JP5876502B2 - 呼吸合胞体ウイルスの抗ウイルス剤としてのアザインドール - Google Patents

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Description

本発明は、抗ウイルス活性を有する、特に、呼吸合胞体ウイルス(RSV)の複製に対して阻害活性を有するアザインドールに関する。さらに、本発明は、これらのアザインドールの製造、これらの化合物を含む組成物および呼吸合胞体ウイルス感染の治療において使用するためのこれらの化合物に関する。
ヒトRSVまたは呼吸合胞体ウイルスは、ウシRSVとともに、パラミクソウイルス科のニューモウイルス亜科に属する巨大RNAウイルスである。ヒトRSVは全世界のすべての年齢の人々における一定のスペクトルの気道疾患の原因である。それは新生児期および小児期中の低部気道障害の主たる原因である。新生児の半分以上がそれらの生涯の初期およびそれらの最初の2年以内にRSVに遭遇する。年少の子供における感染は、数年間存続する肺傷害を引き起こし得、後の生涯において慢性肺疾患(慢性のゼイゼイ息をする喘息)の一因となり得る。年長の子供および成人はRSV感染により(悪性の)ありふれた風邪を患うことがよくある。老年では、再度、感受性が高まり、RSVは著しい死をもたらす老年性肺炎の多くの発生に関連付けられてきた。
一定のサブグループからのウイルスの感染は、次の冬期における同じサブグループからのRSV分離体によるその後の感染に対して防護しない。こうして、RSVの再感染は、単に2つの亜型AおよびBが存在するにすぎないにもかかわらず、ありふれたものとなる。
今日、3つの薬剤がRSV感染について使用するために承認されているにすぎない。最初の一つは、ヌクレオチド類似体リバビリンであり、入院した子供の重篤なRSV感染についてのエアゾール治療を提供する。このエアゾール投与経路、毒性(奇形遺伝性のリスク)、コストおよび高度に変動する効能がその使用を限定する。他の2つの薬剤、レスピガム(RespiGam(登録商標)(RSV−IG))およびシナジス(Synagis(登録商標)パルビツマブ(palivizumab))、ポリクローナルおよびモノクローナル抗体免疫刺激剤が、防護方法において使用することが意図されている。両者とも非常に高価であり、非経口投与を必要とする。
安全で効果的なRSVワクチンを開発する別の試みは、これまで全て失敗に帰した。不活化ワクチンは疾患を防護することができず、現に、いくつかのケースでは、その後の感染中に疾患が亢進した。生の弱毒性ワクチンが試みられたが成功は限定されたものであった。明らかのことに、RSV複製に対して効果的な非毒性、かつ、投与することが簡易な薬剤を提供することの必要性がある。経口的に投与できるRSV複製に対する薬剤を提供することが特に好ましいであろう。
「イミダゾールピリジンおよびイミダゾールピリミジン抗ウイルス剤」を標題とする文献は、現に、ベンズイミダゾール抗ウイルス剤に関する特許文献1である。この文献中の化合物は広範な0.001μmから50μM(これは、通常望ましい生物学的活性を示さない)ごとき高いところまでの全体に及ぶEC50値の抗ウイルス活性を有するものとして提供されている。別の文献は、同じ範囲内にある活性の置換2−メチルベンゾイミダゾールRSV抗ウイルス剤に関する特許文献2である。同じ範囲内にある活性化合物に対する他の関連の背景となる文献はベンゾイミダゾロン抗ウイルス剤に関する特許文献3である。5−置換ベンゾイミダゾール化合物のRSV阻害に関して、構造と活性の関連性に対する文献は、非特許文献1である。
抗ウイルス活性を有する新たな薬剤の提供が望まれる。特に、RSV複製の阻害活性を有する新たな薬剤を提供することが望まれるであろう。さらに、先行技術のより高い抗ウイルス生物学的活性(すなわち、50μMまでの上記範囲の最低部分において)を有する、好ましくは上記の最高の活性のレベルにおいて、より好ましくは当該技術分野に開示された化合物より高い活性すら有する化合物を得ることを可能にするように化合物の構造を改変することが望まれるであろう。さらに望ましいことは、経口で抗ウイルス活性を有する化合物を見出すことである。
WO 01/95910 WO 03/053344 WO 02/26228
X.A.Wang et al、Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters 17(2007)4592−4598
上記欲求の1つ以上を一層よりよく処理するために、一つの態様の本発明は、式Iで表される抗ウイルス性アザインドール化合物、またはそのプロドラッグ、N−オキシド、付加塩、第四級アミン、金属複合体もしくは立体化学異性体形態物を提供する。
Figure 0005876502
上式中、各Xは独立してCまたはNであり,少なくとも一つのXはNであり;
はXがCであるとき存在し、かつ、RはH、OH、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、N(R、CO(R)、CHNH、CHOH、CN、C(=NOH)NH、C(=NOCH)NH、C(=NH)NH、CF、OCF、およびB(OH);B(O−C−Cアルキル)の群から選ばれ;
はH、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、およびCO(R)からなる群より選ばれ;
は−(CR−R10であり;
はH、C−C10アルキル、C−Cシクロアルキル、C−C10アルケニル、SO−R、CHCFからなる群より選ばれるか、または1個の酸素原子を含有する4〜6員の飽和環であり;
はYがCであるとき存在し、かつ、H、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、CO(R)、CFおよびハロゲンからなる群より選ばれ;
はXがNであるとき存在せず;
はH、C−Cアルキル、COOCHおよびCONHSOCHからなる群より選ばれ;
はOH、O(C−Cアルキル)、NH、NHSON(C−Cアルキル)、NHSONHCH、NHSO(C−Cアルキル)、NHSO(C−Cシクロアルキル)、およびN(C−Cアルキル)からなる群より選ばれ;
nは2〜6の整数であり;
およびRは各々独立して、H、C−C10アルキル、C−Cシクロアルキルから選ばれ、またはRとRは一緒になって、基N、S、Oから選ばれる1個のヘテロ原子を場合により含有してもよい4〜6員の脂肪族環を形成し;
10はH、C−Cアルキル、OH、CN、F、CFH、CF、CONR、COOR、CONRSO、CON(R)SON(R)、NR、NRCOOR、OCOR、NRSO、SO、SOからなる群より選ばれるか、または1個の酸素原子を含有する4〜6員の飽和環である。
好ましい態様では、RはXがCであるとき存在し、かつ、RがH、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、N(R、CO(R)、CHNH、CHOH、CN、C(=NOH)NH、C(=NOCH)NH、C(=NH)NH、CF、OCF、およびB(OH);B(O−C−Cアルキル)の群から選ばれる。
別の態様では、本発明は式Iの化合物であって、式中、RがH、C−C10アルキル、C−Cシクロアルキル、C−C10アルケニル、SO−Rからなる群より選ばれるか、または1個の酸素原子を含有する4〜6員の飽和環である、化合物に関する。
別の態様では、本発明は、温血動物、好ましくはヒトにおけるRSV感染症の治療において使用するための前記化合物に関する。さらなる別の態様では、本発明は、必要とする患者におけるウイルスRSV感染症の治療方法であって、前記患者に上記に定義した化合物の効果的な量を投与することを含む方法を提供する。さらなる別の態様では、本発明は、RSV感染症の治療における医薬の製造のための、上記化合物の使用にある。
さらなる別の態様では、本発明は、上記に定義した化合物および製薬学的に許容され得る助剤を含んでなる製薬学的組成物に関する。
まだその上のさらなる態様では、本発明は、上記に定義した化合物の製造方法を提供する。
<発明の詳細な記述>
先行技術から逸脱する式Iの分子は、一つの側(描かれたところの式中の左側)に置換されたアザインドール部分を有する。本発明は、広範な意味において、これらの置換アザインドール化合物が一般的に興味深いRSV阻害活性を有するとの思慮深い認識に基づく。さらに、これらの化合物は、前記文献で利用可能な範囲のより高い領域(すなわち、より低い末端のEC50値)における抗RSV活性物を利用可能にする。特に、これらの化合物に基づけば、分子構造が生物学的活性に関して参照化合物より一層優れていることを明らかできる。
本発明は、特定の態様に関して、一定の例を参照しながらさらに記述されるが、本発明をこれらに限定するものでなく、請求項のみにより限定されるにすぎない。本明細書および請求項において「含んでなる」の語が使用される場合、それは他の態様またはステップを除外するものでない。単一の名詞、例えば、“a”もしくは“an”,“the”に言及する不定冠詞または定冠詞が使用される場合、これは特に別の何かが述べられていない限り、その名詞の複数を包含する。
本明細書全体を通じて使用される語「プロドラッグ」は、薬理学的に許容され得る誘導体、例えば、該誘導体の生物変換の結果得られる生成物が式(I)の化合物において定義されるところの活性薬剤であるような、エステルまたはアミドを意味する。一般的にプロドラッグを記載するグッドマン(Goodman)およびギルマン(Gilman)の文献、the Pharmacological Basis of Therapeutics、8th ed.,McGraw−Hill,Int.Ed.1992,“Biotransformation of Drugs”,P.13−15の内容を本明細書に組み入れる。プロドラッグは良好な水溶性および生物学的利用能に、かつ、インビボで容易に活性阻害剤までに代謝されることに特徴がある。
本明細書で基または基の部分として使用されるC−Cアルキルは、炭素原子1〜6個を有する直鎖または分岐鎖の飽和炭化水素基、例えば、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、2−メチルブチル、等として定義する。
基としてまたは基の部分としてのC−C10アルキルは、炭素原子1〜10個を有する直鎖または分岐鎖の飽和炭化水素基、例えば、C−Cアルキルについて定義した基、ならびにヘプチル、オクチル、ノニル、2−メチルヘキシル、2−メチルペプチル、デシル、2−メチルノニル、等として定義する。
本明細書で基または基の部分として使用される語「C−C10アルケニル」は、少なくとも1つの二重結合、好ましくは一つの二重結合、および2〜10個の炭素原子をもつ直鎖または分岐鎖の不飽和炭化水素基を含むものとの意味を有し、例えば、エテニル、プロペニル、ブテン−1−イル、ブテン−2−イル、ペンテン−1−イル、ペンテン−2−イル、ヘキセン−1−イル、ヘキセン−2−イル、ヘキセン−3−イル、2−メチルブテン−1−イル、ヘプテン−1−イル、ヘプテン−2−イル、ヘプテン−3−イル、ヘプテン−4−イル、2−メチルヘキセン−1−イル、オクテン−1−イル、オクテン−2−イル、オクテン−3−イル、オクテン−4−イル、2−メチルへプテン−1−イル、ノネン−1−イル、ノネン−2−イル、ノネン−3−イル、ノネン−4−イル、ノネン−5−イル、2−メチルオクテン−1−イル、デセン−1−イル、デセン−2−イル、デセン−3−イル、デセン−4−イル、デセン−5−イル、2−メチルノネン−1−イル、等である。
−C10アルケニル基がヘテロ原子に結合する場合、好ましくは、飽和炭素原子を介して結合する。
基または基の一部としてC−Cアルコキシは、O−C−Cアルキルであって、ここでC−Cアルキルは独立して上記に提供した意味を有する。
−Cシクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルについての総称である。
本明細書で使用される語−(CRは、サブグループCRのn回反復として定義され、これらのサブグループの各々は独立して定義される。
ハロゲンは、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードについての総称である。
上記定義において使用される如何なる分子部分上の基の位置は、それが化学的に安定である限り、かような部分上のどこであってもよいものと認識されなければならない。
可変的なものの上記定義において使用される基は、別に指定されていない限り全ての可能な異性体を包含する。例えば、ペンチルは1−ペンチル、2−ペンチルおよび3−ペンチルを包含する。
いずれかの構成において一度以上いずれかの変化が起こる場合は、各定義は独立している。
下文で使用するとき、用語「式(I)の化合物」もしくは「本発明化合物」または類似の用語は、一般式(I)の化合物、それらのプロドラッグ、N−オキシド、付加塩、第四級アミン、金属複合体および立体化学異性体形態物を包含することを意味する。
式(I)の化合物のいくつかは、1以上のキラル中心を含み、立体化学異性体として存在するものと認識され得る。
上文で用いたところの用語「立体化学異性体形態物」は、同じ一続きの結合により結合される複数原子により構成されるが、相互変換できない異なる三次元構造を有し、式(I)の化合物が持つことのできる、可能なすべての化合物と定義する。
別に記載しないか、または表示しないかぎり、化合物の化学名は、該化合物が持ち得る可能な立体化学異性体形態物すべての混合物を包含する。該混合物は、該化合物の基本分子構造の全てのジアステレオマーおよび/またはエナンチオマーを含むことができる。本発明化合物のすべての立体化学異性体は、純粋な形態または相互に混合物の形態の両者が本発明の範囲内に包含されるものと意図されている。
本明細書に記載される化合物および中間体の立体化学的に純粋な形態は、該化合物または中間体の同じ基本的な分子構造の他のエナンチオマーまたはジアステレオマーの形態を実質的に含まない異性体と定義する。特に、用語「立体異性体的に純粋」は、少なくとも80%の立体異性体過剰(すなわち、最小90%の一つの異性体と最大10%の他の可能な異性体)から100%の立体異性体過剰(すなわち、100%の一つの異性体と他の異性体無し)までを有する化合物または中間体、より特別には、90%から100%まで立体異性体過剰を有する、さらにより特別には94%から100%まで立体異性体過剰を有する、最も特別には、97%から100%まで立体異性体過剰を有する、化合物または中間体に関する。用語「純粋なエナンチオマー」および「純粋なジアステレオマー」は、同様な意味に理解しなければならないが、しかし一方では、問題の混合物の、それぞれ、エナンチオマー過剰、ジアステレオマー過剰を考慮している。
本発明の化合物および中間体の純粋な立体異性体形態物は、技術的に既知の方法により取得することができる。例えば、エナンチオマーはそれらのジアステレオマーと光学的に活性な酸または塩基との選択的な結晶化により相互に分離することができる。それらの例は、酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、ジトルオイル酒石酸およびカンファースルホン酸である。別法として、エナンチオマーはキラル固定相を用いるクロマトグラフィー技法により分離できる。該純粋な立体化学的異性体形態物は、反応が立体特異的に起こることを前提条件に、適当な出発原料の対応する純粋な立体化学異性体形態物から誘導することもできる。好ましくは、特定の立体異性体が望まれる場合には、該化合物は立体特異的製造方法
により合成できる。これらの方法は、エナンチオマー的に純粋な出発原料を用いるのが有利である。
式(I)のジアステレオマー性ラセミ化合物は常法により分離して取得できる。有利に用いることのできる適当な物理的分離方法は、例えば、選択的結晶化およびクロマトグラフィー(例、カラムクロマトグラフィー)である。
式(I)の化合物、それらのプロドラッグ、N−オキシド、塩、溶媒和物、第四級アミン、または金属複合体、およびそれらの製造に用いる中間体のいくつかについては、絶対的な立体配置は実験的に決定されていない。当業者は、かような化合物の絶対的な立体配置を技術的に既知の方法、例えば、X線回折等、を用いて決定できる。
本発明は、本化合物上に存在する全ての原子のアイソト−プを包含することも意図されている。アイソト−プは同じ原子数をもつが、異なる質量数をもつそれらの原子を包含する。限定するものでない一般的な例によると、水素のアイソトープにはトリチウムおよびジュ−テリウムが含まれる。炭素のアイソトープはC−13およびC−14を含む。
治療用途について、式(I)の化合物の塩は、対イオンが製薬学的に許容され得るものである。しかし、製薬学的に許容され得るものでない酸および塩基の塩も、例えば、製薬学的に許容され得る化合物の製造または精製において使用できることも見出されている。製薬学的に許容され得るか、またはされ得ないに拘わらず、全ての塩が本発明の範囲内に包含される。
上記の製薬学的に許容され得る酸および塩基付加塩は、式(I)の化合物が生成できる、治療上有効な、非毒性酸および塩基の付加塩形態を含むことを意味する。製薬学的に許容され得る酸付加塩は、塩基形態物をかような適当な酸で処理することにより都合よく得ることができる。適当な酸は、例えば、ハロゲン化水素酸(例、塩化水素酸、臭化水素酸)、硫酸、硝酸、リン酸、等の無機酸、または例えば、酢酸、プロピオン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン酸、蓚酸(すなわち、エタン二酸)、マロン酸、コハク酸(すなわち、ブタン二酸)、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸(すなわち、ヒドロキシブタン二酸)、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、パモ酸、等、を包含する。
前記塩と逆の形態物は、適当な塩基で処理することにより遊離塩基形態物に転換できる。
酸性プロトン含有式(I)の化合物は、適当な有機および無機塩基で処理することによりそれらの非毒性金属またはアミン付加塩の形態物に転換することもできる。適当な塩基塩形態物は、例えば、アンモニウム塩、アルカリおよびアルカリ土類金属塩(例、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、等)ならびに有機塩基(例、ベンザチン塩、N−メチル−D−グルカミン塩、ヒドラバミン塩)、および例えば、アルギニン、リシン、等のアミノ酸との塩を包含する。
上記で使用されるところの用語付加塩は、式(I)の化合物並びにそれらの塩が生成できる、溶媒和物も含む。かような溶媒和物は、例えば、水和物、アルコラート、等である。
上記で使用されるところの用語第四級アミンは、式(I)の化合物が式(I)の化合物の塩基性窒素と適当な四級化剤(例えば、場合により置換されていてもよい、ハロゲン化
アルキル、ハロゲン化アリールまたはハロゲン化アラルキル、具体的には、ヨウ化メチルまたはヨウ化ベンジル)の間の反応により生成できる第四級アンモニウム塩として定義する。良好な脱離基を有する他の反応体、例えば、トリフルオロメタンスルホン酸アルキル、メタンスルホン酸アルキル、p−トルエンスルホン酸アルキル等も使用できる。第四級アミンは正荷電窒素を有する。製薬学的に許容され得る対イオンは、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、トリフルオロ酢酸イオンおよび酢酸イオンを包含する。選択された対イオンはイオン交換樹脂を用いて導入できる。
本発明化合物のN−オキシド形態物は、一つまたは数個の窒素原子が所謂、N−オキシドまで酸化されている式(I)の化合物を含むことを意味する。
式(I)の化合物は金属バインディング、キレート化、複合体形成特性を有し得るので、金属複合体または金属キレート化物として存在できることが認識されている。このような式(I)の化合物の金属化誘導体は、本発明の範囲内に包含されるものと意図されている。
また、式(I)の化合物のあるものは、互変異性体の形態物として存在することもできる。このような形態物は上記式中に具体的に示していないが、本発明の範囲内に包含されるものと意図されている。
本発明の化合物は、式Iの上記左側および右側部分に関して、多種多様な修飾を提供することが認識されている。
本発明の範囲全体を害するものでないが、一定の態様について下記により詳細に論ずる。
好ましい態様では、多くて2つのXがNである。好ましい態様では、一つのXがNである。より好ましい態様では、Nである一つのXがN−Rに対してメタまたはパラ位にある。さらに好ましい態様では、XがN−Rに対してパラ位にある。
一つの好ましい態様では、RがHまたはハロゲンからなる群より選ばれる。さらに好ましい態様では、N−Rに対してパラ位のR1がハロゲンであり、他のR1のすべてがHである。さらに好ましい態様では、ハロゲンがブロモまたはクロロである。最も好ましい態様では、ハロゲンがクロロである。
他の好ましい態様では、Rが−(CR鎖を含み、ここで、RおよびRが好ましくはHであり、かつ、nが2〜4である。好ましくは、R10がOH、F、CF、CFHおよびC−Cアルキルからなる群より選ばれ、より好ましくは2−プロピルである。
好ましい態様では、RがC−Cシクロアルキル、より好ましくはシクロプロピルまたはオキセタン−3−イルである。
好ましい態様では、かつ、より好ましくは、他の好ましい態様と共に、一つのYがNであり、他の複数のYがCである。最も好ましい態様では、その一つのYがNであり、N−Rに対してパラ位にそのYがある。
好ましくは、多くて一つのRがC−Cアルキル、C−C−アルコキシ、ハロゲンからなる群より選ばれる。最も好ましくは、RのすべてがHである。
好ましい化合物は下記表1および2に列挙される化合物である。より好ましいのは、化合物番号P1、P2、P3、P4、P5およびP6である。最も好ましいのは、化合物番号P1、P2およびP3である。追加の好ましい化合物はP11である。
式Iの化合物は、有機化学技術分野で公知の合成方法または当業者に熟知されている修飾および誘導化法を用いる後述の方法により製造できる。本明細書で使用される出発原料は、市販されているか、標準的な参考書に記載されている方法等の、当該技術分野で公知の慣用方法により製造できる。限定されるものでないが、好ましい方法には下記の方法が包含される。
下記の合成手順のすべてを通して、関連する分子上の感受性または反応性基を保護することは、必要および/または望ましくもあるかも知れない。これは、常用の保護基、例えば、T.W.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Chemistry,John Wiley & Sons,1999(引用することにおり、その内容は本明細書に組み入れられる)に記載されたものにより達成できる。
式Iの化合物またはそれらの製薬学的に許容され得る塩は、本明細書の下記の反応スキームに従って製造できる。別に表示しない限り、反応スキーム中の置換基は上記に定義したとおりである。生成物の分離および精製は、通常の技能を有する化学者にとって公知の標準的な方法により達成できる。
下記スキームは式Iの化合物の製造方法の模範的なものである。下記スキームにおいて、数詞I〜XVIIをはじめとする、使用されている数詞はスキーム中の式を選定するために便宜上使用される。下記スキーム中の数詞I〜XVIIの使用は、かような数詞により選定される化合物が本明細書に上述され、添付の特許請求の範囲に記載された式I〜XVIIの化合物に相当することを意味するものとは意図されていない。
Figure 0005876502
スキーム1は、式Iの化合物(式中、R〜R、XおよびYは上記のとおりに定義される)の調製方法を図解する。
式Iの化合物は2−ヒドロキシメチレンインドールII−aをベンズイミダゾロンIIIと当該技術分野で既知の方法、例えば、DMFまたはTHFのような適当な溶媒中でアザジイソプロピルジカルボキシレート(DIAD)およびトリフェニルホスフィンを使用するミツノブ(Mitsunobu)反応によりカップリングさせることにより合成できる。別法として、式Iの化合物は、DMFまたはTHFなどの適当な溶媒中で、限定され
るものではないが、水素化ナトリウム、炭酸カリウムまたは炭酸セシウムなどの塩基の存在下のW(ハロゲン、好ましくは塩素である:II−bまたはスルホネート、例えばメシラート:II−c)の置換により製造できる。
Figure 0005876502
化合物II−aはスキーム2に描かれた方法に従い製造される。
方法1に従い、本発明で使用する出発原料IVは、市販されているか、または限定されるものでないが、ライサート(Reissert)合成またフィッシャ−合成のような当該技術分野で公知の方法により合成できる。かような化合物のR−LG(式中、LGは脱離基、例えば、ハロゲン、好ましくは、臭素またはスルホネートである。)との、DMFまたはTHFのような適当な溶媒中で、水素化ナトリウム、炭酸カリウムまたは炭酸セシウムのような塩基の存在下での反応は、化合物Vを提供する。化合物VのアルキルエステルのアルコールII−aへの転化は、THF、メタノールまたはエタノールのような適当な溶媒中水素化アルミニウムリチウムまたは水素化ホウ素ナトリウムのような水素化金属を用いて実施できる。
別法として、II−a型の化合物は、スキーム2、方法2に示されるように合成することもできる。市販の出発原料VIをPG(PGは保護基、限定されるものでないが、トシル等である。)により保護し、その結果として化合物VIIを得る。この種の反応に適当な溶媒は、限定されるものでないが、トルエンであることができる。化合物VIIの金属
化、次いで化合物VIII(ここで、ハロゲンは好ましくは、塩素である。)との、適当な溶媒、限定されるものでないが、THF中での処理により、化合物IXを得る。化合物IX中のPGの脱離は、THFおよびメタノールなどの適当な溶媒中で炭酸カリウムまたは炭酸セシウムなど塩基の存在下で行いインドールXを得ることができる。インドールXのR−LG(LGは脱離基、例えばハロゲン、好ましくは臭素またはスルホネートである。)との、DMFまたはTHFのような適当な溶媒中で、水素化ナトリウム、炭酸カリウムまたは炭酸セシウムのような塩基の存在下での反応は化合物XIを与える。アルキルエステルの化合物XIのアルコールII−aへの転化は、THFまたはエタノールなどの適当な溶媒中で水素化アルミニウムリチウムまたは水素化ホウ素ナトリウムなどの水素化金属を用いて実施できる。
Figure 0005876502
限定されるものでないが、SOCl、PBr、p−TsCl、MsClのような試薬によるアルコールII−aの処理が2−クロロメチルインドールII−bまたはII−cのような化合物を提供する。
Figure 0005876502
化合物IIIはスキーム4に描かれる手順を使用して合成できる。
式XIIのZ(Zはハロゲン、好ましくはフッ素、またはアルコキシ、好ましくはメト
キシである。)のアミンHN−Rによる、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンのような有機塩基の存在下の適当な溶媒、例えばTHFまたはDMF等、中での置換は、化合物XIIIを与える。アミンXIVへのニトロ基の還元は、メタノールのような適当な溶媒中、パラジウムまたは白金のような触媒の存在下で水素を使用する触媒法、または濃塩酸の存在下、塩化アンモニアまたは塩化スズの存在下で鉄を使用する化学量論的方法により行うことができる。得られるジアミンXIVのCDI、ホスゲンまたはトリホスゲンを用いる溶媒、例えばアセトニトリルまたはTHFの存在下での環化は、IIIを提供する。
別法として、III型の化合物は、CDI、ホスゲンまたはトリホスゲンを使用する閉環により環化できる市販のジアニリンXVから出発してXVI型の中間体を得ることのできる。XVIの尿素窒素のアルキル化は、市販のアルコールを用いるミツノブ反応によるか、または式IIIの化合物を提供するようにXVII型の化合物における塩素を置換することにより達成できる。XVIの尿素窒素のスルホン化はXVI型化合物のXVIIのスルホニルクロライドとの反応により達成できる。
式(I)の化合物は、三価の窒素をそのN−オキシド形態物に転化するための当該技術分野で公知の方法に従い、対応するN−オキシド形態物に転化することができる。該N−オキシド化反応は、一般的に、式(I)の出発原料を適当な有機または無機の過酸化物と反応させることにより実施できる。適当な無機過酸化物は、例えば、過酸化水素、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の過酸化物(例、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム)を包含し、適当な有機過酸化物は、過安息香酸またはハロ置換過安息香酸(例、3−クロロ過安息香酸)、ペルオキソアルカン酸(例、ペルオキソ酢酸)、アルキルヒドロペルオキシド(例、t−ブチルヒドロペルオキシド)などのペルオキシ酸を包含する。適当な溶媒は、例えば、水、低級アルコール(例、エタノール等)、炭化水素(例、トルエン)、ケトン(例、2−ブタノン)、ハロゲン化炭化水素(例、ジクロロメタン)およびかような溶媒の混合物である。
式(I)の化合物の純粋な立体化学異性体形態物は、当該技術分野で既知の方法を適用することにより得ることができる。ジアステレオマーは、選択的な結晶化およびクロマトグラフィー技法(例、向流分配、液体クロマトグラフィー、等)のような物理的方法により分離できる。
上記の方法で製造される式(I)の化合物は、一般的に、エナンチオマーのラセミ混合物であり、該混合物は当該技術分野で既知の分離方法に従い相互に分離できる。十分に塩基または酸である式(I)のラセミ化合物は、それぞれ、適当なキラル酸またはキラル塩基により対応するジアステレオマー塩に変換できる。前記ジアステレオマー塩形態物は、続いて、例えば、選択的または分別結晶化により分離され、該エナンチオマーはアルカリまたは酸によりそれらから遊離される。式(I)の化合物のエナンチオマー形態物を分離する別法は、液体クロマトグラフィー、特に、キラル固定相を用いる液体クロマトグラフィーを包含する。前記の純粋な立体化学的異性体形態物をまた、対応する純粋は立体化学的異性体形態物の適当な出発原料から誘導できるが、ただし、この反応は立体化学的に起こることが前提条件である。仮に特定の立体異性体が望まれる場合には、好ましくは、該化合物は立体特異的製造方法により合成される。これらの方法は、有利には、エナチオマー的に純粋な出発原料を用いることができる。
さらなる態様では、本発明は本明細書で特定されるところの式(I)の化合物または本明細書で特定されるところの式(I)の化合物のいずれかの実施態様の化合物の治療上効果的な量および製薬学的に許容され得るキャリヤーを含んでなる製薬学的組成物に関する。この文脈上、治療上効果的な量は、感染した患者または感染するリスクのある患者にお
いて、ウイルス感染、特にRSVウイルス感染に対して予防的に作用するために、または該感染を安定させ若しくは低減させるために十分な量である。またさらなる態様では、本発明は本明細書で特定したところの製薬学的組成物の調製方法に関し、該方法は本明細書に特定したところの式(I)の化合物または本明細書で特定されるところの式(I)の化合物のいずれかの実施態様の化合物の治療上効果的な量と製薬学的に許容され得るキャリヤーを緊密に混合することを含んでなる。
したがって、本発明の化合物またはそのいずれかの態様は、投与目的のための種々の製薬学的剤形に配合できる。適当な組成物としては、全身的に投与する薬剤に通常用いられるすべての組成物を挙げることができる。本発明の製薬学的組成物を調製するには、有効成分としての特定の化合物、任意の酸付加塩形態物または金属複合体の有効量を、投与に望まれる調製物の形態に依存して多種多様な形態をとることができる、製薬学的に許容され得るキャリヤーと緊密に混合した状態で配合される。これらの製薬学的組成物は、特に、経口、直腸、経皮、または非経口注入により投与するのに適する単一投与剤形にあることが望ましい。例えば、経口投与製剤における組成物の調製に際しては、常用の製薬学的媒質のすべて、懸濁剤、シロップ、エリキシル、乳剤および溶液のような経口液体製剤の場合には、例えば、水、グリコール、オイル、アルコール、等など、または粉剤、ピル、カプセル剤および錠剤の場合には、澱粉、糖、カオリン、滑剤、結合剤、崩壊剤、等などの固体キャリヤーを使用することができる。これらの投与の容易性のため、錠剤およびカプセル剤が最も有利な経口投与単位製剤を表し、この場合には固体の製薬学的キャリヤー使用されることが明らかである。非経口組成物について、キャリヤーは通常、少なくとも大部分を滅菌水が占めるが、例えば、溶解性を促進するための他の成分を含めてもよい。注入可能な溶液は、例えば、生理食塩水溶液、グルコース溶液または食塩とグルコースの混合溶液中で調製できる。注入可能な懸濁剤は、適当な液体キャリヤー、懸濁剤、等を使用して調製できる。また、使用直前に液体形態の製剤に変換することを意図する固体製剤も包含される。経皮投与に適する組成物では、キャリヤーは、浸透促進剤および/または適当な湿潤剤を含んでいてもよく、より小さな割合では、どのような性質の適当な添加剤が配合されていてもよく、添加剤は皮膚に著しい悪影響を及ぼすものであってはならない。
本発明の化合物は、経口吸入または経口ガス注入により投与でき、この様式を介して投与するために当該技術分野で使用されている方法および製剤により投与される。したがって、一般的に本発明の化合物は、液体、懸濁剤または乾燥粉末の状態で肺に投与できるが、液体が好ましいものである。経口吸入または経口ガス注入による液体、懸濁剤または乾燥粉末のデリバリー用に開発される系は、本発明化合物の投与に適する。
従って、本発明はまた、口を介する吸入またはガス注入による投与に適合された、式(I)の化合物および製薬学的に許容され得るキャリヤーを含んでなる製薬学的組成物も提供する。好ましくは、本発明の化合物は噴霧型またはエアゾール型剤形の溶液の吸入を介して投与される。
容易な投与および均一な投薬のためには、前記の製薬学的組成物を単位投薬製剤に配合することが特に有利である。本明細書で使用するところの単位投薬製剤は、一元の投薬として適する物理的に個別の単位を意味し、各単位は、必要な製薬学的キャリヤーと共に所望の治療に効果を奏するものと計算された有効成分の予め決定された量を含有する。このような単位投薬製剤の例は、錠剤(切り込み線入りまたはコートされた錠剤を包含する)、カプセル剤、ピル、坐剤、粉末小包、カシェ剤、注入可能な溶液剤もしくは懸濁剤、等、およびそれらの隔離された多重剤である。
式(I)の化合物は抗ウイルス特性を示す。本発明の化合物および方法を用いて処置で
きるウイルス感染症は、オルト−およびパラミクソウイルス、特に、ヒトおよびウシ呼吸合胞体ウイルス(RSV)によりもたらされる感染症を包含する。本発明の大多数の化合物は、さらに、RSVの変異株に対して活性である。加えて、本発明の多くの化合物は、有利な薬物動態プロファイルを示し、許容され得る半減期、AUCおよびピーク値を含み、不十分に早い発病および組織滞留のような好ましくない現象を欠く、生物学的利用能による魅力ある特性を有する。
本発明化合物のRSVに対するインビトロ抗ウイルス活性は、本明細書の実験部に記載されるように試験され、また、ウイルス収量低減アッセイ(virus yield reduction assay)において例証される。本発明化合物のRSVに対するインビボ抗ウルス活性は、Wyde等(Antiviral Research (1998),38,31−42)に記載されるようなコトン ラット(cotton rats)を用いる試験モデルにより例証できる。
それらの抗ウイルス特性、特に、抗RSV特性のため、式(I)の化合物またはそれらのいずれかの態様、それらのプロドラッグ、N−オキシド、付加塩、第四吸アミン、金属複合体および立体化学異性体形態物は、ウイルス感染、特にRSV感染の体験者の治療、またはこれらの感染症の予防に有用である。一般的には、本発明の化合物はウイルス、特に呼吸合胞体ウイルスに感染した温血動物において有用であり得る。
したがって、本発明の化合物またはそれらのいずれかの態様は医薬として使用される。医薬または治療方法での上記使用は、ウイルスの感染した患者またはウイルス感染のおそれがある患者への、ウイルス感染、特にRSV感染に伴う状態を防除するのに効果的な量の全身投与を含んでなる。
本発明はまた、ウイルス感染症、特にRSV感染症の治療または予防用医薬の製造における本発明化合物またはそれらのいずれかの態様の使用にも関する。
さらに本発明は、ウイルス、特にRSVの感染した、またはウイルス、特にRSVによる感染のリスクのある温血動物の治療方法に関し、該方法は、本明細書に特定されている式(I)の化合物、または本明細書に特定されている式(I)の化合物のいずれかサブグループの化合物の抗ウイルス上効果的な量を投与することを含む。
一般的には、抗ウイルス上効果的な一日量は、体重1kg当り、0.01mg〜500mg、より好ましくは、0.1mg〜50mgである。一日中、適当な間隔で2、3、4またはそれより多くのサブ用量として必要な用量を投与するように供することできる。該サブ用量は、単位投薬製剤当り、有効成分を例えば、1〜1000mg、特に、5〜200mg含有する単位投薬製剤として処方できる。
正確な投薬量と投与頻度は、使用される式(I)の特定の化合物、治療される特定の状態、治療される状態の重篤度、年齢、体重、性別、特定の患者の疾患および物理的状態の程度、ならびに患者が摂取している当業者に周知である他の薬剤により左右される。さらに、前記効果的な一日量は、処置される患者の応答に応じおよび/または本発明の化合物を処方する医師の判断に応じ低減または増加できることが明らかである。したがって、上記の効果的な一日量の範囲は、単なる指標にすぎない。
また、他の抗ウイルス剤と式(I)の化合物の組み合わせ物を医薬として使用することもできる。こうして、本発明はまた、抗ウイルス処置における、同時、別々または連続使用のための組み合わせ製剤として、(a)式(I)の化合物および(b)他の抗ウイルス剤を含有する製品にも関する。異なる薬剤は、製薬学的に許容され得るキャリヤーと共に
単一の製剤中で配合できる。例えば、本発明の化合物は、RSV感染症を治療または予防するためにインターフェロンβまたは腫瘍壊死因子αと組み合わせることができる。
本発明は、次の何ら限定するものでない例を参照しながら下文で具体的に説明する。
例1
本発明、化合物P1の代表的な合成例の詳細な説明を下記に提供する。
Figure 0005876502
ステップ1:N−シクロプロピル−3−ニトロピリジン−4−アミン(5−b)の合成
乾燥エタノール(800mL)中の4−メトキシ−3−ニトロピリジン5−a(CAS
31872−62−5)(200g,1300mmol)、シクロプロピルアミン(CAS 765−30−0)(185.5g,3250mmol)およびDIEA(CAS
7087−68−5)(336g,2600mmol)を3時間還流した。混合物を0℃に冷却した。固体をろ過により集めた。このろ過ケーキを冷エタノール(150mL)で洗浄した。この固体を乾燥して白色粉末として化合物5−b(167g,72%)を得た。
ステップ2:N−シクロプロピルピリジン−3,4−ジアミン(5−c)の合成
エタノール(1400mL)中で中間体5−b(167g,932mmol)の混合物を、触媒として湿10%Pd/C(34g)を用い20℃で一晩水素化(50Psi)した。H(3eq.)の消費後、触媒をろ別し、ろ液をエバポレートした。残渣をMTBEで洗浄し、黄色粉末として化合物5−c(133g,95%)を得た。
ステップ3:1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン (5−d)の合成
0℃にてCHCN(1800mL)中の中間体5−c(133g,891.4mmol)溶液にCDI(CAS 530−62−1)(151.8g,936mmol)を加えた。反応混合物を10℃に加温し、1時間撹拌した。固体をろ過により集め、次いでCHCN(200mL)で洗浄して白色粉末として化合物5−d(101g,65%)を得た。
Figure 0005876502
ステップ1:1−トシル−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン (6−C)の合成
トルエン(690mL)中の化合物6−a(CAS 271−34−1)(30g,253mmol)、Tos−Cl(CAS 98−59−9)(55.5g,291mmol)およびBuNHSO(CAS 2472−88−0)(0.63g,1.9mmol)の混合物に、0℃で水(690mL)中NaOH(CAS 1310−73−2)(132g,3300mmol)の溶液を加えた。この反応混合物を10℃で2時間撹拌した。水(1000mL)を加えた後、混合物を酢酸エチル(2000mLx2)で抽出した。併せた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥した。溶媒を真空下でエバポレートし、残渣をtert−ブチルメチルエーテルで洗浄した。生成物6−bをわずかに灰色が買った白色粉末として得た(64g,93%)。
ステップ2:エチル 1−トシル−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−2−カルボキシレート (6−c)の合成
乾燥THF(150mL)中化合物6−b(10g,367mmol)の溶液を−70℃に冷却し、N下でn−BuLi(CAS 109−72−8)(ヘキサン中2.5M,16.7mL,41.9mmol)を滴下した。混合物を−78℃で1時間攪拌した後、エチル カルボノクロリデート(CAS 541−41−3)(新鮮な再蒸留物,4.2mL,44mmol)を−70℃で滴下した。混合物を自然に20℃になるまで加温し、1時間撹拌した。次いで、水(800mL)を加えた。混合物を1N HCl水溶液でpH=4〜5に酸性化し、酢酸エチル(400mLx2)で抽出した。次いで、水層のpHを、NaHCOを加えることによりpH=8に調節した。得られた混合物を酢酸エチル(200mL)で抽出した。併せた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、エバポレートした。残渣をtert−ブチルメチルエーテルで洗浄した。この固体を高真空下で乾燥した。残渣を、石油エーテル/酢酸エチル(3:2)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製した。フラクションのエバポレート後、6−c(6g,47%)を得た。
ステップ3:メチル 1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−2−カルボキシレート (6−d)の合成
メタノール(70mL)およびTHF(140mL)中の化合物6−c(6g,17.4mmol)およびCsCO(CAS 534−17−8)(17g,52.2mmol)の混合物を15℃にて12時間撹拌した。真空下で溶媒を除去し、HO(30mL
)を加え、混合物を酢酸エチル(30mLx3)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥した。真空下でエバポレートして白色粉末として生成物6−d(1.39g,46%)を得た。
Figure 0005876502
ステップ1:tert−ブチル(4−クロロブトキシ)ジメチルシラン (7−c)の合成
化合物7−a、4−クロロ−1−ブタノール(CAS 928−51−8)(100g,920mmol)を室温でCHCl(1000mL)に溶解した。0℃でイミダゾール(CAS 288−32−4)(81.5,1200mmol)およびTBDMS−C1(CAS 18162−48−6)(152g,1010mmol)を加えた。この混合物を室温で4時間撹拌した。混合物をろ別した。ろ液を10%HCl水溶液で、次いでブラインで洗浄した。ろ液をエバポレートした後、透明なオイルとして生成物7−c(100g,50%)を得た。
Figure 0005876502
ステップ1:エチル 1−(4−(tert−ブチルジメチルシロキシ)ブチル)−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−2−カルボキシレート (8−a)の合成
DMF(20.1mL)中に中間体6−c(1.39g,7.89mmol)を溶解した。この溶液を0℃に冷却し、次いでNaH(7646−69−7)(鉱油中60%懸濁物,473.3mg,11.8mmol)を加えた。混合物を0℃で1時間撹拌した後、7−b(3.47g,15.6mmol)を加えた。得られた混合物を室温までゆっくり加温し、次いで60℃にて12時間温めた。混合物を氷水溶液に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。有機層をMgSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮して褐色の粗オイルを得た。この粗成物をメタノール/CHClで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物8−a(305mg,40%)を固体として得た。
ステップ2:(1−(4−(tert−ブチルジメチルシロキシ)ブチル)−lH−ピロロ[3,2−c]−ピリジン−2−イル)メタノール 8−bの合成
乾燥THF(100mL)中8−a(1.14g,3.14mmol)溶液に、室温でLAH(CAS 16853−85−3)(THF中2M溶液,1.89mL,3.77mmol)を滴下した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよびメタノールを加えることにより反応を停止した。次いで、その反応液を氷水溶液に注ぎ込んだ。得られた混合物をセライト上でろ過し、2層に分かれた。水層を酢酸エチル(2x100mL)で抽出した。併せた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。生成物をヘプタン/酢酸エチルを用いて溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。エバポレートした後、化合物8−bを無色オイルとして得た(980mg,93%)。
Figure 0005876502
ステップ1:3−((1−(4−(tert−ブチルジメチルシロキシ)ブチル)−lH−ピロロ[3,2−c]ピリジン−2−イル)メチル)−1−シクロプロピル−lH−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン 9−aの合成
乾燥THF(215mL)中の中間体8−b(980mg,2.6mmol)および中間体5−d(693mg,3.96mmol)溶液に、PhP(CAS 603−35−0)(760mg,2.9mmol)を、次いでDIAD(CAS 2446−83−5)(0.215mL,2.64mmol)を不活性雰囲気下の室温にて加えた。反応混合物を室温にて一晩撹拌した。溶媒を除去し、残渣をメタノール/CHClで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。エバポレートした後、我々は化合物9−a(950mg,73%)を得た。
ステップ2:1−シクロプロピル−3−{[1−(4−ヒドロキシブチル)−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−2−イル]メチル}−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オン P1の合成
9−a(950mg,1.21mmol,純度63%)のメタノール(74mL)溶液にNHF(CAS 12125−01−8)(224.8mg,6.0mmol)を加えた。この混合物を60℃で40時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷まし、次いでそれを濃縮した。残渣を調製カラムクロマトグラフィー((Chiralpak Diacel OJ 20x250mm)上のPrep SFC、移動相(CO,0.2%iPrNHを含むメタノール))により精製した。所望のフラクションをエバポレートし、残渣を再度メタノールに溶解し、再度エバポレートし、白色固体として化合物P1(147mg,31%)を得た。
例1a
Figure 0005876502
ステップ1:エチル 3−(2−クロロ−5−ニトロピリジン−4−イル)−2−オキソプロパノエート 10−aの合成
窒素雰囲気下で2−クロロ−4−メチル−5−ニトロピリジン(20g,115mmole)のジエチルオキサレート(150mL)溶液に、DBU(20mL,1.15eq)を滴下し、室温で撹拌を一晩続けた。次いで、反応混合物を氷水200mL中に注ぎ込み、この混合物を140mLの1N HCl溶液で酸性にした。半固形物を取り出し、その上部の溶媒を除去した。次いで残渣を氷冷エタノール中で撹拌した。沈殿をろ別し、真空下で乾燥して29.04gの目的の化合物10−a(収率92%)を得た。m/z=273(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−dTMppm 1.30(t,J=7.0Hz,3H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),4.68(s,2H),6.68(s,1H),7.80(s,lH),8.25(s,1H),9.00(s,1H),9.14(s,1H)。
ステップ2:エチル 5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−カルボキシレート 10−bの合成
エチル 3−(2−クロロ−5−ニトロピリジン−4−イル)−2−オキソプロパノエート10−a(2.726g,10mmole)のTHF(80mL)およびEtOH(30mL)溶液に、飽和塩化アンモニウム溶液(50mL)を加えた。次いで、室温にて混合物を激しく撹拌しながら鉄(2.747g,4.9eq)を少しずつ加え、その後、2時間還流下で加熱した。混合物を室温に冷却し、ダイカライト(dicalite)上でろ過し、温THF/エタノール 1/1で洗浄した。ろ液をエバポレートし、残渣を100mL水中で攪拌、還流した。得られた沈殿を温かいままろ別し、温水で2度洗浄した後、真空下で乾燥して目的の化合物10−bの1.9g(収率84%)を得た。m/z=225(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−dTMppm 1.36(t,J=6.8Hz,3H),4.39(q,J=6.7Hz,2H),7.15(s,1H),7.76(s,1H),8.64(s,1H),12.59(br s,1H)。
ステップ3:エチル 5−クロロ−1−(4−フルオロブチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−カルボキシレート 10−cの合成
エチル 5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−カルボキシレート 10−b(1.9g,8.458mmole)のアセトニトリル(85mL)溶液に、炭酸セシウム(3.306g,1.2eq)を加えた。この混合物を室温で1時間攪拌し、次いで1−ブロモ−4−フルオロブタン(1.089g,1.2eq)を加え、60℃で撹拌を一晩中続けた。反応混合物をガラスフィルター上でろ過し、ろ液を乾燥するまでエバポレートした。残渣をジクロロメタンに採り、水で2度洗浄した。有機層をMgSO上で乾燥し、ろ過し、エバポレートした。残渣をジイソプロピルエーテルから再結晶化した。結晶をろ過にて集め、真空中で乾燥して目的の化合物10−cの2.19g(収率87%)を得た。m/z=299(M+H)
ステップ4:(5−クロロ−1−(4−フルオロブチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−イル)メタノール 10の合成
エチル 5−クロロ−1−(4−フルオロブチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−カルボキシレート 10−c(2.19g,7.3mmole)のTHF(150mL)溶液に、窒素雰囲気下の−75℃にて水素化アルミニウムリチウム(8.064mL,1.1eq,THF中1M)を加えた。反応混合物を冷却浴上で2時間撹拌しながら、ゆっくりと0℃まで温めた。次いで、この混合物を氷エタノール浴上で冷却し、酢酸エチル、次いでNaSO・10HOの10gを加えることにより注意深く分解した。この混合物を1時間攪拌し、MgSO上で乾燥し、ろ別し、ろ液をエバポレートした。残渣を溶出液としてジクロロメタン/メタノール 95/5を用いシリカ上で精製して目的の化合物10の550mg(収率30%)を得た。m/z=257(M+H)
例1b
Figure 0005876502
ステップ1:2−ブロモ−6−クロロピリジン−3−アミン 11−aの合成
臭素(24.86g,155.57mmol)を酢酸(383ml)中の6−クロロピリジン−3−アミン(20.00g,155.57mmol)および酢酸ナトリウム(25.52g,311.14mmol)溶液に加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した
。次いで、酢酸をエバポレートした。残渣をEtOAcに溶解し、NaCOの飽和水溶液、水およびブラインで洗浄した。有機層をMgSO上で乾燥し、ろ別し、エバポレートして目的の生成物11−aの32.20g(99.8%)を得た。m/z=206.96(M+H),Cl+Brパターン。
ステップ2:5−クロロ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸 11−bの合成
2−オキソプロピオン酸(36.22g,411.31mmol)、酢酸パラジウム(II)(7.74g,34.15mmol)およびEtN(69.11g,682.94mmol)を乾燥DMF(300ml)中の2−ブロモ−6−クロロピリジン−3−アミン11−a(32.20g,155.21mmol)およびTPP(35.83g,136.59mmol)溶液に加えた。反応混合物を100℃で一晩撹拌した。次いで、溶媒をエバポレートし、水を加え、水層をEtOAcで洗浄した。水層を濃HClで酸性にした。沈殿をろ別し、乾燥し、所望の生成物11−bの25.21g(82.6%)を得た。m/z=197.1(M+H),Clパターン。
ステップ3:メチル 5−クロロ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキシレート 11−cの合成
5−クロロ−lH−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボン酸11−b(25.20g,128.18mmol)を硫酸(20ml)とメタノール(400ml)の還流混合物に加えた。この混合物を一晩還流した。次いで、混合物をエバポレートし、塩基性のpHになるまで冷NaHCO溶液を加えた。沈殿をろ別し、乾燥し、所望の生成物16.15g(59.8%)を得た。m/z=211.17(M+H),Clパターン。
ステップ4:メチル 5−クロロ−1−(4−フルオロブチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキシレート 11−dの合成
メチル 5−クロロ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキシレート11−c(2.9g,12.2mmol)のDMF(50mL)溶液に、連続して、炭酸セシウム(4g,12.2mmol)および1−ブロモ−4−フルオロブタン(1.3mL,12.2mmol)を加えた。得られた混合物を60℃にて一晩加熱した。反応混合物を室温に冷まし、次いで氷水に注ぎ込み、生成物をDCMで3度抽出した。併せた有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、エバポレートして黄色がかった固体として目的の生成物11−dを得た。この生成物はそのまま次のステップで使用した。m/z=313(M+H),Clパターン。
ステップ5:(5−クロロ−1−(4−フルオロブチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−イル)メタノール 11の合成
メチル 5−クロロ−1−(4−フルオロブチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−カルボキシレート 11−d(3.82g,10.8mmol)の乾燥THF(100mL)溶液に、−75℃にて水素化アルミニウムリチウムの1M溶液(11.96mL,11.96mmol)を加えた。次いで、冷却浴を取り外し、反応混合物を室温に3時間維持した。EtOAc、次いで飽和NHCl溶液を加えた。この混合物を30分間撹拌した。有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、エバポレートして黄色のオイルを得、このオイルをカラムクロマトグラフィーにより精製して目的の生成物(5−クロロ−1−(4−フルオロブチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−イル)メタノール11(2.8g,98%)を得た。m/z=257(M+H),Clパターン。
Figure 0005876502
ステップ1:3−(メチルスルホニル)プロパン−1−オール 12−aの合成
3−(メチルチオ)プロパン−1−オール(200g,1900mmol,CAS 505−10−2)をCHC1(2000mL)に溶解した。この混合物を0℃に冷却した。
次いで、0〜5℃の温度を保ちながら、水中m−CPBA85%(970g,5700mmol,CAS 937−14−4)を少しずつ加えた。添加後、混合物を25℃に加温し、15時間撹拌した。混合物を、セライトパッドを通してろ過した。ろ液をフラッシュカラム(溶出液:石油エーテル:酢酸エチル=3:1、次いで酢酸エチル:メタノール=10:1)により精製して中間体12−a(75g,29%)を得た。
ステップ2:1−ブロモ−3−(メチルスルホニル)プロパン 12−bの合成
中間体12−a(75g,543mmol)をCHCl(750mL)中に溶解した。この混合物を0℃に冷却した。次いで、温度を0〜5℃に維持しながら三臭化リン(53.6mL,570mmol)を滴下した。滴下後、混合物を25℃に温め、15時間撹拌した。混合物を氷水に注ぎ込んだ。分離した有機層をブライン(2x500mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空下でエバポレートして標題の化合物12−b(77g,71%)を得た。
H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 2.25−2.40(m,2H)2.91(s,3H)3.1−3.2(m,2H)3.5−3.6(m,2H)。
ステップ3:メチル 3−ブロモ−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−2−カルボキシレート 12−cの合成
DCM(300mL)中メチル 1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−2−カルボキシレート6−d(30g,96mmol)の混合物に0℃でピリジウムトリブロミド(38g,1eq)を加ええた。混合物を室温に加温し、12時間撹拌した。固体をろ別し、DCM(200ml)で洗浄した。ろ液を真空下でエバポレートし、得られた残渣を高性能液体クロマトグラフィー(C18,溶出液:緩衝剤としての0.1%THAを含むCHOH/HOの15/85から45/55まで)により精製した。純粋なフラクション
を集め、真空下で揮発分を除去し、水溶液をNaHCOでpH=8のアルカリ性にした。残液をDCM(100mlx2)で抽出した。有機層をブライン(100mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥した。真空下で溶媒を除去し、残渣をt−ブチルメチルエーテル(10ml)および酢酸エチル(10mL)で洗浄した。得られた固体を高真空下で乾燥して目的の生成物12−cの2.43g(11%)を得た。m/z=256(M+H)
ステップ4:メチル 3−ブロモ−1−(3−(メチルスルホニル)プロピル)−lH−ピロロ(3,2−c)ピリジン−2−カルボキシレート 12−dの合成
メチル 3−ブロモ−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−2−カルボキシレート12−c(1000mg,3.92mmol)と1−ブロモ−3−(メチルスルホニル)プロパン12−b(804mg,3.92mmol)と炭酸セシウム(1277mg,3.92mmol)の乾燥DMF(8ml)懸濁液を60℃で2時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、氷水に注ぎ込んだ。生成物を3度DCMで抽出した。併せた有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、乾燥するまでエバポレートした。粗生成物を0%MeOH/DCMからスタートし、10%MeOH/DCMまでの勾配を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製した。真空中でのエバポレーションおよび乾燥後、標的の生成物12−dの750mg(2.0mmol,51.0%)が白色固体として得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 2.10−2.23(m,2H)2.97(s,3H)3.13−3.22(m,2H)3.95(s,3H)4.65(t,J=7.28Hz,2H)7.75(dd,J=6.02,1.00Hz,1H)8.47(d,J=6.02Hz,1H)8.88(d,J=1.00Hz,1H);m/z=375(M+H),Br パターン。
ステップ5:(3−ブロモ−1−(3−(メチルスルホニル)プロピル)−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−2−イル)メタノール 12の合成
メチル 3−ブロモ−1−(3−(メチルスルホニル)プロピル)−lH−ピロロ(3,2−c)ピリジン−2−カルボキシレート12−d(750mg,1.554mmol)を乾燥THF(16mL)に溶解し、溶液をN雰囲気下に置き、−78℃に冷却した。次いで、THF中水素化アルミニウムリチウム(1.865mL,1.865mmol)の1M溶液を−78℃で滴下した。次いで、冷却浴を取り外し、反応混合物をゆっくりと室温まで加温した。この混合物を1時間室温で撹拌した。EtOAc、次いで飽和塩化アンモニウム水溶液を注意しながら加えた。この混合物を30分間撹拌し、次いで生成物を酢酸エチルで抽出した。併せた有機層をNaSO上で乾燥し、濃縮し、白色固体として生成物200mg(0.576mmol,37.1%)を得た。水層をエバポレートし、残渣をMeOH中で撹拌した。懸濁液をろ過し、ろ液をエバポレートしシリカ上で乾燥した。この粗生成物を0%MeOH/DCMからスタートし、10%MeOH/DCMまでの勾配を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製した。真空中でのエバポレーションおよび乾燥後、目的の生成物12の140mg(0.403mmol,25.9%)を白色固体として得た。m/z=347(M+H),Br パターン。
例1d
3−((3−ブロモ−1−(3−(メチルスルホニル)プロピル)−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−2−イル)メチル)−1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン P17の合成
Figure 0005876502
(3−ブロモ−1−(3−(メチルスルホニル)プロピル)−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−2−イル)メタノール12(200mg,0.576mmol)、1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン(101mg,0.576mmol)およびトリフェニルホスフィン(151mg,0.576mmol)の乾燥THF(4mL)溶液をN雰囲気下に置いた。次いで、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(DIAD)(113μl,0.576mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。生成した固体をろ別し、ジエチルエーテルで洗浄し、所望の生成物P17の83mgを白色粉末として得た(0.165mmol,27.0%)。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.89−0.98(m,2H)1.03−1.12(m,2H)1.74−1.88(m,2H)2.92(s,3H)3.00(tt,J=6.84,3.45Hz,1H)3.07(t,J=7.30Hz,2H)4.39(t,J=7.65Hz,2H)5.35(s,2H)7.28(d,J=5.27Hz,1H)7.62(d,J=5.77Hz,1H)8.23(s,1H)8.24(d,J=5.27Hz,1H)8.36(d,J=6.02Hz,1H)8.75(s,1H);m/z=504(M+H),Br パターン。
例1e
3−((5−クロロ−1−(4−フルオロブチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン P42の合成
Figure 0005876502
3−((5−クロロ−1−(4−フルオロブチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−イル)メチル)−1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン
−2(3H)−オンP42は、(3−ブロモ−1−(3−(メチルスルホニル)プロピル)−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−2−イル)メタノール12の代わりに、(5−クロロ−1−(4−フルオロブチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−イル)メタノール11を使用して、3−((3−ブロモ−1−(3−(メチルスルホニル)プロピル)−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−2−イル)メチル)−1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オンP17の合成について報告した手順に従って合成した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.88−0.96(m,2H)1.03−1.12(m,2H)1.47−1.72(m,4H)2.98(tt,J=6.93,3.61Hz,1H)4.18−4.53(m,4H)5.34(s,2H)6.69(s,1H)7.18(d,J=8.53Hz,1H)7.28(d,J=5.02Hz,1H)8.01(d,J=8.53Hz,1H)8.25(d,J=5.27Hz,1H)8.39(s,1H)。
例1f
3−((5−クロロ−1−(4−フルオロブチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−イル)メチル)−1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン P11の合成
Figure 0005876502
3−((5−クロロ−1−(4−フルオロブチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−イル)メチル)−1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オンP11は、(3−ブロモ−1−(3−(メチルスルホニル)プロピル)−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−2−イル)メタノール12の代わりに、(5−クロロ−1−(4−フルオロブチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−イル)メタノール10を使用して3−((3−ブロモ−1−(3−(メチルスルホニル)プロピル)−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−2−イル)メチル)−1−シクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オンP17の合成について報告した手順に従って合成した。
H NMR(360MHz,DMSO−d)δ ppm 0.87−0.97(m,2H),1.02−1.13(m,2H),1.57−1.78(m,4H),2.99(tt,J=6.9,3.6Hz,1H),4.30−4.43(m,3H),4.49(m,J=5.7,5.7Hz,1H),5.35(s,2H),6.53(s,1H),7.29(d,J=5.5Hz,1H),7.56(s,1H),8.26(d,J=5.1Hz,1H),8.37(s,1H),8.70(s,1H);m/z=414(M+H)
例2
化合物の特性決定、およびRSV阻害活性についての試験
一般的な実験の詳細
HPLC−MS分析は、以下のいずれか一つの方法を使用して行った。
方法1:
HPLC測定は、ポンプ、ダイオード−アレー検出器(DAD)(使用波長220nm)、カラムヒーターおよび下記に特定するカラムを備えたアジレント(Agilent)1100モジュールを使用して行った。カラムからの流れをアジレントMSDシリーズG1946CとG1956Aに分割した。MS検出器はAPI−ES(大気圧エレクトロスプレーイオン化)で構成されている。マススペクトルは、100から1000までを走査することにより獲得された。キャピラリー指針の電圧は、陽性イオン化モードについて2500Vで、陰性イオン化モードについて3000Vであった。フラグメンテーション電圧は50Vであった。乾燥ガス温度は10L/分の流れにおいて350℃に維持した。逆相HPLCはYMC−Pack ODS−AQ、流速0.8mL/分の50x2.0mm
5mmカラムにより実施した。2種の移動層(移動層A:0.1% TFAを含む水、移動層B:0.05% TFAを含むアセトニトリル)を使用した。最初は100%Aを1分間保持した。次いで、4分中に勾配を40%Aおよび60%Bまでかけた。典型的な注入用量2mLを使用した。オーブン温度は50℃であった(MSの極性:正)。
方法2:
HPLC測定は、ポンプ、ダイオード−アレー検出器(DAD)(使用波長220nm)、カラムヒーターおよび下記に特定するカラムを備えたアジレント(Agilent)1100モジュールを使用して行った。カラムからの流れをアジレントMSDシリーズG1946CとG1956Aに分割した。MS検出器はAPI−ES(大気圧エレクトロスプレーイオン化)で構成されている。マススペクトルは、100から1000までを走査することにより獲得された。キャピラリー指針の電圧は、陽性イオン化モードについて2500Vで、陰性イオン化モードについて3000Vであった。フラグメンテーション電圧は50Vであった。乾燥ガス温度は10L/分の流れにおいて350℃に維持した。逆相HPLCはYMC−Pack ODS−AQ、流速0.8mL/分の50x2.0mm
5mmカラムにより実施した。2種の移動層(移動層A:0.1% TFAを含む水、移動層B:0.05% TFAを含むアセトニトリル)を使用した。最初は90%Aおよび10%Bを0.8分間保持した。次いで、3.7分中に勾配を20%Aおよび80%Bまでかけ、3分間保持した。典型的な注入用量2mLを使用した。オーブン温度は50℃であった(MSの極性:正)。
方法3:
カラム:XTerra MS C18 2.5μ、4.6x50mm、移動層A:10mM NHOOCH+HO中0.1% HCOOH、移動層B:MeOH 流速1.5mL/分を使用するカラム温度50℃において操作。勾配条件:t=0分:65%A、35%B;t=3.5分、5%A、95%B;t=5.5分:5%A、95%B;t=5.6分:65%A、35%B;t=7分、65%A、35%B。
方法4:
カラム:SunFire C18 3.5μ、4.6x100mm、移動層A:水中、10mM NHOOCH+0.1%HCOOH、移動層B:MeOH 流速1.5mL/分を使用するカラム温度50℃において操作。勾配条件:t=0分:65%A、35%B;t=7分、5%A、95%B;t=9.6分:5%A、95%B;t=9.8分:6
5%A、35%B;t=12分、65%A、35%B。
NMRスペクトルは、ブルカー エイヴァンス(Bruker Avance)400スペクトロメタ−により記録し、Hについては400MHzで操作する。ケミカルシフトは、ppmおよびHzにおけるJ値で提供される。多重度は、ダブレットについてd、トリプレットについてt、マルチプレットについてm、等の略号を使用して示す。薄層クロマトグラフィー(TLC)は、シリカゲル 60F254(Merck KGaA)でコートされた5x10cmのアルミニウムシート上で行った。
抗ウイルス活性
黒色(Black)96−ウェル クリアー−ボトム マイクロタイター プレート(Corning,Amsterdam,the Netherlands)を、培地〔フェノールレッドを含まないRPMI培地、10%FBS、0.04%ゲンタマイシン(50mg/mL)および0.5%DMSO〕の最終容量50μlにおける化合物の一連の4倍希釈物を受注生産されたロボットシステムを使用して重複充填した。次に、培地中のHeLa細胞懸濁物(5x10細胞/mL)の100μlを各ウェルに加え、続いて、多滴ディスペンサー(Thermo Scientific、Erembodegem、Belgium)を使用して50μlの培地中rgRSV224(MOI=0.02)ウイルスを加えた。rgRSV224ウイルスは、追加のGFP遺伝子を含むように操作されたウイルスであり(Hallak et al,2000),NIH(Bethesda,MD,USA)からのイン−ライセンス状(in−licensed)のものである。培地、ウイルス−および模擬感染対照を各試験に含めた。細胞を5%CO雰囲気下の37℃にてインキュベートした。ウイルス暴露後3日のウイルスの複製を、MSMレーザー顕微鏡(Tibotec、Beerse、Belgium)により細胞中のGFP発現を測定することによって定量した。EC50は、GFP発現についての50%阻害濃度と定義された。平行して一式の白色96−ウェル マイクロタイター プレート(Corning)において、化合物を3日間インキュベートし、HeLa細胞における化合物の毒性を、ATPliteキット(PerkinElmer,Zaventem,Belgium)を使用し、製造業者の説明書に従い細胞のATP含量を測定することによって決定した。CC50は、細胞毒性についての50%濃度と定義された。
文献
Hallak LK,Spillmann D,Collins PL,Peeples ME.呼吸合胞体ウイルスの感染にためのグルコサミノグリカン硫酸化の要件(Glycosaminoglycan sulfation requirements for respiratory syncytial virus infection.)J.Virol.740、10508−10513(2000)。
例3
誘導体P2〜P10、P11〜P26、P29〜P30、P32〜44は上記の方法に従って調製した。化合物をRSV阻害活性について試験した。結果を下記表1〜3に表示する。式Iaを参照する場合、環原子を次のとおりに番号付けした。
Figure 0005876502
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Figure 0005876502
Figure 0005876502
Figure 0005876502

Claims (22)

  1. 下記式Iを満たす化合物、またはその付塩もしくは立体化学異性体形態物。
    Figure 0005876502
    上式中、各Xは独立してCまたはNであり,少なくとも一つのXはNであり;
    各Yは一つがNであり、その他のYがCであり;
    1はXがCであるとき存在し、かつ、R1はH、OH、ハロゲン、C1−C6アルキル、C3−C7シクロアルキル、C1−C6アルコキシ、N(R62、CO(R7)、CH2NH2、CH2OH、CN、C(=NOH)NH2、C(=NOCH3)NH2、C(=NH)NH2、CF3、OCF3、およびB(OH)2;B(O−C1−C6アルキル)2の群から選ばれ;
    1 はXがNであるとき存在せず、
    2はH、ハロゲン、C1−C6アルキル、C3−C7シクロアルキル、C1−C6アルコキシ、およびCO(R7)からなる群より選ばれ;
    3は−(CR89n−R10であり;
    4はH、C1−C10アルキル、CH2CF3、C3−C7シクロアルキル、C2−C10アルケニル、SO2−R8、からなる群より選ばれるか、または1個の酸素原子を含有する4〜6員の飽和環であり;
    5はYがCであるとき存在し、かつ、H、C1−C6アルキル、C3−C7シクロアルキル、C1−C6アルコキシ、CO(R7)、CF3およびハロゲンからなる群より選ばれ;
    5がNであるとき存在せず;
    6はH、C1−C6アルキル、COOCH3およびCONHSO2CH3からなる群より選ばれ;
    7はOH、O(C1−C6アルキル)、NH2、NHSO2N(C1−C6アルキル)2、NHSO2NHCH3、NHSO2(C1−C6アルキル)、NHSO2(C3−C7シクロアルキル)、およびN(C1−C6アルキル)2からなる群より選ばれ;
    nは2〜6の整数であり;
    8およびR9は各々独立して、H、C1−C10アルキル、C3−C7シクロアルキルから選ばれるか、またはR8とR9は一緒になって、基N、S、Oから選ばれる1個のヘテロ原子を場合により含有してもよい4〜6員の脂肪族環を形成し;
    10はH、C1−C6アルキル、OH、CN、F、CF2H、CF3、CONR89、COOR8、CONR8SO29、CON(R8)SO2N(R89)、NR89、NR8COOR9、OCOR8、NR8SO29、SO289、SO28からなる群より選ばれるか、または1個の酸素原子を含有する4〜6員の飽和環である。
  2. 4がH、C1−C10アルキル、C3−C7シクロアルキル、C2−C10アルケニル、SO2−R8、からなる群より選ばれるか、または1個の酸素原子を含有する4〜6員の飽和環である、請求項1に記載の化合物。
  3. 1がHおよびハロゲンからなる群より選ばれる、請求項1または2に記載の化合物。
  4. N−R3に対してパラまたはメタ位のR1がHおよびハロゲンからなる群より選ばれ,存在するときその他のR1のすべてがHである、請求項1、2または3に記載の化合物。
  5. 1がブロモおよびクロロからなる群より選ばれる、請求項に記載の化合物。
  6. 2がH、ハロゲンおよびCO(R7)からなる群より選ばれる、請求項に記載の化合物。
  7. 2がH、IおよびCONH2からなる群より選ばれる、請求項に記載の化合物。
  8. 3が−(CR89n鎖を含み、かつ、R8およびR9がHであり、nが2〜4である、請求項に記載の化合物。
  9. 10がF、CF3、OH、SO28、およびCNからなる群より選ばれ、R8 がメチルである、請求項に記載の化合物。
  10. 4がC3−C7シクロアルキルである、請求項に記載の化合物。
  11. 4がイソプロピルである、請求項に記載の化合物。
  12. 4がオキセタン−3−イルである、請求項に記載の化合物。
  13. N−R4に対してパラ位のYがCであり、かつそのY上のR5がFである、請求項に記載の化合物。
  14. NはN 4 に対してパラ位にある、請求項に記載の化合物。
  15. 多くて一つのR5がC1−C6アルキル、C1−C6アルコキシル、ハロゲンおよびCNからなる群より選ばれ、存在するときその他のR5がHである、請求項1に記載の化合物。
  16. YがCであるとき、5のすべてがHである、請求項に記載の化合物。
  17. 医薬として使用するための請求項1〜16のいずれかの一つに記載の化合物。
  18. 製薬学的に許容され得るキャリヤーおよび活性成分としての請求項1〜16のいずれかの一つに記載の化合物の治療上効果的な量を含んでなる製薬学的組成物。
  19. 請求項18に記載の製薬学的組成物の調製方法であって、製薬学的に許容され得るキャリヤーと請求項1〜16のいずれかの一つに記載の化合物の治療上効果的な量を緊密に混合することを含んでなる、前記方法。
  20. RSV複製を阻害するための医薬として使用するための請求項1〜16のいずれか一つに記載の化合物。
  21. 請求項1〜16のいずれかに記載の化合物の製造方法であって、下記スキーム1に従い、II−a、II−bおよびII−cからなる群より選ばれる化合物を化合物IIIとカップリングさせ、すべての置換基RおよびXが請求項1または2に従う意味を有する式(I)の誘導体をもたらすことを含んでなる、前記方法。
    Figure 0005876502
  22. RSV複製を阻害するための医薬の製造のための請求項1〜16のいずれかに記載の化合物の使用。
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