JP2012502112A - ベータ−セクレターゼ調節物質としてのスピロ四環式化合物および使用法 - Google Patents

ベータ−セクレターゼ調節物質としてのスピロ四環式化合物および使用法 Download PDF

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Abstract

本発明は、ベータ−セクレターゼ酵素活性を調節するため、ならびにアルツハイマー病(AD)および関連する状態をはじめとするベータ−セクレターゼが関与する疾患を治療するために有用な新種の化合物を含む。一実施形態において、化合物は、一般式I
Figure 2012502112

(式中、式IのA、A、A、A、A、A、T、T、W、X、YおよびZは本明細書に定義する。)を有する。本発明は、ベータ−セクレターゼタンパク質の活性に関連する障害および状態の治療、予防、または療法のための医薬組成物におけるこれらの化合物の使用も包含する。かかる障害としては、たとえば、アルツハイマー病、認知障害、認識障害、統合失調症および脳上のプラーク形成および/または沈着が関連および/または原因の他の中枢神経系疾患が挙げられる。本発明はまた、式I、式Iの化合物の調製に有用な中間体および方法のさらなる実施形態も含む。

Description

(関連出願)
本出願は、2008年9月11日付で出願された米国特許仮出願第61/096,082号の利益を主張し、その全内容は参照により本明細書に組み込まれる。
(発明の分野)
本発明は、これらに限定されるものではないが、アルツハイマー病、脳上のプラーク形成および関連する障害をはじめとする、ベータセクレターゼが関与する疾患および状態を治療するための、医薬的に活性な化合物、医薬組成物およびその使用法に関する。
(発明の背景)
アルツハイマー病(AD)は世界中で1200万人を超える高齢者が罹っている。ADは、60才を過ぎてから臨床的に診断される認知症の大半を占める。ADは一般的に、記憶力、論理的思考、判断力および適応の進行性低下によって特徴付けられる。疾患が進行するにつれ、運動、知覚および発声能力が影響を受け、複数の認知機能の全体的な障害に至る。認知機能の喪失は徐々に起こり、典型的には自己、家族および友人の認識の低下に至る。重度の認識障害に罹患および/または末期ADと診断を受けた患者は一般的に寝たきりになり、失禁状態で、介護に依存する。AD患者は最終的に、最初の診断から平均で約9〜10年で死亡する。ADは身体機能を奪い、一般的に屈辱的で最終的には致命的な結果をもたらすので、診断されたらADを有効に治療する必要がある。
ADは、脳における2つの主な生理学的変化により特徴づけられる。第1の変化であるベータアミロイドプラーク形成は、ADが、特徴的なベータアミロイドペプチド(A−ベータ)またはそれらのA−ベータフラグメントの形成、脳における沈着(通常、ベータアミロイド「プラーク」または「プラーク沈着」と称する。)および脳血管における沈着(ベータアミロイド血管症)が原因であるという考えである「アミロイドカスケード仮説」を支持する。豊富な証拠は、ベータ−アミロイドおよび付随するアミロイドプラーク形成はADの病態生理学の中核をなし、この難治性神経変性障害において早期に関与する可能性があることを示唆する。ADにおける第2の変化は、タウタンパク質の凝集形態からなるニューロン内に絡みが形成されることである。ニューロン内の絡みは、AD患者において見いだされるほかに、他の認知症を誘発する障害においても見いだされる。Joachim et al.,Alz.Dis.Assoc.Dis.,6:7−34(1992)。
いくつかの証拠は、A−ベータの進行性脳沈着が、ADの発症において発生的役割を果たし、認知症状の数年または数十年も前に起こり得ることを示す。Selkoe,Neuron,6:487(1991)。培地中で成長させた神経細胞からのA−ベータの放出および健常者とAD患者の両方の脳脊髄液(CSF)中にA−ベータが存在することが証明されている。Seubert et al.,Nature,359:325−327(1992)。AD患者の剖検によって、記憶および認知に重要であると考えられる人間の脳の領域において、これら2つの因子を含む多くの病変が明らかになった。
臨床的にADのないほとんどの高齢者の脳においては、より限定された解剖学的分布で少数のこれらの病変が見いだされる。アミロイド含有プラークおよび血管アミロイド血管症も、ダウン症、オランダ型アミロイド症を伴う遺伝性脳出血(HCHWA−D)、および他の神経変性障害の個体の脳においても見いだされた。
A−ベータ形成がADの進行において原因となる前駆体または因子であるという仮説が立てられた。さらに具体的には、認識因子に関与する脳の部分におけるA−ベータの沈着は、ADの進行における主要因子であると考えられる。ベータアミロイドプラークは主にアミロイドベータペプチド(A−ベータペプチド)から構成される。A−ベータペプチドは、大きな膜貫通アミロイド前駆体タンパク質(APP)のタンパク質分解的切断から誘導され、約39〜42アミノ酸残基の範囲のペプチドである。A−ベータ42(42アミノ酸長)は、アルツハイマー病患者の脳におけるこれらのプラーク沈着物の主成分であると考えられる。Citron,Trends in Pharmacological Sciences,25(2):92−97(2004)。
同様のプラークが、レヴィー小体認知症のいくつかの変形において、および封入体筋炎、筋肉疾患において現れる。Aβはまた、脳アミロイド血管症において脳血管の表面を覆う凝集体も形成する。これらのプラークは、アミロイド繊維と呼ばれる規則正しく並んだ繊維状凝集体の絡み、すなわちタンパク質の誤った折り畳みの疾患と関連するプリオンなどの他のペプチドと共有されるタンパク質の折り畳みから構成される。実験用ラットに関する研究により、ペプチドの2分子可溶性形態がアルツハイマーの進行における原因物質であり、この2分子形態が可溶性アミロイドベータオリゴマーの最小のシナプス毒性種であることが示唆される。Shnakar,G.M.,Nature Medicine(June 22,2008) online doi 10:1038 nm 1782。
いくつかのアスパルチルプロテアーゼがAPPのプロセッシングまたは切断に関与し、その結果、A−ベータペプチドが形成されると考えられる。ベータセクレターゼ(BACE、通常、メマプシンとも呼ばれる。)は、まずAPPを切断して、2つのフラグメント、すなわち(1)第1N末端フラグメント(ベータAPP)および(2)第2のC−99フラグメントが生じ、これを、続いてガンマセクレターゼにより切断して、A−ベータペプチドを生成させると考えられる。APPはアルファ−セクレターゼにより切断されて、ベータ−アミロイドプラーク形成をもたらさないAPPの分泌形態であるアルファ−sAPPを生成することも判明している。この代替経路は、A−ベータペプチドの形成を妨害する。APPのタンパク質分解処理フラグメントの説明は、たとえば、米国特許第5,441,870号、第5,712,130号および第5,942,400号で見いだされる。
BACEは、501個のアミノ酸を含むアスパルチルプロテアーゼ酵素であり、ベータ−セクレターゼ特異的切断部位でのAPPのプロセッシングに関与する。BACEは、BACE1およびBACE2の2つの形態で存在し、これらはAPPの特異的切断部位によってこのように表示される。ベータセクレターゼは、Sinha et al.,Nature,402:537−554(1999)(p510)およびPCT出願WO2000/17369号に記載されている。A−ベータペプチドはBACEによるAPPプロセッシングの結果として蓄積することが提案されている。さらに、ベータセクレターゼ切断部位でのAPPのインビボプロセッシングは、A−ベータ産生における律速段階と考えられる。Sabbagh,M. et al.,Alz. Dis. Rev. 3:1−19(1997)。したがって、BACE酵素活性の阻害がADの治療に望ましい。
研究により、BACEの阻害をADの治療と関連づけることができることが証明された。BACE酵素は、ベータ−アミロイドまたはA−ベータの生成に必須である。BACEノックアウトマウスはベータ−アミロイドを生成せず、ニューロンの欠損およびある種の記憶障害をはじめとするアルツハイマーに関連する病状がない。Cole,S.L.,Vasser,R.,Molecular Degeneration 2:22,2007。APPを過剰発現するトランスジェニックマウスと交配した場合、BACE欠損マウスの子孫は、対照動物と比較すると、脳抽出物中のA−ベータの量が減少していた(Luo et al.,Nature Neuroscience,4:231−232(2001))。BACEがベータ−アミロイドの形成を開始するという事実、およびBACEレベルがこの疾患において上昇するという観察結果は、BACE阻害に向けられる療法を開発してベータ−アミロイドおよびその関連する毒性を減少させる直接的で強力な理由を提供する。この目的を達成するために、ベータセクレターゼ活性の阻害および、それに対応した脳におけるA−ベータの減少によって、ADおよび他のベータアミロイドまたはプラーク関連障害の治療法が提供されるはずである。
ADおよびプラーク関連障害を治療する可能性があるいくつかの取り組みがなされてきた。取り組みの1つは、BACEの活性を阻害または減少させることによって、脳上のプラーク形成を減少させることを試みることである。たとえば、以下のPCT公開特許:WO03/045913号、WO04/043916号、WO03/002122号、WO03/006021号、WO03/002518号、WO04/024081号、WO03/040096号、WO04/050619号、WO04/080376号、WO04/099376号、WO05/004802号、WO04/080459号、WO04/062625号、WO04/042910号、WO05/004803号、WO05/005374号、WO03/106405号、WO03/062209号、WO03/030886号、WO02/002505号、WO01/070671号、WO03/057721号、WO03/006013号、WO03/037325号、WO04/094384号、WO04/094413号、WO03/006423号、WO03/050073号、WO03/029169号およびWO04/000821のそれぞれは、ADおよび他のベータ−セクレターゼが関与する障害を治療するために有用なBACEの阻害剤を記載する。
米国特許第5,441,870号明細書 米国特許第5,712,130号明細書 米国特許第5,942,400号明細書 国際公開第03/045913号 国際公開第04/043916号 国際公開第03/002122号 国際公開第03/006021号 国際公開第03/002518号 国際公開第04/024081号 国際公開第03/040096号 国際公開第04/050619号 国際公開第04/080376号 国際公開第04/099376号 国際公開第05/004802号 国際公開第04/080459号 国際公開第04/062625号 国際公開第04/042910号 国際公開第05/004803号 国際公開第05/005374号 国際公開第03/106405号 国際公開第03/062209号 国際公開第03/030886号 国際公開第02/002505号 国際公開第01/070671号 国際公開第03/057721号 国際公開第03/006013号 国際公開第03/037325号 国際公開第04/094384号 国際公開第04/094413号 国際公開第03/006423号 国際公開第03/050073号 国際公開第03/029169号 国際公開第04/000821号
Joachim et al.,Alz.Dis.Assoc.Dis.,6:7−34(1992) Selkoe,Neuron,6:487(1991) Seubert et al.,Nature,359:325−327(1992) Citron,Trends in Pharmacological Sciences,25(2):92−97(2004) Shnakar,G.M.,Nature Medicine(June 22,2008) online doi 10:1038 nm 1782 Sinha et al.,Nature,402:537−554(1999)(p510) Sabbagh,M. et al.,Alz. Dis. Rev. 3:1−19(1997) Cole,S.L.,Vasser,R.,Molecular Degeneration 2:22,2007 Luo et al.,Nature Neuroscience,4:231−232(2001)
(発明の簡単な記述)
本発明は、ベータセクレターゼ活性の調節に有用な新種の化合物を提供する。このために、本発明の化合物は、A−ベータペプチドの形成の調節または減少、ひいては脳上のベータアミロイドプラーク形成の調節および/または減少に有用である。したがって、化合物は、アルツハイマー病および他のベータセクレターゼおよび/またはプラークが関与する障害の治療に有用である。たとえば、化合物は、脳上のベータアミロイドペプチドの沈着または蓄積、およびプラークの形成が関与する、急性および/または慢性ADおよび他の疾患または障害の予防および/または治療に有用である。
本発明によって提供される化合物(それらの立体異性体、互変異性体、溶媒和物、薬剤的に許容される塩、誘導体またはプロドラッグを包含する。)は、一般的に式I
Figure 2012502112
(式IのA、A、A、A、A、A、T、T、W、X、YおよびZは後述のとおりである。)によって定義される。本発明はまた、式I、II、III、IVおよびその部分式A〜Dの化合物を調製するための方法、ならびにかかる方法で有用な中間体も提供する。
本発明はさらに、本発明の1つ以上の化合物を含む医薬組成物、本発明の化合物および組成物を用いてADなどのベータセクレターゼが関与する疾患を治療する方法も提供する。たとえば、一実施形態において、本発明は、有効投与量の式Iの化合物を少なくとも1つの薬剤的に許容される賦形剤と合わせて含む医薬組成物を提供する。
前記事項は本発明のある態様を単にまとめたものであり、本発明を決して制限することを意図するものではなく、またそのように解釈すべきではない。本明細書で記載する全ての特許および他の刊行物は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
(発明の詳細な記述)
本発明の一実施形態において、化合物(それらの立体異性体、互変異性体、溶媒和物、薬剤的に許容される塩、誘導体またはプロドラッグを包含する。)は、一般的に、式I:
Figure 2012502112
(式中、
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNである。ただし(1)TがNである場合、AはCRであり;(2)A、A、A、A、A、A、TおよびTのうちの4つ以下はNであるとし;
、R、RおよびRのそれぞれは独立して、H、F、Cl、Br、CF、OCF、C1−6−アルキル、CN、OH、−OC1−6−アルキル、−S(O)1−6−アルキル、−NHC1−6−アルキルまたは−C(O)C1−6−アルキルであり、ここで、C1−6−アルキルおよび、−OC1−6−アルキル、−S(O)1−6−アルキル、−NHC1−6−アルキルおよび−C(O)C1−6−アルキルのC1−6−アルキル部分は、任意にF、オキソまたはOHの1〜3個の置換基で置換され;
およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニル、CN、OR10、SR10、NR1010、C(O)R10、S(O)R10、S(O)10、NR10C(O)R10、C(O)NR1010、NR10S(O)10、S(O)NR10、NR10C(O)NR1010、あるいは炭素原子で形成される完全飽和または部分もしくは完全不飽和4員、5員、6員または7員単環式または6〜12員二環式環であり、前記環は、任意にO、N、またはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含み、ここで、前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニルおよび環は任意に独立してRまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、C1−6−アルキル、S(O)1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
各Rは独立して、−C(O)R10、−S(O)10、−C(O)NHR10、−NHC(O)R10、−NHC(O)NHR10、−S(O)NHR10または−NHS(O)10であり;
各R10は独立して、H、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、オキソ、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルあるいは完全飽和または部分もしくは完全不飽和3〜8員単環式または6〜12員二環式であり、炭素原子で形成される前記環系は、任意に、単環式ならば1〜3個のヘテロ原子を含み、二環式ならば1〜6個のヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子は、O、N、またはSから選択され、ここでC1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルおよび前記環系の環のそれぞれは任意に独立して、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロブチル、ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−チオアルコキシル、ベンジルまたはフェニルの1〜5個の置換基で置換され;
WはCRであり;
XはOまたはSであり;
Yは存在しないか、またはYはCR、C(=O)、O、NR、またはS(O)であり;
Zは存在しないかまたはZはCR、C(=O)、O、NR、またはS(O)であり;
各oは独立して0、1または2である。ただし、YおよびZの両方が非存在、−O−または−S(O)−ではないとする。)の化合物によって定義される。
本発明の別の実施形態において、化合物は、式I−A
Figure 2012502112
(式中、AはCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり(ただし、A、A、A、A、AおよびAのうちの4つ以下はNであるとする。);
、R、RおよびRのそれぞれは独立して、H、F、Cl、Br、CF、OCF、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、S(O)1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニル、CN、OR10、SR10、NR1010、C(O)R10、S(O)R10、S(O)10、NR10C(O)R10、C(O)NR1010、NR10S(O)10、S(O)NR10、NR10C(O)NR1010、あるいは炭素原子で形成される完全飽和または部分もしくは完全不飽和4員、5員、6員または7員単環式または6〜12員二環式環であり、前記環は、任意にO、N、またはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含み、ここでC1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニルおよび環は、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、C1−6−アルキル、S(O)1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
各Rは独立して、−C(O)R10、−S(O)10、−C(O)NHR10、−NHC(O)R10、−NHC(O)NHR10、−S(O)NHR10または−NHS(O)10であり;
各R10は独立して、H、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、オキソ、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルあるいは完全飽和または部分もしくは完全不飽和3〜8員単環式または6〜12員二環式であり、炭素原子で形成される前記環系は、任意に、単環式ならば1〜3個のヘテロ原子を含み、二環式ならば1〜6個のヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子は、O、N、またはSから選択され、ここでC1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルおよび前記環系の環のそれぞれは、任意に独立して、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロブチル、ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−チオアルコキシル、ベンジルまたはフェニルの1〜5個の置換基で置換され;
WはCRであり;
XはOまたはSであり;
Yは存在しないか、またはYはCR1010、C(=O)、O、NR10、またはS(O)(oは0、1もしくは2である。)であり;
Zは存在しないかまたはZはCR1010、C(=O)、O、NR10、またはS(O)であり;
各oは独立して0、1または2である。ただし、YおよびZの両方が非存在、−O−または−S(O)−ではないとする。)によって定義される。
本発明の一実施形態において、化合物(その立体異性体、互変異性体、溶媒和物、薬剤的に許容される塩、誘導体またはプロドラッグを包含する。)は、一般的に、式II
Figure 2012502112
(式中、
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNである;ただし、A、AおよびAの1つ以下はNであるとする;
、R、RおよびRのそれぞれは独立して、H、F、Cl、Br、CF、OCF、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニル、CN、OR10、SR10、NR1010、C(O)R10、S(O)10、NR10C(O)R10、C(O)NR1010、NR10S(O)10、S(O)NR10、NR10C(O)NR1010、あるいは炭素原子で形成される完全飽和または部分もしくは完全不飽和4員、5員、6員または7員単環式または6〜12員二環式環であり、前記環は、任意にO、N、またはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含み、ここで、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニルおよび環は、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
各Rは独立して、−C(O)R10、−S(O)10、−C(O)NHR10、−NHC(O)R10、−NHC(O)NHR10、−S(O)NHR10または−NHS(O)10であり;
各R10は、独立して、H、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、オキソ、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルあるいは完全飽和または部分もしくは完全不飽和3〜8員単環式または6〜12員二環式であり、炭素原子で形成される前記環系は、任意に、単環式ならば1〜3個のヘテロ原子を含み、二環式ならば1〜6個のヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子は、O、N、またはSから選択され、ここでC1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルおよび前記環系の環のそれぞれは、任意に独立して、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロブチル、ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−チオアルコキシル、ベンジルまたはフェニルの1〜5個の置換基で置換され;
WはCRであり;
XはOまたはSであり;
Yは存在しないか、またはYはCR1010、C(=O)、O、NR10、またはS(O)(oは0、1もしくは2である。)であり;
Zは存在しないかまたはZはCR1010、C(=O)、O、NR10、またはS(O)(oは0、1もしくは2である。)である。ただし、YおよびZの両方が−O−または−S(O)−ではないとする。)によって定義される。
本発明の別の実施形態において、化合物(その立体異性体、互変異性体、溶媒和物、薬剤的に許容される塩、誘導体またはプロドラッグを包含する。)は、一般的に、式II−A
Figure 2012502112
(式中、
はCRまたはNであり;
、R、RおよびRのそれぞれは、独立して、H、F、Cl、Br、CF、OCF、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニル、CN、OR10、SR10、NR1010、C(O)R10、S(O)10、NR10C(O)R10、C(O)NR1010、NR10S(O)10、S(O)NR10、NR10C(O)NR1010、あるいは炭素原子で形成される完全飽和または部分もしくは完全不飽和4、5、6または7員単環式または6〜12員二環式環であり、前記環は、任意にO、N、またはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含み、ここで前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニルおよび環は、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
各Rは独立して、−C(O)R10、−S(O)10、−C(O)NHR10、−NHC(O)R10、−NHC(O)NHR10、−S(O)NHR10または−NHS(O)10であり;
各R10は独立して、H、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、オキソ、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルあるいは炭素原子で形成される完全飽和または部分もしくは完全不飽和3〜8員単環式または6〜12員二環式であり、前記環系は、任意に、単環式ならば1〜3個のヘテロ原子を含み、二環式ならば1〜6個のヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子は、O、N、またはSから選択され、ここで前記C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルおよび前記環系の環のそれぞれは、任意に独立して、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロブチル、ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−チオアルコキシル、ベンジルまたはフェニルの1〜5個の置換基で置換され;
Wは、CH、−CHFまたは−CHC1−3アルキルであり;
XはOまたはSであり;
Yは存在しないか、またはYはCR1010、C(=O)、O、NR10、またはS(O)(oは0、1もしくは2である。)であり;
Zは存在しないかまたはZはCR1010、C(=O)、O、NR10、またはS(O)(oは0、1もしくは2である。)である。ただし、YおよびZの両方が、−O−または−S(O)−)でないとする。)によって定義される。
本発明の別の実施形態において、化合物(その立体異性体、互変異性体、溶媒和物、薬剤的に許容される塩、誘導体またはプロドラッグを包含する。)は、一般的に式II−B
Figure 2012502112
(式中、
はCRまたはNであり;
、R、RおよびRのそれぞれは独立して、H、F、Cl、Br、CF、OCF、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニル、CN、OR10、SR10、NR1010、C(O)R10、S(O)10、NR10C(O)R10、C(O)NR1010、NR10S(O)10、S(O)NR10、NR10C(O)NR1010、あるいは炭素原子で形成される完全飽和または部分もしくは完全不飽和4員、5員、6員または7員単環式または6〜12員二環式環であり、前記環は、任意にO、N、またはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含み、ここで前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニルおよび環は、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
各Rは独立して、−C(O)R10、−S(O)10、−C(O)NHR10、−NHC(O)R10、−NHC(O)NHR10、−S(O)NHR10または−NHS(O)10であり;
各R10は独立して、H、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、オキソ、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルあるいは完全飽和または部分もしくは完全不飽和3〜8員単環式または6〜12員二環式であり、炭素原子で形成される前記環系は、任意に、単環式ならば1〜3個のヘテロ原子を含み、二環式ならば1〜6個のヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子は、O、N、またはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルおよび前記環系の環のそれぞれは、任意に独立して、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロブチル、ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−チオアルコキシル、ベンジルまたはフェニルの1〜5個の置換基で置換され;
WはCH、−CHFまたは−CHC1−3アルキルであり;
XはOまたはSであり;
Yは存在しないか、またはYはCR1010、C(=O)、O、NR10、またはS(O)(oは0、1もしくは2である。)であり;
Zは存在しないかまたはZはCR1010、C(=O)、O、NR10、またはS(O)(oは0、1もしくは2)である。ただし、YおよびZの両方が−O−または−S(O)−でないとする。)によって定義される。
本発明の別の実施形態において、化合物(その立体異性体、互変異性体、溶媒和物、薬剤的に許容される塩、誘導体またはプロドラッグを包含する。)は、一般的に式II−C
Figure 2012502112
(式中、
はCRまたはNであり;
、R、RおよびRのそれぞれは、独立して、H、F、Cl、Br、CF、OCF、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニル、CN、OR10、SR10、NR1010、C(O)R10、S(O)10、NR10C(O)R10、C(O)NR1010、NR10S(O)10、S(O)NR10、NR10C(O)NR1010、あるいは炭素原子で形成される完全飽和または部分もしくは完全不飽和4員、5員、6員または7員単環式または6〜12員二環式環であり、前記環は、任意にO、N、またはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含み、ここで、前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニルおよび環は、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
各Rは、独立して、−C(O)R10、−S(O)10、−C(O)NHR10、−NHC(O)R10、−NHC(O)NHR10、−S(O)NHR10または−NHS(O)10であり;
各R10は独立して、H、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、オキソ、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルあるいは完全飽和または部分もしくは完全不飽和3〜8員単環式または6〜12員二環式であり、炭素原子で形成される前記環系は、任意に、単環式ならば1〜3個のヘテロ原子を含み、二環式ならば1〜6個のヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子は、O、N、またはSから選択され、ここで、前記C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルおよび前記環系の環のそれぞれは、任意に独立して、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロブチル、ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−チオアルコキシル、ベンジルまたはフェニルの1〜5個の置換基で置換され;
WはCH、−CHFまたは−CHC1−3アルキルであり;
XはOまたはSであり;
Yは存在しないか、またはYはCR1010、C(=O)、O、NR10、またはS(O)(oは0、1もしくは2である。)であり;
Zは存在しないかまたはZはCR1010、C(=O)、O、NR10、またはS(O)(oは0、1もしくは2である。)である。ただし、YおよびXの両方が−O−または−S(O)−でないとする。)によって定義される。
別の実施形態において、本発明は、一般式III:
Figure 2012502112
(式中、
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNである;ただし、A、AおよびAのうちの1つ以下はNであるとする;
、R、RおよびRのそれぞれは、独立して、H、F、Cl、Br、CF、OCF、CH、C、CN、OH、CHであり;
およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニル、CN、OR10、SR10、NR1010、C(O)R10、S(O)10、NR10C(O)R10、C(O)NR1010、NR10S(O)10、S(O)NR10、NR10C(O)NR1010、あるいは炭素原子で形成される完全飽和または部分もしくは完全不飽和4員、5員、6員または7員単環式または6〜12員二環式環であり、前記環は、任意にO、N、またはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含み、ここで前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニルおよび環は、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
およびRのそれぞれは、独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
各Rは独立して、−C(O)R10、−S(O)10、−C(O)NHR10、−NHC(O)R10、−NHC(O)NHR10、−S(O)NHR10または−NHS(O)10であり;
各R10は独立して、H、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、オキソ、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルあるいは完全飽和または部分もしくは完全不飽和3〜8員単環式または6〜12員二環式であり、炭素原子で形成される前記環系は、任意に単環式ならば1〜3個のヘテロ原子を含み、二環式ならば1〜6個のヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子はO、N、またはSから選択され、前記C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルおよび前記環系の環のそれぞれは、任意に独立して、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロブチル、ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−チオアルコキシル、ベンジルまたはフェニルの1〜5個の置換基で置換され;
WはCH、−CHFまたは−CHC1−3アルキルであり;
XはOまたはSであり;
Zは存在しないかまたはCR1010)を有する化合物、およびその薬剤的に許容される塩形態を提供する。
別の実施形態において、本発明は、一般式III−A:
Figure 2012502112
(式中、
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNである;ただし、A、AおよびAのうちの1つ以下はNであるとする;
、R、RおよびRのそれぞれは、独立して、H、F、Cl、Br、CF、OCF、CH、C、CN、OH、CHであり;
およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニル、CN、OR10、SR10、NR1010、C(O)R10、S(O)10、NR10C(O)R10、C(O)NR1010、NR10S(O)10、S(O)NR10、NR10C(O)NR1010、あるいは炭素原子で形成される完全飽和または部分もしくは完全不飽和4員、5員、6員または7員単環式または6〜12員二環式環であり、前記環は、任意にO、N、またはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含み、ここで前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニルおよび環は、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
各Rは、独立して、−C(O)R10、−S(O)10、−C(O)NHR10、−NHC(O)R10、−NHC(O)NHR10、−S(O)NHR10または−NHS(O)10であり;
各R10は独立して、H、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、オキソ、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルあるいは完全飽和または部分もしくは完全不飽和3〜8員単環式または6〜12員二環式であり、炭素原子で形成される前記環系は、任意に、単環式ならば1〜3個のヘテロ原子を含み、二環式ならば1〜6個のヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子は、O、N、またはSから選択され、前記C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルおよび前記環系の環のそれぞれは、任意に独立して、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロブチル、ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−チオアルコキシル、ベンジルまたはフェニルの1〜5個の置換基で置換され;
WはCH、−CHFまたは−CHC1−3アルキルであり;
XはOまたはSであり;
Yは存在しないかまたはCR1010である。)を有する化合物およびその薬剤的に許容される塩形態を提供する。
別の実施形態において、本発明は、一般式IV:
Figure 2012502112
(式中、
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNである;ただし、A、AおよびAの1つ以下はNであるとする;
、R、RおよびRのそれぞれは、独立して、H、F、Cl、Br、CF、OCF、CH、C、CN、OH、CHであり;
およびRのそれぞれは、独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニル、CN、OR10、SR10、NR1010、C(O)R10、S(O)10、NR10C(O)R10、C(O)NR1010、NR10S(O)10、S(O)NR10、NR10C(O)NR1010、あるいは炭素原子で形成される完全飽和または部分もしくは完全不飽和4員、5員、6員または7員単環式または6〜12員二環式環であり、前記環は、任意にO、N、またはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含み、前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニルおよび環は、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
各Rは、独立して、−C(O)R10、−S(O)10、−C(O)NHR10、−NHC(O)R10、−NHC(O)NHR10、−S(O)NHR10または−NHS(O)10であり;
各R10は独立して、H、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、オキソ、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルあるいは完全飽和または部分もしくは完全不飽和3〜8員単環式または6〜12員二環式であり、炭素原子で形成される前記環系は、任意に、単環式ならば1〜3個のヘテロ原子を含み、二環式ならば1〜6個のヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子は、O、N、またはSから選択され、前記C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルおよび前記環系の環のそれぞれは、任意に独立して、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロブチル、ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−チオアルコキシル、ベンジルまたはフェニルの1〜5個の置換基で置換され;
WはCH、−CHFまたは−CHC1−3アルキルであり;
XはOまたはSであり;
YはO、SまたはCR1010である。)を有する化合物、その立体異性体、互変異性体および薬剤的に許容される塩を提供する。
別の実施形態において、本発明は、一般式IV−A:
Figure 2012502112
(式中、
はCRまたはNであり;
はCRまたはNであり;
はCRまたはNである;ただし、A、AおよびAの1つ以下はNであるとし;
、R、RおよびRのそれぞれは、独立して、H、F、Cl、Br、CF、OCF、CH、C、CN、OH、CHであり;
およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニル、CN、OR10、SR10、NR1010、C(O)R10、S(O)10、NR10C(O)R10、C(O)NR1010、NR10S(O)10、S(O)NR10、NR10C(O)NR1010、あるいは炭素原子で形成される完全飽和または部分もしくは完全不飽和4員、5員、6員または7員単環式または6〜12員二環式環であり、前記環は、任意にO、N、またはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含み、ここで前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニルおよび環は、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
各Rは、独立して、−C(O)R10、−S(O)10、−C(O)NHR10、−NHC(O)R10、−NHC(O)NHR10、−S(O)NHR10または−NHS(O)10であり;
各R10は独立して、H、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、オキソ、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルあるいは完全飽和または部分もしくは完全不飽和3〜8員単環式または6〜12員二環式であり、炭素原子で形成される前記環系は、任意に、単環式ならば1〜3個のヘテロ原子を含み、二環式ならば1〜6個のヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子は、O、N、またはSから選択され、ここで前記C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルおよび前記環系の環のそれぞれは、任意に独立して、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロブチル、ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−チオアルコキシル、ベンジルまたはフェニルの1〜5個の置換基で置換され;
WはCH、−CHFまたは−CHC1−3アルキル;
XはOまたはSである。)を有する化合物、その立体異性体、互変異性体および薬剤的に許容される塩を提供する。
別の実施形態において、本発明は、一般式IV−B:
Figure 2012502112
(式中、
、R、RおよびRのそれぞれは、独立して、H、F、Cl、Br、CF、OCF、CH、C、CN、OH、CHであり;
およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニル、CN、OR10、SR10、NR1010、C(O)R10、S(O)10、NR10C(O)R10、C(O)NR1010、NR10S(O)10、S(O)NR10、NR10C(O)NR1010、あるいは炭素原子で形成される完全飽和または部分もしくは完全不飽和4員、5員、6員または7員単環式または6〜12員二環式環であり、前記環は、任意にO、N、またはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含み、ここで前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニルおよび環は、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
各Rは、独立して、−C(O)R10、−S(O)10、−C(O)NHR10、−NHC(O)R10、−NHC(O)NHR10、−S(O)NHR10または−NHS(O)10であり;
各R10は独立して、H、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、オキソ、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルあるいは完全飽和または部分もしくは完全不飽和3〜8員単環式または6〜12員二環式であり、炭素原子で形成される前記環系は、任意に、単環式ならば1〜3個のヘテロ原子を含み、二環式ならば1〜6個のヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子は、O、N、またはSから選択され、ここで前記C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルおよび前記環系の環のそれぞれは、任意に独立してハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロブチル、ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−チオアルコキシル、ベンジルまたはフェニルの1〜5個の置換基で置換され;
WはCH、−CHFまたは−CHC1−3アルキル;
XはOまたはSである。)を有する化合物、その立体異性体、互変異性体および薬剤的に許容される塩を提供する。
別の実施形態において、本発明は、一般式IV−C:
Figure 2012502112
(式中、
、R、RおよびRのそれぞれは、独立して、H、F、Cl、Br、CF、OCF、CH、C、CN、OH、CHであり;
およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニル、CN、OR10、SR10、NR1010、C(O)R10、S(O)10、NR10C(O)R10、C(O)NR1010、NR10S(O)10、S(O)NR10、NR10C(O)NR1010、あるいは5員もしくは6員単環または8員、9員もしくは10員二環式複素環式、アリールまたはヘテロアリール環であり、ここで前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニルおよび環は、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
各Rは、独立して、−C(O)R10、−S(O)10、−C(O)NHR10、−NHC(O)R10、−NHC(O)NHR10、−S(O)NHR10または−NHS(O)10であり;
各R10は独立して、H、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、オキソ、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルあるいは5員もしくは6員単環または7員〜11員二環式複素環式、アリールまたはヘテロアリール環であり、ここで前記C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルおよび前記環系の環のそれぞれは、任意に独立して、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロブチル、ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−チオアルコキシル、ベンジルまたはフェニルの1〜5個の置換基で置換され;
XはOまたはSである。)を有する化合物、その立体異性体、互変異性体および薬剤的に許容される塩を提供する。
本発明は、以下で記載するような、各個体変数A、A、A、A、A、A、T、T、W、X、YおよびZの以下の様々な実施形態が、以下で記載するように、「他の{前記および下記}実施形態のいずれかと関連して」適用することができ、一般式I、II、IIIおよびIV並びに、前記のそれらの各部分式の様々な実施形態を形成することができることを想定し、これらの式は本明細書にそのまま記載しない。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、AがCRである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、AがNである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、AがCRである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、AがNである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、AがCRである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、AはNである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、AがCRである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、AがNである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、AがCRである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、AがNである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、AがCRである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、AがNである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、式Iで定義するようにA、A、A、A、AおよびAの1つがNであり、A、A、A、A、AおよびAの他の5つがCである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、式Iで定義されるようにA、A、A、A、AおよびAのそれぞれがCである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、R、R、RおよびRのそれぞれが、独立して、H、F、Cl、Br、CF、OCF、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、RがH、F、Cl、Br、CF、OCF、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、RがH、F、Cl、Br、CF、OCF、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、RがH、F、Cl、Br、CF、OCF、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、RがH、F、Cl、Br、CF、OCF、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、R、R、RおよびRのそれぞれが、独立して、H、F、Cl、CF、OCF、メチル、エチル、CN、OH、OCH、SCH、NHCHまたはC(O)CHである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、RがH、F、Cl、CF、OCF、メチル、エチル、CN、OH、OCH、SCH、NHCHまたはC(O)CHである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、RがH、F、Cl、CF、OCF、メチル、エチル、CN、OH、OCH、SCH、NHCHまたはC(O)CHである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、RがH、F、Cl、CF、OCF、メチル、エチル、CN、OH、OCH、SCH、NHCHまたはC(O)CHである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、RがH、F、Cl、CF、OCF、メチル、エチル、CN、OH、OCH、SCH、NHCHまたはC(O)CHである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、R、R、RおよびRのそれぞれが、独立して、H、F、Cl、CF、メチル、CN、OH、OCH、SCHまたはNHCHである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、R、R、RおよびRのそれぞれが、独立して、H、F、メチル、CNまたはOHである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、R、R、RおよびRのそれぞれが、独立して、HまたはFである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、R、R、RおよびRのそれぞれが独立してHである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、RがH、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、OR10、SR10またはNR1010であり、ここで前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニルおよびC3−8−シクロアルキルが任意にRまたはR10の1〜5個の置換基で置換されている化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、Rがハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、OR10またはSR10であり、ここで前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニルおよびC3−8−シクロアルキルが任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換されている化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、RがF、CF、OCF、C1−6−アルキルまたはOR10であり、ここで前記C1−6−アルキルが任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換されている化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、RがF、CF、OCF、C1−6−アルキルまたはOR10である化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、Rが4員、5員、6員または7員単環式または6〜12員二環式複素環式、アリールまたはヘテロアリール環であり、前記環が、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換されている化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、Rが5員もしくは6員単環式複素環式、アリールまたはヘテロアリール環であり、前記環が任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換されている化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、Rが5員もしくは6員単環式または8員、9員もしくは10員二環式複素環式、アリールまたはヘテロアリール環であり、前記環が任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換されている化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、Rが、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、チオフェニル、フリル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、ピロリジニル、オキサゾリニル、イソキサゾリニル、チアゾリニル、ピラゾリニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびピラニルから選択される環であり、前記環が任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換されている化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、Rが、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、チオフェニル、フリル、ジヒドロフラニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、イミダゾピリジル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、ピロリジニル、オキサゾリニル、イソキサゾリニル、チアゾリニル、ピラゾリニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、2−オキソ−5−アザ−ビシクロヘプタニル、アゼテチニル、ピリジノニル、ピロリジノニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、テトラヒドロピリジニル、ジヒドロピリジニル、チオピラニル、ジヒドロチオピラニル、ベンゾフラニル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾピラゾリルから選択される環であり、前記環が任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換されている化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、Rがハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、OR10、SR10、NR1010またはフェニル、ピリジン、ピリミジン、ジヒドロピラン、モルホリン、オキサゾール、イソキサゾール、アゼチジン、ピラン、ピラゾールおよびイミダゾールから選択される環であり、ここで前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキルおよび環が、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換されている化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、RおよびRのそれぞれが独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニル、CN、OR10、SR10、NR1010、C(O)R10、S(O)10、NR10C(O)R10、C(O)NR1010、NR10S(O)10、S(O)NR10、NR10C(O)NR1010、あるいは炭素原子で形成される完全飽和または部分もしくは完全不飽和4員、5員、6員または7員単環式または6〜12員二環式環であり、前記環が、任意にO、N、またはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含み、前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニルおよび環が、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換されている化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、RおよびRのそれぞれが独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニル、CN、OR10、SR10、NR1010、C(O)R10、S(O)10、NR10C(O)R10、C(O)NR1010、NR10S(O)10、S(O)NR10、NR10C(O)NR1010を含む化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、RおよびRのそれぞれは独立して、炭素原子で形成される完全飽和または部分もしくは完全不飽和4員、5員、6員または7員単環式または7員、8員、9員もしくは10員二環式環であり、前記環は、任意にO、N、またはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含み、ここで前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニルおよび環は、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換されている化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、RおよびRの一方が独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニル、CN、OR10、SR10、NR1010、C(O)R10、S(O)10、NR10C(O)R10、C(O)NR1010、NR10S(O)10、S(O)NR10、NR10C(O)NR1010であり、RおよびRのもう一方が独立して、炭素原子で形成される完全飽和または部分もしくは完全不飽和4員、5員、6員または7員単環式または8員、9員、もしくは10員二環式環であり、前記環は、任意にO、N、またはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含み、ここで前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニルおよび環が任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換されている化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、RおよびRの一方が独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニル、CN、OR10、SR10、NR1010、C(O)R10、S(O)10、NR10C(O)R10、C(O)NR1010、NR10S(O)10、S(O)NR10、NR10C(O)NR1010であり、RおよびRのもう一方が、独立して、4員、5員、6員または7員単環式または7員〜11員二環式複素環式、アリールまたはヘテロアリール環であり、ここで前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニルおよび環が任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換されている化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、Rが5員もしくは6員単環式または7員〜11員二環式複素環式、アリールまたはヘテロアリール環であり、前記環が、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換されている化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、Rが、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、チオフェニル、フリル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、ピロリジニル、オキサゾリニル、イソキサゾリニル、チアゾリニル、ピラゾリニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびピラニルから選択される環であり、前記環が、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換されている化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、Rが、フェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、チオフェニル、フリル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、ピロリジニル、オキサゾリニル、イソキサゾリニル、チアゾリニル、ピラゾリニル、キノリニル、イソキノリニル、ナフチリジニル、ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾピラゾリル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびピラニルから選択される環であり、前記環が、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換されている化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、Rが、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、チオフェニル、フリル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、ピロリジニル、オキサゾリニル、イソキサゾリニル、チアゾリニル、ピラゾリニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびピラニルから選択される環であるか、またはRが−OC1−10アルキルであり、前記環および−OC1−10アルキルが、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換されている化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、Rが、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニル、CN、OR10、SR10、NR1010、C(O)R10、S(O)10、NR10C(O)R10、C(O)NR1010、NR10S(O)10、S(O)NR10、NR10C(O)NR1010であり、Rが、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、チオフェニル、フリル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、ピロリジニル、オキサゾリニル、イソキサゾリニル、チアゾリニル、ピラゾリニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびピラニルから選択される環であり、前記環が、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換されている化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、Rが、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニルまたはチオフェニルか選択される環であり、前記環が任意に、独立してRまたはR10の1〜5個の置換基で置換されている化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、Rが、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニルまたはピラジニルから選択される環であり、前記環が任意に、独立してRまたはR10の1〜5個の置換基で置換されている化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、Rが、フェニル、ピリジルまたはピリミジルであり、そのそれぞれが任意にF、Cl、Br、I、CF、C、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、S(O)1−6−アルキル(ここで、oは0、1もしくは2である。)、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルの1〜5個の置換基で置換されている化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、Rが、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニルまたはトリアジニルであり、そのそれぞれが任意に、F、Cl、Br、I、CF、C、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、S(O)1−6−アルキル(ここで、oは0、1もしくは2である。)、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルの1〜5個の置換基で置換されている化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、RおよびRのそれぞれが独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、RおよびRのそれぞれが独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、RおよびRのそれぞれが独立して、H、F、Cl、CF、CH、CN、OH、OCH、SCHまたはNHCHである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、RおよびRのそれぞれが、独立して、H、Fまたはメチルである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、RおよびRのそれぞれが独立してHである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、Rが、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、Rが、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、WがCRである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、WがCH、−CHFまたは−CHC1−3アルキルである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、WがCH、−CHFまたは−CHCHである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、XがOまたはSである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、XがOである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、XがSである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、Yが存在しないか、またはYがCR1010、C(=O)、O、NR10、またはS(O)(oは0、1もしくは2である。)である化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、Yが存在しない化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、YがCR1010、C(=O)、O、NR10、またはS(O)(oは0、1もしくは2である。)である化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、YがCR1010、O、NR10またはS(O)(oは0、1もしくは2である。)である化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、YがCR1010またはOである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、YがOである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、YがCR1010である化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、Zが存在しないかまたはZはCR1010、C(=O)、O、NR10、またはS(O)(oは0、1もしくは2である。)である化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、Zが存在しない化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、ZがCR1010、C(=O)、O、NR10、またはS(O)(oは0、1もしくは2である。)である化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、ZがCR1010、O、NR10、またはS(O)(oは0、1もしくは2である。)である化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、ZがCR1010またはOである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、ZがOである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、ZがCR1010である化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、Yが存在せず、ZがCR1010、C(=O)、O、NR10またはS(O)(oは0、1もしくは2である。)である化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、Yが存在せず、ZがCR1010、O、NR10またはS(O)(oは0、1もしくは2である。)である化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、Yが存在せず、ZがCR1010またはOである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、YがOであり、Zが存在しないかまたはCR1010である化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、YがOであり、Zが存在しない化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、XがOであり、YがOであり、Zが存在しないかまたはCR1010である化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、XがOであり、YがOであり、Zが存在しない化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、Zが存在せず、YがCR1010またはOである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、YがCR1010であり、ZがCR1010、C(=O)、O、NR10、またはS(O)(oは0、1もしくは2である。)である化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、YがCR1010、C(=O)、O、NR10、またはS(O)(oは0、1もしくは2である。)であり、ZがCR1010である化合物を包含する。
別の実施形態において、式IまたはI−Aの化合物は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、YおよびZのそれぞれが、独立して、CR1010である化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、YおよびZのそれぞれが、独立して、存在しないかあるいはCR1010、C(=O)、O、NR10、またはS(O)(oは0、1もしくは2である。)であり;ただし、YおよびXの両方が非存在、−O−または−S(O)−でない化合物を包含する。
別の実施形態において、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して本発明は、RおよびRのうちの1つは、独立して、炭素原子で形成される完全飽和または部分もしくは完全不飽和5員もしくは6員単環あるいは9員もしくは10員二環式環であり、前記環は、任意にO、N、またはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含み、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
およびRの他のものは、独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニル、CN、OR10、SR10、NR1010、C(O)R10、S(O)10、NR10C(O)R10、C(O)NR1010、NR10S(O)10、S(O)NR10、NR10C(O)NR1010であり、ここで前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニルは、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
、R、RおよびRのそれぞれは、独立して、H、F、Cl、CF、OCF、メチル、エチル、CN、OH、OCH、SCH、NHCHまたはC(O)CHであり;
およびRのそれぞれは、独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルである化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、
が、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、OR10、SR10またはNR1010であり、ここで前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニルおよびC3−8−シクロアルキルが任意にRまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
、R、RおよびRのそれぞれが、独立して、H、F、Cl、CF、メチル、CN、OH、OCH、SCHまたはNHCHであり;
およびRのそれぞれが、独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
が、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、チオフェニル、フリル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、ピロリジニル、オキサゾリニル、イソキサゾリニル、チアゾリニル、ピラゾリニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびピラニルから選択される環であり、前記環が、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
YがOであり;
Zが存在しないかまたはCR1010である化合物を包含する。
別の実施形態において、式IまたはI−Aの化合物は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、Rがハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、OR10またはSR10であり、ここで前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニルおよびC3−8−シクロアルキルが任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
、R、RおよびRのそれぞれが、独立して、H、F、メチル、CNまたはOHであり;
およびRのそれぞれが、独立して、H、F、Cl、CF、メチル、CN、OH、OCH、SCHまたはNHCHであり;
が、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニルまたはチオフェニルか選択される環であり、前記環が、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
WがCH、−CHFまたは−CCHであり;
XがOであり;
YがOであり;
Zが存在しないかまたはCR1010である化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、
がF、CF、OCF、C1−6−アルキルまたはOR10であり、ここで前記C1−6−アルキルが任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
、R、RおよびRのそれぞれが、独立して、HまたはFであり;
およびRのそれぞれが、独立して、H、Fまたはメチルであり;
が、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニルまたはピラジニルから選択される環であり、前記環が、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
WがCH、−CHFまたは−CCH
XがOであり;
YがO;
Zが存在しないかまたはCR1010である化合物を包含する。
別の実施形態において、本発明は、上記および下記のいずれかの実施形態と関連して、AがCRであり;
がCRであり;
がCRであり;
、R、RおよびRのそれぞれが、独立して、H、F、Cl、Br、CF、OCF、CH、C、CN、OH、CHであり;
が、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニル、CN、OR10、SR10、NR1010、C(O)R10、S(O)10、NR10C(O)R10、C(O)NR1010、NR10S(O)10、S(O)NR10、NR10C(O)NR1010、あるいは5員もしくは6員単環または7員〜11員二環式複素環式、アリールまたはヘテロアリール環であり、ここで前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニルおよび環が任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
およびRのそれぞれが独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
が、フェニル、ピリジルまたはピリミジルであり、そのそれぞれが任意に、F、Cl、Br、I、CF、C、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、S(O)1−6−アルキル(oは0、1もしくは2である。)、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルの1〜5個の置換基で置換され;
各Rが、独立して、−C(O)R10、−S(O)10、−C(O)NHR10、−NHC(O)R10、−NHC(O)NHR10、−S(O)NHR10または−NHS(O)10であり;
各R10が独立して、H、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、オキソ、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルあるいは5員もしくは6員単環または7員〜11員二環式複素環式、アリールまたはヘテロアリール環であり、ここで前記C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルおよび前記環系の環のそれぞれが任意に独立して、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロブチル、ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−チオアルコキシル、ベンジルまたはフェニルの1〜5個の置換基で置換され;
WがCH、−CHFまたは−CHCHであり;
XがOである、化合物、ならびにその立体異性体、互変異性体および薬剤的に許容される塩を包含する。
別の実施形態において、本発明は、
2’−(2,2−ジメチルプロポキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−2’−プロポキシ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
2’−(2−メチルプロポキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
2’−プロポキシ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−2’−メトキシ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(4R)−2’−プロポキシ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−2’−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−7’−メトキシスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミントリフルオロ酢酸;
2’−クロロ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
2’−メトキシ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
2’−(2−フルオロ−5−メトキシフェニル)−7’−メトキシスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
2’−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−7’−メトキシスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
2’−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−7’−メトキシスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
2’−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−7’−メトキシスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
2’−(2−フルオロ−5−メトキシフェニル)−6’−メチルスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
2’−メトキシ−7’−(3−メチルフェニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
2’−(2−クロロ−3−ピリジニル)−7’−メトキシスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミントリフルオロ酢酸;
2’−メトキシ−7’−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
2’−(5−クロロ−2−フルオロ−4−メチルフェニル)−7’−メトキシスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−6’−メチル−2’−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
2’−(3−クロロフェニル)−6’−メチルスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
2’−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−6’−メチルスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
2’−メトキシ−7’−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
2’−(2−クロロフェニル)−7’−メトキシスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
2’−(2−クロロフェニル)−6’−メチルスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
2’−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−6’−メチルスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(4R)−2’−メトキシ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
2’−メトキシ−7’−(2−メチルフェニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
6’−メチル−2’−(3−メチルフェニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
6’−メチル−2’−(2−メチルフェニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
2’−ブロモ−7’−メトキシスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;および
6’−メチル−2’−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン、
から選択される式Iの化合物、またはその薬剤的に許容される塩を提供する。
別の実施形態において、本発明は:
(4S)−2’−(2,2−ジメチルプロポキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−2’−(2−メチルプロポキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−2’−(5−ピリミジニル)−7’−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(4R)−2’−(3,3−ジメチルブチル)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−2’−(シクロプロピルメトキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(4R)−2’−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−2’−(((1S)−2,2−ジフルオロシクロプロピル)メトキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−2’−(((1R)−2,2−ジフルオロシクロプロピル)メトキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(5S)−7−(2,2−ジメチルプロポキシ)−3−(3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
(4S)−2’−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−2’−(2−メトキシ−2−メチルプロポキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
3−(((4S)−2−アミノ−7’−(3−ピリジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2’−イル)オキシ)−2,2−ジメチルプロパンニトリル;
(4S)−2’−((3−メチル−3−オキセタニル)メトキシ)−7’−(3−ピリジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(5S)−7−((3−メチル−3−オキセタニル)メトキシ)−3−フェニルスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
(5S)−3−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−7−(3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
3−(((5S)−2’−アミノ−3−(5−ピリミジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−7−イル)オキシ)−2,2−ジメチルプロパンニトリル;
(4R)−2’−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(4R)−2’−(3−メトキシ−3−メチル−1−ブチン−1−イル)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(5S)−3−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−7−(5−ピリミジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
1−(((4R)−2−アミノ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2’−イル)エチニル)シクロブタノール;
N−(3−((4S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1,3−チアジン−4−イル)−4−フルオロフェニル)−5−メチル−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((4S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1,3−チアジン−4−イル)−4−フルオロフェニル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド;
3−(((5S)−2’−アミノ−3−フェニルスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−7−イル)オキシ)−2,2−ジメチルプロパンニトリル;
(5S)−7−(2,2−ジメチルプロポキシ)−3−(4−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
(5S)−3−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
(4S)−2’−(2,2−ジメチル−4−モルホリニル)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−2’−(2,2−ジメチル−4−モルホリニル)−7’−(3−ピリジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−2’−((2R,6S)−2,6−ジメチル−4−モルホリニル)−7’−(3−ピリジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(4R)−2’−(6,6−ジメチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−4’−フルオロ−2’−(3−メトキシ−3−メチル−1−ブチン−1−イル)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(5S)−3−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−7−(3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
(4S)−2’−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4’−フルオロ−7’−(3−ピリジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(5S)−7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
(4S)−2’−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4’−フルオロ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(5S)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7−フェニルスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
(5S)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
(5S)−3−(3−メトキシ−3−メチル−1−ブチン−1−イル)−7−(2−ピラジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
(4S)−2’−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−7’−(3−メチル−5−イソキサゾリル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(5S)−3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−7−(3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
(4S)−4’−フルオロ−2’−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−2’−(3,3−ジフルオロ−1−アゼチジニル)−7’−(3−ピリジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−2’−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3’−フルオロ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−3’−フルオロ−2’−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7’−(3−ピリジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(5S)−3−((1E)−3,3−ジメチル−1−ブテン−1−イル)−7−(5−ピリミジニル)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
(4S)−2’−(2,2−ジメチル−4−モルホリニル)−7’−(2−フルオロ−3−ピリジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(5S)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−(3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
(5S)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−(4−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
(4S)−2’−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−7’−(4−モルホリニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(5S)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
(5S)−3−(2,2−ジメチル−4−モルホリニル)−7−(3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
(5S)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−((3−メチル−3−オキセタニル)エチニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
3−(((4S)−2−アミノ−4’−フルオロ−7’−(2−フルオロ−3−ピリジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2’−イル)オキシ)−2,2−ジメチルプロパンニトリル;
(5S)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7−(2−フルオロ−5−メチル−3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
(4S)−4’−フルオロ−7’−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−2’−((3−メチル−3−オキセタニル)メトキシ)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(5S)−7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−((3−メチル−3−オキセタニル)エチニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
(5S)−7−(3−クロロフェニル)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
(4S)−4’−フルオロ−2’−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7’−(3−ピリジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−2’−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4’−フルオロ−7’−(2−フルオロ−3−ピリジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(5S)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7−(5−フルオロ−3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
(5S)−3−(6,6−ジメチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7−(3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
(5S)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7−(6−フルオロ−3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
(4S)−4’−フルオロ−7’−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−2’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−4’−フルオロ−7’−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−2’−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
(4S)−3’−フルオロ−2’−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7’−(3−ピリジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;および
(5S)−3−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−7−(5−ピリミジニル)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン、
から選択される化合物、またはその薬剤的に許容される塩もしくは立体異性体を提供する。
別の実施形態において、式II、IIIおよびIVは、式II−Aなどの部分式を包含する。式Iの化合物の様々なR基について本明細書で記載する可能な実施形態の全てを、必要に応じて、式II、IIIおよびIVならびにその部分式の化合物に適用することができる。
別の実施形態において、本発明は、本明細書に記載する例示的化合物、およびその立体異性体、互変異性体、溶媒和物、薬剤的に許容される塩、誘導体またはプロドラッグのそれぞれ、並びに関連する中間体を提供する。
別の実施形態において、本発明は、本明細書で記載する例示化合物、およびそのそれぞれの薬剤的に許容される塩形態を提供する。
定義
以下の定義は、本明細書に記載する本発明の理解の助けとなるであろう。
「含む」という用語は、制限がないこと、すなわち、全てを包含し、限定しないことを意味する。この用語は本明細書において「有する」と同義的に用いることができる。含むとは、表示または記載された成分または要素のすべてを包含するが、他の成分または要素を排除するものではない。
「Cα〜βアルキル」という用語は、単独または「ハロアルキル」および「アルキルアミノ」などの他の用語内で用いられる場合、αからβ個の炭素原子を有する直線状または分岐基(たとえば、C−C10;C−C;またはC−C)を包含する。特別の定めのない限り、「アルキル」基の1つ以上の炭素原子は、シクロアルキル部分などで置換されていてもよい。「アルキル」基の例としては、メチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、エチル、シクロプロピルエチル、シクロブチルエチル、シクロペンチルエチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、シクロプロピルブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソアミル、ヘキシルなどが挙げられる。
「Cα〜βアルケニル」という用語は、単独または組み合わせで用いる場合、αからβ個の範囲の複数の炭素原子を有する部分中に少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有する直線状または分岐基を包含する。アルケニル基に含まれるのは、2から約6個の炭素原子を有する「低級アルケニル」基、たとえば、2から約4個の炭素原子を有する基である。アルケニル基の例としては、制限はされないが、エテニル、プロペニル、アリル、プロペニル、ブテニルおよび4−メチルブテニルが挙げられる。「アルケニル」および「低級アルケニル」という用語は、当業者には理解されるように、「シス」および「トランス」配向、あるいは「E」および「Z」配向を有する基を包含する。
「Cα〜βアルキニル」という用語は、単独または組み合わせで用いる場合、αからβの範囲の炭素原子を有する部分中に少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を有する直線状または分岐基を意味する。アルキニル基の例としては、2から約6個の炭素原子を有する「低級アルキニル」および、たとえば、2から約4個の炭素原子を有する低級アルキニル基が挙げられる。このような基の例としては、制限はされないが、エチニル、プロピニル(プロパルギル)、ブチニルなどが挙げられる。
「Cα〜β−アルキル」、「Cα〜β−アルケニル」および「Cα〜β−アルキニル」という用語は、「式中、前記Cα〜β−アルキル、Cα〜β−アルケニルまたはC2α〜β−アルキニルの1、2または3個の炭素原子は、任意に、O、S、S(O)、S(O)およびNから選択されるヘテロ原子で置換されている」など他の用語とともに用いられる場合、1つ以上の炭素原子がヘテロ原子で置換されていてもよい直線状または分岐基を包含する。このような「アルキル」基の例としては、−O−メチル、−O−エチル、−CH−O−CH、−CHCH−O−CH、−NH−CH、−CHCH−N(CH)−CH、−S−(CHCH、−CHCH−S−CHなどが挙げられる。従って、このような基としては、−OR(式中、RはCα〜β−アルキルとして定義することができる。)に含まれる基も挙げられる。このような「アルケニル」基の例としては、−NH−CHCH=CH、−S−CHCHCH=CHCHなどが挙げられる。当業者に理解されるように、同様の例が、このような「アルキニル」基について存在する。
「Cα〜βアルコキシル」という用語は、単独または組み合わせで用いる場合、それぞれαからβ個の炭素原子を有する直線状または分岐酸素含有アルキル基(例えば、C−C10)を包含する。「アルコキシ」および「アルコキシル」という用語は、単独または組み合わせで用いる場合、それぞれ1つ以上の炭素原子のアルキルおよび置換アルキル部分を有する直線状または分岐酸素含有基を包含する。このような基の例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシおよびtert−ブトキシが挙げられる。アルコキシ基は、フルオロ、クロロまたはブロモなどの1つ以上のハロ原子でさらに置換されていてもよく、「ハロアルコキシ」基を得るか、または他の置換を有していてもよい。このような基の例としては、フルオロメトキシ、クロロメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、フルオロエトキシ、フルオロプロポキシおよびシクロプロピルメトキシが挙げられる。
「アリール」という用語は、単独または組み合わせで用いる場合、2個またはさらには3個の環を含む炭素環式芳香族部分を意味し、ここで、このような環は、縮合的に結合していてもよい。「アリール」多環系の全ての環は、芳香族である必要はなく、芳香族環と縮合した環は、部分的不飽和または完全不飽和であってよく、窒素、酸素および硫黄から選択される1つ以上のヘテロ原子を含んでもよい。したがって、「アリール」という用語は、フェニル、ナフチル、インデニル、テトラヒドロナフチル、ジヒドロベンザフラニル、アントラセニル、インダニル、ベンゾジオキサジニルなどの芳香族基を包含する。「アリール」基は、低級アルキル、ヒドロキシル、ハロ、ハロアルキル、ニトロ、シアノ、アルコキシおよび低級アルキルアミノなどをはじめとする1から5個の置換基などで置換されていてもよい。−O−CH−O−または−O−CH−CH−O−で置換されたフェニルは、アリールベンゾジオキソリル置換基を形成する。
「炭素環式」という用語は、本明細書では「シクロアルキル」とも称し、単独または組み合わせで用いる場合、1個(単環式)、2個(二環式)またはさらには3個(三環式)の環を含む部分的飽和または完全飽和環部分を意味し、この場合、このような環は縮合的に結合してもよく、炭素原子から形成されていてもよい。飽和炭素環式基の例としては、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタンおよびシクロヘキサン等の飽和3から6員単環式基が挙げられる。炭素環式は、本明細書で記載するように置換されていてもよい。
「環」および「環系」という用語は、記載された数の原子を含む環を意味し、この原子は炭素であるか、または必要である場合、窒素、酸素または硫黄などのヘテロ原子である。「単環式環系」または「二環式環系」など、原子の数が表示されていない場合、原子の数は、単環式については3〜8個、二環式環については6〜12個である。環自体、並びにその上の任意の置換基は、安定な化合物が形成されることを可能にする任意の原子で結合することができる。「非芳香族」環または環系という用語は、二環式または三環式環系における少なくとも1つの環が非芳香族であるが、必ずしも全部の環が非芳香族である必要はないという事実を意味する。
それぞれの環に関して「部分的もしくは完全飽和または不飽和」および「飽和または部分的もしくは完全不飽和」という用語は、完全芳香族(完全不飽和)、部分的に芳香族(もしくは部分飽和)または完全飽和(その中に二重結合もしくは三重結合を含まない)のいずれかとしての環を意味する。そのようなものとして特定されていないならば、環系(二環式または三環式の場合)における各環(単環)は、完全芳香族、部分的芳香族または完全飽和のいずれかであってよく、任意に5個までの置換基で置換されていることが想定される。これは、炭素環式、複素環式、アリールおよびヘテロアリール環を包含する。
従って、「3〜8員単環式または6〜12員二環式環系であり、炭素原子で形成される前記環系は、任意に、単環式ならば1〜3個のヘテロ原子を含み、二環式ならば1〜6個のヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子は、O、N、またはSから選択され、ここで前記環系は任意に置換されている」とは、表示された数の原子を含む3員、4員、5員、6員、7員もしくは8員または6員、7員、8員、9員、10員、11員もしくは12員二環式環系の1つの環を意味し、原子は炭素または、必要とされる場合は、窒素(N)、酸素(O)または硫黄(S)などのヘテロ原子である。「単環式環系」または「二環式環系」など、原子の数が表示されていない場合、原子の数は、単環式については3〜8個、二環式環については6〜12個である。環または環系は、その上に、安定な化合物が形成されるのを可能にする任意の原子で置換基を含んでもよい。二環式環は、縮合環系並びにスピロ縮合環を包含することを意図される。この表現は、炭素環式、複素環式、アリールおよびヘテロアリール環を包含する。
「シクロアルケニル」という用語は、単独または組み合わせで用いる場合、構造中に少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有する構造において1個、2個もしくはさらには3個の環を含む部分的または完全飽和シクロアルキルを意味する。シクロアルケニル基の例としては、制限はされないが、シクロプロペン、シクロブテン、シクロペンテンおよびシクロヘキセンをはじめとする化合物などのC−C環を包含する。この用語は、「シクロアルキルジエニル」化合物などの2つ以上の炭素−炭素二重結合を有する炭素環式基も包含する。シクロアルキルジエニル基の例としては、制限はされないが、シクロペンタジエンおよびシクロヘプタジエンが挙げられる。
「ハロ」という用語は、単独または組み合わせで用いる場合、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子などのハロゲンを意味する。
「ハロアルキル」という用語は、単独または組み合わせで用いる場合、アルキル炭素原子のいずれか1つ以上が前記定義のハロで置換されている基を包含する。たとえば、この用語は、モノハロアルキル、ジハロアルキルおよびポリハロアルキル基、例えばパーハロアルキルを包含する。例えば、モノハロアルキル基は、たとえば、ヨード、ブロモ、クロロまたはフルオロ原子のいずれかを基内に有し得る。ジハロおよびポリハロアルキル基は、2つ以上の同じハロ原子または異なるハロ基の組み合わせを有してもよい。ハロアルキル基の例としては、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル、ジフルオロクロロメチル、ジクロロフルオロメチル、ジフルオロエチル、ジフルオロプロピル、ジクロロエチルおよびジクロロプロピルが挙げられる。「パーフルオロアルキル」は、本明細書において用いられる場合、全ての水素原子がフルオロ原子で置換されたアルキル基を意味する。例としては、トリフルオロメチルおよびペンタフルオロエチルが挙げられる。
「ヘテロアリール」という用語は、単独または組み合わせのいずれかで本明細書において用いられる場合、炭素原子から形成され、窒素、酸素および硫黄から選択される1つ以上のヘテロ原子を有する完全不飽和(芳香族)環部分を意味する。環部分または環系は、1個(単環式)、2個(二環式)またはさらには3個(三環式)の環を含んでもよく、ここで、このような環は縮合的に結合している。「ヘテロアリール」環系の全ての環が芳香族である必要はなく、これ(ヘテロ芳香族環)に縮合している環は、部分的または完全飽和であってよく、任意に窒素、酸素および硫黄から選択される1つ以上のヘテロ原子を含んでもよい。「ヘテロアリール」という用語は、−O−O−、−O−S−または−S−S−の環構成要素を有する環を包含しない。
不飽和ヘテロアリール基の例としては、たとえば、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアゾリル[たとえば4H−1,2,4−トリアゾリル、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル]およびテトラゾールをはじめとする1から4個の窒素原子を含む不飽和5から6員ヘテロモノサイクリル基;たとえば、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、イソキナゾリニル、アザキナゾリニルなどをはじめとする1から4個の窒素原子を含む不飽和7員から10員ヘテロビサイクリル基;たとえば、ピラニル、2−フリル、3−フリル、ベンゾフリル等の酸素原子を含む不飽和5員から6員ヘテロ単環基;硫黄原子、たとえば、2−チエニル、3−チエニル、ベンゾチエニル等の硫黄原子を含む不飽和5から6員ヘテロ単環基;たとえば、オキサゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル[たとえば1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル]などの1から2個の酸素原子および1から3個の窒素原子を含む不飽和5員から6員ヘテロ単環基;たとえば、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル[たとえば1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル]などの1から2個の硫黄原子および1から3個の窒素原子を含む不飽和5から6員ヘテロ単環基が挙げられる。
「複素環式」という用語は、単独または組み合わせで用いる場合、1、2、またはさらには3個もの環を含む部分的または完全飽和環部分を意味し、この場合、このような環は、縮合的に結合し、炭素原子から形成され、N、OまたはSから選択される1つ以上のヘテロ原子を含む。飽和複素環基の例としては、1から4個の窒素原子を含む飽和3〜6員複素単環基[たとえば、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピロリニル、ピペラジニル];1から2個の酸素原子および1から3個の窒素原子を含む飽和3から6員ヘテロ単環基[たとえばモルホリニル];1から2個の硫黄原子および1から3個の窒素原子を含む飽和3〜6員ヘテロ単環基[たとえばチアゾリジニル]が挙げられる。部分飽和ヘテロ環基の例としては、ジヒドロチエニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロフリルおよびジヒドロチアゾリルが挙げられる。
「ヘテロ環」という用語は、複素環基がアリール基と融合/縮合している基:1から5個の窒素原子を含む不飽和縮合複素環基式、たとえば、インドリル、イソインドリル、インドリジニル、ベンズイミダゾリル、キノリニル、イソキノリニル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、テトラゾロピリダジニル[たとえばテトラゾロ[1,5−b]ピリダジニル];1から2個の酸素原子および1から3個の窒素原子を含む不飽和縮合複素環基[たとえばベンゾキサゾリル、ベンゾキサジアゾリル];1から2個の硫黄原子および1から3個の窒素原子を含む不飽和縮合複素環基[たとえばベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル];並びに1〜2個の酸素または硫黄原子を含む飽和、部分不飽和および不飽和縮合複素環基[たとえばベンゾフリル、ベンゾチエニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニルおよびジヒドロベンゾフリル]も包含する。複素環基の例としては、5〜10員縮合または非縮合基が挙げられる。
部分飽和および完全飽和ヘテロサイクリルの例としては、制限はされないが、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピロリニル、ピラゾリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、テトラヒドロピラニル、チアゾリジニル、ジヒドロチエニル、2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキサニル、インドリニル、イソインドリニル、ジヒドロベンゾチエニル、ジヒドロベンゾフリル、イソクロマニル、クロマニル、1,2−ジヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、2,3,4,4a,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−3−アザフルオレニル、5,6,7−トリヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]イソキノリニル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジニル、ベンゾ[1,4]ジオキサニル、2,3−ジヒドロ−1H−1λ’−ベンゾ[d]イソチアゾール−6−イル、ジヒドロピラニル、ジヒドロフリルおよびジヒドロチアゾリルなどが挙げられる。
「飽和または部分もしくは完全不飽和3〜8員単環式または6〜12員二環式であり、前記環系は炭素原子で形成され、任意に、単環式ならば1〜3個のヘテロ原子を含み、二環式ならば1〜6個のヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子は、O、N、またはSから選択される」という表現は、本明細書で用いられる場合、炭素環式環並びに複素環式、芳香族および非芳香族環のどちらも包含する、3個の原子ほどの小さいものから12個の原子までの大きさの全ての単環式および二環式環を包含するよう意図される。非芳香族環は部分的または完全飽和であってよい。
「アルキルアミノ」という用語は、アミノ基が独立して1個のアルキル基で置換された「N−アルキルアミノ」を包含する。好適なアルキルアミノ基は、1から6個の炭素原子を有する「低級アルキルアミノ」基である。なお一層好ましいのは、1から3個の炭素原子を有する低級アルキルアミノ基である。このような低級アルキルアミノ基の例としては、N−メチルアミノ、およびN−エチルアミノ、N−プロピルアミノ、N−イソプロピルアミノなどが挙げられる。
「ジアルキルアミノ」という用語は、アミノ基が独立して2個のアルキル基で置換された「N,N−ジアルキルアミノ」を包含する。好ましいアルキルアミノ基は、1から6個の炭素原子を有する「低級アルキルアミノ」基である。なお一層好ましいのは、1から3個の炭素原子を有する低級アルキルアミノ基である。このような低級アルキルアミノ基の例としては、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノなどが挙げられる。
「カルボニル」は、単独または「アミノカルボニル」など他の用語とともに用いられるかによらず、−(C=O)−を意味する。「カルボニル」はまた、本明細書においては「オキソ」という用語と同義的に用いられる。
「アミノカルボニル」という用語は、式−C(=O)NHのアミド基を意味する。
「アルキルチオ」または「チオアルコキシ」という用語は、1から10個の炭素原子を有し、二価硫黄原子と結合した、直鎖または分岐アルキル基を含む基を包含する。「アルキルチオ」または「チオアルコキシ」の一例は、メチルチオ、(CHS−)である。
「式I」という用語は、式I−A、II、II−A、II−B、II−C、III、III−A、IV、IV−AおよびIV−Bなどの任意の部分式を包含する。
「薬剤的に許容される」という用語は、式I〜IVの化合物に関連して用いられる場合、投与するのに安全な化合物の形態を意味するよう意図される。たとえば、米国食品医薬品局(FDA)などの運営組織または監督官庁によって経口摂取または他の投与経路による哺乳動物の使用について認可された、式I〜IVの化合物の塩形態、溶媒和物、水和物、プロドラッグまたは誘導体形態は薬剤的に許容される。
式I〜IVの化合物には、遊離塩基化合物の薬剤的に許容される塩形態が含まれる。「薬剤的に許容される塩」という用語は、アルカリ金属塩を形成するため、および遊離酸または遊離塩基の付加塩を形成するために通常用いられる塩を包含する。当業者には理解されるように、塩はイオン会合、電荷−電荷相互作用、共有結合、複合体形成、配位などから形成することができる。塩の性質は、薬剤的に許容されるならば重要ではない。
式I〜IVの化合物の好適な薬剤的に許容される酸付加塩は、無機酸または有機酸から調製することができる。このような無機酸の例は、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、フッ化水素酸、硝酸、炭酸、硫酸およびリン酸である。適切な有機酸は、脂肪族、脂環式、芳香族、アリール脂肪族、複素環式、カルボン酸およびスルホン酸類の有機酸から選択することができ、その例としては、これらに限定されるものではないが、ギ酸、酢酸、アジピン酸、酪酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、グルクロン酸、マレイン酸、フマル酸、ピルビン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、安息香酸、アントラニル酸、メシル酸、4−ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、マンデル酸、エンボン酸(パモ酸)、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パントテン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、スルファニル酸、シクロヘキシルアミノスルホン酸、樟脳酸、カンファースルホン酸、ジグルコン酸、シクロペンタンプロピオン酸、ドデシルスルホン酸、グルコヘプタン酸、グリセロリン酸、ヘプタン酸、ヘキサン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ニコチン酸、2−ナフタレンスルホン酸、シュウ酸、パルモン酸(palmoic)、ペクチン酸、過硫酸、2−フェニルプロピオン酸、ピクリン酸、ピバル酸、プロピオン酸、コハク酸、チオシアン酸、ウンデカン酸、ステアリン酸、アルゲン酸(algenic)、β−ヒドロキシ酪酸、サリチル酸、ガラクタル酸およびガラクツロン酸が挙げられる。式I〜IVの化合物の好適な薬剤的に許容される塩基付加塩としては、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムおよび亜鉛から作成される塩などの金属塩、または制限はされないが、第1、第2および第3アミン、環状アミンをはじめとする置換アミン、例えばカフェイン、アルギニン、ジエチルアミン、N−エチルピペリジン、ヒスチジン、グルカミン、イソプロピルアミン、リシン、モルホリン、N−エチルモルホリン、ピペラジン、ピペリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンおよびトリメチルアミンなどの有機塩基から形成される塩が挙げられる。これらの塩は全て、本発明の対応する化合物から、たとえば、適切な酸または塩基を式I〜IVの化合物と反応させることによって通常の手段により調製することができる。
また、塩基性窒素含有基は、塩化、臭化およびヨウ化メチル、エチル、プロピル、およびブチルなどのハロゲン化低級アルキル;硫酸ジメチル、ジエチル、ジブチル、およびジアミルなどの硫酸ジアルキル、塩化、臭化およびヨウ化デシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリルなどの長鎖ハロゲン化物、臭化ベンジルおよびフェネチルなどのハロゲン化アルアルキルなどの薬剤で四級化することができる。これによって水または油溶性または分散性生成物を得る。
このような塩のさらなる例は、Berge et al.、J.Pharm.Sci.,66:1(1977)で見いだすことができる。従来法を用いて塩を形成することができる。たとえば、本発明の化合物のリン酸塩は、所望の化合物遊離塩基を、所望の溶媒中、または溶媒の組み合わせ中で、リン酸と所望の化学量論量で、所望の温度にて、典型的には加熱下(溶媒の沸点に応じて)組み合わせることによって調製することができる。当業者には理解されるように、塩は(ゆっくりまたは急速に)冷却すると沈殿させることができ、(結晶性ならば)結晶化させることができる。さらに、本発明の化合物のヘミ塩、モノ塩、ジ塩、トリ塩、およびポリ塩形態も本明細書では想定される。同様に、化合物の半水和物、一水和物、二水和物、三水和物および多水和物形体並びにそれらの塩および誘導体も本明細書では想定される。
「誘導体」という用語は、酵素を調節する能力によって特徴づけられる、患者に投与されると本発明の化合物を(直接的もしくは間接的に)提供することができる本発明の化合物の任意の塩、本発明の化合物の任意のエステル、または任意の他の化合物、あるいはそれらの代謝物または残留物を包含することが意図される。
「薬剤的に許容される誘導体」という用語は、本明細書で用いられる場合、薬剤的に許容される誘導体を意味する。
「プロドラッグ」という用語は、本明細書で用いられる場合、対象もしくは患者に投与されると本発明の化合物を(直接的もしくは間接的に)提供することができる化合物を意味する。プロドラッグの例としては、エステル化もしくはヒドロキシル化化合物が挙げられ、ここで、エステルもしくはヒドロキシル基は腸中などのインビボで切断されて、式I〜IVの化合物を得る。「薬剤的に許容されるプロドラッグ」は、本明細書で用いられる場合、薬剤的に許容されるプロドラッグを意味する。式Iの化合物−IVに対する薬剤的に許容される修飾は、当業者には容易に理解される。
式I〜IVの化合物は、化合物を医薬組成物として投与することによって対象を治療するために用いることができる。この目的を達成するために、化合物を、これらに限定されるものではないが、担体、希釈剤またはアジュバントをはじめとする1つ以上の賦形剤と組み合わせて好適な組成物を形成することができ、この組成物は本明細書でさらに詳しく記載する。
「賦形剤」という用語は、本明細書で用いられる場合、任意の薬剤的に許容される添加剤、担体、アジュバント、または活性な薬剤成分(API)以外の他の好適な成分を意味し、これは典型的には処方および/または投与目的で含められる。「希釈剤」および「アジュバント」は本明細書において以下で定義する。
「治療する」、「治療すること」、「治療」および「療法」という用語は、本明細書で用いられる場合、これらに限定されるものではないが、治癒的療法、予防的療法、および予防的治療をはじめとする療法を意味する。予防的治療は一般的に、個体において、障害の開始を全体として防止するか、または障害の前臨床的事象段階の開始を遅らせるかのいずれかから構成される。
「有効投与量」という表現は、別の療法に典型的に関連する有害な副作用を回避しつつ、障害の重度および各薬剤の治療にわたる発生率における改善目標を達成する各薬剤の量を定量化することを意図される。したがって、この用語は、単一用量に限定されず、対象において治療的または予防的反応をもたらすために必要な複数回投与量を含んでもよい。たとえば、「有効投与量」は、単一カプセルまたは錠剤に限定されず、対象に対して資格のある医師または医療提供者によって処方された用量である2つ以上のカプセルまたは錠剤を含んでもよい。
「脱離基」(「LG」としても表示する。)という用語は、一般的に、求核試薬によって置換可能な基を意味する。このような脱離基は、当該技術分野で公知である。脱離基の例としては、これらに限定されるものではないが、ハロゲン化物(たとえば、I、Br、F、Cl)、スルホン酸エステル(たとえば、メシレート、トシレート)、硫化物(たとえば、SCH)、N−ヒドロキシスクシンイミド、N−ヒドロキシベンゾトリアゾールなどが挙げられる。求核試薬は、脱離基の結合点で分子を攻撃でき、脱離基の置換を起こすことができる種である。求核試薬は当該技術分野で公知である。求核性基の例としては、これらに限定されるものではないが、アミン、チオール、アルコール、Grignard試薬、アニオン性種(たとえば、アルコキシド、アミド、カルバニオン)などが挙げられる。
一般的合成法
本発明は、式I〜IVの化合物の調製法をさらに含む。式I〜IVの化合物は、以下のスキーム1、2、3a、3b、4および5で記載する手順にしたがって合成することができ、スキーム中、置換基は、さらに記載する以外は前記式I〜IVについて定義したとおりである。下記合成法は単に例示的であり、本発明の化合物は、当業者には理解されるように、別の合成法を用いる別の経路によって合成することもできる。
本明細書全体にわたって用いられる以下の略語リストは次のことを表し、本発明を理解する助けになるはずである:
ACN、MeCN−アセトニトリル
Aq.、aq.−水性
Ar−アルゴン(気体)
BOP−ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシヘキサフルオロホスフェート
BuLi−ブチルリチウム
CsCO−炭酸セシウム
CHCl−クロロホルム
CHCl、DCM−ジクロロメタン、塩化メチレン
Cu(1)I−ヨウ化銅(1)
DCC−ジシクロヘキシルカルボジイミド
DIC−1,3−ジイソプロピルカルボジイミド
DIEA、DIPEA−ジイソプロピルエチルアミン
DME−ジメトキシエタン
DMF−ジメチルホルムアミド
DMAP−4−ジメチルアミノピリジン
DMS−ジメチルスルフィド
DMSO−ジメチルスルホキシド
EDC、EDCI−1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド
EtO−ジエチルエーテル
EtOAc−酢酸エチル
FBS−ウシ胎仔血清
G、gm−グラム
h、hr−時間
−水素
O−水
HATU−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HBr−臭化水素酸
HCl−塩酸
HOBt−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物
HOAc−酢酸
HPLC−高圧液体クロマトグラフィー
IPA、IpOH−イソプロピルアルコール
CO−炭酸カリウム
KI−ヨウ化カリウム
LG−脱離基
LDA−リチウムジイソプロピルアミド
LiOH−水酸化リチウム
MgSO−硫酸マグネシウム
MS−質量スペクトル
MeOH−メタノール
−窒素
NaCNBH−シアノ水素化ホウ素ナトリウム
NaCO3−炭酸ナトリウム
NaHCO−重炭酸ナトリウム
NaH−水素化ナトリウム
NaI−ヨウ化ナトリウム
NaBH−水素化ホウ素ナトリウム
NaOH−水酸化ナトリウム
NaSO−硫酸ナトリウム
NHCl−塩化アンモニウム
NHOH−水酸化アンモニウム
P(t−bu)−トリ(tert−ブチル)ホスフィン
PBS−リン酸緩衝塩溶液
Pd/C−炭素上パラジウム
Pd(PPh−パラジウム(0)トリフェニルホスフィンテトラキス
Pd(dppf)Cl−パラジウム(1,1−ビスジフェニルホスフィノフェロセン)IIクロリド
Pd(PhCN)Cl−パラジウムジシアノフェニルジクロリド
Pd(OAc)−酢酸パラジウム
Pd(dba)−トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム
PyBop−ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリピロリジノ−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
RT、rt−室温
RBF、rbf−丸底フラスコ
TLC、tlc−薄層クロマトグラフィー
TBAF−テトラブチルアンモニウムフルオリド
TBTU−O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート
TEA、EtN−トリエチルアミン
TFA−トリフルオロ酢酸
THF−テトラヒドロフラン
UV−紫外線
スキーム1
Figure 2012502112
スキーム1は、式I〜II(式中、XはOであり、YおよびZの一方はOであり、YおよびZのもう一方は存在せず、AはCRであり、R、R、R、RおよびRはそれぞれHである。)の化合物8を調製する方法の一例を記載する。図示するように、銅試薬を炭酸セシウムなどの好適な塩基と組み合わせて好適な条件下で使用して、ブロモ安息香酸1をブロモフェノール2とカップリングさせることができる。カップリングしたエーテル3を次いで硫酸などの酸で処理して、閉環して対応するブロモキサンテン4にすることができる。キサンテン4のケトンを、TMS−メチルリチウムまたは臭化トリフェニルホスホニウムメチルを、それぞれ好適な塩基の存在下など好適な反応条件下で用いるなど、図示するように対応するエン基に変換して、エン化合物5を得ることができる。中間体5をシアン酸銀とヨウ素および水酸化アンモニウムの存在下で反応させて、アミノオキサゾリン中間体6を得ることができる。化合物6の臭化物を次いで、SuzukiまたはSuzuki様芳香族−ハロゲン交換反応によるなど、臭化物の部位でのカップリングによって、所望の化合物8に変換することができ、この反応は、一般的にボロン酸部分、ホスフィン試薬および塩基を使用する。
ボロン酸エステル中間体7は、以下の参考文献に記載される方法によって調製することができる:(1)PCT国際特許出願第WO2005073189号、標題「p38キナーゼ阻害剤としての縮合ヘテロアリール誘導体の調製」または(2)PCT国際特許出願第WO2006094187号、標題「炎症および関連する状態を治療するためのタンパク質キナーゼ、特にp38キナーゼ阻害剤としてのフタラジン、アザフタラジンおよびジアザフタラジン化合物の調製」。さらに、所望のボロン酸は、カタログで購入してもよいし、または特に製造元によって調製されたものでもよい。
Suzuki法は、ボロン酸7などのボラン試薬またはジオキシボロラン(不図示)などのエステル、およびBr−キサンテン6(Brは好適なハロゲン脱離基「LG」)などの好適な脱離基含有試薬を使用する反応である。当業者には理解されるように、Suzuki反応はパラジウム触媒も利用する。好適なパラジウム触媒としては、制限はされないが、Pd(PPh、Pd(OAc)またはPd(dppf)Clが挙げられる。LGがハロゲン化物である場合、このハロゲン化物は、ヨウ化物、臭化物またはさらには塩化物であってよい。クロロピリジル環(A=N)はPd(OAc)の存在下でSuzuki反応を受ける。他のLGも好適である。たとえば、Suzukiカップリングは、脱離基として、トリフルオロメタンスルホネートなどのスルホン酸塩を用いて起こることが知られている。
Suzuki反応条件は、様々であり得る。たとえば、Suzuki反応は一般的に、炭酸塩塩基、重炭酸塩または酢酸塩塩基などの好適な塩基の存在下、トルエン、アセトニトリル、DMFまたは水性−有機溶媒の組み合わせまたは溶媒の二相系中で実施される。さらに、反応は、当業者には理解されるように、特定の臭化物6および/またはボロン酸またはエステル7に応じて、加熱を必要とし得る。加えて、臭化物がフェニルなどの芳香族部分である場合、反応は加熱すると短時間で完了させることができる。
ボロン酸塩を所望の芳香族環上に加える他の方法は公知である。たとえば、金属カップリング化学反応に関して、このようなStille、Kumada、Negishiカップリング法などをキサンテンコア6に対して用いて、所望の環状生成物8を調製することができる。
スキーム2
Figure 2012502112
式I、II、II−A、III−AおよびIII−B(式中、R基は−OR10である。)の所望の化合物13は、スキーム2で一般的に記載されるようにして調製することができる。図示するように、ブロモメトキシ中間体9は、三臭化ホウ素などの公知試薬を用いてO−脱メチル化して、アルコール付加物10を得ることができる。アルコールの臭化物10をスキーム1において前記のようにカップリングさせて、所望のR基中間体11を得ることができる。中間体11のアルコールを、所望により、図示するようなアルキル化により、図示するような炭酸セシウムなどの好適な塩基の存在下、溶媒条件下でハロゲン化アルキルと反応させることにより、図示するようにアルキル化することによって官能化することができ、最終的に所望の生成物13を得る。
この例における「LG」は、ヨウ化物、臭化物、塩化物またはフッ化物などのハロゲン化物であってよい「脱離基」である。LGは、スルホン酸アルキルまたは一般的に求電子性種(E)を形成する他の公知の基などの非ハロゲン化物部分であってもよい。カップリング反応は、一般的に、1つの溶媒または溶媒の組み合わせと塩基中でさらに容易に起こり得る。好適な溶媒としては、制限はされないが、一般的に非求核性無水溶媒、たとえばトルエン、CHCl、THF、DMF、N,N−ジメチルアセトアミドなどが挙げられる。溶媒は、当業者には理解されるように、極性に幅がある。好適な塩基としては、たとえば、DIEA、TEAなどの第3アミン塩基、NaCO、KCO、CsCOなどの炭酸塩塩基、NaH、KH、ホウ水素化物、シアノホウ水素化物などの水素化物、NaOCHなどのアルコキシドが挙げられる。塩基はそれ自体溶媒としての機能をすることもできる。これらのカップリング反応は、一般的に高速であり、典型的には周囲条件中で起こる。しかし、当業者には理解されるように、特定の基質に応じて、このような反応は加熱を必要とし得る。
スキーム3a
Figure 2012502112
式I(式中、R基は−OR10であり、YはOであり、ZはCHである。)の所望の化合物23は、スキーム3aにおいて一般的に記載するようにして調製することができる。図示するように、メトキシ−ベンゾラクトン14(商業的に入手可能)を、当該技術分野で公知のように、臭素の存在下で対応するアルコール15に変換することができる。このような反応は、参考文献Org.Prep.and Proc.Int.11(1),27−32,1979においてさらに詳細に記載されている。アルコール15をヨウ化メチルで処理して、化合物15を開環させ、アルデヒド16を得ることができる。このような反応は、参考文献Aus.J.Chem.34(1),151−162,1981においてさらに詳細に記載されている。アルデヒド16を図示するようなホウ水素化物などの好適な還元剤で還元して、対応するアルコール17を得ることができる。アルコール17を次いで、ホスフィン試薬(典型的にはトリフェニルホスフィン)の使用を伴うMitsunobu型反応においてブロモ−フェノールと反応させて、カップリングした付加物19を製造することができる。中間体19をリン酸または三フッ化ホウ素エーテルなどの強酸と反応させて、閉環ケトン20を得ることができる。ケトン20を次いでスキーム1で記載したのと同様の方法で処理して、ケトンをエン基21に変換し、このエン21をシアン酸銀とヨウ素の存在下で反応させて(スキーム1を参照)、アミノオキサゾリン22を得ることができる。アミノオキサゾリン22をスキーム2において前記のようにして官能化して、式Iの所望の化合物23を調製することができる。
スキーム3
Figure 2012502112
式I(式中、R基は−OR10であり、YはOであり、ZはCHである。)の所望の化合物33は、スキーム3bで一般的に記載されるようにして調製することができる。図示するように、図示するようなメチル源を用い、パラジウムなどの適切な触媒の存在下、図示するようなSuzuki反応で、ブロモメトキシ安息香酸24(商業的に入手可能)をメチル化して、対応するメチル安息香酸付加物25にすることができる。このような反応は、参考文献JACS,129(12),3510−3511;2007でさらに詳細に記載される。塩化チオニルおよびメタノールを用いて、酸25を対応するメチルエステル26に変換することができる。エステル26のメチルを、NBSを用いて臭素化して、対応するブロモメチル付加物27を提供することができる。臭化物27を次いでブロモ−フェノールと、ホスフィン試薬(典型的にはトリフェニルホスフィン)の使用を伴うMitsunobu型反応で反応させて、カップリングした付加物29を製造することができる。中間体29をリン酸または三フッ化ホウ素エーテルなどの強酸で処理して、閉環ケトン30を得ることができる。ケトン30を次いで、スキーム1で記載するものと類似の方法で処理して、ケトンをエン基31に変換することができ、このエン31をシアン酸銀とヨウ素の存在下で反応させて(スキーム1を参照)、アミノオキサゾリン32を得ることができる。アミノオキサゾリン32をスキーム2で前記のように官能化して、式Iの所望の化合物33を調製することができる。
スキーム4
Figure 2012502112
式I(式中、R基は−OR10であり、YおよびZはどちらもCHである。)の所望の化合物は、スキーム4において一般的に記載したようにして調製することができる。図示するように、メトキシメチル安息香酸34(Aldrichから商業的に入手可能)は、ブロモメチルブロモベンゼンとsBuLiなどの強塩基の存在下で反応させて、中間体35を調製することができる。中間体35は、塩化オキサリルでDMFおよび熱の存在下で処理して、化合物36の環を閉じ、同時にメトキシを脱保護してアルコールにすることができる(工程2a、中間体は不図示)。工程2bは、アルコールを水素化ナトリウムなどの好適な基塩基で、ヨウ化メチルなどのメチル化試薬の存在下で処理して、メトキシル付加物36を調製することを含む。あるいは、中間体35をクロロスルホン酸などの強酸で処理して、閉環付加物ケトン36を得ることができる。ケトン36を次いで、スキーム1で記載されるものと類似した方法で処理して、ケトンをエン基に変換することができ、このエン37をシアン酸銀とヨウ素の存在下で反応させて(スキーム1を参照)、アミノオキサゾリン38を得ることができる。アミノオキサゾリン38をスキーム2で前記のようにして官能化して、式Iの所望の化合物40を調製することができる。
同様の方法で、式I(式中、Rは−O−R10である。)の化合物を、前記一般的合成法を用いるが、前記のパラメトキシ出発物質34の代わりにメタメトキシオルトメチル安息香酸から出発して調製することができる。
スキーム5
Figure 2012502112
式I(式中、R基は−OR10であり、YおよびZはそれぞれ独立して、S、SO、SO、COまたはNHのいずれかである。)の所望の化合物44は、スキーム5で一般的に記載したようにして調製することができる。図示するように、中間体41(商業的に入手可能であるか、または別に調製することができる。)(式中、YおよびZの一方は−C(O−保護アルコール)−または−S−である。)を、PCT公開特許出願WO2004052847号で280ページ(eg no 261)から始まって288ページ(eg 274)まで、および326ページ(調製56、J. Med. Chem,33. pg 3095,1990も参照のこと)、190〜192ページ(eg 90);223ページ(eg 158)(そのそれぞれは本明細書中に参照により組み込まれる。)に記載されている手順を用いて、ケトン42を介して中間体43に変換することができる。アルコール基を脱保護し、これを化合物43または44の最終的閉環の前または後のいずれかで対応するケトンまで酸化することを想定することができる。YまたはZのいずれかが−N(保護基)−であることに関して、中間体41は、Tetrahedron Letters,48,8174−8177,2007に記載される方法を用いて調製することができる。このようなYおよびZ基は、米国特許第7,312,209号、およびこの特許のスキーム1〜10(38〜45列)で具体的に記載されている方法(これらは本明細書中に参照により組み込まれる。)により調製することもでき(YまたはZ=N)、図示するようなYおよびZの一方がNHであり、YおよびZのもう一方が存在しない化合物42などの中間体を調製することができる。エン中間体43を次いで前記スキーム3a、3bまたは4で記載する方法で処理して、目的の、または所望のアミノオキサゾリン44を調製することができる。
本発明の理解および認識を向上させるために、以下の具体例(出発試薬、中間体および式I〜IIIの化合物)を記載する。以下の分析法を用いて、下記実施例で記載する化合物、および中間体を精製および/または特徴化した。
クロマトグラフィー:他の指定がない限り、粗物質または濃縮物をISCOブランドのシリカゲルカラム(SiOで前もって充填するか、または個々に充填する。)に通し、表示された溶媒勾配でカラムから生成物を溶出させることによって、粗生成物を含む残留物を精製した。たとえば、(330g SiO、0〜40%EtOAc/ヘキサン)という記載は、330gmのシリカを充填したカラムから、0%から40%のヘキサン中EtOAcの溶媒勾配を用いて溶出することによって、生成物を得たことを意味する。
分取HPLC法:
他の指定がない限り、本明細書で記載する化合物は、次の2つのHPLCカラム:(a)Phenomenex Lunaまたは(b)Geminiカラム(5ミクロンもしくは10ミクロン、C18、150×50mm)のうちの1つを用いる次の装置:Shimadzu、varian、Gilsonのうちの1つを用い、逆相HPLCによって精製した。
典型的な装置の実施は:水(0.1%TFA)中10%(v/v)から100%MeCN(0.1%v/vTFA)の直線的勾配を用い、45mL/分で10分にわたる溶出を含み;条件を変えて、最適な分離を達成することができる。
プロトンNMRスペクトル:
他の指定がない限り、全てのH NMRスペクトルは、Brukerシリーズ300MHz装置またはBrukerシリーズ400MHz装置で実験した。このようにして特性化する場合、観察されたプロトンは全て、表示された適切な溶媒中、テトラメチルシラン(TMS)または他の内部標準から低磁場側のパーツ・パー・ミリオン(ppm)で記載する。
質量スペクトル(MS)
他の指定がない限り、出発物質、中間体および/または例示化合物の全ての質量スペクトルデータは、(M+H)分子イオンを有する質量/電荷(m/z)で記載した。記載した分子イオンは、PE SCIEX API 150EX MS装置またはAgilent 1100シリーズLC/MSDシステムを利用する、エレクトロスプレー検出法(通常、ESI MSと称する。)によって得られた。当業者には理解されるように、臭素などの同位体を有する化合物は、一般的に、検出された同位体パターンにしたがって記載する。
本明細書で開示し、記載した化合物は、(1)Chem Officeから入手可能なChem−Draw Ultra 8.0ソフトウェアで得られる命名則、または(2)ISISデータベースソフトウェア(Advanced Chemistry Design LabsまたはACDソフトウェア)のいずれかを用いて命名した。任意には、化合物は、必要に応じて「スピロ炭素環」という用語を挿入して命名した。たとえば、クロマンが2,2−スピロシクロブチルで置換されている場合、Chem−Draw命名法において「2,2−スピロシクロブチル」を適切な場所で加えた。
本明細書で以下に記載する実施例は、様々な出発物質、中間体および式I〜IIIの化合物の例を表し、これは本発明の範囲および式I〜IIIの化合物を合成するために用いることができる様々な方法をよりよく理解し、認識する助けとなるであろう。前記の一般的方法および下記の具体例は、本発明を援助し、理解するための例示のみであると理解すべきであり、本発明の範囲を決して制限すると解釈されるべきではない。
実施例1
Figure 2012502112
2−ブロモ−7−メトキシ−9H−キサンテン−9−オンの合成
工程1:2−(4−ブロモフェノキシ)−5−メトキシ安息香酸
4−ブロモフェノール(8.7g、50mmol)、CsCO(16g、50mmol)、CuOTfトルエン複合体(2:1)(0.625mmol、5mol%Cu、150mg)、酢酸エチル(0.25mL、2.5mmol)を、密封管中、2−ブロモ−5−メトキシ安息香酸(11.6g、50mmol)のトルエン(40mL)中溶液に添加した。反応混合物をNでパージし、ハロゲン化アリールがLC−MSによって測定して消費されるまで(48h)、110℃まで加熱した。室温まで冷却した後、セライトプラグを通して混合物を濾過した。セライトプラグをEtOAcで洗浄した。混合物を1N HClによって酸性化し、w/EtOAcで抽出した。混合した有機相を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、濃縮した。この残留物をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(0〜10%のMeOH/DCMを用いた勾配溶出)によって精製して、2−(4−ブロモフェノキシ)−5−メトキシ安息香酸を得た。MS m/z=324.9[M+H]。C1411BrOについての計算値:323.1。
工程2:2−ブロモ−7−メトキシ−9H−キサンテン−9−オン
硫酸(41mL、765mmol)を2−(4−ブロモフェノキシ)−5−メトキシ安息香酸(3750mg、12mmol)に室温で添加した。反応混合物を60℃で60分間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。反応混合物を室温まで冷却し、氷および水の撹拌混合物(100mL)上にゆっくりと注加した。黄褐色沈殿を濾過し、水(3×30mL)、30mLの0.5N NaOHで2回、再度水で洗浄した。残留物を40mLのTHFから再結晶して、表題化合物を得た。MS m/z=307.2[M+H]。C14BrOについての計算値:305.1。
実施例2
Figure 2012502112
2’−ブロモ−6’−メチルスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンの合成
工程1:2−(4−ブロモフェノキシ)−4−メチル安息香酸
4−ブロモフェノール(0.87g、5mmol)、CsCO(1.6g、5mmol)、CuOTfトルエン複合体(2:1)(0.0625mmol、5mol%Cu、33mg)、酢酸エチル(0.013mL、0.125mmol)を、密封管中の2−ブロモ−4−メチル安息香酸(0.86g、5mmol)のトルエン(2mL)中溶液に添加した。反応混合物をNでパージし、LC−MSによって測定してハロゲン化アリールが消費されるまで(48h)、110℃まで加熱した。室温まで冷却した後、セライトプラグを通して混合物を濾過した。セライトプラグをEtOAcで洗浄した。混合物を1N HClによって酸性化し、w/EtOAcで抽出した。混合した有機相を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、濃縮した。この残留物をシリカゲル上カラムクロマトグラフィーによって精製して(0〜10%MeOH/DCMを用いた勾配溶出)、2−(4−ブロモフェノキシ)−4−メチル安息香酸を得た。MS m/z=309.1[M+H]。C1411BrOについての計算値:307.1。
工程2:2−ブロモ−6−メチル−9H−キサンテン−9−オン
硫酸(5mL、93mmol)を2−(4−ブロモフェノキシ)−4−メチル安息香酸(200mg、0.62mmol)に室温で添加した。反応混合物を80℃に30分間加熱した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応混合物を室温に冷却し、氷水上に注加した。灰色懸濁液を濾過し、灰色固体を水で洗浄した。残留物をEtOAc中に溶解させ、w/飽和NaClで洗浄した。真空中で濃縮後、褐色固体をさらに精製せずに使用した。MS m/z=291.1[M+H]。C14BrOについての計算値:289.1。
工程3:2−ブロモ−6−メチル−9−メチレン−9H−キサンテン
Figure 2012502112
0℃のメチルトリフェニルホスホニウムブロミド(2664mg、7457μmol)のTHF(19mL)中溶液に、ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、3995μL、6392μmol)を滴加した。0℃で30分間撹拌した後、2−ブロモ−6−メチル−9H−キサンテン−9−オン(1540mg、5326μmol)のTHF(5mL)中溶液を滴加した。溶液を室温まで温め、1時間撹拌した。反応混合物を水で急冷し、水層をEtOAcで3回洗浄した。有機層を混合し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して油状物にした。粗生成物をMPLCでフラッシュした(100%ヘキサンから10%ヘキサン中EtOAcから30%ヘキサン中EtOAc) MS m/z=289.1[M+H]。C1511BrOについての計算値:287.1。
工程4:2’−ブロモ−6’−メチルスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン
2−ブロモ−6−メチル−9−メチレン−9H−キサンテン(1383mg、4816μmol)のエトキシエタン(24081μL、4816μmol)中溶液に、シアン酸銀(2166mg、14449μmol)を室温で添加した。結果として得られた混合物を−6℃に冷却し、固体ヨウ素(1222mg、4816μmol)を一度に添加し、溶液を1.5時間撹拌した。溶液を次いで、コットン/セライトプラグを通して濾過し、濃縮して油状物を得た。残留物を直ちにアセトン(16057μL、4817μmol)中に室温で溶解させた。結果として得られる溶液に、水酸化アンモニウム(3018μL、14452μmol)をシリンジによって添加した。結果として得られる混合物を一晩撹拌した。結果として得られる混合物を、水を入れた分液漏斗に移し、水層をDCMで3回洗浄した。有機層を混合し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して油状物を得た。生成物をMPLC(100%DCMから40%90:10:1 DCM:MeOH:NHOH)によって精製した。MS m/z=347.2[M+H]。C1613BrNについての計算値:345.2。
実施例3
Figure 2012502112
2’−ヒドロキシ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンの合成
工程1:2−ブロモ−7−メトキシ−9−メチレン−9H−キサンテン
250mLのRBF中に入れた2−ブロモ−7−メトキシ−9H−キサンテン−9−オン(2.035g、6.7mmol)のTHF(67mL)中溶液をドライアイス/アセトン浴中で10分間冷却して、乳白色混合物を得た。トリメチルシリルメチルリチウム(10mLの1.0Mペンタン中溶液、10mmol)を5分間にわたって滴加して、透明オレンジ色溶液を得た。混合物を15分間撹拌し、次いで塩化アセチル(0.76mL、11mmol)を滴加すると、透明黄褐色溶液が形成された。混合物を室温に3時間温め、次いでさらに塩化アセチル(0.25mL)を添加した。混合物をさらに30分間撹拌した後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)で希釈した。二相混合物をEtOAcで抽出し(2×50mL)、混合した有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、蒸発させて、黄色固体を得、これをさらに精製せずに使用した。MS m/z=303.0[M+H]。C1512BrOについての計算値:303.0。
工程2:2’−ブロモ−7’−メトキシスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン
粗2−ブロモ−7−メトキシ−9−メチレン−9H−キサンテンをエーテル(33mL)中に懸濁させた。シアン酸銀(3.0g、20mmol)およびヨウ素(1.7g、6.7mmol)を連続して添加すると、褐色混合物が得られた。室温で40分間撹拌した後、エーテルを用いてセライトを通して反応混合物を濾過し、濾液を蒸発させた。残留物をTHF(26mL)と水酸化アンモニウム(2.6mL)との混合物中に溶解させ、15時間撹拌した。反応混合物を、水(100mL)とDCM(70mL)間で分配した。層を分離し、水層をDCM(2×70mL)で抽出した。混合した有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物をシリカゲル上クロマトグラフィー(0〜40%の90:10:1 DCM/MeOH/DCM中NHOHで溶出)により精製して、2’−ブロモ−7’−メトキシスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンを淡黄色泡状物として得た。MS m/z=361.2[M+H]。C1614BrNについての計算値:361.2。
工程3:2’−ブロモ−7’−ヒドロキシスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン
Figure 2012502112
100−mLRBFフラスコ中に入れた2’−ブロモ−7’−メトキシスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(1.034g、2863μmol)のDCM(29mL)中溶液を、氷浴中で15分間冷却した。三臭化ホウ素の溶液(8.5mLのDCM中1.0M溶液、8588μmol)を5分間にわたって滴加すると、氷浴を除去した際に暗褐色溶液を得、混合物を1.5時間撹拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(30mL)で慎重に急冷した。混合物を水(50mL)とDCM(50mL)との間で分配した。水層をDCMで抽出し(2×25mL)、および混合した有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶液を濾過し、フィルターケーキを連続して10%のMeOH/DCMで洗浄した。混合した濾液を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上クロマトグラフィー(0〜70%の90:10:1 DCM/MeOH/DCM中NHOH溶液で溶出)によって精製して、2’−ブロモ−7’−ヒドロキシスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンを得た。MS m/z=347.0[M+H]。C1512BrNについての計算値:347.0。
工程4:2’−ヒドロキシ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン
Figure 2012502112
150mLの圧力容器に、THF(24mL)中2’−ブロモ−7’−ヒドロキシスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(845mg、2434μmol)、ピリミジン−5−イルボロン酸(754mg、6085μmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(281mg、243μmol)、および炭酸カリウム(10.1mLの1.2M水溶液、12.1mmol)を入れた。容器を密封し、100℃の油浴中に4時間入れた。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAc(50mL)と水(50mL)間で分配した。水層をEtOAc(50mL)で抽出し、混合した有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗物質をシリカゲル上クロマトグラフィー(30〜100%の90:10:1DCM/MeOH/DCM中NHOH溶液で溶出)によって精製して、2’−ヒドロキシ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンをオフホワイト固体として得た。MS m/z=347.2[M+H]。C1915についての計算値:347.1。
実施例4
2’−ブロモ−7’−クロロスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンの合成
Figure 2012502112
工程1:2’−ブロモ−7’−クロロスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンの合成
2−ブロモ−7−クロロ−9H−キサンテン−9−オン(4−ブロモフェノールおよび2−ブロモ−5−クロロ安息香酸を使用して実施例1で記載するようにして調製)(12.78g、41mmol)を100mLの乾燥THFで処理した。混合物を10分間室温で撹拌し、結果として得られた懸濁液を氷水浴中にさらに10分間入れた。MeMgBr(23mL、70mmol)(THF中3M)を、シリンジを用いてアルゴン下で滴加した。添加が進行するにつれ、大量の固体が溶解して、赤みがかった溶液を形成した。混合物をさらに5分間0℃で撹拌し、次いで浴から取り出し、室温にした。フラスコを再度0℃まで冷却し、約20mLの飽和塩化アンモニウム溶液をゆっくりと滴加した(注意:ガス発生)。混合物をエーテルで希釈し、有機層を分離し、食塩水で洗浄し、乾燥し、濃縮して、油状物を得た。油状物を100mLのDCM中に溶解させ、PPTS(0.2g、0.8mmol)を添加し、混合物を5分間加熱還流し、室温で一晩放置した。沈殿を濾過し、エーテルでリンスし、濾液を真空中で濃縮し、熱メタノール(約30mL)で処理し、室温で結晶化させた。結晶性物質を濾去し、真空中で乾燥した。これらの2バッチで2−ブロモ−7−クロロ−9−メチレン−9H−キサンテン(8.69g、収率68%)を得た。m/z=307.5[M+H]。C14BrClOについての計算値:307.5
工程2:2’−ブロモ−7’−クロロスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン
2−ブロモ−7−クロロ−9−メチレン−9H−キサンテン(244.0mg、793μmol)のエーテル(7.9mL)中懸濁液を連続してシアン酸銀(357mg、2380μmol)およびヨウ素(201mg、793μmol)で処理した。混合物を6時間撹拌し、次いでエーテルを用いてセライトを通して濾過した。濾液を蒸発させ、残留物をTHF(4.0mL)および水酸化アンモニウム(0.4mL)中に溶解させた。結果として得られる混合物は、急速に粘稠性沈殿を生じ、これを1時間撹拌した。シリカゲルを添加し、溶媒を蒸発させて、粗生成物を吸着した。シリカゲルをシリカゲルカラム中にロードし、0〜40%の90:10:1のDCM/MeOH/DCM中NHOH混合物で溶出させて、2’−ブロモ−7’−クロロスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンをオフホワイト固体として得た。MS m/z=365.0[M+H]。C1511BrClNとしての計算値:365.0。
実施例5(方法A)
2’−プロポキシ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンの合成
Figure 2012502112
工程1:2’−プロポキシ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン
ガラス製バイアルに、2’−ヒドロキシ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(実施例3に記載するようにして調製;53.68mg、155μmol)、炭酸セシウム(75.7mg、232μmol)、DMF(0.62mL)、および1−ヨードプロパン(16.6μL、170μmol)を添加した。混合物を室温で18時間撹拌し、次いで水(10mL)中に注加し、EtOAcで抽出した(3×7mL)。混合した有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物をシリカゲル上クロマトグラフィー(0〜80%の90:10:1DCM/MeOH/NHOHのDCM中溶液で溶出)によって精製して、2’−(1−プロピルオキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンを白色固体として得た。MS m/z=389.2[M+H]。C2221としての計算値:389.2。
工程2:ラセミ2’−プロポキシ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンのキラル分離
2’−プロポキシ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(40mg)を、15:85:0.2MeOH:CO:DEAを80mL/分で20×250mm、5μmのChiralPak AS−Hカラム上、100バールシステム圧力で使用するクロマトグラフィーに付した。第1ピーク(RT=3.5分)から(R)−2’−プロポキシ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(13.0mg、>99%ee)を得、第2ピーク(RT=4.3分)から(S)−2’−プロポキシ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(12.8mg、>99%ee)を得た。
実施例6(方法B)
Figure 2012502112
2’−(2−メチルプロポキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンの合成
ガラス製バイアルに、2’−ヒドロキシ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(実施例3に記載するようにして調製;41.60mg、120μmol)、ヨウ化テトラブチルアンモニウム(8.85mg、24.0μmol)、炭酸セシウム(58.6mg、180μmol)、DMF(0.48mL)、および臭化イソブチル(16.3μL、150μmol)を添加した。バイアルを密封し、90℃の油浴中に15時間入れた。さらに炭酸セシウム(40mg)および臭化イソブチル(16uL)を添加し、バイアルをBiotage Initiatorマイクロ波反応器中、1.5時間100℃で加熱した。混合物を次いでEtOAc(10mL)と水(20mL)間で分配した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(2×10mL)。混合した有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物をシリカゲル上クロマトグラフィー(0〜80%の90:10:1のDCM/MeOH/DCM中NHOH溶液で溶出)によって精製して、2’−イソブチルオキシ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンを油状物黄褐色固体として得た。MS m/z=403.2[M+H]。C2323としての計算値:403.2。
実施例7(方法C)
Figure 2012502112
2’−(2,2−ジメチルプロポキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンの合成
ガラス製バイアルに、2’−ヒドロキシ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(実施例3に記載するようにして調製;159mg、459μmol)、ヨウ化テトラブチルアンモニウム(84.8mg、230μmol)、炭酸セシウム(374mg、1148μmol)、DMF(1.8mL)、および1−ブロモ−2,2−ジメチルプロパン(175μL、1377μmol)を入れた。バイアルを密封し、Biotage Initiatorマイクロ波反応器中で2時間、100℃にて加熱した。さらなるヨウ化テトラブチルアンモニウム(85mg)、炭酸セシウム(180mg)、および1−ブロモ−2,2−ジメチルプロパン(100uL)を添加した。バイアルをマイクロ波中、2時間、100℃で再度加熱した。混合物を水(10mL)中に注加し、EtOAcで抽出した(3×10mL)。混合した有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物をシリカゲル上クロマトグラフィー(0〜80%の90:10:1 DCM/MeOH/DCM中NHOH混合物で溶出)によって精製して、2’−(2,2−ジメチルプロポキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンの淡オレンジ色ガラス状物を得、これは凝固してオフホワイト固体になった。MS m/z=417.2[M+H]。C2425についての計算値:417.2。
ラセミ2’−(2,2−ジメチルプロポキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンのキラル分離:
2’−(2,2−ジメチルプロポキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(139mg)を、40:60:0.2 MeOH:CO:DEAを70mL/分で20×250mm、5μmChiralPak AD−Hカラム上、100バールのシステム圧力で用いるクロマトグラフィーに付した。第1ピーク(RT=2.0分)から(R)−2’−(2,2−ジメチルプロポキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(50.9mg、>99%ee)を得、第2ピーク(RT=3.9分)から(S)−2’−(2,2−ジメチルプロポキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(52.7mg、>99%ee)を得た。
実施例8(方法D)
Figure 2012502112
2’−クロロ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンの合成
マイクロ波バイアルに、THF(3.5mL)中2’−ブロモ−7’−クロロスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(実施例4に記載するようにして調製;106mg、290μmol)、ピリミジン−5−イルボロン酸(43.1mg、348μmol)、炭酸カリウム(1208μLの1.2M水溶液、1450μmol)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(33.5mg、29.0μmol)を入れた。バイアルをAr(g)のブランケットで覆い、キャップをし、Biotage Initiatorマイクロ波反応器中で、2時間100℃で加熱した。層を分離し、水層をEtOAc(5mL)で抽出した。混合した有機抽出物を真空中で濃縮し、残留物をシリカゲル上クロマトグラフィーによって精製し、0〜50%の90:10:1 DCM/MeOH/DCM中NHOH混合物で溶出して、65mgの白色固体を得、これはHPLCによると不純であった。残留物をDMSO−MeOH中に溶解させ、逆相HPLC(10〜90%のCHCN/HOと0.1% TFA)によって精製した。生成物を含む画分を、メタノールを用いて飽和重炭酸ナトリウム中に注ぎ、DCMで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、2’−クロロ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンを白色固体として得た。MS m/z=365.2[M+H]。C1914ClNについての計算値:365.1。
以下の表Iの実施例は、前記実施例1〜8で記載したものと類似した方法および工程によって調製した。入手可能ならば、各実施例についての質量スペクトルデータ並びにBACE酵素および細胞ベースの分析データ(uMの範囲のIC50)も記載する。本明細書中の表のそれぞれにおいて、化合物例の名称が特異性(S)または(R)立体異性体の指定をしていない場合、この実施例はラセミ混合物として試験した。ラセミ混合物例は、多くの場合、一般的に1:1立体異性体混合物に近いことが判明した。
Figure 2012502112
Figure 2012502112
Figure 2012502112
本発明のさらなる代表的な実施例を以下に挙げる。
実施例38(方法E)
Figure 2012502112
N−((4R)−2−アミノ−7'−メトキシスピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミドの合成
2'−ブロモ−7'−メトキシスピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(90.0mg,249μmol)、5−クロロピコリンアミド(59mg,374μmol)、炭酸セシウム(244mg,748μmol)、ヨウ化銅(I)(47mg,249μmol)、ジオキサン(2mL)およびN1,N2−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(27μL,249μmol)をバイアルに入れた。バイアルをAr(g)のブランケット下で密閉し、110℃の油浴中に5日間置いた。次いで、反応混合物を塩化アンモニウム溶液(10mL)とDCM(10mL)の混合物に注加した。層を分離し、水層をDCM(2×5mL)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物をDMSO中に溶解して、ろ過し、ろ液を逆相HPLC(0.1%TFAを含む10〜90%CHCN/HO)で精製した。所望の生成物を含む画分を飽和炭酸水素ナトリウム溶液に注加し、DCM(3×)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させて、N−((4R)−2−アミノ−7'−メトキシスピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミドを白色固体として得た。MSm/z=437.2[M+H]+。計算値 C2218ClN:437.1。
実施例39(方法F)
Figure 2012502112
ラセミ2'−クロロ−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−チアゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成
工程1:ラセミ−N−tert−ブチル−2'−ブロモ−7'−クロロ−スピロ[1,3−チアゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン
2−ブロモ−7−クロロ−9−メチレン−9H−キサンテン(950mg,3089μmol)と銀チオシアナート(1538mg,9266μmol)のエーテル(30887μL,3089μmol)中混合物をヨウ素(784mg,3089μmol)で処理した。3時間の攪拌後、混合物をエーテルを用いてセライトでろ過した。ろ液を蒸発させて、残留物をTHF(20mL)およびtert−ブチルアミン(649μL,6177μmol)中に溶解した。得られた混合物を5時間攪拌して、シリカゲル上に濃縮し、120−g Redi−Sepカラムでのクロマトグラフィーにより0〜40%EtOAc/ヘキサンで溶出して精製し、ラセミ−N−tert−ブチル−2'−ブロモ−7'−クロロ−スピロ[1,3−チアゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンを明黄色の泡状物質として得た。MSm/z=437.0[M+H]+。計算値 C1919BrClNOS:437.0。
工程2:ラセミ−N−tert−ブチル−2'−クロロ−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−チアゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン
ラセミ−N−tert−ブチル−2'−ブロモ−7'−クロロ−スピロ[1,3−チアゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(363mg,829μmol)、ピリミジン−5−イルボロン酸(257mg,2073μmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(95.8mg,82.9μmol)、THF(8292μL,829μmol)および炭酸カリウム(1.2M水溶液3455μL,4146μmol)を10〜20mLのマイクロ波用バイアルに入れた。バイアルをAr(g)のブランケットで被覆し、蓋をして、Biotage Initiatorマイクロ波反応器中で1時間、100℃で加熱した。有機層を分離して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を80−g Redi−Sepカラムでのクロマトグラフィーにより0〜50%EtOAc/ヘキサンで溶出して精製し、rac−N−tert−ブチル−2'−クロロ−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−チアゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンを橙黄色の固体として得た。MSm/z=437.2[M+H]+。計算値 C2322ClNOSS:437.1。
工程3:ラセミ−2'−クロロ−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−チアゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン
rac−N−tert−ブチル−2'−クロロ−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−チアゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(63.0mg,144μmol)およびTFA(1111μL,14418μmol)をバイアルに入れて、濃橙色の混合物を得た。バイアルに蓋をして、150℃の油浴中に2日間置いた。反応混合物を室温まで冷却し、6NNaOH(aq.)に注加して、DCM(3×)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を12−g Redi−SepカラムでのクロマトグラフィーによりDCM中0〜50%のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1)混合物で溶出して精製し、ラセミ−2'−クロロ−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−チアゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンをオフホワイトの固体として得た。MSm/z=381.0[M+H]+。計算値 C1914ClNOS:381.1。
工程4:ラセミ2'−クロロ−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンのキラル分離
2'−クロロ−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(440mg)を、MeOH:CO:DEA(20:80:0.2)を用いて、20×150mm、5 mのChiralPak AD−Hカラムで70mL/分および100−barのシステム圧力でクロマトグラフィーに供した。第1ピーク(RT=6.31分)で(4R)−2'−クロロ−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(98%ee)が得られ、第2ピーク(RT=15.7分)で(4S)−2'−クロロ−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(>99%ee)が得られた。
実施例40(方法G)
Figure 2012502112
(4S)−2'−(シクロプロピルエチニル)−7'−(2,2−ジメチルプロポキシ)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成
(4R)−2'−ブロモ−7'−(2,2−ジメチルプロポキシ)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(52.5mg,126μmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(14.5mg,12.6μmol)、ヨウ化銅(I)(4.79mg,25.2μmol)、ジイソプロピルアミン(629μL,126μmol)およびエチニルシクロプロパン(32.0μL,377μmol)をバイアルに入れた。バイアルを50℃の油浴中で15時間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、セライトでろ過した。ろ液を留去し、粗残留物を12−g Redi−Sepカラムでのクロマトグラフィーにより0〜5%MeOH/DCMで溶出して精製し、(4S)−2'−(シクロプロピルエチニル)−7'−(2,2−ジメチルプロポキシ)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンを白色固体として得た。MSm/z=403.2[M+H]+。計算値 C2527:403.2。
実施例41(方法H)
Figure 2012502112
1−(((4S)−2−アミノ−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−イル)オキシ)−2−メチル−2−プロパノールの合成
工程1:(S)−1−(2−アミノ−2'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イルオキシ)プロパン−2−オン
(S)−2−アミノ−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−オール(192.0mg,554μmol)、炭酸セシウム(271mg,832μmol)およびヨウ化カリウム(92.0mg,554μmol)をバイアルに入れた。DMF(2217μL,554μmol)を加え、バイアルを約30秒間超音波処理して、混合物を20分間強く攪拌し、この時点で、まだ白色固体が少し残っていた。バイアルを氷浴中で10分間冷却し、これにクロロアセトン(48.6μL,610μmol)を滴加した。5時間後に冷却浴を外し、混合物をさらに10時間攪拌した。反応混合物を水とEtOAcの間で分配した。層を分離し、水層をEtOAc(2×)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を40−g Redi−Sepカラムでのクロマトグラフィーにより2.5%〜10%MeOH/DCMで溶出して精製し、(S)−1−(2−アミノ−2'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イルオキシ)プロパン−2−オンを白色固体として得た。MSm/z=403.2[M+H]+。計算値 C2219:403.1。
工程2:1−(((4S)−2−アミノ−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−イル)オキシ)−2−メチル−2−プロパノール
THF(2584μL,258μmol)中の(S)−1−(2−アミノ−2'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イルオキシ)プロパン−2−オン(104mg,258μmol)の生成物を15mLのRBFに入れた。フラスコを氷浴中で5分間冷却し、これに塩化メチルマグネシウム(3.0Mエーテル溶液258μL,775μmol)を20秒間にわたり滴加して、黄白色の懸濁液を得た。2時間後、Grignard試薬(150uL)をさらに加え、氷浴を外した。2時間後、飽和塩化アンモニウム溶液で混合物の反応を停止させ、EtOAcおよび水で希釈した。層を分離して、水層をEtOAc(2×)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を40−g Redi−Sepカラムでのクロマトグラフィーにより5%MeOH/DCMで、次いで8%MeOH/DCMで溶出して精製し、1−(((4S)−2−アミノ−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−イル)オキシ)−2−メチル−2−プロパノールを白色固体として得た。MSm/z=419.2[M+H]+。計算値 C2323:419.2。
実施例42(方法I)
Figure 2012502112
(4S)−2'−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成
1−(((4S)−2−アミノ−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−イル)オキシ)−2−メチル−2−プロパノール(25mg,60μmol)のDCM(2mL)溶液をドライアイス−アセトン浴中で10分間冷却し、次いで、これにDeoxo−Fluor(28μL,149μmol)を滴加した。混合物を1時間攪拌し、次いで、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(aq.)の添加により反応を停止させた。混合物を室温まで温め、水とDCMの間で分配した。水層をDCM(2×)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を120−g Redi−Sepカラムでのクロマトグラフィーにより0〜7.5%MeOH/DCMで溶出して精製して、20mgの白色固体を得、これを逆相HPLC(0.1%TFAを含む10〜90%CHCN/HO)でさらに精製した。生成物を含む画分を飽和炭酸水素ナトリウム溶液中で混合し、DCM(2×)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して、蒸発させ、(4S)−2'−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンを白色固体として得た。MSm/z=421.2[M+H]+。計算値 C2322FN:421.2。
実施例43(方法J)
Figure 2012502112
(4S)−2'−(2,2−ジメチルプロポキシ)−7'−(4−モルホリニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成
(4R)−2'−ブロモ−7'−(2,2−ジメチルプロポキシ)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(80.0mg,192μmol)、DavePhos(9.05mg,23.0μmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(8.78mg,9.59μmol)、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(767μLのTHF中1.0M溶液,767μmol)およびモルホリン(50.1μL,575μmol)をバイアルに入れた。バイアルを密閉し、65℃の油浴中で15時間加熱した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)で希釈し、DCM(3×10mL)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を120−g Redi−Sepカラムでのクロマトグラフィーにより0〜8%MeOH/DCMで溶出して精製した。生成物を含む第1画分を混ぜて廃棄した。残りの画分を混合して蒸発させ、(4S)−2'−(2,2−ジメチルプロポキシ)−7'−(4−モルホリニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンを淡黄色の固体として得た。MSm/z=424.2[M+H]+。計算値 C2430:424.2。
(方法K)
この方法により調製された化合物では、出発物質としてラセミ混合物ではなく(S)−2−アミノ−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−オールを使用する以外は、方法Cで使用される手順を用いた。
実施例44(方法L)
Figure 2012502112
2'−ブロモ−7'−(ネオペンチルオキシ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成を、出発物質として2−ブロモ−9−メチレン−7−(ネオペンチルオキシ)−9H−キサンテンを使用する以外、実施例3の工程1および2に記載のものと同様の方法により行った。
(方法M)
この方法により調製された化合物では、出発物質として(R)−2'−ブロモ−7'−(ネオペンチルオキシ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンを使用する以外は、方法Dで使用される手順を用いた。
実施例45(方法N)
Figure 2012502112
7−(2,2−ジメチルプロポキシ)−3−(5−ピリミジニル)−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン]−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミンの合成
工程1:5−ブロモ−2−(4−メトキシフェノキシ)ニコチン酸
水素化ナトリウム(60%鉱油ディスパージョン)(5.33g,133mmol)を入れた500mLのRBフラスコにDMF(127mL,63.4mmol)を加えた。このスラリーに0℃で4−メトキシフェノール(7.88g,63.4mmol)を1分間にわたり一部ずつ加え、大量の水素ガスを発生させた。混合物をアイスバッチ(ice batch)から取り出し、5分間攪拌した後、5−ブロモ−2−クロロニコチン酸(15.00g,63.4mmol)を2分間にわたり一部ずつ添加した。得られた緑色スラリーを室温下で10分間攪拌し、この時点で、反応が均一になる。次いで、溶液を140℃で1時間加熱した。反応物を室温まで冷却し、800mLの水で希釈した。水をエーテル(300mL)で2回洗浄した。水層を酢酸(18.2mL,317mmol)で酸性化し、室温で12時間攪拌して、オフホワイトの微細固体を得た。ろ過して5−ブロモ−2−(4−メトキシフェノキシ)ニコチン酸をオフホワイトの固体として得た。MSm/z=324.0[M+H]+。計算値 C1311BrNO:324.0。
工程2:3−ブロモ−7−メトキシ−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−オン
5−ブロモ−2−(4−メトキシフェノキシ)ニコチン酸(12.20g,37.6mmol)とポリリン酸(200g)のスラリーを135℃で1.5時間加熱した。反応物を室温まで冷却して、300gの氷上に注加した後、50%KOH水溶液(1.5L)でpH12まで塩基性化した。得られた黄色スラリーをろ過し、100mLのエーテルで洗浄した。次いで、湿潤固体を水とDCM(1:1;2000mL)の間で分配した。層を分離して、水層をDCM(5×500mL)で抽出した。混合した有機物を鹹水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮して、3−ブロモ−7−メトキシ−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−オンを黄色固体として得た。MSm/z=306.2[M+H]+。計算値 C13BrNO:306.0。
工程3:3−ブロモ−7−メトキシ−5−メチレン−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン
3−ブロモ−7−メトキシ−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−オン(4.50g,14.7mmol)のTHF(294mL,14.7mmol)溶液に臭化メチルマグネシウム(ブチルエーテル中1M)(36.8mL,36.8mmol)を5℃で加えた。反応物を氷浴から取り出して、さらに1時間攪拌した。低Rf値の物質にすべて変換されたことが、TLCにより示された。飽和塩化アンモニウム(250mL)により反応混合物の反応を停止させ、これにDCM(100mL)を加えた。混合物を30分間強く攪拌した後、DCM300mLを含む分液漏斗に注加した。層を分離して、水層をDCM(2×100mL)で抽出した。混合した有機層を鹹水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過した。TLCにより、第三級アルコールの存在およびオレフィンの非存在が示された。これらの有機物を60℃、減圧下で濃縮した。フラスコをロータリーエバポレーターで1時間、60℃に保持し、この時点で、3−ブロモ−7−メトキシ−5−メチレン−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジンにすべて変換されたことが、TLCおよびNMRにより示される。MSm/z=304.2[M+H]+。計算値 C1411BrNO:304.0。
工程4:3−ブロモ−7−メトキシ−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン]−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン
ヨウ素(3067mg,12083μmol)と60mLのTHFを含む500mLのRBFを−15℃まで冷却した。シアン酸銀(5175mg,34524μmol)を一度に加えて、混合物を−15〜から20℃で20分間攪拌し、その後、3−ブロモ−7−メトキシ−5−メチレン−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン(3500mg,11508μmol)のTHF10mL溶液を混合物に加え、次いで、THF2mLで洗浄した。得られた黄色スラリーを−20℃から−10℃で1時間保持し、この時点で、出発物質がすべて消費されたことがLCMSにより示された。混合物を20mLのエーテルで希釈し、セライトのパッドでろ過した。フィルターケーキをエーテルで洗浄し、最小限の加熱で濃縮して、橙色の残留物を得た。この残留物を70mLのTHF中に溶解して、0℃まで冷却し、アンモニア(プロパノール中2M)(17262μL,34524μmol)で処理した。混合物を0℃で5分間攪拌した後、氷浴から取り出し、室温まで温めて、一晩攪拌した。10%のNa250mLで反応を停止させ、酢酸エチル250mLに注加した。層を分離して、水層を酢酸エチル(2×250mL)で抽出した。混合した有機層を鹹水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過した。得られた粗物質を、フラッシュクロマトグラフィーによりヘキサン中0〜100%のEAで溶出して精製し、3−ブロモ−7−メトキシ−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン]−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミンを黄褐色の泡状物質として得た。MSm/z=362.1[M+H]+。計算値 C1513BrN:362.0。
工程5:3−ブロモ−7−ヒドロキシ−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン]−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン
3−ブロモ−7−メトキシ−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン]−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン(2300mg,6350μmol)のDCM(127009μL,6350μmol)溶液にトリブロモボラン(1801μL,19051μmol)を0℃で加えた。直ちに粘稠な沈殿が形成された。得られた赤色スラリーを0℃で10分間攪拌し、この時点で氷浴を外して、混合物を室温まで温め、室温で1時間攪拌した。トリブロモボランを室温でさらに1mL加え、混合物をさらに1時間攪拌した。反応物を0℃まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム250mLで慎重に反応を停止させ、DCM250mLに注加した。層を分離して、水層をDCM(3×300mL)で抽出した。有機層を鹹水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過した。抽出工程をDCMで繰り返した。すべての有機層を混合し、減圧下で濃縮して3−ブロモ−7−ヒドロキシ−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン]−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミンを褐色固体として得た。MSm/z=348.0[M+H]+。計算値 C1411BrN:348.0。
工程6:3−ブロモ−7−(2,2−ジメチルプロポキシ)−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン]−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン
マイクロ波用バイアル中の3−ブロモ−7−ヒドロキシ−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン]−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン(650mg,1867μmol)とDMF(7468μL,1867μmol)の溶液に、炭酸セシウム(1521mg,4668μmol)および1−ヨード−2,2−ジメチルプロパン(495μL,3734μmol)を加えた。混合物をマイクロ波中、100℃で1時間加熱し、これに1−ヨード−2,2−ジメチルプロパンをさらに400mL加え、マイクロ波中、100℃でさらに1時間加熱した。反応物を5mLの水および5mLの酢酸エチルで希釈し、均一になるまで5分間攪拌した。得られた混合物を、10mLの酢酸エチルおよび25mLの飽和塩化アンモニウムに注加して、層を分離した。水層を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。次いで、水層をDCM(3×15mL)で抽出した。有機層をそれぞれ鹹水で洗浄し、混合して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。得られた油状物質を、シリカゲルクロマトグラフィー(12gRediSep)によりヘキサン中0〜100%のEAで精製し、次いで、ヘキサン中0〜100%のEAで再精製して、3−ブロモ−7−(2,2−ジメチルプロポキシ)−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン]−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミンを黄色固体として得た。MSm/z=418.2[M+H]+。計算値 C1921BrN:418.1。
工程7:7−(2,2−ジメチルプロポキシ)−3−(5−ピリミジニル)−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン]−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン
3−ブロモ−7−(2,2−ジメチルプロポキシ)−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン]−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン(0.120g,287μmol)、ピリミジン−5−イルボロン酸(98mg,789μmol)、Pd(PhP)(33mg,29μmol)、8mLのTHFおよび炭酸カリウム溶液(1M)(1434μL,1434μmol)を密閉可能なチューブに入れた。チューブを密閉し、90℃で2.5時間加熱した。反応物を室温まで冷却し、15mLの水で希釈した。有機物を除去し、水層を酢酸エチル(3×45mL)で抽出した。混合した有機物を鹹水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮して残留物を得、これをシリカゲルのクロマトグラフィー(40g;DCM中0〜10%のMeOH)により精製して、7−(2,2−ジメチルプロポキシ)−3−(5−ピリミジニル)−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン]−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミンを黄色固体として得た。MSm/z=418.2[M+H]+。計算値 C2324:418.2。
工程8:ラセミ7−(2,2−ジメチルプロポキシ)−3−(5−ピリミジニル)−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン]−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミンのキラル分離
ラセミ7−(2,2−ジメチルプロポキシ)−3−(5−ピリミジニル)−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン]−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン(69mg)を、MeOH:CO:DEA(15:85:0.1)を用いて、2×15cm、5μmのChiralPak AD−Hカラムで70mL/分および100−barのシステム圧力でクロマトグラフィーに供した。第1ピーク(RT=3.2分)で(S)−7−(2,2−ジメチルプロポキシ)−3−(5−ピリミジニル)−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン]−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン(29mg,>99%ee)が得られ、第2ピーク(RT=6.8分)で(R)−7−(2,2−ジメチルプロポキシ)−3−(5−ピリミジニル)−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン]−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン(>99%ee)が得られた。
実施例46(方法O)
Figure 2012502112
(rac)−2'−(3,3−ジメチルブチル)−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成
(rac)−2'−クロロ−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(実施例39と同様の方法で調製;90mg,247μmol)、Pddba(11mg,12μmol)、X−Phos(12mg,25μmol)、(E)−3,3−ジメチルブタ−1−エニルボロン酸(63mg,493μmol)およびリン酸カリウム(157mg,740μmol)をマイクロ波用バイアルに入れた。THF(2mL)を加え、混合物をマイクロ波反応器中、120℃で2時間加熱した。混合物を酢酸エチルで希釈し、セライトのプラグでろ過した。溶媒を除去後、残留物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーィー(12g RediSepカラム、DCM中20〜100%のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1))により精製して、2'−(3,3−ジメチルブタ−1−エニル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(65mg,収率64%)を得た。この生成物を、MeOH/EtOAc混合物中、炭素上10%のパラジウム(53mg,49μmol)を用いて60時間、1気圧のHで水素化した。反応混合物をろ過し、真空下で濃縮し、逆相HPLC(0.1%TFAを含む10〜90%CHCN/HO)でさらに精製した。生成物を含む画分を混合し、高真空下で一晩乾燥させて、2'−(3,3−ジメチルブチル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンをそのTFA塩として得た。
工程2:ラセミ2'−(3,3−ジメチルブチル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンのキラル分離
工程1のラセミ2'−(3,3−ジメチルブチル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(490mg)を、MeOH:CO:DEA(20:80:0.1)を用いて、20×150mmのChiralPak AD−Hカラムで70mL/分および100−barのシステム圧力でクロマトグラフィーに供した。第1ピーク(RT=1.97分)で(4S)−2'−(3,3−ジメチルブチル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(210mg,99%ee)が得られ、第2ピーク(RT=4.43分)で(4R)−2'−(3,3−ジメチルブチル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(>99%ee)が得られた。
実施例47(方法P)
Figure 2012502112
2'−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成
(ラセミ)−2'−クロロ−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(実施例39と同様の方法で調製;100mg,274μmol)、炭酸セシウム(134mg,411μmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(19mg,27μmol)およびトリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロボラート(16mg,55μmol)をマイクロ波用バイアルに入れた。DMF(1mL)、DBU(21μL,137μmol)および3,3−ジメチルブタ−1−イン(167μL,1371μmol)を加えた。バイアルを密閉し、Biotageマイクロ波オーブン中、150℃で60分間加熱した。混合物を5mLのEtOAcで希釈し、セライトでろ過し、真空下で濃縮して褐色の油状物質を得、これを7mLのEtOAc中に再溶解し、2NのHCl10mLと共に振とうした。酸性の水層を30%水酸化アンモニウムで塩基性化して、沈殿した褐色の油状物質をEtOAcで2回抽出した。有機層を鹹水で洗浄し、濃縮して、1.5mLのDMF中に溶解し、NalgeneのPTFE0.2mkmフィルターでろ過して、分取逆相HPLC(0.1%TFA水溶液中15〜90%のACN)に供した。ACNを除去するために生成物を含む画分を真空下で濃縮して、飽和NaHCOを加え、混合物をEtOAc(15mL)で抽出した。有機層を鹹水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濃縮して、(rac)−2'−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンを得た(収率49%)。
工程2:ラセミ2'−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンのキラル分離
ラセミ2'−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(490mg)を、MeOH:CO:DEA(20:80:0.1)を用いて、20×150mmのChiralPak AD−Hカラムで65mL/分および100−barのシステム圧力でクロマトグラフィーに供した。第1ピーク(RT=3.51分)で(4S)−2'−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(204mg,99%ee)が得られ、第2ピーク(RT=5.44分)で(4R)−2'−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(>99%ee)が得られた。
方法(Q)
この方法により調製された化合物では、出発物質として、ラセミ混合物の代わりに(4S)−2'−クロロ−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンを使用する以外は、方法Pで使用される手順を用いた。
実施例48(方法R)
Figure 2012502112
1−((4S)−2−アミノ−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−イル)−3,3−ジメチル−1−ブタノンの合成
(4R)−2'−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(70mg,171μmol)を室温でTFA(1.31mL)中に溶解し、水(31μL,1705μmol)を加えた。次いで、混合物を40℃で1時間加熱した。TFAを窒素気流下で除去し、黄色の残留物を室温で15分間、メタノール中2Nのアンモニア1.5mLで処理した。溶液を真空下で濃縮して、残留物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、溶液を飽和NaHCO溶液、鹹水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮して、1−((4S)−2−アミノ−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−イル)−3,3−ジメチル−1−ブタノンを得た。
実施例49(方法S)
Figure 2012502112
(1RS)−1−((4S)−2−アミノ−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−イル)−3,3−ジメチル−1−ブタノールの合成
水素化ホウ素ナトリウム(33.1mg,874μmol)を1−((4S)−2−アミノ−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−イル)−3,3−ジメチル−1−ブタノン(312mg,728μmol)のメタノール(5mL)溶液に室温で加え、混合物を周囲温度で1時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム溶液(3mL)を加え、混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、水を加えて固体を溶解した。有機層を鹹水で洗浄し、乾燥させ、濃縮して薄赤色固体を得、これをシリカゲルのクロマトグラフィー(12g RediSepカラム、DCM中15〜75%のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1))により精製して、(1RS)−1−((4S)−2−アミノ−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−イル)−3,3−ジメチル−1−ブタノールを白色固体として得た。
以下の表2の例は、上記実施例3、6〜8および38〜49に記載のものと同様の方法および工程により調製した。例えば、例No.56は、方法KおよびCで教示される方法を組み合わせて調製した。入手可能な場合、質量スペクトルのデータならびにBACE酵素および細胞ベースのアッセイのデータ(uM範囲でのIC50)も各例について示す。
Figure 2012502112
Figure 2012502112
Figure 2012502112
Figure 2012502112
Figure 2012502112
Figure 2012502112
Figure 2012502112
本発明のさらなる代表的な化合物の例を以下に挙げる。
実施例108a(方法JBH1)
Figure 2012502112
7−ブロモ−3−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−オンの合成
表題化合物を、出発物質として2−ブロモ−4−フルオロ−5−メトキシ安息香酸を使用する以外は、実施例1に記載の手順と同様の方法で調製し、出発物質は以下のように調製した。
工程1:4−ブロモ−2−フルオロ−5−メチルフェノール
2−フルオロ−5−メチルフェノール(23.8g,0.19mol)および臭素(9.7mL,0.19mol)を50mLの氷酢酸中で混合し、室温で1時間攪拌した。酢酸を真空下で除去した。液体を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。有機層を鹹水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮して、4−ブロモ−2−フルオロ−5−メチルフェノール(38g,収率98%)を無色の液体として得た。LCMSによる[M+H]ピークなし。1HNMR(400MHz,クロロホルム−d) ppm 1.98(s,1H)2.22(s,3H)6.81(dd,J=9.15,0.54Hz,1H)7.17(d,J=9.88Hz,1H)。
工程2:1−ブロモ−5−フルオロ−4−メトキシ−2−メチルベンゼン
4−ブロモ−2−フルオロ−5−メチルフェノール(40g,0.19mol)、炭酸セシウム(75g,0.23mol)およびヨードメタン(15mL,0.23mol)を100mLのDMF中で混合し、室温で1時間攪拌した(発熱性)。溶液を酢酸エチルで希釈し、ろ過した。溶液を水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、ろ過し、濃縮した。生成物を、ヘキサン中0〜50%の酢酸エチルを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィー(RediSep 330gカラム)により精製して、1−ブロモ−5−フルオロ−4−メトキシ−2−メチルベンゼン(38g,収率89%)を無色の液体として得た。LCMSによる[M+H]ピークなし。1HNMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm2.24(s,3H)3.76(s,3H)6.73(d,J=8.80Hz,1H)7.13(d,J=10.56Hz,1H)。
工程3:2−ブロモ−4−フルオロ−5−メトキシ安息香酸
1−ブロモ−5−フルオロ−4−メトキシ−2−メチルベンゼン(37g,1.7mol)のピリジン75mLと水150mLの溶液に過マンガン酸カリウム(53g,3.4mol)を60℃で加えた。溶液を60℃の温度で24時間攪拌した。溶液をろ過し、固体を水/メタノール(50:50)溶液で洗浄した。ろ液を約100mLまで濃縮し、次いで、濃HClで酸性化(pH1)した。固体をろ過により回収し、真空下で乾燥させて、2−ブロモ−4−フルオロ−5−メトキシ安息香酸をオフホワイトの固体として得た。MSm/z=248.9[M+H]。
実施例108b(方法JBH2)
Figure 2012502112
2−アミノ−2'−ブロモ−4'−フルオロ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−オールの合成
表題化合物を、出発物質2としてフルオロ−ブロモ−フェノール(スキーム1を参照)を使用する以外は、スキーム1ならびに実施例1および3に記載の手順と同様の方法により調製した。
実施例109(方法MM1)
Figure 2012502112
1−(3,3−ジメチルブトキシ)−8−(ピリミジン−5−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[3,2−c]ピリジン−10,4'−オキサゾール]−2'−アミンの合成
工程1:5−ブロモ−N,N−ジエチル−2−ヒドロキシベンズアミド
5−ブロモサリチル酸(1.000g,4.61mmol)、EDC(1.33g,6.91mmol)、HOAt(0.627g,4.61mmol)およびDMF(20.0mL)の溶液にジエチルアミン(2.39mL,23.0mmol)を加え、この系をアルゴンでフラッシュした。チューブを密閉し、混合物を50℃で12時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルと水の間で分配した。水相を分離して、酢酸エチルで抽出した。混合した有機相を鹹水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮して、褐色の油状物質を得た。この油状物質を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(RediSep 40gカラム、0〜50%酢酸エチル−ヘキサンによる勾配溶出)により精製して、5−ブロモ−N,N−ジエチル−2−ヒドロキシベンズアミドをオフホワイトの固体として得た。MSm/z=272.1,274.1[M+H]+。計算値 C1114BrNO:272.1。
工程2:5−ブロモ−2−(2−クロロピリジン−4−イルオキシ)−N,N−ジエチルベンズアミド
5−ブロモ−N,N−ジエチル−2−ヒドロキシベンズアミド(0.500g,1.837mmol)と炭酸セシウム(1.197g,3.67mmol)のアセトニトリル(10.0mL)中混合物に2−クロロ−4−フルオロピリジン(0.242g,1.837mmol)を加えた。混合物を100℃で8時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルと水の間で分配した。水相を分離し、酢酸エチルで抽出した。混合した有機相を鹹水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮して、褐色の油状物質を得た。この油状物質をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(RediSep 80gカラム、0〜50%酢酸エチル−ヘキサンによる勾配溶出)により精製して、5−ブロモ−2−(2−クロロピリジン−4−イルオキシ)−N,N−ジエチルベンズアミドを粘稠な黄色の油状物質として得た。MSm/z=383.0[M+H]+。計算値 C1616BrClN:382.0。
工程3:2−(2−クロロピリジン−4−イルオキシ)−N,N−ジエチル−5−(ピリミジン−5−イル)ベンズアミド
5−ブロモ−2−(2−クロロピリジン−4−イルオキシ)−N,N−ジエチルベンズアミド(2.500g,6.52mmol)、ピリミジン−5−イルボロン酸(2.018g,16.29mmol)および炭酸カリウム(4.50g,32.6mmol)のTHF(40.0mL)/水(10.0mL)中混合物を、再密閉可能なチューブに入れた。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.376g,0.326mmol)を加え、この系をアルゴンでパージし、チューブを密閉した。反応混合物を100℃で4.0時間攪拌した。反応混合物をEtOAcと水の間で分配した。水相を分離し、EtOAcで抽出した。混合した有機相を鹹水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮して、褐色固体を得た。この物質をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(RediSep 120gカラム、50〜100%の酢酸エチル−ヘキサンによる勾配溶出)により精製して、2−(2−クロロピリジン−4−イルオキシ)−N,N−ジエチル−5−(ピリミジン−5−イル)ベンズアミドをオフホワイトの固体として得た。MSm/z=383.2[M+H]+。計算値 C2019ClN:382.1。
工程4:1−クロロ−8−(ピリミジン−5−イル)−10H−クロメノ[3,2−c]ピリジン−10−オン
−78℃の2−(2−クロロピリジン−4−イルオキシ)−N,N−ジエチル−5−(ピリミジン−5−イル)ベンズアミド(1.000g,2.61mmol)のTHF(20.0mL)溶液に、ヘプタン/THF中1.8Mのジイソプロピルアミドリチウム(5.80mL,10.45mmol)を滴加した。反応混合物を−78℃で2.5時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液で反応混合物の反応を停止させ、混合物をEtOAcと水の間で分配した。水相を分離し、DCMで抽出した。混合した有機相を鹹水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮して、橙色固体を得た。この物質をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(RediSep 40gカラム、100%EtOAcで溶出)により精製して、1−クロロ−8−(ピリミジン−5−イル)−10H−クロメノ[3,2−c]ピリジン−10−オンをオフホワイトの固体として得た。MSm/z=310.0[M+H]。計算値 C16ClN:309.7。
工程5:1−(3,3−ジメチルブトキシ)−8−(ピリミジン−5−イル)−10H−クロメノ[3,2−c]ピリジン−10−オン
1−クロロ−8−(ピリミジン−5−イル)−10H−クロメノ[3,2−c]ピリジン−10−オン(0.320g,1.033mmol)、3,3−ジメチル−1−ブタノール(0.260mL,2.066mmol)、炭酸セシウム(0.842g,2.58mmol)およびアセトニトリル(10.0mL)を再密閉可能なチューブに入れた。この系をアルゴンでフラッシュし、チューブを密閉して、混合物を100℃で5時間攪拌した。この物質をジクロロメタンと水の間で分配した。水相を分離し、ジクロロメタンで抽出した。混合した有機相を鹹水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮して、褐色固体を得た。この固体をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(RediSep 120gカラム、50〜100%の酢酸エチル−ヘキサンによる勾配溶出)により精製して、1−(3,3−ジメチルブトキシ)−8−(ピリミジン−5−イル)−10H−クロメノ[3,2−c]ピリジン−10−オンを白色固体として得た。MSm/z=376.2[M+H]。計算値 C2221:375.4。
工程6:1−(3,3−ジメチルブトキシ)−10−メチレン−8−(ピリミジン−5−イル)−10H−クロメノ[3,2−c]ピリジン
1−(3,3−ジメチルブトキシ)−8−(ピリミジン−5−イル)−10H−クロメノ[3,2−c]ピリジン−10−オン(0.320g,0.852mmol)のTHF(8.00mL)溶液を0℃まで冷却し、臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中3.0M)(0.483mL,1.449mmol)を滴加した。混合物を0℃で1時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液により0℃で反応を停止させ、混合物をEtOAcで希釈した。水相を分離し、EtOAcで抽出した。混合した有機相を鹹水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮して、黄色の膜状物質を得た。この物質をクロロホルム(8.00mL)中に溶解して、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(10.71mg,0.043mmol)を加え、混合物を2時間還流加熱した。反応混合物をDCMで希釈し、溶液をDCMと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の間で分配した。水相を分離し、DCMで抽出した。混合した有機相を鹹水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮して、1−(3,3−ジメチルブトキシ)−10−メチレン−8−(ピリミジン−5−イル)−10H−クロメノ[3,2−c]ピリジンを黄色固体として得た。MSm/z=374.2[M+H]。計算値 C2323:373.4。
工程7:1−(3,3−ジメチルブトキシ)−8−(ピリミジン−5−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[3,2−c]ピリジン−10,4'−オキサゾール]−2'−アミン
1−(3,3−ジメチルブトキシ)−10−メチレン−8−(ピリミジン−5−イル)−10H−クロメノ[3,2−c]ピリジン(0.065g,0.174mmol)とシアン酸銀(0.078g,0.522mmol)のTHF(2.00mL)溶液を10分間攪拌し、次いで、−20℃まで15分間冷却した。ヨウ素(0.044g,0.174mmol)を加え、混合物を−20℃で1時間攪拌した。混合物をセライトでろ過し、フィルターケーキをジエチルエーテルで洗浄した。混合したろ液を濃縮して、橙褐色固体を得た。残留物をTHF(2.00mL)中に溶解し、得られた溶液を氷浴中で冷却した。アンモニア(2−プロパノール中2.0M,0.261mL,0.522mmol)を滴加し、混合物を16時間にわたり室温まで徐々に温めた。反応混合物を濃縮し、残留物を酢酸エチルと飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液の間で分配した。水層を分離し、酢酸エチルで抽出した。混合した有機相を鹹水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮して、橙色の膜状物質を得た。この物質をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(RediSep 40gカラム、0〜100%の(ジクロロメタン/メタノール/水酸化アンモニウム(90:10:1))−ジクロロメタンによる勾配溶出)により精製して、1−(3,3−ジメチルブトキシ)−8−(ピリミジン−5−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[3,2−c]ピリジン−10,4'−オキサゾール]−2'−アミンを白色固体として得た。MSm/z=432.2[M+H]。計算値 C2425:431.5。
実施例110(方法MW1)
Figure 2012502112
rac−7−(3−メトキシ−3−メチルブチル)−3−(3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミンの合成
工程1:7−(3−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブチン−1−イル)−3−ブロモ−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン
7−ヨード−3−ブロモ−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン(0.500g,1.092mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.126g,0.109mmol)およびヨウ化銅(0.021g,0.109mmol)を再密閉可能なチューブに入れた。THF(2.183mL,1.092mmol)、次いで、2−メチルブタ−3−イン−2−オール(0.138g,1.637mmol)およびジイソプロピルアミン(1.556mL,10.92mmol)を加えた。チューブを密閉して、室温で一晩攪拌した。反応物を水(25mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL)を含む分液漏斗に注加した。層を分離し、水層を酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。混合した有機層を鹹水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮して褐色の油状物質を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(Redi−Sepプレパックシリカゲルカラム(40g)、0.1%水酸化アンモニウムを含む塩化メチレン中0〜10%のメタノール)により精製して、7−(3−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブチン−1−イル)−3−ブロモ−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン(374mg,0.903mmol,収率83%)(104420−10−1)を淡黄色の泡状物質として得た。MSm/z=414.0[M+H]+。計算値 C1917BrN:414.0。
工程2:7−(3−メトキシ−3−メチル−1−ブチン−1−イル)−3−ブロモ−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン
7−(3−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブチン−1−イル)−3−ブロモ−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン(340mg,0.821mmol)を入れたフラスコに、メタノール(9962μL,246mmol)およびメタンスルホン酸(533μL,8.21mmol)を加えた。フラスコを密閉して、60℃で3時間加熱した。反応物を飽和炭酸水素ナトリウム(100mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL)を含む分液漏斗に注加した。層を分離し、水層を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。混合した有機層を鹹水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮して黄褐色固体を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(Redi−Sepプレパックシリカゲルカラム(40g)、0.1%水酸化アンモニウムを含む塩化メチレン中0〜10%のメタノール)により精製して、7−(3−メトキシ−3−メチル−1−ブチン−1−イル)−3−ブロモ−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン(306mg,0.714mmol,収率87%)を黄褐色固体として得た。MSm/z=428.0[M+H]+。計算値 C2019BrN:428.1。
工程3:7−(3−メトキシ−3−メチル−1−ブチン−1−イル)−3−(3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン
7−(3−メトキシ−3−メチル−1−ブチン−1−イル)−3−ブロモ−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン(300mg,0.700mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(81mg,0.070mmol)、3−ピリジンボロン酸(172mg,1.401mmol)およびTHF(7005μL,0.700mmol)を密閉可能なチューブ内で混合した。炭酸カリウム(1.5M)(1401μL,2.101mmol)をチューブに加え、次いで、アルゴンでフラッシュし、密閉して、110℃で1.5時間加熱した。反応物を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(25mL)を含む分液漏斗に注加した。層を分離し、水層を酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。混合した有機層を鹹水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮して褐色の油状物質を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(Redi−Sepプレパックシリカゲルカラム(40g)、0.1%水酸化アンモニウムを含む塩化メチレン中0〜10%のメタノール)により精製して、7−(3−メトキシ−3−メチル−1−ブチン−1−イル)−3−(3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン(235mg,0.551mmol,収率79%)を淡黄色固体として得た。MSm/z=427.2[M+H]+。MSm/z=427.2[M+H]+.計算値 C2523:427.2。
工程4:7−(3−メトキシ−3−メチルブチル)−3−(3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン
7−(3−メトキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−3−(ピリジン−3−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミン(110mg,0.258mmol)のメタノール酢酸エチル(1:1)(10mL)溶液にPd/C(5%)(274mg,2.58mmol)を加えた。得られたスラリーを1気圧の水素ガス下で4時間保持し、ここで、Pd/C(5%)(274mg,2.58mmol)をさらに加え、反応物を1気圧の水素ガス下でさらに3時間保持した。反応物をセライトのパッドでろ過し、メタノールおよび酢酸エチルで十分に洗浄した。得られた混合物を0.1ミクロンのフリットでろ過し、濃縮して、7−(3−メトキシ−3−メチルブチル)−3−(3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン(55mg,0.128mmol,収率49.5%)を淡黄色固体として得た。MSm/z=431.2[M+H]+。計算値 C2527:431.2。
実施例111(方法MW2)
Figure 2012502112
(5S)−3−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−7−(3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミンの合成
工程1:(5S)−3−ブロモ−7−(3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン
(5S)−7−ヨード−3−ブロモ−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン(350mg,0.764mmol)、ピリジン−3−イルボロン酸(94mg,0.764mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(20.04mg,0.076mmol)およびTHF(7641μL,0.764mmol)を密閉可能なチューブに入れた。混合物をArで2分間パージし、次いで、炭酸カリウム(1.5M)(1019μL,1.528mmol)溶液を加え、反応容器を密閉して、110℃で6時間加熱した。反応物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL)を含む分液漏斗に注加した。層を分離し、水層を酢酸エチル(4×50mL)で抽出した。混合した有機層を鹹水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮して褐色の油状物質を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(Redi−Sepプレパックシリカゲルカラム(40g)、0.1%水酸化アンモニウムを含む塩化メチレン中0〜10%のメタノール)により精製して、(5S)−3−ブロモ−7−(3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン(175mg,0.428mmol,収率56.0%)を褐色の泡状物質として得た。MSm/z=409.0[M+H]+。計算値 C1914BrN:409.0。
工程2:(5S)−3−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−7−(3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン
(5S)−3−ブロモ−7−(3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン(170mg,0.415mmol)、ジイソプロピルアミン(2911μL,20.77mmol)、ヨウ化銅(15.82mg,0.083mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(48.0mg,0.042mmol)およびDMF(2769μL,0.415mmol)を密閉可能なチューブ内で混合し、次いで、これをアルゴンでフラッシュし、90℃で5時間加熱した。室温まで冷却した後、チューブ内の反応物を水(25mL)で希釈し、酢酸エチル(25mL)を含む分液漏斗に注加した。層を分離し、水層を酢酸エチル(4×50mL)で抽出した。混合した有機層を鹹水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮して褐色の油状物質を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(Redi−Sepプレパックシリカゲルカラム(40g)、0.1%水酸化アンモニウムを含む塩化メチレン中0〜10%のメタノール)により精製して、(5S)−3−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−7−(3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン(110mg,0.268mmol,収率64.5%)を褐色の泡状物質として得た。MSm/z=411.2[M+H]+。計算値 C2523:411.2。
実施例112(方法MW3)
Figure 2012502112
(4R)−2'−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−7'−(2−ピリジニルオキシ)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成
工程1:(4S)−2'−ブロモ−7'−(2−ピリジニルオキシ)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン
(4S)−2'−ブロモ−7'−(2−ピリジニルオキシ)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(500mg,1.440mmol)、炭酸セシウム(469mg,1.440mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(9602μL,1.440mmol)を混合し、室温で1分間攪拌した後、2−フルオロピリジン(420mg,4.32mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で3時間、110℃で30時間加熱した。反応物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL)を含む分液漏斗に注加した。得られたエマルションを鹹水25mLの添加により清澄化した。層を分離し、水層を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。混合した有機層を水、次いで鹹水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮して褐色の泡状物質を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(Redi−Sepプレパックシリカゲルカラム(40g)、0.1%水酸化アンモニウムを含む塩化メチレン中0〜10%のメタノール)により精製して、(4S)−2'−ブロモ−7'−(2−ピリジニルオキシ)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(390mg,0.919mmol,収率63.8%)をオフホワイトの泡状物質として得た。MSm/z=424.0[M+H]+。計算値 C2015BrN:424.0。
工程2:(4R)−2'−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−7'−(2−ピリジニルオキシ)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン
(4S)−2'−ブロモ−7'−(2−ピリジニルオキシ)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(380mg,0.896mmol)、ヨウ化銅(i)(34.1mg,0.179mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(104mg,0.090mmol)、3,3−ジメチルブタ−1−イン(221mg,2.69mmol)およびDMF(3583μL,0.896mmol)を密閉可能なチューブ内で混合した。反応容器をアルゴンでフラッシュし、次いで、ジ−イソプロピルアミン(3766μL,26.9mmol)を加え、容器を密閉して、90℃で2時間加熱した。反応物を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL)を含む分液漏斗に注加した。層を分離し、水層を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。混合した有機層を水、次いで鹹水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮して褐色の泡状物質を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(Redi−Sepプレパックシリカゲルカラム(40g)、0.1%水酸化アンモニウムを含む塩化メチレン中0〜10%のメタノール)により精製して、(4R)−2'−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−7'−(2−ピリジニルオキシ)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(245mg,0.576mmol,収率64.3%)を淡黄色固体として得た。MSm/z=426.2[M+H]+。計算値 C2624:426.2。
実施例113(方法MW4)
Figure 2012502112
3,7−ジ−3−ピリジニルスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミンの合成
3−ブロモ−7−ヨード−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン(150mg,0.327mmol)、ピリジン−3−イルボロン酸(121mg,0.982mmol)、Pd(PPh3)4(8.59mg,0.033mmol)および1.5mLのTHFを密閉可能なチューブに入れた。混合物をアルゴンで2分間パージし、次いで、炭酸カリウムμLの1mL水中溶液(1M)(1637μL,1.637mmol)を加えた。チューブを密閉して、110℃で12時間加熱した。反応物を水(15mL)で希釈し、EtOAc(25mL)を含む分液漏斗に注加した。層を分離し、水層をEtOAc(3×25mL)で抽出した。混合した有機層を鹹水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮して褐色の油状物質を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(Redi−Sepプレパックシリカゲルカラム(12g)、0.1%水酸化アンモニウムを含む塩化メチレン中0〜10%のメタノール)により精製して、3,7−ジ−3−ピリジニルスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン(68mg,0.167mmol,収率51.0%)を褐色の泡状物質として得た。MSm/z=408.2[M+H]+。計算値 C2418:408.2。
実施例114(方法MW5)
Figure 2012502112
4,4'−(−2'−アミノスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−[1,3]オキサゾール]−3,7−ジイル)ビス(2−メチル−3−ブチン−2−オール)の合成
3−ブロモ−7−ヨード−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−[1,3]オキサゾール]−2'−アミン(0.500g,1.092mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.126g,0.109mmol)およびヨウ化銅(0.021g,0.109mmol)を再密閉可能なチューブに入れた。THF(2.183mL,1.092mmol)、次いで、2−メチルブタ−3−イン−2−オール(0.138g,1.637mmol)およびジイソプロピルアミン(1.556mL,10.92mmol)を加えた。反応容器を密閉して、室温で12時間攪拌した。反応物を水(25mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL)を含む分液漏斗に注加した。層を分離し、水層を酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。混合した有機層を鹹水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮して褐色の油状物質を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(Redi−Sepプレパックシリカゲルカラム(40g)、0.1%水酸化アンモニウムを含む塩化メチレン中0〜10%のメタノール)により精製して、4,4'−(−2'−アミノスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−[1,3]オキサゾール]−3,7−ジイル)ビス(2−メチル−3−ブチン−2−オール)(60mg,0.144mmol,収率13.17%)104420−10−42を黄色の膜状物質として得た。MSm/z=418.2[M+H]+。計算値 C2424:418.2。
実施例115
Figure 2012502112
S)−2'−ブロモ−7'−ヨード−5H−スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンおよび(R)−2'−ブロモ−7'−ヨード−5H−スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成
工程1:2−ブロモ−7−ヨード−9−メチレン−9H−キサンテンの合成
2−ブロモ−7−ヨード−9H−キサンテン−9−オン(42g,105mmol)(実施例1に記載のように2,5−ジヨード安息香酸と4−ブロモフェノールから調製)およびTHF(350mL)を1LのRBFに入れ、懸濁液を室温で30分間攪拌した。混合物を0℃まで冷却(水−氷浴)して、臭化メチルマグネシウム(62.4mL,187mmol)を0℃でシリンジにより滴加した。混合物を0℃で30分間攪拌した。飽和NHCl溶液を慎重に滴加して反応を停止させた。明瞭な層分離を得るために、エーテル(〜100mL)、次いで水を加えた。有機層を分離して、鹹水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濃縮して、褐色の油状物質を得た。DCM(150mL)およびPPTS(0.526g,2.095mmol)を加え、得られた混合物を3時間還流させた。室温まで冷却して、混合物を結晶化させた。固体をろ過して、DCMで洗浄し、乾燥させて、6.12g(〜15%)の生成物を得た。DCMろ液をNaHCOおよび鹹水で洗浄し、濃縮した。残留物を150mLの乾燥エーテルで処理した。沈殿物をろ過して取り出し、乾燥させて、2−ブロモ−7−ヨード−9−メチレン−9H−キサンテンを帯黄色固体として得た。より多くの2−ブロモ−7−ヨード−9−メチレン−9H−キサンテンが、ろ液から得られた。
工程2:2'−ブロモ−7'−ヨード−5H−スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン
ヨウ素(7.04g,27.7mmol)および210mLの乾燥THFを500mLのRBFに入れた。混合物を−20〜−15℃まで冷却(メタノール−氷浴)して、シアン酸銀(11.9g,79mmol)を一度に加えた。得られた褐色スラリーを1時間攪拌し、次いで、2−ブロモ−7−ヨード−9−メチレン−9H−キサンテン(10.55g,26.4mmol)を一部ずつ加えた。次いで、混合物を0℃で1時間攪拌し、THF(50mL)を用いてセライトでろ過した。ろ液にアンモニア(39.6mL,79.3mmol)(i−PrOH中2M)を室温で加え、反応混合物を一晩攪拌した。得られた褐色溶液を5%のNa溶液(15mL)および炭酸水素ナトリウム(15mL)で希釈し、次いで、50mLのEtOAcを加えた。有機抽出液を飽和NaCl(2×50mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させた。溶液をろ過して、真空下で濃縮し、Redi−Sepプレパックシリカゲルカラム(120g)のクロマトグラフィーによりDCM中10%〜80%のDCM/MeOH/NH4OH(90:10:1)勾配で溶出して精製し、褐色のガラス様物質として粗生成物を得、これを一晩結晶化させた。この結晶性物質を20mLのDCMで処理し、固体をろ過し、乾燥させて、3.3gの2'−ブロモ−7'−ヨード−5H−スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンを白色固体として得た。ろ液を、Redi−Sepプレパックシリカゲルカラム(80g)のクロマトグラフィーによりDCM中5%から40%のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1)勾配で溶出して精製し、2'−ブロモ−7'−ヨード−5H−スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンを黄褐色のガラス様結晶性物質をさらに得た。
工程3:(S)−2'−ブロモ−7'−ヨード−5H−スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンおよび(R)−2'−ブロモ−7'−ヨード−5H−スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン
ラセミ2'−ブロモ−7'−ヨード−5H−スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンを、MeOH:CO:DEA(20:80:0.2)の溶出勾配を用いて、20×250mmのChiralPak AD−Hカラムで80mL/分および100−barのシステム圧力でクロマトグラフィーにより精製した。第1ピーク(RT=3.4分)で(S)−2'−ブロモ−7'−ヨード−5H−スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(99%ee)が得られ、第2ピーク(RT=4.7分)で(R)−2'−ブロモ−7'−ヨード−5H−スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(>99%ee)が得られた。
実施例116(方法OE1)
Figure 2012502112
(4S)−2'−((1S)−1−フルオロ−3,3−ジメチルブチル)−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンおよび(4S)−2'−((1R)−1−フルオロ−3,3−ジメチルブチル)−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成
(S)−1−(2−アミノ−2'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イル)−3,3−ジメチルブタン−1−オール(86mg,0.200mmol)のDCM(1998μL)溶液を−78℃まで冷却し、デオキソフルオル(73.7μL,0.400mmol)を滴加した。混合物を−78℃で1時間攪拌した後、室温まで上げた。飽和NaHCO(1mL)の添加により反応混合物の反応を停止させ、EtOAcで希釈した。有機抽出液をMgSOで乾燥させた。溶液をろ過し、真空下で濃縮して、粗表題物質を黄褐色のガラス様結晶性物質として得た。粗製物を、Redi−Sepプレパックシリカゲルカラム(12g)のクロマトグラフィーによりDCM中10%から80%のDCM/MeOH/NH4OH(90:10:1)勾配で溶出して精製し、ジアステレオマーの混合物を得、これをChiralpack AD−H(2×15cm)、30%MeOH/COを用いて100bar、70mL/分で分離し、以下のものを得た:
ジアステレオマー1(RT 2.48分) (S)−2'−((S)−1−フルオロ−3,3−ジメチルブチル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン;および
ジアステレオマー2(RT 3.36分) (S)−2'−((R)−1−フルオロ−3,3−ジメチルブチル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン。
実施例117(方法OE2)
Figure 2012502112
(S)−2'−(3−(ジメチルアミノ)プロパ−1−イニル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンおよび(R)−2'−(3−(ジメチルアミノ)プロパ−1−イニル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成
工程1
2'−ブロモ−7'−ヨード−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(1.000g,2.188mmol)、ピリミジン−5−イルボロン酸(0.380g,3.06mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.126g,0.109mmol)およびDME(10mL)を50mLのフラスコに入れた。炭酸ナトリウム(3.28mL,6.56mmol)を加え、反応混合物を65℃で16時間攪拌した。沈殿物を含む褐色の混合物をろ過し、固体をDME(3mL)、水(5mL)およびメタノール(5mL)で洗浄し、空気乾燥させた。この物質を10mLのDCMで処理して、ろ過し、ろ液を蒸発させて、2'−ブロモ−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンを白色固体として得た。
工程2
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(28.2mg,0.024mmol)、ヨウ化銅(I)(9.31mg,0.049mmol)、2'−ブロモ−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(100mg,0.244mmol)およびN,N−ジエチルプロパ−2−イン−1−アミン(0.076mL,0.733mmol)およびならびにDMF(1mL)中ジイソプロピルアミン(1.393mL,9.77mmol)を、0.5〜2mLのマイクロ波用ガラス反応容器に入れた。反応混合物を攪拌し、加熱ブロック中、80℃で6時間加熱した。混合物をEtOAcを用いてセライトでろ過し、50℃の真空下で濃縮した。粗製物を、Redi−Sepプレパックシリカゲルカラム(12g)のクロマトグラフィーによりDCM中10%から100%のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1)勾配で溶出して精製し、表題化合物を黄褐色固体のラセミ生成物として得た。このラセミ化合物をChiralpack AD−H(2×15cm)カラム30%MeOH/COを用いて100bar、70mL/分でキラル分離し、以下のものを得た:
鏡像異性体1(RT 4.21分,ee>99%) (S)−2'−(3−(ジメチルアミノ)プロパ−1−イニル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン。
鏡像異性体2(RT 7.98分,ee>99%) (R)−2'−(3−(ジメチルアミノ)プロパ−1−イニル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン。
実施例118(方法OE3)
Figure 2012502112
4−(2−アミノ−2'−ブロモ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イル)−2−メチルブタ−3−イン−2−オールおよび4,4'−(2−アミノ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2',7'−ジイル)ビス(2−メチルブタ−3−イン−2−オール)の合成
2'−ブロモ−7'−ヨード−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(536mg,1.173mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(82mg,0.117mmol)、ヨウ化銅(I)(22.33mg,0.117mmol)を25mLのフラスコに加えた。THF(10mL)、2−メチルブタ−3−イン−2−オール(0.459mL,4.69mmol)およびDIPA(1.657mL,11.73mmol)を加え、混合物を60℃で16時間加熱した。混合物をセライトでろ過し、濃縮した。DCM中15〜80%のDCM/MeOH/NH4OH(90:10:1)を用いた12−g Redi−Sepカラムでの分離により、4−(2−アミノ−2'−ブロモ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イル)−2−メチルブタ−3−イン−2−オール(310mg,0.750mmol,収率64%)および不純物を含んだ〜200mgの対称生成物を得、これを、2つの12−g Redi−Sepカラムを積層したものと、DCM中45〜75%のDCM/MeOH/NH4OH溶出液を用いて再び精製し、4,4'−(2−アミノ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2',7'−ジイル)ビス(2−メチルブタ−3−イン−2−オール)を得た。
実施例119(方法OE4)
Figure 2012502112
2',7'−ビス(3−メトキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成
4,4'−(2−アミノ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2',7'−ジイル)ビス(2−メチルブタ−3−イン−2−オール)(96mg,0.231mmol)のMeOH(2mL)溶液にメタンスルホン酸(0.150mL,2.305mmol)を室温で加え、得られた混合物を60℃で2時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、次いで、飽和NaHCO溶液(〜3mL)で反応を停止させた。反応混合物をEtOAc(5mL)で抽出し、有機層を分離して、飽和NaCl(2mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させた。溶液をろ過し、真空下で濃縮して、粗表題生成物を黄褐色固体として得た。粗製物を、Redi−Sepプレパックシリカゲルカラム(12g)のクロマトグラフィーによりDCM中5%から70%のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1)勾配で溶出して精製し、2',7'−ビス(3−メトキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンをオフホワイトの固体として得た。
実施例120(方法OE5)
Figure 2012502112
(S)−4−(2−アミノ−2'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イル)−2−メチルブタ−3−イン−2−オールおよび(R)−4−(2−アミノ−2'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イル)−2−メチルブタ−3−イン−2−オールの合成
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(17.62mg,0.015mmol)、ピリミジン−5−イルボロン酸(28.3mg,0.229mmol)および4−(2−アミノ−2'−ブロモ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イル)−2−メチルブタ−3−イン−2−オール(63.0mg,0.152mmol)をDME(1mL)中、再密閉可能なチューブに入れ、次いで、炭酸ナトリウム(0.229mL,0.457mmol)(2M溶液)を加えた。反応混合物を攪拌し、加熱ブロック中、80℃で16時間加熱した。後処理およびシリカゲルによる分離(DCM中10〜80%のDCM/MeOH/NHOH)後、ラセミ4−(2−アミノ−2'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イル)−2−メチルブタ−3−イン−2−オールが得られた。Chiralpack AD−H(2×15cm)カラム30%MeOH/COを用いた100bar、70mL/分でのラセミ生成物のキラル精製により、以下のものを得た:
鏡像異性体1(RT 1.18分):(S)−4−(2−アミノ−2'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イル)−2−メチルブタ−3−イン−2−オール;および
鏡像異性体2(RT 3.27分):(R)−4−(2−アミノ−2'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イル)−2−メチルブタ−3−イン−2−オール。
実施例121(方法OE6)
Figure 2012502112
(S)−2'−(3−メトキシプロパ−1−イニル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンおよび(R)−2'−(3−メトキシプロパ−1−イニル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成
実施例120に従い、出発物質として2'−ブロモ−7'−(3−メトキシプロパ−1−イニル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(方法OE3に記載のように3−メトキシ−1−プロピンを用いて調製)を用いて、(S)−2'−(3−メトキシプロパ−1−イニル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンおよび(R)−2'−(3−メトキシプロパ−1−イニル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成を行った。実施例120に記載のキラル分離により以下のものを得た:
鏡像異性体1 (S)−2'−(3−メトキシプロパ−1−イニル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン;および
鏡像異性体2 (R)−2'−(3−メトキシプロパ−1−イニル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン。
実施例122(方法OE7)
Figure 2012502112
(R)−2'−(3−メトキシ−3−メチルブチル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成
(R)−2'−(3−メトキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(23mg,0.054mmol)のMeOH(1mL)溶液に、炭素上パラジウム(28.7mg,0.027mmol)の酢酸エチル(0.5mL)懸濁液を加え、混合物を40℃で一晩水素化(1気圧)した。混合物を室温まで冷却し、セライトのプラグでろ過し、濃縮して、(R)−2'−(3−メトキシ−3−メチルブチル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンを得た。
実施例123(方法OE8)
Figure 2012502112
2',7'−ジ(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成
2'−ブロモ−7'−ヨード−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(100mg,0.219mmol)、ピリジン−3−イルボロン酸(81mg,0.656mmol)、Pd(PPh(50.6mg,0.044mmol)を再密閉可能なチューブに入れた。DME(1mL)および炭酸ナトリウム(0.328mL,0.656mmol)を加え、反応混合物にアルゴンを被せて、密閉し、95℃で16時間攪拌した。混合物をDCMと水の間で分配した。水層を除去して、有機層を鹹水で洗浄し、ろ過し、真空下で濃縮した。粗残留物をシリカゲル(12gカラム、DCM中15〜100%のDCM/MeOH/NHOH)でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、不純物を含む物質を得、次いで、シリカ(12gカラム、50〜85%のDCM/MeOH/NHOH)での第2のFCにより2',7'−ジ(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンを得た。
実施例124(方法OE9)
Figure 2012502112
(R)−2'−(ピリジン−3−イル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成
工程1
(R)−2'−ブロモ−7'−ヨード−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(1.5g,3.28mmol)、ピリミジン−5−イルボロン酸(0.488g,3.94mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.284g,0.246mmol)を100mLのRBFに入れた。DME(23.44mL)、次いで炭酸ナトリウム(4.92mL,9.85mmol)(2M溶液)を加え、混合物を65℃で24時間加熱した。混合物を水およびEtOAcで希釈し、ろ過し、有機層を分離して、濃縮した。粗製物を、40g RediSepカラムでのフラッシュクロマトグラフィーによりDCM中5〜70%勾配のDCM/MeOH/NHOHを用いて精製し、(S)−2'−ブロモ−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンを得た。
工程2
(S)−2'−ブロモ−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(100mg,0.244mmol)、ピリジン−3−イルボロン酸(38.7mg,0.315mmol)、ジクロロビス(ジ−t−ブチル−4−ジメチルアミノフェニルホスフィン)パラジウム(II)(7.44mg,10.51μmol)および炭酸カリウム(87mg,0.630mmol)を0.5〜2mLのマイクロ波用バイアルに入れ、ジオキサン(1mL)および水(0.12mL)を加え、バイアルを密閉して、マイクロ波オーブン(Biotage)中、100℃で1時間加熱した。混合物をDCMで希釈し、セライトでろ過し、濃縮して、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーィー(12gカラム、DCM中20〜100%のDCM/MeOH/NHOH)により精製し、(R)−2'−(ピリジン−3−イル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンを帯黄色固体として得た。
実施例125(方法RW1)
Figure 2012502112
'(4R,5S)−2'−メトキシ−5−メチル−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成
工程1:2−ブロモ−9−エチリデン−7−メトキシ−9H−キサンテン
2−ブロモ−7−メトキシ−9H−キサンテン−9−オン(10.20g,33.4mmol)および乾燥THF100mLを250mLのRBFに入れた。混合物を室温で10分間攪拌し、得られた懸濁液を氷−メタノール浴中にさらに10分間置いた。THF中1.0Mの臭化メチルマグネシウム(43.5mL,43.5mmol)を混合物に滴加した。30分後、0℃で飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)により慎重に反応を停止させ、混合物をEtOAcで希釈した。有機層を鹹水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗製物を100mLのクロロホルム中に溶解し、ピリジン4−メチルベンゼンスルホネート(0.115g,0.669mmol)で処理し、4時間還流加熱し、次いで50℃まで一晩加熱した。混合物を室温まで冷却し、DCMで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウムおよび鹹水で洗浄した。有機画分を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィーにより5〜40%のヘキサン:EtOAcを用いて精製し、2−ブロモ−9−エチリデン−7−メトキシ−9H−キサンテンを黄色の油状物質(MH+=317.0/319.0@3.35min)として得た。
工程2:2'−ブロモ−7'−メトキシ−5−メチル−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン
ヨウ素(0.176g,0.695mmol)およびTHF(3mL)を50mLのRBFに入れ、得られた溶液をメタノール−氷浴中で−20〜−25℃まで冷却した。シアン酸銀(0.298g,1.986mmol)を一度に加え、得られた混合物を−25〜−15℃で20分間攪拌した。2−ブロモ−9−エチリデン−7−メトキシ−9H−キサンテン(0.210g,0.662mmol)をTHF(2.5mL)溶液として徐々に加え、得られた混合物を−15℃で2分間、次いで0℃で20分間攪拌した。黄色の混合物をTHF(5mL)を用いてセライトでろ過し、ろ液にアンモニア(0.993mL,1.986mmol)(i−PrOH中2M)を室温で滴加した。溶液を室温で48時間攪拌した後、真空下での濃縮およびシリカゲル上への吸着を行った。物質を、シリカゲルクロマトグラフィーにより1%NHOHを含むCHCl中1〜5%のMeOHを用いて精製し、2'−ブロモ−7'−メトキシ−5−メチル−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンを橙色固体として得た。MH+=375.0/377.0@1.85min。
工程3:'(4R,5S)−2'−メトキシ−5−メチル−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン
再密閉可能な圧力チューブ内の炭酸ナトリウム(0.636g,6.00mmol)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0.185g,0.160mmol)、ピリミジン−5−イルボロン酸(0.322g,2.60mmol)および2'−ブロモ−7'−メトキシ−5−メチル−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(0.750g,1.999mmol)の混合物に、DME(6mL)および水(2mL)を室温で加えた。チューブを密閉して、85℃まで加熱した。2時間後、混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、鹹水で洗浄した。有機画分を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィーにより1%NHOHを含むCHCl中2〜8%のMeOHを用いて精製し、ジアステレオマーの混合物をオフホワイトの泡状物質として得た。MH+=375.2@1.54min。得られたラセミ生成物混合物を、Chiralpack AD−H(2×15cm)30%MeOH/COを用いて100bar、70mL/分で精製し、以下のものを得た:
ジアステレオマー1 '(4R,5S)−2'−メトキシ−5−メチル−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(例No.125a);
ジアステレオマー2 '(4S,5S)−2'−メトキシ−5−メチル−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(例No.125b);
ジアステレオマー3 '(4R,5R)−2'−メトキシ−5−メチル−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(例No.125c);
ジアステレオマー4 '(4S,5R)−2'−メトキシ−5−メチル−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(例No.125d)。
実施例126(方法RW2)
Figure 2012502112
'(4R,5S)−2'−(2,2−ジメチルプロポキシ)−5−メチル−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成
表題化合物を、実施例125に記載のものと同様の方法で、2−ブロモ−7−(ネオペンチルオキシ)−9H−キサンテン−9−オンから出発して調製した。
実施例127
Figure 2012502112
(R)−(2−アミノ−2'−メトキシ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イル)(ピロリジン−1−イル)メタノンの合成
(S)−2'−ブロモ−7'−メトキシ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(100mg,277μmol)、Mo(CO)(Strem,37mg,138μmol)、Herrmann触媒(Strem,13mg,14μmol)、トリエチルアミン(39μL,277μmol)、ピロリジン(Fluka,23μL,277μmol)および1,4−ジオキサン(0.5mL,5.8mmol)を入れたマイクロ波用バイアルを密閉し、170℃で10分間照射した。混合物をEtOAcおよび飽和NaHCOで希釈し、EtOAcで3回抽出した。有機層を混合して、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗残留物を分取逆相HPLC:35〜100%CHCN(0.1%TFA)−水(0.1%TFA)により15分で精製した。画分を混合して、固体NaCOで中和し、CHClで3回抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。生成物を白色固体として得た。MSm/z=380[M+H]
実施例128(方法CB1)
Figure 2012502112
(R)−4−(2−アミノ−2'−(ネオペンチルオキシ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イル)ベンゾニトリルの合成
工程1:(R)−2'−(ネオペンチルオキシ)−7'−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成
(S)−2'−ブロモ−7'−(ネオペンチルオキシ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(3g,7.2mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(3.65g,14.4mmol)および酢酸カリウム(1.4g,14.4mmol)を250mLのRBFに入れた。無水ジオキサン(40mL)を加え、混合物をArでパージした。[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]ジクロロパラジウム(II)とジクロロメタンとの複合体(1:1)(587mg,719μmol)を加え、反応混合物を80℃の油浴中で3時間、次いで110℃で3時間、Ar下、還流冷却器下で攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、真空下で濃縮して、暗褐色固体を得た。固体をEtOAc(200mL)および(200mL)の間で再懸濁した。有機相を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)および鹹水(100mL)で洗浄した。次いで、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、脱色炭で処理し、セライトのパッドでろ過し、真空下で濃縮して褐色の残留物を得た。残留物をジクロロメタン(30mL)中に懸濁し、30秒間超音波処理し、次いで、ヘキサン(120mL)に加えた。得られた沈殿物を吸引ろ過により回収し、空気乾燥させて、粗所望生成物を黄褐色固体として得、これをそれ以上精製することなくそのまま採取した。MSm/z=464.8[M+H]。計算値 C2633BN:464.25。
工程2:(R)−4−(2−アミノ−2'−(ネオペンチルオキシ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イル)ベンゾニトリル
n−ブタノール(1723μL)中の(R)−2'−(ネオペンチルオキシ)−7'−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(100mg,0.215mmol)、4−ブロモベンゾニトリル(78mg,0.431mmol)および水(431μL)中の酢酸カリウム(63.4mg,0.646mmol)を2mLのマイクロ波用バイアルに入れた。容器をアルゴンガスでパージした。ビス(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン(ジクロロパラジウム(II)(3.1mg,4.3μmol)を加え、反応物をBiotageマイクロ波イニシエーター中、120℃まで15分間加熱した。次いで、反応物を室温まで冷却し、分取逆相HPLCにより、Gemini NX C18カラム(150×30mm,5um)、アセトニトリル/水中0.1%のトリフルオロ酢酸を用いて、10%から70%の勾配で10分間精製し、所望の生成物をトリフルオロ酢酸塩として得た。MSm/z=440.0[M+H]。計算値 C2725:439.19。
実施例129(方法CB2)
Figure 2012502112
(S)−2'−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7'−(ネオペンチルオキシ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン2,2,2−トリフルオロアセタートの合成
n−ブタノール(959μL)中の(R)−2'−ブロモ−7'−(ネオペンチルオキシ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(50mg,120μmol)、3−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(49.9mg,240μmol)および水(240μL)中の酢酸カリウム(35.3mg,359μmol)を2mLのマイクロ波用バイアルに入れた。容器をArでパージした。ビス(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン(ジクロロパラジウム(II)(1.7mg,2.4μmol)を加え、反応物をBiotageマイクロ波イニシエーター中、120℃で30分間加熱した。次いで、反応物を室温まで冷却し、AccuBOND II SCXカートリッジに負荷して、メタノール(3mL)で洗浄し、メタノール(6mL)中2Nのアンモニアで溶出して、粗生成物を得た。次いで、粗混合物を、分取逆相HPLCによりGemini NX C18カラム(150×30mm,5um)、アセトニトリル/水中0.1%のTFAを用いて、10%から90%の勾配で10分間精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。MSm/z=419.0[M+H]。計算値 C2426:418.20。
実施例130(方法IM1)
Figure 2012502112
(R)−2'−ブロモ−7'−(ネオペンチルオキシ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(0.050g,0.120mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.014g,0.012mmol)、2−(トリブチルスタンニル)ピリジン(0.132g,0.359mmol)およびジオキサン(0.6mL)をバイアルに入れた。反応物を100℃で一晩攪拌した。混合物をDMSOで希釈し、シリンジフィルターでろ過し、これをさらにDMSOでフラッシュした。この物質をGilson HPLC(10〜90%MeCN:H2O)により精製した。清澄な生成物画分をDCMと飽和炭酸水素ナトリウム溶液の間で分配した。水層をDCMで抽出し、混合した有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮して、(S)−2'−(ネオペンチルオキシ)−7'−(ピリジン−2−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンを白色固体として得た。MS MH+416.4。
実施例131(方法TAD1)
Figure 2012502112
(S)−2'−(ネオペンチルオキシ)−7'−(ピラジン−2−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成
(R)−2'−ブロモ−7'−(ネオペンチルオキシ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(55.6mg,0.133mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(15.40mg,0.013mmol)、2−(トリブチルスタンニル)ピラジン(148mg,0.400mmol)およびジオキサン(0.7mL)をバイアルに入れた。Arガスのブランケット下でバイアルを密閉し、100℃の油中に16時間置いた。次いで、混合物を冷却し、セライトでろ過した。ろ液を蒸発させ、残留物を、12−g Redi−Sepカラムでのクロマトグラフィーにより0〜10%のMeOH/DCMで溶出して、褐色の油状物質を得た。この油状物質をMeOH中に溶解し、2ミクロンのフィルターでろ過し、次いで、逆相HPLC(0.1%TFAを含む10〜90%のCHCN/HO)によりさらに精製した。生成物を含む画分を、MeOHを用いて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中で混合した。混合物をDCM(2×)で抽出し、混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させて、(S)−2'−(ネオペンチルオキシ)−7'−(ピラジン−2−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンを白色固体として得た。MSm/z=417.2[M+H]+。計算値 C2425:417.19。
実施例132(方法IM2)
Figure 2012502112
(S)−2'−(ピリミジン−5−イル)−7'−((テトラヒドロフラン−3−イル)メトキシ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成
工程1:(テトラヒドロフラン−3−イル)メチルトリフルオロメタンスルホナートの調製
テトラヒドロ−3−フランメタノール(.500mL,4.79mmol)、DCM(19.15mL)およびピリジン(0.410mL,5.51mmol)を100mLのRBFに入れた。溶液を氷浴中で10分間冷却し、次いで、無水トリフルオロメタンスルホン酸(0.890mL,5.27mmol)を徐々に滴加した。得られた薄赤色の溶液を0℃で1時間攪拌した。反応物をデカントし、残った塩をDCMで洗浄して、再びデカントした。混合した有機層を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(RediSep 40g、0〜40%のEtOAc:Hexによる勾配溶出)により精製した。得られた油状物質を1時間真空乾燥させ、(テトラヒドロフラン−3−イル)メチルトリフルオロメタンスルホナートを淡褐色の油状物質として得た。この物質を直ちに工程2で使用した。
工程2:(S)−2'−(ピリミジン−5−イル)−7'−((テトラヒドロフラン−3−イル)メトキシ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン
(S)−2−アミノ−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−オール(0.075g,0.217mmol)および炭酸セシウム(0.106g,0.325mmol)をDMF(0.7mL)中に溶解し、5分間攪拌した後、氷浴中で冷却した。(テトラヒドロフラン−3−イル)メチルトリフルオロメタンスルホナート(0.056g,0.238mmol)をDMF(0.15mL)中に溶解して、反応物に滴加し、これを1時間攪拌した。さらなる当量のトリフラートを加え、反応物を5日間攪拌した。反応物を0℃まで冷却し、0.5当量のトリフラートを.1mLのDMF中に溶解して、反応物中に滴加した。反応物を2日間攪拌した。反応物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。水層をEtOAcで抽出し、混合した有機層を鹹水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。この物質をカラムクロマトグラフィー(RediSep 40g、0〜10%のMeOH:DCMによる勾配溶出)により精製したが、物質が純粋でないため、この物質をGilson HPLC(10〜90%のMeCN:HO)により再精製した。生成物画分をDCMと飽和炭酸水素ナトリウム溶液の間で分配した。水層をDCMで抽出し、混合した有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮して、(S)−2'−(ピリミジン−5−イル)−7'−((テトラヒドロフラン−3−イル)メトキシ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンを白色固体として得た。LC−MS MH+431.4。
実施例133(方法IM3)
Figure 2012502112
(R)−2−アミノ−2'−ブロモ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−オール(1.00g,2.88mmol)から(S)−2−アミノ−2'−(シクロプロピルエチニル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−オールへの合成
実施例40(方法G)に記載のものと同様の方法により表題化合物を調製した。LC−MSにより実施したMS:MH+333.3。
実施例134(方法TAD2)
Figure 2012502112
(S)−3−(2−アミノ−2'−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イルオキシ)−2,2−ジメチルプロパンニトリルの合成
表題化合物を、出発物質として(S)−2−アミノ−7'−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−オールを使用する以外は、実施例5(方法A)に記載のものと同様の方法により調製した。
実施例135(方法TAD3)
Figure 2012502112
(S)−1−(2−アミノ−2'−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イルオキシ)−2−メチルプロパン−2−オールの合成
(S)−2'−(2−メチルアリルオキシ)−7'−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(41.17mg,0.103mmol)および水(0.5mL)をバイアルに入れて懸濁液を得た。硫酸(110μL,2.061mmol)を加え、混合物は混濁溶液となった。バイアルを密閉し、70℃の油浴中に8時間置いた。混合物を室温まで冷却し、泡立ちが終わるまで炭酸カリウムを加えた。得られた懸濁液をDCM(3×)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を、12−g Redi−Sepカラムでのクロマトグラフィーに供し、0〜10%のMeOH/DCMで溶出して、白色固体を得た。固体をメタノール中に溶解し、逆相HPLC(0.1%TFAを含む10〜90%のCHCN/HO)によりさらに精製した。生成物を含む画分を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中で混合し、DCM(3×)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させて、(S)−1−(2−アミノ−2'−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イルオキシ)−2−メチルプロパン−2−オールを白色固体として得た。MSm/z=418.2[M+H]。計算値 C2424:418.2。
実施例136aおよび136b(方法WQ)
Figure 2012502112
2,8−ジ(ピリジン−3−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[3,2−b]ピリジン−10,4'−オキサゾール]−2'−アミン(136b)および2−クロロ−8−(ピリジン−3−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[3,2−b]ピリジン−10,4'−オキサゾール]−2'−アミン(136a)の合成
工程1
3−クロロ−2−シアノピリジン(40g,289mmol)、4−ブロモフェノール(49.9g,289mmol)および炭酸セシウム(113g,346mmol)をRBFに入れた。反応物を50mLのDMSO中に懸濁し、85℃で一晩攪拌した。反応物を室温まで冷却し、これに水600mLを加えた。反応物をろ過し、固体を水で洗浄し、空気乾燥して、3−(4−ブロモフェノキシ)ピコリノニトリルを黄褐色固体として得た。
工程2
3−(4−ブロモフェノキシ)ピコリノニトリル(57g,207mmol)とPPA300gの混合物を190℃で2時間、次いで180℃で一晩攪拌した。室温まで冷却後、反応混合物を500gの氷水に注加した。KOHでpHを7に調整した後、懸濁液をろ過した。固体を大過剰の水で洗浄し、次いで、メタノールおよびアセトンで洗浄した。得られた固体を空気乾燥させて、8−ブロモ−10H−クロメノ[3,2−b]ピリジン−10−オンを黄褐色固体として>90%の純度で得た。この物質を次の工程に続けて使用した。
工程3
8−ブロモ−10H−クロメノ[3,2−b]ピリジン−10−オン(60g,217mmol)と過酸化尿素(42.9g,456mmol)のDCM120mL溶液に、無水トリフルオロ酢酸(63.9mL,456mmol)を0℃で滴加した。得られた反応液を2時間攪拌した。10%Naで反応を停止させて、DCMで抽出し、NaSOで乾燥させて、蒸発乾固し、粗8−ブロモ−10−オキソ−10H−クロメノ[3,2−b]ピリジン1−オキシドを淡黄色固体として得た。
工程4
8−ブロモ−10−オキソ−10H−クロメノ[3,2−b]ピリジン1−オキシドのトルエン100mL懸濁液に、オキシ塩化リン(35.8mL,391mmol)、次いでDMF2mLを0℃で滴加し、混合物を室温で一晩攪拌した。溶媒を真空下で蒸発させて、水から排除された残留物を濾過し、水、メタノールおよびアセトンで順に洗浄した。固体を空気乾燥させて、8−ブロモ−2−クロロ−10H−クロメノ[3,2−b]ピリジン−10−オンを黄褐色固体として得た。
工程5
8−ブロモ−2−クロロ−10H−クロメノ[3,2−b]ピリジン−10−オン(20g,64.4mmol)のTHF500mL懸濁液に、ジエチルエーテル(13.82mL,116mmol)中3.0Mの臭化メチルマグネシウムを−78℃で滴加した。反応液を約2時間で0℃まで徐々に温めた。NHCl溶液で反応を停止させ、EtOAcで抽出し、NaSOで乾燥させ、ろ過して、蒸発させて、対応する粗第三級アルコールを得た。この固体残留物を100mLのTHF中に再溶解し、30mLのクロロホルムで処理し、得られた溶液を75℃の水浴上で10分間蒸発させて、粗8−ブロモ−2−クロロ−10−メチレン−10H−クロメノ[3,2−b]ピリジンを茶色固体として得た。
工程6
ヨウ素(12.96g,51.0mmol)のTHF溶液を−25℃でシアン酸銀(21.86g,146mmol)で処理した。30分後、8−ブロモ−2−クロロ−10−メチレン−10H−クロメノ[3,2−b]ピリジン(15g,48.6mmol)のTHF溶液を滴加した。スラリーを、出発物質の完全な消費がLCMSにより示されるまで−25℃で2時間維持した。スラリーをエーテルを用いてセライトでろ過した。褐色の溶液を濃縮乾固し、THF中に溶解し、0℃まで冷却して、アンモニアの2−プロパノール中2m溶液(4.22mL,194mmol)(100mL)で処理した。反応物を室温まで徐々に温め、一晩攪拌した。溶媒を蒸発させて、残留物を水で希釈し、EtOAcで抽出して、カラムクロマトグラフィー(SiO2、DCMからDCM/EA(3:1)からDCM/MeOH(100:2から100:5))により精製し、8−ブロモ−2−クロロ−5'H−スピロ[クロメノ[3,2−b]ピリジン−10,4'−オキサゾール]−2'−アミン(純粋ではない)を茶色固体として得た。MS(M+1):365.9。
工程7
8−ブロモ−2−クロロ−5'H−スピロ[クロメノ[3,2−b]ピリジン−10,4'−オキサゾール]−2'−アミン(工程6由来,40.0mg,0.109mmol)、酢酸カリウム(27.3μL,0.436mmol)、ジクロロビス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(ii)(3.83mg,5.46μmol)および3−ピリジルボロン酸(40.2mg,0.327mmol)のジオキサン/水(2:1)1.5mL中混合物をマイクロ波照射下、110℃で15分間加熱した。15分後に、LCMSおよびTLCにより不完全な変換が示された。反応物をマイクロ波中、130℃でさらに20分間再加熱した。冷却後、反応混合物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、DCMからDCM/MeOH(100:1から100:5から100:10から100:20))により精製して、2,8−ジ(ピリジン−3−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[3,2−b]ピリジン−10,4'−オキサゾール]−2'−アミンをガム状物質(MS(M+1):408.0)として;および2−クロロ−8−(ピリジン−3−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[3,2−b]ピリジン−10,4'−オキサゾール]−2'−アミンもガム状物質(MS(M+1):365.0)として得た。
以下の表3の例は、本明細書の実施例108〜134に記載のものと同様の方法および工程により調製したものである。入手可能な場合、質量スペクトルのデータならびにBACE酵素および細胞ベースのアッセイのデータ(uM範囲でのIC50)も各例について示す。
Figure 2012502112
Figure 2012502112
Figure 2012502112
Figure 2012502112
Figure 2012502112
Figure 2012502112
Figure 2012502112
Figure 2012502112
Figure 2012502112
Figure 2012502112
Figure 2012502112
Figure 2012502112
Figure 2012502112
Figure 2012502112
Figure 2012502112
以下に挙げるのは、中間体を調製するための手順であり、これらの中間体は、次には本発明の代表的なさらなる化合物の例を調製するために使用された。以下の手順および方法は、本明細書の表4の化合物を調製するために使用された。
実施例227(方法AA1)
Figure 2012502112
(S)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7−(ピリミジン−5−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンの合成
工程1
(S)−3−ブロモ−7−ヨード−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミン(503mg,1.098mmol)、ピリミジン−5−イルボロン酸(143mg,1.153mmol)、pd(ph3p)4(127mg,0.110mmol)を10〜20mLのマイクロ波用バイアルに入れた。バイアルをAr(g)でフラッシュし、次いで、THF(5489μL,1.098mmol)および炭酸カリウム(1.5M)(1464μL,2.195mmol)(水溶液)を順に加えた。バイアルを密閉して、110℃で2時間加熱した。混合物を水で希釈し、10%のi−PrOH/EtOAc(3×)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を、100−g SNAPカラムでのクロマトグラフィーによりDCM中0〜100%のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1)混合物で溶出して精製し、(S)−3−ブロモ−7−(ピリミジン−5−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンをオフホワイトの固体として得た。
工程2
(S)−3−ブロモ−7−(ピリミジン−5−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミン(68.1mg,0.166mmol)、2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(105mg,0.498mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(19.18mg,0.017mmol)、THF(830μL)および炭酸カリウム(415μL,0.830mmol)(2.0M水溶液として)をバイアルに入れた。バイアルを密閉して、110℃中に5時間置いた。層を分離し、水層をEtOAc(2×)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を、25−g SNAPカラムでのクロマトグラフィーによりDCM中0〜60%のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1)混合物で溶出して精製し、(S)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7−(ピリミジン−5−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンを白色固体として得た。
実施例228(方法AA2)
Figure 2012502112
(S)−3,7−ジ(ピリジン−3−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンの合成
(S)−7−ブロモ−3−クロロ−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミン(32mg,0.087mmol)、リン酸カリウム(55.6mg,0.262mmol)、Amphos(1.525mg,2.153μmol)および3−ピリジルボロン酸(32.2mg,0.262mmol)をジオキサン(0.6mL)および水(0.200mL)中、マイクロ波用ガラス反応容器に入れた。反応混合物を攪拌し、マイクロ波中、100℃で30分間加熱した。反応混合物を水(mL)で希釈し、EtOAc(2×5mL)で抽出した。有機抽出液を飽和NHCl(2×5mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させた。溶液をろ過し、真空下で濃縮して、粗製物を黄色固体として得た。粗製物をシリカゲルのプラグ上に吸着させ、シリカゲルクロマトグラフィー(DCM中0〜10%のMeOH)により精製して、(S)−3,7−ジ(ピリジン−3−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンを白色固体として得た。
実施例229(方法AA3)
Figure 2012502112
工程1
7−ブロモ−2,3−ジフルオロ−9H−キサンテン−9−オン(3.1g,9.97mmol)と2,2,2−トリフルオロエタノール(1.445mL,19.93mmol)のDMF(33mL)溶液に、水素化ナトリウム(0.598g,14.95mmol)を0℃で一部ずつ徐々に加えた。添加後、混合物を室温で一晩攪拌した。次いで、HO(100mL)を徐々に加え、混合物をEtOAc(1×100mL)で抽出した。有機層を回収して、MgSOで乾燥させ、濃縮した。次いで、残留物をヘキサン(1×100mL)で洗浄して、2.76gの7−ブロモ−2−フルオロ−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−9H−キサンテン−9−オンを淡黄色固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:390.9,392.9(M+1)。
工程2
7−ブロモ−2−フルオロ−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−9H−キサンテン−9−オン(2.00g,5.11mmol)のTHF(25mL)溶液に、ジエチルエーテル(3.41mL,10.23mmol)中3.0Mの臭化メチルマグネシウムを0℃で徐々に加えた。添加後、混合物を室温で一晩攪拌した。次いで、混合物を0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム(50mL)を徐々に加えた。次いで、混合物を室温で15分間攪拌した。次いで、有機層を回収して、水層をEtOAc(1×50mL)で抽出した。混合した有機抽出液をMgSOで乾燥させ、濃縮し、真空下で乾燥させて、7−ブロモ−2−フルオロ−9−メチレン−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−9H−キサンテンを褐色固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:388.9,390.9(M+1)。
工程3
ヨウ素(0.254mL,4.93mmol)のTHF(25mL)溶液にシアン酸銀(0.616mL,16.45mmol)を−20℃で加えた。添加後、混合物を−20℃で1時間攪拌した。次いで、7−ブロモ−2−フルオロ−9−メチレン−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−9H−キサンテン(1.600g,4.11mmol)のTHF(1.5mL)溶液を加え、混合物を0℃で2時間攪拌した。次いで、混合物をTHF(15mL)を用いてセライトでろ過した。次いで、ろ液にアンモニア(6.17mL,12.33mmol)(i−PrOH中2M)を滴加した。得られた混合物を室温で一晩攪拌した。次に、飽和Na(5mL)、次いで飽和NaHCO(5mL)を加えた。混合物を室温で5分間攪拌した。有機層を回収して、MgSOで乾燥させ、濃縮した。次いで、残留物をシリカゲルと混合し、固体混合物をISCO装置(固体充填剤、0%〜20%MeOH/DCM)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、7'−ブロモ−2'−フルオロ−3'−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンを淡黄色固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:446.9,448.9(M+1)。
工程4
7'−ブロモ−2'−フルオロ−3'−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(0.250g,0.559mmol)の1,2−ジメトキシエタン(2.5mL)溶液に、炭酸ナトリウム一水和物の結晶(0.070mL,1.677mmol)、5−ピリミジニルボロン酸(0.104g,0.839mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.052g,0.045mmol)およびHO(0.5mL)を室温で加えた。次いで、得られた混合物を90℃まで5時間加熱した。次いで、混合物を室温まで冷却し、EtOAc(5mL)を加えた。混合物を室温で1分間攪拌した。有機層を回収して、MgSOで乾燥させ、濃縮した。次いで、残留物をDMSO(2mL)中に溶解し、次いで、溶液混合物を、分取HPLC(0%〜100%のMeCN0.1%TFA/HO0.1%TFA)により精製して、MeCN0.1%TFA/HO0.1%TFA溶液中に所望の生成物を得た。次いで、溶液混合物を飽和NaHCOで中和し、真空下でMeCNを除去した。次いで、飽和NaHCO(2mL)を加え、混合物をEtOAc(2×15mL)で抽出した。混合した有機抽出液をMgSOで乾燥させ、濃縮し、真空下で乾燥させて、上に図示した生成物を無色固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:447(M+1)。
実施例230(方法AA4)
Figure 2012502112
(S)−2−(2−アミノ−2'−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イルオキシ)ベンゾニトリルの合成
工程1
(R)−2−アミノ−2'−ブロモ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−オール(210mg,0.605mmol)、炭酸セシウム(237mg,0.726mmol)およびDMF(4033μL)をバイアルに入れた。混合物を15分間攪拌し、次いで、2−フルオロベンゾニトリル(81μL,0.665mmol)を加えた。混合物を85℃で一晩加熱した。反応物を水およびEtOAcで希釈した。水層をEtOAc(2×)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を、40−g Redi−Sepカラムでのクロマトグラフィーに供し、DCM中0〜100%のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1)混合物で溶出した。こうして単離された生成物は純粋ではなかったため、この物質を40−g Redi−Sepカラムでのクロマトグラフィーに再び供し、今度は0〜100%のEtOAc/ヘキサンで溶出した。これにより、HPLCによる純度が94%の(R)−2−(2−アミノ−2'−ブロモ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イルオキシ)ベンゾニトリルが得られた。これはDCM/ヘキサンの蒸発後、黄色固体であった。
工程2
(R)−2−(2−アミノ−2'−ブロモ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イルオキシ)ベンゾニトリル(75mg,0.167mmol)、ピリジン−3−イルボロン酸(51.4mg,0.418mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(9.67mg,8.37μmol)、THF(837μL)および炭酸カリウム(418μL,0.837mmol)(2.0M水溶液として)をバイアルに入れた。バイアルを密閉して、振とう器中、100℃まで一晩加熱した。混合物をEtOAcで希釈し、層を分離した。水層をEtOAc(2×)で抽出した。混合した有機抽出液を蒸発させ、残留物を25−g SNAPカラムでのクロマトグラフィーに供し、DCM中0〜80%のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1)混合物で溶出して、(S)−2−(2−アミノ−2'−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イルオキシ)ベンゾニトリルを淡黄色固体として得た。
実施例231(方法AA5)
Figure 2012502112
(S)−3−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−7−(ピリミジン−5−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンの合成
工程1
(S)−3−ブロモ−7−ヨード−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミン(2.000g,4.37mmol)、pd(ph3p)4(0.504g,0.437mmol)、ピリミジン−5−イルボロン酸(0.568g,4.58mmol)およびTHF(21.83mL,4.37mmol)を密閉可能なチューブに入れた。混合物をArでフラッシュし、次いで、炭酸カリウム(1.5M)(5.82mL,8.73mmol)溶液を加えた。反応物を110℃で2時間加熱した後、水50mLで希釈し、酢酸エチル50mLを含む分液漏斗に注加した。層を分離し、水層を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。次いで、水層をDCM(3×100mL)で抽出した。混合した有機層を鹹水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮して、褐色の油状物質を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(Redi−Sepプレパックシリカゲルカラム(80g)、0.1%水酸化アンモニウムを含む塩化メチレン中0〜10%のメタノール)により精製して、(S)−3−ブロモ−7−(ピリミジン−5−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンを淡黄色の泡状物質として得た。
工程2
(S)−3−ブロモ−7−(ピリミジン−5−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミン(75mg,0.183mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(21.13mg,0.018mmol)、ヨウ化銅(3.48mg,0.018mmol)、THF(366μL,0.183mmol)およびDMF(366μL,0.183mmol)を反応バイアル中で混合した。混合物にジイソプロピルアミン(512μL,3.66mmol)、次いでエチニルシクロプロパン(60.4mg,0.914mmol)を加えた。反応バイアルを密閉して、110℃で1.5時間加熱した。反応物を室温まで冷却させた後、水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL)を含む分液漏斗に注加した。層を分離し、水層を酢酸エチル(1×25mL)で抽出した。混合した有機層を水、次いで鹹水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮して、褐色の泡状物質を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(Redi−Sepプレパックシリカゲルカラム(12g)、0.1%水酸化アンモニウムを含む塩化メチレン中0〜10%のメタノール)により精製して、(S)−3−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−7−(ピリミジン−5−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンを橙色固体として得た。
実施例232(方法AA6)
Figure 2012502112
(S)−3−(3,3−ジメチルブチル)−7−(ピリジン−3−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンの合成
工程1
(S)−3−ブロモ−7−ヨード−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミン(600mg,1.310mmol)、Pd(PPh(151mg,0.131mmol)、ピリジン−3−イルボロン酸(161mg,1.310mmol)およびTHF(6550μL,1.310mmol)を密閉可能なチューブに入れた。混合物をArで2分間パージし、次いで、炭酸カリウム(1747μL,2.62mmol)溶液を加えた。チューブを密閉して、110℃で2時間加熱した。反応物を水50mLで希釈し、酢酸エチル50mLを含む分液漏斗に注加した。層を分離し、水層を酢酸エチル(4×50mL)で抽出した。混合した有機層を鹹水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮して、褐色の油状物質を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(Redi−Sepプレパックシリカゲルカラム(40g)、0.1%水酸化アンモニウムを含む塩化メチレン中0〜10%のメタノール)により精製して、(S)−3−ブロモ−7−(ピリジン−3−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンを淡黄色の泡状物質として得た。
工程2
(S)−3−ブロモ−7−(ピリジン−3−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミン(250mg,0.611mmol)、Pd(PPh(70.6mg,0.061mmol)、ヨウ化銅(i)(23.27mg,0.122mmol)およびDMF(4073μL,0.611mmol)を密閉可能なチューブ内で混合した。(201mg,2.444mmol)およびジイソプロピルアミン(4353μL,30.5mmol)を加え、アルゴンでフラッシュし、密閉して、90℃で一晩加熱した。反応物を水(25mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL)を含む分液漏斗に注加した。層を分離し、水層を酢酸エチル(1×100mL)で抽出した。混合した有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮して、褐色の泡状物質を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(Redi−Sepプレパックシリカゲルカラム(12g)、0.1%水酸化アンモニウムを含む塩化メチレン中0〜10%のメタノール)で精製して、(S)−3−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−7−(ピリジン−3−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンを褐色固体として得た。
工程3
(S)−3−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−7−(ピリジン−3−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミン(60mg,0.146mmol)の5mLメタノール溶液にPd/C(5%)(156mg,1.462mmol)を加えた。混合物を水素ガス雰囲気下で20時間維持した後、セライトプラグでろ過して、メタノールで十分に洗浄した。ろ液を濃縮し、得られた残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(12g,0.1%水酸化アンモニウムを含む塩化メチレン中0〜10%のメタノール)により精製して、(S)−3−(3,3−ジメチルブチル)−7−(ピリジン−3−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンを白色固体として得た。
実施例233(方法AA7)
Figure 2012502112
(S)−2−アミノ−7'−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−オール(106mg,0.308mmol)およびTFA(1540μL)をバイアルに入れ、橙色の溶液を得た。バイアルを氷浴中に15分間浸し、n−ブロモスクシンイミド(54.8mg,0.308mmol)を一度に加えた。混合物を1時間攪拌し、次いで、これをメタノールで希釈し、減圧下で蒸発させた。残留物をメタノール中に溶解し、2−g SCX−2酸性カラム上に負荷した。最初にカラムをメタノールで溶出して不純物を除去し、次にメタノール中2Mのアンモニアで生成物を溶出した。ろ液を真空下で蒸発させて、褐色の油状物質を得た。この油状物質を40−gHP(高性能)Redi−Sepカラムでのクロマトグラフィーに供し、DCM中0〜100%のDCM/MeOH/DCM(90:10:1)混合物で溶出して、表題化合物を黄色固体として得た。
実施例234(方法AA8)
Figure 2012502112
(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−p−トリル−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンの合成
工程1
(S)−2'−アミノ−3−ブロモ−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オール(282mg,0.809mmol)、p−トリルボロン酸(220mg,1.618mmol)、炭酸カリウム(559mg,4.04mmol)、Pd(PPh(46.7mg,0.040mmol)をバイアルに入れた。バイアルをAr(g)でフラッシュし、次いで、ジオキサン(4044μL)および水(2mL)を順に加えた。バイアルを密閉して、80℃の油浴中に置いた。50分間の攪拌後、混合物を鹹水と10%のiPrOH/EtOAcの間で分配した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を、80−g Redi−Sepカラムでのクロマトグラフィーに供し、DCM中0〜80%のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1)混合物で溶出して、(S)−2'−アミノ−3−p−トリル−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オール(259.36mg,0.722mmol,収率89%)を橙色固体として得た。
工程2
(S)−2'−アミノ−3−p−トリル−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オール(259.36mg,0.722mmol)をDCM(7217μL)中、25mLのフラスコに入れて、透明な橙色の溶液を得た。トリエチルアミン(201μL,1.443mmol)および1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−(トリフルオロメチルスルホニル)メタンスルホンアミド(271mg,0.758mmol)を順に加えた。混合物を4時間攪拌した後、DCMを用いて25−gシリカゲル充填カラム上に直接負荷した。このカラムを、予め平衡化した40−g Redi−Sepカラム上に溶出し、0〜5%MeOH/DCMを用いて、(S)−2'−アミノ−3−p−トリル−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−イルトリフルオロメタンスルホナート(317.34mg,0.646mmol,収率89%)をクリーム色固体として得た。
工程3
(S)−2'−アミノ−3−p−トリル−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−イルトリフルオロメタンスルホナート(45.0mg,0.092mmol)、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(38.7mg,0.275mmol)、炭酸カリウム(229μL,0.458mmol)およびPd(PPh(5.29mg,4.58μmol)をバイアルに入れた。バイアルをAr(g)でフラッシュし、次いで、ジオキサン(458μL)(実際量1mLとして)および水(0.5mL)を順に加えた。バイアルを密閉して、80℃の油浴中に2時間置いた。混合物をEtOAcで希釈して、鹹水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して、蒸発させた。残留物を、0〜5%MeOH/DCMを用いた12−g Redi−Sepカラムでのクロマトグラフィーに供し、(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−p−トリル−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミン(29.53mg,0.067mmol,収率73.6%)を黄褐色固体として得た。
実施例235(方法AA9)
Figure 2012502112
(S)−3−(2,2−ジメチルモルホリノ)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンの合成
工程1
(S)−3−ブロモ−7−ヨード−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミン(302.9mg,0.661mmol)、2−フルオロ−3−ピリジンボロン酸(102mg,0.727mmol)、炭酸カリウム(457mg,3.31mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(38.2mg,0.033mmol)をバイアルに入れた。バイアルをAr(g)でフラッシュし、次いで、ジオキサン(3306μL)および水(1.7mL)を順に加えた。バイアルを密閉して、75℃の油浴中に2時間置いた。混合物をEtOAc(15mL)および鹹水(15mL)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(2×15mL)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を、40−g Redi−SepカラムでのクロマトグラフィーによりDCM中0〜60%のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1)混合物で溶出して、(S)−3−ブロモ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンをオフホワイトの固体として得た。
工程2
(S)−3−ブロモ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミン(110mg,0.257mmol)、DavePhos(12.16mg,0.031mmol)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(11.79mg,0.013mmol)をバイアルに入れた。容器をAr(g)でフラッシュし、次いで、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(772μL,0.772mmol)(THF中1.0M溶液)および2,2−ジメチルモルホリン(61.8μL,0.515mmol)を順に加えた。バイアルを密閉して、75℃の油浴中に2時間置いた。混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)および水(10mL)で希釈した。混合物をDCM(3×20mL)で抽出し、暗色の油状固体を残した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を、DCM中0〜70%のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1)混合物を用いた24−g Redi−Sep Goldカラムでのクロマトグラフィーに供して、(S)−3−(2,2−ジメチルモルホリノ)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンを黄色固体として得た。
実施例236(方法AA10)
Figure 2012502112
N−((4S)−2−アミノ−7'−メトキシスピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミドの合成
工程1
(R)−2'−ブロモ−7'−メトキシ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(1.248g,3.46mmol)、アジ化ナトリウム(0.684g,10.52mmol)、L−アスコルビン酸ナトリウム塩(0.057g,0.288mmol)、ヨウ化銅(I)(0.131g,0.688mmol)および(1R,2R)−N1,N2−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.116mL,0.736mmol)をEtOH(6.0mL)および水(2.6mL)中、5mLのSmith Synthesizerバイアルに入れ、反応物をマイクロ波中、100℃まで35分間加熱した。反応用バイアルを室温まで冷却し、ロータリーエバポレーターで濃縮し、得られた残留物を酢酸エチル(125mL)、水(50mL)中に溶解し、有機層を分離した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(40G ISCOシリカゲルカートリッジを使用)により精製し、ヘキサン/酢酸エチル勾配を用いて溶出した。画分を混合し、濃縮して、(S)−2'−アジド−7'−メトキシ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンを帯黄色固体として得た。MS(ESI 陽イオン)m/z:324(M+1)。
工程2
(S)−2'−アジド−7'−メトキシ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(1.162g,3.59mmol)のジクロロメタン(25mL)溶液を、室温でピリジン(0.775mL,9.50mmol)、次いで無水トリフルオロ酢酸(0.9mL,6.43mmol)で処理した。反応物を2時間攪拌し、その間、微量の未反応の出発物質と共に所望の生成物の形成が検出された(M+H〜420)。反応物をさらに6時間攪拌し、DCM(75mL)、水(20mL)で希釈し、有機層を分離した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、(S)−N−(2'−アジド−7'−メトキシ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミドを帯黄色固体として得た。MS(ESI 陽イオン)m/z:420(M+1)。
工程3
(S)−N−(2'−アジド−7'−メトキシ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(0.410g,0.978mmol)のエタノール(12mL)およびTHF(8mL)溶液を、水酸化パラジウム、炭素上20wt%pd(無水ベース)(含水品、Degussa タイプE101NE/W)(0.136g,0.978mmol)と共に、大気圧および室温で水素下、2時間攪拌した。触媒をセライトパッドでのろ過により除去し、エタノール(15mL)で洗浄した。混合したろ液を濃縮して、粗生成物(104584−37−2)を得た。生成物(S)−N−(2'−アミノ−7'−メトキシ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミドをオフホワイトの固体として得た。MS(ESI 陽イオン)m/z:394(M+1)。
工程4
(S)−N−(2'−アミノ−7'−メトキシ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(0.058g,0.147mmol)、5−クロロピリジン−2−カルボン酸(0.030g,0.190mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−カルボジイミド塩酸(0.045g,0.235mmol)のDCM(4mL)およびDMF(0.25mL)溶液を含む25mLのRBFを、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール(0.014g,0.104mmol)で処理し、室温で1.5時間攪拌した。反応物をDCM(50mL)および水(15mL)で希釈した。DCM層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮乾固し、(S)−5−クロロ−N−(2'−メトキシ−2−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イル)ピコリンアミドを茶色固体として得た。MS(ESI 陽イオン)m/z:533(M+1)。
工程5
(S)−5−クロロ−N−(2'−メトキシ−2−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イル)ピコリンアミド(0.054g,0.101mmol)のメタノール(3.5mL)溶液を無水炭酸カリウム(0.045g,0.326mmol)で処理し、室温で30分間攪拌した。触媒をろ過により除去し、ろ液を濃縮して、粗生成物を帯黄色のガム状固体として得た。粗生成物を分取HPLC[10〜90%のMeCN(0.1%TFA)/HO(0.1%TFA)勾配]により精製して、純生成物を得、これをメタノール(5mL)中に溶解し、溶液をPolymer Lab−HCOマクロ孔質樹脂カートリッジを通過させて中和し、ろ液を濃縮して、N−((4S)−2−アミノ−7'−メトキシスピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミドをオフホワイトの固体として得た。MS(ESI 陽イオン)m/z:437(M+1)。
実施例237(方法AA11)
Figure 2012502112
R)−2'−(2,2−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成
工程1:
(R)−2'−ブロモ−7'−ヨード−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(3.3g,7.22mmol)、ピリミジン−5−イルボロン酸(1.163g,9.39mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.834g,0.722mmol)を100mLのRBFに入れた。これにDME(51.6mL)、次いで炭酸ナトリウム(10.83mL,21.66mmol)(2M溶液)を加え、混合物を70℃で24時間加熱した。混合物を水および酢酸エチルで希釈し、ろ過して、有機層を分離し、濃縮した。粗製物を、80g RediSepカラムでのFCによりDCM中5〜70%のDCM/MeOH/NH4OH勾配を用いて精製し、(S)−2'−ブロモ−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン)を得た。
工程2
(S)−2'−ブロモ−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(700mg,1.711mmol)、2−(2,2−ジメチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(652mg,2.74mmol)(ビス−ピナコールボランを多量に含有する二重結合位置異性体の1.5:1混合物、多い方を示す)を15mLの再密閉可能なバイアルに入れた。炭酸カリウム(709mg,5.13mmol)およびAmPhos(60.6mg,0.086mmol)、1,4−ジオキサン(9978μL)および水(1425μL)を加え、バイアルを密閉して、マイクロ波反応器中、100℃で1時間加熱した。混合物を酢酸エチルで希釈し、セライトでろ過し、濃縮して、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中20〜60%のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1)勾配)で精製し、(R)−2'−(6,6−ジメチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンと(R)−2'−(2,2−ジメチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの1:1混合物450mg(収率60%)を得た。
工程3
(R)−2'−(2,2−ジメチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(55mg,0.125mmol)のMeOH(2mL)溶液に炭素上パラジウム(66.4mg,0.062mmol)を加え、混合物を50℃(1気圧の水素ガス)で30分間水素化した。さらに20mgのPd/Cを加え、水素化を50℃で1.5時間続けた。混合物をセライトのプラグでろ過し、シリカゲルクロマトグラフィー(DCM中10〜80%のDCM/MeOH/NH4OH)で精製して、(R)−2'−(2,2−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンを得た。
実施例238(方法AA12)
Figure 2012502112
(S)−7−((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)−3−(ネオペンチルオキシ)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンの合成
工程1
密閉チューブ内の(S)−2'−アミノ−7−ブロモ−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−3−オール(390mg,1.120mmol)のDMF(4481μL,1.120mmol)溶液に炭酸セシウム(912mg,2.80mmol)を加えた。1分間の攪拌後、ヨウ化ネオペンチル(223μL,1.680mmol)を加え、反応容器を密閉して、100℃で2.5時間加熱した。過アルキル化を防ぐために反応物を室温まで冷却した。反応物を水(25mL)および10mLの酢酸エチルで希釈し、30分間攪拌した後、酢酸エチル(100mL)と水(250mL)を含む分液漏斗に注加した。層を分離し、水層を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。次いで、水層をDCM(3×50mL)で抽出した。有機層をそれぞれ水、次いで鹹水で洗浄し、ここで、有機層をすべて混合して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮して、褐色の泡状物質を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(Redi−Sepプレパックシリカゲルカラム(40g)、0.1%水酸化アンモニウムを含む塩化メチレン中0〜10%のメタノール)により精製して、(S)−7−ブロモ−3−(ネオペンチルオキシ)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンを黄色固体として得た。
工程2
(S)−7−ブロモ−3−(ネオペンチルオキシ)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミン(75mg,0.179mmol)、ヨウ化銅(3.38mg,0.018mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(20.53mg,0.018mmol)を密閉可能なチューブに入れた。この混合物に、DMF(355μL,0.178mmol)、ジイソプロピルアミン(498μL,3.55mmol)およびトリメチル((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)シラン(90mg,0.533mmol)を加えた。チューブをアルゴンでフラッシュし、密閉して、90℃まで12時間加熱した。反応物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL)を含む分液漏斗に注加した。層を分離し、水層を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。混合した有機層を水、次いで鹹水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮して、褐色の油状物質を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(Redi−Sepプレパックシリカゲルカラム(12g)、0.1%水酸化アンモニウムを含む塩化メチレン中0〜10%のメタノール)により精製して、(S)−7−((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)−3−(ネオペンチルオキシ)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンを黄色固体として得た。
実施例239(方法AA13)
Figure 2012502112
(R)−7−(ネオペンチルオキシ)−3−(ピリジン−3−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンの合成
工程1
(R)−2'−アミノ−3−ブロモ−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オール(12.10g,34.8mmol)およびDMF(99mL,34.8mmol)を350mLの密閉可能なフラスコに入れた。この溶液に炭酸セシウム(28.3g,87mmol)を加えた。得られた褐色スラリーを室温で3分間攪拌した後、ヨウ化ネオペンチル(9.21mL,69.5mmol)を一度に加えた。反応容器を密閉して、100℃で加熱した。4時間の加熱後、さらに1mLのヨウ化ネオペンチルを加えて、100℃での加熱をさらに1時間続け、ここで、反応物を室温まで冷却させた。反応物を酢酸エチル(500mL)で希釈し、水(2000mL)に注加した後、酢酸エチル(500mL)を含む分液漏斗に移した。層を分離し、水層を酢酸エチル(3×500mL)で抽出した。混合した有機層を水、次いで鹹水で洗浄した。水層を上記鹹水洗浄物と混合し、次いで、DCM(2×500mL)で抽出した。有機層を水、次いで鹹水で洗浄した。有機層をすべて混合して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮して、褐色の泡状物質を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(Redi−Sepプレパックシリカゲルカラム(330g)、0.1%水酸化アンモニウムを含む塩化メチレン中0〜10%のメタノール)により精製して、(R)−3−ブロモ−7−(ネオペンチルオキシ)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンを淡黄色固体として得た。
工程2
(R)−3−ブロモ−7−(ネオペンチルオキシ)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミン(9.15g,21.88mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(2.53g,2.188mmol)および3−ピリジルボロン酸(6.72g,54.7mmol)を混合した。THF(146mL,21.88mmol)、次いで炭酸カリウム(1.5M)(58.3mL,88mmol)を添加した。反応チューブをアルゴンでフラッシュし、密閉して、110℃で2.5時間加熱した。反応物を室温まで冷却させた後、酢酸エチル(500mL)を含む分液漏斗に注加した。水(1000mL)を加え、層を分離し、水層を酢酸エチル(3×500mL)で抽出した。混合した有機層を鹹水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮して、褐色の泡状物質を得た。この泡状物質をシリカゲルクロマトグラフィー(Redi−Sepプレパックシリカゲルカラム(330g)、0.1%水酸化アンモニウムを含む塩化メチレン中0〜10%のメタノール)により精製して、(R)−7−(ネオペンチルオキシ)−3−(ピリジン−3−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンを淡黄色固体として得た。
実施例240(方法AA14)
Figure 2012502112
(S)−4'−フルオロ−2'−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成
工程1
(S)−2−アミノ−7'−ブロモ−4'−フルオロ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−オール(629mg,1.723mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(199mg,0.172mmol)およびピリミジン−5−イルボロン酸(320mg,2.58mmol)を25mLのRBFに入れた。DMF(8613μL)および炭酸ナトリウム(2M溶液)(2584μL,5.17mmol)を加え、混合物を85℃で2.5時間攪拌した。混合物を室温まで冷却し、水(〜5mL)を加え、攪拌を10分間続けた。沈殿物をろ過して取り出し、水(3×5mL)、i−PrOH/水(1:1)で洗浄して脱色し、真空下で乾燥させて、(S)−2−アミノ−4'−フルオロ−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−オールを黄色固体として得た。
工程2
(S)−2−アミノ−4'−フルオロ−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−オール(61.0mg,0.167mmol)、炭酸セシウム(82mg,0.251mmol)およびDMF(670μL)をバイアルに入れた。得られた混合物を10分間強く攪拌し、次いで、バイアルを大型の氷浴中に10分間置き、2−フルオロ−2−メチルプロピルトリフルオロメタンスルホナート(33.3μL,0.201mmol)を滴加した。5分後に氷浴を外し、混合物を室温で6時間攪拌した後、水(10mL)で希釈し、EtOAc(3×5mL)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を、12−g Redi−Sepカラムでのクロマトグラフィーに供し、DCM中5〜60%のDCM/MeOH/NH4OH(90:10:1)勾配で溶出して、(S)−4'−フルオロ−2'−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンをオフホワイトの固体として得た。
実施例241(方法AA16)
Figure 2012502112
(S)−2'−(2,2−ジメチルモルホリノ)−7'−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成
工程1
(S)−2−アミノ−2'−ブロモ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−オール(300mg,0.864mmol)(104780−26−0)、Pddba(39.6mg,0.043mmol)、2'−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−N,N−ジメチルビフェニル−2−アミン(40.8mg,0.104mmol)および2,2−ジメチルモルホリン(299mg,2.59mmol)を2〜5mLのマイクロ波用バイアルに入れた。混合物にアルゴンを被せ、LiHMDS(THF中1M)(4321μL,4.32mmol)を加え、バイアルを密閉して、マイクロ波反応器中、110℃で1時間加熱した。反応混合物に2mLの水およびEtOAcを加えて反応を停止させ、次いで、飽和NHClを加えた。有機層をセライトでろ過し、真空下で濃縮し、40g RediSepカラムでDCM中15〜80%のDCM/MeOH/NH4OHを用いて精製し、(R)−2−アミノ−2'−(2,2−ジメチルモルホリノ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−オールを得た。
工程2
(R)−2−アミノ−2'−(2,2−ジメチルモルホリノ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−オール(370mg,0.970mmol)のDCM(4850μL)溶液にトリエチルアミン(270μL,1.940mmol)および1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−(トリフルオロメチルスルホニル)メタンスルホンアミド(520mg,1.455mmol)を加えた。室温で60時間攪拌後、混合物を12g RediSepカラム上に直接負荷し、15〜60%のDCM/MeOH/NH4OHを用いて精製し、(R)−2−アミノ−2'−(2,2−ジメチルモルホリノ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イルトリフルオロメタンスルホナートを得た。
工程3
(R)−2−アミノ−2'−(2,2−ジメチルモルホリノ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イルトリフルオロメタンスルホナート(270mg,0.526mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(60.8mg,0.053mmol)、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(119mg,0.841mmol)、DMF(2629μL)および炭酸ナトリウム(2M溶液)(789μL,1.577mmol)を25mLのRBフラスコに入れた。混合物をアルゴン下で2時間、85℃で攪拌した。混合物を水(2mL)で希釈し、10mLのEtOAcで抽出した。有機層を水、鹹水で洗浄し、セライトのプラグを通過させ、濃縮した。暗色の残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中5〜70%のDCM/MeOH/NH4OH)により精製して、(S)−2'−(2,2−ジメチルモルホリノ)−7'−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンを得た。
実施例242(方法AA17)
Figure 2012502112
(S)−7−(シクロプロピルエチニル)−3−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンの合成
工程1
(S)−2'−アミノ−7−ブロモ−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−3−オール(750mg,2.154mmol)、DMF(8617μL,2.154mmol)および炭酸セシウム(2106mg,6.46mmol)をバイアルに入れた。混合物を0℃まで冷却し、2−フルオロ−2−メチルプロピルトリフルオロメタンスルホナート(966mg,4.31mmol)を加えた。反応物を氷浴から取り出し、室温で45分間攪拌した。反応物を水(250mL)で希釈し、酢酸エチル(250mL)を含む分液漏斗に注加した。層を分離し、水層を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。混合した有機層を水、次いで鹹水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮して、淡黄色固体を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(Redi−Sepプレパックシリカゲルカラム(40g)、0.1%水酸化アンモニウムを含む塩化メチレン中0〜10%のメタノール)により精製して、(S)−7−ブロモ−3−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンを淡黄色固体として得た。
工程2
(S)−7−ブロモ−3−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミン(75mg,0.178mmol)、ヨウ化銅(i)(3.38mg,0.018mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(20.53mg,0.018mmol)を密閉可能なチューブに入れた。DMF(355μL,0.178mmol)、ジイソプロピルアミン(498μL,3.55mmol)およびシクロプロピルアセチレン(75μL,0.888mmol)を加え、チューブをアルゴンでフラッシュし、密閉して、110℃まで2時間加熱したさらにヨウ化銅(3.38mg,0.018mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(20.53mg,0.018mmol)、ジイソプロピルアミン(498μL,3.55mmol)およびシクロプロピルアセチレン(75μL,0.888mmol)を加え、黒色の混合物を110℃で3時間加熱した。反応物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL)を含む分液漏斗に注加した。層を分離し、水層を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。混合した有機層を水、次いで鹹水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮して、褐色の油状物質を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(Redi−Sepプレパックシリカゲルカラム(12g)、0.1%水酸化アンモニウムを含む塩化メチレン中0〜10%のメタノール)により精製して、(S)−7−(シクロプロピルエチニル)−3−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンを黄褐色固体として得た。
実施例243(方法AA18)
Figure 2012502112
(S)−4'−フルオロ−7'−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2'−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成
工程1
炭酸ナトリウム(2M,2mL)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.237g,0.205mmol)、(S)−2−アミノ−7'−ブロモ−4'−フルオロ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−オール(0.75g,2.054mmol)および2−フルオロ−3−ピリジンボロン酸(0.579g,4.11mmol)およびDMF(5mL)をRBFに入れた。溶液を85℃で一晩加熱した。溶液を水(25mL)で希釈し、ろ過した。固体をメタノールで粉砕し、真空下で乾燥させて、(S)−2−アミノ−4'−フルオロ−7'−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−オールを黄褐色固体として得た。
工程2
(S)−2−アミノ−4'−フルオロ−7'−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−オール(300mg,0.787mmol)、TEA(0.219mL,1.573mmol)、DCM(5mL)および1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−(トリフルオロメチルスルホニル)メタンスルホンアミド(337mg,0.944mmol)をフラスコに入れた。溶液を室温で一晩攪拌した。溶液をシリカカラム上に直接負荷した。生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(RediSep 12gカラム)によりDCM中5〜25%の90/10/1(DCM/MeOH/アンモニア)を用いて精製し、(S)−2−アミノ−5'−フルオロ−2'−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イルトリフルオロメタンスルホナートを黄色固体として得た。
工程3
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(29.3mg,0.025mmol)、2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(106mg,0.506mmol)、(S)−2−アミノ−5'−フルオロ−2'−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イルトリフルオロメタンスルホナート(130mg,0.253mmol)、炭酸ナトリウム(飽和)(0.253mL,1.266mmol)およびDMF(2mL)をフラスコに入れた。溶液を85℃で18時間加熱した。生成物をGilson HPLC(20〜90%のMeCN/HO勾配溶出,0.1%TFA)により精製して、(S)−2'−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4'−フルオロ−7'−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンを得た。
工程4
(S)−2'−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4'−フルオロ−7'−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(30mg,0.067mmol)と炭素上パラジウム(7.14mg,0.067mmol)を10mLのMeOH中で混合し、水素雰囲気下で一晩攪拌した。溶液をろ過し、濃縮して、(S)−4'−フルオロ−7'−(2−フルオロピリジン−3−イル)−2'−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンを白色固体として得た。
実施例244(方法AA19)
Figure 2012502112
(S)−7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンの合成
工程1
(S)−2'−アミノ−3−ブロモ−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オール(380mg,1.091mmol)、炭酸カリウム(754mg,5.46mmol)、2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(688mg,3.27mmol)、pd(ph3p)4(126mg,0.109mmol)、DMF(5457μL)および水(2.5mL)をバイアルに加えた。バイアルを密閉して、80℃中に置いて一晩加熱した。混合物を水(35mL)で希釈し、EtOAc(3×15mL)で抽出した。混合した有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を、80−g Redi−SepカラムでのクロマトグラフィーによりDCM中0〜100%のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1)混合物で溶出して、(S)−2'−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オールを橙色固体として得た。
工程2
(S)−2'−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オール(211mg,0.601mmol)およびMeOH(7507μL)を25mLのフラスコに入れた。混合物を1分間超音波処理して、不透明な混合物を得た。炭素上パラジウム(63.9mg,0.060mmol)を加え、H(g)を混合物中で1分間泡立たせた。混合物をH(g)バルーン下で60分間さらに攪拌した。混合物をメタノールを用いてセライトでろ過した。ろ液を蒸発させ、残留物を、0〜100%のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1)混合物を用いた40−g Redi−Sepカラムでのクロマトグラフィーに供して、(S)−2'−アミノ−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オールをオフホワイトの固体として得た。
工程3
[反応物質]およびトリエチルアミン(194μL,1.392mmol)をDCM(2.5mL)中、25mLのRBFに入れて、不透明な混合物を得た。n−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(261mg,0.731mmol)を加えて、2時間攪拌した後、トリフリミド(50mg)をもう一部加えた。さらに2時間の攪拌後、混合物をDCM(20mL)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)で希釈した。層を分離し、水層をDCM(2×10mL)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を、0〜70%のMeOH/DCMを用いた40−g Redi−Sepカラムでのクロマトグラフィーに供して、(S)−2'−アミノ−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−イルトリフルオロメタンスルホナートを白色固体として得た。
工程4
(S)−2'−アミノ−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−イルトリフルオロメタンスルホナート(70.0mg,0.144mmol)、5−クロロ−2−フルオロフェニルボロン酸(75mg,0.433mmol)、炭酸カリウム(100mg,0.721mmol)およびPd(PPh(8.33mg,7.21μmol)をバイアルに入れた。バイアルをAr(g)でフラッシュし、次いで、ジオキサン(721μL)および水(0.3mL)を順に加えた。バイアルを密閉して、80℃中に1.5時間置いた。混合物を鹹水(20mL)で希釈し、EtOAc(2×15mL)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を、DCM中0〜60%のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1)混合物を用いた24−g Redi−Sep Goldカラムのクロマトグラフィーに供して、(S)−7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンを得た。
実施例245(方法AA20)
Figure 2012502112
(S)−2'−(2,2−ジメチルモルホリノ)−4'−フルオロ−7'−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン2,2,2−トリフルオロアセタートの合成
工程1
(S)−2−アミノ−7'−ブロモ−4'−フルオロ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−オール(629mg,1.723mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(199mg,0.172mmol)およびピリミジン−5−イルボロン酸(320mg,2.58mmol)を25mLのRBフラスコに入れた。DMF(8613μL)および炭酸ナトリウム(2M溶液)(2584μL,5.17mmol)を加え、混合物を85℃で2時間攪拌した。混合物を室温まで冷却し、水(〜5mL)を加え、10分間攪拌を続けた。沈殿物をろ過して取り出し、水(3×5mL)、i−PrOH/水(1:1)で洗浄して脱色し、真空下で乾燥させて、(S)−2−アミノ−4'−フルオロ−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−オールを黄色固体として得た。
工程2
(S)−2−アミノ−4'−フルオロ−7'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−オール(374mg,1.027mmol)のDCM(5133μL)溶液にトリエチルアミン(286μL,2.053mmol)および1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−(トリフルオロメチルスルホニル)メタンスルホンアミド(550mg,1.540mmol)を加え、混合物を室温で一晩攪拌した。さらなるN−フェニルトリフリミド(100mg)およびTEA(0.1mL)を加え、4時間攪拌を続けた。混合物を12g RediSepカラム上に直接負荷して、15〜60%のDCM/MeOH/NH4OHを用いて精製し、(S)−2−アミノ−5'−フルオロ−2'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イルトリフルオロメタンスルホナートを得た。
工程3
Pddba(7.39mg,8.07μmol)、ビフェニル−2−イルジ−tert−ブチルホスフィン(5.78mg,0.019mmol)を0.5〜2mLのマイクロ波用バイアルに入れた。固体にアルゴンを被せ、2,2−ジメチルモルホリン(55.8mg,0.484mmol)およびLiHMDS(THF中1M)(0.646mL,0.646mmol)を加え、バイアルを密閉して、マイクロ波反応器中、110℃で1時間加熱した。水1mLで混合物の反応を停止させ、EtOAcおよび飽和NHClで希釈した。有機層をセライトでろ過し、濃縮した。残留物をPrep HPLC(Gilson,0.1%TFA水溶液中15〜90%のMeCN)により精製して、(S)−2'−(2,2−ジメチルモルホリノ)−4'−フルオロ−7'−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン2,2,2−トリフルオロアセタートを得た。
実施例246(方法AA21)
Figure 2012502112
(S)−5−(2'−アミノ−3−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−イル)ニコチノニトリルの合成
工程1
(S)−2'−アミノ−3−ブロモ−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オール(0.250g,0.718mmol)、Pd(PPh(0.083g,0.072mmol)およびヨウ化銅(i)(0.014g,0.072mmol)をバイアルに入れ、THF1mL、次いでジイソプロピルアミン(1.535mL,10.77mmol)で処理した。溶液をアルゴンで脱気し、3,3−ジメチルブタ−1−イン(0.295g,3.59mmol)を加え、バイアルを80℃まで一晩加熱した。反応混合物をカラムクロマトグラフィーにより直接精製し、(S)−2'−アミノ−3−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オールを得た。
工程2
(S)−2'−アミノ−3−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オール(0.200g,0.572mmol)および炭酸カリウム(0.087g,0.630mmol)を入れたバイアルを、DMF2mLで処理し、15分間攪拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、n−フェニルトリフリミド(0.245g,0.630mmol)を加えた。1時間の攪拌後、反応混合物を水に注加し、EtOAcで抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濃縮した。カラムクロマトグラフィーでの粗残留物精製により、(S)−2'−アミノ−3−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−イルトリフルオロメタンスルホナート(0.183g,0.380mmol,収率66.4%)を得た。
工程3
5−シアノピリジン−3−イルボロン酸(0.030g,0.206mmol)、パラジウムテトラキス(10.80mg,9.35μmol)、炭酸カリウム(0.129g,0.935mmol)および(S)−2'−アミノ−3−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−イルトリフルオロメタンスルホナート(0.090g,0.187mmol)を入れたバイアルを、1mLのジオキサン、次いで0.4mLの水で処理した。バイアルをアルゴンでフラッシュし、80℃まで4時間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、MgSOで乾燥させた。次いで、有機物を濃縮し、粗残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、(S)−5−(2'−アミノ−3−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−イル)ニコチノニトリルを得た。
実施例247(方法AA22)
Figure 2012502112
(R)−7'−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3'−フルオロ−2'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンの合成
工程1
2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(276mg,1.315mmol)、(S)−2−アミノ−7'−ブロモ−3'−フルオロ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−オール(300mg,0.822mmol)、リン酸カリウム(523mg,2.465mmol)およびClPdビス(ジ−tert−ブチル(フェニル)ホスフィン)(15.28mg,0.025mmol)のジオキサン/水(2:1)3mL中混合物を、110℃のマイクロ波で30分間加熱した。反応混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCMからDCM/MeOH(100:1から100:6))により精製して、(R)−2−アミノ−7'−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3'−フルオロ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−オールを白色固体として得た。
工程2
(R)−2−アミノ−7'−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3'−フルオロ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−オール(150mg,0.407mmol)およびn−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(218mg,0.611mmol)の乾燥DCM15mL懸濁液にTEA(142μL,1.018mmol)を加えた。室温で一晩攪拌後、溶液を蒸発乾固し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCMからDCM/EA(4:1から3:1から2:1から1:1))により精製して、(R)−2−アミノ−2'−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−6'−フルオロ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イルトリフルオロメタンスルホナートを白色固体として得た。
工程3
5−(トリブチルスタンニル)ピリミジン(73.8mg,0.200mmol)、AmPhos(4.24mg,5.99μmol)および(R)−2−アミノ−2'−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−6'−フルオロ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イルトリフルオロメタンスルホナート(50mg,0.100mmol)のDMF0.3mL混合物を、130℃で1時間加熱した。冷却および高真空下での溶媒蒸発の後、混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCMからDCM/EA(1:1から1:2)から純EA〜EA/MeOH(100:5から100:10))により精製して、(R)−7'−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3'−フルオロ−2'−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンをオフホワイトの固体として得た。
実施例248(方法AA23)
Figure 2012502112
(S)−4−(2'−アミノ−7−フェニル−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−3−イル)−2−メチルブタ−3−イン−2−オールの合成
工程1
(S)−2'−アミノ−3−ブロモ−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オール(1.012g,2.91mmol)、ヨウ化銅(i)(0.055g,0.291mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.034g,0.029mmol)を25mLのフラスコに入れた。バイアルをAr(g)でフラッシュし、次いで、セプタムを取り付けた。DMF(5.81mL)、ジイソプロピルアミン(6.11mL,43.6mmol)および2−メチルブタ−3−イン−2−オール(1.137mL,11.63mmol)を順に加え、透明な褐色固体を得た。還流冷却器を取り付けて、フラスコを75℃の油浴中に4時間置いた。混合物を水(35mL)で希釈し、DCM(4×20mL)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。相当量のDMFを含む残留物を、メタノールを用いて10−g SCX−2カラム上に負荷した。カラムをメタノールで溶出して不純物を除去し、次いで、メタノール中2Mのアンモニアで生成物を溶出した。ろ液を蒸発させ、残留物を80−g Redi−Sepカラムでのクロマトグラフィーに供し、0〜10%のMeOH/DCMで溶出して、(S)−2'−アミノ−3−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オールを得た。
工程2
(S)−2'−アミノ−3−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オール(111mg,0.316mmol)、炭酸セシウム(113mg,0.348mmol)およびDMF(1580μL)を10mLのナシフラスコに入れた。得られた混合物を5分間攪拌し、次いで、氷浴中に5分間置いた。1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−(トリフルオロメチルスルホニル)メタンスルホンアミド(124mg,0.348mmol)を加え、氷浴を外して、攪拌を1時間続けた。エマルションを破壊するために鹹水を少量加えて、混合物を水(15mL)とEtOAc(15mL)の間で分配した。層を分離し、水層をEtOAc(15mL)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を12−g Redi−Sepカラムでのクロマトグラフィーに供し、0〜6%のMeOH/DCMで溶出して、(S)−2'−アミノ−3−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−イルトリフルオロメタンスルホナートをフェザーホワイト(feathery−white)の固体として得た。
工程3
(S)−2'−アミノ−3−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−イルトリフルオロメタンスルホナート(72.4mg,0.150mmol)、フェニルボロン酸(54.8mg,0.449mmol)、炭酸カリウム(103mg,0.748mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(8.64mg,7.48μmol)を0.5〜2mLのバイアルに入れた。バイアルをAr(g)でパージし、次いで、ジオキサン(748μL)および水(0.37mL)を順に加えた。バイアルを密閉して、90℃の油浴中に1時間置いた。混合物を水(15mL)で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を40−g Redi−Sepカラムでのクロマトグラフィーに供し、0〜6%のMeOH/DCMで溶出して、(S)−4−(2'−アミノ−7−フェニル−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−3−イル)−2−メチルブタ−3−イン−2−オールを淡黄褐色固体として得た。
実施例249(方法AA24)
Figure 2012502112
THF(24mL)中の2'−ブロモ−7'−ヒドロキシスピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(845mg,2434μmol)、ピリミジン−5−イルボロン酸(754mg,6085μmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(281mg,243μmol)および炭酸カリウム(10.1mLの1.2M水溶液,12.1mmol)を150mLの圧力容器に入れた。容器を密閉して、100℃の油浴中に4時間置いた。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAc(50mL)と水(50mL)の間で分配した。水層をEtOAc(50mL)で抽出し、混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。粗製物をシリカゲルのクロマトグラフィー(DCM中30〜100%のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1)溶液で溶出)により精製して、2'−ヒドロキシ−7'−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミンをオフホワイトの固体として得た。
実施例250(方法AA25)
Figure 2012502112
(S)−7−(3−メトキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−3−p−トリル−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンの合成
工程1
(S)−2'−アミノ−3−ブロモ−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オール(282mg,0.809mmol)、p−トリルボロン酸(220mg,1.618mmol)、炭酸カリウム(559mg,4.04mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(46.7mg,0.040mmol)をバイアルに入れた。バイアルをAr(g)でフラッシュし、次いで、ジオキサン(4044μL)および水(2mL)を順に加えた。バイアルを密閉して、80℃の油浴中に1時間置いた。混合物を鹹水と10%のiPrOH/EtOAcの間で分配した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を80−g Redi−Sepカラムでのクロマトグラフィーに供し、DCM中0〜80%のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1)混合物で溶出して、(S)−2'−アミノ−3−p−トリル−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オールを橙色固体として得た。
工程2
DCM(7217μL)中、(S)−2'−アミノ−3−p−トリル−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オール(259.36mg,0.722mmol)を25mLのフラスコに入れ、透明な橙色溶液を得た。トリエチルアミン(201μL,1.443mmol)および1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−(トリフルオロメチルスルホニル)メタンスルホンアミド(271mg,0.758mmol)を順に加え、4時間攪拌した。反応混合物を、DCMを用いて25−gシリカゲル充填カラム上に直接負荷した。このカラムを、予め平衡化した40−g Redi−Sepカラム上に溶出し、0〜5%MeOH/DCMを用いて、(S)−2'−アミノ−3−p−トリル−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−イルトリフルオロメタンスルホナートをクリーム色固体として得た。
工程3
(S)−2'−アミノ−3−p−トリル−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−イルトリフルオロメタンスルホナート(209mg,0.426mmol)、ヨウ化銅(i)(8.11mg,0.043mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(49.2mg,0.043mmol)をバイアルに入れた。バイアルをAr(g)でフラッシュし、次いで、DMF(1704μL,0.426mmol)、ジイソプロピルアミン(1194μL,8.52mmol)および2−メチルブタ−3−イン−2−オール(208μL,2.130mmol)を順に加えた。バイアルを密閉して、70℃の油浴中に2時間置いた。混合物をEtOAc(15mL)で希釈し、水(10mL)で洗浄して、鹹水(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物をDCM/MeOH中に溶解し(すべて溶解するわけではない)、40−g Redi−Sepカラムでのクロマトグラフィーに供し、0〜8%のMeOH/DCMで溶出して(生成物は連続して出てきた)、(S)−4−(2'−アミノ−3−p−トリル−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−イル)−2−メチルブタ−3−イン−2−オールを淡黄色固体として得た。
工程4
(S)−4−(2'−アミノ−3−p−トリル−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−イル)−2−メチルブタ−3−イン−2−オール(134.5mg,0.316mmol)、MeOH(3161μL)およびメタンスルホン酸(103μL,1.581mmol)をバイアルに入れた。バイアルを密閉して、70℃の油浴中に4時間置いた。混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)に注加し、EtOAc(2×25mL)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を40−g Redi−Sepカラムでのクロマトグラフィーに供して、純粋でない物質を得、これをメタノール中に溶解し、逆相HPLC(0.1%TFAを含む10〜90%のCHCN/HO)により精製した。生成物を含む画分をメタノールを用いて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中で混合し、混合物をDCM(3×)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させて、(S)−7−(3−メトキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−3−p−トリル−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンを得た。
実施例251(方法AA26)
Figure 2012502112
(S)−3−(3−メトキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−7−(ピリジン−3−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンの合成
工程1
(S)−2'−アミノ−3−ブロモ−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オール(1.260g,3.62mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.418g,0.362mmol)、ヨウ化銅(i)(0.069g,0.362mmol)およびTHF(14.48mL,3.62mmol)およびDMF(14.48mL,3.62mmol)を密閉可能な反応チューブ内で混合した。ジイソプロピルアミン(10.14mL,72.4mmol)、次いで2−メチルブタ−3−イン−2−オール(1.768mL,18.10mmol)を加え、反応チューブをアルゴンでフラッシュした。密閉して、110℃で3時間加熱した。混合物を水(150mL)および10%のiPrOH/EtOAc(50mL)で希釈した。層を分離し、水層を10%のiPrOH/EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層を混合し、水(60mL)で洗浄し、鹹水(60mL)で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を100−g SNAPカラムでのクロマトグラフィーによりDCM中0〜100%のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1)混合物で溶出して、(S)−2'−アミノ−3−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オールを褐色固体として得た。
工程2
メタノール(17.73mL,437mmol)中、(S)−2'−アミノ−3−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オール(0.512g,1.457mmol)を容器に入れた。メタンスルホン酸(0.945mL,14.57mmol)を加え、バイアルを密閉して、55℃の油浴中に一晩置いた。炭酸カリウムを加えて酸を失活させ、混合物をDCMを用いてろ過した。ろ液を蒸発させ、残留物はMeOH/DCMに溶解したが、炭酸カリウムがまだ少量残った。残留物を50−g SNAPカラムでのクロマトグラフィーによりDCM中0〜100%のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1)混合物で溶出した。このようにして得られた物質を同一条件下で再びクロマトグラフィーに供し、(S)−2'−アミノ−3−(3−メトキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オールを淡黄色固体として得た。
工程3
炭酸セシウム(358mg,1.099mmol)および(S)−2'−アミノ−3−(3−メトキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オール(365.01mg,0.999mmol)をDMF(4995μL)中、15mLのRBFに入れた。得られた混合物を10分間攪拌し、次いで、フラスコを氷浴中に5分間浸した。n−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(393mg,1.099mmol)を一度に加えた。混合物を2分間攪拌し、次いで、氷浴を外して、攪拌を1時間続けた。混合物を水(およびエマルションを清澄化するための少量の鹹水)で希釈し、EtOAc(3×)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を、50−g SNAPカラムでのクロマトグラフィーによりDCM中0〜60%のDCM/MeOH(90:10)混合物で溶出した。得られた残留物を水(総量20mL)に溶解し、EtOAc(2×15mL)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させて、(S)−2'−アミノ−3−(3−メトキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−イルトリフルオロメタンスルホナートを得た。
工程4
(S)−2'−アミノ−3−(3−メトキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−イルトリフルオロメタンスルホナート(104mg,0.210mmol)、ピリジン−3−イルボロン酸(77mg,0.629mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(24.22mg,0.021mmol)をバイアルに入れた。バイアルをAr(g)でパージし、次いで、(1048μL)および炭酸カリウム(524μL,1.048mmol)(2.0M水溶液として)を順に加えた。バイアルに蓋をして、Biotage Initiatorマイクロ波反応器中、70℃で1.5時間加熱した。混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(2×10mL)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を、25−g SNAPカラムでのクロマトグラフィーによりDCM中0〜60%のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1)混合物で溶出して、(S)−3−(3−メトキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−7−(ピリジン−3−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンを得た。
実施例252(方法AA27)
Figure 2012502112
(S)−3−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−7−(ピラジン−2−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンの合成
工程1
(S)−2'−アミノ−3−ブロモ−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オール(.647g,1.858mmol)、DavePhos(0.088g,0.223mmol)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.085g,0.093mmol)をバイアルに入れた。容器をAr(g)でフラッシュし、次いで、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1.0M)(9.29mL,9.29mmol)およびモルホリン(0.486mL,5.58mmol)を順に加えた。バイアルを密閉して、70℃で1時間加熱し、ここで、混合物を水および飽和塩化アンモニウムで希釈した。混合物をDCM(3×30mL)で抽出した。水層を酢酸エチルおよび10%のiPrOH/EtOAcで抽出し、固体を有機層と共に採取した。別々の有機層を混合し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。物質をカラムクロマトグラフィー(RediSep 40g、0〜10%のMeOH:DCMw/1%NH4OHによる勾配溶出)により精製して、(S)−2'−アミノ−3−モルホリノ−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オールを橙色固体として得た。
工程2
炭酸セシウム(0.371g,1.138mmol)および(S)−2'−アミノ−3−モルホリノ−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オール(.336g,0.948mmol)をDMF(4.74mL)中、25mLのRBFに入れた。得られた混合物を10分間攪拌し、次いで、フラスコを氷浴中に5分間浸した。n−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(0.373g,1.043mmol)を一度に加え、反応物を室温まで一晩温めた。反応物を氷浴中で冷却し、炭酸セシウム150mgを加えた。反応物を10分間攪拌し、次いで、n−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミドを40mg加えて、反応物を1時間攪拌した。混合物を水で希釈し、EtOAc(乳化を促進するために少量の鹹水を加えた)で2回抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。物質をカラムクロマトグラフィー(RediSep 40g、0〜7%のMeOH:DCMw/1%NH4OHによる勾配溶出)により精製して、(S)−2'−アミノ−3−モルホリノ−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−イルトリフルオロメタンスルホナートをオフホワイトの固体として得た。
工程3
(S)−2'−アミノ−3−モルホリノ−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−イルトリフルオロメタンスルホナート(0.120g,0.247mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(2.85mg,2.467μmol)およびヨウ化銅(i)(4.70mg,0.025mmol)をバイアルに入れた。バイアルをAr(g)でフラッシュし、次いで、DMF(0.987mL)、ジイソプロピルアミン(0.692mL,4.93mmol)およびエチニルシクロプロパン(0.104mL,1.233mmol)を順に加えて、黄色の溶液を得た。バイアルを密閉して、70℃まで2時間加熱し、ここで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム8mgおよびシクロプロピルアセチレン0.1mLを加えて、反応物を100℃まで加熱し、2時間攪拌した。バイアルをAr(g)でパージし、次いで、DMF(1.039mL)および2−(トリブチルスタンニル)ピラジン(0.197mL,0.623mmol)を順に加えた。バイアルを密閉して、110℃まで1時間加熱した。混合物を2−g SCX−2カラム上に負荷し、メタノールで4回溶出して不純物を除去した。次いで、生成物をメタノール中2Mのアンモニアで溶出した。ろ液を蒸発させ、残留物をカラムクロマトグラフィー(RediSep 40g、0〜5%のMeOH:DCMによる勾配溶出)により精製して、(S)−3−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−7−(ピラジン−2−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンを白色固体として得た。
実施例253(方法AA30)
Figure 2012502112
(R)−2'−ブロモ−7'−(ネオペンチルオキシ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(0.1000g,0.240mmol)、Mo(CO)(0.063g,0.240mmol)、アセトキシ(2−(ジo−トリルホスフィノ)ベンジル)パラジウム(0.011g,0.012mmol)、炭酸ナトリウム(0.025g,0.240mmol)、シクロプロピルアミン(0.025mL,0.359mmol)および1,4−ジオキサン(0.443mL,5.03mmol)を入れた0.5〜2mLのマイクロ波用バイアルを密閉して、170℃まで30分間加熱した。混合物をEtOAcおよび水で希釈し、セライトでろ過した。セライトをEtOAcおよびMeOHで洗浄した。水相をEtOAcで3回抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗製物をシリカゲルクロマトグラフィー(2〜10%のMeOH−CHCl、次いで10%のMeOH−CHCl)により精製した。生成物を分取逆相HPLC:10〜55%のCH3CN(0.1%TFA)−水(0.1%TFA)により26分で再精製した。画分を混合し、固体NaCOで中和して、DCMで3回抽出した。有機層を濃縮して、(S)−2−アミノ−N−シクロプロピル−7'−(ネオペンチルオキシ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2'−カルボキサミドを得た。
実施例254(方法AA31)
Figure 2012502112
(S)−3−クロロ−7−(ピリジン−3−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミン(23mg,0.063mmol)のMeOH(2mL)溶液に10%炭素上Pd(10mg,0.073mmol)を加えた。混合物を1気圧のH下で24時間水素化した。ろ過および濃縮後、粗製物をシリカゲルのプラグ上に吸着させ、Redi−Sepプレパックシリカゲルカラム(12g)のクロマトグラフィーによりCH2Cl2中の無勾配%〜20%のMeOHで溶出して、(S)−7−(ピリジン−3−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンを白色固体として得た。
実施例255(方法AA32)
Figure 2012502112
(R)−3−(3−メトキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−7−(ピリダジン−4−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンの合成
工程1
(R)−2'−アミノ−3−ブロモ−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オール(2.259g,6.49mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.750g,0.649mmol)、ヨウ化銅(i)(0.124g,0.649mmol)およびTHF(26.0mL,6.49mmol)およびDMF(26.0mL,6.49mmol)を反応チューブ内で混合した。ジイソプロピルアミン(18.19mL,130mmol)、次いで2−メチルブタ−3−イン−2−オール(3.17mL,32.4mmol)を加え、反応チューブをアルゴンでフラッシュした。密閉して、85℃で3時間加熱した。混合物を水(100mL)で希釈し、DCM(1×100mL,2×50mL)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。得られた液体を25−g SCX−2カラム上に注ぎ、メタノールで溶出した。次いで、生成物をメタノール中2Mのアンモニアで溶出した。ろ液を蒸発させ、120−g Redi−SepカラムでのクロマトグラフィーによりDCM中0〜100%のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1)混合物で溶出して、(R)−2'−アミノ−3−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オールを黄褐色固体として得た。
工程2
メタノール(23.51mL,580mmol)中、(S)−2'−アミノ−3−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オール(0.679g,1.933mmol)を容器に入れた。メタンスルホン酸(0.627mL,9.66mmol)を加え、バイアルを密閉して、70℃の油浴中に5時間置いた。揮発性物質を蒸発させ、残留物をMeOH/DCM中のシリカゲルカートリッジ上に負荷した。カラムをDCM中30〜100%のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1)混合物で80−g Redi−Sepカラム上に溶出した。これは、カラムを少しの間詰まらせたので、最善の方法ではなかった。生成物を含む画分を蒸発させて、(S)−2'−アミノ−3−(3−メトキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オールをオフホワイトの固体として得た。
工程3
(R)−2'−アミノ−3−(3−メトキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オール(577.53mg,1.581mmol)、炭酸セシウム(566mg,1.739mmol)およびDMF(7903μL)を25mLのフラスコに入れた。得られた混合物を10分間攪拌し、次いで、バイアルを氷浴中に10分間浸した。ノナフルオロブタンスルホニルフルオリド(306μL,1.739mmol)を2分間にわたり滴加した。2時間攪拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)で混合物の反応を停止させた。混合物を水(15mL)とEtOAc(15mL)の間で分配した。層を分離し、水層をEtOAc(15mL)で抽出した。混合した有機層を鹹水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を、80−g Redi−SepカラムでのクロマトグラフィーによりDCM中0〜50%のDCM/MeOH(90:10)混合物で溶出して、(R)−2'−アミノ−3−(3−メトキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−イル1,1,2,2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタン−1−スルホナートを白色固体として得た。
工程4
(R)−2'−アミノ−3−(3−メトキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−イル1,1,2,2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタン−1−スルホナート(102mg,0.158mmol)、ヨウ化銅(i)(3.01mg,0.016mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(18.24mg,0.016mmol)および塩化リチウム(10.96mg,1.579mmol)をバイアルに入れた。バイアルをAr(g)でパージし、次いで、DMF(790μL)および4−(トリブチルスタンニル)ピリダジン(146μL,0.474mmol)を順に加えた。バイアルを密閉して、110℃の油浴中に4時間置いた。混合物を2−g SCX−2カラム上に負荷し、メタノールで4回溶出して不純物を除去した。次いで、生成物をメタノール中2Mのアンモニアで溶出した。ろ液を蒸発させ、残留物を40−g Redi−Sepカラムでのクロマトグラフィーに供し、0〜100%のEtOAc/ヘキサン、次いで0〜10%のMeOH/DCMで溶出した。得られた物質はまだ純粋ではなかったため、その物質をメタノール中に溶解し、逆相HPLC(0.1%TFAを含む15〜80%のCHCN/HO)により精製した。生成物を含む画分を、メタノールを用いて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中で混合し、DCM(3×)で抽出した。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させて、(R)−3−(3−メトキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−7−(ピリダジン−4−イル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−2'−アミンを白色固体として得た。
実施例256(方法AA33)
Figure 2012502112
工程1
(S)−2'−ブロモ−7'−ヨード−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−2−アミン(0.250g,0.547mmol)のTHF(4.5mL)溶液に、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(ii)(0.077g,0.109mmol)、1−エチニルシクロブタノール(0.079g,0.820mmol)、ヨウ化銅(i)(3.71μL,0.109mmol)およびジイソプロピルアミン(0.613mL,4.38mmol)を加えた。次いで、得られた混合物を室温で2時間攪拌した。EtOAc(7mL)を加え、混合物をろ過した。固体をEtOAc(1×5mL)で洗浄した。混合したろ液を濃縮した。残留物をシリカゲルと混合し、固体混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(固体充填剤、0%〜20%のMeOH/DCM)により精製して、アルキニル化生成物を褐色固体として得た。
工程2
(R)−1−((2−アミノ−2'−ブロモ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9'−キサンテン]−7'−イル)エチニル)シクロブタノール(0.290g,0.682mmol)のDME(5.5mL)溶液に、3−ピリジルボロン酸(0.084g,0.682mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(o)(0.063g,0.055mmol)、炭酸ナトリウム一水和物結晶(0.217g,2.046mmol)およびHO(1.0mL)を加えた。次いで、得られた混合物を90℃まで5時間加熱した。次いで、混合物を室温まで冷却し、EtOAc(10mL)を加えた。混合物を室温で2分間攪拌した。有機層を回収し、MgSO4で乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルと混合し、固体混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(固体充填剤、0%〜20%のMeOH/DCM)により精製して、図示した生成物を褐色固体として得た。
実施例257(方法AA34)
Figure 2012502112
(S)−4−(2'−アミノ−7−(シクロプロピルエチニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−3−イル)−2−メチルブタ−3−イン−2−オールの合成
工程1
(R)−2'−アミノ−3−ブロモ−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オール(2.259g,6.49mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.750g,0.649mmol)、ヨウ化銅(i)(0.124g,0.649mmol)およびTHF(26.0mL,6.49mmol)およびDMF(26.0mL,6.49mmol)を混合した。ジイソプロピルアミン(18.19mL,130mmol)、次いで2−メチルブタ−3−イン−2−オール(3.17mL,32.4mmol)を加え、反応チューブをアルゴンでフラッシュした。密閉して、85℃で3時間加熱した。混合物を水(100mL)で希釈し、DCM(1×100mL,2×50mL)で抽出した。(この生成物は部分的に水に可溶であり、EtOAcはその溶媒として適さないため、DCMを使用した)。混合した有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。得られた液体を25−g SCX−2カラム上に注ぎ、メタノールで溶出した。次いで、生成物をメタノール中2Mのアンモニアで溶出した。ろ液を蒸発させ、120−g Redi−SepカラムでのクロマトグラフィーによりDCM中0〜100%のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1)混合物で溶出して、(R)−2'−アミノ−3−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オールを黄褐色固体として得た。
工程2
(S)−2'−アミノ−3−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−オール(437.24mg,1.244mmol)、炭酸セシウム(446mg,1.369mmol)およびDMF(6222μL)を25mLのフラスコに入れた。得られた混合物を10分間攪拌し、次いで、バイアルを氷浴中に10分間浸した。ノナフルオロブタンスルホニルフルオリド(241μL,1.369mmol)1分間にわたり滴加した。混合物を3時間攪拌した後、水(20mL)および少量の鹹水で希釈した。この混合物をEtOAc(2×20mL)で抽出した。混合した有機抽出液を鹹水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を、80−g Redi−SepカラムでのクロマトグラフィーによりDCM中0〜60%のDCM/MeOH(90:10)混合物で溶出して、(S)−2'−アミノ−3−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−イル1,1,2,2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタン−1−スルホナートを白色固体として得た。
工程3
(S)−2'−アミノ−3−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−7−イル1,1,2,2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタン−1−スルホナート(106mg,0.167mmol)およびヨウ化銅(i)(3.19mg,0.017mmol)を0.5〜2mLのバイアルに入れた。バイアルをAr(g)でフラッシュし、次いで、DMF(669μL,0.167mmol)、ジイソプロピルアミン(469μL,3.35mmol)およびエチニルシクロプロパン(70.8μL,0.836mmol)を順に加えて、黄色の溶液を得た。バイアルを密閉して、80℃で一晩加熱した。混合物を水(15mL)で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。混合した有機抽出液を鹹水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を、40−g Redi−SepカラムでのクロマトグラフィーによりDCM中0〜50%のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1)混合物で溶出し、DCM/ヘキサンの蒸発後、(S)−4−(2'−アミノ−7−(シクロプロピルエチニル)−5'H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4'−オキサゾール]−3−イル)−2−メチルブタ−3−イン−2−オールを黄褐色固体として得た。
実施例258(方法AA36)
Figure 2012502112
(S)−2’−(1H−イミダゾール2−イル)−7’−(ネオペンチルオキシ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンの合成
工程1:(R)−2’−ブロモ−7’−(ネオペンチルオキシ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(1170mg、2.80mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(1780mg、7.01mmol)、酢酸カリウム(550mg、5.61mmol)およびDCMを含むPdCldppf(229mg、0.280mmol)を20mLマイクロ波バイアル中にまとめた。ジオキサン(14mL)を加え、Arガスの気泡を通し、その後バイアルを密閉して90℃まで加熱した。3日後、反応混合物を濃縮し、DMF(〜10mL)にあけた。焦げ茶色の溶液にHOを加えて沈殿を形成させた。溶液をろ過し、茶色の固体を得た。ろ液をDCMで希釈し飽和NaHCO水溶液を用いて洗浄した。沈殿をDCM(1mL)にあけ、30秒間超音波で分解した。ヘキサンを加えて最少量の所望の産物を壊し、沈殿および溶液を前工程からの有機層と共にまとめて濃縮した。粗混合物をHOで希釈し、ろ過して粗産物を茶色の固体として得、これを最少量のDCMにあけ、20秒間超音波で分解し、ヘキサンで希釈し、ろ過し、ヘキサンで洗浄して(S)−2’−(ネオペンチルオキシ)−7’−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンを茶色の固体として得た。
工程2:BuOH(861μL)中の(S)−2’−(ネオペンチルオキシ)−7’−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5H−スピロ[オキサゾール4、9’−キサンテン]−2−アミン(50mg、0.108mmol)μL2−ブロモ−1H−イミダゾール(0.129mmol)、および水(215μL)中のKOAc(31.7mg、0.323mmol)の溶液を密閉した管内でArでパ−ジした。AmPhos(1.525mg、2.153μmol)を加え、反応液を120℃まで30分、マイクロ波で加熱した。反応液を室温まで冷却し、MeOH(3mL)で希釈してAccu BONDII SCXカ−トリッジに加え、MeOH(3mL)で洗浄した後にMeOH中の2N NH3(6mL)で溶出して粗産物を得た。これをGeminiNXc!8カラム(150*30mm、5um)、0.1%TFAを含むCH3CN/H2Oの0%から70%勾配を用いた、10分以上の逆相分取HPLCで精製して(S)−2’−(1H−イミダゾール2−イル)−7’−(ネオペンチルオキシ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンを得た。
実施例259(方法AA37)
Figure 2012502112
工程1:トルエン(200mL)中の5−ブロモ−2−クロロイソニコチン酸(14.0g、59.2mmol)溶液に4−メトキシフェノール(6.16mL、77mmol)、および炭酸セシウム(38.6g、118mmol)を加えた。得られた混合物を室温で撹拌し、N中に通した。その後銅(トリフルオロメタン)(0.919g、1.776mmol)およびEtOAc(0.6mL)を加えた。混合物をその後115℃まで17時間加熱した。次いで、混合物を室温まで冷却し、元の量の1/10になるまで濃縮した。残留物をEtOAc(400mL)および水(400mL)に溶解した。有機層を分離し、水層を回収した。水層を濃縮HClを用いて0℃で注意深くpH=4.0に調整した。その後EtOAc(400mL)を加え、混合物を室温で15分撹拌した。茶色の沈殿(産物ではない)が認められた。混合物をろ過し、ろ液を回収して濃縮した。次いで、MeOH(200mL)を残留物に加えると薄茶色の沈殿が認められた。混合物をろ過し、固体を回収した。その後、固体をDCM(1000mL)に溶解した。混合物をろ過し、ろ液を濃縮して産物を薄黄色の固体として得た。MS(ESI、陽イオン)m/z:280、282(M+1)。
工程2:RBFに2−クロロ−5−(4−メトキシフェノキシ)イソニコチン酸(1.1g、3.93mmol)およびポリリン酸(56g)を加えた。得られた混合物をその後150℃まで1時間加熱した。その後混合物を氷と水を入れたビーカーに注意深くあけた。混合物をNaHCO(s)を用いてpH=7に調整した。その後混合物をEtOAc(2x200mL)で抽出した。有機抽出物をまとめてMgSO上で乾燥させ、濃縮し、真空中で乾燥させて産物を黄色の固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:262,264(M+1)。
工程3:1,4−ジオキサン(7.0mL)および水(2.333mL)中の3−クロロ−7−メトキシ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン(0.410g、1.567mmol)溶液に3−ピリジルボロン酸(0.289g、2.350mmol)、リン酸カリウム(0.998g、4.70mmol)、およびビス(ジtert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィンジクロロパラジウムII(0.111g、0.157mmol)を加えた。得られた混合物を100℃で15分間、マイクロ波照射に供した。その後混合物にDCM(10mL)およびHO(5mL)を加えた。混合物を次いで室温で5分間撹拌した。有機層を回収し、水層をDCM(1x10mL)で抽出した。有機抽出物をまとめてMgSO上で乾燥させて濃縮した。その後残留物にMeOH(5mL)を加えた。黄色の沈殿が認められた。混合物をろ過し、黄色の固体を回収して真空中で乾燥させて産物を薄黄色の固体として得た。MS(ESI、陽イオン)m/z:305(M+1)。
工程4:DCM(6mL)中の7−メトキシ−3−(ピリジン−3−イル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン(363mg、1.193mmol)溶液にDCM中の1.0M三臭化ホウ素(2.98mL、2.98mmol)を1滴ずつ加えた。添加後、混合物を室温で一晩撹拌した。その後混合物をMeOH(50mL)で注意深くクエンチした。混合物をその後濃縮し、DCM(10mL)を加えた。黄色の沈殿が認められた。混合物をろ過し、黄色の固体を回収した。その後黄色の固体にMeOH(200mL)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物をろ過し、黄色の固体を回収し、真空中で乾燥させて産物を黄色の固体として得た。MS(ESI、陽イオン)m/z:291(M+1)。
工程5:マイクロ波バイアルに7−ヒドロキシ−3−(ピリジン−3−イル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン(0.312g、1.075mmol)、DMF(7.5mL)、炭酸セシウム(0.525g、1.612mmol)、およびネオペンチルヨージド(0.513mL、3.87mmol)を加えた。得られた混合物をその後130℃で15分間のマイクロ波の照射に供した。その後EtOAc(30mL)およびHO(30mL)を加えた。混合物をその後室温で5分間撹拌した。黄色の沈殿が認められた。混合物を濾過し、黄色の固体を回収して真空中で乾燥させて産物を黄色の固体として得た。MS(ESI、陽イオン)m/z:361(M+1)。
工程6:THF(4mL)中の7−(ネオペンチルオキシ)−3−(ピリジン−3−イル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン(0.230g、0.638mmol)溶液に0℃でTHF中の3.0Mメチルマグネシウムクロリド溶液(0.425mL、1.276mmol)を加えた。添加後、混合物を室温で4時間撹拌した。その後飽和塩化アンモニウム(10mL)およびEtOAc(20mL)を加えた。混合物を室温で5分間撹拌した。その後有機層を回収し、MgSO上で乾燥させ、濃縮して産物を240mgの薄茶色の固体として得た。MS(ESI、陽イオン)m/z:377(M+1)。
工程7:1,2−ジクロロエタン(2.0mL)中の5−メチル−7−(ネオペンチルオキシ)−3−(ピリジン−3−イル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オール(0.240g、0.638mmol)溶液をピリジニウム4−トルエンスルホナ−ト(6.41mg、0.026mmol)に加えた。得られた混合物をその後65℃まで6時間加熱した。その後飽和NaHCO(5mL)を混合物に加え、混合物をDCM(2x10mL)で抽出した。有機抽出物をまとめてMgSO上で乾燥させ、濃縮した。残留物をその後EtOAc/ヘキサンの溶液中に溶解した。薄い茶色の沈殿が認められた。混合物をろ過し、薄茶色の固体をヘキサン(2x5mL)で洗浄して次の工程で用いられる所望の産物を得た。MS(ESI、陽イオン)m/z:359(M+1)。
工程8:THF(4mL)中のヨウ素(0.178g、0.703mmol)溶液に−20℃でシアン酸銀(0.287g、1.917mmol)を加えた。添加後、混合物を−20℃で1時間撹拌した。その後、5−メチレン−7−(ネオペンチルオキシ)−3−(ピリジン−3−イル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン(0.229g、0.639mmol)を加え、混合物を0℃で2時間撹拌した。その後混合物をTHF(7mL)と共にセライトを通してろ過した。その後0℃でろ液にアンモニア(0.958mL、1.917mmol)(i−PrOH中に2M)を滴加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。その後飽和Na(1.0mL)を加え、次いで飽和NaHCO(1.0mL)を加えた。混合物を室温で15分撹拌した。有機層を回収してMgSO4上で乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルと混合し、固体の混合物をISCO製品(固体充填剤、0%〜20%MeOH/DCM)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して図示される産物を茶色の固体として得た。産物をその後分取HPLC(0%〜100%MeCN 0.1%TFA/HO 0.1%TFA)で精製してMeCN 0.1%TFA/HO溶液中の所望の産物を得た。溶媒であるMeCNを除去し、飽和NaHCO(4mL)を加えた。混合物をその後EtOAc(2x10mL)で抽出した。有機抽出物をまとめてMgSO上で乾燥させ、濃縮し、真空中で乾燥させて図示される産物を白色の固体として得た。MS(ESI、陽イオン)m/z:417(M+1)。
実施例260(方法AA39)
Figure 2012502112
工程1:THF(20mL)中の(S)−2’−ブロモ−7’−ヨード5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(1.070g、2.341mmol)溶液に1−エチニルシクロブタノール(0.338g、3.51mmol)、ヨウ化銅(I)(0.016mL、0.468mmol)、ジクロロビス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(II)(0.329g、0.468mmol)、およびDIPA(2.62mL、18.73mmol)を加えた。得られた混合物をその後室温で一晩撹拌した。EtOAc(30mL)を加えて混合物をろ過した。固体をEtOAc(1x5mL)で洗浄した。ろ液をまとめて濃縮した。残留物をシリカゲルと混合し、固形の混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(固形の充填剤、0%〜20%MeOH/DCM)で精製して産物を薄茶色の固体として得た。
工程2:DME(7mL)およびHO(2.333mL)中の(R)−1−((2−アミノ−2’−ブロモ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−7’−イル)エチニル)シクロブタノール(883mg、2.076mmol)溶液にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(192mg、0.166mmol)、5−ピリミジニルボロン酸(283mg、2.284mmol)、および炭酸ナトリウム(0.087mL、2.076mmol)を加えた。得られた混合物をその後90℃で5時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、EtOAc(20mL)を加えた。混合物を室温で5分間撹拌した。有機層を回収してMgSO上で乾燥させ、濃縮した。残留物をその後DMSO(2mL)およびMeOH(2mL)溶液に溶解した。溶液をその後分取HPLC(0%〜100%MeCN 0.1%NHOH/HO 0.1% NHOH)で精製し、産物を薄黄色の固体として得た。
工程3:MeOH(2mL)中の(R)−1−((2−アミノ−2’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−7’−イル)エチニル)シクロブタノール(0.134g、0.316mmol)溶液に水酸化パラジウム(20mg)を加えた。得られた混合物をその後H存在下、室温で一晩撹拌した。混合物をセライトを通してろ過し、MeOH(2x5mL)で洗浄した。混合したろ液を濃縮し、残留物をMeOH(2mL)に溶解した。溶液をその後分取HPLC(0%〜90%MeCN 0.1%NHOH/HO 0.1%NHOH)で精製し、表題化合物を白色の固体として得た。
実施例261(方法AA40)
Figure 2012502112
(S)−2’−(ネオペンチルオキシ)−7’−(ピロリジン−1−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンの合成
バイアルを(R)−2’−ブロモ−7’−(ネオペンチルオキシ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(100g、0.240mmol)、2’−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−
N,N−ジメチルビフェニル−2−アミン(0.132mg、2.88μmol)、Pd(dba)(1.097mg、1.198μmol)、LiHMDS(THF中に1.0M)(0.959mL、0.959mmol)、およびピロリジン(0.059mL、0.719mmol)で満たした。バイアルを密閉して100℃で一晩加熱した。さらにPd(dba)(1.097mg、1.198μmol)、2’−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−N,N−ジメチルビフェニル−2−アミン(1.132mg、2.88μmol)、LiHMDS(THF中に1.0M)(0.480mL、0.480mmol)およびピロリジン(0.059mL、0.719mmol)を加え、反応液を100℃で2時間おいた。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)で希釈し、DCMで3回抽出した。有機抽出物をまとめて硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。材料をGilson HPLC(20〜90%MeCN:HO)を用いて精製した。産物画分をDCMおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液間で分画した。水層をDCMで抽出し、その後有機層をまとめて硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮して(S)−2’−(ネオペンチルオキシ)−7’−(ピロリジン−1−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンを白色の固体として得た。
実施例262(方法AA41)
Figure 2012502112
(S)−3−(3−メトキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−7−(ピリミジン−5−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンの合成
工程1:10〜20mLのマイクロウェーブバイアルを(S)−3−ブロモ−7−ヨード5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミン(503mg、1.098mmol)、ピリミジン−5−イルボロン酸(143mg、1.153mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(127mg、0.110mmol)で満たした。Ar(g)中にバイアルを通し、その後THF(5489μL、1.098mmol)および炭酸カリウム水溶液(1.5M)(1464μL、2.195mmol)を順に加えた。バイアルを密閉し、110℃で2時間加熱した。混合物を水で希釈し、10%i−PrOH/EtOAc(3x)で抽出した。有機抽出物をまとめて硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を100gのSNAPカラムを用いたクロマトグラフィーによって精製し、DCM中に0〜100%のDCM/MeOH/NH4OH混合液によって溶出し、(S)−3−ブロモ−7−(ピリミジン−5−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンをオフホワイトの固体として得た。
工程2:(S)−3−ブロモ−7−(ピリミジン−5−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミン(99mg、0.242mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(28.0mg、0.024mmol)、ヨウ化銅(I)(4.61mg、0.024mmol)、THF(969μL、0.242mmol)およびDMF(969μL、0.242mmol)をまとめた。ジイソプロピルアミン(679μL、4.85mmol)とその後2−メチルブタ−3−イン−2−オール(118μL、1.211mmol)を加え、反応管をアルゴン中に通した。管を密閉して110℃で2時間加熱した。混合物を水で希釈し、EtOAc(3x)で抽出した。有機抽出物をまとめて硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を25g SNAPカラムを用いたクロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH/NHOH(90:10:1)の0〜100%混合液で溶出し、DCM/ヘキサンを蒸発させた後に(S)−4−(2’−アミノ−7−(ピリミジン−5−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−3−イル)−2−メチルブタ−3−イン−2−オールを白色の固体として得た。
工程3:バイアル中でMeOH(1703μL、42.1mmol)中の(S)−4−(2’−アミノ−7−(ピリミジン−5−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−3−イル)−2−メチルブタ−3−イン−2−オール(58mg、0.140mmol)溶液にメタンスルホン酸(91μL、1.403mmol)を加えた。バイアルを密閉し、70℃の油浴中に3時間おいた。混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)中に注加し、DCM(3x10mL)で抽出した。有機抽出物をまとめて硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を25g SNAPカラムを用いたクロマトグラフィーで精製し、DCM中に0〜70%の90:10:1DCM/MeOH/NHOH混合液で溶出し、DCM/ヘキサンを蒸発させた後に(S)−3−(3−メトキシ−3−メチルブタ−1−イニル)−7−(ピリミジン−5−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンを白色の固体として得た。
実施例263(方法AA42)
Figure 2012502112
3−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−7−メトキシ−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンの合成
3−ブロモ−7−メトキシ−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミン(104186−10−ピーク1)(500mg、1.381mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(160mg、0.138mmol)、ヨウ化銅(I)(52.6mg、0.276mmol)をまとめた。DMF(6903μL、1.381mmol)、3,3−ジメチルブタ−1−イン(340mg、4.14mmol)およびジイソプロピルアミン(4837μL、34.5mmol)を加え、アルゴン中を通し、密閉して90℃で2時間加熱した。反応液を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(100mL)を入れた分液漏斗に注加した。層を分離し、水層を酢酸エチル(3x50mL)で抽出した。有機層をまとめて水、その後塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮して茶色の油状物をを得た。これをシリカゲルクロマトグラフィー(Redi−Sep充填済みシリカゲルカラム(40g)、0.1%水酸化アンモニウムを含む塩化メチレン中の0〜10%メタノール)で精製し、トリフェニルホスフィンを含有する所望の産物を得た。黄色の固体を25mLのエーテルに懸濁し、明白色の沈殿を形成させた。エーテルを捨て、固体を10mLのエーテルで洗浄した。減圧下で乾燥させ、3−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−7−メトキシ−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンを白色の固体として得た。
実施例264(方法AA43)
Figure 2012502112
(S)−2’−(シクロプロピルエチニル)−7’−(2−メトキシ−2−メチルプロポキシ)−5H−スピロ[オキサゾール4,9’−キサンテン]−2−アミンの合成
工程1:バイアルを(R)−2−アミノ−2’−ブロモ−5H−スピロ[オキサゾール4,9’−キサンテン]−7’−オール(1.00g、2.88mmol)、シクロプロピルアセチレン(0.732mL、8.64mmol)、ヨウ化銅(I)(0.110g、0.576mmol)、およびジイソプロピルアミン(14.40mL)で満たした。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.333g、0.288mmol)を加え、バイアルをアルゴン中に通し、反応液を50℃まで加熱して一晩撹拌した。混合液を酢酸エチルで希釈し、セライトを通してろ過した。溶液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(RediSep 40g、0〜10%MeOH:DCMを用いた勾配溶出)を用いて精製して(S)−2−アミノ−2’−(シクロプロピルエチニル)−5H−スピロ[オキサゾール4,9’−キサンテン]−7’−オールを黄褐色の固体として得た。
工程2:2〜5mLのマイクロ波バイアルを(S)−2−アミノ−2’−(シクロプロピルエチニル)−5H−スピロ[オキサゾール4,9’−キサンテン]−7’−オール(0.250g、0.752mmol)、炭酸セシウム(0.980g、3.01mmol)、およびDMF(3.01mL)で満たした。混合物を5分間、しっかりと撹拌し、その後1−ヨード2−メトキシ−2−メチルプロパン(0.303mL、2.257mmol)をシリンジを用いて加えた。バイアルを密閉し、反応液に110℃で2時間マイクロ波を当てた。混合物を水およびEtOAcで希釈して二層に分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。有機抽出物をまとめて硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を12g Redi−Sepカラムを用いて精製し、0〜10%MeOH/DCMで溶出して(S)−2’−(シクロプロピルエチニル)−7’−(2−メトキシ−2−メチルプロポキシ)−5H−スピロ[オキサゾール4,9’−キサンテン]−2−アミンをオフホワイト色の固体として得た。
実施例265(方法AA44)
Figure 2012502112
工程1:100mLのRBFバイアルをジオキサン(30mL)中の(S)−2’−ブロモ−7’−ヨード5H−スピロ[オキサゾール4,9’−キサンテン]−2−アミン(3.37g、7.37mmol)、水(15mL)、フェニルボロン酸(0.965g、7.91mmol)、ビス(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)(0.106g、0.150mmol)、およびリン酸三カリウム(3.17g、14.93mmol)で満たした。反応液を油浴中、100℃まで8時間加熱した。反応液を酢酸エチル(100mL)と水(25mL)で希釈し、酢酸エチル層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、濃縮して(R)−2’−ブロモ−7’−フェニル−5H−スピロ[オキサゾール4,9’−キサンテン]−2−アミンを得た。
工程2:0.5〜2mLマイクロウェーブバイアルを(R)−2’−ブロモ−7’−フェニル−5H−スピロ[オキサゾール4,9’−キサンテン]−2−アミン(0.1000g、0.246mmol)、Mo(CO)(0.065g、0.246mmol)、アセトキシ(2−(ジo−トリルホスフィノ)ベンジル)パラジウム(0.012g、0.012mmol)、炭酸ナトリウム(0.026g、0.246mmol)、シクロプロパンアミン(0.026mL、0.368mmol)、および1,4−ジオキサン(0.541mL、6.14mmol)で満たして密閉し、170℃まで30分加熱した。混合物をEtOAcおよび水で希釈した。水相をEtOAcで3回抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。粗産物をシリカゲルクロマトグラフィー(12g、2〜10%MeOH−CHClと次いで10〜20%MeOH(2MNH)−CHCl)で精製した。産物を再度、逆相分取HPLCで精製した:15〜60%CHCN(0.1%TFA)−水(0.1%TFA)、26分。まとめた画分を固体のNaCOで中和し、CHClで3回抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。図示した産物を白色の固体として得た。
実施例266(方法AA45)
Figure 2012502112
(S)−2−(2−アミノ−2’−(ネオペンチルオキシ)−5H−スピロ[オキサゾール4,9’−キサンテン]−7’−イル)プロパン−2−オールの合成
THF(1mL)中の(S)−メチル2−アミノ−7’−(ネオペンチルオキシ)−5H−スピロ[オキサゾール4,9’−キサンテン]−2’−カルボン酸塩(50mg、0.13mmol)溶液に臭化メチルマグネシウム(アルドリッチ、0.76mL、0.76mmol)を0℃で加えた。添加後、冷浴を除去した。1時間後、反応液を飽和NHClでクエンチした。混合物をEtOAcで3回抽出した。有機相をNaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(12g、10分で2〜10%、その後10%MeOH−CHCl)で精製した。産物を白色の固体として得た。MS:397(M+1)。
実施例267(方法AA46)
Figure 2012502112
工程1:2’−ブロモ−7’−(ネオペンチルオキシ)−5H−スピロ[オキサゾール4,9’−キサンテン]−2−アミン(1.00g、2.4mmol)、CHCN(15mL)、二炭酸ジ−tert−ブチル(アルドリッチ、0.63g、2.9mmol)、およびDMAP(アルドリッチ、0.015g、0.12mmol)の混合物を60℃で一晩加熱した。LCMSによる産物が認められた。二炭酸ジ−tert−ブチル(70mg)を加え、反応を一晩続けた。LCによる、さらなる変換の改善は認められなかった。混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaCO、水および塩水で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(40g、0〜10%、その後10%MeOH−CHCl)を用いて精製した。Boc保護された2’−ブロモ−7’−(ネオペンチルオキシ)−5H−スピロ[オキサゾール4,9’−キサンテン]−2−アミンを白色の固体として得た。MS:517、519、462(M+1)。上記産物の混合物(70mg、0.14mmol)、リン酸カリウム(115mg、0.54mmol)、dcppHBF(0.41mg、0.68μmol)、酢酸パラジウム(0.12mg、0.54μmol)、およびMeOH(3mL)の混合物に一酸化炭素で圧をかけ、COガス(40psi)で2回パ−ジし、その後100℃(50psi)で一晩加熱した。反応混合物を真空中で濃縮した。残留物をEtOAcおよび水で希釈した。水相をEtOAcで三回抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。粗産物を分取TLCを用いて精製した:8%MeOH−CHCl。産物を白色の固体として得た。MS:397(M+1)。
工程2:2−アミノ−7’−(ネオペンチルオキシ)−5H−スピロ[オキサゾール4,9’−キサンテン]−2’−カルボン酸塩メチル(33mg、83μmol)および水酸化リチウム水和物(アルドリッチ、7mg、166μmol)の混合物にTHF:MeOH:水(3:2:1、1mL)を加えた。混合物を室温で5時間、その後40℃で2時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮した。残留物を1NのHCl(2mL)で中和した。エ−テルを混合物に加え、室温で10分撹拌した。固体をろ過し、エーテルで洗浄し、真空オ−ブン中で乾燥させた。産物を白色の固体として得た。MS:383(M+1)。
工程3:2−アミノ−7’−(ネオペンチルオキシ)−5H−スピロ[オキサゾール4,9’−キサンテン]−2’−カルボン酸(17mg、44μmol)、EDC(アルドリッチ、13mg、67μmol)、HOBt(AnaSpec、3mg、22μmol)、TEA(アルドリッチ、37μL、267μmol)、ジメチルアミン、HCl(AlfaAesar、33mg、400μmol)およびDMF(0.5mL)の混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaCOで洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。粗産物をシリカゲルクロマトグラフィー(4g、0〜10%MeOH−CHCl)を用いて精製した。図示した産物を無色の薄膜として得た。MS:410(M+1)。
実施例268(方法AA47)
Figure 2012502112
1−((S)−2−アミノ−2’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール4,9’−キサンテン]−7’−イルオキシ)−2−メチルブタン−2−オールの合成
工程1:350mLの圧力容器を(R)−2−アミノ−2’−ブロモ−5H−スピロ[オキサゾール4,9’−キサンテン]−7’−オール(4.00g、11.52mmol)、3−ピリジルボロン酸(3.54g、28.8mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.331g、1.152mmol)、THF(57.6mL)、および炭酸カリウム(2.0M水溶液)(28.8mL、57.6mmol)で満たした。容器を密閉し、100℃で加熱し、2時間撹拌した。EtOAc(20mL)および水(20mL)間で分配した。層を分離し、水層をEtOAc(2x20mL)で抽出した。有機層をまとめて塩水(エマルション)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、10%MeOH/DCMを用いてろ過した。ろ液を蒸発させ、黄色の固体を得た。この固体を最少量のDCMに溶解し、超音波で5分間分解した。固体をろ過し、DCM(30mL)で洗浄した。DCMを用いたろ過と洗浄によって(S)−2−アミノ−7’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール4,9’−キサンテン]−2’−オールを薄黄色の固体として得た。
工程2:バイアルを(S)−2−アミノ−7’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール4,9’−キサンテン]−2’−オール(.300g、0.869mmol)および炭酸セシウム(0.425g、1.303mmol)で満たした。バイアルにDMF(3.47mL)を加えて超音波で30秒間分解し、混合物をしっかりと20分間撹拌し、この時点で、白色の固体がまだいくらか残っていた。バイアルを10分間氷浴中で冷却し、その後1−クロロアセトン(0.083mL、1.042mmol)を滴加し、反応液を週末中ずっと、水浴を室温に暖めながら撹拌した。反応液を再び0℃に冷却し、1−クロロアセトン(0.083mL、1.042mmol)を加えた。反応液を2時間撹拌した後、0.5当量の炭酸セシウムおよびクロロアセトンを反応が完全に終わるまで1時間間隔で加えた。混合物を水およびEtOAc間で分配した。層を分離し、水層をEtOAc(2x)で抽出した。有機抽出物をまとめて硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。材料をカラムクロマトグラフィー(RediSep 40g、0〜5%MeOH:DCMを用いた勾配溶出)を用いて精製し、(S)−1−(2−アミノ−2’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール4,9’−キサンテン]−7’−イルオキシ)プロパン−2−オンを白色の固体として得た。残りの画分をまとめて濃縮し、純粋でない材料をオフホワイト色の固体として得た。
工程3:(S)−1−(2−アミノ−2’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール4,9’−キサンテン]−7’−イルオキシ)プロパン−2−オン(.050g、0.125mmol)をTHF(1.246mL)に溶解し、0℃まで冷却し、THF中の1.0Mエチルマグネシウムブロミド溶液(0.374mL、0.374mmol)を加え、反応液を1時間撹拌した。さらに、再度THF中の1.0Mエチルマグネシウムブロミド溶液(0.374mL、0.374mmol)を加え、反応液を室温で一晩撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。水層を酢酸エチルで抽出し、有機層をまとめて硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。材料をGilson HPLC(25〜90%MeCN:HO)を用いて精製した。産物画分をDCMおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液間で分配した。水層をDCMで抽出し、有機層をまとめて硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮し、1−((S)−2−アミノ−2’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール4、9’−キサンテン]−7’−イルオキシ)−2−メチルブタン−2−オールを白色の固体として得た。
実施例269(方法AA48)
Figure 2012502112
工程1:THF(5mL)中の(S)−2’−ブロモ−7’−ヨード5H−スピロ[オキサゾール4,9’−キサンテン]−2−アミン(0.978g、2.140mmol)溶液に(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)亜鉛(II)塩化物(17.12mL、8.56mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.124g、0.107mmol)を加えた。得られた混合物をその後85℃で一晩加熱した。飽和塩化アンモニウム(50mL)およびEtOAc(100mL)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をろ過し、有機層を回収し、MgSO上で乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルに混合し、固形の混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(固形の充填剤、2Mメタノール/DCM中の0%〜100%アンモニア)を用いて精製して産物を茶色の固体として得た。
工程2:1,2−ジメトキシエタン(7mL)中の(R)−tert−ブチル2−(2−アミノ−2’−ブロモ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−7’−イル)アセテート(0.505g、1.134mmol)溶液に5−ピリミジニルボロン酸(0.155g、1.247mmol)、炭酸ナトリウム一水和物(0.142mL、3.40mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.105g、0.091mmol)、およびHO(1.4mL)を加えた。得られた混合物をその後90℃で10時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、EtOAc(20mL)および飽和NaHCO(5mL)を加えた。混合物を室温で5分間撹拌し、有機層を回収してMgSO上で乾燥させ,濃縮した。残留物ををその後DMSO(1mL)およびMeOH(1mL)の溶液に溶解した。その溶液混合物をその後分取HPLC(0%〜90%MeCN 0.1%NHOH/HO 0.1%NHOH)で精製して産物を薄黄色の固体として得た。
工程3:DCM(0.5mL)を用いた30%TFA中の(R)−tert−ブチル2−(2−アミノ−2’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール4,9’−キサンテン]−7’−イル)アセテート(14mg、0.031mmol)溶液を室温で1時間撹拌した。pHを7に調整するために飽和NaHCO溶液を0℃でゆっくりと混合物に加えた。その後溶媒を除去し、残留物をMeOH(0.5mL)、HO(0.1mL)、およびDMF(0.3mL)の溶液に溶解した。溶液混合物をその後分取HPLC(0%〜100%MeCN 0.1%NHOH/HO 0.1%NHOH)で精製して図示した産物を白色の固体として得た。
実施例270(方法AA49)
Figure 2012502112
(R)−2’−ブロモ−7’−(ネオペンチルオキシ)−5H−スピロ[オキサゾール4,9’−キサンテン]−2−アミン(0.0500g、0.120mmol)、エタノール(2mL)、および10%活性炭上パラジウム(0.013g、0.012mmol)の混合物を1気圧のHガス存在下で一晩撹拌した。触媒をセライトを通してろ過し、ろ液を真空中で濃縮して(S)−2’−(ネオペンチルオキシ)−5H−スピロ[オキサゾール4,9’−キサンテン]−2−アミンを白色の固体として得た。
実施例271(方法AA50)
Figure 2012502112
(S)−1−(2−アミノ−2’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール4,9’−キサンテン]−7’−イル)−4−ヒドロキシブタン−1−オンの合成
工程1:250mLのRBフラスコを(R)−2’−ブロモ−7’−ヨード5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(4.06g、8.88mmol)、ピリジン−3−イルボロン酸(1.419g、11.55mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.026g、0.888mmol)で満たした。DME(63.4mL)および炭酸ナトリウム(13.32mL、26.6mmol)(2M溶液)を加え、混合物を70℃で15時間加熱した。混合物を水および酢酸エチルで希釈し、ろ過し、有機層を分離して濃縮した。粗材料をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中に90/10/1DCM/MeOH/NH4OHの0〜50%勾配)で精製して(S)−2’−ブロモ−7’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンオフホワイト色の固体として得た。
工程2:2〜5mLのマイクロ波バイアルを(S)−2’−ブロモ−7’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(96mg、0.235mmol)、リン酸カリウム(150mg、0.705mmol)、2−(4,5−ジヒドロフラン−2−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(92mg、0.470mmol)およびAmPhos(16.65mg、0.024mmol)で満たした。1,4−ジオキサン(1176μL)および水(392μL)を加えてバイアルを密閉し、100℃で1時間、マイクロ波反応器中で加熱した。混合物を酢酸エチルで希釈し、セライトを通してろ過し、2gのシリカゲルを用いて濃縮した。12g rediSepカラムおよびDCM中のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1)の5〜50%勾配を用いたフラッシュクロマトグラフィーでの精製によって(S)−1−(2−アミノ−2’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−7’−イル)−4−ヒドロキシブタン−1−オンをオフホワイトの固体として得た。
実施例272(方法AA51)
Figure 2012502112
7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(2−メトキシ−2−メチルプロポキシ)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンの合成
工程1:100mL DCM中の2’−アミノ−7−ブロモ−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−3−オール(15.00g、51.4mmol)溶液をDBU(9.68mL、64.2mmol)で処理し、10分間撹拌した。3−ブロモ−2−メチルプロペン(5.44mL、53.9mmol)を加え、反応混合物を室温でさらに1時間撹拌した。反応混合物を200mLの0.5Nクエン酸でクエンチし、有機物を除去するために濃縮した。得られた固体をろ過し、1:1水/アセトンで洗浄し、乾燥させた。固体をカラムクロマトグラフィーで精製して7−ブロモ−3−(2−メチルアリルオキシ)−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−オンを得た。
工程2:100mLMeOH中の7−ブロモ−3−(2−メチルアリルオキシ)−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−オン(4.50g、13.00mmol)の懸濁液をNIS(5.85g、26.0mmol)で処理し、室温で48時間撹拌した。反応混合物を1:1水/塩水にあけてエーテルおよび次いでDCMで抽出した。有機物をMgSO上で乾燥させ濃縮した。カラムクロマトグラフィーによる粗残留物の精製により、7−ブロモ−3−(3−ヨード2−メトキシ−2−メチルプロポキシ)−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−オンを黄色の固体として得た。
工程3:100mL THF中の7−ブロモ−3−(3−ヨード2−メトキシ−2−メチルプロポキシ)−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−オン(4.10g、8.13mmol)溶液を−40℃まで冷却し、メチルマグネシウムクロリド(5.42mL、16.27mmol)で処理した。2時間撹拌した後、反応混合物を室温まで温め、スーパーヒドリド(40.7mL、40.7mmol)を加えた。さらに2時間撹拌した後、反応混合物を0°Cまで冷却し、MeOHでクエンチした。反応混合物を飽和NHCl溶液中に注加し、EtOAcで抽出した。有機物を水および塩水で洗浄した。MgSO上で乾燥させ、濃縮して7−ブロモ−3−(2−メトキシ−2−メチルプロポキシ)−5−メチル−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−オールを得た。
工程4:50mL THF中の7−ブロモ−3−(2−メトキシ−2−メチルプロポキシ)−5−メチル−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−オール(1.780g、4.51mmol)溶液をジオキサン中の4N HCl(0.113mL、0.451mmol)で処理し、50℃まで1時間加熱した。反応混合物を0℃まで冷却し、下記の混合物を加えた。
50mL THF中のヨウ素(1.260g、4.97mmol)分離溶液を調製して−40℃まで冷却した。シアン酸銀(1.692g、11.29mmol)を加え、反応混合物を1時間撹拌した。上記の溶液をその後カニュ−レを用いて加え、反応混合物をさらに1時間撹拌した後、IPA中の2Nアンモニア(13.54mL、27.1mmol)を加え、反応混合物を室温まで温め、3時間撹拌した。反応混合物を10%チオ硫酸ナトリウム溶液でクエンチし、室温で1時間撹拌した。有機物を分離し、水および塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濃縮した。カラムクロマトグラフィーを用いた粗材料の精製によって7−ブロモ−3−(2−メトキシ−2−メチルプロポキシ)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンを得た。
工程5:および2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(0.156g、1.105mmol)、テトラキスパラジウム(0.043g、0.037mmol)、炭酸カリウム(0.255g、1.842mmol)、および7−ブロモ−3−(2−メトキシ−2−メチルプロポキシ)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミン(0.160g、0.368mmol)で満たしバイアルを3mLのTHFおよび0.5mLの水に溶解し、110℃で2時間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、MgSO上で乾燥させた。有機物を濃縮し、その後直接カラムクロマトグラフィーを用いて精製して7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−(2−メトキシ−2−メチルプロポキシ)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンを得た。
実施例273(方法AA52)
Figure 2012502112
(R)−2−アミノ−7’−(ネオペンチルオキシ)−5H−スピロ[オキサゾール4、9’−キサンテン]−2’−カルボニトリルの合成
(S)−2’−ブロモ−7’−(ネオペンチルオキシ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(250mg、0.599mmol)およびCuCN(268mg、3.00mmol)をNMP(1997μL)にあけ、マイクロ波で200℃に加熱した。反応液を室温まで冷却し、ろ過し、GeminiNXc!8カラム(150x30mm、5um)、0.1%TFAを含むCHCN/HOの0%から70%勾配、10分、を用いた逆相分取HPLCで精製して産物を得た。溶媒を蒸発させて除去し、産物を飽和NaHCO水溶液およびDCMにあけてDCMで抽出した。有機相をまとめてNaSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮して(R)−2−アミノ−7’−(ネオペンチルオキシ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2’−カルボニトリルを得た。
実施例274(方法AA54)
Figure 2012502112
(S)−1’−ブロモ−2’−(ネオペンチルオキシ)−7’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンの合成
工程1:75mLの圧力容器を出発材料(3.25g、9.36mmol)、ピリジン−3−イルボロン酸(2.88g、23.40mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.081g、0.936mmol)、THF(46.8mL)、および炭酸カリウム(23.40mL、46.8mmol)(2.0M水溶液)で満たした。容器を密閉し、油浴中で5時間100°Cにおいた。混合物をEtOAc(50mL)および水(50mL)間で分配した。層を分離し、水層をEtOAc(2x30mL)で抽出した。混合物をまとめて硫酸ナトリウム上で乾燥させ、10%MeOH/DCMを用いてろ過した。ろ液を蒸発させて黄色の固体を得た。この固体をDCM(80mL)中に溶解し、超音波で5分間分解した。固体をろ過し、DCM(2x40mL)で洗浄し、その後ろ紙上で風乾した。ろ液を蒸発させ、再度DCM(80mL)中に溶解した。混合物を超音波で10分間分解し、その後ろ過し、DCM(30mL)で洗浄した。この固体を風乾させ、最初の固体とまとめて(S)−2−アミノ−7’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2’−オールを得た。
工程2:50mLのRBFを(S)−2−アミノ−7’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2’−オール(1.426g、4.13mmol)およびTFA(20.65mL)で満たした。混合物を30分間撹拌し、超音波で2分間分解したが、まだ溶液は透明にはならなかった。さらにTFA(5mL)を加えて有機混合物とした。フラスコを氷浴中で15分間冷却した。n−ブロモコハク酸イミド(0.735g、4.13mmol)を一度に加えた。2時間撹拌した後、混合物をメタノールで希釈し、真空中で蒸発させた。残留物をメタノールに溶解し、10gのSCX−2カラムに供した。カラムをメタノールで溶出して不純物を除去し、その後メタノール中の2Mアンモニアで溶出して産物を得た。ろ液を蒸発させ、残留物を100gのSNAPカラムおよびDCM中に0〜100%の90:10:1DCM/MeOH/NHOH混合液を用いたクロマトグラフィーで精製した。産物は2つのピ−クを表し、これらをまとめて(S)−2−アミノ−1’−ブロモ−7’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2’−オールのオフホワイト色の粉末として得た。NMRは産物のものと一致した。
工程3:バイアルを(S)−2−アミノ−1’−ブロモ−7’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2’−オール(163mg、0.384mmol)、炭酸セシウム(375mg、1.152mmol)、およびDMF(2.0mL)で満たした。混合物を10分間撹拌し、その後1−ヨード−2,2−ジメチルプロパン(102μL、0.768mmol)を加えた。バイアルを密閉しBiotage Initiatorマイクロ波反応器中110℃で2時間加熱した。この時点でのLCMSは出発材料を示さず、主に所望の産物が認められた。混合物を水およびEtOAc間で分配した。形成されていたエマルションを消すために塩水を加え、これは部分的に成功した。水層をEtOAc(2x)で抽出し、有機抽出物をまとめて硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を50g SNAPカラムクロマトグラフィーによって精製し、DCM中の0〜70%DCM/MeOH/NH4OHの90:10:1混合液で溶出して(S)−1’−ブロモ−2’−(ネオペンチルオキシ)−7’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンをDCM/ヘキサンを蒸発させた後にオフホワイト色の固体として得た。
実施例275(方法AA55)
Figure 2012502112
(S)−2−アミノ−2’−(ネオペンチルオキシ)−7’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−1’−カルボニトリルの合成
バイアルを(S)−1’−ブロモ−2’−(ネオペンチルオキシ)−7’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(68.1mg、0.138mmol)、ジシアノ亜鉛(81mg、0.689mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(31.8mg、0.028mmol)、およびDMF(689μL)で満たした。バイアルを密閉し、120°Cの油浴中に12時間おいた。混合物を水で希釈し、DCM(3x)で抽出した。有機抽出物をまとめて硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を25gのSNAPカラムクロマトグラフィーによって精製し、DCM中のDCM/MeOH/NHOHの90:10:1混合液で溶出した。得られた約40mgの白色の粉末はHPLCによっては純粋でなかった。固体をDMSO/MeOH中に104487−6−2とまとめ、逆相HPLC(0.1%TFAを含む10〜90%CHCN/HO)で精製した。産物を含む画分を飽和重炭酸ナトリウム水溶液にメタノールと共にまとめ、DCM(3x)で抽出した。有機抽出物をまとめて硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、蒸発させて(S)−2−アミノ−2’−(ネオペンチルオキシ)−7’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−1’−カルボニトリルをDCM/ヘキサンを蒸発させた後にオフホワイト色の粉末として得た。
実施例276(方法AA56)
Figure 2012502112
工程1:再密閉可能なチュ−ブを1−クロロ−8−(ピリジン−3−イル)−10H−クロメノ[3,2−c]ピリジン−10−オン(0.500g、1.620mmol)および酢酸(12.5mL)で満たした。アンモニウム酢酸塩(1.248g、16.20mmol)を加え、この系をアルゴンを用いてパ−ジし、チュ−ブを密閉した。混合物を65°Cで20時間撹拌した。反応混合物をろ過し、水で洗浄した。ろ過ケ−キをヘプタンから濃縮して8−(ピリジン−3−イル)−1H−クロメノ[3,2−c]ピリジン−1、10(2H)−ジオンをオフホワイトの固体として得た。MSm/z=291.0[M+H].計算値C1710:290.07。
工程2:THF(3.00mL)中の8−(ピリジン−3−イル)−1H−クロメノ[3,2−c]ピリジン−1,10(2H)−ジオン(0.100g、0.345mmol)溶液を0°Cまで冷却し、臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中に3.0M)(0.345mL、1.034mmol)を滴加した。混合物を0℃で1時間撹拌した。混合物を0℃で飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢酸エチルで希釈した。水相を分離し、酢酸エチルで抽出した。有機相をまとめて塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮して黄褐色の固体を得た。この材料を1,2−ジクロロエタン(3.00mL)に溶解し、ピリジニウムp−トルエンスルホナ−ト(8.66mg、0.034mmol)を加え、混合物を2時間加熱還流して黄褐色の懸濁液を得た。この混合物をろ過し、固体を1,2ジクロロエタンで洗浄し、乾燥させて10−メチレン−8−(ピリジン−3−イル)−2、10−ジヒドロ−1H−クロメノ[3、2−c]ピリジン−1−オンを褐色の固体として得た。MSm/z=289.0[M+H].計算値C1812:288.1。
工程3:再密閉可能なチュ−ブを(1R,2R)−ジアミノメチルシクロヘキサン(9.77mg、0.069mmol)、ヨウ化銅(I)(8.72mg、0.046mmol)、10−メチレン−8−(ピリジン−3−イル)−2,10−ジヒドロ−1H−クロメノ[3,2−c]ピリジン−1−オン(0.066g、0.229mmol)、4−ヨードトルエン(0.055g、0.252mmol)、炭酸カリウム(0.063g、0.458mmol)、およびDMSO(2.5mL)で満たした。この系をアルゴンを用いてパ−ジし、チュ−ブを密閉した。混合物をInitiatorマイクロ波反応器(Personal Chemistry、BiotageAB、Inc.、ウプサラ、スウェ−デン)中、100℃で2時間撹拌した。反応混合物ジクロロメタンで希釈し、セライトパッドを用いてろ過した。ろ液を濃縮し、ジクロロメタンおよび水間で分配した。水相を分離し、ジクロロメタンで抽出した。有機相をまとめて塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮して10−メチレン−8−(ピリジン−3−イル)−2−p−トリル−2、10−ジヒドロ−1H−クロメノ[3,2−c]ピリジン−1−オンを得た。MSm/z=379.0[M+H].計算値C2518:378.4。
工程4:THF(2.5mL)中のヨウ素(0.061g、0.239mmol)溶液を−25℃まで冷却し、シアン酸銀(0.102g、0.682mmol)を加えた。混合物を−25℃で30分間撹拌し、その後−25℃でTHF(2.5mL)中の10−メチレン−8−(ピリジン−3−イル)−2−p−トリル−2、10−ジヒドロ−1H−クロメノ[3,2−c]ピリジン−1−オン(0.086g、0.227mmol)溶液をカニュ−レを用いて加えた。混合物を−20℃で1時間撹拌した。反応混合物を−40℃まで冷却し、2−プロパノール(0.568mL、1.136mmol)中の2.0Mアンモニアを滴加した。反応混合物を一晩かけて室温まで戻した。反応混合物をセライトを通してろ過し、酢酸エチルで洗浄した。ろ液を酢酸エチルおよび飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液間で分配した。水相を分離し、酢酸エチルで抽出した。有機相をまとめて塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮して黄色の固体を得た。この材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(RediSep 40gカラム、50〜100%((90:10:1、ジクロロメタン/メタノール/水酸化アンモニウム)−ジクロロメタンを用いた勾配溶出)を用いて精製して2’−アミノ−8−(ピリジン−3−イル)−2−p−トリル−5’H−スピロ[クロメノ[3,2−c]ピリジン−10,4’−オキサゾール]−1(2H)−オンを得た。MSm/z=437.0[M+H].計算値C2620:436.2。
実施例277(方法AA57)
Figure 2012502112
(S)−2’−(2−フルオロピリジン−3−イル)−7’−(3−メチルイソオキサゾール5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンの合成
再密閉可能なチュ−ブを(S)−2’−ブロモ−7’−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(300mg、0.704mmol)、3−メチル−5−(トリブチルスタンニル)イソオキサゾール(786mg、2.111mmol)、amphos(18.68mg、0.070mmol)およびアルゴンを用いてパ−ジした乾燥ジオキサン(3mL)で満たした。チュ−ブをアルゴンを用いてパ−ジし、密閉し、マイクロ波を用いて100℃で1時間加熱した。溶液を濃縮した。粗産物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(RediSep 12gカラム)とDCM中の10〜50%90/10/1DCM/MeOH/アンモニアを用いて精製して(S)−2’−(2−フルオロピリジン−3−イル)−7’−(3−メチルイソオキサゾール5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンを白色の固体として得た。MSm/z=429.2[M+H]+.計算値C2417FN:428.42。
実施例278(方法AA60)
Figure 2012502112
(S,E)−メチル3−(2−アミノ−2’−ブロモ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−7’−イル)アクリレ−トの合成
マイクロ波バイアル中の(R)−2’−ブロモ−7’−ヨード5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(3.00g、6.56mmol)、メチルアクリレ−ト(0.621mL、6.89mmol)、ホスフィン、トリ−o−トリル(0.400g、1.313mmol)、パラジウム(II)アセテート(0.295g、1.313mmol)、およびDMF(12mL)中の99.5%トリエチルアミン(1.826mL、13.13mmol)の混合物をアルゴンを用いて5分間パ−ジし、栓をし、マイクロ波を用いて120℃で40分間加熱した。反応混合物EtOAc(100mL)で希釈し、水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。産物をISCOおよびヘキサン中の0〜70%EtOAcを用いて精製して(S,E)−メチル3−(2−アミノ−2’−ブロモ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−7’−イル)アクリレ−トを得た。MS(ESI 陽イオン)m/z:416.9(M+1)。
実施例279(方法AA62)
Figure 2012502112
工程1:THF(7.5mL)中の(R)−2’−ブロモ−7’−ヨード5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(1.5g、3.28mmol)溶液に(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)亜鉛(II)塩化物(21.00mL、10.50mmol)(ジエチルエーテル中に0.5M)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.190g、0.164mmol)を加えた。得られた混合物をその後一晩85〜90℃まで加熱した。その後混合物を室温まで冷却し、飽和NaHCO溶液(50mL)を加えた。混合物をその後EtOAc(2x50mL)で抽出した。有機抽出物をまとめてMgSO上で乾燥させ濃縮した。残留物ををその後DCM中に溶解した。溶液混合物をその後ISCO製品を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィー(固形の充填剤、0%〜30%MeOH/DCM)で精製して産物を薄茶色の固体として得た。MS(ESI、陽イオン)m/z:444.9、446.9(M+1)。
工程2:1,2−ジメトキシエタン(7mL)中の(R)−tert−ブチル2−(2−アミノ−2’−ブロモ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−7’−イル)アセテート(0.663g、1.489mmol)溶液に3−ピリジンボロン酸(0.220g、1.787mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.138g、0.119mmol)、炭酸二ナトリウム(0.062mL、1.489mmol)、および水(2.333mL)を加えた。得られた混合物をその後85〜90℃まで5時間加熱した。その後混合物を室温まで冷却し、EtOAc(10mL)で希釈した。飽和NaHCO(3mL)を加えて混合物を室温で5分間撹拌した。有機層を回収し、MgSO上で乾燥させ、濃縮した。残留物をその後DMSO(1mL)およびMeOH(2mL)の溶液に溶解した。溶液混合物をその後分取HPLC(0%〜100%MeCN 0.1%TFA/HO 0.1%TFA)によって精製して所望の産物を0.1%TFAを含むMeCN/HO溶液中に得た。溶液混合物を飽和NaHCOを用いて中和した。溶媒であるMeCNを除去して飽和NaHCO(10mL)を加え、混合物をEtOAc(2x20mL)で抽出した。有機抽出物をまとめてMgSO上で乾燥させ、濃縮して、真空中で乾燥させて産物を白色の固体およびオレンジ色の固体の両方として得た(<95%純度)。MS(ESI、陽イオン)m/z:444(M+1)。
工程3:THF(1mL)中の(R)−tert−ブチル2−(2−アミノ−2’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−7’−イル)アセテート(95mg、0.214mmol)溶液に−78℃においてジエチルエ−テル中の1.6Mメチルリチウム溶液(0.669mL、1.071mmol)を加えた。得られた混合物をその後−78℃で2時間撹拌した。その後混合物を飽和塩化アンモニウム(1mL)でクエンチした。その後飽和NaHCO(5mL)およびEtOAc(10mL)を加えた。混合物をその後EtOAc(2x10mL)で抽出した。有機抽出物をまとめてMgSO上で乾燥させ、濃縮した。残留物をその後DMSO(1mL)およびMeOH(1mL)の溶液中に溶解した。溶液混合物をその後分取HPLC(0%〜100%MeCN 0.1%TFA/HO 0.1%TFA)によって精製してMeCN/HO 0.1%TFA溶液中のR)−1−(2−アミノ−2’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−7’−イル)−2−メチルプロパン−2−オールおよび(R)−1−(2−アミノ−2’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−7’−イル)プロパン−2−オンの2種類の産物を得た。溶液をその後飽和NaHCOを用いて中和した。その後溶媒を除去し、飽和NaHCO(2mL)およびEtOAc(5mL)を加えた。混合物をその後室温で15分間撹拌した。有機層を回収し、MgSO上で乾燥させ、濃縮し、および真空中で乾燥させて図示した産物を白色の固体として得た。MS(ESI、陽イオン)m/z:402(M+1)。
実施例280(方法AA63)
Figure 2012502112
DCM(0.5mL)中で30%TFA中の(R)−tert−ブチル2−(2−アミノ−2’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−7’−イル)アセテート(14mg、0.031mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。その後飽和NaHCO溶液を混合物に0℃でゆっくりとpH=7.0になるまで加えた。その後溶媒を除去し、残留物をMeOH(0.5mL)、HO(0.1mL)、およびDMF(0.3mL)の溶液に溶解した。溶液混合物をその後分取HPLC(0%〜100% MeCN 0.1%NHOH/HO 0.1%NHOH)によって精製して酸付加物を白色の固体として得た。MS(ESI、陽イオン)m/z:389(M+1)。
実施例281(方法AA64)
Figure 2012502112
工程1:オーバーヘッドスターラーを備えた3Lの三つ口フラスコを、6−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(105g、745mmol)および1LのTHFで満たした。混合物を0℃まで冷却し、6NのNaOH(373mL、2235mmol)を加えた。得られた混合物に滴下漏斗を用いて30分かけて30%過酸化水素(126mL、4098mmol)を滴加した。0℃で2時間撹拌した後、混合物を氷浴からのぞき、室温に30分間維持した。反応液を6NのHCl(約300mL)を用いてpH7に酸性化し、500mLのエーテルで希釈した。水層をエーテル(2x1L)で抽出し、有機層をまとめて水(1.5L)と次いで塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。ろ過および濃縮によって白色の固体を得た。これを高真空中で一晩乾燥させ、6−フルオロピリジン−3−オールを得た。
工程2:DMF(265mL、663mmol)中の6−フルオロピリジン−3−オール(75g、663mmol)溶液に炭酸カリウム(59.7g、995mmol)およびヨードメタン(108g、763mmol)を加えた。得られたスラリーを100℃で3時間加熱した。反応液を水(1000mL)で希釈し、ジエチルエーテル(1000mL)を入れた分液漏斗に注加した。層を分離し、水層をジエチルエーテル(4x500mL)で抽出した。有機層をまとめて水次いで塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過しおよび真空中で濃縮して黄色の油状物を得た。この油状物を500mLのDCMで希釈し、濃縮して多量のオフホワイト色の沈殿を含む黄色の油を得た。混合物をろ過し、得られた固体をDCMでよく洗浄した。ろ液を濃縮して黄色の油およびオフホワイト色の固体からなる混合物を得た。固体をろ過し、DCMで洗浄した。この過程を再度繰り返し、その後ろ液を濃縮して黄色の油を得た。この油状物を100mLのエーテルに溶解し、シリカゲルのプラグに10:1ヘキサン:エ−テルを用いて通して2−フルオロ−5−メトキシピリジンを黄色の油状物として得た。
工程3:THF(1101mL、385mmol)中のDIPA(54.0mL、385mmol)溶液に−60°Cでヘキサン(154mL、385mmol)中の2.5MBuLiを5分以上かけて、内部温度を−60℃より低く維持しながら加えた。−65℃で45分間撹拌した後、200mLのTHF中の2−フルオロ−5−メトキシピリジン(49g、385mmol)溶液を2分間かけて、内部温度を<−65℃に維持しながら加えた。反応液を−70℃で1.5時間撹拌し、その後反応液を1200gの破砕したドライアイスを入れた3Lフラスコに注加した。反応液を0℃まで戻し、その後1000mLの水に注加した。有機物を減圧下で除去し、水層を1100mLの2NHClを用いて酸性化した。得られた粘性のある白いスラリーを1時間撹拌し、その後ろ過して2−フルオロ−5−メトキシニコチン酸を白色の固体として得た。
工程4:DMF(351mL、175mmol)中の水酸化ナトリウム(60%分散)(21.74g、543mmol)のスラリ−に0℃で4−ブロモフェノール(60.7g、351mmol)を5分間かけて加えた。0℃で2分間撹拌し、その後氷浴を除き、さらに5分間室温で撹拌した。10分間かけて2−フルオロ−5−メトキシニコチン酸(30g、175mmol)を少しずつ加え、得られたスラリーを140℃に加熱した。室温まで冷却した後、混合物を1kgの氷に注加し、酢酸(50.2mL、877mmol)と次いで75mLの6N HClでクエンチした。非常に細かい白色の沈殿を含む赤いスラリーが得られるまでしっかりと1時間撹拌した。スラリーをろ過して2−(4−ブロモフェノキシ)−5−メトキシニコチン酸を得た。
工程5:ーポリリン酸(115%HPO)(300g、89mmol)で満たした2Lフラスコを、140℃まで加熱し、この時点で2−(4−ブロモフェノキシ)−5−メトキシニコチン酸(29g、89mmol)を導入した。―粘性のある混合物を140℃で加熱しながらゆっくりと撹拌した。2.5時間加熱した後、溶液を100℃まで冷却し、ー1kgの氷上に注加すると、なめらかな混合物が形成された。。。スラリーを1時間しっかりと撹拌すると、細かい白色の沈殿が形成された。この混合物をゆっくりとろ過してオフホワイト色の固体を得た。この固体をDCMを用いてよく洗浄した。所望の産物を含むろ液を塩水で洗浄し、濃縮して7−ブロモ−3−メトキシ−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−オンをオフホワイト色の固体として得た。
工程6:THF(751mL、75mmol)中の7−ブロモ−3−メトキシ−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−オン(23g、75mmol)のスラリーに−40℃でTHF(88mL、263mmol)中の3.0Mメチルマグネシウムクロリド溶液を2分間かけて、温度が−35℃より上昇しないように加えた。得られた赤いスラリーを−30℃に維持した。反応の1時間後には均一になるので、これを50mLの酢酸エチルでクエンチした。溶液をその後注意深く800mLの50%塩化アンモニウムでクエンチした。混合物を酢酸エチル(100mL)を入れた分液漏斗に注加した。層を分離し、有機物を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し濃縮した。水層を酢酸エチル(3x500mL)で抽出した。有機層をまとめて水と次いで塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、上記で得られた油とまとめた。この有機溶液を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮して7−ブロモ−3−メトキシ−5−メチル−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−オールを黄色の固体として得た。
工程7:THF(729mL、72.9mmol)中の7−ブロモ−3−メトキシ−5−メチル−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−オール(23.5g、72.9mmol)溶液にHCl(エーテル中に1M)(0.729mL、0.729mmol)を加えた。得られた溶液を45℃で1時間加熱した。薄黄色の溶液を−25℃まで冷却し、下記のスラリーに加えた。
2Lの分離フラスコにヨウ素(20.37g、80mmol)および400mLのTHFを加えた。この溶液を−15℃まで冷却し、シアン酸銀(32.8g、219mmol)を加えた。得られたスラリーを−40°Cで25分間維持し、上記溶液を15分かけて温度を−35℃より低く維持しながらカニュ−レを用いて加えた。得られたスラリーを−30℃で1時間維持し、セライトパッドを用いてろ過し、200mLのTHFでよく洗浄した。えられた茶色の溶液を−20℃まで冷却し、2−プロパノール(219mL、438mmol)中の2.0Mアンモニア溶液で処理した。得られた溶液をゆっくりと一晩、室温まで戻した。反応液に700mLの10%チオ硫酸ナトリウムを加え、得られた薄オレンジ色の溶液を10分間撹拌し、その後250mLの酢酸エチルを入れた分液漏斗にあけた。二層に分離し、有機物を塩水で洗浄し、その後真空中で濃縮した。この混合物を下記で得られた有機抽出物とまとめた。
水層を酢酸エチル(2x500mL)で抽出した。これらの有機物を得られた有機物とまとめて分液漏斗に注加した。層を分離し、水層を酢酸エチル(2x100mL)で抽出した。有機層をまとめて塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮して25gの7−ブロモ−3−メトキシ−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンを茶色の固体として得た。
実施例282(方法CK01)
Figure 2012502112
(S)−3−(3−(アゼチジン−1−イル)−3−メチルブタ−1−イニル)−7−(ピリジン−3−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンの合成
工程1:バイアルをピリジン−3−イルボロン酸(0.295g、2.401mmol)、パラジウムテトラキス(0.126g、0.109mmol)、炭酸カリウム(1.509g、10.92mmol)、および(S)−3−ブロモ−7−ヨード−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミン(1.000g、2.183mmol)で満たし、11mLのジオキサンと次いで4.5mLの水で処理した。バイアルをアルゴン中を通過させ、80℃で4時間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、MgSO上で乾燥させた。有機物をその後濃縮し、粗残留物をカラムクロマトグラフィーで精製して(S)−3−ブロモ−7−(ピリジン−3−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンを得た。
工程2:バイアルを炭酸カリウム(0.338g、2.444mmol)、(S)−3−ブロモ−7−(ピリジン−3−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミン(0.100g、0.244mmol)、アゼチジン塩酸塩(0.209g、3.67mmol)、ヨウ化銅(I)(4.65mg、0.024mmol)、およびパラジウムテトラキストリフェニルホスフィン(0.028g、0.024mmol)で満たし、2mLのDMFで処理し、アルゴンガスで十分に脱気した。3−クロロ−3−メチルブタ−1−イン(0.125g、1.222mmol)を加え、バイアルをアルゴン下におき、80℃で4時間加熱した。反応混合物を水に注加し、EtOAc抽出した。有機物を塩水で洗浄した、MgSO上で乾燥させ、濃縮した。粗残留物をカラムクロマトグラフィーを用いて精製して(S)−3−(3−(アゼチジン−1−イル)−3−メチルブタ−1−イニル)−7−(ピリジン−3−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンを得た。
実施例283(方法OE10)
Figure 2012502112
工程1:100mLのRBフラスコを(R)−2’−ブロモ−7’−ヨード5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(3.3g、7.22mmol)、ピリジン−3−イルボロン酸(1.163g、9.39mmol)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.834g、0.722mmol)で満たした。これにDME(51.6mL)と次いで炭酸ナトリウム(10.83mL、21.66mmol)(2M溶液)を加え、混合物を70℃で24時間加熱した。混合物を水および酢酸エチルで希釈し、ろ過し、有機層を分離し、濃縮した。粗材料を80g RediSepカラムを用いたFCで精製し、DCM中に5〜70%勾配のDCM/MeOH/NH4OHで溶出して(S)−2’−ブロモ−7’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(1.82g、4.45mmol、収率61.6%)を得た。
工程2:マイクロ波バイアルを(S)−2’−ブロモ−7’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(100mg、0.245mmol)、炭酸セシウム(120mg、0.367mmol)、キサントホス(Xanthphos)(42.5mg、0.073mmol)およびPd(dba)(22.43mg、0.024mmol)で満たした。ジオキサン(1mL)および2−ピロリジノン(23μL、0.294mmol)を加え、バイアルを密閉し、110℃で3時間加熱した。混合物を酢酸エチルで希釈し、セライトを通してろ過して濃縮した。この材料をMeOHに再溶解し、0.1%TFA水溶液中の15〜90%MeCNを用いた逆相HPLCで再度精製した。産物を含む画分を濃縮し、週末中かけて凍結乾燥して(S)−1−(2−アミノ−2’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−7’−イル)ピロリジン−2−オン2,2,2−トリフルオロアセテート(57mg、0.108mmol、収率44.2%)を得た。
実施例284(方法TAD10)
Figure 2012502112
(S)−1−(2−アミノ−1’−メチル−7’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2’−イルオキシ)−2−メチルプロパン−2−オールの合成
バイアルを(S)−1−(2−アミノ−1’−ブロモ−7’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2’−イルオキシ)−2−メチルプロパン−2−オール(150mg、0.302mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(34.9mg、0.030mmol)、TEA(168μL、1.209mmol)、およびテトラメチルすず(617μL、4.53mmol)で満たした。バイアルを密閉し、90°Cの油浴中で16時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、水で希釈してEtOAc(3x)で抽出した。有機抽出物をまとめて硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物をメタノールに溶解し、0.2ミクロンフィルタ−を用いてろ過した。ろ液を逆相HPLC(0.1%TFAを含む10〜40%CHCN/HO)で精製した。産物を含む画分をメタノールと共に飽和重炭酸ナトリウム水溶液にまとめ、DCM(3x)で抽出した。有機抽出物をまとめて硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、蒸発させて(S)−1−(2−アミノ−1’−メチル−7’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール‘4、9’−4,9’−キサンテン]−2’−イルオキシ)−2−メチルプロパン−2−オールを白色の固体として得た。MSm/z=432.0.計算値C2526:432.19。
実施例284(方法WQ1)
Figure 2012502112
1−フルオロ−3,7−ジ(ピリジン−3−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンの合成
工程1:500mLのRBFを2−フルオロ−3−ヒドロキシピリジン(3487mg、30.8mmol)、2,5−ジブロモ安息香酸(8630mg、30.8mmol)、銅(I)トリフルオロメタン−スルホン酸塩トルエン複合体(2:1)(399mg、0.771mmol)および炭酸セシウム(2.01E+04mg、61.7mmol)で満たした。これに100mLのトルエンを加え、混合物を減圧下で共沸して、20mLのトルエンを除去した。反応混合物をその後N2中に通し、120℃で2時間加熱した。LC−MS解析によって多量の不純物とともに所望の産物が形成されたことが認められた。反応混合物を室温まで冷却し、濃縮して粘着性の残留物を得た。残留物を酢酸エチル(100mL)および水(75mL)中に溶解した。水層を1N HClを用いてpH〜2.0〜3.0まで中和した。水層を酢酸エチル(2x150mL)で抽出し、分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して粗産物を茶色の固体として得、これを直接次の工程に用いた。
工程2:粗5−ブロモ−2−(2−フルオロピリジン−3−イルオキシ)安息香酸(8.00g、25.6mmol)、ジエチルアミン(6.63mL、64.1mmol)および8mLのDMF中のTBTU(8.23g、25.6mmol)の混合物を一晩撹拌した。反応液を飽和NaHCO3でクエンチし、EA/H=2:1で抽出し、塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、ろ過し、蒸発乾固させた。CC(DCMからDCM/EA100:5から100:10から100:20から3:1)によって5−ブロモ−N,N−ジエチル−2−(2−フルオロピリジン−3−イルオキシ)ベンズアミドを黄色の固体として得た。
工程3:10mLのDCM中の5−ブロモ−N,N−ジエチル−2−(2−フルオロピリジン−3−イルオキシ)ベンズアミド(1.4g、3.81mmol)および過酸化尿素(1.076g、11.44mmol)の溶液に0℃でトリフルオロ酢酸無水物(1.601mL、11.44mmol)を滴加し、得られた反応液を一晩撹拌した。LCMSでは50%に満たない所望の変換しか認められなかった。混合物を蒸発乾固させ、飽和NaHCOでクエンチし、EAで抽出し、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、蒸発乾固させた。CC(DCMからDCM/EA=3:1からDCM/MeOH=100:2から100:5から100:10)によって、3−(4−ブロモ−2−(ジエチルカルバモイル)フェノキシ)−2−フルオロピリジン1−酸化物をオフホワイト色の固体として得た。
工程4:15mLのDCM中の3−(4−ブロモ−2−(ジエチルカルバモイル)フェノキシ)−2−フルオロピリジン1−酸化物(420mg、1.096mmol)溶液にオキシ塩化リン(301μL、3.29mmol)を滴加し、次いで2滴のDMFを加えた。室温で1時間撹拌した後、反応液を飽和NaHCOでクエンチし、EAで抽出し、Na2SO4上で乾燥させ、ろ過し、蒸発乾固させた。CC(DCMからDCM/EA=10:1から5:1から3:1)によって5−ブロモ−2−(6−クロロ−2−フルオロピリジン−3−イルオキシ)−N,N−ジエチルベンズアミドを透明のゴム状物として得た。
工程5:5mLの乾燥THF中の5−ブロモ−2−(6−クロロ−2−フルオロピリジン−3−イルオキシ)−N,N−ジエチルベンズアミド(120mg、0.299mmol)溶液に−78℃で2.0mリチウムジイソプロピルアミド、ヘプタン/テトラヒドロフラン/エチルベンゼン(158μL、1.195mmol)(2M溶液0.6mL)を滴加し、反応液を−78℃で3時間撹拌した。反応液を−78℃で飽和NHClを用いてクエンチし、室温まで戻した。反応液をEAで抽出し、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、蒸発乾固させた。CC(ヘキサンからH/DCM=1:1からDCM)によって7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オンをオフホワイト色の固体として得た。MS(M+1):328。
工程6:5mLの乾燥THF中7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン(50mg、0.152mmol)溶液に−78℃でテトラフドロフラン(16.87μL、0.228mmol)(0.07mL)中の3.0mメチルマグネシウムクロリド溶液を加え、反応液を−30℃までゆっくりと温めた。半分の変換のみが認められた。これに別のTHF(16.87μL、0.228mmol)(0.07mL)中の3.0mメチルマグネシウムクロリド溶液を加えた。反応液を−30℃で飽和NHClを用いてクエンチし、EAで抽出し、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、蒸発乾固させた。これをその後DCM中の1mgのPPTSを用いて25℃で0.5時間処理した。冷却した後、0.1gのNaHCOを加え、溶媒を蒸発乾固させて、7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5−メチレン−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジンを得、これを直接次の工程に用いた。
THF中のヨウ素(8.23μL、0.160mmol)溶液を−25℃においてシアン酸銀(22.81μL、0.609mmol)で処理した。30分後、THF中の粗7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5−メチレン−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン溶液を滴加した。スラリーを−25℃に2時間、LCMSによる出発材料の完全な消費が示されるまで維持した。スラリーをエーテルを用いてセライトを通してろ過した。茶色の溶液を乾燥するまで濃縮し、THF中に溶解し、0℃まで冷却し、2−プロパノール(13.21μL、0.609mmol)(0.4mL)中の2mアンモニア溶液で処理した。反応液を室温までゆっくりと戻し、一晩撹拌した。溶媒の半分を蒸発させ、残留物を水で希釈し、EAで抽出し、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、蒸発乾固させた。残留物をろ過し、DCMで洗浄し、風乾して7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンを黄色の固体として得た。MS(M+1):384。
工程7:1.5mLのジオキサン/水=2:1中の7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミン(40.0mg、0.104mmol)、ピリジン−3−イルボロン酸(21.73mg、0.177mmol)、ビス−(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)(2.95mg、4.16μmol)およびリン酸カリウム(66.2mg、0.312mmol)の混合物をマイクロ波を用いて120℃で20分間加熱した。LCMSにより、大部分がモノカップリング産物へと変換したことが認められた。10mgのピリジン−3−イルボロン酸(21.73mg、0.177mmol)を加え、反応液をマイクロ波を用いて140℃で20分間加熱した。
反応混合物を直接CC(SiO、DCMからDCM/MeOH=100:1から100:6)に供し、粗最終産物を得、これをさらに分取TLC(DCM/MeOH)を用いて精製して1−フルオロ−3,7−ジ(ピリジン−3−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンを白色の固体として得た。MS(M+1):426。
実施例285(方法RR1)
Figure 2012502112
(R)および(S)−1−(2−アミノ−2’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[チアゾール−4,9’−キサンテン]−7’−イル)−3,3−ジメチルブタン−1−オンの合成
工程1:500mLのRBフラスコを2−ブロモ−7−ヨード9H−キサンテン−9−オン(16.030g、40.0mmol)およびTHF(150mL)で満たした。混合物を10分間室温で撹拌し、得られた懸濁液をさらに10分間氷浴中においた。Et2O(20.0mL、60.0mmol)中の3.0M臭化メチルマグネシウムを滴加した。1時間後、混合物を注意深く0℃で飽和NH4Cl(150mL)を用いてクエンチし、EtOAcで希釈した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。この材料を100mLの塩化メチレンに溶解し、PPTS(0.201g、0.800mmol)で処理し、2時間還流加熱した。混合物を室温まで冷却し、DCMで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗浄した。有機画分を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮して粗2−ブロモ−7−ヨード9−メチレン−9H−キサンテンを薄いオレンジ色の固体として、さらなる精製はせずに得た。MS:MH+=399.0/401.0。
工程2:100mLのフラスコをヨウ素(1.002g、3.95mmol)およびTHF(30mL)で満たし、得られた溶液をメタノール氷浴中で−20℃まで冷却した。チオシアナト銀(1.872g、11.28mmol)を一度に加え、得られた混合物を約−15℃で0.5時間撹拌した。粗2−ブロモ−7−ヨード9−メチレン−9H−キサンテン(1.500g、3.76mmol)を固体として一度に加え、得られた混合物−15℃で5分間撹拌し、その後0℃で1時間撹拌した。黄色の混合物をTHF(5mL)を用いてセライトを通してろ過し、ろ液に2−メチルプロパン−2−アミン(1.195mL、11.28mmol)を室温で滴加した。20時間後、溶液を真空中で濃縮し、DCM中に溶解し、シリカゲルに吸着させた。材料を15〜30%のヘキサン:EtOAcを用いたシリカゲルクロマトグラフィーで精製して2’−ブロモ−N−tert−ブチル−7’−ヨード5H−スピロ[チアゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンを黄色の固体として得た。MS:MH+=529.8/530.8。
工程3:再密閉可能な圧力チュ−ブ中の炭酸ナトリウム(1.562g、14.74mmol)、パラジウムテトラキストリフェニルホスフィン(0.454g、0.393mmol)、ピリミジン−5−イルボロン酸(0.791g、6.39mmol)および2’−ブロモ−N−tert−ブチル−7’−ヨード5H−スピロ[チアゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(2.600g、4.91mmol)の混合物にDME(15mL)および水(5mL)を室温で加えた。チュ−ブをを密閉し、80℃まで加熱した。24時間後、混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、水および塩水で洗浄した。有機画分をシリカゲルに吸着させ、40%ヘキサン:EtOAcを用いたシリカゲルクロマトグラフィーで精製して2’−ブロモ−N−tert−ブチル−7’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[チアゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンを得た。MH+=481.0/483.0。
工程4:再密閉可能なチュ−ブを(t−4)−テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(27.1mg、0.023mmol)、ヨウ化銅(I)(8.94mg、0.047mmol)、2’−ブロモ−N−tert−ブチル−7’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[チアゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(113mg、0.235mmol)、3,3−ジメチルブタ−1−エン(144μL、1.174mmol)、ジイソプロピルアミン(669μL、4.69mmol)およびDMF(1.9mL)で満たした。混合物を80℃で加熱した。18時間後、混合物を室温まで冷却し、EtOAcを用いてセライトを通してろ過し、真空中で濃縮した。残留物ををシリカゲルに吸着させ、30〜75%ヘキサン:EtOAcを用いたシリカゲルクロマトグラフィーにより精製してN−tert−ブチル−2’−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−7’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[チアゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンをオフホワイト色の発泡体として得た。MH+=483.2。
工程5:再密閉可能なチュ−ブをN−tert−ブチル−2’−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−7’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[チアゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(0.113g、0.234mmol)およびTFA(2mL)で満たし、密閉して160℃まで加熱した。3時間後、溶媒を真空中で除去し、残留物を2mLのDCM中に溶解した。TEA(約0.1mL)を加え、溶液をシリカゲルプラグに供して1%NHOHを含む2〜4%MeOH:DCMを用いたシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、粗ラセミ体産物をキラルカラムクロマトグラフィーを用いて分離して(R)および(S)−1−(2−アミノ−2’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[チアゾール再密閉可能な−キサンテン]−7’−イル)−3,3−ジメチルブタン−1−オンを得た。MS実測:MH+=445.2。
実施例285(方法RR2)
Figure 2012502112
(R)および(S)−2’−(ネオペンチルオキシ)−7’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[チアゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンの合成
工程1:500mLのRBフラスコを2−ブロモ−7−ヨード9H−キサンテン−9−オン(16.030g、40.0mmol)およびTHF(150mL)で満たした。混合物を10分間室温で撹拌し、得られた懸濁液をさらに10分間水氷浴中においた。EtO中の3.0M臭化メチルマグネシウム(20.0mL、60.0mmol)を1滴ずつ加えた。1時間後、混合物を注意深く0℃で飽和NHCl(150mL)を用いてクエンチし、EtOAcで希釈した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。材料を100mLの塩化メチレンに溶解し、PPTS(0.201g、0.800mmol)で処理し、還流まで2時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、塩化メチレンで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗浄した。有機画分を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮して粗2−ブロモ−7−ヨード9−メチレン−9H−キサンテンを薄オレンジ色の固体として、さらなる精製はせずに得た。MS:MH+=399.0/401.0。
工程2:100mLのフラスコをヨウ素(1.002g、3.95mmol)およびTHF(30mL)で満たし、得られた溶液をメタノール氷浴中で−20℃まで冷却した。チオシアナト銀(1.872g、11.28mmol)を一度に加え、得られた混合物を約−15℃で0.5時間撹拌した。粗2−ブロモ−7−ヨード9−メチレン−9H−キサンテン(1.500g、3.76mmol)の固体を一度に加え、得られた混合物を−15℃で5分間撹拌し、その後0℃で1時間撹拌した。黄色の混合物をTHF(5mL)を用いてセライトを通してろ過し、ろ液に室温で2−メチルプロパン−2−アミン(1.195mL、11.28mmol)を滴加した。20時間後、溶液を真空中で濃縮し、CH2Cl2中に溶解し、シリカゲルに吸着させた。材料を15〜30%のヘキサン:EtOAcを用いたシリカゲルクロマトグラフィーで精製して2’−ブロモ−N−tert−ブチル−7’−ヨード5H−スピロ[チアゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンを黄色の固体として得た。MH+=529.8/530.8。
工程3:再密閉可能な圧力チュ−ブ中の炭酸ナトリウム(1.562g、14.74mmol)、パラジウムテトラキストリフェニルホスフィン(0.454g、0.393mmol)、ピリミジン−5−イルボロン酸(0.791g、6.39mmol)および2’−ブロモ−N−tert−ブチル−7’−ヨード5H−スピロ[チアゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(2.600g、4.91mmol)の混合物に、DME(15mL)および水(5mL)を室温で加えた。チュ−ブを密閉し、80℃まで加熱した。24時間後、混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、水および塩水で洗浄した。有機画分をシリカゲルに吸着させ、40%ヘキサン:EtOAcを用いたシリカゲルクロマトグラフィーで精製して2’−ブロモ−N−tert−ブチル−7’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[チアゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンを得た。MS:MH+=481.0/483.0。
工程4:圧力チュ−ブを2’−ブロモ−N−tert−ブチル−7’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[チアゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(0.150g、0.312mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(0.237g、0.935mmol)、酢酸カリウム(0.092g、0.935mmol)、XPhos(0.030g、0.062mmol)、ジアセトキシパラジウム(7.00mg、0.031mmol)、および1、4−ジオキサン(3.0mL、0.312mmol)で満たした。チュ−ブをアルゴンを用いてパ−ジし、密閉し、100℃まで加熱した。18時間後、黒い混合物をEtOAcを用いてセライトを通してろ過した。ろ液を真空中で濃縮し、25〜50%ヘキサン:EtOAcを用いたシリカゲルクロマトグラフィーによって精製してN−tert−ブチル−2’−(ピリミジン−5−イル)−7’−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5H−スピロ[チアゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンを白色の発泡体として得た。MH+=529.2。
工程5:N−tert−ブチル−2’−(ピリミジン−5−イル)−7’−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5H−スピロ[チアゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(0.475g、0.899mmol)、固体NaOH(0.062mL、3.33mmol)、および塩化ヒドロキシルアミン(0.120mL、2.88mmol)の混合物にエタノール(8mL)を加えた。混合物を室温撹拌した。48時間後、混合物を真空中で濃縮し、残留物をDCMおよび水間で分配した。水層を約pH=7に酸性化し、CHClで抽出した。有機画分をまとめてシリカゲルに吸着させ、40〜80%ヘキサン:EtOAcを用いたシリカゲルクロマトグラフィーで精製して2−(tert−ブチルアミノ)−7’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[チアゾール−4,9’−キサンテン]−2’−オールをオフホワイトの固体として得た。MS:MH+=419.2。
工程6:DMF(2mL)中の2−(tert−ブチルアミノ)−7’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[チアゾール−4,9’−キサンテン]−2’−オール(0.075g、0.179mmol)溶液に炭酸セシウム(0.175g、0.538mmol)と次いで1−ヨード2,2−ジメチルプロパン(0.048mL、0.358mmol)を加えた。混合物を100℃まで加熱した。6時間後、混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、水および塩水で洗浄した。有機画分を真空中で濃縮し、40〜60%ヘキサン:EtOAcを用いたシリカゲルクロマトグラフィーで精製してN−tert−ブチル−2’−(ネオペンチルオキシ)−7’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[チアゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンををオフホワイトの発泡体として得た。MS:MH+=489.2。
工程7:再密閉可能なチューブチュ−ブを48%HBr(1.00mL、18.42mmol)中のN−tert−ブチル−2’−(ネオペンチルオキシ)−7’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[チアゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(0.033g、0.068mmol)溶液で満たし、80℃まで加熱した。3時間後、溶液冷却し、N2流を用いて蒸発乾固させた。残留物をCH2Cl2(2mL)およびTEA(0.1mL)で処理した。溶液をシリカゲルカラムに供し、1%NHOHを含む1〜5%MeOH:CH2Cl2(1%NH4OHを含む10%MeOH:CH2Cl2でRf=0.5)を用いて精製してラセミ材料を得、これをキラルクロマトグラフィーによって分離して(R)および(S)−2’−(ネオペンチルオキシ)−7’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[チアゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンの両方を得た。MS実測:MH+=433.2。
実施例286
Figure 2012502112
ガラス製のマイクロ波反応容器をジオキサン(1.2mL)中の(S)−3−クロロ−7−(2−フルオロ−5−メチルピリジン−3−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミン(0.100g、0.252mmol)、リン酸カリウム(0.160g、0.756mmol)、2−(3、6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.106g、0.504mmol)およびビス(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)(8.92mg、0.013mmol)および水(0.40mL)で満たした。反応混合物を撹拌し、マイクロ波を用いて120℃で30分間加熱し、EtOAcおよび飽和NaCOで希釈した。有機層を飽和NaCOで2回洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。粗産物をシリカゲルクロマトグラフィー(2〜10%MeOH−CHCl)、と次いで分取HPLC(15〜60%CHCN(0.1%TFAを含む)−水(0.1%TFAを含む)20分間)で精製して(S)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7−(2−フルオロ−5−メチルピリジン−3−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンを白色の固体として得た。(MS:MH+=445)。
実施例287
Figure 2012502112
バイアルを(S)−2−アミノ−4’−フルオロ−7’−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2’−オール(45.0mg、0.118mmol)、炭酸セシウム(57.7mg、0.177mmol)、およびDMF(787μL)で満たした。混合物をしっかりと15分間撹拌し、その後2−シアノ−2−メチルプロピルトリフルオロメタンスルホン酸塩(22.56μL、0.130mmol)をシリンジを用いて加えた。得られた混合物を室温で19時間撹拌した後、水(10mL)およびEtOAc(10mL)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(2x10mL)で抽出した。有機抽出物をまとめて硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を12gのRediSepカラムを用いたクロマトグラフィーで精製し、5〜60%MeOH/DCMで溶出して(S)−3−(2−アミノ−5’−フルオロ−2’−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−7’−イルオキシ)−2,2−ジメチルプロパンニトリルをオフホワイト色の固体として得た。(MS:MH+=463)。
実施例288
Figure 2012502112
バイアルを(S)−2’−アミノ−3−((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−7−イルトリフルオロメタンスルホン酸塩(50.0mg、0.101mmol)、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(21.33mg、0.151mmol)、炭酸カリウム(69.7mg、0.505mmol)、およびPd(PPh(11.66mg、10.09μmol)で満たした。バイアルをアルゴンガス中に通し、その後ジオキサン(505μL)および水(0.25mL)を順に加えた。バイアルを密閉し、70°Cの油浴中に1時間おいた。混合物をEtOAcで希釈し、塩水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物をDCM中に90:10:1の0〜60%DCM/MeOH/NHOH混合液を用いた12gのRediSepカラムクロマトグラフィーによって精製して、ピンク色の固体を得た。固体をMeOHに溶解し、500mgのSCX−2カラムに供した。カラムを最初にメタノールを用いて溶出し、その後メタノール中の2N アンモニアを用いて溶出して産物を除去した。ろ液を蒸発させて(S)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンを薄黄色の固体として得た。実測MS:MH+=443.0。
実施例289
Figure 2012502112
0.5〜2mLのマイクロ波バイアルを炭酸カリウム(59.8mg、0.433mmol)、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(34.5mg、0.245mmol)およびAmPhos(5.11mg、7.21μmol)で満たした。ジオキサン(841μL)中の(R)−2−アミノ−2’−モルホリノ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−7’−イルトリフルオロメタンスルホン酸塩(70mg、0.144mmol)溶液と次いで水(120μL)を加えた。バイアルを密閉し、マイクロ波反応器中100℃で1時間加熱した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(16.66mg、0.014mmol)および2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(34.5mg、0.245mmol)を加え、混合物をマイクロ波反応器中で30分間110℃で加熱した。暗褐色混合物を3mLの酢酸エチルで希釈し、セライトを通してろ過し、濃縮した。混合物をDCM中の15〜60%DCM/MeOH/NHOHを用いた12gのRediSepカラムシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。得られた残留物をその後逆相HPLC(0.1%TFA水溶液中の15〜90%MeCN)で精製して(S)−2’−(2−フルオロピリジン−3−イル)−7’−モルホリノ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン2,2,2−トリフルオロ酢酸塩をオフホワイト色の固体として得た。実測MS:MH+=441。
実施例290
Figure 2012502112
25mLのRBフラスコを(R)−2−アミノ−2’−(2,2−ジメチルモルホリノ)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−7’−イルトリフルオロメタンスルホン酸塩(270mg、0.526mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(60.8mg、0.053mmol)、2−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(119mg、0.841mmol)、DMF(2629μL)および炭酸ナトリウム(2M溶液)(789μL、1.577mmol)で満たした。混合物をアルゴン下、85℃で2時間撹拌した。混合物を水(2mL)で希釈し、10mLのEtOAcで抽出した。有機層を水および塩水で洗浄し、セライトプラグを通し、濃縮した。暗色残留物をDCM中の5〜70%DCM/MeOH/NHOHを用いた12gのRediSepカラムシリカゲルクロマトグラフィーで精製して(S)−2’−(2,2−ジメチルモルホリノ)−7’−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンを得た。実測MS:MH+=461。
実施例291
Figure 2012502112
(S,E)−3−(3,3−ジメチルブタ−1−エニル)−7−(ピリミジン−5−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンの合成
10mLジオキサン/水(1:1)中の(S)−3−クロロ−7−(ピリミジン−5−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミン(0.967g、2.64mmol)、trans−(3,3−ジメチルブテニル)ボロン酸ピナコ−ル(1.389g、6.61mmol)、AmPhos(0.094g、0.132mmol)、およびリン酸カリウム水和物(1.218g、5.29mmol)の混合物をマイクロ波を用いて130℃で1時間加熱した。室温まで冷却した後、反応液を濃縮し、残留物を0〜5%MeOH/DCMを用いたシリカゲルクロマトグラフィーで精製して(S、E)−3−(3,3−ジメチルブタ−1−エニル)−7−(ピリミジン−5−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンを得た。実測MS:MH+=414。
実施例292
Figure 2012502112
(S)−2’−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3’−フルオロ−7’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンの合成
0.5〜2mLのマイクロ波バイアルをテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(27.9mg、0.024mmol)、2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(86mg、0.411mmol)で満たした。DMF(1612μL)中の(S)−2−アミノ−6’−フルオロ−2’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−7’−イルトリフルオロメタンスルホン酸塩(120mg、0.242mmol)溶液と次いで炭酸ナトリウム(2M溶液)(363μL、0.725mmol)を加えた。バイアルを密閉し、マイクロ波反応器中、85℃で1時間加熱した。混合物水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を水および塩水で洗浄し、セライトを通してろ過し、濃縮して茶色の油を得た。粗材料をDCM中に15〜60%のDCM/MeOH/NHOH90:10:1を用いた12gRediSepカラムシリカゲルクロマトグラフィーで精製して(S)−2’−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3’−フルオロ−7’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンを得た。実測MS:MH+=431。
実施例293
Figure 2012502112
(S)−4’−フルオロ−2’−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンの合成
バイアルを(S)−2−アミノ−4’−フルオロ−7’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2’−オール(61.0mg、0.167mmol)、炭酸セシウム(82mg、0.251mmol)、およびDMF(670μL)で満たした。得られた混合物をしっかりと10分間撹拌し、その後バイアルを10分間、大きな氷浴中においた。2−フルオロ−2−メチルプロピルトリフルオロメタンスルホン酸塩(33.3μL、0.201mmol)を滴加し、5分後に氷浴を除去した。混合物6時間撹拌し、その後混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(3x5mL)で抽出した。有機抽出物をまとめて硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を12gのRediSepカラムクロマトグラフィーによって精製し、DCM中に5〜60%勾配のDCM/MeOH/NHOH(90:10:1)で溶出して(S)−4’−フルオロ−2’−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンをオフホワイト色の固体として得た。実測MS:MH+=439。
実施例294
Figure 2012502112
(S)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンの合成
ガラス製のマイクロ波反応容器をジオキサン(1.2mL)中の(S)−3−クロロ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミン(0.075g、0.196mmol)、リン酸カリウム(0.125g、0.588mmol)、2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.082g、0.392mmol)およびビス(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)(0.014g、0.020mmol)および水(0.40mL)で満たした。反応混合物を撹拌し、マイクロ波を用いて120℃で30分間加熱した。混合物をEtOAcおよび飽和NaCOで希釈した。有機層を飽和NaCOで2回洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。粗産物をシリカゲルクロマトグラフィー(12g、2〜10%MeOH−DCM、とその後10%MeOH−DCM)で精製して(S)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンを灰色の固体として得た。実測MS:MH+=431。
実施例295
Figure 2012502112
(R)−2’−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4’−フルオロ−7’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンの合成
バイアルを2−アミノ−2’−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4’−フルオロ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−7’−イルトリフルオロメタンスルホン酸塩(150mg、0.300mmol)、ピリミジン−5−イルボロン酸(111mg、0.899mmol)、およびPd(PPh(34.6mg、0.030mmol)で満たした。バイアルをアルゴン(g)を用いてパ−ジし、その後DMF(2mL)および炭酸カリウム(0.749mL、1.499mmol)(2.0M水溶液)を順に加えた。バイアルに栓をし、Biotage Initiatorマイクロ波反応器中、75℃で1.5時間加熱した。産物をGilson HPLC(0.1%TFAを含む20〜90%MeCN/HOを用いた勾配溶出)を用いて精製して(R)−2’−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4’−フルオロ−7’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンをオフホワイト色の固体として得た。実測MS:MH+=431。
実施例296
Figure 2012502112
(S)−7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンの合成
バイアルを(S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−7−イルトリフルオロメタンスルホネート(0.050g、0.103mmol)、5−クロロ−2−フルオロフェニルボロン酸(0.054g、0.310mmol)、およびPd(PPh(5.97mg、5.17μmol)で満たした。バイアルをアルゴン(g)を用いてパ−ジした。その後、DMF(0.517mL)および炭酸カリウム(0.259mL、0.517mmol)(2.0M水溶液)を順に加えた。バイアルを密閉し、70℃で1時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。水層を酢酸エチルで抽出し、有機層をまとめて硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。材料をカラムクロマトグラフィー(RediSep40g、DCM中の0〜7%MeOHを用いた勾配溶出)を用いて精製して(S)−7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンを白色の固体として得た。実測MS:MH+=464。
実施例297
Figure 2012502112
(R)−2’−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4’−フルオロ−7’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンの合成
バイアルを2−アミノ−2’−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4’−フルオロ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−7’−イルトリフルオロメタンスルホン酸塩(150mg、0.300mmol)、ピリジン−3−イルボロン酸(111mg、0.899mmol)、およびPd(PPh(34.6mg、0.030mmol)で満たした。バイアルをアルゴン(g)を用いてパ−ジし、その後DMF(2mL)および炭酸カリウム(0.749mL、1.499mmol)(2.0M水溶液)を順に加えた。バイアルに栓をし、Biotage Initiatorマイクロ波反応器中、75°Cで1.5h時間加熱した。産物をGilson HPLC(0.1%TFA中の20〜90%MeCN/HOを用いた勾配溶出)を用いて精製して(R)−2’−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4’−フルオロ−7’−(ピリジン−3−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンをオフホワイト色の固体として得た。実測MS:MH+=430。
実施例298
Figure 2012502112
(S)−3−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンの合成
(S)−3−ブロモ−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミン(80mg、0.187mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(21.64mg、0.019mmol)、ヨウ化銅(I)(3.57mg、0.019mmol)およびTHF(749μL、0.187mmol)およびDMF(749μL、0.187mmol)を反応チュ−ブ中にまとめた。DIPA(525μL、3.75mmol)、次いで3,3−ジメチル−1−ブチン(115μL、0.936mmol)を加え、反応チュ−ブをアルゴン中に通した。チュ−ブを密閉し、110℃で3時間加熱した。混合物を水(10mL)およびEtOAc(10mL)間で分配した。層を分離し、水層をEtOAc(2x10mL)で抽出した。有機抽出物をまとめて硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を25gSNAPカラムクロマトグラフィーで精製し、DCM中に0〜70%のDCM/MeOH/NH4OH、90:10:1混合液で溶出した。得られた残留物をその後、逆相HPLC(0.1%TFAを含む10〜90%CH3CN/H2O)で精製して(S)−3−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−7−(2−フルオロピリジン−3−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンをDCM/ヘキサンを蒸発させた後に白色の粉末として得た。実測MS:MH+=429。
実施例299
Figure 2012502112
(S)−3−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−7−(ピリミジン−5−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンの合成
(S)−3−ブロモ−7−(ピリミジン−5−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミン(120mg、0.293mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(33.8mg、0.029mmol)、ヨウ化銅(I)(11.14mg、0.059mmol)およびDMF(1950μL、0.293mmol)をまとめた。3、3−ジメチル−1−ブチン(96mg、1.170mmol)およびDIPA(2085μL、14.63mmol)を加え、アルゴン中を通し、密閉し、90℃で一晩加熱した。反応液を水(25mL)で希釈し、酢酸エチル(25mL)を入れた分液漏斗に注加した。層を分離し、水層を酢酸エチル(2x50mL)で抽出した。有機層をまとめて水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮して茶色の油状物を得た。これをシリカゲルクロマトグラフィー(Redi−Sep充填済みシリカゲルカラム(12g)、0.1%水酸化アンモニウムを含むDCM中に0〜10%メタノール)で精製して(S)−3−(3、3−ジメチルブタ−1−イニル)−7−(ピリミジン−5−イル)−5’H−スピロ[クロメノ[2、3−b]ピリジン−5,4’−オキサゾール]−2’−アミンを褐色の固体として得た。実測MS:MH+=412.2。
実施例300
Figure 2012502112
(R)−2’−(3,3−ジメチルブチル)−7’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンの合成
(R)−2’−(3,3−ジメチルブタ−1−イニル)−7’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(400mg、0.974mmol)およびパラジウム炭素(104mg、0.974mmol)を20mLのエタノール中にまとめ、水素雰囲気下で12時間撹拌した。この溶液をセライトを通してろ過し、濃縮した。産物を酢酸エチル中に0〜10%メタノールを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィー(RediSep80gカラム)によって精製して(R)−2’−(3,3−ジメチルブチル)−7’−(ピリミジン−5−イル)−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンを白色の結晶性固体として得た。実測MS:MH+=415.2。
以下の中間体は、本発明の化合物の具体例の調整において使用したものである。それぞれの中間体に対するコードは、下記の表IVにおける化合物と関連している。
Figure 2012502112
Figure 2012502112
Figure 2012502112
Figure 2012502112
表IVにおける以下の化合物は、本発明によって提供される式I〜IVの化合物のさらなる代表例である。それぞれの具体的な化合物を調整するための方法および中間体もまた、得られるその生物学的なデ−タ(酵素および細胞アッセイデ−タ)と共に表に含まれる。
Figure 2012502112
Figure 2012502112
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表5における以下の化合物は、本発明によって提供される式I〜IVのさらなる表例を含む。
Figure 2012502112
Figure 2012502112
さらなる本発明の代表例は以下をも含む:
Figure 2012502112
この化合物はJournal of Heterocyclic Chemistry(1990)、27、(5)、1377−81;Journal of Heterocyclic Chemistry、27(5)、1377−81(1990);Archiv der Pharmazie(Weinheim、Germany)、320(12)、1222−6;1987;および/またはSynthesis(11)、881−4(1988)に記載されたものと同様の過程を用いて調製することができる。
本発明は式I〜IVの化合物の製造方法をもまた提供する。本発明の別の実施形態においては、式I、II、IIIまたはIVの化合物を製造するために化合物20
Figure 2012502112
をRが本明細書中で定義された通りのR−B(OH)構造を有する化合物と反応させる工程を含む、式Iの化合物の製造方法もまた提供され、ここで、式IのA、R、R、R、R、R、R、X、YおよびZは本明細書中で定義された通りである。
本発明は式I〜IVの化合物の製造方法をもまた提供する。本発明の別の実施形態においては、式I、II、IIIまたはIVの化合物を製造するために化合物20
Figure 2012502112
をRが本明細書中で定義された通りのR−B(OH)構造を有する化合物と反応させる工程を含む、式Iの化合物製造方法が提供され、ここで、式IのA、A、A、R、R、R、R、R、R、WおよびXは本明細書中で定義された通りである。
本発明は式I〜IVの化合物の製造方法をもまた提供する。本発明の別の実施形態においては、式のI、II、IIIまたはIV化合物を製造するためにRが本明細書中で定義された通りのR−B(OH)構造を有する化合物と化合物20
Figure 2012502112
を反応させる工程を含む、式Iの化合物の製造方法が提供され、ここで、式IのA、R、R、R、R、R、R、WおよびXは本明細書中で定義された通りである。
本発明の別の実施形態においては、式I、II、IIIまたはIVの化合物を調製するために、化合物20−Aまたは
Figure 2012502112
をハロゲン化物がIまたはBrのR10−ハロゲン化物と反応させる工程を含む、式IIの化合物の製造方法が提供され、ここで、式I、II、IIIまたはIVのA、R、R、R、R、R、R、X、YおよびZは本明細書中で定義された通りである。
本発明のさらに別の実施形態においては、式I、II、IIIまたはIVの化合物を調製するために、化合物20−Aまたは
Figure 2012502112
をハロゲン化物がIまたはBrのR10−ハロゲン化物と反応させる工程を含む式IIの化合物の製造方法が提供され、ここで、式I、II、IIIまたはIVのA、R、R、R、R、R、R、WおよびXは本明細書中で定義された通りである。
当業者によって理解されるように、上記の合成スキ−ムおよび代表例は、本願に記載されおよび請求された化合物を合成し得る全ての手段の総合的な一覧を含むものではない。さらなる方法が当業者においては明らかであろう。さらに、上記に記載された様々な合成工程は、所望の化合物を得るために別の方法または順序で行われる場合もある。
例えば、これらの過程では、必要に応じて追加の保護/脱保護工程またはをこれらの工程の先に行ってもよいし、後で行ってもよい。特に、1つ以上の官能基、例えばカルボキシ、ヒドロキシ、アミノ、またはメルカプト基は、それらが特定の反応または化学変換へ関与することを目的としないので、本発明の化合物の調製過程で保護される必要がある場合に、様々な既知の標準的な保護基が使用され得る。例えば、ペプチド、核酸、その誘導体および糖をはじめとする、複数の反応中心、キラル中心、並びに反応試薬および/または条件の影響を受ける可能性のある他の部位を有する天然および合成の化合物の合成において典型的に使用される保護基を用いることができる。および、を含み、およびおよびまたは
本明細書中に記載される阻害化合物の合成において有用な合成化学変換および保護基方法論(保護および脱保護)は当該技術分野においては周知であり、および例えば,R. Larock,Comprehensive Organic Transformations,VCH Publishers (1989); T.W. Greene and P.G.M. Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,3rd edition,John Wiley and Sons (1999); L. Fieser and M. Fieser,Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis,John Wiley and Sons (1994); A. Katritzky and A. Pozharski,Handbook of Heterocyclic Chemistry,2nd edition (2001); M. Bodanszky,A. Bodanszky,The Practice of Peptide Synthesis,Springer−Verlag,Berlin Heidelberg (1984); J. Seyden−Penne,Reductions by the Alumino− and Borohydrides in Organic Synthesis,2nd edition,Wiley−VCH,(1997);およびL. Paquette,editor,Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis,John Wiley and Sons (1995)に記載された方法を含む。
塩を形成する基を有する本発明の化合物の塩、例えば薬剤的に許容できる塩は、標準的な方法または当業者に周知の方法によって調製され得る。例えば、本発明の化合物の酸付加塩は酸または適した陰イオン交換試薬で処理することによって得ることができる。2つの酸分子(例えばジハロゲン化物)を有する塩は化合物につき1つの酸分子を有する塩(例えばモノハロゲン化物)に変換することもまたできる。これは融解するまで加熱するか、または例えば高温、例えば50℃から170℃において高圧下で固体を加熱し、化合物の分子1つ当たり1つの酸分子が放出されることによって行われる場合がある。
酸性塩は通常、例えば塩を適した塩基性の薬剤、例えば、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩、またはアルカリ金属水酸化物、典型的には炭酸カリウムまたは水酸化ナトリウムを用いて処理することにより塩を含まない化合物に変換することができる。具体例および適した塩、並びにその調製は本明細書中の本願の定義部分に記載する。
本明細書に記載された全ての合成過程は周知の反応条件下で、有利には本明細書に記載された条件下で、溶媒または希釈剤の非存在下または存在下(通常)において行うことができる。当業者によって理解されるように、溶媒は出発材料および使用されるその他の試薬に関して不活性であり、溶解することができるものである。溶媒は部分的にまたは全体的に触媒、縮合剤または中和剤、例えばイオン交換体、典型的には例えばH型の陽イオン交換体、の非存在下または存在下において反応物を可溶化することができる。通常、溶媒が反応を進行させるかもしくは進行に影響を及ぼすか、または進行させ、かつ進行に影響を及ぼす能力、あるいは反応速度は、またはおよびまたはその溶媒の種類および特性、温度、圧、アルゴンまたは窒素不活性雰囲気下などの雰囲気条件、および濃度を含む反応条件、並びに反応物それ自体に依存する。
本発明の化合物を合成するための反応を行うために適した溶媒は、水;低級アルキル−低級アルカノエ−トを含むエステル、例えばEtOAc;脂肪族エ−テルを含むエ−テル、例えば、EtOおよびエチレングリコ−ルジメチルエ−テルまたは環状エ−テル、例えばTHF;ベンゼン、トルエンおよびキシレンを含む液体芳香族炭化水素;MeOH、EtOH、1−プロパノール、IPOH、n−およびt−ブタノールを含むアルコ−ル;CHCNを含むニトリル;CHCl、CHClおよびCClを含むハロゲン化炭化水素;DMFを含む酸アミド;DMSOを含むスルホキシド;複素環窒素塩基、例えばピリジン、を含む塩基;低級アルカンカルボン酸、例えばAcOH、を含むカルボン酸;HCl、HBr、HF、HSOなどを含む無機酸;低級アルカン酸無水物、例えば無水酢酸、を含むカルボン酸無水物;シクロヘキサン、ヘキサン、ペンタン、イソペンタンなどを含む環状、線状、または分岐炭化水素、および純粋に有機的な溶媒の組み合わせ、または水を含有する溶媒の組み合わせ、例えば水溶液、などのこれら溶媒の混合物、を含むがこれらに限定されるものではない。これらの溶媒および溶媒混合物は反応の仕上げ並びに反応の処理および/または反応産物の単離、例えばクロマトグラフィーにおいてもまた使用され得る。
精製方法は当該技術分野において周知であり、および例えば、結晶化、クロマトグラフィー(液体および気相など)、抽出、蒸留、粉砕、逆相HPLCなどを含む。温度、期間、圧、および雰囲気(不活性ガス、外気)などの反応条件は当該技術分野において周知であり、また反応に適切に調整され得る。
本発明はさらに、最終的な所望の産物が得られる前に、単離されたかまたはin situで生じ、および単離されていないかによらず、記載された合成過程によって生産された構造を含む「中間体」化合物を包含する。一時的な出発材料からの工程を行うことによって得られた構造、任意の工程で記載された方法からの分岐から得られた構造、および反応条件下で出発材料を形成する構造は全て本発明に含まれる「中間体」である。さらに、反応性誘導体または塩の形態の出発材料を用いて製造された構造、または本発明に方法によって得ることができる化合物によって製造された構造およびin situでの本発明の化合物の処理によって得られた構造もまた本発明の範囲に含まれる。
本発明は、新しい出発材料および/または中間体、並びにその調製法をもまた提供する。好適な実施形態においてはそれらの出発材料が使用され、および所望の産物を得るための反応条件が選択された。本発明の出発材料は既知であるか、市販されているか、または当該技術分野において周知のもしくは類似の方法に従って合成することができる。多くの出発材料は既知の過程によって調製され得、特に実施例に記載された過程を用いて調製することができる。出発材料の合成においては、必要な場合には官能基は適した保護基で保護される場合がある。保護基、それらの導入および除去については上記に記載した。
本発明の化合物は通常1つ以上の不斉炭素原子を有し、このため光学異性体の形態、およびラセミ体のまたはその非ラセミ体混合物の形態で存在することができる。式I〜IVにおいては立体化学を考慮せずに示しているが、本発明はそれら光学異性体およびジアステレオマー、およびラセミ体、並びに分割された鏡像異性的に純粋なRおよびS立体異性体、並びにRおよびS立体異性体の他の混合物、およびその薬剤的に許容できる塩を含む。
光学異性体は標準的な過程に従って、例えばジアステレオマー塩の形成、または光学活性酸または塩による処理により、ラセミ混合物を分割することによって得ることができる。適した酸の例は、酒石酸、ジアセチル酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、ジトルオイル酒石酸、およびカンファースルホン酸であり、次いで結晶化によってジアステレオマー混合物が分離され、それに続きこれら塩から光学活性塩基が遊離する。光学異性体の異なる分離過程は鏡像異性体の分離を最大にするために適切に選択されるキラルクロマトグラフィーカラムの使用を含む。さらに別の使用可能な方法は、本発明の化合物を活性化形態の光学的に純粋な酸または光学的に純粋なイソシアネ−トと反応させることによる共有結合性ジアステレオマー分子の合成を含む。合成されたジアステレオマーはクロマトグラフィー、蒸留、結晶化または昇華などの通常の手段によって分離することができ、その後加水分解して、鏡像異性的に純粋な化合物を得ることができる。光学的に活性な本発明の化合物は同様に光学的に活性な出発材料を使用することによって得ることができる。これらの異性体は遊離酸、遊離塩、エステルまたは塩の形態である場合がある。それら化合物のそれら全ての異性体形態は明らかに本発明に含まれる。
本発明の化合物はまた、複数の互変異性型においても示される場合がある。互変異性体はしばしばそれぞれの平衡状態において存在し、環境および生理学的条件下で相互転換する。本発明の化合物はまたcis−もしくはtrans−またはE−もしくはZ−二重結合異性体としても生じる場合がある。本発明は、本明細書中に記載された化合物の全ての互変異性体を明らかに含む。
本明細書中に記載された、化合物の全ての結晶形は明らかに本発明に含まれる。
本発明は、本明細書中に引用された化合物と同一であるが、1つ以上の原子が天然に通常見られる原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する元素に置き換えられている同位体で標識された化合物をもまた含む。本発明の化合物に取り込まれ得る同位体の例は水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素および塩素の同位体、例えばH(重水素)、H(三重水素)、13C、14C、15N、16O、17O、31P、32P、35S、18F、および36Clを含む。
前述の同位体および/または他の元素の他の同位体を含む本発明の化合物もまた本発明の範囲に含まれる。同位体で標識された特定の本発明の化合物、例えばそれらにHおよび14Cなどの放射性同位体が取り込まれた化合物は、薬剤および/または基質組織分布アッセイにおいて有用である。重水素(H)、三重水素(H)および炭素−14、つまり14C同位体は特に、それらの調製および検出が容易なことから好ましい。さらに、重水素、つまりHなどのより重い同位体での置換によって、より高い代謝安定性から得られる治療上の利点、例えばインビボでの半減期の増大または必要とされる用量の減少を得ることができ、したがってある状況下ではおよび好ましい場合がある。同位体で標識された本発明の化合物は通常、容易に入手可能な同位体で標識された試薬を同位体で標識されていない試薬の代わりに使用することによって調製され得る。
生物学的評価
本発明の化合物は選択的な生物学的特性を増大するために、付加的な適した官能基によって改変される場合がある。驚くべきことに、本発明の化合物は、それらの使用において効果的な化合物の能力に直接および間接的に関わる、改良された薬剤動態および薬力学を示した。例えば化合物は、およびおよび、インビボでのPKおよびPD特性の設計に容易に役立つ有益なクリアランスおよび排出特性を有することが見いだされ、これらは次に化合物の治療標的範囲の設計およびインビボでの吸収,分散,代謝および排出特性を介した効果的な用量の設計を補助する。特定の生物学的な区画(例えば血液,リンパ系,中枢神経系)への生物学的な浸透性の上昇は、経口利用の可能性を増加させ、注入による投与を可能にする可溶性を上昇させ、クリアランスを変更し、代謝および/または排出率は、およびどの化合物が有用な薬剤であり、どれが有用な薬剤でないかを発見するための重要な因子であるおよびまたは。
本発明の化合物(式I〜III)の薬理学的特性は構造の変化によって変化するが、通常、式I〜IIIの化合物が有する活性はインビトロおよびインビボの両方において示され得る。以下の例示された薬理学的アッセイは、化合物のBACE活性を変化させ、アミロイドベータ前駆体タンパク質の開裂を制御し、それによってアミロイドベータの生産を減少または阻害する能力を評価しおよび特徴づけるために本発明の化合物を用いて行われた。
インビトロ酵素BACEFRET(蛍光共鳴エネルギー転移)アッセイ
(実施例中の酵素アッセイデータ、表I,II,IIIおよびIV)
本スクリーニングに用いられるアッセイ緩衝液は0.05M酢酸塩、pH4.2、最終的に10%DMSO、100uMゲナポール(非イオン性界面活性剤、臨界ミセル濃度以下)である。ベータセクレターゼ酵素(0.2nM)を阻害剤と共に、典型的には連続希釈法にしたがって約1uLのDMSO中で、添加された阻害剤とともに1時間プレ温置する。このアッセイはFRET基質(50nM)の添加によって事実上始まり、この混合物を1時間温置する。FRETアッセイは、pHを中性まで上昇させるTris緩衝液の添加によって終了し、蛍光を測定する。FRET基質はBACE開裂部位の反対側に市販のフルオロフォアおよびクエンチャーを有するペプチドである。FRET基質のタンパク質分解を生じる開裂は蛍光を消光する(励起488nmおよび発光425nm)。
試験した化合物のうち、実施例5〜7、9〜226および301〜1001ぞれぞれの化合物のインビトロBACE FRET酵素データを表I、II、IIIおよびIVに示した。インビトロBACE FRET酵素アッセイにおけるデータの主要な点は以下の通りである:
「+」は化合物例のIC50値がまたは5uM以上であることを意味する;
「++」は化合物例のIC50値が1.0uM〜5.0uMの範囲(1.0uM以上5.0uM未満または)であることを意味する;
「+++」は化合物例のIC50値が100nM〜1.0uMの範囲(0.1uM以上1.0uM未満または)であることを意味する;および
「++++」は化合物例のIC50値が100nMより小さい範囲(<0.1uM)であることを意味する。
細胞を用いたインビトロBACEアッセイ
細胞を用いたアッセイは、馴化培地中で、試験化合物によって処理したアミロイド前駆体タンパク質を発現している細胞のAβ40の阻害または減少を測定する。
アミロイド前駆体タンパク質(APP)を安定的に発現している細胞を96ウェルプレ−ト(Costar)に40K細胞/ウェルの密度で蒔いた。細胞を5%CO下、10%FBSを添加したDMEM中、37℃で24時間培養した。その後、出発濃度が100μMまたは10μMである10点の用量反応濃度の試験化合物を細胞に加えた。化合物をDMSO中の保存溶液から希釈し、細胞に添加した試験化合物における最終的なDMSO濃度は0.1%であった。試験化合物との温置開始から24時間後に、上清の馴化培地を回収し、サンドイッチ法を用いたELISAによってAβ40レベルを決定した。化合物のIC50を、試験化合物のその濃度における関数として対照のパーセンテージまたはAβ40阻害のパーセンテージから算出した。
Aβ40を検出するためのサンドイッチ法を用いたELISAをヤギ抗ウサギIgG(Pierce)で前処理した96ウェルマイクロトタイタープレート中で行った。細胞上清からのAβ40の検出に使用された捕捉および検出抗体対は、それぞれおよびアフィニティー精製したpAb40(Biosource)およびビオチン化6E10(Signet Labs Inc.)であった。pAb40抗体の最適濃度は0.05%Tween20(Sigma)を添加したSuperblock/TBS(Pierce)中に3μg/mLであった。検出抗体であるビオチン化6E10の最適濃度は2%正常ヤギ血清および2%正常マウス血清を添加したSuperblock/TBS(Pierce)中に0.5μg/mLであった。
細胞の上清を補足抗体と共に4℃で3時間温置し、その後TBS−tween(0.05%)中で3回洗浄した。検出抗体と共に4℃で2時間温置し、その後前述のように洗浄した。ELISAの最終的な検出はDelfia試薬であるストレプトアビジン−ユーロピウムおよび増強試薬(Perkin Elmer)、並びにVictor2マルチラベルカウンター(Perkin Elmer)を用いた時間分解蛍光法(毎分当たりでカウント)で行う。
試験した細胞のうち、実施例5〜7、9〜226および301〜1001ぞれぞれの化合物の細胞を用いたアッセイデータを表I、II、IIIおよびIVに示した。細胞を用いたBACE1アッセイにおけるデータの主要な点は以下の通りである:
「+」は化合物例のIC50値がまたは5uM以上であることを意味する;
「++」は化合物例のIC50値が1.0uM〜5.0uMの範囲(1.0uM以上5.0uM未満または)であることを意味する;
「+++」は化合物例のIC50値が100nM〜1.0uMの範囲(0.1uM以上1.0uM未満または)であることを意味する;および
「++++」は化合物例のIC50値が100nMより小さい範囲(<0.1uM)であることを意味する。
ベータセクレターゼのインビボにおける阻害
試験化合物試料投与後のインビボでのベータセクレターゼ活性の阻害をスクリーニングするために、マウス、ラット、イヌおよびサルを含むいくつかの動物モデルか用いられる場合がある。本発明において使用される動物は、野生型、トランスジェニック、または遺伝子ノックアウト動物であってもよい。例えば、Hsiao et al.,1996,Science 274,99−102の記載に従って準備され、管理されたTg2576マウスモデル,およびその他の非トランスジェニックまたは遺伝子ノックアウト動物が、阻害的に作用する試験化合物の存在下でのインビボにおけるアミロイドベータペプチド(Abeta)生産の阻害を解析するために有効である。通常、2〜18ヶ月齢のTg2576マウス、遺伝子ノックアウトマウスまたは非トランスジェニック動物に、シクロデキストラン、リン酸緩衝液、ヒドロキシプロピルメチルセルロースまたはその他の適した媒体などの媒体中に処方された試験化合物を投与する。化合物投与の1〜24時間後に、動物を処分し、脳および脳脊髄液(CSF)並びに血漿をA−ベータレベルおよび薬剤または試験化合物の濃度を解析するために除去する(Dovey et al.,2001,Journal of Neurochemistry,76,173−181)。0時間から開始し、経口栄養またはその他の送達手段、例えば静脈注入により、阻害的に作用する試験化合物を標準的な通常の処方、例えば2%ヒドロキシプロピルメチルセルロース、1%Tween80中に100mg/kgまでの濃度で動物に投与する。別の群の動物には試験化合物を含まない、2%ヒドロキシプロピルメチルセルロース,1%Tween80のみを投与し、媒体対照群とする。試験期間の終わりに動物を処分し、脳組織、血漿または脳脊髄液を回収する。脳は10倍量(重量/用量)の50mMNaCl中の0.2%ジエチルアミン(DEA)中(Bestetal.,2005,Journal of Pharmacologyおよび and Experimental Therapeutics,313,902−908)または10倍量のTris緩衝食塩水(pH約7.6)中の0.5%TritonX−100中のいずれかで均一化する。ホモジネートを4℃で30分間、355000gで遠心分離する。その後ECL(電気化学発光)技術に基づく特異的サンドイッチELISAアッセイを用いて、CSFまたは脳上清におけるAβペプチドの存在を解析する。例えば、ビオチン化−4G8(Signet)を捕捉抗体として、Fab40(Aベータ40のC末端に特異的な自己抗体)を検出抗体として用いて、ラットAベータ40を測定する。例えば、体重200gの雄のSprague Dawleyラットに2%ヒドロキシプロピルメチルセルロース、1%Tween80(pH2.2)中の経口用量30mg/kgの試験化合物を投与してから4時間後に、脳脊髄液および脳それぞれにおけるアミロイドベータペプチドレベルの、媒体投与もしくは対照マウスで測定されるレベルと比較した場合の、X%およびY%の低下を測定する。
実際に使用された媒体:経口:2%HPMC、1%Tween80、pH2.2
IV:5%デキストロ−ス中の5%EtOH、45%プロピレングリコ−ル
本発明の化合物は通常、10mpk(mpk=動物1kg当たり1mg化合物)および30mpk両方の用量濃度を用いて4時間後のマウスまたはラットの脳脊髄液および脳におけるアミロイドベータペプチドの形成および/または沈着を低減することが知られる。例えば、実施例番号490、286、495、291、287、293、513、515、517、290、288、531、540、292、289、545、294、563、296、586、295、297、662、663、673、689、744、763、289、808、817、956、299、51、56、58、61、65、47、92、104、143、185bおよび202では、10mpk投与における(30mpkでの低下が示されている場合を除く)CSFおよび脳でのA−ベータレベルは28%および9%;73%および57%;72%および57%(どちらも30mpkにおいて);62%および32%;48%および32%;73%および63%;18%および13%;56%および39%;56%および36%;63%および33%;69%および48%;45%および25%;40%および7%;57%および29%;49%および23%;73%および58%(どちらも30mpkにおいて);86%および73%(どちらも30mpkにおいて);54%および41%;61%および40%;32%および11%;78%および66%(どちらも30mpkにおいて);69%および54%(どちらも30mpkにおいて);53%および34%(どちらも30mpkにおいて);57%および44%(どちらも30mpkにおいて);81%および63%(どちらも30mpkにおいて);69%および41%(どちらも30mpkにおいて);37%および26%;69%および59%(どちらも30mpkにおいて);69%および52%(どちらも30mpkにおいて);55%および43%(どちらも30mpkにおいて);44%および25%(どちらも30mpkにおいて);25%および8%(どちらも30mpkにおいて);84%および81%(どちらも30mpkにおいて);47%および25%;76%および35%(どちらも30mpkにおいて);45%および29%;50%および18%;48%および21%;39%および2%;62%および49%(どちらも30mpkにおいて);58%および43%;69%および37%(どちらも30mpkにおいて);72%および58%(どちらも30mpkにおいて)および67%および55%(どちらも30mpkにおいて)パ−セント低下することをそれぞれ示した。
適応症
従って本発明の化合物は、アルツハイマー病を含むβ−セクレターゼ関連疾患の予防または治療に有用であるが、これらに限定されるものではない。本発明の化合物は、βセクレターゼ酵素の活性を変える能力を有することで、アミロイドβ(Aベータペプチド)の生産を調節し、脳および脳脊髄液の両方においてAベータペプチドの形成および沈着を低下させ、結果として脳でのアミロイドプラークを低減させる。本発明の1つの実施形態では、対象に対して有効量の式I〜IVの化合物を投与する工程を含む、対象者におけるβ−セクレターゼ酵素関連の障害を治療する方法が提供される。別の実施形態では、脳におけるアミロイドベータの産生を低下させ、プラーク形成を低下させる方法が提供される。別の実施形態では、治療上有効量の式I、II、II−A、III、III−A、III−B、IV、IV−A、IV−BおよびIV−Cのいずれかの化合物を対象に投与する工程を含む、対象におけるベータミロイドの沈着またはベータミロイドレベルの上昇を特徴とする疾患または障害を治療、予防または改善する方法が提供される。さらに別の実施形態では、本発明は、アルツハイマー病、軽度、中等度および/または重度を含む認知障害、ダウン症候群、認識衰退、老年性認知症、脳アミロイド血管症または神経変性性障害の治療方法を提供する。
従って、本発明の化合物は、神経障害および関連する状態の治療におけるCNS薬として治療に有用であると考えられる。
ヒト治療において有用である以外に、これらの化合物は、哺乳動物、齧歯類を含むペット、珍しい動物および家畜の獣医学上の治療に有用である。例えば、ウマ、イヌおよびネコを含む動物を、本発明によって提供される化合物で治療することができる。
処方および使用方法
本発明における疾患および障害の治療は、例えば疼痛、炎症などの予防的処置を必要とし得る対象(つまり、動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒト)への本発明の化合物もしくはその薬剤的な塩またはそのいずれかの医薬組成物の治療上の投与をもまた含む。治療は、本発明の化合物もしくはその薬剤的な塩またはそのいずれかの医薬組成物の対象(つまり、動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒト)への予防的投与も包含する。通常、資格を有する医師および/または認可された開業医が最初に対象を診断し、本発明の化合物または組成物の投与を介した予防的および/または治療的処置のための治療方法を提案、推奨または処方する。
投与される化合物の量および本発明の化合物および/または組成物を用いた神経障害およびベータセクレターゼ介在疾患の治療のための投与法は、対象の年齢、体重、性別および医学的状態、並びに疾患の種類、疾患の重症度、投与の経路および回数ならびに使用される特定の化合物を含むさまざまな要素によって決まる。従って投与法は多様になり得るが、標準的な方法を用いて慣例に従って決定することが可能である。1日の用量としては約0.01から500mg/kg、有利には約0.01から約50mg/kgの間、より有利には約0.01から約30mg/kg、さらにより有利には約0.1から約10mg/kg体重が適切であると考えられ、本明細書に開示した全ての使用方法に対して有用であるはずである。1日の用量は、1日当たり1回〜4回で投与することができる。
記載の方法においては本発明の化合物を単独で投与することが可能であるが、通常化合物は、医薬組成物中の有効成分として投与される。従って、本発明の別の実施形態では、本発明の化合物を、希釈剤、担体、補助剤など(本明細書においては総称して「賦形剤」材料と表す)を含む薬剤的に許容される賦形剤、および必要に応じて他の有効成分と組み合わせて含む医薬組成物が提供される。本発明の医薬組成物は、「有効量の」本発明の化合物または「有効用量の」本発明の化合物を含み得る。本発明の化合物の「有効用量」は、その化合物の有効量の未満の量、有効量に等しい量または有効量より多い量を含む。例えば、錠剤やカプセルなどの2つ以上の単位用量が化合物の有効量を投与するために必要である医薬組成物、あるいは粉剤、液体など、組成物の一部を投与することによって有効量の化合物が投与される複数回投与用医薬組成物。
本発明の化合物は、いずれか好適な経路により、好ましくはそのような経路に合わせた医薬組成物の形態で、および目的とする治療に有効な用量で投与することができる。本発明の化合物および組成物は、標準的な薬剤上許容される担体、補助剤および媒体を含む単位用量製剤で、例えば経口的に、粘膜的に、局所的に、直腸的に、吸入噴霧剤などにより肺に投与することができ、または血管内に、静脈内に、腹腔内に、皮下に、筋内に、胸骨内におよび点滴などで非経口的に投与することができる
経口投与においては、医薬組成物は例えば錠剤、カプセル、懸濁液または液体であってもよい。その医薬組成物は好ましくは、特定量の有効成分を含む用量単位の形態で製造される。そのような用量単位の例には、錠剤またはカプセルがある。例えばこれらは、約1から2000mg、有利には約1から500mg、および典型的には約5から150mgの量の有効成分を含む場合がある。ヒトその他の哺乳動物に好適な1日の用量は、患者の状態および他の要因に応じて多様になり得るが、この場合もやはり、慣例に従った方法および実務によって決定することができる。
治療の目的においては、本発明の活性化合物は通常、示された投与経路に適した1つ以上の補助剤または「賦形剤」と組み合わせる。1用量を基準として経口投与する場合、最終処方を形成ために、化合物は、乳糖、ショ糖、デンプン粉末、アルカン酸のセルロースエステル、セルロースアルキルエステル、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、リン酸および硫酸のナトリウム塩およびカルシウム塩、ゼラチン、アカシアガム、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドンおよび/またはポリビニルアルコールと混合することができる。例えば、活性化合物および賦形剤は、投与を容易にする周知のおよび許容される方法によって打錠またはカプセル化することができる。適した処方の例としては、丸薬、錠剤、軟および硬殻ゲルカプセル、トロ−チ、経口で溶解可能な形態およびその遅延放出性または放出制御性の処方など挙げられるが、これらに限定されるものではない。特に、カプセルまたは錠剤処方は、活性化合物とともに分散剤としてヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの1つ以上の放出制御剤を含む場合がある。
非経口投与用の製剤は、水系または非水系の等張性無菌注入溶液または懸濁液の形態であってもよい。これらの溶液および懸濁液は、経口投与用の処方での使用において記載された1つ以上の担体もしくは希釈剤を用いて、または他の適した分散剤または湿潤剤および懸濁剤を用いることにより、無菌的な粉末または顆粒から調製することができる。化合物は、水、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、エタノール、トウモロコシ油、綿実油、落花生油、ゴマ油、ベンジルアルコール、塩化ナトリウム、トラガカントガムおよび/または各種緩衝液に溶解することができる。他の補助剤および投与形態は製薬の分野では十分かつ広く知られている。有効成分は、生理食塩水、デキストロ−スもしくは水などの適した担体を含む、またはシクロデキストリン(つまり、カプチゾール(Captisol))、共溶媒可溶化剤(つまり、プロピレングリコール)もしくはミセル可溶化剤(つまり、Tween80)を含む組成物として注入によって投与することもできる。
無菌的な注入用製剤は、毒性を示さない非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の無菌的な注入用の溶液または懸濁液中、例えば1,3−ブタンジオール中溶液であってもよい。使用可能な許容される媒体および溶媒としては、水、リンゲル液および等張性の塩化ナトリウム溶液が挙げられる。さらに、溶媒または懸濁媒体として、無菌的な固定油が慣例に従って用いられる。この目的には、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含む、いずれの刺激の強くない固定油をも使用することができる。さらに、オレイン酸などの脂肪酸が注入可能な処方の調製に使用可能である。
有効成分は、生理食塩水、ブドウ糖または水などの適した担体を含む組成物として注入によって投与される場合もある。非経口での1日の投与法は、約0.1から約30mg/kg全体重、および好ましくは約0.1から約10mg/kgとなろう。
肺投与には、医薬組成物はエアロゾールの形態で、または乾燥粉末エアロゾールを含む吸入器を用いて投与することができる。
医薬組成物を滅菌などの標準的な製薬操作に供することができ、および/または保存剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、緩衝剤などの標準的な補助剤を含有させることができる。錠剤および丸薬を腸溶性コ−ティングを用いてさらに調製することができる。それらの組成物は、湿潤剤、甘味剤、香味剤および芳香剤などの補助剤を含むこともできる。従って、さらに本発明の別の実施形態は、ある量の式I〜IVの化合物を、薬剤を製造するための薬剤的に許容できる担体と組み合わせる工程を含む、薬剤を製造する方法を提供する。
本発明のさらに別の実施形態では、ある量の式I〜IVの化合物を薬剤的に許容される担体と組み合わせて薬剤を製造する工程を含む、アルツハイマー病の治療のための薬剤の製造方法を提供する。
併用
本発明の化合物は単一の活性を有する医薬品として服用または投与することができるが、それらはまた、1つ以上の本発明の化合物との併用または他の薬剤と共に用いることができる。併用して投与する場合、治療剤は同時にまたは異なる時点で順に投与される別の組成物として処方される場合があり、または治療剤は単一の組成物としても投与され得る。
本発明の化合物および別の医薬品の使用を定義する上での「共療法」(又は「併用療法」)という語は、薬剤の組み合わせの有効な効果を提供する方法を用いて順次にそれぞれの薬剤を投与することを包含し、および例えばこれらの活性薬剤の固定用量の単一のカプセルによって、またはそれぞれの薬剤に対して複数の別のカプセルによって実質的に同時の投与法によるこれら薬剤の併用投与を包含する。
具体的には、本発明の化合物は、ベータセクレターゼ、ガンマ−セクレターゼの予防または治療において当業者に周知の追加の治療法および/または治療を行わない場合には脳におけるプラーク形成の原因となるアミロイドベータの形成および/または沈着に影響することが知られる他の試薬と共に投与することができる。
固定用量として処方する場合、そのような併用製品は、許容される用量範囲内で本発明の化合物を用いる。組み合わせの処方が適切でない場合に、式IおよびIIの化合物は、公知の抗炎症剤とともに順次投与することもできる。本発明は、投与の順序で制限されるものではなく、本発明の化合物は、公知の抗炎症剤を投与する前、その投与と同時に、またはその投与の後に投与することができる。
以上の記述は単に本発明を説明するためのものであり、本発明を開示の化合物、組成物および方法に限定するものではない。変異形態および変更は当業者には明らかであり、添付の特許請求の範囲で定義される通り、本発明の範囲および性質に含まれるものである。以上の説明から、当業者は本発明の本質的特性を容易に確認することができ、本発明の精神および範囲から逸脱しない限りにおいて、本発明の各種変更および改変を行うことで、本発明を多様な用途および条件に適合させることができる。本明細書中に引用された全ての特許および他の刊行物は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。

Claims (18)

  1. 式I:
    Figure 2012502112
    の化合物またはその立体異性体、互変異性体もしくは薬剤的に許容される塩
    (式中、
    はCRまたはNであり;
    はCRまたはNであり;
    はCRまたはNであり;
    はCRまたはNであり;
    はCRまたはNであり;
    はCRまたはNであり;
    はCRまたはNであり;
    はCRまたはNであり、ただし、(1)TがNである場合、AはCRであり;および(2)A、A、A、A、A、A、TおよびTのうちの4つ以下がNであり;
    、R、RおよびRのそれぞれは独立して、H、F、Cl、Br、CF、OCF、C1−6−アルキル、CN、OH、−OC1−6−アルキル、−S(O)1−6−アルキル、−NHC1−6−アルキルまたは−C(O)C1−6−アルキルであり、ここで、前記C1−6−アルキルおよび、OC1−6−アルキル、−S(O)1−6−アルキル、−NHC1−6−アルキルおよび−C(O)C1−6−アルキルのC1−6−アルキル部分は、任意に、F、オキソまたはOHの1〜3個の置換基で置換され;
    およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニル、CN、OR10、SR10、NR1010、C(O)R10、S(O)R10、S(O)10、NR10C(O)R10、C(O)NR1010、NR10S(O)10、S(O)NR10、NR10C(O)NR1010、あるいは炭素原子で形成される完全飽和または部分もしくは完全不飽和4員、5員、6員、または7員単環式または9員もしくは10員二環式環であり、前記環は任意に、O、N、またはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含み、ここで、前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニルおよび環は任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
    およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、S(O)1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
    各Rは独立して、−C(O)R10、−S(O)10、−C(O)NHR10、−NHC(O)R10、−NHC(O)NHR10、−S(O)NHR10または−NHS(O)10であり;
    各R10は、独立して、H、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、オキソ、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルあるいは完全飽和または部分もしくは完全不飽和3〜8員単環式または6〜12員二環式であり、炭素原子で形成される前記環系は、任意に、単環式ならば1〜3個のヘテロ原子を含み、あるいは二環式ならば1〜6個のヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子は、O、N、またはSから選択され、ここで、前記C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルおよび前記環系の環のそれぞれは、任意に独立して、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロブチル、ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−チオアルコキシル、ベンジルまたはフェニルの1〜5個の置換基で置換され;
    WはCRであり;
    XはOまたはSであり;
    Yは存在しないか、またはYはCR、C(=O)、O、NR、もしくはS(O)であり;
    Zは存在しないか、またはZはCR、C(=O)、O、NR、もしくはS(O)であり;ならびに
    各oは独立して、0、1もしくは2であり、ただし、YおよびZの両方が非存在、−O−もしくは−S(O)−ではないとする。)。
  2. はCRであり;
    はCRであり;
    はCRであり;
    はCRであり;
    はCRであり;
    はCRであり;ならびに
    はCRである、請求項1の化合物、またはその立体異性体、互変異性体もしくはその薬剤的に許容される塩。。
  3. YはOであり;ならびに
    Zは存在しないかまたはCR1010である、請求項2の化合物、またはその薬剤的に許容される塩。
  4. およびRのうちの一方は、独立して、炭素原子で形成される完全飽和または部分もしくは完全不飽和5員もしくは6員単環または9員もしくは10員二環式環であり、前記環は、任意にO、N、またはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含み、ならびに任意にRまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
    およびRのうちのもう一方は、独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニル、CN、OR10、SR10、NR1010、C(O)R10、S(O)10、NR10C(O)R10、C(O)NR1010、NR10S(O)10、S(O)NR10、NR10C(O)NR1010であり、ここで前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニルは任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;ならびに
    、R、RおよびRのそれぞれは独立して、H、F、Cl、CF、OCF、メチル、エチル、CN、OH、OCH、SCH、NHCHまたはC(O)CHであり;
    およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
    YはOであり;ならびに
    Zは存在しない、請求項2の化合物、またはその薬剤的に許容される塩。
  5. は、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、チオフェニル、フリル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、ピロリジニル、オキサゾリニル、イソキサゾリニル、チアゾリニル、ピラゾリニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびピラニルから選択される環であり、前記環は、任意に1〜5個のRまたはR10の置換基で置換されている、請求項4の化合物。
  6. が、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、OR10、SR10、NR1010またはフェニル、ピリジン、ピリミジン、ジヒドロピラン、モルホリン、オキサゾール、イソキサゾール、アゼチジン、ピラン、ピラゾールおよびイミダゾールから選択される環であり、ここで前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニルおよび環は、任意に、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;ならびに
    、R、RおよびRのそれぞれは、独立して、H、F、Cl、CF、メチル、CN、OH、OCH、SCHまたはNHCHであり;ならびに
    およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
    は、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、チオフェニル、フリル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、ピロリジニル、オキサゾリニル、イソキサゾリニル、チアゾリニル、ピラゾリニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびピラニルから選択される環であるか、またはRは、−OC1−10アルキルであり、前記環および−OC1−10アルキルは、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
    YはOであり;ならびに
    Zは存在しないかまたはCR1010である、請求項2の化合物、またはその薬剤的に許容される塩。
  7. が、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、OR10またはSR10であり、ここで、前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニルおよびC3−8−シクロアルキルが任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
    、R、RおよびRのそれぞれは独立して、H、F、メチル、CNまたはOHであり;
    およびRのそれぞれは独立して、H、F、Cl、CF、メチル、CN、OH、OCH、SCHまたはNHCHであり;
    は、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニルまたはチオフェニルから選択される環であり、前記環は、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
    WはCH、−CHFまたは−CCHであり;
    XはOであり;
    YはOであり;ならびに
    Zは存在しない、請求項2の化合物、またはその薬剤的に許容される塩。
  8. 一般式IV−A
    Figure 2012502112
    (式中、
    はCRまたはNであり;
    はCRまたはNであり;
    はCRまたはNであり;ただし、A、AおよびAの1つ以下がNであり;
    、R、RおよびRのそれぞれは独立して、H、F、Cl、Br、CF、OCF、CH、C、CN、OH、CHであり;
    およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニル、CN、OR10、SR10、NR1010、C(O)R10、S(O)10、NR10C(O)R10、C(O)NR1010、NR10S(O)10、S(O)NR10、NR10C(O)NR1010、あるいは炭素原子で形成される完全飽和または部分もしくは完全不飽和5員もしくは6員単環または9員もしくは10員二環式環であり、前記環は、任意にO、N、またはSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含み、ここで、前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニルおよび環は任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
    およびRのそれぞれは独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
    各Rは独立して、−C(O)R10、−S(O)10、−C(O)NHR10、−NHC(O)R10、−NHC(O)NHR10、−S(O)NHR10または−NHS(O)10であり;
    各R10は独立して、H、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、オキソ、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルあるいは完全飽和または部分もしくは完全不飽和3〜8員単環式または6〜12員二環式であり、炭素原子で形成される前記環系は、任意に、単環式ならば1〜3個のヘテロ原子を含み、二環式ならば1〜6個のヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子は、O、N、またはSから選択され、ここで前記C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルおよび前記環系の環のそれぞれは、任意に独立して、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロブチル、ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−チオアルコキシル、ベンジルまたはフェニルの1〜5個の置換基で置換され;
    WはCH、−CHFまたは−CHC1−3アルキルであり;ならびに
    XはOまたはSである。)を有する、請求項1の化合物、またはその立体異性体、互変異性体もしくは薬剤的に許容される塩。
  9. はCRであり;
    はCRであり;
    はCRであり;
    、R、RおよびRのそれぞれは、独立して、H、F、Cl、Br、CF、OCF、CH、C、CN、OH、CHであり;
    は、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、C2−6アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニル、CN、OR10、SR10、NR1010、C(O)R10、S(O)10、NR10C(O)R10、C(O)NR1010、NR10S(O)10、S(O)NR10、NR10C(O)NR1010、あるいは5員もしくは6員単環または9員から10員二環式複素環、アリールまたはヘテロアリール環であり、ここで、前記C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C4−8−シクロアルケニルおよび環は、任意に独立して、RまたはR10の1〜5個の置換基で置換され;
    およびRのそれぞれは、独立して、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルであり;
    は、フェニル、ピリジルまたはピリミジルであり、そのそれぞれが任意に、F、Cl、Br、I、CF、C、ハロアルコキシル、C1−6−アルキル、CN、OH、OC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、SC1−6−アルキル、S(O)1−6−アルキル(oは0、1もしくは2である。)、NHC1−6−アルキルまたはC(O)C1−6−アルキルの1〜5個の置換基で置換され、
    各Rは独立して、−C(O)R10、−S(O)10、−C(O)NHR10、−NHC(O)R10、−NHC(O)NHR10、−S(O)NHR10または−NHS(O)10であり;
    各R10は独立して、H、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO、NH、アセチル、オキソ、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルあるいは5員もしくは6員単環または7員から11員二環複素環式、アリールまたはヘテロアリール環であり、ここで、前記C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルおよび前記環系の環のそれぞれは、任意に独立してハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO、NH、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロブチル、ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−チオアルコキシル、ベンジルまたはフェニルの1〜5個の置換基で置換され;
    Wは、CH、−CHFまたは−CHCHであり;ならびに
    XはOである、請求項8の化合物またはその立体異性体もしくは薬剤的に許容される塩。
  10. 2’−(2,2−ジメチルプロポキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−2’−プロポキシ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    2’−(2−メチルプロポキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    2’−プロポキシ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−2’−メトキシ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (4R)−2’−プロポキシ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−2’−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−7’−メトキシスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミントリフルオロ酢酸;
    2’−クロロ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    2’−メトキシ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    2’−(2−フルオロ−5−メトキシフェニル)−7’−メトキシスピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−2’−(2,2−ジメチルプロポキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−2’−(2−メチルプロポキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−2’−(5−ピリミジニル)−7’−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (4R)−2’−(3,3−ジメチルブチル)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−2’−(シクロプロピルメトキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (4R)−2’−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−2’−(((1S)−2,2−ジフルオロシクロプロピル)メトキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−2’−(((1R)−2,2−ジフルオロシクロプロピル)メトキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (5S)−7−(2,2−ジメチルプロポキシ)−3−(3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
    (4S)−2’−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−2’−(2−メトキシ−2−メチルプロポキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    3−(((4S)−2−アミノ−7’−(3−ピリジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2’−イル)オキシ)−2,2−ジメチルプロパンニトリル;
    (4S)−2’−((3−メチル−3−オキセタニル)メトキシ)−7’−(3−ピリジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (5S)−7−((3−メチル−3−オキセタニル)メトキシ)−3−フェニルスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
    (5S)−3−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−7−(3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
    3−(((5S)−2’−アミノ−3−(5−ピリミジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−7−イル)オキシ)−2,2−ジメチルプロパンニトリル;
    (4R)−2’−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (4R)−2’−(3−メトキシ−3−メチル−1−ブチン−1−イル)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (5S)−3−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−7−(5−ピリミジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
    1−(((4R)−2−アミノ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2’−イル)エチニル)シクロブタノール;
    N−(3−((4S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1,3−チアジン−4−イル)−4−フルオロフェニル)−5−メチル−2−ピラジンカルボキサミド;
    N−(3−((4S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1,3−チアジン−4−イル)−4−フルオロフェニル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド;
    3−(((5S)−2’−アミノ−3−フェニルスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−7−イル)オキシ)−2,2−ジメチルプロパンニトリル;
    (5S)−7−(2,2−ジメチルプロポキシ)−3−(4−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
    (5S)−3−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
    (4S)−2’−(2,2−ジメチル−4−モルホリニル)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−2’−(2,2−ジメチル−4−モルホリニル)−7’−(3−ピリジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−2’−((2R,6S)−2,6−ジメチル−4−モルホリニル)−7’−(3−ピリジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (4R)−2’−(6,6−ジメチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−4’−フルオロ−2’−(3−メトキシ−3−メチル−1−ブチン−1−イル)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (5S)−3−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−7−(3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
    (4S)−2’−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4’−フルオロ−7’−(3−ピリジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (5S)−7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
    (4S)−2’−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4’−フルオロ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (5S)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7−フェニルスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
    (5S)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
    (5S)−3−(3−メトキシ−3−メチル−1−ブチン−1−イル)−7−(2−ピラジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
    (4S)−2’−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−7’−(3−メチル−5−イソキサゾリル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (5S)−3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−7−(3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
    (4S)−4’−フルオロ−2’−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−2’−(3,3−ジフルオロ−1−アゼチジニル)−7’−(3−ピリジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−2’−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3’−フルオロ−7’−(5−ピリミジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−3’−フルオロ−2’−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7’−(3−ピリジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (5S)−3−((1E)−3,3−ジメチル−1−ブテン−1−イル)−7−(5−ピリミジニル)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
    (4S)−2’−(2,2−ジメチル−4−モルホリニル)−7’−(2−フルオロ−3−ピリジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (5S)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−(3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
    (5S)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−(4−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
    (4S)−2’−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−7’−(4−モルホリニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (5S)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
    (5S)−3−(2,2−ジメチル−4−モルホリニル)−7−(3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
    (5S)−7−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−((3−メチル−3−オキセタニル)エチニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
    3−(((4S)−2−アミノ−4’−フルオロ−7’−(2−フルオロ−3−ピリジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2’−イル)オキシ)−2,2−ジメチルプロパンニトリル;
    (5S)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7−(2−フルオロ−5−メチル−3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
    (4S)−4’−フルオロ−7’−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−2’−((3−メチル−3−オキセタニル)メトキシ)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (5S)−7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−((3−メチル−3−オキセタニル)エチニル)スピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
    (5S)−7−(3−クロロフェニル)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
    (4S)−4’−フルオロ−2’−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7’−(3−ピリジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−2’−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4’−フルオロ−7’−(2−フルオロ−3−ピリジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (5S)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7−(5−フルオロ−3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
    (5S)−3−(6,6−ジメチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7−(3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
    (5S)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−7−(6−フルオロ−3−ピリジニル)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン;
    (4S)−4’−フルオロ−7’−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−2’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−4’−フルオロ−7’−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−2’−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;
    (4S)−3’−フルオロ−2’−(2−フルオロ−2−メチルプロポキシ)−7’−(3−ピリジニル)スピロ[1,3−オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン;および
    (5S)−3−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−7−(5−ピリミジニル)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサゾール]−2’−アミン
    から選択される、請求項1の化合物、またはその立体異性体もしくは薬剤的に許容される塩。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の化合物および薬剤的に許容される賦形剤を含む医薬組成物。
  12. 対象の脳脊髄液中のベータアミロイドペプチドのレベルを減少させるための医薬を製造するための、請求項1から10のいずれかに記載の化合物の使用。
  13. 対象においてアルツハイマー病、認識障害またはそれらの組み合わせを治療するための医薬を製造するための、請求項1から10のいずれかに記載の化合物の使用。
  14. 対象においてアルツハイマー病、認識障害またはそれらの組み合わせを治療するための請求項1から10のいずれかに記載の化合物を含む医薬の使用。
  15. 対象において、軽度の認識障害、ダウン症、オランダ型アミロイド症を伴う遺伝性脳出血、脳アミロイド血管症、変性認知症、パーキンソン病と関連する認知症、核上まひと関連する認知症、皮質基底変性に関連する認知症、びまん性レヴィー小体型のアルツハイマー病またはそれらの組み合わせからなる群から選択される神経障害を治療するための医薬を製造するための、請求項1から10のいずれかに記載の化合物の使用。
  16. 対象の脳上のプラーク形成を軽減する医薬を製造するための、請求項1から10のいずれかに記載の化合物の使用。
  17. 対象の脳上のプラーク形成を減少させるための、請求項14の医薬の使用。
  18. 請求項1の化合物を調製する方法であって、化合物20
    Figure 2012502112
    (式IのA、A、A、R、R、R、R、R、R、WおよびXは請求項1で定義のとおりである。)を、構造R−B(OH)(Rは請求項1で定義のとおりである。)を有する化合物と反応させて、請求項1の化合物を調製する工程を含む、方法。
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