JP2014009203A - 毛髪洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】カチオン化セルロースの析出を抑制することが容易であるとともに毛髪に適用した際の使用感を高めることの容易な毛髪洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】毛髪洗浄剤組成物は、エーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤と、カチオン化セルロースと、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、及びブチレングリコールから選ばれる少なくとも一種のグリコールと、ノニオン性界面活性剤とを含有する。エーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤の含有量は、0.15〜7質量%である。カチオン化セルロースの含有量は、0.1〜1質量%である。グリコールの含有量は、0.5〜10質量%である。ノニオン性界面活性剤の含有量は、0.5〜20質量%である。
【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪洗浄剤組成物に関する。
従来、毛髪洗浄剤組成物に含有される成分として、カチオン化セルロースが知られている(特許文献1参照)。特許文献1のシャンプー組成物には、酢酸塩型アニオン性界面活性剤、アルキルアルカノール型非イオン性界面活性剤、及び特定のカチオン化セルロースが含有されている。
特開2010−241721号公報
毛髪洗浄剤組成物には、洗浄力を発揮させるという観点から、一般的にアニオン性界面活性剤が含有される。ここで、毛髪洗浄剤組成物中にカチオン化セルロースを更に含有させた場合、例えば毛髪洗浄剤組成物の保存中においてカチオン化セルロースが析出し易くなる傾向となる。この点、特定の種類に属するアニオン性界面活性剤を用いることで、カチオン化セルロースの析出が抑制される傾向となる。ところが、カチオン化セルロースの析出を抑制することの容易なアニオン性界面活性剤を用いた場合、毛髪上で毛髪洗浄剤組成物を泡立てた際の毛髪に対する指通りと、毛髪洗浄剤組成物を水で洗い流した後の毛髪のきしみ感とから認識される使用感を高めるという観点から、未だ改善の余地を残すものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、カチオン化セルロースの析出を抑制することが容易であるとともに毛髪に適用した際の使用感を高めることの容易な毛髪洗浄剤組成物を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の毛髪洗浄剤組成物は、エーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤と、カチオン化セルロースと、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、及びブチレングリコールから選ばれる少なくとも一種のグリコールと、ノニオン性界面活性剤とを含有し、前記エーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤の含有量が0.15〜7質量%であり、前記カチオン化セルロースの含有量が0.1〜1質量%であり、前記グリコールの含有量が0.5〜10質量%であり、前記ノニオン性界面活性剤の含有量が0.5〜20質量%であることを特徴とする。
毛髪洗浄剤組成物は、前記カチオン化セルロースとして、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、及びヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリドから選ばれる少なくとも一種を含有することが好ましい。
毛髪洗浄剤組成物は、前記ノニオン性界面活性剤として、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる少なくとも一種を含有することが好ましい。
本発明によれば、カチオン化セルロースの析出を抑制することが容易であるとともに毛髪に適用した際の使用感を高めることの容易な毛髪洗浄剤組成物が提供される。
以下、本発明の毛髪洗浄剤組成物を具体化した実施形態を説明する。
本実施形態の毛髪洗浄剤組成物には、(A)エーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤、(B)カチオン化セルロース、(C)グリコール、及び(D)ノニオン性界面活性剤が含有される。
(A)エーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤は、カチオン化セルロースの析出を抑制するとともに、毛髪上で毛髪洗浄剤組成物を泡立てた際の毛髪に対する指通りを改善する働きを有する。
エーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルエーテルカルボン酸、ヒドロキシアルキルエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化アルキルエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化アルキルアリールエーテルカルボン酸、及びポリオキシアルキレン化アルキルアミドエーテルカルボン酸が挙げられる。エーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤の有するアルキル基、及びヒドロキシアルキル基の炭素数は、好ましくは6〜24である。エーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤は、アルカリ金属塩、アンモニウム塩、又は有機アミン塩であってもよい。アルカリ金属塩としては、ナトリウム塩、及びカリウム塩が挙げられる。有機アミン塩としては、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、及びモノイソプロパノールアミン塩が挙げられる。
エーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤は、一種類又は二種類以上を使用することができる。
毛髪洗浄剤組成物には、エーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤として、オキシアルキレン構造を有するエーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤が含有されることが好ましい。オキシアルキレン構造の炭素数は、2〜50であることが好ましい。毛髪洗浄剤組成物には、エーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤として、オキシエチレン構造を有するエーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤が含有されることがより好ましい。
オキシエチレン構造を有するエーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤は、下記一般式(1)で示される。
R−(OC−OCHCOOX …(1)
Rは、アルキル、アルケニル基、又はヒドロキシアルキル基であって、Rの炭素数8〜22であり、Rは直鎖状及び分岐状のいずれであってもよい。nは2〜24の範囲であり、好ましくは2〜10の範囲である。Xは、対イオンを示し、水素、アルカリ金属、アンモニウム、モノエタノールアミン、又はトリエタノールアミンであることが好ましい。
上記一般式(1)で示されるエーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤の中でも、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸又はその塩が好ましい。
毛髪洗浄剤組成物中におけるエーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤の含有量は、0.15〜7質量%であり、好ましくは0.5〜3.75質量%である。エーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤の含有量が0.15質量%以上であるため、カチオン化セルロースの析出を抑制することが容易となるとともに毛髪に対する指通りを改善することが容易となる。エーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤の含有量が7質量%以下であるため、毛髪のきしみ感が抑制され易くなるとともに毛髪洗浄剤組成物を経済的に得ることができる。
(B)カチオン化セルロースは、毛髪洗浄剤組成物を水で洗い流した後の毛髪のきしみ感を抑制する働きを有する。カチオン化セルロースとしては、例えば、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース(ポリクオタニウム−10、例えばユニオンカーバイド社からポリマーJR400の商品名で市販されている)、及び塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース(例えばアマコール社からクォータリーソフトLM−200の商品名で市販されている)が挙げられる。
カチオン化セルロースは、一種類又は二種類以上を使用することができる。
毛髪洗浄剤組成物には、カチオン化セルロースとして、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、及びヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリドから選ばれる少なくとも一種が含有されることが好ましい。
毛髪洗浄剤組成物中におけるカチオン化セルロースの含有量は、0.1〜1質量%であり、好ましくは0.3〜0.7質量%である。カチオン化セルロースの含有量が0.1質量%以上であるため、毛髪のきしみ感を抑制することが容易となる。カチオン化セルロースの含有量が1質量%以下であるため、カチオン化セルロースの析出を抑制することが容易となるとともに、毛髪のきしみ感を抑制することが容易となる。また、カチオン化セルロースの含有量が1質量%以下であるため、毛髪洗浄剤組成物を経済的に得ることができる。
(C)グリコールは、毛髪上で毛髪洗浄剤組成物を泡立てた際の毛髪に対する指通りを改善するとともに毛髪洗浄剤組成物を水で洗い流した後の毛髪のきしみ感を抑制する働きを有する。グリコールは、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、及びブチレングリコールから選ばれる少なくとも一種である。毛髪洗浄剤組成物中におけるグリコールの含有量は、0.5〜10質量%であり、好ましくは1.5〜5.5質量%である。グリコールの含有量が0.5質量%以上であるため、毛髪に対する指通りを改善することが容易となるとともに毛髪のきしみ感を抑制することが容易となる。グリコールの含有量が10質量%以下であるため、毛髪に対する指通りを改善することが容易となるとともに毛髪のきしみ感を抑制することが容易となる。また、グリコールの含有量が10質量%以下であるため、毛髪洗浄剤組成物を経済的に得ることができる。
(D)ノニオン性界面活性剤は、毛髪上で毛髪洗浄剤組成物を泡立てた際の毛髪に対する指通りを改善するとともに毛髪洗浄剤組成物を水で洗い流した後の毛髪のきしみ感を抑制する働きを有する。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキルフェニルエーテル、エステル型ノニオン性界面活性剤、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド、及び脂肪族アルカノールアミド等が挙げられる。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、例えば、ポリオキシエチレン(以下、POEという)セチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル、POEラウリルエーテル、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、及びPOEイソステアリルエーテルが挙げられる。
ポリオキシアルキルフェニルエーテルとしては、例えば、POEノニルフェニルエーテル及びPOEオクチルフェニルエーテルが挙げられる。
エステル型ノニオン性界面活性剤としては、例えば、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEソルビット脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、及びショ糖脂肪酸エステルが挙げられる。
POEソルビタン脂肪酸エステルとしては、例えば、モノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、POEヤシ油脂肪酸ソルビタン、及びトリオレイン酸POEソルビタンが挙げられる。
POEグリセリン脂肪酸エステルとしては、例えば、モノステアリン酸POEグリセリン、及びモノミリスチン酸POEグリセリンが挙げられる。
POEソルビット脂肪酸エステルとしては、例えば、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、及びPOEソルビットミツロウが挙げられる。
ポリエチレングリコール脂肪酸エステルとしては、例えば、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、及びジイソステアリン酸ポリエチレングリコールが挙げられる。
グリセリン脂肪酸エステル及びソルビタン脂肪酸エステルとしては、例えば、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、及びモノラウリン酸ソルビタンが挙げられる。
ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、例えば、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、及びモノミリスチン酸デカグリセリルが挙げられる。
ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド(ポリオキシアルキレン脂肪酸アルカノールアミド)としては、例えば、ポリオキシエチレン(2EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(3EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(5EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(10EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(15EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(2EO)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(5EO)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(10EO)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、及びポリオキシプロピレン(12EO)ミリスチン酸モノエタノールアミドが挙げられる。
ノニオン性界面活性剤は、一種類又は二種類以上を使用することができる。
毛髪洗浄剤組成物には、毛髪のきしみ感を抑制することが更に容易となるとともに、カチオン化セルロースの析出を抑制することが更に容易となるという観点から、ノニオン性界面活性剤として、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる少なくとも一種が含有されることが好ましい。
毛髪洗浄剤組成物中におけるノニオン性界面活性剤の含有量は、0.5〜20質量%であり、好ましくは1〜10質量%である。ノニオン性界面活性剤の含有量が0.5質量%以上であるため、毛髪に対する指通りを改善することが容易となるとともに毛髪のきしみ感を抑制することが容易となる。また、ノニオン性界面活性剤の含有量が0.5質量%以上であるため、使用に適した粘度に増粘された毛髪洗浄剤組成物を容易に得ることができる。ノニオン性界面活性剤の含有量が20質量%以下であるため、毛髪のきしみ感を抑制することが容易となる。
毛髪洗浄剤組成物には、上記以外の成分として、例えば、溶剤、界面活性剤、油性成分、高分子化合物、糖、防腐剤、キレート化剤、安定剤、pH調整剤、酸化防止剤、及び無機塩を含有させることができる。
溶剤としては、水及び有機溶媒が挙げられる。有機溶媒としては、例えば、エタノール、イソプロパノール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、上記以外のグリコール、及びグリセリンが挙げられる。グリコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、及びイソプレングリコールが挙げられる。グリセリンとしては、例えば、グリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンが挙げられる。
界面活性剤は、例えば、洗浄、各種成分の可溶化、粘度の調整、粘度の安定化等の働きを有する。界面活性剤としては、カチオン性界面活性剤、上記以外のアニオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム(セトリモニウムクロリド)、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(ステアルトリモニウムクロリド)、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアルミニウム(ベヘントリモニウムクロリド)、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム(ジステアリルジモニウムクロリド)、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム、及びクオタニウム−91が挙げられる。
毛髪洗浄剤組成物には、例えば良好な洗浄力を発揮させるという観点から、エーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤以外のアニオン性界面活性剤が含有されることが好ましい。
エーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤以外のアニオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸エステル塩、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、POEラウリルエーテルリン酸及びその塩、N−ラウロイルグルタミン酸塩類、及び脂肪酸メチルアラニン類が挙げられる。脂肪酸メチルアラニン類は、脂肪酸メチルアラニン及びその塩が挙げられる。脂肪酸メチルアラニンとしては、例えば、ヤシ油脂肪酸メチルアラニン、ラウロイルメチルアラニン、及びミリストイルメチルアラニンが挙げられる。脂肪酸メチルアラニンの塩としては、例えば、ナトリウム塩、及びトリエタノールアミン塩が挙げられる。
エーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤以外のアニオン性界面活性剤は、一種類又は二種類以上を使用することができる。
毛髪洗浄剤組成物中におけるエーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤以外のアニオン性界面活性剤の含有量は、好ましくは0.1〜20質量%であり、より好ましくは1〜15質量%である。エーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤以外のアニオン性界面活性剤の含有量が0.1質量%以上の場合、良好な洗浄力を発揮させることが容易となる。エーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤以外のアニオン性界面活性剤の含有量が20質量%以下の場合、毛髪洗浄剤組成物を経済的に得ることができる。
両性界面活性剤としては、例えば、ラウロアンホ酢酸ナトリウム及びココアンホ酢酸ナトリウムが挙げられる。
油性成分としては、例えば、油脂、ロウ、高級アルコール、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル、及びシリコーンが挙げられる。
油脂としては、例えば、オリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、及び月見草油を例示できる。ロウとしては、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリンが挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、セチルアルコール(セタノール)、2−ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール、及びラノリンアルコールが挙げられる。
炭化水素としては、例えば、パラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリンが挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸が挙げられる。
アルキルグリセリルエーテルとしては、例えば、バチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテルが挙げられる。
エステルとしては、例えば、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸からなるコレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、コハク酸ジエトキシエチル、及び2−エチルヘキサン酸セチルが挙げられる。
シリコーンとしては、例えば、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン(ジメチコノール)、650〜10000の平均重合度を有する高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン(例えば、(PEG/PPG/ブチレン/ジメチコン)コポリマー)、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーンが挙げられる。
高分子化合物としては、例えば、ノニオン性高分子、アニオン性高分子、カチオン性高分子、及び両性高分子が挙げられる。
ノニオン性高分子としては、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、デキストリン、ガラクタン、プルラン、高重合ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ビニルピロリドンのホモ−及びコーポリマー、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドンとビニルアセテートのコーポリマー、及び、ビニルピロリドンとビニルアセテートとビニルプロピオネートとのターポリマー(例えばBASF社からルビスコールの商品名で市販されている)が挙げられる。更に、ノニオン性高分子としては、例えば、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステル、アクリルアミドとメタアクリルアミドとのコーポリマー、例えば100,000以上の分子量を有するポリアクリルアミド、及びジメチルヒダントインホルムアルデヒド樹脂が挙げられる。
アニオン性高分子としては、例えば、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、アラビアガム、ペクチン、及びカルボキシビニルポリマーが挙げられる。
カチオン性高分子としては、例えば、カチオン化グアガム、カチオン化多糖、カチオン化加水分解たん白、カチオン化ビニル系又はアクリル系ポリマー、ポリグリコールポリアミン縮合物、アジピオン酸ジメチル−アミノヒドロキシプロピルジエチルトリアミン共重合体、及びアミノエチルアミノプロピル・メチルポリシロキサン共重合体が挙げられる。
カチオン化グアガムとしては、例えば、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グアガムが挙げられる。
カチオン化多糖は、天然ガム、澱粉、デキストラン等の多糖類をカチオン化して得られるものである。カチオン化多糖としては、例えば、デキストラン塩化ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムエーテル等のカチオン化デキストランが挙げられる。
カチオン化加水分解たん白としては、例えば、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解大豆たん白、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、及び塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリンが挙げられる。
カチオン化ビニル系又はアクリル系ポリマーとしては、例えば、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、β−メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウム・アクリルアミド共重合物、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合物ジエチル硫酸塩、及びポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウムが挙げられる。
ポリグリコールポリアミン縮合物としては、例えば、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコールが挙げられる。
両性高分子としては、例えば、N−メタクリロイルエチルN,N−ジメチルアンモニウムα−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体(商品名:ユカフォーマーAM−75、三菱化学(株)製)、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体(商品名:アンフォマー28−4910、ナショナルスターチ社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体(商品名:マーコート280,295、オンデオ・ナルコ社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド・アクリル酸の三元重合体(商品名:マーコートプラス3330,3331、オンデオ・ナルコ社製)、及びアクリル酸・アクリル酸メチル・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体(商品名:マーコート2001、オンデオ・ナルコ社製)が挙げられる。
糖としては、例えば、ソルビトール、マルトース、及びN−アセチルグルコサミンが挙げられる。
防腐剤としては、例えば、パラベン、メチルパラベン及び安息香酸ナトリウムが挙げられる。
キレート化剤としては、例えば、エデト酸(エチレンジアミン四酢酸(EDTA))及びその塩類、ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩類、並びにヒドロキシエタンジホスホン酸(エチドロン酸、HEDP)及びその塩類が挙げられる。
安定剤としては、例えば、フェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、及びタンニン酸が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、乳酸、レブリン酸、グリコール酸、酒石酸、リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸(PCA)、コハク酸、クエン酸、タウリン、グルタミン酸、及びアルギニンが挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、アスコルビン酸、及び亜硫酸塩が挙げられる。
無機塩としては、例えば、塩化ナトリウム、及び炭酸ナトリウムが挙げられる。
毛髪洗浄剤組成物には、例えば、酸性染料、染毛色材、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、及び紫外線吸収剤を必要に応じて含有させることができる。
毛髪洗浄剤組成物のpHは、上記のpH調整剤を用いて所定の範囲に調整される。なお、毛髪洗浄剤組成物のpHは、上記のpH調整剤と、アルカリとを組み合わせて調整されてもよい。毛髪洗浄剤組成物のpHは、好ましくは5.5〜7.5であり、より好ましくは6.0〜7.0である。毛髪洗浄剤組成物のpHは、同組成物を希釈せずに25℃で測定した値である。
毛髪洗浄剤組成物は、例えば水を溶媒又は分散媒として、例えば、シャンプーの製品形態とされる。毛髪洗浄剤組成物の剤型は、特に限定されず、例えば、水溶液状、分散液状、乳化物状、ゲル状、泡状(フォーム状)、及びクリーム状のいずれであってもよい。例えば、毛髪洗浄剤組成物の剤型を泡状にする場合、エアゾール容器を用いてもよいし、ノンエアゾール容器を用いてもよい。ノンエアゾール容器としては、例えば、ポンプフォーマー容器及びスクイズフォーマー容器が挙げられる。
毛髪洗浄剤組成物は、水や温湯で濡れた状態の毛髪に適用されてもよいし、乾いた毛髪に適用されてもよいが、好ましくは濡れた状態の毛髪に適用される。毛髪洗浄剤組成物の毛髪への塗布方法は、特に限定されず、公知の方法を適宜使用することができる。塗布方法としては、例えば手櫛による塗布、スプレー(噴霧)による塗布、及びコーム又は刷毛を用いた塗布が挙げられる。毛髪洗浄剤組成物は、常法に従って泡立てられた後に、水や温湯で洗い流す洗浄処理に用いられる。
次に、毛髪洗浄剤組成物の作用について説明する。
毛髪洗浄剤組成物には、エーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤が0.15〜7質量%の範囲で含有されるため、0.1〜1質量%の範囲で含有されるカチオン化セルロースの析出が抑制され易くなる。例えば、10℃以下の低温で毛髪洗浄剤組成物が保存されたときであっても、カチオン化セルロースが析出し難くなる。更に、毛髪洗浄剤組成物には、特定のグリコールが0.5〜10質量%の範囲で含有されるとともに、ノニオン性界面活性剤の含有量が0.5〜20質量%の範囲で含有される。このため、毛髪上で毛髪洗浄剤組成物を泡立てた際の毛髪に対する指通りが改善されることが容易となり、かつ、毛髪洗浄剤組成物を水で洗い流した後の毛髪のきしみ感を抑制することが容易となる。
以上詳述した本実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
(1)毛髪洗浄剤組成物では、エーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤及びカチオン化セルロースの各成分の含有量が所定の範囲とされているため、カチオン化セルロースの析出を抑制することが容易となる。こうした毛髪洗浄剤組成物において、特定のグリコール及びノニオン性界面活性剤の各成分の含有量が所定の範囲とされている。このため、毛髪上で毛髪洗浄剤組成物を泡立てた際の毛髪に対する指通りと、毛髪洗浄剤組成物を水で洗い流した後の毛髪のきしみ感とから認識される使用感を高めることが容易となる。従って、本実施形態の毛髪洗浄剤によれば、カチオン化セルロースの析出を抑制することが容易であるとともに毛髪に適用した際の使用感を高めることが容易となる。
(2)毛髪洗浄剤組成物には、カチオン化セルロースとして、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、及びヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリドから選ばれる少なくとも一種が含有されることが好ましい。この場合、例えば、カチオン化セルロースの析出を抑制することが更に容易となる。
(3)毛髪洗浄剤組成物には、ノニオン性界面活性剤として、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる少なくとも一種が含有されることが好ましい。この場合、例えば、きしみ感を抑制することが更に容易となる。
なお、前記実施形態を次のように変更して構成することもできる。
・毛髪洗浄剤組成物は、通常の毛髪の洗浄に用いることができるが、例えば、酸化染毛剤や毛髪脱色剤の適用によりダメージを受けた毛髪の洗浄、すなわち、染毛処理や毛髪脱色処理等の化学的な毛髪処理の後洗浄に用いられてもよい。
・毛髪洗浄剤組成物は、複数の剤に分割して構成されてもよい。毛髪洗浄剤組成物を複数の剤から構成する場合、複数の剤を使用時に混合した後に毛髪に適用される使用態様とされてもよいし、複数の剤が順に毛髪に塗布されるとともに毛髪上で混合される使用態様とされてもよい。
次に、上記実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(イ)エーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤として、オキシアルキレン構造を有するエーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤を含有する毛髪洗浄剤組成物。
(ロ)エーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤とは異なるアニオン性界面活性剤を0.1〜20質量%含有する毛髪洗浄剤組成物。
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態を具体的に説明する。
<毛髪洗浄剤組成物の調製>
表1に示す実施例1〜実施例11の毛髪洗浄剤組成物、及び表2に示す比較例1〜比較例8の毛髪洗浄剤組成物を常法に従って調製した。表1及び表2において、各成分の含有量を示す数値の単位は、質量%である。
<毛髪洗浄剤組成物の適用>
毛髪脱色剤(商品名:プロマスターLT/H、ホーユー株式会社製)を用いて30℃、30分の条件で毛束に脱色処理を施した後、水洗及びシャンプー、並びに風乾を順に行うことで、毛束サンプルを得た。得られた毛束サンプルのうち、明度及び感触が同等の毛束サンプルを選択し、各例の毛髪洗浄剤組成物の評価試験に供する試験用毛束サンプルとした。
試験用毛束サンプル9gを水洗した。次に、水で濡れた状態とされている試験用毛束サンプルの全体に均等となるように、実施例1の毛髪洗浄剤組成物2gを手で塗布した。続いて、同サンプルに毛髪洗浄剤組成物を揉み込むことで毛髪洗浄剤組成物を泡立てた。次いで、試験用毛束サンプルに付着している毛髪洗浄剤組成物を水で洗い流した。実施例2〜11及び比較例1〜8の各毛髪洗浄剤組成物についても、実施例1の毛髪洗浄剤組成物と同様にして試験用毛束サンプルに適用した。
<カチオン化セルロースの析出抑制>
各例の毛髪洗浄剤組成物を同じ量となるようにそれぞれ容器に入れ、恒温槽で5℃の温度に設定して7日保存した。恒温槽から容器を取り出した直後に、10人の専門テスターが毛髪洗浄剤組成物の析出に基づく濁りの有無を目視にて確認した。毛髪洗浄剤組成物に濁りが無いと判断した専門テスターの人数が9名以上であった場合には“5”、7〜8名であった場合には“4”、5〜6名であった場合には“3”、3〜4名であった場合には“2”、2名以下であった場合には“1”とする5段階で評価した。評価結果を表1及び表2中の“カチオン化セルロースの析出抑制”欄に示す。
<指通りの良さ>
10人の専門テスターが上記<毛髪洗浄剤組成物の適用>に記載した方法で、試験用毛束サンプルに塗布した毛髪洗浄剤組成物を泡立てたときに、試験用毛束サンプルに対する指通りが良いか否かを判断した。試験用毛束サンプルに対する指通りが良いと判断した専門テスターの人数が9名以上であった場合には“5”、7〜8名であった場合には“4”、5〜6名であった場合には“3”、3〜4名であった場合には“2”、2名以下であった場合には“1”とする5段階で評価した。評価結果を表1及び表2中の“指通りの良さ”欄に示す。
<きしみ感の抑制>
10人の専門テスターが上記<毛髪洗浄剤組成物の適用>に記載した方法で試験用毛束サンプルから毛髪洗浄剤組成物を水で洗い流したときに、試験用毛束サンプルのきしみ感が抑制されているか否かを判断した。試験用毛束サンプルのきしみ感が抑制されていると判断した専門テスターの人数が9名以上であった場合には“5”、7〜8名であった場合には“4”、5〜6名であった場合には“3”、3〜4名であった場合には“2”、2名以下であった場合には“1”とする5段階で評価した。評価結果を表1及び表2中の“きしみ感の抑制”欄に示す。
表1に示す各実施例では、“カチオン化セルロースの析出抑制”、“指通りの良さ”、及び“きしみ感の抑制”のいずれも“3”以上の評価結果が得られた。
表2に示されるように、比較例1及び比較例2では、(A)エーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤の含有量が所定の範囲外であるため、“指通りの良さ”又は“きしみ感の抑制”の評価が各実施例よりも劣る。比較例3及び比較例4では、(B)カチオン化セルロースの含有量が所定の範囲外であるため、“きしみ感の抑制”又は“カチオン化セルロースの析出抑制”の評価結果が各実施例よりも劣る。比較例5及び比較例6では、(C)グリコールの含有量が所定の範囲外であるため、“指通りの良さ”及び“きしみ感の抑制”の評価結果が各実施例よりも劣る。比較例7及び比較例8では、(D)ノニオン性界面活性剤の含有量が所定の範囲外であるため、少なくとも“きしみ感の抑制”の評価結果が各実施例よりも劣る。

Claims (3)

  1. エーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤と、
    カチオン化セルロースと、
    ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、及びブチレングリコールから選ばれる少なくとも一種のグリコールと、
    ノニオン性界面活性剤とを含有し、
    前記エーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤の含有量が0.15〜7質量%であり、
    前記カチオン化セルロースの含有量が0.1〜1質量%であり、
    前記グリコールの含有量が0.5〜10質量%であり、
    前記ノニオン性界面活性剤の含有量が0.5〜20質量%であることを特徴とする毛髪洗浄剤組成物。
  2. 前記カチオン化セルロースとして、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、及びヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリドから選ばれる少なくとも一種を含有することを特徴とする請求項1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  3. 前記ノニオン性界面活性剤として、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる少なくとも一種を含有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の毛髪洗浄剤組成物。
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