JP2013514093A5

JP2013514093A5 -

Info

Publication number: JP2013514093A5
Application number: JP2012543413A
Authority: JP
Filing date: 2010-12-16
Publication date: 2013-12-19

Description

本明細書に開示するようなスポンジと薬学的活性物質とを含む創傷被覆材（ｗｏｕｎｄ
ｃｏｖｅｒａｇｅ）を調製するためのキットも提供する。このキット及びその成分は、特に、傷害の処置のための医用スポンジの製造用である。
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
（項目１）
止血性複合スポンジであって、該スポンジは、
生体材料のマトリックスの多孔質スポンジと、
該スポンジの少なくとも１つの表面と安定に結合する、適用組織に対する該スポンジの付着性を増強する材料と
を含み、ここで、該材料がヒドロゲル形成成分を本質的に含まない、止血性複合スポンジ。
（項目２）
前記生体材料が、コラーゲン、ゼラチン、フィブリン、多糖、例えばキトサン、及びその誘導体からなる群から選択される、項目１に記載のスポンジ。
（項目３）
前記適用組織に対する前記スポンジの付着性を増強する前記材料が、第１の架橋可能成分と、反応可能な条件下で該第１の架橋可能成分と架橋する第２の架橋可能成分とを含む、２種類のプレポリマーの混合物、又は前もって形成されたポリマーである、項目１又は２に記載のスポンジ。
（項目４）
前記第１及び／又は第２の架橋可能成分が、ポリエチレングリコールの誘導体を含む、項目１から３のいずれか一項に記載のスポンジ。
（項目５）
前記適用組織に対する前記スポンジの付着性を増強する前記材料が、該スポンジの少なくとも１つの表面に連続又は不連続な層を形成する、項目１から４のいずれか一項に記載のスポンジ。
（項目６）
全厚が約１ｍｍから約２．５ｍｍである、項目１から５のいずれか一項に記載のスポンジ。
（項目７）
低侵襲手術において、例えば腹腔鏡検査適用に使用するための、項目１から６のいずれか一項に記載のスポンジ。
（項目８）
前記適用組織に対する前記スポンジの付着性を増強する前記材料が、生体材料１ｃｍ ^２当たり５から５００ｍｇ、好ましくは１ｃｍ ^２当たり５から１００ｍｇの濃度で存在する、項目１から７のいずれか一項に記載のスポンジ。
（項目９）
止血性複合スポンジを製造する方法であって、
ａ）生体材料のマトリックスの多孔質スポンジを用意する工程、
ｂ）適用組織に対する該スポンジの付着性を増強する材料を懸濁物、溶液又は粉体の形態で用意する工程であって、ここで該材料はヒドロゲル形成成分を本質的に含まない工程、
ｃ）止血性複合スポンジが得られるように、ｂ）の該材料が該スポンジの少なくとも１つの表面と安定に結合するように、ａ）とｂ）を接触させる工程、必要に応じて
ｄ）工程ｃ）で得られた該複合スポンジを乾燥させる工程、必要に応じて
ｅ）工程ｃ）又はｄ）で得られた該複合スポンジを滅菌する工程
を含む、方法。
（項目１０）
項目１から７のいずれか一項に記載の止血性複合スポンジを施す工程を含む、創傷、出血、損傷組織及び／又は出血組織を処置する方法。

Claims

止血性複合スポンジであって、該スポンジは、
生体材料のマトリックスの多孔質スポンジと、
該スポンジの少なくとも１つの表面と安定に結合する、適用組織に対する該スポンジの付着性を増強する材料と
を含み、ここで、該材料がヒドロゲル形成成分を本質的に含まない、止血性複合スポンジ。
前記生体材料が、コラーゲン、ゼラチン、フィブリン、多糖、例えばキトサン、及びその誘導体からなる群から選択される、請求項１に記載のスポンジ。
前記適用組織に対する前記スポンジの付着性を増強する前記材料が、第１の架橋可能成分と、反応可能な条件下で該第１の架橋可能成分と架橋する第２の架橋可能成分とを含む、２種類のプレポリマーの混合物、又は前もって形成されたポリマーである、請求項１又は２に記載のスポンジ。
前記第１及び／又は第２の架橋可能成分が、ポリエチレングリコールの誘導体を含む、請求項１から３のいずれか一項に記載のスポンジ。
前記適用組織に対する前記スポンジの付着性を増強する前記材料が、該スポンジの少なくとも１つの表面に連続又は不連続な層を形成する、請求項１から４のいずれか一項に記載のスポンジ。
全厚が約１ｍｍから約２．５ｍｍである、請求項１から５のいずれか一項に記載のスポンジ。
低侵襲手術において、例えば腹腔鏡検査適用に使用するための組成物であって、請求項１から６のいずれか一項に記載のスポンジを含む、組成物。
前記適用組織に対する前記スポンジの付着性を増強する前記材料が、生体材料１ｃｍ^２当たり５から５００ｍｇ、好ましくは１ｃｍ^２当たり５から１００ｍｇの濃度で存在する、請求項１から６のいずれか一項に記載のスポンジまたは請求項７に記載の組成物。
止血性複合スポンジを製造する方法であって、
ａ）生体材料のマトリックスの多孔質スポンジを用意する工程、
ｂ）適用組織に対する該スポンジの付着性を増強する材料を懸濁物、溶液又は粉体の形態で用意する工程であって、ここで該材料はヒドロゲル形成成分を本質的に含まない工程、
ｃ）止血性複合スポンジが得られるように、ｂ）の該材料が該スポンジの少なくとも１つの表面と安定に結合するように、ａ）とｂ）とを接触させる工程、必要に応じて
ｄ）工程ｃ）で得られた該複合スポンジを乾燥させる工程、必要に応じて
ｅ）工程ｃ）又はｄ）で得られた該複合スポンジを滅菌する工程
を含む、方法。
請求項１から７のいずれか一項に記載の止血性複合スポンジを含む、創傷、出血、損傷組織及び／又は出血組織を処置するための組成物。