案内することができれば、前記レールに換えて、Y方向に延在する溝や長穴としてもよい。
また、第1支持部71には、第2部品保持機構716が設けられている。第2部品保持機構716は、第1部品保持機構711と同様に、供給トレイ2からトレイ42、52へ運ぶIC100を保持する機能を有している。
このような第2部品保持機構716は、第1移動部715に支持されているとともに第1移動部715に対してZ方向に往復移動可能なシャフト717と、シャフト717の先端部に設けられた吸着ノズル(第2部品保持部)718と、シャフト717を介して吸着ノズル718を第1移動部715に対してZ方向に移動させる駆動機構719とを有している。このような構成の第2部品保持機構716は、駆動機構719によってシャフト717を介して吸着ノズル718を降下させ、吸着ノズル718によってICデバイス100を吸着することにより、ICデバイス100を保持する。
駆動機構719の構成としては、シャフト717を±Z方向に往復移動させることができれば、特に限定されないが、本実施形態では前述した駆動機構714と同様の構成となっている。すなわち、駆動機構719は、一対のプーリー719a、719bと、一対のプーリー719a、719bの間に張架されたベルト719cと、プーリー719aを回転させるモーター719dとを有している。
プーリー719a、719bは、第1支持部71の一方の主面に図示しない軸を介して回転可能に支持されている。また、プーリー719a、719bは、Z方向に離間して設けられている。そのため、ベルト719cは、Z軸方向に延在する領域を有し、この領域に固定部719eを介してシャフト717が固定されている。モーター719dによってプーリー719aを回転させると、それに伴ってプーリー719bとベルト719cとが回転し、ベルト719cに固定されたシャフト717(吸着ノズル718)が第1支持部71に対してZ軸方向に移動する。モーター719dの回転方向を選択することによって、吸着ノズル718を第1支持部71に対して上昇させたり、下降させたりすることができる。
なお、固定部719eは、Y方向に伸縮自在となっていて、第1移動部715の第1支持部71に対するY方向の移動とともに伸長または収縮する。そのため、第1移動部715の第1支持部71に対するY方向の移動が阻害されない。また、駆動機構719を構成する各部(一対のプーリー719a、719b、ベルト719c、モーター719d)は、第1移動部715に設けられていてもよい。このような構成とすれば、固定部719eを伸縮自在な構成とする必要がなくなる。
8−2.第2支持部
図5に示すように、第2支持部72には第3部品保持機構721が設けられている。第3部品保持機構721は、前述した第1部品保持機構711と同様に、供給トレイ2からトレイ42、52へ運ぶIC100を保持する機能を有している。
このような第3部品保持機構721の構成は、前述した第1部品保持機構711と同様である。すなわち、第3部品保持機構721は、第2支持部72に支持されているとともに第2支持部72に対してZ方向に往復移動可能なシャフト722と、シャフト722の先端部に設けられた吸着ノズル(第3部品保持部)723と、シャフト722を介して吸着ノズル723を第2支持部72に対して±Z方向に移動させる駆動機構724とを有している。このような構成の第3部品保持機構721は、駆動機構724によってシャフト722を介して吸着ノズル723を降下させ、吸着ノズル723によってICデバイス100を吸着することにより、ICデバイス100を保持する。
また、駆動機構724は、一対のプーリー724a、724bと、一対のプーリー724a、724bの間に張架されたベルト724cと、プーリー724aを回転させるモーター724dとを有している。プーリー724a、724bは、第2支持部72の一方の主面に図示しない軸を介して回転可能に支持されている。また、プーリー724a、724bは、Z方向に離間して設けられている。そのため、ベルト724cは、Z軸方向に延在する領域を有し、この領域に固定部724eを介してシャフト722が固定されている。モーター724dによってプーリー724aを回転させると、ベルト724cに固定されたシャフト722(吸着ノズル723)が第2支持部72に対してZ軸方向に移動する。
また、第2支持部72には、第2支持部72に対してY方向に往復移動可能な第2移動部725が設けられている。第2支持部72には、Y方向に延在するレールが設けられており、第2移動部725は、このレールに沿って移動可能に設けられている。このような構成とすることにより、第2移動部725のY方向以外の移動を簡単かつ確実に規制することができる。
また、第2支持部72には、第4部品保持機構726が設けられている。第4部品保持機構726は、前述した第2部品保持機構716と同様に、供給トレイ2からトレイ42、52へ運ぶIC100を保持する機能を有している。
このような第4部品保持機構726の構成は、前述した第2部品保持機構716と同様である。すなわち、第4部品保持機構726は、第2移動部725に支持されているとともに第2移動部725に対して±Z方向に往復移動可能なシャフト727と、シャフト727の先端部に設けられた吸着ノズル(第4部品保持部)728と、シャフト727を介して吸着ノズル728を第2移動部725に対してZ方向に移動させる駆動機構729とを有している。このような構成の第4部品保持機構726は、駆動機構729によってシャフト727を介して吸着ノズル728を降下させ、吸着ノズル728によってICデバイス100を吸着することにより、ICデバイス100を保持する。
また、駆動機構729は、一対のプーリー729a、729bと、一対のプーリー729a、729bの間に張架されたベルト729cと、プーリー729aを回転させるモーター729dとを有している。プーリー729a、729bは、第2支持部72の一方の主面に図示しない軸を介して回転可能に支持されている。また、プーリー729a、729bは、Z方向に離間して設けられている。そのため、ベルト729cは、Z軸方向に延在する領域を有し、この領域に固定部729eを介してシャフト727が固定されている。モーター729dによってプーリー729aを回転させると、ベルト729cに固定されたシャフト727(吸着ノズル728)が第2支持部72に対してZ軸方向に移動する。
なお、固定部729eは、Y方向に伸縮自在となっていて、第2移動部725の第2支持部72に対するY方向の移動とともに伸長または収縮する。そのため、第2移動部725の第2支持部72に対するY方向の移動が阻害されない。
8−3.第3支持部
図6に示すように、第3支持部73には第5部品保持機構731が設けられている。第5部品保持機構731は、前述した第1部品保持機構711と同様に、供給トレイ2からトレイ42、52へ運ぶIC100を保持する機能を有している。
このような第5部品保持機構731の構成は、前述した第1部品保持機構711と同様である。すなわち、第5部品保持機構731は、第3支持部73に支持されているとともに第3支持部73に対してZ方向に往復移動可能なシャフト732と、シャフト732の先端部に設けられた吸着ノズル(第5部品保持部)733と、シャフト732を介して吸着ノズル733を第3支持部73に対してZ方向に移動させる駆動機構734とを有している。このような構成の第5部品保持機構731は、駆動機構734によってシャフト732を介して吸着ノズル733を降下させ、吸着ノズル733によってICデバイス100を吸着することにより、ICデバイス100を保持する。
また、駆動機構734は、一対のプーリー734a、734bと、一対のプーリー734a、734bの間に張架されたベルト734cと、プーリー734aを回転させるモーター734dとを有している。プーリー734a、734bは、第3支持部73の一方の主面に図示しない軸を介して回転可能に支持されている。また、プーリー734a、734bは、Z方向に離間して設けられている。そのため、ベルト734cは、Z軸方向に延在する領域を有し、この領域に固定部734eを介してシャフト732が固定されている。モーター734dによってプーリー734aを回転させると、ベルト734cに固定されたシャフト732(吸着ノズル733)が第3支持部73に対してZ軸方向に移動する。
また、第3支持部73には、第3支持部73に対してY方向に往復移動可能な第3移動部735が設けられている。第3支持部73には、Y方向に延在するレールが設けられており、第3移動部735は、このレールに沿って移動可能に設けられている。このような構成とすることにより、第3移動部735のY方向以外の移動を簡単かつ確実に規制することができる。
また、第3支持部73には、第6部品保持機構736が設けられている。第6部品保持機構736は、前述した第2部品保持機構716と同様に、供給トレイ2からトレイ42、52へ運ぶIC100を保持する機能を有している。
このような第6部品保持機構736の構成は、前述した第2部品保持機構716と同様である。すなわち、第6部品保持機構736は、第3移動部735に支持されているとともに第3移動部735に対してZ方向に往復移動可能なシャフト737と、シャフト737の先端部に設けられた吸着ノズル(第6部品保持部)738と、シャフト737を介して吸着ノズル738を第3移動部735に対してZ方向に移動させる駆動機構739とを有している。このような構成の第6部品保持機構736は、駆動機構739によってシャフト737を介して吸着ノズル738を降下させ、吸着ノズル738によってICデバイス100を吸着することにより、ICデバイス100を保持する。
また、駆動機構739は、一対のプーリー739a、739bと、一対のプーリー739a、739bの間に張架されたベルト739cと、プーリー739aを回転させるモーター739dとを有している。プーリー739a、739bは、第3支持部73の一方の主面に図示しない軸を介して回転可能に支持されている。また、プーリー739a、739bは、Z方向に離間して設けられている。そのため、ベルト739cは、Z軸方向に延在する領域を有し、この領域に固定部739eを介してシャフト737が固定されている。モーター739dによってプーリー739aを回転させると、ベルト739cに固定されたシャフト737(吸着ノズル738)が第3支持部73に対してZ軸方向に移動する。
なお、固定部739eは、Y方向に伸縮自在となっていて、第3移動部735の第3支持部73に対するY方向の移動とともに伸長または収縮する。そのため、第3移動部735の第3支持部73に対するY方向の移動が阻害されない。
8−4.第4支持部
図7に示すように、第4支持部74には第7部品保持機構741が設けられている。第7部品保持機構741は、前述した第1部品保持機構711と同様に、供給トレイ2からトレイ42、52へ運ぶIC100を保持する機能を有している。
このような第7部品保持機構741の構成は、前述した第1部品保持機構711と同様である。すなわち、第7部品保持機構741は、第4支持部74に支持されているとともに第4支持部74に対してZ方向に往復移動可能なシャフト742と、シャフト742の先端部に設けられた吸着ノズル(第7部品保持部)743と、シャフト742を介して吸着ノズル743を第4支持部74に対してZ方向に移動させる駆動機構744とを有している。このような構成の第7部品保持機構741は、駆動機構744によってシャフト742を介して吸着ノズル743を降下させ、吸着ノズル743によってICデバイス100を吸着することにより、ICデバイス100を保持する。
また、駆動機構744は、一対のプーリー744a、744bと、一対のプーリー744a、744bの間に張架されたベルト744cと、プーリー744aを回転させるモーター744dとを有している。プーリー744a、744bは、第4支持部74の一方の主面に図示しない軸を介して回転可能に支持されている。また、プーリー744a、744bは、Z方向に離間して設けられている。そのため、ベルト744cは、Z軸方向に延在する領域を有し、この領域に固定部744eを介してシャフト742が固定されている。モーター744dによってプーリー744aを回転させると、ベルト744cに固定されたシャフト742(吸着ノズル743)が第3支持部73に対してZ軸方向に移動する。
また、第4支持部74には、第4支持部74に対してY方向に往復移動可能な第4移動部745が設けられている。第4支持部74には、Y方向に延在するレールが設けられており、第4移動部745は、このレールに沿って移動可能に設けられている。このような構成とすることにより、第4移動部745のY方向以外の移動を簡単かつ確実に規制することができる。
また、第4支持部74には、第8部品保持機構746が設けられている。第8部品保持機構746は、前述した第2部品保持機構716と同様に、供給トレイ2からトレイ42、52へ運ぶIC100を保持する機能を有している。
このような第8部品保持機構746の構成は、前述した第2部品保持機構716と同様である。すなわち、第8部品保持機構746は、第4移動部745に支持されているとともに第4移動部745に対してZ方向に往復移動可能なシャフト747と、シャフト747の先端部に設けられた吸着ノズル(第8部品保持部)748と、シャフト747を介して吸着ノズル748を第4移動部745に対してZ方向に移動させる駆動機構749とを有している。このような構成の第8部品保持機構746は、駆動機構749によってシャフト747を介して吸着ノズル748を降下させ、吸着ノズル748によってICデバイス100を吸着することにより、ICデバイス100を保持する。
また、駆動機構739は、一対のプーリー749a、749bと、一対のプーリー749a、749bの間に張架されたベルト749cと、プーリー749aを回転させるモーター749dとを有している。プーリー749a、749bは、第4支持部74の一方の主面に図示しない軸を介して回転可能に支持されている。また、プーリー749a、749bは、Z方向に離間して設けられている。そのため、ベルト749cは、Z軸方向に延在する領域を有し、この領域に固定部749eを介してシャフト747が固定されている。モーター749dによってプーリー749aを回転させると、ベルト749cに固定されたシャフト747(吸着ノズル748)が第4支持部74に対してZ軸方向に移動する。
なお、固定部749eは、Y方向に伸縮自在となっていて、第4移動部745の第4支持部74に対するY方向の移動とともに伸長または収縮する。そのため、第4移動部745の第4支持部74に対するY方向の移動が阻害されない。
以上、各支持部71、72、73、74の構成について詳細に説明した。
ここで、吸着ノズル733、723、713、743は、この順でX方向に沿って並んで設けられており、かつ、等しいピッチにて配置されている。すなわち、吸着ノズル733と吸着ノズル723の離間距離、吸着ノズル723と吸着ノズル713の離間距離、吸着ノズル713と吸着ノズル743の離間距離は、互いにほぼ等しい。
また、吸着ノズル718は、吸着ノズル713に対してY方向に沿って並んで設けられており、同様に、吸着ノズル728は、吸着ノズル723に対してY方向に沿って並んで設けられており、吸着ノズル738は、吸着ノズル733に対してY方向に沿って並んで設けられており、吸着ノズル748は、吸着ノズル743に対してY方向に沿って並んで設けられている。また、吸着ノズル718、713の離間距離、吸着ノズル728、723の離間距離、吸着ノズル738、733の離間距離、吸着ノズル748、743の離間距離は、互いにほぼ等しい。すなわち、吸着ノズル738、728、718、748も、この順でX方向に沿って並んで設けられており、かつ、等しいピッチにて配置されている。
ハンドユニット7cは、さらに、第2、第3、第4支持部72、73、74を基部75(第1支持部71)に対してX方向に移動させるX方向移動機構(第2移動機構)76と、各移動部715、725、735、745を基部75に対してY方向へ移動させるY方向移動機構(第1移動機構)77とを有している。
8−5.X方向移動機構
X方向移動機構76は、第2、第3、第4支持部72、73、74を第1支持部71に対してX方向に移動させることにより、吸着ノズル733(738)と吸着ノズル723(728)の離間距離、吸着ノズル723(728)と吸着ノズル713(718)の離間距離、および、吸着ノズル713(718)と吸着ノズル743(748)の離間距離を互いに等しく保ちつつ、これらの離間距離を変更することができるように構成されている。
図8に示すように、X方向移動機構76は、一対の二段プーリー(第2移動機構用第1案内輪、第2移動機構用第2案内輪)761、762と、一対の二段プーリー761、762の間に張架された2本のベルト(第2移動機構用第1無端状駆動索、第2移動機構用第2無端状駆動索)763、764と、二段プーリー761を回転させるモーター(第2移動機構用駆動源)765とを有している。これらのうち、二段プーリー761、762およびモーター765は、それぞれ、第1ベース751に支持されている。
二段プーリー761、762は、第1ベース751の上面にY方向に延在する軸まわりに回転可能となっている。また、二段プーリー761、762は、X方向に離間して設けられている。
二段プーリー761は、外径が小さい小径プーリー761aと、小径プーリー761aのほぼ2倍の外径を有する大径プーリー761bとを有しており、これらがY方向に並んで同心的に形成されている。同様に、二段プーリー762は、外径が小さい小径プーリー762aと、小径プーリー762aのほぼ2倍の外径を有する大径プーリー762bとを有しており、これらがY方向に並んで同心的に形成されている。なお、小径プーリー761a、762aの外径は互いに等しく、大径プーリー761b、762bの外形も互いに等しい。
小径プーリー761a、762aの間には、ベルト763が張架されている。ベルト763は、小径プーリー761a、762aの間に、X方向に延在する2つの領域763a、763bを有している。そして、一方の領域763aには、第2支持部72が固定され、他方の領域763bには、第4支持部74が固定されている。二段プーリー761が回転すると、領域763aではX方向一方側へ向けてベルト763が進み、領域763bではX方向他方側へ向けてベルト763が進むため、第2、第4支持部72、74が互いにX方向反対側へ、かつ、ほぼ等しい距離移動する。
一方、大径プーリー761b、762bの間には、ベルト764が張架されている。ベルト764は、大径プーリー761b、762bの間に、X方向に延在する2つの領域764a、764bを有している。これら2つの領域764a、764bのうち、二段プーリー761が回転した際に、ベルト763の領域763aと同じ方向へ進む領域764aには、第3支持部73が固定されている。ベルト763が回転すると、領域763a、764aでは、X方向同じ側へ向けてベルト763が進むため、第2、第3支持部72、73が互いにX方向同じ側へ移動する。なお、前述したように、大径プーリー761b、762bは、小径プーリー761a、762aの2倍の外径を有しているため、第3支持部73の移動距離は、第2支持部72の移動距離のほぼ2倍となる。
このような構成によれば、モーター765によって二段プーリー761を回転させると、第2、第4支持部72、74が互いにX方向反対側へほぼ等しい距離移動するとともに、第3支持部73が第2支持部72と同じ方向へかつ第2支持部72の2倍移動する。したがって、X方向移動機構76によれば、前述したように、吸着ノズル733(738)と吸着ノズル723(728)の離間距離、吸着ノズル723(728)と吸着ノズル713(718)の離間距離、および、吸着ノズル713(718)と吸着ノズル743(748)の離間距離を互いに等しく保ちつつ、これら離間距離を変化させることができる。
上述のような構成とすることにより、X方向移動機構76の構成を簡略化でき、それに伴う小型化、軽量化を図ることもできる。そのため、ハンドユニット7cの小型化、軽量化に寄与し、ハンドユニット7cの操作性が向上する。また、二段プーリー761の回転によって、第2、第3、第4支持部72、73、74の全ての移動を一括して制御できるため、より確実に上述の機能を発揮することができる。
なお、上述のような駆動を実現することができる限り、案内輪、無端状駆動索および駆動源の構成については特に限定されない。例えば、一対の案内輪としてプーリーに換えてスプロケットを用い、無端状駆動索としてベルトに換えてチェーン(金属チェーン、ゴムチェーン等)を用いてもよい。また、駆動源としてモーターに換えて圧電アクチュエーターを用いてもよい。また、小径プーリー761a(762a)と大径プーリー761b(762b)とが別体で形成されていてもよく、この場合には、小径プーリー761aを回転させるためのモーターと、大径プーリー761bを回転させるためのモーターとを別々に設けてもよい。
8−6.Y方向移動機構
Y方向移動機構77は、第1、第2、第3、第4移動部715、725、735、745を第1、第2、第3、第4支持部71、72、73、74に対して一体的(具体的には、同時にかつ等距離)Y方向に移動させることにより、吸着ノズル713、718の離間距離、吸着ノズル723、728の離間距離、吸着ノズル733、738の離間距離、および、吸着ノズル743、748の離間距離を互いに等しく保ちつつ、これらの離間距離を変更することができるように構成されている。
図9および図10に示すように、Y方向移動機構77は、基部75に設けられた第1ユニット77aおよびモーター(第1移動機構用駆動源)777と、第1支持部71に設けられた第2ユニット77bと、第1、第2ユニット77a、77bを連結するように設けられた伝達シャフト(伝達部)778および連結シャフト(連結部)779とを有している。
第1ユニット77aは、一対のプーリー(第1移動機構用第1案内輪、第1移動機構用第2案内輪)771、772と、一対のプーリー771、772の間に張架されたベルト(第1移動機構用第1無端状駆動索)773とを有している。プーリー771、772は、第2ベース752の一方(図中右側)の主面にX方向に延在する軸まわりに回転自在に支持されている。また、プーリー771、772は、Y方向に離間して設けられている。そして、これらプーリー771、772の間にベルト773が張架されている。ベルト773は、プーリー771、772の間にY方向に延在する2つの領域773a、773bを有している。
モーター777は、プーリー771を回転させるための駆動源であり、第2ベース752の他方(図中左側)の主面に設けられている。
第2ユニット77bは、一対のプーリー(第1移動機構用第3案内輪、第1移動機構用第4案内輪)774、775と、一対のプーリー774、775の間に張架されたベルト(第1移動機構用第2無端状駆動索)776とを有している。プーリー774、775は、第1支持部71の一方(図中右側)の主面にX方向に延在する軸まわりに回転自在に支持されている。また、プーリー774、775は、Y方向に離間して設けられている。そして、これらプーリー774、775の間にベルト776が張架されている。ベルト776は、プーリー774、775の間にY方向に延在する2つの領域776a、776bを有している。
このように、第2ユニット77bを第2ベース752に対する位置が変化しない第1支持部71に設けることにより、Y方向移動機構77をより安定して駆動させることができる。
伝達シャフト778は、モーター777の駆動力を第2ユニット77bに伝達するためのシャフトである。このような伝達シャフト778は、X方向に延在して設けられており、プーリー771、774の軸同士を連結している。そのため、モーター777の駆動力は、伝達シャフト778を介して第2ユニット77bに伝達され、プーリー771、774が一体的に回転する。
また、伝達シャフト778は、第2ベース752と第1支持部71の間にある第2、第3支持部72、73を貫通して設けられている(図5および図6参照)。具体的には、伝達シャフト778は、第2、第3支持部72、73に形成された貫通孔内を通過してプーリー771、774を連結している。伝達シャフト778をこのような配置とすることにより、伝達シャフト778の支持部71〜74からのはみ出しが抑制され、ハンドユニット7cの小型化を図ることができる。また、伝達シャフト778が第2、第3支持部72、73のX方向への移動の際のガイドとしても機能するため、第2、第3支持部72、73の移動をより確実かつ円滑に行うことができる。
連結シャフト779は、直線状なしており、X方向に延在している。また、連結シャフト779は、その途中の2箇所にて、ベルト776の領域776aと、ベルト776の領域776aとに固定具を介して固定されている。ベルト773、776が回転すると、領域773a、776aでは、Y方向同じ側へ向けてベルト773、776が進むため、それに伴って、連結シャフト779が姿勢を維持したままY方向へ移動する。
このような連結シャフト779の外周には、その軸方向に沿って3つのリニアブッシュ779b、779c、779dが設けられている。これら各リニアブッシュ779b、779c、779dは、単独(他の部材によって動きを規制されていない状態)では、連結シャフト779に対して軸方向に移動自在であり、かつ、周方向に回転自在となっている。
これらリニアブッシュ779b〜779dのうち、リニアブッシュ779bは、第2移動部725に固定されており、リニアブッシュ779cは、第3移動部735に固定されており、リニアブッシュ779dは、第4移動部745に固定されている。なお、第1移動部715は、第1ベース751に固定された第1支持部71に支持されているため、連結シャフト779に対してY軸方向に移動することがない。そのため、第1移動部715には、他の移動部725〜745とは異なりリニアブッシュを介さずに連結シャフト779が直接固定されている。このように、第1移動部715に連結シャフト779を固定することにより、連結シャフト779の軸方向(Y方向)の不本意な変位を防止することができる。
このような構成とすることにより、ベルト773、776の回転によって、連結シャフト779がY方向に移動すると、各移動部715、725、735、745が各支持部71、72、73、74に対してY方向に一体的にかつ等しい距離移動する。したがって、このような構成のY方向移動機構77によれば、確実に、吸着ノズル713、718の離間距離、吸着ノズル723、728の離間距離、吸着ノズル733、738の離間距離、および、吸着ノズル743、748の離間距離を互いに等しく保ちつつ、これらの離間距離を変更することができる。
なお、前述したように、リニアブッシュ779b〜779dは、連結シャフト779に対してその軸方向(X方向)に移動自在であるため、Y方向移動機構77は、X方向移動機構76による第2、第3、第4支持部72、73、74のX方向への移動を阻害することがない。
また、Y方向移動機構77では、第2ベース752に第1ユニット77aを設けるとともに、第1支持部71に第2ユニット77bを設け、連結シャフト779を軸方向に離間した2箇所で支持しているため、連結シャフト779をより円滑かつ確実にY方向へ所定距離移動させることができる。特に、第2ベース752と第1支持部71との間に、第2、第3支持部72、73を位置させることにより、第2ベース752と第1支持部71との離間距離を十分に確保することができ、連結シャフト779をより安定して支持することができる。
なお、本実施形態のY方向移動機構77では、第1、第2、第3、第4の移動部715、725、735、745が連結シャフト779を介して(すなわち間接的に)ベルト773、776に連結しているが、これに限定されず、例えば、連結シャフト779を省略し、第1、第2、第3、第4の移動部715、725、735、745がそれぞれベルト773、776に直接連結していてもよい。
以上、ハンドユニット7cの構成について具体的に説明した。このようなハンドユニット7cによれば、各モーター765、777の駆動(ON/OFFおよび回転方向)を独立して制御することにより、吸着ノズル713、718、723、728、733、738、743、748の配設ピッチを自由に変更することができる。そのため、例えば、供給トレイ2に形成された複数のポケット21の配設ピッチと、トレイ42(52)に形成された複数のポケット421(521)の配設ピッチとが異なる場合であっても、後述するようにして、供給トレイ2からトレイ42(52)へ円滑にICデバイス100を運ぶことができる。
なお、本実施形態のハンドユニット7cは、8つの吸着ノズルを有しているが、吸着ノズルの数は、4つ以上であれば特に限定されない。例えば、吸着ノズルが4つの場合には、吸着ノズル733、738、743、748を第3、第4支持部73、74ごと省略すればよい。また、例えば、吸着ノズルが10つの場合には、例えば、第4支持部74の+X方向側に、第4支持部74と同様の構成であって2つの吸着ノズルを有する第5支持部を設け、さらに、第5支持部をベルト764の領域764bに固定すればよい。このように、ハンドユニット7cによれば、吸着ノズルの数の変更(さらには、追加、削除)を簡単に行うことができる。ハンドユニット8cについても同様である。
次に、供給ロボット7の駆動について説明する。
まず、ハンドユニット7cが供給トレイ2上に位置するように、支持フレーム7aに対して移動フレーム7bをY方向に移動させるとともに、移動フレーム7bに対して基部75をX方向に移動させる。次に、X方向移動機構76およびY方向移動機構77を各々必要に応じて駆動させ、吸着ノズル713、718、723、728、733、738、743、748の配設ピッチをポケット21の配設ピッチと一致させる。なお、X方向移動機構76およびY方向移動機構77の駆動は、ハンドユニット7cが移動している最中に行ってもよい。
次に、各吸着ノズル713、718、723、728、733、738、743、748を下降させて、各吸着ノズル713、718、723、728、733、738、743、748によってICデバイス100を保持する。その後、吸着ノズル713、718、723、728、733、738、743、748を上昇させて、8つのICデバイス100をポケット21から取り出す。
次に、ハンドユニット7cがトレイ42上に位置するように、支持フレーム7aに対して移動フレーム7bをY方向に移動させるとともに、移動フレーム7bに対して基部75をX方向に移動させる。供給トレイ2のポケット21の配設ピッチと、トレイ42のポケット421の配設ピッチがX方向およびY方向の両方向にて異なっているため、次に、X方向移動機構76およびY方向移動機構77をそれぞれ駆動させ、吸着ノズル713、718、723、728、733、738、743、748の配設ピッチをポケット421の配設ピッチと一致させる。なお、X方向移動機構76およびY方向移動機構77の駆動は、ハンドユニット7cが移動している最中に行ってもよい。
次に、各吸着ノズル713、718、723、728、733、738、743、748を下降させて、各吸着ノズル713、718、723、728、733、738、743、748に保持されたICデバイス100をポケット421に載置する。そして、ICデバイス100の吸着状態を解除した後、吸着ノズル713、718、723、728、733、738、743、748を上昇させて、各ICデバイス100をポケット421に残す。
なお、前述した形態では、供給トレイ2のポケット21の配設ピッチと、トレイ42のポケット421の配設ピッチがX方向およびY方向の両方向にて異なっているが、これに限定されず、X方向での配設ピッチのみが異なっていてもよい。この場合には、一旦、Y方向移動機構77によって、吸着ノズル713、718、723、728、733、738、743、748のY方向の配設ピッチを調整し、その後は、X方向移動機構76のみを駆動して、吸着ノズル713、718、723、728、733、738、743、748のX方向の配設ピッチを変化させればよい。
反対に、Y方向での配設ピッチのみが異なっていてもよい。この場合には、一旦、X方向移動機構76によって、吸着ノズル713、718、723、728、733、738、743、748のX方向の配設ピッチを調整し、その後は、Y方向移動機構77のみを駆動して、吸着ノズル713、718、723、728、733、738、743、748のY方向の配設ピッチを変化させればよい。
また、配設ピッチがX方向およびY方向の両方向にて等しくてもよい。この場合には、一旦、Y方向移動機構77によって、吸着ノズル713、718、723、728、733、738、743、748のY方向の配設ピッチを調整し、X方向移動機構76によって、吸着ノズル713、718、723、728、733、738、743、748のX方向の配設ピッチを調整した後は、これらの配設ピッチを変更することなく、上述したICデバイス100の搬送を行えばよい。
供給トレイ2からトレイ52へのICデバイス100の搬送も同様である。
(検査用ロボット)
検査用ロボット9は、トレイ42、52に収容されたICデバイス100を検査用ソケット6へ搬送するとともに、検査用ソケット6に配置され、電気的特性の検査を終えたICデバイス100をトレイ43、53へ搬送するロボットである。
また、検査用ロボット9は、トレイ42、52から検査用ソケット6へICデバイス100を搬送する際に、検査用ソケット6(検査用個別ソケット61)に対するICデバイス100の位置決めを行うことができ、さらには、ICデバイス100を検査用ソケット6に配置し、電気的特性の検査を行う際、ICデバイス100をプローブピンに押し付け、ICデバイス100に所定の検査圧を印加することができる。
図1に示すように、検査用ロボット9は、台座11に対して固定的に設けられた第1フレーム911と、第1フレーム911に支持され、第1フレーム911に対してY方向へ往復移動可能な第2フレーム912と、第2フレーム912に支持され、第2フレーム912に対してZ方向に昇降可能な第1ハンドユニット支持部913および第2ハンドユニット支持部914と、第1ハンドユニット支持部913に支持された8つの第1ハンドユニット92と、第2ハンドユニット支持部914に支持された8つの第2ハンドユニット93とを有している。
第1、第2ハンドユニット支持部913、914は、ともに第2フレーム912に支持されているため、X方向およびY方向については一体的に移動するが、Z方向にはそれぞれ独立して移動することができる。第1フレーム911に対する第2フレーム912の移動、第2フレーム912に対する各ハンドユニット支持部913、914の移動は、例えばリニアモーターを駆動源とする図示しない駆動手段によって行われる。
8つの第1ハンドユニット92は、第1ハンドユニット支持部913の下側に、X方向に4つ、Y方向に2つ並ぶように行列状に配置されている。また、8つの第1ハンドユニット92の配設ピッチは、トレイ42、43に形成された8つのポケット421、431および検査用ソケット6に設けられた8つの検査用個別ソケット61の配設ピッチとほぼ等しい。そのため、トレイ42、43と検査用ソケット6との間でのICデバイス100の搬送をより円滑に行うことができる。
同様に、8つの第2ハンドユニット93は、第2シャトル5の各トレイ52、53と検査用ソケット6との間でICデバイス100を搬送する装置である。また、未検査のICデバイス100をトレイ52から検査用ソケット6に搬送する際に、検査用ソケット6に対するICデバイス100の位置決めを行う装置でもある。
8つの第2ハンドユニット93は、第2ハンドユニット支持部914の下側に、X方向に4つ、Y方向に2つ並ぶように行列状に配置されている。また、8つの第2ハンドユニット93の配置ピッチは、前述した8つの第1ハンドユニット92と同様に、トレイ42、43に形成された8つのポケット421、431および検査用ソケット6に設けられた8つの検査用個別ソケット61の配設ピッチとほぼ等しい。そのため、トレイ52、53と検査用ソケット6との間でのICデバイス100の搬送をより円滑に行うことができる。
以下、8つの第1ハンドユニット92および8つの第2ハンドユニット93の構成について説明するが、各ハンドユニット92、93は、互いに同様の構成であるため、以下では、1つの第1ハンドユニット92について代表して説明し、その他の第1ハンドユニット92および第2ハンドユニット93については、その説明を省略する。
図11に示すように、第1ハンドユニット92は、第1ハンドユニット支持部913に支持・固定された支持部94と、支持部94に支持され、支持部94に対して±X方向に往復移動可能な第1移動部95と、第1移動部95に支持され、第1移動部95に対して±Y方向に往復移動可能な第2移動部96と、第2移動部96に支持され、第2移動部96に対してZ軸まわりに回転可能な回転部97と、回転部97に支持された保持部98とを有している。支持部94には、保持したICデバイス100の検査用個別ソケット61に対する位置決めを行うためのデバイスマーク941が設けられている。また、保持部98は、例えば、吸着ノズルで構成されており、ICデバイス100を吸着することにより保持することができるようになっている。
また、第1ハンドユニット92は、支持部94に対して第1移動部95を±X方向に往復移動させる図示しない第1駆動手段と、第1移動部95に対して第2移動部96を±Y方向に往復移動させる図示しない第2駆動手段と、第2移動部96に対して回転部97をZ軸まわりに回転させる第3駆動機構とを有している。これら第1、第2、第3駆動機構は、例えば、リニアモーターを駆動源とし、その他必要に応じて、モーターの回転運動を直動運動に変換させるためのラックギア、ピニオンギア等の構成を付加した構成とすることができる。
このような第1ハンドユニット92は、次のようにして、保持したICデバイス100の位置決め(ビジュアルアライメント)を行う。トレイ42に収容された未検査のICデバイス100を保持部98にて保持し、トレイ42の直上から検査用ソケット6の直上まで第1ハンドユニット92が移動する途中、第1ハンドユニット92は、第1カメラ600の直上を通過する。第1カメラ600は、第1ハンドユニット92がその直上を通過する際に、第1ハンドユニット92に保持されたICデバイス100およびデバイスマーク941を捉える様に撮像する。得られた画像データは、制御装置10に送信され、制御装置10によって画像認識処理される。
具体的には、画像認識処理では、第1カメラ600から取得した画像データに所定の処理が施され、デバイスマーク941とICデバイス100との相対位置および相対角度が算出される。そして、算出された相対位置および相対角度がデバイスマーク941とICデバイス100との適正な位置関係を示す基準位置および基準角度と対比され、相対位置と基準位置との間に生じている「ずれ位置量」と、相対角度と基準角度との間に生じている「ずれ角度量」とがそれぞれ演算される。なお、前記「基準位置」および前記「基準角度」は、第1ハンドユニット92が予め設定されている検査用原点位置に配置されたときにICデバイス100の外部端子が検査用個別ソケット61のプローブピンに好適に接続される位置を言う。
そして、制御装置10は、求められた「ずれ位置量」および「ずれ角度量」に基づいて、必要に応じて第1、第2、第3駆動手段を駆動し、相対位置および相対角度が基準位置および基準角度に一致するように、ICデバイス100の位置および姿勢(角度)を補正する。このような制御によって、保持部98で保持したICデバイス100の位置決めを行うことができる。
制御装置10は、8つの第1ハンドユニット92の駆動をそれぞれ独立して制御できるように構成されているため、各第1ハンドユニット92に保持された8つのICデバイス100の位置決め(位置補正)をそれぞれ独立して行うことができる。
第2ハンドユニット93によるICデバイス100の位置決めは、第1カメラ600に換えて第2カメラ500を用いる以外は、上述した第1ハンドユニット92の場合と同様であるため、その説明を省略する。
(回収ロボット)
回収ロボット8は、トレイ43、53に収容された検査済みのICデバイス100を回収トレイ3に搬送するためのロボットである。
回収ロボット8は、供給ロボット7と同様の構成をなしている。すなわち、回収ロボット8は、台座11に支持された支持フレーム8aと、支持フレーム8aに支持され、支持フレーム8aに対してY方向に往復移動可能な移動フレーム8bと、移動フレーム8bに支持され、移動フレーム8bに対してX方向に往復移動可能なハンドユニット8cとを有している。これら各部の構成は、供給ロボット7の対応する各部の構成と同様であるため、その説明を省略する。また、回収ロボット8の駆動も供給ロボット7の駆動と同様であるため、その説明を省略する。
ここで、トレイ43(53)に収容された検査済みのICデバイス100の中には、所定の電気的特性を発揮することのできなかった不良品が存在する場合がある。そのため、例えば、回収トレイ3を2つ用意し、一方を、所定の電気的特性を満たした良品を収容するためのトレイとして用い、他方を、前記不良品を回収するためのトレイとして用いてもよい。また、1つの回収トレイ3を用いる場合には、所定のポケット31を前記不良品を収容するためのポケットとして利用してもよい。これにより、良品と不良品を明確に分別することができる。
(制御装置)
制御装置10は、駆動制御部102と、検査制御部101とを有している。駆動制御部102は、例えば、供給トレイ2、回収トレイ3、第1シャトル4および第2シャトル5の移動や、供給ロボット7、回収ロボット8、検査用ロボット9、載置状態検出手段200、第1カメラ600および第2カメラ500等の機械的な駆動を制御する。一方の検査制御部101は、図示しないメモリー内に記憶されたプログラムに基づいて、検査用ソケット6に配置されたICデバイス100の電気的特性の検査を行う。
以上、検査装置1の構成について説明した。
[検査装置による検査方法]
次に、検査装置1によるICデバイス100の検査方法について説明する。なお、以下で説明する検査方法、特にICデバイス100の搬送手順は、一例であり、これに限定されない。
(ステップ1)
まず、図12に示すように、各ポケット21にICデバイス100が収容された供給トレイ2を領域S内へ搬送するとともに、第1、第2シャトル4、5を−X方向側に移動させ、トレイ42、52がそれぞれ供給トレイ2に対して+Y方向側に並んだ状態とする。
(ステップ2)
次に、図13に示すように、供給ロボット7によって、供給トレイ2に収容されたICデバイス100をトレイ42、52に移し替え、トレイ42、52の各ポケット421、521にICデバイス100を収容する。
次に、載置状態検出手段200によって、トレイ42、52の各ポケット421、521に収容されたICデバイス100の載置状態を検出する。仮に、異常な載置状態のICデバイス100が1つでも検出された場合には、駆動制御部102は、一旦、各部の駆動を停止させ、異常な載置状態が正され、全てのICデバイス100が正常な載置状態となったことを確認したのち、各部の駆動を再開する。
(ステップ3)
次に、図14に示すように、第1、第2シャトル4、5をともに+X方向側に移動し、トレイ42が検査用ソケット6に対して+Y方向側に、トレイ52が検査用ソケット6に対して−Y方向側に並んだ状態とする。
(ステップ4)
次に、図15に示すように、第1、第2ハンドユニット支持部913、914を一体的に+Y方向側に移動させ、第1ハンドユニット支持部913がトレイ42の直上に位置するとともに、第2ハンドユニット支持部914が検査用ソケット6の直上に位置した状態とする。その後、各第1ハンドユニット92によってトレイ42に収容されたICデバイス100を保持する。
(ステップ5)
次に、図16に示すように、第1、第2ハンドユニット支持部913、914を一体的に−Y方向側に移動させ、第1ハンドユニット支持部913が検査用ソケット6の直上(検査用原点位置)に位置するとともに、第2ハンドユニット支持部914がトレイ52の直上に位置する状態とする。当該移動の最中、第1カメラ600によって撮像された画像データに基づいて、各ICデバイス100の位置決め(ビジュアルアライメント)が独立して行われる。
このような第1、第2ハンドユニット支持部913、914の移動およびICデバイス100の位置決めと並行して、次のような作業も行う。まず、第1シャトル4を−X方向側に移動させ、トレイ43が検査用ソケット6に対して+Y方向に並んだ状態とするとともに、トレイ42が供給トレイ2に対して+Y方向に並んだ状態とする。次に、供給ロボット7により、供給トレイ2に収容されたICデバイス100をトレイ42に移し替え、トレイ42の各ポケット421にICデバイス100を収容する。そして、前述と同様にして、載置状態検出手段200によって、各ポケット421に収容されたICデバイス100の載置状態を検出する。
(ステップ6)
次に、第1ハンドユニット支持部913を降下させ、各第1ハンドユニット92で保持したICデバイス100を、検査用ソケット6の各検査用個別ソケット61内に配置する。この際、各第1ハンドユニット92は、所定の検査圧(圧力)でICデバイス100を検査用個別ソケット61に押し当てる。これにより、ICデバイス100の外部端子と検査用個別ソケット61に設けられたプローブピンとが電気的に接続された状態となり、この状態にて、制御装置10の検査制御部101によって各検査用個別ソケット61内のICデバイス100に対して電気的特性の検査が実施される。当該検査が終了すると、第1ハンドユニット支持部913を上昇させ、各第1ハンドユニット92で保持したICデバイス100を検査用個別ソケット61から取り出す。
このような作業(ICデバイス100の検査)と並行して、第2ハンドユニット支持部914に支持された各第2ハンドユニット93がトレイ52に収容されたICデバイス100を保持し、ICデバイス100をトレイ52から取り出す。
(ステップ7)
次に、図17に示すように、第1、第2ハンドユニット支持部913、914を+Y方向側に移動させ、第1ハンドユニット支持部913が第1シャトル4のトレイ43の直上に位置するとともに、第2ハンドユニット支持部914が検査用ソケット6の直上(検査用原点位置)に位置する状態とする。当該移動の最中、第2カメラ500によって撮像された画像データに基づいて、各ICデバイス100の位置決め(ビジュアルアライメント)が独立して行われる。
このような第1、第2ハンドユニット支持部913、914の移動と並行して、次のような作業も行う。まず、第2シャトル5を−X方向側に移動させ、トレイ53が検査用ソケット6に対して−Y方向に並んだ状態とするとともに、トレイ52が供給トレイ2に対して+Y方向に並んだ状態とする。次に、供給ロボット7によって、供給トレイ2に収容されたICデバイス100をトレイ52に移し替え、トレイ52の各ポケット521にICデバイス100を収容する。そして、前述と同様にして、載置状態検出手段200によって、各ポケット521に収容されたICデバイス100の載置状態を検出する。
(ステップ8)
次に、図18に示すように、第2ハンドユニット支持部914を降下させ、各第2ハンドユニット93で保持したICデバイス100を検査用ソケット6の各検査用個別ソケット61内に配置する。そして、検査制御部101によって、各検査用個別ソケット61内のICデバイス100に対して電気的特性の検査が実施される。当該検査が終了すると、第2ハンドユニット支持部914を上昇させ、第2ハンドユニット93で保持したICデバイス100を検査用個別ソケット61から取り出す。
このような作業と並行して次のような作業を行う。まず、各第1ハンドユニット92が保持する検査済みのICデバイス100をトレイ43の各ポケット431に収容する。次に、第1シャトル4を+X方向側に移動させ、トレイ42が検査用ソケット6に対して+Y方向に並びかつ各第1ハンドユニット92の直下に位置する状態とするとともに、トレイ43が回収トレイ3に対して+Y方向に並んだ状態とする。次に、各第1ハンドユニット92がトレイ42に収容されたICデバイス100を保持するとともに、回収ロボット8により、トレイ43に収容された検査済みのICデバイス100を回収トレイ3に移し替える。
(ステップ9)
次に、図19に示すように、第1、第2ハンドユニット支持部913、914を−Y方向側に移動させ、第1ハンドユニット支持部913が検査用ソケット6の直上(検査用原点位置)に位置するとともに、第2ハンドユニット支持部914がトレイ52の直上に位置した状態とする。この際も、前述したステップ5と同様に、第1ハンドユニット92に保持されたICデバイス100の位置決めを行う。
このような第1、第2ハンドユニット支持部913、914の移動と並行して、次のような作業も行う。まず、第1シャトル4を−X方向側に移動させ、トレイ43が検査用ソケット6に対して+Y方向に並んだ状態となるとともに、トレイ42が供給トレイ2に対して+Y方向に並んだ状態とする。次に、供給ロボット7によって、供給トレイ2に収容されたICデバイス100をトレイ42に移し替え、トレイ42の各ポケット421にICデバイス100を収容する。そして、前述と同様にして、載置状態検出手段200によって、各ポケット421に収容されたICデバイス100の載置状態を検出する。
(ステップ10)
次に、図20に示すように、第1ハンドユニット支持部913を降下させ、各第1ハンドユニット92で保持したICデバイス100を検査用ソケット6の各検査用個別ソケット61内に配置する。そして、検査制御部101によって、各検査用個別ソケット61内のICデバイス100に対して電気的特性の検査を実施する。当該検査が終了すると、第1ハンドユニット支持部913を上昇させ、各第1ハンドユニット92で保持したICデバイス100を検査用個別ソケット61から取り出す。
このような作業と並行して次のような作業を行う。まず、各第2ハンドユニット93が保持する検査済みのICデバイス100をトレイ53の各ポケット531に収容する。次に、第2シャトル5を+X方向側に移動させ、トレイ52が検査用ソケット6に対して−Y方向に並びかつ第2ハンドユニット93の直下に位置する状態とするとともに、トレイ53が回収トレイ3に対して+Y方向に並んだ状態とする。次に、各第2ハンドユニット93がトレイ52に収容されたICデバイス100を保持するとともに、回収ロボット8により、トレイ53に収容された検査済みのICデバイス100を回収トレイ3に移し替える。
(ステップ11)
これ以降は、前述したステップ7〜ステップ10を繰り返す。なお、この繰り返しの途中にて、供給トレイ2に収容されたICデバイス100のすべてを第1シャトル4に移し終えると、供給トレイ2が領域S外に移動する。そして、供給トレイ2に新たなICデバイス100を供給するか、既にICデバイス100が収容されている別の供給トレイ2と交換した後、供給トレイ2が再び領域S内に移動する。同様に、繰り返しの途中にて、回収トレイ3の全てのポケット31にICデバイス100が収容されると、回収トレイ3が領域S外に移動する。そして、回収トレイ3に収容されたICデバイス100を取り除くか、回収トレイ3を別の空である回収トレイ3を交換した後、回収トレイ3が再び領域S内に移動する。
このような方法によれば、効率よくICデバイス100の検査を行うことができる。具体的には、検査用ロボット9が第1ハンドユニット92と第2ハンドユニット93とを有しており、例えば、第1ハンドユニット92(第2ハンドユニット93についても同様)が保持したICデバイス100が検査用ソケット6にて検査されている状態にて、これと並行して第2ハンドユニット93が検査を終えたICデバイス100をトレイ53に収容するとともに、次に検査するICデバイス100を保持してスタンバイしている。このように、2つのハンドユニットを用いて、それぞれ、並行して異なる作業を行うことにより、無駄な時間を削減でき、効率的にICデバイス100の検査を行うことができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の検査装置の第2実施形態について説明する。
図21は、本発明の第2実施形態に係る検査装置が有する供給ロボットのハンドユニットを示す平面図、図22は、図21に示すハンドユニットが有する支持部の平面図である。
以下、第2実施形態の検査装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態にかかる検査装置は、供給ロボットおよび回収ロボットのハンドユニットが有するY方向移動機構の構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。また、本実施形態では、供給ロボットが有するハンドユニットと回収ロボットが有するハンドユニットとの構成が互いに同様であるため、以下では、供給ロボットが有するハンドユニットについて代表して説明し、回収ロボットが有するハンドユニットについては、その説明省略する。
図21に示すように、本実施形態のハンドユニット7cが有するY方向移動機構77’は、第1支持部71に設けられた第1支持部用ユニット1100と、第2支持部72に設けられた第2支持部用ユニット1200と、第3支持部73に設けられた第3支持部用ユニット1300と、第4支持部74に設けられた第4支持部用ユニット1400と、各ユニット1100、1200、1300、1400を駆動する駆動機構1500とを有している。
駆動機構1500は、第2ベース752に設けられた一対のプーリー(第1移動機構用第1案内輪、第1移動機構用第2案内輪)1508、1509と、一対のプーリー1508、1509の間に張架されたベルト(第1移動機構用第1無端状駆動索)1510と、プーリー1509に同軸的に固定され、X方向に延在するスプライン軸(動力伝達シャフト)1501と、スプライン軸1501の外周に設けられた4つのスプラインナット1502、1503、1504、1505と、プーリー1508を回転させるモーター1507とを有している。
モーター1507は、第2ベース752に固定されている。モーター1507を駆動すると、その駆動力がベルト1510を介してプーリー1509に伝達され、スプライン軸1501がその軸まわりに回転する。このように、モーター1507を基部75に固定することにより、モーター1507を安定して駆動させることができるとともに、第1〜第4支持部71〜74の重量の増加を防止することができる。
4つのスプラインナット1502、1503、1504、1505は、それぞれ、スプライン軸1501に対してその軸方向への移動は自在であるが、その軸まわりの回転は制限されている。すなわち、スプライン軸1501がモーター1507によって回転すると、スプラインナット1502、1503、1504、1505もそれぞれ回転する。
また、スプラインナット1502、1503、1504、1505のうち、スプラインナット1502は、第1支持部71に回転自在に支持されており、スプラインナット1503は、第2支持部72に回転自在に支持されており、スプラインナット1504は、第3支持部73に回転自在に支持されており、スプラインナット1505は、第4支持部74に回転自在に支持されている。
なお、前述したように、スプラインナット1503、1504、1505は、スプライン軸1501に対してその軸方向(X方向)に移動自在であるため、Y方向移動機構77’は、X方向移動機構76による第2、第3、第4支持部72、73、74のX方向への移動を阻害することがない。
図22に示すように、第1支持部用ユニット1100は、一対のプーリー(第1移動機構用第3案内輪、第1移動機構用第4案内輪)1101、1102と、一対のプーリー1101、1102の間に張架されたベルト(第1移動機構用第2無端状駆動索)1103とを有している。このうち、プーリー1101は、スプラインナット1502に同軸的に固定されており、スプラインナット1502とともにスプライン軸1501の軸まわりに回転する。また、プーリー1102は、プーリー1101に対してY方向に離間し、第1支持部71に回転自在に支持されている。そして、これらプーリー1101、1102の間にベルト1103が張架されている。ベルト1103は、プーリー1101、1102の間にY方向に延在する2つの領域1103a、1104bを有しており、領域1103aにて第1移動部715がベルト1103に固定されている。なお、スプラインナット1503がプーリー1101を兼ねていてもよい。
第2支持部用ユニット1200の構成は、前述した第1支持部用ユニット1100の構成と同様である。第2支持部用ユニット1200は、一対のプーリー(第1移動機構用第5案内輪、第1移動機構用第6案内輪)1201、1202と、一対のプーリー1201、1202の間に張架されたベルト(第1移動機構用第3無端状駆動索)1203とを有している。このうち、プーリー1201は、スプラインナット1503に同軸的に固定されており、スプラインナット1503とともにスプライン軸1501の軸まわりに回転する。また、プーリー1202は、プーリー1201に対してY方向に離間し、第2支持部72に回転自在に支持されている。そして、これらプーリー1201、1202の間にベルト1203が張架されている。ベルト1203は、プーリー1201、1202の間にY方向に延在する2つの領域1203a、1204bを有しており、領域1203aにて第2移動部725がベルト1203に固定されている。
第3支持部用ユニット1300の構成も、前述した第1支持部用ユニット1100の構成と同様である。第3支持部用ユニット1300は、一対のプーリー(第1移動機構用第7案内輪、第1移動機構用第8案内輪)1301、1302と、一対のプーリー1301、1302の間に張架されたベルト(第1移動機構用第4無端状駆動索)1303とを有している。このうち、プーリー1301は、スプラインナット1504に同軸的に固定されており、スプラインナット1504とともにスプライン軸1501の軸まわりに回転する。また、プーリー1302は、プーリー1301に対してY方向に離間し、第3支持部73に回転自在に支持されている。そして、これらプーリー1301、1302の間にベルト1303が張架されている。ベルト1303は、プーリー1301、1302の間にY方向に延在する2つの領域1303a、1304bを有しており、領域1303aにて第3移動部735がベルト1303に固定されている。
第4支持部用ユニット1400の構成も、前述した第1支持部用ユニット1100の構成と同様である。第4支持部用ユニット1400は、一対のプーリー(第1移動機構用第9案内輪、第1移動機構用第10案内輪)1401、1402と、一対のプーリー1401、1402の間に張架されたベルト(第1移動機構用第5無端状駆動索)1403とを有している。このうち、プーリー1401は、スプラインナット1505に同軸的に固定されており、スプラインナット1505とともにスプライン軸1501の軸まわりに回転する。また、プーリー1402は、プーリー1401に対してY方向に離間し、第4支持部74に回転自在に支持されている。そして、これらプーリー1401、1402の間にベルト1403が張架されている。ベルト1403は、プーリー1401、1402の間にY方向に延在する2つの領域1403a、1404bを有しており、領域1403aにて第4移動部745がベルト1403に固定されている。
なお、プーリー1101、1102、1201、1202、1301、1302、1401、1402は、それぞれ、等しい外径を有している。
このような構成のY方向移動機構77’では、モーター1507によってスプライン軸1501を回転させ、その回転力を各プーリー1101、1201、1301、1401に伝達し、各ベルト1103、1203、1303、1403を回転させると、領域1103a、1203a、1303a、1403aでは、ベルト1103、1203、1303、1403がY方向の同じ側へ向けて等しい速度で進む。したがって、ベルト1103、1203、1303、1403が回転すると、各移動部715、725、735、745が各支持部71、72、73、74に対してY方向に一体的にかつ等しい距離移動する。
このような構成のY方向移動機構77によれば、確実に、吸着ノズル713、718の離間距離、吸着ノズル723、728の離間距離、吸着ノズル733、738の離間距離、および、吸着ノズル743、748の離間距離を互いに等しく保ちつつ、これらの離間距離を変更することができ。また、Y方向移動機構77では、支持部71〜74ごとに専用のユニットを設けているため、より確実に、各移動部715〜745をY方向へ移動させることができる。
このような第2実施形態においても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
なお、前述した駆動機構1500では、スプライン軸1501とスプラインナット1502〜1505とを組み合わせた構成としたが、これらと同様の機構を発揮することができれば、駆動機構1500の構成は、特に限定されない。
以上、本発明のハンドラーおよび検査装置について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
1……検査装置 11……台座 2……供給トレイ 21……ポケット 23……レール 3……回収トレイ 31……ポケット 33……レール 4……第1シャトル 41……ベース部材 42……トレイ 421……ポケット 43……トレイ 431……ポケット 44……レール 5……第2シャトル 51……ベース部材 52……トレイ 521……ポケット 53……トレイ 531……ポケット 54……レール 6……検査用ソケット 61……検査用個別ソケット 611……側面 613……底部 62……プローブピン 7……供給ロボット 7a……支持フレーム 7b……移動フレーム 7c……ハンドユニット 71……第1支持部 711……第1部品保持機構 712……シャフト 713……吸着ノズル 714……第1駆動機構 714a……プーリー 714b……プーリー 714c……ベルト 714d……モーター 714e……固定部 715……第1移動部 716……第2部品保持機構 717……シャフト 718……吸着ノズル 719……駆動機構 719a……プーリー 719b……プーリー 719c……ベルト 719d……モーター 719e……固定部 72……第2支持部 721……第3部品保持機構 722……シャフト 723……吸着ノズル 724……駆動機構 724a……プーリー 724b……プーリー 724c……ベルト 724d……モーター 724e……固定部 725……第2移動部 726……第4部品保持機構 727……シャフト 728……吸着ノズル 729……駆動機構 729a……プーリー 729b……プーリー 729c……ベルト 729d……モーター 729e……固定部 73……第3支持部 731……第5部品保持機構 732……シャフト 733……吸着ノズル 734……駆動機構 734a……プーリー 734b……プーリー 734c……ベルト 734d……モーター 734e……固定部 735……第3移動部 736……第6部品保持機構 737……シャフト 738……吸着ノズル 739……駆動機構 739a……プーリー 739b……プーリー 739c……ベルト 739d……モーター 739e……固定部 74……第4支持部 741……第7部品保持機構 742……シャフト 743……吸着ノズル 744……駆動機構 744a……プーリー 744b……プーリー 744c……ベルト 744d……モーター 744e……固定部 745……第4移動部 746……第8部品保持機構 747……シャフト 748……吸着ノズル 749……駆動機構 749a……プーリー 749b……プーリー 749c……ベルト 749d……モーター 749e……固定部 75……基部 751……第1ベース 752……第2ベース 753……レール 754……ガイド 755……ガイド 756……ガイド 76……X方向移動機構 761……二段プーリー 761a……小径プーリー 761b……大径プーリー 762……二段プーリー 762a……小径プーリー 762b……大径プーリー 763……ベルト 763a……領域 763b……領域 764……ベルト 764a……領域 764b……領域 765……モーター 77……Y方向移動機構 77a……第1ユニット 77b……第2ユニット 771……プーリー 772……プーリー 773……ベルト 773a……領域 773b……領域 774……プーリー 775……プーリー 776……ベルト 776a……領域 776b……領域 777……モーター 778……伝達シャフト 779……連結シャフト 779b……リニアブッシュ 779c……リニアブッシュ 779d……リニアブッシュ 8……回収ロボット 8a……支持フレーム 8b……移動フレーム 8c……ハンドユニット 9……検査用ロボット 911……フレーム 911a……レール 912……フレーム 912a……レール 912b……レール 913……ハンドユニット支持部 914……ハンドユニット支持部 92……ハンドユニット 93……ハンドユニット 94……支持部 941……デバイスマーク 95……第1移動部 96……第2移動部 97……回転部 98……保持部 10……制御装置 101……検査制御部 102……駆動制御部 100……ICデバイス 200……載置状態検出手段 500……第2カメラ 600……第1カメラ 1100……第1支持部用ユニット 1101……プーリー 1102……プーリー 1103……ベルト 1103a……領域 1103b……領域 1200……第2支持部用ユニット 1201……プーリー 1202……プーリー 1203……ベルト 1203a……領域 1203b……領域 1300……第3支持部用ユニット 1301……プーリー 1302……プーリー 1303……ベルト 1303a……領域 1303b……領域 1400……第4支持部用ユニット 1401……プーリー 1402……プーリー 1403……ベルト 1403a……領域 1403b……領域 1500……駆動機構 1501……スプライン軸 1502……スプラインナット 1503……スプラインナット 1504……スプラインナット 1505……スプラインナット 1507……モーター 1508……プーリー 1509……プーリー 1510……ベルト S……領域

Claims (13)

  1. 互いに直交する3つの方向を第1方向、第2方向および第3方向としたとき、
    基部と、
    前記基部に固定され、動作時において前記基部に対して相対位置が変わらない第1支持部と、
    前記第1支持部に支持され、前記第1支持部に対して前記第3方向に移動可能に設けられ、かつ、部品を保持する第1部品保持部と、
    前記第1支持部に支持され、前記第1支持部に対して前記第2方向に移動可能な第1移動部と、
    前記第1移動部に支持され、前記第1部品保持部に対して前記第2方向に位置するとともに、前記第1移動部に対して前記第3方向に移動可能に設けられ、かつ、部品を保持する第2部品保持部と、
    前記基部に支持され、前記第1支持部に対して前記第1方向に位置するとともに、前記基部に対して前記第1方向に移動可能な第2支持部と、
    前記第2支持部に支持され、前記第2支持部に対して前記第3方向に移動可能に設けられ、かつ、部品を保持する第3部品保持部と、
    前記第2支持部に支持され、前記第2支持部に対して前記第2方向に移動可能な第2移動部と、
    前記第2移動部に支持され、前記第3部品保持部に対して前記第2方向に位置するとともに、前記第2移動部に対して前記第3方向に移動可能に設けられ、かつ、部品を保持する第4部品保持部と、
    前記第1移動部および前記第2移動部を一体的に前記第2方向へ移動させ、前記第1部品保持部と前記第2部品保持部の前記第2方向の離間距離および前記第3部品保持部と前記第4部品保持部の前記第2方向の離間距離を共に変化させる第1移動機構と、
    前記第2支持部を前記第1方向に移動させ、前記第1支持部と前記第2支持部の前記第1方向の離間距離を変化させる第2移動機構と、を有することを特徴とするハンドラー。
  2. 前記第1移動機構の少なくとも一部は、前記基部に支持されている請求項1に記載のハンドラー。
  3. 前記第1移動機構は、前記第2方向に離間した第1移動機構用第1案内輪および第1移動機構用第2案内輪と、前記第1移動機構用第1案内輪および前記第1移動機構用第2案内輪の間に張架された第1移動機構用第1無端状駆動索と、前記第1移動機構用第1案内輪および前記第1移動機構用第2案内輪の少なくとも一方を回転させて前記第1移動機構用第1無端状駆動索を回転させる第1移動機構用駆動源と、を有し、
    少なくとも前記第1移動機構用第1案内輪および前記第1移動機構用第2案内輪は、それぞれ、前記基部に回転可能に支持されている請求項2に記載のハンドラー。
  4. 前記第1移動部および前記第2移動部は、それぞれ、前記第1移動機構用第1無端状駆動索に直接または間接的に連結されており、
    前記第1移動機構用第1無端状駆動索の回転に伴って、前記第1移動部が前記第1支持部に対して前記第2方向に移動するとともに、前記第2移動部が前記第2支持部に対して前記第2方向に移動する請求項3に記載のハンドラー。
  5. 前記第1移動機構は、前記第1支持部に回転可能に固定され、前記第2方向に離間した第1移動機構用第3案内輪および第1移動機構用第4案内輪と、前記第1移動機構用第3案内輪および前記第1移動機構用第4案内輪の間に張架された第1移動機構用第2無端状駆動索と、前記第1移動機構用第1案内輪と前記第1移動機構用第3案内輪とを連結し、前記第1移動機構用第1案内輪の回転を前記第1移動機構用第3案内輪に伝達する伝達部と、前記第1移動機構用第1無端状駆動索と前記第1移動機構用第2無端状駆動索とを連結する連結部と、をさらに有し、
    前記第1移動部および前記第2移動部は、それぞれ、前記連結部に連結されている請求項3または4に記載のハンドラー。
  6. 前記第1移動機構用駆動源は、前記基部に支持されている請求項3ないし5のいずれかに記載のハンドラー。
  7. 前記第2移動機構の少なくとも一部は、前記基部に支持されている請求項1ないし6のいずれかに記載のハンドラー。
  8. 前記第2移動機構は、前記第1方向に離間した第2移動機構用第1案内輪および第2移動機構用第2案内輪と、前記第2移動機構用第1案内輪および前記第2移動機構用第2案内輪の間に張架された第2移動機構用無端状駆動索と、前記第2移動機構用第1案内輪および前記第2移動機構用第2案内輪の少なくとも一方を回転させて前記第2移動機構用無端状駆動索を回転させる第2移動機構用駆動源と、を有し、
    少なくとも前記第2移動機構用第1案内輪および前記第2移動機構用第2案内輪は、それぞれ、前記基部に回転可能に支持されている請求項7に記載のハンドラー。
  9. 前記第1支持部および前記第2支持部は、それぞれ、前記第2方向および前記第3方向の両方向に広がりを有する板状をなしている請求項1ないし8のいずれかに記載のハンドラー。
  10. 前記第1部品保持部、前記第2部品保持部、前記第3部品保持部および前記第4部品保持部は、それぞれ、吸着によって対象物を保持する吸着ノズルを有している請求項1ないし9のいずれかに記載のハンドラー。
  11. 互いに直交する2つの方向を第1方向および第2方向としたとき、
    部品を保持する第1部品保持部と、
    前記第1部品保持部に対して前記第2方向に位置し、部品を保持する第2部品保持部と、
    前記第1部品保持部に対して前記第1方向に位置し、部品を保持する第3部品保持部と、
    前記第3部品保持部に対して前記第2方向に位置し、部品を保持する第4部品保持部と、を有し、
    前記第3部品保持部および前記第4部品保持部は、一体的に、前記第1部品保持部および前記第2部品保持部に対して前記第1方向に移動し、
    前記第2部品保持部および前記第4部品保持部は、一体的に、前記第1部品保持部および前記第3部品保持部に対して前記第2方向に移動することを特徴とするハンドラー。
  12. 請求項1ないし11のいずれかに記載のハンドラーと、
    対象物の検査を行う検査部と、を有し、
    前記ハンドラーにより前記対象物が前記検査部に搬送されるよう構成されていることを特徴とする検査装置。
  13. 互いに直交する3つの方向を第1方向、第2方向および第3方向としたとき、
    基部と、
    前記基部に固定され、動作時において前記基部に対して相対位置が変わらない第1支持部と、
    前記第1支持部に支持され、前記第1支持部に対して前記第3方向に移動可能に設けられ、かつ、部品を保持する第1部品保持部と、
    前記第1支持部に支持され、前記第1支持部に対して前記第2方向に移動可能な第1移動部と、
    前記第1移動部に支持され、前記第1部品保持部に対して前記第2方向に位置するとともに、前記第1移動部に対して前記第3方向に移動可能に設けられ、かつ、部品を保持する第2部品保持部と、
    前記基部に支持され、前記第1支持部に対して前記第1方向に位置するとともに、前記基部に対して前記第1方向に移動可能な第2支持部と、
    前記第2支持部に支持され、前記第2支持部に対して前記第3方向に移動可能に設けられ、かつ、部品を保持する第3部品保持部と、
    前記第2支持部に支持され、前記第2支持部に対して前記第2方向に移動可能な第2移動部と、
    前記第2移動部に支持され、前記第3部品保持部に対して前記第2方向に位置するとともに、前記第2移動部に対して前記第3方向に移動可能に設けられ、かつ、部品を保持する第4部品保持部と、
    前記第1移動部および前記第2移動部を一体的に前記第2方向へ移動させ、前記第1部品保持部と前記第2部品保持部の前記第2方向の離間距離および前記第3部品保持部と前記第4部品保持部の前記第2方向の離間距離を共に変化させる第1移動機構と、
    前記第2支持部を前記第1方向に移動させ、前記第1支持部と前記第2支持部の前記第1方向の離間距離を変化させる第2移動機構と、
    前記第1部品保持部、前記第2部品保持部、前記第3部品保持部および前記第4部品保持部に保持された各部品の検査を行う検査部と、を有することを特徴とする検査装置。
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