本開示のいくつかの実施形態による植毛アセンブリは、複数の髪のストランドと、各髪アンカが、単一の髪のストランドを保定し、それと関連付けられる少なくとも1つの弾性部材を有する、複数の髪アンカと、各管腔が、各管腔の挿入軸に向かって関連する少なくとも1つの弾性部材を圧縮する様式で、単一の髪アンカを含有する、複数の管腔と、各プッシャが、複数の管腔のうちの1つと関連付けられ、標的組織の中へ複数の髪アンカを同時に放出するように構成される、複数のプッシャであって、複数の管腔および複数のプッシャは、標的組織の中へ放出されるときに、複数の弾性部材を各管腔の挿入軸から同時に離れさせるために協働するように構成される、複数のプッシャとを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、植毛アセンブリはさらに、以下の特徴のうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。複数の髪のストランドは、少なくとも25本の髪のストランドを含んでもよく、複数の管腔は、少なくとも25個の管腔を含んでもよく、複数の髪アンカは、少なくとも25個の自己拡張式髪アンカを含んでもよく、複数のプッシャは、少なくとも25個のプッシャを含んでもよい。複数の管腔は、複数の髪のストランドを実質的に共通の角度で標的組織に移植させるように構成されてもよい。実質的に共通の角度は、90度ではない角度であってもよい。植毛アセンブリはさらに、展開力を複数のプッシャのそれぞれに同時に伝達するための展開機構を含んでもよい。植毛アセンブリはさらに、アンカ放出力を複数の管腔内の各髪アンカに同時に伝えるように構成される、プランジャを含んでもよい。植毛アセンブリはさらに、複数の髪のストランドが通過する開口部をプランジャの側面に含んでもよい。植毛アセンブリはさらに、開口部を通過する複数の髪のストランドを保持するように構成される、髪ホルダを含んでもよい。髪ホルダは、複数の髪のストランドの摺動に抵抗するために摩擦を髪のストランド上に印加するように構成される、スリットを含んでもよい。複数の管腔は、複数の針と関連付けられてもよく、各針は、軸力がそこに印加されるときに皮膚貫通を可能にする角度で切断される、先端を有する。複数の針は、1列に配列されてもよい。複数のプッシャは、実質的に線に沿って、1列に複数の髪アンカを放出するように構成されてもよい。線は、実質的に直線であり得る。針は、各針上の穿刺縁が、各他の針の穿刺縁に対して実質的に共通の回転配向で位置するように配列されてもよい。複数の針は、複数の髪のストランドを実質的に共通の90度ではない角度で標的組織の表面から延在させるように、実質的に共通の90度ではない角度で配向されてもよい。植毛アセンブリはさらに、それを通って複数の針が延在するように構成される底部を有する、筐体を含んでもよく、共通の90度ではない角度は、筐体の底部に対する。植毛アセンブリはさらに、標的組織を覆う皮膚と係合するように構成される接触表面を含んでもよく、複数の針は、接触表面に対して共通の90度ではない角度で配向される。髪のストランドは、合成材料で構築されてもよい。複数の髪のストランドのそれぞれは、対応する髪アンカ、管腔、およびプッシャを通して螺入されてもよい。
本開示と一致する付加的実施形態は、標的組織の表面に対して90度ではない角度で標的組織に髪のストランドを挿入するための植毛アセンブリを含んでもよい。植毛アセンブリは、標的組織を覆う皮膚と係合するように構成される、接触表面と、接触表面に対して実質的に共通の90度ではない角度で配向される、複数の中空針と、軸力が複数の中空針のそれぞれに印加されるときに皮膚貫通を可能にする角度で切断される、複数の中空針先端と、各髪アンカが複数の中空針のうちの1つ内に含有される、複数の髪アンカと、各髪のストランドが複数の髪アンカのうちの1つの内に含有される、複数の髪のストランドと、各プッシャが、複数の髪のストランドを実質的に共通の90度ではない角度で皮膚から延在させるように、実質的に共通の90度ではない角度に沿って複数の髪アンカを放出するために、複数の中空針のうちの1つと関連付けられる、複数のプッシャとを含んでもよい。
本開示と一致する付加的実施形態は、植毛アセンブリを含んでもよい。植毛アセンブリは、複数の髪のストランドと、各中空針が、複数の髪のストランドのうちの1つを保持するアンカを含有する、複数の中空針と、アンカ放出力を複数の中空針内の各アンカに同時に伝えるように構成される、プランジャと、複数の髪のストランドが通過するプランジャの側面内の開口部とを含んでもよい。
本開示と一致する付加的実施形態は、植毛アセンブリを含んでもよい。植毛アセンブリは、複数の針のそれぞれが、軸力がそこに印加されるときに皮膚貫通を可能にする角度で切断される中空針先端を含む、実質的に少なくとも1本の線において相互から離間される、複数の中空針と、各髪アンカが複数の中空針のうちの1つ内に含有される、複数の髪アンカと、各髪のストランドが複数の髪アンカのうちの1つ内に含有される、複数の髪のストランドと、各プッシャが、実質的に少なくとも1本の線に沿って、少なくとも1つの列で複数の髪アンカを放出するために、複数の中空針のうちの1つと関連付けられる、複数のプッシャとを含んでもよい。少なくとも1本の線は、1本だけの線であってもよく、少なくとも1つの列は、1つだけの列であってもよい。
本開示と一致する付加的実施形態は、植毛アセンブリを含んでもよい。植毛アセンブリは、アレイに配列される、複数の中空針と、複数の針上の複数の中空針先端であって、各中空針上の円周方向位置における場所で各針上に穿刺縁を形成するよう切断される、先端と、針が通過するように構成される開口部を有する、支持体であって、針は、各針上の穿刺縁が、各他の中空針の穿刺縁に対して実質的に共通の回転配向で位置するように、支持体を通過するよう配列される、支持体と、各髪アンカが複数の中空針のうちの1つ内に含有される、複数の髪アンカと、各髪のストランドが複数の髪アンカのうちの1つ内に含有される、複数の髪のストランドと、各プッシャが、中空針から複数の髪アンカを放出するために、複数の中空針のうちの1つと関連付けられる、複数のプッシャとを含んでもよい。
本開示と一致する付加的実施形態は、複数の髪アンカが単一の伸長金属管から形成されるプロセスによって調製される、髪アンカを含んでもよい。本プロセスは、各スリットが少なくとも2つの髪アンカの予測端部分に跨架する、少なくとも2つのスリットを伸長金属管の伸長方向に形成するステップと、少なくとも2つのスリットのそれぞれの第1の部分が、少なくとも2つの髪アンカのうちの1つの中に含有され、少なくとも2つのスリットのそれぞれの第2の部分が、後に伸長金属管から切除される後続の髪アンカに包含するために伸長金属管に取り付けられたままであるように、少なくとも2つのスリットに沿った中間場所で伸長金属管を切除するステップとを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、髪アンカはさらに、以下の特徴のうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。少なくとも2つのスリットを形成するステップは、少なくとも2つのスリットを伸長金属管にレーザ切断するステップを含んでもよい。本プロセスはさらに、伸長金属管を切除することに先立って、伸長金属管に髪のストランドを挿入するステップを含んでもよい。少なくとも2つのスリットは、少なくとも2つの弾性部材を画定するように協働してもよい。髪アンカはさらに、少なくとも2つのスリットによって解離されていない管状本体部分を含んでもよく、少なくとも2つの弾性部材は、管状本体部分と一体であり、そこから延在してもよい。本プロセスはさらに、各スリットに沿った中間場所でスロットを形成するステップを含んでもよく、スロットは、中間場所における金属管の切除を促進するように構成される。本プロセスはさらに、中間場所における切除時に、少なくとも1つのバリを形成するステップを含んでもよい。本プロセスはさらに、2つの隣接する管状本体部分の間で伸長金属管に切り込みを形成するステップを含んでもよく、切り込みは、切り込みの場所における伸長金属管の切除を促進するように構成されてもよい。本プロセスはさらに、切り込みの切除の場所でバリを形成するステップを含んでもよい。少なくとも2つの弾性部材は、中間場所における切除に先立って、2つの予測髪アンカの2つの管状本体部分の間に延在してもよい。本プロセスはさらに、中間場所で伸長金属管を切除することに先立って、少なくとも2つの弾性部材を伸長金属管の縦軸から分岐させるように、少なくとも2つの弾性部材を変形させるステップを含んでもよい。少なくとも2つのスリットを形成するステップは、第1のスリットであって、概して、伸長金属管の縦軸の方向に延在する、第1のスリットを伸長金属管の壁に切断するステップと、第2のスリットであって、概して、第1のスリットに対向する第2のスリットを管壁に切断するステップとを含んでもよい。
本開示と一致する付加的実施形態は、単一の伸長金属管から複数の髪アンカを形成するステップを含んでもよい。本プロセスは、各スリットが少なくとも2つの髪アンカの予測端部分に跨架する、少なくとも2つのスリットを伸長金属管の伸長方向に形成するステップと、少なくとも2つのスリットのそれぞれの第1の部分が、少なくとも2つの髪アンカのうちの1つの中に含有され、少なくとも2つのスリットのそれぞれの第2の部分が、後に伸長金属管から切除される後続の髪アンカに包含するために伸長金属管に取り付けられたままであるように、少なくとも2つのスリットに沿った中間場所で伸長金属管を切除するステップとを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、本プロセスはさらに、以下の特徴のうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。本プロセスはさらに、少なくとも2つのスリットを伸長金属管にレーザ切断するステップを含んでもよい。本プロセスはさらに、伸長金属管を切除することに先立って、伸長金属管に髪のストランドを挿入するステップを含んでもよい。少なくとも2つのスリットは、少なくとも2つの弾性部材を画定するように協働してもよい。管状本体部分は、少なくとも2つのスリットによって解離されていなくてもよく、少なくとも2つの弾性部材は、管状本体部分と一体であり、そこから延在してもよい。本プロセスはさらに、各スリットに沿った中間場所を横断してスロットを形成するステップを含んでもよく、スロットは、中間場所における金属管の切除を促進するように構成される。本プロセスはさらに、中間場所における切除時に、少なくとも1つのバリを形成するステップを含んでもよい。本プロセスはさらに、伸長金属管内の2つの隣接する管状本体部分の間に切り込みを形成するステップを含んでもよく、切り込みは、切り込みの場所における伸長金属管の切除を促進するように構成される。本プロセスはさらに、切り込みの切除の場所で少なくとも1つのバリを形成するステップを含んでもよい。中間場所における切除に先立って、少なくとも2つの弾性部材は、2つの予測髪アンカの2つの管状本体部分の間に延在してもよい。本プロセスはさらに、中間場所で伸長金属管を切除することに先立って、少なくとも2つの弾性部材を伸長金属管の縦軸から分岐させるように、少なくとも2つの弾性部材を変形させるステップを含んでもよい。本プロセスはさらに、第1のスリットであって、概して、伸長金属管の縦軸の方向に延在する、第1のスリットを伸長金属管の壁に切断するステップと、第2のスリットであって、概して、第1のスリットに対向する第2のスリットを管に切断するステップとを含んでもよい。
本開示と一致する付加的実施形態は、管状本体を有する髪アンカと、本体から延在する第1の弾性部材と、本体から延在する第2の弾性部材と、第1の弾性部材の遠位端上の第1のバリと、第2の弾性部材の遠位端上の第2のバリとを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、髪アンカはさらに、以下の特徴のうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。第1および第2のバリは、伸長金属管から髪アンカを切除することによって形成されてもよい。髪アンカはさらに、伸長金属管から髪アンカを切除することに先立って、管状本体を通して螺入される少なくとも1本の髪のストランドを含んでもよい。少なくとも1本の髪のストランドの端部が管状本体を通過することを防止するように、結節が端部上に形成されてもよい。第1および第2の弾性部材は、本体と一体的に形成されてもよい。髪アンカはさらに、本体上に第3のバリを含んでもよい。第3のバリは、第1および第2のバリと反対の髪アンカの側面上に位置してもよい。本体は、約0.15〜0.25mmの外径を有してもよい。本体と関連付けられる開口部は、約0.07〜0.18mmの直径を有してもよい。少なくとも1本の髪のストランドのシャフトは、0.05〜0.15mmの直径を有してもよく、少なくとも1本の髪のストランドのインプラント端は、0.15〜0.26mmの直径を有してもよい。
本開示と一致する付加的実施形態は、単一の伸長金属管から髪アンカを形成するプロセスを含んでもよい。本プロセスは、少なくとも2つのスリットであって、髪アンカの本体から延在する少なくとも2つの弾性部材を画定する、少なくとも2つのスリットを伸長金属管に形成するステップであって、本体が2つのスリットによって穿孔されていない、ステップと、少なくとも2つのスリットに沿った中間場所で伸長金属管を切除するステップであって、切除するステップは、少なくとも1つの弾性部材の遠位端上に少なくとも1つのバリの形成をもたらす様式で行われる、ステップとを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、本プロセスはさらに、以下の特徴のうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。少なくとも1つのバリを形成するステップは、切除中に少なくとも2つの弾性部材上に第1および第2のバリを形成するステップを含んでもよい。本プロセスはさらに、伸長金属管から髪アンカを切除することに先立って、本体を通して少なくとも1本の髪のストランドを螺入するステップを含んでもよい。本プロセスはさらに、少なくとも1本の髪のストランドの端部上に結節を形成するステップを含んでもよい。本プロセスはさらに、金属管から本体を切除することによって、本体上に第3のバリを形成するステップを含んでもよい。第3のバリは、第1および第2のバリと反対の髪アンカの側面上に位置してもよい。少なくとも2つの弾性部材は、本体と一体的に形成されてもよい。本体は、約0.15〜0.25mmの外径を有してもよい。本体と関連付けられる開口部は、約0.07〜0.18mmの直径を有してもよい。少なくとも1本の髪のストランドのシャフトは、0.05〜0.15mmの直径を有してもよく、少なくとも1本の髪のストランドのインプラント端は、0.15〜0.26mmの直径を有してもよい。
本開示と一致する付加的実施形態は、プロセスによって調製される植毛デバイスを含んでもよい。本プロセスは、植毛手技で使用するための材料のストランドを入手するステップと、ストランドの端部上の結節であって、ストランドの幅より大きい幅を有する結節を生じさせるために、ストランドの物理的変形を引き起こす処理をストランドの端部に受けさせるステップと、それを通って延在し、チャネル開口部を有する、チャネルを有する髪アンカを通して、ストランドを螺入するステップであって、チャネル開口部は、結節の幅より小さい幅を有し、それによって、ストランドの端部が開口部を通して引っ張られることを阻止する、ステップとを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、植毛デバイスはさらに、以下の特徴のうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。ストランドは、天然毛を含んでもよい。ストランドは、人工毛を含んでもよい。ストランドの端部に処理を受けさせるステップは、ストランドの端部を加熱するステップを含んでもよい。ストランドの端部を加熱するステップは、ストランドの融解温度を上回る温度までストランドの端部を加熱するステップを含んでもよい。ストランドの端部を加熱するステップは、材料のガラス転移温度を上回るが材料の融解温度を下回る温度までストランドの端部を加熱するステップを含んでもよい。本プロセスはさらに、力を加熱された領域に印加するステップを含んでもよい。ストランドの端部に処理を受けさせるステップは、ストランドの端部を融解させるステップを含んでもよい。本プロセスはさらに、パリレンでストランドの端部をコーティングするステップを含んでもよい。本プロセスはさらに、ストランドの端部を別のストランドの一部と結合するステップを含んでもよい。結節は、球状の形状であってもよい。
本開示と一致する付加的実施形態は、植毛デバイスを形成するプロセスを含んでもよい。本プロセスは、植毛手技で使用するための材料のストランドを入手するステップと、ストランドの端部上の結節であって、ストランドの幅より大きい幅を有する結節を生じさせるために、ストランドの物理的変形を引き起こす処理をストランドの端部に受けさせるステップと、それを通って延在し、チャネル開口部を有する、チャネルを有する髪アンカを通して、ストランドを螺入するステップであって、チャネル開口部は、結節の幅より小さい幅を有し、それによって、ストランドの端部が開口部を通して引っ張られることを阻止する、ステップとを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、本プロセスはさらに、以下の特徴のうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。ストランドは、天然毛を含んでもよい。ストランドは、人工毛を含んでもよい。ストランドの端部に処理を受けさせるステップは、ストランドの端部を加熱するステップを含んでもよい。ストランドの端部を加熱するステップは、ストランドの融解温度を上回る温度までストランドの端部を加熱するステップを含んでもよい。ストランドの端部を加熱するステップは、材料のガラス転移温度を上回るが材料の融解温度を下回る温度までストランドの端部を加熱するステップを含んでもよい。本プロセスはさらに、力を加熱された領域に印加するステップを含んでもよい。ストランドの端部に処理を受けさせるステップは、ストランドの端部を融解させるステップを含んでもよい。本プロセスは、パリレンでストランドの端部をコーティングするステップを含んでもよい。本プロセスはさらに、ストランドの端部を別のストランドの一部と結合するステップを含んでもよい。結節は、球状の形状であってもよい。
本開示と一致する付加的実施形態は、合成材料で作製されたシャフトであって、第1の結晶構造を有するシャフトを含む、人工毛と、シャフトの遠位端領域上で一体的に形成され、合成材料で形成されている結節とを含んでもよく、結節は、第1の結晶構造と異なる第2の結晶構造を有する。
いくつかの実施形態では、人工毛はさらに、以下の特徴のうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。結節は、シャフトを加熱することによって形成されてもよい。結節は、球状の形状であってもよい。アンカは、それを通る開口部を有してもよく、シャフトは、開口部を通って延在してもよく、結節は、開口部のサイズより大きいサイズを有し、それによって、アンカに人工毛を保定させてもよい。シャフト内の結晶構造レベルは、結節内の結晶構造レベルより高くあり得る。シャフト内の結晶構造レベルは、結節内の結晶構造レベルより少なくとも30%高くあり得る。シャフト内の結晶構造レベルは、結節内の結晶構造レベルより約50%高くあり得る。シャフトは、概して、シャフトの縦方向に整合させられた分子を有してもよい。結節は、概して、シャフトの縦方向と整合させられていない分子を有してもよい。シャフトは、結節内の整合させられた分子の割合より高い割合の整合させられた分子を有してもよい。シャフトの引張強度は、結節の引張強度より大きくあり得る。シャフトは、結節の透明度より高い透明度を有してもよい。結節内の分子の分子量は、シャフト内の分子の分子量より低くあり得る。シャフトの引裂力は、300グラムより大きくあり得る。シャフトの引裂力は、300〜700グラムであってもよい。シャフトの引裂力は、500グラムより大きくあり得る。
本開示と一致する付加的実施形態は、審美的増毛のための植毛デバイスを含んでもよい。植毛デバイスは、標的組織に移植するために構成されるインプラント端、および標的組織を通って対象個人の外部の場所まで延在するように構成されるシャフトを有する、少なくとも1本の髪のストランドと、少なくとも1本の髪のストランドのインプラント端に接続される、少なくとも1つのアンカ本体と、少なくとも1つのアンカ本体に接続され、標的組織に移植すると少なくとも1つのアンカ本体の軸から離れた方向に屈曲し、それによって、力が対象個人の外部の場所から髪のストランドに及ぼされるときに、標的組織からの髪のストランドの除去に抵抗するように構成される、少なくとも1つの弾性金属部材とを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、植毛デバイスはさらに、以下の特徴のうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。標的組織は、頭皮組織であってもよい。標的組織は、眉組織であってもよい。少なくとも1本の髪のストランドは、天然毛を含んでもよい。少なくとも1つのストランドは、人工毛を含んでもよい。アンカ本体は、管を含んでもよく、少なくとも1本の髪のストランドは、管の少なくとも一部を通って延在してもよい。アンカ本体は、その中に複数のスリットを含んでもよい。植毛デバイスはさらに、複数の針を含んでもよく、少なくとも1つのアンカ本体は、複数の針のうちの個別の1つ内でそれぞれ保定される、複数のアンカ本体と、複数の針から複数のアンカ本体を標的組織の中へ同時に放出するように構成される、複数の同時作動可能プッシャとを含む。少なくとも1つの弾性金属部材の境界は、スリットによって画定されてもよい。少なくとも1つの弾性金属部材は、少なくとも1つのアンカ本体と一体的に形成されてもよい。少なくとも1つのアンカ本体および少なくとも1つの弾性金属部材は、形状記憶合金で形成されてもよい。形状記憶合金は、ニチノールを含んでもよい。少なくとも1つの弾性金属部材は、管内のスリットによってそれぞれ形成される、2つの弾性金属部材を含んでもよい。スリットは、レーザ切断されてもよい。少なくとも1つのアンカ本体は、その中に開口部を含んでもよく、少なくとも1本の髪のストランドは、開口部より広い領域をその端部上に含んでもよい。少なくとも1つのアンカ本体は、それを通る伸長チャネルを有する管を含んでもよく、チャネルは、約120μm未満の幅を有してもよい。少なくとも1つのアンカ本体は、移植に先立って、針の壁が少なくとも1つの弾性部材を非拡張位置で維持するような様式で、針を通した送達のために構成されてもよく、少なくとも1つの弾性部材は、針からの放出時に少なくとも1つのアンカ本体から離れて屈曲するように構成される。少なくとも1本の髪のストランドは、ストランド直径を有し、変形がストランド直径より大きい変形幅を有し得るように、その端部上に変形を含んでもよい。変形は、加熱によって形成されてもよい。開口部は、少なくとも1つのアンカ本体のチャネルの全体を通って延在してもよい。少なくとも1つのアンカ本体および少なくとも1つの弾性部材は、パリレンでコーティングされてもよい。アンカは、中空針を通した送達のために構成されてもよい。弾性部材は、展開機構によってその上に及ぼされる力に応答して、外向きに屈曲するように構成されてもよい。少なくとも1本の髪のストランドは、少なくとも36本の髪のストランドを含んでもよく、少なくとも1つのアンカ本体は、少なくとも36個のアンカ本体を含んでもよい。少なくとも1つのアンカ本体は、髪のストランドのインプラント端を保定するためのチャネルをその中に有する、管を含んでもよく、少なくとも1つのアンカ本体は、少なくとも1本の髪のストランドの剛性より実質的に高い剛性を有してもよく、少なくとも1つの弾性部材は、髪のストランドの剛性より実質的に高い剛性を有してもよく、標的組織に移植すると、アンカ本体の軸から離れた方向に選択的に屈曲するように構成されてもよい。シャフトの端部分は、シャフト幅より大きい端幅を有してもよい。植毛デバイスはさらに、髪のストランドの端部分を保定するための髪ホルダ部分であって、シャフト幅より小さい開口部をその中に有し、それによって、端部分が開口部を通して引っ張られることを阻止する、髪ホルダ部分を有する、植毛アンカを含んでもよい。髪ホルダ部分および少なくとも1つの展開可能リーフは、管腔内に含有されて標的組織に挿入されるように、および標的組織内の管腔から放出されるように構成されてもよく、展開可能リーフは、管腔内にあるときに挿入軸に向かって圧縮されるように、および管腔からの放出時に挿入軸から離れた方向に拡張し、それによって、ストランドが標的組織を通って対象個人の外部の場所まで延在している間に、植毛アセンブリを標的組織に固着するように構成されてもよい。
本開示と一致する付加的実施形態は、審美的増毛のための植毛デバイスを含んでもよい。植毛デバイスは、標的組織に移植するために構成されるインプラント端、および標的組織を通って対象個人の外部の場所まで延在するように構成されるシャフトを有する、少なくとも1本の髪のストランドと、標的組織に移植するために構成される、少なくとも1つのアンカ本体であって、髪のストランドのインプラント端を保定するためのチャネルをその中に有する管を含む、少なくとも1つのアンカ本体と、標的組織に移植すると少なくとも1つのアンカ本体から離れた方向に屈曲するように構成される、少なくとも1つの弾性部材とを含んでもよく、本デバイスは、移植すると、少なくとも1本の髪のストランドが管のチャネルの少なくとも一部を通り、標的組織を通って対象個人の外部の場所まで延在するように構成される。
いくつかの実施形態では、植毛デバイスはさらに、以下の特徴のうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。管のチャネルは、人毛の幅の約1.5倍と同じくらいの大きさ幅を有してもよい。管は、実質的に円筒形であり得、移植に先立って、中空針内に含有されるように構成されてもよい。少なくとも1つの弾性部材は、針内で保定されるように、および針からの放出時に自己拡張するように構成されてもよい。少なくとも1つの弾性部材は、少なくとも2つのばね付勢リーフを含んでもよい。少なくとも2つのばね付勢リーフは、管と一体的に形成されてもよい。少なくとも2つのばね付勢リーフは、管に切断されてもよい。アンカ本体および少なくとも1つの弾性部材は、金属で作製されてもよい。アンカ本体および少なくとも1つの弾性部材は、パリレンでコーティングされてもよい。チャネルは、管を通って延在してもよく、少なくとも1本の髪のストランドは、チャネルの幅より大きい幅をその端部上に有してもよい。植毛デバイスはさらに、複数の針を含んでもよく、少なくとも1つのアンカ本体は、複数の針のうちの個別の1つ内でそれぞれ保定される、複数のアンカ本体と、複数の針から複数のアンカ本体を標的組織の中へ同時に放出するように構成される、複数の同時作動可能プッシャとを含んでもよい。
本開示と一致する付加的実施形態は、審美的増毛のための植毛デバイスを含んでもよい。植毛デバイスは、標的組織に移植するために構成されるインプラント端、および標的組織を通って対象個人の外部の場所まで延在するように構成されるシャフトを有する、少なくとも1本の髪のストランドと、少なくとも1本の髪のストランドを保定するための少なくとも1つのアンカ本体であって、少なくとも1本の髪のストランドの剛性より実質的に高い剛性を有し、標的組織に移植するために構成される、少なくとも1つのアンカ本体と、少なくとも1つのアンカ本体に接続される、少なくとも1つの弾性部材であって、髪のストランドの剛性より実質的に高い剛性を有し、標的組織に移植すると、アンカ本体の軸から離れた方向に選択的に屈曲するように構成される、少なくとも1つの弾性部材とを含んでもよく、本デバイスは、アンカ本体を移植すると、少なくとも1本の髪のストランドが管のチャネルの少なくとも一部を通り、標的組織を通って対象個人の外部の場所まで延在するように構成される。
いくつかの実施形態では、植毛デバイスはさらに、以下の特徴のうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。少なくとも1本の髪のストランドは、第1の材料から成ってもよく、アンカ本体および少なくとも1つの弾性部材は、第1の材料と異なる第2の材料から成ってもよい。髪のストランドは、ほぼ人毛の厚さであってもよく、アンカ本体内の開口部であって、人毛の厚さの約1.5倍と同じくらいの大きさの厚さを有する、開口部の中に含有されてもよい。アンカは、金属で作製されてもよい。金属は、形状記憶合金を含んでもよい。金属は、ニチノールを含んでもよい。少なくとも1本の髪のストランドおよびアンカは、パリレンでコーティングされてもよい。少なくとも1つの弾性部材は、少なくとも2つのばね付勢リーフを含んでもよい。アンカ本体は、管を含んでもよい。管は、それを通るチャネルを有してもよい。少なくとも1本の髪のストランドは、チャネルを通って延在してもよい。
本開示と一致する付加的実施形態は、審美的増毛および挿入軸に沿った対象個人の標的組織の中への挿入のための植毛デバイスを含んでもよい。植毛デバイスは、標的組織に移植するために構成される、少なくとも1本の髪のストランドであって、標的組織を通って対象個人の外部の場所まで延在するように構成されるシャフトであって、シャフト幅を有するシャフトを有する、髪のストランドと、少なくとも1本の髪のストランド上の端部分であって、シャフト幅より大きい端幅を有する、端部分と、髪のストランドの端部分を保定するための髪ホルダ部分を有する植毛アンカであって、髪ホルダ部分は、シャフト幅より小さい開口部をその中に有し、それによって、端部分が開口部を通して引っ張られることを阻止する、植毛アンカと、髪ホルダ部分に接続される、少なくとも1つの展開可能リーフとを含んでもよく、髪ホルダ部分および少なくとも1つの展開可能リーフは、管腔内に含有されて標的組織に挿入されるように、および標的組織内の管腔から放出されるように構成され、展開可能リーフは、管腔内にあるときに挿入軸に向かって圧縮されるように、および管腔からの放出時に挿入軸から離れた方向に拡張し、それによって、ストランドが標的組織を通って対象個人の外部の場所まで延在している間に、植毛アセンブリを標的組織に固着するように構成される。
いくつかの実施形態では、植毛デバイスはさらに、以下の特徴のうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。髪ホルダ部分および少なくとも1つの展開可能リーフは、一体的に形成されてもよい。髪ホルダ部分および少なくとも1つの展開可能リーフは、髪のストランドの剛性より実質的に高い剛性を有する、材料で作製されてもよい。髪ホルダ部分および少なくとも1つの展開可能リーフは、金属で作製されてもよい。金属は、ニチノールであってもよい。植毛アンカは、管を含んでもよい。少なくとも1つの展開可能リーフは、スリットを管に切断し、その後、管を変形させることによって形成されてもよい。端部分は、球の形状であってもよい。端部分は、少なくとも1つの毛幹の端部を加熱することによって形成されてもよい。
本開示と一致する方法は、触毛部位を覆って複数の針を位置付けるステップであって、各針は、髪アンカおよび髪アンカと関連付けられる少なくとも1本の髪のストランドを含有する、ステップと、各針が移植深度に到達するように、各針と関連付けられる貫通軸に沿って複数の針で移植部位の皮膚を貫通するステップと、放出時に、各髪アンカの少なくとも1つの弾性部材が、貫通軸から離れて各髪アンカを標的組織に固着するように、移植深度における複数の針のそれぞれから髪アンカおよび関連する髪のストランドを放出するステップとを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、本方法は、以下の特徴のうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。髪のストランドは、天然または合成であり得る。複数の針は、線に配列されてもよく、またはアレイに配列されてもよい。複数の髪のストランドは、2〜50本の髪のストランドを含んでもよく、複数の針は、2〜50本の針を含んでもよく、複数の髪アンカは、2〜50個の自己拡張式髪アンカを含んでもよく、複数のプッシャは、2〜50個のプッシャを含んでもよい。貫通するステップは、皮膚の表面に対して直角または非直角の角度で起こってもよい。放出するステップは、プランジャに及ぼされる力に応答して同時に起こってもよく、または交互の様式で起こってもよい。移植深度は、各針にとって実質的に同一であり得る、または針の間で異なってもよい。複数の針は、移植に先立って皮膚に対して運ばれ、移植後に皮膚から除去され得る、筐体内に移動可能に含有されてもよい。髪のストランドは、部分的または完全にプランジャを通って延在してもよく、除去するステップは、標的組織に移植された髪のストランドおよび髪アンカの部分を残して、除去時に、髪のストランドがプランジャおよびプッシャを通って摺動するように、髪のストランドおよび髪アンカを伴わずに、植毛アセンブリの残りの部分を皮膚から引き離すステップを含んでもよい。方法の付加的詳細および方法と関連付けられる技術的詳細は、以下の説明に含有され、本発明の方法の一部と見なされる。
本開示の付加的な特徴が、以下に続く説明で部分的に記載され、部分的に、説明から明白となるであろう、または開示された実施形態の実践によって習得されてもよい。
前述の一般的な説明および以下の発明を実施するための形態の両方は、例示的および説明的にすぎず、請求されるような本発明を制限しないことを理解されたい。
前述の概要の技術的要素は、ある時は、簡略表記のみとして他の技術的詳細と組み合わせて説明される。発明の側面は、単独で、もしくは技術的詳細のうちの1つまたはそれを上回る他のものと組み合わせてのいずれかで、各個別技術的詳細にあると見なされることを理解されたい。したがって、上記で説明される要素の全ての順列および組み合わせは、本発明の範囲内と見なされるものとする。
ここで、本開示の例示的実施形態を詳細に参照し、その実施例が、添付図面で図示される。可能な限り、同一または類似部品を参照するために、同一の参照番号が図面の全体を通して使用されるであろう。
アンカ形成プロセス
本開示のいくつかの実施形態は、髪アンカを含んでもよい。本明細書で使用されるように、髪アンカは、対象個人の標的組織内で1つまたはそれを上回る髪のストランドを保定することが可能である、任意の構造を含んでもよい。各髪のストランドは、標的組織に移植するために構成されるインプラント端と、標的組織を通って対象個人の外部の場所まで延在するように構成されるシャフトとを含んでもよい。髪のストランドは、天然の髪のストランドまたは合成の髪のストランドであってもよい。髪のストランドは、実質的に同一の色であってもよく、もしくは代替として、髪のストランドは、2つまたはそれを上回る異なる色を含んでもよい。標的組織は、頭皮上または顔面(例えば、眉)上の組織を含むが、それに限定されない、任意の組織を含んでもよい。
髪アンカは、髪のストランドを保定する第1の部分と、標的組織内で髪のストランドを固着するための少なくとも第2の部分とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも第2の部分は、第2の部分が所望の様式で屈曲し得るように、弾性材料から作製されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の部分および第2の部分は両方とも、弾性材料で作製されてもよい。例えば、第1および第2の部分は、例えば、ニチノール等の形状記憶合金で作製されてもよい。第1および第2の部分は、代替として、または加えて、所望に応じて他の生体適合性材料で作製されてもよい。以下の説明では、第1の部分が、アンカ本体、アンカ本体部分、または髪ホルダ部分として特徴付けられてもよい一方で、第2の部分は、弾性部材、ばね付勢リーフ、または展開可能リーフとして特徴付けられてもよい。
いくつかの実施形態では、髪アンカは、自己拡張式であり得る。例えば、髪アンカは、移植時に変形力を及ぼすことなく、標的組織と係合すること、または移植時に拡張することが可能である、少なくとも1つの部分を有してもよい。例えば、髪アンカは、拡張するように事前付勢されてもよく、いったんシースまたは他の拘束性キャリアから解放されると拡張してもよい。代替として、いったん解放されると事前付勢力の下で髪アンカが標的組織と係合する、または標的組織内で拡張することを可能にする、他の解放機構があってもよい。
本開示のいくつかの実施形態による、髪アンカの一実施例は、図1−3に図示される髪アンカ10である。いくつかの実施形態では、髪アンカ10は、第1のインプラント端におけるアンカ本体12と、第1の端部と反対の第2の遠位端において本体12に接続される、少なくとも1つの弾性部材14とを有してもよい。本体12は、図3に示されるように、少なくとも1本の髪のストランド20を受容するように構成される開口部16を有する、管を含んでもよい。開口部16は、髪のストランド20が通過する本体12の管内にチャネルを画定してもよい。いくつかの実施形態では、本体12の管は、連続的な穿孔されていない壁(すなわち、いかなるスリットもその中に配置されていない)を有してもよい。したがって、髪のストランド20は、本体12の全長を通過してもよく、本体12の縦軸から実質的に逸脱させられることなく、本体12の長さに沿って軸方向に維持されてもよい。例えば、本体12内のスリットの欠如は、髪のストランド20が本体12から横方向に退出することを防止し、髪のストランド20が本体12のチャネルを通って退出することを確実にする。いくつかの実施形態では、図2に示されるように、髪アンカ10が閉鎖構成にある間に、弾性部材14の縁は、概して、それを通って髪のストランド20が延在する、開口部18を形成してもよい。本構成は、髪のストランド20が実質的に髪アンカ10の縦軸に沿って維持されることを確実にしてもよい。
弾性部材14は、標的組織に移植すると、本体12の縦軸から離れた方向に屈曲し、それによって、力が対象個人の外部の場所から髪のストランド20に及ぼされるときに、標的組織からの髪のストランド20の除去に抵抗するように構成されてもよい。図1−3に示される実施形態では、アンカ10は、2つの弾性部材14を有してもよい。しかしながら、アンカ10は代わりに、所望に応じて任意の数の弾性部材14を有し得ることが考慮される。
本開示のいくつかの実施形態によると、髪のストランド20は、対象個人の標的組織に移植するために構成されるインプラント端と、標的組織を通って対象個人の外部の場所まで延在するように構成されるシャフト24とを含んでもよい。図3に示されるように、髪のストランド20のインプラント端は、結節22を含んでもよい。本明細書で使用されるように、結節は、その形状またはサイズにかかわらず、隆起、球、少なくとも部分的に球状の形状を有する任意の構造、突起、変形、丸みを帯びた材料の塊、規則的もしくは不規則的な形状、または髪のストランド20の端部の任意の拡大を含んでもよい。結節22は、(結び目で生じるであろうようなストランドの折り畳みまたは折り重ねであることとは対照的に)髪のストランド20自体の表面から直接延在する、隣接構造であってもよい。必ずしも全てではないがいくつかの実施形態では、ストランド自体の物理的拡大または変形の使用は、結び目とは対照的に、付加的強度を提供してもよく、かつ製造利益を提供してもよい。
図3に示される実施形態では、結節22は、例示目的のみで球状の形状として図示される。しかしながら、結節22は、代替として、多面体、円筒、円錐、球体、前述のうちのいずれかの任意の部分、またはランダムな形状を含む任意の他の形状等の他の形状を含み得ることが考慮される。
いくつかの実施形態では、結節22は、髪のストランド20のシャフト24と一体的に形成されてもよい。結節22はまた、シャフト24の幅より実質的に大きい幅を有してもよい。さらに、結節22は、シャフト24のみが本体12のチャネルを通して螺入されることができるように、開口部16の直径より実質的に大きい幅を有してもよい。いくつかの実施形態では、標的組織に移植すると、髪のストランド20は、アンカ10の縦軸に沿って維持されてもよい。
いくつかの実施形態では、髪アンカ10および髪のストランド20は、対象個人に感染症または不快感を引き起こすことなく、標的組織内で適切な移植を可能にするように定寸されてもよい。例えば、髪アンカ10は、約1mm未満の全長を有してもよい。いくつかの実施形態では、髪アンカ10は、約0.3〜1.0mmの長さを有してもよい。髪アンカ10はまた、髪のストランド20の幅の約1.5倍と同じくらいの大きさである開口部を有してもよい。一実施形態では、開口部16は、約0.07〜0.18mmの直径を有してもよい。さらに、本体12の外径は、髪のストランド20の直径の3倍と同じくらいの大きさであってもよい。一実施形態では、本体12の外径は、約0.15〜0.25mmであってもよい。一方で、髪のストランド20のシャフト24は、0.05〜0.15mmの直径を有してもよいが、結節22は、0.15〜0.26mmの直径を有してもよい。いくつかの実施形態では、髪アンカ10は、髪のストランド20と異なる材料で作製されてもよい。いくつかの実施形態では、髪アンカ10は、髪のストランド20の剛性より実質的に高い剛性を有してもよい。具体的には、髪アンカ10は、髪のストランド20ほど可撓性ではなくあり得る。
本開示の実施形態と一致する髪アンカは、複数の髪アンカが単一の伸長金属管から形成されるプロセスによって調製されてもよい。代替として、各髪アンカは代わりに、個別に切断されてもよいが、本プロセスは、多くの場合、各髪アンカの小さいサイズにより、より困難で時間がかかり得る。金属管は、管の全長に延在するチャネルを有してもよい。チャネルは、各アンカ本体内のチャネルに対応してもよい。金属管は、例えば、ニチノール等の生体適合性材料で作製されてもよい。本開示のいくつかの実施形態による、伸長金属管の一実施例は、金属管30として図4に図示される。
本開示のいくつかの実施形態では、アンカ形成プロセスは、伸長金属管の伸長方向に少なくとも2つのスリットを形成するステップを含んでもよい。本明細書で使用されるように、スリットは、材料が除去されている、または2つの以前に接合された部品が相互から分離されている、任意の間隙であってもよい。いくつかの実施形態では、各スリットは、少なくとも2つの髪アンカの予測端部分に跨架してもよい。すなわち、スリットが形成される時間に、伸長金属管は、まだ切除されていなくてもよい。したがって、各スリットは、最終的に少なくとも2つの髪アンカの端部分になるであろう部分に跨架してもよい。一例として、図4および5Aでは、金属管30は、第1のスリット32と、第2のスリット33とを含んでもよい。図4に示されるように、線B−Bの右側のスリット32の部分が、それぞれ1つの髪アンカの一部になるであろう一方で、線B−Bの左側のスリット32の部分は、それぞれ他の髪アンカの一部になるであろう。
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのスリットは、単一の髪アンカの少なくとも2つの弾性部材を画定するように協働してもよい。一例として、図5Aでは、スリット32および33の縁は、別個の弾性部材14をそれぞれ画定するように協働する。少なくとも2つの弾性部材は、少なくとも2つのスリットによって解離されていない髪アンカの管状本体部分と一体であり、そこから延在してもよい。例えば、図5Aに図示されるように、弾性部材14は、本体12から一体的に延在してもよい。図示されるように、スリット32および33は、本体12の中へ延在しない。
複数の髪アンカは、少なくとも2つの弾性部材が2つの予測髪アンカの2つの管状本体部分の間に延在するように位置付けられてもよい。例えば、図4に図示されるように、管が個々の髪アンカにまだ切除されていないという事実により、線B−Bの対向側の管の部分は、それぞれ別個のアンカの一部になるであろう。図4および本説明は、どのようにして髪アンカが形成され得るかという一実施例のみを提供し、本発明と一致して、髪アンカが他の方法で形成され得ること、およびスリットが類似形状の髪アンカを形成するように多数の方法で切断され得ることが考慮される。
スリットは、レーザ切断機、ワイヤ切断機、放電加工機、またはマイクロフライス加工機を含むが、それらに限定されない、任意の好適な切断機を使用して形成されてもよい。いくつかの実施形態では、X−Yレーザ切断機または回転レーザ切断機が使用されてもよい。
図4は、スリット付き金属管30の一実施例を図示する。図4が平面図であるため、3対のスリット32のそれぞれのうちの1つだけが可視的である。各対のスリット33のうちの第2のものが、図5Aの斜視図で可視的である。したがって、いくつかの実施形態では、第1のスリット32は、金属管30の壁に切断されてもよく、第2のスリット33(図4に示されていない)は、金属管30の対向壁に切断されてもよい。第1のスリット32が、概して、金属管30の縦軸の方向に延在してもよい一方で、第2のスリット33は、概して、第1のスリット32に対向してもよい。いくつかの実施形態では、第2のスリット33は、第1のスリット32に直接対向し、酷似してもよい。他の実施形態では、第2のスリット33は、第1のスリット32に直接対向および/または直接酷似しなくてもよい。スリット32、33は、金属管30を複数の髪アンカ10に切除することを促進するような様式で形成されてもよい。そのような切除するステップは、例えば、切除される髪アンカと管30の残りの部分との間に曲げモーメントを印加することによって、達成されてもよい。
本開示のいくつかの実施形態によるプロセスはさらに、少なくとも2つのスリットのそれぞれの第1の部分が、少なくとも2つの髪アンカのうちの1つの中に含有され、少なくとも2つのスリットのそれぞれの第2の部分が、後に伸長金属管から切除される後続の髪アンカに包含するために伸長金属管に取り付けられたままであるように、少なくとも2つのスリットに沿った中間場所で伸長金属管を切除するステップを含んでもよい。本明細書で使用されるように、切除するステップは、伸長金属管を切断する、分割する、分離する、または断絶するステップを指し得る。伸長金属管を切除するステップはまた、金属管内の各スリットに沿って隣接する髪アンカを接続する部分を引き裂くように、金属管の縦軸に沿って反対方向に力を印加するステップを含んでもよい。力は、オペレータによって、または代替として機械によって、印加されてもよい。伸長金属管を切除するステップは、代替として、図4の線B−Bに沿って管30を切断するステップを含んでもよい。伸長金属管の1つまたはそれを上回る部分が分離されている限り、伸長金属管は、切除されたと見なされる。
切除された後の伸長金属管30の一実施例が、図5Aおよび5Bに図示される。図5Aに示されるように、金属管30は、スリット32、33に沿った中間場所で線B−Bに沿って断絶、切断、または別様に切除されてもよい。図5Bに示されるように、金属管30であったものは、切除された後に複数の髪アンカ10に分離される。複数の髪アンカ10は、金属管30の縦軸に沿って反対方向に印加される力の結果として、相互から離間されて示される。いくつかの実施形態では、各髪アンカ10は、金属管30から個別に切除されてもよい。代替として、複数の髪アンカ10は、同時に金属管30から切除されてもよい。
いくつかの実施形態では、伸長金属管を切除することをさらに促進するために、本プロセスはさらに、各スリットに沿って中間場所でスロットを形成するステップを含んでもよい。本明細書で使用されるように、スロットは、スリットから延在する開口を伸長金属管に含んでもよい。スロットは、スリットを形成する際に使用されるような類似プロセスを使用して形成されてもよい。スロットは、少なくとも2つのスリットに沿った中間場所における伸長金属管の切除を促進するように構成されてもよい。具体的には、スロットは、十分な力で隣接する髪アンカが分離され得るように、伸長金属管に弱体化領域を形成するように設計されてもよい。しかしながら、伸長金属管を切除するためにスロットが必要とされなくてもよいことが考慮される。
図4に示されるように、金属管30は、スリット32に沿って中間場所で形成されるスロット34を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のスロット34は、金属管30の壁に切断されてもよく、第2のスロット(図4に示されていない)は、金属管30の対向壁に切断されてもよい。スロット34は、概して、金属管30の縦軸に対して直角な方向に延在してもよい。第2のスロット(図4に示されていない)は、第1のスロット34に酷似する場合もあり、しない場合もある。他の実施形態では、単一のスロット34が、金属管30の1つだけの側面上に形成されてもよい。図5Aに示されるように、金属管30は、スロット34の場所で線B−Bに沿って切除され、それによって、図5Bに示される複数の分離された髪アンカ10を形成してもよい。
いくつかの実施形態では、伸長金属管を切除することをさらに促進するために、本プロセスはさらに、2つの隣接する管状本体部分の間に切り込みを形成するステップを含んでもよい。本明細書で使用されるように、切り込みは、伸長金属管の縁または表面上のくぼみもしくは切開を含んでもよい。切り込みは、スリットおよび/またはスロットを形成する際に使用されるような類似プロセスを使用して形成されてもよい。切り込みは、2つの隣接する管状本体部分の間の場所における伸長金属管の切除を促進するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、切除に先立って、隣接する切り込みの間に髪アンカの長さの約2倍の間隙があってもよい。
切り込み36の実施例は、金属管30内の切り込み36が2つの隣接する管状本体部分(例えば、図1−3に示される本体12)の間に位置する、図4に図示される。切り込み36は、切り込み36が、概して、金属管30の縦軸に対して直角な方向に延在し得るように、金属管30の壁に切断されてもよい。いくつかの実施形態では、複数の切り込み36が、管壁に切断されてもよい。図5Aに示されるように、金属管30は、図5Bに示される複数の分離された髪アンカ10を形成するように、線A−Aに沿って切除されてもよい。
本開示によるいくつかの実施形態では、本プロセスはさらに、金属管に髪のストランドを挿入するステップを含んでもよい。本明細書で使用されるように、挿入するステップは、手動で、および/もしくは1つまたはそれを上回る機械を介して自動的のいずれかで、金属管の中へ髪のストランドを螺入、配置、または導入するステップを含んでもよい。挿入された髪のストランドは、後に標的組織に移植される髪のストランドであってもよい。代替として、挿入された髪のストランドは、髪アンカが髪のストランドの周囲で適切に定寸されることを可能にするために、プレースホルダとして使用されてもよい。いくつかの実施形態では、挿入された髪のストランドは、1つの髪アンカと関連付けられる個別の髪のストランドであってもよい。または代替として、髪のストランドは、後に各個別髪アンカのためにレーザ切断されるであろう、複数の髪アンカと関連付けられる1つの髪のストランドであってもよい。
図5Bに示されるように、髪のストランド20は、金属管30と関連付けられるチャネルに挿入されてもよい。いくつかの実施形態では、髪のストランド20の挿入は、金属管30を切除することに先立って起こってもよい。代替として、各髪のストランド20は、金属管30が切除された後に各髪アンカ10に挿入されてもよい。
本開示によるいくつかの実施形態では、本プロセスはさらに、弾性部材を金属管の縦軸から分岐させるように、弾性部材を変形させるステップを含んでもよい。本明細書で使用されるように、変形させるステップは、弾性部材を屈曲する、捻転する、またはそれに力を印加する任意の形態のステップを含んでもよい。変形させるステップはまた、熱処理を弾性部材に印加するステップを含んでもよい。
図5Aおよび5Bに示されるように、金属管30は、各髪アンカ10の弾性部材14が金属管30の縦軸から分岐するように変形させられてもよい。いくつかの実施形態では、変形は、金属管30から髪アンカ10を切除することに先立って起こってもよい。代替として、各髪アンカ10は、金属管30が切除された後に変形させられてもよい。
バリの形成
上記で説明されるアンカ形成プロセスの結果として、本開示によるいくつかの実施形態は、髪アンカ上に形成されるバリを含んでもよい。本明細書で使用されるように、バリは、金属管が切断または別様に切除された後に残される、髪アンカ上の粗い領域もしくは残余物であってもよい。バリは、例えば、髪アンカから外に突出してもよい。バリの形成は、複数の髪アンカが金属管の一部としてともに形成され、次いで、相互から分離されるときに起こってもよい。したがって、バリの包含は、大規模製造プロセスを促進してもよい。
いくつかの実施形態では、異なる場所で髪アンカに接続される、1つより多くのバリがあってもよい。例えば、髪アンカのアンカ本体に接続される、少なくとも1つのバリがあってもよい。代替として、または加えて、髪アンカの1つまたはそれを上回る弾性部材に接続される、少なくとも1つの付加的バリがあってもよい。各バリは、対応する髪アンカ部品と一体的に形成されてもよい。
図5Aおよび5Bに示されるように、複数の例示的な開示された髪アンカ10は、金属管30から切除された後に分離されてもよい。例えば、第1のバリ40は、髪アンカ10の本体12に取り付けられてもよい。バリ40は、切り込み36において線A−Aに沿って金属管30を切除する結果として、本体12の1つだけの側面上に位置してもよい。したがって、金属管30が切り込み36において切除されるとき、切り込み36の一部が、1つの髪アンカ10の本体12とともに完全なままであってもよい一方で、切り込み36の別の部分は、別の髪アンカ10の本体12とともに完全なままであってもよい。これは、図5Aおよび5Bのアンカ構成に基づく一実施例にすぎず、バリ40は、切り込み36の位置に応じて、本体12上の異なる位置に位置し得ることが考慮される。さらに、バリ40はまた、切り込み36のサイズに応じて、サイズが変動してもよい。
いくつかの実施形態では、第2のバリ42が、図5Aおよび5Bに示されるように、髪アンカ10の少なくとも1つの弾性部材14に取り付けられてもよい。一実施形態では、第2のバリ42は、各弾性部材14上に位置してもよい。しかしながら、他の実施形態では、第2のバリ42は、2つの弾性部材14のうちの1つだけの上のみに位置してもよい。
いくつかの実施形態では、バリ42は、金属管30が、スロット34において、またはスリット32に沿った中間場所で、線B−Bに沿って切除されるときに、弾性部材14上に形成されてもよい。例えば、金属管30がスロット34において切除されるとき、スロット34の一部が、1つの髪アンカ10の弾性部材14とともに完全なままであってもよい一方で、スロット34の別の部分は、別の髪アンカ10の弾性部材14とともに完全なままであってもよい。いくつかの実施形態では、バリ42は、弾性部材14の遠位端上に位置してもよい。しかしながら、弾性部材14上のバリ42の場所は、スロット34の位置に応じて変動してもよい。さらに、バリ42はまた、スロット34のサイズに応じて、サイズが変動してもよい。
本開示によるいくつかの実施形態では、バリ40、42は、移植中に髪アンカ10とともに完全なままであってもよい。加えて、バリ40、42はさらに、標的組織内で髪アンカを固着することに役立ってもよい。他の実施形態では、バリ40、42は、例えば、切断もしくは研削等の1つまたはそれを上回る材料除去プロセスを使用して、髪アンカ10から除去されてもよい。
結節形成プロセス
本開示によるいくつかの実施形態は、髪のストランドを処理することによって、髪のストランドの端部上に結節を形成するプロセスを対象としてもよい。結節形成プロセスは、上記で説明されるアンカ形成プロセスの前または後のいずれかで行われてもよい。いくつかの実施形態では、結節は、髪のストランドのインプラント端上に形成されてもよい。結節は、髪のストランドの残りの部分(例えば、髪のストランドのシャフト)の幅より大きい幅を有してもよい。結節の幅は、標的組織に移植した後に、髪のストランドが関連髪アンカに固着されたままであることを確実にしてもよい。
いくつかの実施形態では、結節形成プロセスは、植毛手技で使用するための材料のストランドを入手するステップを含んでもよい。本明細書で使用されるように、入手するステップは、材料のストランドを購入、獲得、固着、または使用するステップを含んでもよい。材料のストランドが結節形成プロセスで使用するために利用可能にされる限り、材料のストランドは、入手されたと見なされ得ることが考慮される。材料のストランドは、天然毛または人工毛で作製されてもよい。いくつかの実施形態では、材料のストランドは、単一の髪アンカと関連付けられる個別の髪のストランドであってもよい。または代替として、材料のストランドは、後に分離されるであろう複数の相互接続された髪アンカを通して螺入される、単一の髪のストランドであってもよい。図6、7、および8Aは、髪のストランド20を形成するために使用される、材料のストランドの一部の一実施例を図示する。
いくつかの実施形態では、本プロセスはさらに、髪のストランドの端部上で結節を生じさせるために、髪のストランドの端部に処理を受けさせるステップを含んでもよい。処理は、髪のストランドを加熱する、結合する、コーティングする、もしくは化学的に処理する1つまたはそれを上回る手技を含んでもよい。例えば、処理は、髪のストランドを変形させ、髪のストランドの端部上に結節を作成させる、任意の熱処理プロセスを含んでもよい。一実施形態では、髪のストランドの端部は、髪のストランドを融解させ、結節を形成するように変形させる、髪のストランドを含む材料の融解温度(Tm)を上回る温度まで加熱されてもよい。別の実施形態では、髪のストランドの端部は、髪のストランドを軟化させる、髪のストランドを含む材料のガラス転移温度(Tg)を上回るが融解温度を下回る温度まで加熱されてもよい。次いで、加熱の後には、材料内の分子を相互に対して摺動させ、髪のストランドの端部上に結節を形成させる、加熱された領域への力の印加が続いてもよい。さらに別の実施形態では、髪のストランドの端部は、接着剤を介して、例えば、別個の結節等の付加的な材料のストランドと結合されてもよい。例えば、髪のストランドのシャフトおよび髪のストランドの結節は、最初に、完成した髪のストランドを形成するように後にともに結合される、別個の構成要素であってもよい。他の実施形態では、髪のストランドの端部は、髪のストランドの端部に変形を引き起こす、1つまたはそれを上回る化学剤を受けてもよい。
図7は、髪のストランド20の処理の一実施例を図示する。図7に示されるように、髪のストランド20の端部は、加熱デバイス50を使用して、熱処理を受けてもよい。加熱デバイス50は、熱を引き起こすことが可能な任意の機構(例えば、電気、ガス、化学等)を含んでもよい。一実施形態では、図7に図示されるように、加熱デバイス50は、髪のストランド20の融解温度を上回る温度まで髪のストランド20の端部を加熱するように、髪のストランド20の端部から離間されてもよい。別の実施形態では、加熱デバイス50は、髪のストランド20のガラス転移温度を上回る温度まで髪のストランド20の端部を加熱し、力を髪のストランド20に印加するように、髪のストランド20の端部に押圧されてもよい。両方の実施形態では、結節22が、髪のストランド20のインプラント端上に形成されてもよい。結節22は、インプラント端が髪のストランド20の残りの部分(すなわち、シャフト24)より大きい幅を有するように形成されてもよい。
結節は、結節を形成するために使用されるプロセスに応じて、球、ビーズ、球体の形状、または任意の他の所望の形状をとってもよい。例えば、加熱デバイス50または別の構造が髪のストランド20の端部に押圧される場合、結節22は、押圧構造の形状による影響を受け得る。したがって、インプラント端に押圧する構造は、結節22が所望の形状に形成されることを可能にするように、金型を含んでもよい。
図8Aに示されるように、結節22は、一実施形態では、球状であり得る。しかしながら、図8B−8Eに示されるように、結節22は、多くの異なる形状をとってもよい。例えば、結節22は、長方形のプリズム(図8Bに示される)、三角形のプリズム(図8Cに示される)、五角形のプリズム(図8Dに示される)、または楕円体(図8Eに示される)のように成形されてもよい。
結節のサイズはまた、結節を形成するために使用されるプロセスに応じて変動してもよい。例えば、加熱の持続時間または髪のストランド20の端部に押圧される構造のサイズは、結節22のサイズに影響を及ぼし得る。いくつかの実施形態では、結節22は、インプラント端が髪アンカ10の開口部16を通過することを阻止するために十分に大きいが、対象個人の標的組織内で快適に嵌合するために十分に小さくあり得る。
いくつかの実施形態では、本プロセスはさらに、髪アンカを通して髪のストランドを螺入するステップを含んでもよい。本明細書で使用されるように、螺入するステップは、手動で、および/もしくは1つまたはそれを上回る機械を介して自動的のいずれかで、髪アンカを通して髪のストランドを挿入、配置、または導入するステップを含んでもよい。いくつかの実施形態では、髪のストランドは、髪のストランドの処理の前に、髪アンカに挿入されてもよい。しかしながら、代替として、髪のストランドは、最初に、処理され、次いで、髪アンカに挿入されてもよい。
いくつかの実施形態では、髪のストランドは、接着剤を使用して、髪アンカに結合されてもよい。代替として、または加えて、髪のストランドは、髪アンカに機械的に接続されてもよい。例えば、髪アンカは、それを通って延在するチャネルと、髪のストランドの端部上の結節の幅より小さい幅を伴うチャネル開口部とを有し、それによって、インプラント端が開口部を通して引っ張られることを阻止してもよい。結果として、髪のストランドは、移植後に外部力が髪のストランドに印加されるときに、髪アンカに固着されてもよい。
図6、7、および8Aは、髪のストランド20の処理に先立って、髪のストランド20を覆って組み立てられる髪アンカ10を伴う髪のストランド20の一実施例を図示する。しかしながら、髪アンカ10は、代替として、髪のストランド20の処理後に髪のストランド20を覆って配置されてもよい。図8Aに示されるように、髪のストランド20の処理および結節22の形成後に、髪アンカ10は、結節22に寄りかかるように、および髪のストランド20を髪アンカ10に固着するように移動させられてもよい。
いくつかの実施形態では、髪アンカ10および/または髪のストランド20の一部が、パリレンでコーティングされてもよい。パリレンコーティングは、対象個人において髪アンカ10または髪のストランド20のいずれか一方の鋭い縁および粗面によって引き起こされる不快感から保護しながらも、髪のストランド20および髪アンカ10をともに固着することに役立ってもよい。一実施形態では、髪アンカ10および結節22が、パリレンでコーティングされてもよい。別の実施形態では、髪アンカ10のみ、または髪のストランド20の一部のみが、パリレンでコーティングされてもよい。
人工毛の結晶/配向構造
上記で説明される結節形成プロセスの結果として、本開示によるいくつかの実施形態は、シャフトのものと異なる結晶および/または配向構造を伴う結節を有する、人工毛を含んでもよい。本明細書で使用されるように、人工毛は、天然人毛に類似する性質を伴って製造される、材料のストランドであってもよい。人工毛は、天然人毛の実質的に同一のサイズ、重量、および/または質感を有してもよい。代替として、人工毛の性質は、人毛の性質と有意に異なってもよい。
いくつかの実施形態では、人工毛は、モノフィラメントまたはマルチフィラメント合成材料で作製されてもよい。いくつかの実施形態では、人工毛は、例えば、ポリアミド、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、または類似材料を含んでもよい。人工毛はまた、付加的抗生物質でコーティングされてもよい。加えて、人工毛は、例えば、市販の毛髪染料で事前着色されてもよい。いくつかの実施形態では、無機顔料を含む着色顔料が、処理中にポリマーベースの人工毛に添加されてもよい。図9は、髪のストランド20を形成するために使用される人工毛の一実施例を図示する。
いくつかの実施形態では、人工毛は、1つまたはそれを上回る結晶および/もしくは配向構造を有してもよい。本明細書で使用されるように、結晶構造は、液晶性液体または固体内の原子、イオン、もしくは分子の任意の一意の配列を指し得る。通常、ポリマーの結晶化度レベルは、その配向レベルと相関性があり、したがって、いくつかの実施形態では、人工毛の結晶構造は、人工毛内の分子の配向を指し得る。例えば、より高い割合の整合させられた分子を伴う人工毛は、より高い結晶構造レベルを有してもよい。
図9に示されるように、髪のストランド20のシャフト24が、第1の結晶/配向構造レベルを有してもよい一方で、結節22は、第1の結晶構造レベルと実質的に異なる第2の結晶/配向構造レベルを有してもよい。具体的には、シャフト24内の分子が、概して、シャフト24の縦方向に整合させられてもよい一方で、結節22内の分子は、概して、シャフト24の縦軸と整合させられていなくてもよい。本結晶/配向構造の相違は、シャフト24の遠位端部分を熱処理することを通して形成されている、結節22の結果であってもよい。例えば、シャフト24に沿った分子が、それらの元の配向にとどまってもよい一方で、結節の形成中に熱による影響を受けた結節22内の分子は、それらの配向でより非晶質になってもよい。結果として、シャフト24の結晶構造レベルは、結節22の結晶構造レベルより高くあり得る。いくつかの実施形態では、シャフト24内の結晶構造レベルは、結節22内の結晶構造レベルより少なくとも30%高くあり得る。一実施形態では、シャフト24内の結晶構造レベルは、結節22内の結晶構造レベルより約50%高くあり得る。
より高い結晶構造レベルを有するシャフト24の結果として、いくつかの実施形態では、シャフト24は、結節22内の整合させられた分子の割合より高い割合の整合させられた分子を有してもよい。シャフト24はまた、結節22の透明度より高い透明度を有してもよい。さらに、シャフト24はまた、結節22内の分子より高い分子量を伴う分子を有してもよい。シャフト24はさらに、結節22の引張強度より大きい引張強度を有してもよい。
本開示によるいくつかの実施形態では、シャフト24は、通常の人毛のシャフトより大きい引裂力を有してもよい。本明細書で使用されるように、引裂力は、材料がどれだけ良く引裂の影響に耐えることができるかという尺度を指し得る。引裂力は、材料を引き裂くために必要とされる、重力を受ける質量を表す、グラムに関して測定されてもよい。いくつかの実施形態では、シャフト24は、300グラムより大きい引裂力を有してもよい。他の実施形態では、シャフト24は、500グラムより大きい引裂力を有してもよい。さらに付加的な実施形態では、シャフト24は、300〜700グラムである引裂力を有してもよい。
アンカ送達プロセス
本開示によるいくつかの実施形態は、植毛アセンブリを含んでもよい。植毛アセンブリは、上記で説明される実施形態による、1つまたはそれを上回る髪のストランドおよび/もしくは髪アンカを含んでもよい。植毛アセンブリはまた、標的組織に1つまたはそれを上回る髪のストランドおよび/もしくは髪アンカを移植するための機構を含んでもよい。図10は、植毛アセンブリ60の一実施例を図示する。
いくつかの実施形態では、機構は、アレイに配列される複数の針を含んでもよい。アレイは、1または2次元のいずれかにおける針の任意の配列であり得る。例えば、針の行が、アレイを構成してもよく、行および列における針の配列が、アレイを構成してもよく、または任意の他のパターンもしくはランダムな様式における針の配列が、アレイを構成してもよい。
各針は、針先端を形成するように遠位端に向かって延在する、中空金属管を含んでもよい。各針先端は、軸力がその対応する針に印加されるときに皮膚貫通を可能にする角度で切断するように構成される、穿刺縁を有してもよい。各針は、管腔としても公知である、孔を画定してもよい。各管腔は、対応する管腔の挿入軸に向かって髪アンカと関連付けられる少なくとも1つの弾性部材を圧縮する様式で、単一の髪アンカを含有してもよい。挿入軸は、各針の管腔の縦軸を指し得る。
植毛アセンブリはまた、複数の管腔と関連付けられる複数のプッシャを含んでもよい。本明細書で使用されるように、プッシャは、その対応する管腔から標的組織の中へ関連髪アンカを放出することが可能な任意のデバイスであってもよい。いくつかの実施形態では、複数のプッシャは、標的組織の中へ複数の髪アンカを同時に放出するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、複数の管腔および複数のプッシャは、標的組織の中へ放出されるときに、複数の弾性部材を各管腔の挿入軸から同時に離れさせるために協働するように構成されてもよい。複数の髪のストランドのそれぞれは、同時に複数の髪のストランドを移植しながら、髪のストランドへの損傷を防止するために、対応するプッシャを通して螺入されてもよい。
他の実施形態では、複数の髪アンカの全て未満が同時に放出され得ることが考慮される。例えば、いくつかの実施形態では、複数の髪アンカは、連続的に放出されてもよい。または代替として、複数の髪アンカは、グループで放出されてもよい。いくつかの実施形態では、複数の髪アンカは、単一の移植手技中に連続放出力に応答して、時差で放出されてもよい。複数の髪アンカはまた、逐次的な力を及ぼすと、時差放出を受けてもよい。
図10に示されるように、例示的植毛アセンブリ60は、複数の針66を含んでもよい。図12に示されるように、各針66は、標的組織70を穿刺するように構成される関連針先端68と、標的組織70の中へ髪アンカ10および髪のストランド20を放出するように構成される関連プッシャ72とを有してもよい。図12に示されるように、プッシャ72は、髪のストランド20が通過し、管の全長を通して延在する、チャネルを画定する中空管を含んでもよい。いくつかの実施形態では、針66は、約0.24〜0.40mmの外径と、0.16〜0.26mmの内径とを有してもよい。また、いくつかの実施形態では、プッシャ72は、約0.15〜0.25mmの外径と、約0.07〜0.18mmの内径とを有してもよい。
一例示的実施形態では、移植に先立って、各針66は、対応する針66の挿入軸に向かって(すなわち、図1に示される第1の位置まで)髪アンカ10と関連付けられる2つの弾性部材14を圧縮する様式で、単一の髪のストランド20および単一の髪アンカ10を含有してもよい。移植中に、次いで、複数の針66および複数のプッシャ68は、標的組織の中へ(すなわち、図2に示される第2の位置まで)放出されるときに、複数の弾性部材14を各針66の挿入軸から同時に離れさせるように協働してもよい。
図10に示される実施形態では、植毛アセンブリ60は、少なくとも25個の管腔と、25個のプッシャと、25個の自己拡張式髪アンカと、25本の髪のストランドとを含んでもよい。しかしながら、別の実施形態では、植毛アセンブリ60は、少なくとも35個の管腔と、35個のプッシャと、35個の自己拡張式髪アンカと、35本の髪のストランドとを含んでもよい。さらに別の実施形態では、植毛アセンブリ60は、少なくとも45個の管腔と、45個のプッシャと、45個の自己拡張式髪アンカと、45本の髪のストランドとを含んでもよい。なおも別に実施形態では、植毛アセンブリ60は、50個の管腔、50個のプッシャ、50個の自己拡張式髪アンカ、および50本の髪のストランドより多くを含んでもよい。他の実施形態では、植毛アセンブリ60は、より少ない管腔、プッシャ、自己拡張式髪アンカ、および髪のストランドを含んでもよい。例えば、一実施形態では、植毛アセンブリ60は、少なくとも2個の管腔と、2個のプッシャと、2個の自己拡張式髪アンカと、2本の髪のストランドとを含んでもよい。別の実施形態では、植毛アセンブリ60は、少なくとも5個の管腔と、5個のプッシャと、5個の自己拡張式髪アンカと、5本の髪のストランドとを含んでもよい。さらに別の実施形態では、植毛アセンブリ60は、少なくとも12個の管腔と、12個のプッシャと、12個の自己拡張式髪アンカと、12本の髪のストランドとを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、植毛アセンブリはまた、筐体と、筐体内に含有されるプランジャとを含んでもよい。筐体は、プランジャ、プッシャ、および針を少なくとも部分的に収納するように構成される、外部ケーシングを含んでもよい。プランジャは、展開力を複数のプッシャのそれぞれに同時に伝達するための展開機構を含んでもよい。いくつかの実施形態では、プランジャは、アンカ放出力を複数の管腔内の各髪アンカに同時に伝えるように構成されてもよい。
図10に示されるように、植毛アセンブリ60は、筐体62と、プランジャ64とを含んでもよい。プランジャ64は、複数の髪のストランド20がプランジャ64の内部に螺入される、中心に位置する孔を有してもよい。プランジャ64はまた、複数の髪のストランド20がプランジャ64の外部に螺入される、側面開口部79を有してもよい。いくつかの実施形態では、複数の髪のストランド20は、束になって側面開口部79を通過してもよい。代替として、他の実施形態では、複数の髪のストランド20は、束を解かれ、または代わりに、髪のストランド20のグループに束ねられてもよい。
いくつかの実施形態では、複数の髪のストランドを保持し、移植に先立って(例えば、カートリッジが垂直に保持されるときに、または輸送中の振動により)それらが針から外へ摺動することを防止するように、髪ホルダが提供されてもよい。髪ホルダは、1つまたはそれを上回る髪のストランドを把持、保定、もしくは固着することが可能な任意のデバイスを含んでもよい。髪ホルダは、移植前に複数の髪のストランドが針から外へ摺動しないことを確実にしてもよい。髪ホルダはまた、移植手技中に複数の髪のストランドの絡まりを低減させてもよい。
例えば、図10に示されるように、植毛アセンブリ60は、髪のストランド20の束を固着するように構成される、1つの例示的な開示された髪ホルダ74を含んでもよい。具体的には、髪ホルダ74は、髪のストランド20を保持し、移植前に針66から外への摺動に抵抗するために摩擦を髪のストランド20に印加するように構成される、スリット76を有してもよい。いくつかの実施形態では、髪ホルダ74は、ゴム材料、または例えば、シリコン等の他のポリマーで作製されてもよい。
本開示によるいくつかの実施形態は、実質的に共通の角度で全ての針の切断を配向し、類似回転配向で針を配列する、植毛アセンブリを対象としてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、植毛アセンブリ内の各針先端は、各針上の円周方向位置において針先端上に穿刺縁を伴って形成されてもよい。針はまた、各針上の穿刺縁が、各他の針の穿刺縁に対して実質的に共通の回転配向で位置するように配列されてもよい。結果として、複数の髪のストランドは、実質的に共通の角度で標的組織に移植され、実質的に同様に標的組織内に配列されてもよい。いくつかの実施形態では、支持構造は、配列された様式で針を保持するように構成されてもよい。そのような構成は、より円滑であり、対象個人にとってあまり外傷性ではない様式で、針のアレイが皮膚を同時に穿刺することを可能にしてもよい。そのような構成はまた、針に髪アンカおよび髪のストランドを装填する本プロセスを簡略化してもよい。
例えば、図10に示されるように、植毛アセンブリ60は、実質的に共通の角度で配列された針66を提供されてもよい。針66はまた、実質的に類似する回転配向で配列されてもよい。植毛アセンブリ60はまた、各針66上の穿刺縁が、各他の針66の穿刺縁に対して実質的に共通の回転配向で位置するように、針66を保持するように構成される支持構造78を含んでもよい。例えば、支持構造78は、針66が通過するように構成される、複数の開口部を有してもよい。
図12に示されるように、針66が標的組織70に対する角度で配列されるとき、針66は、あまり外傷性ではない方法で針66が皮膚を穿刺することを可能にする様式で配向されてもよい。例えば、一実施形態では、針先端68の面取りした部分が、標的組織70から離れた方向に配向されてもよい。代わりに、針先端68の面取りした部分が、標的組織70に対面する方向に配向された場合、これは、より高い貫通力を引き起こし、それによって、対象個人にとってさらなる外傷をもたらすであろう。
本開示のいくつかの実施形態は、線に沿って1列の髪を移植する、植毛アセンブリを対象としてもよい。植毛アセンブリは、実質的に線において相互から離間される複数の針を含んでもよい。複数の針のそれぞれは、軸力がそこに印加されるときに皮膚貫通を可能にする角度で切断される、針先端を含んでもよい。植毛アセンブリはまた、複数の針と関連付けられ、実質的に線に沿って、1列に複数の髪アンカを放出するように構成される、複数のプッシャを含んでもよい。
図11は、少なくとも1本の線に沿って髪のストランド20の列を移植する、植毛アセンブリ80の一実施例を図示する。植毛アセンブリ60のように、植毛アセンブリ80は、複数の針66と、筐体82と、プランジャ84と、髪ホルダ86と、髪ホルダ86と関連付けられるスリット88と、支持構造90と、開口部92とを含んでもよい。しかしながら、植毛アセンブリ60と異なり、植毛アセンブリ80は、針66の1本の線を含んでもよい。本構成は、オペレータが髪のストランド20を標的組織に角度を付けて同一深度まで同時に移植することを可能にしてもよい。
いくつかの実施形態では、植毛アセンブリ80の針66は、1列に配列されてもよい。しかしながら、他の実施形態では、針66の2つまたはそれを上回る線があってもよい。加えて、一実施形態では、針66の線が、実質的に直線であり得る一方で、別の実施形態では、針66の線が、曲線であり得る。
本開示のいくつかの実施形態は、標的組織の表面に対して90度ではない角度で標的組織に髪のストランドを挿入するための植毛アセンブリを対象としてもよい。90度ではない角度を達成するために、植毛アセンブリは、皮膚の表面に対して直角に複数の針を配向してもよい。本配向は、例えば、眉領域等のある領域中の移植を向上させるように、横断貫通を可能にしてもよい。
図13は、標的組織の表面に対して90度ではない角度で標的組織に髪のストランドを挿入するための植毛アセンブリ100の一実施例を図示する。図13に示されるように、植毛アセンブリ100は、対象個人の眉領域上で使用されてもよい。植毛アセンブリ100は、対象個人の眉の上方の皮膚に対して静置するように構成される、接触表面102を含んでもよい。皮膚に対して静置している間に、接触表面102は、接触表面102に対して実質的に共通の90度ではない角度で針66を配向してもよい。結果として、針先端68は、皮膚の表面に対して直角の角度で標的組織に進入してもよい。これは、複数の髪のストランド20を実質的に共通の90度ではない角度で標的組織の表面から延在させてもよい。いくつかの実施形態では、実質的に共通の90度ではない角度は、植毛アセンブリ100の筐体の底部に対して測定されてもよい。
本開示のいくつかの方法は、植毛のための方法を対象としてもよい。本方法は、上記で説明される植毛アセンブリ60、80、および100のうちのいずれかを使用して行われてもよい。1つの例示的方法が、植毛アセンブリ60を使用し、図10および12を参照して以下に説明される。
本方法は、植毛部位(例えば、標的組織70が位置する部位)を覆って針66を位置付けるステップを含んでもよい。本方法はさらに、各針66が移植深度に到達するように、各針66と関連付けられる貫通軸に沿って針66で移植部位の皮膚を貫通するステップを含んでもよい。貫通するステップは、皮膚の表面に対して直角または非直角の角度で起こってもよい。移植深度は、各針66にとって実質的に同一であり得る、または針66の間で異なってもよい。本方法はさらに、放出時に、各髪アンカ10の少なくとも1つの弾性部材14が、貫通軸から離れて各髪アンカ10を標的組織70に固着するように、移植深度における針66のそれぞれから髪アンカ10および関連する髪のストランド20を放出するステップを含んでもよい。放出するステップは、プランジャ64に及ぼされる力に応答して同時に起こってもよく、または交互の様式で起こってもよい。
いくつかの実施形態では、針66は、移植に先立って皮膚に対して運ばれ、移植後に皮膚から除去される、筐体内62内に移動可能に含有されてもよい。髪のストランド20は、部分的または完全にプランジャ64を通って延在してもよい。除去するステップは、標的組織70に移植された髪のストランド20および髪アンカ10の部分を残して、除去時に、髪のストランド20がプランジャ64およびプッシャ72を通って摺動するように、髪のストランド20および髪アンカ10を伴わずに、植毛アセンブリ60の残りの部分を皮膚から引き離すステップを含んでもよい。
本開示の他の実施形態は、本開示の明細書および実践を考慮することから、当業者に明白となるであろう。
本開示は、ある症状の治療に採用される植毛デバイスの実施例を提供するが、開示される植毛デバイスの使用は、開示された実施例に限定されない。植毛のための本発明の実施形態の使用の開示は、例示的にすぎないと見なされるものである。その最も広い意味で、本発明は、脱毛の治療に関連して使用されてもよい。代替実施形態は、その精神および範囲から逸脱することなく、本発明が関連する当業者に明白となるであろう。したがって、本発明の範囲は、前述の説明よりもむしろ添付の請求項によって定義される。