JP2013522304A - β−セクレターゼ調節剤としてのアミノ−ジヒドロオキサジン系およびアミノ−ジヒドロチアジン系スピロ化合物ならびにそれらの医学的用途 - Google Patents

β−セクレターゼ調節剤としてのアミノ−ジヒドロオキサジン系およびアミノ−ジヒドロチアジン系スピロ化合物ならびにそれらの医学的用途 Download PDF

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Abstract

本発明は、β−セクレターゼ酵素活性の調節およびアルツハイマー病(AD)および関連状態などのβ−セクレターゼ介在疾患の治療に有用な新たな種類の化合物を含むものである。1実施形態において、その化合物は、一般式(I)を有しており、式(I)のA、A、A、A、A、A、R、R、XおよびYは本明細書で定義されている。本発明は、β−セクレターゼタンパク質の活性に関係する障害および状態の処置、予防または治療のための医薬組成物でのこれら化合物の使用をも含むものである。そのような障害には、例えば、アルツハイマー病、認知障害、認識障害、統合失調症および脳でのプラークの生成および/または沈着に関連および/または起因する他の脳神経系状態などがある。本発明は、式(I)のさらなる実施形態、式(I)の化合物の製造に有用な中間体および方法をも含む。

Description

本願は、2010年3月15日出願の米国暫定特許出願第61/314129号(この明細書は、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる。)の恩恵を主張するものである。
本発明は、アルツハイマー病、脳でのプラーク形成および関連障害など(これらに限定されるものではない)のβ−セクレターゼが介在する疾患および状態を治療する上での医薬活性化合物、医薬組成物およびそれの使用方法に関するものである。
世界的には1200万人を超える人々が、アルツハイマー病(AD)を発症している。ADは、60歳以降で臨床的に診断される認知症の大半を占めている。ADは通常、記憶、論理的思考、判断および見当識の進行性の低下を特徴とする。その疾患が進行するに連れて、運動、感覚および発声能力に影響が出て、最終的には複数の認知機能の全体的な障害に至る。認知機能の低下は徐々に起こり、自己、家族および友人の認識が低下するのが普通である。重度の認知障害を有する患者および/または末期ADと診断された患者は、寝たきりとなり、失禁状態となり、そして介護ケアに依存するようになる。AD患者は最終的に、初期診断から平均で約9から10年以内に死亡する。ADは活動不能とし、屈辱的で、最終的には致死的であるため、診断時にADを効果的に治療することが必要とされている。
ADは、脳における二つの主要な生理的変化を特徴とする。第1の変化であるβ−アミロイドプラーク形成は、特徴的なβ−アミロイドペプチド(A−β)またはそれのA−β断片の形成、脳での沈着物(一般に、β−アミロイド「プラーク」または「プラーク沈着物」と称される)および脳血管での沈着物(β−アミロイド血管症)によってADが引き起こされるという考えを持つ「アミロイドカスケード仮説」を支持するものである。多くの証拠から、β−アミロイドおよび付随するアミロイドプラーク形成がADの病態生理の中核を成すものであり、この難治性の神経変性障害の早期において役割を果たしている可能性があることが示唆される。ADにおける第2の変化は、凝集形態のタウタンパク質からなるニューロン内濃縮体の形成である。AD患者で認められる以外に、ニューロン内濃縮体は、他の認知症誘発性の障害でも認められる(Joachim et al., Alz. Dis. Assoc. Dis., 6:7−34 (1992))。
いくつかの一連の証拠は、進行性のA−β脳沈着がADの病因において発生的役割を果たし、認知症状が出る数年または数十年前に起こり得ることを示している(Selkoe, Neuron, 6:487 (1991))。培養で成長させた神経細胞からのA−βの放出および通常の個人およびAD患者の両方の脳脊髄液(CSF)でのA−βの存在が示されている(Seubert et al., Nature, 359:325−327 (1992))。AD患者の剖検で、記憶および認識において重要であると考えられているヒト脳の領域で、これら二つの要素を含む非常に多くの病変が明らかになっている。
より制限された解剖学的分布でのより少ない数のこれら病変が、臨床的ADを持たない最も高齢のヒトの脳において認められる。アミロイド含有プラークおよび血管アミロイド血管症も、ダウン症候群、オランダ型のアミロイドーシスを伴う遺伝性脳溢血(HCHWA−D)および他の神経変性性障害を有する個人の脳で認められている。
A−β形成がADの進行における原因的前兆または要素であるという仮説が出されている。より具体的には、認識因子を担当する脳の領域でのA−βの沈着が、AD進行における主要な因子であると考えられている。β−アミロイドプラークは主として、アミロイドβペプチド(A−βペプチド)からなる。A−βペプチドは、大型の膜貫通アミロイド前駆体タンパク質(APP)のタンパク質分解開裂由来であり、約39から42個のアミノ酸残基の範囲のペプチドである。A−β42(42アミノ酸長)が、アルツハイマー病患者の脳におけるこれらプラーク沈着物の主要成分であると考えられている(Citron, Trends in Pharmacological Sciences, 25(2):92−97 (2004))。
同様のプラークが、レヴィー小体認知症のいくつかの変形形態において、および封入体筋炎、筋肉疾患において認められる。Aβはまた、脳アミロイド血管症において脳血管の表面を覆う凝集体も形成する。これらのプラークは、アミロイド繊維と呼ばれる規則正しく並んだ繊維状凝集体の絡み、すなわちタンパク質の誤った折り畳みの疾患と関連するプリオンなどの他のペプチドと共有されるタンパク質の折り畳みから構成される。実験用ラットに関する研究により、ペプチドの2分子可溶性形態がアルツハイマーの進行における原因物質であり、この2分子形態が可溶性アミロイドベータオリゴマーの最小のシナプス毒性種であることが示唆される(Shnakar, G. M., Nature Medicine(June 22, 2008) online doi 10:1038 nm 1782)。
いくつかのアスパルチルプロテアーゼが、APPのプロセシングまたは開裂に関与して、A−βペプチドの形成に至ると考えられている。βセクレターゼ(BACE、一般にはメマプシンとも称される)が、最初にAPPを開裂させて2種類の断片(1)第1のN末端断片(βAPP)および(2)第2のC−99断片を生じ、それが次にγセレクターゼによって開裂されてA−βペプチドを生じると考えられている。APPは、α−セクレターゼによって開裂されて、β−アミロイドプラーク形成を生じない分泌型のAPPであるα−sAPPを生じることも認められている。この代替経路は、A−βペプチドの形成を妨げるものである。APPのタンパク質分解プロセシング断片についての説明が、例えば米国特許第5441870号、同5712130号および同5942400号にある。
BACEは、501個のアミノ酸を含むアスパルチルプロテアーゼ酵素であり、β−セクレターゼ特異的開裂部位でのAPPのプロセシングを担当する。BACEは、BACE1およびBACE2という二つの形態で存在し、それらはAPPの特異的開裂部位に応じてそのように呼ばれる。βセクレターゼについては、シンハらの報告(Sinha et al., Nature, 402: 537−554 (1999)(p.510))およびPCT特許出願WO2000/17369に記載されている。A−βペプチドがBACEによるAPPプロセシングの結果として蓄積することが提案されている。さらに、βセクレターゼ開裂部位でのAPPのイン・ビボプロセシングが、A−β産生における律速段階であると考えられている(Sabbagh, M. et al., AIz. Dis. Rev. 3:1−19 (1997))。従って、BACE酵素活性を阻害することが、ADの治療において望ましい。
研究により、BACEの阻害をADの治療と関連づけることができることが証明された。BACE酵素は、ベータ−アミロイドまたはA−ベータの生成に必須である。BACEノックアウトマウスはベータ−アミロイドを生成せず、ニューロンの欠損およびある種の記憶障害をはじめとするアルツハイマーに関連する病状がない。Cole, S. L., Vasser, R., Molecular Degeneration 2:22,2007。APPを過剰発現するトランスジェニックマウスと交配した場合、BACE欠損マウスの子孫は、対照動物と比較すると、脳抽出物中のA−ベータの量が減少していた(Luo et al., Nature Neuroscience, 4:231−232(2001))。BACEがベータ−アミロイドの形成を開始するという事実、およびBACEレベルがこの疾患において上昇するという観察結果は、BACE阻害に向けられる療法を開発してベータ−アミロイドおよびその関連する毒性を減少させる直接的で強力な理由を提供する。この目的を達成するために、ベータセクレターゼ活性の阻害および、それに対応した脳におけるA−ベータの減少によって、ADおよび他のベータアミロイドまたはプラーク関連障害の治療法が提供されるはずである。
ADおよびプラーク関連障害を治療する可能性があるいくつかの手法が着手されている。一つの手法は、BACEの活性を阻害または低下させることで、脳上でのプラーク形成を減らそうとするものであった。例えば、次のPCT公開:WO 09/091016、WO 08/108378、WO 09/134617、WO 05/097767、WO 08/092785、WO 06/138265、WO 08/103351、WO 06/138230、WO 08/200445、WO 06/111370、WO 07/287692、WO 05/058311、EP 01942105、WO 08/133273、WO 08/133274、WO 07/049532、US20070027199、WO 07/038271、US20070072925、US20070203116、WO 08/118379、WO 06/076284、US20070004786、WO 06/083760、WO 07/011810、WO 07/011833、WO 11/009943およびWO 08/054698のそれぞれには、ADおよび他のβ−セクレターゼ介在障害の治療に有用なBACEの阻害薬が記載されている。
米国特許第5441870号明細書 米国特許第5712130号明細書 米国特許第5942400号明細書 国際公開第09/091016号 国際公開第08/108378号 国際公開第09/134617号 国際公開第05/097767号 国際公開第08/092785号 国際公開第06/138265号 国際公開第08/103351号 国際公開第06/138230号 国際公開第08/200445号 国際公開第06/111370号 国際公開第07/287692号 国際公開第05/058311号 欧州特許出願公開第01942105号明細書 国際公開第08/133273号 国際公開第08/133274号 国際公開第07/049532号 米国特許出願公開第2007/0027199号明細書 国際公開第07/038271号明細書 米国特許出願公開第2007/0072925号明細書 米国特許出願公開第2007/0203116号明細書 国際公開第08/118379号 国際公開第06/076284号 米国特許出願公開第2007/0004786号明細書 国際公開第06/083760号 国際公開第07/011810号 国際公開第07/011833号 国際公開第11/009943号 国際公開第08/054698号
Joachim et al., Alz. Dis. Assoc. Dis., 6:7−34 (1992). Selkoe, Neuron, 6:487 (1991). Seubert et al., Nature, 359:325−327 (1992). Citron, Trends in Pharmacological Sciences, 25(2):92−97 (2004). Shnakar, G. M., Nature Medicine(June 22, 2008) online doi 10:1038 nm 1782). Sinha et al., Nature, 402: 537−554 (1999)(p.510) Sabbagh, M. et al., AIz. Dis. Rev. 3:1−19 (1997) Cole, S. L., Vasser, R., Molecular Degeneration 2:22,2007 Luo et al., Nature Neuroscience, 4:231−232(2001)
本発明は、β−セクレターゼ活性の調節に有用な新たな種類の化合物を提供する。そのために、本発明の化合物は、A−βペプチド形成の調節または低下に有用であり、結果的に脳上でのβ−アミロイドプラーク形成の調節および/または低下に有用である。従って、当該化合物は、アルツハイマー病および他のβ−セクレターゼおよび/またはプラーク介在障害の治療に有用である。例えば当該化合物は、脳上でのβ−アミロイドペプチドの沈着もしくは蓄積およびプラークの形成が関与する、ADおよび他の疾患または状態の急性および/または慢性の予防および/または治療に有用である。
立体異性体、互変異体、溶媒和物、医薬として許容される塩、誘導体またはプロドラッグを含む本発明によって提供される化合物は、下記式Iによって定義される。
Figure 2013522304
式中、式IのA、A、A、A、A、A、R、R、X、YおよびZは下記で定義の通りである。本発明は、それらの下位式の化合物を製造する手順、そしてそのような手順で有用な中間体をも提供する。
本発明はさらに、1以上の本発明の化合物を含む医薬組成物、本発明の化合物および組成物を用いるADなどのβ−セクレターゼ介在疾患の治療方法を提供する。例えば、および1実施形態において、本発明は、少なくとも一つの医薬として許容される賦形剤とともに有効用量の式Iの化合物を含む医薬組成物を提供する。
以上の説明は、単に本発明のある種の態様をまとめたものであり、いずれの形でも本発明を制限するものではなく、それをそのように解釈すべきでもない。本明細書で引用の全ての特許および他の刊行物は、参照によって全体が本明細書に組み込まれるものとする。
本発明の1実施形態において、立体異性体、互変異体、溶媒和物、医薬として許容される塩を含む当該化合物は、下記式Iの化合物によって定義されるか、それの立体異性体、互変異体、水和物、溶媒和物または医薬として許容される塩である。
Figure 2013522304
式中、
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり、ただしA、A、A、A、AおよびAのうちの1個以下がNであり;
、R、RおよびRのそれぞれは独立に、H、F、Cl、Br、CF、OCF、C1−6−アルキル、CN、OH、−OC1−6−アルキル、−S(O)1−6−アルキル、−NHC1−6−アルキルまたは−C(O)C1−6−アルキルであり、C1−6−アルキルおよび−OC1−6−アルキル、−S(O)1−6−アルキル、−NHC1−6−アルキルおよび−C(O)C1−6−アルキルのC1−6−アルキル部分は1から3個のF、オキソまたはOHの置換基で置換されていても良く;
およびRのそれぞれは独立に、F、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CHまたはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群から選択される環であり、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環は独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
およびRのそれぞれは独立に、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、S(O)1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
各Rは独立に、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、−C(O)NHCH、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれは独立に1から5個のF、Cl、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1−3アルキルアミノ−、C1−3ジアルキルアミノ、C1−3チオアルコキシルまたはオキセタニルの置換基で置換されていても良く;
Xは−CR1010−、−O−または−S−であり、各R10は独立にH、ハロ、ハロアルキル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキルまたはモルホリニル、ピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロフラニル、フラニル、チエニル、フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、テトラヒドロピロリルおよびオキセタニルからなる群から選択される環であり;
Yは−O−、−S−または−CH−であり、ただし(1)Xが−O−または−S−である場合にYは−CHであるか、(2)Xが−CR1010−である場合にYは−O−または−S−であり;
ZはCH、CHF、CF、CH(CH)、C(CHまたはCH(CF)である。
本発明の別の実施形態において、当該化合物ならびにそれの溶媒和物、互変異体、立体異性体および医薬として許容される塩は下記式IIによって定義される。
Figure 2013522304
式中、
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり、ただしA、A、A、A、AおよびAのうちの1個以下がNであり;
、R、RおよびRのそれぞれは独立に、H、F、Cl、Br、CF、OCF、C1−6−アルキル、CN、OH、−OC1−6−アルキル、−S(O)1−6−アルキル、−NHC1−6−アルキルまたは−C(O)C1−6−アルキルであり、C1−6−アルキルおよび−OC1−6−アルキル、−S(O)1−6−アルキル、−NHC1−6−アルキルおよび−C(O)C1−6−アルキルのC1−6−アルキル部分は1から3個のF、オキソまたはOHの置換基で置換されていても良く;
はCl、Br、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたは−Si(CHであり、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルは独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
およびRのそれぞれは独立に、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、S(O)1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
はC1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イルまたはシクロヘキシルであり、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イルおよびシクロヘキシルは独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
各Rは独立に、でありハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、−C(O)NHCH、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれは独立に1から5個のF、Cl、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1−3アルキルアミノ−、C1−3ジアルキルアミノ、C1−3チオアルコキシルまたはオキセタニルの置換基で置換されていても良く;
Xは−CH−、OまたはSであり;
Yは−O−、Sまたは−CH−であり、ただし(1)Xが−O−または−S−である場合はYは−CH−であるか、(2)Xが−CH−である場合はYは−O−または−S−である。
本発明の別の実施形態において、当該化合物ならびにそれの溶媒和物、互変異体、立体異性体および医薬として許容される塩は下記式I−Aによって定義される。
Figure 2013522304
式中、
、A、A、R、R、R、R、R、X、YおよびZのそれぞれは式Iに関して上記で定義の通りである。
本発明の別の実施形態において、当該化合物ならびにそれの溶媒和物、互変異体、立体異性体および医薬として許容される塩は、
がCRであり;
がCRまたはNであり;
がCRまたはNであり、ただしAおよびAのうちの1個以下がNであり;
、R、R、R、RおよびRのそれぞれが独立に、H、F、Cl、CF、OCF、メチル、エチル、CN、OH、OCH、SCH、NHCHまたはC(O)CHであり;
およびRのうちの一方が独立に、F、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CHまたはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群から選択される環であり、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環は独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
およびRのうちの他方が独立に、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニルまたは−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジルまたはチエニルであり、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジニルおよびチエニルが独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
各Rが独立に、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、−C(O)NHCH、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが独立に1から5個のF、Cl、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1−3アルキルアミノ−、C1−3ジアルキルアミノ、C1−3チオアルコキシルまたはオキセタニルの置換基で置換されていても良く;
Xが−CH−、−O−または−S−であり;
Yが−O−、−S−または−CH−であり、ただし(1)Xが−O−または−S−である場合はYは−CH−であり、または(2)Xが−CHである場合はYは−O−または−S−であり;
ZがCH、CFまたはCH(CH)である式I−Aによって定義される。
本発明の別の実施形態において、当該化合物ならびにそれの溶媒和物、互変異体、立体異性体および医薬として許容される塩は、
がCRであり;
がCH、CFまたはNであり;
がCH、CFまたはNであり、ただしAおよびAのうちの1個以下がNであり;
、R、R、R、RおよびRのそれぞれが独立に、H、F、CF、メチルまたはCNである式I−Aによって定義される。
本発明の別の実施形態において、当該化合物ならびにそれの溶媒和物、互変異体、立体異性体および医薬として許容される塩は、下記式II−Aによって定義される。
Figure 2013522304
式中、
はCHまたはCFであり;
はCHまたはCFであり;
はCH、CFまたはNであり;
はCH、CFまたはNであり;
はCHであり;
はCHまたはCFであり、ただしAおよびAのうちの1個以下がNであり;
およびRのそれぞれは独立に、F、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CHまたはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群から選択される環であり、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環は独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
各Rは独立に、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、−C(O)NHCH、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれは独立に1から5個のF、Cl、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1−3アルキルアミノ−、C1−3ジアルキルアミノ、C1−3チオアルコキシル、またはオキセタニルの置換基で置換されていても良く;
Xは−O−または−S−である。
本発明の別の実施形態において、当該化合物ならびにそれの溶媒和物、互変異体、立体異性体および医薬として許容される塩は、
がCHまたはCFであり;
がCHであり;
がCH、CFまたはNであり;
がCH、CFまたはNであり、ただしAおよびAのうちの1個以下がNであり;
がCHであり;
がCHであり;
がC3−6−アルキル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルまたは8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルであり、前記C3−6−アルキル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルおよび8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルが独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
がC2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルまたはピリダジニルであり、前記C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルおよびピリダジニルが独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
各Rが独立に、F、CF、CN、CH、−OCH、−SCH、−NHCH、オキセタニルまたはC2−3アルキニルである式II−Aによって定義される。
本発明の別の実施形態において、当該化合物ならびにそれの溶媒和物、互変異体、立体異性体および医薬として許容される塩は、
、A、AおよびAのそれぞれが独立にCHであり;
がCH、CFまたはNであり;
がCH、CFまたはNであり、ただしAおよびAのうちの1個以下がNであり;
がF、Cl、Br、I、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシルまたはフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル、ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イルおよび2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イルからなる群から選択される環であり、C1−6−アルキル、
2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシルおよび環が独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
が、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニルおよびチエニルからなる群から選択される環であり、前記環が独立に1から3個のRの置換基によって置換されていても良く;
Xが−O−または−S−である式II−Aによって定義される。
本発明の別の実施形態において、当該化合物ならびにそれの溶媒和物、互変異体、立体異性体および医薬として許容される塩は、下記式II−Bによって定義される。
Figure 2013522304
式中、
はCHまたはCFであり;
はCHまたはCFであり;
はCH、CFまたはNであり;
はCH、CFまたはNであり;
はCHであり;
はCHまたはCFであり、ただしAおよびAのうちの1個以下がNであり;
およびRのそれぞれが独立に、F、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CHまたはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群から選択される環であり、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環は独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
各Rは独立に、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、−C(O)NHCH、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、前記のC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリル、それぞれは独立に1から5個のF、Cl、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1−3アルキルアミノ−、C1−3ジアルキルアミノ、C1−3チオアルコキシル、またはオキセタニルの置換基で置換されていても良く;
Yは−O−または−S−である。
本発明の別の実施形態、当該化合物ならびにそれの溶媒和物、互変異体、立体異性体および医薬として許容される塩は、
がCHまたはCFであり;
がCHであり;
がCH、CFまたはNであり;
がCH、CFまたはNであり、ただしAおよびAのうちの1個以下がNであり;
がCHであり;
がCHであり;
がC3−6−アルキル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルまたは8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルであり、前記C3−6−アルキル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルおよび8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルは独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
がC2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルまたはピリダジニルであり、前記C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルおよびピリダジニルが独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
各Rが独立に、F、CF、CN、CH、−OCH、−SCH、−NHCH、オキセタニルまたはC2−3アルキニルである式II−Bによって定義される。
本発明の別の実施形態において、当該化合物ならびにそれの溶媒和物、互変異体、立体異性体および医薬として許容される塩は、
、A、AおよびAのそれぞれが独立に、CHであり;
がCH、CFまたはNであり;
がCH、CFまたはNであり、ただしAおよびAのうちの1個以下がNであり;
がF、Cl、Br、I、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシルまたはフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル、ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イルおよび2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イルからなる群から選択される環であり、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシルおよび環が独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
がフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニルおよびチエニルからなる群から選択される環であり、前記環が独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
Yが−O−または−S−である式II−Bによって定義される。
本発明の別の実施形態において、立体異性体、互変異体、溶媒和物、医薬として許容される塩を含む当該化合物は、下記式I−A−1によって定義される。
Figure 2013522304
式中、
、RおよびRのそれぞれは独立に、Hであり;
はCH、CFまたはNであり;
はCH、CFまたはNであり;
はCH、CFまたはNであり、ただしA、AおよびAのうちの1個以下がNであり;
がC3−6−アルキル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルまたは8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルであり、前記C3−6−アルキル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルおよび8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルは独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
はC2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルまたはピリダジニルであり、前記C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルおよびピリダジニルは独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
各Rは独立に、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、−C(O)NHCH、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが独立に1から5個のF、Cl、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1−3アルキルアミノ−、C1−3ジアルキルアミノ、C1−3チオアルコキシルまたはオキセタニルの置換基で置換されていても良く;
Xは−CH−、−O−または−S−であり;
Yは−O−、−S−または−CH−であり、ただし(1)Xが−O−または−S−である場合はYは−CH−であるか、(2)Xが−CHである場合はYは−O−または−S−である。
本発明の別の実施形態において、立体異性体、互変異体、溶媒和物、医薬として許容される塩を含む当該化合物は、
、RおよびRのそれぞれが独立にHであり;
がCHであり;
がCH、CFまたはNであり;
がCH、CFまたはNであり、ただしAおよびAのうちの1個以下がNであり;
が2−フルオロ−4−ピリジル、2−メチル−4−ピリジル、5−フルオロ−3−ピリジル、4−ピリジル、2−フルオロ−2−メチルプロポキシル、3−フルオロ−ピロリジン−1−イル、4,4−ジフルオロ−1−ピペリジニル、3−メチル−3−オキセタニル−エチン−1−イル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、4−メチルフェニル、4−フルオロフェニル、5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル、3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル、3,4−ジフルオロフェニル、2,2−ジメチルプロポキシル、2,2−ジメチル−2−シアノ−プロポキシル、3,3−ジフルオロ−1−ピロリジニルまたは4−モルホリニルであり;
が2−フルオロ−3−ピリジル、3−ピリジル、5−フルオロ−3−ピリジル、2,5−ジフルオロフェニルまたは3−フルオロフェニルであり;
Xが−CH−、−O−または−S−であり;
Yが−O−、−S−または−CH−であり、ただし(1)Xが−O−または−S−である場合はYが−CH−であるか、(2)Xが−CHである場合はYが−O−または−S−である式I−A−1によって定義される。
本発明の別の実施形態において、立体異性体および医薬として許容される塩を含む化合物は、
、RおよびRのそれぞれが独立にHであり;
がCHであり;
がCH、CFまたはNであり;
がCH、CFまたはNであり、ただしAおよびAのうちの1個以下がNであり;
がピリジン、ピロリジン、ピペリジン、フェニル、ジヒドロピランおよびモルホリンからなる群から選択される環であるか、Rが−O−C1−6アルキル、C1−6アルキニルであり、前記環、−O−C1−6アルキルおよびC1−6アルキニルが独立に1から5個のRの置換基で置換されていても良く;
がピリジンおよびフェニルからなる群から選択される環であり、前記環が独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
各Rが独立に、F、Cl、Br、C1−6アルキル、C1−6アルケニル、C1−6アルキニル、−OC1−6アルキル、CN、CF、−OCFまたはスピロ−オキセタニルであり;
Xが−CH−、−O−または−S−であり;
Yが−O−、−S−または−CH−であり、ただし(1)Xが−O−または−S−である場合にYが−CH−であるか、(2)Xが−CHである場合にYが−O−または−S−である式I−A−1によって定義される。
本発明の別の実施形態において、立体異性体、互変異体、溶媒和物、医薬として許容される塩を含む当該化合物は、下記式I−A−2によって定義される。
Figure 2013522304
式中、
、R、RおよびRのそれぞれは独立にHであり;
はCHまたはCFであり;
はC3−6−アルキル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルまたは8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルであり、前記C3−6−アルキル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルおよび8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルは独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
はC2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルまたはピリダジニルであり、前記C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルおよびピリダジニルは独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
各Rは独立に、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、−C(O)NHCH、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれは独立に1から5個のF、Cl、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1−3アルキルアミノ−、C1−3ジアルキルアミノ、C1−3チオアルコキシルまたはオキセタニルの置換基で置換されていても良く;
Xは−CH−、−O−または−S−であり;
Yは−O−、−S−または−CH−であり、ただし(1)Xが−O−または−S−である場合にYは−CH−であるか、(2)Xが−CHである場合にYは−O−または−S−である。
本発明の別の実施形態において、立体異性体、互変異体、溶媒和物、医薬として許容される塩を含む当該化合物は、下記式I−A−3によって定義される。
Figure 2013522304
式中、
、R、RおよびRのそれぞれは独立にHであり;
はCHまたはCFであり;
はC3−6−アルキル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルまたは8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルであり、前記C3−6−アルキル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルおよび8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルは独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
はC2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルまたはピリダジニルであり、前記C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルおよびピリダジニルは独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
各Rは独立に、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、−C(O)NHCH、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれは独立に1から5個のF、Cl、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1−3アルキルアミノ−、C1−3ジアルキルアミノ、C1−3チオアルコキシルまたはオキセタニルの置換基で置換されていても良く;
Xは−CH−、−O−または−S−であり;
Yは−O−、−S−または−CH−であり、ただし(1)Xが−O−または−S−である場合にYは−CH−であるか、(2)Xが−CHである場合にYは−O−または−S−である。
本発明の別の実施形態において、立体異性体、互変異体、溶媒和物、医薬として許容される塩を含む当該化合物は、下記式I−A−4によって定義される。
Figure 2013522304
式中、
、RおよびRのそれぞれは独立にHであり;
はCHまたはCFであり;
はCH、CFまたはNであり;
はCH、CFまたはNであり、ただしAおよびAのうちの1個以下がNであり;
はC3−6−アルキル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルまたは8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルであり、前記C3−6−アルキル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルおよび8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルは独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
はC2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルまたはピリダジニルであり、前記C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルおよびピリダジニルは独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
各Rは独立に、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、−C(O)NHCH、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれは独立に1から5個のF、Cl、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1−3アルキルアミノ−、C1−3ジアルキルアミノ、C1−3チオアルコキシルまたはオキセタニルの置換基で置換されていても良い。
本発明の別の実施形態において、立体異性体、互変異体、溶媒和物、医薬として許容される塩を含む当該化合物、下記式I−A−5によって定義される。
Figure 2013522304
式中、
、RおよびRのそれぞれは独立にHであり;
はCHまたはCFであり;
はCH、CFまたはNであり;
はCH、CFまたはNであり、ただしAおよびAのうちの1個以下がNであり;
はC3−6−アルキル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルまたは8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルであり、前記C3−6−アルキル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルおよび8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルは独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
は、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルまたはピリダジニルであり、前記C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルおよびピリダジニルは独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
各Rは独立に、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、−C(O)NHCH、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれは独立に1から5個のF、Cl、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1−3アルキルアミノ−、C1−3ジアルキルアミノ、C1−3チオアルコキシルまたはオキセタニルの置換基で置換されていても良い。
本発明の別の実施形態において、立体異性体、互変異体、溶媒和物、医薬として許容される塩を含む当該化合物は、下記式I−A−6によって定義される。
Figure 2013522304
式中、
、RおよびRのそれぞれは独立にHであり;
はCHまたはCFであり;
はCH、CFまたはNであり;
はCH、CFまたはNであり、ただしAおよびAのうちの1個以下がNであり;
はC3−6−アルキル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルまたは8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルであり、前記C3−6−アルキル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルおよび8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルは独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
はC2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルまたはピリダジニルであり、前記C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルおよびピリダジニルは独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
各Rは独立に、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、−C(O)NHCH、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれは独立に1から5個のF、Cl、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1−3アルキルアミノ−、C1−3ジアルキルアミノ、C1−3チオアルコキシルまたはオキセタニルの置換基で置換されていても良い。
本発明の別の実施形態において、立体異性体、互変異体、溶媒和物、医薬として許容される塩を含む当該化合物は、下記式I−A−7によって定義される。
Figure 2013522304
式中、
、RおよびRのそれぞれは独立にHであり;
はCHまたはCFであり;
はCH、CFまたはNであり;
はCH、CFまたはNであり、ただしAおよびAのうちの1個以下がNであり;
はC3−6−アルキル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルまたは8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルであり、前記C3−6−アルキル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルおよび8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルは独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
はC2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルまたはピリダジニルであり、前記C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルおよびピリダジニルは独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
各Rは独立に、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、−C(O)NHCH、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれは独立に1から5個のF、Cl、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1−3アルキルアミノ−、C1−3ジアルキルアミノ、C1−3チオアルコキシルまたはオキセタニルの置換基で置換されていても良い。
本発明の別の実施形態において、立体異性体、互変異体、溶媒和物、医薬として許容される塩を含む当該化合物は、下記式I−Bの化合物によって定義される。
Figure 2013522304
式中、
はCH、CFまたはNであり;
はHまたはFであり;
およびRのうちの一方は独立に、F、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CHまたはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群から選択される環であり、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環は独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
およびRの他方は独立に、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニルまたは−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジルまたはチエニルであり、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジニルおよびチエニルは独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
各Rは独立に、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、−C(O)NHCH、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれは独立に1から5個のF、Cl、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1−3アルキルアミノ−、C1−3ジアルキルアミノ、C1−3チオアルコキシルまたはオキセタニルの置換基で置換されていても良く;
Xは−CH−、−O−または−S−であり;
Yは−O−、−S−または−CH−であり、ただし(1)Xが−O−または−S−である場合にYは−CH−であるか、(2)Xが−CHである場合にYは−O−または−S−であり;
ZはCH、CFまたはCH(CH)である。
本発明の別の実施形態において、立体異性体、互変異体、溶媒和物、医薬として許容される塩を含む当該化合物は、
がCH、CFまたはNであり;
がHまたはFであり;
が2−フルオロ−4−ピリジル、2−メチル−4−ピリジル、5−フルオロ−3−ピリジル、4−ピリジル、2−フルオロ−2−メチルプロポキシル、3−フルオロ−ピロリジン−1−イル、4,4−ジフルオロ−1−ピペリジニル、3−メチル−3−オキセタニル−エチン−1−イル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、4−メチルフェニル、4−フルオロフェニル、5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル、3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル、3,4−ジフルオロフェニル、2,2−ジメチルプロポキシル、2,2−ジメチル−2−シアノ−プロポキシル、3,3−ジフルオロ−1−ピロリジニルまたは4−モルホリニルであり;
が2−フルオロ−3−ピリジル、3−ピリジル、5−フルオロ−3−ピリジル、2,5−ジフルオロフェニルまたは3−フルオロフェニルであり;
Xが−CH−、−O−または−S−であり;
Yが−O−、−S−または−CH−であり、ただし(1)Xが−O−または−S−である場合にYが−CH−であるか、(2)Xが−CHである場合にYが−O−または−S−であり;
ZがCHまたはCH(CH)である式I−Bの化合物によって定義される。
本発明の別の実施形態において、立体異性体、互変異体、溶媒和物、医薬として許容される塩を含む当該化合物は、
がCH、CFまたはNであり;
がHまたはFであり;
がピリジン、ピロリジン、ピペリジン、フェニル、ジヒドロピランおよびモルホリンからなる群から選択される環であるか、Rが−O−C1−6アルキル、C1−6アルキニルであり、前記環、−O−C1−6アルキルおよびC1−6アルキニルが独立に1から5個のRの置換基で置換されていても良く;
がピリジンおよびフェニルからなる群から選択される環であり、前記環が独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
各Rが独立にF、Cl、Br、C1−6アルキル、C1−6アルケニル、C1−6アルキニル、−OC1−6アルキル、CN、CF、−OCFまたはスピロ−オキセタニルであり;
Xが−CH−、−O−または−S−であり;
Yが−O−、−S−または−CH−であり、ただし(1)Xが−O−または−S−である場合にYが−CH−であるか、(2)Xが−CHである場合にYが−O−または−S−であり;
ZがCHまたはCH(CH)である式I−Bの化合物によって定義される。
本発明の別の実施形態において、本発明の化合物には、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でYおよびZがそれぞれ−CH−である場合にXがOまたはSである化合物などがある。
本発明の別の実施形態において、本発明の化合物には、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でXおよびZがそれぞれ−CH−である場合にYがOまたはSである化合物などがある。
本発明の別の実施形態において、本発明の化合物には、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でXがOであり、YおよびZがそれぞれCHである化合物などがある。
本発明の別の実施形態において、本発明の化合物には、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でXがSであり、YおよびZがそれぞれCHである化合物などがある。
本発明の別の実施形態において、本発明の化合物には、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でXおよびZがそれぞれ−CH−であり、YがOである化合物などがある。
本発明の別の実施形態において、本発明の化合物には、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でXおよびZがそれぞれ−CH−であり、YがSである化合物などがある。
本発明の別の実施形態において、本発明の化合物には、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でZがCH、CHF、CF、CH(CH)、C(CHまたはCH(CF)である化合物などがある。
本発明の別の実施形態において、本発明の化合物には、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でZがCH、CFまたはC(HCH)である化合物などがある。
本発明の別の実施形態において、本発明の化合物には、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でZがCHまたはC(CH)である化合物などがある。
本発明の別の実施形態において、本発明の化合物には、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でZがCHである化合物などがある。
本発明は、下記に記載の各個々の可変要素A、A、A、A、A、A、R、R、X、YおよびZの下記の各種の異なる実施形態が「他の{上記および下記の}実施形態のいずれかとの関連で」適用されて、本明細書で文字通りに記載されていない上記の一般式IおよびIIならびにそれらの各下位式の各種実施形態を形成し得ることを想定している。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でAがCH、CFまたはNである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でAがCHである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でAがCFである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でAがNである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でAがCH、CFまたはNである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でAがCHである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でAがCFである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でAがNである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でAがCH、CFまたはNである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でAがCHである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でAがCFである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でAがNである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でAがCH、CFまたはNである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でAがCHである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でAがCFである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でAがNである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でAがCH、CRであり、RがF、Brまたは
Figure 2013522304
であるか、AがNである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でAがCHである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でAがCRであり、RがF、Brまたは
Figure 2013522304
である化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でAがNである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でAがCH、CFまたはNである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でAがCHである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でAがCFである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でAがNである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でRがCl、Br、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたは−Si(CHであり、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良い化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でRがF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CHまたはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群から選択される環であり、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環が独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良い化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でRがC3−6−アルキル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルまたは8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルであり、前記C3−6−アルキル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルおよび8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルが独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良い化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でRがC2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、ピリジル、ピリミジル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニルまたはピペリジニルであり、前記C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、ピリジル、ピリミジル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニルおよびピペリジニルが独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良い化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でRがF、Cl、Br、I、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシルまたはフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル、ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イルおよび2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イルからなる群から選択される環であり、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシルおよび環が独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良い化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でRが2−フルオロ−4−ピリジル、2−メチル−4−ピリジル、5−フルオロ−3−ピリジル、4−ピリジル、2−フルオロ−2−メチルプロポキシル、3−フルオロ−ピロリジン−1−イル、4,4−ジフルオロ−1−ピペリジニル、3−メチル−3−オキセタニル−エチン−1−イル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、4−メチルフェニル、4−フルオロフェニル、5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル、3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル、3,4−ジフルオロフェニル、2,2−ジメチルプロポキシル、2,2−ジメチル−2−シアノ−プロポキシル、3,3−ジフルオロ−1−ピロリジニルまたは4−モルホリニルである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でRがピリジン、ピロリジン、ピペリジン、フェニル、ジヒドロピランおよびモルホリンからなる群から選択される環であるか、Rが−O−C1−6アルキル、C1−6アルキニルであり、前記環、−O−C1−6アルキルおよびC1−6アルキニルが独立に1から5個のRの置換基で置換されていても良い化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でRがF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CHまたはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群から選択される環であり、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環が独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良い化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でRがC2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルまたはピリダジニルであり、前記C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルおよびピリダジニルが独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良い化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でRがC2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、フェニル、3−ピリジル、5−ピリミジル、ピラジニルまたは2−ピリダジニルであり、前記C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、3−ピリジル、5−ピリミジル、ピラジニルおよび2−ピリダジニルが独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良い化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でRがフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニルからなる群から選択される環であり、前記環が独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良い化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でRがフェニル、3−ピリジル、5−ピリミジルまたは2−ピリダジニルから選択される環であり、前記環が独立に1から5個のRの置換基で置換されていても良い化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でRがフェニル、3−ピリジル、5−ピリミジルまたは2−ピリダジニルであり、それらのそれぞれが1から5個のF、Cl、Br、I、CN、CF、C、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、オキセタニルまたはC2−3アルキニルの置換基で置換されていても良い化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でRが3−ピリジル、2−フルオロ−3−ピリジル、2,5−ジフルオロフェニル、3,3−ジメチル−1−ブチニル、3−シアノフェニル、5−フルオロ−3−ピリジル、3,4−ジフルオロフェニルである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でRが2−フルオロ−3−ピリジル、3−ピリジル、5−フルオロ−3−ピリジル、2,5−ジフルオロフェニルまたは3−フルオロフェニルである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連でRがピリジンおよびフェニルからなる群から選択される環であり、前記環が独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良い化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、
がハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキルであり、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニルおよびC3−8−シクロアルキルが独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
、R、RおよびRのそれぞれが独立に、H、F、メチル、CNまたはOHであり;
およびRのそれぞれが独立に、H、F、Cl、CF、メチル、CN、OH、OCH、SCHまたはNHCHであり;
がフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニルおよびチエニルからなる群から選択される環であり、前記環が独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
各Rが独立に、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、−C(O)NHCH、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニル、スピロ−オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが独立に1から5個のF、Cl、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1−3アルキルアミノ−、C1−3ジアルキルアミノ、C1−3チオアルコキシル、またはオキセタニルの置換基で置換されていても良く;
Xが−CH−、−O−または−S−であり;
Yが−O−、−S−または−CH−であり、ただし(1)Xが−O−または−S−である場合にYが−CH−であるか、(2)Xが−CHである場合にYが−O−または−S−であり;
ZがCHである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連で各Rが独立にF、Cl、CF、OCF、メチル、CN、OH、OCH、SCH、NHCH、オキセタニルまたはC2−3アルキニルである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連で各Rが独立にF、メチル、CN、OH、スピロ−オキセタニルまたはC2−3アルキニルである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連で各Rが独立にF、CF、CN、CH、−OCH、−SCH、−NHCH、スピロ−オキセタニルまたはC2−3アルキニルである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上記または下記の実施形態のいずれかとの関連で各Rが独立にF、Cl、Br、C1−6アルキル、C1−6アルケニル、C1−6アルキニル、−OC1−6アルキル、CN、CF、−OCFまたはスピロ−オキセタニルである化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、本明細書の表1に記載の個々の化合物のリストから選択される式Iの化合物またはそれの医薬として許容される塩を提供する。
別の実施形態において本発明は、
(5S)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
(5S)−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
(5S)−3−(3,4−ジフルオロフェニル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
(5S)−3−(3,3−ジフルオロ−1−ピロリジニル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
(5S)−3−(4,4−ジフルオロ−1−ピペリジニル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
(5S)−3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
(3S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−2′−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−6H−スピロ[1,4−オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン;
(3S)−4′−フルオロ−2′−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6H−スピロ[1,4−オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン;
(3R)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−2′−((3R)−3−フルオロ−1−ピロリジニル)−6H−スピロ[1,4−オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン;
(3R)−2′−(4,4−ジフルオロ−1−ピペリジニル)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6H−スピロ[1,4−オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン;
(5S)−3−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
(5S)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−(4−メチルフェニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
(5S)−3−(4−フルオロフェニル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
(5S)−1−フルオロ−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;
(5S)−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;
(5S)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;
(5S)−3−(3,4−ジフルオロフェニル)−7−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
(5S)−3−(3,4−ジフルオロフェニル)−7−(3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
(5S)−3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−7−(3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
(5S)−3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−7−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
(5S)−3−(3,3−ジフルオロ−1−ピロリジニル)−7−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
3−(((5S)−5′−アミノ−7−(3−フルオロフェニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−3−イル)オキシ)−2,2−ジメチルプロパンニトリル;
(3R)−2′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−7′−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−6H−スピロ[1,4−オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン;
(3R)−2′−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6H−スピロ[1,4−オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン;
(3S)−2′−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6H−スピロ[1,4−オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン;
(3S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−2′−((3−メチル−3−オキセタニル)エチニル)−6H−スピロ[1,4−オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン;
(3S)−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6H−スピロ[1,4−オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン;
(3S)−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−7′−(3−ピリジニル)−6H−スピロ[1,4−オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン;
(5S)−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−7−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;
(5S)−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−7−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;
(5S)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;
(5S)−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;
(5S)−3−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;
(5S)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;
(4S)−2′−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4′−フルオロ−7′−(3−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−2′−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−7′−(3−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−2′−((3−メチル−3−オキセタニル)エチニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−2′−(4−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−2′−(3−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−4′−フルオロ−2′−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7′−(3−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−2′−((3R)−3−フルオロ−1−ピロリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−4′−フルオロ−2′−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−2′−(4,4−ジフルオロ−1−ピペリジニル)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−チアジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−4′−フルオロ−2′−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−チアジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン;
(5S)−7−(2,5−ジフルオロフェニル)−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
(5S)−3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
(5S)−1−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−7−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;
(5S)−1−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−7−(3−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;
(5S)−1−フルオロ−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−(3−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;
(5S)−1−フルオロ−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−(2−メチル−4−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
(5S)−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
(5S)−3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−1−フルオロ−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
(5S)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;
(5S)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−((3−メチル−3−オキセタニル)エチニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;および
(5S)−3−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン
から選択される式Iの化合物またはそれの立体異性体もしくは医薬として許容される塩を提供する。
式Iの化合物の各種のR基について本明細書に記載の可能な実施形態はいずれも、適宜に、式II、IIIおよびIVならびにこれらのあらゆる下位式の化合物に適用可能である。
別の実施形態において本発明は、本明細書に記載の例示的化合物およびそれの立体異性体、互変異体、溶媒和物、医薬として許容される塩、誘導体またはプロドラッグのそれぞれ、ならびに関連する中間体を提供する。
別の実施形態において本発明は、本明細書で記載する例示化合物、およびそのそれぞれの医薬として許容される塩形態を提供する。
定義
下記の定義は、本明細書に記載の発明を理解する上で役立つものとなるはずである。
「含む」という用語は、制限がないこと、すなわち全てを包含し、限定しないことを意味する。それは本明細書において、「有する」と同意語的に使用することができる。「含む」は、示されたもしくは列記された構成要素もしくは要素それぞれおよび全てを包含するものであるが、他の構成要素や要素を排除するものではない。
単独または「ハロアルキル」および「アルキルアミノ」などの他の用語内で使用される場合、「Cα−βアルキル」という用語は、αからβ個の炭素原子(例えば、C−C10;C−C6;またはC−C)を有する直鎖もしくは分岐の基を包含するものである。別段の記載がない限り、その「アルキル」基の1以上の炭素原子は、シクロアルキル部分などで置換されていても良い。「アルキル」基の例には、メチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、エチル、シクロプロピルエチル、シクロブチルエチル、シクロペンチルエチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、シクロプロピルブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソアミル、ヘキシルなどがある。
単独または組み合わせで用いられる場合、「Cα−βアルケニル」という用語は、αからβの範囲の数の炭素原子を有する部分において少なくとも一つの炭素−炭素二重結合を有する直鎖もしくは分岐の基を包含する。アルケニル基に含まれるものに、2から約6個の炭素原子を有する「低級アルケニル」基、例えば2から約4個の炭素原子を有する基がある。アルケニル基の例には、エテニル、プロペニル、アリル、プロペニル、ブテニルおよび4−メチルブテニルなどがあるが、これらに限定されるものではない。「アルケニル」および「低級アルケニル」という用語は、当業者には明らかなように、「シス」および「トランス」配向、あるいは「E」および「Z」配向を有する基を包含する。
単独または組み合わせで用いられる場合、「Cα−βアルキニル」という用語は、αからβの範囲の数の炭素原子を有する部分において少なくとも一つの炭素−炭素三重結合を有する直鎖もしくは分岐の基を指す。アルキニル基の例には、2から約6個の炭素原子を有する「低級アルキニル」基、例えば2から約4個の炭素原子を有する低級アルキニル基などがある。そのような基の例には、エチニル、プロピニル(プロパルギル)、ブチニルなどがあるが、これらに限定されるものではない。
「前記Cα−β−アルキル、Cα−β−アルケニルまたはC2α−β−アルキニルの1、2または3個の炭素原子が、O、S、S(O)、S(O)およびNから選択されるヘテロ原子で置き換わっていても良い」等の他の用語とともに用いた場合、「Cα−β−アルキル」、「Cα−β−アルケニル」および「Cα−β−アルキニル」という用語は、炭素原子のうちの1以上がヘテロ原子で置き換わっていても良い直鎖もしくは分岐の基を包含する。そのような「アルキル」基の例には、−O−メチル、−O−エチル、−CH−O−CH、−CHCH−O−CH、−NH−CH、−CHCH−N(CH)−CH、−S−(CHCH、−CHCH−S−CHなどがある。従って、そのような基は、−OR(RはCα−β−アルキルとして定義されても良い)によって包含される基をも含む。そのような「アルケニル」基の例には、−NH−CHCH=CH、−S−CHCHCH=CHCHなどがある。当業者には明らかなように、そのような「アルキニル」基にも同様の例が存在する。
単独または組み合わせで用いられる場合、「Cα−βアルコキシル」という用語は、それぞれαからβ個の炭素原子(C−C10など)を有する直鎖もしくは分岐の酸素含有アルキル基を包含する。単独または組み合わせで用いられる場合、「アルコキシ」および「アルコキシル」という用語は、それぞれ1以上の炭素原子のアルキル部分および置換アルキル部分を有する直鎖もしくは分岐の酸素含有基を包含する。そのような基の例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシおよびtert−ブトキシなどがある。アルコキシ基は、フルオロ、クロロまたはブロモなどの1以上のハロ原子でさらに置換されて、「ハロアルコキシ」基を提供したり、他の置換を有していていても良い。そのような基の例には、フルオロメトキシ、クロロメトキシ、トリフルオロメトキシ(−OCF)、トリフルオロエトキシ、フルオロエトキシ、フルオロプロポキシおよびシクロプロピルメトキシなどがある。
単独または組み合わせで用いられる場合、「アリール」という用語は、1、2または3個の環を含む炭素環系芳香族部分を意味し、そのような環は縮合形態で結合していても良い。「アリール」多環系の全ての環が芳香族である必要はなく、芳香環に縮合した環は部分もしくは完全不飽和であることができ、窒素、酸素および硫黄から選択される1以上のヘテロ原子を含む。従って、「アリール」という用語は、フェニル、ナフチル、インデニル、テトラヒドロナフチル、ジヒドロベンゾフラニル、アントラセニル、インダニル、ベンゾジオキサジニルなどの芳香族基を包含する。「アリール」基は、例えば低級アルキル、ヒドロキシル、ハロ、ハロアルキル、ニトロ、シアノ、アルコキシおよび低級アルキルアミノなどの1から5個の置換基で置換されていても良い。−O−CH−O−または−O−CH−CH−O−で置換されたフェニルは、アリールベンゾジオキソリル置換基を形成する。
単独または組み合わせで用いられる場合、本明細書において「シクロアルキル」とも称される「炭素環」という用語は、1個(「単環式」)、2個(「二環式」)または3個(「三環式」)の環を含む部分もしくは完全飽和環部分を意味し、そのような環は縮合形態で互いに結合していても良く、炭素原子から形成されていても良い。「Cα−βシクロアルキル」という用語は、αからβ個の炭素原子をそれぞれ有するシクロアルキル基を意味する。飽和炭素環基の例には、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタンおよびシクロヘキサンなどの飽和3から6員単環式基などがある。炭素環は本明細書に記載のように置換されていても良い。
「環」および「環系」という用語は、示された数の原子を含む環を指し、その原子は炭素または指定されている場合は窒素、酸素または硫黄などのヘテロ原子である。「単環式環系」または「二環式環系」のように原子数が指定されていない場合、原子の数は単環式で3から8個、二環式環で6から12個である。その環自体ならびにその上の置換基は、安定な化合物の形成を可能とする原子で結合していることができる。「非芳香族」環または環系という用語は、二環式もしくは三環式環系における少なくとも一つ(全てである必要はない)の環が非芳香族であることを指す。
各個々の環に関しての「部分もしくは完全飽和もしくは不飽和」および「飽和または部分もしくは完全不飽和」という用語は、完全芳香族(完全不飽和)、部分芳香族(または部分飽和)または完全飽和(二重結合も三重結合も含まない)の環を指す。自体が具体的に記載されていない場合、環系(二環式または三環式の場合)における各環(単環式)は完全芳香族、部分芳香族または完全飽和であることができ、5個以下の置換基で置換されていても良いことが想到される。これには炭素環、複素環、アリール環およびヘテロアリール環などがある。
従って、「3から8員の単環式または6−12員の二環式環系であり、その炭素原子から形成されたその環系は単環式の場合には1から3個のヘテロ原子または二環式の場合には1から6個のヘテロ原子を含んでいても良く、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、前記環系は置換されていても良い」という用語は、描かれた数の原子を含む3、4、5、6、7もしくは8原子環員の単一環または6、7、8、9、10、11もしくは12原子環員の二環式環系を指し、その原子は炭素であるか、指定されている場合は窒素(N)、酸素(O)または硫黄(S)などのヘテロ原子である。「単環式環系」または「二環式環系」などのように原子数が描かれていない場合は、原子数は単環式の場合3から8であり、二環式の場合6から12である。その環または環系は、それに置換基を含むことができ、その置換基は安定な化合物の形成を可能とする原子に結合している。二環式環は、縮合環系ならびにスピロ縮合環を含むものである。この表現は、炭素環、複素環、アリール環およびヘテロアリール環を包含するものである。
3から8員の単環式または6から12員の二環式環系を指す場合に、「飽和または部分もしくは完全不飽和」という表現は、芳香族環および非芳香族環の両方を含むものである。非芳香族環は、実際は部分飽和または完全飽和であることができる。
単独または組み合わせで用いられる場合、「シクロアルケニル」という用語は、構造に少なくとも一つの炭素−炭素二重結合を有する構造に1、2または3個の環を含む部分もしくは完全飽和シクロアルキルを意味する。シクロアルケニル基の例には、シクロプロペン、シクロブテン、シクロペンテンおよびシクロヘキセンなど(これらに限定されるものではない)の化合物等のC−C環などがある。その用語は、「シクロアルキルジエニル」化合物などの2個以上の炭素−炭素二重結合を有する炭素環基も含む。シクロアルキルジエニル基の例には、シクロペンタジエンおよびシクロヘプタジエンなどがあるが、これらに限定されるものではない。
単独または組み合わせで用いられる場合、「ハロ」という用語は、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)またはヨウ素(I)原子などのハロゲンを意味する。
単独または組み合わせで用いられる場合、「ハロアルキル」という用語は、アルキル炭素原子のうちのいずれか1以上が上記で定義のハロで置換されている基を包含する。例えばこの用語は、モノハロアルキル、ジハロアルキルおよびパーハロアルキルなどのポリハロアルキル基を含む。モノハロアルキル基は例えば、基内にヨード、ブロモ、クロロまたはフルオロ原子を有していても良い。ジハロおよびポリハロアルキル基は、2個以上の同一ハロ原子または異なるハロ基の組み合わせを有することができる。ハロアルキル基の例には、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル(−CF)、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル、ジフルオロクロロメチル、ジクロロフルオロメチル、ジフルオロエチル、ジフルオロプロピル、ジクロロエチルおよびジクロロプロピルなどがある。本明細書で使用される「パーフルオロアルキル」は、全ての水素原子がフルオロ原子で置き換わっているアルキル基を指す。例には、トリフルオロメチルおよびペンタフルオロエチルなどがある。
単独または組み合わせで本明細書で使用される「ヘテロアリール」という用語は、炭素原子から形成され、窒素、酸素および硫黄から選択される1以上のヘテロ原子を有する完全不飽和(芳香族)環部分を意味する。その環部分または環系は、1個(「単環式」)、2個(「二環式」)または3個(「三環式」)の環を含むことができ、そのような環は縮合形態で一緒に結合している。「ヘテロアリール」環系の全ての環が芳香族である必要はなく、それに(ヘテロ芳香族環に)縮合した環は部分もしくは完全飽和であることができ、窒素、酸素および硫黄から選択される1以上のヘテロ原子を含んでいても良い。「ヘテロアリール」という用語は、−O−O−、−O−S−または−S−S−の環員を有する環は含まない。
不飽和ヘテロアリール基の例には、1から4個の窒素原子を含む不飽和5から6員ヘテロ単環基、例えば、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアゾリル[例:4H−1,2,4−トリアゾリル、1H−1、2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル]およびテトラゾール;1から4個の窒素原子を含む不飽和7から10員ヘテロ二環式基、例えば、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、イソキナゾリニル、アザ−キナゾリニルなど;酸素原子を含む不飽和5から6員ヘテロ単環式基、例えば、ピラニル、2−フリル、3−フリル、ベンゾフリルなど;硫黄原子を含む不飽和5から6員ヘテロ単環式基、例えば2−チエニル、3−チエニル、ベンゾチエニルなど;1から2個の酸素原子および1から3個の窒素原子を含む不飽和5から6員ヘテロ単環式基、例えばオキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル[例:1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル];1から2個の硫黄原子および1から3個の窒素原子を含む不飽和5から6員ヘテロ単環式基、例えば、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル[例:1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル]などがある。
単独または組み合わせで用いられる場合、「複素環」という用語は、1、2または3個の環を含む部分もしくは完全飽和環部分を意味し、そのような環は縮合形態で一緒に結合していることができ、炭素原子から形成され、N、OまたはSから選択される1以上のヘテロ原子を含む。飽和複素環基の例には、窒素原子1から4個を有する飽和で3から6員の単環式複素環基[例:ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピロリニル、ピペラジニル];酸素原子1から2個および窒素原子1から3個を有する飽和で3から6員の単環式複素環基[例:モルホリニル];硫黄原子1から2個および窒素原子1から3個を有する飽和で3から6員の単環式複素環基[例:チアゾリジニル]などがある。部分飽和複素環基の例には、ジヒドロチエニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロフリル、ジヒドロチアゾリルなどがある。
「複素環」という用語には、複素環基がアリール基と縮合している基:例えば、インドリル、イソインドリル、インドリジニル、ベンズイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、テトラゾロピリダジニル[例:テトラゾロ[1,5−b]ピリダジニル]などの窒素原子1から5個を有する不飽和縮合複素環基;酸素原子1から2個および窒素原子1から3個を有する不飽和縮合複素環基[例:ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル];硫黄原子1から2個および窒素原子1から3個を有する不飽和縮合複素環基[例:ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル];ならびに酸素もしくは硫黄原子1から2個を有する飽和、部分不飽和および不飽和の縮合複素環基[例:ベンゾフリル、ベンゾチエニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニルおよびジヒドロベンゾフリル]も包含される。複素環基の例には、5から10員の縮合基または非縮合基などがある。
部分飽和および完全飽和複素環の例には、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピロリニル、ピラゾリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、テトラヒドロピラニル、チアゾリジニル、ジヒドロチエニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキサニル、インドリニル、イソインドリニル、ジヒドロベンゾチエニル、ジヒドロベンゾフリル、イソクロマニル、クロマニル、1,2−ジヒドロキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリル、2,3,4,4a,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−3−アザ−フルオレニル、5,6,7−トリヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]イソキノリル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジニル、ベンゾ[1,4]ジオキサニル、2,3−ジヒドロ−1H−1λ′−ベンゾ[d]イソチアゾール−6−イル、ジヒドロピラニル、ジヒドロフリルおよびジヒドロチアゾリルなどがあるが、これらに限定されるものではない。
「アルキルアミノ」という用語は、アミノ基が独立にアルキル基1個で置換された「N−アルキルアミノ」を包含する。好ましいアルキルアミノ基は、炭素原子数1から6個を有する「低級アルキルアミノ」基である。さらに好ましいものは、炭素原子数1から3の低級アルキルアミノ基である。そのような低級アルキルアミノ基の例には、N−メチルアミノ、N−エチルアミノ、N−プロピルアミノ、N−イソプロピルアミノなどがある。
「ジアルキルアミノ」という用語には、アミノ基が独立に2個のアルキル基で置換されている「N、N−ジアルキルアミノ」などがある。好ましいアルキルアミノ基は、炭素原子1から6個を有する「低級アルキルアミノ」基である。さらに好ましいものは、炭素原子1から3個を有する低級アルキルアミノ基である。そのような低級アルキルアミノ基の例には、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノなどがある。
単独で使用される場合または「アミノカルボニル」などのように他の用語とともに使用される場合、「カルボニル」とう用語は、−(C=O)−を指す。「カルボニル」は、本明細書においては、「オキソ」という用語と同意的にも用いられる。
「アミノカルボニル」という用語は、式−C(=O)NHのアミド基を指す。
「アルキルチオ」または「チオアルコキシ」という用語は、二価の硫黄原子に結合した1から10個の炭素原子の直鎖もしくは分岐のアルキル基を含む基を包含する。「アルキルチオ」または「チオアルコキシ」の例は、メチルチオ(CHS−)である。
「本発明の化合物」という用語は、式Iの化合物(これはまた式IIの化合物を包含する。)、ならびに式I−A、I−A−1、I−A−2、I−A−3、I−A−4、I−A−5、I−A−6、I−A−7、I−B、II−AおよびII−Bなどのこれらの下位式の化合物を包含するものである。
式IからIIおよびそれらの下位式の化合物に関連して使用される場合に、「医薬として許容される」という用語は、投与するのに安全な形態の化合物を指す。例えば、米国の食品・医薬品局(FDA)などの管理機関または規制当局によって、経口摂取その他の投与形態を介して、哺乳動物での使用に関して承認されている式IからIIの化合物の塩形態、溶媒和物、水和物、プロドラッグまたは誘導体型は医薬として許容されるものである。
式IからII、式IからIIおよびそれらの下位式の化合物には、遊離塩基化合物の医薬として許容される塩形態が含まれる。「医薬として許容される塩」という用語は、遊離酸または遊離塩基のアルカリ金属塩を形成したり、付加塩を形成するのに一般的に用いられる塩を包含する。当業者には明らかなように、塩は、イオン会合、電荷−電荷相互作用、共有結合、錯形成、配位などから形成することができる。その塩の性質は、それが医薬として許容されるのであれば、あまり重要ではない。
式IからIIおよびそれらの下位式の化合物の好適な医薬として許容される酸付加塩は、無機酸または有機酸から製造することができる。そのような無機酸の例には、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、フッ化水素酸、硝酸、炭酸、硫酸およびリン酸がある。適切な有機酸は、脂肪族、脂環式、芳香族、アリール脂肪族、複素環式、カルボン酸およびスルホン酸類の有機酸から選択することができ、その例にはギ酸、酢酸、アジピン酸、酪酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、グルクロン酸、マレイン酸、フマル酸、ピルビン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、安息香酸、アントラニル酸、メシル酸、4−ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、マンデル酸、エンボン酸(embonic)(パモ酸)、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パントテン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、スルファニル酸、シクロヘキシルアミノスルホン酸、樟脳酸、カンファースルホン酸、ジグルコン酸、シクロペンタンプロピオン酸、ドデシルスルホン酸、グルコヘプタン酸、グリセロホスホン酸、ヘプタン酸、ヘキサン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ニコチン酸、2−ナフタレンスルホン酸、シュウ酸、パーム酸(palmoic)、ペクチン酸、過硫酸、2−フェニルプロピオン酸、ピクリン酸、ピバリン酸、プロピオン酸、コハク酸、チオシアン酸、ウンデカン酸、ステアリン酸、アルギン酸、β−ヒドロキシ酪酸、サリチル酸、ガラクタル酸およびガラクツロン酸などがあるが、これらに限定されるものではない。式IからIIの化合物の好適な医薬として許容される塩基付加塩には、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムおよび亜鉛から形成される塩などの金属塩、または1級、2級および3級アミン類、環状アミンを含む置換アミン類、例えばカフェイン、アルギニン、ジエチルアミン、N−エチルピペリジン、ヒスチジン、グルカミン、イソプロピルアミン、リジン、モルホリン、N−エチルモルホリン、ピペラジン、ピペリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンおよびトリメチルアミンなどの有機塩基から形成される塩などがある。これらの塩はいずれも、例えば式IからIVの化合物と適切な酸または塩基を反応させることで、相当する本発明の化合物から、従来の手段によって製造することができる。
塩基性窒素含有基は、塩化、臭化およびヨウ化メチル、エチル、プロピルおよびブチルなどの低級アルキルハライド;硫酸ジメチル、ジエチル、ジブチルおよびジアミルなどの硫酸ジアルキル;塩化、臭化およびヨウ化デシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリルなどの長鎖ハライドハライド;臭化ベンジルおよびフェネチルなどのアラルキルハライド等の薬剤で4級化することもできる。それによって、水または油に溶解性もしくは分散性の生成物が得られる。
そのような塩の別の例は、バージらの報告(Berge et al., J. Pharm. Sci., 66: 1 (1977))に記載されている。従来の方法を用いて、その塩を形成することができる。例えば、本発明の化合物のリン酸塩は、所望の溶媒または溶媒組み合わせ中で、所望の温度で、代表的には加熱下に(溶媒の沸点によって決まる)、所望の化学量論量で所望の化合物遊離塩基をリン酸と混合することで製造することができる。その塩は、冷却すると沈殿する可能性があり(ゆっくりまたは急速に)、当業者には明らかなように結晶化し得る(すなわち、結晶性がある場合)。複数の対イオンが本発明の化合物の塩を形成することができる。従って、本発明の化合物のヘミ塩、モノ塩、ジ塩、トリ塩および多価塩形態も本発明においては想到される。例えば、その塩は、モノイオン性塩、ジイオン性塩であることができ、例えばモノまたはジ塩酸塩、ビスメタンスルホン酸塩またはモノフマル酸塩がある。同様に、その化合物、それの塩および誘導体の半水和物、1水和物、2水和物、3水和物および多価水和物形態も、本発明においては想到される。
「誘導体」という用語は、患者に投与すると、(直接または間接に)酵素を調節する能力を特徴とする本発明の化合物またはそれの代謝物もしくは残留物を与えることができる本発明の化合物のいずれかの塩、本発明の化合物のいずれかのエステル、またはいずれか他の化合物を包含するものである。
本明細書で使用される「医薬として許容される誘導体」という用語は、医薬として許容されるものである誘導体を指す。
本明細書で使用される「プロドラッグ」という用語は、対象者または患者に投与すると、本発明の化合物を(直接または間接に)提供することができる化合物を指す。プロドラッグの例には、エステル化もしくはヒドロキシル化化合物などがあると考えられ、そのエステル基またはヒドロキシル基は、腸などでイン・ビボで開裂して、式IからIIの化合物を生じるものと考えられる。本明細書で使用される「医薬として許容されるプロドラッグ」は、医薬として許容されるものであるプロドラッグを指す。式IからIVの化合物に対する医薬として許容される修飾は、当業者であれば容易に理解するものである。
式IからIIおよびそれらの下位式の化合物は、その化合物を医薬組成物として投与することで対象者を治療するのに用いることができる。このために、当該化合物を、担体、希釈剤または補助剤など(これらに限定されるものではない)の1以上の賦形剤と組み合わせて、本明細書により詳細に記載されている好適な組成物を形成することができる。
本明細書で使用される「賦形剤」という用語は、代表的には製剤および/または投与を目的とした、活性医薬成分(API)以外の医薬として許容される添加剤、担体、補助剤その他の好適な成分を指す。「希釈剤」および「補助剤」についての定義は後述する。
本明細書で使用される「治療する」、「治療」、「処置」および「療法」という用語は、治癒的療法、予防的療法および予防治療など(これらに限定されるものではない)の療法を指す。予防処置は通常、個体における障害の発症の一斉防止または前臨床的に明らかな障害の段階の発症遅延を構成する。
「有効用量」という表現は、代表的には別の療法に関連する副作用を回避しながら、各薬剤自体の治療にわたり、障害重度および発生頻度における改善という目標を達成する各薬剤の量を量化するためのものである。従って、この用語は、単一用量に限定されるものではなく、対象者において治療応答または予防応答を生じさせるのに要求される複数用量を含むことができる。例えば、「有効用量」は単一のカプセルや錠剤に限定されるものではなく、資格のある医師または医療介護者が対象者に処方する用量となる複数のカプセルまたは錠剤を含み得るものである。
「脱離基」(「LG」とも称する)という用語は、求核剤によって置換可能な基を指す。そのような脱離基は当業界では公知である。脱離基の例には、ハライド類(例:I、Br、F、Cl)、スルホン酸エステル類(例:メシレート、トシレート)、スルフィド類(例:SCH)、N−ヒドロキシコハク酸イミド、N−ヒドロキシベンゾトリアゾールなどがあるが、これらに限定されるものではない。求核剤は、脱離基の結合箇所で分子を攻撃して、脱離基の置換を生じさせることができる化学種である。求核剤は当業界では公知である。求核性基の例には、アミン類、チオール類、アルコール類、グリニャル試薬、アニオン種(例:アルコキシド類、アミド類、カルバニオン類)などがあるが、これらに限定されるものではない。
一般合成手順
本発明はさらに、式IからIIおよびそれらの下位式の化合物を製造するための原料の製造手順を含むものである。式IからIIの化合物は、下記の図式1および2に記載の手順に従って合成することができ、それら図式中、さらに記載がある場合を除き、置換基は上記の式IからIIについて定義の通りである。下記に記載の合成方法は例示的なものに過ぎず、本発明の化合物は、当業者であれば理解するように、別途合成戦略を用いる別途経路によって合成することもできる。
本明細書を通じて使用される略称の下記リストは下記のものを表し、本発明を理解する上で役立つはずである:
ACN、MeCN−アセトニトリル
Aq.、aq.−水系
Ar−アルゴン(気体)
BOP−ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシヘキサフルオロホスフェート
BuLi−ブチルリチウム
CsCO−炭酸セシウム
CHCl−クロロホルム
CHCl、DCM−ジクロロメタン、塩化メチレン
Cu(1)I−ヨウ化銅(1)
DCC−ジシクロヘキシルカルボジイミド
DCE−ジクロロエタン
DIBAL−水素化ジイソブチルアルミニウム
DIC−1,3−ジイソプロピルカルボジイミド
DIEA、DIPEA−ジイソプロピルエチルアミン
DIPA−ジイソプロピルアミン
DME−ジメトキシエタン
DMF−ジメチルホルムアミド
DMAP−4−ジメチルアミノピリジン
DMS−ジメチルスルフィド
DMSO−ジメチルスルホキシド
EDC、EDCI−1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド
EtO−ジエチルエーテル
EtOAc−酢酸エチル
FBS−ウシ胎仔血清
G、gm−グラム
h、hr−時間
−水素
O−水
HATU−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HBr−臭化水素酸
HCl−塩酸
HOBt−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物
HOAc−酢酸
HPLC−高速液体クロマトグラフィー
IPA、IpOH−イソプロピルアルコール
CO−炭酸カリウム
KI−ヨウ化カリウム
LG−脱離基
LDA−リチウムジイソプロピルアミン
LiOH−水酸化リチウム
MgSO−硫酸マグネシウム
MS−質量スペクトラム
MeOH−メタノール
−窒素
NaCNBH−水素化シアノホウ素ナトリウム
NaCO−炭酸ナトリウム
NaHCO−重炭酸ナトリウム
NaH−水素化ナトリウム
NaI−ヨウ化ナトリウム
NaBH−水素化ホウ素ナトリウム
NaOH−水酸化ナトリウム
NaSO−硫酸ナトリウム
NHCl−塩化アンモニウム
NHOH−水酸化アンモニウム
P(t−bu)−トリ(tert−ブチル)ホスフィン
PBS−リン酸緩衝生理食塩水
Pd/C−パラジウム/炭素
Pd(PPh−パラジウム(0)トリフェニルホスフィンテトラキス
Pd(dppf)Cl−パラジウム(1,1−ビスジフェニルホスフィノフェロセン)IIクロライド
Pd(PhCN)Cl−パラジウムジ−シアノフェニルジクロライド
Pd(OAc)−酢酸パラジウム
Pd(dba)−トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム
PyBop−ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリピロリジノ−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
RT、rt−室温
RBF、rbf−丸底フラスコ
TLC、tlc−薄層クロマトグラフィー
TBAF−フッ化テトラブチルアンモニウム
TBTU−O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート
TEA、EtN−トリエチルアミン
TFA−トリフルオロ酢酸
THF−テトラヒドロフラン
UV−紫外線
Figure 2013522304
図式1には、式IからIVの化合物6(XはSであり、YはCHであり、AはCRであり、R、R、R、RおよびRはそれぞれHである。)の製造方法の例を記載している。図示のように、好適な条件下で炭酸セシウムなどの好適な塩基とともに銅試薬を用いて、ブロモ−安息香酸1をブロモ−フェノール2にカップリングさせることができる。次に、カップリングしたエーテル3を硫酸などの酸で処理して閉環を行って、相当するブロモ−キサンテン4とすることができる。HClなどの酸の存在下にビニルマグネシウムクロライドおよびチオ尿素を用いる等の好適な条件下で図示のように、キサンテン4のケトンを相当するスピロアミノ−チアジン5に変換することができる。スズキまたはスズキ様芳香族−ハロゲン交換などによりブロマイドの部位でのカップリングを介して、ブロモ−中間体5(Rはメトキシなどの所望の基である。)を所望の化合物6に変換することができ、その反応は通常、ボロン酸部分、パラジウム触媒試薬および塩基を用いる。
あるいは、本明細書においてさらに説明するようにスズキまたはスズキ様カップリング反応を介して、ケトン中間体4を所望のR基で官能化することで中間体5−Aを得ることができる。次に、上記の条件を用いて、中間体5−Aのケトンを、相当するアミノジヒドロチアジン生成物6に変換することができる。
ボロン酸エステル中間体7は、(1)PCT国際特許出願WO2005073189、発明の名称「p38キナーゼ阻害剤としての縮合ヘテロアリール誘導体の製造」または(2)PCT国際特許出願WO2006094187、発明の名称「炎症および関連する状態を治療するためのタンパク質キナーゼ、特にはp38キナーゼの阻害薬としてのフタラジン、アザ−およびジアザ−フタラジン化合物の製造」という文献に記載の方法によって製造することができる。さらに、所望のボロン酸はからログで商業的に購入することができるか、供給業者または当業者が特別に製造することができる。
スズキ法は、ボロン酸7などのボラン試薬またはジオキサボロラン(図示せず)などのエステルおよびBr−キサンテン5(Brは好適なハロゲン脱離基「LG」である。)などの好適な脱離基含有試薬を用いる反応である。当業者には明らかなように、スズキ反応はパラジウム触媒も利用するものである。好適なパラジウム触媒には、Pd(PPh、Pd(OAc)またはPd(dppf)Clなどがあるが、これらに限定されるものではない。LGがハライドである場合、そのハライドはヨージド、ブロマイドまたはクロライドであることができる。クロロ−ピリジル環(A=N)は、Pd触媒の存在下にスズキ反応に従う。他のLGも好適である。例えば、スズキカップリングは、脱離基としてトリフルオロメタンスルホン酸エステルなどのスルホン酸エステルを用いて起こることが知られている。スズキ反応条件は多様なものであることができる。例えば、スズキ反応は、炭酸塩塩基、重炭酸塩または酢酸塩塩基などの好適な塩基の存在下に、トルエン、アセトニトリル、DMFまたは水系−有機溶媒の組み合わせまたは二相系の溶媒などの好適な溶媒中で行われる。さらに、当業者には明らかなように、反応は、特定のブロマイド5および/またはボロン酸またはエステル7に応じて加熱を必要とする場合がある。さらに、ブロマイドがフェニルなどの芳香族部分である場合、反応は加熱しながら短時間で完結する場合がある。
他のカップリング方法も公知である。例えば、スティル、クマダ、ネギシカップリング法などの金属触媒カップリング化学をキサンテン核5に用いて、所望の環状生成物6を製造することができる。さらに、当業者には明らかなように、XがSである化合物の場合、R基またはR基を導入するのに効果的なカップリング反応を行う上で遊離アミノ基を保護する必要があり、後に脱保護して最終的な所望の化合物6を得ることができる。
Figure 2013522304
式IならびにII、IIIおよびIVの下位式の所望の化合物13(R基は−ORである。)は、図式2に記載の方法に従って製造することができる。図示のように、三臭化ホウ素などの公知の試薬を用いてブロモ−メトキシ中間体9をO−d−メチル化してアルコール生成物10を得ることができる。アルコール10のブロマイドを図式1で上述のようにカップリングさせて、所望のR基中間体11を得ることができる。好適な溶媒中、図示のような炭酸セシウムなどの好適な塩基の存在下にアルキルハライドと反応させることによって、図示のようなアルキル化等により、中間体11のアルコールを所望のように官能化して、最終的に所望の生成物13を得ることができる。
この場合の「LG」は、ヨージド、ブロマイド、クロライドまたはフルオリドなどのハライドであることができる「脱離基」である。LGはアルキルスルホネートまたは求電子化学種(E)を形成する他の公知の基などの非ハライド部分であることもできる。カップリング反応は、1種類または組み合わせの溶媒および塩基中にてより容易に行われる。好適な溶媒には、トルエン、CHCl、THF、DMF、N,N−ジメチルアセトアミドなどの非求核性脱水溶媒などがあるが、これらに限定されるものではない。その溶媒は、当業者には明らかなように極性に幅があり得る。好適な塩基には例えば、DIEA、TEAなどの3級アミン塩基、NaCO、KCO、CsCOなどの炭酸塩塩基、NaH、KHなどの水素化物、NaOCHなどのアルコキシド類などがある。塩基自体が溶媒として働くこともできる。これらのカップリング反応は一般的に速く、変換は代表的には環境条件で起こる。しかしながら、当業者には明らかなように、特定の基質次第で、そのような反応では加熱が必要となる場合がある。
下記の実施例は、各種の例示的な原料、中間体および式IからIIの化合物を表すものであり、それは本発明の範囲および式IからIIの化合物を合成するのに用いることができる各種方法についての理解および評価を高めるのを助けるはずである。本明細書において実施例で使用される原料および中間体は、同時係属の2009年9月11日出願の米国特許出願第12/558426号(その明細書および開示内容は参照によってその全体が本明細書に組み込まれる。)に記載の手順を用いて製造することもできる。理解すべき点として、上記の一般的方法および下記の具体的な実施例は支援および本発明についての理解を目的とした例示的なものに過ぎず、いかなる形でも本発明の範囲を限定するものと解釈すべきではない。
クロマトグラフィー
別段の断りがない限り、粗生成物を含む残留物は、粗取得物もしくは濃縮物をISCO製のシリカゲルカラム(SiOを予め充填または個別に充填)に通過させ、指定の溶媒勾配を用いて生成物をカラムから溶出することで精製した。例えば、(330g SiO、0から40%EtOAc/ヘキサン)という記載は、シリカ330gを充填したカラムから、0%から40%EtOAc/ヘキサンなどの好適な溶媒勾配で溶出することで生成物を得たことを意味している。
分取HPLC法
別段の断りがない限り、本明細書に記載の化合物は、次の2種類のHPLCカラム:(a)フェノメネクス・ルナ(Phenomenex Luna)または(b)ジェミニ(Gemini)カラム(5μmまたは10μm、C18、150×50mm)のうちの一方を利用する、次の装置:島津(Shimadzu)、バリアン(varian)、ギルソン(Gilson)のいずれかを用いる逆相HPLCを介して精製した。
その装置で行う溶離の代表的なものには、10分間かけての10%(体積比)から100%MeCn(0.1体積%TFA)/水(0.1%TFA)の直線勾配による45mL/分での溶離などがあった。条件を変動させて、至適な分離を行うようにすることができる。
プロトンNMRスペクトラム
別段の断りがない限り、全てのH NMRスペクトラムは、ブルカ(Bruker)シリーズ300MHz装置またはブルカーシリーズ400MHz装置で得たものである。そうして特性決定を行う場合に、全ての観察されるプロトンは、指定の適切な溶媒中でのテトラメチルシラン(TMS)その他の内部標準から低磁場側への百万分率(ppm)として報告している。
質量スペクトラム(MS)
別段の断りがない限り、原料、中間体および/または例示化合物についての質量スペクトラムデータはいずれも、(M+H)分子イオンを有する質量/電荷(m/z)として報告している。報告している分子イオンは、PE SCIEX API 150EX MS装置またはアギレント(Agilent)1100シリーズLC/MSDシスエムを用いるエレクトロスプレー検出方法(一般に、ESI MSと称される)によって得たものである。当業者には明らかなように、臭素などの同位体原子を有する化合物は、検出された同位体パターンに従って報告している。
本明細書に開示および記載の化合物は、(1)ケム・オフィス(Chem Office)で入手可能なケム−ドロー・ウルトラ(Chem−Draw Ultra)8.0ソフトウェアを伴う命名法を用いるか、または(2)ISISデータベースソフトウェア(アドバンスト・ケミストリー・デザイン・ラブス(Advanced chemistry Design Labs)またはACDソフトウェア)によって命名している。場合により、適切な場合は、「スピロ炭素環」という用語を挿入して化合物を命名した。
実施例1(手順A)
Figure 2013522304
中間体1の合成
段階1:還流冷却管を取り付けたRBFに2−ブロモ−5−メトキシ安息香酸(430g、1.8614mol)、4−ブロモフェノール(322g、1.8614mol)、炭酸カリウム(514.5g、3.7228mol)およびCuOTf−トルエン錯体(24.08g、0.04653mol)を入れた。EtOAc(9.0mL0.09679mol、0.052)およびトルエン(1.3リットル)を注意深く少量ずつ加えた。室温で10分間撹拌後、混合物を加熱して50℃として30分間経過させ、次に110℃として20時間経過させた。反応混合物を冷却して室温とし、水で希釈し、2N HClで酸性とした。反応混合物をEtOAcで抽出し(2リットルで3回)、セライト層で濾過した。合わせた抽出液を硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して、褐色固体590gを得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
段階2:硫酸(1.6リットル)を2−(4−ブロモフェノキシ)−5−メトキシ安息香酸(530g、1.6401mol)に室温で加えた。得られた暗色混合物を加熱して60℃として1時間経過させた。褐色溶液を冷却して室温とし、撹拌しながら氷に注いだ。得られた黄褐色沈殿を濾過によって回収し、水(2リットル)、1N NaOH(2.0リットル)およびエタノール(800mL)の順で洗浄した。得られた固体をアセトン2リットルに懸濁させ、1時間高撹拌した。混合物を濾過し、真空乾燥して、2−ブロモ−7−メトキシ−9H−キサンテン−9−オン1.3kgを白色固体として得た。
実施例2(手順B)
Figure 2013522304
中間体2の合成
段階1:2、5−ジブロモ安息香酸(1244g、4.44mol)、5−ヒドロキシ−2−クロロピリジン(663.3g、5.12mol)および炭酸セシウム(2893.3g、8.88mol)の混合物を窒素雰囲気下に20分間撹拌した。このスラリーにトリフルオロメタンスルホン酸銅(I)・トルエン錯体(59.7g、0.115mol)、トルエン(9リットル)およびEtOAc(39mL)を加えた。得られた懸濁液を加熱して105℃とし、2時間撹拌してから、冷却して室温とした。トルエンを傾斜法で分離し、水(8リットル)およびEtOAc(8リットル)を加えた。得られた混合物を、固体が完全に溶解するまで撹拌した。EtOAc層を分離し、水層のpHを6N HClで調節してpH2から3とした。水層をEtOAcで抽出した(5リットルで3回)。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過し、濃縮して5−ブロモ−2−(6−クロロピリジン−3−イルオキシ)安息香酸1.28kgを褐色固体として得た。この取得物を、それ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階2:化合物5−ブロモ−2−(6−クロロピリジン−3−イルオキシ)安息香酸(1.28kg、4.44mol)、DEA(461mL、4.44mol)、HOBT(600g、4.44mol)、DIPEA(1.547L、8.88mol)の脱水DCM(8リットル)中混合物を冷却して0℃とし、EDCI(851.2g、4.44mol、1当量)を加えた。混合物を0℃で30分間撹拌し、次に室温で終夜撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液、ブラインおよび水で洗浄した。有機相を分離し、MgSOで脱水し、減圧下に濃縮した。得られた粗混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(5から20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、5−ブロモ−2−(6−クロロピリジン−3−イルオキシ)−N,N−ジエチルベンズアミド950gを黄色油状物として得た。
段階3:5−ブロモ−2−(6−クロロピリジン−3−イルオキシ)−N,N−ジエチルベンズアミド(457.5g、1.23mol、1当量)を脱水THF(3リットル)に溶かし、冷却して−78℃とした。この溶液に、温度を−70℃以下に維持しながら、LDAの溶液(2Mのヘプタン/THF/エチルベンゼン中溶液、2.25リットル、4.5mol、3.65当量)を加えた。添加完了後、溶液を−78℃でさらに30分間撹拌した。アセトン−ドライアイス浴を外し、温度を10℃以下に維持しながら飽和NHCl水溶液(1リットル)で反応停止した。追加のバッチの5−ブロモ−2−(6−クロロピリジン−3−イルオキシ)−N,N−ジエチルベンズアミド(457.5g)を同じプロトコールを用いて処理した。両方の反応からの粗反応混合物を合わせ、層を分離した。水層を酢酸エチルで抽出した(5リットルで3回)。合わせた有機層を脱水し、シリカゲル層に通した。濾液を溶媒留去し、残留物をDCMで磨砕して、7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン70gを得た。母液を溶媒留去し、そうして得られた固体を、DCM/ヘキサンを用いる再結晶によって精製して、7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン180gを得た。
実施例3(手順C)
Figure 2013522304
中間体3の合成
段階1:オーバーヘッド撹拌機、温度計、冷却管および窒素導入管を取り付けた三頸12リットルフラスコにNaH(186.1g、4.653mol)およびDMF(1500mL)を入れた。スラリーを冷却して0℃とし、4−ヨードフェノール(488.6g、2.221mol)のDMF(1500mL)中溶液を加えた。この添加中、反応混合物の温度は25から30℃以下に維持した。添加完了後、冷却浴を直ちに外し、混合物の撹拌を室温で1時間続けた。5−ブロモ−2−クロロニコチン酸(500g、2.115mol)をスラリーに少量ずつ加えた。反応混合物を加熱して115℃として終夜経過させた。暗褐色反応混合物を冷却して20℃とし、水(2リットル)で希釈した。反応混合物を、HOAc(845mL)を用いて酸性とした。黒色均一溶液(pH=5)を室温で1時間撹拌し、氷−水(20リットル)にゆっくり投入した。スラリーを室温で濾過し、水で洗浄し(2リットルで2回)、風乾して、5−ブロモ−2−(4−ヨードフェノキシ)−ニコチン酸765gを明橙赤色固体として得た。
段階2:オーバーヘッド撹拌機、温度計および窒素導入管を取り付けた5Lリットルの三頸フラスコにPPA(4kg、1942mL)(115%HPO)を入れ、加熱して115から120℃とした。5−ブロモ−2−(4−ヨードフェノキシ)ニコチン酸(400g、952mmol)を熱PPAに少量ずつ入れた。粘稠混合物を115から120℃で終夜(16から18時間)撹拌した。暗粘稠混合物を冷却して60から65℃とし、氷(3000g)および水(2000mL)の混合物に機械撹拌下でゆっくり投入した。明褐色スラリーを終夜撹拌し、室温で濾過した。湿ったケーキを水で洗浄し(1000mLで2回)、次にIPA(1500mL)およびヘキサン(1000mLで2回)で洗浄した。固体を乾燥させて、3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−オン326.4gを灰色固体として得た。
実施例4(手順D)
Figure 2013522304
中間体4の合成
段階1:滴下漏斗、還流冷却管、固体添加システムおよび温度プローブを取り付けた乾燥100リットルのガラスジャケットリアクターに、2,5−ジブロモ安息香酸(2685g、9.6mol)およびトリフ酸銅(I)・トルエン錯体(2:1、50.0g、0.2mol)を入れた。トルエン(30リットル)およびEtOAc(20mL)を加え、次に2−メトキシ−4−フルオロフェノール(1500g、10.6mol)を加えた。高撹拌下に炭酸セシウム(6258g、19.2mol)を少量ずつ加えた。混合物を加熱して90℃として4時間経過させた。混合物を冷却して35℃とし、水(15リットル)を加えた。15分間撹拌後、相を分離し、水相をトルエン(7.5リットル)で洗浄した。撹拌しながら、EtOAc(15.0リットル)を水相に加え、次に内部温度を30℃以下に維持しながら6M HCl(5.6リットル)を加えた。層を分離し、有機層を硫酸マグネシウムで脱水した。セライト層による濾過および濃縮によって固体を得て、それをEtAOc 915mLおよびヘプタン9.2リットル中で再度スラリーとした。撹拌を1時間続けてから固体を濾過し、ヘプタンで洗浄した。乾燥によって、5−ブロモ−2−(2−フルオロ−4−メトキシフェノキシ)安息香酸2560gをクリーム色固体として得た。
段階2:滴下漏斗、還流冷却管および温度プローブを取り付けた乾燥100リットルガラスジャケットリアクターに、5−ブロモ−2−(2−フルオロ−4−メトキシフェノキシ)安息香酸(2340g、6.9mol)を入れた。TFA(11.7リットル)を注意深く加え、次にTFAA(1144mL)を加えた。三フッ化ホウ素・ジエチルエーテラート(85mL、0.68mol)を注意深く加えた。撹拌を4時間続け、その時点で水35.1リットルを入れて冷却して0℃とした別の100リットルガラス製リアクターに反応液を移した。得られたスラリーを昇温させて室温とし、1時間撹拌した。固体を濾過し、水(4.7リットル)および3N NaOH(3.5リットルで2回)および水(7リットル)で洗浄した。固体を22リットルリアクターに移し入れ、アセトン(4.7リットル)を加えた。固体を1.5時間スラリー化し、濾過し、アセトン(4.7リットル)で十分洗浄した。さらにアセトン(6.4リットル、45℃)でスラリーとすることで、7−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−オン1310gをオフホワイト固体として得た。
実施例5(手順E)
Figure 2013522304
段階1:i−PrNH(828mL、5.85mol)の脱水THF(1.3リットル)中溶液を冷却して−10℃とした。n−BuLi(1.6Mヘキサン中溶液、3660mL、5.85mol)を加え、溶液を0℃で10分間撹拌した。反応混合物を冷却して−78℃とし、内部温度を−60℃以下に維持しながら2−クロロ−6−フルオロピリジン(700g、5.32mol)の脱水THF(1.3リットル)中溶液をゆっくり加えた。添加完了後、反応混合物をさらに1時間撹拌し、次に内部温度を−60℃以下に維持しながらホウ酸トリイソプロピル(1221mL、5.32mol)の脱水THF(620mL)中溶液を滴下した。添加後、反応混合物を昇温させて室温とし、終夜撹拌した。水(3リットル)を加え、混合物を高撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物を冷NaOH水溶液(10M、1610mL、16.0mol)および50%H(392mL、6.92mol)で処理し、終夜撹拌した(注:内部温度はゆっくり上昇して5から60℃となった。)。混合物のpHが約5となるまで反応混合物を氷および4N HClで反応停止した。EtOAc(5リットル)を加え、十分に撹拌した。相分離後、水層をEtOAcで抽出した(1.5リットルで2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSOで脱水し、減圧下に濃縮して、6−クロロ−2−フルオロピリジン−3−オールをオフホワイト固体として得た。
段階2:6−クロロ−2−フルオロピリジン−3−オール(1.4kg、9.49mol)のアセトン(13リットル)中溶液をKCO(1574g、11.39mol、1.2当量)で処理し、MOMCl(840g、10.44mol、1.1当量)に溶かした。混合物を60℃で2時間加熱した。冷却して室温とした後、反応混合物を濾過して無機塩を除去した。濾液を減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0%から10%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、6−クロロ−2−フルオロ−3−(メトキシメトキシ)ピリジン(1496g)を2段階で収率80%で無色油状物として得た。
段階3:i−PrNH(1100mL、7.72mol)の脱水THF(3.5リットル)中溶液を冷却して−10℃とした。n−BuLi(2.5Mヘキサン中溶液、3087mL、7.72mol)を滴下し、溶液を0℃で10分間撹拌した。反応混合物を冷却して−78℃とし、内部温度を−60℃以下に維持しながら6−クロロ−2−フルオロ−3−(メトキシメトキシ)ピリジン(1344g、7.02mol)の脱水THF(2リットル)中溶液をゆっくり加えた。得られた溶液を−75℃で1時間撹拌した。5−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒド(1430g、7.02mol)のTHF(1.7リットル)中溶液を滴下した。添加完了後、反応混合物を−75℃で30分間撹拌した。反応混合物を昇温させて室温とし、飽和NHCl水溶液(3リットル)で反応停止した。EtOAc(5リットル)を加え、混合物を高撹拌した。相分離後、水層をEtOAcで抽出した(3リットルで2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSOで脱水した。溶媒を減圧下に除去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(0%から10%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)(6−クロロ−2−フルオロ−3−(メトキシメトキシ)ピリジン−4−イル)メタノール2128gを明黄色固体として得た。
段階4:KBr(65.1g、0.55mol)の水(5.9リットル)中溶液を(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)(6−クロロ−2−フルオロ−3−(メトキシメトキシ)ピリジン−4−イル)メタノール(2157g、5.47mol)のDCM(5.9リットル)中溶液に加えた。得られた二相混合物を冷却して5℃とした。TEMPO(8.6g、0.055mol)を加え、反応混合物を5分間撹拌した。内部温度を10℃以下に維持しながら、NaHCO(106g、1.26mol、0.23当量)のブリーチ(6170mL、6.01mol、1.1当量)中溶液をゆっくり加えた。添加完了後、有機相を分離した。水層をDCMで抽出した(4リットルで2回)。合わせた有機層を5%メタ重亜硫酸ナトリウム水溶液(6リットルで1回)、ブライン(3リットルで1回)で洗浄し、無水NaSOで脱水した。溶液を減圧下に濃縮して(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)(6−クロロ−2−フルオロ−3−(メトキシメトキシ)ピリジン−4−イル)メタノン2200gを黄色固体として得た。
段階5:(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)(6−クロロ−2−フルオロ−3−(メトキシメトキシ)ピリジン−4−イル)メタノン(1200g、3.06mol)のTHF(4.8リットル)中溶液に6N HCl水溶液(1600mL、9.17mol)を加え、反応混合物を加熱して60℃として5時間経過させた。反応混合物を冷却して室温とし、水(3リットル)およびEtOAc(3リットル)を加えた。相を分離した後、水層をEtOAcで抽出した(3リットルで2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(2リットルで1回)、NaSOで脱水した。溶液を減圧下に濃縮した。残留物を熱MTBE(約700mL)に溶かした。固体が沈殿し始めるまで、溶液をヘキサンで磨砕した。スラリーを冷却して室温として終夜経過させた。固体を濾過し、ヘキサンで洗浄し(500mLで2回)、乾燥させて、(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)(6−クロロ−2−フルオロ−3−ヒドロキシピリジン−4−イル)メタノン821gを黄色固体として得た。
段階6:(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)(6−クロロ−2−フルオロ−3−ヒドロキシピリジン−4−イル)メタノン(730g、2.10mol)のジオキサン(6リットル)中溶液をCsCO(1024g、3.14mol)で処理した。反応混合物を加熱して100℃として5時間経過させ、次に冷却して室温とした。水(9リットル)を加え、混合物を高撹拌した。得られた固体を濾過し、水(1リットルで2回)、ヘキサン(1リットルで1回)およびEtOAc(700mL)で洗浄して、7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン602gを明黄色固体として得た。
実施例6(手順F)
Figure 2013522304
中間体6の合成
段階1:還流冷却管を取り付けたRBFに4−ブロモフェノール(15.5g、89.4mmol)、2,5−ジヨード安息香酸(25.700g、68.7mmol)、EtOAc(0.337mL、3.44mmol)およびトルエン(100mL)を入れた。CsCO(44.8g、137mmol)を注意深く少量ずつ加えた。室温で1分間撹拌後、混合物を加熱して50℃として40分経過させ、次に加熱して100℃として20時間経過させた。反応混合物を放冷して室温とした。混合物をセライトで濾過し、固体をEtOAcで洗浄した。濾液を水(200mL)で希釈し、2N HCl(300mL)で酸性とし、EtOAcで抽出した(500mLで4回)。有機抽出液をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。有機分画を減圧下に濃縮して、粗2−(4−ブロモフェノキシ)−5−ヨード安息香酸(31.1g)を黄褐色油状物として得て、それは静置していると固化した。
段階2:HSO(73.3mL、1375mmol)を2−(4−ブロモフェノキシ)−5−ヨード安息香酸(28.800g、68.7mmol)に室温で加えた。得られた暗混合物を加熱して60℃として45分経過させた。褐色溶液を撹拌しながら氷−水(1リットル)にゆっくり投入た。得られた黄褐色沈殿を濾過によって回収し、水、1N NaOH溶液、再度水で洗浄し、真空乾燥して、2−ブロモ−7−ヨード−9H−キサンテン−9−オン(23.4g)を黄褐色固体として得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
実施例7(手順G)
Figure 2013522304
中間体7の合成
n−ブチルリチウム(2.7Nヘプタン中溶液;165mL、445mmol)のTHF(300mL)中溶液を冷却して−78℃とし、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(77mL、456mmol)で処理した。反応混合物を30分間撹拌した。5−クロロ−2−フルオロピリジン(50.0g、380mmol)のTHF(200mL)中溶液を30分間かけて滴下した。さらに30分間撹拌後、反応混合物にCOを10分間吹き込むことで反応混合物を反応停止した。反応混合物を昇温させて室温とし、COをさらに30分間吹き込んだ。反応混合物を減圧下に濃縮し、DMF(400mL)に溶かした。4−ブロモ−3−フルオロフェノール(72.6g、380mmol)を加え、次に炭酸カリウム(68.3g、494mmol)を加えた。反応混合物を加熱して120℃として終夜経過させた。反応混合物をEtOAcで希釈し、4N HClで洗浄した。有機層を分離し、水で洗浄し、MgSOで脱水した。溶媒を減圧下に除去した。粗残留物をイートン試薬(700mL、54.0g、380mmol)に溶かし、反応混合物を加熱して120℃として終夜経過させた。反応混合物を氷およびMeOHの混合物に注いだ。得られた固体を濾過し、水で洗浄した。固体をMeOH(100mL)およびシクロプロピルメチルエーテル(200mL)の混合物に懸濁させ、濾過した。得られた灰色固体をヘキサンで洗浄し、脱水して7−ブロモ−3−クロロ−8−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−オン(53.76g、164mmol、収率43.0%)を異性体の約4:1混合物として得た。
実施例8(手順H)
Figure 2013522304
中間体8の合成
段階1:フラスコに2,4−ジブロモフェノール(50.4g、200mmol)、炭酸カリウム(69.1g、500mmol)およびアセトン(500mL)を入れた。懸濁液を室温で30分間撹拌し、次にクロロメチルエチルエーテル(19mL、213mmol)を滴下した。室温で3時間後、混合物を濾過し、濾液をEtOAcと水との間で分配した。有機相を分離し、水、飽和NaHCO水溶液およびブラインで洗浄した。有機相をMgSOで脱水し、溶媒を減圧下に除去して2,4−ジブロモ−1−(メトキシメトキシ)ベンゼン54.2gを得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階2:2,4−ジブロモ−1−(メトキシメトキシ)ベンゼン(40.5g、137mmol)のEtO(140mL)中溶液を冷却して−78℃とし、窒素雰囲気下にn−BuLi(2.5Mヘキサン中溶液;60.2mL、151mmol)で処理した。30分後、シュウ酸ジエチル(27.9mL、205mmol)のEtO(20mL)中溶液を滴下した。反応混合物をその温度で45分間撹拌してから、飽和塩化アンモニウム溶液で低温にて反応停止した。混合物をEtOと水との間で分配した。有機相を分離し、水、ブラインで洗浄し、MgSOで脱水した。溶媒を減圧下に除去して、2−(5−ブロモ−2−(メトキシメトキシ)フェニル)−2−オキソ酢酸エチル49gを得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階3:フラスコに(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(0.764g、6.31mmol)を入れ、ネオペンチル亜鉛(II)ヨージド(0.5MのTHF中溶液、10.0mL、5.00mmol)を窒素雰囲気下に加えた。混合物を室温で15分間撹拌し、2−(5−ブロモ−2−(メトキシメトキシ)フェニル)−2−オキソ酢酸エチル(1.00g、3.15mmol)を1回で加えた。8時間後に、反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で反応停止した。反応液をEtOAcと水との間で分配した。有機相を分離し、NHCl、水およびブラインで洗浄した。有機相をMgSOで脱水し、溶媒を減圧下に除去した。粗取得物をシリカゲルクロマトグラフィー(10%から30%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(S)−2−(5−ブロモ−2−(メトキシメトキシ)フェニル)−2−(tert−ブチルスルフィニルイミノ)酢酸エチル0.675gを得た。
実施例9(手順I)
Figure 2013522304
中間体9、10、10Aおよび10Bの合成
段階1:500mLRBFに7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン(12.3789g、39.9mmol)、トリメチルスルホニウムヨージド(8.95g、43.9mmol)およびDMSO(199mL)を入れた。得られたスラリーを5分間高撹拌したところ黄褐色スラリーが得られ、それからカリウム2−メチルプロパン−2−オレート(4.92g、43.9mmol)を1回で加えた。得られた赤色様橙赤色溶液を室温で2時間維持し、その時点でアジドトリメチルシラン(10.49mL、80mmol)を1回で加えた。得られた不均一混合物は2から3時間後に均一となった。溶液を室温で終夜維持してから、EtOAcで希釈し、飽和NaHCO(500mLの入った分液漏斗)に移し入れた。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(250mLで3回)。合わせた有機層を水およびブラインの順で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶液を減圧下に濃縮して橙赤色油状物を得て、それについてDCMから溶媒留去して(250mLで3回)、5−アジド−7−ブロモ−3−クロロ−5−((トリメチルシリルオキシ)メチル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジンを得て、それをそれ以上精製せずに用いた。得られた泡状物のTHF(250mL)中溶液を冷却して0℃とし、LAH(2MのTHF中溶液)(39.9mL、80mmol)。反応液を0℃で2時間維持し、昇温させて室温として30分間経過させた。反応液をTHF 150mLで希釈し、硫酸ナトリウム・10水和物(38.5g、120mmol)を加えることで反応停止した。添加完了後、スラリーを室温で1.5時間撹拌してから、セライト層で濾過した。フィルター層をTHFで洗浄した。濾液を減圧下に濃縮して褐色泡状物を得た。その泡状物をDCMから2回濃縮し、減圧下に終夜放置した。固体をDCM(75mL)に取り、1分間加熱沸騰させた。混合物を冷却して室温とし、冷蔵庫に1時間入れた。固体を濾過し、DCM(50mL)で洗浄し、乾燥させて、(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)メタノール(8.94g)を明橙赤色固体として得た。
段階2:撹拌機を取り付けた四頸3000mLRBFに、(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)メタノール(29.43g、86mmol)、硫酸水素テトラブチルアンモニウム(5.85g、17.23mmol)、THF(431mL)およびブロモアセトニトリル(30.0mL、431mmol)を入れて透明褐色溶液を得た。得られた溶液を5分間高撹拌し、2N NaOH水溶液(431mL、862mmol)を1回で加えた。混合物を終夜撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物をEtOAc(500mL)と水(500mL)との間で分配した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(250mLで2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水した。溶媒を減圧下に除去した。残留物をDCMに取り、シリカゲルの短い層で濾過した。濾液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0.5%MeOH/DCM)によって精製して、2−((5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)メトキシ)アセトニトリルを得た。
段階3:フラスコに、窒素雰囲気下に2−((5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)メトキシ)アセトニトリル(21g、55.2mmol)、ジオキサン(460mL)およびHCl(4Mジオキサン中溶液)(55.2mL、221mmol)を入れた。反応混合物を加熱して100℃として終夜経過させた。混合物を冷却して室温とし、濾過した。フィルターケーキをジオキサンおよびエーテルの順で洗浄した。回収物を乾燥させて、クリーム色固体15.72gを得て、それをDCM(100mL)および飽和重炭酸ナトリウム水溶液(750mL)に溶かした。混合物をDCM(250mLで2回)およびEtOAc(250mLで2回)で抽出した。合わせた有機抽出液を硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して、7−ブロモ−3−クロロ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(中間体1、14.63g)をオフホワイト固体として得た。
段階4:流量300mL/分(圧力10MPa(100バール)、40℃カラム温度)で溶離を行うChiralpak AD−Hカラム(50×150mm、5μm)での超臨界CO(添加剤0.2%DEA含有25%MeOH)を用いて、7−ブロモ−3−クロロ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンをクロマトグラフィー精製した。第1のピーク(保持時間=1.6分)によって(R)−7−ブロモ−3−クロロ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(実施例9B;中間体10A;>99%ee)が得られ、第2のピーク(保持時間=2.4分)によって(S)−7−ブロモ−3−クロロ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(実施例9A;中間体10B;>99%ee)が得られた。
実施例10(手順J)
Figure 2013522304
中間体11、11Aおよび11Bの合成
段階1:3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−オン(20.00g、49.8mmol)およびトリメチルスルホニウムヨージド(11.17g、54.7mmol)のDMSO(250mL)中懸濁液に窒素雰囲気下に、リチウムtert−ブトキシド[1Nヘプタン中溶液(54.7mL、54.7mmol)]を40分間かけて滴下した。さらに30分間撹拌後、トリメチルシリルアジド(13.21mL、100mmol)を加えた。さらに1時間撹拌後、反応混合物を減圧下に濃縮した。残った溶液を水で希釈した。得られた固体を濾過し、水で洗浄した。固体を2−MeTHFに溶かし、MgSOで脱水し、濃縮した。粗残留物をTHF 200mLに溶かし、冷却して0℃とし、LAH(1.888g、49.8mmol)で処理した。30分間撹拌後、冷却浴を外し、反応混合物をさらに30分間撹拌した。反応混合物を冷却して0℃とし、硫酸ナトリウム・10水和物(32.1g、100mmol)で反応停止した。反応混合物を1時間高撹拌し、セライトの層で濾過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィーによる粗残留物の精製[0%から80%(95:5EtOAc/MeOH)/DCM]によって、(5−アミノ−3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メタノール(8.80g、20.32mmol、収率40.8%)を得た。
段階2:(5−アミノ−3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メタノール(10.00g、23.09mmol)およびブロモアセトニトリル(12.06mL、173mmol)のTHF(25mL)中溶液を加熱して40℃とした。リチウムtert−ブトキシド[1N THF中溶液(173mL、173mmol)]を、滴下漏斗によって5時間かけて滴下した。添加完了後、反応混合物を濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー[0%から80%(95:5EtOAc/MeOH)/ヘプタン]によって精製して、2−((5−アミノ−3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メトキシ)アセトニトリル(5.58g、11.82mmol、収率51.2%)を得た。
段階3:窒素雰囲気下に2−((5−アミノ−3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メトキシ)アセトニトリル(5.58g、11.82mmol)の2−MeTHF(100mL)中溶液をトリメチルアルミニウム[2Nヘプタン中溶液(7.98mL、15.96mmol)]で処理した。室温で10分間撹拌後、反応混合物を加熱して80℃として90分経過させた。反応混合物を冷却して室温とし、MeOHで反応停止した。反応混合物を飽和ロッシェル塩溶液で処理し、さらに1時間高撹拌した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、減圧下に濃縮した。カラムクロマトグラフィーによる粗残留物の精製[0%から80%(90:10:1DCM/MeOH/NHOH)/DCM]によって、3−ブロモ−7−ヨード−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(中間体2、2.97g)を得た。
段階4:中間体10に関して本明細書で記載のものと同様のキラル分離条件を用いて、ラセミ体3−ブロモ−7−ヨード−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンから中間体(R)−3−ブロモ−7−ヨード−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(11A)および(S)−3−ブロモ−7−ヨード−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(11B)を得た。
実施例11(手順K)
Figure 2013522304
中間体12の合成
段階1:雰囲気アルゴン下に7−ブロモ−3−クロロ−8−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−オン(10.00g、30.4mmol)およびトリメチルスルホニウムヨージド(6.83g、33.5mmol)のDMSO(150mL)中溶液を、室温でカリウムtert−ブトキシド(3.76g、33.5mmol)で処理した。75分後、トリメチルシリルアジド(8.08mL、60.9mmol)を加え、反応混合物を終夜撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。懸濁液を濾過し、濾液をMgSOで脱水し、減圧下に濃縮した。粗残留物をTHF 100mLに取り、冷却して0℃とした。LAH(1.155g、30.4mmol)を加え、反応混合物を30分間撹拌した。氷浴を外し、反応混合物をさらに30分間撹拌した。反応混合物を再度冷却して0℃とし、硫酸ナトリウム・10水和物(9.81g、30.4mmol)で反応停止した。1時間撹拌後、反応混合物をセライトで濾過し、減圧下に濃縮した。カラムクロマトグラフィーによる粗残留物の精製[0%から80%(95:5EtOAc/MeOH)/DCM]によって、(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−8−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メタノール(2.83g、7.87mmol、収率25.9%)を得た。
段階2:(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−8−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メタノール(2.83g、7.87mmol)およびブロモアセトニトリル(5.48mL、79mmol)のTHF(16mL)中溶液を加熱して40℃とし、リチウムtert−ブトキシド[1N THF中溶液(79mL、79mmol)]を4時間の期間をかけて滴下した。添加完了後、反応混合物を減圧下に濃縮した。カラムクロマトグラフィーによる粗残留物の精製[0%から40%(95:5EtOAc/MeOH)/DCM]によって、2−((5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−8−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メトキシ)アセトニトリル(1.362g、3.42mmol、収率43.4%)を得た。
段階3:2−((5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−8−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メトキシ)アセトニトリル(1.363g、3.42mmol)の2−MeTHF(10mL)中溶液に窒素雰囲気下にて、トリメチルアルミニウム[2Nヘプタン中溶液(3.42mL、6.84mmol)]を加えた。10分間撹拌後、反応混合物を加熱して80℃として終夜経過させた。反応混合物を放冷して室温とし、MeOHで反応停止した。飽和ロッシェル塩溶液を加え、反応混合物をさらに1時間高撹拌した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、減圧下に濃縮した。カラムクロマトグラフィーによる粗残留物の精製[0%から80%(90:10:1DCM/MeOH/NHOH)/DCM]によって、7−ブロモ−3−クロロ−8−フルオロ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(0.422g、1.059mmol、収率31.0%)を得た。
実施例12(手順L)
Figure 2013522304
中間体13、13Aおよび13Bの合成
段階1:7−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−オン(25.00g、77mmol)およびトリメチルスルホニウムヨージド(23.68g、116mmol)のDMSO(130mL)/THF(130mL)中懸濁液に、カリウムtert−ブトキシド(1MのTHF中溶液)(116mL、116mmol)を滴下した。室温で15分後、トリメチルシリルアジド(20.54mL、155mmol)を加えた。反応混合物をさらに40分間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液100mLを加えることで反応停止した。10分間撹拌後、EtOAc(100mL)および水(100mL)を加え、層を分離した。有機層を水(100mLで3回)、ブライン(100mL)で洗浄し、MgSOで脱水した。溶媒を減圧下に除去して黄色残留物を得て、それをTHF 250mLに溶かした。溶液を冷却して0℃とし、LAH(1MのTHF中溶液、108mL、108mmol)を滴下した。0℃で5分後、反応混合物を昇温させて室温とした。反応混合物を再度冷却して0℃とし、硫酸ナトリウム・10水和物(21.98g、155mmol)を少量ずつ加えた。混合物を5分間撹拌し、EtOAc 100mLで希釈した。反応混合物をセライト層で濾過し、フィルターケーキをEtOAc(100mL)で洗浄した。濾液を減圧下に濃縮して黄色泡状物を得て、それをDCMから再結晶して、(9−アミノ−7−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)メタノールを白色固体として得た。
段階2:(9−アミノ−7−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)メタノール(9.83g、27.8mmol)のTHF(46.3mL)中溶液を、室温でリチウムt−ブトキシド(1MのTHF中溶液)(30.5mL、30.5mmol)および2−ブロモアセトニトリル(2.90mL、41.6mmol)の順で処理した。2.5時間の反応時間後、追加の0.5当量リチウムt−ブトキシドおよび2−ブロモアセトニトリル(1.5mL)を加えた。4時間の反応時間後、追加の0.25当量リチウムt−ブトキシドおよびブロモアセトニトリル(0.75mL)を加えた。5時間の反応時間後、追加の0.25当量のリチウムt−ブトキシドおよびブロモアセトニトリル(0.75mL)を混合物に加えた。水(100mL)を加え、溶媒を減圧下に除去した。水系残留物を濾過し、固体を水で2回洗浄し、真空乾燥し、エタノールに再懸濁させた。固体を濾過し、エタノールで洗浄し、真空乾燥して2−((9−アミノ−7−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)メトキシ)アセトニトリルを得た。
段階3:2−((9−アミノ−7−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)メトキシ)アセトニトリル(7.72g、19.63mmol)のDCE(115mL)中溶液に、室温でトリメチルアルミニウム(2Mトルエン中溶液)(19.63mL、39.3mmol)を加えた。反応混合物を室温で10分間撹拌し、次に加熱して75℃として1時間経過させた。反応混合物を冷却して室温とし、硫酸ナトリウム・10水和物で反応停止した。反応混合物を30分間高撹拌し、EtOAcで希釈し、終夜撹拌した。混合物をセライト層で濾過し、フィルターケーキをEtOAcで洗浄した。溶媒を減圧下に除去して油状残留物を得て、それを結晶化して、7′−ブロモ−4′−フルオロ−2′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(7.49g、19.05mmol、収率97%)をクリーム色固体として得た。
段階4:中間体10に関して本明細書に記載のものと同様のキラル分離条件を用いて、ラセミ体生成物7′−ブロモ−4′−フルオロ−2′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(中間体13)から中間体(R)−7′−ブロモ−4′−フルオロ−2′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(13A)および(S)−7′−ブロモ−4′−フルオロ−2′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(13B)を得た。
実施例13(手順M)
Figure 2013522304
中間体14の合成
段階1:−78℃としたビニルマグネシウムクロライドの溶液(6.86mL、10.97mmol)に窒素雰囲気下で、2−ブロモ−7−ヨード−9H−キサンテン−9−オン(2.00g、4.99mmol)のTHF(30mL)中溶液を滴下した。反応混合物をゆっくり昇温させて−10℃とし、飽和NHClで反応停止した。混合物をEtOAcと次にCHCl:i−PrOH(3:1)の溶媒混合物で抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、減圧下に濃縮した。粗取得物をシリカゲルでの濾過(10%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、2−ブロモ−7−ヨード−9−ビニル−9H−キサンテン−9−オール2.14g白色固体をとして得た。
段階2:2−ブロモ−7−ヨード−9−ビニル−9H−キサンテン−9−オール(0.50g、1.16mmol)およびチオ尿素(0.18g、2.33mmol)の酢酸(2.00mL)中溶液に、TFA(4.00mL)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、EtOAcと次にCHCl:i−PrOH(3:1)の溶媒混合物で抽出した。合わせた有機層をで脱水しNaSO、減圧下に濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(10%−100%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、2′−ブロモ−7′−ヨード−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン0.36gを明黄色固体として得た。
実施例14(手順N)
Figure 2013522304
中間体15、15Aおよび15Bの合成
段階1:7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン(20g、60.9mmol)、(R)−2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(14.76g、122mmol)およびチタン(IV)エトキシド(25.2mL、122mmol)のTHF(250mL)中懸濁液を加熱して70℃として24時間経過させた。追加の(R)−2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(1.0当量)およびチタン(IV)エトキシド(1.0当量)を加え、反応混合物をさらに24時間加熱した。追加の(R)−2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(1.0当量)およびチタン(IV)エトキシド(1.0当量)を加え、反応混合物をさらに8時間加熱した。反応混合物をブライン(150mL)で反応停止した。得られた懸濁液をセライトで濾過し、フィルターケーキをEtOAcで洗浄した。濾液をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(100%ヘキサン)によって精製して、ラセミ体N−(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドを橙赤色固体として得た(15g、34.7mmol、収率57.1%)。
段階2:(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)亜鉛(II)クロライドの溶液(0.5MのEtO中溶液;116mL、57.9mmol)を冷却して0℃とし、(Z)−N−(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(10g、23.16mmol)のTHF(100mL)中溶液を滴下した。得られた混合物を1時間にわたり0℃で撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NHCl水溶液と次にブラインで洗浄した。有機層をNaSOで脱水し、減圧下に濃縮した。得られた残留物をクロマトグラフィー(0%から20%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、2−(7−ブロモ−3−クロロ−5−(1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸tert−ブチル(7.5g、13.69mmol、収率59.1%)を黄色固体として得た。
段階3:2−(7−ブロモ−3−クロロ−5−(1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸tert−ブチル(7.5g、13.69mmol)の脱水THF(25mL)中溶液を冷却して−78℃とし、水素化ジイソブチルアルミニウム(54.8mL、54.8mmol)を滴下した。混合物を昇温させて0℃とし、この温度で1時間維持した。反応混合物を飽和ロッシェル塩水溶液で反応停止し、15時間高撹拌した。有機層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで脱水した。溶液を減圧下に濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(0%から30%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、N−(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(5.8g、89%収率)を明黄色固体として得た。
段階4:N−(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(5.8g、12.14mmol)の脱水MeOH(100mL)中溶液に−20℃で、MeOH(80mL)/アセチルクロライド(20mL)の混合物を加えた。得られた反応混合物を−20℃で30分間撹拌し、次に10%NaCO水溶液で反応停止した。DCMを加え、有機相を分離し、NaSOで脱水した。溶液を減圧下に濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(0%から50%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、2−(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)エタノール(4.0g、10.71mmol、収率88%)を明黄色固体泡状物として得た。
段階5:2−(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)エタノール(4.2g、11.24mmol)のMeOH(40mL)中溶液に酢酸カリウム(2.207g、22.48mmol)を加え、次に臭化シアン(3.0M DCM中溶液;4.50mL、13.49mmol)を滴下した。得られた反応混合物を室温で17時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、次に4.0M HCl/ジオキサン(15mL)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物をDCMに溶かし、飽和NaHCO水溶液およびブラインで洗浄した。溶液をNaSOで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(0%から100%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン(中間体11、1.3g、3.26mmol、収率29.0%)を黄色固体として得た。
段階6:中間体10に関して本明細書に記載のものと同様のキラル分離条件を用いて、ラセミ体7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミンから、中間体(R)−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン(15A)および(S)−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン(15B)を得た。
実施例15(手順O)
Figure 2013522304
中間体16の合成
段階1:7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン(20g、60.9mmol)、(R)−2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(14.76g、122mmol)およびチタン(IV)エトキシド(25.2mL、122mmol)のTHF(250mL)中懸濁液を加熱して70℃として24時間経過させた。追加の(R)−2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(1.0当量)およびチタン(IV)エトキシド(1.0当量)を加え、反応混合物をさらに24時間加熱した。追加の(R)−2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(1.0当量)およびチタン(IV)エトキシド(1.0当量)を加え、反応混合物をさらに8時間加熱した。反応混合物をブライン(150mL)で反応停止した。得られた懸濁液をセライトで濾過し、フィルターケーキをEtOAcで洗浄した。濾液をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(100%ヘキサン)によって精製して、ラセミ体N−(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドを橙赤色固体として得た(15g、34.7mmol、収率57.1%)。
段階2:中溶液(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)亜鉛(II)クロライド(0.5MのEtO中溶液;116mL、57.9mmol)を冷却して0℃とし、(Z)−N−(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(10g、23.16mmol)のTHF(100mL)中溶液を滴下した。得られた混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NHCl水溶液と次にブラインで洗浄した。有機層をNaSOで脱水し、減圧下に濃縮した。得られた残留物をクロマトグラフィー(0%から20%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、2−(7−ブロモ−3−クロロ−5−(1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸tert−ブチル(7.5g、13.69mmol、収率59.1%)を黄色固体として得た。
段階3:2−(7−ブロモ−3−クロロ−5−(1、1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸tert−ブチル(7.5g、13.69mmol)の脱水THF(25mL)中溶液を冷却して−78℃とし、水素化ジイソブチルアルミニウム(54.8mL、54.8mmol)を滴下した。混合物を昇温させて0℃とし、この温度で1時間維持した。反応混合物を飽和ロッシェル塩水溶液で反応停止し、15時間高撹拌した。有機層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで脱水した。溶液を減圧下に濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(0%から30%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、N−(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(5.8g、収率89%)を明黄色固体として得た。
段階4:2−(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)エタノール(0.50g、1.338mmol)のTHF(10mL)中溶液に4−ニトロベンゾイルイソチオシアネート(0.306g、1.472mmol)を加え、反応混合物を室温で25分間撹拌した。TEA(0.019mL、0.134mmol)および1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.304g、1.472mmol)を加え、反応混合物を70℃で1.5時間加熱した。反応混合物を昇温させて室温とし、減圧下に濃縮した。残留物をMeOH(15mL)に溶かし、炭酸カリウム(0.555g、4.01mmol)を加えた。得られた混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、水で洗浄し、DCMで抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、溶媒を減圧下に除去した。残留物をクロマトグラフィー(0%から40%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、7−ブロモ−3−クロロ−1−メトキシ−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン(0.45g、1.096mmol、収率82%)を黄色固体として得た。
実施例16(手順P)
Figure 2013522304
中間体15、15Aおよび15Bの合成の別法
段階1:(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)亜鉛(II)クロライドの溶液に(0.5MのEtO中溶液;670mL、335mmol)0℃で、7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン(55g、167mmol)のTHF(30mL)中溶液を滴下した。得られた反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液で反応停止し、EtOAcで抽出した。有機抽出液をNaSOで脱水し、減圧下に濃縮して、2−(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5−ヒドロキシ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸tert−ブチル(66.0g、148mmol、収率89%)を黄色固体として得た。
段階2:2−(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5−ヒドロキシ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸tert−ブチル(66g、148mmol)のTHF(200mL)中溶液を冷却して−78℃とし、次に水素化ジイソブチルアルミニウム(1.0MのTHF中溶液;180mL、180mmol)を滴下した。得られた反応混合物を冷却して0℃とし、2時間撹拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液で反応停止し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、減圧下に濃縮した。得られた残留物をクロマトグラフィー(0%から50%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オール(48g、128mmol、収率86%)を明黄色固体として得た。
段階3:7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オール(48g、128mmol)のTHF(58mL)中溶液にアジドトリメチルシラン(34.0mL、256mmol)および三フッ化ホウ素・ジエチルエーテラート(31.6mL、256mmol)を加えた。反応混合物を加熱して60℃として15時間経過させた。追加のアジドトリメチルシラン(34.0mL、256mmol)および三フッ化ホウ素・ジエチルエーテラート(31.6mL、256mmol)を加え、加熱を3時間続けた。反応混合物を飽和NaHCO水溶液で反応停止し、EtOAcで抽出した。有機相を分離し、NaSOで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(0%から30%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、2−(5−アジド−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)エタノール(41g、103mmol、収率80%)を淡黄色固体−泡状物として得た。
段階4:LAH(1.0Mのテトラヒドロフラン中溶液;90mL、90mmol)のTHF(50mL)中溶液に室温で、2−(5−アジド−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)エタノール(24g、60.1mmol)のTHF(150mL)中溶液を滴下した。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を硫酸ナトリウム・10水和物で反応停止し、30分間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下に濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(0%から50%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、2−(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)エタノール(16.5g、44.2mmol)を無色油状物として得た。
段階5:2−(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)エタノール(13g、34.8mmol)のEtOH(50mL)中溶液に酢酸ナトリウム(5.71g、69.6mmol)を加え、次に臭化シアン(3.0M DCM中溶液;13.92mL、41.8mmol)を滴下した。得られた混合物を室温で5日間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、水で洗浄し、DCMで抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、減圧下に濃縮し、トルエンで共沸脱水した。得られた残留物をDCMに溶かし、TFA(40mL)を溶液に加えた。得られた混合物を室温で30分間撹拌した。混合物を飽和NaHCO水溶液で注意深く反応停止し、DCMで抽出した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、減圧下に濃縮した。得られた残留物をクロマトグラフィー(0%から3%MeOH/DCM)によって精製して、7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン(6.2g、15.55mmol、収率44.7%)を明黄色固体として得た。
段階6:中間体10に関して本明細書に記載のものと同様のキラル分離条件を用いて、ラセミ体7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミンから、中間体(R)−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン(15A)および(S)−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン(15B)を得た。
実施例17(手順Q)
Figure 2013522304
中間体17、17Aおよび17Bの合成
段階1:窒素雰囲気下に7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン(35g、107mmol)の脱水THF(210mL)中懸濁液を冷却して0℃とし、メチルマグネシウムブロマイド(3.0Mジエチルエーテル中溶液;107mL、320mmol)の脱水THF(70mL)中溶液を10分間かけて滴下漏斗によって加えた。添加完了後、内部温度を30℃以下に維持しながら飽和NHCl水溶液(125mL)を撹拌反応混合物にゆっくり加えた。水を加え、混合物をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水してから減圧下に濃縮して、7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5−メチル−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オール(34.33g、100mmol)を得た。
段階2:7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5−メチル−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オール(50g、145mmol)のTHF(300mL)中溶液にHCl/ジオキサン(4M、19.95mL、80mmol)を加えた。反応液を加熱して50℃として16時間経過させた。反応液を冷却して室温とし、KCO(30.1g、218mmol)を加えた。反応混合物を30分間撹拌してから濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた粗取得物をDCMで洗浄した。固体を濾過によって回収して、7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5−メチレン−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン(33.0g、101mmol、収率69.6%)を得た。
段階3:7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5−メチレン−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン(33g、101mmol)のTHF(450mL)中溶液に、水(69.2mL)、ヨウ素(51.3g、202mmol)および銀(II)オキサイド(46.8g、202mmol)の順で室温で加えた。反応混合物を10分間室温で撹拌してからKCO(41.9g、303mmol)を加えた。30分後、反応混合物をEtOAcで希釈し、セライト層で濾過した。フィルターケーキを追加のEtOAcで洗浄した。合わせた濾液を減圧下に濃縮し、その時点で白色固体が沈殿した。固体を濾過した。濾液を減圧下にさらに濃縮して残留物を得て、それをエーテルで磨砕して白色沈殿を得た。固体を濾過し、最初の固体と合わせ、真空乾燥して、7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,2′−オキシラン](23.56g、68.8mmol)を得た。
段階4:7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,2′−オキシラン](23.5g、68.6mmol)のDMF(600mL)中溶液にアジドトリメチルシラン(54.6mL、412mmol)を加えた。反応混合物を室温で6時間撹拌した。追加のアジドトリメチルシラン(54.6mL、412mmol)を加え、反応液を室温で18時間撹拌した。反応混合物をEtOAcおよび水で希釈した。有機層を分離し、飽和LiCl水溶液およびブラインの順で洗浄し、次に硫酸ナトリウムで脱水した。溶液を減圧下に濃縮して、(5−アジド−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)メタノール(26.12g、67.7mmol、収率99%)を得た。
段階5:(5−アジド−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)メタノール(25.1g、65.1mmol)のTHF(500mL)中溶液を冷却して−10℃とし、滴下漏斗によって1.5時間の期間をかけてLAHの溶液(1.0MのTHF中溶液;65.1mL、65.1mmol)を滴下した。添加完了後、反応混合物を−10℃でさらに20分間撹拌した。反応混合物を、飽和酒石酸カリウムナトリウム水溶液(60mL)を滴下することで反応停止した。反応液を水およびEtOAcで希釈した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧下に除去して、(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)メタノール(21.74g、60.5mmol、収率93%)を得た。
段階6:三頸RBFに(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)メタノール(20.7g、57.6mmol)およびTHF(10mL)を入れた。フラスコに2個の滴下漏斗を取り付け、それらにそれぞれリチウムtert−ブトキシド溶液(1.0MのTHF中溶液;98mL、98mmol)およびブロモアセトニトリル(6.82mL、98mmol)のTHF(10mL)中溶液を入れた。その二つの溶液を同時に撹拌溶液に環境温度で3時間の期間をかけて加えた。添加完了した時点で、滴下漏斗にそれぞれリチウムtert−ブトキシド溶液の1.0MのTHF中溶液(98mL、98mmol)およびブロモアセトニトリル(6.82mL、98mmol)のTHF(10mL)中溶液を再充填した。その二つの溶液を撹拌溶液に同時に環境温度で3時間の期間をかけて加えた。飽和塩化アンモニウム水溶液で反応停止し、16時間撹拌した。反応液を水およびEtOAcで希釈した。有機層を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶液を減圧下に濃縮し、得られた黒色固体をエーテルで磨砕し、濾過して褐色沈殿を得た。濾液をさらに濃縮し、クロマトグラフィー(50%から100%EtOAc/ヘキサン)によって精製した。磨砕とクロマトグラフィーによる精製によって得られた固体を合わせて、2−((5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)メトキシ)アセトニトリル(17.9g、44.9mmol)を得た。
段階7:トリメチルアルミニウムの溶液(2.0Mのトルエン中溶液;7.32mL、14.64mmol)を、室温で窒素雰囲気下に2−((5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)メトキシ)アセトニトリル(3.89g、9.76mmol)のDCE(14.00mL)中懸濁液に滴下した。添加完了後、反応混合物を加熱して70℃として10分間経過させた。反応混合物を冷却して室温とし、飽和酒石酸カリウムナトリウム水溶液で反応停止した。反応混合物を1時間高撹拌してから、EtOAcおよび水で希釈した。有機層を分離し、水層を追加のEtOAcで2回洗浄した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。DCMおよびEtOAcを残留物に加え、得られた溶液を濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、クロマトグラフィー(20%から70%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(中間体7、1.539g、3.86mmol、37%)を得た。
段階8:中間体10に関して本明細書に記載のものと同様のキラル分離条件を用いてラセミ体7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンから、中間体(R)−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(17B)および(S)−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(17A)を得た。
実施例18(手順R)
Figure 2013522304
中間体18、18Aおよび18Bの合成
段階1:滴下漏斗および還流冷却管を取り付けた三頸RBFに、亜鉛末(37.9g、580mmol)およびジエチルエーテル(300mL)を入れた。撹拌懸濁液に室温で、臭素(1.544mL、29.0mmol)を滴下した。5分後、2−ブロモ酢酸エチル(32.3mL、290mmol)を、1時間の期間をかけて滴下漏斗によって滴下した。反応混合物を1時間加熱還流した。7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン(30g、97mmol)を1回で加え、次にTHF(200mL)を加えた。40℃で10分間撹拌後、反応混合物を冷却して室温とし、飽和塩化アンモニウム水溶液(250mL)で反応停止した。反応混合物を1時間撹拌してから、EtOAcで希釈し、セライト層によって濾過した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、MgSOで脱水した。溶液を減圧下に濃縮して、2−(7−ブロモ−3−クロロ−5−ヒドロキシ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸エチル(40.3g)を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階2:2−(7−ブロモ−3−クロロ−5−ヒドロキシ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸エチル(38.5g、97mmol)のトルエン(400mL)中溶液に、窒素雰囲気下にアジドトリメチルシラン(38.4mL、290mmol)と次にトリフルオロホウ酸(ジエチルオキソニオ)(24.48mL、193mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をMeOH(200mL)で反応停止し、EtOAcで希釈した。有機相を分離し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下に濃縮して、2−(5−アジド−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸エチル(40.82g)を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階3:2−(5−アジド−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸エチル(40.82g、96mmol)のTHF(400mL)中溶液を、窒素雰囲気下に冷却して0℃とした。LAHの溶液(1.0M THF中溶液;116mL、116mmol)を0℃で90分の期間をかけて滴下した。添加完了したら、反応混合物を昇温させて室温とし、さらに10分間撹拌した。反応混合物を硫酸ナトリウム・10水和物(50g)で反応停止し、室温で20分間撹拌した。セライトを反応混合物に加え、懸濁液を濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、粗残留物をクロマトグラフィー[1%から2%(2Mアンモニア/MeOH)/DCM]によって精製して2−(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)エタノール(17.3g、48.6mmol、収率50.5%)を得た。
段階4:2−(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)エタノール(0.782g、2.199mmol)のTHF(15.27mL)中溶液にベンゾイルイソチオチアネート(0.325mL、2.419mmol)を室温で加えた。反応混合物を30分間撹拌し、その後に反応液を減圧下に濃縮して乾固させた。残留物をACN(15.27mL)およびトリエチルアミン(0.031mL、0.220mmol)に溶かし、ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.476g、2.309mmol)を連続して加えた。反応混合物を加熱して80℃として2時間経過させた。反応混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮して乾固させた。得られた残留物をMeOH(15.27mL)およびTHF(3.05mL)に懸濁させた。NaOHの溶液(1.0Mの水溶液;10.67mL、11.0mmol)を加え、反応混合物を加熱して70℃として3時間経過させた。反応混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。得られた残留物をEtOAcに溶かし、水およびブラインで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をクロマトグラフィー[1%から5%(2Mアンモニア/MeOH)/DCM]で精製して、7−ブロモ−3−クロロ−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン(中間体10、0.492g、1.293mmol、収率58.8%)を得た。
段階5:中間体10に関して本明細書に記載のものと同様のキラル分離条件を用いてラセミ体7−ブロモ−3−クロロ−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミンから、中間体(R)−7−ブロモ−3−クロロ−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン(18A)および(S)−7−ブロモ−3−クロロ−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン(18B)を得た。
実施例19(手順S)
Figure 2013522304
中間体19の合成
段階1:7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン(3000mg、9.66mmol)のTHF(70mL)中溶液を、窒素雰囲気下に冷却して−30℃とした。イソプロペニルマグネシウムブロマイド、(0.5M THF中溶液;48.3mL、24.15mmol)を滴下した。反応混合物を−30℃で30分間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、次にEtOAcを加えた。有機相を分離し、MgSOで脱水した。溶媒を減圧下に除去して、生成物を明黄色固体として得た(3.2g)。生成物を段階それ以上精製せずに次の反応に用いた。
段階2:7−ブロモ−3−クロロ−5−(プロプ−1−エン−2−イル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オール(3.2g、9.08mmol)のTHF(80mL)中溶液に、窒素雰囲気下に室温でボラン−THF錯体の溶液(1.0MのTHF中溶液;72.6mL、72.6mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。水(10mL)を加え、次に2M NaOH(15mL)を加えた。次に、過酸化水素(35重量%のHO中溶液;22.25mL、726mmol)をゆっくり加えた。EtOを加え、次に水を加えた。有機相を分離し、ブラインで洗浄し、MgSOで脱水した。溶媒を減圧下に除去し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(5%から30%EtOAc/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物7−ブロモ−3−クロロ−5−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オール(2.53g、6.83mmol、収率75%)を白色固体として単離した(ジアステレオマーの1:1混合物)。
段階3:アジドトリメチルシラン(1.432mL、10.79mmol)および三フッ化ホウ素・エーテラート(1.368mL、10.79mmol)を、その順に7−ブロモ−3−クロロ−5−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オール(2000mg、5.40mmol)のTHF(50mL)中溶液に加えた。反応混合物を加熱して66℃とした。12時間の反応時間後、追加のアジドトリメチルシラン(1.432mL、10.79mmol)および三フッ化ホウ素・エーテラート(1.368mL、10.79mmol)を加え、反応混合物の加熱を65℃で続けた。24時間の反応時間後、追加のアジドトリメチルシラン(1.432mL、10.79mmol)および三フッ化ホウ素・エーテラート(1.368mL、10.79mmol)を加え、反応混合物の加熱を65℃で続けた。32時間の反応時間後、反応混合物を冷却して室温とし、飽和重炭酸水溶液を注意深く加え、次にEtOAcを加えた。有機相を分離し、MgSOで脱水した。溶媒を減圧下に除去し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(10%から55%EtOAc/ヘキサン)によって精製した。2−(5−アジド−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)プロパン−1−オール(1.32g、純度85%)を白色固体として単離し、それ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階4:2−(5−アジド−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)プロパン−1−オール(1300mg、3.29mmol、純度85%)のTHF(10mL)中溶液を、窒素雰囲気下に冷却して0℃とした。LAH(1.0M THF中溶液;3.61mL、3.61mmol)を滴下した。セライトおよびNaSO・10HOの混合物を加えた。反応混合物を濾過し、溶媒を減圧下に除去し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(10%から50%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、所望の生成物2−(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)プロパン−1−オール(0.85g、2.300mmol、収率70.0%)を白色固体として得た。
段階5:2−(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)プロパン−1−オール(0.85g、2.300mmol)のEtOH(10mL)中懸濁液に無水酢酸ナトリウム(0.377g、4.60mmol)を加え、次に臭化シアン(3.0MのCHCl中溶液;0.920mL、2.76mmol)を滴下した。懸濁液を室温で48時間撹拌した。追加の臭化シアン(0.8mL、0.6当量)およびNaOAc(180mg、1.0当量)を加えた。反応混合物を室温で3日間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、水で洗浄し、DCMで抽出した。合わせた有機層をMgSOで脱水し、トルエンで共沸脱水した。白色固体を得て、それをDCM(15mL)に懸濁させた。TFA(2mL)を滴下したら、反応混合物は透明および黄色となった。得られた混合物を室温で20分間撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、飽和NaHCO水溶液およびCHClを加えた。懸濁液を濾過し、7−ブロモ−3−クロロ−5′−メチル−56′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン(305mg)を白色固体として得た。濾液を分液漏斗に移し入れた。有機相を分離し、MgSOで脱水した。溶媒を減圧下に除去し、残留物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、追加の7−ブロモ−3−クロロ−5′−メチル−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン(300mg)を得た。
実施例20(手順T)
Figure 2013522304
中間体20、20Aおよび20Bの合成
段階1:7−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−オン(20g、61.9mmol)の2−メチル−THF(300mL)中懸濁液に、(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)亜鉛(II)クロライドの溶液(0.5M EtO中溶液;186mL、93mmol)を室温で加えた。混合物を室温で10分間撹拌し、加熱して45℃として1時間経過させた。反応混合物を冷却して室温とし、飽和NHCl水溶液(150mL)および水(100mL)で反応停止した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、セライト層で濾過した。溶媒を減圧下に除去して黄色様固体として得て、それをベンゼン(200mL)に溶かした。アジドトリメチルシラン(12.30mL、93mmol)を加え、反応混合物を冷却して5℃とした。三フッ化ホウ素・エーテラート(7.84mL、61.9mmol)を滴下した。MeOH(5mL)および飽和NaHCO水溶液(100mL)を加えることで、反応混合物を反応停止した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、セライトで濾過し、減圧下に濃縮して黄色残留物を得て、それをTHF(300mL)に溶かした。溶液を冷却して0℃とし、LAH(1MのTHF中溶液;93mL、93mmol)をこの温度で滴下した。反応混合物を昇温させて室温とし、硫酸ナトリウム・10水和物(20g)を加えることで反応停止した。。反応混合物を室温で2時間撹拌し、セライトで濾過した。フィルターケーキをEtOAcで2回洗浄した。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をクロマトグラフィー5%から50%[DCM/MeOH/NHOH(90:10:1)]/DCMによって精製して、2−(9−アミノ−7−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)エタノール(10.99g、29.8mmol)を得た。
段階2:2−(9−アミノ−7−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)エタノール(7.17g、19.47mmol)のTHF(100mL)中溶液に、4−ニトロベンゾイルイソチオチアネート(4.26g、20.45mmol)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。EDC(5.60g、29.2mmol)およびTEA(0.543mL、3.89mmol)をその順で加え、反応混合物を加熱して70℃として1時間経過させた。反応混合物を冷却して室温とし、水(50mL)を加えた。反応混合物を1時間撹拌したところ、その時点で沈殿が生成し、それを濾過し、水およびMeOHで洗浄した。固体を乾燥して、N−(7′−ブロモ−4′−フルオロ−2′−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−イル)−4−ニトロベンズアミド(6.0g、11.06mmol、収率56.8%)を得た。
段階3:N−(7′−ブロモ−4′−フルオロ−2′−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−イル)−4−ニトロベンズアミド(6.0g、11.06mmol)のメタノール(60mL)中懸濁液を加熱して65℃とした。NaOH(2M溶液)(48.7mL、97mmol)を加え、得られた混合物を加熱して65℃として4時間経過させた。反応混合物を減圧下に濃縮し、沈殿を濾過し、水で2回洗浄し、乾燥して、7′−ブロモ−4′−フルオロ−2′−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン(3.90g、9.92mmol、収率50.9%)を白色固体として得た。
段階4:中間体10に関して本明細書に記載のものと同様のキラル分離条件を用いてラセミ体7′−ブロモ−4′−フルオロ−2′−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミンから、中間体(R)−7′−ブロモ−4′−フルオロ−2′−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン(20A)および(S)−7′−ブロモ−4′−フルオロ−2′−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン(20B)を得た。
実施例21(手順U)
Figure 2013522304
中間体21の合成
バイアルに(S)−7−ブロモ−3−クロロ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(中間体1B、1.0g、2.63mmol)およびDMSO(13.14mL)を入れた。ナトリウムメトキシド(0.710g、13.14mmol)を加え、反応混合物を加熱して80℃として2.5時間経過させた。反応混合物を冷却して室温とし、飽和塩化アンモニウム水溶液で反応停止した。水およびEtOAcを加え、有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(0%から100%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(S)−7−ブロモ−3−メトキシ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(実施例21A;0.611g、1.624mmol、収率61.8%)を黄色固体として得た。
実施例22(手順V)
Figure 2013522304
中間体22の合成
段階1:臭素(0.072mL、1.4mmol)を亜鉛末(1.41g、21.57mmol)のジエチルエーテル(25mL)中懸濁液に室温で加えた。5分後、10分間の期間をかけて2−ブロモ酢酸エチル(1.202mL、10.8mmol)を滴下し、反応混合物を2時間加熱還流した。7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン(2g、6.44mmol)を1回で加え、次にTHF(25.00mL)を加え、反応混合物を30分間加熱還流した。反応混合物を飽和NHCl水溶液(20mL)および水(20mL)で反応停止し、室温で30分間撹拌した。溶液を濾過し、有機相を分離した。溶媒を減圧下に除去して、2−(7−ブロモ−3−クロロ−5−ヒドロキシ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸エチル(2.5g、6.27mmol、収率97%)を得た。
段階2:2−(7−ブロモ−3−クロロ−5−ヒドロキシ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸エチル(20g、50.2mmol)のトルエン(300mL)中溶液に、アジドトリメチルシラン(19.93mL、151mmol)と次にトリフルオロホウ酸(ジエチルオキソニオ)(12.72mL、100mmol)を加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物をMeOH(200mL)で反応停止し、EtOAcで希釈した。有機相を分離し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下に濃縮して、2−(5−アジド−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸エチル(21g、49.6mmol、収率99%)を得た。
段階3:2−(5−アジド−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸エチル(47g、111mmol)のTHF(600mL)中溶液を、窒素雰囲気下に冷却して0℃とした。LAHの溶液(1.0MのTHF中溶液;133mL、133mmol)を0℃で滴下した。添加完了したら、反応混合物を昇温させて室温とし、さらに10分間撹拌した。反応混合物を硫酸ナトリウム・10水和物(50g)で反応停止し、室温で1時間撹拌した。懸濁液をセライトで濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、冷DCM/ヘプタンからの再結晶によって粗残留物を精製して、2−(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)エタノール(16g、45.0mmol、収率40.6%)を得た。
段階4:2−(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)エタノール(2.8g、7.87mmol)および4−ニトロベンゾイルイソチオチアネート(1.639g、7.87mmol)のTHF(100mL)中の反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮して、N−(7−ブロモ−3−クロロ−5−(2−ヒドロキシエチル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イルカルバモチオイル)−4−ニトロベンズアミド(5g、8.87mmol)を得た。
段階5:1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロプ−1−エン−1−アミン(2.84mL、21.28mmol)をN−((7−ブロモ−3−クロロ−5−(2−ヒドロキシエチル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)カルバモチオイル)−4−ニトロベンズアミド(12g、21.28mmol)のDCM(200mL)中溶液に加えた。反応混合物を室温で8時間撹拌し、次に減圧下に濃縮してそれの最初の体積の約50%とした。冷却すると沈殿が生成し、それを濾過し、DCMで洗浄し、次に真空乾燥して、N−(7−ブロモ−3−クロロ−56′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]チアジン]−2′−イル)−4−ニトロベンズアミド塩酸塩(10.5g、18.03mmol、収率85%)をオフホワイト固体として得た。
段階6:2N NaOH溶液(24.47mL、48.9mmol)を、N−(7−ブロモ−3−クロロ−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]チアジン]−2′−イル)−4−ニトロベンズアミド塩酸塩(9.5g、16.32mmol)のMeOH(250mL)中溶液に加えた。反応混合物を加熱して65℃として3時間経過させた。反応混合物を水(300mL)で希釈し、10分間撹拌し、濾過した。固体を水で洗浄し、真空乾燥して、7−ブロモ−3−クロロ−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]チアジン]−2′−アミン(3.9g、9.83mmol、収率60.3%)を得た。
実施例23(手順W)
Figure 2013522304
中間体23の合成
段階1:臭素(0.797mL、15.47mmol)を、亜鉛末(8.09g、124mmol)のジエチルエーテル(150mL)中懸濁液に室温で加えた。5分後、20分間の期間をかけて2−ブロモ酢酸エチル(6.86mL、61.9mmol)を滴下し、反応混合物を2時間加熱還流した。7−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−オン(10g、30.9mmol)を1回で加え、次にTHF(100mL)を加え、反応混合物を3時間加熱還流した。反応混合物を飽和NHCl水溶液(100mL)およびEtOAc(100mL)で反応停止し、室温で2時間撹拌した。溶液を濾過し、有機相を分離した。溶媒を減圧下に除去して、2−(7−ブロモ−4−フルオロ−9−ヒドロキシ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)酢酸エチル(12.7g、30.9mmol、収率100%)を得た。
段階2:2−(7−ブロモ−4−フルオロ−9−ヒドロキシ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)酢酸エチル(1.0g、2.432mmol)のトルエン(25mL)中溶液にアジドトリメチルシラン(0.560g、4.86mmol)を加えた。溶液を冷却して0℃とし、トリフルオロホウ酸(ジエチルオキソニオ)(0.308mL、2.432mmol)を滴下した。混合物を室温で終夜撹拌した。溶液をMeOH(10mL)で反応停止し、EtOAcで希釈した。有機相を分離し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄し、濃縮して、粗2−(9−アジド−7−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)酢酸エチル(1g、2.292mmol、収率94%)を得た。
段階3:2−(5−アジド−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸エチル(13.5g、30.9mmol)のTHF(200mL)中溶液を、窒素雰囲気下に冷却して0℃とした。中溶液LAH(1.0MのTHF中溶液;37.1mL、37.1mmol)を0℃で滴下した。10分後、反応混合物を硫酸ナトリウム・10水和物(20g)で反応停止し、室温で5分間撹拌した。懸濁液を濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、粗残留物をカラムクロマトグラフィー[10%から100%90/10/1(DCM/MeOH/アンモニア)/DCM]によって精製して、2−(9−アミノ−7−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)エタノール(8.8g、23.90mmol)を得た。
段階4:2−(9−アミノ−7−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)エタノール(8.8g、23.90mmol)およびベンゾイルイソチオチアネート(3.22mL、23.90mmol)のTHF(200mL)中反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮して、N−((7−ブロモ−4−フルオロ−9−(2−ヒドロキシエチル)−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)カルバモチオイル)ベンズアミド(12.7g、23.90mmol)を得た。
段階5:1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロプ−1−エン−1−アミン(2.012mL、15.05mmol)をN−((7−ブロモ−4−フルオロ−9−(2−ヒドロキシエチル)−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)カルバモチオイル)−ベンズアミド(8g、15.05mmol)のDCM(3mL)中溶液に加えた。反応混合物を室温で8時間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液で反応停止し、10分間撹拌した。有機層を分離し、減圧下に濃縮して、粗N−(7′−ブロモ−4′−フルオロ−2′−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9′−キサンテン]−2−イル)ベンズアミド(7.7g、15.00mmol、収率100%)を得た。
段階6:2N水酸化リチウムの溶液(22.50mL、45.0mmol)をN−(7′−ブロモ−4′−フルオロ−2′−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9′−キサンテン]−2−イル)ベンズアミド(7.7g、15.00mmol)のMeOH(250mL)中溶液に加えた。反応混合物を加熱して65℃として3時間経過させた。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出液を減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー[0%から70%[90/10/1(DCM/MeOH/アンモニア)]/DCM]によって精製して、7′−ブロモ−4′−フルオロ−2′−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9′−キサンテン]−2−アミンをラセミ体混合物として得た(2g、2.443mmol、収率32%)。
実施例24(手順X)
Figure 2013522304
中間体24の合成
段階1:テトラエトキシチタン(3.40g、14.93mmol)のTHF(16.58mL)中懸濁液に3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−オン(2.00g、4.98mmol)を加えた。懸濁液を冷却して0℃とし、(2−エトキシ−2−オキソエチル)亜鉛(II)ブロマイド(149mL、14.93mmol)を滴下した。反応混合物を昇温させて室温とし、1時間撹拌した。反応混合物を半飽和NaHCO水溶液(20mL)で反応停止し、30分間撹拌した。溶液をセライト層で濾過し、フィルターケーキをEtOAcで洗った。有機層を分離し、減圧下に濃縮して、2−(3−ブロモ−5−ヒドロキシ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸エチルを黄色様固体として得た。
段階2:アジドトリメチルシラン(1.102mL、8.32mmol)を2−(3−ブロモ−5−ヒドロキシ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸エチル(2.33g、4.75mmol)のトルエン(31.7mL)中懸濁液に加えた。反応混合物を冷却して0℃とし、トリフルオロホウ酸(ジエチルオキソニオ)(0.753mL、5.94mmol)をゆっくり加えた。反応混合物を昇温させて室温とした。30分後、反応混合物をMeOH(5mL)と次に飽和NaHCO水溶液(10mL)で反応停止した。反応混合物をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧下に除去して、2−(5−アジド−3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸エチルを黄色固体として得た。
段階3:2−(5−アジド−3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸エチル(2.10g、4.08mmol)のTHF(40.8mL)中溶液を冷却して−78℃とし、それにLAH(1MのTHF中溶液;6.12mL、6.12mmol)をゆっくり加えた。反応混合物を−78℃で15分間撹拌し、反応混合物を昇温させて室温とし、さらに30分間撹拌した。反応混合物を冷却して0℃とし、硫酸ナトリウム・10水和物(2.90g、20.38mmol)で反応停止し、20分間撹拌した。溶液をセライト層で濾過し、フィルターケーキを10%MeOH/DCMで溶離し、濾液を濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0%から25%EtOAc/CHCl)によって精製して、2−(5−アミノ−3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)エタノールを黄色固体として得た。
段階4:2−(5−アミノ−3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)エタノール(0.930g、2.080mmol)のTHF(20.80mL)中溶液を冷却して0℃とし、固体の4−ニトロベンゾイルイソチオチアネート(0.442g、2.122mmol)を加えた。反応混合物を0℃で20分間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮して、N−((3−ブロモ−5−(2−ヒドロキシエチル)−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)カルバモチオイル)−4−ニトロベンズアミドを黄色固体として得た。
段階5:1−クロロ−n,n,2−トリメチル−1−プロペニルアミン(0.556mL、4.16mmol)をN−((3−ブロモ−5−(2−ヒドロキシエチル)−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)カルバモチオイル)−4−ニトロベンズアミド(1.363g、2.080mmol)のCHCl(7mL)中溶液に0℃で加えた。反応混合物を昇温させて室温とし、2時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液(5mL)で反応停止し、10%MeOH/DCMおよび水5mLでさらに希釈し、N−(3−ブロモ−7−ヨード−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]チアジン]−2′−イル)−4−ニトロベンズアミドをピンク固体として回収した。
段階6:N−(3−ブロモ−7−ヨード−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]チアジン]−2′−イル)−4−ニトロベンズアミド(0.906g、1.422mmol)および水酸化リチウム水和物(0.179g、4.27mmol)のMeOH(28.4mL)中懸濁液を3時間加熱還流した。溶媒を減圧下に除去して、3−ブロモ−7−ヨード−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]チアジン]−2′−アミンをピンク固体として得た。
段階7:3−ブロモ−7−ヨード−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]チアジン]−2′−アミン(694mg、1.422mmol)のジオキサン(7mL)中懸濁液を撹拌したものに、飽和NaHCO水溶液(7.6mL、7.11mmol)およびboc無水物(3.3mL、14.22mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(50mL)と水(20mL)との間で分配した。水層を分離し、EtOAcで抽出した(10mLで1回)。合わせた有機抽出液をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0%から25%EtOAc/CHCl)によって精製して、tert−ブチル(3−ブロモ−7−ヨード−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]チアジン]−2′−イル)カーバメートを黄色固体として得た。
実施例25(手順Y)
Figure 2013522304
中間体25の合成
段階1:3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−オン(6.0g、14.93mmol)をTHF(150mL)に取った。無希釈のテトラエトキシチタン(9.29mL、44.8mmol)を加えた。(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)亜鉛(II)クロライドのエーテル溶液(0.5M、62.7mL、31.3mmol)をカニューレを介して加えた。反応液を0℃で30分間撹拌し、昇温させて室温とし、30分間撹拌した。過剰の有機亜鉛試薬を0℃で半飽和ブライン250mLによって反応停止した。混合物をセライトで濾過し、固体をEtOAc(700mL)で洗った。得られた濾液の有機層を分離し、飽和ブライン(50mL)でさらに抽出し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。粗2−(3−ブロモ−5−ヒドロキシ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸tert−ブチル(7.8g)をそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階2:1リットルフラスコにおいて、2−(3−ブロモ−5−ヒドロキシ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸tert−ブチル(7.8g、15.05mmol)をトルエン(100mL)に懸濁させた。無希釈のアジドトリメチルシラン(2.99mL、22.58mmol)を加えた。混合物を冷却して0℃とし、BF−エーテラート(2.098mL、16.56mmol)を加えた。混合物を氷浴で自然に昇温させた。2時間後、混合物をMeOH(3mL)と次に半飽和NaHCO水溶液(100mL)で反応停止した。残留物を10%MeOH−EtOAc(200mLで3回)で抽出した。有機層を合わせ、飽和ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。粗2−(5−アジド−3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸tert−ブチルをそれ以上精製せずに次の段階で用いた(7.27g)。
段階3:1リットルフラスコにおいて、2−(5−アジド−3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸tert−ブチル(7.27g、13.38mmol)をTHF(100mL)に懸濁させ、その懸濁液を冷却して0℃とした。LAHのTHF中溶液(1M、20.08mL、20.08mmol)を加えた。30分後、水(0.75mL)、4M NaOH水溶液(2.2mL)および水(0.75mL)を注意深く加えることで、反応混合物を反応停止した。混合物をセライトで濾過し、THF(60mL)で洗い、次にEtOAc(150mL)で洗った。合わせた濾液を濃縮した。残留物を、EtN(40mL)によって失活させておいたシリカゲル(400mL)で、100:100:1EtOAc−ヘキサン−EtNを用いて精製して、2−(5−アミノ−3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)エタノール(2.24g)を得た。
段階4:250mLフラスコにおいて、2−(5−アミノ−3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)エタノール(2.24g、5.01mmol)をTHF(30mL)に溶かした。ベンゾイルイソチオチアネート(0.607mL、4.51mmol)を加えた。1時間後、混合物を濃縮した。残留物をACN(30mL)に取り、触媒量のTEA(0.069mL、0.501mmol)を加え、次にDCC(1.137g、5.51mmol)を加えた。水冷冷却管を取り付け、溶液を80℃の油浴で2時間撹拌した。反応液を濃縮した。残留物を段階それ以上精製せずに次の段階に直接用いた。
段階5:150mLの密閉式容器において、上記の手順からの粗N−(3−ブロモ−7−ヨード−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−イル)ベンズアミドを1:1THF−MeOH(12mL)に溶かした。NaOH水溶液(12.04mL、30.1mmol)を加えた。容器を密閉し、90℃の油浴で加熱した。2時間後、反応液を濃縮して、ほとんどのTHFおよびMeOHを除去した。水系残留物を水(35mL)で希釈し、水層を5%MeOH−dcmで抽出した(100mLで3回)。有機層を合わせ、希ブライン(35mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物を、3%MeOH−dcmを用いてシリカゲル(300mL)によって精製して、中間体25(3−ブロモ−7−ヨード−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン)(1.99g)を得た。MS(m/z)472/474(M+H)
実施例26(手順Z)
Figure 2013522304
中間体26、26Aおよび26Bの合成
段階1:150mLの密閉式フラスコにおいて、炭酸カリウム(1.557g、11.27mmol)、3−ブロモ−7−ヨード−56′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン
(中間体251.97g、4.17mmol)、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(0.441g、3.13mmol)およびPdCl−dppf−dcm(0.225g、0.275mmol)をジオキサン(18mL)および水(6mL)に懸濁させた。容器にアルゴンを吹き込み、それを密閉し、85℃の油浴で2時間加熱した。反応液を濃縮してほとんどのジオキサンを除去した。水系残留物を希ブライン(50mL)でさらに希釈し、水相を10%MeOH−DCMで抽出した(100mLで3回)。有機層を合わせ、希ブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をにクロマトグラフィー(4%MeOH/DCM)よって精製して、(3−ブロモ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン)(1.03g)を得た。MS(m/z)441/443(M+H)
段階2:中間体10に関して本明細書に記載のものと同様のキラル分離条件を用いてラセミ体(3−ブロモ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン)から、中間体((S)−3−ブロモ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン)(中間体26A、350mg)およびそれのエナンチオマー((R)−3−ブロモ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン(中間体26B、500mg)を得た。MS(m/z)441/443(M+H)
実施例27(手順ZZ)
Figure 2013522304
中間体27の合成
段階1:350mLの密閉式容器において、(S)−2′−ブロモ−7′−ヨード−5H−スピロ[オキサゾール−4,9′−キサンテン]−2−アミン(11.5g、25.2mmol)をAcOH(125mL)および水(31mL)に取った。容器を密閉し、140℃の油浴で14時間加熱した。反応液を濃縮してほとんどのAcOHを除去した。反応残留物を1M NaCO水溶液(250mL)中和した。残留物をセライトで濾過し、5%MeOH−DCM(800mL)で洗った。濾液の有機層を分離し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。粗(S)−2′−ブロモ−7′−ヨードスピロ[オキサゾリジン−4,9′−キサンテン]−2−オンをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階2:350mLの密閉式容器において、(S)−2′−ブロモ−7′−ヨードスピロ[オキサゾリジン−4,9′−キサンテン]−2−オン(11g、24.02mmol)を1:1MeOH−ジオキサン(160mL)に溶かした。水溶液KOH(5M、48.0mL、240mmol)を加えた。容器を密閉し、105℃の油浴に入れた。24時間後、反応液を濃縮してMeOHおよびほとんどのジオキサンを除去した。残留物を水(200mL)で希釈し、水相を5%MeOH−DCMで抽出した(200mLで4回)。有機層を合わせ、希ブライン(35mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(1.5%MeOH/DCM)によって精製して、(S)−(9−アミノ−2−ブロモ−7−ヨード−9H−キサンテン−9−イル)メタノール(3.84g、8.89mmol)を得た。
段階3:(S)−(9−アミノ−2−ブロモ−7−ヨード−9H−キサンテン−9−イル)メタノール(3.84g、8.89mmol)をTHF(200mL)に溶かした。溶液を冷却して0℃とし、TEA(1.425mL、10.22mmol)および2−クロロアセチルクロライド(0.707mL、9.07mmol)を加えた。反応を自然に昇温させて室温とした。14時間後、反応液を濃縮した。残留物を1M NaCO水溶液(50mL)に取り、水相を7.5%MeOH−DCMで抽出し(133mLで3回)。有機層を合わせ、1M NaCO水溶液(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をTHF(100mL)に溶かし、1M NaCO水溶液(15mL)を加えた。反応を濃縮した。残留物を5%MeOH−dcm(400mL)に取り、有機相を希ブライン(40mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して、粗(S)−N−(2−ブロモ−9−(ヒドロキシメチル)−7−ヨード−9H−キサンテン−9−イル)−2−クロロアセトアミドを得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階4:500mLフラスコにおいて、(S)−N−(2−ブロモ−9−(ヒドロキシメチル)−7−ヨード−9H−キサンテン−9−イル)−2−クロロアセトアミド(4.52g、8.89mmol)をt−アミルアルコール(125mL)に溶かした。カリウムt−ブトキシド(2.244g、20.00mmol)を加えた。14時間後、反応液を濃縮した。残留物を希NHC1水溶液(50mL)に取り、水相を5%MeOH−DCMで抽出した(133mLで3回)。有機層を合わせ、希ブライン(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。取得物を、30%EtOAc−ヘキサンを用いるシリカゲル(500mL)によって精製して、(S)−2′−ブロモ−7′−ヨードスピロ[モルホリン−3,9′−キサンテン]−5−オン(1.92g、4.07mmol)を得た。
段階5:250mLフラスコにおいて、(S)−2′−ブロモ−7′−ヨードスピロ[モルホリン−3,9′−キサンテン]−5−オン(1.483g、3.14mmol)をトルエン(30mL)に懸濁させた。ローソン試薬(0.794g、1.963mmol)を加えた。空冷冷却管を取り付け、反応容器を90℃の油浴に入れた。7時間後、反応液を濃縮した。それの後処理を行わずに、残留物をクロマトグラフィー(15%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(S)−2−ブロモ−7′−ヨードスピロ[モルホリン−3,9′−キサンテン]−5−チオン(1.25g、2.56mmol)を得た。
段階6:350mLの密閉式容器において、(S)−2′−ブロモ−7′−ヨードスピロ[モルホリン−3,9′−キサンテン]−5−チオン(1.25g、2.56mmol)をアンモニアのジオキサン中溶液(0.5M、61.5mL、30.7mmol)に溶かした。固体が溶解した後、塩化水銀(II)(1.043g、3.84mmol)を加えた。容器を密閉し、55℃の油浴に終夜入れた。反応液をセライトで濾過し、DCM(50mL)で洗った。混合物を濃縮してDCMを除去し、BocO(0.84g、3.84mmol)およびEt3N(0.535mL、3.84mmol)を加えた。1.5時間後、混合物を濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(15%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、純度の低い(S)−tert−ブチル2′−ブロモ−7′−ヨード−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−イルカーバメートを得た。
段階7:150mLの密閉式容器において、(S)−tert−ブチル2′−ブロモ−7′−ヨード−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−イルカーバメート(1.475g、2.58mmol)をdcm(10mL)に溶かし、2,2,2−トリフルオロ酢酸(1.989mL、25.8mmol)を加えた。容器を密閉し、50℃の油浴に入れた。2時間後、反応液を濃縮し、混合物を0.5M NaCO水溶液(15mL)で中和し、水相を5%MeOH−dcmで抽出した(33mLで3回)。有機層を合わせ、希ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(5.5%MeOH/DCM)によって精製して、(S)−2′−ブロモ−7′−ヨード−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(151mg、0.321mmol)を得た。MS(m/z)471/473(M+H)
実施例28
Figure 2013522304
中間体28および29の合成
段階1:手順ZZの段階1から4における同じ試薬および反応条件を用いて、(S)−2′−ブロモ−4′−フルオロ−7′−メトキシ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9′−キサンテン]−2−アミンを(S)−2′−ブロモ−4′−フルオロ−7′−メトキシオキシスピロ[モルホリン−3,9′−キサンテン]−5−オンに変換した。MS(m/z)394/396(M+H)
段階2:手順ZZの段階5から7における同じ試薬および反応条件を用いて、(S)−2′−ブロモ−4′−フルオロ−7′−メトキシスピロ[モルホリン−3,9′−キサンテン]−5−オンを(S)−2′−ブロモ−4′−フルオロ−7′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンに変換した。MS(m/z)93/395(M+H)
実施例29
Figure 2013522304
中間体30および31の合成
段階1:手順ZZの段階1から4における同じ試薬および反応条件を用いて、(S)−2′−ブロモ−7′−メトキシ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9′−キサンテン]−2−アミンを(S)−2′−ブロモ−7′−メトキシスピロ[モルホリン−3,9′−キサンテン]−5−オンに変換した。
段階2:手順ZZの段階5から7における同じ試薬および反応条件を用いて、(S)−2′−ブロモ−7′−メトキシスピロ[モルホリン−3,9′−キサンテン]−5−オンを(S)−2′−ブロモ−7′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンに変換した。MS(m/z)375/377(M+H)
実施例30(方法A1)
Figure 2013522304
(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(2−フルオロピリジン−4−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンの合成
段階1:バイアルに(S)−7−ブロモ−3−クロロ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(546.36mg、1.435mmol)、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(303mg、2.153mmol)、リン酸カリウム(914mg、4.31mmol)およびビス[ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン]ジクロロパラジウム(II)(50.8mg、0.072mmol)を入れた。バイアルにアルゴンを流し、ジオキサン(5383μL)および水(1794μL)を加えた。バイアルを密閉し、Biotage イニシエータマイクロ波リアクターにおいて90℃で20分間加熱した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機抽出液を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(0%から100%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(S)−3−クロロ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(510.4mg、純度95%)をオフホワイト固体として得た。
段階2:バイアルに(S)−3−クロロ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(104.72mg、0.264mmol)、2−フルオロピリジン−4−イルボロン酸(74.4mg、0.528mmol)、リン酸カリウム(168mg、0.792mmol)およびビス[ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン]ジクロロパラジウム(II)(9.34mg、0.013mmol)を入れた。バイアルにアルゴンを流し、ジオキサン(990μL)および水(330μL)を加えた。バイアルを密閉し、Biotage イニシエータマイクロ波リアクターにおいて110℃で30分間加熱した。混合物をEtOAcで抽出し(3回)、合わせた有機抽出液を減圧下に濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(30%から60%の90:10:1[DCM/MeOH/NHOH]混合物/DCM)によって精製して、(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(2−フルオロピリジン−4−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(90mg)を明黄色固体として得た。MS m/z=458.2[M+H]H NMR(400MHz、DMSO−d)δ=8.72(s、1H)、8.38(d、J=5.3Hz、1H)、8.26(td、J=1.4、3.2Hz、1H)、8.11(ddd、J=2.0、7.7、10.1Hz、1H)、8.00−7.87(m、2H)、7.75(s、1H)、7.64(td、=1.6、8.7Hz、1H)、7.57−7.47(m、2H)、7.41(d、J=8.4Hz、1H)、6.29(brs、2H)、4.45−4.20(m、2H)、3.68−3.47(m、2H)。
実施例31(方法A2)
Figure 2013522304
(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンの合成
段階1:2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(0.078g、0.556mmol)、PdCl(dppf)−CHCl(0.022g、0.026mmol)、(S)−3−ブロモ−7−ヨード−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンおよび炭酸カリウム(0.293g、2.118mmol)を入れたバイアルをジオキサン2.5mLおよび水1mLで処理した。バイアルにアルゴンを流し、密閉し、加熱して80℃として1時間経過させた。反応混合物をEtOAcで希釈し、MgSOで脱水し、減圧下に濃縮して、3−ブロモ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンを得た(0.309g、0.700mmol、収率132%)。この取得物をそれ以上精製せずに用いた。
段階2:Pd(PPh(0.079g、0.068mmol)、ヨウ化銅(I)(0.013g、0.068mmol)、18−クラウン−6(0.045g、0.170mmol)、フッ化カリウム(0.118g、2.040mmol)、トリメチル((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)シラン(0.229g、1.360mmol)および3−ブロモ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(0.300g、0.680mmol)を入れたバイアルをDMF 3mLで処理し、アルゴン下に密閉し、加熱して110℃として終夜経過させた。反応混合物を水(10mL)に注ぎ、EtOAcで抽出した(10mLで3回)。合わせた有機層をMgSOで脱水し、減圧下に濃縮した。カラムクロマトグラフィーによる粗残留物の精製[0%から50%(9:1DCM/MeOH)/DCM]によって、(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,31,4]オキサジン]−5′−アミンを得た(0.079g、0.094mmol、収率25.46%)。
実施例32(方法A3)
Figure 2013522304
(S)−3−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンの合成
段階1:バイアルに(S)−7−ブロモ−3−クロロ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(546.36mg、1.435mmol)、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(303mg、2.153mmol)、リン酸カリウム(914mg、4.31mmol)およびビス[ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン]ジクロロパラジウム(II)(50.8mg、0.072mmol)を入れた。バイアルにAr(ガス)を流し、ジオキサン(5383μL)および水(1794μL)をその順で加えた。バイアルを密閉し、Biotage イニシエータマイクロ波リアクターにおいて90℃で20分間加熱した。混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機抽出液を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(0%から100%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(S)−3−クロロ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(510.4mg、純度95%)をオフホワイト固体として得た。
段階2:バイアルに(S)−3−クロロ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(60.4mg、0.152mmol)、4,4−ジフルオロピペリジン塩酸塩(27.7mg、0.228mmol)およびX−Phosプレ触媒(25.2mg、0.030mmol)を入れた。バイアルにAr(ガス)を流し、セプタムでキャップを施した。リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1MのTHF中溶液)(533μL、0.533mmol)を室温で1回で加えた。30分後、反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機抽出液を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(30%の90:10:1[DCM/MeOH/NHOH]混合物/DCM)によって精製して、油状物43mgを得た。その油状物を逆相HPLC(15%から90%CHCN/HO(0.1%TFA含有))によってさらに精製した。生成物を含む分画を合わせ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。混合物をDCMで抽出した(3回)。合わせた有機抽出液を硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して、(S)−3−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンを白色固体として得た。MS m/z=482.1[M+H]H NMR(400MHz、DMSO−d)δ=8.23(td、J=1.5、4.8Hz、1H)、8.14(d、J=0.4Hz、1H)、8.07(ddd、J=1.9、7.5、10.3Hz、1H)、7.59−7.54(m、1H)、7.51−7.43(m、2H)、7.29(d、J=8.5Hz、1H)、6.72(s、1H)、6.14(brs、2H)、4.27−4.14(m、2H)、3.60(t、J=5.7Hz、4H)、3.47−3.38(m、2H)、2.09−1.96(m、4H)。
実施例33(方法A4)
Figure 2013522304
(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(ネオペンチルオキシ)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンの合成
段階1:バイアルに2,2−ジメチルプロパン−1−オール(100mg、1.130mmol)およびDMSO(1130μL)を入れた。水素化ナトリウム(鉱油中60%品;45.2mg、1.130mmol)を加えた。バイアルを100℃の油浴に5分間入れた。反応混合物を冷却して室温とし、(S)−7−ブロモ−3−クロロ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(86mg、0.226mmol)を1回で加えた。バイアルを密閉し、100℃の油浴で2時間加熱した。混合物を冷却して室温とし、水およびEtOAcで希釈した。ブラインを加え、層を分離した。水層をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機抽出液を硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(0%から100%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(S)−7−ブロモ−3−(ネオペンチルオキシ)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンを明黄色固体として得た。
段階2:バイアルに(S)−7−ブロモ−3−(ネオペンチルオキシ)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(51mg、0.118mmol)、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(33.2mg、0.236mmol)、リン酸カリウム(75mg、0.354mmol)およびビス[ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン]ジクロロパラジウム(II)(4.18mg、5.90μmol)を入れた。バイアルにAr(ガス)を流し、ジオキサン(442μL)および水(147μL)をその順で加えた。バイアルを密閉し、Biotage イニシエータマイクロ波リアクターにおいて90℃で20分間加熱した。混合物をEtOAcで抽出し(3回)、合わせた有機抽出液を濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(30%の90:10:1[DCM/MeOH/NHOH]混合物/DCM)によって精製して、(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(ネオペンチルオキシ)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(46.23mg)をオフホワイト固体として得た。MS m/z=449.2[M+H]
H NMR(400MHz、DMSO−d)δ=8.23(td、J=1.5、4.8Hz、1H)、8.14−8.01(m、2H)、7.65−7.54(m、1H)、7.53−7.43(m、2H)、7.31(d、J=8.4Hz、1H)、6.64(s、1H)、6.16(brs、2H)、4.33−4.13(m、2H)、3.99−3.84(m、2H)、3.53−3.36(m、2H)、1.02(brs、9H)。
実施例34(方法A5)
Figure 2013522304
(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンの合成
段階1:バイアルに(S)−7−ブロモ−3−クロロ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(546.36mg、1.435mmol)、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(303mg、2.153mmol)、リン酸カリウム(914mg、4.31mmol)およびビス[ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン]ジクロロパラジウム(II)(50.8mg、0.072mmol)を入れた。バイアルにAr(ガス)を流し、ジオキサン(5383μL)および水(1794μL)をその順で加えた。バイアルを密閉し、Biotage イニシエータマイクロ波リアクターにおいて90℃で20分間加熱した。混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機抽出液を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製して(0%から100%EtOAc/ヘキサン)、(S)−3−クロロ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(510.4mg)を約5%のビス−カップリング副生成物を含むオフホワイト固体として得た。
段階2:バイアルに(S)−3−クロロ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(79.05mg、0.199mmol)、3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イルボロン酸(76mg、0.598mmol)、ビス[ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン]ジクロロパラジウム(II)(7.05mg、9.96μmol)およびリン酸カリウム(127mg、0.598mmol)を入れた。ジオキサン(747μL)および水(249μL)を加え、バイアルを密閉し、Biotage イニシエータマイクロ波リアクターにおいて110℃で30分間加熱した。混合物をEtOAcで抽出し(3回)、合わせた有機抽出液を濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製して(0%から10%MeOH/DCM)、(S)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(82.18mg)を黄色固体として得た。
段階3:10mL丸底フラスコに(S)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(82.8mg、0.186mmol)およびMeOH(2.5mL)を入れた。フラスコにAr(ガス)を流し、10%Pd/C(約35mg)を加えた。H(気体)を混合物に1分間吹き込み、反応混合物をH(気体)雰囲気下に終夜撹拌した。追加量の10%Pd/C(21mg)を加え、H(気体)を1分間に吹き込んだ。終夜撹拌後、混合物をセライトで濾過し、フィルターケーキをメタノールで洗浄した。濾液を濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(10%から40%の90:10:1[DCM/MeOH/NHOH]混合物/DCM)によって精製して、(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(72mg)をオフホワイト固体として得た。[M+H]+=447.2。
実施例35A(方法A6)
Figure 2013522304
(S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−モルホリノ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンの合成
段階1:250mLRBFに7′−ブロモ−4′−フルオロ−2′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(2.73g、6.94mmol)、ビス(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)(0.492g、0.694mmol)および2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(1.467g、10.41mmol)を入れた。ジオキサン(40mL)および炭酸カリウム(1M水溶液;20.83mL、20.83mmol)を加え、混合物にアルゴンを流し、85℃で30分間加熱した。混合物を冷却して室温とし、EtOAcで希釈し、有機層を分離し、減圧下に濃縮して黄色残留物を得た。エタノール10mLで磨砕後、固体を濾過し、EtOHで洗浄し(1mLで2回)、終夜風乾して、4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(2.11g、5.15mmol)を得た。
段階2:4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(1.668g、4.07mmol)のDCM(12mL)中懸濁液に三臭化ホウ素(0.963mL、10.19mmol)を0℃で加えた。反応混合物を0℃で45時間撹拌した。反応混合物を昇温させて室温とし、さらに2時間撹拌した。反応混合物を冷却して0℃とし、飽和NaHCO水溶液(約10mL)を加えることで反応停止した。溶媒を減圧下に除去し、混合物を水で希釈し、濾過した。固体を水で洗浄し、真空乾燥して、5−アミノ−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−2′−オール(1.53g、3.87mmol、収率95%)を得た。
段階3:5−アミノ−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−2′−オール(1.01g、2.55mmol)のDCM(12.77mL)中懸濁液にTEA(1.424mL、10.22mmol)およびN−(5−クロロピリジン−2−イル)−1,1,1−トリフルオロ−N−(トリフルオロメチルスルホニル)メタンスルホンアミド(1.103g、2.81mmol)を加えた。2時間撹拌後、反応混合物を2N NaOH溶液で3回、次にブラインで洗浄した。溶液を濃縮した。黄色残留物をDCM(5mL)で希釈し、白色沈殿を濾過し、DCMで洗浄し、空気流下に乾燥させて、純粋な生成物355mg(26%)を得た。濾液をクロマトグラフィー(5%から40%[DCM/MeOH/NHOH]/DCM)によって精製して、トリフルオロメタンスルホン酸5−アミノ−5′−フルオロ−2′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−イル(880mg、1.668mmol、収率65.3%)を白色泡状物として得た。合計の単離されたトリフルオロメタンスルホン酸5−アミノ−5′−フルオロ−2′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−イル(1235mg、2.342mmol、収率92%)を得た。
段階4:密閉式バイアルにトリフルオロメタンスルホン酸5−アミノ−5′−フルオロ−2′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−イル(200mg、0.379mmol)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2′,6′−ジ−イソプロポキシ−1,1′−ビフェニル)[2−(2−アミノエチルフェニル)]パラジウム(II)1(27.6mg、0.038mmol)およびTHF 0.5mLを入れた。全ての固体が溶解するまで、混合物を室温で撹拌した。モルホリン(66.1μL、0.758mmol)およびLiHMDS(1MのTHF中溶液)(1138μL、1.138mmol)を加え、バイアルを密閉し、室温で20分間撹拌した。水(1mL)を加えることで反応停止し、EtOAc(2mL)で希釈した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(2mLで2回)。合わせた有機分画を濃縮し、クロマトグラフィー(10%から80%[DCM/MeOH/NHOH]/DCM)によって精製して、ラセミ体4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−モルホリノ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(97mg、0.209mmol、収率55.1%)を得た。
段階5:中間体10に関して本明細書に記載のものと同様のキラル分離条件を用いてラセミ体4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−モルホリノ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンから、最終化合物(S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−モルホリノ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンを得た。
実施例36A(方法A7)
Figure 2013522304
(S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−(2−フルオロピリジン−4−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンの合成
段階1:250mLRBFに7′−ブロモ−4′−フルオロ−2′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(2.73g、6.94mmol)、ビス(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)(0.492g、0.694mmol)および2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(1.467g、10.41mmol)を入れた。ジオキサン(40mL)および炭酸カリウム(1M溶液)(20.83mL、20.83mmol)を加え、混合物にアルゴンを流し、85℃で30分間加熱した。混合物を冷却して室温とし、EtOAcで希釈し、有機層を分離し、減圧下に濃縮して黄色半固体を得た。EtOH 10mLで磨砕した後、固体を濾過し、EtOHで洗浄し(1mLで2回)、終夜風乾して、4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(2.11g、5.15mmol)を得た。
段階2:4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(1.668g、4.07mmol)のDCM(12mL)中懸濁液に三臭化ホウ素(0.963mL、10.19mmol)を加えた。0℃で45時間撹拌を続け、その時点で混合物を浴から外し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を再冷却して0℃とし、飽和NaHCO水溶液(約10mL)を注意深く加えることで反応停止した。混合物は無色となって白色沈殿が生じた。溶媒を減圧下に除去し、混合物を水で希釈し、濾過した。固体を水で洗浄し、2時間風乾し、次に室温で高真空下に2時間乾燥させて、5−アミノ−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−2′−オール(1.53g、3.87mmol、収率95%)を得た。
段階3:5−アミノ−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−2′−オール(1.01g、2.55mmol)のDCM(12.77mL)中懸濁液にTEA(1.424mL、10.22mmol)およびN−(5−クロロピリジン−2−イル)−1,1,1−トリフルオロ−N−(トリフルオロメチルスルホニル)メタンスルホンアミド(1.103g、2.81mmol)を加えた。2時間撹拌後、反応混合物を2N NaOH溶液で3回、次にブラインで洗浄した。溶液を濃縮した。黄色残留物をDCM(5mL)で希釈し、白色沈殿を濾過し、DCMで洗浄し、空気流下に乾燥させて、純粋な生成物355mg(26%)を得た。濾液をクロマトグラフィー(5%から40%[DCM/MeOH/NHOH]/DCM)によって精製して、トリフルオロメタンスルホン酸5−アミノ−5′−フルオロ−2′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−イル(880mg、1.668mmol、収率65.3%)を白色泡状物として得た。合計の単離したトリフルオロメタンスルホン酸5−アミノ−5′−フルオロ−2′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−イル(1235mg、2.342mmol、収率92%)を得た。
段階4:10mL密閉式管に、トリフルオロメタンスルホン酸5−アミノ−5′−フルオロ−2′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−イル(385mg、0.730mmol)、2−フルオロピリジン−4−イルボロン酸(165mg、1.168mmol)、PdCl(dppf)−DCM付加物(59.6mg、0.073mmol)、ジオキサン(3650μL)および炭酸カリウム(1M溶液)(2190μL、2.190mmol)を入れた。混合物にアルゴンを流し、密閉し、85℃で1時間加熱した。混合物をEtOAcで希釈し、有機層をセライトで濾過し、濃縮した。褐色残留物をクロマトグラフィー(10%から80%[DCM/MeOH/NHOH]/DCM)によって精製して、4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−(2−フルオロピリジン−4−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(294mg、収率85%)をオフホワイト固体として得た。
段階5:中間体10に関して本明細書に記載のものと同様のキラル分離条件を用いてラセミ体4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−(2−フルオロピリジン−4−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンから、最終化合物(S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−(2−フルオロピリジン−4−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(36A)を得た。
MS m/z=475.0[M+H]。C2617の計算値:474.13。
H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm4.24(d、J=15.7Hz、1H)、4.30(d、J=15.7Hz、1H)、6.15(brs、1H)、7.41(d、J=8.5Hz、1H)、7.46−7.56(m、4H)、7.59−7.69(m、2H)、7.90(dd、J=11.7、2.0Hz、1H)、8.09(ddd、J=9.9、7.8、1.6Hz、1H)、8.25(d、J=4.6Hz、1H)、8.33(d、J=5.2Hz、1H)。
実施例37A(方法A8)
Figure 2013522304
(S)−4′−フルオロ−2′−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(37A)の合成
段階1:250mLRBフラスコに7′−ブロモ−4′−フルオロ−2′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(2.73g、6.94mmol)、ビス(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)(0.492g、0.694mmol)および2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(1.467g、10.41mmol)を入れた。ジオキサン(40mL)および炭酸カリウム(1M溶液)(20.83mL、20.83mmol)を加え、混合物にアルゴンを流し、85℃で30分間加熱した。混合物を冷却して室温とし、EtOAcで希釈し、有機層を分離し、減圧下に濃縮して黄色半固体を得た。EtOH 10mLで磨砕後、固体を濾過し、EtOHで洗浄し(1mLで2回)、終夜風乾して、4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(2.11g、5.15mmol)を得た。
段階2:4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(1.668g、4.07mmol)のDCM(12mL)中懸濁液に三臭化ホウ素(0.963mL、10.19mmol)を加えた。撹拌を0℃で45時間続け、その時点で混合物を浴から外し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を再冷却して0℃とし、飽和NaHCO水溶液(約10mL)を注意深く加えることで反応停止した。混合物は無色となり、白色沈殿が生じた。溶媒を減圧下に除去し、混合物を水で希釈し、濾過した。固体を水で洗浄し、2時間風乾し、次に高真空下に室温で2時間乾燥させて、5−アミノ−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−2′−オール(1.53g、3.87mmol、収率95%)を得た。
段階3:5−アミノ−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−2′−オール(200mg、0.506mmol)のDMF(2529μL)中溶液に、炭酸セシウム(330mg、1.012mmol)、KI(25.2mg、0.152mmol)およびトリフルオロメタンスルホン酸2−フルオロ−2−メチルプロピル(125mg、0.556mmol)をその順で加え、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を水5mLで希釈し、5分間撹拌した。沈殿したガム状固体から溶媒を傾斜法で除去した。水10mLを加え、混合物を室温で1時間撹拌し、その時点で微細沈殿が生成した。固体を濾過し、水で洗浄し、3時間風乾し、減圧下に終夜乾燥させて、ラセミ体4′−フルオロ−2′−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(175mg、収率73%)を得た。
段階4:中間体10に関して本明細書に記載のものと同様のキラル分離条件を用いてラセミ体4′−フルオロ−2′−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンから、最終化合物(S)−4′−フルオロ−2′−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(37A)を得た。
MS m/z=470.0[M+H]。C2522の計算値:469.13。
H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm1.40(s、3H)、1.45(s、3H)、3.40−3.45(m、2H)、3.90−4.09(m、2H)、4.14−4.25(m、2H)、6.01−6.18(m、2H)、6.66(dd、J=2.9、1.6Hz、1H)、7.04(dd、J=12.5、2.9Hz、1H)、7.44−7.51(m、2H)、7.57(ddd、J=8.5、2.2、1.6Hz、1H)、8.07(ddd、J=10.4、7.5、1.9Hz、1H)、8.20−8.27(m、1H)。
実施例38(方法A9)
Figure 2013522304
(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−メトキシ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンの合成
段階1:マイクロ波バイアルに(S)−7−ブロモ−3−クロロ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(1.2557g、3.30mmol)、2,2−ジメチルプロパン−1−オール(0.914g、10.37mmol)、18−クラウン−6(0.087g、0.330mmol)および水酸化カリウム(0.925g、16.50mmol)(粉砕したばかり)を入れた。バイアルにAr(ガス)を流し、ジオキサン(6.60mL)を加えた。バイアルを密閉し、120℃の油浴に入れ、24時間撹拌した。反応混合物を水および少量のブラインで希釈した。水系混合物をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機抽出液を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(0%から100%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(S)−7−ブロモ−3−メトキシ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン0.657gを黄色固体として得た。
段階2:マイクロ波バイアルに(S)−7−ブロモ−3−メトキシ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(.065g、0.173mmol)、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(0.049g、0.346mmol)、リン酸カリウム(0.110g、0.518mmol)およびビス(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)(6.12mg、8.64μmol)を入れた。バイアルにAr(ガス)を流し、ジオキサン(0.648mL)および水(0.216mL)をその順で加えた。バイアルを密閉し、Biotage イニシエータマイクロ波リアクターにおいて100℃で30分間加熱した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。水層をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。取得物をカラムクロマトグラフィー(0%から10%MeOH/EtOAc)によって精製して、(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−メトキシ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン65mgを明黄色固体として得た。
実施例39(方法A10)
Figure 2013522304
(S)−5−アミノ−4′−フルオロ−2′−(2−フルオロピリジン−4−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−オールの合成
段階1:500mLフラスコにおいて、(S)−2′−ブロモ−4′−フルオロ−7′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(0.676g、1.719mmol)をDCM(50mL)に懸濁させた。懸濁液を冷却して0℃とし、三臭化ホウ素(1.0MのDCM中溶液;5.16mL、5.16mmol)を加えた。1.5時間後、過剰の三臭化ホウ素を飽和NHCl水溶液(18mL)およびNHOH水溶液(2mL)で失活させた。水相を分離し、5%MeOH−DCMでさらに抽出した(50mLで3回)。有機層を合わせ、ブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して、(S)−5−アミノ−2′−ブロモ−4′−フルオロ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−オール604mgを得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階2:フラスコに(S)−5−アミノ−2′−ブロモ−4′−フルオロ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−オール(10mg、0.026mmol)およびジオキサン(0.6mL)を入れた。トリエチルアミン(10.5μL、0.076mmol)およびジ−tert−ブチルジカーボネート(0.017g、0.076mmol)を加え、溶液を室温で14時間撹拌した。取得物を1M HCl水溶液(10mL)に取り、水相をDCMで抽出した(20mLで3回)。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。取得物をクロマトグラフィー(30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、(S)−tert−ブチル2′−ブロモ−4′−フルオロ−7′−ヒドロキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−イルカーバメート12mgを得た。
段階3:マイクロ波バイアルに酢酸カリウム(6.14mg、0.063mmol)、ビス(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)(1.77mg、2.504μmol)および2−フルオロピリジン−4−イルボロン酸(4.23mg、0.030mmol)を入れた。(S)−tert−ブチル2′−ブロモ−4′−フルオロ−7′−ヒドロキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−イルカーバメート(0.012g、0.025mmol)を、1:1アセトニトリル/ジオキサン(1mL)中の溶液として加えた。水(0.1mL)を加えた。アルゴンを容器に吹き込み、それを密閉し、100℃の油浴において6時間加熱した。混合物を冷却し、ブライン(10mL)で希釈し、水層を10%MeOH−DCMで抽出した(20mLで3回)。有機層を合わせ、希ブライン(5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物を分取TLC(20%MeOH/DCM)によって精製して、(S)−5−アミノ−4′−フルオロ−2′−(2−フルオロピリジン−4−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−オール3.8mgを得た。
実施例40(方法A11)
Figure 2013522304
(S)−2′−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンの合成
段階1:250mLフラスコにおいて、ローソン試薬(0.577g、1.427mmol)および(S)−2′−ブロモ−4′−フルオロ−7′−メトキシスピロ[モルホリン−3,9′−キサンテン]−5−オン(0.978g、2.481mmol)をトルエン(25mL)に懸濁させた。空冷冷却管を取り付け、フラスコを90℃の油浴において3時間加熱した。混合物を冷却し、濃縮して(S)−2′−ブロモ−4′−フルオロ−7′−メトキシスピロ[モルホリン−3,9′−キサンテン]−5−チオンを得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階2:150mL密閉式容器において、粗(S)−2′−ブロモ−4′−フルオロ−7′−メトキシスピロ[モルホリン−3,9′−キサンテン]−5−チオン(1.0g、2.437mmol)をアンモニアのジオキサン中溶液(0.5M、58.5mL、29.2mmol)に溶かした。塩化水銀(II)(0.993g、3.66mmol)を加え、容器を密閉し、55℃の油浴において終夜加熱した。混合物を冷却し、濃縮した。残留物をセライトで濾過し、10%MeOH−DCM(400mL)で洗った。濾液を濃縮し、残留物を、7.5%MeOH−DCMを用いるシリカゲル(150mL)によって精製して、(S)−2′−ブロモ−4′−フルオロ−7′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン131mgを得た。
段階3:100mLフラスコにおいて、(S)−2′−ブロモ−4′−フルオロ−7′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(0.233g、0.593mmol)をDCM(7.5mL)に溶かした。溶液を冷却して0℃とし、三臭化ホウ素のDCM中溶液(1M、1.78mL、1.78mmol)を加えた。混合物を0℃で1時間撹拌し、飽和NHCl水溶液(18mL)およびNHOH水溶液(2mL)で反応停止した。水相を5%MeOH−DCM抽出した(40mLで3回)。有機層を合わせ、希ブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して、(S)−5−アミノ−2′−ブロモ−4′−フルオロ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−オール187mgを得た。
段階4:マイクロ波バイアルにおいて、リン酸カリウム(0.307g、1.448mmol)、PdCl(AmPhos)(0.026g、0.036mmol)、(S)−5−アミノ−2′−ブロモ−4′−フルオロ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−オール(0.183g、0.483mmol)および2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.147g、0.700mmol)をジオキサン(4mL)および水(1.6mL)に懸濁させた。アルゴンを容器に吹き込み、それを密閉し、マイクロ波によって120℃で30分間加熱した。反応液を濃縮し、残留物を1/3飽和NHCl水溶液(15mL)で中和し、水相を5%MeOH−DCMで抽出した(25mLで3回)。有機層を合わせ、希ブライン(7mL)で洗浄し、濃縮して(S)−5−アミノ−2′−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4′−フルオロ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−オールを得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階5:100mLフラスコにおいて、粗(S)−5−アミノ−2′−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4′−フルオロ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−オール(0.185g、0.484mmol)をTHF(12mL)に懸濁させた。BocO(0.132g、0.605mmol)を加え、次にTEA(0.088mL、0.629mmol)を加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を濃縮して、(S)−tert−ブチル2′−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4′−フルオロ−7′−ヒドロキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−イルカーバメートを得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階6:100mLフラスコにおいて、粗(S)−tert−ブチル2′−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4′−フルオロ−7′−ヒドロキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−イルカーバメート(0.233g、0.483mmol)をDCM(10mL)に溶かした。溶液を冷却して0℃とし、TEA(0.157mL、1.14mmol)を加え、次に1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−(トリフルオロメチルスルホニル)メタンスルホンアミド(0.362g、1.01mmol)を加えた。2時間後、重炭酸ナトリウム水溶液(5mL)で反応停止した。混合物を水(10mL)で希釈し、水相を3%MeOH−DCMで抽出した(20mLで3回)。有機層を合わせ、希ブライン(7mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物を、30%EtOAc/ヘキサンを用いるシリカゲル(50mL)によって精製して、トリフルオロメタンスルホン酸(S)−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2′−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4′−フルオロ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−イル166mgを得た。
段階7:マイクロ波バイアルにおいて、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(0.048g、0.338mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸(S)−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2′−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4′−フルオロ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−イル(0.166g、0.270mmol)およびPd(PPh(0.031g、0.027mmol)をDMF(3mL)に懸濁させた。炭酸ナトリウム水溶液(1M、0.810mL、0.810mmol)を加えた。アルゴンを容器に吹き込み、それを密閉し、85℃の油浴において2.5時間加熱した。反応液を冷却し、濃縮した。残留物を水(15mL)に取り、水相を3%MeOH−DCMで抽出した(25mLで3回)。有機層を合わせ、希ブライン(7mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をDCM(3mL)でマイクロ波バイアルに移し、TFA(0.520mL、6.75mmol)を加えた。バイアルを密閉し、65℃の油浴において1.5時間加熱した。混合物を冷却し、濃縮し、残留物を0.5M NaCO水溶液(15mL)で中和し、水相を5%MeOH−DCMで抽出した(25mLで3回)。有機層を合わせ、希ブライン(7mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物を、8%MeOH−DCMを用いるシリカゲル(50mL)によって精製して、(S)−2′−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン72mgを得た。m/z=462.0[M+H]
H NMR(400MHz、CDCl)δppm;8.18(d、1H、J=5.0Hz)、7.89(m、1H)、7.52(m、2H)、7.35(d、1H、J=8.4Hz)、7.28(m、1H)、7.16(dd、1H、J=11.7、2.0Hz)、7.10(s、1H)、6.10(s、1H)、4.33(m、4H)、3.93(t、2H、J=5.5Hz)、3.59(d、2H、J=5.7Hz)、2.50(m、2H)。
実施例41(方法A12)
Figure 2013522304
(S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンの合成
段階1:1リットルフラスコにおいて、(S)−2′−ブロモ−4′−フルオロ−7′−メトキシスピロ[モルホリン−3,9′−キサンテン]−5−オン(3.16g、8.02mmol)をトルエン(75mL)に懸濁させた。ローソン試薬(1.864g、4.61mmol)を加えた。空冷冷却管を取り付け、混合物を90℃の油浴で2時間加熱した。混合物を冷却し、濃縮して、粗(S)−2′−ブロモ−4′−フルオロ−7′−メトキシスピロ[モルホリン−3,9′−キサンテン]−5−チオンを得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階2:350mLの密閉式容器において、(S)−2′−ブロモ−4′−フルオロ−7′−メトキシスピロ[モルホリン−3,9′−キサンテン]−5−チオン(3.0g、7.31mmol)をアンモニアのジオキサン中溶液(0.5M、175mL、88mmol)に溶かした。塩化水銀(II)(2.98g、10.97mmol)を加え、容器を密閉し、55℃の油浴で終夜加熱した。反応液を冷却し、次にセライトで濾過し、10%MeOH−DCMで洗った。濾液を濃縮し、残留物をジオキサン50mLを用いて密閉式容器に移した。アンモニアのジオキサン中溶液(0.5M、100mL、50mmol)を加え、次に塩化水銀(II)(2.0g、7.36mmol)を加えた。容器を密閉し、60℃の油浴で14時間加熱した。混合物を冷却し、セライトで濾過し、10%MeOH−DCMで洗った。濾液を濃縮し、残留物を、7.5%MeOH−DCMを用いるシリカゲル(300mL)によって精製して、(S)−2′−ブロモ−4′−フルオロ−7′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン1.33gを得た。
段階3:50mLフラスコにおいて、(S)−2′−ブロモ−4′−フルオロ−7′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(0.340g、0.864mmol)をDCM(15mL)に取った。懸濁液を冷却して0℃とし、三臭化ホウ素のDCM中溶液(2.59mL、2.59mmol)を加えた。1時間後、飽和NHCl水溶液18mLおよびNHOH水溶液2mLで反応停止した。混合物を水(10mL)でさらに希釈し、水相を5%MeOH−DCMで抽出した(50mLで3回)。有機層を合わせ、希ブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して、(S)−5−アミノ−2′−ブロモ−4′−フルオロ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−オール241mgを得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階4:マイクロ波バイアルにテトラブチルアンモニウムフルオリドトリ水和物(0.301g、0.952mmol)、Pd(PPh(0.073g、0.063mmol)およびヨウ化銅(I)(12.3mg、0.065mmol)を入れた。(S)−5−アミノ−2′−ブロモ−4′−フルオロ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−オール(0.241g、0.64mmol)を、THF(2.7mL)中溶液として加えた。アルゴンを容器に流し、トリメチル((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)シラン(0.161g、0.951mmol)を加えた。容器を密閉し、80℃の油浴で1.5時間加熱した。混合物を冷却し、濃縮し、水(15mL)で希釈し、水相を5%MeOH−DCMで抽出した(25mLで3回)。有機層を合わせ、希ブライン(7mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して、(S)−5−アミノ−4′−フルオロ−2′−((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキシラン−3,9′−キサンテン]−7′−オールを得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階5:50mLフラスコにおいて、粗(S)−5−アミノ−4′−フルオロ−2′−((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−オール(0.251g、0.636mmol)をTHF(12mL)に溶かした。BocO(0.303g、1.39mmol)およびトリエチルアミン(0.204mL、1.47mmol)を加えた。14時間後、反応混合物を濃縮して、(S)−tert−ブチル4′−フルオロ−7′−ヒドロキシ−2′−((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−イルカーバメートを得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階6:50mLフラスコにおいて、粗(S)−tert−ブチル4′−フルオロ−7′−ヒドロキシ−2′−((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−イルカーバメート(0.315g、0.637mmol)をDCM(12mL)に溶かした。溶液を冷却して0℃とし、トリエチルアミン(0.175mL、1.26mmol)および1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−(トリフルオロメチルスルホニル)メタンスルホンアミド(0.400g、1.12mmol)を加えた。2.5時間後、希NaHCO水溶液(15mL)で反応停止し、水相を3%MeOH−DCMで抽出した(20mLで3回)。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物を、25%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲル(60mL)によって精製して、トリフルオロメタンスルホン酸(S)−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4′−フルオロ−2′−((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−イル230mgを得た。
段階7:マイクロ波バイアルにおいて、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(0.065g、0.459mmol)、Pd(PPh(0.042g、0.037mmol)およびトリフルオロメタンスルホン酸(S)−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4′−フルオロ−2′−((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−イル(0.230g、0.367mmol)をDMF(3mL)に取った。炭酸ナトリウム水溶液(1.0M、1.10mL、1.10mmol)を加えた。アルゴンを容器に流し、それを密閉し、85℃の油浴で4時間加熱した。反応液を冷却し、濃縮し、残留物を水(15mL)で希釈し、水相を3%MeOH−DCMで抽出した(25mLで3回)。有機層を合わせ、希ブライン(7mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物を、EtN(3.3mL)で失活させたシリカゲル(33mL)で、33%EtOAc/ヘキサンを用いて精製した。得られた残留物をDCM(3mL)でマイクロ波容器に移し、TFA(0.283mL、3.67mmol)を加えた。容器を密閉し、60℃の油浴で1.5時間加熱した。反応を冷却し、濃縮し、残留物を0.5M NaCO水溶液(15mL)で中和した。水相を5%MeOH−DCMで抽出した(25mLで3回)。有機層を合わせ、希ブライン(7mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。残留物を、7.5%MeOH−DCMを用いるシリカゲル(33mL)によって精製して、(S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン27mgを得た。m/z=474.0[M+H]
H NMR(400MHz、CDCl)δppm;8.19(d、1H、J=4.9Hz)、7.89(m、2H)、7.52(m、2H)、7.34(d、1H、J=8.4Hz)、7.28(m、1H)、7.16(m、2H)、4.92(d、2H、J=5.3Hz)、4.48(d、2H、J=5.3Hz)、4.33(d、2H、J=2.5Hz)、3.57(d、2H、J=2.7Hz)、1.71(s、3H)。
実施例42(方法A13)
Figure 2013522304
(S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンの合成
マイクロ波バイアルにおいて、(S)−2′−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(0.040g、0.087mmol)およびPd/C(10%、0.055g、0.052mmol)をEtOH(1.5mL)に懸濁させた。水素を満たした風船(約1リットル)の内容を容器中に出し、針によって換気し、容器を密閉した。2日後、混合物をセライトで濾過し、5%MeOH−DCMで洗った。濾液を濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(7.5%MeOH/DCM)によって精製して、(S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン29mgを得た。
実施例43(方法A14)
Figure 2013522304
(S)−N−(7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(ネオペンチルオキシ)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−イル)ホルムアミドの合成
段階1:バイアルにネオペンチルアルコール(0.579g、6.57mmol)およびDMF(6.57mL)を入れた。水素化ナトリウム(鉱油中60%品;0.263g、6.57mmol)を加え、反応液を室温で10分間撹拌した。バイアルを加熱して100℃として5分間経過させた。バイアルを冷却して室温とした。(S)−7−ブロモ−3−クロロ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(.500g、1.314mmol)を1回で加えた。バイアルを密閉し、加熱して100℃として3時間経過させた。混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。少量のブラインを加え、層を分離した。水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機抽出液を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(0%から100%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(S)−N−(7−ブロモ−3−(ネオペンチルオキシ)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−イル)ホルムアミド175mgを明黄色固体として得た。
段階2:マイクロ波バイアルに(S)−N−(7−ブロモ−3−(ネオペンチルオキシ)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−イル)ホルムアミド(.075g、0.163mmol)、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(0.046g、0.326mmol)、リン酸カリウム(0.104g、0.489mmol)およびビス(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)(5.77mg、8.15μmol)を入れた。バイアルにAr(ガス)を流し、ジオキサン(0.611mL)および水(0.204mL)をその順で加えた。バイアルを密閉し、Biotage イニシエータマイクロ波リアクターにおいて100℃で30分間加熱した。反応液をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。水層をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。取得物を、カラムクロマトグラフィー(0%から10%MeOH:DCM(1%NHOH含有))によって精製して、(S)−N−(7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(ネオペンチルオキシ)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−イル)ホルムアミド32mgをオフホワイト固体として得た。
実施例44(方法A15)
Figure 2013522304
(S)−7−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−3−(ネオペンチルオキシ)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンの合成
段階1:バイアルに2,2−ジメチルプロパン−1−オール(100mg、1.130mmol)およびDMSO(1130μL)を入れて、透明溶液を得た。水素化ナトリウム(鉱油中60%品;45.2mg、1.130mmol)を加え、バイアルを100℃の油浴に5分間入れ、加熱から取り出し、冷却して室温とした。(S)−7−ブロモ−3−クロロ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(中間体1B、86mg、0.226mmol)を加えて橙赤色溶液を得た。バイアルを密閉し、100℃の油浴で2時間加熱した。混合物を冷却して室温とし、水およびEtOAcで希釈した。ブラインを加え、層を分離した。水層をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機抽出液を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製して(0%から100%EtOAc/ヘキサン)、(S)−7−ブロモ−3−(ネオペンチルオキシ)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンを明黄色固体として得た。
段階2:バイアルに(S)−7−ブロモ−3−(ネオペンチルオキシ)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(74.0mg、0.171mmol)4,4−ジフルオロピペリジン塩酸塩(31.1mg、0.257mmol)およびクロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2′,4′,6′−トリ−i−プロピル−1,1′−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−t−ブチルエーテル付加物(12.02mg、0.017mmol)を入れた。バイアルにアルゴンを流し、密閉した。リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1MのTHF中溶液)(599μL、0.599mmol)を1回で加えた。得られた混合物を1分間超音波処理し、室温で30分間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機抽出液を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(0%から10%MeOH/DCM)によって精製して、(S)−7−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−3−(ネオペンチルオキシ)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンをオフホワイト固体として得た。[M+H]=473.2。
H NMR(400MHz、DMSO−d)δ=8.01(d、J=0.5Hz、1H)、7.10−6.95(m、2H)、6.83(d、J=2.8Hz、1H)、6.57(d、J=0.4Hz、1H)、6.16(brs、2H)、4.28−4.11(m、2H)、3.98−3.80(m、2H)、3.47−3.27(m、2H)、3.25−3.12(m、4H)、2.21−1.98(m、4H)、0.99(s、9H)。
実施例45(方法A16)
Figure 2013522304
(S)−7′−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−4′−フルオロ−2′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンの合成
バイアルに(S)−7′−ブロモ−4′−フルオロ−2′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(200mg、0.509mmol)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2′,6′−ジ−i−プロポキシ−1,1′−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−t−ブチルエーテル付加物(18.53mg、0.025mmol)、4,4−ジフルオロピペリジン塩酸塩(160mg、1.017mmol)およびTHF 1mLを入れた。混合物を冷却して0℃とし、LHMDS(1MのTHF中溶液;2035μL、2.035mmol)を加えた。バイアルを密閉し、室温で2時間撹拌した。この時点で追加のクロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2′,6′−ジ−i−プロポキシ−1,1′−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−t−ブチルエーテル付加物(18.53mg、0.025mmol)、(18.53mg、0.025mmol)を加え、次にLHMDS溶液(1mL)を加え、撹拌をさらに1時間続けた。水2mLを加えることで混合物を反応停止し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を濃縮し、クロマトグラフィー(5%から50%DCM/MeOH/NHOH(90:10:1)によって精製して、(S)−7′−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−4′−フルオロ−2′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(130mg、0.300mmol、収率59.0%)を黄色様泡状物として得た。
実施例46(方法A17)
Figure 2013522304
(S)−7′−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−4′−フルオロ−2′−((3−メチルオキセタン−3−イル)メトキシ)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンの合成
段階1:バイアルに(S)−7′−ブロモ−4′−フルオロ−2′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(200mg、0.509mmol)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2′,6′−ジ−i−プロポキシ−1,1′−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−t−ブチルエーテル付加物(18.53mg、0.025mmol)、4,4−ジフルオロピペリジン塩酸塩(160mg、1.017mmol)およびTHF 1mLを入れた。混合物を冷却して0℃とし、LHMDS(1MのTHF中溶液)(2035μL、2.035mmol)を加え、バイアルを密閉し、室温で2時間撹拌した。この時点で追加のクロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2′,6′−ジ−i−プロポキシ−1,1′−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)メチル−t−ブチルエーテル付加物(18.53mg、0.025mmol)、(18.53mg、0.025mmol)を加え、次にLHMDS溶液(1mL)を加え、さらに1時間撹拌を続けた。水2mLを加えることで混合物を反応停止し、EtOAcで抽出した。合わせた有機分画を濃縮し、クロマトグラフィー[5%から50%DCM/MeOH/NHOH(90:10:1)]によって精製して、(S)−7′−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−4′−フルオロ−2′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンを黄色様泡状物として得た。
段階2:(S)−7′−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−4′−フルオロ−2′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(130mg、0.300mmol)のDCM(3mL)中溶液に、三臭化ホウ素(0.085mL、0.900mmol)を室温で滴下し、混合物を室温で3時間撹拌した。MeOH(約1mL)を加えることで反応停止し、10分間撹拌し、25%NHOHを加えることで中和した。得られた均一混合物を減圧下に濃縮し、EtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、減圧下に濃縮して、DCMによる磨砕後に、オフホワイト固体を得た。その固体をDMF 3mLに再溶解させ、炭酸セシウム(195mg、0.600mmol)およびヨウ化カリウム(14.94mg、0.090mmol)を加え、次に3−ブロモメチル−3−メチルオキセタン(0.054mL、0.330mmol)を滴下した。混合物を室温で4時間撹拌した。混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を水で2回、次にブラインで洗浄し、減圧下に濃縮した。残留物をクロマトグラフィー[10%から80%DCM/MeOH/NHOH(90:10:1)/DCM]によって精製して、(S)−7′−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−4′−フルオロ−2′−((3−メチルオキセタン−3−イル)メトキシ)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンを得た。
実施例47(方法A18)
Figure 2013522304
(R)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン(実施例47B)および(S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン(実施例47A)の合成
段階1:50mLRBフラスコに7′−ブロモ−4′−フルオロ−2′−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン(806mg、2.050mmol)、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(433mg、3.07mmol)、PdCl(CyPCNMe(72.6mg、0.102mmol)と、次にジオキサン(10mL)および炭酸カリウム(1M水溶液;6.15mL、6.15mmol)を入れた。混合物を85℃で1時間撹拌した。反応混合物を冷却して室温とし、EtOAcで希釈し、有機層を分離し、減圧下に濃縮した。残留物をEtOH 3mLで処理し、沈殿した固体を濾過し、エタノールで洗浄し、風乾して、純粋な所望の生成物514mg(61%)を得た。濾液を濃縮し、クロマトグラフィー[5%から80%DCM./MeOH/NHOH(90:10:1)/DCM]によって精製して、追加の生成物300mg(35%)を得た。
段階2:4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン(2.178g、5.32mmol)のDCM(43mL)中懸濁液に、三臭化ホウ素(1.509mL、15.96mmol)を室温で滴下した。混合物を室温で2時間撹拌し、混合物を冷却して0℃とし、メタノール5mLを滴下することで反応停止した。得られた白色懸濁液を0℃で20分間撹拌し、飽和NaHCO水溶液(約5mL)を加え、次に25%アンモニア水溶液(約15mL)を加えた。混合物を30分間撹拌し、窒素気流下にDCMを除去した。混合物を水(10mL)および25%アンモニア(10mL)で希釈し、濾過した。白色固体を水で2回洗浄し、3時間風乾し、減圧下に終夜乾燥させて、2−アミノ−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−2′−オール(2.08g、5.26mmol、収率99%)を得た。
段階3:2−アミノ−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−2′−オール(1.91g、4.83mmol)のDCM(24.16mL)中懸濁液に、TEA(1.347mL、9.66mmol)およびN−(5−クロロピリジン−2−イル)−1,1,1−トリフルオロ−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(2.087g、5.31mmol)を室温で加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、混合物は均一になった。反応混合物を2N NaOH溶液2回、ブラインで洗浄し、セライト層で濾過し、濃縮したところ、トリフルオロメタンスルホン酸2−アミノ−5′−フルオロ−2′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−7′−イル(2.04g、3.87mmol、収率80%)がクリーム状固体として残り、それをそれ以上精製せずに用いた。
段階4:密閉管にトリフルオロメタンスルホン酸2−アミノ−5′−フルオロ−2′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−7′−イル(500mg、0.948mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(219mg、0.190mmol)、ヨウ化銅(I)(72.2mg、0.379mmol)、DMF(4.5mL)、トリメチル((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)シラン(479mg、2.84mmol)およびDIPA(1.3mL、9.48mmol)を入れた。バイアルを密閉し、90℃で18時間撹拌した。混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、水(5mL)で2回およびブラインで洗浄した。有機層を濃縮し、クロマトグラフィー(30%から50%[DCM/MeOH/NHOH]/DCM)によって精製して、ラセミ体4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン(117mg、0.247mmol、収率26.1%)を得た。
段階5:中間体10に関して本明細書に記載のものと同様のキラル分離条件を用いてラセミ体4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミンから、最終化合物(R)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミンおよび(S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミンを得た。
実施例48(方法A19)
Figure 2013522304
(S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンの合成
250mLRBフラスコに、(S)−7′−ブロモ−4′−フルオロ−2′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(1.0g、2.54mmol)、PdCl(CyNMe(0.126g、0.178mmol)および2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(0.538g、3.81mmol)を入れた。ジオキサン(12.72mL)および炭酸カリウム(1M溶液)(7.63mL、7.63mmol)を加え、混合物にアルゴンを流し、加熱して85℃として30分間経過させた。混合物を冷却して室温とし、EtOAcで希釈した。有機層を分離し、減圧下に濃縮して黄色泡状物を得た。残留物をクロマトグラフィー(5%から50%の[EtOAc/MeOH/NHOH90:10:1]/EtOAc)によって精製して、(S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(0.82g、2.003mmol、収率79%)を得た。
実施例49(方法A20)
Figure 2013522304
(S)−3−(ジフルオロメトキシ)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンの合成
段階1:(S)−7−ブロモ−3−メトキシ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(0.611g、1.624mmol)をHOAc(6.14mL、107mmol)に溶かした。臭化水素酸(48%水溶液;6.06mL、53.6mmol)を加え、反応液を100℃で2時間撹拌した。反応液を水で希釈し、6N NaOHでゆっくり中和してpH7とし、終夜撹拌したところ、その間に明ピンク固体が溶液から析出した。溶液を濾過し、固体を風乾して、(S)−5′−アミノ−7−ブロモ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−3−オール(.554g、1.530mmol、収率94%)をオフホワイト固体として得た。[M+H]=363.9。
段階2:フラスコに(S)−5′−アミノ−7−ブロモ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−3−オール(0.250g、0.690mmol)、フッ化セシウム(9.17mg、0.069mmol)およびアセトニトリル(6.90mL)を入れた。2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)酢酸トリメチルシリル(0.272mL、1.381mmol)をゆっくり加え、反応液を15分間撹拌した。反応液をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。水層をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。取得物をカラムクロマトグラフィー(0−10%MeOH/DCM)によって精製して、(S)−7−ブロモ−3−(ジフルオロメトキシ)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(.056g、0.136mmol、収率19.68%)を明黄色固体として得た。[M+H]=411.9。
段階3:マイクロ波バイアルに(S)−7−ブロモ−3−(ジフルオロメトキシ)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(.056g、0.136mmol)を入れた。2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(0.038g、0.272mmol)、リン酸カリウム(0.087g、0.408mmol)およびビス(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)(4.81mg、6.79μmol)を加えた。バイアルにAr(ガス)を流し、ジオキサン(0.509mL)および水(0.170mL)をその順で加えた。バイアルを密閉し、Biotage イニシエータマイクロ波リアクターにおいて100℃で30分間加熱した。反応液をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。水層をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。取得物をカラムクロマトグラフィー(0%から10%MeOH/DCM)によって精製して、(S)−3−(ジフルオロメトキシ)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(.042g、0.098mmol)を明黄色固体として得た。[M+H]=429.0。
実施例50(方法A21)
Figure 2013522304
(S)−7−(3,4−ジフルオロフェニル)−3−メトキシ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンの合成
マイクロ波バイアルに(S)−7−ブロモ−3−メトキシ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(.075g、0.199mmol)を入れた。3,4−ジフルオロフェニルボロン酸(0.063g、0.399mmol)、リン酸カリウム(0.127g、0.598mmol)およびビス(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)(7.06mg、9.97μmol)を加えた。バイアルにAr(ガス)を流し、ジオキサン(0.748mL)および水(0.249mL)をその順で加えた。バイアルを密閉し、Biotage イニシエータマイクロ波リアクターにおいて100℃で30分間加熱した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。取得物をカラムクロマトグラフィー(0%から100%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(S)−7−(3,4−ジフルオロフェニル)−3−メトキシ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(.073g、0.178mmol、収率89%)をオフホワイト固体として得た。[M+H]+=410.4。
実施例51(方法A22)
Figure 2013522304
(S)−7−(2,5−ジフルオロフェニル)−3−(2−フルオロピリジン−4−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンの合成
バイアルに2,5−ジフルオロフェニルボロン酸(0.035g、0.222mmol)、PdCl(dppf)−CHCl付加物(8.65mg、10.59μmol)、(S)−3−ブロモ−7−ヨード−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(0.100g、0.212mmol)およびリン酸カリウム(0.450g、2.118mmol)を入れた。ジオキサン(2mL)および水(1mL)を加え、バイアルにアルゴンを流し、密閉し、加熱して80℃として1時間経過させた。反応混合物を冷却して室温とし、ビス(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)(7.50mg、10.59μmol)を加え、次に2−フルオロピリジン−4−イルボロン酸(0.045g、0.318mmol)を加えた。反応混合物にアルゴン下に再度キャップを施し、加熱して80℃とし、さらに1時間経過させた。反応混合物を2−MeTHFで希釈し、MgSOで脱水し、濃縮した。カラムクロマトグラフィーによる粗残留物の精製[0%から100%(95:5EtOAc/MeOH)/DCM]によって、(S)−7−(2,5−ジフルオロフェニル)−3−(2−フルオロピリジン−4−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(0.028g、0.059mmol、収率27.9%)を明黄色固体として得た。[M+H]+=475.0。
実施例52(方法A23)
Figure 2013522304
(S)−3−(3,3−ジメチルブト−1−インイル)−7−(ピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンの合成
段階1:バイアルにピリジン−3−イルボロン酸(0.027g、0.222mmol)、PdCl(dppf)−CHCl−付加物(8.65mg、10.59μmol)、(S)−3−ブロモ−7−ヨード−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(0.100g、0.212mmol)および炭酸カリウム(0.117g、0.847mmol)を入れた。ジオキサン(5mL)および水(0.5mL)を加えた。バイアルにアルゴンを流し、加熱して100℃として1時間経過させた。追加量のピリジン−3−イルボロン酸(0.027g、0.222mmol)を加え、反応混合物を加熱して100℃としてさらに1時間経過させた。反応混合物を2−MeTHFで希釈し、MgSOで脱水し、減圧下に濃縮した。粗残留物を精製せずに用いた。
段階2:段階1からの粗残留物をDMF 2mLに溶かし、3,3−ジメチル−1−ブチン(0.130mL、1.059mmol)、炭酸セシウム(0.345g、1.059mmol)およびtBu−XPhosパラダサイクル(7.27mg、10.59μmol)で処理した。反応混合物にアルゴン下にキャップを施し、加熱して90℃として2時間経過させた。反応混合物を2−MeTHFで希釈し、水で洗浄した。有機層をMgSOで脱水し、濃縮した。カラムクロマトグラフィーによる粗残留物の精製[0%から100%(95:5EtOAc/MeOH)/DCM]によって、(S)−3−(3,3−ジメチルブト−1−インイル)−7−(ピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(0.018g、0.042mmol、収率20.02%)を灰色固体として得た。[M+H]+=425.0。
実施例53(方法A24)
Figure 2013522304
(S)−3,7−ビス(3,3−ジメチルブト−1−インイル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンの合成
段階1:バイアルに(S)−3−ブロモ−7−ヨード−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,31,4]オキサジン]−5′−アミン(0.520g、1.102mmol)、DIPA(0.785mL、5.51mmol)、Pd(PPh(0.127g、0.110mmol)、ヨウ化銅(I)(0.021g、0.110mmol)および3,3−ジメチル−1−ブチン(0.203mL、1.652mmol)を入れた。DMF(3mL)を加え、バイアルをアルゴン下に密閉し、加熱して90℃として60分経過させた。反応混合物を2−MeTHFで希釈し、水で洗浄した。有機層をMgSOで脱水し、濃縮した。カラムクロマトグラフィーによる粗残留物の精製によって、(S)−3,7−ビス(3,3−ジメチルブト−1−インイル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(0.180g、0.421mmol)を白色固体として得た。[M+H]+=428.0。
実施例54(方法A25)
Figure 2013522304
(S)−7−(3,3−ジメチルブト−1−インイル)−3−(2−フルオロピリジン−4−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンの合成
段階1:バイアルに(S)−3−ブロモ−7−ヨード−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン、ジイソプロピルアミン(0.785mL、5.51mmol)、Pd(PPh(0.127g、0.110mmol)、ヨウ化銅(I)(0.021g、0.110mmol)および3,3−ジメチル−1−ブチン(0.203mL、1.652mmol)を入れた。DMF(3mL)を加え、バイアルをアルゴン下に密閉し、加熱して90℃として60分間経過させた。反応混合物を2−MeTHFで希釈し、水で洗浄した。有機層をMgSOで脱水し、濃縮した。カラムクロマトグラフィーによる粗残留物の精製によって、(S)−3−ブロモ−7−(3,3−ジメチルブト−1−インイル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(0.120g、0.281mmol、収率25.6%)を白色固体として得た。
段階2:バイアルに(S)−3−ブロモ−7−(3,3−ジメチルブト−1−インイル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(0.060g、0.141mmol)、2−フルオロピリジン−4−イルボロン酸(0.050g、0.352mmol)、リン酸カリウム(0.299g、1.407mmol)およびビス(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)(4.98mg、7.04μmol)を入れた。ジオキサン(2mL)および水(0.5mL)を加え、バイアルをアルゴン下に密閉し、加熱して80℃として1時間経過させた。反応混合物を2−MeTHFで希釈し、MgSOで脱水し、濃縮した。カラムクロマトグラフィーによる粗残留物の精製[0%から100%(95:5EtOAc/MeOH)/DCM]によって、(S)−7−(3,3−ジメチルブト−1−インイル)−3−(2−フルオロピリジン−4−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(0.029g、0.066mmol、収率46.6%)を黄色固体として得た。[M+H]=443.0。
実施例55(方法A26)
Figure 2013522304
(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(ネオペンチルオキシ)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンの合成
段階1:バイアルに、(S)−3−ブロモ−7−ヨード−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(0.880g、1.864mmol)、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(0.276g、1.957mmol)、PdCl(dppf)−CHCl−付加物(0.038g、0.047mmol)および炭酸カリウム(1.031g、7.46mmol)の溶液を入れた。ジオキサン(10mL)および水(5mL)を加え、バイアルにアルゴンを流し、加熱して100℃として90分間経過させた。Pd(dba)(0.171g、0.186mmol)、ジ−tert−ブチル(2′,4′,6′−トリイソプロピル−3,4,5,6−テトラメチルビフェニル−2−イル)ホスフィン(0.224g、0.466mmol)および水酸化カリウム(1.046g、18.64mmol)を反応混合物に加えた。バイアルを密閉し、加熱して120℃としてさらに3時間経過させた。反応混合物を1N HClで中和してpH7とし、2−MeTHFで希釈した。有機層をMgSOで脱水し、濃縮した。カラムクロマトグラフィーによる粗残留物の精製[0%から100%(90:10:1DCM/MeOH/NHOH)/DCM]によって、(S)−5′−アミノ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−3−オール(0.133g、0.352mmol)を得た。
段階2:(S)−5′−アミノ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−3−オール(0.133g、0.352mmol)、炭酸カリウム(0.194g、1.406mmol)およびヨウ化ネオペンチル(0.093mL、0.703mmol)のDMF(1.5mL)中溶液を加熱して115℃として終夜経過させた。反応混合物を2−MeTHFで希釈し、水で洗浄した。有機層をMgSOで脱水し、濃縮した。カラムクロマトグラフィーによる粗残留物の精製[0%から100%(9:1EtOAc/MeOH)/DCM]によって、(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(ネオペンチルオキシ)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(0.025g、0.056mmol、収率15.86%)を得た。MS m/z=449.20[M+H]。C2525FNの計算値:448.49。
H NMR(400MHz、MeCN)δppm1.05(s、9H)3.48(s、2H)3.72(s、2H)4.21−4.31(m、2H)7.26−7.30(m、2H)7.35−7.39(m、1H)7.48−7.50(m、1H)7.55−7.58(m、1H)7.91(d、J=4.0Hz、1H)7.96−8.01(m、1H)8.16−8.19(m、1H)。
実施例56(方法A27)
Figure 2013522304
(3′R,6′S)−3−クロロ−6′−シクロヘキシル−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(実施例56B)およびラセミ体(3′S,6′S)−3−クロロ−6′−シクロヘキシル−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′、6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(実施例56A)の合成
Figure 2013522304
段階1および2:(E)−(2−ニトロビニル)シクロヘキサンの合成
段階1:10M NaOH水溶液(8.31mL、83mmol)を滴下漏斗によって、ニトロメタン(4.46mL、83mmol)およびシクロヘキサンカルボキシアルデヒド(10mL、83mmol)のEtOH(20mL)中溶液に高撹拌しながら0℃で滴下した。得られた白色スラリーを10分間撹拌したところ、白色固体となった。酢酸(4.76mL、83mmol)を加え、反応液をジエチルエーテルと水との間で分配した。層を分離し、水層をジエチルエーテルで抽出した。合わせた有機抽出液を水、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水した。溶液を濾過し、減圧下に濃縮し、真空乾燥して、1−シクロヘキシル−2−ニトロエタノールを得た。生成物を、それ以上精製せずに次の段階に直接用いた。
段階2:メタンスルホニルクロライド(2.83mL、36.4mmol)を注射器によって、(E)−(2−ニトロビニル)シクロヘキサンおよびヒドロキノン(0.200g、1.819mmol)のDCM(35mL)中溶液に0℃で加えた。次に、トリエチルアミン(10.14mL、72.7mmol)を滴下し、溶液を20分間撹拌してから(沈殿生成)、DCMおよび水を用いて分液漏斗に移した。層を分離し、有機層を水、1N HCl、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶液を濾過し、減圧下に濃縮して(E)−(2−ニトロビニル)シクロヘキサンを得た。生成物をそれ以上精製せずに次の段階に直接用いた。
段階3:カリウムi−ブトキシド(0.517g、4.61mmol)を、(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)メタノール(中間体X、1.5g、4.39mmol)のTHF(30mL)中溶液に−78℃で1回で加えた。45分間撹拌後、THF(15.00mL)中の(E)−(2−ニトロビニル)シクロヘキサン(0.716g、4.61mmol)を注射器によってゆっくり加えた。反応液を−78℃で20分間撹拌し、−78℃にて酢酸(0.502mL、8.78mmol)で反応停止し、飽和塩化アンモニウム水溶液、水およびEtOAcで希釈した。昇温させて室温とした後、層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出液を水、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶液を濾過し、減圧下に濃縮して粗取得物を得た。粗取得物を1:6から1:4EtOAc/ヘキサンで溶離を行うことでシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、7−ブロモ−3−クロロ−5−((1−シクロヘキシル−2−ニトロエトキシ)メチル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−アミンを黄色油状物として得た。[M+H]=496.1。
段階4:TEA(1.263mL、9.06mmol)およびトリヨードホスフィン(1.243g、3.02mmol)を、DCM(30.2mL)中の7−ブロモ−3−クロロ−5−((1−シクロヘキシル−2−ニトロエトキシ)メチル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−アミン(1.5g、3.02mmol)に0℃で加えた。反応液を10分間撹拌してから、氷水浴を外し、反応液を室温とした。1.5時間後、溶液を冷却して0℃とし、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で反応停止し、水で希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機抽出液を1N NaOH、水、飽和NaCl水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶液を濾過し、減圧下に濃縮して粗取得物を得た。粗取得物を1:4EtOAc/ヘキサンで溶離を行うことでシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、2−((5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)メトキシ)−2−シクロヘキシルアセトニトリルを得た。[M+H]=462.0。
段階5:2Mトルエン中溶液(0.973mL、1.947mmol)としてのトリメチルアルミニウムを注射器によって、2−((5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)メトキシ)−2−シクロヘキシルアセトニトリル(0.563g、1.217mmol)のDCE(12mL)中溶液に室温で滴下した。14時間撹拌後、反応液を冷却して0℃とし、1N水溶液HCl(12mL、12mmol)を注射器によって滴下し(激しい反応が止むまで最初はゆっくり)、混合物を0℃で10分間および次に室温で撹拌してから、DCMで希釈した。層を分離し、水層をDCMで抽出した。合わせた有機抽出液を1N NaOH水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶液を濾過し、減圧下に濃縮して粗取得物を得た。粗取得物を、1:20MeOH/DCMで溶離を行うことによってシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、7−ブロモ−3−クロロ−6′−シクロヘキシル−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンをラセミ体ジアステレオマーの混合物として得た。[M+H]=462.0。
段階6:ガラス製マイクロ波反応容器に7−ブロモ−3−クロロ−6′−シクロヘキシル−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(0.075g、0.162mmol)、2M炭酸ナトリウム水溶液(0.8mL、1.600mmol)およびジオキサン(1.6mL)を入れた。容器にキャップを施し、窒素ガスを溶液に10分間吹き込むことで、溶液の脱気を行った。次に、Pd(PPh(7.49mg、6.48μmol)および(2−フルオロピリジン−3−イル)ボロン酸(0.027g、0.194mmol)を加え、容器を密閉した。反応混合物を撹拌し、イニシエータマイクロ波リアクター(Personal Chemistry, Biotage AB, Inc., Upssala, Sweden)において120℃で20分間加熱した。反応液を水に投入し、混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出液を水、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶液を濾過し、減圧下に濃縮して粗取得物を得た。粗取得物を1:20MeOH/DCMで溶離を行うことによりシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、生成物をジアステレオマーのラセミ体混合物として得た。ジアステレオマーを、Phenomenex Gemini カラム、10ミクロン、C18、100Å、150×30mm、0.1%TFA/[CHCN/HO]、勾配:20分間かけての10%から70%を用いる逆相分取HPLCによって分離して、ラセミ体(3′R,6′S)−3−クロロ−6′−シクロヘキシル−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンおよびラセミ体(3′S,6′S)−3−クロロ−6′−シクロヘキシル−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンを、DCMと1N NaOHとの間での分配によって遊離塩基を単離した後にそれぞれ白色固体として得た。[M+H]=各ラセミ体ジアステレオマー対について479.1。
実施例57(方法A28)
Figure 2013522304
2′−メトキシ−7′−(ピリミジン−5−イル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9′−キサンテン]−2−アミンの合成
段階1:バイアルに、Pd(dba)(0.150g、0.164mmol)、XPhos(0.391g、0.819mmol)、5−(トリブチルスタンニル)ピリミジン(1.81g、4.92mmol)、2−ブロモ−7−メトキシ−9H−キサンテン−9−オン(1.000g、3.28mmol)およびジオキサン(10mL)を入れた。反応混合物を排気し、窒素を再充填した。反応混合物を加熱して100℃として終夜経過させた。反応混合物を冷却して室温とし、水およびEtOAcで希釈した。灰色固体が析出し、それを濾過した。その固体をEtOAcおよび水で洗浄した。得られた灰色固体を真空乾燥して、2−メトキシ−7−(ピリミジン−5−イル)−9H−キサンテン−9−オン)を得た(0.600g、収率60.2%)。
段階2:ビニルマグネシウムクロライドの溶液(1.6M THF中溶液;0.82mL、1.314mmol)を、2−メトキシ−7−(ピリミジン−5−イル)−9H−キサンテン−9−オン(200mg、0.657mmol)のTHF(10mL)中溶液に−78℃で滴下した。30分後、反応混合物を昇温させて−10℃とし、飽和塩化アンモニウム水溶液で反応停止した。反応液をEtOAcで抽出し、有機相を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をクロマトグラフィーによって精製して、2−メトキシ−7−(ピリミジン−5−イル)−9−ビニル−9H−キサンテン−9−オールを淡黄色ガム状物として得た。
段階3:2N HCl(3mL)を2−メトキシ−7−(ピリミジン−5−イル)−9−ビニル−9H−キサンテン−9−オール(50mg、0.150mmol)およびチオ尿素(9.25μL、0.171mmol)のHOAc(5mL)中溶液に加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物をTFA(4mL)で処理した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を半飽和重炭酸ナトリウム水溶液で処理し、EtOAcで抽出し、減圧下に濃縮した。残留物を、クロマトグラフィー(DCM/MeOH20:1から5:1)によって精製して、2′−メトキシ−7′−(ピリミジン−5−イル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9′−キサンテン]−2−アミンをオフホワイト固体として得た。
実施例58(方法A29)
Figure 2013522304
(S)−1−フルオロ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−モルホリノ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン・TFAの合成
段階1:密閉容器中、炭酸セシウム(41.1g、126mmol)、2,6−ジフルオロピリジン(11.01mL、121mmol)およびモルホリン(10.00mL、115mmol)のACN(100mL)中懸濁液を加熱して70℃として12時間経過させた。反応混合物を冷却して室温とし、濾過した。得られた濾液を減圧下に濃縮した。粗取得物をシリカゲルクロマトグラフィー(5%から25%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、4−(6−フルオロピリジン−2−イル)モルホリン13.7gを得た。
段階2:クロロコハク酸イミド(10.29g、77mmol)を4−(6−フルオロピリジン−2−イル)モルホリン(11.7g、64.2mmol)のACN(15mL)中溶液に加えた。反応混合物を加熱して70℃として30分間経過させた。水およびDCMを加えた。有機相を分離し、NaHCO水溶液、ブラインで洗浄してから、MgSOで脱水した。溶媒を減圧下に除去し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(5%から20%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、4−(5−クロロ−6−フルオロピリジン−2−イル)モルホリン3.11gを得た。
段階3:2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(1.897mL、11.24mmol)のTHF(45mL)中溶液を冷却して−78℃とし、窒素雰囲気下にn−BuLi(1.6Mヘキサン中溶液)(6.77mL、10.83mmol)で処理した。溶液を昇温させて0℃とし、その温度で25分間撹拌した。溶液を再度冷却して−78℃とし、窒素雰囲気下に4−(5−クロロ−6−フルオロピリジン−2−イル)モルホリン(2.165g、9.99mmol)のTHF(11.25mL)中溶液で処理した。溶液をその温度で40分間撹拌し、次にカニューレを介して、やはり窒素雰囲気下に冷却して−78℃とした(S)−2−(5−ブロモ−2−(メトキシメトキシ)フェニル)−2−(tert−ブチルスルフィニルイミノ)酢酸エチル(3.5g、8.33mmol)のTHF(11.25mL)中溶液に滴下した。反応混合物を−78℃でさらに2時間撹拌し、次に酢酸(0.715mL、12.49mmol)で反応停止した。反応混合物を昇温させて室温として終夜経過させた。溶媒を減圧下に除去し、粗取得物をシリカゲルクロマトグラフィー(10%から60%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、3.56g(S)−2−(5−ブロモ−2−(メトキシメトキシ)フェニル)−2−(3−クロロ−2−フルオロ−6−モルホリノピリジン−4−イル)−2−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)酢酸エチルを得た。
段階4:(S)−2−(5−ブロモ−2−(メトキシメトキシ)フェニル)−2−(3−クロロ−2−フルオロ−6−モルホリノピリジン−4−イル)−2−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)酢酸エチル(3.56g、5.59mmol)のTHF(60mL)中溶液を冷却して0℃とし、DIBAL(1MのTHF中溶液)(22.36mL、22.36mmol)を窒素雰囲気下に滴下した。1時間後、追加のDIBAL溶液10mLを室温で加えた。室温で12時間後、追加のDIBAL溶液10mLを加えた。30分後、飽和酒石酸カリウムナトリウム水溶液を加え、次にEtOAcを加えた。反応混合物を1時間高撹拌した。有機相を分離し、飽和酒石酸カリウムナトリウム水溶液で洗浄し、MgSOで脱水した。溶媒を減圧下に除去し、粗取得物をシリカゲルクロマトグラフィー(20%から100%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(S)−N−((S)−1−(5−ブロモ−2−(メトキシメトキシ)フェニル)−1−(3−クロロ−2−フルオロ−6−モルホリノピリジン−4−イル)−2−ヒドロキシエチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド1.90gを得た。
段階5:水酸化リチウム水和物(0.402g、9.58mmol)を(S)−N−((S)−1−(5−ブロモ−2−(メトキシメトキシ)フェニル)−1−(3−クロロ−2−フルオロ−6−モルホリノピリジン−4−イル)−2−ヒドロキシエチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.9g、3.19mmol)のTHF(25mL)中溶液に室温で加え、次にブロモアセトニトリル(0.445mL、6.39mmol)を加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で処理し、混合物をEtOAcで抽出した。有機相を水、ブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、次に減圧下に濃縮した。残った残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(50%から100%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(S)−N−((S)−1−(5−ブロモ−2−(メトキシメトキシ)フェニル)−1−(3−クロロ−2−フルオロ−6−モルホリノピリジン−4−イル)−2−(シアノメトキシ)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド1.51gを得た。
段階6から7:塩化水素の溶液(5から6NのiPrOH中溶液;1.025mL、5.12mmol)を(S)−N−((S)−1−(5−ブロモ−2−(メトキシメトキシ)フェニル)−1−(3−クロロ−2−フルオロ−6−モルホリノピリジン−4−イル)−2−(シアノメトキシ)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1083mg、1.708mmol)のTHF(4mL)中溶液に窒素雰囲気下に加えた。反応混合物を室温で10分間撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、残留物をDCE(2mL)に溶かした。AlMeの溶液(2Mのトルエン中溶液;2.56mL、5.12mmol)を滴下し、反応混合物を70℃で3時間撹拌した。反応混合物を冷却して室温とし、飽和酒石酸カリウムナトリウム水溶液を加え、次にEtOAcを加えた。反応混合物を1時間高撹拌した。有機相を分離し、ブラインで洗浄し、MgSOで脱水した。溶媒を減圧下に除去し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(100%EtOAc)によって精製して、(S)−2−(5−アミノ−3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−モルホリノピリジン−4−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−1,4−オキサジン−3−イル)−4−ブロモフェノール390mgを得た。
段階8:密閉式バイアルに(S)−2−(5−アミノ−3−(3−クロロ−2−フルオロ−6−モルホリノピリジン−4−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−1,4−オキサジン−3−イル)−4−ブロモフェノール(234mg、0.482mmol)、炭酸セシウム(471mg、1.445mmol)および塩化銅(9.54mg、0.096mmol)を入れた。バイアルを排気し、窒素を再充填した。NMP(1.5mL)を加え、バイアルを排気し、窒素を再充填した。2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオン(0.080mL、0.385mmol)を加え、反応混合物を加熱して120℃として1時間経過させた。反応混合物を冷却して室温とし、EtOAcで希釈し、シリカゲル層で濾過した。溶媒を減圧下に除去し、残留物をPhenomenex Geminiカラム、10ミクロン、C18、110Å、100×50mm、0.1%TFA/[CHCN/HO]、勾配20分間かけての10%から100%を用いる分取逆相HPLCによって精製して、(S)−7−ブロモ−1−フルオロ−3−モルホリノ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン・TFA 68mgを得た。
段階9:密閉式バイアルに(S)−7−ブロモ−1−フルオロ−3−モルホリノ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(50mg、0.111mmol)、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(31.4mg、0.223mmol)、ビス[ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン]ジクロロパラジウム(II)(7.88mg、0.011mmol)およびリン酸カリウム(0.028mL、0.334mmol)を入れた。バイアルを排気し、窒素を再充填した(手順を2回繰り返した)。ジオキサン(1.3mL)および水(0.433mL)を加え、反応混合物を窒素で1分間パージした。バイアルを予熱した油浴(100℃)に入れて2.5時間経過させた。反応混合物を冷却して室温とし、溶媒を減圧下に除去した。残留物を、Phenomenex Gemini カラム、10ミクロン、C18、110Å、100×50mm、0.1%TFA/[CHCN/HO]、勾配:20分かけての10%から100%を用いる分取逆相HPLCによって精製して、(S)−1−フルオロ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−モルホリノ−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン2,2,2−トリフルオロ酢酸塩39mgを明黄色粉末として得た。MS m/z=466.0[M+H]。C2421・CHFの計算値:579.48(TFA塩)。
実施例59(方法A30)
Figure 2013522304
(R)−1−フルオロ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(ネオペンチルオキシ)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンおよび(S)−1−フルオロ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(ネオペンチルオキシ)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンの合成
段階1:ネオペンチルアルコール(1.065mL、9.81mmol)のDMSO(82mL)中溶液を冷却して0℃とした。NaH(鉱油中60%品;0.490g、12.26mmol)を1回で加え、反応混合物を昇温させて室温とし、20分間撹拌した。2,6−ジフルオロピリジン(0.941mL、8.175mmol)を加え、反応混合物を終夜撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で反応停止し、水およびEtOAcで希釈した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧下に除去して、2−フルオロ−6−(ネオペンチルオキシ)ピリジン(1.48g、8.08mmol)を無色液体として得た。
段階2:N−ブロモコハク酸イミド(8.29g、46.6mmol)を2−フルオロ−6−(ネオペンチルオキシ)ピリジン(7.11g、38.8mmol)のアセトニトリル(80mL)中溶液に室温で加えた。反応混合物を加熱して70℃として終夜経過させた。反応混合物を冷却して室温とし、溶媒を減圧下に除去した。残留物をDCMに溶かし、水で洗浄した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(100%ヘキサン)によって精製して、3−ブロモ−2−フルオロ−6−(ネオペンチルオキシ)ピリジン(5.27g、20.11mmol)を白色固体として得た。
段階3:3−ブロモ−2−フルオロ−6−(ネオペンチルオキシ)ピリジン(5.6g、21.36mmol)のTHF(50mL)中溶液を冷却して−100℃とし、n−ブチルリチウムの溶液(1.6Mヘキサン中溶液;14.69mL、23.50mmol)を滴下した。反応混合物を−100℃で10分間撹拌した。ホウ酸トリイソプロピル(7.35mL、32.0mmol)を加え、反応混合物を昇温させて室温とした。NaOH水溶液(5M;29.9mL、150mmol)を加え、次に過酸化水素(30%;15.28mL、150mmol)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を2N HClで酸性とし、EtOAcで抽出した。有機相を分離し、MgSOで脱水した。溶媒を減圧下に除去し、残留物をアセトン(50mL)に溶かし、溶液を冷却して0℃とした。KCO(3.25g、23.50mmol)を加え、次にクロロメチルメチルエーテル(1.785mL、23.50mmol)を加えた。30分後、追加のKCO(3.25g、23.50mmol)およびクロロメチルメチルエーテル(1.785mL、23.50mmol)を加え、反応混合物を昇温させて室温とした。2時間後、ブラインおよびジエチルエーテルを加えた。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで脱水した。溶媒を減圧下に除去した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0%から20%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、2−フルオロ−3−(メトキシメトキシ)−6−(ネオペンチルオキシ)ピリジン(2.88g、11.84mmol)を得た。
段階4:n−ブチルリチウムの溶液(1.6Mヘキサン中溶液;6.52mL、10.44mmol)を、窒素雰囲気下に2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(1.897mL、11.24mmol)のTHF(30mL)中溶液に−78℃で滴下した。反応混合物を昇温させて0℃とし、25分間撹拌した。反応混合物を再度冷却して−78℃とし、2−フルオロ−3−(メトキシメトキシ)−6−(ネオペンチルオキシ)ピリジン(2.149g、8.83mmol)のTHF(5mL)中溶液を滴下した。反応混合物を−78℃に1時間維持し、その後、5−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒド(1.63g、8.03mmol)のTHF(5mL)中溶液を加えた。反応混合物を昇温させて室温とした。飽和NHCl水溶液を加え、次にEtOAcを加えた。有機相を分離し、MgSOで脱水した。溶媒を減圧下に除去し、残留物をDCM(75mL)に溶かした。4−メチルモルホリン4−オキサイド(1.176g、10.04mmol)、次に過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム(0.141g、0.401mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をセライト層で濾過し、溶媒を減圧下に除去した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(5%から20%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)(2−フルオロ−3−(メトキシメトキシ)−6−(ネオペンチルオキシ)ピリジン−4−イル)メタノンを白色固体として得た。
段階5:(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)(2−フルオロ−3−(メトキシメトキシ)−6−(ネオペンチルオキシ)ピリジン−4−イル)メタノン(1.89g、4.25mmol)のDCM(20mL)中溶液を窒素雰囲気下に冷却して−78℃とした。三臭化ホウ素(1.0M CHCl中溶液;4.25mL、4.25mmol)を滴下し、反応混合物を室温で5分間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、次に水およびDCMを加えた。有機相を分離し、硫酸マグネシウムで脱水した。溶媒を減圧下に除去して黄色固体を得て、それをACN(20.00mL)に溶かした。炭酸セシウム(1.386g、4.25mmol)を1回で加え、反応混合物を5分間撹拌した。水を加え、残った明黄色固体を濾過し、乾燥して、7−ブロモ−1−フルオロ−3−(ネオペンチルオキシ)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン(1.27g)を得た。
段階6:7−ブロモ−1−フルオロ−3−(ネオペンチルオキシ)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン(1000mg、2.63mmol)のTHF(25mL)中懸濁液に−40℃で、((トリメチルシリル)メチル)リチウム(1.0Mのペンタン中溶液;3.95mL、3.95mmol)を滴下した。10分後、TFA(0.304mL、3.95mmol)を滴下し、反応混合物を昇温させて室温とした。追加のTFA 1mLを加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。飽和KCO水溶液を加え、次にEtOAcを加えた。有機相を分離し、NaSOで脱水した。溶媒を減圧下に除去して、7−ブロモ−1−フルオロ−5−メチレン−3−(ネオペンチルオキシ)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジンを黄色固体として得て(995mg)、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階7:7−ブロモ−1−フルオロ−5−メチレン−3−(ネオペンチルオキシ)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン(995mg、2.63mmol)のTHF(60mL)/水(10mL)中溶液にヨウ素(1335mg、5.26mmol)および酸化銀(1219mg、5.26mmol)を加えた。反応混合物を室温で20分間撹拌した。KCO(545mg、3.95mmol)を1回で加え、反応混合物を30分間撹拌した。反応混合物をセライト層で濾過した。反応混合物を水とEtOAcとの間で分配した。有機相を分離し、NaSOで脱水した。溶媒を減圧下に除去して、7−ブロモ−1−フルオロ−3−(ネオペンチルオキシ)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,2′−オキシラン]を黄色固体として得て(1000mg)、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。
段階8:7−ブロモ−1−フルオロ−3−(ネオペンチルオキシ)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,2′−オキシラン](1000mg、2.54mmol)をDMF(16mL)に溶かし、アジドトリメチルシラン(2.020mL、15.22mmol)を滴下した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。水およびEtOAcを加え、有機層を分離し、MgSOで脱水した。溶媒を減圧下に除去して油状物を得て、それをTHF(20mL)に溶かし、冷却して0℃とした。水素化リチウムアルミニウム(1.0MのTHF中溶液;3.27mL、3.27mmol)を滴下した。1時間後、追加のLiA1H溶液1.5mLを加え、反応混合物をさらに10分間0℃で撹拌した。反応混合物を飽和ロッシェル塩水溶液で反応停止した。水およびEtOAcを加えた。有機相を分離し、NaSOで脱水した。溶媒を減圧下に除去し、粗生成物をそれ以上精製せずに次の段階に用いた。
段階9:(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)メタノール(1g、2.78mmol)のTHF(2mL)中溶液に、リチウムtert−ブトキシド(1.0MのTHF中溶液;4.73mL、4.73mmol)およびブロモアセトニトリル(0.329mL、4.73mmol)のTHF(2mL)中溶液を室温で同時に添加および滴下した。それぞれ1時間、2時間および3時間の反応時間後に、追加のリチウムtert−ブトキシド(1.0MのTHF中溶液;4.73mL、4.73mmol)およびブロモアセトニトリル(0.329mL、4.73mmol)のTHF(2mL)中溶液を加えた。反応混合物を飽和NHCl水溶液および2M HClで反応停止した。EtOAcを加え、有機相を分離し、MgSOで脱水した。溶媒を減圧下に除去し、残留物をそれ以上精製せずに次の段階に用いた。
段階10:2−((5−アミノ−7−ブロモ−1−フルオロ−3−(ネオペンチルオキシ)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)メトキシ)−アセトニトリル(1000mg、2.221mmol)をDCE(4mL)に溶かし、トリメチルアルミニウム溶液(2Mトルエン中溶液;2.221mL、4.44mmol)を滴下した。反応混合物を加熱して70℃として15分間経過させた。反応混合物を冷却して室温とした。、飽和ロッシェル塩水溶液を加え、次にEtOAcを加えた。有機相を分離し、ブラインで洗浄し、MgSOで脱水した。溶媒を減圧下に除去し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(10%から100%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、7−ブロモ−1−フルオロ−3−(ネオペンチルオキシ)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンを明褐色固体として得た。
段階11:密閉式バイアルに7−ブロモ−1−フルオロ−3−(ネオペンチルオキシ)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(200mg、0.444mmol)、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(125mg、0.888mmol)、ビス[ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン]ジクロロパラジウム(II)(31.4mg、0.044mmol)およびリン酸カリウム(283mg、1.332mmol)を入れた。バイアルを排気し、窒素を再充填した(手順を2回繰り返した)。ジオキサン(3mL)および水(1mL)を加え、反応混合物を窒素で1分間パージした。バイアルを予熱した油浴(100℃)に入れて1.5時間経過させた。反応混合物を冷却して室温とし、水およびEtOAcを反応混合物に加えた。有機相を分離し、MgSOで脱水した。溶媒を減圧下に除去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(1%から10%MeOH/DCM)によって精製して、1−フルオロ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(ネオペンチルオキシ)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンをベージュ固体として得た(185mg)。
段階12:中間体10に関して本明細書に記載のものと同様のキラル分離条件を用いてラセミ体1−フルオロ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(ネオペンチルオキシ)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンから、化合物(R)−1−フルオロ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(ネオペンチルオキシ)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(実施例59B)および(S)−1−フルオロ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(ネオペンチルオキシ)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(実施例59A)を得た。
両方のピークについての質量m/z=467.0[M+H]。C2524の計算値:466.18H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δppm1.03(s、9H)3.53−3.61(m、1H)3.62−3.69(m、1H)3.86−3.92(m、1H)3.92−3.98(m、1H)4.28−4.41(m、2H)6.58(s、1H)7.28−7.31(m、1H)7.33(d、J=8.41Hz、1H)7.47−7.57(m、2H)7.88(t、J=9.39Hz、1H)8.19(d、J=4.50Hz、1H)。
実施例60(方法A31)
Figure 2013522304
(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(2−フルオロピリジン−4−イル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミンの合成
マイクロ波バイアルに、リン酸カリウム(0.084g、0.394mmol)、PdCl(AmPhos)(8.38mg、0.012mmol)および2−フルオロピリジン−4−イルボロン酸(0.024g、0.171mmol)を入れた。(S)−3−ブロモ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン(0.058g、0.131mmol)をジオキサン中溶液(2.5mL)として加えた。水(1mL)を加え、アルゴンガスを容器に吹き込み、それを密閉し、90℃の油浴で1.5時間加熱した。残留物を5%MeOH/DCM(60mL)に取り、有機層を希ブラインで抽出し(6mLで2回)、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(4.5%から5.5%MeOH/DCM)によって精製して、(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(2−フルオロピリジン−4−イル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン(実施例60A;44mg)を得た。MS(m/z)458(M+H)H NMR(400MHz、CDCl)δppm:8.57(d、1H、J=2.5Hz)、8.32(d、1H、J=5.3Hz)、8.22(d、1H、J=4.7Hz)、8.07(d、1H、J=2.3Hz)、7.88(m、1H)、7.55(m、2H)、7.43(m、2H)、7.30(m、1H)、7.17(s、1H)、4.39(br、2H)、4.18(m、2H)、2.02(m、1H)、1.90(m、1H)。
実施例61(方法A32)
Figure 2013522304
(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミンの合成
マイクロ波バイアルにおいて、テトラブチルアンモニウムフルオリドトリ水和物(0.059g、0.187mmol)、トリメチル((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)シラン(0.031g、0.187mmol)、ヨウ化銅(I)(2.374mg、0.012mmol)、Pd(PPh(0.014g、0.012mmol)および(S)−3−ブロモ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン(0.055g、0.125mmol)をTHF(1.25mL)に懸濁させた。アルゴンガスを容器に吹き込み、それを密閉し、80℃の油浴で1.5時間加熱した。混合物を10%MeOH−EtOAc(60mL)に取り、有機層を希ブライン(8mL)と次に飽和ブライン(8mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(5%MeOH/DCM)によって精製して、(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン(41mg、0.09mmol)を得た。MS(m/z)457(M+H)H NMR(400MHz、CDCl)δppm:8.32(d、1H、J=2.0Hz)、8.20(d、1H、J=4.9Hz)、7.90(m、1H)、7.78(s、1H)、7.53(m、2H)、7.38(d、1H、J=8.4Hz)、7.27(m、1H)、4.94(d、2H、J=5.3Hz)、4.50(d、2H、J=5.5Hz)、4.44(br、2H)、4.28(m、2H)、1.95(m、1H)、1.85(m、1H)、1.74(s、3H)。
実施例62(方法A33)
Figure 2013522304
(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(ネオペンチルオキシ)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミンの合成
段階1:25mLフラスコにおいて、(R)−3−ブロモ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン(0.350g、0.793mmol)を1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルメタンアミン(5.29mL、39.7mmol)に懸濁させた。反応混合物を加熱して100℃として1時間経過させた。反応液を濃縮し、残留物を5%MeOH/DCM(60mL)に取り、有機相を希ブラインで抽出し(8mLで2回)、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(3.5%MeOH/DCM)によって精製して、(R,E)−N′−(3−ブロモ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−56′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−イル)−N,N−ジメチルホルムイミドアミド(394mg、0.793mmol)を得た。
段階2:100mL密閉式容器において、酢酸カリウム(0.234g、2.381mmol)、PdCl−dppf−DCM(0.065g、0.079mmol)、4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(0.242g、0.953mmol)、(R,E)−N′−(3−ブロモ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−イル)−N,N−ジメチルホルムイミドアミド(0.394g、0.794mmol)をTHF(8mL)に懸濁させた。アルゴンを容器に吹き込み、それを密閉し、85℃の油浴で14時間加熱した。容器を油浴から外し、冷却して0℃とし、NaOH水溶液(2.5M、1.905mL、4.76mmol)を加え、次に30%過酸化水素水溶液(0.811mL、7.94mmol)を加えた。氷浴を除去し、混合物を45分間撹拌した。混合物を濃縮して、ほとんどのTHFを除去した。残留物を10%MeOH/DCM(600mL)に取り、有機層を希ブラインで抽出した(15mLで2回)。有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗(R,E)−N′−(7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−ヒドロキシ−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−イル)−N,N−ジメチルホルムイミドアミドをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階3:35mL密閉式容器において、炭酸セシウム(0.621g、1.905mmol)、1−ヨード−2,2−ジメチルプロパン(0.211mL、1.587mmol)および粗(S,E)−N′−(7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−ヒドロキシ−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−イル)−N,N−ジメチルホルムイミドアミド(0.344g、0.794mmol)をDMF(8mL)に取った。容器を密閉し、100℃の油浴で加熱した。6時間後、反応液を濃縮した。残留物を10%MeOH/DCM(120mL)に取り、有機層を水で抽出した(10mLで2回)。有機層をMgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をジオキサン(8mL)に取り、HClのジオキサン中溶液(4M、2mL)を加えた。容器を密閉し、60℃の油浴で加熱した。1時間後、反応液を濃縮した。残留物を水(30mL)で希釈し、水相を10%MeOH/DCMで抽出した(50mLで3回)。有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。取得物を、65:35:0.5:1EtOAc−ヘキサン−MeOH−EtNを用いるクロマトグラフィーによって精製して、(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(ネオペンチルオキシ)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミンを得た(4.5mg、0.010mmol)。MS(m/z)449(M+H)
実施例63(方法A34)
Figure 2013522304
(S)−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−7′−(ピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンの合成
段階1:250mLフラスコにおいて、ローソン試薬(0.577g、1.427mmol)および(S)−2′−ブロモ−4′−フルオロ−7′−メトキシスピロ[モルホリン−3,9′−キサンテン]−5−オン(0.978g、2.481mmol)をトルエン(25mL)に懸濁させた。空冷冷却管を取り付け、フラスコを90℃の油浴で3時間加熱した。混合物を冷却し、濃縮して(S)−2′−ブロモ−4′−フルオロ−7′−メトキシスピロ[モルホリン−3,9′−キサンテン]−5−チオンを得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
段階2:150mL密閉式容器において、粗(S)−2′−ブロモ−4′−フルオロ−7′−メトキシスピロ[モルホリン−3,9′−キサンテン]−5−チオン(1.0g、2.437mmol)をアンモニアのジオキサン中溶液(0.5M、58.5mL、29.2mmol)に溶かした。塩化水銀(II)(0.993g、3.66mmol)を加え、容器を密閉し、55℃の油浴で終夜加熱した。混合物を冷却し、濃縮した。残留物をセライトで濾過し、10%MeOH−DCM(400mL)で洗った。濾液を濃縮し、残留物を7.5%MeOH−DCMを用いるシリカゲル(150mL)によって精製して、(S)−2′−ブロモ−4′−フルオロ−7′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン131mgを得た。
段階3:500mLフラスコにおいて、(S)−2′−ブロモ−4′−フルオロ−7′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(0.595g、1.513mmol)をDCM(45mL)に溶かした。橙赤色溶液を冷却して0℃とし、三臭化ホウ素のDCM中溶液(1.0M、4.54mL、4.54mmol)を加えた。2時間後、反応混合物を9:1NHCl/NHOH 20mLで反応停止した。混合物を水(10mL)でさらに希釈し、水相を5%MeOH−dcmで抽出した(60mLで3回)。有機層を合わせ、ブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して、粗(S)−5−アミノ−2′−ブロモ−4′−フルオロ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−オール(0.574g、1.21mmol)を得て、それを次の段階で直接用いた。
段階4:マイクロ波バイアルにおいて、リン酸カリウム(0.771g、3.63mmol)、PdCl(AmPhos)(0.064g、0.091mmol)および2−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.356g、1.695mmol)を入れた。(S)−5−アミノ−2′−ブロモ−4′−フルオロ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−オール(0.459g、1.211mmol)を、ジオキサン中溶液(6mL)として加えた。水(2.4mL)を加え、アルゴンガスを容器に吹き込み、それを密閉し、マイクロ波によって120℃で30分間加熱した。残留物を半飽和NHCl水溶液(30mL)に取り、水相を5%MeOH/DCMで抽出した(25mLで3回)。有機層を合わせ、ブライン(7mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して、粗(S)−5−アミノ−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−オールを得て、それを次の段階で直接用いた。
段階5:粗(S)−5−アミノ−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−オール(0.463g、1.211mmol)をDCM(35mL)に溶かした。溶液を冷却して0℃とし、TEA(0.175mL、1.27mmol)を加え、次にN−(5−クロロピリジン−2−イル)−1,1,1−トリフルオロ−N−(トリフルオロメチルスルホニル)メタンスルホンアミド(0.427g、1.09mmol)を加えた。溶液を自然に昇温させた。9時間後、1M NaOH水溶液(15mL)で反応停止した。水層を分離し、5%MeOH−DCMでさらに抽出した(20mLで3回)。有機層を合わせ、ブライン(7mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(5%MeOH/DCM)によって部分的に精製して、トリフルオロメタンスルホン酸(S)−5−アミノ−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−イル(393mg、0.764mmol)を得た。
段階6:マイクロ波バイアルにおいて、ピリジン−3−イルボロン酸(0.061g、0.495mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸(S)−5−アミノ−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−イル(0.196g、0.381mmol)およびPd(PPh(0.044g、0.038mmol)をDMF(4.1mL)に懸濁させた。炭酸ナトリウム水溶液(1.0M、1.143mL、1.143mmol)を加えた。アルゴンを容器に吹き込み、それを密閉し、85℃の油浴で加熱した(11:40)。1.5時間後、反応液を濃縮した。残留物をEtOAc(100mL)に取り、有機層を水(15mL)、ブラインで抽出し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(7.5%MeOH/DCM)によって精製して、(S)−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−7′−(ピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(99mg、0.22mmol)を得た。MS(m/z)444(M+H)+。H NMR(400MHz、CDCl)δppm;8.85(s、1H)、8.57(d、1H、J=4.5Hz)、7.86(d、1H、J=8.0Hz)、7.50(m、2H)、7.36(m、2H)、7.08(dd、1H、J=11.7、2.0Hz)、6.99(s、1H)、6.17(s、1H)、4.46(m、2H)、4.33(s、2H)、3.85(t、2H、J=5.7Hz)、3.57(m、2H)、2.33(m、2H)。
実施例64(方法A35)
Figure 2013522304
(R)−2′−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンの合成
段階1:250mLフラスコにおいて、(R)−2′−ブロモ−7′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(0.393g、1.047mmol)をdcm(10mL)に溶かした。溶液を冷却して0℃とした。三臭化ホウ素のDCM中溶液(1.0M、3.14mL、3.14mmol)を加えた。1.5時間後、混合物を9:1飽和NHCl水溶液/NHOH(10mL)で反応停止した。混合物を水(10mL)でさらに希釈し、水相を5%MeO/DCMで抽出した(50mLで3回)。有機層を合わせ、希ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して、粗(R)−5−アミノ−2′−ブロモ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−オール(349mg、0.966mmol)を得て、それを次の段階で直接用いた。
段階2:マイクロ波バイアルにおいて、リン酸カリウム(0.615g、2.90mmol)、ビス[ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン]ジクロロパラジウム(II)(0.068g、0.097mmol)、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(0.170g、1.208mmol)および(R)−5−アミノ−2′−ブロモ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−オール(0.349g、0.966mmol)をジオキサン(8mL)に懸濁させた。水(2mL)を加え、アルゴンガスを容器に吹き込み、それを密閉し、100℃の油浴で3時間加熱した。反応液を濃縮してジオキサンを除去した。残留物をNHCl水溶液(15mL)で希釈し、水相を5%MeOH/DCMで抽出した(33mLで3回)。有機層を合わせ、希ブライン(8mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して、粗(S)−5−アミノ−2′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−オールを得て、それを次の段階で直接用いた。
段階3:250mLフラスコ中、粗(S)−5−アミノ−2′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−オール(0.365g、0.967mmol)をTHF(10mL)に溶かした。BocO(0.232g、1.06mmol)を加え、次にTEA(0.148mL、1.06mmol)を加えた。1時間後、反応液を濃縮して、粗(S)−tert−ブチル2′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−7′−ヒドロキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−イルカーバメートを得て、それを次の段階で直接用いた。
段階4:100mLフラスコ中、粗(S)−tert−ブチル2′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−7′−ヒドロキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−イルカーバメート(0.462g、0.968mmol)をDCM(10mL)に溶かした。溶液を冷却して0℃とし、1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−(トリフルオロメチルスルホニル)メタンスルホンアミド(0.513g、1.43mmol)およびトリエチルアミン(0.243mL、1.74mmol)を加えた。3時間後、反応を濃縮し、取得物をクロマトグラフィー(33%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、トリフルオロメタンスルホン酸(S)−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−イル(0.293g、0.481mmol)を得た。
段階5:マイクロ波バイアルにおいて、2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.062g、0.297mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸(S)−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−イル(0.145g、0.238mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.027g、0.024mmol)をDMF(3mL)に取った。炭酸ナトリウム水溶液(1.0M、0.714mL、0.714mmol)を加えた。アルゴンを容器に流し、それを密閉し、85℃の油浴に入れた。3時間後、反応液を濃縮した。残留物を水(15mL)で希釈し、水相を3%MeOH/DCMで抽出した(25mLで3回)。有機層を合わせ、ブライン(7mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をDCMm 3mLを用いてマイクロ波バイアルに移し、tfa(0.275mL、3.57mmol)を加えた。バイアルを密閉し、反応液を65℃の油浴で2時間撹拌した。反応液を濃縮した。残留物を0.5MNaCO(13mL)で中和した。水相を5%MeOH/DCMで抽出した(25mLで3回)。有機層を合わせ、希ブライン(8mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(7%から8%MeOH/DCM)によって精製して、(R)−2′−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(65mg、0.146mmol)を得た。
MS(m/z)444(M+H)
H NMR(400MHz、CDCl)δppm;8.17(d、1H、J=4.5Hz)、7.89(m、1H)、7.52(m、2H)、7.34(m、2H)、7.27(m、2H)、7.15(d、1H、J=8.4Hz)、6.08(s、1H)、4.40(s、2H)、4.33(m、2H)、3.94(t、2H、J=5.5Hz)、3.64(d、1H、J=11.5Hz)、3.59(d、1H、J=11.5Hz)、2.53(m、2H)。
実施例65(方法A36)
Figure 2013522304
(R)−2′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−7′−(2−フルオロピリジン−4−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンの合成
段階1:マイクロ波バイアルにおいて、炭酸ナトリウム(0.094g、0.885mmol)、2−フルオロピリジン−4−イルボロン酸(0.048g、0.339mmol)、Pd(PPh(0.034g、0.030mmol)および(S)−2′−ブロモ−7′−ヨード−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(0.139g、0.295mmol)をDME(2.5mL)および水(0.5mL)に懸濁させた。アルゴンガスを容器に吹き込み、それを密閉し、80℃の油浴で加熱した。6時間後、反応混合物をブライン(10mL)で希釈し、水相を7.5%MeOH−dcmで抽出した(25mLで3回)。有機層を合わせ、希ブライン(5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。取得物を、3.5%から4.5%から7%MeOH−DCMを用いるシリカゲル(33mL)によって精製して、(R)−2′−ブロモ−7′−(2−フルオロピリジン−4−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンを得た。
段階2:マイクロ波バイアルにおいて、リン酸カリウム(0.071g、0.334mmol)、PdCl(AmPhos)(7.88mg、0.011mmol)、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(0.020g、0.139mmol)および(R)−2′−ブロモ−7′−(2−フルオロピリジン−4−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(0.049g、0.111mmol)をジオキサン(2mL)および水(0.5mL)に懸濁させた。アルゴンガスを容器に吹き込み、それを密閉し、120℃で30分間マイクロ波によって加熱した。混合物を濃縮し、残留物をブライン(15mL)で希釈し、水相を5%MeOH−dcmで抽出した(25mLで3回)。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(3.5%から4.5%MeOH/DCM)によって精製して、(R)−2′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−7′−(2−フルオロピリジン−4−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンを得た(35mg、0.076mmol)。MS(m/z)457(M+H)
H NMR(400MHz、CDCl)δppm;8.25(d、1H、J=5.3Hz)、8.19(d、1H、J=8.2Hz)、7.89(m、1H)、7.56(m、4H)、7.40(d、1H、J=5.1Hz)、7.29(m、4H)、7.13(s、1H)、4.60(br、2H)、4.34(s、2H)、3.59(m、2H)。
実施例66(方法A37)
Figure 2013522304
(S)−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−7′−(5−(プロプ−1−インイル)ピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンの合成
段階1:500mLフラスコにおいて、(S)−2′−ブロモ−4′−フルオロ−7′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(0.676g、1.719mmol)をdcm(50mL)に懸濁させた。懸濁液を冷却して0℃とし、トリブロモボランのDCM中溶液(1.0M、5.16mL、5.16mmol)を加えた。1.5時間後、9:1 NHCl/NHOH水溶液(20mL)で反応停止した。水相を5%MeOH/DCMで抽出した(50mLで3回)。有機層を合わせ、ブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して、粗(S)−5−アミノ−2′−ブロモ−4′−フルオロ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−オール(604mg、1.593mmol)を得て、それを次の段階で直接用いた。
段階2:マイクロ波バイアルにおいて、リン酸カリウム(1.014g、4.78mmol)、PdCl(AmPhos)(0.085g、0.119mmol)、(S)−5−アミノ−2′−ブロモ−4′−フルオロ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−オール(0.604g、1.593mmol)および2−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.485g、2.310mmol)をジオキサン(6.5mL)および水(2.5mL)に懸濁させた。アルゴンガスを容器に吹き込み、それを密閉し、マイクロ波によって120℃で30分間加熱した。混合物を濃縮した。残留物を半飽和NHCl水溶液(35mL)で中和した。水相を5%MeOH/DCMで抽出した(35mLで3回)。有機層を合わせ、希ブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して、粗(S)−5−アミノ−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−オールを得て、それを次の段階で直接用いた。
段階3:250mLフラスコにおいて、粗(S)−5−アミノ−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−オール(0.609g、1.593mmol)をTHF(30mL)に懸濁させた。BocO(0.564g、2.58mmol)を加え、次にトリエチルアミン(0.373mL、2.69mmol)を加えた。混合物を室温で撹拌した。1.5時間後、反応液を濃縮して、粗(S)−tert−ブチル2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−7′−ヒドロキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−イルカーバメートを得て、それを次の段階で直接用いた。
段階4:250mLフラスコにおいて、(S)−tert−ブチル2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−7′−ヒドロキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−イルカーバメート(0.768g、1.592mmol)をDCM(25mL)に溶かした。溶液を冷却して0℃とした。TEA(0.533mL、3.85mmol)を加え、次に1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−(トリフルオロメチルスルホニル)メタンスルホンアミド(1.25g、3.50mmol)を加えた。2時間後、反応液を濃縮した。後処理をせずに、残留物をクロマトグラフィー(25%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、トリフルオロメタンスルホン酸(S)−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−イル(436mg、0.709mmol)を得た。
段階5:マイクロ波バイアルにおいて、5−(プロプ−1−インイル)ピリジン−3−イルボロン酸ジイソプロピル(0.109g、0.443mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸(S)−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−7′−イル(0.218g、0.355mmol)およびPd(PPh(0.041g、0.035mmol)をDMF(3.7mL)に取った。炭酸ナトリウム水溶液(1.0M、1.064mL、1.064mmol)を加えた。アルゴンガスを容器に吹き込み、それを密閉し、85℃の油浴で1.5時間加熱した。反応液を濃縮した。残留物を水(10mL)に取り、水相を5%MeOH/DCMで抽出した(20mLで3回)。有機層を合わせ、希ブライン(5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をDCM(2mL)でマイクロ波バイアルに移し、TFA(0.683mL、8.87mmol)を加えた。容器を密閉し、50℃の油浴で1.5時間加熱した。反応液を濃縮し、残留物を0.5M NaCO水溶液(15mL)で中和した。水相を5%MeOH/DCMで抽出した(20mLで3回)。有機層を合わせ、希ブライン(6mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(7%MeOH/DCM)によって精製して、(S)−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−7′−(5−(プロプ−1−インイル)ピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンを得た(98mg、0.203mmol)。
MS(m/z)482(M+H)
実施例67(方法A38)
Figure 2013522304
(3S)−2′−(2,2−ジメチルプロポキシ)−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6H−スピロ[1,4−オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンの合成
段階1:25mLフラスコにおいて、2′−ブロモ−7′−メトキシスピロ[モルホリン−3,9′−キサンテン]−5−オン(0.094g、0.250mmol)をDCM(5mL)に溶かした。溶液を冷却して−78℃とし、三臭化ホウ素(1.0M、0.750mL、0.750mmol)のDCM中溶液を加えた。混合物を昇温させて0℃とし、その温度に2時間維持した。反応液を水(20mL)で希釈し、水相を3%MeOH/DCMで抽出した(25mLで3回)。有機層を合わせ、希ブライン(5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(70:30:1EtOAc/ヘキサン/MeOH)によって精製して、(R])−2′−ブロモ−7′−ヒドロキシスピロ[モルホリン−3,9′−キサンテン]−5−オンを得た。
段階2:25mLフラスコにおいて、2′−ブロモ−7′−ヒドロキシスピロ[モルホリン−3,9′−キサンテン]−5−オン(0.020g、0.055mmol)をDMF(1mL)に溶かした。炭酸セシウム(0.043g、0.133mmol)を加え、次に1−ヨード−2,2−ジメチルプロパン(0.022g、0.110mmol)を加えた。反応液を115℃の油浴で10時間加熱した。反応液を冷却して環境温度とし、濃縮した。残留物を0.3M HCl水溶液(15mL)に取り、水層をEtOAcで抽出した(20mLで3回)。有機層を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(25%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(R)−2′−ブロモ−7′−(ネオペンチルオキシ)スピロ[モルホリン−3,9′−キサンテン]−5−オンを得た。
段階3および4:方法A12(実施例67a)における段階1および2に記載のものと同様の手順を用いて、(R)−2′−ブロモ−7′−(ネオペンチルオキシ)スピロ[モルホリン−3,9′−キサンテン]−5−オン(0.0068g、0.016mmol)を、(3?)−2′−ブロモ−7′−(2,2−ジメチルプロポキシ)−6H−スピロ[1,4−オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンに変換した。
段階5:マイクロ波容器において、リン酸カリウム(0.012g、0.056mmol)、ビス[ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン]ジクロロパラジウム(II)(0.985mg、1.391μmol)および2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(5.23mg、0.037mmol)を固体として入れ、(3R)−2′−ブロモ−7′−(2,2−ジメチルプロポキシ)−6H−スピロ[1,4−オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン(0.008g、0.019mmol)を、カニューレを介してジオキサン中溶液(1mL)として加えた。水(0.25mL)を容器に加え、混合物をアルゴンガスでパージし、容器を密閉し、マイクロ波照射下に135℃で30分間加熱した。取得物を水(10mL)に取り、水相をDCMで抽出した(20mLで3回)。有機層を合わせ、希ブライン(5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。取得物を分取TLC(13%MeOH/DCM)によって精製して、(3S)−2′−(2,2−ジメチルプロポキシ)−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6H−スピロ[1,4−オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンを得た。
実施例68(方法A39)
Figure 2013522304
(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−((R)−3−フルオロピロリジン−1−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンの合成
段階1:バイアルに2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(0.094g、0.667mmol)、PdCl(dppf)−CHCl−付加物(0.026g、0.032mmol)、(S)−3−ブロモ−7−ヨード−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(0.300g、0.635mmol)および炭酸カリウム(0.351g、2.54mmol)を入れた。ジオキサン(3.5mL)および水(1.5mL)を加えた。バイアルにアルゴンを流し、密閉し、加熱して80℃として1時間経過させた。反応混合物をEtOAcで希釈し、MgSOで脱水し、濃縮した。カラムクロマトグラフィーによる粗残留物の精製[0%から80%(90:10:1 DCM/MeOH/NHOH)/DCM]によって、(S)−3−ブロモ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(0.202g、0.458mmol)を得た。
段階2:バイアルに(R)−3−フルオロピロリジンHC1(0.021g、0.170mmol)、(S)−3−ブロモ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(0.050g、0.113mmol)およびRuPhosパラダサイクル(9.05mg、0.011mmol)を入れた。THF(1mL)およびLiHMDS(1N THF中溶液;0.567mL、0.567mmol)を加え、反応混合物を室温で終夜撹拌した。追加のRuPhosパラダサイクル(9.05mg、0.011mmol)およびLiHMDS溶液(0.567mL、0.567mmol)を加え、反応混合物を加熱して45℃として2時間経過させた。反応混合物をMeOHで反応停止し、減圧下に濃縮した。カラムクロマトグラフィーによる粗残留物の精製[0%から100%(90:10:1DCM/MeOH/NHOH)/DCM]によって、(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−((R)−3−フルオロピロリジン−1−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン(0.018g、0.040mmol、収率35.3%)を得た。
表I中の下記化合物は、本発明によって提供される式I、I−A、I−A−1からI−A−7、1−B、II、II−AおよびII−Bの化合物の追加の代表例である。各化合物を製造するのに用いた方法および中間体も、入手可能な場合には実測された質量および生物データ(酵素および細胞アッセイにおける平均nM IC50)とともに表中に含めてある。化合物の名称は、ChemDraw Ultraソフトウェア、バージョン11およびそれ以降の命名規定を用いて付したものである。その例がラセミ体混合物である場合、その例についての名称は両方のエナンチオマーを含むものである。例における個々のエナンチオマーは、名称に示した通りである。
Figure 2013522304
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上記表I中の各種化合物は、下記のように製造および特性決定した。
実施例107
Figure 2013522304
(S)−1−フルオロ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(2−フルオロピリジン−4−イル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン−2′−アミンの合成
中間体15B、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸および2−フルオロピリジン−4−イルボロン酸を用いた以外は、上記の方法A1に記載のものと同様の段階によって、標題化合物を合成した。MS m/z=476.0[M+H]。C2516の計算値:475.13。
H NMR(300MHz、MeOH)δppm2.33−2.49(m、2H)4.51−4.60(m、2H)7.33−7.40(m、1H)7.49(d、J=9.21Hz、1H)7.68−7.74(m、3H)7.94(td、J=3.22、1.50Hz、1H)8.05(ddd、J=10.01、7.53、2.00Hz、1H)8.13−8.16(m、1H)8.15(brs、1H)8.23(d、J=5.41Hz、1H)。
実施例110
Figure 2013522304
(S)−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン−2′−アミンの合成
中間体15B、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸および2−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを用いた以外は、上記の方法A1に記載のものと同様の段階によって、標題化合物を合成した。
MS m/z=463.0[M+H]。C2520の計算値:462.15。
H NMR(300MHz、クロロホルム−d)δppm1.80−2.02(m、2H)2.26−2.43(m、2H)3.84(t、J=5.55Hz、2H)4.03−4.24(m、2H)4.42−4.68(m、3H)6.66−6.76(m、1H)7.19−7.31(m、1H)7.36(d、J=8.33Hz、1H)7.48−7.59(m、2H)7.86(ddd、J=9.79、7.60、1.90Hz、1H)8.14−8.23(m、1H)。
実施例111
Figure 2013522304
(S)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン−2′−アミンの合成
中間体18B、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸および2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを用いた以外は、上記の方法A1に記載のものと同様の段階によって、標題化合物を合成した。
MS m/z=445.1[M+H]。C2521FNの計算値:444.16。
H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δppm1.86−1.94(m、2H)3.92−3.99(m、2H)4.08−4.19(m、2H)4.23−4.30(m、2H)4.35−4.41(m、2H)6.59−6.65(m、1H)7.26(s、2H)7.43(s、1H)7.49−7.54(m、1H)7.54−7.58(m、1H)7.86(ddd、J=10.00,7.40、2.0Hz、1H)8.20(d、J=4.69Hz、1H)8.50(s、1H)。
実施例239
Figure 2013522304
(S)−1−フルオロ−3−(2−フルオロピリジン−4−イル)−7−(ピリジン−3−イル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン−2′−アミンの合成
中間体15B、3−ピリジルボロン酸および2−フルオロピリジン−4−ボロン酸を用いた以外は、上記の方法A1に記載のものと同様の段階によって標題化合物を合成した。MS m/z=458.0[M+H]。C2517の計算値:457.14。
H NMR(300MHz、MeOH)δppm2.01−2.09(m、2H)4.23(m、2H)7.50(d、J=1.00Hz、1H)7.53−7.60(m、1H)7.67−7.79(m、3H)7.94−7.98(m、1H)8.00(s、1H)8.11−8.17(m、1H)8.30−8.35(m、1H)8.53−8.59(m、1H)8.82−8.86(m、1H)。
実施例226
Figure 2013522304
(S)−1−フルオロ−7−(5−フルオロピリジン−3−イル)−3−(2−フルオロピリジン−4−イル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン−2′−アミンの合成
中間体15B、5−フルオロピリジン−3−イルボロン酸および2−フルオロピリジン−4−ボロン酸を用いた以外は、上記の方法A1に記載のものと同様の段階によって標題化合物を合成した。
MS m/z=476.0[M+H]。C2516の計算値:475.13。
H NMR(300MHz、クロロホルム−d)δppm1.93−2.02(m、2H)4.12−4.21(m、2H)7.41−7.47(m、1H)7.53(brs、1H)7.57(m、J=2.30Hz、3H)7.74−7.81(m、2H)8.29−8.34(m、1H)8.46−8.50(m、1H)8.66−8.71(m、1H)。
実施例241
Figure 2013522304
(S)−1−フルオロ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−3−イル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン−2′−アミンの合成
中間体15B、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸および3−ピリジルボロン酸を用いた以外は、上記の方法A1に記載のものと同様の段階によって標題化合物を合成した。MS m/z=458.0[M+H]。C2517の計算値:457.14。
H NMR(300MHz、クロロホルム−d)δppm1.90−2.07(m、2H)4.10−4.27(m、2H)7.24−7.33(m、1H)7.35−7.45(m、2H)7.51−7.63(m、2H)7.74(s、1H)7.87(ddd、J=9.76、7.64、1.90Hz、1H)8.21(d、J=4.68Hz、1H)8.29(dt、J=8.04、1.90Hz、1H)8.63(dd、J=4.75、1.39Hz、1H)9.20(d、J=1.90Hz、1H)。
実施例249
Figure 2013522304
(S)−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンの合成
(中間体17B)、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸および2−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを用いた以外は、上記の方法A1に記載の段階と同様の段階によって標題化合物を合成した。
MS m/z=463.1[M+H]。C2520の計算値:462.15。
H NMR(300MHz、MeOH)δppm2.31−2.42(m、2H)3.57−3.69(m、2H)3.80−3.86(m、2H)4.33−4.47(m、2H)4.53−4.58(m、2H)6.69−6.76(m、1H)7.27(s、1H)7.35−7.46(m、2H)7.57−7.60(m、1H)7.61−7.66(m、1H)8.03−8.11(m、1H)8.17−8.21(m、1H)。
実施例248
Figure 2013522304
(S)−1−フルオロ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(2−メチルピリジン−4−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンの合成
(中間体17B)、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸および2−メチルピリジン−4−ボロン酸ピナコールエステルを用いた以外は、上記の方法A1に記載の段階と同様の段階によって標題化合物を合成した。
MS m/z=472.1[M+H]。C2520の計算値:471.15。
H NMR(300MHz、MeOH)δppm2.63(s、3H)3.65−3.79(m、2H)4.38−4.58(m、3H)7.41−7.47(m、3H)7.62−7.70(m、3H)7.81−7.87(m、2H)7.90−7.94(m、1H)8.05−8.14(m、2H)8.18−8.23(m、1H)8.49−8.53(m、1H)。
実施例129
Figure 2013522304
(S)−3−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−1−フルオロ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン−5′−アミン・2.2.2−トリフルオロ酢酸塩の合成
段階1において4,4−ジフルオロピペリジン用いた以外は、上記の方法29に記載の段階と同様の段階によって標題化合物を合成した。
MS m/z=500.0[M+H]。C2521・CHF(TFA塩)の計算値。H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δppm1.95−2.12(m、4H)3.59−3.68(m、2H)3.68−3.76(m、2H)3.88(s、2H)4.80(m、2H)6.47(s、1H)7.31(dd、J=7.43、4.50Hz、1H)7.41(d、J=8.61Hz、1H)7.55(s、1H)7.62(d、J=9.19Hz、1H)7.91(t、J=8.02Hz、1H)8.02(brs、1H)8.13−8.23(m、1H)11.22(brs、1H)12.31(brs、1H)。
実施例155
Figure 2013522304
(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(5−フルオロピリジン−3−イル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミンの合成
中間体18B、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸および5−フルオロピリジン−3−イルボロン酸を用いた以外は、上記の方法A1に記載の段階と同様の段階によって標題化合物を合成した。MS m/z=458.0[M+H]。C2517の計算値:457.43。H NMR(300MHz、クロロホルム−d)δppm1.90−2.00(m、2H)4.12−4.21(m、2H)7.29(ddd、J=7.23、5.04、1.75Hz、1H)7.35(d、J=8.33Hz、1H)7.49−7.63(m、2H)7.81−7.95(m、2H)8.05−8.13(m、1H)8.21(dt、J=4.75、1.50Hz、1H)8.49(d、J=2.63Hz、1H)8.64(s、1H)9.03(t、J=1.61Hz、1H)。
実施例153
Figure 2013522304
(S)−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミンの合成
中間体18B、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸および2−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを用いた以外は、上記の方法A1に記載の段階と同様の段階によって標題化合物を合成した。
MS m/z=445.0[M+H]。C2521FNの計算値:444.46。
H NMR(300MHz、クロロホルム−d)δppm2.33−2.42(m、2H)3.86(s、2H)4.10−4.17(m、2H)4.28−4.51(m、2H)4.55−4.76(m、2H)6.62−6.68(m、1H)7.26(s、2H)7.42(s、1H)7.48−7.54(m、1H)7.54−7.58(m、1H)7.81−7.91(m、1H)8.17−8.22(m、1H)8.45(s、1H)。
実施例154
Figure 2013522304
(S)−3−(3,3−ジメチルブト−1−インイル)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミンの合成
中間体18B、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸および3,3−ジメチルブト−1−インを用いた以外は、上記の方法A2に記載の段階と同様の段階によって標題化合物を合成した。MS m/z=443.0[M+H]。C2623FNの計算値:442.48。
H NMR(300MHz、クロロホルム−d)δppm1.36(s、9H)1.84−1.93(m、2H)4.09−4.20(m、2H)7.27−7.31(m、2H)7.41−7.56(m、3H)7.80−7.95(m、1H)8.15−8.26(m、1H)8.40−8.51(m、1H)。
実施例149
Figure 2013522304
(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(2−フルオロピリジン−4−イル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミンの合成
中間体18B、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸および2−フルオロピリジン−4−イルボロン酸を用いた以外は、上記の方法A1に記載の段階と同様の段階によって標題化合物を合成した。MS m/z=458.0[M+H]。C2517の計算値:457.43。
H NMR(300MHz、クロロホルム−d)δppm1.95(d、J=6.14Hz、2H)4.17(d、J=4.53Hz、2H)4.29−4.49(m、2H)7.30(s、1H)7.35(d、J=8.33Hz、1H)7.51−7.60(m、3H)7.80(d、J=5.12Hz、1H)7.88(s、2H)8.22(d、J=4.38Hz、1H)8.31(d、J=5.41Hz、1H)8.66(s、1H)。
実施例145
Figure 2013522304
(S)−7−(5−フルオロピリジン−3−イル)−3−(2−フルオロピリジン−4−イル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミンの合成
中間体18B、5−フルオロピリジン−3−イルボロン酸および2−フルオロピリジン−4−イルボロン酸を用いた以外は、上記の方法A1に記載の段階と同様の段階によって標題化合物を合成した。MS m/z=458.0[M+H]。C2517の計算値:457.43。
H NMR(300MHz、クロロホルム−d)δppm1.95(q、J=5.07Hz、2H)4.12−4.20(m、2H)7.35−7.42(m、1H)7.54−7.67(m、4H)7.81(dt、J=5.26、1.61Hz、1H)7.87(s、1H)8.31(d、J=5.26Hz、1H)8.46(d、J=2.63Hz、1H)8.63−8.70(m、2H)。
実施例146
Figure 2013522304
(S)−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−7−(5−フルオロピリジン−3−イル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミンの合成
中間体18B、5−フルオロピリジン−3−イルボロン酸および2−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを用いた以外は、上記の方法A1に記載の段階と同様の段階によって標題化合物を合成した。
MS m/z=445.1[M+H]。C2517の計算値:444.56。
H NMR(300MHz、MeOH)δppm1.87−1.99(m、2H)2.28−2.48(m、2H)3.85(s、2H)4.13−4.21(m、2H)4.63(d、J=1.90Hz、2H)6.50−6.79(m、1H)7.40(s、1H)7.52(s、1H)7.68(d、J=2.63Hz、2H)7.85−7.97(m、1H)8.41(s、1H)8.45(d、J=2.63Hz、1H)8.69(s、1H)。
実施例86
Figure 2013522304
(S)−2′−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンの合成
中間体13A、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸および4,4−ジフルオロピペリジンを用いた以外は、上記の方法A6に記載のものと同様の段階によって標題化合物を合成した。MS m/z=499.0[M+H]。C2622の計算値:498.17。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm2.01−2.15(m、4H)、3.40(d、J=11.2Hz、1H)、3.43(d、J=11.2Hz、1H)、4.19(s、2H)、6.08(brs、1H)、6.65(dd、J=2.7、1.2Hz、1H)、7.31(d、J=8.4Hz、1H)、7.43−7.51(m、2H)、7.56(ddd、J=8.4、2.2、1.6Hz、1H)、8.06(ddd、J=10.3、7.5、1.9Hz、1H)、8.23(ddd、J=4.8、1.5、1.4Hz、1H)。
実施例178
Figure 2013522304
(S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−((R)−3−フルオロピロリジン−1−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンの合成
中間体20B、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸および(R)−3−フルオロピロリジンを用いた以外は、上記の方法A6に記載のものと同様の段階によって標題化合物を合成した。MS m/z=467.0[M+H]。C2521の計算値:466.16。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm2.10−2.31(m、2H)、3.23−3.62(m、4H)、4.18(m、2H)、5.45(dm、J=54.9Hz、1H、HCF)、5.98−6.20(m、2H)、6.23−6.27(m、2H)、6.53(dd、J=13.4、2.8Hz、1H)、7.30(d、J=8.4Hz、2H)、7.46(s、2H)、7.54(ddd、J=8.4、2.2、1.5Hz、1H)、8.07(ddd、J=10.3、7.5、2.0Hz、1H)、8.23(ddd、J=4.8、1.7、1.4Hz、1H)。
実施例84
Figure 2013522304
(S)−4′−フルオロ−2′−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミンの合成
中間体20B、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸および(R)−3−フルオロピロリジンを用いた以外は、上記の方法A6に記載のものと同様の段階によって標題化合物を合成した。MS m/z=467.0[M+H]。C2521の計算値:466.16。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm1.75(m、J=3.6Hz、2H)、2.08−2.33(m、2H)、3.29−3.62(m、4H)、3.89−4.09(m、2H)、5.44(dm、J=55.0Hz、1H、HCF)、5.74(brs、2H)、6.31(m、1H)、6.50(dd、J=13.4、2.8Hz、1H)、7.32(d、J=9.0Hz、1H)、7.47(ddd、J=7.2、4.8、1.9Hz、1H)、7.50−7.56(m、2H)、8.07(ddd、J=10.3、7.5、1.9Hz、1H)、8.22(ddd、J=4.8、1.6、1.4Hz、1H)。
実施例163
Figure 2013522304
(S)−2′−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミンの合成
中間体20B、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸および2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを用いた以外は、上記の方法A7に記載のものと同様の段階によって標題化合物を合成した。
MS m/z=462.0[M+H]。C2621の計算値:461.16。
H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm1.73−1.81(m、2H)、2.39−2.47(m、2H)、3.81−3.86(m、2H)、3.94−4.02(m、2H)、4.24(d、J=2.8Hz、2H)、5.82(s、2H)、6.23−6.27(m、1H)、7.21−7.23(m、1H)、7.40(m、2H)、7.49(ddd、J=7.4、4.9、2.0Hz、1H)、7.55(m、2H)、8.10(ddd、J=10.4、7.4、2.0Hz、1H)、8.25(ddd、J=4.8、1.9、1.4Hz、1H)。
実施例173
Figure 2013522304
(S)−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミンの合成
中間体20B、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸および2−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを用いた以外は、上記の方法A7に記載のものと同様の段階によって標題化合物を合成した。
MS m/z=462.0[M+H]。C2621の計算値:461.16。
H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm1.77(m、2H)、2.20−2.33(m、2H)、3.74(m、2H)、3.91−4.05(m、2H)、4.33−4.48(m、2H)、5.83(brs、2H)、6.27(s、1H)、7.11−7.14(m、1H)、7.33(dd、J=12.2、2.1Hz、1H)、7.40(d、J=8.3Hz、1H)、7.49(ddd、J=7.4、4.9、1.9Hz、1H)、7.53−7.56(m、1H)、7.58(ddd、J=8.4、2.2、1.4Hz、1H)、8.09(ddd、J=10.3、7.5、2.0Hz、1H)、8.25(ddd、J=4.8、1.9、1.5Hz、1H)。
実施例182
Figure 2013522304
(S)−4′−フルオロ−2′−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミンの合成
中間体20B、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸およびトリフルオロメタンスルホン酸2−フルオロ−2−メチルプロピルを用いた以外は、上記の方法A8に記載のものと同様の段階によって標題化合物を合成した。
MS m/z=470.0[M+H]。C2522の計算値:469.16。
H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm1.40(s、3H)、1.46(s、3H)、1.77(dd、J=6.4、4.8Hz、2H)、3.94−4.10(m、4H)、5.82(s、2H)、6.74(dd、J=2.9、1.5Hz、1H)、7.02(dd、J=12.3、2.9Hz、1H)、7.37(d、J=8.4Hz、1H)、7.49(ddd、J=7.4、4.9、1.9Hz、1H)、7.51−7.54(m、1H)、7.56(ddd、J=8.3、2.2、1.4Hz、1H)、8.09(ddd、J=10.4、7.4、2.0Hz、1H)、8.24(ddd、J=4.8、1.7、1.4Hz、1H)。
実施例168
Figure 2013522304
((S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−(ピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミンの合成
中間体20B、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸および3−ピリジンボロン酸を用いた以外は、上記の方法A7に記載のものと同様の段階によって標題化合物を合成した。MS m/z=457.0[M+H]。C2618の計算値:456.14。
H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm1.78−1.91(m、2H)、4.03(m、2H)、5.86−6.10(m、2H)、7.42−7.65(m、6H)、7.76(dd、J=11.6、2.2Hz、1H)、8.07(d、J=8.6Hz、1H)、8.09−8.15(m、1H)、8.26(d、J=4.7Hz、1H)、8.60(dd、J=4.7、1.6Hz、1H)、8.89(d、J=1.9Hz、1H)。
実施例184
Figure 2013522304
(S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−モルホリノ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミンの合成
中間体20、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸およびモルホリンを用いた以外は、上記の方法A6に記載のものと同様の段階によって標題化合物を合成した。MS m/z=464.8[M+H]。C2522の計算値:464.17。
H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm1.70−1.80(m、2H)、3.07(m、4H)、3.71−3.78(m、4H)、3.95−4.02(m、2H)、5.79(s、2H)、6.66−6.70(m、1H)、6.92(dd、J=13.7、2.8Hz、1H)、7.32−7.37(m、1H)、7.49(ddd、J=7.4、4.9、1.9Hz、1H)、7.53(m、2H)、8.08(ddd、J=10.3、7.5、1.9Hz、1H)、8.24(ddd、J=4.8、1.6、1.4Hz、1H)。
実施例166
Figure 2013522304
((S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′−(ピリジン−4−イル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミンの合成
中間体20B、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸および4−ピリジンボロン酸を用いた以外は、上記の方法A7に記載のものと同様の段階によって標題化合物を合成した。MS m/z=456.8[M+H]。C2618の計算値:456.14。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm1.78−1.91(m、2H)、4.03(m、2H)、5.90(brs、2H)、7.45(d、J=8.3Hz、1H)、7.50(ddd、J=7.3、5.0、1.9Hz、1H)、7.54−7.58(m、1H)、7.59−7.64(m、1H)、7.66−7.71(m、1H)、7.82(dd、J=11.7、2.2Hz、1H)、8.11(ddd、J=10.3、7.5、1.9Hz、1H)、8.25(ddd、J=4.8、18、1.5Hz、1H)、8.63−8.69(m、1H)。
実施例176
Figure 2013522304
(S)−4′−フルオロ−2′−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7′−(ピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミンの合成
中間体20B、ピリジン−3−イルボロン酸およびトリフルオロメタンスルホン酸2−フルオロ−2−メチルプロピルを用いた以外は、上記の方法A8に記載のものと同様の段階によって標題化合物を合成した。
MS m/z=451.8[M+H]。C2523の計算値:451.17。
H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm1.41(s、3H)、1.46(s、3H)、1.78(m、2H)、3.92−4.11(m、4H)、5.85(brs、2H)、6.74(dd、J=2.9、1.5Hz、1H)、7.02(dd、J=12.3、2.9Hz、1H)、7.36(d、J=8.4Hz、1H)、7.50(ddd、J=8.0、4.7、0.9Hz、1H)、7.58(d、J=2.3Hz、1H)、7.67(dd、J=8.4、2.3Hz、1H)、7.97−8.03(m、1H)、8.57(dd、J=4.7、1.6Hz、1H)、8.83(dd、J=2.4、0.8Hz、1H)。
実施例164
Figure 2013522304
(S)−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−7′−(ピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミンの合成
中間体20B、ピリジン−3−イルボロン酸および2−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを用いた以外は、上記の方法A7に記載のものと同様の段階によって標題化合物を合成した。
MS m/z=443.8.0[M+H]。C2622FNの計算値:443.16。
H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm1.75−1.82(m、2H)、2.23−2.31(m、2H)、3.72−3.77(m、2H)、3.93−4.04(m、2H)、4.37−4.44(m、2H)、5.82−5.88(m、2H)、6.25−6.29(m、1H)、7.10−7.13(m、1H)、7.33(dd、J=12.1、2.2Hz、1H)、7.39(d、J=8.4Hz、1H)、7.51(ddd、J=7.9、4.8、0.9Hz、1H)、7.60(d、J=2.2Hz、1H)、7.68(dd、J=8.4、2.3Hz、1H)、8.01(m、J=2.4、1.6Hz、1H)、8.58(dd、J=4.7、1.6Hz、1H)、8.84(dd、J=2.4、0.8Hz、1H)。
実施例156
Figure 2013522304
(S)−2′−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4′−フルオロ−7′−(ピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミンの合成
中間体20B、ピリジン−3−イルボロン酸および2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを用いた以外は、上記の方法A7に記載のものと同様の段階によって標題化合物を合成した。
MS m/z=443.8[M+H]。C2622FNの計算値:443.16。
H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm1.79(m、2H)、2.44(m、2H)、3.84(m、2H)、3.944.08(m、2H)、4.24(m、2H)、5.84(m、2H)、6.25(m、1H)、7.21(s、1H)、7.35−7.44(m、H)、7.47−7.56(m、1H)、7.60(d、J=2.2Hz、1H)、7.68(dd、J=8.4、2.3Hz、1H)、7.97−8.06(m、1H)、8.58(dd、J=4.7、1.5Hz、1H)、8.84(d、J=1.7Hz、1H)。
実施例126
Figure 2013522304
(S)−3−(5′−アミノ−7−(3−フルオロフェニル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−3−イルオキシ)−2,2−ジメチルプロパンニトリルの合成
中間体10B、3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパンニトリルおよび3−フルオロフェニルボロン酸を用いた以外は、方法A4に記載のものと同様の段階によって標題化合物を合成した。MS m/z=459.3[M+H]。C2623FNの計算値:458.18。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ=8.13(s、1H)、7.66(dd、J=23、8.5Hz、1H)、7.55−7.49(m、J=5.8Hz、2H)、7.48−7.40(m、2H)、7.28(d、J=8.4Hz、1H)、7.22−7.15(m、1H)、6.71(s、1H)、6.16(s、2H)、4.32−4.20(m、5H)、3.52−3.42(m、2H)、1.42(d、J=5.4Hz、6H)。
実施例122
Figure 2013522304
(S)−3−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)−7−(5−フルオロピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンの合成
中間体10B、5−フルオロピリジン−3−イルボロン酸および3,3−ジフルオロピロリジン塩酸塩を用いた以外は、方法A3に記載のものと同様の段階によって標題化合物を合成した。MS m/z=468.3[M+H]。C2420FNの計算値:467.16。
H NMR(400MHz、DMSO−d)δ=8.73(t、J=1.7Hz、1H)、8.56(d、J=2.7Hz、1H)、8.12(s、1H)、7.98(td、J=23、10.3Hz、1H)、7.72(dd、J=2.4、8.5Hz、1H)、7.57(d、J=2.2Hz、1H)、7.29(d、J=8.4Hz、1H)、6.35(s、1H)、6.11(brs、2H)、4.25(s、2H)、3.90−3.73(m、2H)、3.67−3.51(m、2H)、3.49−3.40(m、2H)、2.61−2.53(m、2H)。
実施例120
Figure 2013522304
(S)−7−(5−フルオロピリジン−3−イル)−3−(ネオペンチルオキシ)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン−5′−アミンの合成
中間体10B、ネオペンチルアルコールおよび5−フルオロピリジン−3−イルボロン酸を用いた以外は、方法A4に記載のものと同様の段階によって標題化合物を合成した。MS m/z=449.4[M+H]。C2525FNの計算値:448.19。
H NMR(400MHz、DMSO−d)δ=8.74(t、J=1.8Hz、1H)、8.57(d、J=2.7Hz、1H)、8.10(d、J=0.5Hz、1H)、8.02−7.96(m、1H)、7.74(dd、J=2.4、8.5Hz、1H)、7.58(d、J2.3Hz、1H)、7.31(d、J=8.5Hz、1H)、6.63(d、J=0.5Hz、1H)、6.14(s、2H)、4.25(s、2H)、3.98−3.87(m、2H)、3.52−3.42(m、2H)、1.00(s、9H)。
実施例119
Figure 2013522304
(S)−3−(ネオペンチルオキシ)−7−(ピリジン−3−イル−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンの合成
中間体10B、ネオペンチルアルコールおよびピリジン−3−イルボロン酸を用いた以外は、方法A4に記載のものと同様の段階によって標題化合物を合成した。
MS m/z=431.4[M+H]。C2526の計算値:430.20。
H NMR(400MHz、DMSO−d)δ=8.84(dd、J=0.7、2.4Hz、1H)、8.56(dd、J=1.6、4.7Hz、1H)、8.09(s、1H)、8.04−7.97(m、1H)、7.72−7.65(m、1H)、7.53(d、J=2.2Hz、1H)、7.50(ddd、J=0.8、4.8、7.9Hz、1H)、7.30(d、J=8.4Hz、1H)、6.63(s、1H)、6.15(s、2H)、4.24(s、2H)、3.98−3.87(m、2H)、3.52−3.40(m、2H)、1.00(s、9H)。
実施例114
Figure 2013522304
(S)−3−(3,4−ジフルオロフェニル)−7−(5−フルオロピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンの合成
中間体10B、5−フルオロピリジン−3−イルボロン酸および3,4−ジフルオロフェニルボロン酸を用いた以外は、方法A1に記載のものと同様の段階によって標題化合物を合成した。
MS m/z=475.2[M+H]。C2617の計算値:474.13。
H NMR(400MHz、DMSO−d)δ=8.75(t、J=1.8Hz、1H)、8.61(s、1H)、8.58(d、J=2.6Hz、1H)、8.06−7.97(m、2H)、7.83(brs、1H)、7.80−7.76(m、1H)、7.74(s、1H)、7.63(s、1H)、7.56(td、J=8.5、10.6Hz、1H)、7.38(d、J=8.4Hz、1H)、6.15(brs、2H)、4.34(brs、2H)、3.58(brs、2H)。
実施例115
Figure 2013522304
(S)−3−(3,4−ジフルオロフェニル)−7−(ピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンの合成
中間体10B、ピリジン−3−イルボロン酸および3,4−ジフルオロフェニルボロン酸を用いた以外は、方法A1に記載のものと同様の段階によって標題化合物を合成した。MS m/z=457.2[M+H]。C2618の計算値:456.14。
H NMR(400MHz、DMSO−d)δ=8.86(dd、J=0.7、2.4Hz、1H)、8.62(s、1H)、8.58(dd、J=1.6、4.7Hz、1H)、8.06−7.99(m、2H)、7.88−7.81(m、1H)、7.74(s、1H)、7.72(dd、J=2.4、8.5Hz、1H)、7.61−7.53(m、2H)、7.53−7.49(m、1H)、7.38(d、J=8.4Hz、1H)、6.16(s、2H)、4.39−4.27(m、2H)、3.60−3.52(m、2H)。
実施例156
Figure 2013522304
(S)−4′−フルオロ−2′−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9′−キサンテン]−2−アミンの合成
中間体23を用いた以外は上記の方法A8に記載の段階と同様の段階によって標題化合物を合成し、中間体10に関して本明細書に記載のものと同様のキラル分離条件を用いてラセミ体4′−フルオロ−2′−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9′−キサンテン]−2−アミンから得た。
MS m/z=485.8[M+H]。C2522Sの計算値:485.14。
H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm1.41(s、3H)1.47(s、3H)1.65−1.78(m、2H)2.76−2.83(m、2H)3.95−4.09(m、2H)6.32(s、2H)6.71(dd、J=2.9、1.6Hz、1H)7.05(dd、J=12.3、2.9Hz、1H)7.38(d、J=8.4Hz、1H)7.46−7.53(m、2H)7.59(ddd、J=8.4、2.3、1.4Hz、1H)8.03−8.12(m、1H)8.19−8.29(m、1H)。
実施例201
Figure 2013522304
(S)−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9′−キサンテン]−2−アミンの合成
中間体23および2−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを用いた以外は、上記の方法A7に記載の段階と同様の段階によって標題化合物を合成した。中間体10に関して本明細書に記載のものと同様のキラル分離条件を用いて、ラセミ体2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9′−キサンテン]−2−アミンから(S)−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン(>99%ee)を得た。
MS m/z=477.8[M+H]。C2621Sの計算値:477.13。
H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm1.68−1.80(m、2H)2.21−2.34(m、2H)2.69−2.89(m、2H)3.71−3.80(m、2H)4.37−4.45(m、2H)6.26−6.31(m、1H)6.33(s、2H)7.08−7.12(m、1H)7.35(dd、J=12.2、2.2Hz、1H)7.41(d、J=8.5Hz、1H)7.47−7.55(m、2H)7.60(ddd、J=8.4、2.3、1.4Hz、1H)8.10(ddd、J=10.3、7.4、1.9Hz、1H)8.26(ddd、J=4.8、2.4Hz、1H)。
実施例89
Figure 2013522304
(S)−3−(3,3−ジメチルブト−1−イン−1−イル)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン−5′−アミンの合成
方法A2に記載の方法に従って、標題化合物を合成した。
MS m/z=443.0[M+H]。C2623FNの計算値:442.48。
H NMR(400MHz、MeCN)δppm1.33(s、12H)3.48(s、2H)4.26(m、2H)7.32(d、J=8.0Hz、1H)7.36−7.39(m、1H)7.50−7.51(m、1H)7.56−7.60(m、1H)7.65(d、J=2.4Hz、1H)7.97−8.02(m、1H)8.17−8.19(m、1H)8.22(d、J=2.4Hz、1H)。
実施例91
Figure 2013522304
(S)−3−(4−フルオロフェニル−7−(2−フルオロピリジン−3−イル−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン−5′−アミンの合成
4−フルオロフェニルボロン酸を用いた以外は、上記の方法22に記載の段階と同様の段階によって標題化合物を合成した。
MS m/z=457.0[M+H]。C2618の計算値:456.44。
H NMR(400MHz、MeCN)δppm3.50−3.60(m、2H)4.27−4.35(m、2H)7.22−7.26(m、2H)7.35−7.40(m、2H)7.51−7.74(m、4H)7.89(d、J=2.8Hz、1H)7.95−8.05(m、1H)8.18−8.20(m、1H)8.47(d、J=2.8Hz、1H)。
実施例90
Figure 2013522304
(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(p−トリル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンの合成
4−メチルフェニルボロン酸を用いた以外は、上記の方法22に記載の段階と同様の段階によって標題化合物を合成した。
MS m/z=453.0[M+H]。C2721FNの計算値:452.48。
H NMR(400MHz、MeCN)δppm2.39(s、3H)3.54(s、2H)4.25−4.34(m、2H)7.30−7.40(m、4H)7.54−7.61(m、4H)7.90(d、J=4.0Hz、1H)7.98−8.03(m、1H)8.18−8.20(m、1H)8.48(d、J=4.0Hz、1H)。
実施例220
Figure 2013522304
(S)−7−(2,5−ジフルオロフェニル)−3−(2−フルオロピリジン−4−イル)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン−5′−アミンの合成
2,5−ジフルオロフェニルボロン酸および2−フルオロピリジン−4−ボロン酸を用いた以外は、上記の方法22に記載の段階と同様の段階によって標題化合物を合成した。MS m/z=475.0[M+H]。C2617の計算値:474.43。
H NMR(400MHz、MeCN)δppm3.60(s、2H)4.34−4.45(m、2H)7.10−7.16(m、1H)7.22−7.33(m、2H)7.35−7.37(m、2H)7.54−7.61(m、3H)7.05(d、J=4Hz、1H)8.30(d、J=8Hz、1H)8.63(d、J=4.0Hz、1H)。
実施例55
Figure 2013522304
(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(ネオペンチルオキシ)−2′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミンの合成
上記の方法26に記載の方法に従って、標題化合物を合成した。
MS m/z=449.20[M+H]。C2525FNの計算値:448.49。
H NMR(400MHz、MeCN)δppm1.05(s、9H)3.48(s、2H)3.72(s、2H)4.21−4.31(m、2H)7.26−7.30(m、2H)7.35−7.39(m、1H)7.48−7.50(m、1H)7.55−7.58(m、1H)7.91(d、J=4.0Hz、1H)7.96−8.01(m、1H)8.16−8.19(m、1H)。
実施例72
Figure 2013522304
(5S)−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン−5′−アミンの合成
方法A1に記載の段階と同様の段階によって標題化合物を合成した。MS m/z=445.2[M+H]
H NMR(400MHz、DMSO−d)δ=8.45(d、J=0.5Hz、1H)、8.29−8.21(m、1H)、8.09(ddd、J=1.9、7.5、10.4Hz、1H)、7.63−7.57(m、1H)、7.53−7.44(m、2H)、7.41−7.29(m、3H)、6.66−6.55(m、1H)、6.19(d、J=5.9Hz、2H)、4.58−4.47(m、2H)、4.34−4.15(m、2H)、3.81−3.69(m、2H)、3.53−3.39(m、2H)、2.38−2.23(m、2H)。
実施例73
Figure 2013522304
(5S)−3−(3,4−ジフルオロフェニル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン−5′−アミンの合成
方法A1に記載の段階と同様の段階によって標題化合物を合成した。MS m/z=475.2[M+H]
H NMR(400MHz、DMSO−d)δ=8.63(s、1H)、8.25(td、J=1.5、4.8Hz、1H)、8.14−7.98(m、2H)、7.86(dd、J=2.5、5.5Hz、1H)、7.78(s、1H)、7.65−7.47(m、4H)、7.38(d、J=8.5Hz、1H)、6.29(brs、2H)、4.43−4.21(m、2H)、3.66−3.48(m、2H)。
実施例74
Figure 2013522304
(5S)−3−(3,3−ジフルオロ−1−ピロリジニル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン−5′−アミンの合成
方法A3に記載の段階と同様の段階によって標題化合物を合成した。MS m/z=468.2[M+H]
H NMR(400MHz、DMSO−d)δ=8.23(td、J=1.5、4.8Hz、1H)、8.13(d、J=0.4Hz、1H)、8.07(ddd、J=2.0、7.5、10.4Hz、1H)、7.56(td、J=1.7、8.8Hz、1H)、7.51−7.45(m、2H)、7.28(d、J=8.4Hz、1H)、6.36(s、1H)、6.14(brs、2H)、4.27−4.13(m、2H)、3.82(6重線、J=12.9Hz、2H)、3.67−3.51(m、2H)、3.47−3.36(m、2H)、2.62−2.53(m、2H)。
実施例132
Figure 2013522304
(S)−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンの合成
段階5で2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸を用いた以外は方法A37に記載の段階と同様の段階によって標題化合物を合成し、(S)−2′−ブロモ−4′−フルオロ−7′−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンを(S)−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミンに変換した。MS(m/z)462(M+H)H NMR(400MHz、CDCl)δppm;8.19(d、1H、J=4.7Hz)、7.88(m、1H)、7.52(m、2H)、7.34(d、1H、J=8.4Hz)、7.28(m、1H)、7.10(dd、1H、J=11.5、1.9Hz)、6.99(s、1H)、6.17(s、1H)、4.46(m、2H)、4.34(s、3H)、3.84(t、2H、J=5.6Hz)、3.58(m、2H)、2.33(m、2H)。
実施例270
Figure 2013522304
(S)−3−(3,3−ジメチルブト−1−インイル)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン−2′−アミンの合成
方法A32に記載の段階と同様の段階(3,3−ジメチルブト−1−インを用い、TBAF−(HO)に代えてジイソプロピルアミンを用いた以外)によって標題化合物を合成し、中間体26Bを(S)−3−(3,3−ジメチルブト−1−インイル)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミンに変換した。MS(m/z)443(M+H)
H NMR(400MHz、CDCl)δppm;8.29(d、1H、J=2.3Hz)、8.20(d、2H、J=4.9Hz)、7.86(t、1H、J=9.6Hz、7.79(d、1H、J=2.2Hz)、7.52(m、2H)、7.37(m、1H)、7.28(m、1H)、4.30(br、2H)、4.15(m、2H)、1.94(m、1H)、1.88(m、1H)、1.34(s、9H)。
本発明は、式IからIIおよびそれらの下位式の化合物の製造方法も提供する。例えば、そして本明細書に記載の方法に加えて、本発明の化合物は、下記で引用の参考文献に記載のものと類似の方法によって製造することができる。
Figure 2013522304
Figure 2013522304
本発明の1実施形態では、式Iの化合物の製造方法であって、化合物20:
Figure 2013522304
(式IのA、A、A、A、A、A、R、X、YおよびZは本明細書で定義の通りである。)を、下記構造:
Figure 2013522304
またはR−B(OH)(Rは本明細書で定義の通りである。)を有する化合物と反応させて式Iの化合物を製造する段階を有する方法が提供される。
本発明の別の実施形態では、式I−Aの化合物の製造方法であって、化合物20:
Figure 2013522304
(式I−AのA、A、A、R、X、YおよびZは本明細書で定義の通りであり、LGはBr、Clまたは−OHである。)を、下記構造:
Figure 2013522304
、R−B(OH)またはR−Br(Rは本明細書で定義の通りである。)を有する化合物と反応させて式I−Aの化合物を製造する段階を有する方法が提供される。
本発明の別の実施形態では、式I−Bの化合物の製造方法であって、化合物20:
Figure 2013522304
(式I−BのA、R、X、YおよびZは本明細書で定義の通りであり、LGはBr、Clまたは−OHである。)を、下記構造:
Figure 2013522304
、R−B(OH)またはR−Br(Rは本明細書で定義の通りである。)を有する化合物と反応させて式I−Bの化合物を製造する段階を有する方法が提供される。
本発明の別の実施形態では、式IIの化合物の製造方法であって、化合物20:
Figure 2013522304
(式IIのA、A、A、A、A、A、R、XおよびYは本明細書で定義の通りである。)を、下記構造:
Figure 2013522304
またはR−B(OH)(Rは本明細書で定義の通りである。)を有する化合物と反応させて式IIの化合物を製造する段階を有する方法が提供される。
当業者には明らかなように、上記の合成図式および代表例は、本願に記載および特許請求された化合物を合成することが可能な全ての手段の総合的リストを含むものではない。当業者には、さらに別の方法があるのは明らかであろう。さらに、上記で記載の各種合成段階を別の配列もしくは順序で行って、所望の化合物を得ることが可能である。
例えば、これらの手順において、必要に応じて、別の保護/脱保護段階の前または後に段階を行うことができる。特に、本発明の化合物を製造する上で、1以上の官能基、例えばカルボキシ、ヒドロキシ、アミノまたはメルカプト基を特定の反応または化学変換に関与させたくないため、それらを保護する場合または保護する必要がある場合、各種の公知の保護基を用いることができる。例えば、複数の反応中心、キラル中心および反応試薬および/または条件に対して感受性であり得る他の部位を有するペプチド、核酸、それらの誘導体および糖類などの天然および合成化合物の合成で代表的に用いられる保護基を用いることができる。
本明細書に記載の阻害薬化合物を合成する上で有用な合成化学的変換および保護基の方法(保護および脱保護)は当業者には公知であり、例えば文献(R. Larock, Comprehensive Organic Transformations, VCH Publishers (1989);T. W. Greene and P.G.M. Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, 3rd edition, John Wiley and Sons (1999);L. Fieser and M. Fieser, Fieser and Fieser′s Reagents for Organic Synthesis, John Wiley and Sons (1994);A. Katritzky and A. Pozharski, Handbook of Heterocyclic Chemistry, 2nd edition (2001);M. Bodanszky, A. Bodanszky, The Practice of Peptide Synthesis, Springer−Verlag, Berlin Heidelberg (1984);J. Seyden−Penne, Reductions by the Alumino− and Borohydrides in Organic Synthesis, 2nd edition, Wiley−VCH, ( 1997);およびL. Paquette, editor, Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis, John Wiley and Sons (1995))に記載のものなどがある。
塩形成基を有する本発明の化合物の製薬上許容される塩などの塩は、従来の方法または当業者に公知の方法で製造することができる。例えば、本発明の化合物の酸付加塩は、酸または好適なアニオン交換試薬による処理によって得ることができる。二つの酸分子との塩(例えば、ジハロゲン化物)は、化合物当たり1個の酸分子との塩(例えば、モノハロゲン化物)に変換することもでき、これは加熱による溶融物形成、または例えば50℃から170℃の高温での高真空下での固体としての加熱によって行うことができ、化合物1分子当たり酸1分子が追い出される。
酸塩は通常、例えばその塩を好適な塩基性薬剤で、例えば炭酸アルカリ金属、炭酸水素アルカリ金属、または水酸化アルカリ金属、代表的には炭酸カリウムまたは水酸化ナトリウムで処理することで、遊離塩基化合物に変換することができる。例示的かつ好適な塩およびそれの製造は、本願の定義のセクションに記載されている。
本明細書に記載の全ての合成手順は、溶媒または希釈剤の非存在下または存在下(通常)に、公知の反応条件下に、有利には本明細書に記載の条件下に行うことができる。当業者には明らかなように、溶媒は、使用される原料および他の試薬に関して不活性であるべきであり、それらを溶解可能であるべきである。溶媒は、触媒、縮合剤または中和剤、例えばイオン交換体、代表的には例えばH形態でのカチオン交換体の非存在下もしくは存在下に反応物を部分的または完全に可溶化させることができるものでなければならない。溶媒が反応を可能とし、ないしはそれの進行もしくは速度に影響を与える能力は、溶媒の種類および特性、温度、圧力、アルゴンもしくは窒素下の不活性雰囲気などの雰囲気条件および濃度のような反応条件、ならびに反応物自体の種類および特性によって決まる。
反応を実施して本発明の化合物を合成する上で好適な溶媒には、水;低級アルカン酸低級アルキル、例えばEtOAcなどのエステル類;例えばEtOおよびエチレングリコールジメチルエーテルなどの脂肪族エーテル類または例えばTHFなどの環状エーテル類のようなエーテル類;ベンゼン、トルエンおよびキシレンなどの液体芳香族炭化水素;MeOH、EtOH、1−プロパノール、IPOH、n−およびt−ブタノールなどのアルコール類;CHCNなどのニトリル類;CHCl、CHClおよびCClなどのハロゲン化炭化水素;DMFなどの酸アミド類;DMSOなどのスルホキシド類;複素環窒素塩基(例:ピリジン)などの塩基;低級アルカンカルボン酸(例:AcOH)のようなカルボン酸類;HCl、HBr、HF、HSOなどの無機酸類;低級アルカン酸無水物(例:無水酢酸)などのカルボン酸無水物;シクロヘキサン、ヘキサン、ペンタン、イソペンタンなどの環状、直鎖もしくは分岐の炭化水素;ならびに純粋に有機の溶媒の組み合わせまたは含水溶媒の組み合わせ(例:水溶液)などのこれら溶媒の組み合わせなどがあるが、これらに限定されるものではない。これらの溶媒および溶媒混合物は、反応の「後処理」ならびに反応液の処理および/またはクロマトグラフィーなどの反応生成物の単離においても用いることができる。
精製方法は当業界で公知であり、例えば結晶化、クロマトグラフィー(液体およびガスクロマトグラフィーなど)、抽出、蒸留、磨砕、逆相HPLCなどがある。温度、期間、圧力および雰囲気(不活性ガス、環境雰囲気)などの反応条件は当業界では公知であり、反応に関して適宜に調節することができる。
本発明はさらに、最終的に所望の化合物を得る前に、単離するかイン・サイツで発生させて単離しないかを問わず、記載の合成手順から製造される構造などの「中間体」化合物をも包含する。一時的原料から段階を実施することで得られる構造、いずれかの段階での記載の方法からの逸脱のために生じる構造および反応条件下で原料を形成する構造はいずれも、本発明に含まれる「中間体」である。さらに、反応性誘導体または塩の形態で原料を用いることで製造される構造、または本発明による方法によって得ることができる化合物によって製造される構造および本発明の化合物をイン・サイツで処理することで得られる構造も、本発明の範囲に含まれる。
本発明は、新たな原料および/または中間体ならびにそれらの製造方法も提供する。特定の実施形態では、そのような原料を用い、所望の化合物が得られるように反応条件を選択する。本発明の原料は、公知であるか、市販されているか、当業界で公知の方法と同様にもしくはそれに従って合成することができる。多くの原料が、公知の方法に従って製造することができ、特には実施例に記載の方法を用いて製造することができる。原料の合成では、必要な場合いは、官能基を好適な保護基で保護することができる。保護基、それの導入および脱離は上記に記載されている。
通常、本発明の化合物は、1以上の不斉炭素原子を有することから、光学異性体の形態ならびにそれらのラセミ体および非ラセミ系混合物の形態で存在することができる。式IからIIでは立体化学は考慮せずに示してあるが、本発明は、そのような光学異性体およびジアステレオマーならびにラセミ体および分割されたエナンチオマー的に純粋なRおよびS立体異性体、ならびにRおよびS立体異性体の他の混合物ならびにそれらの医薬として許容される塩を含む。
光学異性体は、従来の方法により、例えば光学活性な酸もしくは塩基での処理によるジアステレオマー塩の形成によるラセミ混合物の分割によって得ることができる。適切な酸の例には、酒石酸、ジアセチル酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、ジトルオイル酒石酸およびカンファースルホン酸があり、次に結晶化とそれに続くこれら塩からの光学活性塩基の放出によってジアステレオマー混合物の分離を行う。光学異性体の分離を行う異なる方法では、エナンチオマーの分離を最大とするよう至適に選択されたキラルクロマトグラフィーカラムの使用が関与する。さらに別の利用可能な方法では、本発明の化合物を、活性化型の光学的に純粋な酸または光学的に純粋なイソシアネートと反応させることで共有結合性ジアステレオマー分子の合成を行う。合成されたジアステレオマーは、クロマトグラフィー、蒸留、結晶化または昇華などの従来の方法によって分離することができ、次に加水分解してエナンチオマー的に純粋な化合物を与えることができる。本発明の光学活性化合物は、光学活性原料を用いることでも得ることができる。これらの異性体は、遊離酸、遊離塩基、エステルまたは塩の形態であることができる。そのような化合物の全てのそのような異性体型は、明らかに本発明に含まれる。
本発明の化合物は、複数の互変異型で表すこともできる。互変異体は互いに平衡で存在する場合が多く、環境条件および生理条件下で相互変換する。本発明の化合物は、シスもしくはトランスまたはEもしくはZの二重結合異性体型でも生じ得る。本発明は明瞭に、本明細書に記載の化合物の全ての互変異型を包含するものである。
本明細書に記載の化合物の全ての結晶型は、明らかに本発明に包含される。
本発明は、1以上の原子が天然に通常認められる原子質量または質量数と異なる原子質量または質量数を有する原子によって置き換わっているという点以外は本明細書で言及されているものと同一である同位体標識化合物をも含むものである。本発明の化合物に組み込むことができる同位体の例には、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素および塩素の同位体などがあり、例えばH(重水素)、H(トリチウム)、13C、14C、15N、16O、17O、31P、32P、35S、18Fおよび36Clである。
前記の同位体および/または他の原子の他の同位体を含む本発明の化合物は、本発明の範囲に含まれる。本発明のある種の同位体標識化合物、例えばHおよび14Cなどの放射性同位体が組み込まれているものは、医薬および/または基質組織分布アッセイにおいて有用である。重水素化(H)、三重水素化(H)および炭素−14、すなわち14C同位体が、製造および検出が容易であることから特に好ましい。さらに、重水素、すなわちHなどのより重い同位体による置換によって、代謝安定性の向上によって得られるある種の治療上の利点、例えばイン・ビボ半減期の延長または必要な用量の低減を得ることができることから、状況によってはそれが好ましくなることがあり得る。本発明の同位体標識化合物は通常、非同位体標識試薬に代えて容易に入手可能な同位体標識試薬を用いることで製造することができる。
生物学的評価
本発明の化合物は、適切な官能基を結合させることで修飾して、選択的な生理特性を高めることが可能である。化合物の薬物動態特性および薬力学特性は、直接または間接に、それがそれの所期の用途において有効である能力に関係する。
本発明の化合物(式IからIIおよびそれらの下位式)の薬理特性は構造的変化に応じて変わるが、式IからIIの化合物が有する活性は、イン・ビトロとイン・ビボの両方で示すことができる。以下の例示の薬理アッセイを本発明による化合物を用いて実施して、その化合物がBACE活性を調節し、アミロイドβ前駆体タンパク質の開裂を調節することで、アミロイドβの産生を低減もしくは阻害する能力を評価および特徴付けた。
イン・ビトロ酵素BACE FRET(蛍光共鳴エネルギー移動)アッセイ(実施例表I中の酵素アッセイデータ)
本スクリーニングで用いるアッセイ緩衝液は、0.05M酢酸塩、pH4.2、10%DMSO最終、100μMゲナポール(genapol)(ノニオン系洗剤、それの臨界ミセル濃度以下)である。βセクレターゼ酵素(0.2nM)を、代表的には連続希釈に従って加えたDMSO約1μL中にて阻害薬とともに1時間前インキュベートする。FRET基質(50nM)を加えることでアッセイを効果的に開始し、その組み合わせ物を1時間インキュベートする。pHを中性まで上昇させるTris緩衝液を加えることでFRETアッセイを停止し、蛍光を測定する。FRET基質は、BACE開裂部位の反対側に市販のフルオロフォアおよびクエンチャーを有するペプチドである。FRET基質のタンパク質分解的開裂により、蛍光のクエンチングが起こる(励起488nmおよび発光425nm)。
入手可能である場合、各実施例についてのイン・ビトロBACE FRET酵素データを表Iに示している。
イン・ビトロBACE細胞に基づくアッセイ
この細胞に基づくアッセイは、アミロイド前駆体タンパク質を発現する試験化合物で処理した細胞のならし培地でのAβ40の阻害または低減を測定するものである。
アミロイド前駆体タンパク質(APP)を安定に発現する細胞を、40K細胞/ウェルの密度で96ウェルプレート(Costar)で平板培養した。細胞を、10%FBSを補給したDMEM中にて37℃および5%COで24時間培養した。次に、試験化合物を、開始濃度を100μMまたは10μMのいずれかとして、10種類の用量応答濃度点で細胞に加えた。化合物をDMSO中の原液から希釈し、細胞での試験化合物の最終DMSO濃度を0.1%とした。試験化合物とともに24時間インキュベートした後、上清コンディショニング培地を回収し、サンドイッチELISAを用いてAβ40レベルを測定した。試験化合物の濃度の関数として、対照のパーセントおよびAβ40の阻害パーセントから化合物のIC50を計算した。
ヤギ抗ウサギIgG(Pierce)で前処理した96ウェルマイクロタイタープレートで、Aβ40を検出するためのサンドイッチELISAを実施した。細胞上清からのAβ40を検出するのに使用した捕捉および検出抗体のペアは、それぞれアフィニティ精製pAb40(Biosource)およびビオチン化6E10(Signet Labs Inc.)であった。pAb40抗体の至適濃度は、0.05%Tween20(Sigma)を補給したスーパーブロック(Superblock)/TBS(Pierce)中で3μg/mLであった。検出抗体6E10ビオチン化の至適濃度は、2%正常ヤギ血清および2%正常マウス血清を補給しておいたスーパーブロック/TBS(Pierce)中で0.5μg/mLであった。
細胞上清を、捕捉抗体とともに4℃で3時間インキュベートし、次にTBS−Tween(0.05%)で3回の洗浄段階を行った。検出抗体インキュベーションは、4℃で2時間であり、やはり次で、前述の洗浄段階を行った。ELISAの最終読取は、デルフィア(Delfia)試薬ストレプトアビジン−ユーロピウムおよび増強(Enhancement)溶液(Perkin Elmer)およびビクター(Victor)2複数標識(multilabel)カウンター(Perkin Elmer)を用いる時間分解蛍光(カウント数/分)である。
入手可能である場合、各実施例についてのイン・ビトロでのBACE細胞に基づくデータを表Iに示している。
β−セクレターゼのイン・ビボでの阻害
マウス、ラット、イヌおよびサルなどのいくつかの動物モデルを用いて、試験化合物サンプル投与後のイン・ビボでのβ−セクレターゼ活性の阻害についてのスクリーニングを行うことができる。本発明で使用される動物は、野生型、トランスジェニックまたは遺伝子ノックアウト動物であることができる。例えば、文献(Hsiao et al., 1996, Science 274, 99−102)に記載の方法に従って準備および実施されるTg2576マウスモデルおよび他の非トランスジェニックもしくは遺伝子ノックアウト動物が、阻害性試験化合物の存在下でのアミロイドβペプチド(Aβ)産生のイン・ビボでの阻害を分析する上で有用である。概して、2から18月齢Tg2576マウス、遺伝子ノックアウトマウスまたは非トランスジェニック動物に、シクロデキストラン、リン酸緩衝液、ヒドロキシプロピルメチルセルロースその他の好適な媒体などの媒体中で製剤された試験化合物を投与する。化合物投与から1から24時間で、動物を屠殺し、脳ならびに脳脊髄液(CSF)および血漿を、A−βレベルおよび薬剤もしくは試験化合物濃度の分析用に採取する(Dovey et al., 2001, Journal of Neurochemistry, 76, 173−181)。時間0で開始して、動物に、強制経口投与または静脈注射などの他の投与手段により、2%ヒドロキシプロピルメチルセルロース、1%Tween80などの標準的な従来の製剤で100mg/kg以下の阻害性試験化合物を投与する。別の動物群には、2%ヒドロキシプロピルメチルセルロース、試験化合物を含まない1%Tween80単独を投与し、媒体対照群として用いる。試験期間終了後、動物を屠殺し、脳組織、血漿または脳脊髄液を採取する。脳は、10倍容量(重量/体積)の0.2%ジエチルアミン(DEA)/50mM NaCl(Best et al., 2005, Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics, 313, 902−908)中または10倍容量の0.5%TritonX−100/Tris緩衝生理食塩水(pH約7.6)中のいずれかで均質化する。ホモジネートを355000g、4℃で30分間遠心する。CSFまたは脳上清について、ECL(電気化学発光)技術に基づく特異的サンドイッチELISAアッセイによって、Aβペプチドの存在を分析する。例えば、ビオチン化−4G8(Signet)を捕捉抗体として用い、Fab40(Aβ40のC末端に特異的な社内の抗体)を検出抗体として用いて、ラットAβ40を測定する。例えば、体重200g雄スプレーグ・ドーリーラットに対して、2%ヒドロキシプロピルメチルセルロース、1%Tween80(pH2.2)中の試験化合物を30mg/kg経口用量で投与してから4時間後に、アミロイドβペプチドレベルについて、媒体投与ラットで測定されるレベルと比較した場合の、脳脊髄液および脳それぞれにおけるX%およびY%の低下を測定する。
実際の使用媒体:経口:2%HPMC、1%Tween80、pH2.2
静脈注射:5%ブドウ糖中5%EtOH、45%プロピレングリコール。
本発明の化合物が、4時間後に3mpk、10mpkまたは30mpk(mpk=化合物mg/動物体重kg)投与濃度でのマウスまたはラットの脳脊髄液(CSF)ならびに脳におけるアミロイドβペプチドの精製および/または沈着を低減することを示すことができる。下記の実施例は、それぞれラットのCSFおよび脳における10mpk(別段の断りがない限り)での下記のAβ40のパーセント低下を示した。
Figure 2013522304
Figure 2013522304
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適応症
本発明の化合物は、β−セクレターゼ (メマプシン2)酵素の活性を調節し、特異的に阻害することで、アルツハイマー病の原因であると考えられているA−βペプチド断片を減らすことが明らかになっている。モノクローナルアミノ末端特異的抗アミロイド抗体であるバピネオズマブは現在、AD治療に関してIII相臨床試験中である(Alzheimer′s Research & Therapy, 1:2, 2009)。バピネオズマブはADに関与するアミロイドタンパク質を標的とするものである。それは疾患の進行および認知機能の低下を停止させる上で臨床開発中の最新のモノクローナル抗体である。その薬剤は、USFDA(Medpedia, 2011)によるファスト・トラック規制状況を有する。従ってそれは、基礎となるAD疾患機序のバリデーションされた生体マーカーを介して有用かつ持続的な効果を明瞭に示すものでなければならない。現在、ADにおける臨床試験は、MRIおよびFDG PET走査によってCSFAβレベル、脳アミロイド負荷、CSFτ、脳容量を測定する。ADの既知の遺伝的原因はそれぞれA−βに関連している。
認知症、ダウン症候群からAPP過剰産生などの他の状態はいずれも、脳におけるA−βの沈着が関係していると考えられている。脳アミロイド沈着を確認する方法により、Ab42の陽電子放出走査(PET)およびCSF測定、処置を必要とするADを患う個体の確認がより容易になりつつある。A−βの生成を低下させることにより、ADを前処置することができると確信されている(Vassar et al., Journal of Neuroscience, 29(41):12787−12794, 2009)。AD治療の公開されている経路の一つがβ−セクレターゼの阻害である(Tirrell, Bloomberg News, The Boston Globe, 1−7−2010;Curr. Alzheimer′s Res. 2008, April 5(2):121−131;Expert Opin. Drug Discov. (200)4(4):319−416)。
従って本発明の化合物およびその化合物を含む医薬組成物は、認知症の主たる原因であるアルツハイマー病などのβ−セクレターゼ関連疾患の予防または治療に有用であるが、これらに限定されるものではない。特に、本発明の化合物は、軽度ないし中等度ADおよびADを発症する素因を有する前駆患者など(これらに限定されるものではない)の各種段階のADを治療する上で有用である。本発明の化合物は、βセクレターゼ酵素の活性を調節することで、アミロイドβ(Aβペプチド)の産生を調節し、脳脊髄液ならびに脳の両方でのAβペプチドの形成および沈着を遅延または低減することで脳でのアミロイド沈着を低下させる能力を有する。本発明の1実施形態では、対象者に対して有効用量の式I、I−A、I−A−1からI−A−7、I−B、II、II−AまたはII−Bの化合物を投与する段階を有する、対象者におけるβ−セクレターゼ酵素関連の障害を治療する方法が提供される。別の実施形態では、アミロイドβの産生を低下させ、脳でのプラーク形成を遅延させる方法が提供される。別の実施形態では、治療上有効量の式IからIIおよびそれらの下位式のうちのいずれかによる化合物を対象者に投与する段階を有する、対象者におけるβ−アミロイド沈着またはβ−アミロイドレベルの上昇を特徴とする疾患または障害の治療、予防または改善方法が提供される。さらに別の実施形態では、本発明は、アルツハイマー病、軽度、中等度および/または重度を含む認知障害、ダウン症候群、認識衰退、老年性認知症、脳アミロイド血管症または神経変性性障害の治療方法を提供する。
従って、本発明の化合物は、神経障害および関連状態の治療におけるCNS薬として治療上有用であると考えられる。
1実施形態において、本発明の化合物は、アルツハイマー病などのβ−アミロイドおよび/またはβ−アミロイドオリゴマーおよび/またはβ−アミロイドプラークおよびさらなる沈着のレベル亢進を特徴とする疾患および障害の治療的および/または予防的処置のための医薬品または医薬組成物の製造用に提供される。別の実施形態において本発明は、ADの治療的および/または予防的処置のために有効な用量で化合物を提供する。従って、本発明の化合物は、前駆患者、すなわち、AD発症の生体マーカーおよび/または特徴を示す対象者の処置を行うのに用いることができる。
ヒト治療において有用である以外に、これらの化合物は、哺乳動物、齧歯類などのペット、珍しい動物および家畜の獣医的治療に有用である。例えば、ウマ、イヌおよびネコなどの動物を、本発明によって提供される化合物で治療することができる。
製剤および使用方法
本発明における疾患および障害の治療は、例えば疼痛、炎症などの予防的処置を必要とし得る対象者(すなわち、動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒト)への本発明の化合物もしくはそれの医薬用塩またはそのいずれかの医薬組成物の治療的投与をも含むものである。処置には、本発明の化合物もしくはそれの医薬用塩またはそのいずれかの医薬組成物の対象者(すなわち、動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒト)への予防的投与も包含される。最初に、資格を有する医師および/または権限を有する開業医が対象者を診断し、本発明の化合物または組成物の投与を介した予防的および/または治療的処置のための投与法を提案、推奨または処方する。
投与される化合物の量および本発明の化合物および/または組成物による神経障害およびβ−セクレターゼ介在疾患の治療のための投与法は、対象者の年齢、体重、性別および医学的状態、疾患の種類、疾患の重度、投与の経路および回数ならびに使用される特定の化合物などの各種要素によって決まる。従って投与法は非常に多様となり得るが、標準的な方法を用いて通常のように決定することが可能である。約0.01から500mg/kg、有利には約0.01から約50mg/kg、より有利には約0.01から約30mg/kg、さらに有利には約0.1から約10mg/kgの1日用量が適切であると考えられ、本明細書に開示の全ての使用方法に有用であるはずである。1日用量は、1日1回から4回で投与することができる。
記載の方法において、本発明の化合物を単独で投与することは可能であるが、通常投与される化合物は、医薬組成物中の有効成分として存在する。従って、本発明の別の実施形態では、本明細書に記載の希釈剤、賦形剤、補助剤など(本明細書においては総称して「担体」材料と称する)などの製薬上許容される担体および所望に応じて他の有効成分と組み合わせて、本発明の化合物を含む医薬組成物が提供される。本発明の医薬組成物は、有効量の本発明の化合物または有効用量の本発明の化合物を含むことができる。本発明の化合物の有効用量には、その化合物の有効量未満の量、等しい量または大きい量などがある。例えば、化合物の有効量を投与するのに錠剤、カプセルなどの2以上の単位用量が要求される医薬組成物、あるいは組成物の一部を投与することで、化合物の有効量が投与される粉剤、液体などの多用量医薬組成物がある。
本発明の化合物は、いずれか好適な経路により、好ましくはそのような経路に合わせた医薬組成物の形態で、所期の治療に有効な用量で投与することができる。本発明の化合物および組成物については、従来の製薬上許容される担体、補助剤および媒体を含む単位用量製剤で、例えば経口投与、粘膜投与、局所投与、直腸投与、吸入噴霧剤などの肺投与または血管投与、静脈投与、腹腔内投与、皮下投与、筋肉投与、胸骨内投与および注入法などの非経口投与を行うことができる。
経口投与の場合、医薬組成物は、例えば錠剤、カプセル、懸濁液または液体であることができる。その医薬組成物は好ましくは、特定量の有効成分を含む用量単位の形態で製造される。そのような用量単位の例には、錠剤またはカプセルがある。例えばそれは、約1から2000mg、有利には約1から500mg、代表的には約5から150mgの量の有効成分を含むことができる。ヒトその他の哺乳動物に好適な1日用量は、患者の状態および他の要素に応じて広く変動し得るものであるが、この場合もやはり、通常の方法および実務を用いて決定することができる。
治療に関しては、本発明の活性化合物は通常、示された投与経路に適した1以上の補助剤または他の「賦形剤」と組み合わせる。1用量基準で経口投与する場合、当該化合物は、乳糖、ショ糖、デンプン粉末、アルカン酸のセルロースエステル、セルロースアルキルエステル、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、リン酸および硫酸のナトリウム塩およびカルシウム塩、ゼラチン、アカシアガム、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドンおよび/またはポリビニルアルコールと混合して、最終製剤を形成することができる。例えば、活性化合物および賦形剤は、従来の投与に関して公知で許容される方法により、打錠またはカプセル化することができる。好適な製剤の例には、丸薬、錠剤、軟および硬殻ゲルカプセル、トローチ、経口的に溶解可能な製剤ならびにそれらの遅延放出製剤もしくは徐放製剤などがあるが、これらに限定されるものではない。特に、カプセルまたは錠剤製剤は、活性化合物とともに分散剤としてヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの1以上の徐放剤を含むことができる。
非経口投与用の製剤は、水系もしくは非水系等張性無菌注射溶液または懸濁液の形態であることができる。これらの溶液および懸濁液は、経口投与用の製剤での使用に関して言及された担体もしくは希釈剤のうちの1以上を用い、または他の好適な分散剤もしくは湿展剤および懸濁剤を用いることで、無菌粉末もしくは顆粒から製造することができる。当該化合物は、水、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、エタノール、トウモロコシ油、綿実油、落花生油、ごま油、ベンジルアルコール、塩化ナトリウム、トラガカントガムおよび/または各種緩衝液に溶かすことができる。他の補助剤および投与形態が、製薬業界では十分かつ広く知られている。有効成分は、生理食塩水、デキストロースもしくは水などの好適な担体とともに、またはシクロデキストリン(すなわち、カプチゾル(Captisol))、共溶媒可溶化(すなわち、プロピレングリコール)またはミセル可溶化(すなわち、Tween80)を用いて、組成物として注射によって投与することもできる。
無菌注射製剤は、無毒性の非経口的に許容される希釈剤もしくは溶媒中の無菌注射溶液もしくは懸濁液であることもでき、例えば1,3−ブタンジオール中の溶液であることができる。使用可能な許容される媒体および溶媒の中には、水、リンゲル液および等張性塩化ナトリウム溶液がある。さらに、溶媒または懸濁媒体として、無菌の固定油が従来のように用いられる。これに関しては、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含む、いずれの商品の固定油も使用可能である。さらに、オレイン酸などの脂肪酸が注射剤の調製に使用可能である。
有効成分は、生理食塩水、ブドウ糖または水などの好適な担体との組成物として注射によって投与することもできる。1日非経口投与法は、約0.1から約30mg/総体重kg、好ましくは約0.1から約10mg/kgとなろう。
肺投与の場合、医薬組成物はエアロゾルの形態で、または乾燥粉末エアロゾルを含む吸入器で投与することができる。
医薬組成物については、滅菌などの従来の製薬操作を行うことができ、ないしは保存剤、安定剤、湿展剤、乳化剤、緩衝剤などの従来の補助剤を含有させることができる。錠剤および丸薬はさらに、腸溶コーティングを用いて調製することができる。そのような組成物は、湿展剤、甘味剤、香味剤および芳香剤などの補助剤を含むこともできる。従って、本発明のさらに別の実施形態では、ある量の式IからIIによる化合物を製薬上許容される担体と組み合わせて医薬品を製造する段階を有する、医薬品の製造方法が提供される。
さらに別の実施形態では本発明は、ある量の式IからIIによる化合物を製薬上許容される担体と組み合わせて医薬品を製造する段階を有する、アルツハイマー病治療用の医薬品の製造方法を提供する。
併用
本発明の化合物は単独の活性医薬剤として服用または投与することができるが、それらは1以上の本発明の化合物と併用したり、他の薬剤と組み合わせて用いることもできる。併用剤として投与する場合、それらの治療剤は、同時または異なる時点で順次投与される別個の組成物として製剤することができるか、それら治療薬を単一の組成物として与えることができる。
本発明の化合物および別の医薬剤の使用を定義する上での「共療法」(または「併用療法」)という表現は、薬剤の組み合わせの有用な効果を提供する投与法で順次にての各薬剤の投与を包含するものであり、やはりこれら活性薬剤の固定比を有する単一カプセル中または各薬剤についての複数の別個のカプセル中などでの、実質的に同時でのこれら薬剤の投与を包含するものである。
具体的には、本発明の化合物は、β−セクレターゼ、γ−セクレターゼの予防もしくは治療において当業者には公知の別の治療法および/または処置を行わなければ脳でのプラーク形成の原因となるアミロイドβの形成および/または沈着に影響することで知られている他の試薬と組み合わせて投与することができる。従って、当該化合物は、他の治療剤と同時または順次で共投与することができる。
固定用量として製剤される場合、そのような組み合わせ品は、許容される用量範囲内で本発明の化合物を用いるものである。式IおよびIIの化合物は、組み合わせ製剤が適切でない場合、公知のCNS治療剤とともに順次投与することもできる。本発明は、投与の順序で制限されるものではなく、本発明の化合物は、公知の使用されているCNS剤の投与の前、その投与と同時またはその投与の後に投与することができる。
以上の記述は、単に本発明を説明するためのものであり、本発明を開示の化合物、組成物および方法に限定するものではない。当業者には明らかである変形形態および変更は、添付の特許請求の範囲で定義される本発明の範囲および性質に含まれるものである。以上の説明から、当業者であれば、本発明の本質的特性を容易に確認することができ、本発明の精神および範囲から逸脱しない限りにおいて、本発明の各種変更および改変を行うことで、本発明を各種の用途および条件に適合させることができる。本明細書で引用された全ての特許および他の刊行物は、それらの全体が参照によって本明細書に組み込まれる。

Claims (20)

  1. 下記式I:
    Figure 2013522304
    の化合物または該化合物の立体異性体、互変異体、水和物、溶媒和物または医薬として許容される塩
    [式中、
    はCRまたはNであり;
    はCRまたはNであり;
    はCRまたはNであり;
    はCRまたはNであり;
    はCRまたはNであり;
    はCRまたはNであり、ただしA、A、A、A、AおよびAのうちの1個以下がNであり;
    、R、RおよびRのそれぞれは独立に、H、F、Cl、Br、CF、OCF、C1−6−アルキル、CN、OH、−OC1−6−アルキル、−S(O)1−6−アルキル、−NHC1−6−アルキルまたは−C(O)C1−6−アルキルであり、C1−6−アルキルおよび−OC1−6−アルキル、−S(O)1−6−アルキル、−NHC1−6−アルキルおよび−C(O)C1−6−アルキルのC1−6−アルキル部分は1から3個のF、オキソまたはOHの置換基で置換されていても良く;
    およびRのそれぞれは独立に、F、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CHまたはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群から選択される環であり、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環は独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
    およびRのそれぞれは独立に、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、S(O)1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
    各Rは独立に、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、OH、NO、NH、アセチル、−C(O)NHCH、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれは独立に1から5個のF、Cl、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1−3アルキルアミノ−、C1−3ジアルキルアミノ、C1−3チオアルコキシルまたはオキセタニルの置換基で置換されていても良く;
    Xは−CR1010−、−O−または−S−であり、各R10は独立にH、ハロ、ハロアルキル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキルまたはモルホリニル、ピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロフラニル、フラニル、チエニル、フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、テトラヒドロピロリルおよびオキセタニルからなる群から選択される環であり;
    Yは−O−、−S−または−CH−であり、ただし(1)Xが−O−または−S−である場合にYは−CHであるか、(2)Xが−CR1010−である場合にYは−O−または−S−であり;ならびに
    ZはCH、CHF、CF、CH(CH)、C(CHまたはCH(CF)である。]。
  2. 下記式II:
    Figure 2013522304
    を有する請求項1の化合物または該化合物の立体異性体、互変異体、水和物、溶媒和物もしくは医薬として許容される塩
    [式中、
    はCRまたはNであり;
    はCRまたはNであり;
    はCRまたはNであり;
    はCRまたはNであり;
    はCRまたはNであり;
    はCRまたはNであり、ただしA、A、A、A、AおよびAのうちの1個以下がNであり;
    、R、RおよびRのそれぞれは独立に、H、F、Cl、Br、CF、OCF、C1−6−アルキル、CN、OH、−OC1−6−アルキル、−S(O)1−6−アルキル、−NHC1−6−アルキルまたは−C(O)C1−6−アルキルであり、C1−6−アルキルおよび−OC1−6−アルキル、−S(O)1−6−アルキル、−NHC1−6−アルキルおよび−C(O)C1−6−アルキルのC1−6−アルキル部分は1から3個のF、オキソまたはOHの置換基で置換されていても良く;
    はCl、Br、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたは−Si(CHであり、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルは独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
    およびRのそれぞれは独立に、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、S(O)1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
    はC1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルであり、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルは独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
    各Rは独立に、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、−C(O)NHCH、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれは独立に1から5個のF、Cl、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1−3アルキルアミノ−、C1−3ジアルキルアミノ、C1−3チオアルコキシルまたはオキセタニルの置換基で置換されていても良く;
    Xは−CH−、−O−または−S−であり;ならびに
    Yは−O−、−S−または−CH−であり、ただし(1)Xが−O−または−S−である場合はYは−CH−であるか、(2)Xが−CH−である場合はYは−O−または−S−である。]。
  3. がCH、CFまたはNであり;
    がCH、CFまたはNであり;
    がCH、CFまたはNであり;
    がCH、CFまたはNであり;
    がCH、CF、CBrまたはNであり;
    がCH、CFまたはNであり;
    Xが−CH−、−O−または−S−であり;
    Yが−O−、−S−または−CH−であり、ただし(1)Xが−O−または−S−である場合にYが−CH−であるか、(2)Xが−CHである場合にYが−O−または−S−であり;ならびに
    ZがCH、CHF、CF、CH(CH)、C(CHまたはCH(CF)である
    請求項1の化合物または該化合物の立体異性体、互変異体もしくは医薬として許容される塩。
  4. 、R、RおよびRのそれぞれが独立に、H、F、Cl、CF、OCF、メチル、エチル、CN、OH、OCH、SCH、NHCHまたはC(O)CHであり;
    およびRのうちの一方が独立に、F、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CHまたはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群から選択される環であり、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環が独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
    およびRのうちの他方が独立に、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニルもしくは−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジルまたはチエニルであり、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジニルおよびチエニルが独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
    およびRのそれぞれが独立に、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
    Xが−CH−、−O−または−S−であり;
    Yが−O−、−S−または−CH−であり、ただし(1)Xが−O−または−S−である場合にYが−CH−であるか、(2)Xが−CHである場合にYが−O−または−S−であり;
    ZがCH、CFまたはCH(CH)である
    請求項1の化合物または該化合物の立体異性体もしくは医薬として許容される塩。
  5. がフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニルからなる群から選択される環であり、前記環が独立に、1から3個のRの置換基で置換されていても良い請求項1の化合物。
  6. がハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキルであり、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニルおよびC3−8−シクロアルキルが独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
    、R、RおよびRのそれぞれが独立に、H、F、メチル、CNまたはOHであり;
    およびRのそれぞれが独立に、H、F、Cl、CF、メチル、CN、OH、OCH、SCHまたはNHCHであり;
    が、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニルおよびチエニルからなる群から選択される環であり、前記環が独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
    Xが−CH−、−O−または−S−であり;
    Yが−O−、−S−または−CH−であり、ただし(1)Xが−O−または−S−である場合にYが−CH−であるか、(2)Xが−CHである場合にYが−O−または−S−であり;ならびに
    ZがCHである
    請求項1の化合物または該化合物の立体異性体もしくは医薬として許容される塩。
  7. がCHであり;
    がCHであり;
    がCH、CFまたはNであり;
    がCH、CFまたはNであり;
    がCHであり;
    がCHであり、ただしAおよびAのうちの一つのみがNであり;
    がF、Cl、Br、I、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CHまたはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群から選択される環であり、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環が独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
    が、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニルおよびチエニルからなる群から選択される環であり、前記環が独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
    各Rが独立に、F、Cl、Br、CHF、CHF、CF、CN、OH、NO、NH、アセチル、−C(O)NHCH、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが独立に1から5個のF、Cl、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1−3アルキルアミノ−、C1−3ジアルキルアミノ、C1−3チオアルコキシルまたはオキセタニルの置換基で置換されていても良く;
    Xが−CH−、−O−または−S−であり;
    Yが−O−、−S−または−CH−であり、ただし(1)Xが−O−または−S−である場合にYが−CH−であるか、(2)Xが−CHである場合にYが−O−または−S−であり;ならびに
    ZがCHである
    から選択される請求項1の化合物または該化合物の立体異性体もしくは医薬として許容される塩。
  8. がF、Cl、Br、I、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシルまたはフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル、ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イルおよび2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イルからなる群から選択される環であり、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシルおよび環が独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良い請求項7に記載の化合物。
  9. 下記一般式I−A:
    Figure 2013522304
    を有する請求項1の化合物または該化合物の立体異性体、互変異体もしくは医薬として許容される塩
    [式中、
    はCRであり;
    はCRまたはNであり;
    はCRまたはNであり、ただしAおよびAのうちの1個以下がNであり;
    、R、R、R、RおよびRのそれぞれは独立に、H、F、Cl、CF、OCF、メチル、エチル、CN、OH、OCH、SCH、NHCHまたはC(O)CHであり;
    およびRのうちの一方は独立に、F、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CHまたはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群から選択される環であり、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環は独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
    およびRのうちの他方は独立に、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニルまたは−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジルまたはチエニルであり、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−NHC1−6アルキル、−N(C1−3アルキル)、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジニルおよびチエニルが独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
    各Rは独立に、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、−C(O)NHCH、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが独立に1から5個のF、Cl、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1−3アルキルアミノ−、C1−3ジアルキルアミノ、C1−3チオアルコキシルまたはオキセタニルの置換基で置換されていても良く;
    Xは−CH−、−O−または−S−であり;
    Yは−O−、−S−または−CH−であり、ただし(1)Xが−O−または−S−である場合はYは−CH−であり、または(2)Xが−CHである場合はYは−O−または−S−であり;ならびに
    ZはCH、CFまたはCH(CH)である。]。
  10. がCRであり;
    がCH、CFまたはNであり;
    がCH、CFまたはNであり、ただしAおよびAのうちの1個以下がNであり;ならびに
    、R、RおよびRのそれぞれが独立に、H、F、CF、メチルまたはCNであり;
    が、F、Cl、Br、I、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、CN、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシルまたはフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル、ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イルおよび2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イルからなる群から選択される環であり、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシルおよび環が独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
    が、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニルおよびチエニルからなる群から選択される環であり、前記環が独立に1から3個のRの置換基で置換されていても良く;
    各Rが独立に、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、−C(O)NHCH、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが独立に1から5個のF、Cl、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1−3アルキルアミノ−、C1−3ジアルキルアミノ、C1−3チオアルコキシルまたはオキセタニルの置換基で置換されていても良く;
    Xが−CH−、−O−または−S−であり;
    Yが−O−、−S−または−CH−であり、ただし(1)Xが−O−または−S−である場合にYが−CH−であるか、(2)Xが−CHである場合にYが−O−または−S−であり;ならびに
    ZがCHまたはCH(CH)である
    請求項9の化合物または該化合物の医薬として許容される塩。
  11. (5S)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
    (5S)−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
    (5S)−3−(3,4−ジフルオロフェニル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
    (5S)−3−(3,3−ジフルオロ−1−ピロリジニル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
    (5S)−3−(4,4−ジフルオロ−1−ピペリジニル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
    (5S)−3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
    (3S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−2′−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−6H−スピロ[1,4−オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン;
    (3S)−4′−フルオロ−2′−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6H−スピロ[1,4−オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン;
    (3R)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−2′−((3R)−3−フルオロ−1−ピロリジニル)−6H−スピロ[1,4−オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン;
    (3R)−2′−(4,4−ジフルオロ−1−ピペリジニル)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6H−スピロ[1,4−オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン;
    (5S)−3−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
    (5S)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−(4−メチルフェニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
    (5S)−3−(4−フルオロフェニル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
    (5S)−1−フルオロ−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;
    (5S)−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;
    (5S)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;
    (5S)−3−(3,4−ジフルオロフェニル)−7−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
    (5S)−3−(3,4−ジフルオロフェニル)−7−(3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
    (5S)−3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−7−(3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
    (5S)−3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−7−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
    (5S)−3−(3,3−ジフルオロ−1−ピロリジニル)−7−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
    3−(((5S)−5′−アミノ−7−(3−フルオロフェニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−3−イル)オキシ)−2,2−ジメチルプロパンニトリル;
    (3R)−2′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−7′−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−6H−スピロ[1,4−オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン;
    (3R)−2′−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6H−スピロ[1,4−オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン;
    (3S)−2′−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6H−スピロ[1,4−オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン;
    (3S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−2′−((3−メチル−3−オキセタニル)エチニル)−6H−スピロ[1,4−オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン;
    (3S)−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6H−スピロ[1,4−オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン;
    (3S)−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−7′−(3−ピリジニル)−6H−スピロ[1,4−オキサジン−3,9′−キサンテン]−5−アミン;
    (5S)−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−7−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;
    (5S)−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−7−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;
    (5S)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;
    (5S)−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;
    (5S)−3−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;
    (5S)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;
    (4S)−2′−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4′−フルオロ−7′−(3−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−2′−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−7′−(3−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−2′−((3−メチル−3−オキセタニル)エチニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−2′−(4−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−2′−(3−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−4′−フルオロ−2′−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7′−(3−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−2′−((3R)−3−フルオロ−1−ピロリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−4′−フルオロ−2′−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−2′−(4,4−ジフルオロ−1−ピペリジニル)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−2′−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4′−フルオロ−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−チアジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−4′−フルオロ−2′−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7′−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−チアジン−4,9′−キサンテン]−2−アミン;
    (5S)−7−(2,5−ジフルオロフェニル)−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
    (5S)−3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
    (5S)−1−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−7−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;
    (5S)−1−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−7−(3−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;
    (5S)−1−フルオロ−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−(3−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;
    (5S)−1−フルオロ−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−(2−メチル−4−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
    (5S)−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
    (5S)−3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−1−フルオロ−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−6′H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3′−[1,4]オキサジン]−5′−アミン;
    (5S)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;
    (5S)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−((3−メチル−3−オキセタニル)エチニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン;および
    (5S)−3−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−5′,6′−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4′−[1,3]オキサジン]−2′−アミン
    から選択される請求項1の化合物または該化合物の立体異性体もしくは医薬として許容される塩。
  12. 請求項1から11のうちのいずれか一項に記載の化合物および医薬として許容される賦形剤を含む医薬組成物。
  13. 対象者の脳脊髄液中のβ−アミロイドペプチドのレベルを低下させるための請求項1から11のうちのいずれか一項に記載の化合物の使用。
  14. 対象者におけるアルツハイマー病、認知障害またはこれらの組み合わせの治療のための請求項1から11のうちのいずれか一項に記載の化合物の使用。
  15. 対象者におけるアルツハイマー病、認知障害またはこれらの組み合わせの治療のための請求項1から11のうちのいずれか一項に記載の化合物を含む医薬品の使用。
  16. 対象者における軽度認知障害、ダウン症候群、オランダ型のアミロイドーシスを伴う遺伝性脳溢血、脳アミロイド血管症、変性認知症、パーキンソン病関連認知症、核上麻痺関連認知症、大脳皮質基底核変性症関連認知症、びまん性レビー小体型のアルツハイマー病またはこれらの組み合わせからなる群から選択される神経障害の治療のための請求項1から11のうちのいずれか一項の記載の化合物の使用。
  17. 対象者の脳でのプラーク形成を遅延させるための請求項1から11のうちのいずれか一項の記載の化合物の使用。
  18. 対象者におけるアルツハイマー病、認知障害またはこれらの組み合わせの治療のための請求項1から11のうちのいずれか一項に記載の化合物を含む医薬の製造。
  19. 対象者における軽度認知障害、ダウン症候群、オランダ型のアミロイドーシスを伴う遺伝性脳溢血、脳アミロイド血管症、変性認知症、パーキンソン病関連認知症、核上麻痺関連認知症、大脳皮質基底核変性症関連認知症、びまん性レビー小体型のアルツハイマー病またはこれらの組み合わせの治療のための請求項1から11のうちのいずれか一項に記載の化合物を含む医薬の製造。
  20. 請求項1の化合物の製造方法であって、化合物20:
    Figure 2013522304
    (式IのA、A、A、A、A、A、R、X、YおよびZは請求項1で定義の通りである。)を構造:
    Figure 2013522304
    またはR−B(OH)(Rは請求項1で定義の通りである。)を有する化合物と反応させて請求項1の化合物を製造する段階を含む方法。
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