JP2013538833A - 環状リポペプチド化合物又はその塩の精製方法 - Google Patents

環状リポペプチド化合物又はその塩の精製方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013538833A
JP2013538833A JP2013530550A JP2013530550A JP2013538833A JP 2013538833 A JP2013538833 A JP 2013538833A JP 2013530550 A JP2013530550 A JP 2013530550A JP 2013530550 A JP2013530550 A JP 2013530550A JP 2013538833 A JP2013538833 A JP 2013538833A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
extract
organic solvent
xad
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013530550A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6000255B2 (ja
Inventor
張兆利
劉石東
卓忠浩
李曉銘
Original Assignee
上海天偉生物制薬有限公司
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 上海天偉生物制薬有限公司 filed Critical 上海天偉生物制薬有限公司
Publication of JP2013538833A publication Critical patent/JP2013538833A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6000255B2 publication Critical patent/JP6000255B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K7/00Peptides having 5 to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K7/50Cyclic peptides containing at least one abnormal peptide link
    • C07K7/54Cyclic peptides containing at least one abnormal peptide link with at least one abnormal peptide link in the ring
    • C07K7/56Cyclic peptides containing at least one abnormal peptide link with at least one abnormal peptide link in the ring the cyclisation not occurring through 2,4-diamino-butanoic acid
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K1/00General methods for the preparation of peptides, i.e. processes for the organic chemical preparation of peptides or proteins of any length
    • C07K1/14Extraction; Separation; Purification
    • C07K1/16Extraction; Separation; Purification by chromatography
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P21/00Preparation of peptides or proteins
    • C12P21/02Preparation of peptides or proteins having a known sequence of two or more amino acids, e.g. glutathione

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

環状リポペプチド化合物又はその塩の精製方法を提供する。精製方法は、ステップ:(1)ろ過又は遠心後に抽出液1を得るために、式Iの化合物又はその塩を共に含む発酵液を抽出すること;(2)抽出液2を得るために、有機溶媒の含有量を低減する抽出液1を希釈又は真空下で濃縮すること;(3)抽出液2をマクロポーラス樹脂にロードすること;(4)洗浄液として水、有機溶媒、または有機溶媒と水の混合溶液を用いて、マクロポーラス吸着樹脂を洗浄すること;(5)溶出液として水、有機溶媒、または有機溶媒と水の混合溶液を用いて、マクロポーラス吸着樹脂から式Iの化合物を溶出すること、を含む。前記精製方法は従来技術に比べて、少量の有機溶媒が使用され、シリカゲルを使用しない、環境に対する害はより少なく、収集される式Iの化合物の純度は向上した。
【化1】

Description

発明の詳細な説明
[技術分野]
本発明は有機化学分野に関し、特に、式Iの環状ポリペプチド化合物又はその塩の精製方法に関する。
[背景技術]
真菌感染は、免疫不全患者において発症率と死亡率が高まる主な要因になっている。過去20年の間に、真菌感染の発症率は顕著に高まってきた。真菌感染のハイリスク集団は、重症患者、外科患者、およびHIV感染患者、血液癌や他の腫瘍疾病を有する患者を含む。さらに臓器移植を受けた患者も真菌感染のハイリスク集団である。
エキノカンジンは新規な抗真菌薬であり、カンジダ菌やアスペルギルスによる感染の治療に対して効果があり、エキノカンジン抗真菌薬の例としては、カスポファンギンとミカファンギンがある。エキノカンジンは、1,3−βグリコシド結合の形成を阻害することにより真菌を抑制することで、高い効果を維持するとともに、生体に対する毒性や副作用を低減させる。それゆえ、エキノカンジンを使用する場合は、従来の抗真菌薬と比較して安全である。
FK463(ミカファンギン)は、式IIIの化合物であり、式IIIの化合物で式Iの化合物FR901379(M0)を前駆体として、前駆体の側鎖を酵素反応を介して除去し、式IIの化合物FR179642(M1)を化学修飾することによって形成することによって得られる。したがって、高純度式Iの化合物は高純度のミカファギンを得るために重要である。
EP0431350B1では、式Iの化合物を精製する方法を開示しており、その方法は次のステップ:発酵液をアセトンで抽出し、ろ液は、アセトンを除去することで濃縮され、酢酸エチルで洗浄され、n−ブタノールで抽出される;n−ブタノール相は乾燥して濃縮され;式Iの化合物はシリカゲルクロマトグラフィーによって得られる、を含む。この方法は、大量の溶媒が必要とされ、分解されず環境をひどく汚染するだろうシリカゲルを使用するため、このような方法は環境保護に不利であり、取扱者の健康に害になるだろうし、大量生産に適合しない。
よって、上記従来技術における欠点を解消するだけでなく、式Iの化合物の純度を向上させることができる精製法、大量の溶媒またはシリカゲルを使用しない精製方法をみつけることが当技術分野において切迫している。
[発明の内容]
本発明の要旨は、式Iの化合物の精製方法を提供することにある。
本発明は、式Iの化合物またはその塩の精製方法を提供し、前記方法は、次のステップ:
(1)発酵液を抽出するために式Iの化合物又はその塩を含む発酵液を有機溶媒と混合し、ろ過又は遠心によって、抽出液1を得ること、
(2)有機溶媒の含有量を低減するために抽出液1を希釈または真空で濃縮し、抽出液2を得ること、
(3)抽出液2をマクロポーラス吸着樹脂にロードすること、
(4)洗浄液として水、有機溶媒、または有機溶媒と水の混合溶液を用いて、マクロポーラス吸着樹脂を洗浄すること;および
(5)溶出液として水、有機溶媒、または有機溶媒と水の混合溶液を用いて、マクロポーラス吸着樹脂から式Iの化合物を溶出すること、
を含む、式Iで表される化合物又はその塩の精製方法を提供する。
本発明により提供される精製方法において、ステップ(3)は、抽出液2をマクロポーラス吸着樹脂で充填されたクロマトグラフィーカラムに流すようにし、または吸着樹脂をそのまま式Iの化合物を含む抽出液に投入し、結果として生じる混合物を5〜120分攪拌し、式Iの化合物を含む抽出液2をマクロポーラス吸着樹脂にロードすること;および、流速は1時間当たり0.1〜10カラム体積である。
本発明により提供される精製方法において、ステップ(1)の発酵液は、発酵液をろ過又は遠心することから得られる菌体を含む。
本発明により提供された精製方法において、ステップ(2)では、抽出液2の総体積に対して、有機溶媒の体積百分率は0〜40%である。
本発明により提供される精製方法において、ステップ(3)では、式Iの粗化合物とマクロポーラス吸着樹脂の重量比は0.1〜1.0:100(g/ml)である。
本発明により提供される精製方法において、ステップ(4)では、洗浄液の総体積に対して、有機溶媒の体積百分率は0〜40%、好ましくは20%〜40%である。
本発明により提供される精製方法において、ステップ(5)では、溶出液の総体積に対して、有機溶媒の体積百分率は40〜90%、好ましくは40〜60%である。

本発明により提供されたる精製方法において、前記マクロポーラス吸着樹脂は、スチレンとジビニルベンゼンから重合された非極性の芳香族吸着樹脂と、該樹脂構造においてメタクリレート単位を有する中等極性のメタクリル吸着樹脂と、から選ばれる。
他の好ましい例において、前記吸着樹脂は、XAD−1、XAD−2、XAD−3、XAD−4、XAD−5、XAD−16、XAD−16HP、HP−10、HP−20、HP−20ss、HP−21、HP−30、HP−40、HP−50、SP−825、SP−850、SP−70、SP−700、SP−207、SP207ss、XAD−6、XAD−7、XAD−7HP、XAD−8、HP−2MG、またはそれらの混合物から選ばれる。
本発明により提供される精製方法において、有機溶媒は、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、アセトン、ブタノン、またはそれらの混合物から選ばれる
よって、本発明によれば、大量の溶媒およびシリカゲルが使用されない精製方法が提供され、そのような方法は従来技術における欠点を解消するだけでなく、式Iの化合物の純度を向上させる。
は、実施例1における、式Iの化合物を含む抽出液のHPLCクロマトグラムを表す。 は、実施例4で精製された式Iの化合物のHPLCクロマトグラムを表す。
[具体的な実施形態]
多くの実験を通して、式Iの化合物を精製する簡便な方法を発見し、その結果本願発明を成し遂げた。
本発明により提供される式Iの化合物の精製方法は、以下のステップ:
(1)発酵液を抽出するために式Iの化合物又はその塩を含む発酵液に有機溶媒を加えること、およびろ過又は遠心によって抽出液1を得ること、
(2)抽出液1を希釈又は真空で濃縮することによって、有機溶媒の含有量を低減し、抽出液2を得ること、
(3)抽出液2をマクロポーラス吸着樹脂にロードすること、
(4)洗浄液として水、有機溶媒、または有機溶媒と水の混合溶液を用いて、マクロポーラス吸着樹脂を洗浄すること、および、
(5)溶出液として水、有機溶媒、または有機溶媒と水の混合溶液を用いて、マクロポーラス吸着樹脂から式Iの化合物を溶出すること
を含む。
ステップ(3)は、式Iの化合物を含む抽出液をマクロポーラス吸着樹脂と接触させることで実施することができる。接触は、a.吸着樹脂をそのまま式Iの化合物を含む抽出液に投入すること、および5〜120分攪拌すること、またはb.吸着樹脂をクロマトグラフィーカラムなどのクロマトグラフィー装置に充填すること、式Iの化合物を含む抽出液を1時間当たり0.1〜10カラム体積の流速でクロマトグラフィーカラムに流すこと、によって行われることができる。
本発明の一つの実施例において、精製方法は、以下のステップ;
A.式Iの化合物又はその塩を含む発酵液に有機溶媒を加えること、および遠心又はろ過によって、抽出液1を得ること、
B.有機溶媒の含有量を低減するために抽出液1を希釈又は真空で濃縮することによって、抽出液2を得ること、
C.吸着樹脂をそのまま式Iの化合物を含む抽出液2に投入すること、および結果として生じる混合物を5〜120分攪拌すること、
D.式Iの化合物を含む抽出液2を樹脂から分離すること、
E.洗浄液として水、有機溶媒、または有機溶媒と水の混合溶液を用いて、ステップDで残されたマクロポーラス吸着樹脂を洗浄すること、
F.溶出液として水、有機溶媒、または有機溶媒と水の混合溶液を用いて、ステップEで得られた洗浄された吸着樹脂を溶出すること、および式Iの化合物を含む溶出液を収集することにより精製された式Iの化合物を得ること、
を含む。
ステップDにおいて、分離は、ろ過、遠心などでろ液から樹脂を分離することを含む。
本発明により提供される精製方法において、ステップ(1)における式Iの化合物又はその塩を含む発酵液は、当技術分野で知られている方法、例えば(限定されないが)EP0431350B1の実施例1に記載されているように、コレオフォーマ エンペトリ(Coleophoma empetri.) F−11899(FERM BP2635)発酵により得ることができる。
本発明により提供される精製方法において、ステップ(1)における「抽出する」とは、発酵液を抽出するために発酵液にそのまま有機溶媒を加えること、または菌体を得るために発酵液をろ過すること、および菌体を抽出するために有機溶媒を加えることを意味する。有機溶媒は、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、アセトン、ブタノン、またはそれらの混合物から選ばれ、好ましくはメタノール、エタノール、アセトン、またはそれらの混合物から選ばれる。
本発明により提供される精製方法において、ステップ(2)では、ステップ(1)で得られる抽出液1における有機溶媒の含有量は、抽出液1に水を加える、または真空で濃縮することによって低減され、抽出液2における有機溶媒の含有量は(抽出液2の総体積に対して)40%、好ましくは20%〜40%である。
本発明により提供された精製方法において、ステップ(4)と(5)で使用される有機溶媒は、C1−4アルコール、C1−4ケトンまたはそれらの混合物から選ばれ、好ましくはメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、アセトン、ブタノン、またはそれらの混合物から選ばれる。
本発明により提供されたすべての精製方法において、前記吸着樹脂は、スチレンとジビニルベンゼンから重合された非極性の脂肪族吸着樹脂と、該樹脂構造においてメタクリレート単位を有する中等極性のメタクリル吸着樹脂と、から選ばれる。好ましくは、XADシリーズ吸着樹脂(ロームハース(RohmHaas)社製、米国)、ダイアイオンHP(Diaion HP)シリーズ吸着樹脂(三菱化学社製、日本)から選ばれる。より好ましくは、樹脂はXAD−1、XAD−2、XAD−3、XAD−4、XAD−5、XAD−6、XAD−7、XAD−7HP、XAD−8、XAD−16、XAD−16HP、HP−10、HP−20、HP−20ss、HP−21、HP−30、HP−40、HP−50、HP−2MG、SP−825、SP−850、SP−70、SP−700、SP207、SP207ss、またはそれらの混合物から選ばれる。最も好ましくは、樹脂はHP−20、XAD−16、XAD−16HP、またはSP207から選ばれる。
本発明により提供される精製方法においてステップ(4)では、前記洗浄液における有機溶媒の含有量は40%以下、好ましくは20%〜40%である。
本発明により提供される精製方法のステップ(5)において、溶出液における有機溶媒の含有量は40〜90%、好ましくは40〜60%である。
本願に用いられるように、「式Iの化合物」又は「化合物I」は交換して用いられることができ、いずれも次の構造を有する化合物又はその薬学的に許容される塩のことを指す。
本願に用いられるように、「薬学的に許容される塩」とは、次の塩:ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム等のような無機塩基;メチルアミン、エチルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、シクロヘキサノールアミン、リシン、オルニチン等のような有機塩基;または他の薬学的に許容される塩に関する塩基;から形成される塩を意味する。
本願に用いられるように、「式Iの化合物の純度」、「化合物Iの純度」又は「化合物IのHPLC純度」は交換して用いられることができ、いずれも本発明によって提供される高速液体クロマトグラフィー(HPLC)検出条件下で測定される、化合物Iのピーク面積と全ピーク面積の合計との百分率のことを指す。
本願に用いられるように、「ロードする」とは、粗化合物Iを含む抽出液をマクロポーラス吸着樹脂と接触させることで、粗化合物Iをマクロポーラス吸着樹脂に吸着させる方法を指す。「接触する」とは、マクロポーラス吸着樹脂をそのまま溶液に投入し、そして攪拌し吸着することを含み、またはマクロポーラス吸着樹脂をクロマトグラフィー装置に充填し、溶液をクロマトグラフィーカラムに流すことを含む。
マクロポーラス吸着樹脂を「洗浄する」するとは、適切な緩衝液を、マクロポーラス吸着樹脂の中または上に通すことを指す。
本願に用いられるように、「洗浄緩衝液」とは、目的の化合物Iを溶出する前に、マクロポーラス吸着樹脂(主に有機相の除去のため)を洗浄するための緩衝液のことを指す。必ずしも必須ではないが、便宜のため、洗浄緩衝液とローディング緩衝液は同じ極性であり得る。
マクロポーラス吸着樹脂から分子を「溶出する」するとは、分子を、マクロポーラス吸着樹脂の周囲の緩衝液の極性を変化させることによりマクロポーラス吸着樹脂から除去することを意味する。極性によって緩衝液は、分子とマクロポーラス吸着樹脂上における吸着部位を競争することができる。
本願に用いられるように、「溶出緩衝液」とは、固相から目的化合物Iを溶出するために使用される。溶出緩衝液は、マクロポーラス吸着樹脂から目的化合物Iを溶出することができる。
目的化合物Iと1種又は複数種の非目的化合物とを含有する組成物から化合物Iを「精製する」とは、組成物から少なくとも1種の非目的化合物を(完全にまたは部分的に)除去することにより、組成物における化合物Iの純度を向上させることを意味する。
本発明で説明された上述特徴、または実施例で説明された特徴を任意に組み合わせることができる。本願で開示されるすべての特徴は、任意の組み合わせで使用され得る。いずれの組成物の様態とも併用することができ、明細書で開示された各特徴は、いずれも同じ、同等または類似の目的を果たす任意の代替特徴にそれぞれ替え得る。そのため、特に説明しない限り、開示される特徴は同等または類似の特徴の一般的な例にすぎない。
本発明の主な利点は:
1.環状リポペプチド化合物、具体的にはエキノカンジン化合物を精製する新規な低コスト方法が提供される。
2.本発明により提供される方法における精製ステップの利点は、簡潔なルート、緩和な条件、高精製収率、簡潔な処理、環境に対する低い汚染などがあり、方法に対する取り扱いや設備の要求を低減し、したがってコストを低減する。
3.安定な目的産物を本発明により提供される方法を通して得ることができ、したがって最終生成物の品質管理および大規模生産を容易にする。
4.本発明により生産される目的産物は、化合物Iから化合物IIへの変換の要求を満たすことができ、したがって化合物II、および最終産物である化合物IIIの大量生産に有用である。
次の具体的な実施例によって、本発明をさらに説明する。これらの実施例は本発明を説明しようとするだけでなく、本発明の範囲を制限しないと理解されるものである。次の実施例において、具体的な条件がない実験方法は、通常の条件下、またはメーカーによって指示されるように行われた。別の説明がない限り、すべての百分率、比率、比例または部は、重量によるものである。
本発明における重量/体積百分率の単位は当業者にとって熟知で、例えば100mLの溶液における溶質の重量である。
別の定義がない限り、本願に用いられるすべての化学用語と技術用語は、当業者に通常知られている意味と同様である。さらに、本願に記載の内容と類似または同等の方法または材料を、いずれも本発明の方法に用いることができる。本願で記載の好ましい実施形態及び材料は例示のためだけに提供される。
次の実施例において化合物I(式Iの化合物)はHPLCによって検出される:
Waters解析HPLC系に基づいて解析を行った。FR901379、ニューモカンディン(Pneumocandin)Bおよび他の類縁物の検出には、逆相HPLC解析を用いた。逆相解析で使用された材料および条件を、次に記載する;CALESIL ODSクロマトグラフィーカラム(粒子径5μm,4.6mmi.d×250mm);温度:35℃;移動相:50%アセトニトリル/0.5%リン酸二水素アンモニウム水溶液;流速:1ml/分;210nm下でUV検出。
[実施例1]
EP0431350B1の実施例1に記載の方法によって、化合物Iを含む発酵液を2200L得た。ろ過で湿菌体を650kg得た。そのうちの湿菌体65kgにエタノール100Lを抽出のために加えた。得られた混合物を板枠式圧濾機(plate−frame pressure filtration)でろ過し、ろ過ケーキを洗浄し、化合物Iを含む抽出液1の160Lを得た。抽出液1において、化合物Iの的含有量は0.11g/Lであり、化合物IのHPLC純度が74.08%であった。(HPLCパターンは、図1と表1に示す。)
5.5gの化合物Iを含有する抽出液1の50Lを、純水を用いて希釈し、エタノール濃度が33%に低減し、化合物Iを含む抽出液2の100Lを得た。
前述のステップで得られた化合物Iを含む抽出液2を、1時間当たり3カラム体積をロードする流速で、HP20ss樹脂550mlが充填されたクロマトグラフィーカラムにロードした。ロードが終了した後、33%含水エタノール(2×カラム体積)は、1時間当たり1カラム体積を洗浄する流速でカラムを洗浄するために使用された。洗浄が終了した後、60%エタノール1800mlを溶出液として使用し、溶出するための流速は1時間当たり1カラム体積とした。化合物Iを含む画分を収集して混合した。溶出液において化合物Iの含有量はHPLCによって5.2g(収率94.5%)として決定され、化合物Iの純度は90.3%であった。HPLCパターンは、図2と表2に示す。
[実施例2]
EP0431350B1の実施例1に記載の方法によって、化合物Iを含む発酵液を2200L得た。発酵液に等体積のメタノールを抽出のために加えた。ろ過し、化合物Iを含む抽出液1を得て、化合物Iの含有量は0.051g/Lで、HPLC純度が74.5%であった。化合物Iを合計5.1g含有する抽出液1の100Lを純水で希釈し、メタノール含有量を40%に低減し、化合物Iを含む抽出液2の200Lを得た。
前述のステップで得られた化合物Iを含む抽出液2を、1時間当たり1カラム体積でロードする流速で、XAD−16樹脂700mlが充填されたクロマトグラフィーカラムにロードした。ロードが終了した後、40%含水メタノール(2×カラム体積)は、1時間当たり1カラム体積を洗浄する流速でカラムを洗浄するために使用された。洗浄が終了した後、50%含水メタノール1800mlを溶出液として使用し、溶出するための流速は1時間当たり1カラム体積とした。化合物Iを含有する画分を収集して混合した。溶出液において化合物Iの含有量は、HPLCによって4.7g(収率92.2%)として決定され、化合物Iの純度は89.2%であった。
[実施例3]
EP0431350B1の実施例1に記載の方法によって、化合物Iを含む発酵液を2200L得た。発酵液に等体積のアセトンを抽出のために加えた。ろ過し、化合物Iを含む抽出液1を得て、化合物Iの含有量は0.051g/Lで、HPLC純度が74.5%であった。化合物Iを合計2.04g含有する抽出液1の40Lを純水で希釈し、アセトンの含有量を20%に低減し、化合物Iを含む抽出液2の80Lを得た。
前述ステップで得られた式Iの化合物を含む抽出液2を100Lのプラスチックバケツに入れ込み、XAD−16HP樹脂1000mlを加えた。結果として生じる混合物を室温下で120分間攪拌した後、ろ紙を敷いたブフナー漏斗でろ過した。ろ液を捨て、樹脂をクロマトグラフィーカラムにロードした。20%含水アセトン2000mlはカラムを洗浄するために使用された。洗浄が終了した後、樹脂を60%アセトンで溶出した。化合物Iを含有する画分を収集した。溶出液において化合物Iの含有量はHPLCで1.75g(収率85.8%)として決定され、純度は90.0%であった。
[実施例4]
実施例1で得られた化合物Iを2.2g含有する抽出液1の20Lを真空で濃縮し、抽出液1におけるエタノール含有量を20%に低減し、化合物Iを含む抽出液2を8L得た。
前述のステップで得られた化合物Iを含む抽出液2を、1時間当たり3カラム体積でロードする流速で、SP207樹脂の200mLが充填されたクロマトグラフィーカラムにロードした。ロードが終了した後、20%含水エタノール(2×カラム体積)は、1時間当たり1カラム体積を洗浄する流速でカラムを洗浄するために使用された。洗浄が終了した後、40%含水エタノール1Lを溶出液として使用した。ここでの溶出するための流速は、1時間当たり1カラム体積である。化合物Iを含有する画分を収集し混合した。溶出液における化合物Iの含有量はHPLCによって1.94g(収率88.2%)として検出され、純度は89.5%であった。
[実施例5]
実施例1で得られた化合物Iの159.5gを含有する抽出液1の1450Lを純水で希釈し、抽出液1におけるエタノール含有量を40%に低減し、化合物Iを含む抽出液2の2950Lを得た。
前述ステップで得られた化合物Iを含む粗生成物2を、1時間当たり10カラム体積でロードする流速で、HP20樹脂20Lが充填されたクロマトグラフィーカラムにロードした。ロードが終了した後、40%含水エタノール(2×カラム体積)は、1時間当たり1カラム体積を洗浄する流速でカラムを洗浄するために使用された。洗浄が終了した後、50%含水エタノール60Lを溶出液として使用した。ここでの溶出するための流速は、1時間当たり1カラム体積である。化合物Iを含有する画分を収集して混合した。溶出液における化合物Iの含有量はHPLCによって145.2g(収率91.0%)として検出され、純度は90.4%であった。
[実施例6]
実施例1で得られた化合物Iを5.5g含有する抽出液1の50Lを、純水で希釈し、抽出液1におけるエタノール含有量を10%に低減し、化合物Iを含む抽出液2を得た。
前述のステップで得られた化合物Iを含む抽出液2を、1時間当たり3カラム体積でロードする流速で、HP20樹脂550mlが充填されたクロマトグラフィーカラムにロードした。ロードが終了した後、10%含水エタノール(2×カラム体積)が、1時間当たり1カラム体積を洗浄する流速でカラムを洗浄するために使用された。洗浄が終了した後、エタノール1800mlを溶出液として使用した。ここでの溶出するための流速は1時間当たり1カラム体積である。化合物Iを含有する画分を収集して混合した。溶出液における化合物Iの含有量はHPLCによって5.15g(収率93.6%)として決定され、純度は85.4%であった。
[比較実施例1]
実施例1で得られた化合物Iを合計5.5g含有する抽出液1の50Lを、純水で希釈し、抽出液1におけるエタノール含有量を32%に低減し、化合物Iを含む抽出液2を103L得た。
前述のステップで得られた化合物Iを含む抽出液2を、1時間当たり10カラム体積でロードする流速で、HP20樹脂550mlが充填されたクロマトグラフィーカラムにロードした。ロードが終了した後、45%含水エタノール(2×カラム体積)は、1時間当たり1カラム体積を洗浄する流速でカラムを洗浄するために使用された。洗浄が終了した後、50%含水エタノール1800mlを溶出液として使用した。ここでの溶出するための流速は1時間当たり1カラム体積である。化合物Iを含有する画分を収集し混合した。溶出液における化合物Iの含有量はHPLCによって2.13g(収率38.7%)として決定され、純度は90.4%であった。
[比較実施例2]
実施例1で得られた化合物Iを5.5g含有する抽出液1の50Lを、純水で希釈し、抽出液1におけるエタノール含有量を45%に低減し、化合物Iを含む抽出液2の103Lを得た。
前述ステップで得られた化合物Iを含む抽出液2を、1時間当たり3カラム体積でロードする流速で、HP20樹脂550mlが充填されたクロマトグラフィーカラムにロードした。ロードが終了した後、33%含水エタノール(2カラム体積)は、1時間当たり1カラム体積を洗浄する流速でカラムを洗浄するために使用された。洗浄が終了した後、60%含水エタノール1800mlを溶出液として使用した。ここでの溶出するための流速は1時間当たり1カラム体積である。化合物Iを含有する画分を収集し混合した。溶出液における化合物Iの含有量はHPLCによって1.08g(収率19.6%)として決定され、純度は85.4%であった。
上記実施例は本発明の好ましい実施例だけで、本発明の範囲を限定するものではない。本発明に関する実質の技術内容は広義的に請求の範囲に定義される。そして、上記実体または方法が請求の範囲に定義されたものと同じであるならば他の人によって達成された実体または方法は、請求の範囲に定義されたような範囲と同等及び範囲に含まれるとして見なされるべきである。

Claims (11)

  1. 式Iの化合物又はその塩の精製方法であって、
    前記方法は次のステップ:
    (1)発酵液を抽出するために式Iの化合物又はその塩を含む発酵液を有機溶媒と混合すること、およびろ過又は遠心によって、抽出液1を得ること、
    (2)有機溶媒の含有量を低減するために抽出液1を希釈又は真空で濃縮することによって抽出液2を得ること、
    (3)抽出液2をマクロポーラス吸着樹脂にロードすること、
    (4)洗浄液として水、有機溶媒、または有機溶媒と水の混合溶液を用いて、マクロポーラス吸着樹脂を洗浄すること、
    (5)溶出液として水、有機溶媒、または有機溶媒と水の混合溶液を用いて、マクロポーラス吸着樹脂から式Iの化合物を溶出すること、
    を含む式Iの化合物又はその塩の精製方法。
  2. ステップ(3)において、前記抽出液2を前記マクロポーラス吸着樹脂が充填されたクロマトグラフィーカラムに流すこと、または前記マクロポーラス吸着樹脂をそのまま前記式Iの化合物を含む抽出液に投入し、結果として生じる混合物を5〜120分攪拌することによって、前記式Iの化合物を含む前記抽出液2を前記マクロポーラス吸着樹脂にロードする請求項1に記載の精製方法。
  3. 前記流速は1時間当たり0.1〜10カラム体積である請求項2に記載の精製方法。
  4. ステップ(1)において、前記発酵液は、前記発酵液をろ過又は遠心することで得られる菌体を含む請求項1に記載の精製方法。
  5. ステップ(2)において、前記抽出液2の総体積に対して、有機溶媒の体積百分率は0〜40%である請求項1に記載の精製方法。
  6. ステップ(3)において、式Iの粗化合物と前記マクロポーラス吸着樹脂の重量比は0.1〜1.0:100(g/ml)である請求項1に記載の精製方法。
  7. ステップ(4)において、前記洗浄液の総体積に対して、前記有機溶媒の体積百分率は0〜40%、好ましくは20%〜40%である請求項1に記載の精製方法。
  8. ステップ(5)において、前記溶出液の総体積に対して、前記有機溶媒の体積百分率は40〜90%、好ましくは40〜60%である請求項1に記載の精製方法。
  9. 前記マクロポーラス吸着樹脂は、スチレンとジビニルベンゼンとが重合した非極性の芳香族吸着樹脂、または該樹脂構造においてメタクリレート単位を有する中等極性のメタクリル吸着樹脂、から選ばれる請求項1〜8のいずれか1項に記載の精製方法。
  10. 前記吸着樹脂は、XAD−1、XAD−2、XAD−3、XAD−4、XAD−5、XAD−16、XAD−16HP、HP−10、HP−20、HP−20ss、HP−21、HP−30、HP−40、HP−50、SP−825、SP−850、SP−70、SP−700、SP−207、SP207ss、XAD−6、XAD−7、XAD−7HP、XAD−8、HP−2MG、またはそれらの混合物から選ばれる請求項9に記載の精製方法。
  11. 前記有機溶媒は、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、アセトン、ブタノン、またはそれらの混合物から選ばれる請求項1〜8のいずれか1項に記載の精製方法。
JP2013530550A 2010-09-30 2011-09-27 環状リポペプチド化合物又はその塩の精製方法 Active JP6000255B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201010298554.6 2010-09-30
CN201010298554 2010-09-30
PCT/CN2011/080227 WO2012041220A1 (zh) 2010-09-30 2011-09-27 一种环脂肽化合物或其盐的纯化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013538833A true JP2013538833A (ja) 2013-10-17
JP6000255B2 JP6000255B2 (ja) 2016-09-28

Family

ID=45891957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013530550A Active JP6000255B2 (ja) 2010-09-30 2011-09-27 環状リポペプチド化合物又はその塩の精製方法

Country Status (9)

Country Link
US (1) US8877777B2 (ja)
EP (1) EP2623611B1 (ja)
JP (1) JP6000255B2 (ja)
KR (1) KR101514904B1 (ja)
CN (1) CN102443050B (ja)
AU (1) AU2011307733B2 (ja)
CA (1) CA2813335A1 (ja)
RU (1) RU2538274C2 (ja)
WO (1) WO2012041220A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013538832A (ja) * 2010-09-29 2013-10-17 上海天偉生物制薬有限公司 環状リポペプチド化合物又はその塩の精製方法

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2623611B1 (en) 2010-09-30 2016-07-13 Shanghai Techwell Biopharmaceutical Co., Ltd Method for purifying cyclic lipopeptide or salt thereof
CN102627688B (zh) * 2012-03-30 2014-12-31 上海天伟生物制药有限公司 一种高纯度环肽化合物及其制备方法和用途
CN103387975A (zh) * 2012-05-11 2013-11-13 上海天伟生物制药有限公司 一种固定化环脂肽酰基转移酶及其制备方法和用途
CN103483427A (zh) * 2012-06-09 2014-01-01 浙江海正药业股份有限公司 一种棘白菌素类化合物的纯化方法
CN104447961B (zh) * 2013-09-13 2018-05-15 浙江震元制药有限公司 棘白菌素b母核的提取方法
CN103965298B (zh) * 2014-05-23 2016-08-10 浙江海正药业股份有限公司 一种阿尼芬净的纯化方法
CN110540511B (zh) * 2018-05-29 2024-05-03 上海凯赛生物技术股份有限公司 一种二元酸胺盐的提取纯化方法
CN111378013B (zh) * 2018-12-29 2023-04-25 上海天伟生物制药有限公司 一种高纯度环肽化合物的制备方法
CN111434675A (zh) * 2019-01-11 2020-07-21 苏州纳微科技股份有限公司 一种米卡芬净母环的分离纯化方法
CN111909244A (zh) * 2020-08-14 2020-11-10 卓和药业集团有限公司 一种高纯度米卡芬净前体fr901379的制备方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03184921A (ja) * 1989-11-13 1991-08-12 Fujisawa Pharmaceut Co Ltd 新規ポリペプチド化合物およびその製造法
JPH04352799A (ja) * 1990-06-18 1992-12-07 Fujisawa Pharmaceut Co Ltd 新規ポリペプチド化合物およびそれらの製造方法
JPH05966A (ja) * 1990-11-16 1993-01-08 Fujisawa Pharmaceut Co Ltd ポリペプチド化合物の新規用途
EP0933422A1 (en) * 1996-06-13 1999-08-04 Fujisawa Pharmaceutical Co., Ltd. Cyclic lipopeptide acylase
JP2003511345A (ja) * 1998-12-09 2003-03-25 イーライ リリー アンド カンパニー Echinocandinシクロペプチド化合物の精製
JP2004524318A (ja) * 2001-02-26 2004-08-12 藤沢薬品工業株式会社 エチノカンジン誘導体およびその医薬組成物および医薬としての用途
US20080076149A1 (en) * 2004-12-15 2008-03-27 Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh Method for the deacylation of lipopeptides
JP2013538832A (ja) * 2010-09-29 2013-10-17 上海天偉生物制薬有限公司 環状リポペプチド化合物又はその塩の精製方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3649456A (en) 1969-09-08 1972-03-14 Rohm & Haas Separation of polypeptide substances with macroreticular resins
US4874843A (en) * 1987-12-03 1989-10-17 Eli Lilly And Company Chromatographic purification process
US5378804A (en) * 1993-03-16 1995-01-03 Merck & Co., Inc. Aza cyclohexapeptide compounds
EP0885957B1 (en) 1996-03-08 2009-08-12 Astellas Pharma Inc. Process for the deacylation of cyclic lipopeptides
EP2623611B1 (en) 2010-09-30 2016-07-13 Shanghai Techwell Biopharmaceutical Co., Ltd Method for purifying cyclic lipopeptide or salt thereof

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03184921A (ja) * 1989-11-13 1991-08-12 Fujisawa Pharmaceut Co Ltd 新規ポリペプチド化合物およびその製造法
JPH04352799A (ja) * 1990-06-18 1992-12-07 Fujisawa Pharmaceut Co Ltd 新規ポリペプチド化合物およびそれらの製造方法
US5376634A (en) * 1990-06-18 1994-12-27 Fujisawa Pharmaceutical Co., Ltd. Polypeptide compound and a process for preparation thereof
JPH05966A (ja) * 1990-11-16 1993-01-08 Fujisawa Pharmaceut Co Ltd ポリペプチド化合物の新規用途
EP0933422A1 (en) * 1996-06-13 1999-08-04 Fujisawa Pharmaceutical Co., Ltd. Cyclic lipopeptide acylase
JP2003511345A (ja) * 1998-12-09 2003-03-25 イーライ リリー アンド カンパニー Echinocandinシクロペプチド化合物の精製
JP2004524318A (ja) * 2001-02-26 2004-08-12 藤沢薬品工業株式会社 エチノカンジン誘導体およびその医薬組成物および医薬としての用途
US20080076149A1 (en) * 2004-12-15 2008-03-27 Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh Method for the deacylation of lipopeptides
JP2013538832A (ja) * 2010-09-29 2013-10-17 上海天偉生物制薬有限公司 環状リポペプチド化合物又はその塩の精製方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6015039083; R.Kanasaki, et al., J. Antibiot., 2006, 59(3), pp137-144 *

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013538832A (ja) * 2010-09-29 2013-10-17 上海天偉生物制薬有限公司 環状リポペプチド化合物又はその塩の精製方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2012041220A1 (zh) 2012-04-05
CN102443050B (zh) 2014-06-04
EP2623611A1 (en) 2013-08-07
RU2538274C2 (ru) 2015-01-10
RU2013118534A (ru) 2014-11-10
KR20130059455A (ko) 2013-06-05
JP6000255B2 (ja) 2016-09-28
EP2623611A4 (en) 2015-02-11
EP2623611B1 (en) 2016-07-13
US20130296529A1 (en) 2013-11-07
AU2011307733B2 (en) 2015-03-26
US8877777B2 (en) 2014-11-04
CA2813335A1 (en) 2012-04-05
CN102443050A (zh) 2012-05-09
AU2011307733A1 (en) 2013-05-23
KR101514904B1 (ko) 2015-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6000255B2 (ja) 環状リポペプチド化合物又はその塩の精製方法
JP6000254B2 (ja) 環状リポペプチド化合物又はその塩の精製方法
EP2076528B1 (en) Purification processes of echinocandin-type compounds
RU2528635C2 (ru) Способ очистки азациклогексапептида или его соли
JP5992507B2 (ja) ミカファンギンの精製方法
EP2236513A1 (en) An improved purification process for lipopeptides
BR112012024826B1 (pt) processo para purificação de pneumocandina
TW201231475A (en) Method for separating and purifying cyclohexapeptide compound and salt thereof
JP2980689B2 (ja) シクロスポリンaの製造方法
CN102875654A (zh) 芋螺毒素多肽Eb1.6的制备方法
JP5483127B2 (ja) 銀イオン溶液抽出を利用した不飽和アルキル基を有するラクトン化合物の精製方法
CN106518980B (zh) 一种高纯度环己肽类化合物的制备方法
CN113698457A (zh) 醋酸戈那瑞林的制备方法
MX2008006361A (en) Purification processes of echinocandin-type compounds

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150929

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20151225

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20160129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160229

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160830

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6000255

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250