JP2013545786A - 呼吸合胞体ウイルスの抗ウイルス剤としてのアザベンゾイミダゾール - Google Patents

呼吸合胞体ウイルスの抗ウイルス剤としてのアザベンゾイミダゾール Download PDF

Info

Publication number
JP2013545786A
JP2013545786A JP2013543803A JP2013543803A JP2013545786A JP 2013545786 A JP2013545786 A JP 2013545786A JP 2013543803 A JP2013543803 A JP 2013543803A JP 2013543803 A JP2013543803 A JP 2013543803A JP 2013545786 A JP2013545786 A JP 2013545786A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
imidazo
alkyl
mmol
pyridin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013543803A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5876501B2 (ja
Inventor
コーイマン,ルートビヒ・ポール
ドマン,サミユエル・ドミニク
フー,リリ
ヨンカース,テイム・ヒユーゴ・マリア
ラボワソン,ピエール・ジヤン−マリー・ベルナール
ターリ,アブデラー
バンドビル,サンドリーヌ・マリー・エレーヌ
Original Assignee
ヤンセン・アールアンドデイ・アイルランド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ヤンセン・アールアンドデイ・アイルランド filed Critical ヤンセン・アールアンドデイ・アイルランド
Publication of JP2013545786A publication Critical patent/JP2013545786A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5876501B2 publication Critical patent/JP5876501B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D519/00Heterocyclic compounds containing more than one system of two or more relevant hetero rings condensed among themselves or condensed with a common carbocyclic ring system not provided for in groups C07D453/00 or C07D455/00
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/435Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom
    • A61K31/4353Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom ortho- or peri-condensed with heterocyclic ring systems
    • A61K31/437Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom ortho- or peri-condensed with heterocyclic ring systems the heterocyclic ring system containing a five-membered ring having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. indolizine, beta-carboline
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P11/00Drugs for disorders of the respiratory system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/14Antivirals for RNA viruses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/04Ortho-condensed systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F5/00Compounds containing elements of Groups 3 or 13 of the Periodic System
    • C07F5/02Boron compounds
    • C07F5/025Boronic and borinic acid compounds

Abstract

【化1】
Figure 2013545786

式Iを満たす化合物、またはそのプロドラッグ、N−オキシド、付加塩、第四級アミン、金属複合体もしくは立体化学的異性体形態物:これらの化合物を有効成分として含有する組成物、これらの化合物および組成物の製造方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、抗ウイルス活性、特に、呼吸合胞体ウイルス(RSV)の複製に対して阻害活性、を有するアザベンゾイミダゾールに関する。さらに、本発明は、これらのアザベンゾイミダゾールの製造、これらの化合物を含む組成物および呼吸合胞体ウイルス感染の治療において使用するためのこれらの化合物に関する。
ヒトRSVまたは呼吸合胞体ウイルスは、ウシRSVとともに、パラミクソウイルス科のニューモウイルス亜科に属する巨大RNAウイルスである。ヒトRSVは全世界のすべての年齢の人々における一定のスペクトルの気道疾患の原因である。それは新生児期および小児期中の低部気道障害の主たる原因である。新生児の半分以上がそれらの生涯の初期およびそれらの最初の2年以内にRSVに遭遇する。年少の子供における感染は、数年間存続する肺傷害を引き起こし得、後の生涯において慢性肺疾患(ゼイゼイ息をする喘息)の一因となり得る。年長の子供および成人はRSV感染により(悪性の)ありふれた風邪を患うことがよくある。老年では、再度、感受性が高まり、RSVは著しい死をもたらす老年性肺炎の多くの発生に関連付けられてきた。
一定のサブグループからのウイルスの感染は、次の冬期における同じサブグループからのRSV分離体によるその後の感染に対して防護しない。こうして、RSVの再感染は、単に2つの亜型AおよびBが存在するにすぎないにもかかわらず、ありふれたものとなる。
今日、3つの薬剤がRSV感染について使用するために承認されているにすぎない。最初の一つは、ヌクレオチド類似体リバビリンであり、入院した子供の重篤なRSV感染についてのエアゾール治療を提供する。このエアゾール投与経路、毒性(奇形遺伝性のリスク)、コストおよび高度に変動する効能がその使用を限定する。
他の2つの薬剤、レスピガム(RespiGam(登録商標)(RSV−IG))およびシナジス(Synagis(登録商標)パルビツマブ(palivizumab)),ポリクローナルおよびモノクローナル抗体免疫刺激剤が、防護方法において使用することが意図されている。両者とも非常に高価であり、非経口投与を必要とする。安全で効果的なRSVワクチンを開発する別の試みは、これまで全て失敗に終わった。不活化ワクチンは疾患を防護することができず、現に、いくつかのケースでは、その後の感染中に疾患が亢進した。生の弱毒性ワクチンが試みられたが成功は限定されたものであった。明らかのことに、RSV複製に対して効果的な非毒性、かつ、投与することが簡易な薬剤を提供することの必要性がある。経口的に投与できるRSV複製に対する薬剤を提供することが特に好ましいであろう。「イミダゾピリジンおよびイミダゾピリミジン抗ウイルス剤」を発明の名称とする特許文献1は、実際のところ、ベンゾイミダゾール抗ウイルス剤に関連する。文献中の化合物は広範な0.001μMから50μMのごとき高い(これは、通常望ましい生物学的活性を示さない)ところまでの全体に及ぶEC50値の抗ウイルス活性を有するものとして提供されている。別の文献は特許文献2であり、同じ範囲内にある活性の置換2−メチルベンゾイミダゾールRSV抗ウイルス剤に関する。同じ範囲内にある活性化合物に対する他の関連の背景となる文献はベンゾイミダゾール抗ウイルス剤に関する特許文献3である。5−置換ベンゾイミダゾール化合物のRSV阻害に関して、構造と活性の関連性に対する文献は、非特許文献1である。
抗ウイルス活性を有する新たな薬剤の提供が望まれる。特に、RSV複製の阻害活性を
有する新たな薬剤を提供することが望まれるであろう。さらに、先行技術のより強い範囲内(すなわち、上記の50μMまでの範囲の最下部)にある桁の大きさの、好ましくはほぼ最高活性のレベルの、より好ましくは先行技術文献に開示された化合物より強い活性のものでさえある、抗ウイルス生物学的活性を得ることを可能にする化合物構造に改変することが望まれるであろう。さらに望ましいのは、経口抗ウイルス活性を有する化合物を見出すことにある。
WO 01/95910 WO 03/053344 WO 02/26228
X.A.Wang et al、 Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters 17(2007)4592−4598
上記欲求の1つ以上を一層よく処理するために、一つの態様の本発明は、式Iで表される抗ウイルス性アザベンゾイミダゾール化合物、またはそのプロドラッグ、N−オキシド、付加塩、第四級アミン、金属複合体もしくは立体化学異性体形態物が提供される。
Figure 2013545786
式中、各Xは独立して、CまたはNであり、少なくとも1つのXはNであり;
各Yは独立して、CまたはNであり;
は、XがCであるとき存在し、かつ、RがH、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、N(R、CO(R)、CHNH,CHOH、CN、C(=NOH)H、C(=NOCH)NH、C(=NH)NH、CF、OCFおよびB(OH);B(O−C−Cアルキル)の群より選ばれ;
は、XがNであるとき存在せず、
は−(CR−Rであり、
は、H、C−C10アルキル、C−Cシクロアルキル、C−C10アルケニル、SO−R、CHCFからなる群より選ばれ、または酸素原子を含有する4〜6員飽和環であり;
は、YがCであるとき存在し、かつ、H、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、CO(R)、COO(R)、CFおよびハロゲン
からなる群より選ばれ、
は、H、C−Cアルキル、COOCHおよびCONHSOCHからなる群より選ばれ;
は、OH、O(C−Cアルキル)、NH、NHSON(C−Cアルキル)、NHSONHCH、NHSO(C−Cアルキル)、NHSO(C−Cシクロアルキル)およびN(C−Cアルキル)からなる群より選ばれ;
およびRは、各々独立して、H、C−C10アルキルおよびC−Cシクロアルキルから選ばれるか、またはRとRは一緒になって、N、S、Oから選ばれるヘテロ原子を場合によって含有していてもよい4〜6員脂肪族環を形成し;
は、H、R10、C−Cアルキル、OH、CN、F、CFH、CF、CONR、COOR、CON(R)SO、CON(R)SON(R)、NR、NRCOOR、OCOR、O−ベンジル、NRSO、SONR、SO、OCONR、OCONR10、N(R)CON(R)、N(R)COOR10;フタルイミド、2−メチル−ベンゾチオフェン(1,1)ジオキシド、または酸素原子を含有する4〜6員飽和環からなる群より選ばれ;
nは2〜6の整数であり;
10は、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、フェニル、ピリジンまたはピラゾールからなる群より選ばれ、これらは場合によってCF、CH、OCH、OCFもしくはハロゲンから選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい。
本発明のある態様では、RがH、C−C10アルキル、C−Cシクロアルキル、C−C10アルケニル、SO−R、または酸素原子を含有する4〜6員飽和環からなる群より選ばれ、かつ、RがH、C−Cアルキル、OH、CN、F、CFH、CF、COR、COOR、CON(R)SO、CON(R)SON(R)、NR、NRCOOR、OCOR、O−ベンジル、NRSO、SO、SOまたは酸素原子を含有する4〜6員飽和環からなる群より選ばれ;
nが2〜6の整数である。
別の態様では、本発明は、温血動物、好ましくはヒトにおけるRSV感染症の治療において使用するための前記化合物に関する。さらなる別の態様では、本発明は、必要とする患者におけるウイルスRSV感染症の治療方法であって、該患者に上記に定義した化合物の効果的な量を投与することを含む方法を提供する。さらなる別の態様では、本発明は、RSV感染症の治療における医薬の製造のための、上記化合物の使用にある。
さらなる別の態様では、本発明は、上記に定義した化合物および製薬学的に許容され得る助剤を含んでなる製薬学的組成物に関する。
まだその上のさらなる態様では、本発明は、上記に定義した化合物の製造方法を提供する。
発明の詳細な記述
先行技術からの誘導体中の、式Iの分子は、一つの側(描かれている式中の左側)に置換されたアザベンゾイミダゾール部分を有する。本発明は、広範な概念において、これらの置換アザベンゾイミダゾール化合物が興味あるRSV阻害活性を一般的に有するとの思慮深い認識に基づく。さらに、これらの化合物は、前記文献中で入手可能な範囲のより高い領域(すなわち、より低い末端のEC50値)における抗RSV活性に接近可能である。特に、これらの化合物に基づけば、分子構造は、生物学的活性の点で参照化合物よりすぐれていることすら明らかにできる。
本発明は、特定の態様に関して、本発明を限定するものでない(しかし、請求項のみにより限定される)一定の例を参照しながらさらに記述される。本明細書および請求項において「含んでなる」の語が使用される場合、それは他の態様またはステップを除外するものでない。単一の名詞、例えば、“a”もしくは“an”,“the”に言及する不定冠詞または定冠詞が使用される場合、これは特に別の何かが述べられていない限り、その名詞の複数を包含する。
本明細書全体を通じて使用される語「プロドラッグ」は、薬理学的に許容され得る誘導体、例えば、該誘導体の生物変換の結果得られる生成物が式(I)の化合物において定義されるところの活性薬剤であるような、エステルまたはアミドを意味する。一般的にプロドラッグを記載するグッドマン(Goodman)およびギルマン(Gilman)の文献、the Pharmacological Basis of Therapeutics、8th ed.,McGraw−Hill,Int.Ed.1992,“Biotransformation of Drugs”,P.13−15の内容を本明細書に組み入れる。プロドラッグは良好な水溶性および生物学的利用能に、かつ、インビボで容易に活性阻害剤までに代謝されることに特徴がある。
本明細書で基または基の部分として使用されるC−Cアルキルは、炭素原子1〜6個を有する直鎖または分岐鎖の飽和炭化水素基、例えば、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、2−メチルブチル、等として定義する。
基としてまたは基の部分としてのC−C10アルキルは、炭素原子1〜10個を有する直鎖または分岐鎖の飽和炭化水素基、例えば、C−Cアルキルについて定義した基、ならびにヘプチル、オクチル、ノニル、2−メチルヘキシル、2−メチルペプチル、デシル、2−メチルノニル、等として定義する。場合により、C−C10アルキルは、シクロアルキル部分、好ましくはシクロプロピル部分包含することができ、例えば、メチルシクロプロピル、エチルシクロプロピル、等であることができる。
本明細書で基または基の部分として使用される語「C−C10アルケニル」は、少なくとも1つの二重結合、好ましくは一つの二重結合、および2〜10個の炭素原子をもつ直鎖または分岐鎖の不飽和炭化水素基を含むものとの意味を有し、例えば、エテニル、プロペニル、ブテン−1−イル、ブテン−2−イル、ペンテン−1−イル、ペンテン−2−イル、ヘキセン−1−イル、ヘキセン−2−イル、ヘキセン−3−イル、2−メチルブテン−1−イル、ヘプテン−1−イル、ヘプテン−2−イル、ヘプテン−3−イル、ヘプテン−4−イル、2−メチルヘキセン−1−イル、オクテン−1−イル、オクテン−2−イル、オクテン−3−イルオクテン−4−イル、2−メチルへプテン−1−イル、ノネン−1−イル、ノネン−2−イル、ノネン−3−イル、ノネン−4−イル、ノネン−5−イル、2−メチルオクテン−1−イル、デセン−1−イル、デセン−2−イル、デセン−3−イル、デセン−4−イル、デセン−5−イル、2−メチルノネン−1−イル、等である。
−C10アルケニル基がヘテロ原子に結合する場合、好ましくは、飽和炭素原子を介して結合する。
基または基の一部としてC−Cアルコキシは、O−C−Cアルキルであって、ここでC−Cアルキルは独立して上記に提供した意味を有する。
−Cシクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルについての総称である。
本明細書で使用される語−(CRは、サブグループCRのn回反復として定義し、これらのサブグループの各々は独立して定義される。
ハロゲンは、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードについての総称である。
上記定義において使用される如何なる分子部分上の基の位置は、それが化学的に安定である限り、かような部分上のどこであってもよいことに注意しなければならない。
可変的なものの上記定義において使用される基は、別に指定されていない限り全ての可能な異性体を包含する。例えば、ペンチルは1−ペンチル、2−ペンチルおよび3−ペンチルを包含する。いずれかの構成において一度以上いずれかの変化が起こる場合は、各定義は独立している。
下記で使用するとき、用語「式(I)の化合物」もしくは「本発明化合物」または類似の用語は、一般式(I)の化合物、それらのプロドラッグ、N−オキシド、付加塩、第四級アミン、金属複合体および立体化学異性体形態物を包含することを意味する。
式(I)の化合物のいくつかは、1以上のキラル中心を含み、立体化学異性体として存在するものと認識され得る。
上文で用いたところの用語「立体化学異性体形態物」は、同じ一続きの結合により結合される複数原子により構成されるが、相互変換できない異なる三次元構造を有し、式(I)の化合物が持つことのできる、可能なすべての化合物と定義する。
別に記載しないか、または表示しないかぎり、化合物の化学名は、該化合物が持ち得る可能な立体化学異性体形態物すべての混合物を包含する。該混合物は、該化合物の基本分子構造の全てのジアステレオマーおよび/またはエナンチオマーを含むことができる。本発明化合物のすべての立体化学異性体は、純粋な形態または相互に混合物の形態の両者が本発明の範囲内に包含されるものと意図されている。
本明細書に記載される化合物および中間体の立体化学的に純粋な形態は、該化合物または中間体の同じ基本的な分子構造の他のエナンチオマーまたはジアステレオマーの形態を実質的に含まない異性体と定義する。特に、用語「立体異性体的に純粋」は、少なくとも80%の立体異性体過剰(すなわち、最小90%の一つの異性体と最大10%の他の可能な異性体)から100%の立体異性体過剰(すなわち、100%の一つの異性体と他の異性体無し)までを有する化合物または中間体、より特別には、90%から100%まで立体異性体過剰を有する、さらにより特別には94%から100%まで立体異性体過剰を有する、最も特別には、97%から100%まで立体異性体過剰を有する、化合物または中間体に関する。用語「純粋なエナンチオマー」および「純粋なジアステレオマー」は、同様な意味に理解しなければならないが、しかし一方では、問題の混合物の、それぞれ、エナンチオマー過剰、ジアステレオマー過剰を考慮している。
本発明の化合物および中間体の純粋な立体異性体形態物は、技術的に既知の方法により取得することができる。例えば、エナンチオマーはそれらのジアステレオマーと光学的に活性な酸または塩基との選択的な結晶化により相互に分離することができる。それらの例は、酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、ジトルオイル酒石酸およびカンファースルホン酸である。別法として、エナンチオマーはキラル固定相を用いるクロマトグラフィー技法により分離できる。該純粋な立体化学的異性体形態物は、反応が立体特異的に起こることを前提条件に、適当な出発原料の対応する純粋な立体化学異性体形態物から誘導することもできる。好ましくは、特定の立体異性体が望まれる場合には、該化合物は立体特異的製造方法
により合成できる。これらの方法は、エナンチオマー的に純粋な出発原料を用いるのが有利である。
式(I)のジアステレオマー性ラセミ化合物は常法により分離して取得できる。有利に用いることのできる適当な物理的分離方法は、例えば、選択的結晶化およびクロマトグラフィー(例、カラムクロマトグラフィー)である。
式(I)の化合物、それらのプロドラッグ、N−オキシド、塩、溶媒和物、第四級アミン、または金属複合体、およびそれらの製造に用いる中間体のいくつかについては、絶対的な形状は実験的に決定されていない。当業者は、かような化合物の絶対的な形状を技術的に既知の方法、例えば、X線回折等、を用いて決定できる。
本発明は、本化合物上に存在する全ての原子のアイソト−プを包含することも意図されている。アイソト−プは同じ原子数をもつが、異なる質量数をもつそれらの原子を包含する。限定するものでない一般的な例によると、水素のアイソトープにはトリチウムおよびジュ−テリウムが含まれる。炭素のアイソトープはC−13およびC−14を含む。
治療用途について、式(I)の化合物の塩は、対イオンが製薬学的に許容され得るものである。しかし、製薬学的に許容され得るものでない酸および塩基の塩も、例えば、製薬学的に許容され得る化合物の製造または精製において使用できることも見出されている。製薬学的に許容され得るか、またはされ得ないに拘わらず、全ての塩が本発明の範囲内に包含される。
上記の製薬学的に許容され得る酸および塩基付加塩は、式(I)の化合物が生成できる、治療上有効な、非毒性酸および塩基の付加塩形態を含むことを意味する。製薬学的に許容され得る酸付加塩は、塩基形態物をかような適当な酸で処理することにより都合よく得ることができる。適当な酸は、例えば、ハロゲン化水素酸(例、塩化水素酸、臭化水素酸)、硫酸、硝酸、リン酸、等の無機酸、または例えば、酢酸、プロピオン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン酸、蓚酸(すなわち、エタン二酸)、マロン酸、コハク酸(すなわち、ブタン二酸)、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸(すなわち、ヒドロキシブタン二酸)、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、パモ酸、等、を包含する。
前記塩と逆の形態物は、適当な塩基で処理することにより遊離塩基形態物に転換できる。
酸性プロトン含有式(I)の化合物は、適当な有機および無機塩基で処理することによりそれらの非毒性金属またはアミン付加塩の形態物に転換することもできる。適当な塩基塩形態物は、例えば、アンモニウム塩、アルカリおよびアルカリ土類金属塩(例、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、等)ならびに有機塩基(例、ベンザチン塩、N−メチル−D−グルカミン塩、ヒドラバミン塩)、および例えば、アルギニン、リシン、等のアミノ酸との塩を包含する。
上記で使用されるところの用語酸付加塩は、式(I)の化合物並びにそれらの塩が生成できる、溶媒和物も含む。かような溶媒和物は、例えば、水和物、アルコラート、等である。
上記で使用されるところの用語第四級アミンは、式(I)の化合物が式(I)の化合物の塩基性窒素と適当な四級化剤(例えば、場合により置換されていてもよい、ハロゲン化
アルキル、ハロゲン化アリールまたはハロゲン化アラルキル、具体的には、ヨウ化メチルまたはヨウ化ベンジル)の間の反応により生成できる第四級アンモニウム塩として定義する。良好な脱離基を有する他の反応体、例えば、トリフルオロメタンスルホン酸アルキル、メタンスルホン酸アルキル、p−トルエンスルホン酸アルキル等も使用できる。第四級アミンは正荷電窒素を有する。製薬学的に許容され得る対イオンは、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、トリフルオロ酢酸イオンおよび酢酸イオンを包含する。選択された対イオンはイオン交換樹脂を用いて導入できる。
本発明化合物のN−オキシド形態物は、一つまたは数個の窒素原子が所謂、N−オキシドまで酸化されている式(I)の化合物を含むことを意味する。
式(I)の化合物は金属バインディング、キレート化、複合体形成特性を有し得るので、金属複合体または金属キレート化物として存在できることが認識されている。このような式(I)の化合物の金属化誘導体は、本発明の範囲内に包含されるものと意図されている。
また、式(I)の化合物のあるものは、互変異性体の形態物として存在することもできる。このような形態物は上記式中に具体的に示すことができないが、本発明の範囲内に包含されるものと意図されている。
本発明の化合物は、式(I)の上記左側および右側部分に関して、多種多様な修飾が存在するものと認識されている。
本発明の範囲全体を害するものでないが、一定の態様をより詳細に下記に論ずる。
好ましい態様では、多くて2つのXがNである。好ましい態様では、一つのXがNである。より好ましい態様では、一つのXが、Nであり、イミダゾール環のN−R基に対してメタ位にあり、該Nがイミダゾール環の=N−原子に対してオルト位にある。
一つの好ましい態様では、Rが、H、ハロゲンおよびCH−NHからなる群より選ばれる。さらに好ましい態様では、C−N−Rに対してパラ位にあるRが、H、ハロゲンおよびCH−NHからなる群より選ばれ、かつ、他のRのすべてがHである。さらに好ましい態様では、ハロゲンがブロモまたはクロロである。最も好ましい態様では、多くて一つのRがクロロであり、他のRのすべてがHである。また、より一層好ましい態様では、C−N−Rに対してパラ位にあるRがクロロである。
別の好ましい態様では、Rが−(CR)n−R鎖を含み、かつ、RおよびRが好ましくはHであり、nが2〜4である。好ましくは、RはOH、C−Cアルキル(より好ましくは、2−プロピル)、C−Cアルコキシ(より好ましくはメトキシ)、SO(Rは好ましくはメチルである)からなる群より選ばれる。最も好ましくは、RはフルオロまたはCFである。
好ましい態様では、RがC−Cシクロアルキル(より好ましくはシクロプロピル)および一つの酸素原子を含有する4員飽和炭化水素からなる群より選ばれる。
他の好ましい態様に関連して好ましい態様およびより好ましい態様では、一つのYがNであり、他のYがCである。最も好ましい態様では、一つのYが、N−Rに対してパラ位のNである。
好ましくは、多くて一つのRがハロゲン、好ましくはフルオロである。最も好ましく
は、RのすべてがHである。
好ましい化合物は、下記に列挙される化合物である。より好ましくは、化合物番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、16、17、18、19、20、21、31、32,33、34、35、および36である。最も好ましいものは化合物番号1、2、16、31、32および33である。
式Iの化合物は、有機化学技術分野で公知の合成方法または当業者に熟知されている修飾および誘導化法を用いる後述の方法により製造できる。ここで使用される出発原料は、市販されているか、標準的な参考書に記載されている方法等の、当該技術分野で公知の慣用方法により製造できる。限定されるものでないが、好ましい方法には下記の方法が包含される。
下記の合成手順のすべてを通して、関連する分子上の感受性または反応性基を保護することは、必要および/または望ましさがあるかも知れない。これは、常用の保護基、例えば、T.W.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Chemistry,John Wiley & Sons,1999(引用することにおり、その内容は本明細書に組み入れられる)に記載されたものにより達成できる。
式Iの化合物またはそれらの製薬学的に許容され得る塩は、本明細書の下記の反応スキームに従って製造できる。別に表示しない限り、反応スキーム中の置換基は上記に定義したとおりである。生成物の分離および精製は、通常の技能を有する化学者にとって公知の標準的な方法により達成できる。
スキーム1は、式Iの化合物であって、R〜R、およびYが上記に定義したとおりの化合物の製造方法を具体的に説明する。
スキーム1を参照すると、式Iの化合物は、DMFまたはTHFのような適当な溶媒中でアザジイソプロピルジカルボキシレートおよびトリフェニルホスフィンを用いるミツノブ(Mitsunobu)反応のような当該技術分野で公知の方法において、2−ヒドロキシメチレンイミダゾピリジンII−aとN−置換2−オキソ−イミダゾピリジンまたはN−置換2−オキソ−イミダゾベンゼンIIIのカップリングにより合成できる。別法では、式Iの化合物は、DMFまたはTHFのような適当な溶媒中で水素化ナトリウム、炭酸カリウムまたは炭酸セシウムのような塩基の存在下で、ハロゲン化物、好ましくは塩素化物II−bまたはスルホン化物、好ましくはメシラートII−cである、Zの置換により製造できる。
Figure 2013545786
化合物Il−bおよびII−cの製造
アルコールII−aを塩化チオニルで処理して2−クロロメチルイミダゾピリジンII−bを提供する。別法では、アルコールII−aを、ジクロロメタンのような適当な溶媒中、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンのような有機塩基の存在下でメタンスルホニルクロライドと反応させることにより中間体II−cに転化できる(スキーム2)。
Figure 2013545786
化合物II−aの製造
式II−aの化合物は、市販されているか、または、限定されるものでないが、スキーム3に図解される一般的な方法により製造できる。ここで、R、RおよびXは上記のとおりに定義される。下記スキーム3を参照すると、ハロヘテロアリールIV(式中、Wはハロゲン、好ましくはフッ素である)を、式Vの第一級アミンを用いて、室温から100℃までの反応温度において、エタノールまたはジクロロメタンのような適当な溶媒中、例えば炭酸カリウム等の適当な塩基の存在下で処理し、式VIの化合物を提供することができる。水素またはFe/EtOH/CaCl下の、Pd/Cまたは他の触媒等の周知の慣用されている条件を用いるニトロ基の水素化は、式VIIのジアミンを提供できる。別法では、水素またはFe/EtOH/CaCl下の、Pd/Cまたは他の触媒等の周知の慣用されている条件を用いる化合物VIIIのニトロ基の水素化は、式IXのジアミンを与え、このジアミンは、ほぼ室温においてメチレンクロライド、DMFまたはTHFのような溶媒中、NaBH(OAc)またはNa(CN)BHのような適当な還元剤の存在下で式Xのアルデヒドで処理することにより式VIIの化合物を提供できる。イミダゾール環は、式II−aのアルコールを提供すべく、強酸性条件下(例えば、塩酸水溶液)下、還流のような加熱において、ジアミンVIIをグリコール酸またはエステル様XIIIで処理して形成できる。別法では、ジアミンVIIをメタノールのような適当な溶媒中、酢酸の存在下で式XIIのジアルコキシアセテートと縮合させてアセタールII−eを提供できる。化合物II−eのアセタールは塩酸のような酸で脱離して式II−fのアルデヒドを提供できる。得られる式II−fのアルデヒドはエタノールまたはTHPのような適当な溶媒中、NaBHまたはLiAlHのような適当な還元剤を用いて還元して式II−aの所望のアルコールを得ることができる。さらに、ジアミンVIIは、マイクロ波加熱によるか、またはマイクロ波を用いない加熱においてエタノールのような適当な溶媒中で式XIの蓚酸ジアルキルを用いて環化し、式II−dのイミダゾールを生成できる。別法では、式II−dの化合物はジアミンVIIから出発する2ステップ合成により生成できる。第一に、ジアミンVIIを、アルキルトリハロアセトイミデート、好ましくはメチル2,2,2−トリクロロアセトイミデートと、酸媒体、好ましくは酢酸中、25〜50℃の範囲の温度において反応させ、式II−gの化合物を得ることができる。
第二に、メタノールのような適当な溶媒中で炭酸金属塩、好ましくは炭酸ナトリウムと式II−gの化合物の反応が式II−dの化合物をもたらす。化合物II−dは、続いて、エタノールまたはTHPのような適当な溶媒を用い所望の式II−aのアルコールに還元できる。
Figure 2013545786
タイプII−aの化合物を製造するための別のルートは、スキーム4に図解される。まず、ジアミンIXを、還流のような加熱下において塩酸水溶液のような強酸性条件下でグリコール酸アルキルまたはエステル様XIIIとカップリングさせて式XIVのアルコールを得ることができる。このアルコールはPGにより保護することによって化合物XVを得ることができ、ここで、PGは、限定されるものでないが、トリチルのような保護基である。この種の反応に適する溶媒は、限定されるものでないが、ジクロロメタンであることができる。DMFまたはTHFのような適当な溶媒中、水素化ナトリウム、炭酸カリウムまたは炭酸セシウムのような塩基の存在下で、化合物XVの化合物XVIとの処理により化合物II−hを提供する(ここで、LGは、ハロゲン、好ましくは臭素、またはスルホネートのような脱離基である)。化合物II−h中のPGの脱離を、限定されるものでないが、ジオキサンのような溶媒の存在下、塩化水素酸のような酸の存在下で行うことで化合物II−aを得ることができる。
Figure 2013545786
化合物IIIはスキーム5に図解される手順を用いることにより合成できる。トリエチルアミンまたはジイソプロピルアミンのような有機塩基の存在下、THFまたはDMFのような適当な溶媒中での、ニトロピリジンまたはニトロアリールXVIIのW(ハロゲン、好ましくはフッ素、またはアルコキシ基、好ましくはメトキシ)のアミンによる置換は、化合物XVIIを提供する。アミンXIXへのニトロ基の還元は、メタノールのような適当な溶媒中でパラジウムまたは白金のような触媒の存在下で水素を用いる触媒法、または塩化アンモニウムの存在下での鉄、もしくは濃塩酸の存在下での塩化スズを用いる化学量論法において行うことができる。アセトニトリルまたはTHFのような溶媒中、CDI、ホスゲンまたはトリホスゲン、を用いる得られたジアミンXIXの環化が、N−置換2−オキソ−イミダゾピリジンまたはN−置換2−オキソ−イミダゾベンゼンIIIを提供する。別法では、タイプIIIの化合物は、市販のジアニリンXX〔CDI、ホスゲンまたはトリホスゲン、を用いる閉環により環化できる〕から出発し、次いでタイプXXIの中間体を得ることを介して製造できる。XXIの尿素窒素のアルキル化は、市販のアルコールを用いるミツノブ反応により、かつタイプXXIIの化合物中の塩素の置換により達成することにより式IIIの化合物を得ることができる。
Figure 2013545786
式(I)の化合物は、三価の窒素をそのN−オキシド形態物に転化するための当該技術分野で公知の方法に従い、対応するN−オキシド形態物に転化することができる。該N−オキシド化反応は、一般的に、式(I)の出発原料を適当な有機または無機の過酸化物と反応させることにより実施できる。適当な無機過酸化物は、例えば、過酸化水素、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の過酸化物(例、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム)を包含し、適当な有機過酸化物は、過安息香酸またはハロ置換過安息香酸(例、3−クロロ過安息香酸)、ペルオキソアルカン酸(例、ペルオキソ酢酸)、アルキルヒドロペルオキシド(例、t−ブチルヒドロペルオキシド)を包含する。適当な溶媒は、例えば、水、低級アルコール(例、エタノール等)、炭化水素(例、トルエン)、ケトン(例、2−ブタノン)、ハロゲン化炭化水素(例、ジクロロメタン)およびかような溶媒の混合物である。
式(I)の化合物の純粋な立体化学異性体形態物は、当該技術分野で既知の方法を適用することにより得ることができる。ジアステレオマーは、選択的な結晶化およびクロマトグラフィー技法(例、向流分配、液体クロマトグラフィー、等)のような物理的方法により分離できる。
上記の方法で製造される式(I)の化合物は、一般的に、エナンチオマーのラセミ混合物であり、該混合物は当該技術分野で既知の分離方法に従い相互に分離できる。十分に塩基または酸である式(I)のラセミ化合物は、それぞれ、適当なキラル酸またはキラル塩基により対応するジアステレオマー塩に変換できる。前記ジアステレオマー塩形態物は、続いて、例えば、選択的または分別結晶化により分離され、該エナンチオマーはアルカリまたは酸によりそれらから遊離される。式(I)の化合物のエナンチオマー形態物を分離する別法は、液体クロマトグラフィー、特に、キラル固定相を用いる液体クロマトグラフィーを包含する。前記の純粋な立体化学的異性体形態物をまた、対応する純粋は立体化学的異性体形態物の適当な出発原料から誘導できるが、ただし、この反応は立体化学的に起こることが前提条件である。仮に特定の立体異性体が望まれる場合には、好ましくは、該化合物は立体特異的製造方法により合成される。これらの方法は、有利には、エナチオマー的に純粋な出発原料を用いることができる。
さらなる態様では、本発明は本明細書で特定されるところの式(I)の化合物または本明細書で特定されるところの式(I)の化合物のいずれかの態様の化合物の治療上効果的な量および製薬学的に許容され得るキャリヤーを含んでなる製薬学的組成物に関する。この文脈上、治療上効果的な量は、感染した患者または感染するリスクのある患者において、ウイルス感染、特にRSVウイルス感染に対して予防的に作用するために、または該感染を安定させ若しくは低減させるのに十分な量である。またさらなる態様では、本発明は本明細書で特定したところの製薬学的組成物の調製方法に関し、該方法は本明細書に特定したところの式(I)の化合物または本明細書で特定されるところの式(I)の化合物のいずれかの態様の化合物の治療上効果的な量と製薬学的に許容され得るキャリヤーを密接に混合することを含んでなる。
したがって、本発明の化合物またはそのいずれかの態様は、投与目的のための種々の製薬学的剤形に配合できる。適当な組成物としては、全身的に投与する薬剤に通常用いられるすべての組成物を挙げることができる。本発明の製薬学的組成物を調製するには、有効成分としての特定の化合物、任意の酸付加塩形態物または金属複合体の有効量を、投与に望まれる調製物の形態に依存して多種多様な形態をとることができる、製薬学的に許容され得るキャリヤーと密接に混合した状態で配合される。これらの製薬学的組成物は、特に、経口、直腸、経皮、または非経口注入により投与するのに適する単一投与剤形にあることが望ましい。例えば、経口投与製剤における組成物の調製に際しては、常用の製薬学的媒質のすべて、懸濁剤、シロップ、エリキシル、乳剤および溶液のような経口液体製剤の
場合には、例えば、水、グリコール、オイル、アルコール、等など、または粉剤、ピル、カプセル剤および錠剤の場合には、澱粉、糖、カオリン、滑剤、結合剤、崩壊剤、等などの固体キャリヤーを使用することができる。これらの投与の容易性のため、錠剤およびカプセル剤が最も有利な経口投与単位製剤を表し、この場合には固体の製薬学的キャリヤー使用されることが明らかである。非経口組成物について、キャリヤーは通常、少なくとも大部分を滅菌水が占めるが、例えば、溶解性を促進するための他の成分を含めてもよい。注入可能な溶液は、例えば、生理食塩水溶液、グルコース溶液または食塩とグルコースの混合溶液中で調製できる。注入可能な懸濁剤は、適当な液体キャリヤー、懸濁剤、等を使用して調製できる。また、使用直前に液体形態の製剤に変換することを意図する固体製剤も包含される。経皮投与に適する組成物では、キャリヤーは、浸透促進剤および/または適当な湿潤剤を含んでいてもよく、より小さな割合では、どのような性質の適当な添加剤が配合されていてもよく、添加剤は皮膚に著しい悪影響を及ぼすものであってはならない。
本発明の化合物は、経口吸入または経口ガス注入により投与でき、この様式を介して投与するための当該技術分野で使用されている方法および製剤により投与される。したがって、一般的に本発明の化合物は、液体、懸濁剤または乾燥粉末の状態で肺に投与できるが、液体が好ましいものである。経口吸入または経口ガス注入による液体、懸濁剤または乾燥粉末のデリバリー用に開発される系は、本発明化合物の投与に適する。
従って、本発明はまた、口を介する吸入またはガス注入による投与に適合された、式(I)の化合物および製薬学的に許容され得るキャリヤーを含んでなる製薬学的組成物も提供する。好ましくは、本発明の化合物は噴霧型またはエアゾール型剤形の溶液の吸入を介して投与される。
容易な投与および均一な投薬のためには、前記の製薬学的組成物を単位投薬製剤に配合することが特に有利である。本明細書で使用するところの単位投薬製剤は、一元の投薬として適する物理的に個別の単位を意味し、各単位は、必要な製薬学的キャリヤーと共に所望の治療に効果を奏するものと計算された有効成分の予め決定された量を含有する。このような単位投薬製剤の例は、錠剤(切り込み線入りまたはコートされた錠剤を包含する)、カプセル剤、ピル、坐剤、粉末小包、カシェ剤、注入可能なお溶液剤もしくは懸濁剤、等、およびそれらの隔離された多重剤である。
式(I)の化合物は抗ウイルス特性を示す。本発明の化合物および方法を用いて処置できるウイルス感染症は、オルト−およびパラミクソウイルス、特に、ヒトおよびウシ呼吸合胞体ウイルス(RSV)によりもたらされる感染症を包含する。本発明の大多数の化合物は、さらに、RSVの変異株に対して活性である。加えて、本発明の多くの化合物は、有利な薬物動態プロファイルを示し、許容され得る半減期、AUCおよびピーク値を含み、不十分に早い発病および組織滞留のような好ましくない現象を欠く、生物学的利用能による魅力ある特性を有する。
本発明化合物のRSVに対するインビトロ抗ウイルス活性は、本明細書の実験部に記載されるように試験され、また、ウイルス収量低減アッセイ(virus yield reduction assay)において例証される。本発明化合物のRSVに対するインビボ抗ウルス活性は、Wyde等(Antiviral Research (1998),38,31−42)に記載されるようなコトン ラット(cotton rats)を用いる試験モデルにより例証できる。
それらの抗ウイルス特性、特に、抗RSV特性のため、式(I)の化合物またはそれらのいずれかの態様、それらのプロドラッグ、N−オキシド、付加塩、第四吸アミン、金属
複合体および立体化学異性体形態物は、ウイルス感染、特にRSV感染の体験者の治療、またはこれらの感染症の予防に有用である。一般的には、本発明の化合物はウイルス、特に呼吸合胞体ウイルスに感染した温血動物において有用であり得る。
したがって、本発明の化合物またはそれらのいずれかの態様は医薬として使用される。医薬または治療方法での上記使用は、ウイルスの感染した患者またはウイルス感染のおそれがある患者への、ウイルス感染、特にRSV感染に伴う状態を防除するのに効果的な量の全身投与を含んでなる。
本発明はまた、ウイルス感染症、特にRSV感染症の治療または予防用医薬の製造における本発明化合物またはそれらのいずれかの態様の使用にも関する。
さらに本発明は、ウイルス、特にRSVの感染した、またはウイルス、特にRSVによる感染のリスクのある温血動物の治療方法に関し、該方法は、本明細書に特定されている式(I)の化合物、または本明細書に特定されている式(I)の化合物のいずれかの態様の化合物の抗ウイルス的に効果的な量を投与することを含む。
一般的には、抗ウイルス上効果的な一日量は、体重1kg当り、0.01mg〜500mg、より好ましくは、0.1mg〜50mgである。一日中、適当な間隔で2、3、4またはそれより多くのサブ用量として必要な用量を投与するように供することできる。該サブ用量は、単位投薬製剤当り、有効成分を例えば、1〜1000mg、特に、5〜200mg含有する単位投薬製剤として処方できる。
正確な投薬量と投与頻度は、使用される式(I)の特定の化合物、治療される特定の状態、治療される状態の重篤度、年齢、体重、性別、特定の患者の疾患および物理的状態の程度、ならびに患者が摂取している当業者に周知である他の薬剤により左右される。さらに、前記効果的な一日量は、処置される患者の応答に応じおよび/または本発明の化合物を処方する医師の判断に応じ低減または増加できることが明らかである。したがって、上記の効果的な一日量の範囲は、単なる指標にすぎない。
また、他の抗ウイルス剤と式(I)の化合物の組み合わせ物を医薬として使用することもできる。こうして、本発明はまた、抗ウイルス処置における、同時、別々または連続使用のための組み合わせ製剤として、(a)式(I)の化合物および(b)他の抗ウイルス剤を含有する製品にも関する。異なる薬剤は、製薬学的に許容され得るキャリヤーと共に単一の製剤中で配合できる。例えば、本発明の化合物は、RSV感染症を治療または予防するためにインターフェロンβまたは腫瘍壊死因子αと組み合わせることができる。
本発明は、次の非限定性例を参照しながら下記に具体的に説明される。
例1
中間体の合成
式Iの目標とする化合物の合成に必要な中間体のすべては下記のスキーム6〜14に記載されるように合成される。
Figure 2013545786
ステップ1:3−(メチルスルホニル)プロパン−1−オール 6−bの合成
3−(メチルチオ)プロパン−1−オール 6−a(200g,1900mmol,CAS 505−10−2)をCHCl(2000mL)に溶解した。この混合物を0℃に冷却した。水中、m−CPBA 85%(970g,5700mmol,CAS 937−14−4)を、0〜5℃に温度を維持しながら滴下様式で加えた。添加後、混合物を25℃に温め、15時間攪拌した。反応混合物を、セライトパッドを介してろ過した。ろ液をフラッシュカラム(溶離剤:石油エーテル:酢酸エチル=3:1、次いで酢酸エチル:メタノール=10:1)により精製し、中間体6−b(75g,29%)を得た。
ステップ2:1−ブロモ−3−(メチルスルホニル)プロパン 6−cの合成
中間体6−b(75g,543mmol)をCHCl(750mL)に溶解した。混合物を0℃に冷却した。トリ臭化リン(53.6mL,570mmol)を0〜5℃に温度を維持しながら滴下様式で加えた。添加後、混合物を25℃に温め、15時間攪拌した。反応混合物を、氷水中に注いだ。分離した有機層をブライン(2x500mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、次いで減圧下でエバポレートし、表題の化合物6−cを得た(77g,71%)。H NMR (400MHz,クロロホルム−d)δppm2.25−2.40(m,2H)2.91(s,3H)3.1−3.2(m,2H)3.5−3.6(m,2H)。
ステップ3:N−(ジフェニルメチレン)−3−(メチルスルホニル)プロパン−アミン
6−dの合成
中間体6−c(27g,134mmol)をCHCN(60mL)に溶解した。ジフェニルメチルアミン(27g,148mmol)およびDIEA(19.6g,152mmol)を加えた。この混合物を4時間還流させ、次いで室温まで冷ました。混合物を25℃にて50%酢酸水溶液で中和した。水(80mL)を加えた。この混合物を、酢酸エチル(2×300mL)を用いて抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、次いで減圧下でエバポレートした。得られた残渣を石油エーテル(4×100mL)で洗浄した。混合物をメチルtert−ブチルエーテルで処理した。固体を収集し、カラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl:酢酸エチル=1:0〜10:0)により精製した。表題の化合物6−dを白色固体として得た(34g,85%)。
ステップ4:3−(メチルスルホニル)プロパン−1−アミン 6−eの合成
中間体6−d(34g,113mmol)をジオキサン(600mL)に溶解した。こ
の混合物を0〜5℃に冷やし、4N HCl/ジオキサン(120mL,480mmol)の溶液を滴下様式で加えた。添加後、混合物を25℃に温め、15時間攪拌した。この混合物をろ過した。固体を集め、ジオキサンで洗浄した。標題の生成物6−eが黄色粉末として得られた(11.5g,50%)
Figure 2013545786
4−クロロブタン−1−オール 7−a(100g,920mmol,CAS 928−51−8)を室温でCHClに溶解した。この混合物を0℃まで冷まし、次いで、イミダゾール(81.5,1200mmolおよびTBDMS−C1(152g,1010mmol)を加えた。得られた混合物を室温で4時間攪拌し、次いで、ろ過した。ろ液を10% HCl水溶液およびブラインで連続洗浄した。得られた溶液をMgSO上で乾燥し、ろ過し、次いで濃縮して標題の化合物 7−bを無色オイルとして得た(100g,50%)。
Figure 2013545786
CHCl(1500mL)中で4−アミノブタノール 8−a(50g,561mmol,CAS 13325−10−5)、イミダゾール(167g,2450mmol)およびtert−ブチルクロロジフェニルシラン(170g,618mmol、CAS 58479−61−1)を、15時間25℃で攪拌した。得られた混合物を、飽和NaHCO(2×800mL)、水(2×800mL)およびブライン(2×500mL)で連続洗浄した。有機層を分別し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、減圧下でエバポレートした。生成物 8−bがオイルとして得られた(200g,95%)。
Figure 2013545786
ステップ1:4−(メチルチオ)ブタン−1−オール 9−aの合成
4−クロロブタン−1−オール 7−a(180g,1658mmol,CAS 928−51−8)を、0〜5℃にてナトリウムチオメトキシド(656g,1965mmol,水中21%溶液)に加えた。添加後、混合物を25℃に温め,48時間攪拌した。この混合物をCHClで抽出した。分離した有機層をNaCO上で乾燥し、ろ過し、減圧下でエバポレートした。残渣を、オイルとしてアルコール 9−aを供するまで蒸留した(144.2g,72%)。
ステップ2:4−(メチルスルホニル)ブタン−1−オール 9−bの合成
中間体9−a(141g,1173mmol)をCHCl(9000mL)に溶解した。この混合物を、0〜5℃に冷やした。0〜5℃にてm−CPBA(483g,純度85%,2375mmol,CAS 937−14−4)を徐々に加えた。添加後、混合物を25℃に温め、15時間攪拌した。この混合物を、セライトパッドを介してろ過した。ろ液をフラッシュカラム(溶離剤:石油エーテル:酢酸エチル=3:1、次いで酢酸エチル:メタノール=10:1)により精製した。こうして生成物 9−b(98g,65%)を得た。
ステップ3:1−ブロモ−4−(メチルスルホニル)ブタン 9−cの合成
中間体9−b(98g,645mmol)を、CHCl(1100mL)中に溶解した。この混合物を0〜5℃に冷やした。0〜5℃でPBr(64mL,674mmol)を滴下した。添加後、混合物を25℃に温め、15時間攪拌した。この混合物を氷水に注ぎ込んだ。分別した有機層をブライン(2×500mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、減圧下でエバポレートした。生成物 9−cが得られた(84.5g,80%)。
Figure 2013545786
ステップ1:N−シクロプロピル−3−ニトロピリジン−4−アミン 10−bの合成
乾燥エタノール(800mL)中、4−メトキシ−3−ニトロピリジン 10−a(200g,1300mmol,CAS 31872−62−5)、シクロプロピルアミン(185.5g,3250mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(336g,2600mmol)の混合物を3時間還流させた。この混合物を0℃まで冷ました。ろ過により固体を集めた。このろ過ケーキを冷エタノール(150mL)で洗浄した。この固体を乾燥して標題の化合物 10−bを白色粉末として得た(167g,72%)。
ステップ2:N−シクロプロピルピリジン−3,4−ジアミン 10−cの合成
エタノール(1400mL)中で中間体10−b(167g,932mmol)を、触媒として湿潤10%PD/C(34g)を用いて一晩中20℃にて水素化した。H(3eq)の消費後、触媒をろ去し、ろ液を蒸発させた。残渣をメチルtertブチルエーテルで洗浄し,黄色粉末として化合物10−cを得た(133g,95%)。
ステップ3:1−シクロプロピル−1H−イミダゾール[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 10−dの合成
カルボニルジイミダゾール(151.8g,936mmol)を、0℃にてCHCN(1800mL)中の中間体10−c溶液に加えた。反応混合物を10℃まで加温し、1時間攪拌した。ろ過により固体を集め、CHCN(200mL)で洗浄し、標題の化合物10−dを白色粉末(101g,65%)として得た。
Figure 2013545786
化合物11−dは、出発原料として3−アミノオキセタンを用いて化合物10−dと同様に製造した。
Figure 2013545786
ステップ1:N−シクロプロピル−4−フルオロ−2−ニトロアニリン 12−bの合成
1,4−ジフルオロ−2−ニトロベンゼン 12−a(CAS 364−74−9)(15g,94.3mmol)をDMF(500mL)に溶解した。シクロプロピルアミン(7mL,100mmol)、次いでトリエチルアミン(30mL,217mmol)を加えた。得られた混合物を一晩中室温で攪拌した。混合物を水中に注ぎ込み、ジクロロメタンで抽出し、MgSO上で乾燥し、濃縮した。オレンジ色の固体をジクロロメタンとメタノールを使用するカラムクロマトグラフィーで精製し、オレンジ色の固体として中間体12−b(16g,86%)を得た。
m/z=197(M+H)H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ ppm0.63−0.68(m,2H),0.88−0.95(m,2H),2.54−2.55(m,1H),7.27−7.34(m,2H),7.84−7.90(m,1H),7.93−8.02(m,1H)。
ステップ2:N−シクロプロピル−4−フルオロベンゼン−1、2−ジアミン 12−cの合成
エタノ−ル(200mL)中の中間体12−d(16g,82mmol)を、触媒として湿潤10%PD/Cを用いて一晩中室温にて水素化した。H(3eq)の消費後、触
媒をろ去し、ろ液を蒸発させた。残渣をエタノールで洗浄し、白色固体として化合物9−cを得た(12.8g,94%)。m/z=167(M+H)
ステップ3:1−シクロプロピル−5−フルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オン 12−dの合成
カルボニルジイミダゾール(13.15g,81mmol)を、0℃にてCHCN(150mL)中の中間体12−c(12.8g,77.3mmol)溶液に加えた。反応混合物を室温まで加温し、4時間攪拌した。溶媒を除去した後、残渣をCHCl/メタノールを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡褐色固体を得、これをジエチルエーテル中ですり砕して白色固体として化合物12−d(7.4g,50%)を得た。m/z=193(M+H)
H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm0.99−1.08(m,2H)1.08−1.20(m,2H)2.89(m,1H)6.75−6.84(m,1H)6.87(dd,J=8.53,2.51Hz,1H)7.10(dd,J=8.53,4.27Hz,1H)10.33(br.S.,1H)。
Figure 2013545786
化合物13−dは、出発原料として2−フルオロニトロベンゼン 13−aを使用して化合物12−dと同様に製造した。
Figure 2013545786
化合物14−dは、出発原料として2,2−ジクロロ−3−ニトロピリジン14−aとイソプロピルアミンを使用して化合物12−dと同様に製造した。
例2
3−((5−クロロ−1−イソペンチル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 1の合成
Figure 2013545786
ステップ1:6−クロロピリジン−2,3−ジアミン 1−1の合成
Figure 2013545786
酢酸エチル(450mL)およびtert−ブタノール(50mL)の混合物に6−クロロ−3−ニトロピリジン−2−アミン(CAS 27048−04−0)(15g,86.42mmol)、塩化第一スズ脱水物(CAS 10025−69−1)(97.5g,432.1mmol)を加えた。得られた混合物を1時間60℃で攪拌した。水素化ホウ素ナトリウム(1.63g,43.21mmol)を加え、混合物をさらに60℃で追加の3時間攪拌した。反応混合物を冷却し、ロータリーエバポレータ−により酢酸エチルから抜き取った。得られた残渣を水(350mL)で希釈し、炭酸カリウム水溶液の添加によりpHを9〜10に中和した。得られた混合物を酢酸エチル(3×250mL)で抽出し、NaSOにより乾燥し、エバポレートした。残渣をEtOAc/ヘプタン 1/1の混合物中で72時間攪拌した。沈殿をろ過し、減圧下で2時間乾燥した。中間体1−1を緑がかった粉末(9.32g,75%)として集めた。m/z=144(M+H)
ステップ2:6−クロロ−N−イソプロピルピリジン−2,3−ジアミン 1−2の合成
Figure 2013545786
中間体1−1(5g,34.82mmol)を、ジクロロメタン(200mL)に溶解
し、酢酸(20滴)および4−メチルペンタナ−ル(3g,34.8mmol,CAS 1119−16−0)を加えた。得られた混合物を30分間攪拌し、次いでトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムウ(22.14g,104.5mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩中攪拌し、50%NaCO溶液をガスの発生が止まるまで滴下した。有機層を分別し、MgSO上で乾燥し、ろ過し、乾燥するまでエバポレートした。残渣をヘプタン/EtOAcから純粋なEtOAcまでを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製した。化合物1−2を白色固体として集め、真空化で一晩中乾燥した(4.8g,65%)。m/z=214(M+H)
ステップ3:(5−クロロ−1−イソペンチル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メタノール 1−3の合成
Figure 2013545786
中間体1−2(4.8g,22.46mmol)と2−ヒドロキシ酢酸(4.27g,56.2mmol)の混合物を4時間150℃で攪拌した。混合物を室温まで冷まし、注意しながら3N塩酸で処理した。得られた混合物を、アンモニア水を用いて塩基性にし、CHCl(300mL)で抽出した。有機層をMgSO上で乾燥し、次いで乾燥するまでエバポレートした。残渣をCHClからEtOAcを使用するシリカのカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物1−3を褐色固体として単離した(3.5g,61%)。
m/z=255(M+H)
ステップ4:3−((5−クロロ−1−イソペンチル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 1の合成
Figure 2013545786
乾燥THF(30mL)中、中間体1−3(0.29g,1.14mmol)、トリフェニルホスフィン(0.33g,1.25mmol)およびピリドベンゾイミダゾロン10−d(0.22g,1.25mmol)の攪拌溶液に室温でDIAD(94%,0.287mL,1.37mmol)を滴下した。反応混合物を一晩中攪拌した。反応が終了した後、混合物を乾燥するまで濃縮し、残渣を酢酸エチル/CHCl、次いでCHCl/メタノールを用いて溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体として標題の化合物1を得た(233mg,50%)。m/z=412(M+H)
H NMR (400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.95−1.06(m,2H),0.99(d,J=6.5Hz,6H),1.17(m,2H),1.52(m,1H),1.64−1.76(m,2H),2.85−2.96(m,1H),4.30−4.41(m,2H),5.37(s,2H)、7.13(d,J=5.3Hz,1H),7.23(d,J=8.5Hz,1H),7.60(d,J=8.5Hz,1H),8.35(d,J=5.3Hz,1H),8.69(s,1H)
例3
3−((5−クロロ−1−イソペンチル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−(オキセタン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 2の合成
Figure 2013545786
化合物2は、出発原料として中間体1−3と11−dを使用して化合物1と同様に製造した。m/z=428(M+H)
H NMR (400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.99(d,J=6.8Hz,6H),1.51−1.61(m,2H),1.70(m,1H),4.29−4.41(m,2H),5.07−5.18(m,4H),5.40(s,2H),5.56−5.67(m,1H),7.20(d,J=8.3Hz,1H),7.58(dd,J=5.4,0.6Hz,1H),7.60(d,J=8.3Hz,1H),8.41(d,J=5.3Hz,1H),8.75(s,1H)
例4
3−((5−クロロ−1−イソペンチル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−シクロプロピル−5−フルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オン 6の合成
Figure 2013545786
化合物6は、出発原料として中間体1−3と12−dを使用して化合物1と同様に製造した。m/z=429(M+H)
H NMR (400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.95−1.03(m,2H),0.98(d,J=6.5Hz,6H),1.09−1.17(m,2H),1.45−1.54(m,2H),1.65−1.69(m,1H),2.84−2.89(m,1H),4.34−4.42(m,2H),5.32(s,2H),6.78(ddd,J=9.5,8.7,2.4Hz,1H),7.07(dd,J=8.7,4.4Hz,1H),7.22(d,J=8.3Hz,1H),7.31(dd,J=8.4,2.4Hz,1H),7.59(d,J=8.5Hz,1H)
例5
3−((5−クロロ−1−イソペンチル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−3−シクロプロピル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オン 13の合成
Figure 2013545786
化合物13は、出発原料として中間体1−3と13−dを使用して化合物1と同様に製造した。m/z=411(M+H)
H NMR (400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.97(d,J=6.8Hz,6H),0.99−1.05(m,2H),1.10−1.17(m,2H),1.41−1.51(m,2H),1.63−1.73(m,1H),2.84−2.92(m,1H),4.32−4.41(m,2H),5.37(s,2H),7.01−7.12(m.2H),7.16−7.20(m,1H),7.22(d,J=8.3Hz,1H),7.51−7.55(m,1H),7.58(d,J=8.5Hz,1H)
例6
4−(5−クロロ−2−((1−シクロプロピル−2−オキソ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3(2H)−イル)メチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル)ブチル ピバレート 3の合成
Figure 2013545786
ステップ1:(5−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メタノール 3−1の合成
Figure 2013545786
中間体1−1(14.5g,101mmol)と2−ヒドロキシ酢酸(16g,210mmol)の混合物を4時間150℃で攪拌した。得られた混合物を60℃まで冷まし、3N HCl水溶液(70mL)で処理し、次いでアンモニア水を加えてpH7〜8の塩基性にした。混合物をろ過し、固体を集め、水およびメチルter−ブチルエーテルで洗浄した。生成物3−1を黄色粉末として集めた(17.5g,94%)。m/z=184(M+H)
ステップ2:5−クロロ−2−(トリチルオキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン 3−2の合成
Figure 2013545786
中間体3−1(17.5g,95.3mmol)とトリエチルアミン(28mL,190.6mmol)をジクロロメタン(300mL)に溶解した。次いで、トリチルクロライド40g,143mmol)を加えた。得られた混合物を、1.5時間25℃で攪拌した。反応混合物を1N 塩酸水溶液で洗浄し、ろ過した。固体を集め、ジクロロメタン(500mL)で洗浄した。ろ液を1N 塩酸水溶液(200mL)、次いで飽和NaHCO水溶液(200mL)で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥し、殆ど乾燥するまで真空下でエバポレートした。残渣をろ過した。固体を集め、ジクロロメタンで洗浄した。生成物3−2を集めた(27g,68%)。m/z=426(M+H)
ステップ3:4−(5−クロロ−2−(トリチルオキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル)ブチル ピバレート 3−3の合成
Figure 2013545786
中間体3−2(27g,63.4mmol)、4−クロロブチル ピバレート(19g,83.8mmol)に炭酸セシウム(40g,122mmol)およびヨウ化カリウム(3g,18mmol)を加えた。混合物を25℃でDMFに溶解し、次いで80℃に加温して2時間攪拌した。反応混合物を25℃に冷却し、ろ過し、ろ液を氷−水中に注ぎ込んだ。混合物を酢酸エチル(2×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、減圧下でエバポレートした。残渣をクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル:石油エーテル=1:3)により精製した。2種の異性体、化合物3−3(5g)および化合物3−4(20g)を集めた。m/z=582(M+H)
ステップ4:4−(5−クロロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル)ブチル ピバレート 3−5の合成
Figure 2013545786
中間体3−3(5g,8.6mmol)を、CHCl(50mL)中に溶解した。4N HC1/ジオキサン溶液(20mL,80mmol)を0℃で加えた。この混合物を、2時間25℃で攪拌した。反応混合物を40〜45℃にて減圧下でエバポレートした。残渣をCHCl(70mL)と共に、共蒸発させた。この残渣にジクロロメタン(70mL)を加えた。混合物をろ過し、固体を集め、メチルtert−ブチルエーテルで洗浄した。生成物3−5の塩酸塩を白色粉末として集めた(2.83g,86%)。この粉末を水(50mL)とジクロロメタン(50mL)の混合物中で溶解した。次いで、炭酸水素ナトリウム(1.02g,12mmol)を25℃で少しずつ加え、混合物を25℃で一晩中攪拌した。得られた混合物をジクロロメタンで抽出し、MgSO上で乾燥し、濃縮した。生成物3−5を白色固体として集めた。m/z=340(M+H)
ステップ5:4−(5−クロロ−2−(1−シクロプロピル−2−オキソ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3(2H)−イル)メチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル)ブチル ピバレート 3の合成
Figure 2013545786
乾燥THF(30mL)中、中間体3−5(0.4g,1.16mmol)、トリフェニルホスフィン(0.35g,1.34mmol)および化合物10−d(0.214g,1.22mmol)の攪拌溶液に室温でDIAD(94%,0.264mL,1.34mmol)を滴下した。反応混合物を一晩中攪拌した。反応が終了した後、混合物を乾燥するまで濃縮し、残渣を酢酸エチル/CHCl、次いで、CHCl/メタノールを用いて溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体として標題の化合物3を得た(360mg,60%)。
m/z=498(M+H)
H NMR (400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.97−1.04(m,2H),1.13−1.20(m,11H),1.66−1.85(m,4H),2.92(tdd,J=6.9,6.9,3.8,3.5Hz,1H),4.08(t,J=6.1Hz,2H),4.43(t,J=7.3Hz,2H),5.38(s,2H),7.13(d,J=6.0Hz,1H),7.24(d,J=8.5Hz,1H),7.64(d,J=8.5Hz,1H),8.35(d,J=5.3Hz,1H),8.75(Dd,J=0.5Hz,1H)
例7
3−((5−クロロ−1−(4−ヒドロキシブチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 14の合成
Figure 2013545786
化合物3(0.29g,0.58mmol)をTHF(15mL)中に溶解し、ヒドロキシリチウム(40mg,1.6mmol)を水(5mL)に溶解して加えた。得られた混合物を一晩中室温で攪拌した。反応混合物を水に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。有機層をMgSO上で乾燥し、濃縮した。残渣をジクロロメタンおよびメタノールを用いるカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色粉末として標題の化合物14を得た(200mg,80%)。m/z=414(M+H)
H NMR (400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.94(m,J=2.8Hz,2H),1.09(m,J=5.3Hz,2H)、1.39−1.51(m,2H),1.73(quin,J=7.6Hz,2H),3.01(tt,J=6.9,3.5Hz,1H),3.39−3.45(m,2H),4.41(t,J=7.4Hz,2H),5.47(s,2H),7.31(d,J=5.0Hz,1H),7.37(d,J=8.5Hz,1H),8.18(d,J=8.5Hz,1H),8.28(d,J=5.3Hz,1H),8.41(s,1H)。
例8
1−シクロプロピル−3−((1−イソペンチル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾ−ル−2(3H)−オン 4の合成
Figure 2013545786
ステップ1:(1−イソペンチル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メタノール 4−3の合成
Figure 2013545786
中間体4−3は、出発原料としてピリジン−2,3−ジアミン4−1を使用して中間体1−3と同様に製造した。
ステップ2:1−シクロプロピル−3−((1−イソペンチル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾ−ル−2(3H)−オン 4の合成
化合物4は、出発原料として中間体4−3と13−dを使用して化合物1と同様に製造した。
m/z=376(M+H)
H NMR (400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.96(d,J=6.5Hz,6H),0.99−1.06(m,2H),1.10−1.19(m,2H),1.37−1.51(m,2H),1.69(dquin,J=13.3,6.7,6.7,6.7,6.7Hz,1H),2.89(tt,J=6.9,3.5Hz,1H),4.26−4.44(m,2H),5.40(s,2H),7.06(m,J=8.8,7.5,1.3Hz,2H),7.14−7.23(m,2H),7.54(dd,J=7.3,1.3Hz,1H),7.62(dd,J=8.0,1.5Hz,1H),8.54(dd,J=4.8,1.3Hz,1H)
例9
1−シクロプロピル−3−((1−イソペンチル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 5の合成
Figure 2013545786
化合物5は、出発原料として中間体10−dを使用して化合物4と同様に製造した。
m/z=377(M+H)
H NMR (360MHz,クロロホルム−d)δ ppm 1.01(m,2H),0.99(d,J=6.6Hz,6H),1.13−1.21(m,2H),1.44−1.56(m,2H),1.62−1.77(m,1H),2.87−2.96(m,1H),4.30−4.40(m,2H),5.41(s,2H),7.13(d,J=5.5Hz,1H),7.21(dd,J=8.1,4.8Hz,1H),7.65(d,J=7.7Hz,1H),8.33(d,J=5.5Hz,1H)、8.54(d,J=4.8Hz,1H),8.70(s,1H)
例10
1−シクロプロピル−5−フルオロ−3−((1−イソペンチル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オン 8の合成
Figure 2013545786
化合物8は、出発原料として中間体12−dを使用して化合物4と同様に製造した。
m/z=394(M+H)
H NMR (400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.97(d,J=6.8Hz,6H),0.99−1.04(m,2H),1.08−1.18(m,2H),1.39−1.56(m,2H),1.60−1.74(m,1H),2.77−2.97(m,1H),4.25−4.46(m,2H),5.35(s,2H),6.78(m,J=9.0,2.0Hz,1H)、7.07(dd,J=8.7,4.4Hz,1H),7.20(dd,J=8.3,4.8Hz,1H),7.34(dd,J=8.4,2.4Hz,1H),7.64(dd,J=8.0,1.5Hz,1H),8.55(dd,J=4.8,1.5Hz,1H)
例11
3−((1−イソペンチル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−(オキセタン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 9の合成
Figure 2013545786
化合物9は、出発原料として中間体11−dを使用して化合物4と同様に製造した。
m/z=393(M+H)
H NMR (400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.98(d,J=6.8Hz,6H),1.48−1.59(m,2H),1.62−1.77(m,1H),4.26−4.39(m,2H),5.06−5.19(m,4H),5.43(s,2H),5.58−5.69(m,1H),7.21(dd,J=8.3,4.8Hz,1H),7.58(d,J=5.3Hz,1H),7.65(dd,J=8.0,1.5Hz,1H),8.42(d,J=5.3Hz,1H),8.55(dd,J=4.8,1.5Hz,1H),8.81(s,1H)。
例12
1−シクロプロピル−3−((1−(3−メチルスルホニル)プロピル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 7の合成
Figure 2013545786
ステップ1:N−(3−メチルスルホニル)プロピル)−2−ニトロピリジン−3−アミン 7−1の合成
Figure 2013545786
3−フルオロ−2−ニトロピリジン(0.7g,4.92mmol,CAS 54231−35−5)をDMF(30mL)に溶解した。次いで、3−(メチルスルオニル)プロパン−1−アミン塩酸6−e(0.9,5.2mmol)を加え、続けてトリエチルアミン(1.5mL,11.3mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一晩中攪拌した。混合物を水に注ぎ込み、ジクロロメタンで抽出し、MgSO上で乾燥し、濃縮した。残渣を、酢酸エチルを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製し、オレンジ色固体として中間体7−1を得た(1.2g,93%)。
m/z=260(M+H)
ステップ2:N−(3−メチルスルホニル)プロピル)ピリジン−2,3−ジアミン 7−2の合成
Figure 2013545786
THF(300mL)中で中間体7−1(1.2g,4.62mmol)を、触媒として湿潤10%Pd/C(0.5g)を用いて20℃にて水素化した。H(3eq)の消費後、触媒をろ去し、次いでろ液をエバポレートした。残渣をメチルter−ブチルエーテルで洗浄し、淡黄色粉末として標題の化合物7−2を得た(1g,94%)。m/z=230(M+H)
ステップ3:(1−(3−(メチルスルホニル)プロピル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メタノール 7−3の合成
Figure 2013545786
中間体7−2(1g,4.36mmol)とメチル2−ヒドロキシアセテート(2mL,26mmol)の混合物を一晩中130℃で攪拌した。得られた混合物を室温まで冷まし、ジクロロメタンで希釈した。得られた今後物を水に注ぎ込み、ジクロロメタンで抽出した。有機層をMgSO上で乾燥し、濃縮した。水層をエバポレートした後両残渣を混合し、ジクロロメタン/メタノールを用いるカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物7−3を白色粉末として集めた(0.43g,36%)。m/z=270(M+H)
ステップ4:1−シクロプロピル−3−((1−(3−メチルスルホニル)プロピル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 7の合成
化合物7は、出発原料として中間体7−3と10−dを使用して化合物1と同様に製造した。
m/z=427(M+H)
H NMR (400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.89−0.97(m,2H),1.03−1.12(m,2H),2.10−2.25(m,2H),3.00(s,3H),2.93−3.05(m,1H),3.19−3.27(m,2H),4.52(t,J=7.4Hz,2H),5.48(s,2H),7.29(m,J=5.0Hz,2H),8.10(dd,J=8.0,1.5Hz,1H),8.27(d,J=5.3Hz,1H)、8.38(dd,J=4.8,1.5Hz,1H),8.45(s,1H)
例13
1−シクロプロピル−3−((1−(3−メトキシプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 10の合成
Figure 2013545786
ステップ1:N−(3−メトキシプロピル)ピリジン−2,3−ジアミン 10−2の合成
Figure 2013545786
中間体10−2は、出発原料として3−メトキシプロパン−1−アミンを使用して中間体7−2と同様に製造した。
ステップ2:2−(ジエトキシメチル)−1−(3−メトキシプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン 10−3の合成
Figure 2013545786
中間体10−2(10g,34.43mmol)をエタノール(70mL)に溶解した。次いで、エチル2,2−ジエトキシアセテート(7.39mL,41.3mmol)とナトリウムエタノレート(14.14mL,37.8mmol)を加えた。得られた混合物を4日間還流した。暗色溶液を室温間で冷却し、次いで減圧下で溶媒を除去した。残渣を水(300mL)に溶解し、ジクロロメタンを加えた。混合物をジクロロメタンで抽出した。併せた有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、エバポレートさせた。残渣を酢酸エチル/ジクロロメタンで溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製した。中間体10−3を集めた(5.15g,48%)。m/z=294(M+H)
ステップ3:1−(3−メトキシプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−カルボアルデヒド 10−4の合成
Figure 2013545786
1N 塩酸水溶液中(79mL,79mmol)で中間体10−3(5.15g,17
.55mmol)を2日間60℃で攪拌した。得られた混合物を室温ませで冷まし、次いで酢酸エチルと水を加えた。NaCOの飽和溶液を加えてpHを塩基性に調節し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、減圧下でエバポレートさせた。化合物10−4を暗褐色オイルとして集めた(3g,76%)。
ステップ4:1−(3−メトキシプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メタノール 10−5の合成
Figure 2013545786
THF(40mL)およびメタノール(40mL)中の中間体10−4(3g,10.4mmol)溶液に0℃にてじょじょに水素化ホウ素ナトリウム(0.8g,21mmol)を添加した。得られた混合物を室温で一晩中攪拌した。溶媒を除去し、次いで、残渣を酢酸エチル(50mL)に溶解し、水を加えた(100mL)。得られた混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。分別した有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、減圧下でエバポレートさせた。残渣をジクロロメタン/メタノールを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製した。標題の化合物をオレンジ色のオイルとして集めた(1g,42%)。m/z=222(M+H)
ステップ5:1−シクロプロピル−3−((1−(3−メトキシプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 10の合成
化合物10は、出発原料として中間体10−5および10−dを使用して化合物1と同様に製造した。m/z=379(M+H)
H NMR (400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.88−0.97(m,2H)、1.03−1.14(m,2H),1.99(quin,J=6.3Hz,2H),3.00(tt,J=6.8,3.6Hz,1H),3.23(s,3H)、3.29(t,J=5.9Hz,2H),4.44(t,J=6.8Hz,2H),5.46(s,2H),7.26(dd,J=8.0,4.8Hz,1H),7.30(d,J=5.3Hz,1H),7.97−8.06(m,1H),8.27(d,J=5.3Hz,1H),8.33−8.39(m,1H),8.41(s,1H)。
例14
3−((1−(3−メトキシプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−(オキセタン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 12の合成
Figure 2013545786
化合物12は、出発原料として中間体11−dを使用して化合物10と同様に製造した。m/z=395(M+H)
H NMR (400MHz,DMSO−d)δ ppm 2.01(quin,J=6.3Hz,2H),3.23(s,3H),3.30(t,J=1.0Hz,2H),4.45(t,J=6.9Hz,2H),4.93−5.04(m,2H),5.09(t,J=6.7Hz,2H),5.50(s,2H),5.53−5.64(m,1H),7.26(dd,J=8.0,4.8Hz,1H),7.55(d,J=5.3Hz,1H),8.02(dd,J=8.0,1.3Hz,1H),8.32(d,J=5.3Hz,1H),8.36(dd,J=4.8,1.3Hz,1H),8.50(s,1H)。
例15
1−シクロプロピル−5−フルオロ−3−((1−(3−メトキシプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オン 15の合成
Figure 2013545786
化合物15は、出発原料として中間体12−dを使用して化合物10と同様に製造した。m/z=396(M+H)
H NMR (400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.84−0.95(m,2H),1.01−1.13(m,2H),1.97(m,J=6.3,6.3,6.3,6.3Hz,2H),2.94(m,J=6.8,6.8,3.5,3.5Hz,1H),3.23(s,3H),3.25−3.29(m,2H),4.43(t,J=6.9Hz,2H)、5.38(s,2H),6.84−6.99(m,1H),7.17(dd,J=9.2,2.4Hz,1H),7.22(dd,J=1.0Hz,1H)、7.26(dd,J=1.0Hz,1H),8.00(dd,J=8.0,1.3Hz,1H),8.36(dd,J=4.5,1.3Hz,1H)。
例16
1−シクロプロピル−3−((1−(3−フルオロプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 11の合成
Figure 2013545786
中間体11−5は、出発原料として3−フルオロプロパン−1−アミン塩酸塩(CAS
64068−31−1)および3−フルオロ−2−ニトロピリミジン(CAS 54231−35−35)を使用して中間体10−5と同様に製造した。
化合物11は、出発原料として中間体11−5および10−dを使用して化合物10と同様に製造した。m/z=337(M+H)
H NMR (400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.88−0.97(m,2H),1.02−1.11(m,2H),2.06−2.26(m,2H),3.00(dt,J=6.9,3.3Hz,1H),4.39−4.63(m,4H),5.46(s,2H),7.27(dd,J=8.2,4.6Hz,1H),7.30(d,J=5.3Hz,1H),8.04(dd,J=8.0,1.5Hz,1H),8.27(d,J=5.3Hz,1H),8.37(dd,J=4.8,1.5Hz,1H),8.41(s,1H)。
例17
3−((6−ブロモ−3−イソペンチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 16の合成
Figure 2013545786
中間体16−5は、出発原料として5−ブロモ−2−クロロ−3−ニトロピリミジン(
CAS 67443−38−3)と3−メチルブタンー1ーアミン(CAS 107−85−7)を使用して中間体10−5について記載した5ステップ合成法に従い製造した。
化合物16は、出発原料として中間体16−5および10−dを使用して化合物10と同様に製造した。m/z=456(M+H)
H NMR (360MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.97(d,J=6.6Hz,6H),0.99−1.07(m,2H),1.18−1.21(m,2H),1.54−1.62(m,2H),1.68(tt,J=13.3,6.6Hz,1H),2.93(tdd,J=6.9,6.9,3.7,3.5Hz,1H),4.39(m,J=8.1Hz,2H),5.36(s,2H),7.16(dd,J=5.1,0.7Hz,1H),8.15(d,J=2.2Hz,1H),8.34(d,J=5.1Hz,1H),8.41(d,J=1.8Hz,1H),8.57(d,J=0.7Hz,1H)。
例18
3−((6−ブロモ−3−イソペンチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−(オキセタン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 18の合成
Figure 2013545786
化合物18は、出発原料として中間体16−5および11−dを使用して化合物16と同様に製造した。m/z=472(M+H)
H NMR (400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.96(d,J=6.5Hz,6H),1.50−1.61(m,2H),1.67(m,J=6.5Hz,1H),4.26−4.49(m,2H),5.02−5.24(m,4H),5.38(s,2H),5.65(tdd,J=7.6,7.6,5.9,5.8Hz,1H),7.61(d,J=5.3Hz,1H),8.14(d,J=2.0Hz,1H),8.31−8.50(m,2H),8.66(s,1H)
例19
1−((6−ブロモ−3−イソペンチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−3−シクロプロピル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オン 30の合成
Figure 2013545786
化合物30は、出発原料として中間体16−5および13−dを使用して化合物16と同様に製造した。m/z=455(M+H)
H NMR (400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.94(d、J=6.5Hz,6H),1.00−1.07(m,2H),1.14(m,J=7.3,1.5Hz,2H),1.41−1.54(m,2H),1.66(m,J=13.4,6.6,6.6,6.6Hz,1H),2.90(tdd,J=6.9,6.9,3.8,3.5Hz,1H),4.32−4.46(m,2H)、5.34(s,2H),7.03(m,J=7.7,1.4Hz,1H),7.09(td,J=7.7,1.3Hz,1H),7.20(dd,J=7.7,0.6Hz,1H),7.28(dd,J=7.7,0.6Hz,1H),8.15(d,J=2.0Hz,1H),8.40(d,J=2.0Hz,1H)
例20
1−シクロプロピル−3−((3−イソペンチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 24の合成
Figure 2013545786
メタノール中(30mL)の中間体16(0.49g,1.09mmol)に酢酸カリウム(0.128g,1.3mmol)、チオフェノール(0.5mL)および湿潤10%Pd/C(0.2g)を加えた。この混合物を水素雰囲気下の25℃にて攪拌した。H(1eq)の消費後、触媒をろ去し、ろ液をエバポレートした。残渣を水およびジクロロメタン中に溶解した。得られた混合物をジクロロメタンで連続抽出し、MgSO上で乾燥し、濃縮した。残渣をジクロロメタン/メタノールを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製した。標題の化合物24を白色粉末として集めた(333mg,81%)。m/z=377(M+H)
H NMR (400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.97(d,J=6.8Hz,6H),1.03−1.06(m,2H),1.15−1.21(m,2H),1.51−1.60(m,2H),1.67−1.71(m,1H),2.9−2.95(m,1H),4.37,4.44(m,2H),5.38(s,1H),7.14(dd,J=5.3,0.8Hz,1H),7.22(dd,J=8.0,4.8Hz,1H),8.02(dd,J=8.2,1.4Hz,1H)、8.33(d,J=5.3Hz,1H),8.38(dd,J=4.8,1.5Hz,1H),8.58(s,1H)
例21
2−((1−シクロプロピル−2−オキソ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3(2H)−イル)メチル)−3−イソペンチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルボキシレート 26の合成
Figure 2013545786
THF(100mL)中、化合物16(1g,2.15mmol)、酢酸パラジウム(9.8mg,0.043mmol)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(35.4mg,0.086mmol)、酢酸カリウム(316mg,3.22mmol)およびメタノール(10mL)の混合物を窒素雰囲気下のオートクレーブ中に装入した。
オートクレーブを密封し、20バール(bar)の一酸化炭素に加圧し、125℃で16時間反応を行なった。反応混合物を室温に冷まし、アクロディスク(acrodisk)上でろ過した。溶媒をエバポレートし、残渣を酢酸エチル/メタノールを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製した。標題の化合物26を白色粉末として集めた(870mg,91%)。m/z=435(M+H)
H NMR (360MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.98(d,J=6.6Hz,6H),1.18(m,J=5.9Hz,2H),1.52−1.61(m,2H),1.61−1.78(m,1H),2.93(tdd,J=6.9,6.9,3.7,3.5Hz,1H),3.97(s,3H),4.35−4.50(m,2H),5.39(s,2H),7.16(d,J=5.1Hz,1H),8.35(d,J=5.1Hz,1H),8.58(s,1H),8.64(d,J=1.8Hz,1H),9.06(d,J=1.8Hz,1H)
例22
2−((1−シクロプロピル−2−オキソ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3(2H)−イル)メチル)−3−イソペンチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルボン酸 28の合成
Figure 2013545786
THF(15mL)中に化合物26(0.84g,1.89mmol)を溶解し、水(10mL)に溶解した水酸化リチウム(544mg、22.7mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一晩中攪拌した。得られた混合物のpHを塩酸の1M溶液を添加することによりpH4に調節した。次いで、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層をMgSO上で乾燥し、濃縮した。標題の化合物28を白色粉末として単離した(690mg,84%)。m/z=421(M+H)
H NMR (400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.94(d,J=5.8Hz,8H),1.081−1.12(m,2H),1.60−1.65(m,3H),3.00(br.s.,1H),4.40−4.45(m,2H),5.48(s,2H),7.30(d,J=5.3Hz,2H),8.27(d,J=5.0Hz,1H),8.39(s,1H),8.43(d,J=1.3Hz,1H),8.91(d,J=1.3Hz,1H)
例23
2−((1−シクロプロピル−2−オキソ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3(2H)−イル)メチル)−3−イソペンチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルボニトリル 27の合成
Figure 2013545786
窒素雰囲気下のジオキサン(10mL)中、化合物16(0.5,1mmol)、ジクロロ(ジフェニルホスフィノフェロセン)パラジウム(78.7mg,0.108mmol)、ジシアノ亜鉛(0.505g,4.3mmol)およびトリエチルアミン(0.6mL,4.3mmol)の混合物を125℃にてマイクロ波反応器中で1時間照射した。得られた反応混合物を室温に冷まし、次いで、ダイカライト上でろ過した。ろ液をエバポレートして乾燥させた。生成物をEtOAc/MeOH 8−2を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製した。標題の化合物27を白色固体として単離した(200mg,45%)。m/z=402(M+H)
H NMR (360MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.95−1.08(m,2H),1.03(d,J=6.2Hz,6H),1.17−1.29(m,3H),1.64−1.80(m,2H),2.91−3.05(m,1H),4.38−4.49(m,2H),5.44(s,2H),7.27−7.31(m,1H),8.17−8.33(m,1H),8.49−8.58(m,1H)、8.62(d,J=1.8Hz,1H),8.89−8.99(m,1H)
例24
3−((6−(アミノメチル)−3−イソペンチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 17の合成
Figure 2013545786
メタノール/NH(100mL)中の化合物27(125mg,0.31mmol)を、触媒としてラネーニッケル(50mg)を用いて20℃で一晩中水素化した。H(2eq)の消費後、触媒をろ去し、ろ液をエバポレートした。残渣を、ジクロロメタン/MeOH/NHを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製した。標題の化合物17を白色固体として単離した(25.5mg,20%)。m/z=406(M+H)H NMR (400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.92(d,J=6.3Hz,8H),1.03−1.13(m,2H),1.45−1.69(m,3H),2.99(tdd,J=7.0,7.0,3.6,3.5,Hz,1H),3.81(s,2H),4.26−4.41(m,2H),5.42(s,2H),7.29(dd,J=5.3,0.8Hz,1H),7.96(d,J=2.0Hz,1H),8.25(d,J=5.3Hz,1H),8.30(d,J=2.0Hz,1H),8.37(s,1H)
例25
2−((1−シクロプロピル−2−オキソ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3(2H)−イル)メチル)−3−イソペンチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イルボロン酸 23の合成
Figure 2013545786
アルゴン雰囲気下のジオキサン(20mL)中、化合物16(0.5g,1mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビス(1,3,2−ジオキサボロラン(0.382g,1.5mmol)および酢酸カリウム0.16g,1.6mmol)の混合物を室温で10分間攪拌した。得られた混合物にジクロロ(ジフェニルホスフィノフェロセン)パラジウム(39mg,0.05mmol)を加えた。得られた混合物を3時間115℃に加熱した。混合物を室温に冷まし、次いで溶媒を除去した。残渣(23−1)をアセトニトリル(40mL)に溶解し、6M塩酸水溶液(1.7mL、10mmol)を加えた。得られた混合物を2時間110℃で攪拌した。混合物を室温に冷却し、水(30mL)を加え、メタノール中の7N アンモニア溶液の添加によりpHを7に調節した。得られた混合物を濃縮し、残渣を調製HPLCにより精製した。標題の化合物23を白色固体として単離した(309mg,67%)。m/z=421(M+H)
H NMR (400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.92(d,J=6.5Hz,8H),1.08−1.16(m,2H),1.47−1.71(m,3H),2.99(tdd,J=7.0,7.0,3.6,3.5Hz,1H),4.35(m,J=7.8Hz,2H),5.43(s,2H),7.29(d,J=5.0Hz,1H),8.21(s,2H),8.25(d,J=5.3Hz,1H),8.32(d,J=1.5Hz,1H),8.38(s,1H),8.68(d,J=1.5Hz,1H)
例26
3−((6−ブロモ−3−(4−ヒドロキシブチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 19の合成
Figure 2013545786
ステップ1:5−ブロモ−N−(4−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−3−ニトロピリジン−2−アミン 19−1の合成
Figure 2013545786
CHCN(200mL)中、5−ブロモ−2−クロロ−3−ニトロピリジン(CAS
67443−38−3)(33g,101mmol)、4−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)ブタン−1−アミン 8−b(20g,84.2mmol)、炭酸カリウム(23.3g,168mmol)およびヨウ化カリウム(1.4g,8.4mmol)の混合物を20℃で15時間攪拌した。得られた混合物をCHCl(400mL)および水(400mL)で処理した。分別した水層をCHCl(2×200mL)で抽出した。併せた有機層をブライン(400mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、減圧下でエバポレートした。中間体19−1を得た(44g,90%)。m/z=530(M+H)
ステップ2:5−ブロモ−N−(4−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)ブチル)ピリジン−2,3−ジアミン 19−2の合成
Figure 2013545786
中間体19−1(48g,84mmol)を酢酸(270mL)および水(25mL)に溶解した。得られた混合物を50℃に加温した。鉄(Fe)(36.1g,647mmol)を20分かけ非常にゆっくりと混合物に加えた。この混合物を2時間50℃で攪拌し、室温まで冷ました。水(400mL)を加え、混合物を、セライトパッドを通じてろ過した。セライト上に集めた残渣を水で洗浄した。ろ液を酢酸エチル(2×300mL)で処理した。有機層を分別し、水(2×400mL)およびブライン(500mL)で洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、減圧下でエバポレートした。残渣を減圧下でトルエンと共蒸発させて中間体19−2を得た(40g,90%)。
ステップ3、4および5:(6−ブロモ−3−(4−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)ブチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メタノール 19−5の合成
Figure 2013545786
中間体19−5は、中間体19−2から出発する3ステップ合成において中間体10−5と同様に製造した。
ステップ6:3−((6−ブロモ−3−(4−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)ブチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 19−6の合成
Figure 2013545786
中間体19−6は、出発原料として中間体19−5および10−dを使用して化合物16と同様に製造した。m/z=696(M+H)
H NMR (400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.94−1.05(m,11H),1.13−1.21(m,2H),1.51−1.58(m,2H),1.73−1.91(m,2H),2.87(tdd,J=6.9,6.9,3.8,3.5Hz,1H),3.63(t,J=6.1Hz,2H),4.42(t,J=7.5Hz,2H),5.31(s,2H),7.09(dd,J=5.3,0.5Hz,1H),7.30−7.36(m,4H),7.38(m,J=7.3Hz,2H),7.55−7.65(m,4H),8.15(d,J=2.0Hz,1H),8.33(d,J=5.3Hz,1H),8.38(d,J=2.3Hz,1H),8.58(s,1H)
ステップ7:3−((6−ブロモ−3−(4−ヒドロキシブチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 19の合成
Figure 2013545786
中間体19−6(1.65g,2.32mmol)をメタノール(40mL)に溶解し、次いでフッ化アンモニウム(0.206g,5.58mmol)を加えた。得られた混合物を56時間還流下で攪拌した。本能混合物を室温まで冷まし、次いで溶媒を取り除いた。残渣をジクロロメタン/メタノールを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して白色固体として生成物を得た(1g,92%)。m/z=458(M+H)
H NMR (400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.87−0.96(m,2H),1.07(m,J=2.0Hz,2H),1.37−1.51(m,2H),1.69−1.83(m,2H),3.00(tdd,J=7.0,7.0,3.6,3.5Hz,1H),3.35−3.44(m,2H),4.37(t,J=7.5Hz,2H),4.44(t,J=5.1Hz,1H),5.45(s,2H),7.29(dd,J=5.3,0.8Hz,1H),8.26(d,J=5.3Hz,1H),8.32(d,J=2.0Hz,1H),8.37(d,J=0.5Hz,1H),8.44(d,J=2.0Hz,1H)
例27
3−((6−ブロモ−3−(4−ヒドロキシブチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−(オキセタン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 20の合成
Figure 2013545786
ステップ1:3−((6−ブロモ−3−(4−tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)ブチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−(オキセタン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 20−1の合成
Figure 2013545786
中間体20−1は、出発原料として中間体19−5および11−dを使用して中間体19−6と同様に製造した。m/z=712(M+H)
H NMR (400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 1.01(s,9H)、1.56(s,2H),1.86(m,J=7.6,7.6,7.6,7.6Hz,2H),3.64(t,J=6.1Hz,2H),4.40(t,J=7.4Hz,2H),5.03−5.13(m,4H),5.33(s,2H),5.51−5.63(m,1H),7.31−7.37(m,4H),7.39(d,J=7.0Hz,2H),7.54−7.58(m,1H),7.61(dd,J=8.0,1.5Hz,4H),8.15(d,J=2.0Hz,1H),8.39(d,J=2.0Hz,1H),8.41(d,J=5.3Hz,1H),8.66(s,1H)
ステップ2:3−((6−ブロモ−3−(4−ヒドロキシブチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−(オキセタン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 20の合成
Figure 2013545786
中間体20は、出発原料として中間体20−1を使用して化合物19と同様に製造した。m/z=474(M+H)
H NMR (400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 1.56−1.67(m,2H),1.86(qd,J=7.6,7.4Hz,2H),2.22(br.s,1H),3.69(t,J=6.0Hz,2H),4.38−4.51(m,2H),5.04−5.21(m,4H),5.40(s,2H),5.62(tt,J=7.7,5.8Hz,1H),7.61(dd,J=5.4,0.6Hz,1H),8.16(d,J=2.3Hz,1H),8.32−8.49(m,2H),8.73(d,J=0.5Hz,1H)
例28
3−((6−クロロ−3−(4−ヒドロキシブチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 21の合成
Figure 2013545786
ステップ1:3−((3−(4−tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)ブチル)−6−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 21−2の合成
Figure 2013545786
中間体21−1は、出発原料として2,5−ジクロロ−3−ニトロピリジン(CAS 21427−62−3)を使用する5ステップ合成による中間体19−5と同様に製造した。
中間体21−2は、出発原料として中間体21−1および10−dを使用すて中間体19−6と同様に製造した。
m/z=652(M+H)
H NMR (400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.97−1.04(m,11H),1.13−1.21(m,2H),1.46−1.64(m,2H),1.82−1.91(m,2H),2.88(tdd,J=7.0,7.0,3.6,3.5Hz,1H),3.63(t,J=6.1Hz,2H),4.43(t,J=7.4Hz,2H),5.31(s,2H),7.09(d,J=5.3Hz,1H),7.29−7.36(m,4H),7.38(m,J=7.3Hz,2H),7.60(dd,J=7.9,1.4Hz,4H),8.00(d,J=2.0Hz,1H),8.30(d,J=2.0Hz,1H),8.33(d,J=5.3Hz,1H),8.59(s,1H)
ステップ2:3−((6−クロロ−3−(4−ヒドロキシブチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,
5−c]ピリジン−2(3H)−オン 21の合成
Figure 2013545786
化合物21は、出発原料として中間体21−2を使用して中間体19と同様に製造した。
m/z=414(M+H)
H NMR (400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.98−1.06(m、2H),1.17−1.21(m,2H),1.64−1.68(m,2H),1.84−1.91(m,2H),2.36−2.41(m,1H),2.95−3.01(tdd,J=7.0,7.0,3.6,3.5Hz,1H),3.71(q,J=5.9Hz,2H),4.41−4.50(m,2H),5.37(s,2H),7.15(dd,J=5.3,0.8Hz,1H),8.02(d,J=2.0Hz,1H),8.32(d,J=2.0Hz,1H),8.35(d,J=5.3Hz,1H),8.66(d,J=0.8Hz,1H)
例29
1−シクロプロピル−3−((6−フルオロ−3−(4−ヒドロキシブチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 22の合成
Figure 2013545786
ステップ1:5−フルオロ−3−ニトロピリジン−2−イル 4−メチルベンゼンスルホネート22−1の合成
Figure 2013545786
ジクロロメタン(1000mL)中5−フルオロ−3−ニトロピリジン−2−オール(24.2g,153mmol、CAS 136888−20−3)、トシルクロライド(33.4g,176mmol)の混合物に、トリエチルアミン(44mL,304mmol)を窒素雰囲気下の室温で添加した。添加終了時にDMAP(3.7g,30mmol)を加えた。得られた混合物を16時間25℃で攪拌した。ジクロロメタン(500mL)を加え、混合物を1Nの塩酸水溶液(2×500mL)およびブライン(500mL)で続けて洗浄した。分別した水層をCHCl(400mL)で抽出した。併せた有機層をNaSO上で乾燥し、シリカパッド(50g)を通じてろ過した。ろ液をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:CHCl)により精製し、中間体22−1を得た(34g,67%)。
ステップ2:N−(4−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)ブチル−5−フルオロ−3−ニトロピリジン−2−アミン 22−2の合成
Figure 2013545786
中間体22−2は、出発原料として中間体22−1および8−bを使用して中間体19−1と同様に製造した。
ステップ3、4、5、6および7:3−((3−(4−tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)ブチル)−6−フルオロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 22−7の合成
Figure 2013545786
中間体22−7は、出発原料として中間体22−2を使用する5ステップにおいて中間体19−5と同様に製造した。m/z=635(M+H)
H NMR (400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.95−1.12(m,2H),1.00(s,9H),1.09−1.17(m,2H),1.52−1.64(m,2H),1.76−1.89(m,2H),2.88(tdd,J=7.0,7.0,3.6,3.5Hz,1H),3.64(t,J=6.3Hz,2H),4.43(t,J=7.4Hz,2H),5.31(s,2H),7.09(dd,J=5.3,0.8Hz,1H),7.30−7.42(m,6H),7.58−7.64(m,4H),7.72(dd,J=8.7,2.6Hz,1H),8.24(dd,J=2.5,1.8Hz,1H),8.33(d,J=5.3Hz,1H),8.60(s,1H)
ステップ8:1−シクロプロピル−3−((6−フルオロ−3−(4−ヒドロキシブチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 22の合成
Figure 2013545786
中間体22は、出発原料として中間体22−7を使用して化合物19と同様に製造した。m/z=397(M+H)
H NMR (400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.99−1.07(m,2H),1.14−1.21(m,2H),1.65(quin,J=6.6Hz,2H),1.85(qd,J=7.5,7.3Hz,2H),2.48(t,J=5.3Hz,1H),2.95(tdd,J=7.0,7.0,3.6,3.5Hz,1H),3.71(m,J=4.0Hz,2H),4.41−4.51(m,2H),5.37(s,2H),7.15(dd,J=5.3,0.8Hz,1H),7.74(dd,J=8.5,2.5Hz,1H),8.26(dd,J=2.5,1.8Hz,1H),8.34(d,J=5.5Hz,1H),8.66(d,J=0.5Hz,1H)
例30
4−クロロ−3−((3−イソペンチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−イソプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 25の合成
Figure 2013545786
ステップ1:N−イソペンチル−3−ニトロピリジン−2−アミン 25−1の合成
Figure 2013545786
中間体25−1は、市販の2−クロロ−3−ニトロピリジン(CAS 5470−18−8)とイソペンチルアミン(CAS 107−85−7)を使用して中間体7−1と同様に製造した。
m/z=210(M+H)
ステップ2:N−イソペンチルピリジン−2,3−ジアミン 25−2の合成
Figure 2013545786
中間体25−2は、出発原料として中間体25−1を使用して中間体7−2と同様に製
造した。m/z=178(M+H)
ステップ3:3−イソペンチル−2−(トリクロロメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン 25−3の合成
Figure 2013545786
中間体25−2(17.5g,97.6mmol)を、酢酸(220mL)に溶解した。得られた混合物にメチル2,2,2−トリクロロアセトイミデート(CAS 2533−69−9)(12.13mL,97.6mmol)を迅速に加えた。得られた混合物を48時間50℃にて攪拌した。この混合物を室温まで冷まし、氷/水溶液上に注ぎ込んだ。炭酸ナトリウムの添加によりpHをpH=5に調節した。得られた混合物をジクロロメタン(3×100mL)で抽出した。併せた有機層を飽和NaHCO溶液で連続して洗浄し、MgSO上で乾燥し、エバポレートした。残渣を溶離液としてCHCIからCHCl/EtOAcを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製し、真空下で乾燥すると固体になるオイルを得た(23g,77%)。m/z=307(M+H)
ステップ4:メチル 3−イソペンチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−カルボキシレート 25−4の合成
Figure 2013545786
MeOH(400mL)中に中間体25−3(20g,65.22mmol)を溶解し、炭酸ナトリウム(6.9g,65.22mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、ナトリウムメタノラート(25%,6mL,26.1mmmol)を加えた。得られた混合物を48時間還流した。この混合物を室温まで冷まし、ろ過した。ろ液を乾燥するまでエバポレートした。残渣を溶離液としてCHClからCHCl/EtOAc 1/1までを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製した。エバポレーション後に中間体25−4を白色粉末として単離した(9.52g,59%)。m/z=248(M+H)
ステップ5:(3−イソペンチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メタノール 25−5の合成
Figure 2013545786
乾燥THF(125mL)中に中間体25−4(9.52g,38.5mmol)を溶解した。混合物を氷浴中で0℃に冷却した。水素化アルミニウムリチウム(1.46g,38.5mmol)を小分けしながら加えた。得られた混合物を0℃で10分間攪拌し、次いで室温で一晩中攪拌した。反応混合物に飽和NaHCO溶液(10mL)を滴下した。得られた混合物を室温で1時間攪拌した。次いで、EtOAc(200mL)を加えた。有機層を水(100mL)で洗浄した後、MgSO上で乾燥し、エバポレートした。残渣を溶離液としてEtOAc/MeOH/NH 9/1を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製した。エバポレーション後、白色粉末として中間体25−5を単離した(0.58g,7%)。m/z=220(M+H)
ステップ6:4−クロロ−3−(3−イソペンチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−イソプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 25の合成
Figure 2013545786
化合物25は、出発原料として中間体25−5および14−dを使用して化合物10と同様に製造した。m/z=414(M+H)
H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 1.04(d,J=6.4Hz,6H),1.59(d,J=7.0Hz,6H),1.68−1.85(m,3H),4.37−4.44(m,2H),4.76(spt,J=7.1Hz,1H),5.66(s,2H),7.10(d,J=5.5Hz,1H),7.15(dd,J=8.0,4.7Hz,1H),7.88(dd,J=8.0,1.6Hz,1H),8.09(d,J=5.5Hz,1H),8.34(dd,J=4.8,1.5Hz,1H)
3−(3−イソペンチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−イソプロピル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−カルボニトリル 29の合成
Figure 2013545786
窒素雰囲気下のDMF(3mL)中、化合物25(0.075g、0.182mmol)、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(41mg,0.036mmol)およびジシアノ亜鉛(0.042g,0.363mmol)の混合物をマイクロ波反応器中170℃にて30分間照射した。得られた混合物を室温まで冷まし、次いでアクロディスク(acrodisk)フィルターを介してろ過し、乾燥するまでエバポレートした。残渣をEtOAcを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製した。標題の化合物29を白色固体として単離した(60mg,81%)。
m/z=404(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.00(d,J=6.6Hz,6H),1.52(d,J=7.0Hz,6H),1.68(spt,J=6.6Hz,1H),1.74−1.83(m,2H),4.38−4.46(m,2H),4.74(spt,J=7.2Hz,1H),5.71(s,2H),7.23(dd,J=8.0,4.7Hz,1H),7.81(d,J=5.3Hz,1H),7.94(dd,J=8.0,1.6Hz,1H),8.34(dd,J=4.9,1.4Hz,1H),8.37(d,J=5.3Hz,1H)
例31
1−シクロプロピル−3−(1−イソペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 33の合成
Figure 2013545786
化合物33は、出発原料として4−クロロ−3−ニトロピリジン(CAS 13091−23−1)およびイソペンチルアミン(CAS 107−85−7)を使用して化合物7と同様に製造した。m/z=377(M+H)
H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.99(d,J=6.6Hz,6H),1.00−1.05(m,2H),1.13−1.23(m,2H),1.44−1.55(m,2H),1.65−1.78(m,1H),2.86−2.98(m,1H),4.28−4.36(m,2H),5.38(s,2H),7.14(dd,J=5.4,0.7Hz,1H),7.25(d,J=1.2Hz,1H),8.34(d,J=5.3Hz,1H),8.43(d,J=5.7Hz,1H),8.64(s,1H),9.08(d,J=1.0Hz,1H)
例32
1−シクロプロピル−3−(1−イソペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オン 31の合成
Figure 2013545786
化合物31は、最後のステップにおいて出発原料として中間体13−dを使用して化合物33と同様に製造した。m/z=376(M+H)
H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.96(d,J=6.5Hz,6H),0.99−1.07(m,2H),1.08−1.20(m,2H),1.37−1.48(m,2H),1.68(dquin,J=13.3,6.7,6.7,6.7,6.7Hz,1H),2.90(tdd,J=6.9,6.9,3.8,3.5Hz,1H),4.25−4.41(m,2H),5.37(s,2H),7.07−7.15(m,2H),7.16−7.23(m,1H),7.25(dd,J=5.8,1.0Hz,1H),7.32−7.43(m,1H),8.41(d,J=5.8Hz,1H),9.09(d,J=0.8Hz,1H)
例33
1−シクロプロピル−5−フルオロ−3−(1−イソペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オン 32の合成
Figure 2013545786
化合物32は、最後のステップにおいて出発原料として中間体12−dを使用して化合物33と同様に製造した。m/z=394(M+H)
H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.97(d,J=6.5Hz,6H),1.00−1.05(m,2H),1.10−1.17(m,2H),1.40−1.50(m,2H),1.70−1.73(m,1H),2.88−3.02(m,1H),4.29−4.39(m,2H),5.33(s,2H),6.74−6.84(m,1H),7.09(dd,J=8.5,4.5Hz,1H),7.19(dd,J=8.5,2.3Hz,1H),7.24−7.27(m,1H),8.42(d,J=5.5Hz,1H),9.10(s,1H)
例34
3−((1−イソペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)メチル−1−(オキセタン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 36の合成
Figure 2013545786
化合物36は、最後のステップにおいて出発原料として中間体11−dを使用して化合物33と同様に製造した。m/z=393(M+H)
3−((1−(4−ベンジルオキシ)ブチル)−4−クロロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)メチル−1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 38の合成
Figure 2013545786
ステップ1:1−(4−ベンジルオキシ)ブチル)−4−クロロ−2−(ジエトキシメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン 38−2の合成
中間体38−1は、出発原料として2,4−ジクロロ−3−ニトロピリジン(CAS 5975−12−2)および4−アミノブタ−1−オール(CAS 13325−10−5)を使用する2ステップにおいて中間体10−3と同様に製造した。
Figure 2013545786
乾燥THF(100mL)中で攪拌し、0℃に冷却した中間体38−1(8.05g,24.55mmol)溶液に、臭化ベンジル(3.06mL,25.8mmol)、ヨウ化テトラブチルアンモニウム(90.7mg,0.24mmol)を加えた。得られた混合物に水素化ナトリウム(1.08g,27.02mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一晩中攪拌した。溶媒を除去し、残渣をジクロロメタン(200mL)に溶解した。得られた混合物を氷/水中に注ぎ込み、10分間攪拌した。有機層を分別し、水層をジクロロメタン(2×100mL)で抽出した。併せた有機層をNaSO上で乾燥し、エバポレートした。残渣をEtOAcを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製した。標題の中間体38−2を黄色オイルとして単離した(8.75g,85%)。m/z=419(M+H)
化合物38は、出発原料として中間体38−2を使用する3ステップにおいて化合物10と同様に製造した。m/z=504(M+H)
H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.94−1.02(m,2H),1.13−1.21(m,2H),1.59−1.76(m,4H),2.88(tdd,J=7.0,7.0,3.6,3.5Hz,1H),3.45(t,J=5.5Hz,2H),4.35(t,J=7.4Hz,2H),4.44(s,2H),5.40(s,2H),7.01−7.09(m,1H),7.18(d,J=5.8Hz,1H),7.22−7.37(m,5H),8.15(d,J=5.8Hz,1H),8.33(d,J=5.3Hz,1H),8.68(d,J=0.5Hz,1H)
例35
1−シクロプロピル−3−((1−(4−ヒドロキシブチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 35の合成
Figure 2013545786
メタノール(100mL)中の中間体38(0.5g,0.99mmol)に、酢酸カリウム(0.146,1.5mmol)および湿潤10%Pd/C (0.2g)を加えた。反応混合物を水素雰囲気下の25℃にて攪拌した。H(1eq)の消費後、触媒をろ去し、ろ液をエバポレートした。残渣を水およびジクロロメタンに溶解した。得られた混合物を連続的にジクロロメタンで抽出し、MgSO上で乾燥し、濃縮した。残渣を、ジクロロメタン/メタノールを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製した。標題の化合物35を白色粉末として集めた(125mg,31%)。m/z=379(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.86−0.99(m,2H),1.08(m,J=5.3Hz,2H),1.37−1.54(m,2H),1.71(ddd,J=14.6,7.7,7.4Hz,2H),3.01(tt,J=6.9,3.2Hz,1H),3.37−3.48(m,2H),4.38(t,J=7.4Hz,2H),4.48(t,J=5.0Hz,1H),5.45(s,2H),7.29(d,J=5.3Hz,1H),7.66(d,J=5.5Hz,1H),8.26(d,J=5.3Hz,1H),8.34(d,J=5.5Hz,1H),8.39(s,1H),8.87(s,1H)
例36
1−シクロプロピル−3−((4−(ジメチルアミノ)−1−(4−ヒドロキシブチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 37の合成
Figure 2013545786
化合物38(0.5g,0.99mmol)をマイクロ波チューブ中に置き、ジメチルアミン(MeOH中2M溶液、10mL)を加えた。得られた混合物を4時間マイクロ波オーブンで125℃に加熱した。反応混合物を室温に冷まし、次いで乾燥するまでエバポレートした。中間体37−1を含有する残渣(510mg)をメタノール(50mL)に溶解し、酢酸カリウム(0.195g,1.99mmol)および湿潤10%Pd/C(0.2g)を加えた。反応混合物を水素雰囲気下の50℃で48時間攪拌した。H(1eq)の消費後、触媒をろ去し、エバポレートした。残渣を水とジクロロメタンの混合物中に溶解した。得られた混合物を連続的にジクロロメタンで抽出し、MgSO上で乾燥し、濃縮した。残渣をジクロロメタン/メタノールを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製した。標題の化合物37を白色粉末として集めた(140mg,32%)。m/z=422(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.86−0.93(m,2H),1.07−1.12(m,2H),1.33−1.44(m,2H),1.48−1.62(m,2H),2.97(tdd,J=7.0,7.0,3.6,3.5Hz,1H),3.33(s,6H),3.3−3.38(m,2H),4.22(t,J=7.5Hz,2H),4.43(t,J=4.9Hz,1H),5.34(s,2H),
6.80(d,J=5.5Hz,1H),7.26(d,J=5.3Hz,1H),7.78(d,J=5.8Hz,1H),8.23(d,J=5.3Hz,1H),8.44(s,1H)
例37
1−シクロプロピル−3−((3−イソペンチル−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 34の合成
Figure 2013545786
ステップ1:3−(イソペンチルアミノ)−4−ニトロピリジン 1−オキシド 34−1の合成
Figure 2013545786
3−ブロモ−4−ニトロピリジン 1−オキシド(CAS 1678−49−5,10g,46mmol)をエタノール(400mL)に溶解した。得られた混合物に3−メチルブタン−1−アミン(21.8g,250mmol)をゆっくりと加えた。反応混合物を室温で一晩中攪拌し、減圧下で濃縮した。残渣をCHCl(500mL)中に溶解し、飽和NaHCO(500mL)水溶液で洗浄した。併せた水層をCHCl(3×150mL)で抽出した。併せた有機層をNaSO上で乾燥し、濃縮して中間体34−1を得た(9.8g,94%)。
ステップ2: N−イソペンチルピリジン−3,4−ジアミン 34−2の合成
Figure 2013545786
メタノール(600mL)中の中間体34−1(15g,66mmol)を、触媒としてラネーNi(6g)を用いて20℃で一晩中水素化(1 atm)した。H(4eq.)の消費後、触媒をろ過することによりろ去した。ろ液をピンク色の残渣になるまで濃縮し、この残渣をtert−ブチルメチルエーテルおよびCHCNで洗浄して中間体34−2を得た(7g,59%)。
化合物34は、出発原料として中間体34−2を使用する4ステップ合成において化合物10と同様に製造した。m/z=377(M+H)
H NMR(360MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.9−1.1(m,2H),1.00(d,J=6.6Hz,6H),1.13−1.23(m,2H),1.49−1.63(m,2H),1.66−1.82(m,1H),2.85−3.00(m,1H),4.33−4.50(m,2H),5.38(s,2H),7.15(d,J=5.5Hz,1H),7.67(d,J=5.5Hz,1H),8.34(d,J=5.1Hz,1H),8.45(d,J=5.5Hz,1H),8.64(s,1H),8.78(s,1H)
例38
3−((5−クロロ−1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル−1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 39の合成
Figure 2013545786
ステップ1:(5−クロロ−1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メタノール 39−3の合成
これは、出発原料として1−1および4,4,4−トリフルオロブタナールを使用して中間体1−3と同様に製造した。
Figure 2013545786
ステップ2:
化合物39は、出発原料として中間体39−3および10−dを使用して化合物1と同様に製造した。m/z=451(M+H)+。
H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 1.00(s,2H),1.12−1.23(m,2H),1.83−1.99(m,2H),2.12−2.31(m,2H),2.91(spt,J=3.50Hz,1H),4.38−4.54(m,2H),5.38(s,2H),7.13(dd,J=5.27,0.50Hz,1H),7.27(d,J=8.28Hz,1H),7.61(d,J=8.53Hz,1H),8.36(d,J=5.27Hz,1H),8.77(s,1H)
例39
3−((5−クロロ−1−(4−フルオロブチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル−1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 40の合成
Figure 2013545786
化合物40は化合物14の2ステップフッ素化により作製した。
Figure 2013545786
化合物14(5.4g,13.1mmol)およびDABCO(4.4g,39.2mmol)を乾燥CHCl(50mL)に加え、得られた溶液をN下、0℃で攪拌した。0℃にてこの混合物にTos−Cl(5.0g,26.2mmol)を小分けしながら加えた。混合物を2時間15℃で攪拌した。混合物を1N HCl(2×20mL)、飽和NaHCO(40mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、乾燥するまでエバポレートした。7.3gの生成物が白色粉末として得られた(純度85%、収率98%)。このトシル化中間体(7.3g,12.9mmol)をCHCN(HPLCグレード、70mL)に加えた。この混合物にTBAF(6.7g,25.7mmol、トルエンとの共蒸発により乾燥された)を加えた。混合物を15分間還流した。溶媒を減圧下で除去した。水(200mL)を前記混合物に加え、混合物をCHCl(2×200mL)で抽出した。抽出物を併せ、減圧下で濃縮した。得られた残渣を予め得られていた生成物(純度80%)の11gと併せ、次いで高性能液体クロマトグラフィー(CI8、溶離液:緩衝剤としてTFAの0.5%を含む、CHCN/H0の15/85から35/65まで)により精製した。回収したフラクションを併せ、NaHCOで中和した。有機溶媒を減圧下で除去した。混合物をろ過し、固体をHO(200mL)で洗浄した。高真空化で乾燥した後、3.075gの生成物が白色粉末として得られた(純度 98%)。m/z=415(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.88−0.96(m,2H)1.07(m,J=5.02Hz,2H)1.60−1.85(m,4H)2.99(tt,J=6.96,3.58Hz,1H)4.45(m,J=5.65,5.65Hz,4H)5.46(s,2H)7.30(d,J=5.27Hz,1H)7.36(d,J=8.28Hz,1H)8.19(d,J=8.53Hz,1H)8.27(d,J=5.27Hz,1H)8.41(s,1H)。
例40
1−シクロプロピル−3−((1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 41の合成
Figure 2013545786
化合物41は、化合物39のPd触媒還元により製造した。
Figure 2013545786
化合物39(1000mg,2.22mmol)を30mL MeOHに溶解し、Pd/C(10%)およびKOAc(218mg,2.22mol)を加えた。この混合物をH下に置き、一晩中水素化した。混合物をセライトのプラグ(plug)上でろ過し、エバポレートした。化合物41を、溶離液としてCHC1からCHCl/MeOH(NH) 9−1までを使用するシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製した。エバポレーション後、550mg(収率59%)の化合物41が純度99%の白色固体として得られた。m/z=417(M+H)
H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.93−1.05(m,2H),1.18(s,2H),1.91(s,2H),2.12−2.31(m,2H),2.91(tt,J=6.93,3.48Hz,1H),4.46(t,J=7.80Hz,2H),5.42(s,2H),7.14(d,J=5.27Hz,1H),7.25(dd,J=8.28,4.77Hz,1H),7.66(dd,J=8.16,1.38Hz,1H),8.36(d,J=5.27Hz,1H),8.59(dd,J=4.77,1.51Hz,1H),8.80(s,1H)。
例41
1−シクロプロピル−3−((1−(4−フルオロブチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 42の合成
Figure 2013545786
化合物42は、出発原料として中間体42−5および10−dを使用して化合物11と同様に製造した。
Figure 2013545786
30mLの乾燥THF中(1−(4−フルオロブチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メタノール 42−5(958mg,4.3mmol)、1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 10−d(950mg,5.15mmol)およびトリフェニルホスフィン(1350mg,5.15mmol)の懸濁液に、(E)−ジイソプロピル ジアゼン−1,2−ジカルボキシレート(1.26mL,6.43mmol)を室温にて加えた。反応混合物を室温で16時間攪拌した。沈殿物をろ別し、ジエチルエーテルで数度洗浄して、標題の生成物を白色粉末として得た(1036mg,63%)。m/z=381(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.88−0.96(m,2H)1.04−1.12(m,2H)1.60−1.86(m,4H)3.00(tt,J=6.78,3.26Hz,1H)4.34−4.56(m,4H)5.45(s,2H)7.27(dd,J=8.16,4.64Hz,1H)7.30(d,J=5.27Hz,1H)8.08(d,J=7.28Hz,1H)8.26(d,J=5.27Hz,1H)8.37(d,J=4.02Hz,1H)8.42(s,1H)
中間体42−5は、出発原料として4−フルオロブタン−1−アミンのTFA塩および3−フルオロ−2−ニトロピリジンを使用して中間体11−5と同様に製造した。
例42
1−シクロプロピル−3−((1−(4,4−ジフルオロブチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 43の合成
Figure 2013545786
この化合物は、出発原料として中間体43−5および10−dを使用して化合物11と同様に製造した。
Figure 2013545786
14mLの乾燥THF中の(1−(4,4−ジフルオロブチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メタノール 43−5(470mg,1.9mmol)、1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 10−d(431mg,2.3mmol)およびトリフェニルホスフィン(613mg,2.3mmol)の懸濁液に、(E)−ジイソプロピル ジアゼン−1,2−ジカルボキシレート(0.6mL,2.9mmol)を室温にて加えた。反応混合物を室温で16時間攪拌した。沈殿物をろ別し、ジエチルエーテルで数度洗浄して、標題の生成物を白色粉末として得た(450mg,58%)。m/z=399(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.88−0.96(m,2H)1.04−1.12(m,2H)1.79−1.99(m,4H)2.99(tt,J=7.00,3.54Hz,1H)4.43(t,J=7.28Hz,2H)5.46(s,2H)6.11(tt,J=57.00,4.30Hz,1H)7.24−7.34(m,2H)8.09(dd,J=8.28,1.51Hz,1H)8.27(d,J=5.27Hz,1H)8.38(dd,J=4.77,1.51Hz,1H)8.43(s,1H)
中間体43−5は、出発原料として4,4−ジフルオロブタン−1−アミン塩酸塩および3−フルオロ−2−ニトロピリジンを使用して中間体11−5と同様に製造した。
4,4−ジフルオロブタン−1−アミン塩酸塩 15−eは下記スキーム15に記載されるように製造できる。
Figure 2013545786
ステップ1:2−(4,4−ジエトキシブチルカルバモイル)安息香酸 15−aの合成
THF(100mL)中のイソベンゾフラン−1、3−ジオン(10.5g,70.889mmole)、DMAP(824mg,0.1eq)およびトリエチルアミン(10.323mL,1.1eq)の溶液に、4,4−ジエトキシブタン−1−アミン(12.095g,1eq)を0℃で10分かけて滴下した。次に、反応混合物を室温まで加温し、一晩中攪拌した。この反応混合物を真空下で濃縮することにより化合物15−a(20.9g,定量的収率)を生成した。この生成物は精製することなく次のステップで使用した。m/z=308(M−H)
ステップ2:2−(4,4−ジエトキシブチル)イソインドリン−1、3−ジオン 15−bの合成
酢酸無水物(95mL)中で2−(4,4−ジエトキシブチルカルバモイル)安息香酸
15−a(20.8g,67.235mmole)と酢酸ナトリウム(2.757g,0.5eq)の混合物を3時間110℃にて加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷まし、700mLの氷−水中に注ぎ込んだ。2時間の撹拌後、次にそれをEtOAcで抽出した。併せた有機層を飽和MaHCO3水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、乾燥するまでエバポレートして所望の生成物15−b(19.6g,定量的収率)を得た。この生成物は次の反応にそのまま使用した。
ステップ3:4−(1、3−ジオキソイソインドリン−2−イル)ブタナール 15−cの合成
THF(130mL)中の2−(4,4−ジエトキシブチル)イソインドリン−1,3−ジオン 15−b(19.6g,67.274mmole)溶液に、PTSA・一水和物(734mg,0.05eq)および水(17mL,14eq)を加えた。この反応混合物を72時間室温で撹拌した。次に、水(3mL)およびPTSA・一水和物(150mg)を加え、一晩中撹拌し続けた。次に、反応混合物を300mLのEtOAcで希釈し、NaHCO、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、乾燥するまでエバポレートした。粗生成物を溶離液としてEtOAcを使用するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、静置すると固化する褐色オイルとして所望の化合物15−cの14gを得た(収率95%)。
H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ ppm2.03 (quin,J=7.1Hz,2H),2.54(td,J=7.3Hz,2H),3.75(t,J=
6.8Hz,2H),7.70−7.74(m,2H),7.79−7.92(m,2H),9.78(t,J=l.lHz,1H)。
ステップ4:2−(4,4−ジフルオロブチル)イソインドリン−1.3−ジオン 15−dの合成
室温のCHCl(90mL)中ジエチルアミノジフルオロスルホニウム テトラフルオロボレート(3.162g,13.81mmole)の撹拌懸濁液に、4−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)ブタナール 15−c(2g,9.207mmole)およびトリエチルアミン 三塩酸(2.226g,1.5eq)を加えた。この混合物をN雰囲気下で一晩中撹拌した。100mLの飽和NaHCO溶液を加え、ガスの発生が止まるまで、10分間撹拌した。次いで、反応混合物を150mLのDCM(2×)で抽出した。併せた有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、乾燥するまでエバポレートした。粗生成物を溶離液としてDCMを使用するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して黄色がかったオイルとして所望の化合物15−dの16g(収率72%)を得た。m/z=240(M+H)
H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 1.78−1.99(m,4H),3.75(t,J=6.8Hz,2H),5.86(tt,J=56.5,3.Hz),7.68−7.77(m,2H),7.81−7.90(m,2H)。
ステップ5:4,4−ジフルオロブタン−1−アミン 15−eの合成
20mLのEtOH中、2−(4,4−ジフルオロブチル)イソインドリン−1,3−ジオン 15−d(8g,33.442mmole)およびヒドラジン(1.788mL,1.1eq、水中1.0M)の溶液を2時間還流下で加熱した。次いで、混合物を氷浴で冷却した。得られた2,3−ジヒドロフタラジン−1,4−ジオンの沈殿を、ろ去し、ろ液を真空下で濃縮して、所望の化合物15−e(3.6g)を得た。この化合物は次の反応にそのまま使用した。
例43
1−シクロプロピル−3−((1−イソペンチル−5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 44の合成
Figure 2013545786
この化合物は、出発原料として中間体44−3および10−dを使用して化合物11と同様に製造した。
Figure 2013545786
24mL乾燥THF中、(1−イソペンチル−5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メタノール 44−3(1.0g,3.5mmol(純度73%))、1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 10−d(731.8mg,4.2mmol)およびトリフェニルホスフィン(1.1グラムg,4.2mmol)の懸濁液に、(E)−ジイソプロピル ジアゼン−1,2−ジカルボキシレート(1.0mL,5.2mmol)を室温にて加えた。反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応混合物を乾燥するまでエバポレートし、調製カラムクロマトグラフィーにより精製して白色固体として44を得た(578.0mg,37%)。m/z=445(M+H)
H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 1.02(m,J=6.50Hz,8H)1.13−1.24(m,2H)1.48−1.64(m,2H)1.73(dquin,J=13.19,6.49,6.49,6.49,6.49Hz,1H)2.92(tt,J=6.81,3.48Hz,1H)4.35−4.52(m,2H)5.41(s,2H)7.13(d,J=5.27Hz,1H)7.61(d,J=8.28Hz,1H)7.79(d,J=8.28Hz,1H)8.34(d,J=5.27Hz,1H)8.68(s,1H)。
中間体44−3は、出発原料として中間体44−1および3−メチルブタナールを使用して中間体39−3と同様に製造した。
例45
Figure 2013545786
例47
3−{[5−クロロ−1−(4−ヒドロキシペンチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]メチル}−1−シクロプロピル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オン(67)の合成
ステップ1:4−(5−クロロ−2−((1−シクロプロピル−2−オキソ−1H−イミ
ダゾ[4,5−c]ピリジン−3(2H)−イル)メチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル)ブタナール(67−1)の合成
Figure 2013545786
DCM(80mL)に溶解したアルコール14(5g,12.11mmole)に、デス・マーチン・ペルヨージナン(dess−martin periodinane)(6.934g,1.35eq,CAS 87413−09−0)を加えた。得られた混合物を室温で一晩中撹拌した。ジエチルエーテルを加え(150mL)、混合物を15分間撹拌した。この混合物をろ過し,ろ液をすばやくNa水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し,ろ過し,エバポレートした。得られた固体をジクロロメタン中5%メタノール溶液で再度洗浄し、ろ液をNa水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥した。この溶液を濃縮し,アルデヒド67−1を淡黄色固体として得た(4.6g,収率93%)。この固体を次のステップでそのまま使用した。LCMS m/z=411(M+H)
ステップ2:3−{[5−クロロ−1−(4−ヒドロキシペンチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]メチル}−1−シクロプロピル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オン(67)の合成
Figure 2013545786
100mLの乾燥フラスコ中で、乾燥THF(50mL)中に4−{5−クロロ−2−[(1−シクロプロピル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル}ブタナール 67−1(1.5g,3.6mmol)を溶解し、N雰囲気下で−20℃まで冷却した。次に、過剰のヨウ化メチルマグネシウム(THF中3M)(1.8mL,5.5mmol,1.5eq.)を冷却した溶液にシリンジを介してゆっくり滴下した。溶液を周囲温度になるまで加温し、4時間撹拌した。溶液を30mLのNaHCO溶液で希釈し、EtOAC(30mL)で抽出した。併せた有機層を乾燥し(MgSO)、真空下で濃縮した。粗生成物を水−メタノール溶液中の0.25%NHHCO溶液を使用して、RP SunFire Prepカラム(C18 OBD−10μm、30x150mm)により精製し、3−{[5−クロロ−1−(4−ヒドロキシペンチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]メチル}−1−シクロプロピル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オン(67)を白色固体として350mg(22%)得た。
H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.99−1.05(m,2H)1.13−1.22(m,5H)1.43−1.57(m,2H)1.77−1.91(m,2H)2.11(br.s,1H)2.89−2.98(m,1H)3.81−3.90(m,1H)4.32−4.50(m,2H)5.40(s,2H)7.13(dd,J=5.27,0.75Hz,1H)7.23(d,J=8.53Hz,1H)7.65(d,J=8.28Hz,1H)8.34(d,J=5.27Hz,1H)8.75(s,1H);LCMSm/z=427(M+H)
例48
3−((5−クロロ−1−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン(75)の合成
ステップ1:3−((5−クロロ−1−(4−オキシペンチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン(75−1)の合成
Figure 2013545786
DCM(30mL)中に溶解したアルコール67(380mg,0.89mmole)に、デス・マーチン・ペルヨージナン(509mg,1.35eq,CAS 87413−09−0)を加えた。得られた混合物を室温で一晩中撹拌した。ジエチルエーテルを加え(150mL)、混合物を15分間撹拌した。この混合物をろ過し,ろ液をすばやくNa水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し,ろ過し、エバポレートした。得られた固体をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中10%MeOH)により精製し、アルデヒド75を淡黄色固体として得た(218mg,収率58%)。LCMS m/z=425(M+H)
ステップ2:3−((5−クロロ−1−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン(75)の合成
Figure 2013545786
THF中ケトン75−1(210mg,0.497mmole)の溶液に、0℃でMeLi(0.466mL,1.5eq,THF中1.6M)を滴下した。得られた混合物を室温で一晩中攪拌し、次いで50℃で2時間加熱した。室温に冷ました後、反応混合物を水中に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、MgSO4上で乾燥し、濃縮した。残渣を、ジクロロメタンおよびメタノールを使用するカラムクロマトグラフィーにより、次いでRP SunFire Prep C18 OBD−10μm、30x150mm)上で、移動層(水、CHCN中0.25%HHCO溶液)を用いる調製HPLCにより精製し、所望の化合物75の11mgを得た。LCMS m/z=441(m+H)
H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.97−1.05(m,2H),1.11−1.22(m,2H),1.17(s,6H),1.43−1.53(m,2H),1.74(br.s.,1H),1.79−1.91(m,2H),2.82−3.05(m,1H),4.40(t,J=7.5Hz,2H),5.39(s,2H),7.11(d,J=5.0Hz,1H),7.20(d,J=8.3Hz,1H),7.64(d,J=8.3Hz,1H),8.31(d,J=5.0Hz,1H),8.70(s,1H)。
例49
化合物の特性決定、RSV阻害活性についての試験は表1−5に示す。
一般的な実験の詳細
HPLC−MS分析は、以下のいずれか一つを使用して行った。
方法1:
HPLC測定は、ポンプ、ダイオード−アレー検出器(DAD)(使用波長220nm)、カラムヒーターおよび下記に特定するカラムを備えたアジレント(Agilent)1100モジュールを使用して行った。カラムからの流れをアジレントMSDシリーズG1946CとG1956Aに分割した。MS検出器はAPI−ES(大気圧エレクトロスプレーイオン化)で構成されている。マススペクトルは、100から1000までを走査することにより獲得された。キャピラリー指針の電圧は、陽性イオン化モードについて2500Vで、陰性イオン化モードについて3000Vであった。フラグメンテーション電圧は50Vであった。乾燥ガス温度は10L/分の流れにおいて350℃に維持した。逆相HPLCはYMC−Pack ODS−AQ、流速0.8mL/分の50x2.0mm 5mmカラムにより実施した。2種の移動層(移動層A:0.1% TFAを含む水、移動層B:0.05% TFAを含むアセトニトリル)を使用した。最初は100%Aを1分間保持した。次いで、4分中に勾配を40%Aおよび60%Bまでかけた。典型的な注入用量2mLを使用した。オーブン温度は50℃であった(MSの極性:正)。
方法2:
HPLC測定は、ポンプ、ダイオード−アレー検出器(DAD)(使用波長220nm)、カラムヒーターおよび下記に特定するカラムを備えたアジレント(Agilent)1100モジュールを使用して行った。カラムからの流れをアジレントMSDシリーズG1946CとG1956Aに分割した。MS検出器はAPI−ES(大気圧エレクトロスプレーイオン化)で構成されている。マススペクトルは、100から1000までを走査することにより獲得された。キャピラリー指針の電圧は、陽性イオン化モードについて2500Vで、陰性イオン化モードについて3000Vであった。フラグメンテーション電圧は50Vであった。乾燥ガス温度は10L/分の流れにおいて350℃に維持した。逆相HPLCはYMC−Pack ODS−AQ、流速0.8mL/分の50x2.0mm 5mm カラムにより実施した。2種の移動層(移動層A:0.1% TFAを含む水、移動層B:0.05% TFAを含むアセトニトリル)を使用した。最初は90%Aおよび10%Bを0.8分間保持した。次いで、3.7分中に勾配を20%Aおよび80%Bまでかけ、3分間保持した。典型的な注入用量2mLを使用した。オーブン温度は50℃であった(MSの極性:正)。
方法3:
カラム:XTerra MS C18 2.5μ、4.6x50mm、移動層A:10mM NHOOCH+HO中0.1% HCOOH、移動層B:MeOH 流速1.5mL/分を使用するカラム温度50℃において操作。勾配条件:t=0分:65%A、35%B;t=3.5分、5%A、95%B;t=5.5分:5%A、95%B;t=5.6分:65%A、35%B;t=7分、65%A、35%B。
方法4:
カラム:SunFire C18 3.5μ、4.6x100mm、移動層A:10mM NHOOCH+HO中0.1%HCOOH、移動層B:MeOH 流速1.5mL/分を使用するカラム温度50℃において操作。勾配条件:t=0分:65%A、35%B;t=7分、5%A、95%B;t=9.6分:5%A、95%B;t=9.8分:65%A、35%B;t=12分、65%A、35%B。
NMRスペクトルは、ブルカー エイヴァンス(Bruker Avance)400スペクトロメタ−により記録し、Hについては400MHzで操作する。ケミカルシフトは、ppmおよびHzにおけるJ値で提供される。多重度は、ダブレットについてd、トリプレットについてt、マルチプレットについてm、等の略号を使用して示す。薄層クロマトグラフィー(TLC)は、シリカゲル 60F254(Merck KGaA)でコートされた5x10cmのアルミニウムシート上で行った。
抗ウイルス活性
黒色(Black)96−ウェル クリアー−ボトム マイクロタイター プレート(Corning,Amsterdam,the Netherlands)を、培地〔フェノールレッドを含まないRPMI培地、10%FBS、0.04%ゲンタマイシン(50mg/mL)および0.5%DMSO〕の最終容量50μlにおける化合物の一連の4倍希釈物を受注生産されたロボットシステムを使用して重複充填した。次に、培地中のHeLa細胞懸濁物(5x10細胞/mL)の100μlを各ウェルに加え、続いて、多滴ディスペンサー(Thermo Scientific、Erembodegem、Belgium)を使用して50μlの培地中rgRSV224(MOI=0.02)ウイルスを加えた。rgRSV224ウイルスは、追加のGFP遺伝子を含むように操作されたウイルスであり(Hallak et al,2000),NIH(Bethesda,MD,USA)からイン−ライセンスされた(in−licensed)ものである。培地、ウイルス−および模擬感染対照を各試験に含めた。細胞を5%CO雰囲気下の37℃にてインキュベートした。ウイルス暴露後3日のウイルスの複製を、MSMレーザー顕微鏡(Tibotec、Beerse、Belgium)による細胞中のGFP発現を測定することによって定量した。EC50は、GFP発現についての50%阻害濃度と定義された。平行して一式の白色96−ウェル マイクロタイター プレート(Corning)において、化合物を3日間インキュベートし、HeLa細胞における化合物の毒性を、ATPliteキット(PerkinElmer,Zaventem,Belgium)を使用し、製造業者の説明書に従い細胞のATP含量を測定することによって決定した。CC50は、細胞毒性についての50%濃度と定義された。
文献
Hallak LK,Spillmann D,Collins PL,Peeples ME.呼吸合胞体ウイルスの感染にためのグルコサミノグリカン硫酸化の要件(Glycosaminoglycan sulfation requirements for respiratory syncytial virus infection.)J.Virol.740、10508−10513(2000).
Figure 2013545786
Figure 2013545786
Figure 2013545786
Figure 2013545786
Figure 2013545786
Figure 2013545786
Figure 2013545786
Figure 2013545786
Figure 2013545786
Figure 2013545786
Figure 2013545786
Figure 2013545786
Figure 2013545786
Figure 2013545786
Figure 2013545786
Figure 2013545786
Figure 2013545786
Figure 2013545786
Figure 2013545786
Figure 2013545786
Figure 2013545786
Figure 2013545786
Figure 2013545786
Figure 2013545786
Figure 2013545786
Figure 2013545786
Figure 2013545786
Figure 2013545786

Claims (18)

  1. 式Iを満たす化合物、またはそのプロドラッグ、N−オキシド、付加塩、第四級アミン、金属複合体もしくは立体化学的異性体形態物:
    Figure 2013545786
    式中、各Xは独立して、CまたはNであり、少なくとも1つのXはNであり;
    各Yは独立して、CまたはNであり;
    は、XがCであるとき存在し、かつ、RがH、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、N(R、CO(R)、CHNH,CHOH、CN、C(=NOH)NH、C(=NOCH)NH、C(=NH)NH、CF、OCFおよびB(OH);B(〇−C−Cアルキル)群より選ばれ;
    は、XがNであるとき存在せず、
    は−(CR−Rであり、
    は、H、C−C10アルキル、C−Cシクロアルキル、C−C10アルケニル、SO−R、CHCFからなる群より選ばれ、または酸素原子を含有する4〜6員飽和環であり;
    は、YがCであるとき存在し、かつ、H、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、CO(R)、COO(R)、CFおよびハロゲンからなる群より選ばれ、
    は、H、C−Cアルキル、COOCHおよびCONHSOCHからなる群より選ばれ;
    は、OH、O(C−Cアルキル)、NH、NHSON(C−Cアルキル)、NHSONHCH、NHSO(C−Cアルキル)、NHSO(C−Cシクロアルキル)およびN(C−Cアルキル)からなる群より選ばれ;
    およびRは、各々独立して、H、C−C10アルキルおよびC−Cシクロアルキルから選ばれるか、またはRとRは一緒になって、N、S、Oから選ばれるヘテロ原子を場合によって含有していてもよい4〜6員脂肪族環を形成し;
    は、H、R10、C−Cアルキル、OH、CN、F、CFH、CF、CONR、COOR、CON(R)SO、CON(R)SON(R)、NR、NRCOOR、OCOR、O−ベンジル、NRSO、SONR、SO、OCONR、OCONR10、N(R)CON(R)、N(R)COOR10;フタルイミド、2−メチル−ベンゾチオフェン(1,1)ジオキシド、または酸素原子を含有する4〜6員飽和環からなる群より選ばれ;
    nは2〜6の整数であり;
    10は、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、フェニル、ピリジンまたはピラゾールからなる群より選ばれ、これらは場合によってCF、CH、OCH、OCFもしくはハロゲンから選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい。
  2. がH、C−C10アルキル、C−Cシクロアルキル、C−C10アルケニル、SO−R、または酸素原子を含有する4〜6員飽和環からなる群より選ばれ、
    がH、C−Cアルキル、OH、CN、F、CFH、CF、CONR、COOR、CON(R)SO、CON(R)SON(R)、NR、NRCOOR、OCOR、O−ベンジル、NRSO、SONR、SO、または酸素原子を含有する4〜6員飽和環からなる群より選ばれる、請求項1に記載の化合物。
  3. 一つのXがNであり、該Nはイミダゾール環に対して2つのオルト位のいずれかに存在する、請求項1または2に記載の化合物。
  4. がH、ハロゲンからなる群より選ばれる、請求項1、2または3に記載の化合物。
  5. C−N−Rに対してパラ位のRがH、ハロゲンからなる群より選ばれ、他のすべてのRがHである、先行する請求項のいずれか一つに記載の化合物。
  6. およびRがHであり、nが2〜4である、先行する請求項のいずれか一つに記載の化合物。
  7. がOH、F、CFH、CF、C−Cアルキル、SOからなる群より選ばれる、
    先行する請求項のいずれか一つに記載の化合物。
  8. がC−Cシクロアルキルおよび酸素原子を含有する4員飽和炭化水素からなる群より選ばれる、先行する請求項のいずれか一つに記載の化合物。
  9. がシクロプロピルまたはCHCFである、先行する請求項のいずれか一つに記載の化合物。
  10. 一つのYがNであり、他のYがCであり、Nである一つのYは好ましくはN−Rに対してパラ位にある、先行する請求項のいずれか一つに記載の化合物。
  11. N−Rに対してパラ位にある一つのY上のRがFである、先行する請求項のいずれか一つに記載の化合物。
  12. すべてのRがHである、先行する請求項のいずれか一つに記載の化合物。
  13. 医薬として使用するための請求項1〜12のいずれか一つに記載された化合物。
  14. 製薬学的に許容され得るキャリヤーおよび有効成分として治療上効果的な量の請求項1〜12のいずれか一つに記載された化合物を含む製薬学的組成物。
  15. 請求項14に記載された製薬学的組成物の調製方法であって、製薬学的に許容され得るキャリヤーを治療上効果的な量の請求項1〜12のいずれか一つに記載された化合物と密接に混合することを含む、上記方法。
  16. RSV複製を阻害するための医薬として使用するための請求項1〜12のいずれか一つに記載の化合物。
  17. 請求項1〜12のいずれか一つに記載の化合物の製造方法であって、下記スキーム1に従い、II−a、II−bおよびII−cからなる群より選ばれる化合物と化合物IIIをカップリングさせ、式(I)の誘導体をもたらす、工程を含んでなる、方法。
    Figure 2013545786
    すべての置換基RおよびXは、請求項1または2に記載の意味を有する。
  18. RSV複製の阻害用医薬の製造のための請求項1〜12のいずれか一つに記載の化合物の使用。
JP2013543803A 2010-12-16 2011-12-16 呼吸合胞体ウイルスの抗ウイルス剤としてのアザベンゾイミダゾール Active JP5876501B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP10195469 2010-12-16
EP10195469.1 2010-12-16
EP11160724 2011-03-31
EP11160724.8 2011-03-31
PCT/EP2011/073014 WO2012080449A1 (en) 2010-12-16 2011-12-16 Azabenzimidazoles as respiratory syncytial virus antiviral agents

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013545786A true JP2013545786A (ja) 2013-12-26
JP5876501B2 JP5876501B2 (ja) 2016-03-02

Family

ID=45346511

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013543803A Active JP5876501B2 (ja) 2010-12-16 2011-12-16 呼吸合胞体ウイルスの抗ウイルス剤としてのアザベンゾイミダゾール

Country Status (12)

Country Link
US (3) US8927720B2 (ja)
EP (1) EP2651933B1 (ja)
JP (1) JP5876501B2 (ja)
KR (1) KR101876238B1 (ja)
CN (1) CN103347881B (ja)
AR (1) AR084336A1 (ja)
AU (1) AU2011343258B2 (ja)
CA (1) CA2822001C (ja)
EA (1) EA021613B1 (ja)
ES (1) ES2575232T3 (ja)
TW (1) TWI527814B (ja)
WO (1) WO2012080449A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017503821A (ja) * 2014-01-21 2017-02-02 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲーF. Hoffmann−La Roche Aktiengesellschaft 呼吸器合胞体ウイルス感染症の処置および予防のためのイミダゾール
JP2018517719A (ja) * 2015-06-08 2018-07-05 シャンドン ダンホン ファーマスーティカル カンパニー リミテッドShandong Danhong Pharmaceutical Co., Ltd. イミダゾール誘導体及びその中間体の製造及び結晶型

Families Citing this family (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI515187B (zh) * 2010-12-16 2016-01-01 健生科學愛爾蘭無限公司 作為呼吸道融合病毒抗病毒劑之吲哚類
TWI541241B (zh) * 2010-12-16 2016-07-11 健生科學愛爾蘭無限公司 作為呼吸道融合病毒抗病毒劑之咪唑并吡啶類
TWI501967B (zh) * 2010-12-16 2015-10-01 Janssen R&D Ireland 作為呼吸道融合病毒抗病毒劑之氮雜吲哚類
TWI530495B (zh) 2010-12-16 2016-04-21 健生科學愛爾蘭無限公司 苯并咪唑呼吸道融合病毒抑制劑
TWI527814B (zh) 2010-12-16 2016-04-01 健生科學愛爾蘭無限公司 作為呼吸道融合病毒抗病毒劑之氮雜苯并咪唑類
CN104540816A (zh) * 2012-06-15 2015-04-22 爱尔兰詹森研发公司 作为呼吸道合胞病毒抗病毒剂的被杂环取代的1,3-二氢-2h-苯并咪唑-2-酮衍生物
PT2864323T (pt) * 2012-06-15 2017-07-14 Janssen Sciences Ireland Uc Derivados de 1,3-di-hidro-2h-benzimidazol-2-ona substituídos com heterociclos como agentes antivirais do vírus sincicial respiratório
PL2909195T3 (pl) * 2012-10-16 2017-12-29 Janssen Sciences Ireland Uc Związki przeciwwirusowe RSV
CN105392787B (zh) * 2013-05-14 2017-11-24 豪夫迈·罗氏有限公司 用于治疗和预防呼吸道合胞病毒感染的氮杂‑氧代‑吲哚
BR112015028475A2 (pt) 2013-05-14 2017-07-25 Hoffmann La Roche novos aza-oxo-indois para o tratamento ou profilaxia de infecção virótica respiratória sincitial
AU2014308991B2 (en) 2013-08-21 2019-02-14 Janssen Biopharma, Inc. Antiviral compounds
ES2757570T3 (es) 2013-12-10 2020-04-29 Shandong Danhong Pharmaceutical Co Ltd Derivado de imidazol usado como agente antiviral y uso del mismo en la preparación de un medicamento
TWI671299B (zh) 2014-04-14 2019-09-11 愛爾蘭商健生科學愛爾蘭無限公司 作為rsv抗病毒化合物之螺脲化合物
CA2957017A1 (en) * 2014-08-05 2016-02-11 Alios Biopharma, Inc. Combination therapy for treating a paramyxovirus
MA41614A (fr) 2015-02-25 2018-01-02 Alios Biopharma Inc Composés antiviraux
JP7112324B2 (ja) 2015-07-22 2022-08-03 エナンタ ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド Rsv阻害剤としてのベンゾジアゼピン誘導体
RU2750151C2 (ru) 2015-11-20 2021-06-22 Форма Терапьютикс, Инк. Гипоксантины в качестве ингибиторов убиквитин-специфической протеазы 1
CN108699077B (zh) 2016-01-15 2021-03-02 英安塔制药有限公司 作为rsv抑制剂的杂环化合物
JP7076459B2 (ja) 2017-02-16 2022-05-27 エナンタ ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド ベンゾジアゼピン誘導体の製造プロセス
WO2019006295A1 (en) 2017-06-30 2019-01-03 Enanta Pharmaceuticals, Inc. HETEROCYCLIC COMPOUNDS AS RSV INHIBITORS
CN107311902A (zh) * 2017-08-16 2017-11-03 武汉轻工大学 一种合成莱菔子素的化学方法
WO2019067864A1 (en) 2017-09-29 2019-04-04 Enanta Pharmaceuticals, Inc. PHARMACEUTICAL AGENTS IN COMBINATION AS INHIBITORS OF RSV
WO2019094903A1 (en) 2017-11-13 2019-05-16 Enanta Pharmaceuticals, Inc. Processes for the resolution of benzodiazepin-2-one and benzoazepin-2-one derivatives
CN113710276B (zh) 2019-03-18 2024-03-29 英安塔制药有限公司 苯二氮䓬衍生物作为rsv抑制剂
KR20220101083A (ko) 2019-10-04 2022-07-19 이난타 파마슈티칼스, 인코포레이티드 항바이러스 헤테로사이클릭 화합물
US11505558B1 (en) 2019-10-04 2022-11-22 Enanta Pharmaceuticals, Inc. Antiviral heterocyclic compounds
UY39032A (es) 2020-01-24 2021-07-30 Enanta Pharm Inc Compuestos heterocíclicos como agentes antivirales
WO2022010882A1 (en) 2020-07-07 2022-01-13 Enanta Pharmaceuticals, Inc, Dihydroquinoxaline and dihydropyridopyrazine derivatives as rsv inhibitors
WO2022086840A1 (en) 2020-10-19 2022-04-28 Enanta Pharmaceuticals, Inc. Heterocyclic compounds as anti-viral agents
IL305189A (en) 2021-02-26 2023-10-01 Enanta Pharm Inc Heterocyclic antiviral compounds

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001095910A1 (en) * 2000-06-13 2001-12-20 Bristol-Myers Squibb Company Imidazopyridine and imidazopyrimidine antiviral agents
WO2002026228A1 (en) * 2000-09-27 2002-04-04 Bristol-Myers Squibb Company Benzimidazolone antiviral agents
WO2004043913A2 (en) * 2002-11-08 2004-05-27 Trimeris, Inc. Hetero-substituted benzimidazole compounds and antiviral uses thereof
WO2006042102A2 (en) * 2004-10-05 2006-04-20 Neurogen Corporation Pyrrolo-pyridine, pyrrolo-pyrimidine and related heterocyclic compounds
WO2012080450A1 (en) * 2010-12-16 2012-06-21 Janssen R&D Ireland Azaindoles as respiratory syncytial virus antiviral agents
WO2012080451A1 (en) * 2010-12-16 2012-06-21 Janssen R&D Ireland Imidazopyridines as respiratory syncytial virus antiviral agents
WO2012080446A1 (en) * 2010-12-16 2012-06-21 Janssen R&D Ireland Benzimidazole respiratory syncytial virus inhibitors
WO2012080447A1 (en) * 2010-12-16 2012-06-21 Janssen R&D Ireland Indoles as respiratory syncytial virus antiviral agents

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2259573A1 (en) 1996-07-08 1998-01-15 Ruth Richmond Wexler Amidinoindoles, amidinoazoles, and analogs thereof as inhibitors of factor xa and of thrombin
AU1099000A (en) * 1998-10-05 2000-04-26 Axys Pharmaceuticals, Inc. Novel compounds and compositions for treating hepatitis c infections
US6867200B1 (en) * 1998-12-18 2005-03-15 Axys Pharmaceuticals, Inc. (Hetero)aryl-bicyclic heteroaryl derivatives, their preparation and their use as protease inhibitors
ATE258928T1 (de) * 1999-06-28 2004-02-15 Janssen Pharmaceutica Nv Respiratorisches syncytialvirus replikation inhibitoren
AP1552A (en) * 1999-06-28 2006-01-17 Janssen Pharmaceutica Nv Respiratory syncytial virus replication inhibitors.
AU6762400A (en) 1999-08-12 2001-03-13 Cor Therapeutics, Inc. Inhibitors of factor xa
US20020019395A1 (en) 2000-02-01 2002-02-14 Bing-Yan Zhu Indalone and benzimidazolone inhibitors of factor Xa
WO2001057020A1 (en) 2000-02-01 2001-08-09 Cor Therapeutics, Inc. INDOLE AND BENZIMIDAZOLE INHIBITORS OF FACTOR Xa
PL369432A1 (en) 2001-12-10 2005-04-18 Bristol-Myers Squibb Company Bis hydrochloride monohydrate salt of rsv fusion inhibitor
US6919331B2 (en) 2001-12-10 2005-07-19 Bristol-Myers Squibb Company Substituted 2-methyl-benzimidazole respiratory syncytial virus antiviral agents
AU2002358219A1 (en) 2001-12-21 2003-07-15 Sense Proteomic Limited Protein analysis using mass spectrometry
AR043692A1 (es) 2003-02-06 2005-08-10 Novartis Ag 2-cianopirrolopirimidinas y sus usos farmaceuticos
US7343930B2 (en) 2004-12-03 2008-03-18 Masco Corporation Of Indiana Sprayer with non-faucet control
MY140748A (en) 2004-12-06 2010-01-15 Astrazeneca Ab Novel pyrrolo [3,2-d] pyrimidin-4-one derivatives and their use in therapy
WO2008147697A1 (en) 2007-05-22 2008-12-04 Boehringer Ingelheim International Gmbh Benzimidazolone chymase inhibitors
FR2926556B1 (fr) 2008-01-22 2010-02-19 Sanofi Aventis Derives de carboxamides n-azabicycliques, leur preparation et leur application en therapeutique
TWI527814B (zh) 2010-12-16 2016-04-01 健生科學愛爾蘭無限公司 作為呼吸道融合病毒抗病毒劑之氮雜苯并咪唑類
JP6145044B2 (ja) 2010-12-17 2017-06-07 サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 薬剤投与
PT2864323T (pt) 2012-06-15 2017-07-14 Janssen Sciences Ireland Uc Derivados de 1,3-di-hidro-2h-benzimidazol-2-ona substituídos com heterociclos como agentes antivirais do vírus sincicial respiratório
WO2013186334A1 (en) 2012-06-15 2013-12-19 Janssen R&D Ireland 1,3-dihydro-2h-benzimidazol-2-one derivatives substituted with benzimidazoles as respiratory syncytial virus antiviral agents
CN104540816A (zh) 2012-06-15 2015-04-22 爱尔兰詹森研发公司 作为呼吸道合胞病毒抗病毒剂的被杂环取代的1,3-二氢-2h-苯并咪唑-2-酮衍生物
US20150175608A1 (en) 2012-06-15 2015-06-25 Janssen R&D Ireland Novel 4-substituted 1,3-dihydro-2h-benzimidazol-2-one derivatives substituted with benzimidazoles as respiratory syncytial virus antiviral agents
PL2909195T3 (pl) 2012-10-16 2017-12-29 Janssen Sciences Ireland Uc Związki przeciwwirusowe RSV

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001095910A1 (en) * 2000-06-13 2001-12-20 Bristol-Myers Squibb Company Imidazopyridine and imidazopyrimidine antiviral agents
WO2002026228A1 (en) * 2000-09-27 2002-04-04 Bristol-Myers Squibb Company Benzimidazolone antiviral agents
WO2004043913A2 (en) * 2002-11-08 2004-05-27 Trimeris, Inc. Hetero-substituted benzimidazole compounds and antiviral uses thereof
WO2006042102A2 (en) * 2004-10-05 2006-04-20 Neurogen Corporation Pyrrolo-pyridine, pyrrolo-pyrimidine and related heterocyclic compounds
WO2012080450A1 (en) * 2010-12-16 2012-06-21 Janssen R&D Ireland Azaindoles as respiratory syncytial virus antiviral agents
WO2012080451A1 (en) * 2010-12-16 2012-06-21 Janssen R&D Ireland Imidazopyridines as respiratory syncytial virus antiviral agents
WO2012080446A1 (en) * 2010-12-16 2012-06-21 Janssen R&D Ireland Benzimidazole respiratory syncytial virus inhibitors
WO2012080447A1 (en) * 2010-12-16 2012-06-21 Janssen R&D Ireland Indoles as respiratory syncytial virus antiviral agents

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017503821A (ja) * 2014-01-21 2017-02-02 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲーF. Hoffmann−La Roche Aktiengesellschaft 呼吸器合胞体ウイルス感染症の処置および予防のためのイミダゾール
JP2018517719A (ja) * 2015-06-08 2018-07-05 シャンドン ダンホン ファーマスーティカル カンパニー リミテッドShandong Danhong Pharmaceutical Co., Ltd. イミダゾール誘導体及びその中間体の製造及び結晶型
US10227309B2 (en) 2015-06-08 2019-03-12 Shandong Danhong Pharmaceutical Co., Ltd. Crystal form A of 1-isobutyryl-1′-((1-(4,4,4-trifluorobutyl)-4,5,6,7-tetrahydro-1H-benzo [d]imidazol-2-yl)methyl)spiro[azetidine-3,3′-indolin]-2′-one
US10633347B2 (en) 2015-06-08 2020-04-28 Shandong Danhong Pharmaceutical Co., Ltd. Crystal form B of 1-isobutyryl-1′-((1-(4,4,4-trifluorobutyl)-4,5,6,7-tetrahydro-1H-benzo[d]imidazol-2-yl)methyl)spiro[azetidine-3,3′-indolin]-2′-one
US10858322B2 (en) 2015-06-08 2020-12-08 Shandong Danhong Pharmaceutical Co., Ltd. Process for preparing 1-isobutyryl-1′-((1-(4,4,4-trifluorobutyl)-4,5,6,7-tetrahydro-1H-benzo[D]imidazol-2-yl)methyl)spiro[azetidine-3,3′-indolin]-2′-one

Also Published As

Publication number Publication date
US9321767B2 (en) 2016-04-26
US20130261151A1 (en) 2013-10-03
TWI527814B (zh) 2016-04-01
US20160237096A1 (en) 2016-08-18
ES2575232T3 (es) 2016-06-27
CN103347881A (zh) 2013-10-09
KR101876238B1 (ko) 2018-08-02
EP2651933A1 (en) 2013-10-23
CN103347881B (zh) 2015-10-21
EA021613B1 (ru) 2015-07-30
AU2011343258A1 (en) 2013-04-18
US20150073012A1 (en) 2015-03-12
AR084336A1 (es) 2013-05-08
CA2822001C (en) 2018-07-17
WO2012080449A1 (en) 2012-06-21
EA201390884A1 (ru) 2013-12-30
TW201305157A (zh) 2013-02-01
AU2011343258B2 (en) 2014-12-11
CA2822001A1 (en) 2012-06-21
KR20140009228A (ko) 2014-01-22
EP2651933B1 (en) 2016-03-16
US9890178B2 (en) 2018-02-13
JP5876501B2 (ja) 2016-03-02
US8927720B2 (en) 2015-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5876501B2 (ja) 呼吸合胞体ウイルスの抗ウイルス剤としてのアザベンゾイミダゾール
JP5876502B2 (ja) 呼吸合胞体ウイルスの抗ウイルス剤としてのアザインドール
JP5876503B2 (ja) 呼吸合胞体ウイルスの抗ウイルス剤としてのイミダゾピリジン
JP5945278B2 (ja) 呼吸合胞体ウイルスの抗ウイルス剤としてのインドール
JP6005656B2 (ja) ベンゾイミダゾール呼吸合胞体ウイルス阻害剤
JP6259451B2 (ja) Rsウイルス抗ウイルス薬としての、複素環によって置換された新規1,3−ジヒドロ−2h−ベンゾイミダゾル−2−オン誘導体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141215

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20150617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150729

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150730

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5876501

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250