JP2013512031A - 植毛アンカーならびにそれを用いたシステムおよび方法 - Google Patents

植毛アンカーならびにそれを用いたシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

植毛アンカー展開デバイス共に使用することができ、1本または複数の毛髪を目的組織に挿入することを目的とした植毛アンカー。植毛アンカーは、1本または複数の毛髪を把持するように構成されたホルダーと、このホルダーと共に形成される1つまたは複数の選択式に展開可能なばね板とを含む。アンカーが毛髪を植え込む前にその第1の構成にあるとき、ばね板は展開デバイスによって挿入軸に対して概ね平行な位置に拘束されており、第2の構成では毛髪を植え込んだ後、ばね板が挿入軸から離れるように広がった位置を採択することでホルダーおよびこれにより把持された毛髪を目的組織の一部にしっかりと固定する。本発明はまた、アンカーの使用方法、植毛システム、多重式植毛システムおよび植毛組立体も提供する。
【選択図】図6

Description

関連出願の相互参照
本発明は、2009年11月27日に出願された「植毛デバイス」という名称の米国仮特許出願第61/283,045号に関連しその優先権を主張しており、その全てが参照として本明細書に組み込まれている。
本発明は毛髪植込み装置に関し、より具体的には植毛アンカーならびにそれを用いたシステムおよび方法に関する。
禿頭、すなわち脱毛は世間一般的に美観的不満につながることが多く、時には精神疾患に至ることもあるよくある現象である。男性の70%および女性の25%が、ある程度の禿頭に悩んでいる、あるいは将来悩むことになるはずである。
外科手術ではなく抜け毛を処置する、例えば内科的な治療やミノキシジル溶液は、禿頭に対して一時的な効果を持つが、その成果は概ね満足のいくものではない。かつらおよび男性用かつらの使用は表面的な解決でしかなく、概ねお粗末な美観的な結果にしかならない。外科的な処置は依然として毛髪を復活させる唯一の永続的な方法であり、これには患者自身の自毛を利用する毛髪移植と人工的な毛髪繊維を利用する植毛が含まれる。
一般的であり高度な外科処置の1つであるオレントライク(Orentreich)手法は患者の自毛を利用し、この移植手術により毛髪が目に見えて成長する。1cm幅の皮膚片(移植片)が典型的には患者の頭皮の後頭部から採取され、細かく切断される。これらの一片それぞれが典型的には1−4個の毛包を含んでいる。これらの細片はその後典型的にはマイクロスコープを利用して外科手術により頭皮に取り付けられる。
オレントライク手法は時間のかかる手法であり多くの作業が必要になる場合が多く、患者を麻酔させ1人の外科医が多くの助けを借りて行う。この手法では毛髪を提供した箇所に傷跡が残り、回復するのに長い期間を要することになる。さらに重要なことにはこの手法はかなりの費用がかかり、満足のいく美観的成果を果たせないことも多い。この手法は全ての患者に適している訳ではない。利用できるような提供用の毛髪がないあるいは頭皮にやけどがある場合には適さない。成功するには移植された毛髪の生物学的な受容が極めて重要であることから、失敗する可能性がありまた実際失敗することも多い。このような全ての欠点のために人々はこの技術を使用するのに躊躇する。
人工毛の外科手法は「1回に1本」の手法であり、それらは毛髪の結び目を使ってあるいは溶解され接着された輪を使って頭皮の中に固定される。このような手法は時間かかかり多くの作業が必要であり、その作業は1人の外科医によって行なわれ、結果として相対的に大きな直径に挿入することになる。加えて固定が不十分なことにより年間20%の失敗率が報告されている。典型的な人工毛植毛は、例えばイタリアのMedicap社および日本のニドー社によって開発された繊維と手法を利用する。
米国仮特許出願第61/283,045号
本発明は、天然または人工毛髪をヒトの組織に結び付けるためのアンカーを提供することを追求している。本明細書に記載される技術を利用して毛髪と目的の組織は機械的かつ人為的に結び付けられる。その結果生物学的に受容されてもされなくても毛髪を結び付けることに成功することができる。
本発明は、実質的に自動的に展開し自動的に固定するアンカーであり、目的組織に容易に植え込まれ、進行する禿頭を治療するのに適したアンカーを提供する。この装置は、頭皮、眉毛または体毛が生えている身体の他の箇所に植毛するのに適している。この手法は傷跡を残さずに1回またはほんのわずかな作業で完了させることができる。植え込まれる毛髪の密度および幾何学的な配置は変えることができ、個別の患者の要望によって決められる。また本明細書に記載されるアンカーを植え込む方法は利用し易く、患者を処置するのに必要な時間を短縮する。これに加えて時間が経っても植え込まれた毛髪はほとんど抜け落ちることはない。
したがって本発明の一態様によって、植毛アンカー展開デバイスと共に利用することができ、1本または複数の毛髪を、特定の組織の一部に植え込まれる各々の毛髪の長手軸のその部分に対して概ね平行な挿入軸に沿ってこの組織の一部に挿入することを目的とした植毛アンカーが提供される。植毛アンカーは、
1本または複数の毛髪を把持するように構成されたホルダーと、
このホルダーと共に形成された1つまたは複数の選択式に展開することができるばね板とを備えており、
1本または複数の毛髪を植え込む前のアンカーの第1の構成では1つまたは複数のばね板は展開デバイスによって挿入軸に対して概ね平行な位置に拘束され、1本または複数の毛髪を挿入した後のアンカーの第2の構成では1つまたは複数のばね板は挿入軸から離れるように広がった位置を採択することで、ホルダーおよびこれにより把持された1本または複数の毛髪を組織の一部の中にしっかりと固定する。
本発明のアンカーの一実施形態によると、各々の毛髪は組織の一部に植え込むための球根状の根元を有しており、ホルダーは毛髪の大部分の直径は通過することができるが毛髪の球根状の根元は通過できないように一定の大きさに形成された開口を有する。
本発明のアンカーの別の実施形態によると、少なくとも1つまたは複数の選択式に展開することができるばね板は以下の
a.形状記憶材料
b.超弾性材料
c.弾性プラスチック材料および
d.超吸収性ポリマー
のうちの1つから形成される。
本発明のアンカーの別の実施形態ではアンカーの以下の要素のうちの1つまたは複数が、すなわち選択式に展開することができるばね板とホルダーの少なくとも一方がニチノールで形成される。
アンカーのさらに別の実施形態では、アンカーは抗菌または抗細菌剤でコーティングされる。
アンカーのさらに別の実施形態では、ホルダーは1本または複数の毛髪の球根状の端部が通過できないように一定の大きさに形成された開口を含んでいる。ホルダーは略円筒形であり、1つまたは複数のばね板は、アンカーがその第1の構成にあるときこの円筒形のホルダーの長手軸に対して概ね平行である。1つまたは複数のばね板がアンカーの第2の構成にあるとき、ばね板は円筒形のホルダーの長手軸から離れるように広がりホルダーの側面を超えて広がる。
植毛アンカーのさらに別の実施形態では、植毛アンカーのホルダーは、少なくとも1本の毛髪の球根状の端部が通過できないように一定の大きさに形成された開口を中に含んでいる。1つまたは複数のばね板は、1つまたは複数のばね板がアンカーが閉鎖した第1の構成にあるとき挿入軸に対して概ね平行である。1つまたは複数のばね板は、アンカーの開放した第2の構成ではこの挿入軸から離れるように広がる。アンカーの第2の構成における挿入軸に直交する面に対する投影図は、アンカーが閉鎖した第1の構成にあるときのこの面に対するアンカーの投影図を超えて拡大する。
植毛アンカーの別の実施形態ではホルダーは特定の面を形成する概ね平坦なプレートであり、プレートのこの面に1本または複数の毛髪の球根状の端部が通過できないように一定の大きさにされた開口が形成される。1つまたは複数のばね板は、アンカーがその第1の構成にあるときプレートと概ね同じ面にあり、アンカーが第2の構成にあるときはそれと同じ面にはない。
アンカーのさらに別の実施形態では、ホルダーは特定の面を形成する概ね平坦なプレートであり、プレートのこの面に1本または複数の毛髪の球根状の端部が通過できないように一定の大きさにされた開口が形成される。1つまたは複数のばね板は、1つまたは複数のばね板がアンカーの第1の構成に拘束される際はホルダーを越すまで広がらず、1つまたは複数のばね板は、アンカーがその第2の構成にあるときホルダーを越して広がる。
アンカーのさらに別の実施形態では、ホルダー−は特定の面を形成する概ね平坦なプレートであり、ホルダーは、1本または複数の毛髪の球根状の端部が通過できないようにこの面内に形成された一定の大きさにされた開口を含んでいる。1つまたは複数のばね板は、1本または複数の毛髪を植え込む前にアンカーがその第1の構成にあるときは実質的にこの面の外にあり、1つまたは複数のばね板は、ばね板がアンカーの第2の構成にあるとき実質的にこの面と同じ平面にある。ホルダーは、アンカーがその第1の構成に拘束される際にトルクが与えられる。
アンカーの別の実施形態ではアンカーは弾性の生物分解性材料で形成される。
本発明の別の態様では植毛の方法が提供されており、この方法は、1本の毛髪を、開放構成と閉鎖構成を有する植毛アンカーに把持されこれと係合した状態になるように挿入することで事前に装填された植毛アンカーを準備するステップと、アンカーがその閉鎖した構成に留まるようにそれを拘束しながら事前に装填済みの植毛アンカーを患者の皮膚の中に挿入するステップと、アンカーを解放することでそれを皮下で展開させ、その結果アンカーがその開放構成に移行することでアンカーおよびその中に把持された毛髪を皮下組織にしっかりと固定するステップとを含む。
方法の別の実施形態では、方法はさらに、送達針を有する植毛アンカー送達デバイスを準備するステップと、事前に装填済みの植毛アンカーをこの針の中に配置するステップを含む。
方法の別の実施形態では、解放ステップはさらに、植毛アンカー送達デバイスの押出し機を押すことでアンカーを皮下で展開させるステップを有する。
方法のこの実施形態において植毛アンカーは概ね上記に列記されたように構築される。
本発明のさらに別の態様では、1本または複数の毛髪を、特定の組織の一部に植え込まれる各々の毛髪の長手軸のその部分に対して概ね平行な挿入軸に沿ってこの組織の一部に挿入することを目的とした植毛システムが提供されている。システムは、概ね上記に列記したように構築された植毛アンカーと、植毛アンカー送達デバイスを備える。送達システムは針と押出し機を備える。針は、管状の軸とこの軸に装着されたハンドルを備えており、針は、毛髪が植え込まれる目的組織を突き刺し、管状の軸の中に配置された植毛アンカーをそれがその拘束された閉鎖構成にあるうちに目的組織に送達するように作用する自由端を有する。押出し機は、細長い心棒とそこに装着されたハンドルを備える。押出し機の細長い心棒が針の管状の軸の中に配置され、押出し機が植毛アンカーを針から目的組織へと押し出すように作用することでアンカーがその開放構成に移行することができ、アンカーおよび中の毛髪を組織に固定する。
植毛システムの一実施形態では、各々の毛髪は目的組織に植え込むための球根状の根元を有しており、ホルダーは、毛髪の大半の直径は通過することができるが毛髪の球根状の根元は通過できないようにするために一定の大きさに形成された開口を有する。
植毛システムのさらに別の実施形態では、1つまたは複数の選択式に展開することができるばね板は以下の
a.形状記憶材料
b.超弾性材料
c.弾性プラスチック材料および
d.超吸収性ポリマー
のうちの1つから形成される。
植毛システムの別の実施形態では、植毛アンカーは抗菌または抗細菌剤でコーティングされる。
植毛システムのさらに別の実施形態では、押出し機の細長い心棒は以下のロッド、管状の心棒および管の長手方向に部分的に切り取られた管状の心棒から選択される。
植毛システムのさらに別の実施形態では、植毛アンカーのホルダーは、1本または複数の毛髪の球根状の端部が通過できないように一定の大きさに形成された開口を中に含んでいる。ホルダーは略円筒形である。1つまたは複数のばね板は、それがアンカーの第1の構成にあるとき円筒形のホルダーの長手軸に対して概ね平行であり、1つまたは複数のばね板が第2の構成にあるとき、それは円筒形のホルダーの長手軸から離れるように広がりホルダーの側面を超えて広がる。
植毛システムのさらに別の実施形態では、植毛アンカーのホルダーは、少なくとも1本の毛髪の球根状の端部が通過できないように一定の大きさに形成された開口を中に含んでいる。1つまたは複数のばね板は、それがアンカーの閉鎖した第1の構成にあるとき挿入軸に対して概ね平行である。1つまたは複数のばね板は、アンカーの開放した第2の構成では挿入軸から離れるように広がる。アンカーの第2の構成での挿入軸に直交する面に対する投影図は、アンカーが閉鎖した第1の構成にあるときのこの面に対するアンカーの投影図を超えて拡大する。
本発明のさらに別の態様では多重式の植毛システムが提供されており、このシステムは、プレート、およびそこに接続され各々が概ね上記に列記したように構築された複数の植毛システムを備えるカートリッジと、ハンドルとを含んでいる。ハンドルは複数の植毛アンカーを目的組織へと押し出すように構築されそのように作動し、アンカーがその閉鎖した第1の構成からその開放した第2の構成へと移行することができ、植毛アンカーおよびその中の1本または複数の毛髪を目的組織の中に固定する。
多重式植毛システムのさらに別の実施形態では、ハンドルを操作することでその長手軸に対して所定の角度で植毛システムの針を目的組織に突き刺すことができる。
本発明の別の態様では、植毛することを目的とした植毛組立体が提供されており、これは植毛アンカー展開デバイスと共に利用することができる。この組立体は、毛幹とこの毛幹の端部にある球根状の毛球を有する少なくとも1本の毛髪と、植毛アンカーとを備える。アンカーは、ホルダーと1つまたは複数の展開可能なばね板とを備える。ホルダーが一定の大きさに形成された開口を含むことでこの開口から球根状の毛球が抜けないように作用する。アンカーが植毛アンカー展開デバイスの中に配置され1つまたは複数のばね板がこれによって拘束されるとき、アンカーは閉鎖位置にある。アンカーが展開デバイスの外でかつ皮下に配置されたとき、アンカーは開放位置にある。この開放位置において1つまたは複数の展開可能なばね板はホルダーを通り越して広がり、これにより植毛組立体を組織に対してしっかりと固定する。
植毛組立体の一実施形態では、1つまたは複数の選択式に展開できるばね板は、以下のa.形状記憶材料
b.超弾性材料
c.弾性プラスチック材料および
d.超吸収性ポリマー
のうちの1つから形成される。
植毛組立体の別の実施形態では、毛髪の球根状の端部は以下の方法
a.毛髪の熱処理および
b.1つまたは複数の接着剤の塗布
のうちの1つによって形成される。
植毛組立体の別の一実施形態では、植毛アンカーは抗菌または抗細菌剤でコーティングされる。
植毛組立体のさらに別の実施形態では、毛髪は、以下の
合成繊維で形成された毛髪、植込んだ後その新しい環境で成長することができない成長不可能なヒトの毛髪、および植え込んだ後その新しい環境で成長することができる成長可能なヒトの毛髪から成る群から選択される。
植毛組立体のさらに別の一実施形態では、植毛アンカーは、弾性の生分解性材料で形成される。
本発明の別の態様では、1本または複数の毛髪を、特定の組織の一部に植え込まれる各々の毛髪の長手軸のその部分に概ね平行な挿入軸に沿ってこの組織の一部に挿入することを目的とする植毛システムが提供されている。このシステムは、概ね上記に列記されたように構築された植毛組立体と、針と押出し機を備えた植毛アンカー送達デバイスとを備える。針は、管状の軸と、この軸に装着されたハンドルとを備えており、中に毛髪が植え込まれる目的組織を突き刺すように作用し、管状の軸の中に配置された植毛アンカーが該軸の拘束された閉鎖構成にあるうちに目的組織に送達する自由端を有する。押出し機は、細長い心棒と、そこに装着されたハンドルとを備えており、押出し機の細長い心棒は針の管状の軸の中に配置される。押出し機は、植毛アンカーを針から目的組織へと押し出すように作用し、アンカーがその開放構成に移行できるようにし、アンカーおよび毛髪を組織の中に固定する。
本発明の別の態様では、カートリッジとハンドルを備えた多重式の植毛システムが提供されている。カートリッジは、プレートと、そこに接続された複数の植毛システムを備えており、各々の植毛システムは概ね上記に列記されたように構築されている。ハンドルは、複数の植毛アンカーを目的組織へと押し出すように構築されそのように作用し、アンカーがその閉鎖した第1の構成からその開放した第2の構成に移行することができ、植毛アンカーおよびその中の1本または複数の毛髪を目的組織の中に固定する。
本発明は、この後に続く記述を添付の図面と併せて参照することにより完全に理解され、その特徴および利点は当業者により明白になるであろう。
本発明により構築されたその開放構成にある自動展開式植毛アンカーの第1の実施形態の斜視図である。 本発明により構築されたその閉鎖構成にある自動展開式植毛アンカーの第1の実施形態の斜視図である。 図1および図2の自動展開式アンカーを送達するのに利用される送達デバイスの中に配置された植毛アンカーの概略断面図である。 植毛する前に図3の植毛アンカー送達デバイスによって保持されている1本の毛髪の概略断面図である。 図3−図4の植毛アンカー送達デバイスの作動として図4における毛髪を植込む方法の図である。 図3−図4の植毛アンカー送達デバイスの作動として図4における毛髪を植込む方法の図である。 図3−図4の植毛アンカー送達デバイスの結果として図4における毛髪を植込む方法の図である。 複数の毛髪を同時に植え込むことを目的とし、各々の毛髪が図3−図7に示されるものとほぼ同様の植毛アンカー送達デバイスによって植え込まれるカートリッジデバイスの一実施形態の斜視図である。 複数の毛髪を同時に植え込むことを目的とし、各々の毛髪が図3−図7に示されるものとほぼ同様の植毛アンカー送達デバイスによって植え込まれるカートリッジデバイスの一実施形態の斜視図である。 図8−図9に示されるカートリッジの中に保持された毛髪の植込みを行なうのに用いられるハンドルの斜視図である。 図8−図9のように構築されたカートリッジを装填された図10に示されるハンドルを備え、このカートリッジがそれぞれが1本の毛髪を植え込むように作用する複数の植毛アンカー送達デバイスを含む多重式植毛システムの斜視図である。 本発明により構築された自動展開式アンカーの付加的な実施形態の斜視図である。 本発明により構築された自動展開式アンカーの付加的な実施形態の斜視図である。 本発明により構築された自動展開式アンカーの付加的な実施形態の斜視図である。 本発明により構築された自動展開式アンカーの付加的な実施形態の斜視図である。 本発明の植毛アンカーと共に用いられる植毛アンカー展開デバイスの切断断面図である。 1つの植毛アンカーの中で複数の毛髪を使用することができる実施形態の図である。 1つの植毛アンカーの中で複数の毛髪を使用することができる別の実施形態の図である。 本発明により構築された2つのアンカーのその閉鎖構成と開放構成における投影図を示す図である。 本発明により構築された2つのアンカーのその閉鎖構成と開放構成における投影図を示す図である。 本発明により構築された2つのアンカーのその閉鎖構成と開放構成における投影図を示す図である。 本発明により構築された2つのアンカーのその閉鎖構成と開放構成における投影図を示す図である。 本発明により構築された2つのアンカーのその閉鎖構成と開放構成における投影図を示す図である。 本発明により構築された2つのアンカーのその閉鎖構成と開放構成における投影図を示す図である。 本発明により構築された2つのアンカーのその閉鎖構成と開放構成における投影図を示す図である。 本発明により構築された2つのアンカーのその閉鎖構成と開放構成における投影図を示す図である。
概して本発明の方法は、本明細書では植毛アンカーと呼ばれる小型の自己展開要素を利用しており、この要素は毛髪を目的組織に機械的に付着させるものである。
本発明のいくつかの実施形態を詳細に説明する前に、本発明はその用途を以下の記述に記載されるまたは図面に示される構成要素の構造や構成の詳細に限定されないことを理解されたい。本発明は他の実施形態も可能であり、あるいは様々な方法で実施または行なうことが可能である。また本明細書で採用される言い回しや専門用語は記述することを目的としており、限定とみなすべきではないことも理解されたい。
本明細書で考察されるアンカー、組立体、デバイスおよびシステムの文脈での「遠位」とは、1本または複数の毛髪が植え込まれる目的組織に最も近いアンカー、組立体、デバイスまたはシステムの部分を指している。
用語「組織」、「組織の一部」、「目的組織」などは本明細書において区別なく使用されている。
図1および図2を参照すると、これらの図は自動展開式の植毛アンカー100と、その開放構成と閉鎖構成をそれぞれ示しており、アンカーは本発明の一実施形態によって構築されている。アンカー100は中を貫通する開口120を備えたホルダー101を備えており、少なくとも1つのバイア110は典型的にはアンカーのホルダーに一体式に接合されている。アンカーの閉鎖および開放構成はそれぞれ、明細書および請求項ではその第1および第2の構成と示される場合もある。
アンカー100の寸法は典型的には、但し限定ではなく、外径が0.15−0.3mm、内径が0.08−0.2mm、全体の高さが0.15−0.5mmである。これらの極めて小さな寸法によって、植毛アンカー100を標準的な解剖学的構造を保ちつつ皮下に植え込むことが可能になる。植込み装置は、頭皮の下の頭部、眉毛の下、または体毛を植え替える必要があるおよび/または脱毛を治療する必要のある体のいずれの場所にも配置することができる。
アンカー100は弾性材料から構築することができる。それは、これに限定する必要はないがニチノールなどの超弾性金属から構築することができる、あるいは代替としてそれは、これに限定する必要はないが例えばポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)、シリコン、ポリエーテルイミドなどの弾性ポリマー材料から構築することもできる。
他の実施形態ではこれに限定する必要はないがニチノールなどの形状記憶合金(SMA)を使用してアンカーを構築する場合もある。SMA特性を利用する際、アンカーを植え込む前はアンカーは人の体温より低い温度で維持される。典型的にはそれは室温で保持される。以下に記載される送達システムと同様にアンカーが体内に挿入される際、アンカーは体温まで温かくなる。ニチノールアンカーを使用する場合、体温は典型的には合金のオーステナイト変態終了温度(A)を上回るはずである。アンカーはひとたびそのA温度を超えるまで加熱されると自動的に展開し、本明細書に記載されるようにその閉鎖構成からその開放構成へと移行する。
同様にアンカー100を構築するのに使用することができる他のポリマー材料は、超吸収性ポリマーである。これらのポリマーは水を吸収すると膨張する架橋ポリマーである。典型的には超吸収性ポリマーはポリアクリル酸ナトリウムである。
本発明のいくつかの実施形態では、アンカーが複合物として形成されることもあり、例えばホルダーはある材料で形成さればね板は第2の材料から形成され、第2の材料は弾性材料である。この弾性材料は上記で考察されるように超弾性材料、形状記憶合金または弾性プラスチック材料であってよい。
図1においてアンカー100はその開放構成で示されており、この構成は拘束力が加えられていないときのアンカーの構成である。アンカー100はその拘束されない形状において少なくとも1つのばね板110をその開放位置で有しており、このばね板はアンカー100のホルダー101から離れるように広がっている。図1では2つのばね板を有するアンカーが示されているが、他の実施形態ではアンカーは2つ以上のばね板を有する場合もあるし1つのばね板しかない場合もある。
植毛アンカー100のホルダー101は、一定の大きさに形成された挿入用の開口120を有しており、毛髪の毛幹の大部分がそこを通って挿入される。開口が特定のサイズであることにより開口120を通過するのは毛幹のみである。毛髪の球根状の端部、すなわち毛球は少なくとも1つの寸法が開口120の寸法より大きいため、この開口を通過することができない。
「開口」は本明細書で「穴」、「スリット」または「アパーチャ」と呼ばれることもあり、これらの用語は、それらを区別しようとせずに「開口」と同義語として本明細書で使用されてよい。
本明細書に記載されるものの中でアンカーのばね板とホルダーは一体式に形成される。しかしながらいくつかの実施形態ではばね板とホルダーは互いに一体式にならないように企図されている。
図2ではアンカー100はその拘束され閉鎖した構成で示されており、この場合ばね板110はその閉鎖位置にあり、それらはホルダー101から離れるように広がってはいない。拘束された閉鎖構成は、アンカーが以下に考察される植毛アンカー展開デバイスの中に配置されたときのアンカーの構成である。植毛アンカー展開デバイスは本明細書では植毛アンカー送達デバイスとして示される場合もあり、この2つの用語を区別するつもりはない。
アンカー100は人工または天然の毛髪を使用して利用することができる。人工毛は、細い毛幹と毛幹の遠位端に人工的に作られた毛球を有するように構成されている。天然の毛髪は、細い毛幹と、毛幹の遠位端に天然の毛球または人工的に作られた毛球のいずれかを含んでいる。人工的な毛球または強化された天然の毛球は、1つまたは複数の接着剤を使用してあるいは熱処理を利用してあるいは人工的な球根状の毛球を形成するのに当業者に知られる任意の他の方法を利用して形成することができる。1本の毛髪を植え込んだ後毛幹の一部は目的組織の中にあるが、その一方で概ね毛幹の大部分は身体から外に伸びている。
天然の毛球を備えた天然の毛髪の場合、元々の毛包構造のその他の部分は毛球にくっついたままであってよい。天然の毛球および毛髪の元々の毛包由来のその生体を構成する物質の残りは、その後最適な状況においてその新たな植込み後の環境で成長することができる成長可能な植込み組織となり得る。
人工毛が使用される場合、それはモノフィラメントまたはマルチフィラメント合成材料で作製することができる。人工毛は、本発明をこれに限定するつもりはないが、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などから形成される場合もある。
繊維はコラーゲン、抗菌剤として機能することが可能な銀または他の抗生物質などの他の物質によってコーティングすることができる。
毛髪は、例えば商業的に利用可能な毛染め剤によって事前に染めることもできる。ポリマーで形成された人工毛の場合、加工する際に無機顔料を含めた着色顔料をポリマーに添加することができる。
次に図3および図4を参照すると、これらの図は植毛アンカー展開デバイス200を示しており、このデバイスは、図1および図2に示されこれらの図面に関連して考察されたアンカー100などの植毛アンカーを展開するのに使用することができる。デバイス200は、針210と押出し機220を含む。針と押出し機は共に、そこから概ね横方向に突出するハンドル212および222をそれぞれ備えた管状構造である。押出し機220の管状部分は、針210の管状部分にほぼ同心円状に嵌合する。
図3は、植毛アンカー展開デバイス200とその中に配置されたアンカー100を示しているが、植え込むべき毛髪は示されていない。図4は、植え込むべき毛髪が中に配置されたアンカー100を示している。図4では植毛アンカー展開デバイス200は装填済みである考えられ、それはアンカー100がその閉鎖構成においてデバイス200の内部にあるときに装填されるように指示されており、アンカー100の開口120の中に1本の毛髪が配置されて植え込むための準備をする。
デバイス200を装填するには、ユーザは毛髪50の毛幹をデバイス200内に配置された中の植毛アンカー100の開口120を通し、次いでデバイス200の管状の領域を通して挿入する。毛球55は天然または人工的な毛球のいずれでもあっても概ね球根状であり毛幹よりも太いため、物理的にアンカー100の真下で捕らえられる。「アンカー100の真下」とはアンカー100の遠位側を指す。デバイス200内に装填される際、毛幹の長手軸は、すなわち目的組織内に植え込まれる少なくともその一部は針210の挿入軸にほぼ平行に配置される。閉鎖した第1の構成では、アンカー100の1つまたは複数のばね板は展開デバイス200によって挿入軸に概ね平行な位置に拘束されている。
本明細書で使用される「挿入軸」とは、展開デバイスが組織に植え込まれる毛髪をこれに沿って挿入する軸のことである。それは目的組織のその箇所によって決められ、この場合アンカーと毛髪が組織に進入する箇所(侵入地点)によって決まる。展開デバイスは基本的に直線状であり、その挿入軸は侵入地点から延出し展開デバイスの長手軸と概ね平行である。多くの場合挿入軸は展開デバイスの長手軸と共線であってよい。
次に参照する図5から図7では、アンカー100を植え込むための一般的な方法のステップが一連の順番で示されている。簡素化するために1本の毛髪をアンカー100と利用する例が図4から図7に示されているが、複数の毛髪を1つのアンカー100の中に配置しその中で拘束し、その後に植え込むこともできることを当業者は容易に理解することができる。
図5ではユーザはデバイス200を利用して目的組織240を針210で突き刺す。針210は、針ハンドル212が実質的に組織に隣接するまで目的組織240を突き刺すことができる。突き刺し易くするために針210は尖った遠位端部を備えている。
図6では針ハンドル212を使用するユーザは、針210を近位方向に引っ張り目的組織240から引っ張り出す。針は、押出し機220に対して移動する。その結果拘束されたアンカー100が押出し機220の管状部分の遠位端によって針210から押し出され、アンカー100が目的組織240の中に残される。この段階でアンカーのばね板110が自動的に展開し、すなわちそれらはアンカー100のホルダー101から外向きに広がり、アンカーはその開放構成へと移行する。
図1のアンカー100および図12、図13、図14および図15のそれぞれのアンカー102、104、106および108の開放した第2の構成において、アンカーの1つまたは複数のばね板は挿入軸から離れるように広がる。アンカーのその開放した第2の構成における挿入軸に直交する面に対する投影図は、アンカーがその閉鎖した第1の構成にあるときのこの面に対するアンカーの投影図を超えて拡大する。
次に図18Aから図18Hを参照すると、これらの図は上記で考察された図1および図2のアンカー100と、図13に関連して以下で考察されるアンカー104の2つのアンカーの投影図を示している。図中の「I」は挿入軸を表しており、「P」は「I」に直交する面でありこの面に投影図が映されている。アンカー100の数字が付いた要素は、上記の図1および図2に関連して考察されている。図18Eに示され図13に関連して以下で考察されるアンカー104の要素は、ホルダー101と、開口122と、展開可能なばね板112である。図18B、図18D、図18Fおよび図18Gは、面P上の図18A、図18C、図18Eおよび図18Gそれぞれのアンカーの投影図を表している。容易に分かるように図18Bに見られるようにアンカー100のその開放構成における投影図は、図18Dに見られるアンカー100のその閉鎖構成における投影図を超えて拡大している。同様に図18Fに見られるようにアンカー104のその開放構成における投影図は、図18Hに見られるその閉鎖構成におけるアンカー100の投影図を超えて拡大している。
最終的に図7ではデバイス200はハンドル212および222を組織240から離れるように引っ張ることによって取り外され、毛髪50は目的組織240の中に植え込まれたまま残される。毛髪50は植毛アンカー100の内部に機械的に閉じ込められたままである。アンカー100が弾性材料または超吸収性ポリマーで形成されることから、それは組織に対して圧縮力を加える。展開後のアンカーの形状により、すなわちその開放構成により毛髪50は目的組織から出ようとする動きに対して幾何学的に固定される。
アンカー100の植込みは、以下のように押出し機220の斜視図からも見ることができ、そこから記述され得ることが容易に理解される。針210を挿入した後(図5)、押出し機ハンドル222が遠位方向に向かって目的組織240の方向に進められる。これにより押出し機220がアンカー100を針210から「押し出し」、この段階でアンカーのばね板110が自動的に展開しその開放構成へと移行する。
次に図8から図11を参照すると、これらの図面は多重式の植毛システム400を示している。システム400は、カートリッジ250と再利用可能なまたは使い捨てのハンドル300を含んでいる。カートリッジ250は、複数の植毛アンカー展開デバイス200を含んでおり、そのそれぞれが図3および図4に示されそれらに関連して記載される針210と、押出し機220で構成されている。展開デバイス200が事前に装填される際、それは実質的に図4に示されそれに関連して記載される少なくとも1本の毛髪50を保持する植毛アンカー100を含んでいる。
カートリッジ250の最初の構成が図8に示されている。カートリッジ250は、複数の針210と多数の押出し機220を含むことで同時に複数の植毛を行なう。針の数と例えば直線、円形、楕円形などのその幾何学的な配置はユーザの要望によって変わる。このような様々な配置によってアンカーを頭皮および眉毛の移植として利用することが可能になり、また後退しつつある様々なタイプの生え際も治療することができる。ユーザは、カートリッジ250内の針210の最適な数および/または幾何学的配置を選択することができる。各々の針210の中には既にアンカー100(図示せず)が装填されているのが好ましい。
好ましくはすべての針210は遠位プレート215に剛性に接続されており、好ましくは全ての押出し機220は近位プレート225に剛性に接続される。典型的には但し本発明を制限するつもりではなく、このような剛性の接続は、レーザ溶接機および/またはエポキシ接着剤および/または超音波溶接および/または当業者に知られた任意の他の好適な方法を使用することによって形成することができる。
針210および押出し機220は好ましくはステンレス鋼の管材料から作製され、遠位プレート215および近位プレート225は好ましくはステンレス鋼のプレートから作製されるが、当業者に知られた他の材料を使用することもできる。典型的には但し本発明の制限するつもりはなく、管材料およびプレートはレーザ切断機および/または化学エッチングおよび/または微小成形および/または当業者に知られた任意の他の好適な方法を使用することによって形成することができる。図8および図9でも図3および図4のように、押出し機220の管部分は針210の管部分の中にそれと同心円状に配置される。
遠位プレート215が任意選択で位置決め用の耳216を含むことで、カートリッジ250をハンドル300(以下で考察される)内に適切に配置することができ、カートリッジ250をハンドル300から素早く取り外すことが可能になり、これにより迅速に装填し直すことができる。
カートリッジ250は、プレート215をハンドル300の長手軸を横切るように固定して維持することができるように構築されている(図10および図11)。ハンドル300は、プレート215が頭皮に対してほぼ平行に配置される際、カートリッジ250の全ての針210の角度が基本的に頭皮に対して直角になるようにカートリッジ250を位置決めする。したがって針は頭皮を基本的に同じ深さまで突き刺す。より美観的効果を得るためにハンドル300を巧く操作してプレート215が頭皮に対して一定の角度で効果的に位置決めされたならば、全ての針210が同じ角度で頭皮に進入する。場合によって極めて大きなカートリッジが使用される場合やカートリッジが極めて大きな角度で頭皮に対して位置決めされる場合には、一部の針だけが頭皮の一部を突き刺したり頭皮を全く突き刺したりしないことが推測される。様々な長さの針を備えたカートリッジを利用することで一定の角度で突き刺したときに均一の深さの穴を形成することができることを理解されたい。また当業者は、針の長さと突き刺す角度がそれぞれ異なる針を有するカートリッジを使用することで均一の深さを実現することができることを容易に理解すべきである。
角度を調節することで見栄えに大きな影響を与えるが、これは人間の毛髪の角度は、頭皮のある領域から別の領域で変化して行くものであるためである。また人種同士で比べてみても毛髪の角度には違いがある。医師が鋭い角度で頭皮を突き刺したい場所では、医師は展開デバイスが一列しかないカートリッジを使用して作業を行なう場合もある。
一般にプレート215は現行の植込みデバイスには存在しない安全手段である。プレート215は、最大限の針の侵入を制限し過剰に突き刺すことによる損傷を防ぐ。
図9に示されるようにユーザは毛髪50を、針210によって見えにくくなっているため図示されないアンカー100の中に挿入し、その後カートリッジ250の針210の中へと挿入する。毛髪50はまたカートリッジ250の押出し機220の中も通過する。このときカートリッジ250はハンドル300内に装填するための準備が整う。
カートリッジは事前に装填されていることが好ましいことに留意されたい。植毛アンカー100は少なくとも1本の毛髪を把持するように装填される。このような装填は、毛幹が「ねじこまれる」ことによりアンカーの開口を通過することによって行なわれるが、これより大きな寸法の球根状の天然または人工的な毛球はこの開口によって阻止される。装填済みのアンカーはその後カートリッジ250の針210の中に挿入され、アンカーの少なくとも1本の毛髪が針210の中に挿入され、針210およびそれに連結した押出し機220の中を通るように引っ張られる。これがカートリッジの各々の針/押出し機に対して繰り返される。植毛を行なうユーザはカートリッジを準備する必要がないように考慮されている。カートリッジは、製造業者によって完全に事前に装填された状態で提供されるため、直ぐにハンドル300に挿入することができる。
図10は、再利用可能なまたは使い捨てのハンドル300を例示している。ハンドル300は、外側の管310と、内側の注入器330と、戻りばね350とを備える。ハンドル300は典型的には再利用可能で蒸気処理が可能な、すなわち殺菌可能な材料、例えばステンレス鋼、ポリフェニルサルフォンなどで形成することができる。あるいはハンドル300は費用の安い使い捨て材料、例えばポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート(PET)などから作製される場合もある。付加的にそれらはこれらの材料を組み合わせたものから作製される場合もある。
アーム315は外側の管310に剛性に接続することができ、ボタン334は内側の注入器330に剛性に接続することができ、これらは人間工学的な要素であるためユーザはハンドル300を快適に保持し操作することができる。ピン336は内側の注入器330に剛性に接続することができ、外側の管310の中に配置されたスリット316によって幾何学的に閉じ込められる。ボタン334が押圧されないときは戻りばね350によって内側の注入器330がハンドル300に対してその近位位置に配置されることが保証される。ボタン334が押圧されると、ピン336とスリット316によって外側の管310の内側の注入器330に対する相対的な動きが制限される。
図10、すなわち詳細Aに示されるように、外側の管310が遠位スリット314を含み内側の注入器330が上方スリット334を含むことで、これらの2つのスリットによってカートリッジ250をハンドル300の中に装填することができる。スリット314よび334が互いに重ね合わさることでカートリッジ250を迅速に装填することができる。任意選択で外側の管310はまた内側スリット317および側面スリット312を有することもでき、これらのスリットは、ひとたびカートリッジ250がハンドル300内に挿入されるとそれをしっかりと固定する。
任意選択でハンドル300の遠位端は可撓性/弾性材料で形成することができ、このような材料によりハンドル300とカートリッジ250をスナップ式につなぐことが可能になる。カートリッジ250はハンドル300に装填される際スナップ式に嵌めることができ、植込み処置が完了してからおよび/またはカートリッジを使い切ってから取り外すことができる。
図11は多重式のシステム植毛システム400をその組み立てられた構成で示しており、装填済みのカートリッジ250がハンドル300内に挿入され使用する準備ができている。
事前に装填された多重式植毛システム400を利用して植毛を行なうには、ユーザは以下に概略される手順に従う。
外側の管310の遠位面313が目的組織に対して保持されこれに対して押しつけられ、ボタン334が押圧されてそれをハンドルアーム315に向けて移動させる。その結果図10に示される内側の注入器330の面335が近位プレート225(図8および図9)を押圧し、この近位プレートが今度は押出し機220を押す。この押出し機が針210(図8および図9)の中にある複数の装填済みの植毛アンカー(図示せず)を押しそれらを目的組織に吐き出すことで、アンカーが上記の図1から図7に関連して記載したようにその開放構成に移行するのを可能にする。
最終的にはユーザは、上記に記載したように毛髪50が植え込まれた後システム400を取り外す。さらに追加して植込みが必要な場合、ユーザは使い切ったカートリッジ250を、好ましくは耳216を利用してあるいはそれをハンドルの遠位端にあるスリット(図示せず)を介して押すことによって取り外し、図9に示されるような事前に装填された別のカートリッジ250をハンドル300に挿入するだけでよい。
図12から図14を次に参照すると、これらの図面は付加的な植毛アンカーの実施形態を示している。図12のアンカー102は、図1および図2のアンカー100と同様であるがばね板は1つしかない。図13および図14に示されるアンカー104およびアンカー106はそれぞれ典型的にはニチノールプレートから形成されるが、本発明をこれに限定するつもりはない。典型的にはプレートはレーザ切断機を使用して切断することができる。毛髪50は図13および図14には示されていないが、スリット122を介して挿入される。図1および図2のアンカー100ならびに図12のアンカー102のように、スリット122は毛髪がアンカー104および106から離脱しないように毛髪の天然のまたは人工的な毛球より小さくなるような一定の大きさにされている。図13および図14のスリット122は、毛髪50を相対的にアンカー104および106に対して平行に配置することができるように位置決めされている。アンカー104は2つの開放したばね板112を有し、その一方でアンカー106はホルダー101と一体式に形成された1つの開放したばね板114を有している。アンカー106がでこぼこの面125によって形成されることで毛髪を目的組織から除去するのに必要な力を高める。
図15は、本発明により構築されこれに従って作動するアンカーの別の実施形態を示している。アンカー108が1枚のニチノール製のシートから切断されることで、ホルダー115と、開口122と、一組のばね板116が含まれる。毛幹は開口122を通過するが、この開口は毛髪の球根状の端部、すなわち毛球がそこを通過しないような大きさに形成されている。アンカーは植毛アンカー展開デバイスの針に挿入される際、図15に示されるその広げられた開放構成からその閉鎖構成に移行するように拘束されている。閉鎖構成ではばね板はホルダー115に向けて折り畳まれ、ホルダー115をばね板116に対して幾分捩ることができる。アンカー108が展開した後、それは図15に示される構成であるその開放構成に戻るように移行し、これによりアンカーおよびその中の毛髪を目的組織にしっかりと固定する。アンカー108は1枚のシートから形成されるため、それは管状、すなわち円筒形の形状のアンカーよりも費用が安くなり形成し易くなる。アンカー108は、図3および図4に示されこれらの図面に関連して記載されたものと実質的に同様の展開デバイスを利用して展開させることができる。
任意選択でアンカー108または本明細書に記載される他の植毛アンカーのいずれかは形状記憶合金(SMA)から形成され、このようなアンカーは、最初にそれをそのオーステナイト変態温度を下回る温度まで冷却し、マルテンサイト状態にすることによって針の中に装填することができる。オーステナイト変態温度を有する形状記憶合金によりアンカーを利用することにより、アンカーを装填するのに必要な力が劇的に小さくなる。針は、アンカーをその閉鎖した第1の構成に拘束するものではない。合金のマルテンサイト状態によって拘束が生じる。針から押し出され、アンカーの温度が材料のオーステナイト変態温度を上回る温度に戻ったとき、合金はその超弾性状態に戻りアンカーはその開放した第2の構成に移行する。
SMAアンカーを使用する際、上記の図3および図4ならびに以下で考察される図16に関連して記載されたものとはわずかに異なる送達システムが使用されてよい。目的組織は従来の針を使用して突き刺すことができ、その後植毛アンカーを好適な器具を使用して組織の中に直接押し込むことができる。アンカーが組織の中に配置された後、アンカーの温度はそのオーステナイト変態温度を上回るまで上昇し、アンカーはその開放した第2の構成に移行する。
次に図16を参照すると、そこには植毛アンカー展開デバイス200の切断された断面概略図が示されている。図16のデバイス200は構造と作動が、図3および図4の展開デバイス200に極めて似ている。図16のデバイス200は、図13に示されるアンカー104または図14のアンカー106と共に使用することができる。毛髪50が、球根状の端部55に合わせて大きさが決められたアンカー104の開口122に挿入され、この毛球は一定の大きさに形成された開口122によって捕らえられる。装填済みのアンカー104が針210の中に配置される際、ばね板112が針210によって制御され広がらないため、アンカーはその閉鎖構成にある。押出し機220が展開デバイス200の針210の中に配置され、これはアンカー104のばね板112を押すように作動し、アンカー104をデバイス200から押し出させる。アンカー104を目的組織の中に押し出した後、アンカー104はその開放構成に移行し、ばね板112がアンカー104のホルダーから離れるように広がることで毛髪50およびアンカー104を組織に対して固定する。押出し機220はロッドであってよいが、代替として不完全な管状構造である場合もあり、管は図3および図4の押出し機と同様に管の長手方向に部分的に切り取られている。実際には押出し機は針の管状の軸に挿入することができるいかなる種類の細長い心棒も有することができる。図14のアンカー106はまた図16に示される展開デバイスを利用することもできることは当業者には容易に明らかになるはずである。
図12から図16に示されこれに関連して考察されるアンカーは、図1および図2のアンカー100と同様に作動する。閉鎖した第1の構成において1つまたは複数のばね板は、挿入軸に対して概ね平行な位置で展開デバイス内にあるいはそれによって拘束されている。開放した第2の構成では、図12、図13、図14および図15のアンカー102、104、106および108はそれぞれ、アンカーの1つまたは複数のばね板が挿入軸から離れるように広がる。アンカーのその開放した第2の構成における挿入軸に直交する面に対する投影図は、アンカーが閉鎖した第1の構成にあるときのこの面に対するアンカーの投影図を超えて拡大する。
図16では図3および図4でのように、針と押出し機がアンカー展開デバイスを形成しており直線的な構造である。展開デバイスを形成する針と押出し機が湾曲した構造を有する場合もあることを当業者は容易に理解すべきである。このような構造でも、図3、図4および図16に関連して上記の本明細書で考察された直線状の展開デバイスとほぼ同様に植毛アンカーを植え込むように作動することが可能である。
上記の本明細書に記載される植毛アンカーおよびアンカーを植え込む方法は、患者または患者とは別の毛髪提供者から採取した毛髪と共に使用することができる。このような特徴は、患者が自ら提供する毛髪がない場合、あるいは患者の毛髪の性質を変えることが希望される場合に有利に利用することができる。このような毛髪の特徴には、毛髪の色、カールの具合などが含まれる。
天然の、人工のまたは強化された天然の毛球を備えた毛髪を使用することができる。人工のまたは強化された天然の毛球は、医療用シリコンまたは他の医療用接着剤または熱処理技法を使用して形成することができる。このように人工毛球または強化された天然毛球を備えた毛髪を使用することができることから、1本の長い髪の毛から切り取られた複数本の毛髪を使用することが可能になり、天然の毛球が損傷していたり存在しない場合にも天然の毛髪を使用することができる。本発明のアンカーは幾何学的な原理に依拠しているため、例えばシリコン接着剤などの生体適合性の材料から形成された毛髪の端部にある人工的な隆起を天然の毛球の代わりにしそれと同様に機能するように使用することもできる。
植毛アンカー100は以下のやり方で形成することができる。まずニチノールの管を典型的にはレーザ切断機を使用して切断することができる。その後アンカー100のばね板110が、当業者に知られたいくつかの従来式のニチノール加熱処理工程の1つを用いることによって広がった開放した形状に成形される。これはアンカー100を成形用の金型の中に固定してからそれをオーブンの中に置くことも含めてよい。所望であれば、アンカー100の表面を従来式のニチノール電解研磨技法あるいは当業者に知られた他の化学または機械工程を利用して滑らかにすることもできる。
1枚のニチノールプレートから切断される代替のアンカー104、106または108を製造する際、上記の熱処理工程を省くこともできる。
本発明の一実施形態では、アンカー100は例えばロキシスロマイシンなどの抗菌剤によってコーティングすることで感染の可能性を阻止することができる。あるいはアンカーを銅ベースの被覆剤で被覆することもでき、銅には既知の殺菌性がある。
本発明のいくつかの実施形態ではアンカーが生分解性材料で作製される場合もあり、このような材料は、毛髪が植え込まれた毛髪の周りで成長した繊維状の組織内に十分に固定されてから分解する。他の実施形態ではアンカーが複合的な構造である場合もあり、この場合アンカーの一部のみが生分解性であり、これは植え込まれた毛髪が元に戻りつつある繊維状の組織内に十分に固定されてから分解する。後者の場合アンカーの一部は依然として毛髪を目的組織に固定するのを機械的に助けている。使用され得る生分解性材料は、これに限定するものではないがポリ乳酸(PLA)、ポリグリコール酸(PGA)およびマグネシウム合金である。
本発明の植毛アンカー、植毛アンカー展開デバイスおよび多重式植毛システムの利点は以下のものである。
1.相対的に多数の毛髪を迅速に植え込む。
2.複数の植込みを同時に行なうことが可能であり、作業が少なくなり、結果として処置が早い。
3.組織への固定がより安定する。
4.天然の毛髪および人工毛を使用することができる。
5.植え込まれた毛髪を固定する時間を無くすことが可能である。
6.毛髪を提供する必要がないため、傷跡を残すことがほとんどない。
7.毛髪密度および毛髪の幾何学的配置を患者の要望に従って変えることができる。
8.植込みの角度を調節することができる。
9.植込みの深さを均一にすることができる。
10.最大の植込み深さを調節することができ、偶発的に過剰に突き刺すことを防ぐことができる。
11.毛髪を固定するのに大きな結び目が必要ないため、患者の精神的ショックが緩和される。
12.眉毛の植毛に適している。
13.より従来式の毛髪移植処置と異なり美観的な効果が直ぐに得られる。
本明細書の考察および添付の図面はこれまで、1本の毛髪が1つのアンカーによって保持される場合の本発明のアンカー、組立体、デバイス、システムおよび方法を提示していることに留意されたい。本明細書に記載されるアンカー、組立体、デバイス、システムおよび方法は、複数の毛髪が1つのアンカーによって保持される場合にも使用され得ることは容易に理解されるべきであり、またこのことは図17Aおよび図17Bに示されており次ではこれらの図面を参照する。図17Aではアンカー内の3本の毛髪がそれぞれその固有の個々の天然または人工の毛球を有し、したがって図17Bでは該3本の毛髪がアンカー内の該3本の毛髪を使用可能にする単一の人工の毛球を有する。
本発明をその特定の実施形態に関連して記載してきたが、当業者には多くの代替形態、修正形態および変形形態が明らかであることは明白である。したがって添付の特許請求の範囲の精神および広範な範囲の中にあるこのような代替形態、修正形態および変形形態の全てを包含することが意図されている。これに加えて本出願におけるいかなる参考文献の引用または同定も、このような参考文献が本発明の従来技術として利用可能であることを容認するものとして解釈すべきではない。
本発明は、上記に提示される図面および記載に限定されないことは当業者に理解されるであろう。むしろ本発明は以下の特許請求の範囲によってのみ定義される。
50 毛髪
55 毛球
100、104、108 植毛アンカー
101、115 ホルダー
110、112、114、116 ばね板
120、122 ホルダーの開口
125 でこぼこの面
200 植毛アンカー展開デバイス
210 針
212 押出し機のハンドル
215 遠位プレート
216 耳
220 押出し機
222 針ハンドル
225 近位プレート
240 目的組織
250 カートリッジデバイス
300 ハンドル
310 外側の管
312 側面スリット
313 遠位面
314 遠位スリット
315 アーム
316 スリット
317 内側スリット
330 内側の注入器
334 ボタン、上方スリット
335 内側の注入器の面
336 ピン
350 戻りばね
400 多重式植毛システム
I 挿入軸
P 投影面

Claims (29)

  1. 植毛アンカー展開デバイスと共に利用することができ、1本または複数の毛髪を、特定の組織の一部に植え込まれる各々の毛髪の長手軸のその部分に対して概ね平行な挿入軸に沿ってこの組織の一部に挿入することを目的とした植毛アンカーであって、
    少なくとも1本の毛髪を把持するように構成されたホルダーと、
    前記ホルダーと共に形成された少なくとも1つの選択式に展開することができるばね板とを備えており、
    少なくとも1本の毛髪を植え込む前の第1の構成では前記少なくとも1つのばね板が前記展開デバイスによって前記挿入軸に対して概ね平行な位置に拘束され、前記少なくとも1本の毛髪を挿入した後の第2の構成では前記少なくとも1つのばね板は前記挿入軸から離れるように広がった位置を採択することで、前記ホルダーおよびこれにより把持された前記少なくとも1本の毛髪を前記組織の一部の中にしっかりと固定する植毛アンカー。
  2. 各々の毛髪が前記組織の一部に植え込むための球根状の根元を有しており、前記ホルダーが前記毛髪の大部分の直径は通過することができるが、前記毛髪の該球根状の根元は通過できないように一定の大きさに形成された開口を有する、請求項1に記載の植毛アンカー。
  3. 少なくとも前記少なくとも1つの選択式に展開することができるばね板は以下の
    a.形状記憶材料
    b.超弾性材料
    c.弾性プラスチック材料および
    d.超吸収性ポリマーうちの1つから形成される、請求項1に記載の植毛アンカー。
  4. 前記アンカーの以下の要素のうちの少なくとも1つが、すなわち前記少なくとも1つの選択式に展開することができるばね板とホルダーの少なくとも一方がニチノールで形成される、請求項1に記載の植毛アンカー。
  5. 前記植毛アンカーが抗菌または抗細菌剤でコーティングされる、請求項1に記載の植毛アンカー。
  6. 前記ホルダーが前記少なくとも1本の毛髪の球根状の端部が通過できないように一定の大きさに形成された開口を含み、略円筒形であり、前記少なくとも1つのばね板が、それが前記第1の構成にあるとき前記円筒形のホルダーの長手軸に対して概ね平行であり、前記少なくとも1つのばね板が前記第2の構成にあるとき、それが前記円筒形のホルダーの長手軸から離れるように広がり前記ホルダーの側面を超えて広がる、請求項1に記載の植毛アンカー。
  7. 前記ホルダーが、前記少なくとも1本の毛髪の球根状の端部が通過できないように一定の大きさに形成された開口を中に含んでおり、前記少なくとも1つのばね板が、前記閉鎖した第1の構成にあるとき前記挿入軸に対して概ね平行であり、前記少なくとも1つのばね板が、前記開放した第2の構成では前記挿入軸から離れるように広がり、前記アンカーの前記第2の構成における前記挿入軸に直交する面に対する投影図が、前記アンカーが前記閉鎖した第1の構成にあるときのこの面に対するその投影図を超えて拡大する、請求項1に記載の植毛アンカー。
  8. 前記アンカーが弾性の生物分解性材料で形成される、請求項1に記載の植毛アンカー。
  9. 植毛の方法であって、
    1本の毛髪を、開放構成と閉鎖構成を有する植毛アンカーに把持されこれと係合した状態になるように挿入することで、事前に装填された植毛アンカーを準備するステップと、
    前記アンカーがその閉鎖した構成に留まるようにそれを拘束しながら前記事前に装填済みの植毛アンカーを患者の皮膚の中に挿入するステップと、
    前記アンカーを解放することでそれを皮下で展開させ、その結果前記アンカーがその開放構成に移行することで前記アンカーおよびその中に把持された毛髪を皮下組織にしっかりと固定するステップとを含む。
  10. 送達針を有する植毛アンカー送達デバイスを準備するステップと、前記事前に装填済みの植毛アンカーをこの針の中に配置するステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記植毛アンカー送達デバイスがさらに押出し機を有しており、前記解放ステップがさらに前記植毛アンカー送達デバイスの該押出し機を押すことで前記アンカーを皮下で展開させるステップを含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記植毛アンカーが概ね請求項1に列記されるように構築される、請求項9に記載の方法。
  13. 1本または複数の毛髪を、特定の組織の一部に植え込まれる各々の毛髪の長手軸のその部分に対して概ね平行な挿入軸に沿ってこの組織の一部に挿入することを目的とした植毛システムであって、
    概ね請求項1に列記したように構築された植毛アンカーと、
    植毛アンカー送達デバイスとを備え、この植毛アンカー送達デバイスが、
    管状の軸とこの軸に装着されたハンドルを備えた針であって、毛髪が植え込まれる目的組織を突き刺し、前記管状の軸の中に配置された前記植毛アンカーをそれがその拘束された閉鎖構成にあるうちに前記目的組織に送達するように作用する自由端を有する針と、 細長い心棒とそこに装着されたハンドルを備えた押出し機であって、この押出し機の該細長い心棒が前記針の管状の軸の中に配置され、該押出し機が前記植毛アンカーを前記針から前記目的組織へと押し出すように作用することで前記アンカーがその開放構成に移行することができ、前記アンカーおよび中の毛髪を前記組織に固定する押出し機とを備える植毛システム。
  14. 各々の毛髪が前記目的組織に植え込むための球根状の根元を有しており、前記ホルダーが、毛髪の大半の直径は通過することができるがこの毛髪の球根状の根元は通過できないようにするために一定の大きさに形成された開口を有する、請求項13に記載の植毛システム。
  15. 少なくとも前記少なくとも1つの選択式に展開することができるばね板が以下の
    a.形状記憶材料
    b. 超弾性材料
    c. 弾性プラスチック材料および
    d. 超吸収性ポリマー
    のうちの1つから形成される、請求項13に記載の植毛システム。
  16. 前記植毛アンカーが抗菌または抗細菌剤でコーティングされる、請求項13に記載の植毛システム。
  17. 前記押出し機の前記細長い心棒が以下のロッド、管状の心棒および管の長手方向に部分的に切り取られた管状の心棒から選択される、請求項13に記載の植毛システム。
  18. 前記植毛アンカーの前記ホルダーが、前記少なくとも1本の毛髪の球根状の端部が通過できないように一定の大きさに形成された開口を中に含んでおり、略円筒形であり、前記少なくとも1つのばね板が、それが前記第1の構成にあるとき前記円筒形のホルダーの長手軸に対して概ね平行であり、前記ばね板が前記第2の構成にあるとき、それが前記円筒形のホルダーの長手軸から離れるように広がり前記ホルダーの側面を超えて広がる、請求項13に記載の植毛システム。
  19. 前記ホルダーが、前記少なくとも1本の毛髪の球根状の端部が通過できないように一定の大きさに形成された開口を中に含んでおり、前記少なくとも1つのばね板が、それが前記閉鎖した第1の構成にあるとき前記挿入軸に対して概ね平行であり、前記少なくとも1つのばね板が、前記開放した第2の構成では前記挿入軸から離れるように広がり、前記アンカーの前記第2の構成での前記挿入軸に直交する面に対する投影図が、前記アンカーが前記閉鎖した第1の構成にあるときのこの面に対する前記アンカーの投影図を超えて拡大する、請求項13に記載の植毛システム。
  20. 多重式の植毛システムであって、
    プレート、およびそこに接続され各々が概ね請求項13に列記したように構築された複数の植毛システムを備えるカートリッジと、
    ハンドルであって、前記植毛アンカー送達デバイスの前記押出し機を作動させるように構築されそのように作動し、これにより前記複数の植毛アンカーを目的組織へと押し出し、前記アンカーがその閉鎖した第1の構成から開放した第2の構成に移行することができ、前記植毛アンカーおよびその中の毛髪を前記目的組織の中に固定するハンドルとを備える多重式植毛システム。
  21. 前記ハンドルを操作することでその長手軸に対して所定の角度で前記植毛システムの前記針を目的組織に突き刺すことができる、請求項20に記載の多重式植毛システム。
  22. 植毛することを目的とし植毛アンカー展開デバイスと共に利用することができる植毛組立体であって、
    毛幹とこの毛幹の端部にある球根状の毛球を有する少なくとも1本の毛髪と、
    ホルダーおよび少なくとも1つの展開可能なばね板とを備えた植毛アンカーであり、該ホルダーが一定の大きさに形成された開口を含むことでこの開口から前記球根状の毛球が抜けないように作用する植毛アンカーとを備え、
    前記アンカーが前記植毛アンカー展開デバイスの中に配置され前記少なくとも1つのばね板が前記アンカー展開デバイスによって拘束されるとき前記アンカーが閉鎖位置にあり、前記アンカーが前記展開デバイスの外でかつ皮下に配置されたとき前記アンカーは開放位置にあり、前記アンカーがその開放位置にあるとき前記少なくとも1つの展開可能なばね板が前記ホルダーを通り越して広がり、これにより前記植毛組立体を目的組織に対してしっかりと固定する植毛組立体。
  23. 前記少なくとも1つの選択式に展開できるばね板が、以下の
    a.形状記憶材料
    b.超弾性材料
    c.弾性プラスチック材料および
    d.超吸収性ポリマー
    のうちの1つから形成される、請求項22に記載の植毛組立体。
  24. 前記毛髪の前記球根状の端部が以下の方法
    a.毛髪の熱処理および
    b.少なくとも1つの接着剤の塗布
    のうちの1つによって形成される、請求項22に記載の植毛組立体。
  25. 前記植毛アンカーが抗菌または抗細菌剤でコーティングされる、請求項22に記載の植毛組立体。
  26. 前記毛髪が、以下の
    合成繊維で形成された毛髪、植込んだ後その新しい環境で成長することができない成長不可能なヒトの毛髪、および植え込んだ後その新しい環境で成長することができる成長可能なヒトの毛髪から成る群から選択される、請求項22に記載の植毛組立体。
  27. 前記植毛アンカーが弾性の生分解性材料で形成される、請求項22に記載の植毛組立体。
  28. 1本または複数の毛髪を、特定の組織の一部に植え込まれる各々の毛髪の長手軸のその部分に概ね平行な挿入軸に沿ってこの組織の一部に挿入することを目的とする植毛システムであって、
    概ね請求項22に列記されたように構築された植毛組立体と、
    植毛アンカー送達デバイスとを備えており、この該植毛アンカー送達デバイスが、
    管状の軸とこの軸に装着されたハンドルを備えた針であって、毛髪が植え込まれる目的組織を突き刺し、前記管状の軸の中に配置された前記植毛アンカーをそれがその拘束された閉鎖構成にあるうちに前記目的組織に送達するように作用する自由端を有する針と、
    細長い心棒とそこに装着されたハンドルを備えた押出し機であって、この押出し機の該細長い心棒が前記針の管状の軸の中に配置され、該押出し機が前記植毛アンカーを前記針から前記目的組織へと押し出すように作用することで前記アンカーがその開放構成に移行することができ、前記アンカーおよび中の毛髪を前記組織に固定する押出し機とを備える植毛システム。
  29. 多重式の植毛システムであって、
    プレート、およびそこに接続され各々が概ね請求項28に列記したように構築された複数の植毛システムを備えるカートリッジと、
    ハンドルであって、前記植毛アンカー送達デバイスの前記押出し機を作動させるように構築されそのように作動し、これにより前記複数の植毛アンカーを目的組織へと押し出し、前記アンカーがその閉鎖した第1の構成からその開放した第2の構成へと移行することができ、前記植毛アンカーおよびその中の前記少なくとも1つの毛髪を前記目的組織の中に固定するハンドルとを備える多重式植毛システム。
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