JPH07243171A - 超極細繊維からなる植毛品の製造方法 - Google Patents

超極細繊維からなる植毛品の製造方法

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JPH07243171A
JPH07243171A JP6056770A JP5677094A JPH07243171A JP H07243171 A JPH07243171 A JP H07243171A JP 6056770 A JP6056770 A JP 6056770A JP 5677094 A JP5677094 A JP 5677094A JP H07243171 A JPH07243171 A JP H07243171A
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fiber
flocked
chemical
solvent
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Hiroshi Ueda
博 上田
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NAKASHIBA SEISAKUSHO KK
Shinwa Kogyo Inc
Shinwa Industry Co Ltd
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NAKASHIBA SEISAKUSHO KK
Shinwa Kogyo Inc
Shinwa Industry Co Ltd
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Publication date
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    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超極細繊維からなる植毛品の製造方法で、張
り、腰が強く、毛倒れしない上に、高級外観と柔軟性を
付与する。 【構成】 薬品または溶剤に対する溶解率が同一かもし
くは異なる複数成分の繊維形成性ポリマーからなる複合
繊維をパイルPに加工し、これらパイルPを、植毛用接
着剤が塗布されている基材4の面に植毛し、乾燥した
後、基材4の植毛面に、前記薬品または溶剤に対する化
学反応抑制剤5をコーティングし、その後に前記薬品ま
たは溶剤を使ってパイルPの溶解率の大きい成分を溶解
処理するか、もしくは各成分を剥離処理することで、前
記パイルPの根元を除いた部分のみを各ポリマー毎に分
割する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超極細繊維からなる植
毛品の製造方法に関する。
【従来の技術】
【0002】従来、超極細繊維からなる植毛品、例えば
超極細繊維をパイルに加工し、これらパイルを基布に植
毛することで得られる植毛布の製造方法としては、下記
に述べる方法が知られている。薬品または溶剤に対して
溶解率の異なる二種以上の繊維形成性ポリマーからな
る、例えば、海・島型複合繊維をパイルに加工し、これ
らパイルを植毛用接着剤を介して基布に植毛した後、当
該パイルの海成分あるいは島成分の少なくとも1部を薬
品または溶剤で溶解除去し、その後に熱処理、即ち乾燥
することにより得られる植毛布の製造方法である。
【0003】図13は上記海・島型複合繊維製パイル1
0の斜視図を示すものである。この図に示されている海
・島型複合繊維製パイル10は、島成分の複数の芯10
aを海成分の鞘10bが取り囲む多芯型の構造となって
いる。海・島両成分は複合しているので、海成分を薬品
または溶剤により溶解除去すると、島成分の芯10aだ
けの超極細繊維が束として得られる。それら素材は、例
えば海成分としてはポリスチレン、島成分としてはポリ
エステルが用いられる。なお、海・島型複合繊維製パイ
ル10は上記の芯鞘型の他に、並列型がある。
【0004】また、超極細繊維からなる植毛品の製造方
法としては、上記の方法の他に、複数種(2種ないし3
種)の繊維形成性ポリマーが薬品または溶剤により剥離
可能に接合されている剥離型複合繊維をパイルに加工
し、これらパイルを上記と同様に植毛用接着剤を介して
基材に植毛した後、当該パイルを薬品または溶剤で各ポ
リマー毎に剥離して分割する製造方法が知られている。
【0005】図14は上記剥離型複合繊維製パイル11
の斜視図を示すものである。この図に示されている剥離
型複合繊維製パイル11は、16本の略花弁型の中空状
複合繊維11′を放射状に束ねたものである。16本の
複合繊維はナイロン繊維11aとポリエステル繊維11
bが交互に配列されており、薬品処理によってナイロン
繊維11aを収縮させることでナイロン繊維11aとポ
リエステル繊維11bをバラバラに分割する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上は、従来の超極細
繊維からなる植毛品の製造方法の代表的な例である。し
かしながら、上記の海・島型の複合繊維からなるパイル
10は、海成分の溶解除去した後に残る島成分の極細繊
維は非常に細く(約0.05デニール以下)、その根元
の接着面積が極小であるため摩擦すると剥離し易い。ま
た、島成分を溶解した後に残る海成分からなる蓮根状の
短繊維は、ブラッシングしても良好な感触は得られな
い。このため、いわゆるモトリング効果及びライティン
グエフェクトが認められる独特の高級外観と柔軟性を付
与することができず、しかも植毛の耐久性の悪い製品を
与える欠点がある。
【0007】ここで言う、モトリング効果とは、立毛の
不規則な方向性(毛並みの乱れ)によって生じる立毛層
の部分的な色相(色の濃淡)の差異または光沢の差異が
無定型の模様となって見える外観を意味する。また、ラ
イティングエフェクトとは、立毛を有する表面を指先で
撫でた時、立毛が一定方向に揃って寝る結果、光の反射
方向が変化して撫でた軌跡が表面に残って見える、天然
スェードに独特の外観効果である。
【0008】また、上記の海・島型複合繊維製パイル1
0はもちろんのこと、剥離型複合繊維製パイル11でも
これを基材の面に植毛し、溶解もしくは剥離処理すれば
パイルの根元部まで分割されてしまい、このため、張
り、腰の弱い植毛製品が出来上がると言う問題が有る。
図15はこのような従来の植毛品におけるパイル10
(11)の分割した正面図を示している。同図から明ら
かなように、パイル10(11)はその根元部10c
(11c)から分割されており、したがって、簡単に毛
倒れしてしまう欠点がある。同図において図中12は基
材を示す。
【0009】本発明は、上記した従来の技術の有するこ
のような複数の問題点を解消するために、複数成分の繊
維形成性ポリマーからなる複合繊維をパイルに加工し、
これらを基材に植毛した後、薬品または溶剤による溶解
処理または剥離処理前に、パイル表面に前記薬品または
溶剤に対する化学反応抑制剤をコーティングすること
で、前記パイルの根元を残してそれより先端の部分を各
ポリマー毎に分割できるようにした超極細繊維からなる
植毛品の製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の超極細繊維からなる植毛品の製造方法は、
薬品または溶剤に対する溶解率が同一か、もしくは異な
る複数成分の繊維形成性ポリマーからなる複合繊維をパ
イルに加工し、これらパイルを、植毛用接着剤が塗布さ
れている基材の面に植毛し、乾燥した後、前記基材の植
毛面に、前記薬品または溶剤に対する化学反応抑制剤を
コーティングし、その後に前記薬品または溶剤を使って
パイルの溶解率の大きい成分を溶解処理するか、もしく
は各成分を剥離処理することで、前記パイルの根元を残
してそれより先端の部分のみを各ポリマー毎に分割する
ことを特徴とする。
【0011】本発明で用いる複合繊維を構成する繊維形
成性ポリマーの材質としては、ポリアミド、ポリエステ
ル、ポリオレフィン等が有用である。ポリアミドとして
はナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン
66、ナイロン610及びそれらを主成分とするポリア
ミドがある。ポリエステルとしては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンオキシベンゾエート、ポリ1−4ジメチルシクロヘキ
サンテレフタレート、ポルピバロラクトン及びそれらを
主成分とするコポリエステルがあり、特にポリエチレン
テレフタレートが好ましい。ポリオレフィンとしては、
ポリエチレン、ポリプロピレンが有用である。上記以外
のポリマーでも繊維形成性ポリマーであれば本発明に適
用できる。
【0012】複合繊維は適度の長さに切断して植毛用の
パイル(短繊維)を調製し、基材に植毛されるが、パイ
ルの長さは通常0.3〜2.0mm(好ましくは0.5
〜1.5mm)である。
【0013】本発明では、このような複合繊維を用いて
植毛を行なった後に、パイルの表面に薬品または溶剤に
対する化学反応抑制剤をコーティングしてから、前記薬
品等を使って剥離処理または溶解処理を行なって、複数
の繊維にフィブリル化し、次いで、乾燥し、その後にブ
ラッシングをすると、パイルの根元部が分割されず基材
との接触面積の大きな、しかも上方部のみ分割された植
毛品を得る事が出来る。また、公知の柔軟等の後加工を
施しても良い。液状の化学反応抑制剤をパイル表面にコ
ーティングすると、当該化学反応抑制剤は徐々に垂下し
てパイル根元部に集まり膨出層を形成する。この膨出層
により薬品や溶剤の働きが妨げられて繊維のフィブリル
化が根元部を徐いた先端のみでなされるのである。
【0014】基材としては、例えば木綿、ビスコースレ
ーヨン、アセテート繊維、ポリアミド系繊維、ポリエス
テル系繊維からなる群から選択された繊維の少なくとも
1つを含有してなる不織布、織物、または編物、または
プラスチック、金属、その他植毛加工及び後処理が可能
なシート状もしくは形状物を挙げることができる。
【0015】基材に前記パイルを接着するための接着剤
は処理剤等に安定で且つポリアミドやポリエステルの繊
維を強力に接着し得る公知の接着剤である。かゝる接着
剤としては、高温加熱により硬化(架橋化、網状化)し
て、熱水、有機溶剤、薬品等に不溶性となる熱硬化型接
着剤が好ましい。例えば、メラミン−ホルムアルデヒド
初期縮合物、尿素−ホルムアルデヒド初期縮合物等の水
溶性の熱硬化性樹脂とアクリルアミド、メチロールアク
リルアミド、メチレンビスアクリルアミド、グリシジル
アクリレート、グリシジルメタアクリレート等の官能性
ビニルモノマーとアクリル酸アルキルエステル、メタク
リル酸アルキルエステル、2−ヒドロキシアルキルアク
リレート等のアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エ
ステルとアクリル酸またはメタクリル酸とからなる共重
合体との混合組成物を挙げることが出来る。その他に、
メチロール化ポリアミド、イソシアネート基を有するポ
リウレタン等も使用することができるが、前記のものに
限定されない。接着剤は溶液やエマルジョンの形で使用
される。
【0016】植毛加工は基布に接着剤を均一な薄膜状に
塗布した後、静電気植毛機等の植毛機を用いて、複合繊
維のパイルを植毛することによって行なわれ、その後加
熱乾燥して接着剤を硬化すると、本発明に使用する植毛
品が得られる。
【0017】この様にして得られる植毛品は、基材の上
面に接着剤を介して該分割繊維のパイルが均一に分布し
てほぼ垂直に立毛した構造を形成しているが、モトリン
グ効果、ライティングエフェクトを全く有していない。
【0018】次に、この植毛品のパイル表面に薬品また
は溶剤に対する化学反応抑制剤をコーティングした後、
薬品または溶剤により各セグメントに実質的に分割せし
める。植毛品のパイル表面への化学反応抑制剤のコーテ
ィングはディッピング、スプレー等の装置を用いて行な
われ、その後乾燥させるとパイルの先端部よりも根元部
の方が付着量が多く、その後の分割処理の時に先端部が
先に処理されるので根元部が分割される前に処理を完了
させると、繊維軸方向の中央部から先端部にかけて分割
した植毛品が得られる。化学反応抑制剤の付着量が多す
ぎると該パイルの分割が充分起こり難い場合が多く、他
方付着量が少なすぎると薬品等が接着剤層を膨潤したり
パイルのへたりが発生し植毛耐久性が低下しやすい場合
がある。
【0019】ここで言う化学反応抑制剤とは、パイル分
割化のための剥離または溶解処理時の薬品または溶剤に
対して、全く侵されないか、または抵抗力があり侵され
ても時間がかかる様な薬剤を、繊維根元部にコーティン
グし、繊維自体の剥離、溶解を遅延するもので、処理完
了時にその薬剤の層が残っていてもいなくても問題はな
いが、残っていれば、それが嵩高効果を助長するので好
ましい。
【0020】化学反応抑制剤の成分としては、パイルの
分割化を遅延させ、また接着剤層を保護するものであっ
て、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジエンポ
リシロキサン、アミノ変性シリコン、カルボキシル変性
シリコン、エポキシ変性シリコン、フッ素系高分子共重
合体、多価アルコール脂肪酸エステル、ポリアミン脂肪
酸アミド化合物、エステル系ウレタン樹脂、エーテル系
ウレタン樹脂、エステル−エーテル系ウレタン樹脂、N
−メトキシメチル化ナイロン、特殊ポリエステル樹脂等
を挙げることが出来る。
【0021】また、化学反応抑制剤は成分、用途、パイ
ルの長さ等で成分の濃度等を設定する必要がある。化学
反応抑制剤をコーティングし最終的に分割処理を行な
い、乾燥した植毛品はブラッシング装置でブラッシング
を行なうと、立毛部の短繊維が殆んど完全に分割され、
柔軟な感触、しっとりした風合い、およびモトリング効
果、ライティングエフェクトを有する高品質の超極細繊
維の植毛品が得られる。
【0022】
【作用】薬品または溶剤に対して溶解率が同一かもしく
は異なる複数成分の繊維形成性ポリマーからなる複合繊
維のパイルを基材に植毛し、薬品または溶剤により溶解
処理または剥離処理前に、基材の植毛面に、前記薬品ま
たは溶剤に対する化学反応抑制剤をコーティングし、そ
の後に溶解処理または剥離処理を行うので、パイルの根
元部は分割されずにその中央部から先端側部分のみが各
ポリマー毎に分割されることになる。したがって、基材
との接触面積が大きく、摩擦にも剥離し難くく、また、
毛倒れもし難いため、張り、腰の強い植毛品が得られ
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1ないし図10は本発明複合繊維製パイルの断
面図を示すものである。更に詳しく説明すると、図1な
いし図9は2種類の繊維形成性ポリマー1、2からなる
複合繊維のパイルPで、図1は並列型、図2は木目型、
図3および図4は放射型、図5は中空放射型、図6は多
芯型、図7はモザイク型、図8は海・島型、図9は星雲
型の各セグメント1a、2aで構成されている。いずれ
のものも繊維形成性ポリマー1に対して繊維形成性ポリ
マー2の方が溶解率が大きい。
【0024】図10は3種類の繊維形成性ポリマー1、
2、3からなる複合繊維のパイルPで、中心部に芯セグ
メント1aを配置し、その周りに8個の花弁状セグメン
ト2aが取り囲むように配置されている。芯セグメント
1aと各花弁状セグメント2aの間には最も溶解率の大
きいセグメント3aが介在している。
【0025】図11は図10のパイルPを使った分割前
の本発明植毛品の斜視図を示し、図12は分割後の本発
明植毛品の斜視図を示している。図12に示されている
本発明植毛品の製造方法の詳細な実施例は下記のとおり
である。
【0026】繊度3の図10に示す複合繊維を1.2m
mにカットし、染色、電着処理を行なうことでパイルP
とした、アクリル共重合体を主成分とする接着剤にメラ
ミン樹脂5部、架橋剤0.5部を添加してこれをレーヨ
ン基布4に300g/m2 コーティングした後静電植毛
加工(アップ方式、電圧30KV、時間30秒)し乾燥
した。薬品または溶剤に対する化学反応抑制剤5として
エポキシ変性シリコンをディッピング方式でコーティン
グしてから熱処理(150℃×1分)を行なった。この
とき、エポキシ変性シリコンは、パイルPの繊維軸を垂
下して根元部に留まり膨出層5aが基布4に形成され
る。
【0027】次いで、これをアルカリ処理(80℃、3
0%NaOH水溶液に8分間浸漬しパイルP中のセグメ
ント3aを溶解処理した。これにより、セグメント1
a、2aは膨出層5aの上方先端部分のみ分割される。
最後に、中和剤を使って中和、水洗いを行ない、乾燥後
ブラッシングして仕上げ超極細繊維の植毛品を得た。
【0028】なお、上記実施例は、図10に示す3種類
の繊維形成性ポリマー1、2、3からなる複合繊維のパ
イルPを使用したものであるが、図1ないし図9に示す
2種類の繊維形成性ポリマー1、2からなる複合繊維の
パイルPを用いることもできる。また、上記実施例は、
溶解処理によりパイルPを分割するものであるが、剥離
(収縮等)処理によりパイルPを分割するものも含まれ
る。
【0029】
【発明の効果】以上の実施例の方法にて得られる本発明
に係る植毛品は、超極細繊維のモトリング効果及びライ
ティングエフェクトが認められる独特の高級外観と柔軟
性を有するものであった。なお、薬品、溶剤等に対する
化学反応抑制剤による膨出膜を形成しないで同条件のア
ルカリ処理をしたものは、毛倒れしやすく経時の圧縮作
用によりパイルのへたりの見られるものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する2成分系パイルの並列タイプ
の断面図を示す。
【図2】本発明に使用する2成分系パイルの木目タイプ
の断面図を示す。
【図3】本発明に使用する2成分系パイルの放射タイプ
の断面図である。
【図4】本発明に使用する2成分系パイルの放射タイプ
の他例の断面図を示す。
【図5】本発明に使用する2成分系パイルの中空放射タ
イプの断面図を示す。
【図6】本発明に使用する2成分系パイルの多芯タイプ
の断面図を示す。
【図7】本発明に使用する2成分系パイルのモザイクタ
イプの断面図を示す。
【図8】本発明に使用する2成分系パイルの海・島タイ
プの断面図を示す。
【図9】本発明に使用する2成分系パイルの星雲タイプ
の断面図を示す。
【図10】本発明に使用する3成分系パイルの扉形タイ
プの断面図を示す。
【図11】図10のパイルを使った本発明植毛品の斜視
図を示す。
【図12】同上の分割後の斜視図を示す。
【図13】従来の海・島型複合繊維製パイルの斜視図を
示す。
【図14】従来の剥離型複合繊維製パイルの斜視図を示
す。
【図15】従来の植毛品の正面図を示す。
【符号の説明】
1 繊維形成性ポリマー 2 繊維形成性ポリマー 3 繊維形成性ポリマー 4 基材 5 化学反応抑制剤 P パイル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬品または溶剤に対する溶解率が同一
    か、もしくは異なる複数成分の繊維形成性ポリマーから
    なる複合繊維をパイルに加工し、これらパイルを、植毛
    用接着剤が塗布されている基材の面に植毛し、乾燥した
    後、前記基材の植毛面に、前記薬品または溶剤に対する
    化学反応抑制剤をコーティングし、その後に前記薬品ま
    たは溶剤を使ってパイルの溶解率の大きい成分を溶解処
    理するか、もしくは各成分を剥離処理することで、前記
    パイルの根元を残してそれより先端の部分を各ポリマー
    毎に分割することを特徴とする超極細繊維からなる植毛
    品の製造方法。
  2. 【請求項2】 基材が木綿、ビスコースレーヨン、アセ
    テート繊維、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維か
    らなる群から選択された繊維の少なくとも1つを含有し
    てなる不織布、織物、または編物である請求項1記載の
    超極細繊維からなる植毛品の製造方法。
  3. 【請求項3】 基材がプラスチック、金属、その他、植
    毛加工及び分割処理等の後処理が可能なシート状もしく
    は形状物である請求項1記載の超極細繊維からなる植毛
    品の製造方法。
  4. 【請求項4】 植毛が、静電気植毛法によって行われる
    請求項1記載の超極細繊維からなる植毛品の製造方法。
  5. 【請求項5】 薬品または溶液に対する化学反応抑制剤
    が、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジエンポ
    リシロキサン、アミノ変性シリコン、カルボキシル変性
    シリコン、エポキシ変性シリコン、フッ素系高分子共重
    合体、多価アルコール脂肪酸エステル、ポリアミン脂肪
    酸アミド化合物、エステル系ウレタン樹脂、エ−テル系
    ウレタン樹脂、エステルーエーテル系ウレタン樹脂、N
    −メトキシメチル化ナイロン、特殊ポリエステル樹脂の
    いずれか1つもしくはその複合体で構成されている請求
    項1記載の超極細繊維からなる植毛品の製造方法。
JP6056770A 1994-03-02 1994-03-02 超極細繊維からなる植毛品の製造方法 Pending JPH07243171A (ja)

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