JP2013545593A5 - - Google Patents

Description

この構造の複合膜は、強化された流束及びバリア特性を示すが、その物理的強度は全ての用途に適切なわけではない。本発明は、支持層内に補強メッシュ構造体を組み込むことによってこの問題を解決する。メッシュ１０８を支持層１０２内に組み込んだ一例を図１ｃに示す。このメッシュ（織または不織であり得る）は、膜の分離性能に大きな影響を与えることなく、膜に物理的安定性及びハンドリング能力（handling capability）を与える。逆浸透膜の作製に用いられる従来の不織支持構造体とは異なり、本発明のＦＯ膜に用いられる不織支持体にはポリマー膜に埋め込まれている。ＴＦＣ ＦＯ膜の作製に用いられる不織支持体の密度は、約５〜６０ｇ／平方メートル、好ましくは約１０〜４０ｇ／平方メートルであり得る。不織支持体の厚さは、約２０〜１００マイクロメートル、好ましくは約３０〜７０マイクロメートルである。織支持体の場合、メッシュ数が７０〜１７０数／ｃｍであり、厚さが３０〜１００マイクロメートルであることが好ましい。

Claims (13)

1. 正浸透膜であって、
   １若しくはそれ以上のアラミドポリマーを含む親水性多孔質支持層と、
   前記支持層に埋め込まれた織または不織メッシュと、
   第１のポリアミドバリア層とを含み、
   前記支持層及び前記バリア層が、薄膜複合膜に組み込まれており、かつ前記薄膜複合膜内で互いに隣接配置されていることを特徴とする正浸透膜。
2. 請求項１に記載の正浸透膜であって、
   前記薄膜複合膜内に、第２のポリアミドバリア層をさらに含み、
   前記支持層が、前記第１のポリアミドバリア層と前記第２のポリアミドバリア層との間に挟まれていることを特徴とする正浸透膜。
3. 請求項１に記載の正浸透膜であって、
   当該膜が、平坦シートとして構成されていることを特徴とする正浸透膜。
4. 請求項１に記載の正浸透膜であって、
   当該膜が、中空ファイバーとして構成されていることを特徴とする正浸透膜。
5. 請求項４に記載の正浸透膜であって、
   前記第１のポリアミドバリア層が、前記中空ファイバーの外側層をなすことを特徴とする正浸透膜。
6. 請求項４に記載の正浸透膜であって、
   前記第１のポリアミドバリア層が、前記中空ファイバーの内側層をなすことを特徴とする正浸透膜。
7. 請求項１に記載の正浸透膜であって、
   前記支持層内に配置された複数のカーボンナノチューブをさらに含むことを特徴とする正浸透膜。
8. 請求項１に記載の正浸透膜であって、
   前記薄膜複合膜上に配置された少なくとも１つの防汚層をさらに含むことを特徴とする正浸透膜。
9. 正浸透膜の作製方法であって、
   １若しくはそれ以上のアラミドポリマーを含む親水性支持層を用意するステップと、
   前記支持層に織または不織メッシュを埋め込むステップと、
   薄膜複合膜を形成すべく、界面重合法により前記支持層上にポリアミドバリア層を形成するステップとを含むことを特徴とする方法。
10. 流体を濾過する方法であって、
    １若しくはそれ以上のアラミドポリマーを含む親水性多孔質支持層、前記支持層に埋め込まれた織または不織メッシュ、及び第１のポリアミドバリア層を含み、前記支持層及び前記バリア層が、薄膜複合膜に組み込まれており、かつ前記薄膜複合膜内で互いに隣接配置されている正浸透膜を用意するステップと、
    水及び溶質を含むフィード溶液を前記正浸透膜の一方の面に接触させるステップと、
    水を含むドロー溶液を前記正浸透膜の他方の面に接触させるステップとを含み、
    前記フィード溶液の前記水の少なくとも一部を前記正浸透膜を透過させてドロー溶液へ引き出すことにより、前記フィード溶液中の前記溶質の濃度を増加させるようにしたことを特徴とする方法。
11. 請求項１０に記載の方法であって、
    前記正浸透膜における水の透過に少なくとも部分的に起因する、圧力変化、エネルギー、またはそれらの組み合わせによって浸透圧発電を実施するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
12. 請求項１０に記載の方法であって、
    前記フィード溶液中の前記溶質が、産業産物、産業廃棄物、またはそれらの組み合わせであることを特徴とする方法。
13. 請求項１に記載の正浸透膜であって、水和バッグにシールされていることを特徴とする正浸透膜。