JP2014526560A - β‐セクレターゼ調節因子としてのアミノオキサジン化合物およびアミノジヒドロチアジン化合物および使用方法 - Google Patents

β‐セクレターゼ調節因子としてのアミノオキサジン化合物およびアミノジヒドロチアジン化合物および使用方法 Download PDF

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Abstract

本発明はβ‐セクレターゼ酵素活性の調節ならびにアルツハイマー病(AD)および関連疾患を含むβ‐セクレターゼ介在性疾患の治療に有用な新しい部類の化合物を含む。1つの実施形態では、それらの化合物は一般式Iを有し、式IのA1、A2、A3、A4、A5、A6、L、R2、R7、X、YおよびZが本願において定義される。本発明は、β‐セクレターゼタンパク質の活性に関連する障害および健康状態の治療処置または予防処置のための医薬組成物におけるこれらの化合物の使用法も含む。そのような障害には、例えば、アルツハイマー病、認知欠損、認知障害、統合失調症、ならびに脳でのプラークの形成および/または沈着に関連する、および/またはそれによって引き起こされる他の中枢神経系の病気が含まれる。本発明はまた、式Iの化合物の調製にとって有用な式Iのさらなる実施形態、中間体および製造法も含む。

Description

関連出願
本願は、2011年9月21日に提出された米国仮特許出願第61/537,461号の利益を請求するものである。その仮出願は全体の参照によりここに組み込まれる。
本発明の分野
本発明は全般的に薬学的活性が有る化合物、医薬組成物およびそれらの化合物と組成物の両方の、限定されないが、アルツハイマー病および他のアミロイドプラーク関連障害を含むβ‐セクレターゼ介在性疾患および疾病を治療するための使用法に関する。
世界中で1200万人を超える、年老いていく人々がアルツハイマー病(AD)に冒されている。ADは60歳以降に臨床的に診断された認知症の大部分の原因である。ADは一般に記憶力、推理力、判断力、および方向感覚の低下の進行を特徴とする。その疾患が進行すると、感覚能力と言語能力が冒されて多数の認知機能の全般的な障害に行き着く。認知機能の喪失は徐々に起き、通常、自分自身、家族、および友人の認知の喪失に至る。重症の認知障害を有し、および/または末期ADと診断された患者は一般に寝たきりであり、排泄を制御できず、介護ケアに依存する。ADの患者は最終的には最初の診断から平均で約9年から10年で死亡する。ADの社会生活を不能にさせ、一般に屈辱的であり、究極的には死に至る影響のため、ADを診断して効果的に治療する必要性が存在する。
ADは脳における2つの主要な生理的変化を特徴とする。第1の変化であるβ‐アミロイドプラーク形成は、ADが特徴的なβ‐アミロイドペプチド(A‐β)またはそのA‐β断片の形成、脳(β‐アミロイド「プラーク」または「プラーク沈着物」と一般に呼ばれる)および脳血管(β‐アミロイド血管症)における沈着物によって引き起こされると考える「アミロイドカスケード仮説」を支持する。β‐アミロイドと付随するアミロイドプラーク形成がADの病態生理学の中心であり、この難治性の神経変性障害において初期の役割を果たす可能性があることが十分な証拠により示唆されている。ADにおける第2の変化はタウタンパク質の凝集体からなる神経細胞内濃縮体の形成である。ADの患者において見つかる外に、神経細胞内濃縮体は他の認知症誘導性障害においても見いだされる。Joachim et al., Alz. Dis. Assoc. Dis., 6:7-34 (1992) .
A‐βの進行性脳沈着がADの発病における将来的な役割を果たし、そして、その沈着が認知症状に数年または数十年も先んじることがあり得ると、いくつかの証拠が示している。Selkoe, Neuron, 6:487 (1991). 培養された神経細胞からのA‐βの放出、ならびに正常な個体およびADの患者の両方の脳脊髄液(CSF)におけるA‐βの存在が示されている。Seubert et al., Nature, 359:325-327 (1992). ADの患者の生検によって、記憶と認知にとって重要であると考えられているヒトの脳の領域にこれらの2つの要因を含む多数の病巣が示された。
より限定的な解剖学的分布ではこれらの病巣の数が少なくなることが、臨床上のADではない大半の老化したヒトの脳で見いだされている。アミロイド含有プラークと血管性アミロイドアンギオパシーはダウン症候群、オランダ型遺伝性アミロイド性脳出血症(HCHWA−D)、および他の神経変性障を有する個体の脳においても見つかった。
A‐βの形成はADの発生において原因となる前駆体または因子であるという仮説が立てられている。より具体的には、認知因子に関する脳の領域におけるA‐βの沈着がADの発生における主要な要因であると考えられている。β‐アミロイドプラークは主にアミロイドβペプチド(A‐βペプチド)から構成される。A‐βペプチドは大膜貫通アミロイド前駆タンパク質(APP)のタンパク質分解による切断から得られ、そして、そのペプチドは約39〜42アミノ酸残基の範囲にあるペプチドである。A‐β42(42アミノ酸長)はアルツハイマー病患者の脳におけるこれらのプラーク沈着物の主要な成分であると考えられている。Citron, Trends in Pharmacological Sciences, 25(2):92-97 (2004).
類似のプラークはいくつかの変異型のレビー小体認知症および筋肉疾患である封入体筋炎に現れる。Aβは、脳アミロイド血管症において脳血管を被覆する凝集体も形成する。これらのプラークは、タンパク質ミスフォールディング病と関連するプリオンなどの他のペプチドに共通するタンパク質の折り畳みである、規則的に配列したアミロイド線維と呼ばれる線維性凝集体の濃縮体から構成される。実験用ラットでの研究から、二分子可溶型のそのペプチドはアルツハイマー病の発生の原因因子であり、そして、その二分子型は可溶性アミロイドβオリゴマーの最小のシナプス傷害性種であると示唆されている。Shankar, G.M., Nature Medicine (2008年6月22日) オンライン doi 10:1038 nm 1782.
いくつかのアスパルチルプロテアーゼがAPPのプロセッシングまたは切断に関与してA‐βペプチドが形成されると考えられている。β‐セクレターゼ(BACE、メマプシンとも一般に呼ばれる)はまずAPPを切断して2つの断片、すなわち、(1)1つ目のN末端断片(βAPP)と(2)2つ目のC−99断片を形成すると考えられており、そのC−99断片が後にγセクレターゼによって切断されてA‐βペプチドを形成する。APPはα‐セクレターゼによって切断されて、β‐アミロイドプラークを形成することがない分泌型のAPPであるα‐sAPPを形成することもわかった。この交互の経路によってA‐βペプチドの形成が不可能にされる。APPのタンパク質分解性プロセッシング断片についての記述は、例えば、米国特許第5,441,870号、第5,712,130号および第5,942,400号に見出される。
BACEは、501アミノ酸を含み、β‐セクレターゼ特異的切断部位におけるAPPのプロセッシングに関するアスパルチルプロテアーゼ酵素である。BACEは、APPの特異的切断部位に応じて名付けられたBACE1およびBACE2という2つの型で存在する。β‐セクレターゼは Sinha et al., Nature, 402:537-554 (1999) (p510) およびPCT出願国際公開第2000/17369号において説明されている。A‐βペプチドはBACEによるAPPプロセッシングの結果として蓄積することが提唱された。また、β‐セクレターゼ切断部位におけるAPPのインビボプロセッシングはA‐β産生の律速段階であると考えられている。 Sabbagh, M. et al., Alz. Dis. Rev. 3:1-19 (1997). したがって、BACE酵素活性の阻害はADの治療にとって望ましい。
研究により、BACEの阻害がADの治療につながり得ることが示されている。BACE酵素はβ‐アミロイドまたはA‐βの形成に必須である。BACEノックアウトマウスはβ‐アミロイドを産生せず、そして、そのマウスには神経細胞の脱落およびある特定の記憶欠損を含むアルツハイマー関連病態が無い。Cole, S.L., Vasser, R., Molecular Degeneration 2:22, 2007. APPを過剰発現する遺伝子導入マウスと交雑すると、BACE欠損マウスの子孫は脳抽出物中に対照動物と比べて減少した量のA‐βを示す(Luo et al., Nature Neuroscience, 4:231-232 (2001))。BACEがβ‐アミロイドの形成を開始するという事実、およびこの疾患ではBACEのレベルが上昇するという観察結果が、BACE阻害を目標とし、そうしてβ‐アミロイドとその関連の傷害性を減少させる治療法を開発する直接的で説得力がある理由を提供する。この目的のため、β‐セクレターゼ活性の阻害とそれに対応する脳におけるA‐βの減少によってAD、および他のβ‐アミロイドまたはプラーク関連障害を治療するための治療方法が提供されるはずである。
ADおよびプラーク関連障害を治療する可能性があるいくつかのアプローチがとられてきた。一つのアプローチはBACEの活性の阻害または低下により脳でのプラークの形成を減少させる試みである。例えば、次のPCT国際公開第09/091016号、第08/108378号、第09/134617号、第05/097767号、第08/092785号、第06/138265号、第08/103351号、第06/138230号、第08/200445号、第06/111370号、第07/287692号、第05/058311号、EP01942105号、第08/133273号、第08/133274号、第07/049532号、第US20070027199号、第07/038271号、第US20070072925号、第US20070203116号、第08/118379号、第06/076284号、第US20070004786号、第06/083760号、第07/011810号、第07/011833号、第11/009943および第08/054698号のそれぞれがADおよび他のβ‐セクレターゼ介在性障害の治療に有用なBACEの阻害剤について記述している。
リソソーム性アスパルチルプロテアーゼであるカテプシンD(CatD)は真核生物において広範に発現する。CatD活性は、エンドソーム区画内および飲食作用、貪食作用、または自己貪食作用により送達されたその中のリソソーム区画内におけるタンパク質基質の酸依存的完全タンパク質分解または部分タンパク質分解の達成に必須である。CatDは細胞質および細胞外環境において生理的pHで小さいサイズの基質に作用することもあり得る。マウスおよびショウジョウバエのCatDノックアウトモデルによって、組織の恒常性維持と器官発生におけるCatDの多重病態生理学的役割が強調されてきている。
カテプシンDタンパク質の阻害が望ましくない副作用と関係しているとされている。例えば、カテプシンDの阻害が悪性の網膜発生と網膜萎縮症につながると考えられている。特に、マウスでは、カテプシンDは網膜光受容細胞の代謝維持に必須であり、そして、カテプシンDの不足によりその細胞のアポトーシスが誘導され、一方、INLニューロンの脱落はミクログリア細胞由来の一酸化窒素(NO)により仲介されることが分かった。しかしながら、そのまさに同じマウスにおいて、カテプシンBまたはLを欠損するマウスの網膜に萎縮性の変化は検出されなかったことも分かった。Mol. Cell. Neurosci, 2003, Feb 22(2):146-161.さらに、カテプシンD(CatD)欠損の動物モデルは、バッテン病としてまとめて知られる一群の小児神経変性疾患である神経セロイドリポフスチン症(NCL)において観察される表現型に似た進行性で過酷な神経変性表現型を特徴とする。アポトーシス促進性分子であるBaxの標的欠失によってアポトーシスのマーカーが妨げられるが、CatD欠損により誘導される神経死と神経変性は妨げられないことが示された。このことは、マクロオートファジー・リソソーム性分解経路の変化が、アポトーシスが存在しない中でNCL/バッテン病における神経死を介在し得ることを示唆する。Autophagy, 2007, Sept-Oct; 3(5):474-476. 最後に、CatDの阻害の副作用は2011年7月1日に出版されたPLoS One, 2011; 6(7):e21908に提示されているデータから明らかである。そのPLoS Oneの論文の筆者らは、カテプシンDのノックダウンがゼブラフィッシュにおいて網膜色素上皮に影響を与え、浮袋の個体発生を損ない、そして、早期死亡を引き起こすことを見つけた。ゼブラフィッシュにおけるCatDノックダウンにより生じた主な表現型の変化は、1.眼と網膜色素上皮の異常発生、2.浮袋の不在、3.皮膚色素沈着過剰、4.成長の低下と早期死亡であった。救出実験により、CatDのこれらの表現型の変化に至る発生過程における関与が確認された。
また、CatDの阻害に関連すると考えられるそのような毒性の発見が、ヒトBace介在性アルツハイマー病臨床試験の停止において役割を果たした。Eli Lilly社は、3か月間に投与されたより高い用量の化合物がラットの眼の色素上皮を破壊したことがラットの毒性試験により示された後にLY2811376の第I相臨床試験を停止した。その網膜層は封入物と広範な損傷を有した。Lilly社は第I相投与を停止し、人々に視力検査を行った。その検査はどのような異常も示さなかった。(スペイン、バルセロナにおける2011年3月のAD/PD会議でのMartin Citronの発表について報告する2011年3月31日付のアルツハイマー病研究フォーラムニュース)
したがって、おそらくCatD経路の干渉のため、またはカテプシンDタンパク質の減少および/または直接阻害のために望ましくない網膜の副作用に苦しまずにBACEの活性を調節する化合物を提供することが望ましい。
米国特許第5441870号明細書 米国特許第5712130号明細書 米国特許第5942400号明細書 国際公開第2000/017369号 国際公開第2009/091016号 国際公開第2008/108378号 国際公開第2009/134617号 国際公開第2005/097767号 国際公開第2008/092785号 国際公開第2006/138265号 国際公開第2008/103351号 国際公開第2006/138230号 国際公開第2008/200445号 国際公開第2006/111370号 国際公開第2007/287692号 国際公開第2005/058311号 欧州特許出願公開第1942105号明細書 国際公開第2008/133273号 国際公開第2008/133274号 国際公開第2007/049532号 米国特許出願公開第2007/0027199号明細書 国際公開第2007/038271号 米国特許出願公開第2007/0072925号明細書 米国特許出願公開第2007/0203116号明細書 国際公開第2008/118379号 国際公開第2006/076284号 米国特許出願公開第2007/0004786号明細書 国際公開第2006/083760号 国際公開第2007/011810号 国際公開第2007/011833号 国際公開第2011/009943号 国際公開第2008/054698号
Joachim et al., Alz. Dis. Assoc. Dis., 6:7-34 (1992) Selkoe, Neuron, 6:487 (1991) Seubert et al., Nature, 359:325-327 (1992) Citron, Trends in Pharmacological Sciences, 25(2):92-97 (2004) Shankar, G.M., Nature Medicine (2008年6月22日) オンライン doi 10:1038 nm 1782 Sinha et al., Nature, 402:537-554 (1999) (p510) Sabbagh, M. et al., Alz. Dis. Rev. 3:1-19 (1997) Cole, S.L., Vasser, R., Molecular Degeneration 2:22, 2007 Luo et al., Nature Neuroscience, 4:231-232 (2001) Mol. Cell. Neurosci, 2003, Feb 22(2):146-161 Autophagy, 2007, Sept-Oct; 3(5):474-476 PLoS One, 2011; 6(7):e21908
本発明は、CatDに起因する網膜の悪性副作用が生じるどのような可能性も最小化、低下、または排除しつつβ‐セクレターゼ活性を調節するのに有用な新しい部類の化合物を提供する。この目的のため、本発明の化合物はA‐βペプチドの形成の制御または減少に有用であり、結果として、脳でのβ‐アミロイドプラーク形成の制御および/または減少に有用である。したがって、それらの化合物はアルツハイマー病ならびに他のβ‐セクレターゼおよび/またはプラーク介在性障害の治療に有用である。例えば、それらの化合物は、ADおよび脳でのβ‐アミロイドペプチドの沈着または蓄積、およびプラークの形成を伴う他の疾患または健康状態の短期および/または長期にわたる予防および/または治療に有用である。加えて、本発明の化合物はほとんど、または完全にCatDへの活性が無く、それにより網膜の悪性副作用の可能性を減少または排除する。
本発明により提供される化合物は、それらの立体異性体、互変異性体、溶媒和化合物、薬学的に許容可能な塩、誘導体またはプロドラッグを含み、全般的に式I
Figure 2014526560
により定義されており、
式中、式IのA1、A2、A3、A4、A5、A6、L、R2、R7、X、YおよびZは下で説明される。本発明はその下位の式の化合物の作製方法、ならびにそのような方法において有用な中間体も提供する。
本発明は、本発明の1つ以上の化合物を含む医薬組成物、本発明の化合物および組成物を使用するβ‐セクレターゼ介在性疾患、例えばADの治療方法をさらに提供する。例えば、かつ、1つの実施形態では、本発明は式Iの化合物の有効投与量を少なくとも1種類の薬学的に許容可能な賦形剤と併せて含む医薬組成物を提供する。
前述の事は本発明のある特定の態様を要約するだけのものであり、本発明を多少なりとも限定するものと意図されたわけではなく、そのように解釈されるべきでもない。本明細書において列挙される全ての特許および他の刊行物はそれらの全体の参照によりここに組み込まれる。
本発明の1つの実施形態では、本発明の化合物は、それらの立体異性体、互変異性体、溶媒和化合物、薬学的に許容可能な塩を含み、全般的に式I:
Figure 2014526560
の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、水和物、溶媒和化合物もしくは薬学的に許容可能な塩によって定義されており、式中、
A1がCR6またはNであり、
A2がCR5またはNであり、
A3がCR4またはNであり、
A4がCR3またはNであり、
A5がCR1またはNであり、
A1、A2、A3、A4、A5およびA6のうちのわずか1つがNであることを条件としてA6がCR8またはNであり、
Lが−C(=O)NH−、−C(=O)N(CH3)−、−NH−、−N(CH3)−または−O−であり、
R1、R4、R5およびR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、Br、CF3、OCF3、C1〜6−アルキル、CN、OH、−OC1〜6−アルキル、−S(O)oC1〜6−アルキル、−NHC1〜6−アルキルまたは−C(O)C1〜6−アルキルであり、それらの中で、前記のC1〜6−アルキルならびに−OC1〜6−アルキル、−S(O)oC1〜6−アルキル、−NHC1〜6−アルキルおよび−C(O)C1〜6−アルキルのC1〜6−アルキル部分が所望により1〜3置換基のF、オキソまたはOHによって置換されており、
R2およびR7のそれぞれが独立してF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CH3)3、またはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R3およびR6のそれぞれが独立してH、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、CN、OH、OC1〜6−アルキル、S(O)oC1〜6−アルキル、NHC1〜6−アルキルまたはC(O)C1〜6−アルキルであり、
各R9が独立してハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、C1〜4アルケニル、C1〜4アルキニルまたはオキセタニルによって独立して置換されており、
Xは−CR10R10−、−O−または−S−であり、その中で、各R10は独立してH、ハロ、ハロアルキル、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、またはモルホリニル、ピペリジニル、ピペリジニル(piperizinyl)、テトラヒドロフラニル、フラニル、チエニル、フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、テトラヒドロピロリルおよびオキセタニルからなる群より選択される環であり、
(1)Xが−O−または−S−であるとき、Yは−CH2−である、または(2)Xが−CR10R10−であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−であり、そして、
ZがCH2、CHF、CF2、CH(CH3)、C(CH3)2またはCH(CF3)である。
本発明の別の実施形態では、化合物、ならびにそれらの溶媒和化合物、互変異性体、立体異性体および薬学的に許容可能な塩は式II
Figure 2014526560
によって定義されており、式中、
A1がCR6またはNであり、
A2がCR5またはNであり、
A3がCR4またはNであり、
A4がCR3またはNであり、
A5がCR1またはNであり、
A1、A2、A3、A4、A5およびA6のうちのわずか1つがNであることを条件としてA6がCR8またはNであり、
Lが−C(=O)NH−、−C(=O)N(CH3)−、−NH−、−N(CH3)−または−O−であり、
R1、R4、R5およびR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、Br、CF3、OCF3、C1〜6−アルキル、CN、OH、−OC1〜6−アルキル、−S(O)oC1〜6−アルキル、−NHC1〜6−アルキルまたは−C(O)C1〜6−アルキルであり、それらの中で、前記のC1〜6−アルキルならびに−OC1〜6−アルキル、−S(O)oC1〜6−アルキル、−NHC1〜6−アルキルおよび−C(O)C1〜6−アルキルのC1〜6−アルキル部分が所望により1〜3置換基のF、オキソまたはOHによって置換されており、
R2がCl、Br、C1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたは−Si(CH3)3であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R3およびR6のそれぞれが独立してH、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、CN、OH、OC1〜6−アルキル、S(O)oC1〜6−アルキル、NHC1〜6−アルキルまたはC(O)C1〜6−アルキルであり、
R7はC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルであり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、C1〜4アルケニル、C1〜4アルキニルまたはオキセタニルによって独立して置換されており、
Xは−CH2−、−O−または−S−であり、そして、
(1)Xが−O−か−S−のどちらかであるとき、Yは−CH2−である、または(2)Xが−CH2−であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−である。
本発明の別の実施形態では、化合物、ならびにそれらの溶媒和化合物、互変異性体、立体異性体および薬学的に許容可能な塩は式III
Figure 2014526560
によって定義されており、式中、
A1がCR6またはNであり、
A2がCR5またはNであり、
A3がCR4またはNであり、
A4がCR3またはNであり、
A5がCR1またはNであり、
A1、A2、A3、A4、A5およびA6のうちのわずか1つがNであることを条件としてA6がCR8またはNであり、
Lが−C(=O)NH−、−C(=O)N(CH3)−、−NH−、−N(CH3)−または−O−であり、
R1、R4、R5およびR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、Br、CF3、OCF3、C1〜6−アルキル、CN、OH、−OC1〜6−アルキル、−S(O)oC1〜6−アルキル、−NHC1〜6−アルキルまたは−C(O)C1〜6−アルキルであり、それらの中で、前記のC1〜6−アルキルならびに−OC1〜6−アルキル、−S(O)oC1〜6−アルキル、−NHC1〜6−アルキルおよび−C(O)C1〜6−アルキルのC1〜6−アルキル部分が所望により1〜3置換基のF、オキソまたはOHによって置換されており、
R2がCl、Br、C1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたは−Si(CH3)3であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R3およびR6のそれぞれが独立してH、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、CN、OH、OC1〜6−アルキル、S(O)oC1〜6−アルキル、NHC1〜6−アルキルまたはC(O)C1〜6−アルキルであり、
R7はC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルであり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、C1〜4アルケニル、C1〜4アルキニルまたはオキセタニルによって独立して置換されており、そして、
Xが−O−または−S−である。
本発明の別の実施形態では、化合物、ならびにそれらの溶媒和化合物、互変異性体、立体異性体および薬学的に許容可能な塩は式I−A
Figure 2014526560
によって定義されており、式中、A1、A3、A4、R1、R2、R5、R7、R8、X、YおよびZのそれぞれが式Iに関して上で定義されている通り、または下に独自に定義されている通りである。
本発明の別の実施形態では、化合物、ならびにそれらの溶媒和化合物、互変異性体、立体異性体および薬学的に許容可能な塩は式I−Aによって定義されており、式中、
A1がCR6であり、
A3がCR4またはNであり、
A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCR3またはNであり、
R1、R3、R4、R5、R6およびR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3またはC(O)CH3であり、
R2およびR7の一方が独立してF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CH3)3、またはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R2およびR7の他方が独立してC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニルまたは−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジルまたはチエニルであり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジニルおよびチエニルが所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、C1〜4アルケニル、C1〜4アルキニルまたはオキセタニルによって独立して置換されており、
Xが−CH2−、−O−または−S−であり、
(1)Xが−O−または−S−であるとき、Yは−CH2−である、または(2)Xが−CH2であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−であり、そして、
ZがCH2、CF2またはCH(CH3)である。
別の実施形態では、本発明は化合物、またはその溶媒和化合物、互変異性体、立体異性体もしくは薬学的に許容可能な塩を提供し、それは式I−Aによって定義されており、式中、
A1がCR6であり、
A3がCH、CF、OCH3またはNであり、
A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCH、CFまたはNであり、そして、
R1、R5、R6およびR8のそれぞれが独立してH、F、CF3、メチルまたはCNであり、
R2がF、Cl、Br、I、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシル、またはフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル、ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イルおよび2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R7が、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、チアゾリルまたはチエニルからなる群より選択される環であり、前記の環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、C1〜4アルケニル、C1〜4アルキニルまたはオキセタニルによって独立して置換されており、
Xが−CH2−、−O−または−S−であり、
(1)Xが−O−または−S−であるとき、Yは−CH2−であり、または(2)Xが−CH2であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−であり、そして、
ZがCH2またはCH(CH3)である。
別の実施形態では、本発明は化合物、またはその溶媒和化合物、互変異性体、立体異性体もしくは薬学的に許容可能な塩を提供し、それは式I−B、
Figure 2014526560
によって定義されており、
式中、A1がCR6であり、
A3がCR4またはNであり、
A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCR3またはNであり、
R1、R3、R4、R5、R6およびR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3またはC(O)CH3であり、
R2およびR7の一方が独立してF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CH3)3、またはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R2およびR7の他方が独立してC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニルまたは−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジルまたはチエニルであり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジニルおよびチエニルが所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、C1〜4アルケニル、C1〜4アルキニルまたはオキセタニルによって独立して置換されており、
Xが−CH2−、−O−または−S−であり、
(1)Xが−O−または−S−であるとき、Yは−CH2−である、または(2)Xが−CH2であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−であり、そして、
ZがCH2、CF2またはCH(CH3)である。
別の実施形態では、本発明は化合物、またはその溶媒和化合物、互変異性体、立体異性体もしくは薬学的に許容可能な塩を提供し、それは式I−Bによって定義されており、式中、
A1がCR6であり、
A3がCH、CF、OCH3またはNであり、
A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCH、CFまたはNであり、そして、
R1、R5、R6およびR8のそれぞれが独立してH、F、CF3、メチルまたはCNであり、
R2がF、Cl、Br、I、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシル、またはフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル、ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イルおよび2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R7が、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、チアゾリルまたはチエニルからなる群より選択される環であり、前記の環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、C1〜4アルケニル、C1〜4アルキニルまたはオキセタニルによって独立して置換されており、
Xが−CH2−、−O−または−S−であり、
(1)Xが−O−または−S−であるとき、Yは−CH2−であり、または(2)Xが−CH2であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−であり、そして、
ZがCH2またはCH(CH3)である。
別の実施形態では、本発明は化合物、またはその溶媒和化合物、互変異性体、立体異性体もしくは薬学的に許容可能な塩を提供し、それは式I−C、
Figure 2014526560
によって定義されており、式中、
A1がCR6であり、
A3がCR4またはNであり、
A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCR3またはNであり、
R1、R3、R4、R5、R6およびR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3またはC(O)CH3であり、
R2およびR7の一方が独立してF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CH3)3、またはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R2およびR7の他方が独立してC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニルまたは−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジルまたはチエニルであり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジニルおよびチエニルが所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、C1〜4アルケニル、C1〜4アルキニルまたはオキセタニルによって独立して置換されており、
Xが−CH2−、−O−または−S−であり、
(1)Xが−O−または−S−であるとき、Yは−CH2−である、または(2)Xが−CH2であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−であり、そして、
ZがCH2、CF2またはCH(CH3)である。
別の実施形態では、本発明は化合物、またはその溶媒和化合物、互変異性体、立体異性体もしくは薬学的に許容可能な塩を提供し、それは式I−Cによって定義されており、式中、
A1がCR6であり、
A3がCH、CFまたはNであり、
A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCH、CFまたはNであり、そして、
R1、R5、R6およびR8のそれぞれが独立してH、F、CF3、メチルまたはCNであり、
R2がF、Cl、Br、I、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシル、またはフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル、ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イルおよび2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R7が、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、チアゾリルまたはチエニルからなる群より選択される環であり、前記の環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、C1〜4アルケニル、C1〜4アルキニルまたはオキセタニルによって独立して置換されており、
Xが−CH2−、−O−または−S−であり、
(1)Xが−O−または−S−であるとき、Yは−CH2−であり、または(2)Xが−CH2であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−であり、そして、
ZがCH2またはCH(CH3)である。
別の実施形態では、本発明は化合物、またはその溶媒和化合物、互変異性体、立体異性体もしくは薬学的に許容可能な塩を提供し、それは式I−A、I−BまたはI−Cのいずれかによって定義されており、式中、
A1がCHであり、
A3がCH、CFまたはNであり、
A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCH、CFまたはNであり、そして、
R1、R5、R6およびR8のそれぞれが独立してH、F、CF3、メチルまたはCNであり、
R2がF、Cl、Br、I、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシル、またはフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル、ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イルおよび2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R7が、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、チアゾリルまたはチエニルからなる群より選択される環であり、前記の環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、またはオキセタニルによって独立して置換されており、
Xが−O−または−S−であり、
Yが−CH2であり、そして、
ZがCH2である。
本発明の別の実施形態では、化合物、ならびにそれらの溶媒和化合物、互変異性体、立体異性体および薬学的に許容可能な塩は式II−A
Figure 2014526560
によって定義されており、
式中、A1、A3、A4、R1、R2、R5、R7、R8、XおよびYのそれぞれは式IIに関して上で定義されている通り、または下に独自に定義されている通りである。
本発明の別の実施形態では、化合物、ならびにそれらの溶媒和化合物、互変異性体、立体異性体および薬学的に許容可能な塩は式II−Aによって定義されており、式中、
A1がCR6であり、
A3がCR4またはNであり、
A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCR3またはNであり、
R1、R3、R4、R5、R6およびR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3またはC(O)CH3であり、
R2およびR7の一方が独立してF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CH3)3、またはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R2およびR7の他方が独立してC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニルまたは−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジルまたはチエニルであり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジニルおよびチエニルが所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、C1〜4アルケニル、C1〜4アルキニルまたはオキセタニルによって独立して置換されており、
Xが−CH2−、−O−または−S−であり、そして、
(1)Xが−O−または−S−であるとき、Yは−CH2−である、または(2)Xが−CH2であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−である。
別の実施形態では、本発明は化合物、またはその溶媒和化合物、互変異性体、立体異性体もしくは薬学的に許容可能な塩を提供し、それは式II−Aによって定義されており、式中、
A1がCR6であり、
A3がCH、CF、OCH3またはNであり、
A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCH、CFまたはNであり、そして、
R1、R5、R6およびR8のそれぞれが独立してH、F、CF3、メチルまたはCNであり、
R2がF、Cl、Br、I、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシル、またはフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル、ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イルおよび2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R7が、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、チアゾリルまたはチエニルからなる群より選択される環であり、前記の環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、C1〜4アルケニル、C1〜4アルキニルまたはオキセタニルによって独立して置換されており、
Xが−CH2−、−O−または−S−であり、そして、
(1)Xが−O−または−S−であるとき、Yは−CH2−である、または(2)Xが−CH2であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−である。
別の実施形態では、本発明は化合物、またはその溶媒和化合物、互変異性体、立体異性体もしくは薬学的に許容可能な塩を提供し、それは式II−B、
Figure 2014526560
によって定義されており、
式中、A1がCR6であり、
A3がCR4またはNであり、
A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCR3またはNであり、
R1、R3、R4、R5、R6およびR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3またはC(O)CH3であり、
R2およびR7の一方が独立してF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CH3)3、またはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R2およびR7の他方が独立してC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニルまたは−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジルまたはチエニルであり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジニルおよびチエニルが所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、C1〜4アルケニル、C1〜4アルキニルまたはオキセタニルによって独立して置換されており、
Xが−CH2−、−O−または−S−であり、そして、
(1)Xが−O−または−S−であるとき、Yは−CH2−である、または(2)Xが−CH2であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−である。
別の実施形態では、本発明は化合物、またはその溶媒和化合物、互変異性体、立体異性体もしくは薬学的に許容可能な塩を提供し、それは式II−Bによって定義されており、式中、
A1がCR6であり、
A3がCH、CFまたはNであり、
A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCH、CFまたはNであり、そして、
R1、R5、R6およびR8のそれぞれが独立してH、F、CF3、メチルまたはCNであり、
R2がF、Cl、Br、I、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシル、またはフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル、ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イルおよび2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R7が、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、チアゾリルまたはチエニルからなる群より選択される環であり、前記の環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、C1〜4アルケニル、C1〜4アルキニルまたはオキセタニルによって独立して置換されており、
Xが−CH2−、−O−または−S−であり、そして、
(1)Xが−O−または−S−であるとき、Yは−CH2−である、または(2)Xが−CH2であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−である。
別の実施形態では、本発明は化合物、またはその溶媒和化合物、互変異性体、立体異性体もしくは薬学的に許容可能な塩を提供し、それは式II−C
Figure 2014526560
によって定義されており、式中、
A1がCR6であり、
A3がCR4またはNであり、
A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCR3またはNであり、
R1、R3、R4、R5、R6およびR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3またはC(O)CH3であり、
R2およびR7の一方が独立してF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CH3)3、またはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R2およびR7の他方が独立してC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニルまたは−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジルまたはチエニルであり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジニルおよびチエニルが所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、C1〜4アルケニル、C1〜4アルキニルまたはオキセタニルによって独立して置換されており、
Xが−CH2−、−O−または−S−であり、そして、
(1)Xが−O−または−S−であるとき、Yは−CH2−である、または(2)Xが−CH2であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−である。
別の実施形態では、本発明は化合物、またはその溶媒和化合物、互変異性体、立体異性体もしくは薬学的に許容可能な塩を提供し、それは式II−Cによって定義されており、式中、
A1がCR6であり、
A3がCH、CFまたはNであり、
A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCH、CFまたはNであり、そして、
R1、R5、R6およびR8のそれぞれが独立してH、F、CF3、メチルまたはCNであり、
R2がF、Cl、Br、I、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシル、またはフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル、ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イルおよび2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R7が、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、チアゾリルまたはチエニルからなる群より選択される環であり、前記の環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、C1〜4アルケニル、C1〜4アルキニルまたはオキセタニルによって独立して置換されており、
Xが−CH2−、−O−または−S−であり、そして、
(1)Xが−O−または−S−であるとき、Yは−CH2−である、または(2)Xが−CH2であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−である。
別の実施形態では、本発明は式III
Figure 2014526560
によって定義される化合物、またはそれらの立体異性体、互変異性体、水和物、溶媒和化合物もしくは薬学的に許容可能な塩を提供し、式中、
A1がCR6またはNであり、
A3がCR4またはNであり、
A1、A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCR3またはNであり、
Lが−C(=O)NH−、−C(=O)N(CH3)−、−NH−、−N(CH3)−または−O−であり、
R1、R4、R5およびR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、Br、CF3、OCF3、C1〜6−アルキル、CN、OH、−OC1〜6−アルキル、−S(O)oC1〜6−アルキル、−NHC1〜6−アルキルまたは−C(O)C1〜6−アルキルであり、それらの中で、前記のC1〜6−アルキルならびに−OC1〜6−アルキル、−S(O)oC1〜6−アルキル、−NHC1〜6−アルキルおよび−C(O)C1〜6−アルキルのC1〜6−アルキル部分が所望により1〜3置換基のF、オキソまたはOHによって置換されており、
R2およびR7のそれぞれが独立してF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CH3)3、またはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R3およびR6のそれぞれが独立してH、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、CN、OH、OC1〜6−アルキル、S(O)oC1〜6−アルキル、NHC1〜6−アルキルまたはC(O)C1〜6−アルキルであり、
各R9が独立してハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、C1〜4アルケニル、C1〜4アルキニルまたはオキセタニルによって独立して置換されており、そして、
Xが−O−または−S−である。
別の実施形態では、本発明は式IIIによって定義される化合物またはそれらの立体異性体、互変異性体、水和物、溶媒和化合物もしくは薬学的に許容可能な塩を提供し、式中、
A1がCHまたはCFであり、
A3がCH、CF、OCH3またはNであり、
A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCH、CFまたはNであり、
Lが−C(=O)NH−、−C(=O)N(CH3)−、−NH−または−N(CH3)−であり、
R2およびR7のそれぞれが独立してF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CH3)3、またはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R1、R5およびR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、Br、CF3、OCF3、C1〜3−アルキル、CN、OH、−OC1〜3−アルキル、−S(O)oC1〜3−アルキル、−NHC1〜3−アルキルまたは−C(O)C1〜3−アルキルであり、その中で、前記のC1〜3−アルキルならびに−OC1〜3−アルキル、−S(O)oC1〜3−アルキル、−NHC1〜3−アルキルおよび−C(O)C1〜3−アルキルのC1〜3−アルキル部分が所望により1〜3置換基のF、オキソまたはOHによって置換されており、
各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、C1〜4アルケニル、C1〜4アルキニルまたはオキセタニルによって独立して置換されており、そして、
Xが−O−または−S−である。
別の実施形態では、本発明は式IIIによって定義される化合物、ならびにそれらの溶媒和化合物、互変異性体、立体異性体および薬学的に許容可能な塩を提供し、式中、
A1がCHまたはCFであり、
A3がCHまたはCFであり、
A4がNであり、
Lが−C(=O)NH−または−NH−であり、
R2がF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、またはジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルおよび8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC3〜6−アルキル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R1、R5およびR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、Br、CF3、OCF3、C1〜3−アルキル、CN、OH、−OC1〜3−アルキル、−S(O)oC1〜3−アルキル、−NHC1〜3−アルキルまたは−C(O)C1〜3−アルキルであり、その中で、前記のC1〜3−アルキルならびに−OC1〜3−アルキル、−S(O)oC1〜3−アルキル、−NHC1〜3−アルキルおよび−C(O)C1〜3−アルキルのC1〜3−アルキル部分が所望により1〜3置換基のF、オキソまたはOHによって置換されており、
R7がフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、チアゾリルまたはチエニルであり、それらのそれぞれが所望により1〜3置換基のR9により独立して置換されており、
各R9が独立してF、Cl、Br、CF3、OCF3、CN、OH、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシルまたはオキセタニルであり、そして、
Xが−O−または−S−である。
別の実施形態では、本発明は式IIIによって定義される化合物、ならびにそれらの溶媒和化合物、互変異性体、立体異性体および薬学的に許容可能な塩を提供し、式中、
A1がCHまたはCFであり、
A3がNであり、
A4がCHまたはCFであり、
R2がF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、またはジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルおよび8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC3〜6−アルキル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R1、R5およびR8のそれぞれが独立してH、F、CF3、OCF3、CH3、CN、OH、−OCH3、−S(O)oCH3、−NHCH3または−C(O)CH3であり、
R7がフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、チアゾリルまたはチエニルであり、それらのそれぞれが所望により1〜3置換基のR9により独立して置換されており、
各R9が独立してF、Cl、Br、CF3、OCF3、CN、OH、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシルまたはオキセタニルであり、そして、
Xが−O−である。
別の実施形態では、本発明は式IIIによって定義される化合物、ならびにそれらの溶媒和化合物、互変異性体、立体異性体および薬学的に許容可能な塩を提供し、式中、
A1がCHまたはCFであり、
A3がNであり、
A4がCHまたはCFであり、
R2がF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、またはジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルおよび8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC3〜6−アルキル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R1、R5およびR8、のそれぞれが独立してH、F、CF3、CH3またはCNであり、
R7がフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、チアゾリルまたはチエニルであり、それらのそれぞれが所望により1〜3置換基のR9により独立して置換されており、
各R9が独立してF、Cl、Br、CF3、OCF3、CN、OH、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシルまたはオキセタニルであり、そして、
Xが−O−である。
本発明の別の実施形態では、化合物、ならびにそれらの溶媒和化合物、互変異性体、立体異性体および薬学的に許容可能な塩は式III−A
Figure 2014526560
によって定義されており、式中、A1、A3、A4、R1、R2、R5、R7、R8、X、YおよびZのそれぞれは式IIIに関して上で定義された通り、または下に独自に定義されている通りである。
別の実施形態では、本発明は式III−Aによって定義される化合物、ならびにそれらの溶媒和化合物、互変異性体、立体異性体および薬学的に許容可能な塩を提供し、式中、
A1がCHまたはCFであり、
A3がCH、CF、OCH3またはNであり、
A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCH、CFまたはNであり、
R2がF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、またはジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピリジル、ピリミジル、モルホリニルおよび8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC3〜6−アルキル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R1、R5およびR8のそれぞれが独立してH、F、CF3、OCF3、CH3、CN、OH、−OCH3、−S(O)oCH3、−NHCH3または−C(O)CH3であり、
R7がフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、チアゾリルまたはチエニルであり、それらのそれぞれが所望により1〜3置換基のR9により独立して置換されており、
各R9が独立してF、Cl、Br、CF3、OCF3、CN、OH、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシルまたはオキセタニルであり、そして、
Xが−O−または−S−である。
別の実施形態では、本発明は式III−Aによって定義される化合物、ならびにそれらの溶媒和化合物、互変異性体、立体異性体および薬学的に許容可能な塩を提供し、式中、
A1がCHまたはCFであり、
A3がCH、CF、OCH3またはNであり、
A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCH、CFまたはNであり、
R2がF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、またはジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピリジル、ピリミジル、モルホリニルおよび8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC3〜6−アルキル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R1、R5およびR8、のそれぞれが独立してH、F、CF3、CH3またはCNであり、
R7がフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、チアゾリルまたはチエニルであり、それらのそれぞれが所望により1〜3置換基のR9により独立して置換されており、
各R9が独立してF、Cl、Br、CF3、OCF3、CN、OH、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシルまたはオキセタニルであり、そして、
Xが−O−または−S−である。
別の実施形態では、本発明は式IIIによって定義される化合物、ならびにそれらの溶媒和化合物、互変異性体、立体異性体および薬学的に許容可能な塩を提供し、式中、
A1がCHまたはCFであり、
A3がCH、OCH3またはCFであり、
A4がNであり、
Lが−C(=O)NH−または−NH−であり、
R2がF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、またはジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルおよび8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC3〜6−アルキル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R7がフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルまたはピリダジニルであり、それらのそれぞれが所望により1〜3置換基のR9により独立して置換されており、
各R9が独立してF、Cl、Br、CF3、OCF3、CN、OH、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシルまたはオキセタニルであり、そして、
Yが−O−である。
別の実施形態では、本発明は式IIIによって定義される化合物、ならびにそれらの溶媒和化合物、互変異性体、立体異性体および薬学的に許容可能な塩を提供し、式中、
A1がCHまたはCFであり、
A3がNであり、
A4がCHまたはCFであり、
R2がF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、またはジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルおよび8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC3〜6−アルキル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R7がフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルまたはピリダジニルであり、それらのそれぞれが所望により1〜3置換基のR9により独立して置換されており、
各R9が独立してF、Cl、Br、CF3、OCF3、CN、OH、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシルまたはオキセタニルであり、そして、
Yが−O−である。
別の実施形態では、本発明は、立体異性体、互変異性体、溶媒和化合物、薬学的に許容可能な塩を含む化合物を提供し、それらは全般的に式III−Aによって定義されており、
Figure 2014526560
式中、R1、R5およびR8のそれぞれが独立してHであり、
A1がCHまたはCFであり、
A3がCH、CF、OCH3またはNであり、
A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCH、CFまたはNであり、
R2がF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−Si(CH3)3、またはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群より選択される環であり、式中、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2および環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R7がC2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、チアゾリルまたはチエニルであり、その中で、前記のC2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、チアゾリルおよびチエニルが所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、C1〜4アルケニル、C1〜4アルキニルまたはオキセタニルによって独立して置換されており、そして、
Xが−O−または−S−である。
本発明の別の実施形態では、それらの化合物は、立体異性体、互変異性体、溶媒和化合物、薬学的に許容可能な塩を含み、全般的に式III−Aによって定義されており、式中、
A1がCHであり、
A3がCH、CF、OCH3またはNであり、
A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCH、CFまたはNであり、
R2がF、Cl、Br、−OC1〜6アルキル、シクロプロピル、ジヒドロピラニルまたはテトラヒドロピラニルであり、式中、前記の−OC1〜6アルキル、シクロプロピル、ジヒドロピラニルまたはテトラヒドロピラニルが所望により1〜5置換基のR9によって独立して置換されており、
R1、R5およびR8のそれぞれが独立してHまたはFであり、
R7がピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニルまたはチアゾリルであり、それらのそれぞれが所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
各R9が独立してF、Cl、Br、CF3、OCF3、CN、OH、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシルまたはオキセタニルであり、そして、
Xが−O−または−S−である。
本発明の別の実施形態では、それらの化合物は、立体異性体および薬学的に許容可能な塩を含み、式III−Aによって一般的に定義されており、式中、
A1がCHであり、
A3がCH、CF、OCH3またはNであり、
A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCH、CFまたはNであり、
R1、R5およびR8のそれぞれが独立してHであり、
R2がF、Cl、Br、−OC1〜6アルキル、シクロプロピル、ジヒドロピラニルまたはテトラヒドロピラニルであり、その中で、前記の−OC1〜6アルキル、シクロプロピル、ジヒドロピラニルまたはテトラヒドロピラニルが所望により1〜5置換基のR9によって独立して置換されており、
R7がピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニルまたはチアゾリルであり、それらのそれぞれが所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
各R9が独立してF、Cl、Br、C1〜6アルキル、C1〜6アルケニル、C1〜6アルキニル、−OC1〜6アルキル、CN、CF3、−OCF3またはスピロ‐オキセタニルであり、
Xが−O−または−S−である。
別の実施形態では、本発明は、立体異性体、互変異性体、溶媒和化合物、薬学的に許容可能な塩を含む化合物を提供し、それらは全般的に式III−A−a
Figure 2014526560
によって定義されており、式中、
A1がCHまたはCFであり、
A3がCH、CF、OCH3またはNであり、
A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCH、CFまたはNであり、
R1、R5およびR8のそれぞれが独立してHまたはFであり、
R2がF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−Si(CH3)3、またはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群より選択される環であり、式中、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2および環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R7がC2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、チアゾリルまたはチエニルであり、その中で、前記のC2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、チアゾリルおよびチエニルが所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、C1〜4アルケニル、C1〜4アルキニルまたはオキセタニルによって独立して置換されており、そして、
Xが−O−または−S−である。
別の実施形態では、本発明は、立体異性体、互変異性体、溶媒和化合物、薬学的に許容可能な塩を含む化合物を提供し、それらは全般的に式III−A−1
Figure 2014526560
によって定義されており、式中、
A1がCHまたはCFであり、
R1、R5およびR8のそれぞれが独立してHであり、
R2がF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−Si(CH3)3、またはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群より選択される環であり、式中、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2および環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R4がH、OCH3またはFであり、
R7がC2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニルまたはチアゾリルであり、その中で、前記のC2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニルおよびチアゾリルが所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、C1〜4アルケニル、C1〜4アルキニルまたはオキセタニルによって独立して置換されており、そして、
Xが−O−または−S−である。
別の実施形態では、本発明は、立体異性体、互変異性体、溶媒和化合物、薬学的に許容可能な塩を含む化合物を提供し、それらは全般的に式III−A−2
Figure 2014526560
によって定義されており、式中、
A1がCHまたはCFであり、
R1、R5およびR8のそれぞれが独立してHであり、
R2がF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−Si(CH3)3、またはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群より選択される環であり、式中、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2および環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R3がHまたはFであり、
R7がC2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニルまたはチアゾリルであり、その中で、前記のC2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニルおよびチアゾリルが所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、C1〜4アルケニル、C1〜4アルキニルまたはオキセタニルによって独立して置換されており、そして、
Xが−O−または−S−である。
別の実施形態では、本発明は式IV
Figure 2014526560
によって定義される化合物、またはそれらの立体異性体、互変異性体、水和物、溶媒和化合物もしくは薬学的に許容可能な塩を提供し、式中、
A1がCR6またはNであり、
A3がCR4またはNであり、
A1、A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCR3またはNであり、
Lが−C(=O)NH−、−C(=O)N(CH3)−、−NH−、−N(CH3)−または−O−であり、
R1、R4、R5およびR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、Br、CF3、OCF3、C1〜6−アルキル、CN、OH、−OC1〜6−アルキル、−S(O)oC1〜6−アルキル、−NHC1〜6−アルキルまたは−C(O)C1〜6−アルキルであり、それらの中で、前記のC1〜6−アルキルならびに−OC1〜6−アルキル、−S(O)oC1〜6−アルキル、−NHC1〜6−アルキルおよび−C(O)C1〜6−アルキルのC1〜6−アルキル部分が所望により1〜3置換基のF、オキソまたはOHによって置換されており、
R2およびR7のそれぞれが独立してF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CH3)3、またはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R3およびR6のそれぞれが独立してH、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、CN、OH、OC1〜6−アルキル、S(O)oC1〜6−アルキル、NHC1〜6−アルキルまたはC(O)C1〜6−アルキルであり、
各R9が独立してハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、C1〜4アルケニル、C1〜4アルキニルまたはオキセタニルによって独立して置換されており、そして、
Yが−O−または−S−である。
別の実施形態では、本発明は式IVによって定義される化合物、またはそれらの立体異性体、互変異性体、水和物、溶媒和化合物もしくは薬学的に許容可能な塩を提供し、式中、
A1がCHまたはCFであり、
A3がCH、CFまたはNであり、
A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCH、CFまたはNであり、
Lが−C(=O)NH−、−C(=O)N(CH3)−、−NH−または−N(CH3)−であり、
R2およびR7のそれぞれが独立してF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CH3)3、またはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれは所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、C1〜4アルケニル、C1〜4アルキニルまたはオキセタニルによって独立して置換されており、そして、
Yが−O−または−S−である。
本発明の別の実施形態では、それらの化合物は、立体異性体、互変異性体、溶媒和化合物、薬学的に許容可能な塩を含み、式IV−A
Figure 2014526560
によって一般的に定義されており、
式中、R1、R5およびR8のそれぞれが独立してHであり、
A1がCHまたはCFであり、
A3がCH、CFまたはNであり、
A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCH、CFまたはNであり、
R2がF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−Si(CH3)3、またはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群より選択される環であり、式中、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2および環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R7がC2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニルまたはチアゾリルであり、その中で、前記のC2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニルおよびチアゾリルが所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、C1〜4アルケニル、C1〜4アルキニルまたはオキセタニルによって独立して置換されており、そして、
Yが−O−または−S−である。
本発明の別の実施形態では、それらの化合物は、立体異性体、互変異性体、溶媒和化合物、薬学的に許容可能な塩を含み、式IV−Aによって一般的に定義されており、式中、
R1、R5およびR8のそれぞれが独立してHであり、
A1がCHであり、
A3がCH、CFまたはNであり、
A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCH、CFまたはNであり、
R2がF、Cl、Br、−OC1〜6アルキル、シクロプロピル、ジヒドロピラニルまたはテトラヒドロピラニルであり、その中で、前記の−OC1〜6アルキル、シクロプロピル、ジヒドロピラニルまたはテトラヒドロピラニルが所望により1〜5置換基のR9によって独立して置換されており、
R7がピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニルまたはチアゾリルであり、それらのそれぞれが所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
各R9が独立してF、Cl、Br、CF3、OCF3、CN、OH、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシルまたはオキセタニルであり、そして、
Yが−O−または−S−である。
本発明の別の実施形態では、それらの化合物は、立体異性体および薬学的に許容可能な塩を含み、式IV−Aによって一般的に定義されており、式中、
R1、R5およびR8のそれぞれが独立してHであり、
A1がCHであり、
A3がCH、CFまたはNであり、
A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCH、CFまたはNであり、
R2がF、Cl、Br、−OC1〜6アルキル、ピリジル、シクロプロピル、ジヒドロピラニルまたはテトラヒドロピラニルであり、その中で、前記の−OC1〜6アルキル、ピリジル、シクロプロピル、ジヒドロピラニルまたはテトラヒドロピラニルが所望により1〜5置換基のR9によって独立して置換されており、
R7がピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニルおよびチアゾリルであり、それらのそれぞれが所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
各R9が独立してF、Cl、Br、C1〜6アルキル、C1〜6アルケニル、C1〜6アルキニル、−OC1〜6アルキル、CN、CF3、−OCF3またはスピロ‐オキセタニルであり、
Yが−O−または−S−である。
本発明の別の実施形態では、本発明の化合物は、上または下の実施形態のどれかと併せて、YおよびZがそれぞれ−CH2−であるときXがOまたはSである化合物を包含する。
本発明の別の実施形態では、本発明の化合物は、上または下の実施形態のどれかと併せて、XおよびZがそれぞれ−CH2−であるときYがOまたはSである化合物を包含する。
本発明の別の実施形態では、本発明の化合物は、上または下の実施形態のどれかと併せて、XがOであり、YおよびZがそれぞれCH2である化合物を包含する。
本発明の別の実施形態では、本発明の化合物は、上または下の実施形態のどれかと併せて、XがSであり、YおよびZがそれぞれCH2である化合物を包含する。
本発明の別の実施形態では、本発明の化合物は、上または下の実施形態のどれかと併せて、XおよびZがそれぞれ−CH2−であり、YがOである化合物を包含する。
本発明の別の実施形態では、本発明の化合物は、上または下の実施形態のどれかと併せて、XおよびZがそれぞれ−CH2−であり、YがSである化合物を包含する。
本発明の別の実施形態では、本発明の化合物は、上または下の実施形態のどれかと併せて、ZがCH2、CHF、CF2、CH(CH3)、C(CH3)2またはCH(CF3)である化合物を包含する。
本発明の別の実施形態では、本発明の化合物は、上または下の実施形態のどれかと併せて、ZがCH2、CF2またはC(HCH3)である化合物を包含する。
本発明の別の実施形態では、本発明の化合物は、上または下の実施形態のどれかと併せて、ZがCH2またはC(CH3)である化合物を包含する。
本発明の別の実施形態では、本発明の化合物は、上または下の実施形態のどれかと併せて、ZがであるCH2化合物を包含する。
本発明は、それぞれ個々の可変項目A1、A2、A3、A4、A5、A6、R2、R7、X、YおよびZの下記の多種多様な実施形態が、下で説明されるように、「その他の{上および下の}実施形態のどれかと併せて」適用されて前記の一般式I、II、IIIおよびIV、ならびにそれらの下位の各式の、本明細書において文字によっては記載されていない、様々な実施形態を作成することができることを企図する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、A1がCH、CFまたはNである化合物包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、A1がCHである化合物包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、A1がCFである化合物包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、A1がNである化合物包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、A2がCH、CFまたはNである化合物包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、A2がCHである化合物包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、A2がCFである化合物包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、A2がNである化合物包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、A3がCH、CFまたはNである化合物包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、A3がCHである化合物包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、A3がCFである化合物包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、A3がNである化合物包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、A4がCH、CFまたはNである化合物包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、A4がCHである化合物包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、A4がCFである化合物包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、A4がNである化合物包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、A5がCH、R1がFであるCR1、Br、または
Figure 2014526560
である、またはA5がNである化合物包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、A5がCHである化合物包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、A5がNである化合物包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、A6がCH、CFまたはNである化合物包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、A6がCHである化合物包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、A6がCFである化合物包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、A6がNである化合物包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、R2がCl、Br、C1〜6−アルキル、C3〜6−シクロアルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イルまたは−Si(CH3)3であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C3〜6−シクロアルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イルおよび2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イルが所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されている化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、R2がF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CH3)3、またはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されている化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、R2がC3〜6−アルキル、C2〜6アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、シクロプロピルまたは8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルであり、その中で、前記のC3〜6−アルキル、C2〜6アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、シクロプロピルおよび8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルが所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されている化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、R2がC2〜6アルキニル、−OC1〜6アルキル、ピリジル、ピリミジル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、シクロプロピル、ピロリジニルまたはピペリジニルであり、その中で、前記のC2〜6アルキニル、−OC1〜6アルキル、ピリジル、ピリミジル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、シクロプロピル、ピロリジニルおよびピペリジニルが所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されている化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、R2がF、Cl、Br、I、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシル、またはフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル、ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリニル、シクロプロピル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イルおよび2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されている化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、R2が2−フルオロ−4−ピリジル、2−メチル−4−ピリジル、5−フルオロ−3−ピリジル、4−ピリジル、2−フルオロ−2−メチルプロポキシル、3−フルオロ−ピロリジン−1−イル、4,4−ジフルオロ−1−ピペリジニル、3−メチル−3−オキセタニル−エチン−1−イル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、4−メチルフェニル、4−フルオロフェニル、5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル、3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル、3,4−ジフルオロフェニル、2,2−ジメチルプロポキシル、2,2−ジメチル−2−シアノ−プロポキシル、3,3−ジフルオロ−1−ピロリジニル、4−モルホリニルまたはシクロプロピルである化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、R2がF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−Si(CH3)3、またはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2および環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されている化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、R2がF、Cl、Br、−OC1〜6アルキル、シクロプロピル、ジヒドロピラニルまたはテトラヒドロピラニルであり、その中で、前記の−OC1〜6アルキル、シクロプロピル、ジヒドロピラニルまたはテトラヒドロピラニルが所望により1〜5置換基のR9によって独立して置換されている化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、R2がピリジン、ピロリジン、ピペリジン、フェニル、ジヒドロピランおよびモルホリンからなる群より選択される環である、またはR2が−O−C1〜6アルキル、C1〜6アルキニルであり、その中で、前記の環、−O−C1〜6アルキルおよびC1〜6アルキニルが所望により1〜5置換基のR9によって独立して置換されている化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、R3がHまたはFである化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、R3がFである化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、R4がHまたはFである化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、R4がFである化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、R7がF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CH3)3、またはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されている化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、R7がC2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニルまたはチアゾリルであり、その中で、前記のC2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニルおよびチアゾリルが所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されている化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、R7がC2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、フェニル、3−ピリジル、5−ピリミジル、2−ピラジニル、チアゾリルまたは2−ピリダジニルであり、その中で、前記のC2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、3−ピリジル、5−ピリミジル、2−ピラジニル、チアゾリルおよび2−ピリダジニルが所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されている化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、R7がフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニルからなる群より選択される環であり、前記の環が所望により1〜3置換基のRよって独立して置換されている化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、R7が、フェニル、3−ピリジル、5−ピリミジル、1,3−チアゾリルまたは2−ピラジニルから選択される環であり、上または下の実施形態のどれかと併せて、前記の環が所望により1〜5置換基のR9によって独立して置換されている化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、R7がフェニル、3−ピリジル、5−ピリミジル、1,3−チアゾリルまたは2−ピリダジニルであり、上または下の実施形態のどれかと併せて、それらのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、Br、I、CN、CF3、C2F5、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、CN、OH、OC1〜6−アルキル、SC1〜6−アルキル、オキセタニルまたはC2〜3アルキニルによって置換されている化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、R7が3−ピリジル、2−フルオロ−3−ピリジル、2,5−ジフルオロフェニル、3,3−ジメチル−1−ブチニル、3−シアノフェニル、5−フルオロ−3−ピリジル、3,4−ジフルオロフェニルまたは1,3−チアゾリルである化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、R7が2−フルオロ−3−ピリジル、3−ピリジル、5−フルオロ−3−ピリジル、2,5−ジフルオロフェニルまたは3−フルオロフェニルである化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、R7がピリジンおよびフェニルからなる群より選択される環であり、その中で、上または下の実施形態のどれかと併せて、前記の環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されている化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、R7がフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルまたはピリダジニルであり、上または下の実施形態のどれかと併せて、それらのそれぞれが所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されている化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、R7がであり、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルまたはピリダジニル、その中で、前記のC2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニルおよびピリダジニルが所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されている化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、Lが−C(=O)NH−、−C(=O)N(CH3)−、−NH−、−N(CH3)−または−O−である化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、Lが−C(=O)NH−、−C(=O)N(CH3)−、−NH−または−N(CH3)−である化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、Lが−C(=O)NH−、−NH−または−O−である化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、Lが−C(=O)NH−である化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、Lが−C(=O)NH−または−NH−である化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、Lが−NH−である化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、Lが−O−である化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は式I、II、IIIおよびIVまたはそれらの下位の式の化合物を包含し、式中、
Lが−C(=O)NH−または−NH−であり、
R2がハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、シクロプロピルまたは8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルであり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、シクロプロピルおよび8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
R1、R4、R5およびR8のそれぞれが独立してH、F、メチル、CNまたはOHであり、
R3およびR6のそれぞれが独立してH、F、Cl、CF3、メチル、CN、OH、OCH3、SCH3またはNHCH3であり、
R7がフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、チアゾリルおよびチエニルからなる群より選択される環であり、前記の環が所望により1〜3置換基のR9によって独立して置換されており、
各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニル、スピロ‐オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、またはオキセタニルによって独立して置換されており、
Xが−CH2−、−O−または−S−であり、
(1)Xが−O−または−S−であるとき、Yは−CH2−である、または(2)Xが−CH2であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−であり、そして、
ZがCH2である(Zは式Iにのみ存在する)。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、各R8が独立してF、Cl、CF3、OCF3、メチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3、オキセタニルまたはC2〜3アルキニルである化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが所望により1〜5置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、C1〜4アルケニル、C1〜4アルキニルまたはオキセタニルによって独立して置換されている化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、各R9が独立してF、Cl、Br、CF3、OCF3、CN、OH、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシルまたはオキセタニルである化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、各R9が独立してF、Cl、Br、C1〜6アルキル、C1〜6アルケニル、C1〜6アルキニル、−OC1〜6アルキル、CN、CF3、−OCF3またはスピロ‐オキセタニルである化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、各R9が独立してF、CF3、CN、CH3、−OCH3、−SCH3、−NHCH3、スピロ‐オキセタニルまたはC2〜3アルキニルである化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、上または下の実施形態のどれかと併せて、各R9が独立してF、Cl、Br、C1〜6アルキル、C1〜6アルケニル、C1〜6アルキニル、−OC1〜6アルキル、CN、CF3、−OCF3またはスピロ‐オキセタニルである化合物を包含する。
別の実施形態では、本発明は、表Iにおいて説明および記載される個々の化合物から選択される式I、II、IIIおよびIV、ならびにそれらの下位の式の化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な塩を個別的および集合的に提供する。
別の実施形態SP1では、本発明は、
N−((5S)−2’−アミノ−3−ブロモ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−ブロモ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−ヒドロキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−ブロモ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−シアノ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−(2−ブチン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−チアジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−チアジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−ブロモ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−4−クロロ−2−フルオロベンズアミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−シアノ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−シクロプロピル−1−メトキシ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−シクロプロピル−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−シクロプロピル−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5R)−2’−アミノ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、および
N−((5S)−2’−アミノ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド
から選択される式I、IIおよびIIIの化合物、またはそれらの立体異性体もしくは薬学的に許容可能な塩を提供する。
別の実施形態では、本発明は、
(5S)−3−クロロ−1−フルオロ−N〜7〜−(3−メチル−2−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’,7−ジアミン、
(4S)−N〜2〜’−(3−エトキシ−2−ピリジニル)−5’−フルオロ−7’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−チアジン−4,9’−キサンテン]−2,2’−ジアミン、
(4S)−N〜2〜’−(3−(ベンジルオキシ)−2−ピリジニル)−5’−フルオロ−7’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9’−キサンテン]−2,2’−ジアミン、および
(4S)−N〜2〜’−(3−エトキシ−2−ピリジニル)−5’−フルオロ−7’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9’−キサンテン]−2,2’−ジアミン
から選択される式I、IIおよびIIIの化合物、またはそれらの立体異性体もしくは薬学的に許容可能な塩を提供する。
別の実施形態SP2では、本発明は、表IIにおいて説明および記載される個々の化合物から選択される式I、II、IIIおよびIV、ならびにそれらの下位の式の化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な塩を個別的および集合的に提供する。
別の実施形態SP3では、本発明は、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−シアノ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−シアノ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−フルオロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−シクロプロピル−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−シアノ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−4−クロロ−2−フルオロベンズアミド、
N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−2−フルオロ−4−メトキシベンズアミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−クロロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−シクロプロピル−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−シクロプロピル−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−フルオロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−2−メチル−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−2−メチル−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−フルオロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−メトキシ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−メトキシ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−フルオロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−フルオロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−2−メチル−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−シアノ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−フルオロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−ヒドロキシ−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−チアジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−メトキシ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((4S)−2−アミノ−7’−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−5’−フルオロ−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−(4−モルホリニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−チアジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−メトキシ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−シアノ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−ヒドロキシ−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−チアジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−(4−モルホリニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−チアジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((4S)−2−アミノ−7’−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5’−フルオロ−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−チアジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−フルオロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−フルオロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−クロロ−3−フルオロ−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−ブロモ−3−メチル−2−ピリジンカルボキサミド、
N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−メトキシ−3−メチル−2−ピリジンカルボキサミド、および
N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−クロロ−3−メチル−2−ピリジンカルボキサミド
から選択される式I、IIおよびIIIの化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な塩を提供する。
式Iの化合物の様々なR基について本明細書に記載されているあり得る実施形態の全てを適切な方法で式II、IIIおよびIVならびにそれらのあらゆる下位の式の化合物に適用することができる。例えば、式I中のR2について記載されている実施形態を式II、III、IVおよびそれらの下位の式の中のR2のために含むこともできるし、その逆もできる。
別の実施形態では、本発明は本明細書に記載される例となる化合物、およびそれらの立体異性体、互変異性体、溶媒和化合物、薬学的に許容可能な塩、誘導体またはプロドラッグ、および関連の中間体のそれぞれを提供する。
別の実施形態では、本発明は本明細書に記載される例となる化合物、およびそれらの各々の薬学的に許容可能な塩形態を提供する。
定義
次の定義によって本明細書に記載される本発明の理解が支援されるだろう。
「含む(comprising)」という用語は、拡張可能、すなわち、すなわち、対象範囲が非常に広く、非限定的であることを意味する。その用語は「含む(including)」または「有する(having)」と同義的に本明細書において使用され得る。「含む(comprising)」は表示または列挙された各成分または要素の全てを含むものとするが、他のどのような成分または要素も排除しない。
「Cα〜βアルキル」という用語は、単独または「ハロアルキル」および「アルキルアミノ」などの他の用語の内部で使用されるとき、α個〜β個の炭素原子を有する(例えば、C1〜C10、C1〜C6、またはC1〜C4)直鎖または分岐ラジカルを包含する。別途明示されない限り、「アルキル」ラジカルの1つ以上の炭素原子は、例えば、シクロアルキル部分によって置換され得る。「アルキル」ラジカルの例にはメチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、エチル、シクロプロピルエチル、シクロブチルエチル、シクロペンチルエチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、シクロプロピルブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソアミル、ヘキシルなどが挙げられる。
「Cα〜βアルケニル」という用語は、単独または組み合わせて使用されるとき、αとβの範囲の炭素原子数を有する部分に少なくとも1つの炭素間二重結合を有する直鎖または分岐ラジカルを包含する。アルケニルラジカルには2個〜約6個の炭素原子を有する「低級アルケニル」ラジカルおよび、例えば、2個〜約4個の炭素原子を有するそれらのラジカルが含まれる。アルケニルラジカルの例にはエテニル、プロペニル、アリル、プロペニル、ブテニルおよび4−メチルブテニルが挙げられるが、これらに限定されない。「アルケニル」および「低級アルケニル」という用語は、当業者が理解するように、「cis」および「trans」の配向、または代わりに、「E」および「Z」の配向を有するラジカルを包含する。
「Cα〜βアルキニル」という用語は、単独または組み合わせて使用されるとき、αとβの範囲の数の炭素原子を有する部分に少なくとも1つの炭素間三重結合を有する直鎖または分岐ラジカルを意味する。アルキニルラジカルの例には2個〜約6個の炭素原子を有する「低級アルキニル」ラジカルおよび、例えば、2個〜約4個の炭素原子を有する低級アルキニルラジカルが挙げられる。そのようなラジカルの例にはエチニル、プロピニル(プロパルギル)、ブチニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
「Cα〜β−アルキル」、「Cα〜β−アルケニル」および「Cα〜β−アルキニル」という用語は、「式中、前記Cα〜β−アルキル、Cα〜β−アルケニルまたはC2α〜β−アルキニルの1個、2個、または3個の炭素原子が所望によりO、S、S(O)、S(O)2およびNから選択されるヘテロ原子によって置換される」など、他の用語と共に使用されるとき、炭素原子のうちの1つ以上がヘテロ原子によって置換され得る直鎖または分岐ラジカルを包含する。そのような「アルキル」ラジカルの例には−O−メチル、−O−エチル、−CH2−O−CH3、−CH2CH2−O−CH3、−NH−CH2、−CH2CH2−N(CH3)−CH3、−S−(CH2)3CH2、−CH2CH2−S−CH3などが挙げられる。したがって、そのようなラジカルには、R7がCα〜β−アルキルと定義され得る−OR7によって包含され得るラジカルも含まれる。そのような「アルケニル」ラジカルの例には−NH−CH2CH=CH2、−S−CH2CH2CH=CHCH3などが挙げられる。当業者が理解するように、類似の例がそのような「アルキニル」ラジカルについて存在する。
「Cα〜βアルコキシル」という用語は、単独または組み合わせて使用されるとき、それぞれα個〜β個の炭素原子を有する(例えば、C1〜C10)直鎖または分岐酸素含有アルキルラジカルを包含する。「アルコキシ」および「アルコキシル」という用語は、単独または組み合わせて使用されるとき、それぞれ1つ以上の炭素原子を有するアルキルおよび置換アルキルを有する直鎖または分岐酸素含有ラジカルを包含する。そのようなラジカルの例にはメトキシ(−OCH3)、エトキシ、プロポキシ、ブトキシおよびtert−ブトキシが挙げられる。アルコキシラジカルは1個以上のハロ原子、例えば、フルオロ、クロロまたはブロモによってさらに置換されて、「ハロアルコキシル」ラジカルを提供することができる、または他の置換によって置換され得る。そのようなラジカルの例にはフルオロメトキシ、クロロメトキシ、トリフルオロメトキシ(−OCF3)、トリフルオロエトキシ、フルオロエトキシ、フルオロプロポキシおよびシクロプロピルメトキシが挙げられる。
「アリール」という用語は、単独または組み合わせて使用されるとき、1個、2個、または3個もの環を含む炭素環芳香族部分を意味し、そのような環は融合して互いに結合している場合があり得る。「アリール」多環系の全ての環は必ずしも芳香族ではなく、芳香環に融合した前記の環は部分的または完全に不飽和であり得、そして、それらの環には窒素、酸素およびイオウから選択される1つ以上のヘテロ原子が含まれる。したがって、「アリール」という用語はフェニル、ナフチル、インデニル、テトラヒドロナフチル、ジヒドロベンザフラニル、アントラセニル、インダニル、ベンゾジオキサジニルなどのような芳香族ラジカルを包含する。「アリール」基は、例えば、低級アルキル、ヒドロキシル、ハロ、ハロアルキル、ニトロ、シアノ、アルコキシおよび低級アルキルアミノなどを含む1〜5置換基によって置換され得る。−O−CH2−O−または−O−CH2−CH2−O−によって置換されたフェニルはアリールベンゾジオキソリル置換基を形成する。
「炭素環」という用語は本明細書において「シクロアルキル」とも呼ばれ、または、単独または組み合わせて使用されるとき、1個(「単環式」)、2個(「二環式」)または3個もの(「三環式」)環を含む部分的または完全に飽和した環部分を意味し、そのような環は融合して互いに結合し、そして、炭素原子から形成される場合があり得る。「Cα〜βシクロアルキル」という用語はそれぞれα個〜β個の炭素原子を有するシクロアルキルラジカルを意味する。飽和炭素環ラジカルの例にはシクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタンおよびシクロヘキサンなどの飽和3員〜6員単環式基が含まれる。炭素環は本明細書に記載されるように置換され得る。
「シクロアルケニル」という用語は、単独または組み合わせて使用されるとき、構造中に少なくとも1つの炭素間二重結合を有する構造に1個、2個、または3個もの環を含む部分的または完全に飽和したシクロアルキルを意味する。シクロアルケニル基の例にはC3〜C6環、例えば、限定されないが、シクロプロペン、シクロブテン、シクロペンテンおよびシクロヘキセンを含む化合物が挙げられる。その用語は、「シクロアルキルジエニル」化合物などの2つ以上の炭素間二重結合を有する炭素環基も包含する。シクロアルキルジエニル基の例にはシクロペンタジエンおよびシクロヘプタジエンが挙げられるが、これらに限定されない。
「ハロ」という用語は、単独または組み合わせて使用されるとき、フッ素(F)原子、塩素(Cl)原子、臭素(Br)原子またはヨウ素(I)原子などのハロゲンを意味する。
「ハロアルキル」という用語は、単独または組み合わせて使用されるとき、アルキル炭素原子のうちのいずれか1個以上が上で定義したようなハロによって置換されているC1〜6アルキルラジカルを包含する。例えば、この用語はモノハロアルキルラジカル、ジハロアルキルラジカルおよびペルハロアルキルなどのポリハロアルキルラジカルを包含する。モノハロアルキルラジカルは、例えば、そのラジカル内にヨード原子、ブロモ原子、クロロ原子またはフルオロ原子のいずれかを有し得る。ジハロアルキルラジカルおよびポリハロアルキルラジカルは2個またはそれより多くの同一のハロ原子または異なるハロラジカルの組合せを有し得る。ハロアルキルラジカルの例にはフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル(−CF3)、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル、ジフルオロクロロメチル、ジクロロフルオロメチル、ジフルオロエチル、ジフルオロプロピル、ジクロロエチルおよびジクロロプロピルが挙げられる。「ペルフルオロアルキル」は、本明細書において使用される場合、全ての水素原子がフルオロ原子によって置換されたアルキルラジカルを指す。例にはトリフルオロメチルおよびペンタフルオロエチルが挙げられる。
「ハロアルコキシル」という用語は、単独または組み合わせて使用されるとき、アルコキシル炭素原子のうちのいずれか1個以上が上で定義したようなハロによって置換されているC1〜6アルコキシルラジカルを包含する。例えば、この用語はモノハロアルコキシルラジカル、ジハロアルコキシルラジカルおよびペルハロアルコキシルなどのポリハロアルコキシルラジカルを包含する。ハロアルコキシルラジカルの例にはフルオロメトキシル、ジフルオロメトキシル、トリフルオロメトキシル(−OCF3)、クロロメトキシル、ジクロロメトキシル、トリクロロメトキシル、ペンタフルオロエトキシル、ヘプタフルオロプロポキシル、ジフルオロクロロメトキシル、ジクロロフルオロメトキシル、ジフルオロエトキシル、ジフルオロプロポキシル、ジクロロエトキシルおよびジクロロプロポキシルが挙げられる。
「ヘテロアリール」という用語は、本明細書において単独または組み合わせて使用される場合、炭素原子から形成され、そして、窒素、酸素およびイオウから選択される1つ以上のヘテロ原子を有する完全不飽和(芳香)環部分を意味する。その環部分または環系は1個(「単環式」)、2個(「ニ環式」)または3個もの(「三環式」)環を含むことがあり得、そのような環は融合して互いに結合している。「ヘテロアリール」環系の全ての環は必ずしも芳香族ではなく、そして、それ(複素芳香環)に融合した前記の環は部分的または完全に飽和し、そして、所望により窒素、酸素およびイオウから選択される1つ以上のヘテロ原子を含む場合があり得る。「ヘテロアリール」という用語は、−O−O−、−O−S−または−S−S−という環員を有する環を含まない。
不飽和ヘテロアリールラジカルの例には、例えば、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアゾリル[例えば、4H−1,2,4−トリアゾリル、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル]およびテトラゾールを含む、1〜4個の窒素原子を含有する不飽和5員〜6員複素単環式基;例えば、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、イソキナゾリニル、アザ−キナゾリニルなどを含む、1〜4個の窒素原子を含有する不飽和7員〜10員複素二環式基;1個の酸素原子を含有する不飽和5員〜6員複素単環式基、例えば、ピラニル、2−フリル、3−フリル、ベンゾフリルなど;1個のイオウ原子を含有する不飽和5員〜6員複素単環式基、例えば、2−チエニル、3−チエニル、ベンゾチエニルなど;1〜2個の酸素原子および1〜3個の窒素原子を含有する不飽和5員〜6員複素単環式基、例えば、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル[例えば、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル];1〜2個のイオウ原子および1〜3個の窒素原子を含有する不飽和5員〜6員複素単環式基、例えば、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル[例えば、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル]が挙げられる。
「複素環式」という用語は、単独または組み合わせて使用されるとき、1個、2個、または3個もの環を含み、そのような環は融合して互いに結合している場合があり得、炭素原子から形成され、そして、N、OまたはSから選択される1つ以上のヘテロ原子を含む、部分的または完全に飽和した環部分を意味する。飽和複素環ラジカルの例には1〜4個の窒素原子を含有する飽和3員〜6員複素単環式基[例えば、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピロリニル、ピペラジニル];1〜2個の酸素原子および1〜3個の窒素原子を含有する飽和3員〜6員複素単環式基[例えば、モルホリニル];1〜2個のイオウ原子および1〜3個の窒素原子を含有する飽和3員〜6員複素単環式基[例えば、チアゾリジニル]が挙げられる。部分飽和複素環ラジカルの例にはジヒドロチエニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロフリルおよびジヒドロチアゾリルが挙げられる。
「複素環」という用語は、複素環ラジカルがアリールラジカルと融合/縮合しているラジカル、すなわち、1〜5個の窒素原子を含有する不飽和縮合複素環基、例えば、インドリル、イソインドリル、インドリジニル、ベンズイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、テトラゾロピリダジニル[例えば、テトラゾロ[1,5−b]ピリダジニル];1〜2個の酸素原子および1〜3個の窒素原子を含有する不飽和縮合複素環基[例えば、ベンズオキサゾリル、ベンズオキサジアゾリル];1〜2個のイオウ原子および1〜3個の窒素原子を含有する不飽和縮合複素環基[例えば、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル];および1〜2個の酸素またはイオウ原子を含有する飽和、部分不飽和および不飽和縮合複素環基[例えば、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニルおよびジヒドロベンゾフリル]も包含する。複素環ラジカルの例には5〜10員の融合または非融合ラジカルが挙げられる。
部分飽和および完全飽和ヘテロシクリールの例にはピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピロリニル、ピラゾリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、テトラヒドロピラニル、チアゾリジニル、ジヒドロチエニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキサニル、インドリニル、イソインドリニル、ジヒドロベンゾチエニル、ジヒドロベンゾフリル、イソクロマニル、クロマニル、1,2−ジヒドロキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリル、2,3,4,4a,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−3−アザ−フルオレニル、5,6,7−トリヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]イソキノリル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジニル、ベンゾ[1,4]ジオキサニル、2,3−ジヒドロ−1H−1λ’−ベンゾ[d]イソチアゾール−6−イル、ジヒドロピラニル、ジヒドロフリルおよびジヒドロチアゾリルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
「アルキルアミノ」という用語は、アミノラジカルが1つのアルキルラジカルによって独立して置換されている「N−アルキルアミノ」を包含する。好ましいアルキルアミノラジカルは、1〜6個の炭素原子を有する「低級アルキルアミノ」ラジカルである。1〜3個の炭素原子を有する低級アルキルアミノラジカルがさらにより好ましい。そのような低級アルキルアミノラジカルの例にはN−メチルアミノ、およびN−エチルアミノ、N−プロピルアミノ、N−イソプロピルアミノなどが挙げられる。
「ジアルキルアミノ」という用語は、アミノラジカルが2つのアルキルラジカルによって独立して置換されている「N,N−ジアルキルアミノ」を包含する。好ましいアルキルアミノラジカルは1〜6個の炭素原子を有する「低級アルキルアミノ」ラジカルである。1〜3個の炭素原子を有する低級アルキルアミノラジカルがさらにより好ましい。そのような低級アルキルアミノラジカルの例にはN,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノなどが挙げられる。
「カルボニル」という用語は、単独で用いられるにしても、「アミノカルボニル」のように他の用語と共に用いられるにしても、−(C=O)−を意味する。「カルボニル」はまた「オキソ」という用語と同義的に本明細書において使用される。
「アミノカルボニル」という用語は式−C(=O)NH2のアミド基を意味する。
「アルキルチオ」または「チオアルコキシ」という用語は、1〜10個の炭素原子を有し、二価のイオウ原子に結合した直鎖または分岐アルキルラジカルを含有するラジカルを包含する。「アルキルチオ」または「チオアルコキシ」の例はメチルチオ(CH3S−)である。
「本発明の化合物」という用語は式Iの化合物を包含するものとし、それらの化合物は、今度は、式II、IIIおよびIVの化合物、ならびに、どれでもそれらの下位の式、例えば式I−A、I−B、I−C、II−A、II−Bなどの化合物を包含する。
「薬学的に許容可能な」という用語は、式I〜IV、およびそれらの下位の式の化合物に言及して使用されるとき、投与するのに安全である形態のその化合物を指すものとする。例えば、式I〜IVの化合物の塩形態、溶媒和化合物、水和物、プロドラッグ、または誘導体形態であって、行政組織または規制当局、例えば、米国食品医薬品局(FDA)によって経口摂取または他の投与経路による哺乳類への使用について承認されているものは薬学的に許容可能である。
式I〜IV、式I〜IV、およびそれらの下位の式の化合物の中に遊離塩基化合物の薬学的に許容可能な塩形態が含まれる。「薬学的に許容可能な塩」という用語はアルカリ金属塩の形成、および遊離酸または遊離塩基の付加塩の形成のために一般的に使用される塩を包含する。当業者が理解するように、塩はイオン結合、荷電間相互作用、共有結合、錯体生成、配位などから形成され得る。その塩の性質は、薬学的に許容可能であることを条件として、重要ではない。
式I〜IV、およびそれらの下位の式の化合物の適切な薬学的に許容可能な酸付加塩は無機酸または有機酸から調製され得る。そのような無機酸の例は塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、フッ化水素酸、硝酸、炭酸、硫酸、およびリン酸である。適切な有機酸は脂肪族、脂環式、芳香族、アリール脂肪族、複素環、カルボン酸系、およびスルホン酸系の部類の有機酸から選択され得、それらの有機酸の例にはギ酸、酢酸、アジピン酸、酪酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、グルクロン酸、マレイン酸、フマル酸、ピルビン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、安息香酸、アントラニル酸、メシル酸、4−ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、マンデル酸、エンボン酸(パモ酸)、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パントテン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、スルファニル酸、シクロヘキシルアミノスルホン酸、カンファー酸、カンファースルホン酸、ジグルコン酸、シクロペンタンプロピオン酸、ドデシルスルホン酸、グルコヘプタン酸、グリセロリン酸、ヘプタン酸、ヘキサン酸、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸、ニコチン酸、2−ナフタレンスルホン酸、シュウ酸、パルモイン(palmoic)酸、ペクチン酸、過硫酸、2−フェニルプロピオン酸、ピクリンサン、ピバルプロピオン酸、コハク酸、チオシアン酸、ウンデカン酸、ステアリン酸、アルゲン(algenic)酸、β−ヒドロキシ酪酸、サリチル酸、ガラクタル酸およびガラクツロン酸が挙げられるが、これらに限定されない。式I〜IVの化合物の適切な薬学的に許容可能な塩基付加塩にはアルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムおよび亜鉛から作製される塩などの金属塩、または第一級、第二級および第三級アミン、環状アミンを含む置換アミン、例えば、カフェイン、アルギニン、ジエチルアミン、N−エチルピペリジン、ヒスチジン、グルカミン、イソプロピルアミン、リシン、モルホリン、N−エチルモルホリン、ピペラジン、ピペリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンおよびトリメチルアミンを含むが、これらに限定されない有機塩基から作製される塩が含まれる。これらの塩の全ては、例えば、適切な酸または塩基を式I〜IVの化合物と反応させることにより、対応する本発明の化合物から従来法によって調製され得る。
また、塩基性窒素含有基は、低級アルキルハリド、例えば、塩化、臭化、およびヨウ化メチル、エチル、プロピル、およびブチル;硫酸ジメチル、硫酸ジエチル、硫酸ジブチル、および硫酸ジアミルのような硫酸ジアルキル、塩化、臭化、およびヨウ化デシル、ラウリル、ミリスチル、およびステアリルなどの長鎖ハリド、臭化ベンジルおよび臭化フェネチルのようなアラルキルハリド、および他の物のような薬剤によって四級化され得る。それによって、水溶性または油溶性または水分散性または油分散性の製品が獲得される。
そのような塩のその他の例は、Berge et al., J. Pharm. Sci., 66:1 (1977)に見出され得る。従来法を用いてそれらの塩を形成することができる。例えば、本発明の化合物のリン酸塩は、その所望の化合物の遊離塩基を所望の溶媒または混合溶媒の中で所望の化学量論量のリン酸と所望の温度、通常(溶媒の沸点による)温度より下の温度で混合することにより作製され得る。その塩は、当業者が理解するように、(緩慢または急速)冷却されると沈殿され得、そして、結晶化し得る(すなわち、もともと結晶性の場合)。複数の対イオンが本発明の化合物の塩を形成し得る。したがって、本発明の化合物のヘミ塩形態、モノ塩形態、ジ塩形態、トリ塩形態、およびポリ塩形態も本明細書において企図されている。例えば、その塩はモノイオン性塩、ジイオン性塩またはトリイオン性塩、例えば一塩酸塩または二塩酸塩、ビス−メタンスルホン酸塩またはモノフマル酸塩であり得る。同様に、それらの化合物のヘミ水和物形態、モノ水和物形態、ジ水和物形態、トリ水和物形態およびポリ水和物形態、それらの塩および誘導体も本明細書において企図されている。
「誘導体」という用語は、患者に投与されると本発明の化合物、またはその代謝物もしくは残基を(直接的または間接的に)提供することができ、酵素を調節する能力を特徴とする本発明の化合物のあらゆる塩、本発明の化合物のあらゆるエステル、またはあらゆる他の化合物を包含するものとする。
「薬学的に許容可能な誘導体」という用語は、本明細書において使用される場合、薬学的に許容可能である誘導体を意味する。
「プロドラッグ」という用語は、本明細書において使用される場合、対象または患者に投与されると本発明の化合物を(直接的または間接的に)提供することができる化合物を意味する。プロドラッグの例には、エステル基またはヒドロキシル基がインビボで、例えば腸で切断されて式I〜IVによる化合物を生成するエステル化化合物またはヒドロキシル化化合物が含まれる。「薬学的に許容可能なプロドラッグ」は、本明細書において使用される場合、薬学的に許容可能であるプロドラッグを意味する。当業者は式I〜IVの化合物に対する薬学的に許容可能な修飾を容易に理解する。
式I〜IV、およびそれらの下位の式の化合物は、その化合物を医薬組成物として投与することによって対象を治療するために使用され得る。この目的のため、その化合物は、本明細書においてより詳細に説明されるが、適切な組成物を形成するための担体、希釈剤またはアジュバントを含むが、これらに限定されない1つ以上の賦形剤と混合され得る。
「賦形剤」という用語は、本明細書において使用される場合、活性医薬成分(API)以外のあらゆる薬学的に許容可能な添加物、担体、アジュバント、または他の適切な成分であって、通常製剤目的および/または投与目的のために含まれるものを意味する。「希釈剤」および「アジュバント」は本明細書において後で定義される。
「治療する(treat)」、「治療する(treating)」、「治療(treatment)」および「治療(therapy)」という用語は、本明細書において使用される場合、根治療法、予防療法(prophylactic therapy)、および防護的療法(preventative therapy)を含むが、これらに限定されない療法を指す。予防処置は一般に個体における障害の発症の全体的な予防か、または障害の前臨床明白病期の開始の遅延化のどちらかを構成する。
「有効投与量」という語句は、各薬剤の量を示すものとし、その量は各薬剤からなる処置それ自体により目標となる障害の重症度の改善と発症率の改善を達成し、一方、別の治療法に通常伴う悪性副作用を回避する。したがって、この用語は単一の用量に限定されず、対象において治療的応答または予防的応答を引き起こすために必要とされる複数の投与量を含み得る。例えば、「有効投与量」は一つのカプセルまたは錠剤に限定されず、一つより多くのカプセルまたは錠剤を含むことがあり得、それは資格を有する医師または医療提供者によって処方された対象に対する用量である。
「脱離基」(「LG」とも示される)という用語は一般に、求核試薬によって脱離され得る基を指す。そのような脱離基は当技術分野において公知である。脱離基の例にはハリド(例えば、I、Br、F、Cl)、スルホナート(例えば、メシレート、トシレート)、スルフィド(例えば、SCH3)、N−ヒドロキシスクシンイミド(hydroxsuccinimide)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾールなどが挙げられるが、これらに限定されない。求核試薬は、脱離基の結合部位で分子を攻撃して脱離基の脱離を引き起こすことができる種である。求核試薬は当技術分野において公知である。求核基の例にはアミン、チオール、アルコール、グリニャール試薬、アニオン種(例えば、アルコキシド、アミド、カルバニオン)などが含まれるが、これらに限定されない。
一般的な合成方法
本発明は式I〜IV、およびそれらの下位の式の化合物の調製方法をさらに含む。式I〜IVの化合物は次のスキーム1および2に記載される方法に従って合成され得、その中で、置換基はさらに言及される場合を除いて上の式I〜IVについて定義された通りである。下に記載される合成方法は代表的なものであるにすぎず、本発明の化合物は、当業者が理解するように、別の合成戦略を利用する別の経路によって合成されることもあり得る。
明細書を通じて使用される略語についての次の表は次のものを表し、そして、本発明の理解を手助けするだろう。
Figure 2014526560
Figure 2014526560
Figure 2014526560
Figure 2014526560
スキーム1
Figure 2014526560
スキーム1は式I〜IVの化合物7を調製するための例となる方法を説明し、式中、XはSであり、YはCH2であり、(適用可能な場合ではZはCH2であり、)A1はCR6であり、ならびにR1、R4、R5、R6およびR8はそれぞれHであり、およびLは−C(O)NH−である。示されているように、適切な塩基、例えば炭酸セシウムと併せて銅試薬を適切な条件で使用してブロモ安息香酸1をブロモフェノール2に結合させることができる。次にその結合したエーテル3を酸、例えば硫酸で処理して閉環をもたらして対応するブロモ−キサンテン4にすることができる。示されているように適切な条件で、例えば、塩化ビニルマグネシウムとチオ尿素をHClなどの酸の存在下で使用してキサンテン4のケトンを対応するスピロアミノ−チアジン5に変換することができる。アジドなどの反応性中間体を介したブロミドの部位でのハロゲン−アミン交換により、ブロモ中間体5(R2がメトキシなどの所望の基である)をアミノ化合物6に変換することができる。化合物6中のブロミドの位置に第一級アミンを挿入する例となる条件について、本明細書に記載される実施例32、34、36および37を参照のこと。次に、例えば、カルボジイミド、酸塩化物、またはそれどころかホスホン酸無水プロパン(PPPA)などの従来の公知のカップリング試薬の存在下で所望の酸と反応させることによるアミド結合の形成を介して化合物6を所望の最終化合物7に変換することができる。
スキーム2
Figure 2014526560
Lが所望のR7基へのアミンリンカーである式I〜III、およびそれらの下位の式の所望の化合物7をスキーム3において一般的に記載されているように作製することができる。示されているように、適切なパラジウム触媒の存在下で適切な条件でXPhosを使用して所望のR7アミンを臭化物中間体14に結合させて所望の生成物15を生じさせることができる。例えば、実施例31および33に記載されている方法を参照のこと。
同様に、本明細書中の上のスキーム1に記載されている条件のような条件を用いて化合物14を対応するアミン16に転換することができる。次に、従来のアミド結合条件の存在下で化合物16を所望の酸と反応させて所望の化合物17を生じさせることができる。
スキーム3
Figure 2014526560
R2基が−OR8である式I、および式II、IIIおよびIVの下位の式の所望の化合物13をスキーム3において一般的に記載されているように作製することができる。示されているように、三臭化ホウ素などの公知の試薬を使用してブロモ−メトキシ中間体9をO−d−メチル化してアルコール生成物10を生じさせることができる。アルコール10のブロミドを上でスキーム1において説明されているように結合させて所望のR7基中間体11を提供することができる。中間体11のアルコールを所望により、例えば、示されているようなアルキル化、すなわち、示されているように炭酸セシウムなどの適切な塩基の存在下でのアルキルハリドとの反応により官能化して最終的な所望の生成物13を生じさせることができる。
この例での「LG」は、ヨージド、ブロミド、クロリド、またはフルオリドなどのハリドであり得る「脱離基」である。LGはスルホン酸アルキル、または親電子種(E+)を一般に形成する他の公知の基などの非ハリド部分でもあり得る。結合反応は一般に複数の溶媒のうちの1つの溶媒、または複数の溶媒の混合液と塩基の中でより容易に起こる。適切な溶媒には一般にトルエン、CH2Cl2、THF、DMF、N,N−ジメチルアセトアミドなどのような非求核性無水溶媒が含まれる、これらに限定されない。当業者が理解するように、溶媒は極性において様々であり得る。適切な塩基には、例えば、DIEA、TEAなどの第三級アミン塩基、Na2CO3、K2CO3、Cs2CO3などの炭酸塩基、NaH、KHなどのようなヒドリド、NaOCH3などのようなアルコキシドが含まれる。その塩基自体は溶媒として働くこともあり得る。これらのカップリング反応は一般に速やかであり、変換は通常環境条件で起こる。しかしながら、当業者が理解するように、特定の基質に応じて、そのような反応は加熱を必要とする場合があり得る。
あるいは、その所望の芳香族R2基は、本明細書においてさらに考察されるように、対応するコア臭化物中間体とのR2−臭素酸を介した鈴木または鈴木様カップリング反応を介して導入され得る。
ボロン酸エステル中間体は次の参照文献に記載される方法によって調製され得る:(1)「p38キナーゼ阻害剤としての融合ヘテロアリール誘導体の調製」という表題のPCT国際特許出願公開第2005073189号、または(2)「炎症および関連疾患の治療用の、タンパク質キナーゼ、特にp38キナーゼの阻害剤としてのフタラジン、アザ−およびジアザ−フタラジン化合物の調製」という表題のPCT国際特許出願公開第2006094187号。また、所望のボロン酸をカタログで購入することができ、または供給業者もしくは当業者が特別に作製することができる。
鈴木方法は、ボロン酸7またはジオキサボロラン(示されていない)のようなエステルなどのボラン試薬、およびBr−キサンテン(Brは適切なハロゲン脱離基「LG」である)などの適切な脱離基含有試薬を使用する反応である。当業者が理解するように、鈴木反応はパラジウム触媒も活用する。適切なパラジウム触媒にはPd(PPh3)4、Pd(OAc)2またはPd(dppf)Cl2が含まれるが、これらに限定されない。LGがハリドである場合、そのハリドはヨージド、ブロミド、またはそれどころかクロリドであり得る。クロロ−ピリジル環(A1=Nである)ではPd触媒の存在下で鈴木反応が起きる。他のLGも適切である。例えば、鈴木カップリングは脱離基としてのトリフルオロメタンスルホナートのようなスルホナートと起こることが知られている。
鈴木反応の反応条件は変わり得る。例えば、鈴木反応は一般にトルエン、アセトニトリル、DMFまたは水性溶媒と有機溶媒の混合液または二相系の溶媒などの適切な溶媒の中で炭酸塩基、重炭酸塩基または酢酸塩基などの適切な塩基の存在下で行われる。さらに、当業者が理解するように、その反応は特定の臭化物および/またはボロン酸またはボロン酸エステルに応じて加熱を必要とすることがあり得る。加えて、その臭化物がフェニルなどの芳香族部分である場合、その反応は加熱によって短時間で完了することがあり得る。
他のカップリング方法が知られている。例えば、金属触媒カップリング化学、例えば、スティルカップリング方法、熊田カップリング方法、根岸カップリング方法などをキサンテンコア5に用いて所望の環状生成物6を調製することができる。加えて、XがSである化合物について、当業者が理解するように、遊離アミノ基がR2基またはR7基のどちらかを導入する効果的なカップリング反応のために保護される必要があり、後に脱保護化されて所望の最終化合物6を生じさせることができる。
本明細書において下に記載される実施例は様々な例となる出発物質,中間体および式I〜IVの化合物を示し,それらは本発明の範囲のよりよい理解と認識、および式I〜IVの化合物の合成に用いられ得る様々な方法のよりよい理解と認識を支援するだろう。本明細書における実施例の中で使用される出発物質および中間体は、2011年3月14日に提出された係属中の米国特許出願番号第13/047,693号に記載されている方法を用いても調製され得る。その仮出願の明細書と開示はここにその全体の参照により本明細書に組み込まれる。上記の方法および下記の具体的な実施例は支援と本発明の理解を目的とした単なる例示であると理解されるべきであり、多少なりとも本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
クロマトグラフィー:別途指示されない限り、粗生成物含有残基は、粗製品または濃縮物をISCOブランドのシリカゲルカラム(充填済み、またはSiO2を用いて個別に充填)に通過させ、そして、表示されるような溶媒の濃度勾配を用いてそのカラムから生成物を溶出することによって精製された。例えば、(330gのSiO2、0〜40%のEtOAc/ヘキサン)という記述は生成物が、適切な溶媒の濃度勾配、例えばヘキサン中の0%〜40%のEtOAcの濃度勾配を用いる、330グラムのシリカで充填されたカラムからの溶出によって得られたことを意味する。
分取HPLC方法:
別途指示されない限り、本明細書に記載される化合物は、次の機器、すなわち、島津、Varian、Gilsonのうちの1つを使用し、次の2本のHPLCカラム、すなわち、(a)Phenomenex Lunaカラムまたは(b)Geminiカラム(5ミクロンまたは10ミクロン、C18、150×50mm)のうちの1本を利用する逆相HPLCにより精製された。
その機器による典型的なクロマトグラフィーには、水(0.1%のTFA)の中の10%(体積/体積)〜100%のMeCN(0.1%体積/体積のTFA)の線形濃度勾配による10分にわたる45ml/分での溶出が含まれる。条件を変えて最適な分離を達成することができる。
プロトンNMRスペクトル:
別途指示されない限り、全ての1H NMRスペクトルはBrukerシリーズ300MHz機器またはBrukerシリーズ400MHz機器で行った。そのように特徴解析される場合、全ての観察されたプロトンは表示される適切な溶媒中のテトラメチルシラン(TMS)または他の内部標準からの百万分率(ppm)での低磁場シフトとして報告される。
マススペクトル(MS)
別途指示されない限り、出発物質、中間体および/または例となる化合物についての全てのマススペクトルデータは(M+H+)分子イオンを有する質量/電荷(m/z)比として報告される。報告された分子イオンは、PE SCIEX API 150EX MS機器またはAgilent 1100シリーズ LC/MSDシステムを利用するエレクトロスプレー検出法(ESI MSと一般に呼ばれる)により得られた。当業者が理解するように、臭素などの同位体原子を有する化合物は一般に検出された同位体パターンに従って報告される。
本明細書において開示および記載される化合物は、(1)Chem Officeにおいて利用可能なChem−Draw Ultra 8.0ソフトウェアまたはそれ以降の版によって提供される命名規則、または(2)ISISデータベースソフトウェア(Advanced Chemistry Design LabsまたはACDソフトウェア)によって提供される命名規則のどちらかを用いて命名された。
実施例1(方法A)
Figure 2014526560
中間体1の合成
ステップ1:還流濃縮器を取り付けたRBFに2−ブロモ−5−メトキシ安息香酸(430g、1.8614mol)、4−ブロモフェノール(322g、1.8614mol)、炭酸カリウム(514.5g、3.7 228mol)およびCuOTf−トルエン複合体(24.08g、0.04653mol)を入れた。EtOAc(9.0ml0.09679mol、0.052)およびトルエン(1.3L)を注意深く少しずつ添加した。RTで10分間撹拌した後、その混合物を30分間で50℃にまで加熱し、次に20時間で110℃まで加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、水で希釈し、そして、2NのHClで酸性化した。反応混合物をEtOAc(3.0X2L)で抽出し、そして、セライトに通して濾過した。混合した抽出物をNaSO4上で乾燥し、そして、濃縮して590gの褐色の固形物が生じ、これをさらに精製せずに次に続けた。
ステップ2:硫酸(1.6L)を2−(4−ブロモフェノキシ)−5−メトキシ安息香酸(530g、1.6401mol)にRTで添加した。その結果生じた黒ずんだ混合物を1時間で60℃まで加熱した。褐色の溶液をRTまで冷却し、撹拌しながら氷に注いだ。その結果生じた黄褐色の沈殿物濾過により回収し、水(2L)、1NのNaOH(2.0L)およびエタノール(800mL)で順次洗浄した。得られた固形物を2Lのアセトンに懸濁し、1時間激しく撹拌した。その混合物を濾過し、真空下で乾燥して白色の固形物として1.3kgの2−ブロモ−7−メトキシ−9H−キサンテン−9−オンが生じた。
実施例2(方法B)
Figure 2014526560
中間体2の合成
ステップ1:2,5−ジブロモ安息香酸(1244g、4.44mol)、5−ヒドロキシ−2−クロロピリジン(663.3g、5.12mol)および炭酸セシウム(2893.3g、8.88mol)の混合物を窒素雰囲気下で20分間撹拌した。この泥状物にトリフルオロメタンスルホン酸銅(I)トルエン錯体(59.7g、0.115mol)、トルエン(9L)およびEtOAc(39mL)を添加した。その結果生じた懸濁液を105℃にまで加熱し、2時間撹拌した後にRTまで冷却した。容器を傾けてトルエンを取り出し、そして、水(8L)およびEtOAc(8L)を添加した。その結果生じた混合物を固形物が完全に溶けるまで撹拌した。EtOAc層を分離し、6NのHClを使用して水層のpHをpH2〜3に調節した。水層をEtOAc(3×5L)で抽出した。混合した有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、そして、濃縮して褐色の固形物として1.28Kgの5−ブロモ−2−(6−クロロピリジン−3−イルオキシ)安息香酸が生じた。この物質をさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
ステップ2:無水DCM(8L)中の化合物5−ブロモ−2−(6−クロロピリジン−3−イルオキシ)安息香酸(1.28Kg、4.44mol)、DEA(461mL、4.44mol)、HOBT(600g、4.44mol)、DIPEA(1.547L、8.88mol)の混合物を0℃まで冷却し、そして、EDCI(851.2g、4.44mol、1等量)を添加した。その混合物を0℃で30分間撹拌し、次にRTで一晩撹拌した。反応混合物をNaHCO3飽和水溶液、塩水および水で洗浄した。有機相を分離し、MgSO4上で乾燥し、そして、減圧下で濃縮した。その結果生じた粗製混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の5〜20%酢酸エチル)により精製して黄色の油として950gの5−ブロモ−2−(6−クロロピリジン−3−イルオキシ)−N,N−ジエチルベンズアミドが生じた。
ステップ3:5−ブロモ−2−(6−クロロピリジン−3−イルオキシ)−N,N−ジエチルベンズアミド(457.5g、1.23mol、1等量)を無水THF(3L)に溶解し、そして、−78℃まで冷却した。温度を−70℃よりも低く保ちつつ、この溶液にLDAの溶液(ヘプタン/THF/エチルベンゼン中に2M、2.25L、4.5mol、3.65等量)を添加した。添加完了後、その溶液を−78℃でさらに30分間撹拌したアセトンドライアイスバスを取り外し、温度を10℃よりも低く保ちつつNH4Cl飽和水溶液(1L)を使用して反応を抑制した。別のバッチの5−ブロモ−2−(6−クロロピリジン−3−イルオキシ)−N,N−ジエチルベンズアミド(457.5g)を、同じプロトコルを用いて処理した。両方の反応に由来する粗製反応混合物を混合し、層の分離を行った。水層を酢酸エチル(3X5L)で抽出した。混合した有機層を乾燥し、そして、シリカゲルパッドに通した。濾過物を蒸発させ、そして、DCMを使用して残留物を研和して70gの7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オンが生じた。母液を蒸発させ、そうして得られた固形物を、DCM/ヘキサンを使用する再結晶化により精製して180gの7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オンが生じた。
実施例3(方法C)
Figure 2014526560
中間体3の合成
ステップ1:頭上撹拌機、温度計、濃縮器および窒素注入口を取り付けた12Lの3口フラスコにNaH(186.1g、4.653mol)およびDMF(1500mL)を入れた。その泥状物を0℃まで冷却し、DMF(1500mL)中の4−ヨードフェノール(488.6g、2.221mol)の溶液を添加した。この添加の間、反応混合物の温度を25〜30℃よりも低く保った。添加完了後、冷却槽を直ちに取り外し、その混合物がRTで1時間撹拌し続けた。次に少しずつ5−ブロモ−2−クロロニコチン酸(500g、2.115mol)を泥状物に添加した。反応混合物を一晩で115℃まで加熱した。暗褐色の反応混合物を20℃まで冷却し、そして、水(2L)で希釈した。HOAc(845ml)を使用して反応混合物を酸性化した。黒色の均一な溶液(pH=5)をRTで1時間撹拌させ、そして、氷冷水(20L)にゆっくりと注いだ。その泥状物をRTで濾過し、水(2×2L)で洗浄し、そして、風乾して薄い橙色の固形物として765gの5−ブロモ−2−(4−ヨードフェノキシ)−ニコチン酸が生じた。
ステップ2:頭上撹拌機、温度計および窒素注入口を取り付けた5Lの3口フラスコにPPA(4Kg、1942mL)(115%のH3PO4)を入れ、115〜120℃に加熱した。5−ブロモ−2−(4−ヨードフェノキシ)ニコチン酸(400g、952mmol)を熱PPAに少しずつ加えた。次に、粘性が有る混合物を115〜120℃で一晩(16〜18時間)撹拌させた。黒ずんだ粘性が有る混合物を60〜65℃まで冷却し、そして、機械的に撹拌しつつ氷(3000g)と水(2000mL)の混合物にゆっくりと注いだ。薄い褐色の泥状物を一晩撹拌させ、そして、RTで濾過した。湿ったケークを水(2×1000mL)、続いてIPA(1500mL)およびヘキサン(2×1000mL).で洗浄した。固形物を乾燥して灰色の固形物として326.4gの3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−オンを得た。
実施例4(方法D)
Figure 2014526560
中間体4の合成
ステップ1:添加漏斗、還流濃縮器、固形物添加システムおよび温度プローブを取り付けられた乾燥した100Lのジャケット付きガラス反応器に2,5−ジブロモ安息香酸(2685g、9.6mol)およびトリフラート銅(I)トルエン錯体(2:1、50.0g、0.2mol)を入れた。次にトルエン(30L)およびEtOAc(20mL)を入れ、続いて2−メトキシ−4−フルオロフェノール(1500g、10.6mol)を入れた。激しく撹拌しながら炭酸セシウム(6258g、19.2mol)を少しずつ添加した。その混合物を4時間で90℃まで加熱した。その混合物を35℃まで冷却し、そして、水(15L)を添加した。撹拌してから15分後に相分離を行い、水相をトルエン(7.5L)で洗浄した。内部温度を30℃よりも低く保ちつつ、撹拌しながらEtOAc(15.0L)をその水相に添加し、続いて6MのHCl(5.6L)を添加した。層の分離を行い、そして、有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥した。セライトパッドによる濾過と濃縮によって固形物が生じ、その固形物を915mLのEtAOcと9.2Lのヘプタンの中に再度泥状に懸濁した。撹拌を1時間続けた後に固形物を濾過し、そして、ヘプタンで洗浄した。乾燥によってクリーム色の固形物として2560gの5−ブロモ−2−(2−フルオロ−4−メトキシフェノキシ)安息香酸が生じた。
ステップ2:添加漏斗、還流濃縮器および温度プローブを取り付けられた乾燥した100Lのジャケット付きガラス反応器に5−ブロモ−2−(2−フルオロ−4−メトキシフェノキシ)安息香酸(2340g、6.9mol)を入れた。TFA(11.7L)を注意深く添加し、続いてTFAA(1144mL)を添加した。次に三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(85mL、0.68mol)を注意深く添加した。撹拌を4時間まで続け、その時点で反応物を、0℃に冷却した35.1Lの水を含有する別の100Lのガラス反応器に移動した。その結果生じた泥状物をRTまで温め、且つ、1時間撹拌させた。固形物を濾過し、そして、水(4.7L)および3NのNaOH(2×3.5L)および水(7L)で洗浄した。固形物を22Lの反応器に移動し、アセトン(4.7L)を添加した。固形物を1.5時間懸濁して泥状にし、濾過し、そして、アセトン(4.7L)でよく洗浄した。アセトン(6.4L、45℃の)による別の泥状化により、わずかに灰色がかった白色の固形物として1310gの7−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−オンが生じた。
実施例5(方法E)
Figure 2014526560
中間体5の合成
ステップ1:無水THF(1.3L)中のi−Pr2NH(828mL、5.85mol)の溶液を−10℃まで冷却した。n−BuLi(ヘキサン中の1.6M、3660mL、5.85mol)を添加し、その溶液を0℃で10分間撹拌した。反応混合物を−78℃まで冷却し、内部温度を−60℃よりも低く保ちつつ、無水THF(1.3L)中の2−クロロ−6−フルオロピリジン(700g、5.32mol)の溶液をゆっくりと添加した。添加完了後、反応混合物をさらに1時間撹拌し、次に内部温度を−60℃よりも低く保ちつつ、無水THF(620mL)中のホウ酸トリイソプロピル(1221mL、5.32mol)の溶液を滴下しながら添加した。添加後、反応混合物をRTまで温め、そして、一晩撹拌した。水(3L)を添加し、その混合物を激しく撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をNaOH(10M、1610mL、16.0mol)と50%H2O2(392mL、6.92mol)の冷水溶液で処理し、一晩撹拌した(注記:内部温度はゆっくりと5℃から60℃まで上昇した)。その混合物のpHが約5になるまで氷と4NのHClを使用して反応混合物をクエンチした。EtOAc(5L)を添加し、そして、よく撹拌した。相分離の後、水層をEtOAc(1.5L×2)で抽出した。混合した有機層を塩水で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、そして、減圧下で濃縮して灰色がかった白色の固形物として6−クロロ−2−フルオロピリジン−3−オールが生じた。
ステップ2:6−クロロ−2−フルオロピリジン−3−オール(1.4Kg、9.49mol)の溶液をアセトン(13L)に溶解し、そして、K2CO3(1574g、11.39mol、1.2等量)およびMOMCl(840g、10.44mol、1.1等量)で処理した。その混合物を60℃で2時間加熱した。RTまで冷却した後、反応混合物を濾過しで無機塩を除去した。濾過物を減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜10%のEtOAc/ヘキサン)により精製して、2つのステップにわたって80%の収率絵無色の油として6−クロロ−2−フルオロ−3−(メトキシメトキシ)ピリジン(1496g)が生じた。
ステップ3:無水THF(3.5L)中のi−Pr2NH(1100mL、7.72mol)の溶液を−10℃まで冷却した。n−BuLi(ヘキサン中の2.5M、3087mL、7.72mol)を滴下しながら添加し、そして、その溶液を0℃で10分間撹拌した。反応混合物を−78℃まで冷却し、そして、内部温度を−60℃よりも低く保ちつつ、無水THF(2L)中の6−クロロ−2−フルオロ−3−(メトキシメトキシ)ピリジン(1344g、7.02mol)の溶液をゆっくりと添加した。その結果生じた溶液を−75℃で1時間撹拌した。THF(1.7L)中の5−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒド(1430g、7.02mol)の溶液を滴下しながら添加した。添加完了後、反応混合物を−75℃で30分間撹拌した。反応混合物をRTまで温め、そして、NH4Cl飽和水溶液(3L)を用いてクエンチした。EtOAc(5L)を添加し、その混合物を激しく撹拌した。相分離の後、水層をEtOAc(3L×2)で抽出した。混合した有機層を塩水で洗浄し、そして、無水Na2SO4上で乾燥した。溶媒を減圧下で除去し、そして、残留物をカラムクロマトグラフィー(0〜10%のEtOAc/ヘキサン)により精製して薄い黄色の固形物として2128gの(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)(6−クロロ−2−フルオロ−3−(メトキシメトキシ)ピリジン−4−イル)メタノールが生じた。
ステップ4:水(5.9L)中のKBr(65.1g、0.55mol)の溶液をDCM(5.9L)中の(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)(6−クロロ−2−フルオロ−3−(メトキシメトキシ)ピリジン−4−イル)メタノール(2157g、5.47mol)の溶液に添加した。その結果生じた二相性混合物を5℃まで冷却した。TEMPO(8.6g、0.055mol)を添加し、反応混合物を5分間撹拌した。次亜塩素酸ナトリウム(6170mL、6.01mol、1.1等量)中のNaHCO3(106g、1.26mol、0.23等量)の溶液を、内部温度を10℃よりも低く保ちつつ、ゆっくりと添加した。添加完了後、有機相を分離した。水層をDCM(4L×2)で抽出した。混合した有機層をピロ亜硫酸ナトリウムの5%水溶液(6L×1)、塩水(3L×1)で洗浄し、そして、無水Na2SO4上で乾燥した。その溶液を減圧下で濃縮して黄色の固形物として2200gの(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)(6−クロロ−2−フルオロ−3−(メトキシメトキシ)ピリジン−4−イル)メタノンが生じた。
ステップ5:THF(4.8L)中の(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)(6−クロロ−2−フルオロ−3−(メトキシメトキシ)ピリジン−4−イル)メタノン(1200g、3.06mol)の溶液に6NのHCl水溶液(1600mL、9.17mol)を添加し、そして、反応混合物を5時間で60℃まで加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、次に水(3L)およびEtOAc(3L)を添加した。相分離を行った後、水層をEtOAc(3L×2)で抽出した。混合した有機層を塩水(2L×1)で洗浄し、そして、Na2SO4上で乾燥した。その溶液を減圧下で濃縮した。残留物を熱MTBE(約700mL)に溶解した。ヘキサンを使用して固形物が沈殿し始めるまでその溶液を研和した。泥状物をRTまで一晩冷却した。固形物を濾過し、ヘキサン(500mL×2)で洗浄し、そして、乾燥して黄色の固形物として821gの(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)(6−クロロ−2−フルオロ−3−ヒドロキシピリジン−4−イル)メタノンが生じた。
ステップ6:ジオキサン(6L)中の(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)(6−クロロ−2−フルオロ−3−ヒドロキシピリジン−4−イル)メタノン(730g、2.10mol)の溶液をCs2CO3(1024g、3.14mol)で処理した。反応混合物を5時間で100℃まで加熱し、次にRTまで冷却した。水(9L)を添加し、その混合物を激しく撹拌した。その結果生じた固形物を濾過し、水(1L×2)、ヘキサン(1L×1)、およびEtOAc(700mL)で洗浄して薄い黄色の固形物として602gの7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オンが生じた。
実施例6(方法F)
Figure 2014526560
中間体6の合成
ステップ1:還流濃縮器を取り付けたRBFに4−ブロモフェノール(15.5g、89.4mmol)、2,5−ジヨード安息香酸(25.700g、68.7mmol)、EtOAc(0.337ml、3.44mmol)、およびトルエン(100mL)を入れた。Cs2CO3(44.8g、137mmol)を注意深く少しずつ添加した。RTで1分間撹拌した後、その混合物を40分間で50℃にまで加熱し、次に20時間で100℃まで加熱した。反応混合物をRTまで冷却させた。その混合物をセライトに通して濾過し、そして、固形物をEtOAcで洗浄した。濾過物を水(200mL)で希釈し、2NのHCl(300mL)を使用して酸性化し、そして、EtOAc(4×500mL)で抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄し、そして、硫酸ナトリウム上で乾燥した。有機画分を減圧下で濃縮して、静置すると固形化する黄褐色の油として粗製2−(4−ブロモフェノキシ)−5−ヨード安息香酸(31.1g)が生じた。
ステップ2:H2SO4(73.3ml、1375mmol)をRTで2−(4−ブロモフェノキシ)−5−ヨード安息香酸(28.800g、68.7mmol)に添加した。その結果生じた黒ずんだ混合物を45分間で60℃まで加熱した。その褐色の溶液を撹拌しながら氷冷水(1L)にゆっくりと注いだ。その結果生じた黄褐色の沈殿物を濾過により回収し、水、1NのNaOHの溶液、再び水で洗浄し、そして、減圧下で乾燥してさらに精製することなく使用される黄褐色の固形物として2−ブロモ−7−ヨード−9H−キサンテン−9−オン(23.4g)が生じた。
実施例7(方法G)
Figure 2014526560
中間体7の合成
THF(300mL)中のn−ブチルリチウム(ヘプタン中の2.7N;165mL、445mmol)の溶液を−78℃まで冷却し、そして、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(77mL、456mmol)で処理した。反応混合物を30分間撹拌させた。THF(200mL)中の5−クロロ−2−フルオロピリジン(50.0g、380mmol)の溶液を30分にわたって滴下しながら添加した。さらに30分間撹拌した後、CO2を反応混合物に10分間通して泡立てることにより反応混合物をクエンチした。反応混合物をRTまで温め、そして、CO2をさらに30分間通して泡立てた。次に反応混合物を減圧下で濃縮し、そして、DMF(400mL)に溶解した。4−ブロモ−3−フルオロフェノール(72.6g、380mmol)を添加し、続いて炭酸カリウム(68.3g、494mmol)を添加した。反応混合物を一晩で120℃まで加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、そして、4NのHClで洗浄した。有機層を分離し、水で洗浄し、そして、MgSO4上で乾燥した。溶媒を減圧下で除去した。粗製残留物をイートン試薬(700mL、54.0g、380mmol)に溶解し、そして、反応混合物を一晩で120℃まで加熱した。反応混合物を氷とMeOHの混合物に注いだ。その結果生じた固形物を濾過し、そして、水で洗浄した。その固形物をMeOH(100mL)とシクロプロピルメチルエーテル(200mL)の混合物に懸濁し、そして、濾過した。灰色の固形物をヘキサンで洗浄し、そして、乾燥して異性体の約4:1混合物として7−ブロモ−3−クロロ−8−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−オン(53.76g、164mmol、43.0%の収率)が生じた。
実施例8(方法H)
Figure 2014526560
中間体8の合成
ステップ1:フラスコに2,4−ジブロモフェノール(50.4g、200mmol)、炭酸カリウム(69.1g、500mmol)およびアセトン(500mL)を入れた。その懸濁液をRTで30分間撹拌し、次に滴下しながらクロロメチルエチルエーテル(19mL、213mmol)で処理した。RTで3時間後、その混合物を濾過し、そして、濾過物をEtOAcと水の間で分配した。有機相を分離し、水、NaHCO3飽和水溶液、および塩水で洗浄した。有機相をMgSO4上で乾燥し、そして、溶媒を減圧下で除去して54.2gの2,4−ジブロモ−1−(メトキシメトキシ)ベンゼンが生じ、それをさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
ステップ2:Et2O(140mL)中の2,4−ジブロモ−1−(メトキシメトキシ)ベンゼン(40.5g、137mmol)の溶液を−78℃まで冷却し、そして、窒素雰囲気下でn−BuLi(ヘキサン中の2.5M;60.2mL、151mmol)を使用して処理した。30分後、Et2O(20mL)中のシュウ酸ジエチル(27.9mL、205mmol)の溶液を滴下しながら添加した。反応混合物をその温度で45分間撹拌し、次に塩化アンモニウム飽和溶液を使用して低温でクエンチした。その混合物をEt2Oと水の間で分配した。有機相を分離し、水、塩水で洗浄し、その後MgSO4上で乾燥した。溶媒を減圧下で除去して49gの2−(5−ブロモ−2−(メトキシメトキシ)フェニル)−2−オキソ酢酸エチルが生じ、それをさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
ステップ3:フラスコに(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(0.764g、6.31mmol)を入れ、そして、ヨウ化ネオペンチル亜鉛(II)(THF中の0.5M、10.0mL、5.00mmol)を窒素雰囲気下で添加した。その混合物をRTで15分間撹拌し、そして、2−(5−ブロモ−2−(メトキシメトキシ)フェニル)−2−オキソ酢酸エチル(1.00g、3.15mmol)を一度に添加した。8時間後に塩化アンモニウム飽和水溶液を使用して反応混合物をクエンチした。反応物をEtOAcと水の間で分配した。有機相を分離し、NH4Cl、水および塩水で洗浄した。有機相をMgSO4上で乾燥し、そして、溶媒を減圧下で除去した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(10〜30%のEtOAc/ヘキサン)により精製して0.675gの(S)−エチル2−(5−ブロモ−2−(メトキシメトキシ)フェニル)−2−(tert−ブチルスルフィニルイミノ)酢酸が生じた。
実施例9(方法I)
Figure 2014526560
中間体9、10、10Aおよび10Bの合成
ステップ1:A500mLのRBFに7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン(12.3789g、39.9mmol)、トリメチルスルホニウムヨージド(8.95g、43.9mmol)、およびDMSO(199mL)を入れた。その結果生じた泥状物を5分間激しく撹拌して黄褐色の泥状物を生じさせ、その後にカリウム2−メチルプロパン−2−オラート(4.92g、43.9mmol)を一度に添加した。その結果生じた赤みがかった橙色の溶液をrtに2時間維持し、その時点でアジドトリメチルシラン(10.49mL、80mmol)を一度に添加した。不均質な混合物は2〜3時間後に均一になった。その溶液をRTに一晩維持した後にEtOAcで希釈し、NaHCO3飽和溶液(500mL)を含有する分液漏斗に移動した。層の分離を行い、そして、水層をEtOAc(3×250mL)で抽出した。混合した有機層を水および塩水で順次洗浄し、そして、硫酸ナトリウム上で乾燥した。その溶液を真空下で濃縮して橙色の油が生じ、この油がDCM(3×250mL)から蒸発させられて5−アジド−7−ブロモ−3−クロロ−5−((トリメチルシリルオキシ)メチル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジンが生じ、これをさらに精製することなく次に続けた。得られたTHF(250mL)中の泡状物質の溶液を0℃まで冷却し、そして、LAH(THF中の2M)(39.9mL、80mmol)は。その反応物を0℃に2時間維持し、次に30分間でRTまで温めさせた。反応物を150mLのTHFで希釈し、そして、硫酸ナトリウム10水和物(38.5g、120mmol)の添加によりクエンチした。添加完了後、泥状物をRTで1.5時間撹拌した後にセライトパッドに通して濾過した。そのフィルターパッドをTHFで洗浄した。濾過物を真空下で濃縮して褐色の泡が生じた。その泡をDCMから二回濃縮し、そして、一晩真空化に置いた。固形物をDCM(75mL)に溶解し、沸騰するまで1分間加熱した。その混合物をRTまで冷却し、次に冷蔵庫に1時間静置した。固形物を濾過し、DCM(50mL)で洗浄し、そして、乾燥して薄い橙色の固形物として(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)メタノール(8.94g)が生じた。
ステップ2:機械式撹拌機を取り付けた3000mLの4口RBFに(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)メタノール(29.43g、86mmol)、硫酸水素テトラブチルアンモニウム(5.85g、17.23mmol)、THF(431mL)、およびブロモアセトニトリル(30.0mL、431mmol)を入れて透明で褐色の溶液が生じた。その結果生じた溶液を5分間激しく撹拌し、次に2NのNaOHの水溶液(431mL、862mmol)を一度に添加した。その混合物を一晩撹拌し、そして、真空下で濃縮した。残留物をEtOAc(500mL)と水(500mL)の間で分配した。層の分離を行い、そして、水層をEtOAc(2×250mL)で抽出した。混合した有機層を塩水で洗浄し、そして、硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をDCMに溶解し、そして、シリカゲルの短パッドに通して濾過した。濾過物を濃縮し、そしてシリカゲルクロマトグラフィー(0.5%のMeOH/DCM)により精製して2−((5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)メトキシ)アセトニトリルが生じた。
ステップ3:フラスコに窒素雰囲気下で2−((5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)メトキシ)アセトニトリル(21g、55.2mmol)、ジオキサン(460mL)およびHCl(ジオキサン中の4M)(55.2mL、221mmol)を入れた。反応混合物を一晩で100℃まで加熱した。その混合物をRTまで冷却し、そして、濾過した。フィルターケークをジオキサンおよびエーテルで順次洗浄した。回収物を乾燥させて15.72gのクリーム色の固形物が生じ、それをDCM(100mL)と炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(750mL)に溶解した。その混合物をDCM(2×250mL)およびEtOAc(2×250mL)で抽出した。混合した有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして、濃縮して灰色がかった白色の固形物として7−ブロモ−3−クロロ−2’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3’−[1,4]オキサジン]−5’−アミン(中間体1、14.63g)が生じた。
ステップ4:7−ブロモ−3−クロロ−2’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3’−[1,4]オキサジン]−5’−アミンをChiralpak AD−Hカラム(50×150mm、5μm)に対して超臨界状態のCO2(25%のMeOHと0.2%のDEAを添加)を使用し、300ml/分の流速で溶出するクロマトグラフィーにかけた(100バールの圧力、40℃のカラム温度)。第1のピーク(滞留時間=1.6分)は(R)−7−ブロモ−3−クロロ−2’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3’−[1,4]オキサジン]−5’−アミン(実施例9B;中間体10A;99%超の鏡像体過剰率)を提供し、第2のピーク(滞留時間=2.4分)は(S)−7−ブロモ−3−クロロ−2’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3’−[1,4]オキサジン]−5’−アミン(実施例9A;中間体10B;99%超の鏡像体過剰率)を提供した。
実施例10(方法J)
Figure 2014526560
中間体11、11Aおよび11Bの合成
ステップ1:250mLのDMSO中の3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−オン(20.00g、49.8mmol)とトリメチルスルホニウムヨージド(11.17g、54.7mmol)の懸濁液に窒素雰囲気下でリチウムtert−ブトキシド[ヘプタンなかの1N(54.7mL、54.7mmol)]を滴下しながら40分にわたって添加した。さらに30分間撹拌した後、トリメチルシリルアジド(13.21mL、100mmol)を添加した。さらに1時間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留溶液を水で希釈した。その結果生じた固形物を濾過し、そして、水で洗浄した。固形物を2−MeTHFに溶解し、MgSO4上で乾燥し、そして、濃縮した。粗製残留物を200mLのTHFに溶解し、0℃まで冷却し、そして、LAH(1.888g、49.8mmol)で処理した。30分間撹拌した後、冷却槽を取り外し、そして、反応混合物をさらに30分間撹拌させた。次に反応混合物を0℃まで冷却し、そして、硫酸ナトリウム10水和物(32.1g、100mmol)を使用してクエンチした。反応混合物を1時間激しく撹拌し、セライトのプラグに通して濾過し、そして、濃縮した。カラムクロマトグラフィー[0〜80%の(95:5EtOAc/MeOH)/DCM]による粗製残留物の精製によって(5−アミノ−3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メタノールが生じた(8.80g、20.32mmol、40.8%の収率)。
ステップ2:25mLのTHF中の(5−アミノ−3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メタノール(10.00g、23.09mmol)とブロモアセトニトリル(12.06mL、173mmol)の溶液を40℃まで加熱した。リチウムtert−ブトキシド[THF中の1N(173mL、173mmol)]を添加漏斗により5時間にわたって滴下しながら添加した。添加完了後、反応混合物を濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー[0〜80%の(95:5EtOAc/MeOH)/ヘプタン]により精製して2−((5−アミノ−3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メトキシ)アセトニトリルが生じた(5.58g、11.82mmol、51.2%の収率)。
ステップ3:窒素雰囲気下で100mLの2−MeTHF中の2−((5−アミノ−3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メトキシ)アセトニトリル(5.58g、11.82mmol)の溶液をトリメチルアルミニウム[ヘプタン中の2N(7.98mL、15.96mmol)]で処理した。RTで10分間撹拌した後、反応混合物を90分間で80℃まで加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、そして、MeOHを使用してクエンチした。反応混合物をロッシェル塩飽和溶液で処理し、そして、さらに1時間激しく撹拌した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、そして、減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィー[0〜80%の(90:10:1のDCM/MeOH/NH4OH)/DCM]による粗製残留物の精製によって3−ブロモ−7−ヨード−2’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3’−[1,4]オキサジン]−5’−アミンが生じた(中間体2、2.97g)。
ステップ4:中間体(R)−3−ブロモ−7−ヨード−2’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3’−[1,4]オキサジン]−5’−アミン(11A)および(S)−3−ブロモ−7−ヨード−2’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3’−[1,4]オキサジン]−5’−アミン(11B)が、中間体10について本明細書に記載されるような類似のキラル分離条件を用いてラセミ性の3−ブロモ−7−ヨード−2’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3’−[1,4]オキサジン]−5’−アミンから得られた。
実施例11(方法K)
Figure 2014526560
中間体12の合成
ステップ1:アルゴン雰囲気下で150mLのDMSO中の7−ブロモ−3−クロロ−8−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−オン(10.00g、30.4mmol)とトリメチルスルホニウムヨージド(6.83g、33.5mmol)の溶液をrtでカリウムtert−ブトキシド(3.76g、33.5mmol)により処理した。75分後、トリメチルシリルアジド(8.08mL、60.9mmol)を添加し、そして、反応混合物を一晩撹拌させた.次に反応混合物をEtOAcで希釈し、そして、水で洗浄した。その懸濁液を濾過し、濾過物をMgSO4上で乾燥し、そして、減圧下で濃縮した。粗製残留物を100mLのTHFに溶解し、そして、0℃まで冷却した。LAH(1.155g、30.4mmol)を添加し、そして、反応混合物を30分間撹拌させた。氷浴を取り外し、そして、反応混合物をさらに30分間撹拌させた。次に反応混合物を再度0℃まで冷却し、そして、硫酸ナトリウム10水和物(9.81g、30.4mmol)を使用してクエンチした。1時間撹拌した後、反応混合物をセライトに通して濾過し、そして、減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィー[0〜80%の(95:5EtOAc/MeOH)/DCM]による粗製残留物の精製によって(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−8−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メタノールが生じた(2.83g、7.87mmol、25.9%の収率)。
ステップ2:16mLのTHF中の(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−8−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メタノール(2.83g、7.87mmol)とブロモアセトニトリル(5.48mL、79mmol)の溶液を40℃まで加熱し、そして、滴下しながら4時間の期間にわたってリチウムtert−ブトキシド[THF中の1N(79mL、79mmol)]で処理した。添加完了後、反応混合物を減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィー[0〜40%の(95:5EtOAc/MeOH)/DCM]による粗製残留物の精製によって2−((5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−8−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メトキシ)アセトニトリルが生じた(1.362g、3.42mmol、43.4%の収率)。
ステップ3:窒素雰囲気下で10mLの2−MeTHF中の2−((5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−8−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)メトキシ)アセトニトリル(1.363g、3.42mmol)の溶液にトリメチルアルミニウム[ヘプタン中の2N(3.42mL、6.84mmol)]を添加した。10分間撹拌した後、反応混合物を一晩で80℃まで加熱した。次に反応混合物をRTまで冷却させ、そして、MeOHを使用してクエンチした。ロッシェル塩飽和溶液を添加し、そして、反応混合物をさらに1時間激しく撹拌した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、そして、減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィー[0〜80%(90:10:1のDCM/MeOH/NH4OH)/DCM]による粗製残留物の精製によって7−ブロモ−3−クロロ−8−フルオロ−2’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,3’−[1,4]オキサジン]−5’−アミンが生じた(0.422g、1.059mmol、31.0%の収率)。
実施例12(方法L)
Figure 2014526560
中間体13、13Aおよび13Bの合成
ステップ1:DMSO(130mL)/THF(130mL)中の7−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−オン(25.00g、77mmol)とトリメチルスルホニウムヨージド(23.68g、116mmol)の懸濁液にカリウムtert−ブトキシド(THF中の1M)(116mL、116mmol)を滴下しながら添加した。RTで15分後、トリメチルシリルアジド(20.54mL、155mmol)を添加した。反応混合物をさらに40分間撹拌し、次に100mlの炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を添加することによりクエンチした。10分間撹拌した後、EtOAc(100ml)および水(100ml)を添加し、そして、層の分離を行った。有機層を水(3×100ml)、塩水(100ml)で洗浄し、そして、MgSO4上で乾燥した。溶媒を減圧下で除去して黄色の残留物を獲得し、その残留物を250mlのTHFに溶解した。その溶液を0℃まで冷却し、そして、LAH(THF中の1M、108mL、108mmol)を滴下しながら添加した。0℃で5分後、反応混合物をRTまで温め、反応混合物を再度0℃まで冷却し、そして、硫酸ナトリウム10水和物(21.98g、155mmol)を少しずつ添加した。その混合物を5分間撹拌し、そして、100mlのEtOAcで希釈した。反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、そして、フィルターケークをEtOAc(100ml)で洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮して黄色の泡状物質を獲得し、それをDCMから再結晶化して白色の固形物として(9−アミノ−7−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)メタノールが生じた。
ステップ2:THF(46.3mL)中の(9−アミノ−7−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)メタノール(9.83g、27.8mmol)の溶液をRTでリチウムt−ブトキシド(THF中の1M)(30.5mL、30.5mmol)および2−ブロモアセトニトリル(2.90mL、41.6mmol)で順次処理した。2.5時間の反応時間の後、さらに0.5等量のリチウムt−ブトキシドと2−ブロモアセトニトリル(1.5mL)を添加した。4時間の反応時間の後、さらに0.25等量のリチウムt−ブトキシドとブロモアセトニトリル(0.75mL)を添加した。5時間の反応時間の後、別の0.25等量のリチウムt−ブトキシドとブロモアセトニトリル(0.75mL)を混合物に添加した。水(100ml)を添加し、溶媒を減圧下で除去した。その水性残留物を濾過し、固形物を水で二回洗浄し、減圧下で乾燥し、そして、エタノール中に再懸濁した。固形物を濾過し、エタノールで洗浄し、そして、減圧下で乾燥して2−((9−アミノ−7−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)メトキシ)アセトニトリルが生じた。
ステップ3:DCE(115mL)中の2−((9−アミノ−7−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)メトキシ)アセトニトリル(7.72g、19.63mmol)の溶液にRTでトリメチルアルミニウム(トルエン中の2M)(19.63mL、39.3mmol)を添加した。反応混合物をRTで10分間撹拌し、次に1時間で75℃まで加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、そして、硫酸ナトリウム10水和物を使用してクエンチした。反応混合物を30分間激しく撹拌し、EtOAcで希釈し、そして、一晩撹拌した。その混合物をセライトパッドに通して濾過し、そして、フィルターケークをEtOAcで洗浄した。溶媒を減圧下で除去して油性残留物を獲得し、それが結晶化してクリーム色の固形物として7’−ブロモ−4’−フルオロ−2’−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9’−キサンテン]−5−アミン(7.49g、19.05mmol、97%の収率)が生じた。
ステップ4:中間体(R)−7’−ブロモ−4’−フルオロ−2’−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9’−キサンテン]−5−アミン(13A)および(S)−7’−ブロモ−4’−フルオロ−2’−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9’−キサンテン]−5−アミン(13B)が、中間体10について本明細書に記載されるような類似のキラル分離条件を用いてラセミ性生成物である7’−ブロモ−4’−フルオロ−2’−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9’−キサンテン]−5−アミン(中間体13)から得られた。
実施例13(方法M)
Figure 2014526560
中間体14の合成
ステップ1:塩化ビニルマグネシウム(6.86mL、10.97mmol)の溶液に−78℃、窒素雰囲気下でTHF(30mL)中の2−ブロモ−7−ヨード−9H−キサンテン−9−オン(2.00g、4.99mmol)の溶液を滴下しながら添加した。反応混合物をゆっくりと−10℃まで温めさせ、次にNH4Cl飽和水溶液を使用して反応を抑制した。その混合物をEtOAcで抽出し、続いてCHCl3:i−PrOH(3:1)の溶媒混合液で抽出した。混合した有機層をNa2SO4上で乾燥しそして、減圧下で濃縮した。粗製物質をシリカゲル(10%のEtOAc/ヘキサン)に対する濾過により精製して白色の固形物として2.14gの2−ブロモ−7−ヨード−9−ビニル−9H−キサンテン−9−オールが生じた。
ステップ2:酢酸(2.00mL)中の2−ブロモ−7−ヨード−9−ビニル−9H−キサンテン−9−オール(0.50g、1.16mmol)およびチオ尿素(0.18g、2.33mmol)の溶液にTFA(4.00mL)を添加した。反応混合物をRTで一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、そして、EtOAcで抽出し、続いてCHCl3:i−PrOH(3:1)の溶媒混合液で抽出した。混合した有機層をNa2SO4上で乾燥し、そして、真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(10%〜100%のEtOAc/ヘキサン)により精製して薄い黄色の固形物として0.36gの2’−ブロモ−7’−ヨード−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9’−キサンテン]−2−アミンが生じた。
実施例14(方法N)
Figure 2014526560
中間体15、15Aおよび15Bの合成
ステップ1:THF(250mL)中の7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン(20g、60.9mmol)、(R)−2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(14.76g、122mmol)、およびチタン(IV)エトキシド(25.2mL、122mmol)の懸濁液を24時間で70℃まで加熱した。さらなる(R)−2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(1.0等量)とチタン(IV)エトキシド(1.0等量)を添加し、そして、反応混合物をさらに24時間加熱した。さらなる(R)−2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(1.0等量)とチタン(IV)エトキシド(1.0等量)を添加し、そして、反応混合物をさらに8時間加熱した。反応混合物を、塩水(150mL)を使用してクエンチした。その結果生じた懸濁液をセライトに通して濾過し、そして、フィルターケークをEtOAcで洗浄した。濾過物を塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、そして、減圧下で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(100%ヘキサン)により精製して橙色の固形物としてラセミ性のN−(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イリジン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドが生じた(15g、34.7mmol、57.1%の収率)。
ステップ2:塩化(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)亜鉛(II)(Et2O中の0.5M;116mL、57.9mmol)の溶液を0℃まで冷却し、そして、THF(100mL)中の(Z)−N−(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イリジン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(10g、23.16mmol)の溶液を滴下しながら添加した。その結果生じた混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、そして、NH4Cl飽和水溶液で洗浄し、続いて塩水で洗浄した。有機層をNa2SO4上で乾燥しそして、減圧下で濃縮した。得られた残留物をクロマトグラフィー(0〜20%のEtOAc/ヘキサン)により精製して黄色の固形物としてtert−ブチル2−(7−ブロモ−3−クロロ−5−(1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸(7.5g、13.69mmol、59.1%の収率)が生じた。
ステップ3:乾燥THF(25mL)中のtert−ブチル2−(7−ブロモ−3−クロロ−5−(1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸(7.5g、13.69mmol)の溶液を−78℃まで冷却し、そして、水素化ジイソブチルアルミニウム(54.8mL、54.8mmol)を滴下しながら添加した。その混合物を0℃まで温め、この温度に1時間保った。反応混合物を、ロッシェル塩飽和水溶液を使用してクエンチし、そして、15時間激しく撹拌した。有機層を分離し、そして、水相をEtOAcで抽出した。混合した有機層を塩水で洗浄しそして、Na2SO4上で乾燥した。その溶液を減圧下で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(0〜30%のEtOAc/ヘキサン)により精製して薄い黄色の固形物としてN−(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドが生じた(5.8g、89%の収率)。
ステップ4:乾燥MeOH(100mL)中のN−(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(5.8g、12.14mmol)の溶液に−20℃でMeOH(80mL)/塩化アセチル(20ml)の混合液を添加した。その結果生じた反応混合物を−20℃で30分間撹拌し、次にNa2CO3の10%水溶液を使用してクエンチした。DCMを添加し、有機相を分離し、そして、Na2SO4上で乾燥した。その溶液を減圧下で濃縮し、そして、残留物をクロマトグラフィー(0〜50%のEtOAc/ヘキサン)により精製して薄い黄色の固形泡状物質として2−(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)エタノールが生じた(4.0g、10.71mmol、88%の収率)。
ステップ5:MeOH(40mL)中の2−(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)エタノール(4.2g、11.24mmol)の溶液にカリウム酢酸(2.207g、22.48mmol)を添加し、続いて臭化シアン(DCM中の3.0M溶液;4.50mL、13.49mmol)を滴下しながら添加した。その結果生じた反応混合物をRTで17時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、続いてジオキサン(15mL)中の4.0MのHClを添加した。反応混合物をRTで2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をDCMに溶解し、NaHCO3飽和水溶液および塩水で洗浄した。その溶液をNa2SO4上で乾燥し、そして、減圧下で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(0〜100%のEtOAc/ヘキサン)により精製して黄色の固形物として7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミンが生じた(中間体11、1.3g、3.26mmol、29.0%の収率)。
ステップ6:中間体(R)−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミン(15A)および(S)−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミン(15B)が、中間体10について本明細書に記載されるような類似のキラル分離条件を用いてラセミ性の7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミンから得られた。
実施例15(方法O)
Figure 2014526560
中間体16の合成
ステップ1:THF(250mL)中の7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン(20g、60.9mmol)、(R)−2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(14.76g、122mmol)、およびチタン(IV)エトキシド(25.2mL、122mmol)の懸濁液を24時間で70℃まで加熱した。さらなる(R)−2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(1.0等量)とチタン(IV)エトキシド(1.0等量)を添加し、そして、反応混合物をさらに24時間加熱した。さらなる(R)−2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(1.0等量)とチタン(IV)エトキシド(1.0等量)を添加し、そして、反応混合物をさらに8時間加熱した。反応混合物を、塩水(150mL)を使用してクエンチした。その結果生じた懸濁液をセライトに通して濾過し、そして、フィルターケークをEtOAcで洗浄した。濾過物を塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、そして、減圧下で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(100%ヘキサン)により精製して橙色の固形物としてラセミ性のN−(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イリジン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドが生じた(15g、34.7mmol、57.1%の収率)。
ステップ2:塩化(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)亜鉛(II)の溶液(Et2O中の0.5M;116mL、57.9mmol)を0℃まで冷却し、そして、THF(100mL)中の(Z)−N−(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イリジン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(10g、23.16mmol)の溶液を滴下しながら添加した。その結果生じた混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、そして、NH4Cl飽和水溶液で洗浄し、続いて塩水で洗浄した。有機層をNa2SO4上で乾燥しそして、減圧下で濃縮した。得られた残留物をクロマトグラフィー(0〜20%EtOAc/ヘキサン)により精製して黄色の固形物としてtert−ブチル2−(7−ブロモ−3−クロロ−5−(1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸が生じた(7.5g、13.69mmol、59.1%の収率)。
ステップ3:乾燥THF(25mL)中のtert−ブチル2−(7−ブロモ−3−クロロ−5−(1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸(7.5g、13.69mmol)の溶液を−78℃まで冷却し、そして、水素化ジイソブチルアルミニウム(54.8mL、54.8mmol)を滴下しながら添加した。その混合物を0℃まで温め、この温度に1時間保った。反応混合物を、ロッシェル塩飽和水溶液を使用してクエンチし、そして、15時間激しく撹拌した。有機層を分離し、そして、水相をEtOAcで抽出した。混合した有機層を塩水で洗浄しそして、Na2SO4上で乾燥した。その溶液を減圧下で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(0〜30%のEtOAc/ヘキサン)により精製して薄い黄色の固形物としてN−(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドが生じた(5.8g、89%の収率)。
ステップ4:THF(10mL)中の2−(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)エタノール(0.50g、1.338mmol)の溶液に4−ニトロベンゾイルエステルイソチオシアナート(0.306g、1.472mmol)を添加し、そして、反応混合物をRTで25分間撹拌した。TEA(0.019mL、0.134mmol)および1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.304g、1.472mmol)を添加し、そして、反応混合物を70℃で1.5時間加熱した。反応混合物をRTまで温め、そして、減圧下で濃縮した。残留物をMeOH(15mL)に溶解し、そして、炭酸カリウム(0.555g、4.01mmol)を添加した。その結果生じた混合物をRTで一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、水で洗浄し、そして、DCMで抽出した。混合した有機層をNa2SO4上で乾燥しそして、溶媒を減圧下で除去した。残留物をクロマトグラフィー(0〜40%のEtOAc/ヘキサン)により精製して黄色の固形物として7−ブロモ−3−クロロ−1−メトキシ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミンが生じた(0.45g、1.096mmol、82%の収率)。
実施例16(方法P)
Figure 2014526560
中間体15、15Aおよび15Bの合成のための代替法
ステップ1:塩化(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)亜鉛(II)の溶液(Et2O中の0.5M;670ml、335mmol)に0℃でTHF(30mL)中の7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン(55g、167mmol)の溶液を滴下しながら添加した。その結果生じた反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を、NH4Cl飽和水溶液を使用してクエンチし、そして、EtOAcで抽出した。有機抽出物をNa2SO4上で乾燥し、そして、減圧下で濃縮して黄色の固形物としてtert−ブチル2−(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5−ヒドロキシ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸が生じた(66.0g、148mmol、89%の収率)。
ステップ2:THF(200mL)中のtert−ブチル2−(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5−ヒドロキシ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸(66g、148mmol)の溶液を−78℃まで冷却し、続いて水素化ジイソブチルアルミニウム(THF中の1.0M溶液;180ml、180mmol)を滴下しながら添加した。その結果生じた反応混合物を0℃まで冷却し、そして、2時間撹拌した。反応混合物を、NH4Cl飽和水溶液を使用してクエンチし、そして、EtOAcで抽出した。混合した有機層をNa2SO4上で乾燥しそして、減圧下で濃縮した。得られた残留物をクロマトグラフィー(0〜50%のEtOAc/ヘキサン)により精製して薄い黄色の固形物として7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オールが生じた(48g、128mmol、86%の収率)。
ステップ3:THF(58mL)中の7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オール(48g、128mmol)の溶液にアジドトリメチルシラン(34.0ml、256mmol)および三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(31.6ml、256mmol)を添加した。反応混合物を15時間で60℃まで加熱した。さらなるアジドトリメチルシラン(34.0ml、256mmol)および三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(31.6ml、256mmol)を添加し、そして、加熱を3時間継続した。反応混合物を、NaHCO3飽和水溶液を使用してクエンチし、そして、EtOAcで抽出した。有機相を分離し、Na2SO4上で乾燥し、そして、減圧下で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(0〜30%のEtOAc/ヘキサン)により精製して淡い黄色の固形泡状物質として2−(5−アジド−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)エタノールが生じた(41g、103mmol、80%の収率)。
ステップ4:THF(50mL)中のLAH(テトラヒドロフラン中の1.0M溶液;90ml、90mmol)の溶液にrtでTHF(150mL)中の2−(5−アジド−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)エタノール(24g、60.1mmol)の溶液を滴下しながら添加した。その結果生じた混合物をRTで1時間撹拌した。反応混合物を、硫酸ナトリウム10水和物を使用してクエンチし、そして、30分間撹拌した。その混合物を濾過し、濾過物を減圧下で濃縮し、そして、残留物をクロマトグラフィー(0〜50%のEtOAc/ヘキサン)により精製して無色の油として2−(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)エタノールが生じた(16.5g、44.2mmol)。
ステップ5:EtOH(50mL)中の2−(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)エタノール(13g、34.8mmol)の溶液に酢酸ナトリウム(5.71g、69.6mmol)を添加し、続いて臭化シアン(DCM中の3.0M溶液;13.92ml、41.8mmol)を滴下しながら添加した。その結果生じた混合物をRTで5日間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、水で洗浄し、そして、DCMで抽出した。混合した有機層をNa2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮し、そして、トルエンにより共沸乾燥した。得られた残留物をDCMに溶解し、そして、TFA(40mL)をその溶液に添加した。その結果生じた混合物をRTで30分間撹拌した。その混合物を、NaHCO3飽和水溶液を使用して注意深くクエンチし、そして、DCMで抽出した。混合した有機層をNa2SO4上で乾燥し、そして、減圧下で濃縮した。得られた残留物をクロマトグラフィー(0〜3%のMeOH/DCM)により精製して薄い黄色の固形物として7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミンが生じた(6.2g、15.55mmol、44.7%の収率)。
ステップ6:中間体(R)−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミン(15A)および(S)−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミン(15B)が、中間体10について本明細書に記載されるような類似のキラル分離条件を用いてラセミ性の7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミンから得られた。
実施例17(方法Q)
Figure 2014526560
中間体17、17Aおよび17Bの合成
ステップ1:乾燥THF(210mL)中の7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン(35g、107mmol)の懸濁液を窒素雰囲気下で0℃まで冷却し、そして、乾燥THF(70mL)中の臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中の3.0M溶液;107mL、320mmol)の溶液を添加漏斗により10分にわたって添加した。添加完了後、内部温度を30℃よりも低く保ちつつ、NH4Clの飽和水溶液(125mL)を撹拌されている反応混合物にゆっくりと添加した。水を添加し、そして、その混合物をEtOAcで二回抽出した。混合した有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥した後に減圧下で濃縮して7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5−メチル−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オールが生じた(34.33g、100mmol)。
ステップ2:THF(300mL)中の7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5−メチル−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オール(50g、145mmol)の溶液にジオキサン中のHCl(4M、19.95mL、80mmol)を添加した。反応物を16時間で50℃まで加熱した。その反応物をRTまで冷却し、そして、K2CO3(30.1g、218mmol)を添加した。反応混合物を30分間撹拌した後に濾過した。濾過物を減圧下で濃縮し、そして、結果生じた粗製物質をDCMで洗浄した。固形物を濾過により回収して7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5−メチレン−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジンが生じた(33.0g、101mmol、69.6%の収率)。
ステップ3:THF(450mL)中の7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5−メチレン−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン(33g、101mmol)の溶液にRTで水(69.2mL)、ヨウ素(51.3g、202mmol)および酸化銀(II)(46.8g、202mmol)を順次添加した。反応混合物をRTで10分間撹拌した後にK2CO3(41.9g、303mmol)を添加した。30分後、反応混合物をEtOAcで希釈し、そして、セライトパッドに通して濾過した。フィルターケークをさらなるEtOAcで洗浄した。混合した濾過物を減圧下で濃縮し、それにより白色の固形物が沈殿した。固形物を濾過した。濾過物を減圧下でさらに濃縮して残留物を獲得し、エーテルを使用してその残留物を研和して白色の沈殿物が生じた。固形物を濾過し、最初の固形物と混合し、そして、減圧下で乾燥して7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,2’−オキシラン]が生じた(23.56g、68.8mmol)。
ステップ4:DMF(600mL)中の7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,2’−オキシラン](23.5g、68.6mmol)の溶液にアジドトリメチルシラン(54.6mL、412mmol)を添加した。反応混合物をRTで6時間撹拌した。さらなるアジドトリメチルシラン(54.6mL、412mmol)を添加し、反応物をRTで18時間撹拌した。反応混合物をEtOAcおよび水で希釈した。有機層を分離し、LiCl飽和水溶液および塩水で順次洗浄した後に硫酸ナトリウム上で乾燥した。その溶液を減圧下で濃縮して(5−アジド−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)メタノールが生じた(26.12g、67.7mmol、99%の収率)。
ステップ5:THF(500mL)中の(5−アジド−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)メタノール(25.1g,65.1mmol)の溶液を−10℃まで冷却し、そして、LAHの溶液(THF中の1.0M;65.1mL、65.1mmol)を添加漏斗により1.5時間の期間にわたって滴下しながら添加した。添加が完了したところで反応混合物を−10℃でさらに20分間撹拌した。反応混合物に酒石酸カリウムナトリウム飽和水溶液(60mL)を滴下しながら添加してクエンチした。反応物を水およびEtOAcにより希釈した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、そして、硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を減圧下で除去して(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)メタノールが生じた(21.74g、60.5mmol、93%の収率)。
ステップ6:3口RBFに(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)メタノール(20.7g、57.6mmol)およびTHF(10mL)を入れた。そのフラスコに、それぞれリチウムtert−ブトキシド溶液(THF中の1.0M;98mL、98mmol)とTHF(10mL)中のブロモアセトニトリル(6.82mL、98mmol)の溶液を入れた2つの添加漏斗を取り付けた。その2つの溶液を外界温度で撹拌されている溶液に3時間の期間にわたって同時に添加した。添加が完了したところでそれらの添加漏斗にそれぞれTHF中の1.0Mのリチウムtert−ブトキシド溶液(98mL、98mmol)とTHF(10mL)中のブロモアセトニトリル(6.82mL、98mmol)の溶液を再度入れた。その2つの溶液を外界温度で撹拌されている溶液に3時間の期間にわたって同時に添加した。塩化アンモニウム飽和水溶液を使用して反応を抑制し、そして、16時間撹拌した。反応物を水およびEtOAcにより希釈した。有機層を分離し、そして、水層をEtOAcで二回抽出した。混合した有機層を塩水で洗浄し、そして、硫酸ナトリウム上で乾燥した。その溶液を減圧下で濃縮し、そして、結果生じた黒色の固形物を、エーテルを使用して研和し、そして、濾過して褐色の沈殿物が生じた。濾過物をさらに濃縮し、そして、クロマトグラフィー(50〜100%のEtOAc/ヘキサン)により精製した。研和、およびクロマトグラフィーによる精製によって得られた固形物を混合して2−((5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)メトキシ)アセトニトリルが生じた(17.9g、44.9mmol)。
ステップ7:トリメチルアルミニウム溶液(トルエン中の2.0M;7.32ml、14.64mmol)の溶液をRT、窒素雰囲気下でDCE(14.00ml)中の2−((5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)メトキシ)アセトニトリル(3.89g、9.76mmol)の懸濁液に滴下しながら添加した。添加が完了したところで反応混合物を10分間で70℃まで加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、酒石酸カリウムナトリウム飽和水溶液を使用してクエンチした。反応混合物を1時間激しく撹拌した後でEtOAcおよび水で希釈した。有機層を分離し、および水層をさらなるEtOAcで二回洗浄した。混合した有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして、減圧下で濃縮した。DCMおよびEtOAcを残留物に添加し、そして、結果生じた溶液を濾過した。濾過物を減圧下で濃縮し、そして、クロマトグラフィー(20〜70%のEtOAc/ヘキサン)により精製して7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−2’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3’−[1,4]オキサジン]−5’−アミンが生じた(中間体7、1.539g、3.86mmol、37%)。
ステップ8:中間体(R)−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−2’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3’−[1,4]オキサジン]−5’−アミン(17B)および(S)−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−2’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3’−[1,4]オキサジン]−5’−アミン(17A)が、中間体10について本明細書に記載されるような類似のキラル分離条件を用いてラセミ性の7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−2’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3’−[1,4]オキサジン]−5’−アミンから得られた。
実施例18(方法R)
Figure 2014526560
中間体18、18Aおよび18Bの合成
ステップ1:添加漏斗および還流濃縮器を取り付けられた3口RBFに亜鉛末(37.9g、580mmol)およびジエチルエーテル(300ml)を入れた。臭素(1.544ml、29.0mmol)をRTで撹拌されている懸濁液に滴下しながら添加した。5分後、2−ブロモ酢酸エチル(32.3ml、290mmol)を添加漏斗により1時間の期間にわたって滴下しながら添加した。反応混合物を加熱して1時間還流した。7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン(30g、97mmol)を一度に添加し、続いてTHF(200ml)を添加した。40℃で10分間撹拌した後、反応混合物をRTまで冷却し、そして、塩化アンモニウム飽和水溶液(250mL)を使用してクエンチした。反応混合物を1時間撹拌した後にEtOAcで希釈し、そして、セライトパッドに通して濾過した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、そして、MgSO4上で乾燥した。その溶液を減圧下で濃縮してエチル2−(7−ブロモ−3−クロロ−5−ヒドロキシ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸(40.3g)が生じ、それをさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
ステップ2:トルエン(400ml)中のエチル2−(7−ブロモ−3−クロロ−5−ヒドロキシ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸(38.5g、97mmol)の溶液に窒素雰囲気下でアジドトリメチルシラン(38.4ml、290mmol)を添加し、続いて(ジエチルオキソニオ)トリフルオロボラート(24.48ml、193mmol)を添加した。反応混合物をRTで16時間撹拌した。反応混合物を、MeOH(200mL)を使用してクエンチし、そして、EtOAcで希釈した。有機相を分離し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液および塩水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして、減圧下で濃縮してエチル2−(5−アジド−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸(40.82g)が生じ、それをさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
ステップ3:THF(400ml)中のエチル2−(5−アジド−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸(40.82g、96mmol)の溶液を窒素雰囲気下で0℃まで冷却した。LAHの溶液(THF中の1.0M溶液;116ml、116mmol)を0℃で90分の期間にわたって滴下しながら添加した。添加が完了したところで反応混合物をRTまで温め、そして、さらに10分間撹拌した。反応混合物を、硫酸ナトリウム10水和物(50g)を使用してクエンチし、そして、RTで20分間撹拌した。セライトを反応混合物に添加し、そして、その懸濁液を濾過した。濾過物を減圧下で濃縮し、そして、粗製残留物をクロマトグラフィー[1〜2%の(MeOH中の2Mのアンモニア)/DCM]により精製して2−(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)エタノールが生じた(17.3g、48.6mmol、50.5%の収率)。
ステップ4:THF(15.27ml)中の2−(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)エタノール(0.782g、2.199mmol)の溶液にRTでベンゾイルエステルイソチオシアナート(0.325ml、2.419mmol)を添加した。反応混合物を30分間撹拌し、その後に反応物を減圧下で濃縮して乾燥させた。残留物をACN(15.27ml)に溶解し、そして、トリエチルアミン(0.031ml、0.220mmol)およびジシクロヘキシルカルボジイミド(0.476g、2.309mmol)を続けて添加した。反応混合物を2時間で80℃まで加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、そして、減圧下で濃縮して乾燥させた。その結果生じた残留物をMeOH(15.27ml)およびTHF(3.05ml)に懸濁し。NaOHの溶液(水の中の1.0M;10.67ml、11.0mmol)を添加し、反応混合物を3時間で70℃まで加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、そして、減圧下で濃縮した。その結果生じた残留物をEtOAcに溶解し、そして、水および塩水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして、減圧下で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー[1〜5%の(MeOH中の2Mアンモニア)/DCM]により精製して7−ブロモ−3−クロロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミンが生じた(中間体10、0.492g、1.293mmol、58.8%の収率)。
ステップ5:中間体(R)−7−ブロモ−3−クロロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミン(18A)および(S)−7−ブロモ−3−クロロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミン(18B)が、中間体10について本明細書に記載されるような類似のキラル分離条件を用いてラセミ性の7−ブロモ−3−クロロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミンから得られた。
実施例19(方法S)
Figure 2014526560
中間体19の合成
ステップ1:THF(70mL)中の7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン(3000mg、9.66mmol)の溶液を窒素雰囲気下で−30℃まで冷却した。イソプロペニルマグネシウムブロミド(THF中の0.5M溶液;48.3mL、24.15mmol)を滴下しながら添加した。反応混合物を−30℃で30分間撹拌した。塩化アンモニウム飽和水溶液を添加し、続いてEtOAcを添加した。有機相を分離し、そして、MgSO4上で乾燥した。溶媒を減圧下で除去して薄い黄色の固形物として生成物が生じた(3.2g)。その生成物をさらに精製することなく次の反応ステップに持ち越した。
ステップ2:THF(80mL)中の7−ブロモ−3−クロロ−5−(プロプ−1−エン−2−イル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オール(3.2g、9.08mmol)の溶液にRT、窒素雰囲気下でボラン−THF錯体の溶液(THF中の1.0M;72.6mL、72.6mmol)を添加した。反応混合物をRTで一晩撹拌させた。水(10mL)を添加し、続いて2MのNaOH(15mL)を添加した。次に過酸化水素(H2O中の35重量%溶液;22.25mL、726mmol)をゆっくりと添加した。Et2Oを添加し、続いて水を添加した。有機相を分離し、塩水で洗浄し、そして、MgSO4上で乾燥した。溶媒を減圧下で除去し、そして、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(5〜30%のEtOAc/ヘキサン)により精製した。所望の生成物である7−ブロモ−3−クロロ−5−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オール(2.53g、6.83mmol、75%の収率)を白色の固形物として(ジアステレオ異性体の1:1混合物)として単離した。
ステップ3:アジドトリメチルシラン(1.432mL、10.79mmol)および三フッ化ホウ素エーテラート(1.368mL、10.79mmol)をTHF(50mL)中の7−ブロモ−3−クロロ−5−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オール(2000mg、5.40mmol)の溶液に順次添加した。反応混合物を66℃まで加熱した。12時間の反応時間後、さらなるアジドトリメチルシラン(1.432mL、10.79mmol)と三フッ化ホウ素エーテラート(1.368mL、10.79mmol)を添加し、そして、反応混合物を65℃まで継続して加熱した。24時間の反応時間後、さらなるアジドトリメチルシラン(1.432mL、10.79mmol)と三フッ化ホウ素エーテラート(1.368mL、10.79mmol)を添加し、そして、反応混合物を65℃まで継続して加熱した。32時間の反応時間後、反応混合物をRTまで冷却し、そして、重炭酸塩飽和水溶液を注意深く添加し、続いてEtOAcを添加した。有機相を分離し、そして、MgSO4上で乾燥した。溶媒を減圧下で除去し、そして、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(10〜55%のEtOAc/ヘキサン)により精製した。2−(5−アジド−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)プロパン−1−オール(1.32g、85%の純度)を白色の固形物として単離し、さらに精製することなく次のステップに持ち越した。
ステップ4:THF(10mL)中の2−(5−アジド−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)プロパン−1−オール(1300mg、3.29mmol、85%の純度)の溶液を窒素雰囲気下で0℃まで冷却した。LAH(THF中の1.0M溶液;3.61mL、3.61mmol)を滴下しながら添加した。セライトとNa2SO4・10H2Oの混合物を添加した。反応混合物を濾過し、溶媒を減圧下で除去し、そして、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(10〜50%のEtOAc/ヘキサン)により精製して白色の固形物として所望の生成物である2−(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)プロパン−1−オールが生じた(0.85g、2.300mmol、70.0%の収率)。
ステップ5:EtOH(10mL)中の2−(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)プロパン−1−オール(0.85g、2.300mmol)の懸濁液に無水酢酸ナトリウム(0.377g、4.60mmol)を添加し、続いて臭化シアン(3.0MinCH2Cl2;0.920mL、2.76mmol)を滴下しながら添加した。懸濁液をRTで48時間撹拌した。さらなる臭化シアン(0.8mL、0.6等量)とNaOAc(180mg、1.0等量)を添加した。反応混合物をRTで3日間撹拌させた。反応混合物を減圧下で濃縮し、水で洗浄し、そして、DCMで抽出した。混合した有機層をMgSO4上で乾燥し、そして、トルエンにより共沸乾燥した。白色の固形物を獲得し、それをDCM(15mL)に懸濁した。TFA(2mL)を滴下しながら添加したところで反応混合物が透明で黄色に変化した。その結果生じた混合物をRTで20分間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、そして、NaHCO3飽和水溶液およびCH2Cl2を添加した。その懸濁液を濾過し、そして、7−ブロモ−3−クロロ−5’−メチル−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミンを白色の固形物として得た(305mg)。濾過物を分液漏斗に移動した。有機相を分離し、そして、MgSO4上で乾燥した。溶媒を減圧下で除去し、そして、残留物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製してさらなる7−ブロモ−3−クロロ−5’−メチル−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミンを得た(300mg)。
実施例20(方法T)
Figure 2014526560
中間体20、20Aおよび20Bの合成
ステップ1:2−メチル−THF(300mL)中の7−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−オン(20g、61.9mmol)の懸濁液にRTで塩化(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)亜鉛(II)の溶液(Et2O中の0.5M;186mL、93mmol)を添加した。その混合物をRTで10分間撹拌し、次に1時間で45℃まで加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、そして、NH4Cl飽和水溶液(150mL)および水(100mL)を使用してクエンチした。有機層を分離し、塩水で洗浄し、そして、セライトパッドに通して濾過した。溶媒を減圧下で除去してやや黄色の固形物が生じ、それをベンゼン(200mL)に溶解した。アジドトリメチルシラン(12.30mL、93mmol)を添加し、反応混合物を5℃まで冷却した。三フッ化ホウ素エーテラート(7.84mL、61.9mmol)を滴下しながら添加した。反応混合物をMeOH(5mL)とNaHCO3飽和水溶液(100ml)の添加によりクエンチした。有機層を分離し、塩水で洗浄し、セライトに通して濾過し、そして、減圧下で濃縮して黄色の残留物が生じ、それをTHF(300mL)に溶解した。その溶液を0℃まで冷却し、そして、LAH(THF中の1M;93mL、93mmol)をこの温度で滴下しながら添加した。反応混合物をRTまで温め、そして、硫酸ナトリウム10水和物(20g)の添加によりクエンチした。反応混合物をRTで2時間撹拌し、次にセライトを通して濾過した。フィルターケークをEtOAcで二回洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮し、そして、残留物をクロマトグラフィー[DCM中の5〜50%のDCM/MeOH/NH4OH(90:10:1)]により精製して2−(9−アミノ−7−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)エタノールが生じた(10.99g、29.8mmol)。
ステップ2:THF(100mL)中の2−(9−アミノ−7−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)エタノール(7.17g、19.47mmol)の溶液に4−ニトロベンゾイルエステルイソチオシアナート(4.26g、20.45mmol)を添加した。反応混合物をRTで30分間撹拌した。EDC(5.60g、29.2mmol)およびTEA(0.543ml、3.89mmol)を順次添加し、そして、反応混合物を1時間で70℃まで加熱した。その混合物をRTまで冷却し、そして、水(50ml)を添加した。反応混合物を1時間撹拌し、そうして沈殿物が生じ、その沈殿物を濾過し、そして、水およびMeOHで洗浄した。固形物を乾燥してN−(7’−ブロモ−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−2−イル)−4−ニトロベンズアミドが生じた(6.0g、11.06mmol、56.8%の収率)。
ステップ3:メタノール(60mL)中のN−(7’−ブロモ−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−2−イル)−4−ニトロベンズアミド(6.0g、11.06mmol)の懸濁液を65℃まで加熱した。NaOH(2M溶液)(48.7ml、97mmol)を添加し、そして、結果生じた混合物を4時間で65℃まで加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、沈殿物を濾過し、水で二回洗浄し、そして、乾燥して白色の固形物として7’−ブロモ−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−2−アミン(3.90g、9.92mmol、50.9%の収率)が生じた。
ステップ4:中間体(R)−7’−ブロモ−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−2−アミン(20A)および(S)−7’−ブロモ−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−2−アミン(20B)が、中間体10について本明細書に記載されるような類似のキラル分離条件を用いてラセミ性の7’−ブロモ−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−2−アミンから得られた。
実施例21(方法U)
Figure 2014526560
中間体21の合成
バイアル瓶に(S)−7−ブロモ−3−クロロ−2’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3’−[1,4]オキサジン]−5’−アミン(中間体1B、1.0g、2.63mmol)およびDMSO(13.14mL)を入れた。ナトリウムメトキシド(0.710g、13.14mmol)を添加し、反応混合物を2.5時間で80℃まで加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、そして、塩化アンモニウム飽和水溶液を使用してクエンチした。水およびEtOAcを添加し、有機層を分離し、そして、水層をEtOAcで抽出した。混合した有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(0〜100%のEtOAc/ヘキサン)により精製して黄色の固形物として(S)−7−ブロモ−3−メトキシ−2’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,3’−[1,4]オキサジン]−5’−アミンが生じた(実施例21A;0.611g、1.624mmol、61.8%の収率)。
実施例22(方法V)
Figure 2014526560
中間体22の合成
ステップ1:臭素(0.072ml、1.4mmol)をRTでジエチルエーテル(25ml)中の亜鉛末(1.41g、21.57mmol)の懸濁液に添加した。5分後、2−ブロモ酢酸エチル(1.202ml、10.8mmol)を10分の期間にわたって滴下しながら添加し、そして、反応混合物を加熱して2時間還流した。7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン(2g、6.44mmol)を一度に添加し、続いてTHF(25.00ml)を添加し、そして、反応混合物を加熱して30分間還流した。反応混合物を、NH4Cl飽和水溶液(20mL)および水(20mL)を使用してクエンチし、そして、RTで30分間撹拌した。その溶液を濾過し、そして、有機相を分離した。溶媒を減圧下で除去してエチル2−(7−ブロモ−3−クロロ−5−ヒドロキシ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸が生じた(2.5g、6.27mmol、97%の収率)。
ステップ2:トルエン(300ml)中のエチル2−(7−ブロモ−3−クロロ−5−ヒドロキシ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸(20g、50.2mmol)の溶液にアジドトリメチルシラン(19.93ml、151mmol)を添加し、続いて(ジエチルオキソニオ)トリフルオロボラート(12.72ml、100mmol)を添加した。その混合物をRTで一晩撹拌した。反応混合物を、MeOH(200mL)を使用してクエンチし、そして、EtOAcで希釈した。有機相を分離し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液および塩水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして、減圧下で濃縮してエチル2−(5−アジド−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸が生じた(21g、49.6mmol、99%の収率)。
ステップ3:THF(600ml)中のエチル2−(5−アジド−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸(47g、111mmol)の溶液を窒素雰囲気下で0℃まで冷却した。LAHの溶液(THF中の1.0M;133ml、133mmol)を0℃で滴下しながら添加した。添加が完了したところで反応混合物をRTまで温め、そして、さらに10分間撹拌した。反応混合物を、硫酸ナトリウム10水和物(50g)を使用してクエンチし、そして、室温で1時間撹拌した。その懸濁液をセライトに対して濾過した。濾過物を減圧下で濃縮し、そして、粗製残留物を、冷DCMからヘプタンを用いて再結晶化することにより精製して2−(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)エタノールが生じた(16g、45.0mmol、40.6%の収率)。
ステップ4:THF(100mL)中の2−(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)エタノール(2.8g、7.87mmol)および4−ニトロベンゾイルエステルイソチオシアナート(1.639g、7.87mmol)の反応混合物をRTで1時間撹拌した。次に反応混合物を減圧下で濃縮してN−(7−ブロモ−3−クロロ−5−(2−ヒドロキシエチル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イルカルバモチオイル)−4−ニトロベンズアミドが生じた(5g、8.87mmol)。
ステップ5:1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロプ−1−エン−1−アミン(2.84ml、21.28mmol)をDCM(200ml)中のN−((7−ブロモ−3−クロロ−5−(2−ヒドロキシエチル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)カルバモチオイル)−4−ニトロベンズアミド(12g、21.28mmol)の溶液に添加した。反応混合物をRTで8時間撹拌し、次に減圧下でその元々の体積の約50%まで濃縮した。冷却により沈殿物が生じ、それを濾過し、DCMで洗浄し、次に減圧下で乾燥して灰色がかった白色の固形物としてN−(7−ブロモ−3−クロロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−2’−イル)−4−ニトロベンズアミド・ヒドロクロリドが生じた(10.5g、18.03mmol、85%の収率)。
ステップ6:2NのNaOH溶液(24.47ml、48.9mmol)をMeOH(250ml)中のN−(7−ブロモ−3−クロロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−2’−イル)−4−ニトロベンズアミド・ヒドロクロリド(9.5g、16.32mmol)の溶液に添加した。反応混合物を3時間で65℃まで加熱した。反応混合物を水(300mL)で希釈し、10分間撹拌し、次に濾過した。固形物を水で洗浄し、そして、減圧下で乾燥して7−ブロモ−3−クロロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−2’−アミンが生じた(3.9g、9.83mmol、60.3%の収率)。
実施例23(方法W)
Figure 2014526560
中間体23の合成
ステップ1:臭素(0.797ml、15.47mmol)をRTでジエチルエーテル中の(150ml)亜鉛末(8.09g、124mmol)の懸濁液に添加した。5分後、2−ブロモ酢酸エチル(6.86ml、61.9mmol)を20分の期間にわたって滴下しながら添加し、そして、反応混合物を加熱して2時間還流した。7−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−オン(10g、30.9mmol)を一度に添加し、続いてTHF(100ml)を添加し、そして反応混合物を加熱して3時間還流した。反応混合物を、NH4Cl飽和水溶液(100mL)およびEtOAc(100mL)を使用してクエンチし、そしてRTで2時間撹拌した。その溶液を濾過し、そして、有機相を分離した。溶媒を減圧下で除去してエチル2−(7−ブロモ−4−フルオロ−9−ヒドロキシ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)酢酸が生じた(12.7g、30.9mmol、100%の収率)。
ステップ2:トルエン(25ml)中のエチル2−(7−ブロモ−4−フルオロ−9−ヒドロキシ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)酢酸(1.0g、2.432mmol)の溶液にアジドトリメチルシラン(0.560g、4.86mmol)を添加した。その溶液を0℃まで冷却し、そして、(ジエチルオキソニオ)トリフルオロボラート(0.308ml、2.432mmol)を滴下しながら添加した。その混合物をRTで一晩撹拌した。その溶液を、MeOH(10ml)を使用してクエンチし、そして、EtOAcで希釈した。有機相を分離し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液および塩水で洗浄し、次に濃縮して粗製エチル2−(9−アジド−7−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)酢酸が生じた(1g、2.292mmol、94%の収率)。
ステップ3:THF(200ml)中のエチル2−(5−アジド−7−ブロモ−3−クロロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸(13.5g、30.9mmol)の溶液を窒素雰囲気下で0℃まで冷却した。LAHの溶液(THF中の1.0M;37.1ml、37.1mmol)を0℃で滴下しながら添加した。10分後、反応混合物を、硫酸ナトリウム10水和物(20g)を使用してクエンチし、そして、RTで5分間撹拌した。その懸濁液を濾過した。濾過物を減圧下で濃縮し、そして、粗製残留物をカラムクロマトグラフィー[DCM中の10〜100%の90/10/1(DCM/MeOH/アンモニア)]により精製して2−(9−アミノ−7−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)エタノールが生じた(8.8g、23.90mmol)。
ステップ4:THF(200ml)中の2−(9−アミノ−7−ブロモ−4−フルオロ−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)エタノール(8.8g、23.90mmol)およびベンゾイルエステルイソチオシアナート(3.22ml、23.90mmol)の反応混合物をRTで1時間撹拌した。次に反応混合物を減圧下で濃縮してN−((7−ブロモ−4−フルオロ−9−(2−ヒドロキシエチル)−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)カルバモチオイル)ベンズアミドが生じた(12.7g、23.90mmol)。
ステップ5:1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロプ−1−エン−1−アミン(2.012ml、15.05mmol)をDCM(3ml)中のN−((7−ブロモ−4−フルオロ−9−(2−ヒドロキシエチル)−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)カルバモチオイル)−ベンズアミド(8g、15.05mmol)の溶液に添加した。反応混合物をRTで8時間撹拌した。反応混合物を、炭酸ナトリウム飽和水溶液を使用してクエンチし、そして、10分間撹拌した。有機層を分離し、そして、減圧下で濃縮して粗製N−(7’−ブロモ−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9’−キサンテン]−2−イル)ベンズアミドが生じた(7.7g、15.00mmol、100%の収率)。
ステップ6:水酸化リチウム(22.50ml、45.0mmol)の2Nの溶液をMeOH(250ml)中のN−(7’−ブロモ−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9’−キサンテン]−2−イル)ベンズアミド(7.7g、15.00mmol)の溶液に添加した。反応混合物を3時間で65℃まで加熱した。反応混合物を水で希釈し、そして、EtOAcで抽出した。混合した有機抽出物を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー[DCM中の0〜70%の90/10/1(DCM/MeOH/アンモニア)]により精製してラセミ性混合物として7’−ブロモ−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9’−キサンテン]−2−アミンが生じた(2g、2.443mmol、32%の収率)。
実施例24(方法X)
Figure 2014526560
中間体24の合成
ステップ1:THF(16.58ml)中のテトラエトキシチタン(3.40g、14.93mmol)の懸濁液に3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−オン(2.00g、4.98mmol)を添加した。その懸濁液を0℃まで冷却し、そして、臭化(2−エトキシ−2−オキソエチル)亜鉛(II)(149ml、14.93mmol)を滴下しながら添加した。反応混合物をRTまで温め、そして、1時間撹拌した。反応混合物を、NaHCO3半飽和水溶液(20mL)を使用してクエンチし、そして、30分間撹拌した。その溶液をセライトパッドに通して濾過し、そして、フィルターケークをEtOAcで濯いだ。有機層を分離し、そして、減圧下で濃縮してやや黄色の固形物としてエチル2−(3−ブロモ−5−ヒドロキシ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸が生じた。
ステップ2:アジドトリメチルシラン(1.102ml、8.32mmol)をトルエン(31.7ml)中のエチル2−(3−ブロモ−5−ヒドロキシ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(2.33g、4.75mmol)の懸濁液に添加した。反応混合物を0℃まで冷却し、そして、(ジエチルオキソニオ)トリフルオロボラート(0.753ml、5.94mmol)をゆっくりと添加した。反応混合物をRTまで温めた。30分後、反応混合物を、MeOH(5mL)を使用し、続いてNaHCO3飽和水溶液(10mL)を使用してクエンチした。反応混合物をEtOAcで二回抽出した。混合した有機相を塩水で洗浄し、そして、硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を減圧下で除去して黄色の固形物としてエチル2−(5−アジド−3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸が生じた。
ステップ3:LAH(THF中の1M;6.12ml、6.12mmol)を−78℃に冷却したTHF(40.8ml)中のエチル2−(5−アジド−3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(2.10g、4.08mmol)溶液にゆっくりと添加した。反応混合物を−78℃で15分間撹拌し、反応混合物をRTまで温め、そして、さらなる30分間撹拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、硫酸ナトリウム10水和物(2.90g、20.38mmol)を使用してクエンチし、そして、20分間撹拌させた。その溶液をセライトパッドに通して濾過し、フィルターケークを10%のMeOH/DCMで溶出し、そして、濾過物を濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜25%のEtOAc/CH2Cl2)により精製して黄色の固形物として2−(5−アミノ−3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)エタノールが生じた。
ステップ4:THF(20.80ml)中の2−(5−アミノ−3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)エタノール(0.930g、2.080mmol)の溶液を0℃まで冷却し、そして、固形の4−ニトロベンゾイルエステルイソチオシアナート(0.442g、2.122mmol)を添加した。反応混合物0℃で20分間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して黄色の固形物としてN−((3−ブロモ−5−(2−ヒドロキシエチル)−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)カルバモチオイル)−4−ニトロベンズアミドが生じた。
ステップ5:1−クロロ−n,n,2−トリメチル−1−プロペニルアミン(0.556ml、4.16mmol)を0℃でCH2Cl2(7ml)中のN−((3−ブロモ−5−(2−ヒドロキシエチル)−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)カルバモチオイル)−4−ニトロベンズアミド(1.363g、2.080mmol)の溶液に添加した。反応混合物をRTまで温め、そして、2時間撹拌した。反応混合物を、NaHCO3飽和水溶液(5mL)を使用してクエンチし、そして、10%MeOH/DCMおよび5mLの水でさらに希釈し、N−(3−ブロモ−7−ヨード−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−2’−イル)−4−ニトロベンズアミドがピンク色の固形物として回収された。
ステップ6:MeOH(28.4ml)中のN−(3−ブロモ−7−ヨード−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−2’−イル)−4−ニトロベンズアミド(0.906g、1.422mmol)および水酸化リチウム水和物(0.179g、4.27mmol)の懸濁液を加熱して3時間還流した。溶媒を減圧下で除去してピンク色の固形物として3−ブロモ−7−ヨード−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−2’−アミンが生じた。
ステップ7:NaHCO3飽和水溶液(7.6ml、7.11mmol)およびBOC無水物(3.3ml、14.22mmol)をジオキサン(7ml)中の3−ブロモ−7−ヨード−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−2’−アミン(694mg、1.422mmol)の撹拌懸濁液に添加した。反応混合物をRTで16時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(50mL)と水(20ml)の間で分配した。水層を分離し、そして、EtOAc(1×10mL)で抽出した。混合した有機抽出物を塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、そして、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜25%のEtOAc/CH2Cl2)により精製して黄色の固形物であるtert−ブチル(3−ブロモ−7−ヨード−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−2’−イル)カルバマートが生じた。
実施例25(方法Y)
Figure 2014526560
ステップ1:3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−オン(6.0g、14.93mmol)をTHF(150mL)に溶解した。純粋なテトラエトキシチタン(9.29mL、44.8mmol)を添加した。塩化(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)亜鉛(II)(0.5M、62.7mL、31.3mmol)のエーテル溶液を、カニューレを介して添加した。反応物を0℃で30分間撹拌し、次にRTまで温め、そして、30分間撹拌した。過剰な有機亜鉛試薬を、250mLの半飽和塩水を使用して0℃でクエンチした。その混合物をセライトに通して濾過し、固形物をEtOAc(700mL)で濯いだ。その結果生じた濾過物の有機層を分離し、そして、飽和塩水(50mL)でさらに抽出し、次に硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして、濃縮した。粗製tert−ブチル2−(3−ブロモ−5−ヒドロキシ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(7.8g)をさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
ステップ2:1Lのフラスコ内でtert−ブチル2−(3−ブロモ−5−ヒドロキシ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(7.8g、15.05mmol)をトルエン(100mL)に懸濁した。純粋なアジドトリメチルシラン(2.99mL、22.58mmol)を添加した。その混合物を0℃まで冷却し、そして、BF3エーテラート(2.098mL、16.56mmol)を添加した。その混合物を氷浴中で自然に温めた。2時間後、その混合物を、MeOH(3mL)を使用し、次にNaHCO3半飽和水溶液(100mL)を使用してクエンチした。残留物を10%MeOH−EtOAc(3×200mL)で抽出した。有機層を混合し、飽和塩水(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして、濃縮した。粗製tert−ブチル2−(5−アジド−3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸をさらに精製することなく次のステップにおいて使用した(7.27g)。
ステップ3:1Lのフラスコ内でtert−ブチル2−(5−アジド−3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)酢酸(7.27g、13.38mmol)をTHF(100mL)に懸濁し、そして、懸濁液を0℃まで冷却した。LAHのTHF溶液(1M、20.08mL、20.08mmol)を添加した。30分後、反応混合物を、水(0.75mL)、4MのNaOH水溶液(2.2mL)、および水(0.75mL)を注意深く添加することによりクエンチした。その混合物をセライトに通して濾過し、THF(60mL)で濯ぎ、次にEtOAc(150mL)で濯いだ。混合した濾過物を濃縮した。残留物を、Et3N(40mL)を使用して非活性化したシリカゲル(400mL)に通し、100:100:1のEtOAc−ヘキサン−Et3Nを使用して精製して2−(5−アミノ−3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)エタノール(2.24g)が生じた。
ステップ4:250mLのフラスコ内で2−(5−アミノ−3−ブロモ−7−ヨード−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−5−イル)エタノール(2.24g、5.01mmol)をTHF(30mL)に溶解した。ベンゾイルエステルイソチオシアナート(0.607mL、4.51mmol)を添加した。1時間後、その混合物を濃縮した。残留物をACN(30mL)に溶解し、触媒性のTEA(0.069mL、0.501mmol)を添加し、続いてDCC(1.137g、5.51mmol)を添加した。水冷した濃縮器を取り付け、そして、その溶液を80℃の油浴の中で2時間撹拌した。次に反応物を濃縮した。残留物をさらに精製することなく次のステップにおいて直接使用するか、またはカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、10〜50%のEtOAc/ヘキサン)により精製して黄色の固形物としてN−(3−ブロモ−7−ヨード−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−イル)ベンズアミドを得た。MS (m/z) 575.8/577.7 (M+H)+.
ステップ5:150mLの再密封可能な容器内で上記の方法に由来する粗製N−(3−ブロモ−7−ヨード−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−イル)ベンズアミドを1:1のTHF−MeOH(12mL)に溶解した。NaOH水溶液(12.04mL、30.1mmol)を添加した。容器を密封し、そして、90℃の油浴の中で加熱した。2時間後、反応物を濃縮してTHFとMeOHの大半を除去した。その水性残留物を水(35mL)で希釈し、そして、水層を5%MeOH−DCM(3×100mL)で抽出した。有機層を混合し、希釈塩水(35mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして、濃縮した。残留物をシリカゲル(300mL)に通し、3%MeOH−DCMを使用して精製して中間体25である(3−ブロモ−7−ヨード−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミン)(1.99g)が生じた。MS (m/z) 472/474 (M+H)+.
さらに、ラセミ性のN−(3−ブロモ−7−ヨード−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−イル)ベンズアミド(ステップ4において得られた。中間体24の合成を参照のこと)を、Chiracel OD−Hカラム(250×21mm、5μm)に対して超臨界状態のCO2(30%のMeOHと0.2%のDEAを添加)を使用し、100ml/分の流速で溶出するクロマトグラフィーにかけた(100バールの圧力、40℃のカラム温度)。第1のピーク(滞留時間=2.53分)は(R)−N−(3−ブロモ−7−ヨード−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−イル)ベンズアミド(中間体24A;99%超の鏡像体過剰率)を提供し、そして、第2のピーク(滞留時間=3.00分)は(S)−N−(3−ブロモ−7−ヨード−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−イル)ベンズアミド(中間体24B;99%超の鏡像体過剰率)を提供した。両方のピークについて、MS (m/z) 575.8/577.7 (M+H)+.
鏡像異性的に純粋な(S)−N−(3−ブロモ−7−ヨード−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−イル)ベンズアミド(中間体24B)をステップ5に記載される同じ反応条件の対象として鏡像異性的に純粋な(S)−3−ブロモ−7−ヨード−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミン(中間体25B)が生じた。MS (m/z) 472/474 (M+H)+.
実施例26
Figure 2014526560
中間体26Bの合成
ステップ1:電子レンジ用バイアル瓶に(S)−3−ブロモ−7−ヨード−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミン(500mg、1.059mmol、中間体25)、ヨウ化銅(I)(20.17mg、0.106mmol)、L(+)−アスコルビン酸ナトリウム(10.49mg、0.053mmol)およびアジ化ナトリウム(0.074ml、2.118mmol)を入れた。そのバイアル瓶を脱気し、そして、窒素充填した。EtOH(2ml)、rac−trans−1,2−ジアミノシクロヘキサン(0.019ml、0.159mmol)および水(0.9ml)を添加した。反応混合物を一晩で56℃まで加熱した。各試薬の追加分を添加し、そして、反応物をさらに6時間加熱した。反応混合物を水とEtOAcの間で分配した。有機相を分離し、そして、MgSO4上で乾燥した。溶媒を減圧下で除去し、そして、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、20〜100%のEtOAc/ヘキサン)により精製して黄色の固形物として(S)−7−アジド−3−ブロモ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミンが生じた。
ステップ2:(S)−7−アジド−3−ブロモ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミン(200mg、0.517mmol)をMeOH(2mL)に溶解し、そして、水素化ホウ素ナトリウム(195mg、5.17mmol)をRTで添加した。1時間後、さらなるMeOH(2mL)と10等量のNaBH4をRTで添加した。反応混合物を一晩撹拌させた。さらなるMeOH(2mL)と10等量のNaBH4を添加し、そして、反応物を1時間撹拌させた。水を添加し、続いてEtOAcを添加した。有機相を分離し、MgSO4上で乾燥した。溶媒を減圧下で除去して薄い黄色の固形物として(S)−3−ブロモ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’,7−ジアミンが生じた。その化合物をさらに精製することなく次のステップにおいて使用した.MS m/z = 362.8 [M+H]+. C15H13BrN4O2の計算値: 361.19.
実施例27(方法ZZ)
Figure 2014526560
中間体27の合成
ステップ1:350mLの再密封可能な容器内で(S)−2’−ブロモ−7’−ヨード−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミン(11.5g、25.2mmol)をAcOH(125mL)および水(31mL)に溶解した。その容器を密封し、そして、140℃の油浴の中で14時間加熱した。反応物を濃縮してAcOHの大半を除去した。反応残留物を、1MのNa2CO3水溶液(250mL)を使用して中和した。残留物をセライトに通して濾過し、5%MeOH−DCM(800mL)で濯いだ。濾過物の有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして、濃縮した。粗製(S)−2’−ブロモ−7’−ヨードスピロ[オキサゾリジン−4,9’−キサンテン]−2−オンをさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
ステップ2:350mLの再密封可能な容器内で(S)−2’−ブロモ−7’−ヨードスピロ[オキサゾリジン−4,9’−キサンテン]−2−オン(11g、24.02mmol)を1:1のMeOH−ジオキサン(160mL)に溶解した。KOH水溶液(5M、48.0mL、240mmol)を添加した。その容器を密封し、そして、105℃の油浴の中に設置した。24時間後、反応物を濃縮してMeOH、およびジオキサンの大半を除去した。残留物を水(200mL)で希釈し、そして、水相を5%MeOH−DCM(4×200mL)で抽出した。有機層を混合し、希釈塩水(35mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして、濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(1.5%のMeOH/DCM)により精製して(S)−(9−アミノ−2−ブロモ−7−ヨード−9H−キサンテン−9−イル)メタノールが生じた(3.84g、8.89mmol)。
ステップ3:(S)−(9−アミノ−2−ブロモ−7−ヨード−9H−キサンテン−9−イル)メタノール(3.84g、8.89mmol)をTHF(200mL)に溶解した。その溶液を0℃まで冷却し、そして、TEA(1.425mL、10.22mmol)および2−クロロアセチルクロリド(0.707mL、9.07mmol)を添加した。反応物を自然にRTまで温めた。14時間後、反応物を濃縮した。残留物を1MのNa2CO3水溶液(50mL)に溶解し、そして、水相を7.5%MeOH−DCM(3×133mL)で抽出した。有機層を混合し、1MのNa2CO3水溶液(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして、濃縮した。残留物をTHF(100mL)に溶解し、そして1MのNa2CO3水溶液(15mL)を添加した。反応物を濃縮した。残留物を5%MeOH−DCM(400mL)に溶解し、そして、有機相を希釈塩水(40mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして、濃縮して粗製(S)−N−(2−ブロモ−9−(ヒドロキシメチル)−7−ヨード−9H−キサンテン−9−イル)−2−クロロアセトアミドが生じ、それをさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
ステップ4:500mLのフラスコ内で(S)−N−(2−ブロモ−9−(ヒドロキシメチル)−7−ヨード−9H−キサンテン−9−イル)−2−クロロアセトアミド(4.52g、8.89mmol)をt−アミルアルコール(125mL)に溶解した。カリウムt−ブトキシド(2.244g、20.00mmol)を添加した。14時間後、反応物を濃縮した。残留物をNH4Cl希釈水溶液(50mL)に溶解し、そして、水相を5%MeOH−DCM(3×133mL)で抽出した。有機層を混合し、希釈塩水(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして、濃縮した。その物質をシリカゲルに通し、30%EtOAc−ヘキサン(500mL)を使用して精製して(S)−2’−ブロモ−7’−ヨードスピロ[モルホリン−3,9’−キサンテン]−5−オンが生じた(1.92g、4.07mmol)。
ステップ5:250mLのフラスコ内で(S)−2’−ブロモ−7’−ヨードスピロ[モルホリン−3,9’−キサンテン]−5−オン(1.483g、3.14mmol)をトルエン(30mL)に懸濁した。ローソン試薬(0.794g、1.963mmol)を添加した。空冷した濃縮器を取り付け、そして、反応容器を90℃の油浴の中に設置した。7時間後、反応物を濃縮した。紅処理せずに残留物をクロマトグラフィー(15%のEtOAc/ヘキサン)により精製して(S)−2’−ブロモ−7’−ヨードスピロ[モルホリン−3,9’−キサンテン]−5−チオンが生じた(1.25g、2.56mmol)。
ステップ6:350mLの再密封可能な容器内で(S)−2’−ブロモ−7’−ヨードスピロ[モルホリン−3,9’−キサンテン]−5−チオン(1.25g、2.56mmol)をアンモニアのジオキサン溶液(0.5M、61.5mL、30.7mmol)に溶解した。固形物が溶解した後、塩化水銀(II)(1.043g、3.84mmol)を添加した。その容器を密封し、そして、55℃の油浴の中に一晩放置した。反応物をセライトに通して濾過し、DCM(50mL)で濯いだ。その混合物を濃縮してDCMを除去し、そして、Boc2O(0.84g、3.84mmol)およびEt3N(0.535mL、3.84mmol)を添加した。1.5時間後、その混合物を濃縮し、そして、残留物をクロマトグラフィー(15%のEtOAc/ヘキサン)により精製して純粋ではない(S)−tert−ブチル2’−ブロモ−7’−ヨード−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9’−キサンテン]−5−イルカルバマートが生じた。
ステップ7:150mLの再密封可能な容器内で(S)−tert−ブチル2’−ブロモ−7’−ヨード−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9’−キサンテン]−5−イルカルバマート(1.475g、2.58mmol)をDCM(10mL)に溶解し、そして、2,2,2−トリフルオロ酢酸(1.989mL、25.8mmol)を添加した。その容器を密封し、そして、50℃の油浴の中に設置した。2時間後、反応物を濃縮し、そして混合物を0.5MのNa2CO3水溶液(15mL)で中和し、そして、水相を5%MeOH−DCM(3×33mL)で抽出した。有機層を混合し、希釈塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして、濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(5.5%のMeOH/DCM)により精製して(S)−2’−ブロモ−7’−ヨード−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9’−キサンテン]−5−アミンが生じた(151mg、0.321mmol)。MS (m/z) 471/473 (M+H)+.
実施例28
Figure 2014526560
中間体28および29の合成
ステップ1:方法ZZのステップ1〜4と同一の試薬および反応条件を使用して(S)−2’−ブロモ−4’−フルオロ−7’−メトキシ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンを(S)−2’−ブロモ−4’−フルオロ−7’−メトキシスピロ[モルホリン−3,9’−キサンテン]−5−オンに変換した。MS (m/z) 394/396 (M+H)+.
ステップ2:方法ZZのステップ5〜7と同一の試薬および反応条件を使用して(S)−2’−ブロモ−4’−フルオロ−7’−メトキシスピロ[モルホリン−3,9’−キサンテン]−5−オンを(S)−2’−ブロモ−4’−フルオロ−7’−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9’−キサンテン]−5−アミンに変換した。MS (m/z) 393/395 (M+H)+.
実施例29
Figure 2014526560
中間体30および31の合成
ステップ1:方法ZZのステップ1〜4と同一の試薬および条件を使用して(S)−2’−ブロモ−7’−メトキシ−5H−スピロ[オキサゾール−4,9’−キサンテン]−2−アミンを(S)−2’−ブロモ−7’−メトキシスピロ[モルホリン−3,9’−キサンテン]−5−オンに変換した。
ステップ2:方法ZZのステップ5〜7と同一の試薬および条件を使用して(S)−2’−ブロモ−7’−メトキシスピロ[モルホリン−3,9’−キサンテン]−5−オンを(S)−2’−ブロモ−7’−メトキシ−2,6−ジヒドロスピロ[[1,4]オキサジン−3,9’−キサンテン]−5−アミンに変換した。MS (m/z) 375/377 (M+H)+.
実施例30
Figure 2014526560
中間体40Aおよび40Bの合成
ステップ1:THF(250mL)中の7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−オン(20g、60.9mmol)、(R)−2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(14.76g、122mmol)、およびチタン(IV)エトキシド(25.2mL、122mmol)の懸濁液を24時間で70℃まで加熱した。さらなる(R)−2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(1.0等量)とチタン(IV)エトキシド(1.0等量)を添加し、そして、反応混合物をさらに24時間加熱した。さらなる(R)−2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(1.0等量)とチタン(IV)エトキシド(1.0等量)を添加し、そして、反応混合物をさらに8時間加熱した。反応混合物を、塩水(150mL)を使用してクエンチした。その結果生じた懸濁液をセライトに通して濾過し、そして、フィルターケークをEtOAcで洗浄した。濾過物を塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、そして、減圧下で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(100%ヘキサン)により精製して橙色の固形物としてラセミ性のN−(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イリジン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドが生じた(15g、34.7mmol、57.1%の収率)。
ステップ2:塩化(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)亜鉛(II)の溶液(Et2O中の0.5M;116mL、57.9mmol)を0℃まで冷却し、そして、THF(100mL)中の(Z)−N−(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イリジン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(10g、23.16mmol)の溶液を滴下しながら添加した。その結果生じた混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、そして、NH4Cl飽和水溶液で洗浄し、続いて塩水で洗浄した。有機層をNa2SO4上で乾燥し、そして、減圧下で濃縮した。得られた残留物をクロマトグラフィー(0〜20%のEtOAc/ヘキサン)により精製して黄色の固形物としてtert−ブチル2−(7−ブロモ−3−クロロ−5−(1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸が生じた(7.5g、13.69mmol、59%の収率)。
ステップ3:乾燥THF(25mL)中のtert−ブチル2−(7−ブロモ−3−クロロ−5−(1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)酢酸(7.5g、13.69mmol)の溶液を−78℃まで冷却し、そして、水素化ジイソブチルアルミニウム(54.8mL、54.8mmol)を滴下しながら添加した。その混合物を0℃まで温め、この温度に1時間保った。反応混合物を、ロッシェル塩飽和水溶液を使用してクエンチし、そして、15時間激しく撹拌した。有機層を分離し、そして、水相をEtOAcで抽出した。混合した有機層を塩水で洗浄し、そして、Na2SO4上で乾燥した。その溶液を減圧下で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(0〜30%のEtOAc/ヘキサン)により精製して薄い黄色の固形物としてN−(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドが生じた(5.8g、89%の収率)。
ステップ4:乾燥MeOH(100mL)中のN−(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(5.8g、12.14mmol)の溶液に−20℃でMeOH(80mL)/塩化アセチル(20ml)の混合液を添加した。その結果生じた反応混合物を−20℃で30分間撹拌し、次にNa2CO3の10%水溶液を使用してクエンチした。DCMを添加し、有機相を分離し、そして、Na2SO4上で乾燥した。その溶液を減圧下で濃縮し、そして、残留物をクロマトグラフィー(0〜50%のEtOAc/ヘキサン)により精製して薄い黄色の固形泡状物質として2−(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)エタノールが生じた(4.0g、10.71mmol、88%の収率)。
ステップ5:2−(5−アミノ−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[2,3−c]ピリジン−5−イル)エタノール(10g、26.8mmol)およびO−((9H−フルオレン−9−イル)メチル)カルボンイソチオシアナチデート(7.53g、26.8mmol)をDCM(200mL)中で混合し、そして、RTで1時間撹拌した。9H−フルオレン−9−イル)メチル(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−2’−イル)カルバマートの粗製溶液をさらに精製することなく次に持ち越した。
ステップ6:ステップ5に由来する溶液に1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロプ−1−エン−1−アミン(3.54ml、26.8mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。9H−フルオレン−9−イル)メチル(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−2’−イル)カルバマートの粗製溶液をさらに精製することなく次に持ち越した。
ステップ7:ステップ6に由来する溶液に1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(20ml、133mmol)を添加してそれを10%溶液にした。反応混合物を1時間撹拌した。その溶液を酢酸エチルで希釈し、そして、水で三回洗浄した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして、濃縮した。粗製物質を、MeOH/DCM中に1〜5%の2MのNH3を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製した。所望の生成物を含有する画分を混合し、そして、0〜10%のEt2O/DCMを使用するカラムクロマトグラフィーによりさらに精製して白色の固形物として7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−2’−アミンが生じた。
ステップ8:7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−2’−アミンを、Chiralpak AD−Hカラム(21×250mm、5μm)に対して超臨界状態のCO2(30%のMeOHと40mMのNH3を添加)を使用し、70ml/分の流速で溶出するクロマトグラフィーにかけた(100バールの圧力、40℃のカラム温度)。第1のピーク(滞留時間=3.5分)は(R)−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−2’−アミン(中間体40A;99%超の鏡像体過剰率)を提供し、そして、第2のピーク(滞留時間=4.5分)は(S)−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−2’−アミン(中間体40B;99%超の鏡像体過剰率)を提供した。
実施例31(方法A)
Figure 2014526560
(S)−N7’−(3−エトキシピリジン−2−イル)−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−2,7’−ジアミンの合成
ステップ1:20mLの再密封可能なチューブに3−エトキシピリジン−2−アミン(176mg、1.272mmol)、(S)−7’−ブロモ−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−2−アミン(250mg、0.636mmol)、Pd2dba3(29.1mg、0.032mmol)、t−BuXPhos(47.2mg、0.111mmol)およびナトリウムt−ブトキシド(244mg、2.54mmol)を入れた。トルエン(6ml)を添加し、その混合物を室温で2分間撹拌し、次に1.5時間で100℃まで加熱した。その溶液を酢酸エチルおよび水で希釈した。有機層を分離し、そして、濃縮した。生成物を、ヘプタン中に20〜80%の酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィー(RediSep 40gカラム)により精製して(S)−N−(7−((3−エトキシピリジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−9−(2−ヒドロキシエチル)−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)シアナミドが生じた(160mg、0.355mmol、55.9%の収率)。MS m/z = 451.0 [M+H].
ステップ2:(S)−N−(7−((3−エトキシピリジン−2−イル)アミノ)−4−フルオロ−9−(2−ヒドロキシエチル)−2−メトキシ−9H−キサンテン−9−イル)シアナミド(160mg、0.355mmol)をメタノール(10ml)に溶解し、そして、3滴の濃HClを添加した。その溶液を室温で30分間撹拌した。その溶液を、水および飽和炭酸水素ナトリウムを使用してクエンチし、次に酢酸エチルで抽出した。次に有機層を分離し、そして、濃縮した。その生成物をヘプタン中に50〜100%の酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィー(RediSep 40gカラム)により精製して(S)−N7’−(3−エトキシピリジン−2−イル)−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−2,7’−ジアミンが生じた(40mg、0.089mmol、25.00%の収率)。MS m/z = 451.0 [M+H].
実施例32(方法B)
Figure 2014526560
(S)−N−(2−アミノ−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9’−キサンテン]−7’−イル)−5−クロロピコリンアミドの合成
ステップ1:使い捨てバイアル瓶に(S)−7’−ブロモ−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9’−キサンテン]−2−アミン(300mg、0.733mmol)、ヨウ化銅(I)(27.9mg、0.147mmol)、アジ化ナトリウム(143mg、2.199mmol)およびL(+)−アスコルビン酸ナトリウム(14.52mg、0.073mmol)を入れた。EtOH(1.2mL)および水(0.5mL)を添加し、続いてtrans−N,N’−ジメチル−1,2−シクロヘキサンジアミン(34.7μl、0.220mmol)を添加した。そのバイアル瓶の蓋を閉め、そして、三回の脱気と窒素充填の対象とした。最後にそれを90℃の油浴の中で3時間加熱した。反応混合物をRTまで冷却させた。過剰な水を添加し、黄褐色の沈殿物が生じた。それをブフナー漏斗により回収して黄褐色の固形物として(S)−7’−アジド−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9’−キサンテン]−2−アミンが生じた(170mg、0.458mmol、62.4%の収率)。
ステップ2:使い捨てバイアル瓶に(S)−7’−アジド−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9’−キサンテン]−2−アミン(170mg、0.458mmol)、エタノール(1.7ml)およびEtOAc(0.8ml)を入れた。不均質な混合物を5分間撹拌し、そして、パラジウム炭素(48.7mg、0.046mmol)をそのバイアル瓶に添加した。その混合物を室温で一晩水素化した(バルーン)。その混合物をセライトに通して濾過し、そして、濃縮した。黒ずんだ残留物をDCMで希釈し、そして、再度濃縮した。真空乾燥した後、(S)−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9’−キサンテン]−2,7’−ジアミン(120mg、0.347mmol、76%の収率)が黄褐色の泡状物質として得られた。それをさらに精製することなく次のステップに使用した。
ステップ3:DCM(1.5mL)中の(S)−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9’−キサンテン]−2,7’−ジアミン(55mg、0.159mmol)、5−クロロ−2−ピリジンカルボン酸(37.6mg、0.239mmol)、およびTEA(0.067mL、0.478mmol)の溶液に酢酸エチル中に50重量%のホスホン酸無水プロパン溶液(0.152mL、0.239mmol)を添加した。その混合物をRTで撹拌した。0.5時間後、反応混合物を濃縮した。赤色の残留物を水で希釈し、そして、DCMで抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄し、そして、MgSO4上で乾燥した。その溶液を濾過し、そして、真空中で濃縮して赤色の固形物として粗製物質が生じた。その粗製物質を、5分間に(ヘプタン中の40%のEtOAc)の中でDCM/MeOH/NH4OHの25%〜35%〜50%の濃度勾配を用いて溶出するクロマトグラフィーにより精製して灰色がかった白色の固形物として(S)−N−(2−アミノ−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9’−キサンテン]−7’−イル)−5−クロロピコリンアミド(11mg、0.023mmol、14.24%の収率)が生じた。
実施例33(方法C)
Figure 2014526560
(S)−N7’−(3−エトキシピリジン−2−イル)−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9’−キサンテン]−2,7’−ジアミンの合成
ステップ1:(S)−7’−ブロモ−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9’−キサンテン]−2−アミン(400mg、0.977mmol)をジオキサン(4887μl)に溶解した。炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(5mL)を添加し、続いてBoc−無水物(681μl、2.93mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。次にそれを酢酸エチルで希釈し、そして、水で洗浄した。水層を酢酸エチルで抽出し、そして、混合した有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、そして、濃縮した。その物質を、ヘキサン中に45%〜60%〜75%のEtOAcの濃度勾配を用いて溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して黄色の固形物として.(S)−tert−ブチル(7’−ブロモ−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9’−キサンテン]−2−イル)カルバマートが生じた(490mg、0.962mmol、98%の収率)。
ステップ2:2〜5mlの再密封可能なチューブに3−エトキシピリジン−2−アミン(26.0mg、0.188mmol)、(S)−tert−ブチル(7’−ブロモ−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9’−キサンテン]−2−イル)カルバマート(80mg、0.157mmol)、Pd2dba3(15.82mg、0.017mmol)、t−BuXPhos(14.67mg、0.035mmol)およびナトリウムt−ブトキシド(33.2mg、0.346mmol)を入れた。トルエン(628μl)を添加し、そして、その混合物をRTで2分間撹拌し、次に20分間で80℃まで加熱した。反応混合物を水で希釈し、そして、EtOAcで抽出した。有機抽出物を飽和NaCl水溶液で洗浄し、そして、MgSO4上で乾燥した。その溶液を濾過し、そして、真空中で濃縮して橙色の油として粗製物質が生じた。粗製物質を、DCM中に0%〜15%〜30%のDCM/MeOH/NH4OHの濃度勾配を用いて溶出するクロマトグラフィーにより精製して黄色の固形物としてBoc−保護化生成物が生じた。そのBoc保護化生成物を1mLのDCMに溶解し、そして、1mLのTFAを添加した。反応混合物をRTで40分間撹拌した。次に溶媒を低減させ、そして、粗製生成物を、(ヘプタン中の40%EtOAc)の中に20%〜35%〜50%のDCM/MeOH/NH4OHの濃度勾配を用いて溶出するクロマトグラフィーにより精製して薄い黄色の固形物として(S)−N7’−(3−エトキシピリジン−2−イル)−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9’−キサンテン]−2,7’−ジアミンが生じた(16mg、0.034mmol、21.84%の収率)。
実施例34(方法D)
Figure 2014526560
(S)−N−(2’−アミノ−3−ブロモ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロピコリンアミドの合成
ステップ1:電子レンジ用バイアル瓶に(S)−N−(3−ブロモ−7−ヨード−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−イル)ベンズアミド(中間体24B、60mg、0.104mmol)、ヨウ化銅(I)(2.97mg、0.016mmol)、5−クロロピコリンアミド(24.46mg、0.156mmol)および無水リン酸カリウム、(36.3mg、0.208mmol)を入れた。そのバイアル瓶を脱気し、そして、窒素充填した。その方法を二回繰り返した。ジオキサン(0.25mL)を添加し、続いてrac−trans−1,2−ジアミノシクロヘキサン(3.75μl、0.031mmol)を添加した。反応混合物を一晩で95℃まで加熱した。塩化アンモニウム飽和水溶液を反応混合物に添加し、続いてEtOAcを添加した。有機相を分離し、そして、MgSO4上で乾燥した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をさらに精製することなく次のステップに持ち越した。
ステップ2:ステップ1に由来する残留物をTHF(1mL)/MeOH(1mL)に溶解し、そして、水酸化ナトリウム(1N、0.312mL、0.312mmol)を添加した。反応混合物を1時間で70℃まで加熱した。溶媒を減圧下で留去し、そして、残留物を、Phenomenex Geminiカラム、10ミクロン、C18、110Å、100×50mm、CH3CN/H2Oの0.1%TFA、20分にわたる10%〜100%の濃度勾配を用いる分取逆相HPLCにより精製した。混合した画分を濃縮した。残留物をMeOHに溶解し、そして、Varian Bond Elut SCXカラムに負荷した。生成物をMeOH中のNH3の2M溶液を用いて溶出した。16mgの(S)−N−(2’−アミノ−3−ブロモ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロピコリンアミドが薄い黄色の固形物として得られた。MS m/z = 501.8 [M+H]+. C21H15BrClN5O3の計算値: 500.73. 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) ppm 1.61 - 1.91 (m, 2 H) 3.88 - 4.20 (m, 2 H) 5.82 - 6.02 (m, 2 H) 7.27 (d, J=9.35 Hz, 1 H) 7.82 - 7.96 (m, 3 H) 8.11 - 8.24 (m, 2 H) 8.35 (d, J=2.63 Hz, 1 H) 8.78 (d, J=1.46 Hz, 1 H) 10.85 (s, 1 H).
実施例34(方法E)(代替的な合成法)
Figure 2014526560
(S)−N−(2’−アミノ−3−ブロモ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロピコリンアミドの合成
4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホルニウム・クロリド(228mg、0.775mmol)をMeOH(0.6mL)中の5−クロロ−2−ピリジンカルボン酸(122mg、0.775mmol)の溶液に添加し、続いてTHF(1.6mL)/MeOH(0.5mL)中の(S)−3−ブロモ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’,7−ジアミン(140mg、0.388mmol)の溶液を添加した。反応混合物をRTで20分間撹拌させた。希釈重炭酸塩水溶液を添加し、続いてさらなる水およびEtOAcを添加した。有機相を分離し、そして、MgSO4上で乾燥した。溶媒を減圧下で除去し、そして、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、20〜100%のEtOAc/ヘキサン)により精製した。40mgの(S)−N−(2’−アミノ−3−ブロモ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロピコリンアミドが、灰色がかった白色の固形物として得られた。MS m/z = 501.7 [M+H]+. C21H15BrClN5O3の計算値: 500.73. 1H NMR (300 MHz, クロロホルム-d) ppm 1.82 - 1.93 (m, 1 H) 1.93 - 2.02 (m, 1 H) 4.07 - 4.19 (m, 1 H) 4.19 - 4.32 (m, 1 H) 7.31 (d, J=8.62 Hz, 1 H) 7.71 (d, J=2.48 Hz, 1 H) 7.73 - 7.79 (m, 1 H) 7.89 (dd, J=8.33, 2.34 Hz, 1 H) 7.93 (d, J=2.48 Hz, 1 H) 8.26 (d, J=8.33 Hz, 1 H) 8.31 (d, J=2.48 Hz, 1 H) 8.58 (d, J=1.90 Hz, 1 H) 9.86 (s, 1 H).
実施例35(方法F)
Figure 2014526560
(S)−N−(2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロピコリンアミドの合成
電子レンジ用バイアル瓶に2−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(32.2mg、0.153mmol)、(S)−N−(2’−アミノ−3−ブロモ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロピコリンアミド(64mg、0.128mmol、実施例1)、ビス[ジ−tert−ブチル(4ジメチルアミノフェニル)ホスフィン]ジクロロパラジウム(II)(4.53mg、6.39μmol)およびリン酸カリウム(81mg、0.383mmol)を入れた。そのバイアル瓶を脱気し、そして、窒素充填した(手技を二回繰り返した)。ジオキサン(2mL)および水(0.7mL)を添加し、そして、その反応混合物に窒素を1分間充填した。そのバイアル瓶を加熱済みの油浴に設置し、そして、85℃まで加熱した。12時間後、全ての試薬の追加分を添加し、そして、反応混合物を4.5時間で100℃まで加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、そして、EtOAcと水の間で分配した。有機相を分離し、そして、MgSO4上で乾燥した。溶媒を減圧下で除去した。残留物を、Phenomenex Geminiカラム、10ミクロン、C18、110Å、100×50mm、CH3CN/H2Oの0.1%TFA、20分にわたる10%〜100%の濃度勾配を用いる分取逆相HPLCにより精製した。混合した画分を濃縮した。残留物をMeOHに溶解し、そして、Varian Bond Elut SCXカラムに負荷した。生成物をMeOH中のNH3の2M溶液を用いて溶出した。14mgの(S)−N−(2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロピコリンアミドが黄褐色の固形物として得られた。MS m/z = 503.7 [M]+. C26H22ClN5O4の計算値: 503.94.
実施例36(方法G)
Figure 2014526560
(S)−N−(2’−アミノ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロピコリンアミドの合成
ステップ1:15mLのフラスコに(S)−3−ブロモ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’,7−ジアミン(0.015g、0.042mmol)および10%パラジウム炭素(0.075g、0.706mmol)を入れた。その物質をMeOH(1.5mL)およびEtOAc(0.5mL)に懸濁した。反応物を水素雰囲気下、RTで2時間撹拌した。その混合物をセライトに通して濾過し、10%MeOH−DCMで濯ぎ、そして、濾過物を濃縮して粗製(S)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’,7−ジアミンが生じた(8mg、0.028mmol)。
ステップ2:(S)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’,7−ジアミン(0.008g、0.028mmol)をMeOH(1mL)に溶解した。5−クロロピコリン酸(4.91mg、0.031mmol)および4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリン−4−イウム・クロリド(8.63mg、0.031mmol)を添加した。2時間後、さらなるMeOH(0.5mL)を添加し、続いて。さらなる5−クロロピコリン酸(2.5mg、0.015mmol)およびさらなる4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリン−4−イウム・クロリド(4.3mg、0.015mmol)を添加した14時間後、反応物をEtOAc(75mL)に溶解した。有機相を半飽和NaHCO3(2×10mL)で洗浄し、次に飽和塩水(10mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、そして、濃縮した。残留物を、12.5%MeOH−DCMを使用する分取TLCにより精製して(S)−N−(2’−アミノ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロピコリンアミドが生じた(3.5mg、0.0083mmol)。MS (m/z) 422 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 9.88 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.27 (m, 2H), 7.89 (d, 1H, J = 8.4 Hz), 7.82 (d, 1H, J = 7.4 Hz), 7.76 (m, 2H), 7.32 (d, 1H, J = 8.4 Hz), 7.20 (m, 1H), 4.23 (m, 1H), 4.11 (m, 1H), 1.98 (m, 1H), 1.93 (m, 1H).
実施例37(方法H)
Figure 2014526560
(S)−N−(2’−アミノ−3−ブロモ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−4−クロロ−2−フルオロベンズアミドの合成
(S)−3−ブロモ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’,7−ジアミン(0.035g、0.097mmol)をMeOH(2mL)に溶解し、そして、4−クロロ−2−フルオロ安息香酸(0.019g、0.107mmol)および4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリン−4−イウム・クロリド水和物(0.031g、0.107mmol)を添加し、続いてN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.019mL、0.107mmol)を添加した。35分後、さらなる4−クロロ−2−フルオロ安息香酸(0.0095g、0.053mmol)およびさらなる4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリン−4−イウム・クロリド水和物(0.015g、0.053mmol)を添加した。2時間後、反応物をEtOAc(75mL)に溶解し、そして、有機層を半飽和NaHCO3(2×10mL)で洗浄し、次に飽和塩水(10mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、そして、濃縮した。その物質を分取TLC(85%EtOAc−ヘキサン)により精製して(S)−N−(2’−アミノ−3−ブロモ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−4−クロロ−2−フルオロベンズアミドが生じた(9.7mg、0.019mmol)。MS (m/z) 517/519 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) : 8.40 (d, 1H, J = 14.7 Hz), 8.31 (d, 1H, J = 2.4 Hz), 8.12 (t, 1H, J = 8.5 Hz), 7.91 (d, 1H, J = 2.4 Hz), 7.62 (m, 2H), 7.31 (m, 1H), 7.27 (m, 1H), 7.23 (m, 1H), 4.21 (m, 1H), 4.11 (m, 1H), 1.94 (m, 1H), 1.85 (m, 1H).
実施例38(方法I)
Figure 2014526560
(S)−N−(2’−アミノ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロピコリンアミドの合成
ステップ1:電子レンジ用バイアル瓶に(S,Z)−N−(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジナン]−2’−イリジン)ベンズアミド(2.0g、3.98mmol)、Pd(dba)2(0.073g、0.080mmol)および(2−ビフェニル)ジシクロヘキシルホスフィン(0.067g、0.191mmol)を入れ、密封し、そして、N2を充填し、続いてTHF(2mL)およびリチウムビス(トリメチルシリル)アミドのテトラヒドロフラン中の1.0M溶液(8.75ml、8.75mmol)を添加した。その結果生じた混合物を17時間で65℃まで加熱し、NH4Cl飽和水溶液を使用してクエンチした。その混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄し、塩水で洗浄し、そして、Na2SO4上で乾燥した。その溶液を濃縮し、そして、0〜100%のEtOAc/ヘキサンを用いるシリカゲルに対するクロマトグラフィーにかけて(S,Z)−N−(7−アミノ−3−クロロ−1−フルオロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジナン]−2’−イリジン)ベンズアミドである黄色の油が生じた。
ステップ2:(S,Z)−N−(7−アミノ−3−クロロ−1−フルオロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジナン]−2’−イリジン)ベンズアミドをTHF(5mL)に溶解し、続いてメタノール中のアンモニアの2.0M溶液(49.7ml、99mmol)を添加し、そして、密封したチューブ内において50℃で17時間加熱した。その混合物を濃縮し、そして0〜5%のMeOH/DCMを用いるシリカゲルに対するクロマトグラフィーにかけて(S)−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’,7−ジアミンである黄色の油が生じた(0.23g、0.687mmol、17%の収率)。
ステップ3:(S)−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’,7−ジアミン(0.048g、0.143mmol)および5−クロロ−2−ピリジンカルボン酸(0.025g、0.158mmol)の混合物にN2を充填し、続いてTHF(2mL)およびMeOH(0.5mL)を添加した。4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホルニウム・クロリド(0.046g、0.158mmol)を一度に添加し、そして、結果生じた反応混合物をRTで3時間撹拌した。反応混合物を、NaHCO3飽和水溶液を使用してクエンチし、水で希釈し、そして、EtOAcで抽出した。混合した有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮し、そして、0〜4%のMeOH/DCMを用いるシリカゲルに対するクロマトグラフィーにかけ、そして、HPLCにより再精製して白色の固形物として(S)−N−(2’−アミノ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロピコリンアミドが生じた(0.0258g、0.054mmol、37.9%の収率)。MS m/z = 474.0 [M+H]+.
実施例39(方法J)
Figure 2014526560
(S)−N−(2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロピコリンアミドの合成
ステップ1:電子レンジ用バイアル瓶に(S)−7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミン(2.08g、5.22mmol)、L(+)−アスコルビン酸ナトリウム(0.103g、0.522mmol)、アジ化ナトリウム(0.550ml、15.65mmol)およびヨウ化銅(I)(0.035ml、1.044mmol)を入れた。そのバイアル瓶を密封し、N2を充填し、続いてtrans−n,n’−ジメチル−1,2−シクロヘキサンジアミン(0.247ml、1.565mmol)、EtOH(12mL)および水(4.6mL)を添加した。その結果生じた混合物を1.5時間で85℃まで加熱した。その混合物を水に注ぎ、そして、EtOAcで抽出した。混合した有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮し、そして、0〜50%のMeOH/DCMを用いるシリカゲルに対するクロマトグラフィーにかけて(S)−7−アジド−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミンである薄い黄色の固形物が生じた(0.86g、45.7%の収率)。
ステップ2:MeOH(15mL)中の(S)−7−アジド−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミン(0.86g、2.384mmol)の溶液に水浴中で水素化ホウ素ナトリウム(0.420ml、11.92mmol)を一度に添加した。その結果生じた混合物を水浴中に保持し、そして、10分間撹拌した。版の王を完了し、そして、水を使用して注意深くクエンチし、DCMで希釈し、そして、9:1のNH4OH/NH4Cl飽和水溶液(10mL)で洗浄した。混合した有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮し、そして、0〜5%MeOH/DCMを用いるシリカゲルに対するクロマトグラフィーにかけて(S)−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’,7−ジアミンである淡い黄色の固形物が生じた(0.354g、1.058mmol、44.4%の収率)。
ステップ3:ジオキサン/水(4/2mL)中の(S)−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’,7−ジアミン(0.354g、1.058mmol)、2−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.667g、3.17mmol)、1,1−ビス[(ジ−t−ブチル−p−メチルアミノフェニル]パラジウム(II)クロリド(0.037g、0.053mmol)およびリン酸3カリウム(0.673g、3.17mmol)の混合物を電子レンジ内において130℃で40分間加熱した。その混合物を水に注ぎ、そして、EtOAcで抽出した。混合した有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮し、そして、MeOH/DCM中の0〜5%の2MのNH3を用いるシリカゲルに対するクロマトグラフィーにかけて(S)−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’,7−ジアミンが生じた(0.29g、0.758mmol、72%の収率)。
ステップ4:DMF(1mL)中の(S)−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’,7−ジアミン(0.095g、0.248mmol)の溶液に5−クロロ−2−ピリジンカルボン酸(0.043g、0.273mmol)、0−(−7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−n,’n,’n,’n’−テトラメチルウロニウムpf6(0.099g、0.261mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.086ml、0.497mmol)を添加し、そして、結果生じた混合物をRTで15時間撹拌した。その混合物を、5滴の2NのHClを使用してクエンチし、そして、1分間撹拌し、続いて水を添加し、そして、EtOAcで抽出した。混合した有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮し、そして、0〜3%のMeOH/DCMを用いるシリカゲルに対するクロマトグラフィーにかけた。生成物をHPLCにより再精製して白色の固形物として(S)−N−(2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロピコリンアミドが生じた(0.0334g、0.064mmol、25.8%の収率)。 MS m/z = 522.0 [M+H]+.
実施例40(方法K)
Figure 2014526560
(S)−N−(2’−アミノ−3−シクロプロピル−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロピコリンアミドの合成
ステップ1、2、および3は、対応するボロン酸を使用することを除いて、実施例39(方法J)において記載されているものと同一である。
ステップ4:EtOAc(2mL)中の(S)−3−シクロプロピル−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’,7−ジアミン(0.0864g、0.254mmol)および5−クロロ−2−ピリジンカルボン酸(0.044g、0.279mmol)の溶液にトリエチルアミン(0.106ml、0.762mmol)を添加した。その混合物を1分間撹拌し、そして、酢酸エチル中に50重量%のホスホン酸無水プロパン溶液(0.302ml、0.508mmol)を添加した。撹拌を1時間継続した。反応物を、NaHCO3飽和水溶液を使用してクエンチし、そして、EtOAcで抽出した。混合した有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮し、そして、0〜5%のMeOH/DCMを用いるシリカゲルに対するクロマトグラフィーにかけ、そして、HPLCにより再精製して白色の固形物として(S)−N−(2’−アミノ−3−シクロプロピル−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロピコリンアミドが生じた(0.015g、0.031mmol、12.31%の収率)。MS m/z = 480.0 [M+H]+.
実施例41(方法L)
Figure 2014526560
(S)−3−クロロ−1−フルオロ−N7−(3−メチルピリジン−2−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’,7−ジアミンの合成
ステップ1:(S,Z)−N−(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジナン]−2’−イリジン)ベンズアミド(0.25g、0.497mmol)、2−アミノ−3−ピコリン(0.055ml、0.547mmol)、Pd2(dba)3(0.023g、0.025mmol)および2−ジ−t−ブチルホスフィノ−2,4,6−トリ−i−プロピル−1,1−ビフェニル(0.037g、0.087mmol)の混合物にN2を充填し、続いてトルエン(2mL)およびリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1.243ml、1.243mmol)を添加した。その結果生じた混合物を100℃で加熱し、30分後に反応物を冷却し、EtOAcで希釈し、そして、NH4Cl飽和水溶液で洗浄した。有機相をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮し、そして、0〜100%のEtOAc/ヘキサンを用いるシリカゲルに対するクロマトグラフィーにかけた。その生成物をHPLCにより再精製して(S,Z)−N−(3−クロロ−1−フルオロ−7−((3−メチルピリジン−2−イル)アミノ)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジナン]−2’−イリジン)ベンズアミドが生じた(0.069g、0.130mmol、26%の収率)。
ステップ2:THF(2mL)中の(S,Z)−N−(3−クロロ−1−フルオロ−7−((3−メチルピリジン−2−イル)アミノ)スピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジナン]−2’−イリジン)ベンズアミド(0.069g、0.130mmol)の溶液にメタノール中のアンモニアの2.0M溶液(10ml、20.00mmol)を添加し、密封したチューブ内において50℃で15時間加熱した。反応物を濃縮し、そしてHPLCにより精製して白色の固形物として(S)−3−クロロ−1−フルオロ−N7−(3−メチルピリジン−2−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’,7−ジアミンが生じた。MS m/z = 426.1 [M+H]+.
実施例42(方法M)
Figure 2014526560
(S)−N−(2−アミノ−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−7’−イル)−5−クロロピコリンアミドの合成
ステップ1:エタノール(3.5ml)中の(S)−7’−ブロモ−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−2−アミン(422mg、1.073mmol)の溶液にアジ化ナトリウム(209mg、3.22mmol)、ヨウ化銅(I)(41mg、0.215mmol)、L(+)−アスコルビン酸ナトリウム(21mg、0.107mmol)、trans−N,N’−ジメチル−1,2−シクロヘキサンジアミン(0.05ml、0.322mmol)および水(1.5ml)を添加し、そして、その混合物を90℃で4時間撹拌した。その混合物をRTまで冷却し、さらなる水(2ml)を添加し、撹拌をさらに30分間継続した。沈殿物質を濾過し、水で二回洗浄し、そして、窒素溜下で一晩乾燥して(S)−7’−アジド−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−2−アミン(290mg、0.816mmol、76%の収率)が生じ、それをさらに精製することなく使用した。
ステップ2:THF(3ml)中の(S)−7’−アジド−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−2−アミン(290mg、0.816mmol)および水(1ml)の溶液にトリメチルホスフィン(THF中の1M)(0.98ml、0.98mmol)を添加し、そして、その混合物をRTで2時間撹拌した。THFを減圧下で除去し、水(5ml)を添加し、そして、その混合物をEtOAcで抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄し、MgSO4を使用して乾燥し、そして、濃縮した。残留物のDCMからの再結晶化により(S)−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−2,7’−ジアミンが生じた(102mg、0.310mmol、38%の収率)。
ステップ3:酢酸エチル(2mL)中の(S)−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−2,7’−ジアミン(102mg、0.310mmol)および5−クロロピコリン酸(54mg、0.341mmol)の懸濁液にトリエチルアミン(0.13mL、0.929mmol)を添加し、そして、その混合物を2分間撹拌し、続いて1−プロパンホスホン酸環状無水物(T3P)(酢酸エチル中の50重量%溶液)(0.37mL、0.619mmol)を添加した。RTで2時間後、その混合物を、NaHCO3を使用してクエンチし、そして、3mlのEtOAcで希釈した。有機層を分離し、真空中で濃縮し、そして、残留物を、DCM中で10〜80%のDCM/MeOH/NH4OH(90:10:1)を用いる12g RediSep Goldカラムに対するFCにより精製して(S)−N−(2−アミノ−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−7’−イル)−5−クロロピコリンアミドが生じた(68mg、0.145mmol、47%の収率)。
実施例43
Figure 2014526560
(S)−N−(2’−アミノ−3−ブロモ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジン−2−カルボキサミドの合成
表題の化合物を、実施例34に記載されている方法およびステップに類似している方法(方法D)およびステップにより、しかし、(方法Yに従って合成された)5−メトキシピラジン−2−カルボキサミドを使用して合成した。MS m/z = 482.9 および 484.9 [M+H]+. C20H15BrN6O4の計算値: 483.27. 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.70 - 1.93 (m, 2 H) 3.97 - 4.24 (m, 2 H) 6.16 (s, 1 H) 7.24 (d, J=8.48 Hz, 1 H) 7.76 - 7.87 (m, 2 H) 7.91 - 7.99 (m, 1 H) 8.00 - 8.05 (m, 1 H) 8.09 - 8.20 (m, 1 H) 8.36 (d, J=2.48 Hz, 1 H) 10.37 (s, 1 H).
実施例44
Figure 2014526560
(S)−N−(2’−アミノ−3−ブロモ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシピラジン−2−カルボキサミドの合成
表題の化合物を、実施例34に記載されているステップ1(方法D)と同様に、しかし、(S)−N−(3−ブロモ−7−ヨード−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−イル)ベンズアミド(88mg、0.153mmol、中間体24B)および5−メトキシピラジン−2−カルボキサミド(28.1mg、0.183mmol)を使用して合成した。ステップ1からの残留物をTHF(1mL)に溶解し、そして、50℃でアンモニア(メタノール中の2.0M溶液;1.145mL、2.291mmol)を使用して処理した。12時間後、もう一部のアンモニア(メタノール中の2.0M溶液;1.145mL、2.291mmol)を添加し、反応混合物をさらに5時間撹拌させた。溶媒を減圧下で除去し、そして、残留物を、Phenomenex Geminiカラム、10ミクロン、C18、110Å、100×50mm、CH3CN/H2Oの0.1%TFA、20分にわたる10%〜100%の濃度勾配を用いる分取逆相HPLCにより精製した。混合した画分を濃縮した。混合した画分を濃縮した。残留物をMeOHに溶解し、そして、Varian Bond Elut SCXカラムに負荷した。生成物をMeOH中のNH3の2M溶液を用いて溶出した。灰色がかった白色の固形物として10mgの(S)−N−(2’−アミノ−3−ブロモ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシピラジン−2−カルボキサミドが得られた。MS m/z = 497.1 [M]+. C21H17BrN6O4の計算値: 497.30.1H NMR (300 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.82 - 1.92 (m, 1 H) 1.94 - 2.04 (m, 1 H) 4.08 (s, 3 H) 4.11 - 4.18 (m, 1 H) 4.20 - 4.30 (m, 1 H) 7.31 (d, J=9.21 Hz, 1 H) 7.69 - 7.77 (m, 2 H) 7.94 (d, J=2.34 Hz, 1 H) 8.18 (d, J=1.32 Hz, 1 H) 8.32 (d, J=2.48 Hz, 1 H) 9.04 (d, J=1.32 Hz, 1 H) 9.55 (s, 1 H)
実施例45(例7)
Figure 2014526560
(S)−N−(2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロピコリンアミドの合成
中間体26Bを実施例34の方法E、続いて実施例35の方法Fの変法(2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランが代わりに使用された)の対象とすることにより中間体26Bが(S)−N−(2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロピコリンアミドに変換された。MS (m/z) 504 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 9.86 (s, 1H), 8.58 (s, 1H), 8.27 (m, 2H), 7.89 (d, 1H, J = 7.1 Hz), 7.75 (m, 3H), 7.32 (m, 1H), 6.16 (s, 1H), 4.34 (m, 2H), 4.20 (m, 1H), 4.11 (m, 1H), 3.96 (m, 2H), 2.56 (m,2 H), 1.96 (m, 1H), 1.87 (m, 1H).
実施例46(方法Y)
Figure 2014526560
5−メトキシピラジン−2−カルボキサミドの合成
100mLの丸底フラスコに5−メトキシピラジン−2−カルボン酸メチル(0.811g、4.82mmol、Journal of Heterocyclic Chemistry, 19(2), 407-8; 1982に従って合成)およびアンモニア(MeOH中の2M;25mL、50.0mmol)を入れた。反応混合物を一晩で50℃まで加熱した。反応混合物を外界温度まで冷却し、濾過し、そして、乾燥して白色の結晶性固形物として5−メトキシピラジン−2−カルボキサミドが生じた。MS m/z = 154.0 [M+H]+. C6H7N3O2の計算値: 153.14.
本明細書の表IおよびIIに提供される化合物は、本発明が提供する、下位の式を含む、式I、II、IIIおよびIVの化合物のさらなる代表例である。各化合物を調製するために使用される方法および中間体も、入手可能な場合は質量の実測値および生物学的データ(BACE酵素、BACE細胞アッセイおよびカテプシンDアッセイについてのIC50の平均μM)と共に表に含まれる。それらの化合物の名称はChem Draw Ultraソフトウェアの第11版またはそれ以降の版の命名規則を用いて作成された。実施例がラセミ性混合物である場合、その実施例の名称は両方の鏡像異性体を含む。実施例の個々の鏡像異性体は提供される名称および/または構造で表される。
Figure 2014526560
Figure 2014526560
Figure 2014526560
Figure 2014526560
Figure 2014526560
Figure 2014526560
Figure 2014526560
Figure 2014526560
実施例59(方法NN)
Figure 2014526560
(S)−N−(2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロピコリンアミドの合成
ステップ1:(S)−7−ブロモ−3−クロロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミン(2.356g、6.19mmol)、アジ化ナトリウム(1.207g、18.57mmol)、および1(+)−アスコルビン酸ナトリウム(0.123g、0.619mmol)をエタノール(8.5ml)および水(3.6ml)の溶液に添加した。その溶液に窒素ガスを通して10分間泡立てることによりその溶液を脱気した。次にtrans−n,n’−ジメチル−1,2−シクロヘキサンジアミン(0.293ml,1.857mmol)およびヨウ化銅(I)(0.236g、1.238mmol)を添加し、そして、反応物を撹拌し、そして、油浴中において85℃で3時間加熱した。RTまで冷却した後、反応物を9:1の塩化アンモニウム飽和水溶液/水酸化アンモニウム混液に注ぎ、そして、その混合物をEtOAcで抽出した。有機抽出物を混合し、9:1の塩化アンモニウム飽和水溶液/水酸化アンモニウム混液で洗浄し、塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、そして、硫酸ナトリウム上で乾燥した。その溶液を濾過し、そして、真空中で濃縮して粗製生成物が生じ、それをさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
ステップ2:水素化ホウ素ナトリウム(1.170g、30.9mmol)をTHF(40ml)およびMeOH(20ml)中の(S)−7−アジド−3−クロロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミン(2.12g、6.19mmol)の溶液に少しずつ添加し、反応フラスコを水浴中に設置した。30分後、さらなる量のテトラヒドロホウ酸ナトリウム(1.170g、30.9mmol)を少しずつ添加し、そして、反応物を30分間撹拌させた。反応物を氷浴中において冷却し、そして、塩化アンモニウム飽和水溶液を0℃で使用して注意深くクエンチした。発泡が静まった後に反応物を水およびEtOAcで希釈した。層の分離を行い、そして、水層をEtOAcで抽出した。混合した有機抽出物を塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、そして、硫酸ナトリウム上で乾燥した。その溶液を濾過し、そして、真空中で濃縮して粗製物質が生じ、それをさらに精製することなく使用した。
ステップ3:電子レンジ用反応容器にジオキサン(4ml)および水(2ml)中のリン酸カリウム(三塩基)(0.670g、3.16mmol)、(S)−3−クロロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’,7−ジアミン(0.2g、0.631mmol)、および2−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.398g、1.894mmol)を入れた。その容器の蓋を閉め、そして、その溶液に窒素を10分間充填した。次にビス[ジ−tert−ブチル(4ジメチルアミノフェニル)ホスフィン]ジクロロパラジウム(II)(0.022g、0.032mmol)を添加し、そして、その容器を密封した。反応混合物を撹拌し、そして、イニシエーター・マイクロウェーブ反応器(Personal Chemistry、Biotage AB,Inc.、スウェーデン、ウプサラ)内において120℃で35分間加熱した。反応物を水に注ぎ、そして、その混合物をEtOAcで抽出した。混合した有機抽出物を塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、そして、硫酸ナトリウム上で乾燥した。その溶液を濾過し、そして、真空中で濃縮して粗製物質が生じた。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィーにより、MeOH中のNH3の2M溶液に対してDCMの20:1の溶液を使用して溶出することにより精製して灰色がかった白色の固形物として(S)−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’,7−ジアミンが生じた(0.172g、0.472mmol、74.8%の収率)。
ステップ4:4−(4)ジメトキシ[1.3.5]トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウム・クロリド水和物(0.073g、0.248mmol)をRTでTHF(3mL)およびMeOH(1.5mL)中の(S)−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’,7−ジアミン(0.086g、0.236mmol)および5−クロロ−2−ピリジンカルボン酸(0.039g、0.248mmol)溶液へ一度に添加した。40分後、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を使用して反応を抑制し、そして、水およびDCMで希釈した。層の分離を行い、そして、水層をDCMで抽出した。混合した有機抽出物を塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、そして、硫酸ナトリウム上で乾燥した。その溶液を濾過し、そして、真空中で濃縮して粗製物質が生じた。粗製物質を、Phenomenex Geminiカラム、10ミクロン、C18、100Å、150×30mm、CH3CN/H2O中の0.1%TFA、15分にわたる5%〜100%の濃度勾配を用いる分取逆相HPLCにより精製してTFA塩として(S)−N−(2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロピコリンアミドが生じた。その精製された化合物をクロロホルムと10%炭酸ナトリウム水溶液の間で分配した。層の分離を行い、そして、水層をクロロホルムで抽出した。混合した有機抽出物を塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、そして、硫酸ナトリウム上で乾燥した。その溶液を濾過し、そして、真空中で濃縮して遊離塩基として(S)−N−(2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロピコリンアミドが生じた。MS m/z = 504.2 [M+H]+.
実施例60(方法OO)
Figure 2014526560
N−((4S)−2−アミノ−7’−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5’−フルオロ−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−チアジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミドの合成
ステップ1、2、および3は実施例16に記載されているステップに類似している(方法Pを参照のこと)。
ステップ4:5−メトキシピラジン−2−カルボン酸(0.438g、2.84mmol)をDMF(15.09ml)に溶解した。無水ピリジン(0.492ml、6.04mmol)を添加し、続いてHATU(1.492g、3.92mmol)を添加し、そして、その混合物を30分間撹拌し、次に0℃まで冷却し、そして、(S)−2,7’−ジアミノ−4’−フルオロ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9’−キサンテン]−2’−オール(1.0g、3.02mmol)を添加した。その溶液を0℃で45分間撹拌し、次にRTまで温め、そして、さらに2時間撹拌した。この時点でLCMS(117271−22−1)は、MS+=468(M+1)を有する所望の生成物への完全な変換を示した。ビス−アミドは検出されなかった。水を添加して反応を抑制した。その結果の懸濁液を25分間撹拌し、次に濾過した。フィルターケークを水で二、三回濯ぎ、次に風乾して赤色の固形物として(S)−N−(2−アミノ−4’−フルオロ−2’−ヒドロキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9’−キサンテン]−7’−イル)−5−メトキシピラジン−2−カルボキサミドが生じた(1.2g、2.57mmol、85%の収率)。MS m/z = 468.0 [M+H]. この中間体を精製することなく次に続けた。
ステップ5:DCM(100.0mL)中の(S)−N−(2−アミノ−4’−フルオロ−2’−ヒドロキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9’−キサンテン]−7’−イル)−5−メトキシピラジン−2−カルボキサミド(1.20g、2.054mmol)の溶液にTEA(0.857mL、6.16mmol)を添加し、続いて1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(1.100g、3.08mmol)を添加した。その混合物を外界温度で2.5時間撹拌した。LCMSは、MS+=600(M+1)を有する所望の生成物への完全な変換を示した。水を添加して反応を抑制した。その結果の溶液をDCM(2x)で抽出した。混合した有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、そして、濾過した。濾過物を濃縮し、そしてシリカゲルカラム(0〜70%のEtOAc/ヘキサン)により精製して褐色の固形物として(S)−2−アミノ−5’−フルオロ−2’−(5−メトキシピラジン−2−カルボキサミド)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9’−キサンテン]−7’−イルトリフルオロメタンスルホン酸(0.835g、1.393mmol、67.8%の収率)が生じた。MS m/z = 600.0 [M+H].
ステップ6:電子レンジ用バイアル瓶に(S)−2−アミノ−5’−フルオロ−2’−(5−メトキシピラジン−2−カルボキサミド)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9’−キサンテン]−7’−イルトリフルオロメタンスルホン酸(0.050g、0.083mmol)、2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.039g、0.183mmol)、およびPdCl2(dppf)2(10.22mg、0.013mmol)を入れた。N2を5分間充填した後、炭酸カリウム(水の中の1.5M)(0.167ml、0.250mmol)およびジオキサン(0.75ml)を添加した。反応混合物を電子レンジにかけて110℃で10分間加熱した。LCMSは所望の生成物への完全な変換を示した。反応混合物をEtOAcと水の間で分配した。有機層を濃縮し、次に島津のHPLCにより精製して灰色がかった白色の固形物(TFA塩)として50mgの(S)−N−(2−アミノ−2’−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4’−フルオロ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]チアジン−4,9’−キサンテン]−7’−イル)−5−メトキシピラジン−2−カルボキサミドが生じた。MS m/z = 534.2 [M+H].
実施例61(方法PP)
Figure 2014526560
(S)−N−(2−アミノ−4’−フルオロ−2’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−7’−イル)−5−メトキシピラジン−2−カルボキサミドの合成
ステップ1:再密封可能な容器にアルゴンを充填し、そして、ヨウ化銅(I)(0.138g、0.726mmol)、アジ化ナトリウム(0.708g、10.90mmol)、およびナトリウム(R)−2−((S)−1,2−ジヒドロxyエチル)−4−ヒドロキシ−5−オキソ−2,5−ジヒドロフラン−3−オラート(0.072g、0.363mmol)を負荷した。dmso(20mL)中の(S)−7’−ブロモ−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−2−アミン(1.428g、3.63mmol)の溶液を脱気し、そして、カニューレを介して再密封可能な容器に移動した。水(4mL)を添加した。その容器にアルゴンを充填し、そして、(1R,2R)−N1,N2−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.163mL、1.090mmol)を添加した。その容器を密封し、そして、90℃の油浴の中で加熱した。4時間後、反応混合物をEtOAc(600mL)に溶解し、そしsて、有機層を四分の一飽和塩水(2x70mL)、半飽和塩水(70mL)および飽和塩水(70mL)で抽出し、MgSO4上で乾燥し、そして、濃縮して粗製(S)−7’−アジド−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−2−アミンが生じ、それを精製することなく次のステップにおいて使用した。MS m/z = 356 [M+H]+.
ステップ2:粗製(S)−7’−アジド−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−2−アミン(1.29g、3.63mmol)をTHF(27mL)に溶解した。トリメチルホスフィン(3.63mL、3.63mmol)のTHF溶液を添加した。5時間後、その混合物を、35mLの1MのHCl水溶液を使用してクエンチし、そして、その混合物を一晩撹拌した。次に混合物を、NaHCO3飽和水溶液(70mL)を使用して中和し、そして、水層混合物をEtOAc(500mL)で抽出した。有機層を飽和塩水(35mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、そして、濃縮して粗製(S)−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−2,7’−ジアミンが生じ、それを精製することなく次のステップにおいて使用した。MS m/z = 330 [M+H]+.
ステップ3:粗製(S)−4’−フルオロ−2’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−2,7’−ジアミン(1.196g、3.63mmol)をdcm(100mL)に溶解し、そして、その溶液を0℃まで冷却した。三臭化ホウ素のDCM溶液(14.53mL、14.53mmol)を添加し、そして、反応物をRTまで温めた.1.5時間後、120mLのNH4Cl飽和水溶液と市販のNH4OHの10:1混液を使用して反応を抑制した。その混合物を5%MeOH−DCM(3x250mL)で抽出した。有機層を混合し、希釈塩水(50mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、そして、濃縮して0.97gの粗製(S)−2,7’−ジアミノ−4’−フルオロ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−2’−オールが生じ、それを精製することなく次のステップにおいて使用した。MS m/z = 316 [M+H]+.
ステップ4:その(S)−2,7’−ジアミノ−4’−フルオロ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−2’−オール(0.97g、3.08mmol)をDCM(30mL)に懸濁した。トリエチルアミン(0.533mL、3.85mmol)を添加し、そして、結果生じた溶液を0℃まで冷却し、そして、N−(5−クロロピリジン−2−イル)−1,1,1−トリフルオロ−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(1.208g、3.08mmol)を添加した。1時間後、100mLのNaHCO3四分の一飽和水溶液を使用して反応を抑制した。その混合物を5%MeOH−DCM(3x150mL)で抽出した。有機層を混合し、希釈塩水(35mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、そして、濃縮してN−(5−クロロピリジン−2−イル)−1,1,1−トリフルオロメタンスルホンアミド(0.80g)が混入した粗製(S)−2,2’−ジアミノ−5’−フルオロ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−7’−イルトリフルオロメタンスルホン酸(1.37g)が生じた。MS m/z = 448 [M+H]+.混合物を精製することなく次のステップにおいて使用した。
ステップ5:電子レンジ用容器内に2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.107g、0.509mmol)およびPd(PPh3)4(0.053g、0.046mmol)を負荷した。dmf(3.7mL)中の(S)−2,2’−ジアミノ−5’−フルオロ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−7’−イルトリフルオロメタンスルホン酸(0.207g、0.463mmol)の溶液を、カニューレを介して添加した。1.5Mの炭酸ナトリウム水溶液(0.925mL、1.388mmol)を添加した。アルゴンをその容器に注入し、その容器を密封し、そして、85℃の油浴の中において加熱した。4時間後、反応物を濃縮した。残留物をEtOAc(100mL)に溶解し、そして、有機層を四分の一飽和塩水(2x8mL)、半飽和塩水(8mL)および飽和塩水(8mL)で抽出し、MgSO4上で乾燥し、そして、濃縮した。その物質を、Et3N(3.5mL)を使用して非活性化したシリカゲル(35mL)に通し、0.5%体積/体積のEt3Nを含むdcm中の3%〜6%のMeOHの濃度勾配を用いて精製して(S)−2’−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4’−フルオロ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−2,7’−ジアミンが生じた(48mg、0.126mmol)。MS m/z = 382 [M+H]+.
ステップ6:その(S)−2’−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4’−フルオロ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−2,7’−ジアミン(0.231g、0.606mmol)をEtOH(2mL)に溶解した。パラジウム炭素(10%)(0.090g、0.084mmol)を添加した。水素で満たされた1Lのバルーンに針を介して通気孔を作ってフラスコへ水素を移してそのバルーンを空にした。その通気孔を取り除き、別の1Lのバルーンを取り付けた。反応物をRTで一晩撹拌した。反応物をセライトに通して濾過し、10%MeOH−DCM(60mL)で濯いだ。濾過物を濃縮した。残留物を、Et3N(3.5mL)を使用して非活性化したシリカゲル(35mL)に通し、1%体積/体積のEt3Nを含むDCM中の4%〜8%のMeOHを用いて溶出して精製して(S)−4’−フルオロ−2’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−2,7’−ジアミンが生じた(48mg、0.123mmol)。MS m/z = 384 [M+H]+.
ステップ7:その(S)−2’−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4’−フルオロ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−2,7’−ジアミン(0.048g、0.126mmol)をMeOH(2.5mL)に懸濁した。5−メトキシピラジン−2−カルボン酸(0.019g、0.126mmol)を添加し、続いて4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリン−4−イウム・クロリド(0.035g、0.126mmol)を添加した。30分後、もう1mgのその酸(0.05等量)と1.75mgのそのカップリング剤(0.05等量)を添加した。2時間後、15mLのNaHCO3半飽和水溶液を使用して反応を抑制した。その物質を5%MeOH−dcm(3x25mL)で抽出した。有機層を混合し、希釈塩水(8mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、そして、濃縮した。その物質をシリカゲル(35mL)に通し、2:1のヘキサン−EtOAc中の10%〜20%のEtOHを用いて精製して(S)−N−(2−アミノ−2’−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4’−フルオロ−5,6−ジヒドロスピロ[[1,3]オキサジン−4,9’−キサンテン]−7’−イル)−5−メトキシピラジン−2−カルボキサミドが生じた(35mg、0.067mmol)。MS m/z = 518 [M+H]+. 1H NMR CDCl3中δ: 9.52 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.76 (dd, 1H, J = 8.7, 2.4), 7.66 (d, 1H, J = 2.5), 7.01 (s, 1H), 6.96 (dd, 1H, J = 11.3, 1.8), 4.20-4.40 (m, 6H), 4.07 (s, 3H), 3.53 (m, 2H), 2.80 (m, 1H), 1.75-1.90 (m, 4H).
実施例62(方法QQ)
Figure 2014526560
(S)−N−(2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−メトキシ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロピコリンアミドの合成
ステップ1:THF(10mL)中の(S,Z)−N−(7−ブロモ−3−クロロ−1−フルオロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジナン]−2’−イリジン)ベンズアミド(5.0g、9.95mmol)の溶液にメタノール中のアンモニアの2.0M溶液(74.6ml、149mmol)を添加し、そして、結果生じた混合物を密封したチューブ内において50℃で17時間加熱した。その混合物を濃縮し、そして、0〜40%のEtOAc/ヘキサンを使用するシリカゲルに対するクロマトグラフィーにかけて白色の固形物である(S)−7−ブロモ−3−クロロ−1−メトキシ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5’,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミンが生じた。
ステップ2:(S)−7−ブロモ−3−クロロ−1−メトキシ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5’,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミン,1(+)−アスコルビン酸ナトリウム(0.10等量)、アジ化ナトリウム(3.0等量)およびヨウ化銅(i)(0.20等量)の混合物にN2を充填し、続いてtrans−n,n’−ジメチル−1,2−シクロヘキサンジアミン(0.30等量)およびEtOH(20mL)および水(8mL)を添加した。その結果生じた混合物を85℃で1.5時間加熱した。その混合物を水に注ぎ、そして、EtOAcで抽出した。混合した有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮し、そして、0〜50%のMeOH/DCMを使用するシリカゲルに対するクロマトグラフィーにかけて薄い黄色の固形物である(S)−7−アジド−3−クロロ−1−メトキシ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5’,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミンが生じた。
ステップ3:水浴内のMeOH(15mL)中の(S)−7−アジド−3−クロロ−1−メトキシ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5’,4’−[1,3]オキサジン]−2’−アミンの溶液に水素化ホウ素ナトリウム(5等量)を一度に添加した。その結果生じた混合物を水浴中に保持し、そして、10分間撹拌した。反応を完了させ、水を使用して注意深くクエンチし、DCMで希釈し、そして、9:1のNH4OH/NH4Cl飽和水溶液(10mL)で洗浄した。混合した有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮し、そして、0〜4%のMeOH/DCMを使用するシリカゲルに対するクロマトグラフィーにかけて白色の固形物である(S)−3−クロロ−1−メトキシ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5’,4’−[1,3]オキサジン]−2’,7−ジアミンが生じた。
ステップ4:ジオキサン/水(2/1mL)中の(S)−3−クロロ−1−メトキシ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’,7−ジアミン(0.183g、0.528mmol)、2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.222g、1.055mmol)、1,1−ビス[(ジ−t−ブチル−p−メチルアミノフェニル]パラジウム(ii)クロリド(0.019g、0.026mmol)およびリン酸3カリウム(0.336g、1.583mmol)の混合物を電子レンジ内において130℃で40分間加熱した。その混合物を水に注ぎ、そして、EtOAcで抽出した。混合した有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮し、そして、MeOH/DCM中の0〜5%の2MのNH3を使用するシリカゲルに対するクロマトグラフィーにかけて黄色の固形物である(S)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−メトキシ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’,7−ジアミンが生じた(0.166g、0.421mmol、80%の収率)。
ステップ5:THF/MeOH(2/0.3mL)中の(S)−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−メトキシ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−2’,7−ジアミン(0.080g、0.203mmol)の溶液に5−クロロ−2−ピリジンカルボン酸(0.035g、0.223mmol)および4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホルニウム・クロリド(0.066g、0.223mmol)を添加した。その結果生じた反応混合物をRTで2時間撹拌した。その混合物を、NaHCO3飽和水溶液を使用してクエンチし、そして、DCMで抽出した。混合した有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮し、0〜5%のMeOH/DCMを使用するシリカゲルに対するクロマトグラフィーにかけ、そして、HPLCにより再精製して白色の固形物である(S)−N−(2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−メトキシ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロピコリンアミドが生じた(0.0401g、0.075mmol、37.0%の収率)。
Figure 2014526560
Figure 2014526560
Figure 2014526560
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Figure 2014526560
Figure 2014526560
Figure 2014526560
本発明は式I〜IV、およびそれらの下位の式の化合物を作製するための方法も提供する。例えば、および、本明細書に記載される方法に加えて、本発明の化合物は下で引用する参照文献に記載される方法と類似の方法により作製され得る。
Figure 2014526560
本発明の1つの実施形態では、一般式A
Figure 2014526560
を有する化合物の作製方法であって、化合物20
Figure 2014526560
であって、式中、その式のA1、A2、A3、A4、A5、A6、R2、X、YおよびZが式I、IIまたはIIIについて本明細書において定義されている通りである化合物を、R7が本明細書において定義されている通りである構造R7−COOHを有する化合物と反応させて式Aの化合物を作製するステップを含む方法が提供される。
本発明の別の実施形態では、式I−Aの化合物の作製方法であって、化合物20
Figure 2014526560
であって、式中、式I−AのA1、A3、A4、R7、X、YおよびZが本明細書において定義されている通りであり、そして、LGがBr、Clまたは−O−保護基である化合物を、R2が本明細書において定義されている通りである構造R2−COOHを有する化合物と反応させて式I−Aの化合物を作製するステップを含む方法が提供される。
本発明の別の実施形態では、式III−A−1の化合物の作製方法であって、化合物20
Figure 2014526560
であって、式中、式III−A−1のR1、R2、R4、R5、R8およびXが本明細書において定義されている通りである化合物を、R2が本明細書において定義されている通りである構造R2−COOHを有する化合物と反応させて式III−A−1の化合物を作製するステップを含む方法が提供される。
本発明の別の実施形態では、式IIの化合物の作製方法であって、化合物20
Figure 2014526560
であって、式中、式IIのA1、A2、A3、A4、A5、A6、R2、XおよびYが本明細書において定義されている通りである化合物を、R7が本明細書において定義されている通りであるR7−NH2の構造を有する化合物と反応させて式IIの化合物を作製するステップを含む方法が提供される。
本発明の1つの実施形態では、一般式III−A−a
Figure 2014526560
を有する化合物の作製方法であって、化合物21
Figure 2014526560
であって、式中、化合物21のA1、A3、A4、R1、R2、R5、R8およびXが式III−Aの実施形態に関して本明細書において定義されている通りである化合物を、式III−Aの実施形態に関してR7が本明細書において定義されている通りである構造R7−COOHを有する化合物と反応させて式III−Aの化合物を作製するステップを含む方法が提供される。
当業者が理解できるように、上の合成スキームおよび代表例は、本願において記載および請求される化合物を合成することができる全ての方法の総合的なリストを含むとされていない。さらなる方法が当業者にとって明らかである。さらに、上に記載された様々な合成ステップを別の順序または順番で実施して所望の化合物が生じ得る。
例えば、これらの方法では、ステップが、必要に応じてさらなる保護/脱保護ステップの前、または後に来ることがあり得る。特に、本発明の化合物の調製において、1つ以上の官能基が特定の反応または化学転換に加わらないとされているので、それら、例えばカルボキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基またはメルカプト基が保護されている、または保護される必要がある場合、様々な公知の従来の保護基を使用することができる。例えば、複数の反応中心、不斉中心、ならびに反応試薬および/または反応条件の影響を受ける可能性がある他の部位を有する、ペプチド、核酸、それらの誘導体および糖を含む、天然化合物および合成化合物の合成に通常利用される保護基を使用することができる。
本明細書に記載される阻害剤化合物の合成に有用な合成化学変換および保護基方法(保護および脱保護)は当技術分野において公知であり、そして、例えば、R. Larock, Comprehensive Organic Transformations, VCH Publishers (1989); T.W. Greene and P.G.M. Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, 第3版, John Wiley and Sons (1999)、L. Fieser and M. Fieser, Fieser and Fieser's Reagents for Organic Synthesis, John Wiley and Sons (1994)、A. Katritzky and A. Pozharski, Handbook of Heterocyclic Chemistry, 第2版 (2001)、M. Bodanszky, A. Bodanszky, The Practice of Peptide Synthesis, Springer-Verlag, Berlin Heidelberg (1984)、J. Seyden-Penne, Reductions by the Alumino- and Borohydrides in Organic Synthesis, 第2版, Wiley-VCH, (1997)、および L. Paquette編, Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis, John Wiley and Sons (1995)に記載されるものを包含する。
塩形成基を有する、薬学的に許容可能な塩を含む、本発明の化合物の塩は従来法または当業者に知られている方法で調製され得る。例えば、本発明の化合物の酸付加塩を、酸または適切な陰イオン交換試薬を用いる処理により得ることができる。2個の酸分子を有する塩(例えば、ジハロゲン化物)を化合物当たり1個の酸分子を有する塩(例えば、モノハロゲン化物)に変換することもでき、これは加熱融解、すなわち、例えば、高真空下で固形物を高熱、例えば、50℃から170℃までの温度で加熱することにより実施することができ、その化合物の1分子当たり1個のその酸の分子が追い出される。
酸性塩は通常遊離塩基化合物に変換され得、例えば、その塩を適切な塩基性薬剤で、例えば、炭酸アルカリ金属、炭酸水素アルカリ金属、または水酸化アルカリ金属、通常炭酸カリウムまたは水酸化ナトリウムで処理することにより変換され得る。例となり、そして、適切な塩、およびそれらの調製は、本明細書において、本願の定義の節に記載される。
本明細書に記載される全ての合成方法は、(通常)溶媒または希釈剤が存在しないか、または存在する状態で公知の反応条件下で、有利なことには本明細書に記載される反応条件下で実施され得る。当業者が理解するように、溶媒は、使用される出発物質および他の試薬に対して不活性であるべきであり、そして、それらを溶解することが可能であるべきである。溶媒は、触媒、縮合剤または中和剤、例えばイオン交換体、典型的には、例えばH+型の陽イオン交換体が有っても無くても反応物質を部分的または全体的に可溶化することが可能であるべきである。反応を可能にする、および/または反応の進行もしくは反応の速度に影響を与える溶媒の能力は一般にその溶媒の種類および特性、温度、圧力、アルゴンまたは窒素下の不活性雰囲気中などの雰囲気条件、および濃度を含む反応条件、および反応物質そのものの種類および特性に左右される。
本発明の化合物を合成するための反応の実施に適切な溶媒には水;低級アルキル−低級アルカノエート、例えば、EtOAcを含むエステル;脂肪族エーテル、例えば、Et2Oおよびエチレングリコールジメチルエーテル、または環状エーテル、例えば、THFを含むエーテル;ベンゼン、トルエンおよびキシレンを含む液体芳香族炭化水素;MeOH、EtOH、1−プロパノール、IPOH、n−ブタノールおよびt−ブタノールを含むアルコール;CH3CNを含むニトリル;CH2Cl2、CHCl3およびCCl4を含むハロゲン化炭化水素;DMFを含む酸アミド;DMSOを含むスルフオキシド;複素環窒素塩基、例えば、ピリジンを含む塩基;低級アルカンカルボン酸、例えば、AcOHを含むカルボン酸;HCl、HBr、HF、H2SO4などを含む無機酸;低級アルカン酸無水物、例えば、無水酢酸を含むカルボン酸無水物;シクロヘキサン、ヘキサン、ペンタン、イソペンタンなどを含む環状、直鎖型または分岐型炭化水素、およびこれらの溶媒の混合物、例えば、純粋に有機溶媒の混合液、または水含有溶媒の混合液、例えば、水溶液が挙げられるが、これらに限定されない。これらの溶媒および溶媒混合物は反応の「後処理」ならびに反応物の処理、および/または反応生成物の単離、例えばクロマトグラフィーにおいても使用され得る。
精製方法は当技術分野において公知であり、そして、例えば、結晶化、クロマトグラフィー(液体相およびガス相など)、抽出、蒸留、研和、逆相HPLCなどを包含する。温度、実施時間、圧力、および雰囲気(不活性ガス、外界雰囲気)などの反応条件は当技術分野において公知であり、そして、反応にとって適切であるように調節され得る。
本発明は、単離されるにしても、その場で(in-situ)生成され、そして、単離されないにしても、最終的な所望の化合物を得る前に、記載される合成方法により作製される構造体を含む、「中間体」化合物をさらに包含する。一時的な出発物質からステップの実施により生じる構造体、どの段階でも記載の方法から逸脱した結果生じる構造体、およびそれらの反応条件下で出発物質を形成する構造体は全て本発明に含まれる「中間体」である。さらに、反応性誘導体または塩の形状の出発物質を使用することにより作製される構造体、または本発明に従う処理方法により得ることができる化合物により作製される構造体、および本発明の化合物の処理によりその場で(in situ)生じる構造体も本発明の範囲内にある。
本発明は新規の出発物質および/または中間体、ならびにそれらの調製方法も提供する。選択的な実施形態においてそのような出発物質が使用され、そして、所望の化合物を獲得するように反応条件が選択される。本発明の出発物質は、公知で市販のものであるか、または当技術分野において公知である方法との類似性で、またはそれらの方法に従って合成され得る。多くの出発物質を公知の製造法に従って調製することができ、そして、特に、実施例に記載された製造法を用いて調製することができる。出発物質の合成において、必要である場合、官能基を適切な保護基で保護することができる。保護基、それらの導入および除去は上に記載されている。
本発明の化合物は概して1つ以上の不斉炭素原子を有することができ、そして、そのため、光学異性体の形態ならびにそれらのラセミ性混合物または非ラセミ性混合物の形態で存在することができる。式I〜IVにおける立体化学に関わりなく示されているが、本発明は、そのような光学異性体およびジアステレオマー、ならびにラセミ性で分離した、鏡像異性体として純粋なR立体異性体およびS立体異性体、ならびにR立体異性体およびS立体異性体の他の混合物およびそれらの薬学的に許容可能な塩を包含する。
それらの光学異性体は、従来の処理法に従うラセミ性混合物の分離により、光学的に活性が有る酸または塩基との処理によるジアステレオ異性体の塩の形成によって獲得され得る。適切な酸の例は酒石酸、ジアセチル酒石酸、ジベンゾイルエステル酒石酸、ジトルオイル酒石酸、およびカンファースルホン酸であり、次に結晶化によるジアステレオ異性体の混合物の分離にこれらの塩からの光学的に活性が有る塩基の解放が続く。光学異性体の分離の異なる処理法にはそれらの鏡像異性体の分離を最大にするように最適に選択されたキラルクロマトグラフィーカラムの使用が含まれる。さらに別の利用可能な方法には、本発明の化合物を活性型の光学的に純粋な酸または光学的に純粋なイソシアナートと反応させることによる共有結合性ジアステレオ異性体分子の合成が含まれる。その合成されたジアステレオ異性体は、クロマトグラフィー、蒸留、結晶化または昇華などの従来の方法により分離され得、次に水和されて鏡像異性体として純粋な化合物をもたらす。本発明の光学的に活性が有る化合物は光学的に活性が有る出発物質を使用することにより同様に獲得され得る。これらの異性体は遊離酸、遊離塩基、エステル、または塩の形態であり得る。そのような化合物の全てのそのような異性体は明確に本発明に包含される。
本発明の化合物は複数の互変異性体の状態で表されることもあり得る。互変異性体は、多くの場合、互いに平衡状態で存在し、そして、環境条件および生理的条件下で相互変換する。本発明の化合物はcis−二重結合異性体またはtrans−二重結合異性体またはE−二重結合異性体またはZ−二重結合異性体の状態で生じることもあり得る。本発明は、本明細書に記載される化合物の全ての互変異性体を明確に包含する。
本明細書に記載される化合物の全ての結晶体は明確に本発明に包含される。
本発明は同位体で標識された化合物も包含し、それらの化合物は本明細書において列挙された化合物と同一であるが、しかし実際には1つ以上の原子が、自然状態で通常見つかる原子の質量または質量数と異なる原子の質量または質量数を有する原子によって置き換えられている。本発明の化合物に組み込むことができる同位体の例には水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素および塩素の同位体、例えば、2H(重水素)、3H(三重水素)、13C、14C、15N、16O、17O、31P、32P、35S、18F、および36Clが含まれる。
前述の同位体および/または他の原子の他の同位体を含有する本発明の化合物は本発明の範囲内にある。ある特定の同位体で標識された本発明の化合物、例えば、3Hおよび14Cなどの放射性同位体が組み込まれている本発明の化合物は薬物組織分布アッセイおよび/または基質組織分布アッセイにおいて有用である。重水素(2H)、三重水素(3H)および炭素−14、すなわち、14C、同位体は調製および検出が間断であるので特に好ましい。さらに、重水素、すなわち、2Hなどのより重い同位体を使用する置換によって、より高い代謝上の安定性、例えば、インビボ半減期の増加、または必要用量の減少によりもたらされるある特定の治療上の利点が与えられることがあり得、それにより、ある状況では好ましくあり得る。同位体で標識された本発明の化合物は、概して、同位体で標識されていない試薬を容易に入手可能な同位体で標識された試薬で置き換えることで調製され得る。
生物学的評価
適切な官能性を付加することによって本発明の化合物を修飾して選択的な生物学的特性を強化することができる。化合物の薬物動態学的特性および薬力学的特性は、直接的および間接的に、その化合物の使用目的にとって有効であるその化合物の能力に関する。
本発明の化合物(式I〜IVおよびそれらの下位の式)の薬理学的特性は構造変化によって変化するが、一般に、式I〜IVの化合物が有する活性はインビトロならびにインビボの両方で実証され得る。次の例となる薬理学的アッセイは、化合物がBACE活性を調節し、アミロイドβ前駆タンパク質の切断を制御し、それによりアミロイドβの生産を低下させる、または阻害する能力を評価および特徴解析するために本発明による化合物を使用して実施された。
インビトロ酵素的BACE FRET(蛍光共鳴エネルギー転移)アッセイ
この評価に使用されるアッセイ用緩衝液はpH4.2で0.05Mの酢酸、終濃度10%のDMSO、100μMのゲナポール(非イオン性界面活性剤、その臨界ミセル濃度未満)である。β‐セクレターゼ酵素(0.2nM)を阻害剤と共に、典型的には約1uLのDMSO中の段階希釈された阻害剤をそれに添加して1時間前保温する。このアッセイは、FRET基質(50nM)を添加することにより効果的に開始され、そして、その混合物を1時間保温する。そのFRETアッセイは、トリス緩衝液を添加し、その緩衝液がpHを中性に上昇させることにより停止され、そして、蛍光が測定される。そのFRET基質は、BACE切断部位の両側に市販のフルオロフォアと消光剤を有するペプチドである。そのFRET基質のタンパク質分解による切断によって蛍光の消光が解除される(励起488nmおよび発光425nm)。
入手できた場合、実施例のそれぞれについてのインビトロBACE FRET酵素データが表IおよびIIにおいて提供される。
インビトロBACE細胞ベースアッセイ
その細胞ベースアッセイは、アミロイド前駆タンパク質を発現する、試験化合物で処理された細胞の条件培地におけるAβ40の阻害または減少を測定する。
アミロイド前駆体タンパク質(APP)を安定的に発現する細胞を96ウェルプレート(Costar)中に40K細胞/ウェルの密度で蒔いた。細胞を、10%のFBSを添加したDMEM中で37℃および5%CO2において24時間培養した。次に、100μMまたは10μMのどちらかの開始濃度を有する10点の用量反応濃度の試験化合物を細胞に添加した。それらの化合物はDMSO中のストック溶液から希釈され、そして、細胞に対する試験化合物の最終DMSO濃度は0.1%であった。試験化合物との保温から24時間後に上澄みの条件培地を回収し、そして、サンドイッチELISAを用いてAβ40レベルを決定した。化合物のIC50は試験化合物の濃度の関数として、対照のパーセントまたはAβ40の阻害パーセントから算出された。
Aβ40を検出するためのサンドイッチELISAは96ウェルマイクロタイタープレート内で実施され、それらのプレートをヤギ抗ウサギIgG(Pierce)で前処理した。細胞上清からAβ40を検出するために使用された捕捉抗体と検出抗体の対は、それぞれ、親和性精製済みpAb40(Biosource)およびビオチン化6E10(Signet Labs Inc.)であった。pAb40抗体の最適濃度は、0.05%ツイーン20(Sigma)を添加したSuperblock/TBS(Pierce)中に3μg/mlであった。検出抗体6E10−ビオチン化の最適濃度は、2%の通常ヤギ血清と2%の通常マウス血清を添加したSuperblock/TBS(Pierce)中に0.5μg/mlであった。
細胞上清を捕捉抗体と4℃で3時間保温し、TBS−ツイーン(0.05%)中での3回の洗浄ステップが続いた。検出抗体を4℃で2時間保温し、以前に記述した通りの洗浄ステップが再度続いた。ELISAの最終的な読み出しは、Delfiaストレプトアビジン−ユウロピウム試薬および増強溶液(Perkin Elmer)およびVictor2多重標識計測器(Perkin Elmer)を使用する時間分解蛍光(一分当たりのカウント)である。
入手できた場合、実施例のそれぞれについてのインビトロBACE細胞ベースデータが表IおよびIIにおいて提供される。
インビトロ酵素的CatD(カテプシンD)FRET(蛍光共鳴エネルギー転移)アッセイ
組換えカテプシンDをCHO細胞内で発現した。カテプシンDのアッセイ用緩衝液は、pH3.5の0.05Mのクエン酸、終濃度10%のDMSO、5mMのCHAPSである。カテプシンD酵素(9nM)を阻害剤と共に、典型的には約1uLのDMSO中の段階希釈された阻害剤をそれに添加して1時間前保温する。そのアッセイは、様々なFRET基質(カテプシンDについて20nM)を添加することにより効果的に開始され、そして、その混合物を1時間保温する。そのFRETアッセイは、トリス緩衝液を添加し、その緩衝液がpHを中性に上昇させることにより停止され、そして、蛍光が測定される。そのFRET基質は、BACE切断部位の両側に市販のフルオロフォアと消光剤を有するペプチドである。カテプシンD基質ペプチドの配列はGulnik et al. FEBS Letters v413 p379-384 1997の表1の配列番号1に基づく。そのFRET基質のタンパク質分解による切断によって蛍光の消光が解除される(カテプシンDの励起500nmおよび発光580nm)。
あるいは、CatDアッセイを、Characterization of new fluorgenic substrates for the rapid and sensitive assay of cathepsin E and cathepsin D, J. Biochem., 125:1137, 1999という論文に記載されている方法に従って行うこともできる。
入手できた場合、実施例のそれぞれについての第1の方法によって実施されたインビトロCatD FRETアッセイのデータが表IおよびIIにおいて提供される。高マイクロモル濃度のCatDのデータ(catDに対して非常に低活性または不活性)によって示されるように、本発明の化合物は、CatDの活性を阻害する能力がほとんど〜全く無いという予期せぬ特性を有する。驚くことに、それらの化合物のコアとR7基の間にリンカー「L」を組み込むことによりタンパク質CatDに対して効力が著しく低下する、ほとんど無くなる、または全く無くなることが分かった。したがって、この驚くべき選択性プロファイルにより、本発明の化合物は網膜萎縮ならびに眼および網膜色素上皮の異常発生のどのようなリスクも、それがCatDの通常の機能および活性に関連するので、最小化、低減化または完全に排除すると考えられる。
β‐セクレターゼのインビボ阻害
マウス、ラット、イヌ、およびサルを含むいくつかの動物モデルを使用して、試験化合物試料の投与後のβ‐セクレターゼ活性のインビボでの阻害を評価することができる。本発明において使用される動物は野生型動物、遺伝子導入動物、または遺伝子ノックアウト動物であり得る。例えば、Hsiao et al., 1996, Science 274, 99-102において記載されるように調製および実施されたTg2576マウスモデル、および他の非遺伝子導入動物または遺伝子ノックアウト動物は、阻害性試験化合物が存在する中でのアミロイドβペプチド(Aβ)産生のインビボ阻害の解析に有用である。一般に、2か月齢から18か月齢のTg2576マウス、遺伝子ノックアウトマウスまたは非遺伝子導入動物にベヒクル、例えばシクロデキストラン、リン酸緩衝液、ヒドロキシプロピルメチルセルロースまたは他の適切なベヒクル中に製剤された試験化合物を投与する。化合物の投与より1時間から24時間後に動物を殺処理し、そして、脳ならびに脳脊髄液(CSF)および血漿をA‐βレベルと薬物または試験化合物の濃度の分析のために取り出す(Dovey et al., 2001, Journal of Neurochemistry, 76,173-181)。0時点より動物に標準的な従来の製剤、例えば、2%ヒドロキシプロピルメチルセルロース、1%ツイーン80中に最大で100mg/kgの阻害性試験化合物を経口強制投与または静脈内注射などの他の送達手段により投与する。別の群の動物は、試験化合物を含まない2%ヒドロキシプロピルメチルセルロース、1%ツイーン80のみを受容し、ベヒクル対照群の役を果たす。試験期間の最後に動物を殺処理し、そして、脳組織、血漿または脳脊髄液を回収する。脳を10倍体積の50mMのNaCl中に0.2%(重量/体積)のジエチルアミン(DEA)(Best et al., 2005, Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics, 313, 902-908)の中、または10倍体積のトリス−緩衝生理食塩水(約7.6のpH)中に0.5%のトリトンX−100の中にホモジナイズする。ホモジネートを355,000g、4℃で30分間遠心分離する。次にCSFまたは脳上清をECL(電気化学発光)技術に基づく特異的サンドイッチELISAアッセイによりA‐βペプチドの存在について分析する。例えば、ラットAβ40は、捕捉抗体としてのビオチン化−4G8(Signet)および検出抗体としてのFab40(Aβ40のC末端に特異的な自作の抗体)を使用して測定される。例えば、200gの雄Sprague Dawleyラットへの2%ヒドロキシプロピルメチルセルロース、1%ツイーン80(pH2.2)中の30mg/kgの経口用量の試験化合物の投与から4時間後にアミロイドβペプチドレベルは、ベヒクル処理ラットで測定されたレベルと比較して、脳脊髄液と脳において、それぞれ、X%とY%の減少と測定される。
使用される実際のベヒクル:経口用:2%HPMC、1%ツイーン80、pH2.2
静脈内注射(IV)用:5%ブドウ糖溶液中に5%EtOH、45%プロピレングリコール
本発明の化合物は、4時間後に3mpk、10mpkまたは30mpk(mpk=動物のkg体重当たりのmg化合物)の投与濃度のいずれかでのマウスまたはラットの脳脊髄液(CSF)ならびに脳におけるアミロイドβペプチドの形成および/または沈着を低下させることを示し得る。次の例は、それぞれ、ラットのCSFおよび脳における(別途特筆されない限り)10mpkでの次のAβ40の低下のパーセントを示した。
Figure 2014526560
Figure 2014526560
適応症
本発明の化合物は、β‐セクレターゼ(メマプシン2)酵素の活性を調節および特異的に阻害し、それによりアルツハイマー病(AD)の原因であると考えられているA‐βペプチド断片を減少させることが示されている。モノクローナルアミノ末端特異的抗アミロイド抗体であるバピネオズマブ(bapineuzamab)は現在のところADの治療のための第III相臨床試験の段階にある。Alzheimer’s Research & Therapy, 1:2, 2009. バピネオズマブ(bapineuzumab)はADに関わるβ‐アミロイドタンパク質を標的とする。それはその疾患の進行と認知機能の低下を停止させるための臨床開発段階で最も先進的なモノクローナル抗体である。その薬品は米国食品医薬品局(USFDA)に対してファスト・トラック規制状況を有する(Medpedia, 2011)。したがって、その薬品は、根底にあるADの疾患機構の検証済みのバイオマーカーを介して有益で長期にわたる効果を明確に示すにちがいない。ADにおける臨床試験は現在ではCSFのAβレベル、脳アミロイド負荷、CSFタウを測定し、MRIおよびFDG PETスキャンにより脳体積を測定する。ADの遺伝的原因のそれぞれがA‐βに関連する。
認知症、ダウン症候群からAPPの過剰産生を含む他の健康状態は全て脳でのA‐βの沈着と関連があると考えられている。脳アミロイド沈着を特定するための方法である陽電子放射スキャニング(PET)およびAb42のCSF測定によって、治療を必要とするADを患う個体の特定がより簡単になりつつある。A‐βの形成を減少させることによってADの前処置を開始することができると固く信じられている。Vassar et al, Journal of Neuroscience, 29 (41):12787 - 12794, 2009. ADの治療に関する一つの公開された経路はβ‐セクレターゼの阻害である。Tirrell, Bloomberg News, The Boston Globe, 1-7-2010; Curr. Alzheimer’s Res. 2008年, 4月 5 (2):121-131、Expert Opin. Drug Discov. (200() 4(4):319-416.
したがって、本発明の化合物および前記化合物を含む医薬組成物は、限定されないが、認知症の主因であるアルツハイマー病を含むβ‐セクレターゼ関連疾患の予防または治療に有用である。特に、本発明の化合物は、限定されないが、軽度から中程度のADを含む様々な段階のADおよびADを発症しやすい前駆患者の治療に有用である。本発明の化合物はβ‐セクレターゼ酵素の活性を調節する能力を有し、それによりアミロイドβ(Aβペプチド)の産生を制御し、そして、脳脊髄液ならびに脳の両方におけるAβペプチドの形成と沈着を遅延化または減少化し、脳でアミロイドプラークが減少する。本発明の1つの実施形態では、対象におけるβ‐セクレターゼ酵素に関連する障害を治療する方法であって、式I、II、III、IV、およびそれらの下位の式、例えば式II−AおよびII−Bの化合物の有効投与量をその対象に投与することを含む方法が提供される。別の実施形態では、アミロイドβの産生を減少させ、そして、脳でのプラーク形成を遅延化する方法が提供される。別の実施形態では、対象におけるβ‐アミロイド沈着物の増加またはβ‐アミロイドレベルの上昇を特徴とする疾患または障害の治療、予防または改善のための方法であって、式I〜IV、およびそれらの下位の式のうちのいずれかによる化合物の治療上有効量をその対象に投与することを含む方法が提供される。さらに別の実施形態では、本発明は、アルツハイマー病、軽度、中程度および/または重度を含む認知障害、ダウン症候群、認知低下、老年性認知症、脳アミロイド血管症または神経変性障害を治療する方法を提供する。
したがって、本発明の化合物は神経障害および関連疾患の治療におけるCNS薬剤として治療に有用であろう。
1つの実施形態では、本発明の化合物は、β−アミロイドおよび/またはβ−アミロイドオリゴマーおよび/またはb−アミロイドプラークおよびさらなる沈着物のレベルの上昇を特徴とする、アルツハイマー病を含む疾患および障害の治療的処置および/または予防的処置のための医薬品または医薬組成物の製造のために提供される。別の実施形態では、本発明は、ADの治療的処置および/または予防的処置のための化合物を有効投与量で提供する。したがって、本発明の化合物は、前駆患者、すなわち、ADの発症のバイオマーカーおよび/またはホールマークを示す対象を治療するために使用され得る。
ヒトの治療に有用であること以外に、これらの化合物は、哺乳類、げっ歯類などを含む愛玩動物、異国情緒が有る動物および家畜動物の獣医学的治療に有用である。例えば、ウマ、イヌおよびネコを含む動物が、本発明が提供する化合物で治療され得る。
製剤および使用方法
本明細書における疾患および障害の治療は、例えば、疼痛、炎症などのためのような予防的治療を必要とすることがあり得る対象(すなわち、動物、好ましくは哺乳類、最も好ましくはヒト)に本発明の化合物、またはその薬学的塩、またはどちらかの医薬組成物の治療的投与も含むものとする。治療は本発明の化合物、またはその薬学的塩、またはどちらかの医薬組成物の対象(すなわち、動物、好ましくは哺乳類、最も好ましくはヒト)への予防的投与も包含する。一般に、その対象は最初に免許を受けた医師および/または認定された医療従事者によって診断され、そして、本発明の化合物または組成物の投与による予防的処置および/または治療的処置の実施計画が示唆、推奨、または処方される。
投与される化合物の量、ならびに本発明の化合物および/または組成物を使用して神経障害およびβ‐セクレターゼ介在性疾患を治療するための投与計画は、対象の年齢、体重、性別および健康状態、疾患の種類、その疾患の重症度、投与経路と投与頻度、および使用される特定の化合物を含む様々な要因に左右される。したがって、その投与計画は大きく変わり得るが、標準的方法を用いて日常的に決定され得る。約0.01〜500mg/kg、有利であるには約0.01と約50mg/kgの間、さらに有利であるには約0.01と約30mg/kgの間、そして、さらに一層有利であるには約0.1と約10mg/kg体重の間の一日用量が適切であり得、そして、その一日用量が、本明細書において開示される全ての使用方法にとって有用であるだろう。その一日用量を一日当たり1〜4投与で投与することができる。
記載される方法において本発明の化合物のみを投与することが可能であり得るが、通常投与される化合物は医薬組成物中の有効成分として存在する。したがって、本発明の別の実施形態では、本発明の化合物を薬学的に許容可能な賦形剤と組み合わせて含む医薬組成物が提供され、それには本明細書に記載される希釈剤、担体、アジュバントなど(本明細書において「賦形剤」物質と全体的に呼ばれる)、および、所望により他の有効成分が含まれる。本発明の医薬組成物は「有効量」の本発明の化合物または「有効投与量」の本発明の化合物を含み得る。本発明の化合物の「有効投与量」はその化合物の有効量より少ない、その有効量と同じ、またはその有効量より多い量を含む。例えば、その化合物の有効量を投与するために2個以上の錠剤、カプセル剤などの投与単位が必要とされる医薬組成物、または代わりに、その化合物の一部を投与することによってその化合物の有効量が投与される粉剤、液剤などの多重用量医薬組成物。
本発明の化合物はあらゆる適切な経路によって、好ましくはそのような経路に適応した医薬組成物の形態で、そして、意図された治療にとって有効な用量で投与され得る。本発明の化合物および組成物は従来の薬学的に許容可能な担体、アジュバントおよびベヒクルを含有する投薬単位製剤の形態で、例えば、経口的に、粘膜的に、局所的に、直腸的に、例えば吸入スプレーによって肺的に、または血管内的、静脈内的、腹腔内的、皮下的、筋肉内的、胸骨内的および点滴技術を含む非経口的に投与され得る。
経口投与では、医薬組成物は、例えば、錠剤、カプセル、懸濁液または液体の形状であり得る。医薬組成物は好ましくは特定の量の有効成分を含有する投薬単位の形状で作製される。そのような投薬単位の例は錠剤またはカプセル剤である。例えば、これらは約1mgから2000mgまでの、有利であるには約1mgから500mgまでの、そして典型的には約5mgから150mgまでの量の有効成分を含有し得る。ヒトまたは他の哺乳類動物にとって適切な一日用量は、その患者の健康状態および他の要因に応じて大きく変わり得るが、もう一度言うと、その一日用量は日常の方法および慣行を用いて決定され得る。
治療目的について、本発明の活性化合物は指示された投与経路にとって適切な1つ以上のアジュバントまたは他の「賦形剤」と通常混合される。用量当たり基準で経口投与される場合、それらの化合物は最終製剤を形成するためにラクトース、ショ糖、デンプン粉末、アルカン酸のセルロースエステル、セルロースアルキルエステル、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、リン酸および硫酸のナトリウム塩およびカルシウム塩、ゼラチン、アカシアガム、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、および/またはポリビニルアルコールと混合され得る。例えば、活性化合物および賦形剤は簡便な投与のための公知で許容される方法によって錠剤化またはカプセル化され得る。適切な製剤の例には丸剤、錠剤、軟殻ゲルカプセル剤および硬殻ゲルカプセル剤、トローチ剤、経口溶解性剤形およびそれらの遅延放出または制御放出製剤が挙げられるが、これらに限定されない。特に、カプセル製剤または錠剤製剤は1つ以上の制御放出剤、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロースを分散体として活性化合物と共に含有し得る。
非経口投与のための製剤は水性または非水性等張無菌注射溶液または懸濁液の形状であり得る。これらの溶液および懸濁液は、経口投与のための製剤における使用について言及した担体または希釈剤のうちの1つ以上を使用して、または他の適切な分散剤もしくは湿潤剤および懸濁剤を使用することによって無菌粉剤または顆粒剤から調製され得る。化合物は水、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、エタノール、トウモロコシ油、綿実油、ピーナッツ油、ゴマ油、ベンジルアルコール、塩化ナトリウム、トラガカントガム、および/または様々な緩衝液に溶解され得る。他のアジュバントおよび投与方式は薬学分野において十分および広く知られている。有効成分は、生理食塩水、ブドウ糖、または水を含む適切な担体、またはシクロデキストリン(すなわち、Captisol)、共溶媒可溶化(すなわち、プロピレングリコール)もしくはミセル可溶化(すなわち、ツイーン80)との組成物として注射によって投与されることもあり得る。
無菌注射可能調製物は、例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液のように、非毒性非経口的受容可能希釈剤または溶媒の中の無菌注射可能溶液または懸濁液であり得る。使用され得る受容可能ベヒクルおよび溶媒の中に水、リンゲル溶液、および等張性塩化ナトリウム溶液が存在する。加えて、無菌不揮発性油が溶媒または懸濁媒体として従来法で使用される。この目的について、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含むあらゆる無菌不揮発性油が使用され得る。加えて、オレイン酸などの脂肪酸が注射可能物の調製において使用される。
有効成分は、生理食塩水、ブドウ糖、または水を含む適切な担体との組成物として注射によって投与されることもあり得る。一日の非経口用法量は約0.1から約30mg/kg総体重まで、および好ましくは約0.1から約10mg/kgまでである。
肺性投与について、医薬組成物はエアロゾルの形状で、または乾燥粉末エアロゾルを含む吸入器を用いて投与され得る。
医薬組成物は、滅菌などの従来の製薬工程の対象とされ得る、かつ/または、保存剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、緩衝剤などの従来のアジュバントを含有し得る。錠剤および丸剤は腸溶性被覆材を用いてさらに調製され得る。そのような組成物は湿潤剤、甘味料、香味料、および着香料などのアジュバントを含むこともできる。したがって、本発明のさらに別の実施形態では、医薬品の製造方法であって、その医薬品を製造するために式I〜IVによる化合物のある量を薬学的に許容可能な担体と混合することを含む方法が提供される。
さらに別の実施形態では、本発明は、アルツハイマー病の治療のための医薬品を製造する方法であって、その医薬品を製造するために式I〜IVによる化合物のある量を薬学的に許容可能な担体と混合することを含む方法を提供する。
合剤
本発明の化合物は唯一の活性医薬品として投薬または投与され得るが、それらは1つ以上の本発明の化合物と組み合わせて、または他の薬剤と併せて使用されることもあり得る。合剤として投与されるとき、治療薬は、同時または異なる時点に順次投与される別個の組成物として製剤され得る、または治療薬は単一の組成物として投与され得る。
「共治療」(または「混合治療」)という語句は、本発明の化合物および別の医薬品の使用の定義において、薬品の組合せの有益な効果をもたらす投与法での各薬品の順次投与を包含するとされ、そして、これらの薬剤の実質的に同時の、例えば、固定した比率でこれらの活性薬剤を有する単一のカプセルでの、または複数の各薬剤について別個のカプセルでの共投与も包含するとされる。
具体的には、本発明の化合物は、アミロイドβの形成および/または沈着に影響すると知られている、他の場合では脳でのプラークの形成に関連があると知られているβ‐セクレターゼ、γ−セクレターゼおよび/または他の試薬の防止または処理において当業者に知られているさらなる治療法と併せて投与され得る。したがって、それらの化合物は他の治療薬と同時に、または順次共投与され得る。
固定した用量として製剤される場合、そのような合剤製品は許容される投与範囲の内部で本発明の化合物を使用する。式IおよびIIの化合物は、合剤製剤が不適切であるとき、公知のCNS治療剤と順次投与されることもあり得る。本発明は投与の順序で限定されない。本発明の化合物は公知であり、使用されたCNS薬剤の投与の前、投与と同時、または投与の後のいずれかに投与され得る。
前述の説明は単に本発明を例示するものであり、開示された化合物、組成物および方法に本発明を限定することは意図されていない。変異と変化は当業者にとって明らかであり、添付されている特許請求の範囲において定義されるように、本発明の範囲と本質内にあるものとする。先述の説明から、当業者は本発明の本質的な特徴を容易に突き止めることができ、そして、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、本発明の様々な変更と改変を行って本発明を様々な使用法と条件に適応させることができる。本明細書において列挙された全ての特許および他の刊行物はそれらの全体の参照によりここに組み込まれる。

Claims (22)

  1. 式I:
    Figure 2014526560
    の化合物であって、式中、
    A1がCR6またはNであり、
    A2がCR5またはNであり、
    A3がCR4またはNであり、
    A4がCR3またはNであり、
    A5がCR1またはNであり、
    A1、A2、A3、A4、A5およびA6のうちのわずか1つがNであることを条件としてA6がCR8またはNであり、
    Lが−C(=O)NH−、−C(=O)N(CH3)−、−NH−、−N(CH3)−または−O−であり、
    R1、R4、R5およびR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、Br、CF3、OCF3、C1〜6−アルキル、CN、OH、−OC1〜6−アルキル、−S(O)oC1〜6−アルキル、−NHC1〜6−アルキルまたは−C(O)C1〜6−アルキルであり、それらの中で、前記のC1〜6−アルキルならびに−OC1〜6−アルキル、−S(O)oC1〜6−アルキル、−NHC1〜6−アルキルおよび−C(O)C1〜6−アルキルのC1〜6−アルキル部分が場合により1〜3個の置換基のF、オキソまたはOHによって置換されており、
    R2およびR7のそれぞれが独立してF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CH3)3、またはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環が場合により1〜3個の置換基のR9によって独立して置換されており、
    R3およびR6のそれぞれが独立してH、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、CN、OH、OC1〜6−アルキル、S(O)oC1〜6−アルキル、NHC1〜6−アルキルまたはC(O)C1〜6−アルキルであり、
    各R9が独立してハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが場合により1〜5個の置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、またはオキセタニルによって独立して置換されており、
    Xが−CR10R10−、−O−または−S−であり、その中で、各R10が独立してH、ハロ、ハロアルキル、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、またはモルホリニル、ピペリジニル、ピペリジニル(piperizinyl)、テトラヒドロフラニル、フラニル、チエニル、フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、テトラヒドロピロリルおよびオキセタニルからなる群より選択される環であり、
    (1)Xが−O−または−S−であるとき、Yは−CH2−である、または(2)Xが−CR10R10−であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−であり、そして、
    ZがCH2、CHF、CF2、CH(CH3)、C(CH3)2またはCH(CF3)である
    前記化合物、またはその立体異性体、互変異性体、水和物、溶媒和物もしくは薬学的に許容可能な塩。
  2. 式II:
    Figure 2014526560
    を有する請求項1に記載の化合物であって、式中、
    A1がCR6またはNであり、
    A2がCR5またはNであり、
    A3がCR4またはNであり、
    A4がCR3またはNであり、
    A5がCR1またはNであり、
    A1、A2、A3、A4、A5およびA6のうちのわずか1つがNであることを条件としてA6がCR8またはNであり、
    Lが−C(=O)NH−、−C(=O)N(CH3)−、−NH−、−N(CH3)−または−O−であり、
    R1、R4、R5およびR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、Br、CF3、OCF3、C1〜6−アルキル、CN、OH、−OC1〜6−アルキル、−S(O)oC1〜6−アルキル、−NHC1〜6−アルキルまたは−C(O)C1〜6−アルキルであり、それらの中で、前記のC1〜6−アルキルならびに−OC1〜6−アルキル、−S(O)oC1〜6−アルキル、−NHC1〜6−アルキルおよび−C(O)C1〜6−アルキルのC1〜6−アルキル部分が場合により1〜3個の置換基のF、オキソまたはOHによって置換されており、
    R2がCl、Br、C1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたは−Si(CH3)3であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが場合により1〜3個の置換基のR9によって独立して置換されており、
    R3およびR6のそれぞれが独立してH、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、CN、OH、OC1〜6−アルキル、S(O)oC1〜6−アルキル、NHC1〜6−アルキルまたはC(O)C1〜6−アルキルであり、
    R7がC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルであり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが場合により1〜3個の置換基のR9によって独立して置換されており、
    各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが場合により1〜5個の置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、またはオキセタニルによって独立して置換されており、
    Xが−CH2−、−O−または−S−であり、そして、
    (1)Xが−O−か−S−のどちらかであるとき、Yは−CH2−である、または(2)Xが−CH2−であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−である
    請求項1に記載の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、水和物、溶媒和物もしくは薬学的に許容可能な塩。
  3. A1がCH、CFまたはNであり、
    A2がCH、CFまたはNであり、
    A3がCH、CF、OCH3またはNであり、
    A4がCH、CFまたはNであり、
    A5がCH、CF、CBrまたはNであり、
    A6がCH、CFまたはNであり、
    Lが−C(=O)NH−、−NH−または−O−であり、
    Xが−CH2−、−O−または−S−であり、そして、
    (1)Xが−O−または−S−であるとき、Yは−CH2−である、または(2)Xが−CH2であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−である
    請求項1または2に記載の化合物、またはその立体異性体、互変異性体もしくは薬学的に許容可能な塩。
  4. R1、R4、R5およびR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3またはC(O)CH3であり、
    R2がF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CH3)3、またはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環が場合により1〜3個の置換基のR9によって独立して置換されており、
    R3およびR6のそれぞれが独立してH、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、CN、OH、OC1〜6−アルキル、SC1〜6−アルキル、NHC1〜6−アルキルまたはC(O)C1〜6−アルキルであり、
    R7がC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、CN、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、チアゾリルまたはチエニルであり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、CN、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、チアゾリルまたはチエニルが場合により1〜3個の置換基のR9によって独立して置換されており、
    Xが−CH2−、−O−または−S−であり、そして、
    (1)Xが−O−または−S−であるとき、Yは−CH2−である、または(2)Xが−CH2であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−である
    請求項1または2に記載の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容可能な塩。
  5. R7がフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、チアゾリルまたはチエニルからなる群より選択される環であり、前記の環が場合により1〜3個の置換基のR9によって独立して置換されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容可能な塩。
  6. Lが−C(=O)NH−、−NH−または−O−であり、
    R2がハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキルであり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニルおよびC3〜8−シクロアルキルが場合により1〜3個の置換基のR9によって独立して置換されており、
    R1、R4、R5およびR8のそれぞれが独立してH、F、メチル、OCH3、CNまたはOHであり、
    R3およびR6のそれぞれが独立してH、F、Cl、CF3、メチル、CN、OH、
    OCH3、SCH3またはNHCH3であり、
    R7が、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、チアゾリルまたはチエニルからなる群より選択される環であり、前記の環が場合により1〜3個の置換基のR9によって独立して置換されており、
    Xが−CH2−、−O−または−S−であり、
    (1)Xが−O−または−S−であるとき、Yは−CH2−である、または(2)Xが−CH2であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−である
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容可能な塩。
  7. A1がCHであり、
    A2がCHであり、
    A3がCH、CF、OCH3またはNであり、
    A4がCH、CFまたはNであり、
    A5がCHであり、
    A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA6がCHであり、
    Lが−C(=O)NH−、−NH−または−O−であり、
    R2がF、Cl、Br、I、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CH3)3、またはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環が場合により1〜3個の置換基のR9によって独立して置換されており、
    R7が、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、チアゾリルまたはチエニルからなる群より選択される環であり、前記の環が場合により1〜3個の置換基のR9によって独立して置換されており、
    各R9が独立してF、Cl、Br、CH2F、CHF2、CF3、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが場合により1〜5個の置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、またはオキセタニルによって独立して置換されており、
    Xが−CH2−、−O−または−S−であり、
    (1)Xが−O−または−S−であるとき、Yは−CH2−である、または(2)Xが−CH2であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−であり、そして、
    ZがCH2である
    請求項1に記載の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容可能な塩。
  8. A1がCHであり、
    A2がCHであり、
    A3がCH、CF、OCH3またはNであり、
    A4がCH、CFまたはNであり、
    A5がCHであり、
    A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA6がCHであり、
    Lが−C(=O)NH−であり、
    R2がF、Cl、Br、I、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CH3)3、またはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環が場合により1〜3個の置換基のR9によって独立して置換されており、
    R7が、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、チアゾリルまたはチエニルからなる群より選択される環であり、前記の環が場合により1〜3個の置換基のR9によって独立して置換されており、
    各R9が独立してF、Cl、Br、CH2F、CHF2、CF3、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが場合により1〜5個の置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、またはオキセタニルによって独立して置換されており、
    Xが−O−または−S−であり、
    Yが−CH2−であり、そして、
    ZがCH2である
    請求項7に記載の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容可能な塩。
  9. 一般式I−A
    Figure 2014526560
    を有する請求項1に記載の化合物であって、式中、
    A1がCR6であり、
    A3がCR4またはNであり、
    A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCR3またはNであり、
    R1、R3、R4、R5、R6およびR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3またはC(O)CH3であり、
    R2およびR7の一方が独立してF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CH3)3、またはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環が場合により1〜3個の置換基のR9によって独立して置換されており、
    R2およびR7の他方が独立してC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニルまたは−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジルまたはチエニルであり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジニルおよびチエニルが場合により1〜3個の置換基のR9によって独立して置換されており、
    各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが場合により1〜5個の置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、またはオキセタニルによって独立して置換されており、
    Xが−CH2−、−O−または−S−であり、
    (1)Xが−O−または−S−であるとき、Yは−CH2−である、または(2)Xが−CH2であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−であり、そして、
    ZがCH2、CF2またはCH(CH3)である
    請求項1に記載の化合物、またはその立体異性体、互変異性体もしくは薬学的に許容可能な塩。
  10. A1がCR6であり、
    A3がCH、CF、OCH3またはNであり、
    A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCH、CFまたはNであり、そして、
    R1、R5、R6およびR8のそれぞれが独立してH、F、CF3、メチルまたはCNであり、
    R2がF、Cl、Br、I、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシル、またはフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル、ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イルおよび2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシルおよび環が場合により1〜3個の置換基のR9によって独立して置換されており、
    R7が、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、チアゾリルまたはチエニルからなる群より選択される環であり、前記の環が場合により1〜3個の置換基のR9によって独立して置換されており、
    各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが場合により1〜5個の置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、またはオキセタニルによって独立して置換されており、
    Xが−CH2−、−O−または−S−であり、
    (1)Xが−O−または−S−であるとき、Yは−CH2−であり、または(2)Xが−CH2であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−であり、そして、
    ZがCH2またはCH(CH3)である
    請求項9に記載の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容可能な塩。
  11. A1がCHであり、
    A3がCH、CF、OCH3またはNであり、
    A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCH、CFまたはNであり、そして、
    R1、R5、R6およびR8のそれぞれが独立してH、F、CF3、メチルまたはCNであり、
    R2がF、Cl、Br、I、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシル、またはフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル、ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イルおよび2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシルおよび環が場合により1〜3個の置換基のR9によって独立して置換されており、
    R7が、フェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、チアゾリルまたはチエニルからなる群より選択される環であり、前記の環が場合により1〜3個の置換基のR9によって独立して置換されており、
    各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが場合により1〜5個の置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、またはオキセタニルによって独立して置換されており、
    Xが−O−または−S−であり、
    Yが−CH2であり、そして、
    ZがCH2である
    請求項10に記載の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容可能な塩。
  12. 一般式I−B
    Figure 2014526560
    を有する請求項1に記載の化合物であって、式中、
    A1がCR6であり、
    A3がCR4またはNであり、
    A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCR3またはNであり、
    R1、R3、R4、R5、R6およびR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3またはC(O)CH3であり、
    R2およびR7の一方が独立してF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CH3)3、またはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環が場合により1〜3個の置換基のR9によって独立して置換されており、
    R2およびR7の他方が独立してC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニルまたは−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジルまたはチエニルであり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジニルおよびチエニルが場合により1〜3個の置換基のR9によって独立して置換されており、
    各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが場合により1〜5個の置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、またはオキセタニルによって独立して置換されており、
    Xが−CH2−、−O−または−S−であり、
    (1)Xが−O−または−S−であるとき、Yは−CH2−である、または(2)Xが−CH2であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−であり、そして、
    ZがCH2、CF2またはCH(CH3)である
    請求項1に記載の化合物、またはその立体異性体、互変異性体もしくは薬学的に許容可能な塩。
  13. A1がCR6であり、
    A3がCH、CFまたはNであり、
    A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCH、CFまたはNであり、そして、
    R1、R5、R6およびR8のそれぞれが独立してH、F、CF3、メチルまたはCNであり、
    R2がF、Cl、Br、I、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシル、またはフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル、ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イルおよび2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシルおよび環が場合により1〜3個の置換基のR9によって独立して置換されており、
    R7がフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニルおよびチエニルからなる群より選択される環であり、前記の環が場合により1〜3個の置換基のR9によって独立して置換されており、
    各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが場合により1〜5個の置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、またはオキセタニルによって独立して置換されており、
    Xが−CH2−、−O−または−S−であり、
    (1)Xが−O−または−S−であるとき、Yは−CH2−であり、または(2)Xが−CH2であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−であり、そして、
    ZがCH2またはCH(CH3)である
    請求項12に記載の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容可能な塩。
  14. 一般式I−C
    Figure 2014526560
    を有する請求項1に記載の化合物であって、式中、
    A1がCR6であり、
    A3がCR4またはNであり、
    A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCR3またはNであり、
    R1、R3、R4、R5、R6およびR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3またはC(O)CH3であり、
    R2およびR7の一方が独立してF、Cl、Br、I、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、−Si(CH3)3、またはフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジルおよび環が場合により1〜3個の置換基のR9によって独立して置換されており、
    R2およびR7の他方が独立してC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニルまたは−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジルまたはチエニルであり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、−NHC1〜6アルキル、−N(C1〜3アルキル)2、−NH−フェニル、−NH−ベンジル、フェニル、ピリジル、ピリミジニルおよびチエニルが場合により1〜3個の置換基のR9によって独立して置換されており、
    各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが場合により1〜5個の置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、またはオキセタニルによって独立して置換されており、
    Xが−CH2−、−O−または−S−であり、
    (1)Xが−O−または−S−であるとき、Yは−CH2−である、または(2)Xが−CH2であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−であり、そして、
    ZがCH2、CF2またはCH(CH3)である
    請求項1に記載の化合物、またはその立体異性体、互変異性体もしくは薬学的に許容可能な塩。
  15. A1がCR6であり、
    A3がCH、CFまたはNであり、
    A3およびA4のうちのわずか1つがNであることを条件としてA4がCH、CFまたはNであり、そして、
    R1、R5、R6およびR8のそれぞれが独立してH、F、CF3、メチルまたはCNであり、
    R2がF、Cl、Br、I、C1〜6−アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、CN、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシル、またはフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル、ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イルおよび2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イルからなる群より選択される環であり、その中で、前記のC1〜6−アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、3−メチル−3−オキセタニル−エチニル、3−メチル−3−オキセタニル−メトキシル、3,3−ジメチル−ブチン−1−イル、3−メチル−3−ブチン−1−イル、2,2−ジメチル−3−シアノ−プロポキシル、2−フルオロ−2−メチル−プロポキシルおよび環が場合により1〜3個の置換基のR9によって独立して置換されており、
    R7がフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニルおよびチエニルからなる群より選択される環であり、前記の環が場合により1〜3個の置換基のR9によって独立して置換されており、
    各R9が独立してハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペラジニル、オキセタニルまたはジオキソリルであり、その中で、前記のC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルキルアミノ−、C1〜6ジアルキルアミノ−、C1〜6アルコキシル、C1〜6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタニルまたはジオキソリルのそれぞれが場合により1〜5個の置換基のF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、メチル、メトキシル、エチル、エトキシル、プロピル、プロポキシル、イソプロピル、イソプロポキシル、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシル、ブチル、ブトキシル、イソブトキシル、tert−ブトキシル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C1〜3アルキルアミノ−、C1〜3ジアルキルアミノ、C1〜3チオアルコキシル、またはオキセタニルによって独立して置換されており、
    Xが−CH2−、−O−または−S−であり、
    (1)Xが−O−または−S−であるとき、Yは−CH2−であり、または(2)Xが−CH2であるとき、Yは−O−または−S−であることを条件としてYが−O−、−S−または−CH2−であり、そして、
    ZがCH2またはCH(CH3)である
    請求項14に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
  16. N−((5S)−2’−アミノ−3−ブロモ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−ブロモ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−ヒドロキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−ブロモ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−シアノ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−(2−ブチン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−チアジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−チアジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−ブロモ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−4−クロロ−2−フルオロベンズアミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−シアノ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−シクロプロピル−1−メトキシ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−シクロプロピル−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−シクロプロピル−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5R)−2’−アミノ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−クロロ−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−シアノ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−シアノ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−フルオロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−シクロプロピル−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−シアノ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−4−クロロ−2−フルオロベンズアミド、
    N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−メトキシ−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−2−フルオロ−4−メトキシベンズアミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−クロロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−シクロプロピル−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−シクロプロピル−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−フルオロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−2−メチル−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,3−ジメチル−1−ブチン−1−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−2−メチル−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−フルオロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−b]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−メトキシ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−メトキシ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−フルオロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−フルオロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−2−メチル−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]オキサジン]−7−イル)−5−シアノ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−フルオロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−ヒドロキシ−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−チアジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−メトキシ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((4S)−2−アミノ−7’−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−5’−フルオロ−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−(4−モルホリニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−チアジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−メトキシ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−オキサジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−シアノ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−ヒドロキシ−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−チアジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((4S)−2−アミノ−5’−フルオロ−7’−(4−モルホリニル)−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−チアジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((4S)−2−アミノ−7’−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5’−フルオロ−5,6−ジヒドロスピロ[1,3−チアジン−4,9’−キサンテン]−2’−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−メトキシ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−フルオロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−1−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−フルオロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−クロロ−3−フルオロ−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−ブロモ−3−メチル−2−ピリジンカルボキサミド、
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−メトキシ−3−メチル−2−ピリジンカルボキサミド、および
    N−((5S)−2’−アミノ−3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1−フルオロ−5’,6’−ジヒドロスピロ[クロメノ[2,3−c]ピリジン−5,4’−[1,3]チアジン]−7−イル)−5−クロロ−3−メチル−2−ピリジンカルボキサミド
    から選択される請求項1に記載の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容可能な塩。
  17. 請求項1〜16のいずれか一項に記載の化合物および薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物。
  18. 対象の脳脊髄液中のβ‐アミロイドペプチドのレベルを低下させる方法であって、請求項1〜16のいずれか一項に記載の化合物の有効投与量を前記対象に投与することを含む前記方法。
  19. 対象においてアルツハイマー病、認知障害またはそれらの組合せを治療する方法であって、請求項1〜16のいずれか一項に記載の化合物の有効投与量を前記対象に投与することを含む前記方法。
  20. 対象において軽度認知障害、ダウン症候群、オランダ型遺伝性アミロイド性脳出血症、脳アミロイド血管症、変性認知症、パーキンソン病に伴う認知症、核上性麻痺に伴う認知症、皮質基底核変性症に伴う認知症、びまん性レビー小体型アルツハイマー病またはそれらの組合せからなる群より選択される神経障害を治療する方法であって、請求項1〜16のいずれか一項に記載の化合物の有効投与量を前記対象に投与することを含む前記方法。
  21. 対象の脳でのプラークの形成を遅らせる方法であって、請求項1〜16のいずれか一項に記載の化合物の有効投与量を前記対象に投与することを含む前記方法。
  22. 請求項1に記載の化合物を調製するための方法であって、
    Figure 2014526560
    式中、式IのA1、A2、A3、A4、A5、A6、R2、X、YおよびZが請求項1において定義されている通りである化合物20を、
    Figure 2014526560
    、またはR7−B(OH)2という構造を有する化合物であって、式中、R7が請求項1において定義されている通りである化合物と反応させて請求項1に記載の化合物を調製するステップを含む前記方法。
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