JP2013515349A - アノード材料 - Google Patents

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Abstract

本開示は、球状黒鉛粉末の表面処理により作製される、高表面積および改善されたサイクル性能を有するアノード材料に関する。表面処理は、球状黒鉛粉末上の高表面積保護コーティングを提供する。開示される実施形態に従い作製されるアノードは、改善されたサイクル寿命および長期高温保存性能を有する。開示される実施形態において、球状黒鉛粉末は、高表面積保護コーティングでコーティングされる。高表面積保護コーティングは、開示される材料から作製されるアノードの性能および耐久性を改善する。高表面積保護コーティングは、ポリマー、金属化合物および/または硬質炭素を含むことができる。さらに、いくつかの実施形態において、高表面積を有しても有さなくてもよいが、増加した耐久性を有する保護コーティングは、球状黒鉛を酸化または不活性雰囲気中で熱処理することにより、形成することができる。
【選択図】図2

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2010年12月21日出願の米国仮特許出願第61/288,595号の利益を主張し、その全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
電池製造者は、エネルギー密度、出力特性、サイクル寿命および安全性特性の向上を続けており、一方でアノード材料のコストを削減している。薄片状天然黒鉛は、球状化と呼ばれる工程を介して球状粒子に転換することにより、アノード材料として使用することができる。結晶性薄片状黒鉛(または略して薄片状黒鉛)は、分離した平坦板状粒子として生じ、破壊されていない場合は六角形縁部を有し、破壊されている場合は、縁部は不規則または角度を有することができる。薄片状黒鉛の球状化は、空気分級ミル(ACM)またはピンミル等の比較的小型の衝撃式ミルを用いて、薄片状黒鉛を繰り返し粉砕することにより達成することができる。粉砕が行われる際、高い粉末密度で球形状を生成するためには、少なくとも10回操作を繰り返す必要がある。目標の粒径(例えば、平均約8〜20μm)を得るためには、原料および薄片状天然黒鉛の平均直径は、約1μmから50μmであるべきである。この最終的な球状粉末は、電池、例えばリチウムイオン電池内のアノード活性材料として使用することができる。球状黒鉛粉末は、典型的には、高出力、すなわち低インピーダンスまたは低直流抵抗の電池用途のためのアノードを作製するのに有用な、高表面積材料である。しかしながら、この材料から作製されたアノードの最初の充放電の効率は、通常、期待できる電池容量を達成するには低すぎる。さらに、高温保存性能、すなわち、良好なカレンダー寿命もまた、そのようなアノードにおいては低い。高表面積黒鉛粉末は、サイクル中、すなわち動作中、および高温保存中の電解質を伴う固体電解質インターフェーズ(SEI)フィルム再形成から生成されるサイクル可能なリチウムの損失のために、より高い温度で良好に機能しない。
代わりに、天然黒鉛粉末の耐久性、すなわちサイクル性能を向上させるために、黒鉛は、黒鉛粉末の表面積を低下させるがアノードの耐久性を向上させるピッチでコーティングされる。ピッチは、任意の複数の粘弾性固体ポリマーの名前である。ピッチは、石油製品または植物から調製され得る。ピッチコーティング天然黒鉛は、ラップトップおよび携帯電話等の消費者向け電池用途に広く使用されている。ピッチコーティング天然黒鉛は、その耐久性および低コストを理由に使用されている。ピッチコーティング黒鉛粉末は、ピッチコーティングがサイクル中および高温保存中の電解質との副反応を最小限化し得るため、低速度およびカレンダー寿命(長期高温保存)でのサイクルに良好である。しかしながら、ピッチコーティングは、アノード粒子上の活性部位の表面積を低減する。
ピッチコーティング黒鉛の低減された表面積のため、ピッチコーティングアノード材料のサイクル性能は、高出力自動車用途にはあまり適していない。ピッチコーティングアノード材料では、ピッチコーティング層とコア黒鉛との間の界面が、高出力サイクル動作中に劣化する。したがって、高出力用途には、やや高い表面積の黒鉛粉末が使用されている。
アノード粉末の表面積は、電池のサイクル、保存および安全性能に影響する、リチウムイオン電池の重要な部分である。アノード粉末の適切な表面積により、電解質中のリチウムイオンとの急速な反応が可能となる。また、球状黒鉛等の高表面積アノードは、再生力および高放電サイクルに良好となることができる。低表面積のピッチコーティング黒鉛アノード材料は、耐久性の点で良好に機能するが、高出力用途には理想的ではない。したがって、高出力用途のための耐久性アノードを形成するアノード粉末が必要とされている。
一態様において、本開示は、アノード粉末に関する。アノード粉末は、球状黒鉛粉末と、黒鉛粉末を包囲する高表面積保護コーティングとを含み、コーティングされた粉末は、未処理黒鉛粉末よりも高い表面積を有する。いくつかの実施形態において、アノード粉末は、約5μmから約20μmの粒径を有する。いくつかの実施形態において、アノード粉末は、約5m/gから約20m/gの表面積を有する。いくつかの実施形態において、アノード粉末は、0.3未満のDバンド/Gバンドのラマン分光ピーク強度比を有する。いくつかの実施形態において、アノード粉末は、約0.3を超えるDバンド/Gバンドのラマン分光ピーク強度比を有する。いくつかの実施形態において、高表面積保護コーティングは、金属化合物粉末であってもよい。いくつかの実施形態において、金属化合物粉末は、金属酸化物粉末を含む。いくつかの実施形態において、金属酸化物粉末は、Al、Y、TiO、Cs、ZrO、およびZnOから選択される。いくつかの実施形態において、金属化合物粉末は、金属フッ化物粉末であってもよい。いくつかの実施形態において、金属フッ化物粉末は、AlF、ZrF、TiF、CsF、YF、またはZnFであってもよい。いくつかの実施形態において、高表面積保護コーティングは、金属化合物粉末およびポリマーの混合物であってもよい。いくつかの実施形態において、高表面積保護コーティングは、硬質炭素コーティングであってもよい。いくつかの実施形態において、コーティングは、約1%から約6%の酸素含量を有する。いくつかの実施形態において、コーティングは、約3%を超える炭素−酸素二重結合割合を有する。
本開示の別の態様は、アノード粉末の作製方法に関する。この方法は、球状黒鉛粉末を提供することと、黒鉛粉末を高表面積保護コーティングでコーティングすることと、コーティングされた黒鉛粉末を熱処理して、未処理黒鉛粉末よりも高い表面積を有するアノード材料を形成することとを含む。いくつかの実施形態において、アノード粉末は、約5m/gから約20m/gの表面積を有する。いくつかの実施形態において、アノード粉末は、0.3未満のDバンド/Gバンドのラマン分光ピーク強度比を有する。いくつかの実施形態において、アノード粉末は、約0.3を超えるDバンド/Gバンドのラマン分光ピーク強度比を有する。いくつかの実施形態において、方法は、コーティングされた黒鉛粉末を酸化雰囲気中で熱処理することを含む。いくつかの実施形態において、方法は、コーティングされた黒鉛粉末を不活性雰囲気中で熱処理することを含む。いくつかの実施形態において、コーティングすることは、球状黒鉛粉末を金属化合物粉末でコーティングすることであってもよい。いくつかの実施形態において、コーティングすることは、球状黒鉛粉末を金属酸化物粉末でコーティングすることであってもよい。いくつかの実施形態において、金属酸化物粉末は、Al、Y、TiO、Cs、およびZnOからなる群から選択される。いくつかの実施形態において、コーティングすることは、球状黒鉛粉末を金属フッ化物粉末でコーティングすることを含む。いくつかの実施形態において、金属フッ化物粉末は、AlF、ZrF、TiF、CsF、YF、およびZnFからなる群から選択される。いくつかの実施形態において、コーティングすることは、球状黒鉛粉末を硬質炭素前駆体でコーティングすることであってもよい。
本開示の別の態様は、アノードに関する。アノードは、導電性シート上に配置されるアノード層であって、電気活性粉末を含むアノード層を含み、電気活性粉末は、球状黒鉛粉末と、黒鉛粉末を包囲する高表面積保護コーティングとを含み、コーティングされた粉末は、未処理黒鉛粉末よりも高い表面積を有する。
別の態様は、電池に関する。電池は、カソードと、アノード粉末を含むアノードであって、アノード粉末は、球状黒鉛粉末と、黒鉛粉末を包囲する高表面積保護コーティングとを含み、コーティングされた粉末は、未処理黒鉛粉末よりも高い表面積を有する、アノードと、カソードおよびアノードの両方とイオン連通する電解質とを含む。
ここで、本開示の様々な実施形態のより完全な理解のために、添付の図面に関連して記載される以下の説明を参照する。
本開示の実施形態による、金属化合物コーティングアノード粉末粒子を示す図である。 本開示の実施形態による、金属化合物/ポリマーコーティングアノード粉末粒子を示す図である。 本開示の実施形態による、硬質炭素コーティングアノード粉末粒子を示す図である。
本開示は、球状黒鉛粉末の表面処理により作製される、高表面積および改善されたサイクル性能を有するアノード材料に関する。表面処理は、球状黒鉛粉末上の高表面積保護コーティングを提供する。開示される実施形態に従い作製されるアノードは、改善されたサイクル寿命および長期高温保存性能を有する。以下で議論される実施形態において、球状黒鉛粉末は、高表面積保護コーティングでコーティングされる。高表面積保護コーティングは、開示される材料から作製されるアノードの性能および耐久性を改善する。高表面積保護コーティングは、ポリマー、金属化合物および/または硬質炭素を含むことができる。さらに、いくつかの実施形態において、高表面積を有しても有さなくてもよいが、増加した耐久性を有する保護コーティングは、球状黒鉛を酸化または不活性雰囲気中で熱処理することにより、形成することができる。
リチウムイオン電池
リチウムイオン電池(Liイオン電池またはLIBと呼ばれる場合もある)は、リチウムイオンが放電中に陰極から陽極に移動し、充電時に戻る充電式電池型のファミリーである。化学的性質、性能、コスト、および安全特性は、LIB型にわたって変動する。リチウム1次電池(使い捨て)とは異なり、リチウムイオン電池は、電極材料として、金属リチウムの代わりに層間リチウム化合物を使用する。
リチウムイオン電池の3つの主要な機能要素は、アノード、カソード、および電解質である。従来のリチウムイオン電池のアノードは炭素で作製され、カソードは金属酸化物であり、電解質は有機溶媒中のリチウム塩である。商業的に最も知られているアノード材料は、黒鉛である。典型的には、アノード材料は、導電性シート上に配置され、電気活性粉末を含有する。カソードは、一般に、層状酸化物(例えば、酸化コバルトリチウム)、ポリアニオン(例えば、リン酸鉄リチウム)、またはスピネル(例えば、酸化マンガンリチウム)の3種類の材料のうちの1種である。電解質は、典型的には、リチウムイオンの錯体を含有するエチレンカーボネートまたはジエチルカーボネート等の有機カーボネートの混合物である。これらの非水電解質は、一般に、ヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF)、ヘキサフルオロヒ酸リチウム一水和物(LiAsF)、過塩素酸リチウム(LiClO)、テトラフルオロホウ酸リチウム(LiBF)、およびリチウムトリフレート(LiCFSO)等の非配位アニオン塩を使用し、アノードおよびカソードの両方とイオン連通している。
材料の選択によっては、リチウムイオン電池の電圧、容量、寿命、および安全性が劇的に変化する可能性がある。
純粋なリチウムは、極めて反応性が高い。水と激しく反応して水酸化リチウムを形成し、水素ガスが放出される。したがって、典型的には非水電解質が使用され、密閉容器により電池パックから水が厳密に排除される。
本開示は、リチウムイオン電池のアノードに対する改善に関する。特に、記載される実施形態は、アノードおよび電池自体の性能および耐久性を向上させることができる、改善されたアノード粉末に関する。アノード粉末の表面積を最大化し、アノード粉末に保護コーティングを提供することにより、高性能および良好な耐久性を有するアノード材料を作製することができる。
金属化合物粉末コーティング
一態様において、本開示は、金属化合物粉末コーティングを有する高出力の耐久性アノード材料に関する。一実施形態において、図1に示されるように、アノード材料は、金属化合物粉末コーティングアノード粉末を形成するように複数の金属化合物粉末粒子110でコーティングされた球状黒鉛粉末100を含む。黒鉛粉末は、約8ミクロンから20ミクロンの直径を有する。金属化合物粉末コーティングは、金属酸化物または金属フッ化物の層であってもよい。金属化合物粉末層は、約数ナノメートルから約50ナノメートルの厚さを有することができる。さらに、金属化合物粉末層は、必ずしも金属化合物粉末粒子の連続層であるとは限らない。
別の実施形態において、図2に示されるように、金属化合物粉末粒子110は、金属化合物ポリマーコーティング複合材を形成するように、球状黒鉛粉末100上のポリマーコーティング層200に添加することができる。金属化合物ポリマー複合材層は、約数ナノメートルから約50ナノメートルの厚さを有することができる。ポリマーコーティング層200は、例えば、非晶質炭素、硬質炭素前駆体または軟質炭素前駆体であってもよい。硬質炭素は、ポリマー樹脂を熱分解することにより形成される。例示的な硬質炭素前駆体は、ポリイミド樹脂、フラン樹脂、フェノール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、セルロース樹脂、エポキシ樹脂、およびポリスチレン樹脂を含む。硬質炭素ポリマーは、硬化剤とともに、または硬化剤なしで使用することができる。軟質炭素は、ピッチ材料であってもよい。例示的な軟質炭素前駆体は、石油ピッチ、コートタールピッチ、および化学処理ピッチを含む。好ましい化合物は、熱分解後に高い炭素含量を有する化合物を含み、例えば、炭素含量は、約1%から約10%の範囲である。さらに、金属化合物粉末およびポリマーに加えて、他の活性添加剤、例えば導電性カーボンまたはカーボンブラックを使用することができる。金属化合物ポリマー複合材コーティングにおいて、ポリマーコーティング層は、黒鉛表面上の金属化合物粉末を担持することができる。両方の例における金属化合物粉末の粒径は、典型的には約10nmから約500nmの範囲内である。また、金属化合物粉末は、高表面積、例えば50〜100m/グラムの表面積を有する。したがって、ナノ金属化合物粉末粒子は、天然黒鉛材料(約0.5m/gから6m/gの表面積を有する)よりも高い表面積を有する。これらの金属化合物粉末粒子が黒鉛に添加されると、これらの粒子は複合材コーティング粒子の表面積を増加させる。上述のように、高出力用途においては、高出力性能を得るためにより高い表面積が必要である。したがって、黒鉛粉末に金属化合物粉末を導入することにより、高出力または高エネルギー密度リチウムイオン電池用のアノードを製造することができる。
さらに、金属化合物粉末は、アノードの長期保存性能も向上させる。追加の金属化合物粉末材料は、サイクル中の電解質黒鉛表面接触を改善する、より良好な電解質の湿潤性を得るのに役立つことができる。さらに、金属化合物粉末の添加により、長期サイクル寿命(例えば、アノードは使用中に劣化しない)および良好な保存性能(例えば、アノードは保存中に劣化しない)の両方を含む、良好なカレンダー寿命を有するアノード材料を生成することができる。
金属化合物粉末コーティング黒鉛粉末は、長期サイクル寿命および高温保存性能を改善するために、フッ化水素(HF)スカベンジャーであってもよい。電池が水分を保持していると、水分がLiPF塩(リチウムイオン電池において使用される一般的電解質塩)と反応して、カソード材料を劣化させ得る強酸(HF)を形成する可能性がある。先行技術のシステムは、形成させた電極中に、形成時にHFと反応させるための金属化合物粉末を添加しており、すなわち、金属化合物粉末は、電極のポリマー結合剤と混合されている。しかしながら、混合およびコーティング工程中に電極に金属化合物粉末を均一に分布させることが困難であり、性能の所望の改善を達成するためには大量の金属化合物粉末が必要であった。しかしながら、ここで、電極形成前に、黒鉛活性材料上に均一にコーティングされた金属化合物粉末を調製するための方法を説明する。以下で議論される機械化学的工程は、黒鉛粉末への金属化合物粉末の均一な塗布を可能にする。金属化合物粉末は不活性であり、炭化工程中にポリマー材料と反応しない。したがって、黒鉛粉末上での分子レベルの均一混合を達成すると同時に、使用される金属化合物粉末の量を低減し、アノード上の容量を最大化することが可能である。
金属酸化物であってもよい金属化合物粉末は、Al、Y、TiO、Cs、ZnO、ZrOおよび他の同様の金属酸化物またはフッ化物、例えば両性元素化合物、すなわち酸または塩基のいずれかとして反応することができる化合物から選択することができる。例えば、アルミナは、HFと反応して、副反応によりHFを消費することにより電池性能を劣化させる可能性のあるLiFの形成を低減することができる。金属化合物粉末はまた、金属フッ化物、例えば、AlF、ZrF、TiF、CsF、YF、およびZnFの1つであってもよい。
別の実施形態において、球状化およびピッチコーティングの工程中、上で議論された金属化合物に加えて、ナノスケールのケイ素またはスズ金属粉末を添加することができる。この実施形態において、黒鉛材料は、金属化合物が分解しても、サイクル中導電経路および高容量を維持する。
別の実施形態において、黒鉛材料の作業能力を改善するために、第2の金属粉末および/または金属酸化物粉末、例えば、Si、Ag、Fe、Pd、Pb、Al、Si、またはInを添加することができる。好ましくは、1種以上のSiOまたはSnOまたはSnO粉末が、黒鉛粉末およびポリマーに添加される。最終アノード生成物中の添加されたSiOまたはSnOまたはSnO粉末は、リチウム電池のリチウムと反応して、アノード材料の容量を改善することができる。この工程は、主要黒鉛粒子境界の間の金属粉末の均一な分布を改善することができる。したがって、最終生成物は、黒鉛、上述の主要金属化合物粉末およびポリマー、ならびに本段落に記載の第2の金属粉末および/または酸化物を含有する。この第2の金属酸化物粉末による黒鉛連結構造は、活性材料粉末全体にわたり導電パスが保存され得るため、高容量およびより良好なサイクル性能を促進することができる。上述の材料は、長期サイクルおよび改善された保存性能を有する電極を生成することができる。さらに、上述の材料は、改善された処理、特に電解質湿潤に寄与する。
球状黒鉛粉末を金属化合物粉末または金属化合物粉末/ポリマー複合材でコーティングしたら、コーティングされた黒鉛を熱処理することができる。熱処理は、サイクルおよび保存性能を向上させる。熱処理は、酸化雰囲気中、または不活性雰囲気中で行うことができる。上記アノード粉末は、アルミナ等の高表面積金属酸化物または硬質炭素前駆体を添加し、必要なサイクルおよび長期保存性能を有するアノードを生成するために熱処理することにより、高い表面積を維持する。
硬質炭素コーティング
別の実施形態において、図3に示されるように、硬質炭素コーティング300を使用して、アノード材料のサイクル性能を改善することができる。硬質炭素コーティング300は、黒鉛粉末100よりも高い表面積を有し、したがって、硬質炭素コーティング300による黒鉛粉末100のコーティングは、最終的なアノード粉末の表面積を増加させる。硬質炭素コーティング300は、硬質炭素前駆体を熱分解することにより形成され、例えば、ポリマー樹脂、例えばフェノール−ノボラック樹脂が、球状黒鉛粒子100上にコーティングされるとより高い表面積およびより良好なサイクル性能を達成する、高表面積高炭素含量硬質炭素コーティングに分解される。上で議論した第2の金属化合物の実施形態における硬質炭素前駆体と同じ材料を使用することができる。硬質炭素コーティングとして、合成ポリマーを使用することができる。すなわち、ポリイミド樹脂、フラン樹脂、フェノール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、セルロース樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、ならびに糖およびポリアクリロニトリル等の炭水化物材料等を、硬質炭素コーティングとして使用することができる。好ましい化合物は、熱分解後に高い炭素含量、例えば、約1%から約10%の炭素を有するそれらの化合物を含む。コーティングの収率および表面積の特性を改善するために、粉末型の硬質炭素前駆体が、ヘキサメチレンジアミンの硬化剤とともに使用され、前駆体を熱可塑性とするように処理される。さらに、処理の高せん断および圧縮力によりもたらされる局所的加熱が、溶媒を使用せずに融合複合粒子を形成する。この工程は、コーティング工程を安価とするのに好適である。溶媒可溶性ポリマー樹脂を使用することにより、および不活性雰囲気中での追加の熱処理を使用することにより、湿式法を適用して硬質炭素層を達成することもできる。
硬質炭素前駆体コーティングを用いて作製されたアノード粉末は、約5m/gから約20m/gの表面積、および約0.3を超えるDバンド/Gバンドのラマン分光ピーク強度比を有することができる。硬質炭素コーティングの表面積は、10m/gから約1,000m/gとなることができる。100%の硬質炭素および摂氏100度での熱処理を用いれば、最も高い表面積を得ることができる。硬質炭素コーティング中の酸素割合は、約1%から約6%となることができる。炭素−酸素二重結合割合は、3%を超えることができる。
方法
球状黒鉛粉末に5つの異なる方法を適用し、先行技術のピッチコーティングおよび未処理粉末アノード材料と比較して、高い表面積を維持しながら長期サイクル寿命および改善された保存性能を有するアノード粉末を形成した。5つの方法は、以下を含む。
1.金属化合物粉末およびポリマーによる黒鉛粉末のコーティング、続いて酸化雰囲気中でのコーティングされた黒鉛粉末の熱処理;
2.金属化合物粉末による黒鉛粉末のコーティング、続いて不活性雰囲気中でのコーティングされた黒鉛粉末の熱処理;
3.酸化雰囲気中での黒鉛粉末の熱処理;
4.不活性雰囲気中での黒鉛粉末の熱処理;および
5.硬質炭素前駆体による黒鉛粉末のコーティング。
金属化合物粉末アノード方法
第1の実施形態において、黒鉛粉末の複合材コーティングのために、金属化合物粉末およびポリマーコーティングが組み合わされる。第2の態様において、ポリマーコーティングを行わずに、金属化合物粉末を球状粉末上に直接コーティングすることができる。金属化合物粉末コーティングの後、不活性雰囲気中で、ポリマー/金属化合物粉末コーティング黒鉛粉末に対し熱処理を行う。金属化合物粉末は、機械化学的工程中の粒子間のせん断応力により、黒鉛粉末表面上に維持または適用される。両方の実施形態において、金属化合物粉末ナノ粒子のコーティングは、溶媒を使用せずに複合粒子を形成する高せん断および圧縮力により行われる。すなわち、この金属化合物粉末コーティングのために、機械化学的コーティング工程を使用した。この機械的工程において、黒鉛粉末は(後述のように)損壊される可能性があり、酸化および不活性雰囲気中での追加の熱処理により再生させることが必要となり得る。水または溶媒可溶性金属化合物を使用することにより、および酸化または不活性雰囲気中での追加の熱処理を使用することにより、他の湿式法をこの金属化合物コーティングに適用することができる。
熱処理
一実施形態において、黒鉛粉末の保護コーティングは、球状黒鉛粉末の熱処理により形成される。熱処理は、酸化雰囲気中、または不活性雰囲気中で行うことができる。熱処理は、球状化および/またはコーティング工程から生じる黒鉛粉末の損壊部分を低減することにより、不可逆的容量損失を低下させるために使用することができる。例えば、球状化工程中、結晶性黒鉛は無秩序化する可能性がある。無秩序化部分は、黒鉛の結晶性部分よりも活性となることができる。無秩序化部分は、結晶性部分よりも壊れやすい。したがって、無秩序化部分は、サイクル中に損壊される可能性があるか、または、分解する可能性があり、それによりアノードの耐久性を低下させる可能性がある。コーティング処理において、高せん断および圧縮力もまた、黒鉛の結晶構造を損壊する可能性がある。加熱処理は、これらの黒鉛の損壊部分を除去し、粒子の黒鉛結晶構造を改善することができる。したがって、熱処理工程は、最終的なアノード生成物の耐久性を改善することができる。酸化黒鉛の電気化学特性は、例えば、Peledら(E.Peled,et al.J.Electrochem.Soc.,143(1996))およびWuら(Y.P.Wu.et al,Solid State Ionics,156(2003))等、いくつかのグループにより報告されている。これらの研究において、その前の球状化中の構造的に無秩序な表面を排除することにより、アノードの効率が増加し、不可逆的容量損失が減少し、サイクル性能が改善した。
さらに、熱処理工程は、官能基、例えばC=Oを、黒鉛の表面上に堆積させることができる。これらの官能基の付加により、SEIフィルムはより安定化する。向上した安定性により、サイクルおよび長期保存中に電解質との副反応が生じないため、アノードの耐久性およびサイクル性能が向上する。したがって、熱処理は、アノードのサイクル性能を改善することができる。
典型的には、熱処理の温度範囲は、酸化雰囲気中では500℃から1000℃である。温度が低すぎる場合、酸化反応は生じない。温度が高すぎる場合、酸素と炭素が過剰に反応し、COの生成がより多くなり、炭素活性材料の損失がより大きくなるため、生成物収率が低すぎる。
熱処理の温度範囲は、不活性雰囲気中では900℃から2200℃である。温度が低すぎる場合、無秩序部分、すなわち球状化工程の結果として高表面積を有する黒鉛縁部の粒子は、再生しない。温度が高すぎる場合、コストが高く、効率がより低くなる可能性があり、極めて秩序化した黒鉛表面および効果的材料の低い効率に起因して、サイクル性能が悪化する可能性がある。
上述の方法に従い作製されたアノード粉末は、約5m/gから約20m/gの表面積、および約0.4未満のDバンド/Gバンドのラマン分光ピーク強度比を有することができる。熱処理コーティング中の酸素割合は、約1%から約6%となることができる。炭素−酸素二重結合割合は、3%を超えることができる。
硬質炭素コーティング
別の実施形態において、黒鉛粉末は、硬質炭素コーティングでコーティングすることができる。硬質炭素コーティングは、硬質炭素前駆体を熱分解することにより形成され、例えば、ポリマー樹脂、例えばフェノール−ノボラック樹脂が、球状黒鉛粒子上にコーティングされるとより高い表面積およびより良好なサイクル性能を達成する、高表面積高炭素含量硬質炭素コーティングに分解される。コーティングの収率および表面積の特性を改善するために、粉末型の硬質炭素前駆体が、ヘキサメチレンジアミンの硬化剤とともに使用され、前駆体を熱可塑性とするように処理される。高せん断および圧縮力によりもたらされる局所的加熱が、溶媒を使用せずに融合複合粒子を形成する。この工程は、コーティング工程を安価とするのに好適である。さらに、溶媒可溶性ポリマー樹脂を使用することにより、および不活性雰囲気中での追加の熱処理を使用することにより、他の湿式法を適用して硬質炭素層を達成することができる。溶媒は、有機または無機溶媒であってもよい。その例は、トルエン、ベンゼン、テトラヒドロフラン、キシレン、メタノール、エタノール、ヘキサン、シクロヘキサン、もしくは水、またはこれらの混合物を含む。
安全性に対する懸念
上記方法の全てにより作製された高表面積アノード材料は、アノード側の電解質との高反応部位により、アノードの安全特性を劣化させる可能性がある。したがって、アノード組成物中に水系スチレン−ブタジエンゴム(SBR)/カルボキシメチルセルロース(CMC)結合剤を使用して、開示される高表面積アノード材料の安全性能を管理することができる。SBR/CMCは、電極が作製される時に添加することができる。しかしながら、ポリイミド、PAA(ポリ(アクリル酸))、およびPVDF(ポリフッ化ビニリデン)等の結合剤の選択に限定されない。
以下は、本開示および先行技術の実施形態によるアノードの製造および試験を説明している。
実施例1−Al/ピッチコーティング/不活性雰囲気中での熱処理
Alナノ粒子およびピッチ粉末を、既に球状化した黒鉛粉末に以下の比で添加した:球状黒鉛に対して2%Alおよび3%ピッチ粉末、すなわち2:3:95のAl:ピッチ:黒鉛。高せん断および圧縮力を使用してこの混合物を機械的に混合し、融合均一複合粒子を形成した。管状炉内で、不活性雰囲気(窒素またはアルゴン)下、ピッチコーティングをまず4℃/分の速度で600℃まで加熱し、次いで10℃/分の速度で1000℃まで加熱を続けることにより炭化した。温度を1000℃で2時間保持してから、強制冷却することなく炉を周囲温度まで冷却した。ガス流速は、2.75SLPMであった。
電極は、41.4%のAl/ピッチコーティング黒鉛、0.724%のSBR、0.426%のCMC、および57.4%の水(重量%)を含有する水系スラリーで銅箔をコーティングすることにより作製した。100℃で10分間乾燥後、電極コーティングの重量は約5mg/cmであった。次いで電極を35μmの厚さ(片面、箔の厚さを含まず)まで圧縮する。
過剰のリチウムを対極として使用して、CR2025コイン電池により最初の充電容量、可逆容量、および効率を決定した。
円筒状18650電池は、標準的ナノホスフェート(nanophosphate)カソードを使用して作製した。サイクル寿命は、+1C/−2C充電/放電率で試験した。高温保存性を60℃で試験し、抵抗の増大、回復容量、および維持容量を決定した。放電率は、室温で1A、5A、10A、20A、および30Aで試験した。100%充電状態(SOC)および60℃で行う釘刺試験を使用して、安全性を試験した。
実施例2−Alコーティング/酸化雰囲気中での熱処理
2%のAlナノ粒子を、既に球状化した黒鉛粉末に添加した。高せん断および圧縮力を使用してこの混合物を機械的に混合し、融合均一複合粒子を形成した。この粉末を空気中または別の酸化環境中で熱処理した。圧縮空気は、1.14〜4.25SLPMの流速で使用した。炉を10℃/分の速度で550℃まで加熱し、550℃で8時間保持した。次いで、強制冷却することなく炉を周囲温度まで冷却した。
電極作製法ならびにコイン電池および18650電池による試験は、実施例1において使用した方法と同一であった。
実施例3−酸化雰囲気中での熱処理
粒径が8〜20μm(平均15μm)の範囲の球状化黒鉛粉末を、空気中または他の酸化環境中で熱処理した。圧縮空気は、1.14〜4.25SLPMの流速で使用した。炉を10℃/分の速度で550℃まで加熱し、550℃で8時間保持した。次いで、強制冷却することなく炉を周囲温度まで冷却した。
電極作製法ならびにコイン電池および18650電池による試験は、実施例1において使用した方法と同一であった。
実施例4−酸化雰囲気中での熱処理
粒径が8〜20μmの範囲の球状化黒鉛粉末を、まず5℃/分の速度で600℃まで加熱し、次いで10℃/分の速度で1000℃まで加熱を続けることにより、窒素中で熱処理した。温度を1200℃で2時間保持してから、強制冷却することなく炉を周囲温度まで冷却した。ガス流速は、2.75SLPMであった。
電極作製法ならびにコイン電池および18650電池による試験は、実施例1において使用した方法と同一であった。
実施例5−硬質炭素前駆体コーティング
4%のフェノール−ノボラック樹脂粉末(硬質炭素前駆体)を、既に球状化した黒鉛粉末に添加した。高せん断および圧縮力を使用してこの混合物を機械的に混合し、融合均一複合粒子を形成した。管状炉内で、不活性雰囲気(窒素またはアルゴン)下、硬質炭素前駆体コーティングをまず10℃/分の速度で150℃まで加熱することにより炭化した。150℃で10分間保持した後、600℃に達するまで速度を4℃/分に低下させた。同時に、1000℃まで加熱速度を10℃/分の速度まで再び増加させた。温度を1000℃で2時間保持してから、強制冷却することなく炉を周囲温度まで冷却した。ガス流速は、2.75SLPMであった。
電極作製法ならびにコイン電池および18650電池による試験は、実施例1において使用した方法と同一であった。
比較例1−ピッチコーティング
5%のピッチ粉末を、既に球状化した黒鉛粉末に添加した。高圧縮力を使用してこの混合物を機械的に混合し、融合均一複合粒子を形成した。管状炉内で、不活性雰囲気(窒素またはアルゴン)下、ピッチコーティングをまず4℃/分の速度で600℃まで加熱し、次いで10℃/分の速度で1000℃まで加熱を続けることにより炭化した。温度を1000℃で2時間保持してから、強制冷却することなく炉を周囲温度まで冷却する。ガス流速は、2.75SLPMである。
電極作製法ならびにコイン電池および18650電池による試験は、実施例1において使用した方法と同一であった。しかしながら、他の性能は許容される程度であった。サイクル性能は非常に低かった。
比較例2−処理なし:加工せずに球状化した粉末
球状化した黒鉛粉末を処理せず、実施例1と同一の方法を使用して電極を作製した。この粉末は、妥当なサイクル性能を有していたが、保存性能は低かった。
上記の5つの実施例および2つの比較例の結果を、以下の表1〜6に示す。各例に対して、表1〜6は、粒径(中央粒径、マイクロメートル単位)を示す。表1は、18650初期性能(アンペア−時間の初期容量、n−ICL(形成および45℃で3日間の保存後の不可逆的容量損失:アンペア−時間)、およびDCR(ミリオームの直流抵抗)を含む)を示す。表2は、18650性能サイクル(300サイクル後の残りの%電池容量)を示す。表3は、保存性能(4週間後の%容量保持および回復、ならびに4週間後の%DCR成長)を示す。表4は、コインサイクル性能(200サイクル後の残りの%電池容量)を示す。表5は、粉末表面積(m/g)を示す。表6は、炭素、酸素、およびC=O結合割合を含むXPS日付、ならびに例示的アノード粉末のD/Gピーク比を含むラマン分光データを示す。
粉末の表面積を決定するために、まず、最低でも190℃で3時間、窒素下で脱気した。次いで、多点ブルナウアー−エメット−テラー(BET)法を用いて測定した。使用機器は、0.03から0.29の間の10個の相対圧力(P/P)ターゲットを有するMicromeritics Gemini 2360であった。吸着ガスは窒素であった。
粒径は、Malvern Instruments Mastersizer 2000を使用して決定した。分散剤は、1:100の比まで水中に希釈したTriton X-100界面活性剤を4滴添加した水であった。
ラマン分光は、アルゴンレーザビームを使用することにより黒鉛粉末の表面特性を確認するために行った。すなわち、黒鉛粉末は1580cm−1付近にGバンドピークを有する。Gバンドは、芳香環により成長および形成される結晶または秩序構造に対応して観察されるピークである。黒鉛は、Gバンドピークに加えて、1360cm−1付近に別のDバンドピークを有する。Dバンドは、不規則または無秩序な非結晶構造に対応して観察されるピークである。DバンドおよびGバンドのピーク強度の比は、黒鉛粒子の表面層での不規則構造部分の比に従い大きくなる。
X線光電子分光法(XPS)は、検体の表面近傍領域における電子の脱離を刺激するX線を使用した、薄い材料層を精査するための分析技術である。これらの放出電子(光電子と呼ばれる)の運動エネルギーが、半球状電子分光計を使用して測定される。XPSスペクトルは、一般に、横軸上に結合エネルギーを、縦軸に電子強度をとってプロットされる。XPS分析において、試料は、支持用のインジウム箔内に圧縮し、ステンレススチール製のネジを用いてステンレススチール製のホルダに取り付け、次いで、Chanhassen、MNのPhysical Electronics USA社製VersaProbe XPS Microprobe機器の真空チャンバ内に設置した。チャンバを約1×10−8トールの基底圧力まで排気した。電子の検出には半球形エネルギー分析器を使用した。XPS検査スペクトルを収集して試料表面上に存在する元素を同定し、多重スペクトルを収集して元素組成を計算した。C1s光電子線のために高分解スペクトルデータも収集した。データは、単色アルミニウムKαX線源を使用して、表面レベルで収集した。XPSスペクトルデータを、表1に示す。
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本発明の実施例を示し説明してきたが、本発明の範囲から逸脱せずに、本発明に様々な変更および修正を行うことができることが、当業者には容易に理解される。

Claims (28)

  1. アノード粉末であって、
    球状黒鉛粉末と、
    前記黒鉛粉末を包囲する高表面積保護コーティングと、
    を含み、コーティングされた粉末は、未処理黒鉛粉末よりも高い表面積を有する、アノード粉末。
  2. 約5μmから約20μmの粒径を有する、請求項1に記載のアノード粉末。
  3. 約5m/gから約20m/gの表面積を有する、請求項1〜2のいずれか一項に記載のアノード粉末。
  4. 0.3未満のDバンド/Gバンドのラマン分光ピーク強度比を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のアノード粉末。
  5. 約0.3を超えるDバンド/Gバンドのラマン分光ピーク強度比を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のアノード粉末。
  6. 前記高表面積保護コーティングは、金属化合物粉末を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のアノード粉末。
  7. 前記金属化合物粉末は、金属酸化物粉末を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載のアノード粉末。
  8. 前記金属酸化物粉末は、Al、Y、TiO、Cs、ZrO、およびZnOからなる群から選択される、請求項1〜7のいずれか一項に記載のアノード粉末。
  9. 前記金属化合物粉末は、金属フッ化物粉末を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載のアノード粉末。
  10. 前記金属フッ化物粉末は、AlF、ZrF、TiF、CsF、YF、およびZnFからなる群から選択される、請求項1〜9のいずれか一項に記載のアノード粉末。
  11. 前記高表面積保護コーティングは、金属化合物粉末およびポリマーの混合物を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載のアノード粉末。
  12. 前記高表面積保護コーティングは、硬質炭素コーティングを含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載のアノード粉末。
  13. 前記コーティングは、約1%から約6%の酸素含量を有する、請求項1〜12のいずれか一項に記載のアノード粉末。
  14. 前記コーティングは、約3%を超える炭素−酸素二重結合割合を有する、請求項1〜13のいずれか一項に記載のアノード粉末。
  15. アノード粉末の作製方法であって、
    球状黒鉛粉末を提供することと、
    前記黒鉛粉末を高表面積保護コーティングでコーティングすることと、
    コーティングされた黒鉛粉末を熱処理して、未処理黒鉛粉末よりも高い表面積を有するコーティングされたアノード粉末を形成することと、
    を含む方法。
  16. 前記アノード粉末は、約5m/gから約20m/gの表面積を有する、請求項15に記載の方法。
  17. 前記アノード粉末は、0.3未満のDバンド/Gバンドのラマン分光ピーク強度比を有する、請求項15〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記アノード粉末は、約0.3を超えるDバンド/Gバンドのラマン分光ピーク強度比を有する、請求項15〜17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記コーティングされた黒鉛粉末を酸化雰囲気中で熱処理することをさらに含む、請求項15〜18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記コーティングされた黒鉛粉末を不活性雰囲気中で熱処理することをさらに含む、請求項15〜19のいずれか一項に記載の方法。
  21. コーティングすることは、前記球状黒鉛粉末を金属化合物粉末でコーティングすることを含む、請求項15〜20のいずれか一項に記載の方法。
  22. コーティングすることは、前記球状黒鉛粉末を金属酸化物粉末でコーティングすることを含む、請求項15〜21のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記金属酸化物粉末は、Al、Y、TiO、Cs、およびZnOからなる群から選択される、請求項15〜22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記コーティングすることは、前記球状黒鉛粉末を金属フッ化物粉末でコーティングすることを含む、請求項15〜23のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記金属フッ化物粉末は、AlF、ZrF、TiF、CsF、YF、およびZnFからなる群から選択される、請求項15〜24のいずれか一項に記載の方法。
  26. コーティングすることは、前記球状黒鉛粉末を硬質炭素コーティングでコーティングすることを含む、請求項15〜25のいずれか一項に記載の方法。
  27. アノードであって、
    導電性シート上に配置されるアノード層であって、電気活性粉末を含むアノード層を備え、
    前記電気活性粉末は、
    球状黒鉛粉末と、
    前記黒鉛粉末を包囲する高表面積保護コーティングと、
    を含み、コーティングされた粉末は、未処理黒鉛粉末よりも高い表面積を有する、アノード。
  28. 電池であって、
    カソードと、
    アノード粉末を含むアノードであって、前記アノード粉末は、
    球状黒鉛粉末と、
    前記黒鉛粉末を包囲する高表面積保護コーティングと、
    を含み、コーティングされた粉末は、未処理黒鉛粉末よりも高い表面積を有する、アノードと、
    前記カソードおよび前記アノードの両方とイオン連通する電解質と、
    を備える電池。
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