JP6792764B2 - 酸化染毛剤組成物 - Google Patents

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本発明は、染色性及び地肌汚れ防止効果を向上させた酸化染毛剤組成物に関する。
複数の薬剤を混合することにより効果を発揮する染毛剤組成物が知られている。そのような染毛剤組成物としては、例えば、アルカリ剤及び酸化染料を含有する第1剤と、酸化剤、例えば過酸化水素を含有する第2剤とから構成される酸化染毛剤組成物が知られている。第1剤に含有するアルカリ剤は、第2剤に含有される酸化剤の作用を促進するとともに、毛髪を膨潤させて毛髪への染料の浸透性を向上させることにより、染毛力を向上させている。
従来より、例えば特許文献1,2に開示される酸化染毛剤組成物が知られている。特許文献1は、ヨウ化カリウム、酸化剤、酸化染料等を含有する組成物で染毛する方法について開示する。特許文献2は、酸化染料、酸化剤、触媒としてヨウ化カリウム等を含有する酸化染色用の薬剤について開示する。特許文献1,2は、ヨウ化物の触媒作用により、酸化染毛剤組成物の染毛力の更なる向上を図っている。
特許第3568550号公報 特許第2567889号公報
ところが、特許文献1,2に開示されるヨウ化物を含有する酸化染毛剤組成物は、地肌汚れが悪化する場合があるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、染色性及び地肌汚れ防止効果を向上させた酸化染毛剤組成物を提供することにある。
本発明は、ヨウ化物を含有する酸化染毛剤組成物において、アスコルビン酸類を併用することにより、染色性及び地肌汚れ防止効果を向上できることを見出したことに基づくものである。尚、成分の含有量を示す質量%の数値は、水等の可溶化剤も含めた剤型中における数値である。
上記目的を達成するために、本発明の一態様では、(A)ヨウ素のアルカリ金属塩、(B)アスコルビン酸類、(C)過酸化水素0.5〜1.5質量%、及び(D)酸化染料を含有する酸化染毛剤組成物を要旨とする。前記(B)成分の含有量は、0.5〜5質量%であってもよい。さらに(E)多価アルコールを含有してもよい。前記(A)成分の含有量に対する(B)成分の含有量の質量比は、4〜50であってもよい。
本発明によれば、染色性及び地肌汚れ防止効果を向上できる。
以下、本発明の酸化染毛剤組成物を具体化した一実施形態を説明する。本実施形態の酸化染毛剤組成物は、2剤式の酸化染毛剤組成物として構成される。2剤式の酸化染毛剤組成物は、例えば、(D)酸化染料及びアルカリ剤等を有する第1剤、(C)過酸化水素等を含有する第2剤から構成される。この酸化染毛剤組成物は、この第1剤と第2剤とが混合された混合物が調製された後、毛髪の染毛処理に使用される。
<第1剤>
第1剤は、アルカリ剤及び染料等の他に、例えば(A)ヨウ素のアルカリ金属塩、(B)アスコルビン酸類、及び(E)多価アルコールを含有する。(A)ヨウ素のアルカリ金属塩は、染色性向上の観点から配合される。アルカリ金属塩の具体例としては、例えばリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられる。これらは、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。これらの中で、染色性の向上に優れる観点から、ヨウ化カリウムが好ましく使用される。
第1剤及び第2剤の混合物中における(A)ヨウ素のアルカリ金属塩の含有量の下限は、適宜設定されるが、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上、さらに好ましくは0.06質量%以上である。(A)ヨウ素のアルカリ金属塩の含有量が0.001質量%以上であると、染色性をより向上させることができる。
第1剤及び第2剤の混合物中における(A)ヨウ素のアルカリ金属塩の含有量の上限は、適宜設定されるが、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.8質量%以下、さらに好ましくは0.5質量%以下である。(A)ヨウ素のアルカリ金属塩の含有量が1質量%以下であると、地肌汚れ防止効果をより向上させることができる。
(B)アスコルビン酸類は、地肌汚れ防止効果の向上の観点から配合される。(B)アスコルビン酸類としては、アスコルビン酸、エリソルビン酸、これらの塩及び誘導体が挙げられる。アスコルビン酸塩及びエリソルビン酸塩の具体例としては、例えばアスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸カルシウム、アスコルビン酸アンモニウム、アスコルビン酸モノエタノールアミン、アスコルビン酸ジエタノールアミン、エリソルビン酸ナトリウム等が挙げられる。アスコルビン酸誘導体及びエリソルビン酸誘導体の具体例としては、例えばアスコルビン酸硫酸エステル二ナトリウム、エリソルビン酸硫酸エステル二ナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル、ミリスチン酸アスコルビル、ラウリン酸アスコルビル、酢酸アスコルビル、プロピオン酸アスコルビル、酒石酸アスコルビル、クエン酸アスコルビル、コハク酸アスコルビル、安息香酸アスコルビル、(アスコルビル/トコフェリル)リン酸カリウム、アスコルビルエチル、アスコルビン酸アラントイン、アスコルビン酸キトサン、アスコルビン酸メチルシラノール、テトラデシルヘキシルアスコルビル、アミノプロピルアスコルビルフォスフェート、アスコルビン酸ポリペプタイド、アスコルビルグルコシド、アスコルビルメチルシラノールペクチネート等が挙げられる。これらは、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
第1剤及び第2剤の混合物中における(B)アスコルビン酸類の含有量の下限は、適宜設定されるが、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは0.8質量%以上、さらに好ましくは1.2質量%以上である。(B)アスコルビン酸類の含有量が0.5質量%以上であると、地肌汚れ防止効果をより向上させることができる。
第1剤及び第2剤の混合物中における(B)アスコルビン酸類の含有量の上限は、適宜設定されるが、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下、さらに好ましくは2.3質量%以下である。(B)アスコルビン酸類の含有量が5質量%以下であると、染色性をより向上させることができる。
第1剤及び第2剤の混合物中における(A)ヨウ素のアルカリ金属塩の含有量に対する(B)アスコルビン酸類の含有量の質量比の下限は、適宜設定されるが、好ましくは4以上、より好ましくは12以上、さらに好ましくは17以上である。かかる質量比が4以上であると、地肌汚れ防止効果をより向上させることができる。
第1剤及び第2剤の混合物中における(A)ヨウ素のアルカリ金属塩の含有量に対する(B)アスコルビン酸類の含有量の質量比の上限は、適宜設定されるが、好ましくは50以下、より好ましくは40以下、さらに好ましくは25以下である。かかる質量比が50以下であると、染色性をより向上させることができる。
(D)酸化染料は、第2剤に含有される(C)過酸化水素による酸化重合に起因して発色可能な化合物であり、染料中間体及びカプラーに分類され、酸化染料は好ましくは染料中間体及びカプラーを含んでいる。
染料中間体としては、例えばp−フェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン(パラトルイレンジアミン)、N−フェニル−p−フェニレンジアミン、4,4'−ジアミノジフェニルアミン、p−アミノフェノール、o−アミノフェノール、p−メチルアミノフェノール、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、2−ヒドロキシエチル−p−フェニレンジアミン、o−クロル−p−フェニレンジアミン、4−アミノ−m−クレゾール、2−アミノ−4−ヒドロキシエチルアミノアニソール、2,4−ジアミノフェノール、及びそれらの塩が挙げられる。これらの染料中間体の具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
カプラーは、染料中間体と結合することにより発色する。カプラーとしては、例えばレゾルシン、5−アミノ−o−クレゾール、m−アミノフェノール、α−ナフトール、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール、m−フェニレンジアミン、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、トルエン−3,4−ジアミン、2,6−ジアミノピリジン、ジフェニルアミン、N,N−ジエチル−m−アミノフェノール、フェニルメチルピラゾロン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、及びそれらの塩が挙げられる。これらのカプラーの具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。(D)酸化染料は、毛髪の色調を様々に変化させることができることから、好ましくは、染料中間体の前記具体例の中から選ばれる少なくとも一種と、カプラーの前記具体例の中から選ばれる少なくとも一種とから構成される。第1剤は、前記酸化染料以外の染料として、例えば「医薬部外品原料規格」(2006年6月発行、薬事日報社)に収載された酸化染料を適宜含有してもよい。
第1剤及び第2剤の混合物中における(D)酸化染料の含有量の下限は、適宜設定されるが、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上である。(D)酸化染料の含有量が0.01質量%以上であると、特に色味をより向上させることができる。
第1剤及び第2剤の混合物中における(D)酸化染料の含有量の上限は、適宜設定されるが、好ましくは10質量%以下、より好ましくは7質量%以下、さらに好ましくは5質量%以下である。(D)酸化染料の含有量が10質量%以下であると、特に可溶化剤を使用する場合、可溶化剤に対する溶解性を向上させることができる。
また、第1剤及び第2剤の混合物中における染料中間体の含有量の下限は、適宜設定されるが、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.25質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上である。染料中間体の含有量が0.05質量%以上であると、特に色味をより向上させることができる。
第1剤及び第2剤の混合物中における染料中間体の含有量の上限は、適宜設定されるが、好ましくは2.5質量%以下、より好ましくは2質量%以下、さらに好ましくは1.5質量%以下である。染料中間体の含有量が2.5質量%以下であると、特に可溶化剤を使用する場合、可溶化剤に対する溶解性を向上させることができる。
(E)多価アルコールは、地肌汚れ防止効果の向上の観点から配合される。(E)多価アルコールの具体例としては、例えばグリコール、及びグリセリンが挙げられる。グリコールの具体例としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール等が挙げられる。グリセリンの具体例としては、例えばグリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等が挙げられる。これらのうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。これらの中で、地肌汚れ防止効果に優れる観点からポリエチレングリコールが好ましく適用される。
第1剤及び第2剤の混合物中における(E)多価アルコールの含有量の下限は、適宜設定されるが、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上、さらに好ましくは5質量%以上である。(E)多価アルコールの含有量が0.1質量%以上であると、地肌汚れ防止効果をより向上させることができる。
第1剤及び第2剤の混合物中における(E)多価アルコールの含有量の上限は、適宜設定されるが、好ましくは15質量%以下、より好ましくは12質量%以下、さらに好ましくは9質量%以下である。(E)多価アルコールの含有量が15質量%以下であると、染色性をより向上させることができる。
第1剤に含有するアルカリ剤は、第2剤に含有される(C)過酸化水素の作用を促進するとともに、毛髪を膨潤させて毛髪への染料の浸透性を向上させることにより、染毛力を向上させている。そのため、酸化染毛剤組成物の第1剤は、アルカリ剤を含有することが好ましい。アルカリ剤としては、例えばアンモニア、アルカノールアミン、ケイ酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、メタケイ酸塩、硫酸塩、塩化物、リン酸塩、有機アミン、塩基性アミノ酸等が挙げられる。アルカノールアミンの具体例としては、例えばモノエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。ケイ酸塩の具体例としては、例えばケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム等が挙げられる。炭酸塩の具体例としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム等が挙げられる。炭酸水素塩の具体例としては、例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等が挙げられる。メタケイ酸塩の具体例としては、例えばメタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム等が挙げられる。硫酸塩の具体例としては、例えば硫酸アンモニウム等が挙げられる。塩化物の具体例としては、例えば塩化アンモニウム等が挙げられる。リン酸塩の具体例としては、例えばリン酸二水素アンモニウム、リン酸水素二アンモニウム等が挙げられる。有機アミンの具体例としては、例えば2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、グアニジン等が挙げられる。塩基性アミノ酸の具体例としては、例えばアルギニン、リジン等が挙げられる。これらのアルカリ剤のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。これらの中で、脱色効果の向上の観点から、アンモニア及びアンモニウム塩が好ましく適用される。
第1剤及び第2剤の混合物、すなわち使用時の酸化染毛剤組成物中におけるアルカリ剤の含有量は、pHが7〜12の範囲となる量で配合されることが好ましい。第1剤及び第2剤の混合物のpHが7以上とすることにより、第2剤に含まれる酸化剤の作用をより促進することができる。第1剤及び第2剤の混合物のpHが12以下とすることにより、酸化染毛剤組成物の塗布により毛髪の損傷をより抑制することができる。
酸化染毛剤組成物は、必要に応じて、前述した成分以外の成分、例えば上記以外の可溶化剤、水溶性ポリマー、油性成分、界面活性剤、上記以外のpH調整剤、糖、防腐剤、安定剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、上記以外の酸化防止剤、紫外線吸収剤等をさらに含有してもよい。
可溶化剤は、例えば、第1剤を液状にする場合に配合される。使用される可溶化剤の例としては、例えば水及び有機溶媒(溶剤)が挙げられる。有機溶媒の具体例としては、例えばエタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、メチルカルビトール、エチルカルビトール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、γ−フェニルプロピルアルコール、ケイ皮アルコール、アニスアルコール、p−メチルベンジルアルコール、α−ジメチルフェネチルアルコール、α−フェニルエタノール、エチレングリコールフェニルエーテル(フェノキシエタノール)、フェノキシイソプロパノール、2−ベンジルオキシエタノール、N−アルキルピロリドン、炭酸アルキレン、アルキルエーテル等が挙げられる。これらの可溶化剤のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。これらの中で、第1剤中のその他の成分を溶解する能力に優れることから水が好ましく適用される。溶媒として水が用いられる場合、第1剤と第2剤の混合物中における水の含有量(使用時の含有量)は、好ましくは40質量%以上であり、より好ましくは50質量%以上である。
水溶性ポリマーは、酸化染毛剤組成物に適度な粘度を与える。そのため、酸化染毛剤組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲内において水溶性ポリマーを含有してもよい。水溶性ポリマーとしては、例えば天然高分子、半合成高分子、合成高分子、及び無機物系高分子が挙げられる。天然高分子の具体例としては、例えばグアーガム、ローカストビーンガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、トラガカントガム、ペクチン、マンナン、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン、デキストリン等が挙げられる。
半合成高分子の具体例としては、例えばメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム、デンプンリン酸エステル、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸塩等が挙げられる。
合成高分子の具体例としては、例えばポリビニルカプロラクタム、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ビニルピロリドン−酢酸ビニル(VP/VA)コポリマー、ポリビニルブチラール、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニル重合体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシド、エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体、アクリル酸/アクリル酸アルキル共重合体、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム、ポリエチレングリコール、高重合ポリエチレングリコール、イタコン酸とポリオキシエチレン(以下、「POE」という)アルキルエーテルとの半エステル、又はメタクリル酸とPOEアルキルエーテルとのエステルと、アクリル酸、メタクリル酸及びそれらのアルキルエステルから選ばれる少なくとも一つの単量体と、からなる共重合体が挙げられる。これらの水溶性ポリマーのうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
油性成分は、毛髪にうるおい感を付与する。そのため、酸化染毛剤組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲内において油性成分を含有してもよい。油性成分としては、例えば油脂、ロウ、高級アルコール、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル、シリコーン等が挙げられる。
油脂の具体例としては、例えばアルガニアスピノサ核油、ラノリン、オリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、月見草油等が挙げられる。ロウの具体例としては、例えばミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリンロウ等が挙げられる。高級アルコールの具体例としては、例えばセチルアルコール(セタノール)、2−ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール、ラノリンアルコール等が挙げられる。
炭化水素の具体例としては、例えばパラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。高級脂肪酸の具体例としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられる。アルキルグリセリルエーテルの具体例としては、例えばバチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、イソステアリルグリセリルエーテル等が挙げられる。
エステルの具体例としては、例えばアジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸コレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、2−エチルヘキサン酸セチル等が挙げられる。
シリコーンの具体例としては、例えばジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン、高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン(例えば、(PEG/PPG/ブチレン/ジメチコン)コポリマー)、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン等が挙げられる。これらの油性成分のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
界面活性剤は、乳化剤又は各成分を可溶化させるための成分として酸化染毛剤組成物を使用時に乳化又は可溶化させ、粘度を調整したり粘度安定性を向上させたりする。そのため、酸化染毛剤組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲内において界面活性剤を含有してもよい。界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及び非イオン性界面活性剤が挙げられる。
アニオン性界面活性剤の具体例としては、例えばアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α−スルホン脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、スルホコハク酸エステル、N−アルキロイルメチルタウリン塩、それらの誘導体等が挙げられる。これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンの具体例としては、例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、トリエタノールアミン等が挙げられる。より具体的には、アルキルエーテル硫酸エステル塩としては、例えばPOEラウリルエーテル硫酸ナトリウムが挙げられる。アルキル硫酸塩の具体例として、例えばラウリル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム等が挙げられる。アルキル硫酸塩の誘導体の具体例として、例えばPOEラウリル硫酸ナトリウム等が挙げられる。スルホコハク酸エステルの具体例として、例えばスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム等が挙げられる。N−アルキロイルメチルタウリン塩の具体例として、例えばN−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤の具体例としては、例えば塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。
両性界面活性剤の具体例としては、例えばココベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤の具体例としては、例えばエーテル型非イオン性界面活性剤、エステル型非イオン性界面活性剤、アルキルグルコシド等が挙げられる。エーテル型非イオン性界面活性剤の具体例としては、例えばPOEセチルエーテル(セテス)、POEステアリルエーテル(ステアレス)、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル(オレス)、POEラウリルエーテル(ラウレス)、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエーテル等が挙げられる。
エステル型非イオン性界面活性剤の具体例としては、例えばモノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウ、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル等が挙げられる。
アルキルグルコシドの具体例として、例えばアルキル(炭素数8〜16)グルコシド、POEメチルグルコシド、POEジオレイン酸メチルグルコシド等が挙げられる。これらの界面活性剤の具体例の内、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
pH調整剤は、組成物のpHを調整するために配合してもよい。pH調整剤は、酸化染料の種類により、適宜公知のものから選択される。pH調整剤の具体例としては、例えば無機酸、有機酸とその塩等が挙げられる。有機酸としては、例えばクエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、リンゴ酸、レブリン酸、酢酸、酪酸、吉草酸、シュウ酸、マレイン酸、フマル酸、マンデル酸等が挙げられる。有機酸塩の具体例としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等が挙げられる。これらは一種類のみであってもよいし、二種類以上を組み合わせて使用してもよい。
糖の具体例としては、例えばグルコース、ガラクトース等の単糖、マルトース、スクロース、フルクトース、トレハロース等の二糖、糖アルコール等が挙げられる。防腐剤の具体例としては、例えばパラベン、メチルパラベン、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。安定剤の具体例としては、例えばフェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、タンニン酸等が挙げられる。酸化防止剤の具体例としては、例えば亜硫酸塩等が挙げられる。キレート化剤の具体例としては、例えばエデト酸(エチレンジアミン四酢酸(EDTA))、エデト酸二ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩類、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸及びその塩類、並びにヒドロキシエタンジホスホン酸(HEDP)及びその塩類等が挙げられる。
第1剤の剤型は特に限定されず、具体例として、例えば液状、ゲル状、フォーム状、クリーム状、及び固体状が挙げられる。液状としては、例えば水溶液、分散液、乳化液等が挙げられる。
<第2剤>
第2剤は、(C)過酸化水素の他、上述した可溶化剤等を配合することもできる。(C)過酸化水素は、酸化剤として、毛髪に含まれるメラニンの脱色性をより向上させる。酸化剤として、(C)過酸化水素のみから構成してもよく、本発明の効果を妨げない範囲内において、(C)過酸化水素以外の酸化剤を配合してもよい。全酸化剤中における(C)過酸化水素の含有量は、染色性向上の観点から、好ましくは95質量%、より好ましくは99質量%以上である。(C)過酸化水素以外の酸化剤の具体例としては、例えば過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物等が挙げられる。これらのうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
第1剤及び第2剤の混合物中における(C)過酸化水素の含有量の下限は、0.5質量%以上、好ましくは0.7質量%以上、より好ましくは0.8質量%以上である。(C)過酸化水素の含有量が0.5質量%以上であると、染色性をより向上させることができる。
第1剤及び第2剤の混合物中における(C)過酸化水素の含有量の上限は、1.5質量%以下、好ましくは1.3質量%以下、より好ましくは1.2質量%以下である。(C)過酸化水素の含有量が1.5質量%以下であると、地肌汚れ防止効果をより向上させることができる。
過酸化水素の安定性を向上させるために、好ましくは、第2剤は、安定化剤、例えばエチレングリコールフェニルエーテル(フェノキシエタノール)、ヒドロキシエタンジホスホン酸及びその塩、リン酸及びその塩、スズ酸ナトリウム、安息香酸及びその塩等を含有する。ヒドロキシエタンジホスホン酸塩としては、例えばヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム、及びヒドロキシエタンジホスホン酸二ナトリウムが挙げられる。第2剤は、酸化染毛剤組成物に一般的に含有され、且つ前述した各成分の作用を阻害しない各成分を含有してもよい。例えば、前述した第1剤に含有される成分を本発明の効果を阻害しない範囲内において適宜含有してもよい。
第2剤の剤型は特に限定されず、具体例として、例えば液状、ゲル状、フォーム状、及びクリーム状が挙げられる。液状としては、例えば水溶液、分散液、及び乳化液が挙げられる。酸化染毛剤組成物の使用時には、第1剤及び第2剤を混合することにより混合物が調製される。次いで、必要量の混合物が、例えば薄手の手袋をした手、コーム(櫛)又は刷毛に付着されて毛髪に塗布される。
本実施形態の酸化染毛剤組成物によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、(A)ヨウ素のアルカリ金属塩等を含有する酸化染毛剤組成物において、(B)アスコルビン酸類及び所定量の(C)過酸化水素を配合した。したがって、(A)ヨウ素のアルカリ金属塩による染色性の向上を図りながら、地肌汚れ防止効果を向上させることができる。
(2)さらに(E)多価アルコールを含有してもよい。その場合、地肌汚れ防止効果をより向上させることができる。
(3)(A)成分の含有量に対する(B)成分の含有量の質量比は、4〜50であってもよい。その場合、地肌汚れ防止効果と染色性をより向上させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、上述した酸化染料以外の染料として、本発明の効果を阻害しない範囲内において、例えば「医薬部外品原料規格」(2006年6月発行、薬事日報社)に収載された直接染料を適宜含有してもよい。
・上記実施形態において、酸化染料等を含有する第1剤、過酸化水素等を含有する第2剤の多剤式の酸化染毛剤組成物を構成した。しかしながら、酸化染毛剤組成物は、2剤式に限定されず、第1剤及び第2剤に含有される各成分の一部を別剤として構成し、複数剤式、例えば3剤式以上に構成してもよい。
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態を更に具体的に説明する。尚、本発明は、実施例欄記載の構成に限定されるものではない。
表1,2に示す各成分を含有する、酸化染毛剤組成物の第1剤及び第2剤を調製した。表1,2における各成分を示す欄中の数値は当該欄の成分の含有量を示し、その単位は質量%である。そして、第1剤と第2剤とを1:1の質量比で混合して酸化染毛剤組成物を調製した。得られた酸化染毛剤組成物を、長さ10cmの評価用の白毛の毛束サンプル及び白毛混じりの黒毛の毛束サンプル(白毛30%)(ビューラックス社製)(以下、単に毛束という。)に刷毛を用いて塗布し、室温(30℃)にて10分間放置した。次に、毛束に付着した酸化染毛剤組成物を水で洗い流した後、毛束にシャンプー(ホーユー社製のビゲントリートメントシャンプー)を2回、及びリンス(ホーユー社製のビゲントリートメントリンス)を1回施した。続いて、毛束を温風で乾燥した後、一日間放置した。染毛処理が施された毛束について、下記に示す方法に従い染色性の評価を行った。また、各実施例及び比較例の酸化染毛剤組成物を用いて地肌汚れ防止効果について評価を行った。
表中「成分」欄における(A)〜(E)の表記は、本願請求項記載の各成分に対応する化合物を示す。一方、表中「成分」欄における「b」の表記は、本願請求項記載の各成分の対比化合物を示す。
(染色性)
上記各例の染毛処理を施した毛束について、パネラー5名が標準光源下で目視にて発色度合いを、以下の基準で評価することにより、発色が良いか否かについて判断した。優れる(5点)、良好(4点)、可(3点)、やや不良(2点)及び不良(1点)の5段階で採点し、各パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が4.6点以上を「優れる:5」、3.6点以上4.6点未満を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」、及び1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。結果を表1,2に示す。
(地肌汚れ防止)
第1剤と第2剤とを1:1の質量比で混合して得られた酸化染毛剤組成物0.1gを腕内側部に直径1cmの円形状に塗布し、10分間放置した後、水洗した。さらに、上記シャンプー組成物を使用し、塗布部分を2回洗浄処理した。このときの腕内側部をパネラー5名が目視で観察し、以下の基準で評価することにより、地肌が汚れ難いか否かを判断した。
水洗いのみで地肌汚れがほとんど目立たなくなる場合を優れる(5点)、1回の洗浄処理で地肌汚れがほとんど目立たなくなる場合を良好(4点)、2回の洗浄処理で地肌汚れがほとんど目立たなくなる場合を可(3点)、2回洗浄処理した後、地肌汚れがやや目立つ場合をやや不良(2点)、及び2回洗浄処理した後、地肌汚れが目立つ場合を不良(1点)の5段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が4.6点以上を「優れる:5」、3.6点以上4.6点未満を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」、及び1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。結果を表1,2に示す。
表1,2に示されるように、各実施例は、染色性及び地肌汚れ防止効果の評価が可以上の結果であることが確認された。表2に示されるように、ヨウ化物を含有しない比較例1は、各実施例に対して、染色性の評価が劣ることが確認された。なお、比較例1は、染色性が劣るため、地肌汚れが生じにくい結果となった。アスコルビン酸類を含有しない比較例2は、各実施例に対して、地肌汚れ防止効果の評価が劣ることが確認された。アスコルビン酸類の代わりに他の還元剤として亜硫酸ナトリウムを含有する比較例3は、各実施例に対して、染色性の評価が劣ることが確認された。(C)成分の含有量が混合物中に0.5質量%未満である比較例4は、各実施例に対して、染色性の評価が劣ることが確認された。(C)成分の含有量が混合物中に1.5質量%を超える比較例5は、各実施例に対して、地肌汚れ防止効果の評価が劣ることが確認された。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。(イ)前記酸化染毛剤組成物中において(A)ヨウ素のアルカリ金属塩の含有量が0.001〜1質量%である前記酸化染毛剤組成物。

Claims (4)

  1. (A)ヨウ素のアルカリ金属塩、(B)アスコルビン酸類、(C)過酸化水素0.5〜1.5質量%、及び(D)酸化染料を含有し、
    前記(B)アスコルビン酸類は、アスコルビン酸、エリソルビン酸、アスコルビン酸塩、エリソルビン酸塩、アスコルビン酸硫酸エステル二ナトリウム、エリソルビン酸硫酸エステル二ナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル、ミリスチン酸アスコルビル、ラウリン酸アスコルビル、酢酸アスコルビル、プロピオン酸アスコルビル、酒石酸アスコルビル、クエン酸アスコルビル、コハク酸アスコルビル、安息香酸アスコルビル、(アスコルビル/トコフェリル)リン酸カリウム、アスコルビルエチル、アスコルビン酸アラントイン、アスコルビン酸キトサン、アスコルビン酸メチルシラノール、テトラデシルヘキシルアスコルビル、アミノプロピルアスコルビルフォスフェート、アスコルビン酸ポリペプタイド、アスコルビルグルコシド、及びアスコルビルメチルシラノールペクチネートから選ばれる少なくとも一種である酸化染毛剤組成物。
  2. 前記(B)成分の含有量は、0.5〜5質量%である請求項1に記載の酸化染毛剤組成物。
  3. さらに(E)多価アルコールを含有する請求項1又は請求項2に記載の酸化染毛剤組成物。
  4. 前記(A)成分の含有量に対する(B)成分の含有量の質量比は、4〜50である請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の酸化染毛剤組成物。
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