JP2013512930A - 4−メチルピラゾール製剤 - Google Patents

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Abstract

本発明は、約55℃以下の保存条件下で安定である4−メチルピラゾール(4−MP)製剤を提供する。

Description

発明の詳細な説明
〔1.技術分野〕
本発明は、約55℃以下の保存条件下で安定な4−メチルピラゾール(4−MP)製剤を提供することに関する。
〔2.背景技術〕
4−メチルピラゾール(フォメピゾール(fomepizole)や4−MPとしても知られる)は、2工程の代謝除去経路の一部としてのアルコールを酸化する酵素であるアルコール−デヒドロゲナーゼ(ADH)を阻害する。その2工程の代謝除去経路は、順に、ADHによるエタノールのアセトアルデヒドへの酸化、アルデヒド−デヒドロゲナーゼ(ALDH)によるアセトアルデヒドの酢酸への酸化である。4−MPは、米国食品医薬品局によってエチレングリコール中毒又はメタノール中毒の治療薬として認可されている。上記4−MPの承認された治療薬としての利用では、高用量の範囲の4−MPが必要であり、例えば、4−MPは、医師の監視の下、静脈注射により、体重あたりの初期の投与量として20mg/kgが投与され、そして、さらに12時間毎に投与量15mg/kgで投与される(例えば、Scalley et al., American Family Physician 2002, 66, 807-812.を参照)。
一回あたり10mg/kg未満の4−MPの投与量は、アルコールを摂取した人のALDHの活性を抑制又は失活させることにより、エタノール過敏症やアルデヒド蓄積の症状の治療に効果を示す。
例えば、エタノール過敏症の治療のために用いられる4−MPの一回あたりの投与量に関する患者の薬剤服用順守規準は、自己投与、特に経口投与に適した4−MPの製剤の進歩により改善され得る。さらにまた、対象への投与に適した4−MPの有効な固体製剤は都合がよい。固体製剤は、液体製剤に比べて、流出及び/又は漏出の傾向が少なく、包装が容易であり、そして、自己投与が容易である。
保存条件下において安定した状態のままで、対象へ投与するための4−MPの固体製剤を調製することは、難しいことが知られている。
従って、保存条件下で安定している4−MPを含む固体製剤(状況に応じて投薬量単位の形体)が求められている。
〔3.発明の概要〕
本発明が提供する製剤は、4−メチルピラゾール(4−MP)を含む製剤である。特定の実施例では、本発明により提供される製剤は保存安定的である。一例として、本発明により提供される製剤は経口投与に適している。
一つの実施形態では、本発明が提供する製剤は、4−MP又は生理学的に許容できるその塩、及び、添加剤(excipient)を含む製剤である。
特定の実施例では、製剤は固体の形態である。特定の実施例では、製剤は少なくとも25℃以上、40℃以下の温度で固体の形態である。特定の実施例では、製剤は約35℃以下の温度で固体の形態である。特定の実施例では、製剤は約30℃以下の温度で固体の形態である。
特定の実施例では、添加剤はポリエチレングリコールである。特定の実施例では、上記ポリエチレングリコールの総重量平均分子量は約5000〜約10,000の範囲内である。特定の実施例では、添加剤はPEG 8000である。特定の実施例では、製剤はさらに一つ又はそれ以上の追加の添加剤を含んでいる。特定の実施例では、上記追加の添加剤は界面活性剤である。特定の実施例では、上記追加の添加剤はCapryol 90(登録商標)及びTranscutol(登録商標)からなる一群から選ばれる。
特定の実施例では、製剤は投薬量単位として提供される。
特定の実施例では、上記投薬量単位は、タブレット又はカプセルの形態である。特定の実施例では、上記投薬量単位は、カプセルの形態である。特定の実施例では、上記カプセルは硬質ゼラチンを含んでいる。
特定の実施例では、上記投薬量単位は約10mgの4−MPからなる。
特定の実施例では、上記投薬量単位は約100mgの4−MPからなる。
特定の実施例では、製剤は、室温で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、八ヶ月間又はそれ以上の間、物理的及び/又は化学的に安定である。例えば、特定の実施例では、製剤は、投薬量単位のカプセルの形態であり、室温で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、八ヶ月間又はそれ以上の間、保存したとき、変形、破損、又は内容物の漏出が見られず、少なくとも約90%の内容量の活性薬剤単位(即ち、4−MP)を維持することができる。
特定の実施例では、製剤はヒトの経口摂取に適している。
他の実施形態では、本発明が提供する製剤は、4−MP又は生理学的に許容できるその塩及び添加剤が封入された硬質ゼラチンカプセルである。
特定の実施例では、上記硬質ゼラチンカプセルは、室温で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、八ヶ月間又はそれ以上の間、保存したとき、物質的な品位を保つ。例えば、特定の実施例では、上記硬質ゼラチンカプセルは、室温で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、八ヶ月間又はそれ以上の間、保存したとき、変形、破損、又は内容物の漏出が見られない。特定の実施例では、上記硬質ゼラチンカプセル中の添加剤がPEG 8000である。特定の実施例では、上記硬質ゼラチンカプセルの内容物は、固体の形態である。
他の実施形態では、本発明は、本発明が提供する製剤に含まれる4−MPの投与の方法を提供する。
〔4.専門用語〕
一般的に、本明細書で用いられる用語並びに本明細書で示された医化学、生物学及び薬理学における実験手順は、先行技術においてよく知られ且つ一般的に用いられる用語及び手順である。特に定義しない限り、本明細書で用いられる技術用語及び科学用語は、その分野に属する技術の当業者により理解される一般的な意味と同様な意味を有する。本明細書で用いられる用語に多くの定義がある場合、その用語の定義は、特に記載されていない限り、その文節で一番ふさわしい定義である。
本明細書における「約」は、+/−10%の範囲を示している。例えば、「約10mgの4−MP」は、「9.0mg〜11.0mgの範囲内の4−MP」ということを意味している。
本明細書における「エタノール過敏症」は、対象がエタノールの摂取によるアセトアルデヒドの蓄積の症状に苦しむ状態を示している。エタノール過敏症又はアセトアルデヒド蓄積の症状には、特に制限しない限り、顔面紅潮、高心拍数、動悸、低血圧、吐き気、目まい、頭痛、嘔吐、下痢、胃のむかつき、運動失調又は意識の混乱(confused consciousness)が含まれ得る(例えばWard et al., Alcohol and Alcoholism 1994, 29, 433-438.を参照)。
本明細書における「アセトアルデヒド蓄積」は、エタノールを摂取した対象の体内でアセトアルデヒドが生成している状態を示す。
本明細書における「有効量(effective amount)」という用語は、例えば、アルコール−デヒドロゲナーゼ酵素と接触した場合に、又は、他の例として、対象に投与した場合に、好ましい効果又は有益な効果を生み出すのに十分な4−MP又は生理学的に許容できるその塩の量を示している。特定の実施例では、例えば、「有効量」は、エタノールを摂取した対象のアルデヒド蓄積に関する症状を妨げる、抑える若しくは改善させる量、又は、対象におけるエタノール摂取による病気若しくは疾患の可能性若しくは危険性を抑える量である。
本明細書における「投与量」又は「投薬量」という用語は、対象が一回で服用又は投与される4−MPの量を示している。本明細書における「投与量単位」又は「投薬量単位」という用語は、対象に対する統一された投与量に適切な、タブレットやカプセルのような物理的に分離した単位を示している。投与の単位には少なくとも一つの添加剤と共に4−MPを含んでいる。例として、100mgの4−MPの投与量は、対象が一回で服用し得る4−MPの量を示している。そのとき、例えば、投与量が二つの50mgの投薬量単位に分割されている場合には、二つの50mgの4−MPカプセルを対象が一回で服用し得る。
本明細書における定義として、例えば「10mgの4−MP」のように、4−MPの質量を特定する場合は、4−MPの遊離塩基の形態での4−MPの質量に相当する。従って、例えば、既知の塩の形態として10mgの4−MPが本発明に係る製剤として投与される場合、当業者は、遊離塩基の形態での10mgの4−MPに相当する質量を得るために必要な4−MPの塩の形態での実際の質量を決定するために、4−MPの塩の形態の分子量と4−MPの遊離塩基の形態の分子量とを使い、必要な質量数の変換を行い得る。他の例として、仮に、遊離塩基の形態での10mgの4−MPが本発明に係る製剤として投与される場合には、質量数の変換は必要ない。
本明細書における「生理学的に許容できる塩」又は「許容できる塩の形態」という用語は、本発明に係る化合物に比較的毒性の少ない無機酸及び有機酸を加えた塩を示している。
本明細書における「室温」という用語は、25℃±2℃を示している。概して、本明細書に示された実験は、特に記載していない限り、室温で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で行っている。
本明細書における「安定な製剤」とは、保存条件下で物理的安定性及び/又は化学的安定性を示す製剤である。特に示していない限り、保存条件は、一般的に調合製剤が保存される条件を含む。例えば、保存条件は、約25℃以下の温度条件、約26℃以下の温度条件、約27℃以下の温度条件、約28℃以下の温度条件、約29℃以下の温度条件、約30℃以下の温度条件、約31℃以下の温度条件、約32℃以下の温度条件、約33℃以下の温度条件、約34℃以下の温度条件、約35℃以下の温度条件、約36℃以下の温度条件、約37℃以下の温度条件、約39℃以下の温度条件、又は、約40℃以下の温度条件であって、約10%以下の相対的な湿度条件、約15%以下の相対的な湿度条件、約20%以下の相対的な湿度条件、約25%以下の相対的な湿度条件、約30%以下の相対的な湿度条件、約35%以下の相対的な湿度条件、約40%以下の相対的な湿度条件、約45%以下の相対的な湿度条件、約50%以下の相対的な湿度条件、約55%以下の相対的な湿度条件、約60%以下の相対的な湿度条件、約65%以下の相対的な湿度条件、約70%以下の相対的な湿度条件、約75%以下の相対的な湿度条件、約80%以下の相対的な湿度条件、約85%以下の相対的な湿度条件、約90%以下の相対的な湿度条件、約95%以下の相対的な湿度条件、又は、約100%以下の相対的な湿度条件、及び、指定された他の条件を含み得る。
本明細書における製剤の「化学的安定性」は、例えば、製剤のタブレットやカプセルのような、製剤の投薬量単位の形態における活性薬剤単位(即ち、4−MP)の化学的安定性を示している。概して、化学的安定性は、製剤における活性薬剤単位の内容物を分析することを通じて評価される。概して、化学的に安定な製剤は、保存するにあたって、活性薬剤成分の効能の低下や喪失を抑え得る製剤、又は、活性薬剤成分の内容物の損失を抑え得る製剤である。概して、本明細書における製剤は、室温で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、八ヶ月間又はそれ以上の間、保存するにあたって、活性薬剤成分の内容物の少なくとも99%、少なくとも98%、少なくとも97%、少なくとも96%、少なくとも95%、少なくとも94%、少なくとも93%、少なくとも92%、少なくとも91%、又は、少なくとも90%を維持し得る。
本明細書における製剤の「物理的安定性」は、例えば、製剤のタブレットやカプセルのような、製剤の投薬量単位の形態での物理的な品位を示している。概して、物理的安定性は、投薬量単位の形態での物理的様態の視覚的検査を通じて評価される。投薬量単位の形態での物理的様態には、形、色、形状、臭気、表面の質感、及び、投薬量単位の形態における破損や裂傷の存在の有無を含む物理的欠陥の有無のような物理的特性を含み得る。投薬量単位の形態がカプセルの場合、概して、物理的に安定な製剤は、変形、破損又はカプセルの内容物の漏出を示さないカプセルである。概して、本明細書における製剤は、室温で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、八ヶ月間又はそれ以上の間、物理的に安定であり得る。
「対象」という用語は、霊長類(例えば、ヒト)、サル、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ブタ、シカ、クマ、ネズミ、マウス及びそれらに類する動物を含む、哺乳類のような動物であるが、これらに限定されるものではない。好ましい形態では、対象はヒトである。
本明細書で用いられる「症状」という用語は、対象により発見できる特定の病気、若しくは疾患からの対象の苦痛により発見できる、又は、対象からの言葉の情報を介さずに対象ではない他の人間により発見できる、特有の病気又は不調(例えば、Longman Dictionary of Contemporary English, 1995, Third Editionを参照)を示す身体的な状態を示す。
本明細書で用いられる「治療する」、「治療すること」又は「治療」という用語は、不調及び/又はそれによる症状の緩和又は解消の方法を示している。
〔5.発明の詳細な説明〕
本発明は、4−メチルピラゾール(4−MP)の保存安定な製剤を提供する。特定の実施例では、製剤は投薬量単位の形態でヒトの経口投与に適している。特定の実施例では、製剤は固体の形態である。
(5.1 製剤)
一つの実施形態では、本発明は4−MP又は生理学的に許容できるその塩を含む製剤を提供する。
4−メチルピラゾール(4−MP、フォメピゾールとしても知られる)は、例えば、シグマ・アルドリッチ(Sigma Aldrich(St. Louis, MO))等の化学原料業者により市販されている。また、4−MPはできる限り大量の医薬品グレードのものを商業的に容易に合成することもできる。
特定の実施例では、製剤は4−MPの遊離塩基を含む。特定の実施例では、製剤は、例えば4−MP塩酸塩のような4−MPの生理学的に許容できる塩を含む。
特定の実施例では、製剤は4−MP又は生理学的に許容できるその塩の形態、及び、添加剤を含む。
特定の実施例では、添加剤は液体である。
特定の実施例では、添加剤は固体である。
特定の実施例では、添加剤は、約25℃以下の温度、約26℃以下の温度、約27℃以下の温度、約28℃以下の温度、約29℃以下の温度、約30℃以下の温度、約31℃以下の温度、約32℃以下の温度、約33℃以下の温度、約34℃以下の温度、約35℃以下の温度、約36℃以下の温度、約37℃以下の温度、約39℃以下の温度、又は、約40℃以下の温度で固体である。
特定の実施例では、添加剤は、少なくとも25℃〜約40℃の範囲内の温度、少なくとも26℃〜約40℃の範囲内の温度、少なくとも27℃〜約40℃の範囲内の温度、少なくとも28℃〜約40℃の範囲内の温度、少なくとも29℃〜約40℃の範囲内の温度、少なくとも25℃〜約30℃の範囲内の温度、少なくとも25℃〜約35℃の範囲内の温度、少なくとも30℃〜約35℃の範囲内の温度、少なくとも30℃〜約40℃の範囲内の温度、又は、少なくとも35℃〜約40℃の範囲内の温度で固体である。
特定の実施例では、添加剤はグリセリンである。
特定の実施例では、添加剤は、例えばカプリル酸/カプリン酸のトリグリセリドのような中鎖脂肪酸トリグリセリドである。特定の実施例では、添加剤は、例えばMiglyol 812のようなミグリオールである。
特定の実施例では、添加剤はポリエチレングリコールである。一般的にポリエチレングリコールは、薬品製剤の添加剤として用いられる(例えば、Remington's The Science and Practice of Pharmacy, 2005, 21st ed.を参照)。
特定の実施例では、ポリエチレングリコールは分岐鎖又は直鎖を含んでいる。
特定の実施例では、ポリエチレングリコールの総重量平均分子量は、約400〜約40,000の範囲内、約600〜約40,000の範囲内、約600〜約30,000の範囲内、約800〜約30,000の範囲内、約600〜約20,000の範囲内、約800〜約20,000の範囲内、約1000〜約20,000の範囲内、約1500〜約20,000の範囲内、約3000〜約20,000の範囲内、約3000〜約10,000の範囲内、約4000〜約20,000の範囲内、約4000〜約10,000の範囲内、約5000〜約10,000の範囲内、約4000〜約9000の範囲内、約5000〜約9000の範囲内、約6000〜約9000の範囲内、約6000、又は、約8000である。
特定の実施例では、添加剤は、Polyethylene Glycol 400 (PEG 400)、Polyethylene Glycol 600 (PEG 600)、Polyethylene Glycol 800 (PEG 800)、Polyethylene Glycol 1000 (PEG 1000)、Polyethylene Glycol 1500 (PEG 1500)、Polyethylene Glycol 2000 (PEG 2000)、Polyethylene Glycol 3000 (PEG 3000)、Polyethylene Glycol 4000 (PEG 4000)、Polyethylene Glycol 6000 (PEG 6000)、Polyethylene Glycol 8000 (PEG 8000)、Polyethylene Glycol 9000 (PEG 9000)、Polyethylene Glycol 10,000 (PEG 10,000)、Polyethylene Glycol 20,000 (PEG 20,000)、Polyethylene Glycol 30,000 (PEG 30,000)、Polyethylene Glycol 40,000 (PEG 40,000)、及び、それらの組み合わせからなる一群から選ばれる。
特定の実施例では、添加剤は、例えばPolyethylene Glycol 8000 (PEG 8000)のような高分子量のポリエチレングリコールである。
他の添加剤に対して、高分子量のポリエチレングリコールは、本発明に係る製剤にとりわけ適していると認められる。
特定の実施例では、添加剤はPEG 6000又はPEG 8000である。
特定の実施例では、添加剤はPEG 6000である。
特定の実施例では、添加剤はPEG 8000である。
本明細書で示した特定の添加剤は、保存条件下での化学的安定性及び物理的安定性を含む本明細書で示した製剤の化学的安定性及び物理的安定性に寄与する。いかなる特定の理論に拘束されることなしに、製剤の固体相が液体相に比べて化学的安定性及び物理的安定性を向上させる場合、上記添加剤は製剤内で固体相転移を導くと考えられている。
特定の実施例では、製剤は固体の形態である。
特定の実施例では、製剤は、約2重量%〜約60重量%の4−MP又は生理学的に許容できるその塩の形態を含んでいる。特定の実施例では、製剤は、約3重量%〜約50重量%の4−MP又は生理学的に許容できるその塩の形態を含んでいる。特定の実施例では、製剤は、約3重量%〜約40重量%の4−MP又は生理学的に許容できるその塩の形態を含んでいる。特定の実施例では、製剤は、約3重量%〜約5重量%、約5重量%〜約15重量%、約10重量%〜約20重量%、約15重量%〜約30重量%、又は、約25重量%〜約50重量%の4−MP又は生理学的に許容できるその塩の形態を含んでいる。
特定の実施例では、製剤は、約40℃以下の温度で且つ約95%以下の相対的な湿度下で、八ヶ月間又はそれ以上の間、保存したとき、固体の形態である。
特定の実施例では、製剤は、約25℃以下の温度、約26℃以下の温度、約27℃以下の温度、約28℃以下の温度、約29℃以下の温度、約30℃以下の温度、約31℃以下の温度、約32℃以下の温度、約33℃以下の温度、約34℃以下の温度、約35℃以下の温度、約36℃以下の温度、約37℃以下の温度、約39℃以下の温度、又は、約40℃以下の温度で固体の形態である。
特定の実施例では、製剤は、少なくとも25℃〜約40℃の範囲内の温度、少なくとも26℃〜約40℃の範囲内の温度、少なくとも27℃〜約40℃の範囲内の温度、少なくとも28℃〜約40℃の範囲内の温度、少なくとも29℃〜約40℃の範囲内の温度、少なくとも25℃〜約30℃の範囲内の温度、少なくとも25℃〜約35℃の範囲内の温度、少なくとも30℃〜約35℃の範囲内の温度、少なくとも30℃〜約40℃の範囲内の温度、又は、少なくとも35℃〜約40℃の範囲内の温度で固体の形態である。
特定の実施例では、製剤は、約40℃以下の温度下であって、約10%以下の相対的な湿度下、約15%以下の相対的な湿度下、約20%以下の相対的な湿度下、約25%以下の相対的な湿度下、約30%以下の相対的な湿度下、約35%以下の相対的な湿度下、約40%以下の相対的な湿度下、約45%以下の相対的な湿度下、約50%以下の相対的な湿度下、約55%以下の相対的な湿度下、約60%以下の相対的な湿度下、約65%以下の相対的な湿度下、約70%以下の相対的な湿度下、約75%以下の相対的な湿度下、約80%以下の相対的な湿度下、約85%以下の相対的な湿度下、約90%以下の相対的な湿度下、約95%以下の相対的な湿度下、又は、約100%以下の相対的な湿度下において固体の形態である。
特定の実施例では、製剤は、少なくとも25℃〜約40℃の範囲内の温度下であって、約0%〜約10%の相対的な湿度下、約10%〜約20%の相対的な湿度下、約20%〜約30%の相対的な湿度下、約30%〜約40%の相対的な湿度下、約40%〜約50%の相対的な湿度下、約50%〜約60%の相対的な湿度下、約60%〜約70%の相対的な湿度下、約70%〜約80%の相対的な湿度下、約80%〜約90%の相対的な湿度下、又は、約90%〜約100%の相対的な湿度下において固体の形態である。
特定の実施例では、製剤は、室温で、六ヶ月間若しくはそれ以上の間、八ヶ月間若しくはそれ以上の間、十二ヶ月間若しくはそれ以上の間、十八ヶ月間若しくはそれ以上の間、二十四ヶ月間若しくはそれ以上の間、又は、三十六ヶ月間若しくはそれ以上の間、保存したとき、固体の形態である。特定の実施例では、製剤は、室温で、八ヶ月間若しくはそれ以上の間、保存したとき、固体の形態である。
特定の実施例では、製剤は、室温で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、六ヶ月間若しくはそれ以上の間、八ヶ月間若しくはそれ以上の間、十二ヶ月間若しくはそれ以上の間、十八ヶ月間若しくはそれ以上の間、二十四ヶ月間若しくはそれ以上の間、又は、三十六ヶ月間若しくはそれ以上の間、保存したとき、固体の形態である。特定の実施例では、製剤は、室温で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、八ヶ月間又はそれ以上保存したとき、固体の形態である。
特定の実施例では、製剤は、約40℃以下の温度下で、六ヶ月間若しくはそれ以上の間、八ヶ月間若しくはそれ以上の間、十二ヶ月間若しくはそれ以上の間、十八ヶ月間若しくはそれ以上の間、二十四ヶ月間若しくはそれ以上の間、又は、三十六ヶ月間若しくはそれ以上の間、保存したとき、固体の形態である。特定の実施例では、製剤は、約40℃以下の温度下で八ヶ月間又はそれ以上の間保存したとき、固体の形態である。
特定の実施例では、製剤は、約40℃以下の温度下で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、六ヶ月間若しくはそれ以上の間、八ヶ月間若しくはそれ以上の間、十二ヶ月間若しくはそれ以上の間、十八ヶ月間若しくはそれ以上の間、二十四ヶ月間若しくはそれ以上の間、又は、三十六ヶ月間若しくはそれ以上の間、保存したとき、固体の形態である。特定の実施例では、製剤は、約40℃以下の温度下で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、八ヶ月間又はそれ以上の間、保存したとき、固体の形態である。
特定の実施例では、製剤は、約40℃以下の温度下で且つ約95%以下の相対的な湿度下で、八ヶ月間又はそれ以上の間、保存したとき、物理的に及び/又は化学的に安定である。
特定の実施例では、製剤は、室温で、六ヶ月間若しくはそれ以上の間、八ヶ月間若しくはそれ以上の間、十二ヶ月間若しくはそれ以上の間、十八ヶ月間若しくはそれ以上の間、二十四ヶ月間若しくはそれ以上の間、又は、三十六ヶ月間若しくはそれ以上の間、保存したとき、物理的に及び/又は化学的に安定である。特定の実施例では、製剤は、室温で、八ヶ月間又はそれ以上の間、保存したとき、物理的に及び/又は化学的に安定である。
特定の実施例では、製剤は、室温で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、六ヶ月間若しくはそれ以上の間、八ヶ月間若しくはそれ以上の間、十二ヶ月間若しくはそれ以上の間、十八ヶ月間若しくはそれ以上の間、二十四ヶ月間若しくはそれ以上の間、又は、三十六ヶ月間若しくはそれ以上の間、保存したとき、物理的に及び/又は化学的に安定である。特定の実施例では、製剤は、室温で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、八ヶ月間又はそれ以上の間、保存したとき、物理的に及び/又は化学的に安定である。
特定の実施例では、製剤は、約40℃以下の温度下で、六ヶ月間若しくはそれ以上の間、八ヶ月間若しくはそれ以上の間、十二ヶ月間若しくはそれ以上の間、十八ヶ月間若しくはそれ以上の間、二十四ヶ月間若しくはそれ以上の間、又は、三十六ヶ月間若しくはそれ以上の間、保存したとき、物理的に及び/又は化学的に安定である。特定の実施例では、製剤は、約40℃以下の温度下で、八ヶ月間又はそれ以上の間、保存したとき、物理的に及び/又は化学的に安定である。
特定の実施例では、製剤は、約40℃以下の温度下で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、六ヶ月間若しくはそれ以上の間、八ヶ月間若しくはそれ以上の間、十二ヶ月間若しくはそれ以上の間、十八ヶ月間若しくはそれ以上の間、二十四ヶ月間若しくはそれ以上の間、又は、三十六ヶ月間若しくはそれ以上の間、保存したとき、物理的に及び/又は化学的に安定である。特定の実施例では、製剤は、約40℃以下の温度下で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、八ヶ月間又はそれ以上の間、保存したとき、物理的に及び/又は化学的に安定である。
特定の実施例では、製剤は、投薬量単位のカプセルの形態で提供され、物理的に安定である。特定の実施例では、例えば、上記カプセルは、室温で、六ヶ月間若しくはそれ以上の間、八ヶ月間若しくはそれ以上の間、十二ヶ月間若しくはそれ以上の間、十八ヶ月間若しくはそれ以上の間、二十四ヶ月間若しくはそれ以上の間、又は、三十六ヶ月間若しくはそれ以上の間、保存したとき、変形、破損、又は内容物の漏出が見られない。特定の実施例では、上記カプセルは、室温で、八ヶ月間又はそれ以上の間、保存したとき、変形、破損、又は内容物の漏出が見られない。
特定の実施例では、上記カプセルは、室温で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、六ヶ月間若しくはそれ以上の間、八ヶ月間若しくはそれ以上の間、十二ヶ月間若しくはそれ以上の間、十八ヶ月間若しくはそれ以上の間、二十四ヶ月間若しくはそれ以上の間、又は、三十六ヶ月間若しくはそれ以上の間、保存したとき、変形、破損、又は内容物の漏出が見られない。特定の実施例では、上記カプセルは、室温で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、八ヶ月間又はそれ以上の間、保存したとき、変形、破損、又は内容物の漏出が見られない。
特定の実施例では、上記カプセルは、約40℃以下の温度下で、六ヶ月間若しくはそれ以上の間、八ヶ月間若しくはそれ以上の間、十二ヶ月間若しくはそれ以上の間、十八ヶ月間若しくはそれ以上の間、二十四ヶ月間若しくはそれ以上の間、又は、三十六ヶ月間若しくはそれ以上の間、保存したとき、変形、破損、又は内容物の漏出が見られない。特定の実施例では、上記カプセルは、約40℃以下の温度下で、八ヶ月間又はそれ以上の間、保存したとき、変形、破損、又は内容物の漏出が見られない。
特定の実施例では、上記カプセルは、約40℃以下の温度下で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、六ヶ月間若しくはそれ以上の間、八ヶ月間若しくはそれ以上の間、十二ヶ月間若しくはそれ以上の間、十八ヶ月間若しくはそれ以上の間、二十四ヶ月間若しくはそれ以上の間、又は、三十六ヶ月間若しくはそれ以上の間、保存したとき、変形、破損、又は内容物の漏出が見られない。特定の実施例では、上記カプセルは、約40℃以下の温度下で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、八ヶ月間又はそれ以上の間、保存したとき、変形、破損、又は内容物の漏出が見られない。
特定の実施例では、製剤は、投薬量単位のカプセルの形態で提供され、化学的に安定である。例えば、上記カプセルは、室温で、六ヶ月間若しくはそれ以上の間、八ヶ月間若しくはそれ以上の間、十二ヶ月間若しくはそれ以上の間、十八ヶ月間若しくはそれ以上の間、二十四ヶ月間若しくはそれ以上の間、又は、三十六ヶ月間若しくはそれ以上の間、保存したとき、4−MPの少なくとも90%の内容量を維持する。特定の実施例では、上記カプセルは、室温で八ヶ月間又はそれ以上の間、保存したとき、4−MPの少なくとも99%、少なくとも98%、少なくとも97%、少なくとも96%、少なくとも95%、少なくとも94%、少なくとも93%、少なくとも92%、少なくとも91%、又は、少なくとも90%の内容量を維持する。
特定の実施例では、上記カプセルは、室温で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、六ヶ月間若しくはそれ以上の間、八ヶ月間若しくはそれ以上の間、十二ヶ月間若しくはそれ以上の間、十八ヶ月間若しくはそれ以上の間、二十四ヶ月間若しくはそれ以上の間、又は、三十六ヶ月間若しくはそれ以上の間、保存したとき、4−MPの少なくとも90%の内容量を維持する。特定の実施例では、室温で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、八ヶ月間又はそれ以上の間、保存したとき、4−MPの少なくとも99%、少なくとも98%、少なくとも97%、少なくとも96%、少なくとも95%、少なくとも94%、少なくとも93%、少なくとも92%、少なくとも91%、又は、少なくとも90%の内容量を維持する。
特定の実施例では、上記カプセルは、約40℃以下の温度下で、六ヶ月間若しくはそれ以上の間、八ヶ月間若しくはそれ以上の間、十二ヶ月間若しくはそれ以上の間、十八ヶ月間若しくはそれ以上の間、二十四ヶ月間若しくはそれ以上の間、又は、三十六ヶ月間若しくはそれ以上の間、保存したとき、4−MPの少なくとも90%の内容量を維持する。特定の実施例では、上記カプセルは、約40℃以下の温度下で、八ヶ月間又はそれ以上の間、保存したとき、4−MPの少なくとも99%、少なくとも98%、少なくとも97%、少なくとも96%、少なくとも95%、少なくとも94%、少なくとも93%、少なくとも92%、少なくとも91%、又は、少なくとも90%の内容量を維持する。
特定の実施例では、上記カプセルは、約40℃以下の温度下で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、六ヶ月間若しくはそれ以上の間、八ヶ月間若しくはそれ以上の間、十二ヶ月間若しくはそれ以上の間、十八ヶ月間若しくはそれ以上の間、二十四ヶ月間若しくはそれ以上の間、又は、三十六ヶ月間若しくはそれ以上の間、保存したとき、4−MPの少なくとも90%の内容量を維持する。特定の実施例では、上記カプセルは、約40℃以下の温度下で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、八ヶ月間又はそれ以上の間、保存したとき、4−MPの少なくとも99%、少なくとも98%、少なくとも97%、少なくとも96%、少なくとも95%、少なくとも94%、少なくとも93%、少なくとも92%、少なくとも91%、又は、少なくとも90%の内容量を維持する。
本発明に係る製剤は、さらに、一つ又はそれ以上の追加の添加剤を含み得る。特定の実施例では、上記一つ又はそれ以上の追加の添加剤は、バインダー、フィラー、希釈剤、流動促進剤、潤滑剤、界面活性剤、乳化剤、錠剤分解剤、被覆剤、フレイバー、色素、甘味剤、保存料、吸着材、及び、当業者により周知のその他の添加物からなる一群から選ばれ得る。
適切な上記バインダーには、特に限定されるものではないが、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、微結晶性セルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルポリピロリドン、ポリエチレングリコール、トラガカントガム、ゼラチン、及びそれらに類するものが含まれる。
適切な上記フィラー及び/又は上記希釈剤には、特に限定されるものではないが、ラクトース、グルコース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、微結晶性セルロース、微結晶性ケイ化セルロース、水、エタノール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、デンプン、ポリビニルピロリドン、ステアリン酸マグネシウム、アルミン酸メタケイ酸マグネシウム、及び、それらに類するものが含まれる。
適切な上記流動促進剤には、特に限定されるものではないが、二酸化ケイ素、コロイド状二酸化ケイ素、タルク、炭酸マグネシウム、及び、それらに類するものが含まれる。
適切な上記潤滑剤には、特に限定されるものではないが、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム又はステアリン酸マグネシウムのようなステアリン酸金属塩、タルク、コロイド状シリカ、蜜蝋のようなワックス、硫酸ナトリウムのような硫酸塩、グリコール、ラウリル硫酸ナトリウム又はラウリル硫酸マグネシウムのようなラウリル硫酸塩、無水ケイ酸又はケイ酸塩水和物のようなケイ酸塩、及び、それらに類するものが含まれる。
適切な上記界面活性剤には、特に限定されるものではないが、ドデシル硫酸ナトリウムのような陰イオン界面活性剤、臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウムのような陽イオン界面活性剤、コカミドプロピルベタインのような両性界面活性剤、モノカプリル酸プロピレングリコール(Capryol 90(登録商標))又はジエチレングリコールモノエチルエーテル(Transcutol(登録商標))のような非イオン界面活性剤、及び、それらに類するものが含まれる。
適切な上記錠剤分解剤には、特に限定されるものではないが、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロール、カルボキシメチルセルロースカルシウム、又は内部架橋型カルボキシメチルセルロースナトリウムのようなセルロース誘導体、架橋型ポリビニルピロリドン、及び、カルボキシメチルデンプン、カルボキシメチルデンプンナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、アルファ化デンプン、クロスカルメロースナトリウムのような化学変性デンプン/セルロース、及び、それらに類するものが含まれる。
適切な上記被覆剤には、特に限定されるものではないが、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ゼラチン、及び、それらに類するものが含まれる。
適切な上記保存料には、特に限定されるものではないが、システイン、メチオニン、クエン酸、クエン酸ナトリウム、メチルパラベン、プロピルパラベン、及び、それらに類するものが含まれる。
(5.2 投薬量単位)
特定の実施例では、本発明に係る製剤は投薬量単位として提供される。
上記投薬量単位は、当業者に良く知られた一般的に用いられる方法を用いることで提供され得る。その適切な方法の例として、例えば、「Ansel et al., Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems, 6th ed., 1995, Williams & Wilkins, Baltimore MD.」に開示されているような方法が挙げられる。例えば、本発明に係る投薬量単位の形態は、4−MP又は生理学的に許容できるその塩の形態、及び、一つ又はそれ以上の添加剤の粒子を混合し、バルク状の混合物を形成することにより調製される。そのバルク状の混合物を均一となるように十分に混合することにより、その混合物の組成を、タブレット、錠剤、カプセル、カプレット及びそれらに類するもののような投薬量単位に容易に分割できる。投薬量単位において、4−MP又は生理学的に許容できるその塩の形態、及び、一つ又はそれ以上の添加剤は、例えば、対象のエタノール過敏症のような目的の効能を生み出すために十分な有効量が含まれている。
(5.2.1 投薬量単位の形態)
特定の実施例では、投薬量単位はタブレットの形態である。
上記タブレットは、当業者に知られている任意のタブレット成形技術を用いることで成形される。例えば、バルク状の混合物をタブレットに圧縮するための圧縮装置に直接移し、圧縮装置内で、直接圧縮する方法によりタブレットに成形する。また、湿式造粒法又は乾式造粒法のような他の従来の方法も用いられ得る(例えば、Ansel et al., Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems, 1995, 6th ed., Williams & Wilkins, Baltimore MD, pp.182-222.を参照)。
特定の実施例では、投薬量単位はカプセルの形態である。
上記カプセルは、当業者に知られている任意のカプセル充填技術を用いることで形成される。例えば、カプセル充填密閉装置に直接、バルク状の混合物を移すことにより成形され得る。その技術は、例えばU.S. Patent Nos. 6,834,475 and 7,082,738に開示されている。また、例えば、「Ansel et al., Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems, 1995, 6th ed., Williams & Wilkins, Baltimore MD, pp.164-182.」も参照。
上記カプセルは、ゼラチン、可塑化ゼラチン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、デンプン若しくはエジャー又は当業者に知られている任意の他の材料からなり得る。
特定の実施例では、上記カプセルはゼラチンからなる。特定の実施例では、上記カプセルは軟質ゼラチンを含んでいる。特定の実施例では、上記カプセルは硬質ゼラチンを含んでいる。
柔軟性及び強度を増加させるためにカプセル材料に可塑剤が添加され得る。上記可塑剤は、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、セバシン酸ジブチル、若しくはそれらの混合物又は当業者に知られた任意の他の物質又は混合物から選ばれ得る。上記可塑剤は、カプセルに対して0.1重量%〜30重量%の範囲内の量が含まれ得る。
上記カプセルは製剤の望ましい量を保持できる大きさであり得る。一般的に、上記カプセルは、製剤の望ましい量が約0.50ml以下である。本発明の好ましい特定のカプセルの大きさは、例えば、サイズ00号、サイズ0号、サイズ1号、サイズ2号、サイズ3号、サイズ4号、サイズ5号及びそれらの類する大きさのような従来のカプセルの大きさに相当する(例えば、Remington's The Science and Practice of Pharmacy, 2005, 21sted.を参照)。
また、上記タブレット及び上記カプセルは腸溶コーティングのみ又は他のコーティングと共に施されていてもよい(例えば、Remington's The Science and Practice of Pharmacy, 2005, 21sted.を参照)。
腸溶コーティングに用いられる適切な材料には、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、アクリル酸メタクリル酸エステル共重合体、又は、それらの混合物が含まれる。
腸溶コーティングに用いられる適切な添加剤には、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、フタル酸ヒドロキシエチルセルロース、フタル酸ヒドロキシプロピルセルロース、フタル酸メチルセルロース、フタル酸エチルセルロース、フタル酸酢酸セルロースを含むフタル酸類が含まれる。
上記タブレット及び上記カプセルは、さらに、腸溶コーティングの他の成分と適合可能な放出制御コーティングが施されていてもよい。上記放出制御コーティングは、アルキルセルロース、アクリル系重合体又はその混合物から選ばれる、疎水性の放出制御材料を含んでいてもよい。
また、上記放出制御コーティングは、本明細書に示されているような可塑剤も含んでいてもよい。
(5.2.2 4−MPの量)
特定の実施例では、本発明に係る投薬量単位は、様々な量の4−MPを含んでいる。
特定の実施例では、上記投薬量単位は、約0.05mg、約0.1mg、約0.5mg、約1.0mg、約1.5mg、約2.0mg、約2.5mg、約3.0mg、約3.5mg、約4.0mg、約4.5mg、又は、約5.0mgの4−MPを含んでいる。
特定の実施例では、上記投薬量単位は、約5.0mg、約6.0mg、約7.0mg、約8.0mg、約9.0mg、約10.0mg、約15.0mg、約20.0mg、又は、約50.0mgの4−MPを含んでいる。
特定の実施例では、上記投薬量単位は、約50.0mg、約60.0mg、約70.0mg、約80.0mg、約90.0mg、約100.0mg、約150.0mg、約200.0mg、又は、約500.0mgの4−MPを含んでいる。
特定の実施例では、上記投薬量単位は、約0.05mg〜約5.0mgの範囲内、約0.1mg〜約5.0mgの範囲内、約0.5mg〜約5.0mgの範囲内、約1.0mg〜約5.0mgの範囲内、約0.5mg〜約4.0mgの範囲内、約0.5mg〜約3.0mgの範囲内、約0.5mg〜約2.0mgの範囲内、約0.5mg〜約1.0mgの範囲内、約1.0mg〜約2.0mgの範囲内、約2.0mg〜約3.0mgの範囲内、約3.0mg〜約4.0mgの範囲内、又は、約4.0mg〜約5.0mgの範囲内の4−MPを含んでいる。
特定の実施例では、上記投薬量単位は、約5.0mg〜約50.0mgの範囲内、約10.0mg〜約50.0mgの範囲内、約5.0mg〜約6.0mgの範囲内、約6.0mg〜約7.0mgの範囲内、約7.0mg〜約8.0mgの範囲内、約8.0mg〜約9.0mgの範囲内、約9.0mg〜約10.0mgの範囲内、約10.0mg〜約15.0mgの範囲内、約15.0mg〜約20.0mgの範囲内、又は、約20.0mg〜約50.0mgの範囲内の4−MPを含んでいる。
特定の実施例では、上記投薬量単位は、約50.0mg〜約500.0mgの範囲内、約100.0mg〜約500.0mgの範囲内、約50.0mg〜約60.0mgの範囲内、約60.0mg〜約70.0mgの範囲内、約70.0mg〜約80.0mgの範囲内、約80.0mg〜約90.0mgの範囲内、約90.0mg〜約100.0mgの範囲内、約100.0mg〜約150.0mgの範囲内、約150.0mg〜約200.0mgの範囲内、又は、約200.0mg〜約500.0mgの範囲内の4−MPを含んでいる。
(5.3 硬質ゼラチンカプセル)
他の実施の形態では、本発明に係る製剤は、4−MP又は生理学的に許容できるその塩の形態及び添加剤を封入した硬質ゼラチンカプセルである。
特定の実施例では、カプセル中の添加剤はポリエチレングリコールである。特定の実施例では、上記ポリエチレングリコールの総重量平均分子量は、約5000〜約10,000の範囲内である。特定の実施例では、カプセル中の添加剤はPEG 6000又はPEG 8000である。
特定の実施例では、上記カプセルは、約55℃以下の温度下で少なくとも八ヶ月間又はそれ以上の間、保存したとき、物理的な品位を維持する。特定の実施例では、約40℃以下の温度下で且つ約95%以下の相対的な湿度下で、八ヶ月間又はそれ以上の間、保存したとき、物理的な品位を維持する。特定の実施例では、上記カプセルは、室温下で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、八ヶ月間又はそれ以上の間、保存したとき、物理的な品位を維持する。
特定の実施例では、カプセルの内容物は、固体の形態である。特定の実施例では、カプセルの内容物は、約40℃以下の温度下で且つ約95%以下の相対的な湿度下で、八ヶ月間又はそれ以上の間、固体の形態である。特定の実施例では、カプセルの内容物は、室温下で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、八ヶ月間又はそれ以上の間、固体の形態である。
(5.4 投与方法)
他の実施の形態では、本発明に係る方法は、本発明に係る製剤の投与方法である。
本発明に係る製剤は、当業者に知られている任意の技術に基づいて投与され得る。好ましい形態では、対象者(対象)が対象者自身に製剤を自己投与し得る。好ましい形態では、製剤は経口投与される。経口投与されるとき、製剤は固体の形態であり得る。また、経口摂取されるとき、製剤は、例えば、本明細書に示されているようなタブレット、カプセル及びその他の形態のような投薬量単位であってもよい。
製剤は単独で投与されてもよいし、他の物質や活性剤とともに投与されてもよい。特に、いくつかの実施例では、製剤と以下に示したような他の成分とが投与される。
特定の実施例では、製剤として投与される4−MPの量は、約0.05mg/kg〜約5.0mg/kgの範囲内であってもよい。特定の実施例では、製剤として投与される4−MPの量は、約0.1mg/kg〜約5.0mg/kgの範囲内であってもよい。特定の実施例では、製剤として投与される4−MPの量は、約1.0mg/kg〜約5.0mg/kgの範囲内であってもよい。特定の実施例では、製剤として投与される4−MPの量は、約0.05mg/kg〜0.1mg/kgの範囲内であってもよい。特定の実施例では、製剤として投与される4−MPの量は、約0.1mg/kg〜1.0mg/kgの範囲内であってもよい。特定の実施例では、製剤として投与される4−MPの量は、約1.0mg/kg〜2.0mg/kgの範囲内であってもよい。当業者により理解されるように、本明細書に記載されている製剤として投与される4−MPの量は、キログラムで表される対象の体重に基づいている。いくつかの実施例では、0.05mg/kg、約0.1mg/kg、約0.5mg/kg、約1.0mg/kg、約1.5mg/kg、約2.0mg/kg、約2.5mg/kg、約3.0mg/kg、約3.5mg/kg、約4.0mg/kg、約4.5mg/kg、又は、約5.0mg/kgの4−MPが、製剤として対象に投与される。特定の実施例では、製剤として投与される4−MPの量は、約0.05mg/kg〜約1.0mg/kgの範囲内、約0.1mg/kg〜約1.0mg/kgの範囲内、又は、約1.0mg/kg〜約2.0mg/kgの範囲内である。
特定の実施例では、対象に投与することにより、本発明に係る製剤は、対象のアルコール−デヒドロゲナーゼ(ADH)のエタノール酸化活性を抑制し又は阻害するのに効果的であり得る。
特定の実施例では、本発明に係る製剤は、エタノール過敏症又はアセトアルデヒドの蓄積の症状を抑制又は改善することを望む対象に投与するのに適している。特定の実施例では、対象者はアルデヒド−デヒドロゲナーゼ−サブタイプ2(ALDH2)の活性を抑制又は喪失させることができる。それは、例えば、「Goedde et al., Hum. Genet. 1992, 88, 344-346, and Xiao et al., J. Clin. Invest. 1995, 96, 2180-2186.」に記載されている。エタノール過敏症又はアセトアルデヒドの蓄積の症状には、特に限定されるものではないが、顔面紅潮、高心拍数、動悸、低血圧、吐き気、目まい、頭痛、嘔吐、下痢、胃のむかつき、運動失調又は意識の混乱(confused consciousness)が含まれ得る(例えば、Ward et al., Alcohol and Alcoholism 1994, 29, 433-438.を参照)。特定の実施例では、対象はヒトである。
特定の実施例では、対象がエタノールを摂取する前に製剤を投与し得る。特定の実施例では、対象がエタノールを摂取する約1分前、約15分前、又は、約1時間前に製剤を投与し得る。特定の実施例では、対象がエタノールを摂取する2時間前から約15分前に製剤の経口投与をなし得る。
特定の実施例では、エタノールの摂取と同時に製剤を投与し得る。特定の実施例では、エタノールの摂取の前後に直ちに、製剤を投与し得る。特定の実施例では、対象がエタノールを摂取した後に、対象に対して製剤を投与し得る。
特定の実施例では、製剤として投与される4−MP又は生理学的に許容できるその塩の量は、製剤を対象に投与しない場合に比べて、アセトアルデヒドの蓄積を約50%〜約60%に抑えるのに効果的な量である。特定の実施例では、アセトアルデヒドの蓄積のピークを、約95%、約90%、約85%、約80%、約75%、約70%、約65%、約60%、約55%、約50%、約45%、約40%、約35%、約30%、約25%、約20%、約15%、約10%、又は、約5%になるように効果的に排出又は抑制し得る。
特定の実施の形態では、本発明は、対象のエタノールの長期摂取に関する病気を防止する方法を提供する。一般的に、エタノールの長期摂取に関する病気には、例えば、肝硬変並びに例えば肝細胞の上皮性悪性腫瘍(hepatocellular carcinoma)、口腔癌、胃癌及び食道癌のような癌が含まれるが、これらに限定されない。
対象のエタノールの長期摂取に関する病気を防止する方法の特定の好ましい実施例では、エタノールの摂取前に4−MPを対象自身により投与する。いくつかの実施例では、対象がエタノールを摂取する約2時間前から摂取するまでの間に4−MPを投与し得る。
〔6.実施例〕
(6.1 実験方法)
この文節では、本発明に係る製剤の物理的安定性及び/又は化学的安定性を試験するために用いられる実験方法について示す。
実験で用いた全ての製剤は、投薬量単位のカプセルの形態であった。
上記カプセルの物理的様態は視覚的検査により評価された。上記カプセルは白色不透明であり、漏出又は変形を伴っていなかった。
各カプセルにおける4−MPの含有量は、RP−HPLC(逆相−高速液体クロマトグラフィ)により決定された。カプセルの内容物を移動相(水950mL/アセトニトリル50mL/トリエチルアミン2mL)に可溶化し、C(150×4.6mm)5μmカラムに注入した。溶出液を210nmでモニタリングした。カプセル中の4−MPの内容量は、周知の標準溶液のピーク面積と比較することにより決定された。標準溶液の純度及び濃度は計算することにより検討された。
4−MPカプセルの溶解度については、媒体として50rpmで濾過された水を用いて評価した。一つのカプセルを溶解させる媒体に浸漬し、10分、20分及び30分でサンプリングを行った。その各サンプルを定量試験法の説明に特定されているクロマトグラフの条件を用いて分析した。
関連物質については、C18(150×4.6mm)5μmカラムと、オクタンスルホン酸ナトリウム4g/オルトリン酸二水素ナトリウム一水和物4.14g/水800mL/メタノール150mL/アセトニトリル50mLからなるpH3.0の移動相とを用いるRP−HPLC法を利用して分析を行った。溶出液を210nmでモニタリングした。カプセルの内容物を移動相に可溶化し、既知の関連した不純物の標準サンプルと共に5μmカラムに注入した。サンプル中の0.05%以上の如何なる不純物であっても、クロマトグラフィーにより保持時間及び総ピーク領域における%ピーク領域が示される。
4−MP薬の水分含有量は、米国薬局方のカールフィッシャー試薬を用いて決定される。
(6.2 製剤の安定性に関するカプセル材料の効果)
本実施例では4−MP製剤の物理的安定性及び化学的安定性に関してカプセル材料の効果について示す。
(6.2.1 HMPCカプセル:物理的安定性)
ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)カプセルについて、活性薬剤成分である4−MPとの適合性、及び、特定の添加剤との適合性の試験を行った。HMPCカプセルについて、グリセリン及びMiglyol 812の二つの添加剤の試験を行った。試験に用いたカプセルは、クオリカプス(Qualicaps(登録商標))として供給されるサイズ3号の不透明白色HPMCカプセル(Opaque White HPMC Capsule)であった。本試験で用いた製剤#1〜製剤#3について表1にまとめた。
Figure 2013512930
充填したカプセルは、40℃及び室温下で直立させた透明の密封されたガラスのバイアル中に入れ、化学安定性及び物理安定性の試験を行った。カプセルは縛っていない。バイアルは定量試験として一週間に一度サンプリングを行い、物理的様態について一週間に一度試験を行った。
製剤#1〜製剤#3のHMPCカプセルは、室温下且つ一週間の試験後に、変形及び漏出が見られた。しかしながら、偽薬(グリセリン又はMiglyol 812のみ)を充填したカプセルは、40℃且つ一週間の試験後に無傷だった。
本試験では、HPMCカプセルに封入された特定の製剤が物理的に安定していないことが示された。また、HPMCは4−MP又は4−MPの特定の製剤に対する適切なカプセル材料ではないことが示された。
(6.2.2 硬質ゼラチンカプセル:物理的安定性)
硬質ゼラチンカプセルについて、4−MPとの適合性、及び、様々な添加剤との適合性の試験を行った。硬質ゼラチンカプセルについて、PEG 400及びMiglyol 812の二つの添加剤の試験を行った。試験に用いたカプセルは、クオリカプス(登録商標)として供給されるサイズ3号の不透明白色ゼラチンカプセル(Opaque White Gelatin Capsule)であった。本試験で用いた製剤#4〜製剤#11について表2及び表3にまとめた。
Figure 2013512930
Figure 2013512930
充填したカプセルは、40℃及び55℃で一,二及び三ヶ月間、並びに、室温で三ヶ月間及び六ヶ月間、直立させた透明の密封されたガラスのバイアル中に入れ、化学安定性及び物理安定性の試験を行った。カプセルは透明のゼラチン溶液で縛られていた。バイアルは定量試験として一ヶ月に一度サンプリングを行い、物理的様態について一ヶ月に一度試験を行った。
製剤#4〜製剤#11の硬質ゼラチンカプセルは、40℃で5日間後に変形又は漏出が見られなかった。
本試験では、硬質ゼラチンカプセルに封入された製剤は、HPMCカプセルのものに比べて物理的に安定していることが示された。この結果は、硬質ゼラチンカプセルが様々な4−MP製剤に適していることを示している。さらに、製剤を比較的高温下(例えば55℃)で保存する場合において、硬質ゼラチンカプセルが様々な4−MP製剤に適していることを示している。
(6.2.3 硬質ゼラチンカプセル中の製剤:カプセルの品位)
製剤#9(表3参照)で示されるカプセルの内容物の化学的安定性について、異なる保存条件で試験した。表4は、室温、40℃及び55℃で一〜二週間後の製剤#9についての定量結果を示している。定量結果は、特定の定量条件下の初期の充填量が100mgの4−MPの製剤一カプセルあたりの4−MPの重量(mg/cap)、及び、特定の定量条件下で残存する4−MPの割合(%label claim)について示している。表4によれば、製剤#9のカプセルの内容物について、室温で二週間後、4−MPの初期の充填量の少なくとも97.1%が保持され、40℃で二週間後、4−MPの初期の充填量の少なくとも95.7%が保持された。製剤#9について、55℃の比較的高い温度下の条件でさえ、二週間後、4−MPの初期の充填量の91.6%が保持された。
Figure 2013512930
本実施例は、特に、硬質ゼラチンカプセルが、本発明に係る製剤に適していることを示しており、カプセルの品位を保持し、55℃という比較的高い温度下でさえ、劣化及び漏出からカプセルの内容物を保持することができることを示している。
(6.3 製剤の安定性に関する添加剤の効果)
本実施例では、本発明に係る製剤の物理的安定性及び化学的安定性に関する添加剤の効果について示す。
(6.3.1 添加剤の試験)
硬質ゼラチンカプセル中の製剤の物理的安定性及び化学的安定性に関する添加剤の効果について試験した。試験に用いたカプセルは、クオリカプス(登録商標)として供給されるサイズ3号の不透明白色ゼラチンカプセル(Opaque White Gelatin Capsule)であった。本試験で用いた製剤#12〜製剤#17について表5にまとめた。
Figure 2013512930
充填したカプセルは、40℃で一,二及び三ヶ月間、並びに、室温で三ヶ月間及び八ヶ月間、直立させた透明の密封されたガラスのバイアル中に入れ、化学安定性及び物理安定性の試験を行った。カプセルは透明のゼラチン溶液で縛られていた。バイアルは定量試験として一ヶ月に一度サンプリングを行い、物理的様態について一ヶ月に一度試験を行った。
(6.3.2 添加剤の効果:物理的安定性)
製剤#12〜製剤#17(表5参照)の物理的安定性に関する添加剤の効果を、表6に示す。添加剤としてPEG 400を用いると(製剤#12及び製剤#13)、室温下で三ヶ月後には漏出及び破損する傾向があり、室温下で八ヶ月後には溶解してしまう傾向がある、もろいカプセルになるという結果となった。同様に、添加剤としてMiglyol 812を用いると(製剤#14及び製剤#15)、室温下で三ヶ月後には漏出してしまい、室温で八ヶ月後には溶解してしまうというカプセルになるという結果となった。添加剤としてPEG 8000を用いると(製剤#16及び製剤#17)、室温下で八ヶ月後であっても望ましい様態である無傷のカプセルであるという結果となった。
Figure 2013512930
本実施例は、硬質ゼラチンカプセル中の添加剤PEG 8000を含む製剤が、室温下で八ヶ月間、保存した場合に、物理的に安定であることを示している。
(6.3.3 PEG 8000を含む製剤:化学的安定性)
添加剤PEG 8000を含む製剤#16及び製剤#17のカプセルの内容物について(表5参照)、化学的安定性を試験する。
表7及び表8は、製剤#16(10mgの4−MP)及び製剤#17(100mgの4−MP)の各々について、ゼロ時間(t=0)、及び、室温下で八ヶ月後における定量結果を示している。定量結果は、特定の定量条件下での、初期の充填量が10mg又は100mgの4−MPを含む製剤一カプセルあたりの4−MPの重量(mg/cap)、及び、特定の定量条件下で残存する4−MPの割合(%label claim)について示している。
Figure 2013512930
Figure 2013512930
表7及び表8によれば、製剤#16及び製剤#17のカプセルの内容物について、室温下八ヶ月間の保存後、各々、関連物質の報告できるピークが見られず、4−MPの初期の充填量の少なくとも93.3%及び94.3%を保持し、4−MPの劣化の抑制が見られ、又は、劣化が見られなかった。
さらに、表7及び表8によれば、室温下八ヶ月間の保存後、製剤#16及び製剤#17の溶出プロファイルに大きな変化が見られなかった。
本実施例は、硬質ゼラチンカプセル中の添加剤PEG 8000を含む4−MPの製剤が、室温下八ヵ月間の保存後、4−MPの劣化が殆ど見られず又は全く見られず、4−MPの内容量の損失を抑えることができ、そして、溶出プロファイルに大きな変化が見られず、化学的に安定であるということを示している。
上述の発明について、理解を明瞭にすることを目的として図及び実施例により一部詳細に説明しているが、特定の変更や改良が実行され得るということが当業者において明らかである。したがって、図及び実施例により、添付の特許請求の範囲に記載されている発明の範囲が制限されると解釈するべきではない。
本明細書で引用されている全ての出版物及び特許文献については、具体的且つ単独に表示されるように、本願発明に援用することにより組み込むものとする。

Claims (23)

  1. (a)4−メチルピラゾール、又は、生理学的に許容できるその塩と、
    (b)添加剤と、
    を含み、
    少なくとも25℃以上、約40℃以下の範囲内の温度で固体の形態であることを特徴とする製剤。
  2. 約35℃以下の温度で固体の形態であることを特徴とする請求項1に記載の製剤。
  3. 約30℃以下の温度で固体の形態であることを特徴とする請求項1に記載の製剤。
  4. 上記添加剤がポリエチレングリコールであることを特徴とする請求項1に記載の製剤。
  5. 上記ポリエチレングリコールの総重量平均分子量が、約5000〜約10,000の範囲内であることを特徴とする請求項4に記載の製剤。
  6. 上記添加剤がPEG 8000であることを特徴とする請求項5に記載の製剤。
  7. 一つ又はそれ以上の追加の添加剤をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の製剤。
  8. 上記追加の添加剤が界面活性剤であることを特徴とする請求項7に記載の製剤。
  9. 上記追加の添加剤がCapryol 90(登録商標)及びTranscutol(登録商標)からなる一群から選ばれることを特徴とする請求項7に記載の製剤。
  10. 投薬量単位として提供されることを特徴とする請求項1に記載の製剤。
  11. 上記投薬量単位がタブレット又はカプセルの形態であることを特徴とする請求項10に記載の製剤。
  12. 上記投薬量単位がカプセルの形態であることを特徴とする請求項10に記載の製剤。
  13. 上記カプセルが硬質ゼラチンを含むことを特徴とする請求項12に記載の製剤。
  14. 上記投薬量単位が10mgの4−メチルピラゾールを含むことを特徴とする請求項10に記載の製剤。
  15. 上記投薬量単位が100mgの4−メチルピラゾールを含むことを特徴とする請求項10に記載の製剤。
  16. 室温で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、八ヶ月間又はそれ以上の間、物理的に安定していることを特徴とする請求項11に記載の製剤。
  17. 室温で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、八ヶ月間又はそれ以上の間、化学的に安定していることを特徴とする請求項11に記載の製剤。
  18. (a)4−メチルピラゾール、又は、生理学的に許容できるその塩と、
    (b)添加剤と、
    を封入し、
    室温で且つ約60%±5%以下の相対的な湿度下で、八ヶ月間又はそれ以上の間、物理的な品位を保持することを特徴とする硬質ゼラチンカプセル。
  19. 上記添加剤がPEG 8000であることを特徴とする請求項18に記載の硬質ゼラチンカプセル。
  20. 内容物が固体の形態であることを特徴とする請求項18に記載の硬質ゼラチンカプセル。
  21. ヒトへの経口投与に適していることを特徴とする請求項1に記載の製剤。
  22. 請求項1に記載の製剤を対象に投与するステップを備えることを特徴とする、対象のエタノール過敏症の症状を阻害又は改善するための方法。
  23. 対象のエタノール過敏症の症状を阻害又は改善するための請求項1に記載の製剤の使用方法。
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