JP2013538832A - 環状リポペプチド化合物又はその塩の精製方法 - Google Patents

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Abstract

各ステップ:(1)式Iの粗化合物をマクロポーラス吸着樹脂にチャージングすること、(2)洗浄液として水、有機溶媒、または有機溶媒と水の混合溶液を用いて、マクロポーラス吸着樹脂を洗浄すること、(3)溶出液として水、有機溶媒、または有機溶媒と水の混合溶液を用いて、マクロポーラス吸着樹脂から式Iの化合物を溶出すること、を含む、環状リポペプチド化合物又はその塩の精製方法である。精製方法は、有機溶媒の使用量が少なく、シリカゲルを使用せず、環境に対してほとんど害をおよぼさないという利点を有し、収集される式Iの化合物の純度も従来開示された方法よりも向上した。
【化1】

Description

発明の詳細な説明
[技術分野]
本発明は有機化学分野に関し、特に、式Iの環状リポペプチド化合物又はその塩の精製方法に関する。
[背景技術]
真菌感染は、免疫不全患者において発症率と死亡率が高まる主な要因になっている。過去20年の間に、真菌感染の発症率は顕著に高まってきた。真菌感染のハイリスク集団は、重症患者、外科患者、およびHIV感染患者、血液癌や他の腫瘍疾病有する患者を含む。さらに臓器移植を受けた患者も真菌感染のハイリスク集団である。
エキノカンジンは新規な抗真菌薬であり、カンジダ菌やアスペルギルスによる感染の治療に対して効果があり、エキノカンジン抗真菌薬の例としては、カスポファンギンとミカファンギンがある。エキノカンジンは、1,3−βグリコシド結合の形成を阻害することにより真菌を抑制することで、高い効果を維持するとともに、生体に対する毒性や副作用を低減させる。それゆえ、エキノカンジンを使用する場合は、従来の抗真菌薬と比較して安全である。
FK463(ミカファンギン)は、式IIIの化合物であり、式IIIの化合物は、式IIの化合物FR901379(M0)の側鎖を切断することにより式Iの化合物FR179642(M1)を形成すること、および合成にて式Iの化合物に側鎖を付加することによって得られるものである。したがって、高純度の式Iの化合物は高純度のミカファンギンを得るために重要である。
次の株、ストレプトマイセス、例えばストレプトマイセス・アヌラツス(Streptomyces anulatus)4811号株、ストレプトマイセス・アヌラツス8703号株、ストレプトマイセス属(Streptomyces sp.)6907号株、およびIF013244株,IF06798株,IF031963株,IF09951株,NRRL12052株等は、式IIの化合物のアシル側鎖を脱アシル化することによって式IIの化合物を式Iの化合物へ変換させることが報告されていた。US5376634は、式Iの化合物を精製する方法が開示されており、式Iの化合物を精製する方法は、次のステップを含む:式IIの化合物を酵素反応により式Iの化合物へ変換し、その変換液をろ過し、式Iの化合物を、活性炭カラムに通しその後シリカゲルカラムに通して精製し、減圧濃縮し、式Iの化合物を白色固体で得た。このような方法は、使用される有機溶媒の量が大きく、および使用する活性炭とシリカゲルをリサイクルできず、それゆえこのような方法は環境を汚染し、取扱者の心身健康に害になるだろうし、大量生産に適合しない。
よって、上記従来技術における欠点を解消するだけでなく、式Iの化合物の純度を向上させることができる精製方法、大量の溶媒またはシリカゲルを使用しない精製方法をみつけることが当技術分野において切迫している。
[発明の内容]
本発明の要旨は、式Iの化合物の精製方法を提供することにある。
本発明は、式Iの化合物又はその塩の精製方法を提供し、前記方法は、次のステップ:
(1)式Iの粗化合物をマクロポーラス吸着樹脂にロードすること、
(2)水、有機溶媒、または有機溶媒と水の混合溶液を洗浄液として用いて、マクロポーラス吸着樹脂を洗浄すること、
(3)溶出液として水、有機溶媒、または有機溶媒と水の混合溶液を用いて、マクロポーラス吸着樹脂から式Iの化合物を溶出すること、
を含む。
本発明により提供された上記精製方法において、前記マクロポーラス吸着樹脂は、スチレンとジビニルベンゼンから重合された非極性の芳香族吸着樹脂と、該樹脂構造においてメタクリレート単位を有する中等極性のメタクリル吸着樹脂と、から選ばれる。
他の好ましい例において、前記吸着樹脂は、XAD−1、XAD−2、XAD−3、XAD−4、XAD−5、XAD−16、XAD−16HP、HP−10、HP−20、HP−20ss、HP−21、HP−30、HP−40、HP−50、SP−825、SP−850、SP−70、SP−700、SP−207、XAD−6、XAD−7、XAD−7HP、XAD−8、HP−2MG、またはそれらの混合物から選ばれる。
他の好ましい例において、前記吸着樹脂は、ハロゲンを含有し、および化学結合を介してスチレン重合体マトリックスと結合される。
他の好ましい例において、前記吸着樹脂は、臭素を含有し、および化学結合を介してスチレン重合体マトリックスと結合される。
他の好ましい例において、前記吸着樹脂は、SP−207、SP207ss、またはそれらの混合物から選ばれる。
他の好ましい例において、前記ステップ(1)は、式Iの粗化合物を含む溶液をマクロポーラス吸着樹脂で充填されたクロマトグラフィーカラムに流すようにし、または式Iの粗化合物を含む溶液をマクロポーラス吸着樹脂と混合することで、式Iの粗化合物をマクロポーラス吸着樹脂にロードすることであり、流速は1時間当たり0.1〜10カラム体積である。
他の好ましい例において、前記式Iの粗化合物を含む溶液は、電離可能な塩を含む。マクロポーラス吸着樹脂は、スチレンとジビニルベンゼンから重合された非極性の芳香族吸着樹脂と、該樹脂構造においてメタクリレート単位を有する中等極性のメタクリル吸着樹脂から選ばれる。電離可能な塩は、硫酸塩、硝酸塩、ハロゲン含有塩、リン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩、ケイ酸塩、過硫酸塩、クロム酸塩、乳酸塩、シュウ酸塩等、またはそれらの混合物から選ばれる。
本発明により提供された上記精製方法において、工程(2)では、洗浄液の総体積に対して、有機溶媒の体積百分率は0〜3%、好ましくは0〜2%である。
本発明により提供された上記精製方法において、工程(3)では、溶出液の総体積に対して、有機溶媒の体積百分率は0〜20%、好ましくは0〜5%である。
本発明により提供された上記精製方法において、工程(1)では、式Iの粗化合物とマクロポーラス吸着樹脂の重量比は0.1〜15(g/L)、好ましくは5〜10(g/L)である。
本発明により提供された上記精製方法において、有機溶媒は、C1−4アルコール、C1−4ケトンから選ばれ、好ましくはメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、アセトン、ブタノン、またはそれらの混合物から選ばれ、最も好ましくはメタノール、エタノールまたはアセトンから選ばれる。
よって、本発明によれば、大量の溶媒およびシリカゲルを使用しない精製方法が提供され、従来技術における欠点を解消するだけでなく、式Iの化合物の純度を向上させる。
は、実施例1における式Iの粗化合物1のHPLCクロマトグラムを表す。 は、実施例6で精製された式Iの化合物のHPLCクロマトグラムを表す。
[詳細な実施形態]
本発明者は大量の試験で、次のことを見出した。すなわち、芳香族系マクロポーラス吸着樹脂、具体的には例えば該樹脂骨格に結合された臭素を有する芳香族樹脂のような芳香族誘導体樹脂は、疎水吸着力が強化され、式Iの化合物のような強い親水性を有する物質に対して強い吸着能を示すだろう。芳香族系マクロポーラス吸着樹脂は、関連のある不純物を有する式Iの化合物を精製することに際して著しい効果がある。通常のスチレンとジビニルベンゼンから重合された非極性の芳香族吸着樹脂、または該樹脂構造においてメタクリレート単位を有する中等極性のメタクリル吸着樹脂は、疎水吸着力が弱く、それゆえ式Iの化合物のような親水性の強い物質に対する吸着能は強くないであろう。しかしながら、本発明者は式Iの化合物をマクロポーラス吸着樹脂に吸着する場合に、創造的に電離可能な塩は、目的物質の疎水性を向上させるために付加されることができ、したがって式Iの化合物は、より樹脂に吸着されることができ、それゆえ式Iの化合物を精製するという驚くべき発見をした。
本発明により提供された式Iの化合物の精製方法は、以下のステップ:
第1ステップでは、式Iの粗化合物をマクロポーラス吸着樹脂にロードすること:
第2ステップでは、洗浄液として水、有機溶媒、または有機溶媒と水の混合溶液を用いて、マクロポーラス吸着樹脂を洗浄すること;および
第3ステップでは、溶出液として水、有機溶媒、または有機溶媒と水の混合溶液を用いて、マクロポーラス吸着樹脂から式Iの化合物を溶出すること
を含む。
第1ステップは、式Iの粗化合物の溶液をマクロポーラス吸着樹脂と接触させることで実施することができる。接触は、a.吸着樹脂をそのまま式Iの粗化合物を含む溶液に投入し、結果として生じる混合物を5〜120分攪拌すること、またはb.吸着樹脂をクロマトグラフィーカラムなどのクロマトグラフィー装置に充填し、式Iの粗化合物を含む溶液をクロマトグラフィーカラムに流すようにし、流速は1時間当たり0.1〜10カラム体積とすることができる。
本発明の一つの実施例において、精製方法は、以下のステップ:
A.吸着樹脂をそのまま式Iの粗化合物を含む溶液に投入し、そして結果として生じる混合物を5〜120分攪拌すること;
B.式Iの粗化合物を含む溶液を樹脂から分離すること;
C.洗浄液として水、有機溶媒、または有機溶媒と水の混合溶液を用いて、工程Bにおけるマクロポーラス吸着樹脂を洗浄すること;
D.溶出液として水、有機溶媒、または有機溶媒と水の混合溶液を用いて、工程Cで得られた洗浄された吸着樹脂を溶出し、その後式Iの化合物を含む溶出液を収集することにより精製された式Iの化合物を得ること、
を含む。
ステップBにおいて、分離は、ろ過、遠心などにより樹脂とろ液とを分離することを含む。
本発明により提供されたすべての精製方法において、有機溶媒は、C1−4アルコール、C1−4ケトンまたはそれらの混合物から選ばれ、好ましくはメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、アセトン、ブタノン、またはそれらの混合物から選ばれる。
本発明により提供されたすべての精製方法において、吸着樹脂は、スチレンとジビニルベンゼンから重合された非極性の脂肪族吸着樹脂と、該樹脂構造においてメタクリレート単位を有する中等極性のメタクリル吸着樹脂とから選ばれる。好ましくは、XADシリーズ吸着樹脂(ローム・アンド・ハース(RohmHaas)社製、米国)、ダイアイオンHP(Diaion HP)シリーズ吸着樹脂(三菱化学社製、日本)、並びに臭素を含有し且つ化学結合を介してスチレン重合体マトリックスに結合する吸着樹脂から選ばれる。より好ましくは、樹脂は、XAD−1、XAD−2、XAD−3、XAD−4、XAD−5、XAD−6、XAD−7、XAD−7HP、XAD−8、XAD−16、XAD−16HP、HP−10、HP−20、HP−20ss、HP−21、HP−30、HP−40、HP−50、HP−2MG、SP−825、SP−850、SP−70、SP−700、SP207、SP207ss、またはそれらの混合物から選ばれる。最も好ましくは、樹脂はHP20、XAD-16、XAD-16HP、SP207、またはそれらの小粒子化産物から選ばれ、例えばHP−20ss、SP207ssは、それらの粒子径が0.063mm〜0.150mmで、分離性能がより向上した。
さらに、本発明者は、ハロゲンを含有し且つ化学結合を介してスチレン重合体マトリックスに結合する吸着樹脂は、より高い吸着力と分離効率有することを発見した。臭素を含有しおよび化学結合を介してスチレン重合体マトリックスと結合する吸着樹脂が好ましく、最も好ましい吸着樹脂はSP−207、SP207ss、またはそれらの混合物である。現在市販されている、ハロゲンを含有し且つ化学結合を介してスチレン重合体マトリックスと結合する吸着樹脂は、主にSP−207、SP207ss(三菱化学社製、日本)があるが、この二つの型に限定されない。
ハロゲンを含有しない吸着樹脂に関しては、ローディング液の電気伝導率と目的物質である式Iの化合物の疎水性を向上させるために、式Iの粗化合物をロードする前に、式Iの粗化合物は電離可能な塩と混合される。電離可能な塩は、硫酸塩、硝酸塩、ハロゲン含有塩、リン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩、ケイ酸塩、過硫酸塩、クロム酸塩、乳酸塩、シュウ酸塩等、またはそれらの混合物から選択される。好ましくは、電離可能な塩は通常用いられる塩:ハロゲン含有塩、硫酸塩、リン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、およびクエン酸塩からなる群の一種又は一種以上から選択される。最も好ましくは、NaCl、KClおよび(NHS0から選ばれる。
本発明により提供される精製方法の第2工程において、洗浄液における有機溶媒の濃度は0〜3%、好ましくは0〜2%である。洗浄液にも電離可能な塩を加えることができる。電離可能な塩は、硫酸塩、硝酸塩、ハロゲン含有塩、リン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩、ケイ酸塩、過硫酸塩、クロム酸塩、乳酸塩、シュウ酸塩等、またはそれらの混合物を含む。好ましくは、電離可能な塩は、通常用いられる塩:ハロゲン含有塩、硫酸塩、リン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、およびクエン酸塩からなる群の一種又は一種以上から選択される。最も好ましくは、樹脂はNaCl、KClおよび(NHS0から選ばれる。
本発明により提供される精製方法の第3工程において、溶出液における有機溶媒の濃度は0〜20%、好ましくは0〜5%である。
本発明により提供される精製方法において、洗浄は1回、2回、又は3回行ってもよい。洗浄速度は1時間当たり0.1〜10カラム体積であることができる。溶出速度は1時間当たり0.1〜10カラム体積であることができる。
本願に用いられるように、「式Iの化合物」又は「化合物I」は交換して用いられることができ、いずれも以下の構造式を有する化合物又はその薬学的に許容される塩のことを指す。
本願に用いられるように、「薬学的に許容される塩」とは、次の塩:ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム等のような無機塩基;メチルアミン、エチルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、シクロヘキサノールアミン、リシン、オルニチン等のような有機塩基;または他の薬学的に許容される塩に関する塩基;から形成される塩を意味する。
本願に用いられるように、「式Iの化合物の純度」、「化合物Iの純度」又は「化合物IのHPLC純度」は交換して用いられることができ、いずれも本発明によって提供される高速液体クロマトグラフィー(HPLC)検出条件下で測定される化合物Iのピーク面積と全ピーク面積の合計との百分率のことを指す。
本願に用いられるように、「式Iの粗化合物」又は「粗化合物I」は交換して用いられることができ、いずれも本発明によって提供される高速液体クロマトグラフィー(HPLC)検出条件下で、化合物Iの含有量<80%の混合物のことを指す。当技術分野で適切な方法、例えばEP0431350B1の実施例1に記載の方法に限定されないが、EP0431350B1の実施例1に記載の方法では、コレオフォーマ エスピー(Coleophoma sp.) F−11899(FERM BP2635)の発酵によって粗化合物Iを得ることができ、その後菌体を有機溶媒で抽出する。好ましくは、抽出は、発酵培養液をそのまま2倍体積の有機溶媒に加えることによって行われる。好ましい有機溶媒は、メタノール、エタノールまたはアセトンから選ばれる。
本願に用いられるように、「式Iの粗化合物を含む溶液」および「粗化合物Iを含む溶液」は交換して用いられることができ、いずれも目的化合物Iと1種又は複数種の非目的化合物とを含有する溶液のことを指す。溶液は、粗化合物Iを水又は緩衝溶液に溶解して得られることができ、任意の方法から得られる式Iの化合物を含む反応液であることができる。当技術分野で知られている任意の方法から化合物Iを含む反応溶液を用いることができる(CN1040541C実施例1を参照)。例えば、(限定されないが)溶液は、化合物Iを含む変換液に所定量の水又は有機溶媒を加えることで得られる。粗化合物Iの溶液における有機溶媒の濃度は0%〜2%である。
本願に用いられるように、「ロードする」とは、粗化合物Iを含む溶液をマクロポーラス吸着樹脂と接触させることで、粗化合物Iをマクロポーラス吸着樹脂に吸着させる方法を指す。「接触する」は、マクロポーラス吸着樹脂をそのまま溶液に投入し、そして攪拌し吸着することを含み、またはマクロポーラス吸着樹脂をクロマトグラフィー装置に充填し、溶液をクロマトグラフィーカラムに流すことを含む。
マクロポーラス吸着樹脂を「洗浄する」するとは、適切な緩衝液を、マクロポーラス吸着樹脂の中または上に通すことを指す。
本願に用いられるように、「洗浄緩衝液」とは、目的化合物Iを溶出する前に、マクロポーラス吸着樹脂(主に有機相の除去のため)を洗浄するための緩衝液のことを指す。必ずしも必須ではないが、便宜のため、洗浄緩衝液とローディング緩衝液は同じ極性であり得る。
マクロポーラス吸着樹脂から分子を「溶出する」とは、分子を、マクロポーラス吸着樹脂の周囲の緩衝液の極性を変化することによりマクロポーラス吸着樹脂から除去することを意味する。極性によって緩衝液は、分子とマクロポーラス吸着樹脂上における吸着部位を競争することができる。
本願に用いられるように、「溶出緩衝液」とは、固相から目的化合物Iを溶出するために使用される。溶出緩衝液は、マクロポーラス吸着樹脂から目的化合物Iを溶出することができる。
目的化合物Iと1種又は複数種の非目的化合物とを含有する組成物から化合物Iを「精製する」とは、組成物から少なくとも1種の非目的化合物を(完全にまたは部分的に)除去することにより、組成物における化合物Iの純度を向上させることを意味する。
本発明で説明された上述の特徴、または実施例で説明された特徴を任意に組み合わせることができる。本願で開示されるすべての特徴は、任意の組み合わせで使用され得る。いずれの組成物の様態とも併用することができ、明細書で開示された各特徴は、いずれも同じ、同等または類似の目的を果たす任意の代替特徴にそれぞれ替え得る。そのため、特に説明しない限り、開示される特徴は同等または類似の特徴の一般的な例にすぎない。
本発明の主な利点は:
1.環状リポペプチド化合物、具体的にはエキノカンジン化合物を精製する新規な低コスト方法が提供される、
2.本発明により提供される方法における精製ステップの利点は、簡潔なルート、緩和な条件、高精製収率、少量の使用される有機溶媒、簡潔な処理、環境に対する低い汚染などの特徴があり、方法に対する取り扱いや設備の要求を相当に低減し、したがってコストを低減する、
3.安定な目的産物本発明により提供される方法を通して得ることができ、したがって最終生成物の品質管理および大規模生産を容易にする
ことを含む。
次の具体的な実施例に関してさらに本発明を説明するだろう。これらの実施例は本発明を説明しようとするだけでなく、本発明の範囲を制限しないと理解される。次の実施例において、具体的な条件がない実験方法は、通常条件下、またはメーカーによって指示されるように行われた。別の説明がない限り、すべての百分率、比率、比例または部は、重量によるものである。
本発明における重量/体積百分率の単位は当業者にとって熟知で、例えば100mLの溶液における溶質の重量である。
別の定義がない限り、本願に用いられるすべての科学用語と技術用語は、当業者に通常知られている意味と同様である。また、本願に記載の内容と類似または同等の方法または材料を、いずれも本発明の方法に用いることができる。本願で記載の好ましい実施形態及び材料は例示のためだけに提供される。
次の実施例において、化合物I(式Iの化合物)はHPLCにより検出される:
Waters解析HPLC系に基づいて解析を行った。FR179642、エキノカンジンBおよび他の類縁物の検出には、逆相HPLC解析が用いられた。逆相解析に用いられる材料および条件を、次のように記載する;PLATISIL ODSクロマトグラフィーカラム(粒子径5μm,4.6mmi.d×250mm);温度:30℃;移動相:3%アセトニトリル/0.5%リン酸二水素ナトリウム;流速:1ml/分;210nmUV下で検出。
[実施例1]
式Iの粗化合物1の調製
US5376634の実施例1にしたがって、化合物Iを含む反応溶液を得た。溶液中において、化合物Iの含有量は7.3g/Lであり、化合物のHPLC純度が73.91%であった。HPLCパターンは、図1と表1に示す。
[実施例2]
[化合物Iの精製]
実施例1で得られた粗化合物Iを含む溶液500mLがこの実施例で使用され、溶液には化合物Iを3.65g含有した。
粗溶液にNaCl 25gを加えた。溶解して、HP20ss樹脂370mlで充填されたクロマトグラフィーカラムに粗溶液をロードした。ロードする流速は、1時間当たり1カラム体積であった。ロードが終了した後、3%塩化ナトリウム水溶液(2×カラム体積)は、1時間当たり1カラム体積を洗浄する流速でカラムを洗浄するために使用された。洗浄が終了した後、純水1000mlを溶出液として使用し、溶出する流速は、1時間当たり1カラム体積とした。化合物Iを含有する画分を収集して混合した。溶出液中の化合物Iの含有量はHPLCによって3.4g(収率93.2%)として決定され、純度は97.2%であった。
[実施例3]
[化合物Iの精製]
実施例1で得られた粗化合物Iを含む1L溶液がこの実施例で使用され、溶液には化合物Iの7.3gを含有した。
粗溶液にKCl 40gを加えた。溶解して、XAD−16樹脂0.8Lで充填されたクロマトグラフィーカラムに粗溶液をロードした。ロードする流速は、1時間に当たり1カラム体積であった。ロードが終了した後、純水(5×カラム体積)は、1時間当たり1カラム体積を洗浄する流速でカラムを洗浄するために使用された。洗浄が終了した後、3%メタノール2.5Lを溶出液として使用し、溶出する流速は、1時間当たり1カラム体積とした。化合物Iを含有する画分を収集して混合した。溶出液中の化合物Iの含有量はHPLCによって6.6g(収率90.4%)として決定され、純度は96.5%であった。
[実施例4]
[化合物Iの精製]
実施例1で得られた粗化合物Iを含む1L溶液がこの実施例で使用され、溶液には化合物Iの7.3gを含有した。
粗溶液を5Lのプラスチック投薬カップに加えた。投薬カップに、XAD−16HP樹脂1.4Lと50gの(NHS0を加えた。結果として生じる混合物を室温下で120分間攪拌した後、ろ紙を敷いたブフナー漏斗でろ過した。ろ液を捨て、樹脂をクロマトグラフィーカラムにロードした。純水3Lはカラムを洗浄するために使用された。洗浄が終了した後、5Lの4%含水アセトンを溶出液として使用した。化合物Iを含有する画分を収集した。収集液をHPLCで検出したところ、溶出液中の化合物Iの含有量はHPLCによって6.7g(収率92.5%)として決定され、純度は97.3%であった。
[実施例5]
[化合物Iの精製]
実施例1で得られた粗化合物Iを含む0.5L溶液がこの実施例で使用され、溶液には化合物Iの4.6gを含有した。
粗溶液をSP207ss樹脂300mLで充填されたクロマトグラフィーカラムにロードし、ロードする流速は1時間当たり5カラム体積とした。ロードが終了した後、1%含水エタノール(2×カラム体積)は、1時間当たり1カラム体積洗浄するための流速でカラムを洗浄するために使用された。その後2%含水エタノール(2×カラム体積)は、1時間当たり1カラム体積を洗浄する流速でカラムを洗浄するために使用された。洗浄が終了した後、3%含水エタノール3.6Lを溶出液として使用し、溶出する流速は1時間当たり1カラム体積である。化合物Iを含有する画分を収集して混合した。溶出液中の化合物Iの含有量はHPLCによって4.33g(収率94.2%)として決定され、純度は99.0%であった。HPLCクロマトグラムは、図2と表2に示す。
[実施例6]
[化合物Iの精製]
実施例1で得られた粗化合物Iを含む0.5L溶液がこの実施例で使用され、溶液には化合物Iの4.6gを含有した。
粗溶液をSP207ss樹脂600mLで充填されたクロマトグラフィーカラムにロードし、ロードする流速は1時間当たり5カラム体積とした。ロードが終了した後、純水(2×カラム体積)は、1時間当たり1カラム体積洗浄する流速でカラムを洗浄するために使用された。洗浄が終了した後、2%含水エタノール7.2Lを溶出液として使用し、溶出する流速は1時間当たり2カラム体積である。化合物Iを含有する画分を収集して混合した。溶出液中の化合物Iの含有量はHPLCによって4.4g(収率95.6%)として決定され、純度は99.0%であった。
[実施例7]
[化合物Iの精製]
実施例1で得られた、粗化合物Iを含む0.5L溶液がこの実施例で使用され、溶液には化合物Iの4.6gを含有した。
粗溶液をSP207樹脂46Lで充填されたクロマトグラフィーカラムにロードし、ロードする流速は1時間当たり5カラム体積とした。ロードが終了した後、純水(2×カラム体積)は、1時間当たり1カラム体積洗浄する流速でカラムを洗浄するために使用された。洗浄が終了した後、20%含水エタノール150Lを溶出液として使用し、溶出する流速は1時間当たり2カラム体積である。化合物Iを含有する画分を収集して混合した。溶出液中の化合物Iの含有量はHPLCによって4.02g(収率87.4%)として決定され、純度は98.1%であった。
[実施例8]
化合物Iの精製
実施例1で得られた、粗化合物Iを含む0.5L溶液がこの実施例で使用され、溶液には化合物Iの4.6gを含有した。
粗溶液をSP207樹脂460mlで充填されたクロマトグラフィーカラムにロードし、ロードする流速は1時間当たり5カラム体積とした。ロードが終了した後、1%含水エタノール(2×カラム体積)は、1時間当たり1カラム体積洗浄する流速でカラムを洗浄するために使用された。洗浄が終了した後、5%含水エタノール3.0Lを溶出液として使用し、溶出する流速は1時間当たり1カラム体積である。化合物Iを含有する画分を収集して混合した。溶出液中の化合物Iの含有量はHPLCによって4.4g(収率95.6%)として決定され、純度は97.9%であった。
[比較実施例1]
[化合物Iの精製]
実施例1で得られた粗化合物Iを含む500ml溶液がこの実施例で使用され、溶液には化合物Iの3.65gを含有した。
粗溶液をHP20ss樹脂370mlで充填されたクロマトグラフィーカラムにロードし、ロードする流速は1時間当たり1カラム体積であった。その後、1000mLの純水を溶出液として使用し、溶出する流速は1時間当たり1カラム体積とした。化合物Iを含有する画分を収集して混合した。溶出液中の化合物Iの含有量はHPLCによって3.4g(収率93.2%)として決定され、純度は75.2%であった。
[比較実施例2]
実施例1で得られた粗化合物Iを含む1L溶液がこの実施例で使用され、溶液には化合物Iの7.3gを含有した。粗溶液をXAD−16樹脂0.8Lで充填されたクロマトグラフィーカラムにロードし、ロードする流速は1時間当たり1カラム体積とした。ロードが終了した後、純水(5×カラム体積)は、1時間当たり1カラム体積洗浄する流速でカラムを洗浄するために使用された。その後、3%含水メタノール2.5Lを溶出液として使用し、溶出する流速は1時間に当たり1カラム体積とした。化合物Iを含有する画分を収集して混合した。溶出液中の化合物Iの含有量はHPLCによって6.6g(収率50.4%)として決定され、純度は79.5%であった。
上記の実施例は本発明の好ましい実施例だけで、本発明の範囲を限定するものではない。本発明に関する実質の技術内容は広義的に請求の範囲に定義される。そして、上記実体または方法が請求の範囲に定義されたのと同じであるならば、他の人によって達成された実体または方法は、請求の範囲に定義されたような範囲と同等及び範囲に含まれるとして見なされるべきである。

Claims (15)

  1. 式Iの化合物又はその塩の精製方法であって、
    前記方法は次のステップ:
    (1)式Iの粗化合物をマクロポーラス吸着樹脂にロードすること;
    (2)洗浄液として水、有機溶媒、または有機溶媒と水の混合溶液を用いて、マクロポーラス吸着樹脂を洗浄すること、
    (3)溶出液として水、有機溶媒、または有機溶媒と水の混合溶液を用いて、マクロポーラス吸着樹脂から式Iの化合物を溶出すること、
    を含む式Iの化合物又はその塩の精製方法。
  2. ステップ(1)において、前記式Iの粗化合物を含む溶液を前記マクロポーラス吸着樹脂が充填されたクロマトグラフィーカラムに流すこと、または前記式Iの粗化合物を含む溶液を前記マクロポーラス吸着樹脂と混合することで、前記式Iの粗化合物を前記マクロポーラス吸着樹脂にロードする、請求項1に記載の精製方法。
  3. 流速は1時間当たり0.1〜10カラム体積である請求項2に記載の精製方法。
  4. 前記マクロポーラス吸着樹脂は、スチレンとジビニルベンゼンから重合された非極性の芳香族吸着樹脂、または該樹脂構造においてメタクリレート単位を有する中等極性のメタクリル吸着樹脂から選ばれる請求項1〜3のいずれか1項に記載の精製方法。
  5. 前記マクロポーラス吸着樹脂は、XAD−1、XAD−2、XAD−3、XAD−4、XAD−5、XAD−16、XAD−16HP、HP−10、HP−20、HP−20ss、HP−21、HP−30、HP−40、HP−50、SP−825、SP−850、SP−70、SP−700、SP−207、SP207ss、XAD−6、XAD−7、XAD−7HP、XAD−8、HP−2MG、またはそれらの混合物から選ばれる請求項4に記載の精製方法。
  6. 前記吸着樹脂は、ハロゲンを含有し、かつ、化学結合を介してスチレン重合体マトリックスに結合される請求項4に記載の精製方法。
  7. 前記吸着樹脂は、臭素を含有し、かつ、化学結合を介してスチレン重合体マトリックスに結合される請求項6に記載の精製方法。
  8. 前記吸着樹脂は、SP−207、SP207ss、またはそれらの混合物から選ばれる請求項7に記載の精製方法。
  9. 前記式Iの粗化合物を含む溶液は、電離可能な塩を含み、前記マクロポーラス吸着樹脂は、スチレンとジビニルベンゼンとから重合された非極性の芳香族吸着樹脂、または該樹脂構造においてメタクリレート単位を有する中等極性のメタクリル吸着樹脂から選ばれる請求項2に記載の精製方法。
  10. 前記電離可能な塩は、硫酸塩、硝酸塩、ハロゲン含有塩、リン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩、ケイ酸塩、過硫酸塩、クロム酸塩、乳酸塩、シュウ酸塩等、またはそれらの混合物から選択される請求項9に記載の精製方法。
  11. 前記有機溶媒は、C1−4アルコール、C1−4ケトンから選ばれる請求項1〜3のいずれか1項に記載の精製方法。
  12. 前記有機溶媒は、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、アセトン、ブタノン、またはそれらの混合物から選ばれる請求項11に記載の精製方法。
  13. ステップ(2)において、洗浄液の総体積に対して、有機溶媒の体積百分率は0〜3%、好ましくは0〜2%である請求項1〜3のいずれか1項に記載の精製方法。
  14. ステップ(3)において、溶出液の総体積に対して、有機溶媒の体積百分率は0〜20%、好ましくは0〜5%である請求項1〜3のいずれか1項に記載の精製方法。
  15. ステップ(1)において、前記式Iの粗化合物のマクロポーラス吸着樹脂に対する重量比は0.1〜15(g/L)である請求項1〜3のいずれか1項に記載の精製方法。
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