JP2013251543A - 固体電解コンデンサのためのノッチ付きリード - Google Patents

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Abstract

【課題】アノード体とリードとの間により一層の接触点を有す改良された固体電解コンデンサに対するニーズがある。
【解決手段】多孔質アノード体及び比較的大きな厚さ及び/又は幅のアノードリード(例えば、ワイヤ/テープ)を含む、固体電解コンデンサ素子を有するコンデンサが提供される。リードは、アノード端子に接続するためにアノード体に電気的に接続される。リードは、多孔質アノード体の高さの少なくとも約10%の厚さと、アノード体の幅の少なくとも約20%の幅とを有し、アノード体とリードとの間の接触点を改良してESRを低下させる。リードの一部分は、アノード体の表面から長手方向に延びる。少なくとも1つのノッチは、レーザ、カッティング、パンチング、又はソーイング等によって、アノード体から延びるリードの一部に形成することができ、アノード端子とリードとの間で電気接続点として機能する。
【選択図】図1

Description

固体電解コンデンサ(例えば、タンタルコンデンサ)は、電子回路の小型化への主な寄与ファクタであり、このような回路の非常に厳しい環境での適用を可能にしている。典型的な固体電解コンデンサのアノードは、多孔質アノード体を含み、リードは、アノード体を越えて延び、コンデンサのアノード端子に接続される。アノードは、最初にペレットの中にタンタル粉末を圧入し、次に焼結して個々の粉末粒子の間に溶融接続部を作ることによって形成することができる。従来の多くの固体電解コンデンサに関連する1つの問題点は、タンタル粒子の小さな粒子サイズが、アノード体とリードとの間の接触点容積を減少させる可能性があるということである。実際に、リードと粉末粒子との間に多くの接触点を見出すことが難しい場合がある。アノード体とリードとの間の接触面積が減少すると、これに応じてリード及びアノードが接触する場所で抵抗が増大する。この大きな等価直列抵抗(ESR)は、電気容量が低減したコンデンサにつながる。アノード体とアノードリードとの間の接続を改良するために幾つかの努力がなされているが、これらの努力は、製造の観点から不利になる場合がある追加の処理ステップを含む。従って、現在、アノード体とリードとの間により一層の接触点を有す改良された固体電解コンデンサに対するニーズが存在し、結果的に、超低ESRレベルを達成することによって電気容量を著しく改善するようになっている。
米国特許第6,191,936号 米国特許第5,949,639号 米国特許第3,345,545号 米国特許出願公開第2005/0270725号 米国特許出願公開第2006/0038304号 米国特許出願公開第2010/0072179号 米国特許第6,322,912号 米国特許第6,391,275号 米国特許第6,416,730号 米国特許第6,527,937号 米国特許第6,576,099号 米国特許第6,592,740号 米国特許第6,639,787号 米国特許第7,220,397号 米国特許出願公開第2005/0019581号 米国特許出願公開第2005/0103638号 米国特許出願公開第2005/0013765号 米国特許第6,197,252号 米国特許第4,945,452号 米国特許第6,987,663号 米国特許第5,111,327号 米国特許第6,635,729号 米国特許第7,515,396号 米国特許第5,457,862号 米国特許第5,473,503号 米国特許第5,729,428号 米国特許第5,812,367号 米国特許第6,674,635号
本発明の1つの実施形態によると、コンデンサ素子を備える固体電解コンデンサが開示される。コンデンサ素子は、所定の幅及び高さを有する焼結多孔質アノード体、アノードリード、焼結多孔質アノード体の上に重なる誘電体層、及び誘電体層の上に重なり固体電解質を含むカソードを含む。更に、アノードリードは、アノード体内に位置決めされる第1の部分と、アノード体の表面から長手方向に延びる第2の部分とを有する。第2の部分は、少なくとも1つのノッチが配置されるノッチのある領域を有する。
本発明の別の実施形態によると、或る幅及び高さを有する焼結多孔質アノード体を含む固体電解コンデンサを形成するための方法が開示される。本方法は、アノードリードの第2の部分がアノード体の表面から長手方向に延びるように、バルブ金属組成物から形成された粉末内にアノードリードの第1の部分を位置決めする段階を含む。本方法は、アノードリードの第1の部分の周りで粉末を圧縮成形する段階と、アノードリードの圧縮成形された粉末及び第1の部分を焼結して多孔質アノード体を形成する段階と、焼結多孔質アノード体を陽極酸化して誘電体層を形成する段階と、固体電解質を陽極酸化焼結アノード体に施工してカソードを形成する段階と、少なくとも1つのノッチが配置されるアノードリードの第2の部分においてノッチのある領域を形成する段階と、ノッチのある領域においてアノードリードをアノード端子に溶接して、アノードリードとアノード端子との間の電気接続部を形成する段階と、を更に含む。
本発明の他の特徴及び態様は、以下に更に詳細に説明する。
当業者に対する最良のモードを含む本発明の完全かつ権限を付与する開示は、添付の図の参照を含む本明細書の残りの部分に更に詳細に説明する。
本発明の電解コンデンサの1つの実施形態の斜視図である。 本発明の電解コンデンサの別の実施形態の斜視図である。 本発明の電解コンデンサの1つの実施形態の平面図である。 本発明の電解コンデンサの別の実施形態の平面図である。 本発明の電解コンデンサの更に別の実施形態の平面図である。 本発明の電解コンデンサの更に別の実施形態の平面図である。 本発明の電解コンデンサの1つの実施形態の側面図である。 本発明の電解コンデンサの別の実施形態の側面図である。 本発明の電解コンデンサの更に別の実施形態の側面図である。 本発明の電解コンデンサの更に別の実施形態の側面図である。 本発明の電解コンデンサの別の実施形態の斜視図である。 本発明の電解コンデンサの1つの実施形態の斜視図である。 本発明の電解コンデンサの更に別の実施形態の斜視図である。 本発明の電解コンデンサの1つの実施形態の平面図である。 本発明の電解コンデンサの別の実施形態の平面図である。 本発明の電解コンデンサの更に別の実施形態の平面図である。 本発明の電解コンデンサの更に別の実施形態の平面図である。 本発明の電解コンデンサの1つの実施形態の側面図である。 本発明の電解コンデンサの別の実施形態の側面図である。 本発明の電解コンデンサの更に別の実施形態の側面図である。 本発明の電解コンデンサの更に別の実施形態の側面図である。
本明細書及び図面における参照文字の反復使用は、本発明の同じ又は類似の特徴又は要素を表すことが意図される。
本説明は、例示的な実施形態の説明に過ぎず、本発明のより広い態様を限定することを意図するものではないことを当業者は理解すべきである。
一般的には、本発明は、焼結多孔質アノード体と、焼結多孔質アノード体の上に重なる誘電体層と、誘電体層の上に重なり固体電解質を含むカソードとを含むコンデンサ素子を含む固体電解コンデンサに関する。アノードリード(例えば、ワイヤ又はテープ)は、アノード端子に接続するためにアノード体に電気的に接続することができる。アノードリードは、比較的大きな厚さ(例えば、テープの形態の場合は直径)、幅、又は両方を有し、多孔質アノード体とアノードリードとの間の接触点を改良することができ、結果的にコンデンサのESRが低下する。
例えば、アノードリード線の形態の場合、アノードリード線の厚さは、多孔質アノード体の高さの約10%から約95%とすることができる。他の実施形態では、アノードリード線の厚さは、多孔質アノード体の高さの約20%から約90%とすることができ、更に他の実施形態では、アノードリード線の厚さは、多孔質アノード体の高さの約30%から約85%とすることができる。更に、アノードリード線の厚さは、多孔質アノード体の幅の約5%から約65%とすることができる。他の実施形態では、リード線の厚さは、多孔質アノード体の幅の約10%から60%とすることができ、更に他の実施形態では、アノードリード線の厚さは、多孔質アノード体の幅の約15%から約55%とすることができる。
一方で、アノードリードテープの形態の場合、アノードリードテープの厚さ(例えば、高さ)は、多孔質アノード体の高さの約5%から約70%とすることができる。他の実施形態では、アノードリードテープの厚さは、多孔質アノード体の高さの約10%から約65%とすることができ、更に他の実施形態では、アノードリードテープの厚さは、多孔質アノード体の高さの約15%から約60%とすることができる。更に、アノードリードテープの幅は、多孔質アノード体の幅の約20%から約75%とすることができる。他の実施形態では、アノードリードテープの幅は、多孔質アノード体の幅の約25%から約70%とすることができ、更に他の実施形態では、アノードリードテープの幅は、多孔質アノード体の幅の約30%から約65%とすることができる。
アノードリードの一部分は、アノード体内に位置決めすることができ、アノードリードの一部分は、その表面から長手方向に延びることができる。少なくとも1つのノッチは、アノード体の表面から延びるアノードリードの部分に形成することができる。アノードリードは、アノード端子又はリードフレームに電気的に接続することができるが、カソードは、一般的に本技術分野で公知の何らかの技術によってカソード端子に電気的に接続することができる。使用する技術に関係なく、アノードリードとアノード端子との間の接続部は、リードのノッチのある領域に形成することができる。更にノッチは、コンデンサに損傷を与えることなく接続を行うことができるように、表面とノッチとの間に十分な距離がある限り、アノード体の表面から延びるアノードリードの部分に沿う任意の場所に位置決めすることができる。更に、アノードリード上のノッチの存在は、アノードリードとアノード端子との間の電気接続を形成するのに必要なエネルギ量の低減を可能にする。本発明の固体電解コンデンサの種々の実施形態は、以下で更に詳細に考察する。
ここで図1を参照すると、多孔質アノード体33及びアノードリード線34から形成されたコンデンサ素子100の1つの特定の実施形態が示されている。一般的に、図1は、アノードリード線34の周りに形成された多孔質アノード体33の斜視図であり、多孔質アノード体33及びアノードリード線34の実施形態を示す。コンデンサ素子1100の別の実施形態は図11に示され、ここでも同様にコンデンサ素子1100は多孔質アノード体から形成されるが、図1のアノードリード線34の代わりにアノードリードテープ84を含む。一般的に、図11は、アノードリードテープ84の周りに形成された多孔質アノード体33の斜視図であり、多孔質アノード体33及びアノードリード線84の寸法を示す。図1及び図11の両方では、多孔質アノード体33は、第1の側面31、第2の側面32、前面36、後面37、上面38、及び下面39を有することができる。また、多孔質アノード体33は、例えば、前面36の幅に言及することができる幅Wと、例えば、前面36の高さ又は厚さに言及することができる高さHとを有することができる。多孔質アノード体33の前面36の幅Wは、約400マイクロメートルから約6000マイクロメートル、一部の実施形態では、約800マイクロメートルから4500マイクロメートル、及び一部の実施形態では、約1200マイクロメートルから約3000マイクロメートルの範囲とすることができる。更に、多孔質アノード体33の前面36の高さHは、約200マイクロメートルから約4000マイクロメートル、一部の実施形態では、約400マイクロメートルから約3000マイクロメートル、及び一部の実施形態では、約600マイクロメートルから約2000マイクロメートルの範囲とすることができる。
図1及び図11に示す特定の実施形態では、多孔質アノード体33は、矩形ペレットの形状である。しかしながら、矩形の形状を有するのに加えて、アノードは、立方体、円筒体、円形、又は任意の他の幾何学形状を有することができる。また、アノードは「波形」とすることができ、1つ又はそれ以上の細長い窪み、溝、凹部、又は陥凹を含むことができ、表面積対体積率を増加させて、ESRを最小にしてコンデンサの周波数応答を拡張することができる。このような「波形」アノードは、例えば、Webber他の米国特許第6,191,936号、Maeda他の米国特許第5,949,639号、及びBourgault他の米国特許第3,345,545号、並びにHahn他の米国特許出願公開第2005/0270725号で説明され、これらの開示内容全体は、引用により本明細書に組み込まれている。
ここで特にアノードリードがアノードリード線の形態である実施形態を参照すると、図1は、アノードリード線34が厚さDを有する円形の形状であることを示すが、本明細書で開示するアノードリード線34は、楕円形、正方形、矩形等の任意の所望の断面形状を有することができる。図1に示すように、アノードリード線34は、アノード体33内に位置決めされた第1の部分Mと前面36のような多孔質アノード体33の表面から延びる第2の部分Lとを有することができる。アノードリード線34の厚さは、アノード体33の全体サイズに応じて様々とすることができる。いずれの場合でも、厚さDが厚くなるほど多孔質アノード体33と第1の部分Mに沿ったアノードリード線34との間の接触点の数は多くなり、このことは、コンデンサのより低いESR及び改善された電気容量につながる。
図1に示すように、アノードリード線34は、多孔質アノード体33の前面36から延びるが、アノードリード線34は、多孔質アノード体33の任意の他の表面から延びることもできることを理解されたい。更に、多孔質アノード体33の表面から延びるアノードリード線34の第2の部分Lは、厚さDを有することができ、これは前述のように、多孔質アノード体33内に位置決めされたアノードリード線34の第1の部分Mの厚さに言及する。アノードリード線34のサイズは、アノード体33の全体サイズに応じて様々とすることができる。
図1に更に示すように、アノードリード線34の厚さDは、少なくとも1つのノッチ50が第2の部分Lに沿ってアノードリード線34上に存在できるノッチ領域N以外では、第1の部分M及び第2の部分Lに沿って均一とすることができる。少なくとも1つのノッチ50は、矩形、正方形、円形、楕円形、三角形、階段状、U字形、V字形、又は任意の他の好適な形状とすることができる。ノッチ50によって、アノードリード線34は、アノードリード線34のノッチ領域Nに沿ってより小さな厚さD’を有する。
前述のように、アノードリード線34は、第1の部分M及び第2の部分Lに沿って厚さDを有する。厚さDは、厚さD’を有するノッチ領域Nを除いてアノードリード線全体にわたって均一である。厚さDは、多孔質アノード体33の前面36の高さHの少なくとも約10%とすることができる。例えば、厚さDは、一般的に、多孔質アノード体33の前面36の高さHの約10%から約95%とすることができる。更に、厚さDは、多孔質アノード体33の前面36の幅Wの約5%から約65%とすることができる。例えば、厚さDは、約20マイクロメートルから約3800マイクロメートル、一部の実施形態では、約40マイクロメートルから約2850マイクロメートル、及び一部の実施形態では、約60マイクロメートルから約1900マイクロメートルの範囲とすることができる。更に他の実施形態では、厚さDは、多孔質アノード体33の前面36の高さHの約30%から約85%といった、多孔質アノード体33の前面36の高さHの約20%から約90%とすることができる。また、更に他の実施形態では、厚さDは、多孔質アノード体33の前面36の幅Wの約15%から約55%といった、多孔質アノード体の前面36の幅Wの約10%から約60%とすることができる。
一方で、アノードリード線34のノッチ領域Nの厚さD’は、少なくとも1つのノッチ50を形成するようにノッチ領域Nに沿ってアノードリード線34からの材料の除去により、アノードリード線34の厚さDよりも小さくなる。ノッチ領域Nの厚さD’は、一般的に、アノードリード線34の第1の直径Dの約20%から90%である。例えば、ノッチ領域の厚さD’は、約4マイクロメートルから約3425マイクロメートル、一部の実施形態では、約8マイクロメートルから約2600マイクロメートル、及び一部の実施形態では、約12マイクロメートルから約1700マイクロメートルの範囲とすることができる。他の実施形態では、ノッチ領域の厚さD’は、厚さDの約40%から約70%といった、厚さDの約30%から約80%とすることができる。
ここでアノードリードがリードテープの形態である実施形態を参照すると、図11は、アノードリードテープ84が矩形の形状であり、一般的に、幅W’及び厚さ/高さH’を有することを示すが、本明細書で開示するアノードリードテープ84は、円形、楕円形、正方形等の任意の所望の断面形状を有することができる。図11に示すように、アノードリードテープ84は、アノード体33内に位置決めされた第1の部分Mと前面36のような多孔質アノード体33の表面から延びる第2の部分Lとを有することができる。アノードリードテープ84の厚さ/高さH’及び/又は幅W’は、アノード体33の全体サイズに応じて様々とすることができる。いずれの場合でも、テープの厚さH’及び/又は幅W’が大きくなるほど多孔質アノード体33と第1の部分Mに沿ったアノードリードテープ84との間の接触点の数は多くなり、このことはコンデンサのより低いESR及び改善された電気容量につながる。
図11に示すように、アノードリードテープ84は、多孔質アノード体33の前面36から延びるが、アノードリードテープ84は、多孔質アノード体33の任意の他の表面から延びることができることも理解されたい。更に、多孔質アノード体33の表面から延びるアノードリードテープ84の第2の部分Lは、幅W’及び厚さ/高さH’を有することができ、これは多孔質アノード体33内に位置決めされたアノードリードテープ84の第1の部分Mの幅及び厚さ/高さに言及する。アノードリードテープ84のサイズは、アノード体33の全体サイズに応じて様々とすることができる。いずれの場合でも、アノードリードテープ84の幅W’及び/又は高さ又は厚さH’が大きくなるほど、多孔質アノード体33とアノードリードテープ84との間の接触点の数は多くなり、より低いESRにつながる。
更に図11に示すように、アノードリードテープ84の幅W’は、少なくとも1つのノッチ50が、第2の部分Lに沿ってアノードリードテープ84上に存在できるノッチ領域N以外では、第1の部分M及び第2の部分Lを含むその長さ方向に沿って均一とすることができる。少なくとも1つのノッチ50は、矩形、正方形、円形、楕円形、三角形、階段状、U字形、V字形、又は任意の他の好適な形状とすることができる。ノッチ50によって、アノードリードテープ84は、アノードリードテープ84のノッチ領域Nに沿ったより小さな第2の幅Eを有する。更に、図11は、アノードリードテープ84がノッチ領域Nに沿ったノッチ50において縮小幅Eを有するように、アノードリードテープ84のX軸の方を向く面上に(例えば、右側に)形成されたノッチ50を示すが、少なくとも1つのノッチ50は、アノードリードテープ84が、図12のコンデンサ1200に示すように、ノッチ領域Nに沿ってノッチ50において縮小厚さ/高さGを有するように、アノードリードテープのY軸の方を向く面上(例えば、上面に)形成することができる。更に、図13で以下に更に詳細に説明するように、複数のノッチは、アノードリードテープが、ノッチ領域Nに沿って縮小幅E及び縮小厚さ/高さGを有するように、アノードリードテープ84のX軸の方を向く面上及びY軸の方を向く面上の両方に形成することができる。
前述のように、アノードリードテープ84は、第1の部分M及び第2の部分Lに沿って幅W’を有する。幅W’は、幅Eを有するノッチ領域N以外はアノードリードテープ全体にわたって均一である。幅W’は、一般的に、多孔質アノード体33の前面36の幅Wの約20%から約75%とすることができる。例えば、アノードリードテープ84の幅W’は、約80マイクロメートルから約4500マイクロメートル、一部の実施形態では、約160マイクロメートルから約3500マイクロメートル、及び一部の実施形態では、約240マイクロメートルから約2500マイクロメートルの範囲とすることができる。更に他の実施形態では、アノードリードテープ84の幅W’は、多孔質アノード体33の前面36の幅Wの約30%から約65%といった、多孔質アノード体33の前面36の幅Wの約25%から約75%とすることができる。
更に、アノードリードテープ84の厚さ/高さH’は、厚さ/高さG(図12参照)を有するノッチ領域Nを除いてアノードリードテープ全体にわたって均一である。厚さ/高さH’は、多孔質アノード体33の前面36の高さ又は厚さHの少なくとも約5%とすることができる。例えば、厚さ/高さH’は、一般的に、多孔質アノード体33の前面36の高さ又は厚さHの約5%から約70%とすることができる。更に、アノードリードテープ84の厚さ/高さH’は、約10マイクロメートルから約2800マイクロメートル、一部の実施形態では、約20マイクロメートルから約2100マイクロメートル、及び一部の実施形態では、約30マイクロメートルから約1500マイクロメートルの範囲とすることができる。更に他の実施形態では、アノードリードテープ84の厚さ/高さH’は、多孔質アノード体の前面36の厚さ/高さHの約15%から約60%といった、多孔質アノード体33の前面36の厚さ/高さHの約10%から約65%とすることができる。
更に、図11に示しかつ説明したように、一部の実施形態では、アノードリードテープ84のノッチ領域Nの幅Eは、ノッチ領域Nに沿ってアノードリードテープ84から材料を除去して少なくとも1つのノッチ50を形成することにより、アノードリードテープ84の幅W’よりも小さくなる。アノードリードテープ84の幅Eは、アノードリードテープ84の幅W’の約20%から90%とすることができる。例えば、ノッチ領域Nにおける幅Eは、約16マイクロメートルから約4050マイクロメートル、一部の実施形態では、約32マイクロメートルから約3375マイクロメートル、及び一部の実施形態では、約48マイクロメートルから約2700マイクロメートルの範囲とすることができる。他の実施形態では、ノッチ領域Nの幅Eは、幅W’の約40%から約70%といった、幅W’の約30%から約80%とすることができる。
別の実施形態では、図12に示すように、アノードリードテープのノッチ領域Nの厚さ/高さGは、ノッチ領域Nに沿ってアノードリードテープ84からの材料を除去して少なくとも1つのノッチ50を形成することにより、アノードリードテープ34の厚さ/高さH’よりも小さくなる。アノードリードテープ34の厚さ/高さGは、一般的に、アノードリードテープ34の厚さ/高さH’の約20%から90%である。例えば、厚さ/高さGは、約2マイクロメートルから約2520マイクロメートル、及び一部の実施形態では、約4マイクロメートルから約1890マイクロメートル、及び一部の実施形態では、約6マイクロメートルから約1575マイクロメートルの範囲とすることができる。他の実施形態では、厚さ/高さGは、厚さ/高さH’の約40%から約70%といった、厚さ/高さH’の約30%から約80%とすることができる。
図11は、ノッチ50にあるアノードリードテープ84が、アノードリードテープ84の残りの部分よりも小さな幅E及び残りの部分と同じ高さH’を有することを示し、図12は、アノードリードテープ84がノッチ50において、アノードリードテープの残りの部分よりも小さな厚さ/高さGであるが残りの部分と同じ幅W’を有することを示すが、当業者であればアノードリードテープ84がノッチ50において、アノードリードテープ84の残りの部分よりも小さな幅E及び小さな厚さ/高さGの両方を有するように、このような方式で材料を除去することができることを理解すべきである。例えば、図13は、アノードリードテープ84がノッチ50において、アノードリードテープ84の残りの部分の幅W’よりも小さな幅E及びアノードリードテープ84の残りの部分の厚さ/高さH’よりも小さい厚さ/高さGの両方を有することができることを示す。更に、当業者でれば、ノッチ50における厚さ/高さ又は幅のうちの少なくとも1つが、アノードリードテープ84の残りの部分の厚さ/高さ又は幅よりも小さい限り、少なくとも1つのノッチ50は、図11〜図13に示す構成に限定されず、側面又は上面及び下面上にアノードリードテープ84の変更された高さ及び幅の任意の組み合わせが可能であると理解すべきである。
ここで図1〜図2及び図11〜図13を参照すると、以下で更に詳細に説明するように、アノードリード線34又はアノードリードテープ84がアノード端子35に溶接される際にコンデンサが損傷を受けないように、ノッチ領域Nが多孔質アノード体33から離れる方向に十分な距離Fに配置される限り、ノッチ領域Nは、アノードリード線34又はアノードリードテープ84の第2の部分Lに沿って(すなわち、Z軸に沿って)任意の位置とすることができる。一般的に、第2の部分Lの長さ対ノッチ50が位置する距離Fの比率は、一部の実施形態では、約1.1から約20、他の実施形態では、約1.5から約15、及び更に他の実施形態では、約2から約10とすることができる。例えば、1つの実施形態では、第2の部分Lは、約200マイクロメートルから約50ミリメートル、一部の実施形態では、約400マイクロメートルから約30ミリメートル、及び一部の実施形態では、約1000マイクロメートルから約10ミリメートルの長さを有することができる。従って、ノッチ50までの距離Fは、第2の部分Lが約200マイクロメートルから約50ミリメートルの長さを有する場合、約10マイクロメートルから約45ミリメートルとすることができる。一方で、ノッチ50までの距離Fは、第2の部分Lが約400マイクロメートルから約30ミリメートルの長さを有する場合、約20マイクロメートルから約27ミリメートルとすることができる。更に、ノッチ50までの距離Fは、第2の部分Lが約1000マイクロメートルから約10ミリメートルの長さを有する場合、約50マイクロメートルから約9ミリメートルとすることができる。
ノッチ領域N(すなわち、ノッチ50の長さ)は、アノードリード線34又はアノードリードテープ84が多孔質アノード体33の前面36から延びる距離全体に言及する、アノードリード線34又はアノードリードテープ84の第2の部分Lの約10%から約90%の長さを有することができる。前述のように、1つの実施形態では、第2の部分Lは、約200マイクロメートルから約50ミリメートル、一部の実施形態では、約400マイクロメートルから約30ミリメートル、及び一部の実施形態では、約1000マイクロメートルから約10ミリメートルとすることができる。それゆえ、ノッチ領域Nは、約20マイクロメートルから約45ミリメートル、一部の実施形態では、約40マイクロメートルから約27ミリメートル、及び一部の実施形態では、約100マイクロメートルから約9ミリメートルとすることができる。
更に、リード線34を利用する場合、少なくとも1つのノッチ50自体は、アノードリード線34の中心点の周囲の種々の位置に方向付けることができる。例えば、ノッチ50は、X軸又はY軸に沿って又はその間の任意の位置に方向付けることができる。図1及び図2に示す実施形態では、例えば、ノッチは、X軸に沿って方向付けされるが、少なくとも1つのノッチに関する他の可能な向きは、以下の図3〜図10を参照して更に詳細に説明する。
同様に、リードテープ84を利用する場合、ノッチ50は、X軸又はY軸に沿って又はその間の任意の位置に方向付けることができる。図11に示す実施形態では、例えば、ノッチは、X軸に沿って方向付けされるが、図12に示す実施形態では、ノッチは、Y軸に沿って方向付けされる。より小さな幅E、より小さな高さG、又は両方を作り出すために、材料がアノードリードテープ84から除去されるか否かに無関係に、材料がノッチ領域Nに沿ってアノードリードテープ84から除去される場合、少なくとも1つのノッチ50は、前述のようにアノードリードテープ84において形成される。更に、少なくとも1つのノッチ50は、アノードリードテープ84の中心点の周囲の種々の位置に方向付けることができる。
図11に示すように、ノッチ50は、アノードリードテープ84のX軸の方を向く面上に形成することができ、これは、アノード端子35(図12に示すような)へのアノードリードテープ84の溶接が起こり得る、ノッチ領域Nに沿ってアノードリードテープ84のより小さな幅Eをもたらす。別の実施形態では、図12に示すように、ノッチ50は、アノードリードテープのY軸の方を向く面上に形成することができ、これは、アノード端子(図12に示すような)へのアノードリードテープ84の溶接が起こり得る、ノッチ領域Nに沿ってアノードリードテープ84のより小さな厚さ/高さGをもたらす。更に別の実施形態では、図13に示すコンデンサ1300に示すように、複数のノッチ63−66は、アノードリードテープ84のX軸及びY軸の両方を向く面上に形成することができ、これは、ノッチ領域Nにおいてアノードリードテープ84のより小さな幅E及びより小さな厚さ/高さGをもたらす。例えば、ノッチ63は、テープの右側に形成され、ノッチ64は、テープの上面に形成され、ノッチ65は、テープの右側に形成され、且つノッチ66は、テープの下面に形成される。少なくとも1つのノッチに対する他の可能な向きは、以下の図14〜図21を参照して更に詳細に説明する。
更に、図13を参照して既に説明し、かつ図4〜図5、図8〜図9、図15〜図16、及び図19〜図20を参照して以下で詳細に説明するように、ノッチ領域Nに形成される1つよりも多くのノッチが存在することができる。例えば、2つのノッチは、アノードリード線の中心点の周囲の種々の場所に形成することができる。1つの特定の実施形態では、1つのノッチは、アノードリード線34又はアノードリードテープ84のX軸の方を向く面70上に形成することができ、別のノッチは、アノードリード線34又はアノードリードテープ84の反対側のX軸の方を向く面71上に形成することができる。別の実施形態では、1つのノッチは、アノードリード線34又はアノードリードテープ84のY軸の方を向く面72上に形成することができ、別のノッチは、アノードリード線34又はアノードリードテープ84の反対側のY軸の方を向く面73上に形成することができる。2つのノッチがアノードリード線又はテープ上に形成される場所に関係なく、ノッチは、ワイヤ又はテープの中心点の周りで対称とすることができる。
1つ又はそれ以上のノッチが、アノードリード線34の中心点の周りに方向付けされる様式に無関係に、図1〜図2に示すように、少なくとも1つのノッチ50の存在により、ノッチ領域Nによりアノードリード線34の厚さDの小さな厚さD’への縮小をもたらし、ノッチ領域Nは、アノード端子35へのアノードリード線34の溶接(図2に示すような)が起こり得る箇所である。ノッチ領域Nにおける材料の除去により、アノードリード線34の密度は、多孔質アノード体33の前面36から延びるアノードリード線34の第2の部分Lの残りの部分と比較するとノッチ領域Nにおいて小さい。
更に図1を参照すると、アノードリード線34の中心点の周りの幾何学形状又は向きに関係なく、少なくとも1つのノッチ50は、アノードリード線34のノッチ領域Nにおける材料の除去によって形成される。
更に、1つ又はそれ以上のノッチが、図11〜図13に示すようにアノードリードテープ84の中心点の周りに方向付けされる様式に関係なく、少なくとも1つのノッチ50の存在により、ノッチ領域Nにおいてアノードリードテープ84の厚さ/高さG及び/又は幅Eのより小さな厚さ/高さH’及び又は幅W’への縮小をもたらし、ノッチ領域Nは、アノード端子35(図12及び図13に示すような)へのアノードリード線テープ84の溶接が起こり得る箇所である。ノッチ領域Nにおける材料の除去により、アノードリードテープ84の密度は、多孔質アノード体33の前面36から延びるアノードリードテープ84の第2の部分Lの残りの部分と比較するとノッチ領域Nにおいて小さい。
更に図11〜図13を参照すると、アノードリードテープ84の中心点の周りの幾何学形状又は向き関係なく、少なくとも1つのノッチ50は、アノードリードテープ84のノッチ領域Nにおける材料の除去によって形成される。
切断、打ち抜き、又は鋸引きによって材料をアノードリード線34又はアノードリードテープ84から除去して、ノッチ50を形成することができる。当業者に公知の任意の技術を使用することができる。例えば、アノードリード線34又はアノードリードテープ84から材料を切除してノッチ50を形成するために、切断ツールを使用することができる。他方、ノッチ50は、打ち抜きツールにより形成することができる。打ち抜きツール構成は、事前設定を最小にして高い精度を与えることができる。特別設計のパンチは、典型的には、タングステンカーバイド、硬化鋼、又は派生物から作ることができる。打ち抜き材料のための共通のブリネル硬度値は、約1,500MN/m2から約1,900MN/m2の範囲内とすることができ、これは、例えば、500MN/m2とすることができる焼結タンタル材料の硬度値に匹敵することができる。
また、ノッチは、例えば、正確な形状及び深さ制御のために強力なダイヤモンドブレードを利用するソーによって形成することができる。特別設計のブレードは、硬化樹脂コーティングダイヤモンドグリット(75%)から作ることができる。ブレードの厚さは、約50マイクロメートルから約1,500マイクロメートルの範囲内にすることができる。一方で、ダイヤモンドグリットのサイズは、約80マイクロメートルから約1,200マイクロメートルの範囲内にすることができる。
また、材料は、レーザによって除去してノッチ50を形成することができる。例えば、レーザを走査モードで使用して、ノッチ領域Nにおいてアノードリード線の侵食を行うことができる。例えば、レーザ処理が引き起こす侵食は、図6、図10、図17、及び図21に示す階段状のノッチのような粗面を作ることができ、これは、アノード端子35へのアノードリード線34又はアノードリードテープ84のレーザ溶接を助長することができる。ノッチは、各パルスが約0.1ミリメートルから約0.3ミリメートルのスポット径において約0.2ミリ秒から約20ミリ秒の間持続することができる単一レーザショットによって形成することができる。また、ノッチは、各レーザパルスが約0.1ミリメートルから約0.3ミリメートルのスポット径において約0.2ミリ秒から約0.5ミリ秒(各パルスに対して)の間持続することができる複数のレーザショットによって形成することができる。典型的な作業領域は、約1.0ミリメートルの長さ及び0.5ミリメートルの幅とすることができる。
コンデンサが形成される特定の設計又は様式に関係なく、コンデンサは、本技術分野で公知のように端子に接続することができる。例えば、アノード端子及びカソード端子は、アノード線及びカソードのそれぞれに電気的に接続することができる。端子の特別な構成は、本技術分野では公知のように様々とすることができる。必須ではないが、1つの実施形態では、図2及び図12〜図13に示すように、例えば、カソード端子44は、コンデンサ素子の下面39と電気接触状態にある平面部分45と、実質的に平面部分45に垂直に配置され、コンデンサ素子の後面38と電気接触状態の直立部分46とを含むことができる。コンデンサ素子をカソード端子に取り付けるために、本技術分野で公知のように導電接着剤を使用することができる。導電接着剤は、例えば、樹脂組成物の中に含有されると導電性金属粒子を含むことができる。金属粒子は、銀、銅、金、プラチナ、ニッケル、亜鉛、ビスマス等とすることができる。樹脂組成物は、熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ樹脂)、硬化剤(例えば、酸無水物)、及び結合剤(例えば、シラン結合剤)を含むことができる。好適な導電接着剤は、その開示内容全体が引用により本明細書に引用されるOsako他の米国特許出願公開第2006/0038304号に説明されている。
更に図2及び図12〜図13を参照すると、必須ではないが、アノード端子35は、同様に平面部分41及び直立部分42を含むことができる。直立部分42は、本発明のアノードリード線34又はアノードリードテープ84を保持する領域を含むことができる。例えば、図2に示すように、領域は、アノードリード線34を受け入れるためのスロットを含むことができる。スロットは、任意の所望の形状とすることができ、ノッチ領域Nにおいてアノードリード線34の表面接触及び機械的安定性を更に高めるために、U字形、V字形、円形、矩形、正方形、階段状等とすることができる。例えば、スロットの幾何学形状は、ノッチ50の幾何学形状に一致するのがよい。一方で、図12〜図13に示すように、アノードリードテープ84は、単に直立部分42上に置くことができる。更に、図12に示すように、アノード端子35は、アノードリードテープ84と接触状態にありこれを支持する第2の平面部分43を有することができる。少なくとも1つのノッチがアノードリード線に形成された後に、アノードリード線34は、アノード端子35に電気的に接続することができる。
任意の技術を使用して、リード線34又はアノードリードテープ84をレーザ溶接、抵抗溶接、又は導電接着剤の使用等によってアノード端子35に接続することができる。アノードリード線34又はアノードリードテープ84をアノード端子35に接続するのに用いる特定の溶接技術に関係なく、十分な溶接部を形成するのに必要なエネルギ量は、ノッチ50によって低減される。
ノッチ50によって、リード線34に沿うノッチ領域Nでは材料が少なくなるので、この領域での溶接は、溶接が厚さDを有するアノードリード線の第2の部分Lに沿った箇所で行われる場合よりもエネルギをあまり必要としない。ノッチ50の形成によってもたらされるノッチ領域Nのより小さな厚さD’により、アノードリード線34とアノード端子35との間の完全なスポット溶接を行うために、加熱が必要なアノードリード線材料が少なくなることを意味する。同様に、ノッチ50により、リードテープ84に沿ったノッチ領域Nにおいて材料が少なくなるで、この領域における溶接は、溶接が高さ/厚さH’及び幅W’を有するアノードリードテープの第2の部分Lに沿った箇所で行われる場合よりもエネルギをあまり必要としない。ノッチ50の形成によって作りされるノッチ領域Nにおけるより小さな厚さ/高さG及び/又はより小さな幅Eにより、アノードリードテープ84とアノード端子35との間で完全なスポット溶接を行うために、加熱が必要なアノードリードテープ材料が少なくなることを意味する。従って、アノードリード線34又はアノードリードテープ84に少なくとも1つのノッチ50を形成することによって、比較的厚いアノードリード線又はテープをやはり使用して、ESRを低下させるように多孔質アノード体との改善された接触を生み出すことができ、それにも関わらずアノード端子と電気接触を形成する溶接プロセスは、ノッチにおけるアノードリード線又はテープの厚さの低減による効率的かつ費用効果のある様式で実施することができる。アノード線34は、一般的に当業者に公知の任意の技術によってアノード端子35に溶接することができるが、図2及び図12〜図13は、レーザ47によりアノード端子35の直立部分42においてアノード端子35に溶接されているアノードリード線34又はアノードリードテープ84を示す。
開示内容全体が本明細書に組み込まれているDvorak他の米国特許出願公開第2010/0072179号で説明する技術のような、任意のレーザ溶接技術を利用することができる。例えば、アノードリード線又はテープをアノード端子に溶接するレーザは、リード線又はテープ並びにアノード端子と接触する前に1つ又はそれ以上の屈折素子によってレーザビームを指向されることができる。屈折素子の屈折率及び厚さ、屈折素子がレーザビームに対して位置決めされる角度等を選択的に制御することによって、レーザビームは、ノッチ50が、多孔質アノード体を含むコンデンサの他の部品と実質的に接触してこれらに損傷を与えることなく、多孔質アノード体から離れる方向に十分な距離Fだけ離れて位置決めされるように、正確な溶接場所に向けることができる。
また、レーザをアノードリード線34又はアノードリードテープ84から材料を除去することによりノッチ50を形成するために使用する場合、ノッチ50を形成するエネルギ量と、次にアノード端子35での溶接部を作り出すために使用されるエネルギ量とは異なる。一般的に、ノッチを形成するのに必要なエネルギは、約6ジュールから約16ジュールであるが、アノードリード線をアノード端子に溶接するのに必要なエネルギは、単一レーザショットの場合に約6ジュールから約26ジュールである。
更に、前述のようにコンデンサ素子が形成され、端子に取り付けられると、コンデンサ素子は、樹脂ケーシング内に封入することができ、次に、樹脂ケーシングは、シリカ又は任意の他の公知の封入材料で充填することができる。ケースの幅及び長さは、意図する用途に応じて様々とすることができる。しかしながら、ケーシングの全体厚さは、典型的には、結果として得られる組立体が薄型製品(例えば、「ICカード」)の中に容易に組み入れることができるように小さい。例えば、ケーシングの厚さは、約40ミリメートル又はそれ以下、一部の実施形態では、約0.1ミリメートルから約2.5ミリメートル、及び一部の実施形態では、約0.15ミリメートルから約2.0ミリメートルの範囲とすることができる。好適なケーシングは、例えば、「A」、「B」、「H」、又は「T」ケース(AVXコーポレーション)を含むことができる。封入後、それぞれのアノード及びカソード端子の露出部分は、時効処理、遮蔽処理、及び切り取り処理することができる。必要に応じて、露出部分は、任意的にケーシングの外側に沿って2回曲げる(例えば、約90°の角度で)ことができる。
ここで図3〜図10及び図14〜図21を参照すると、可能性のある幾何学形状の種々の実施形態は以下で更に詳細に説明される。ここで図3を参照すると、アノードリード線34を有するコンデンサ素子300の平面図が示されている。正方形のノッチ51は、ノッチ領域Nに形成される。ノッチ51は、アノードリード線34のX軸の方を向く面70上に存在する。ノッチは、アノードリード線34の第2の部分Lに沿って多孔質アノード体33から距離Fだけ離れて配置される。アノードリード線34から材料を除去して正方形のノッチ51を形成することで、ノッチ領域Nのアノードリード線34の材料密度は、アノードリード線34の第2の部分Lの残りの部分に沿ったアノードリード線34の材料密度よりも小さい。更に、ノッチ51におけるアノードリード線34の厚さD’は、アノードリード線34の残りの部分の厚さDよりも小さい。
コンデンサ素子400の平面図の別の実施形態は、図4に示されている。2つの矩形のノッチ52及び53は、ノッチ領域Nに形成される。アノードリード線がノッチ領域Nで対称であるように、ノッチ52は、X軸の方を向く面70上に存在し、ノッチ53は、アノードリード線34の反対側のX軸の方を向く面71上に存在する。ノッチは、アノードリード線34の第2の部分Lに沿って多孔質アノード体33から距離Fだけ離れて配置される。この場合も同様に、アノードリード線34から材料を除去して矩形ノッチ52及び53を形成することで、ノッチ領域Nのアノードリード線34の材料密度は、アノードリード線34の第2の部分Lの残りの部分に沿ったアノードリード線34の材料密度よりも小さい。更に、ノッチ52及び53のアノードリード線34の厚さD’は、アノードリード線34の残りの部分の厚さDよりも小さい。
コンデンサ素子500の平面図の更に別の実施形態は、図5に示されている。2つの三角形のノッチ54及び55は、ノッチ領域Nに形成される。アノードリード線がノッチ領域Nで対称であるように、ノッチ54は、X軸の方を向く面70上に存在し、ノッチ55は、アノードリード線34の反対側のX軸の方を向く面71上に存在する。ノッチは、アノードリード線34の第2の部分Lに沿って多孔質アノード体33から距離Fだけ離れて配置される。この場合もやはり、アノードリード線34から材料を除去して三角形のノッチ54及び55を形成することで、ノッチ領域Nのアノードリード線34の材料密度は、アノードリード線34の第2の部分Lの残りの部分に沿ったアノードリード線34の材料密度よりも小さい。更に、ノッチ54及び55のアノードリード線34の厚さD’は、アノードリード線34の残りの部分の厚さDよりも小さい。図5では、三角形のノッチ54及び55は、ノッチ領域Nにおいて不均一な厚さD’をもたらすので、図5で説明するD’は、ノッチ領域Nのアノードリード線34の最小厚さに言及する。
コンデンサ素子600の平面図の更に別の実施形態は、図6に示されている。階段状のノッチ56は、ノッチ領域Nに形成される。ノッチ56は、アノードリード線34のX軸の方を向く面71上に存在する。ノッチは、アノードリード線34の第2の部分Lに沿って多孔質アノード体33から距離Fだけ離れて配置される。この場合もやはり、アノードリード線34から材料を除去して階段状のノッチ56を形成することで、ノッチ領域Nのアノードリード線34の材料密度は、アノードリード線34の第2の部分Lの残りの部分に沿ったアノードリード線34の材料密度よりも小さい。更に、ノッチ56のアノードリード線34の厚さD’は、アノードリード線34の残りの部分の厚さDよりも小さい。図6では、階段状のノッチ56は、ノッチ領域Nにおいて不均一な厚さD’をもたらすので、図6で説明するD’は、ノッチ領域Nにおけるアノードリード線34の最小厚さに言及する。
図3〜図6は、ノッチがアノードリード線のX軸の方を向く面上に形成されるコンデンサ素子の種々の実施形態を示すが、図7〜図10は、ノッチがアノードリード線のY軸の方を向く面上に形成されるコンデンサ素子の種々の実施形態を示す。最初に図7を参照すると、アノードリード線34を有するコンデンサ素子700の側面図が示されている。正方形のノッチ57は、ノッチ領域Nに形成される。ノッチ57は、アノードリード線34のY軸の方を向く面72上に存在する。ノッチは、アノードリード線34の第2の部分Lに沿って多孔質アノード体33から距離Fだけ離れて配置される。アノードリード線34から材料を除去して正方形のノッチ57を形成することで、ノッチ領域Nのアノードリード線34の材料密度は、アノードリード線34の第2の部分Lの残りの部分に沿ったアノードリード線34の材料密度よりも小さい。更に、ノッチ57のアノードリード線34の厚さD’は、アノードリード線34の残りの部分の厚さDよりも小さい。
コンデンサ素子800の側面図の別の実施形態は、図8に示されている。2つの矩形のノッチ58及び59は、ノッチ領域Nにおいて形成される。アノードリード線がノッチ領域Nにおいて対称であるように、ノッチ58は、X軸の方を向く面72上に存在し、ノッチ59は、アノードリード線34の反対側のX軸の方を向く面73上に存在する。ノッチは、アノードリード線34の第2の部分Lに沿って多孔質アノード体33から距離Fだけ離れて配置される。この場合もやはり、アノードリード線34から材料を除去して矩形のノッチ58及び59を形成することで、ノッチ領域Nのアノードリード線34の材料密度は、アノードリード線34の第2の部分Lの残りの部分に沿ったアノードリード線34の材料密度よりも小さい。更に、ノッチ58及び59におけるアノードリード線34の厚さD’は、アノードリード線34の残りの部分の厚さDよりも小さい。
コンデンサ素子900の平面図の更に別の実施形態は、図9に示されている。2つの三角形のノッチ60及び61は、ノッチ領域Nに形成される。アノードリード線がノッチ領域Nにおいて対称であるように、ノッチ60は、Y軸の方を向く面72上に存在し、ノッチ61は、アノードリード線34の反対側のX軸の方を向く面73上に存在する。ノッチは、アノードリード線34の第2の部分Lに沿って多孔質アノード体33から距離Fだけ離れて配置される。この場合もやはり、アノードリード線34から材料を除去して三角形のノッチ60及び61を形成することで、ノッチ領域Nのアノードリード線34の材料密度は、アノードリード線34の第2の部分Lの残りの部分に沿った材料密度よりも小さい。更に、ノッチ60及び61のアノードリード線34の厚さD’は、アノードリード線34の残りの部分の厚さDよりも小さい。図9では、三角形のノッチ60及び61は、ノッチ領域Nにおいて不均一な厚さD’をもたらすので、図9で説明するD’は、ノッチ領域Nにおけるアノードリード線34の最小厚さに言及する。
コンデンサ素子1000の平面図の更に別の実施形態は、図10に示されている。階段状のノッチ62は、ノッチ領域Nにおいて形成される。ノッチ62は、アノードリード線34のY軸の方を向く面72上に存在する。ノッチは、第2の部分Lに沿って多孔質アノード体33から距離Fだけ離れて配置される。この場合もやはり、アノードリード線34から材料を除去して階段状のノッチ62を形成することで、ノッチ領域Nにおけるアノードリード線34の材料密度は、アノードリード線34の第2の部分Lの残りの部分に沿った材料密度よりも小さい。更に、ノッチ62におけるアノードリード線34の厚さD’は、アノードリード線34の残りの部分の厚さDよりも小さい。図10では、階段状のノッチ62は、ノッチ領域Nにおいて不均一な厚さD’をもたらすので、図10で説明するD’は、ノッチ領域Nにおけるアノードリード線34の最小厚さに言及する。
ここで図14〜図21を参照すると、可能性のあるノッチ幾何学形状の種々の実施形態が更に詳細に説明される。ここで図14を参照すると、コンデンサ素子1400の平面図はアノードリードテープ84を有する。正方形のノッチ51は、ノッチ領域Nに形成される。ノッチ51は、アノードリードテープ84のX軸の方を向く面70上に存在する。ノッチは、アノードリードテープ84の第2の部分Lに沿って多孔質アノード体33から距離Fだけ離れて配置される。アノードリードテープ84から材料を除去して正方形のノッチ51を形成することで、ノッチ領域Nにおけるアノードリードテープ84の材料密度は、アノードリードテープ84の第2の部分Lの残りの部分に沿ったアノードリードテープ84の材料密度よりも小さい。更に、ノッチ51におけるアノードリードテープ84の幅Eは、アノードリードテープ84の残りの部分の幅W’よりも小さい。
コンデンサ素子1500の平面図の別の実施形態は、図15に示されている。2つの矩形のノッチ52及び53は、ノッチ領域Nに形成される。アノードリードテープがノッチ領域Nにおいて対称であるように、ノッチ52は、X軸の方を向く面70上に存在し、ノッチ53は、アノードリードテープ84の反対側のX軸の方を向く面71上に存在する。ノッチは、アノードリードテープ84の第2の部分Lに沿って多孔質アノード体33から距離Fだけ離れて配置される。この場合もやはり、アノードリードテープ84から材料を除去して矩形のノッチ52及び53を形成することで、ノッチ領域Nにおけるアノードリードテープ84の材料密度は、アノードリードテープ84の第2の部分Lの残りの部分に沿ったアノードリードテープ84の材料密度よりも小さい。更に、ノッチ52及び53におけるアノードリードテープ84の幅Eは、アノードリードテープ84の残りの部分の幅W’よりも小さい。
コンデンサ素子1600の平面図の更に別の実施形態は、図16に示されている。2つの三角形のノッチ54及び55は、ノッチ領域Nに形成される。アノードリードテープがノッチ領域Nにおいて対称であるように、ノッチ54は、X軸の方を向く面70上に存在し、ノッチ55は、アノードリードテープ84の反対側のX軸の方を向く面71上に存在する。ノッチは、アノードリードテープ84の第2の部分Lに沿って多孔質アノード体33から距離Fだけ離れて配置される。この場合もやはり、アノードリードテープ84から材料を除去して三角形のノッチ54及び55を形成することで、ノッチ領域Nにおけるアノードリードテープ84の材料密度は、アノードリードテープ84の第2の部分Lの残りの部分に沿ったアノードリードテープ84の材料密度よりも小さい。更に、ノッチ54及び55におけるアノードリードテープ84の幅Eは、アノードリードテープ84の残りの部分の幅W’よりも小さい。図16では、三角形のノッチ54及び55は、ノッチ領域Nにおいて不均一な幅Eをもたらすので、図16で説明する幅Eは、長さL’方向に沿ったノッチ領域Nにおけるアノードリードテープ84の最小幅に言及する。
コンデンサ素子1700の平面図の更に別の実施形態は、図17に示されている。階段状のノッチ56は、ノッチ領域Nに形成される。ノッチ56は、アノードリードテープ84のX軸の方を向く面71上に存在する。ノッチは、アノードリードテープ84の第2の部分Lに沿って多孔質アノード体33から距離Fだけ離れて配置される。この場合もやはり、アノードリードテープ84から材料を除去して階段状のノッチ56を形成することで、ノッチ領域Nにおけるアノードリードテープ84の材料密度は、アノードリードテープ84の第2の部分Lの残りの部分に沿ったアノードリードテープ84の材料密度よりも小さい。更に、ノッチ56におけるアノードリードテープ84の幅Eは、アノードリードテープ84の残りの部分の幅W’よりも小さい。図17では、階段状のノッチ56は、ノッチ領域Nにおいて不均一な幅Eをもたらすので、図17で説明する幅Eは、ノッチ領域Nにおけるアノードリードテープ84の最小幅に言及する。
図14〜図17は、ノッチがアノードリードテープのX軸の方を向く面上に形成されるコンデンサ素子の種々の実施形態を示すが、図18〜図21は、ノッチがアノードリードテープのY軸の方を向く面上に形成されるコンデンサ素子の種々の実施形態を示す。最初に図18を参照すると、アノードリードテープ84を有するコンデンサ素子800の側面図が示されている。正方形のノッチ57は、ノッチ領域Nに形成される。ノッチ57は、アノードリードテープ84のY軸の方を向く面72上に存在する。ノッチは、アノードリードテープ84の第2の部分Lに沿って多孔質アノード体33から距離Fだけ離れて配置される。アノードリードテープ84から材料を除去して正方形のノッチ57を形成することで、ノッチ領域Nにおけるアノードリードテープ84の材料密度は、アノードリードテープ84の第2の部分Lの残りの部分に沿ったアノードリードテープ84の材料密度よりも小さい。更に、ノッチ57におけるアノードリードテープ84の厚さ/高さGは、アノードリードテープ84の残りの部分の厚さ/高さH’よりも小さい。
コンデンサ素子1900の側面図の別の実施形態は、図19に示されている。2つの矩形のノッチ58及び59は、ノッチ領域Nに形成される。アノードリードテープがノッチ領域Nにおいて対称であるように、ノッチ58は、Y軸の方を向く面72上に存在し、ノッチ59は、アノードリードテープの反対側のY軸の方を向く面73上に存在する。ノッチは、アノードリードテープ84の第2の部分Lに沿って多孔質アノード体33から距離Fだけ離れて配置される。この場合もやはり、アノードリードテープ84から材料を除去して矩形のノッチ58及び59を形成することで、ノッチ領域Nにおけるアノードリードテープ84の材料密度は、アノードリードテープ84の第2の部分Lの残りの部分に沿ったアノードリードテープ84の材料密度よりも小さい。更に、ノッチ58及び59におけるアノードリードテープ84の厚さ/高さGは、アノードリードテープ84の残りの部分の厚さ/高さH’よりも小さい。
コンデンサ素子2000の平面図の更に別の実施形態は、図20に示されている。2つの三角形のノッチ60及び61は、ノッチ領域Nに形成される。アノードリードテープがノッチ領域Nにおいて対称であるように、ノッチ60は、Y軸の方を向く面72上に存在し、ノッチ61は、アノードリードテープ84の反対側のY軸の方を向く面73上に存在する。ノッチは、アノードリードテープ84の第2の部分Lに沿って多孔質アノード体33から距離Fだけ離れて配置される。この場合もやはり、アノードリードテープ84から材料を除去して三角形のノッチ60及び61を形成することで、ノッチ領域Nにおけるアノードリードテープ84の材料密度は、アノードリードテープ84の第2の部分Lの残りの部分に沿った材料密度よりも小さい。更に、ノッチ60及び61におけるアノードリードテープ84の厚さ/高さGは、アノードリードテープ84の残りの部分の厚さ/高さH’よりも小さい。図20では、三角形のノッチ60及び61は、ノッチ領域Nにおいて不均一な厚さ/高さGをもたらすので、図20で説明する厚さ/高さGは、ノッチ領域Nにおける最小厚さ/高さに言及する。
コンデンサ素子2100の平面図の更に別の実施形態は、図21に示されている。階段状のノッチ62は、ノッチ領域Nに形成される。ノッチ62は、アノードリードテープ84のY軸の方を向く面71上に存在する。ノッチは、第2の部分Lに沿って多孔質アノード体33から距離Fだけ離れて配置される。この場合もやはり、アノードリードテープ84から材料を除去して階段状のノッチ62を形成することで、ノッチ領域Nにおけるアノードリードテープ84の材料密度は、アノードリードテープ84の第2の部分Lの残りの部分に沿った材料密度よりも小さい。更に、ノッチ62におけるアノードリードテープ84の厚さ/高さGは、アノードリードテープ84の残りの部分の厚さ/高さH’よりも小さい。図21では、階段状のノッチ62は、ノッチ領域Nにおいて不均一な厚さ/高さGをもたらすので、図21で説明する厚さ/高さGは、ノッチ領域Nにおけるアノードリードテープ84の最小厚さ/高さに言及する。
ここでコンデンサ素子の別個の構成要素に移ると、多孔質アノード体33は、典型的には、約5,000μF*V/g又はそれ以上、一部の実施形態では、約10,000μF*V/g又はそれ以上、一部の実施形態では、約20,000μF*V/g又はそれ以上などの高比電荷を有するバルブ金属組成物から形成される。前述のように、本発明のリード組立体は、低比電荷の粉末よりも焼結中に大きな範囲で収縮してリード線から離れる傾向がある「高比電荷」の粉末に特に有用とすることができる。このような粉末は、典型的には、約10,000μF*V/gから約600,000μF*V/g、一部の実施形態では、約40,000μF*V/gから約500,000μF*V/g、一部の実施形態では、約70,000μF*V/gから約400,000μF*V/g、一部の実施形態では、約100,000μF*V/gから約350,000μF*V/g、及び一部の実施形態では、約150,000から約300,000μF*V/gの比電荷を有する。バルブ金属組成物は、タンタル、ニオビウム、アルミニウム、ハフニウム、チタン、これらの合金、これらの酸化物、これらの窒化物等のバルブ金属(すなわち、酸化が可能な金属)又はバルブ金属ベース化合物を含有する。例えば、バルブ金属組成物は、1:1.0±1.0、一部の実施形態では、1:1.0±0.3、一部の実施形態では、1:1.0±0.1、及び一部の実施形態では、1:1.0±0.05のニオビウム対酸素の原子比率を有するニオビウム酸化物のようなニオビウムの導電性酸化物を含有することができる。例えば、ニオビウム酸化物は、NbO0.7、NbO1.0、NbO1.1、及びNbO2とすることができる。好ましい実施形態では、組成物は、NbO1.0を含有し、これは、高温で焼結した後でも化学的に安定なままとすることができる導電性ニオビウム酸化物である。このようなバルブ金属酸化物の例は、Fifeの米国特許第6,322,912号、Fife他の米国特許第6,391,275号、Fife他の米国特許第6,416,730号、Fifeの米国特許第6,527,937号、Kimmel他の米国特許第6,576,099号、Fife他の米国特許第6,592,740号、及びKimmel他の米国特許第6,639,787号、及びKimmel他の米国特許第7,220,397号、並びにSchnitterの米国特許出願公開第2005/0019581号、Schnitter他の米国特許出願公開第2005/0103638号、Thomas他の米国特許出願公開第2005/0013765号で説明され、これらの開示内容全体は引用により本明細書に組み込まれている。
アノードを形成するために、バルブ金属組成物の粉末が一般的に使用される。粉末は、結節状、角状、片状等、並びにこれらの混合物などの様々な形状の任意の粒子を含有することもできる。特に好適な粉末は、キャボット・ コーポレーション(例えば、C255片状粉末、TU4D片状/結節状粉末、その他)及びH.C.スターク(例えば、NH175結節状粉末)から入手可能なタンタル粉末である。必須ではないが、粉末は、熱処理などによる本技術分野で公知の任意の技術を用いて凝集することができる。粉末をアノードの形状に形成する前に、任意的にバインダ及び/又は潤滑剤と混合して、プレスしてアノード体を形成する際に粒子が十分に互いに接着することを保証することもできる。結果として得られる粉末は、次いで、圧縮成形して、任意の在来の粉末プレスデバイスを用いてペレットを形成することができる。例えば、ダイ及び1つ又は複数のパンチを含む単一ステーション圧縮プレスであるプレス成形を使用することができる。もしくば、ダイ及び単一の下パンチのみを使用するアンビルタイプの圧縮プレス成形を使用することができ、る。単一ステーション圧縮プレス成形は、シングルアクション、ダブルアクション、浮ダイ、可動盤、対向ラム、ネジ、インパクト、ホットプレス、コーティング又はサイジングなどの様々な能力を有するカム、トグル/ナックル及び偏心/クランクプレスなどの幾つかの基本的形式で利用可能である。
その特定の組成物に関係なく、粉末は、アノードリード組立体の少なくとも一部分が、圧縮多孔質アノード体33から延びるように、アノードリード線34又はアノードリード線84の周囲で圧縮成形される。1つの特定の実施形態では、2つ又はそれ以上の部分(例えば、上側及び下側部分)を有するダイを含むプレス成形を使用することができる。使用中に、ダイ部分は、これらの壁が、実質的に整列してアノードの所望の形状を有するダイキャビティを形成するように、互いに隣接して置くことができる。一定量の粉末をダイキャビティの中に充填する前、その間、及び/又はその後に、リード線34又はリードテープ84は、この中に組み込むことができる。ダイは、ワイヤ又はテープの挿入を考慮する単一又は複数スロットを定めることができる。必須ではないが、1つよりも多くのリード線又はテープが使用する場合、リード線又はテープは、焼結結合するために相互に隣接して配置することができる。ダイを粉末で充填して、その中にリード線又はテープを組み込んだ後、ダイキャビティを閉じて、パンチによって圧縮力を与えることができる。典型的には、圧縮力は、長手方向軸線に沿って延びるアノードリード線又はアノードリードテープの長さ方向に略平行又は略垂直のどちらかの方向に付与され、このことは、粒子をワイヤと緊密な接触状態にし、強力なワイヤ粉末結合を作り出す。
任意のバインダ/潤滑剤は、数分間一定の温度(例えば、約150℃から約500℃)において真空下でペレットを加熱することによって、プレス処理後に除去することができる。代替的に、バインダ/潤滑剤は、開示内容全体が引用により本明細書に組み込まれているBishop他の米国特許第6,197,252号で説明するように、ペレットを水溶液と接触させることよって除去することができる。その後、多孔質アノード体33を焼結して、多孔質の一体形質量体を形成する。ペレットは、典型的には、約5分から約100分、一部の実施形態では、約30分から約60分の時間の間に、約1200℃から約2000℃、一部の実施形態では、約1300℃から約1900℃、及び一部の実施形態では、約1500℃から約1800℃の温度で焼結される。必要に応じて、焼結は、アノードへの酸素原子の移動を制限する雰囲気で起こる場合がある。例えば、焼結は、真空、不活性ガス、水素等の還元性雰囲気において起こる場合がある。還元性雰囲気は、約10トールから約2000トール、一部の実施形態では、約100トールから約1000トール、一部の実施形態では、約100トールから約930トールの圧力とすることができる。水素と他の気体(例えば、アルゴン又は窒素)の混合物を使用することもできる。
製造されると、誘電体層は、焼結アノード体を陽極酸化する(陽極酸化処理する)ことによって形成することができる。これは、アノード体の細孔の上及び/又はこれらの内部に形成される誘電体層の形成をもたらす。例えば、タンタル(Ta)アノードは、五酸化タンタル(Ta25)に陽極酸化処理することができる。典型的には、陽極酸化処理は、アノードを電解質の中に浸漬するなどによって最初に溶液をアノードに施工することによって行われる。水(例えば、脱イオン水)のような溶媒を一般的に使用する。イオン導電性を高めるために化合物を使用することができ、これは、溶媒に溶解してイオンを形成することが可能である。このような化合物の例は、例えば、電解質に対して以下で説明するような酸を含む。例えば、酸(例えば、リン酸)は、陽極酸化処理溶液の約0.01重量%から約5重量%、一部の実施形態では、約0.05重量パーセントから約0.8重量パーセント、及び一部の実施形態では、約0.1重量パーセントから約0.5重量パーセントを構成することができる。必要に応じて、酸の混合物を使用することもできる。
電流は、陽極酸化処理溶液を通って流れて誘電体層を形成する。誘電体層形成プロセス中に印加された電圧は、誘電体層の厚さを制御する。例えば、電源は、必要な電圧に達するまで、最初に定電流モードで設定することができる。その後、電源は、定電位モードに切り替わり、所望の誘電体厚さがアノードの表面全体にわたって形成されることを保証することができる。勿論、パルス又はステップ定電圧方式のような他の公知の方法を使用することもできる。アノード酸化が起こる電圧は、典型的には、約4から250V、及び一部の実施形態では、約9から約200V、及び一部の実施形態では、約20から約150Vに及ぶ。酸化中に、陽極酸化処理溶液は、約30℃又はそれ以上、一部の実施形態では、約40℃から約200℃、及び一部の実施形態では、約50℃から約100℃などの高温に維持することができる。また、アノード酸化は、周囲温度又はそれ以下で行うことができる。結果として得られる誘電体層は、アノードの表面上及びその細孔内に形成することができる。
また、コンデンサ素子は、コンデンサに関するカソードとして機能する固体電解質を含有する。二酸化マンガン固体電解質は、例えば、硝酸マンガン(Mn(NO32)の熱分解によって形成することができる。このような技術は、開示内容全体が引用によって本明細書に組み込まれるStumer他の米国特許第4,945,452号で説明されている。
代替的に、固体電解質は、1つ又はそれ以上の導電性ポリマー層から形成することができる。このような層において使用する導電性ポリマーは、典型的にはΠ共役し、酸化後少なくとも約1μScm-1の導電性のような酸化又は還元後導電性を有する。このようなΠ共役導電性ポリマーの例は、例えば、ポリヘテロサイクル(例えば、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリン、その他)、ポリアセチレン、ポリ−p−フェニレン、ポリフェノラート、及びその他のものを含む。特に好適な導電性ポリマーは、以下の一般構造を有する置換ポリチオフェンである:
式中、TはO又はSであり、
Dは、任意的に置換したC1からC5のアルキレン基(例えば、メチレン、エチレン、n−プロピレン、n−ブチレン、n−ペンチレン、その他)であり、
7は、直鎖又は分枝の、任意的に置換したC1からC18のアルキル基(例えば、メチル、エチル、n−又はイソ−プロピル、n−、イソ−、sec−又はtert−ブチル、n−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1−エチルプロピル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、2,2-ジメチルプロピル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ヘキサデシル、n−オクダデシル、その他)、任意的に置換したC5からC12のシクロアルキル基(例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、その他)、任意的に置換したC6からC14のアリール基(例えば、フェニル、ナフチル、その他)、任意的に置換したC7からC18のアラルキル基(例えば、ベンジル、o−、m−、p−トリル、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−、3,5−キシリル、メシチル、その他)、任意的に置換したC1からC4のヒドロキシアルキル基、又はヒドロキシル基であり、
qは、0から8、一部の実施形態では、0から2、及び一部の実施形態では、0の整数であり、
nは、2から5,000、一部の実施形態では、4から2,000、及び一部の実施形態では、5から1,000である。ラジカル「D」又は「R7」の置換基の例は、例えば、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、アルコキシ、ハロゲン、エーテル、チオエーテル、ジスルフィド、スルホキシド、スルホン、スルホン酸塩、アミノ、アルデヒド、ケト、カルボン酸エステル、カルボン酸、炭酸塩、カルボン酸塩、シアノ、アルキルシラン及びアルコキシシラン基、カルボキシルアミド基、及びその他のものを含む。
特に好適なチオフェンポリマーは、「D」が任意的に置換したC2からC3のアルキレン基であるものである。例えば、ポリマーは、任意的に置換したポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)とすることができ、これは、以下の一般構造を有する。
前述のような導電性ポリマーを形成するための方法は、本技術分野では公知である。例えば、開示内容全体が引用によって本明細書に組み込まれるMerker他の米国特許第6,987,663号は、単量体前駆体から置換したポリチオフェンを形成するための種々の技術を説明する。単量体前駆体は、例えば、以下の構造を有し、
構造中、T、D、R7、及びqは、上で定義される。特に好適なチオフェン単量体は、「D」が任意的に置換したC2からC3のアルキレン基であるものである。例えば、任意的に置換した3,4−アルキレンジオキシチオフェンを使用することができ、これは以下の一般構造を有し、
構造中、R7及びqは、上で定義される。1つの特定の実施形態では、「q」は0である。3,4−エチレンジオキシチオフェンの1つの商業的に好適な例は、Clevios(商標)Mという名称でヘレウスクレビオスから入手可能である。他の好適な単量体はまた、Blohm他の米国特許第5,111,327号及びGroenendaal他の米国特許第6,635,729号で説明され、これらの開示内容全体は引用によって本明細書に組み込まれる。これらの単量体の誘導体を使用することもでき、これらは、例えば、上記単量体の二量体又は三量体である。より高分子の誘導体、すなわちモノマーの四量体、五量体、その他はまた、本発明で使用するのに適している。誘導体は、同一又は異なる単量体ユニットで構成し、その物質だけで及び互いに及び/又は単量体と混合して使用することができる。これらの前駆体の酸化又は還元形態を使用することもできる。
チオフェン単量体は、酸化触媒の存在下で化学的に重合される。酸化触媒は、典型的には、鉄(III)、銅(II)、クロミウム(VI)、セリウム(IV)、マンガン(IV)、マンガン(VII)、又はルテニウム(III)カチオン、及びその他などの遷移金属カチオンを含む。また、ドーパントを使用して、導電性ポリマーに過剰の電荷を与え、ポリマーの導電性を安定化させることができる。ドーパントは、典型的には、スルホン酸のイオンのような無機又は有機アニオンを含む。特定の実施形態では、前駆体溶液において使用する酸化触媒は、それがカチオン(例えば、遷移金属)及びアニオン(例えば、スルホン酸)を含む点で触媒及びドーピング機能の両方を有する。例えば、酸化触媒は、ハロゲン化鉄(III)(例えば、FeCl3)のような鉄(III)カチオン又はFe(ClO43又はFe2(SO43のような他の無機酸の鉄(III)塩、並びに有機酸及び有機基を含む無機酸の鉄(III)塩を含む遷移金属塩とすることができる。有機基を有する無機酸の鉄(III)塩の例は、例えば、C1からC20のアルカノール(例えば、ラウリル硫酸の鉄(III)塩)の硫酸モノエステルの鉄(III)塩を含む。同様に有機酸の鉄(III)塩の例は、例えば、C1からC20のアルカンスルホン酸(例えば、メタン、エタン、プロパン、ブタン、又はドデカンスルホン酸)の鉄(III)塩と、脂肪族ペルフルオロスルホン酸(例えば、トリフルオロメタンスルホン酸、ペルフルオロブタンスルホン酸、又はペルフルオロオクタンスルホン酸)の鉄(III)塩と、脂肪族C1からC20のカルボン酸(例えば、2−エチルヘキシルカルボン酸)の鉄(III)塩と、脂肪族ペルフルオロカルボン酸(例えば、トリフルオロ酢酸又はペルフルオロ酢酸)の鉄(III)塩と、C1からC20のアルキル基によって任意的に置換した芳香族スルホン酸(例えば、ベンゼンスルホン酸、o−トルエンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、又はドデシルベンゼンスルホン酸)の鉄(III)塩と、シクロアルカンスルホン酸(例えば、カンファースルホン酸)の鉄(III)塩と、その他のものとを含む。また、これらの前述の鉄(III)塩の混合物を使用することができる。鉄(III)-p−トルエンスルホン酸塩、鉄(III)−o−トルエンスルホン酸塩、及びこれらの混合物は、特に適している。鉄(III)-p−トルエンスルホン酸塩の1つの商業的に好適な例は、Clevios(商標)Cという名称でヘレウスクレビオスから入手可能である。
種々の方法を利用して、導電性ポリマー層を形成することができる。1つの実施形態では、酸化触媒及び単量体は、重合反応がアノード部の本来の位置で起こるように、順次又は一緒に施工される。スクリーン印刷、浸漬、電気泳動コーティング、及び噴霧を含むことができる好適な施工技術を使用して、導電性ポリマー皮膜を形成することができる。例として、単量体は、最初に酸化触媒と混合して、前駆体溶液を形成することができる。混合物が形成されると、混合物をアノード部に施工し、次いで導電性皮膜が表面上に形成されるように重合することができる。代替的に、酸化触媒及び単量体は、順次施工してもよい。1つの実施形態では、例えば、酸化触媒は、有機溶媒(例えば、ブタノール)において溶解し、次いで浸漬溶液として施工される。アノード部は、次いで乾燥して溶媒を除去することができる。その後、この部分は、単量体を含有する溶液の中に浸漬することができる。
重合は、典型的には、使用する酸化剤及び所望の反応時間に応じて約−10℃から約250℃、及び一部の実施形態では、約0℃から約200℃の温度で行われる。前述のような好適な重合技術は、Bilerの米国特許第7,515,396号で更に詳細に説明される。このような導電性皮膜を施工するための更に他の方法は、Sakata他の米国特許第5,457,862号、Sakata他の米国特許第5,473,503号、Sakata他の米国特許第5,729,428号、及びKudoh他の米国特許第5,812,367号で説明され、これらの開示内容全体は引用によって本明細書に組み込まれる。
本来の位置での施工に加えて、導電性ポリマー層は、導電性ポリマー粒子の分散の形態で施工することができる。粒子サイズは様々とすることができるが、典型的には、粒子は、小さな直径を有し、アノード部に接着するために利用できる表面積を増加させることが望ましい。例えば、粒子は、約1から約500ナノメートル、一部の実施形態では、約5から約400ナノメートル、及び一部の実施形態では、約10から約300ナノメートルの平均直径を有することができる。粒子のD90値(D90値よりも小さい又はこれに等しい直径を有する粒子は、固体粒子の総容積の90%を構成する)は、約15マイクロメートル又はそれ以下、一部の実施形態では、約10マイクロメートル又はそれ以下、及び一部の実施形態では、約1ナノメートルから約8マイクロメートルとすることができる。粒子の直径は、超遠心分離機、レーザ回折等の公知の技術を用いて測定することができる。
微粒子形態への導電性ポリマーの形成は、置換したポリチオフェンが担持する正電荷を相殺するように別個の対イオンを用いることによって高めることができる。場合によっては、ポリマーは、構造ユニットにおいて正電荷及び負電荷を有することができ、正電荷は、主鎖上に位置し、負電荷は、スルホン酸塩又はカリボキシレート基のような「ラジカル「R」の置換基上に任意的に位置する。主鎖の正電荷は、部分的に又は全体的にラジカル「R」上に任意的に存在するアニオン基で飽和することができる。全体的に見ると、ポリチオフェンは、これらの場合には、カチオン、中性又はアニオンとすることさえできる。それでもなお、これらは全て、ポリチオフェン主鎖が正電荷を有するのでカチオンポリチオフェンと見なされる。
対イオンは、単量体又はポリマーアニオンとすることができる。ポリマーアニオンは、例えば、ポリマーカルボン酸(例えば、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリマレイン酸、その他)、ポリマースルホン酸(例えば、ポリスチレンスルホン酸(「PSS」)、ポリビニルスルホン酸、その他)、及びその他のもののアニオンとすることができる。また、酸は、アクリル酸エステル及びスチレンなどの他の重合化可能単量体とビニルカルボン酸及びビニルスルホン酸のコポリマーのようなコポリマーとすることができる。同様に、好適な単量体アニオンは、例えば、C1からC20のアルカンスルホン酸(例えば、ドデカンスルホン酸)、脂肪族ペルフルオロスルホン酸(例えば、トリフルオロメタンスルホン酸、ペルフルオロブタンスルホン酸又はペルフルオロオクタンスルホン酸)、脂肪族C1からC20のカルボン酸(例えば、2−エチル−ヘキシルカルボン酸)、脂肪族ペルフルオロカルボン酸(例えば、トリフルオロ酢酸又はペルフルオロオクタン酸)、C1からC20のアルキル基によって任意的に置換した芳香族スルホン酸(例えば、ベンゼンスルホン酸、o−トルエンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸又はドデシルベンゼンスルホン酸)、シクロアルカンスルホン酸(例えば、カンファースルホン酸又はテトラフルオロホウ酸塩、ヘキサフルオロリン酸塩、過塩素酸塩、ヘキサフルオロアンチモン酸塩、ヘキサフルオロヒ酸塩又はヘキサクロロアンチモン酸塩)、及びその他のもののアニオンを含む。特に好適な対イオンは、ポリマーカルボン酸又はスルホン酸(例えば、ポリスチレンスルホン酸(「PSS」))のようなポリマーアニオンである。このようなポリマーアニオンの分子量は、典型的には、約1,000から約2,000,000、及び一部の実施形態では、約2,000から約500,000に及ぶ。
使用する際に、所与の層におけるこのような対イオン対置換ポリチオフェンの重量比は、典型的には約0.5:1から約50:1、一部の実施形態では、約1:1から約30:1、及び一部の実施形態では、約2:1から約20:1である。前述の重量比で言及した置換ポリチオフェンの重量は、使用する単量体の偏った部分を意味し、完全な変換が重合中に起こると仮定する。
また、分散系は、1つ又はそれ以上のバインダを含み、ポリマー層の接着性を更に高め、分散系内で粒子の安定性を増大させることができる。バインダは、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチレート、ポリアクリル酸エステル、ポリアクリル酸アミド、ポリメタクリル酸エステル、ポリメタクリル酸アミド、ポリアクリロニトリル、スチレン/アクリル酸エステル、酢酸ビニル/アクリル酸エステル及びエチレン/酢酸ビニルコポリマー、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリスチレン、ポリエーテル、ポリエステル、ポリ炭酸塩、ポリウレタン、ポリアミド、ポリイミド、ポリスルホン、メラミンホルムアルデヒド樹脂、エポキシド樹脂、シリコーン樹脂、又はセルロースなどの本質的に有機とすることができる。架橋剤を使用して、バインダの接着能力を高めることもできる。このような架橋剤は、例えば、メラミン化合物、マスクドイソシアネート又は3−グリシドキシプロピルトリアルコキシシラン、テトラエトキシシラン及びテトラエトキシシラン加水分解物のような官能基シラン或いはポリウレタン、ポリアクリレート又はポリオレフィンのような架橋可能ポリマーを含むことができる。また、他の成分は、分散剤(例えば、水)、表面活性物質などの本技術分野で公知の分散系内に含むことができる。
必要に応じて、前述の施工ステップの1つ又はそれ以上は、皮膜の所望の厚さが達成されるまで繰り返すことができる。一部の実施形態では、皮膜の比較的薄い層のみが、1度に形成される。皮膜の総ターゲット厚さは、一般的に、コンデンサの所望の特性に応じて様々とすることができる。典型的には、結果として得られる導電性ポリマー皮膜は、約0.2マイクロメートル(「μm」)から約50μm、一部の実施形態では、約0.5μmから約20μm、及び一部の実施形態では、約1μmから約5μmの厚さを有する。皮膜の厚さは、必ずしもアノード部の全ての場所において同じとは限らない点を理解されたい。それでもやはり、基板上の皮膜の平均厚さは、一般的に、前述の範囲内に収まる。
導電性ポリマー層は、任意的に回復することができる。回復は、導電性ポリマー層の各施工後に生じる場合があり、又は皮膜全体の施工後に生じる場合がある。一部の実施形態では、導電性ポリマーは、一部を電解質溶液に中に浸漬し、その後電流が事前選択したレベルまで低下するまで一定の電圧を溶液に印加することによって回復することができる。必要に応じて、このような回復は、複数のステップで達成することができる。例えば、電解質溶液は、アルコール溶媒(例えば、エタノール)中の単量体、触媒、及びドーパントの希釈溶液とすることができる。皮膜を必要に応じて洗浄して、種々の副産物、過剰の試薬等を除去することもできる。
必要に応じて、コンデンサは、本技術分野で公知のように他の層を含むこともできる。例えば、保護皮膜は、任意的に、比較的絶縁性のある樹脂材料(天然又は合成)で作られたもののような、誘電体と固体電解質との間に形成することができる。このような材料は、約10Ω/cmよりも大きい、一部の実施形態では、約100よりも大きい、一部の実施形態では、約1,000Ω/cmよりも大きい、一部の実施形態では、約1×105Ω/cmよりも大きい、及び一部の実施形態では、約1×1010Ω/cmよりも大きい比抵抗を有することができる。本発明で利用することができる一部の樹脂材料は、限定されるものではないが、ポリウレタン、ポリスチレン、不飽和又は飽和脂肪酸のエステル(例えば、グリセリド)、及びその他のものを含む。例えば、脂肪酸の好適なエステルは、限定されるものではないが、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、エレオステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アロイリット酸、シェロリン酸、及びその他のものを含む。脂肪酸のこれらのエステルは、「乾燥油」を形成するように比較的複雑な組み合わせで用いるとき特に有用であることが見出されており、これは、結果として得られるフィルムが、安定層の中に急速に重合することを可能にする。このような乾燥油は、モノ−、ジ−、及び/又はトリ−グリセリドを含むことができ、これらは、エスエル化された1つ、2つ、及び3つのそれぞれ脂肪酸残基を有するグリセロール骨格を有する。例えば、用いることができる一部の好適な乾燥油は、限定されるものではないが、オリーブ油、亜麻仁油、ヒマシ油、キリ油、大豆油、及びセラックを含む。これら及び他の保護皮膜材料は、Fife他の米国特許第6,674,635号で説明されており、その開示内容全体は引用によって本明細書に組み込まれている。
また、アノード部は、炭素層(例えば、黒鉛)及び銀層をそれぞれ施工することができる。銀皮膜は、例えば、半田付け可能導体、接触層、及び/又はコンデンサのための電荷収集体として機能することができ、炭素皮膜は、固体電解質との銀皮膜の接触を制限する場合がある。このような皮膜は、固体電解質の一部又は全てを覆うことができる。
本開示の結果として、以下で説明する試験手順によって測定するように優れた電気特性を示すコンデンサを形成することができる。例えば、本発明のコンデンサは、100kHzの周波数及び23℃±2℃の温度で測定された約300ミリオーム(mΩ)又はそれ以下、一部の実施形態では、約100mΩ又はそれ以下、一部の実施形態では、約0.01から約50mΩ、及び一部の実施形態では、約0.1から約20mΩのような超低ESRを示すことができる。更に、一般的に、1つの導体から絶縁体を通って隣接する導体まで流れる電流に関するリーク電流は、比較的低レベルに維持することができる。例えば、本発明のコンデンサの正規化リーク電流の数値は、一部の実施形態では、約0.1μA/μF*V、一部の実施形態では、約0.01μA/μF*V未満、及び一部の実施形態では、0.001μA/μF*V未満であり、μAはマイクロアンペアであり、μF*Vは、コンデンサ及び定格電圧の生成である。
試験手順
等価直列抵抗(「ESR」)
ESRは、一般的に、コンデンサが、電子回路において充電及び放電する際に抵抗のように作用する範囲に言及し、通常、コンデンサと直列の抵抗として表される。ESRは、典型的には、100kHzの作動周波数及び23℃±2℃の温度において、Kelvin Leads2.2ボルトDCバイアス及び0.5ボルトのピーク間正弦波信号でKeithley3330 PrecisionLCZメータを用いて測定される。
キャパシタンス(「Cap」)
キャパシタンスは、2.2ボルトDCバイアス及び0.5ボルトのピーク間正弦波信号でKelvin LeadsでKeithley3330 PrecisionLCZメータを用いて測定した。作動周波数は120kHzであり、温度は23℃±2℃であった。
リーク電流(「DCL」)は、最低30秒後に23℃±2℃の温度及び定格電圧でリーク電流を測定するリーク試験セットを用いて測定した。
レーザ溶接
レーザ溶接は、Trumpf Nd:Yag HAASレーザ(約1,064ナノメートルの波長で近IR光を放出する)を用いて行った。溶接エネルギは、一般的に、アノードリード線をアノード端子/リードフレームに結合するのに必要なレーザエネルギ量に関する。溶接するエネルギは、ジュールで定められる。
70,000μFV/gタンタル粉末をペレットに押し込んで、1.80mm(長さ)、2.40m(幅)、及び1.20mm(厚さ)のサイズを有する多孔質体を形成した。タンタル粉末をタンタルデバイス自動成形機のホッパの中に投入し、0.40mm幅/直径(実施例1)タンタル線と一緒に自動的に成形して多孔質体を製造した。ワイヤの貫通は、アノード長の70%であった。この成形体を1,300℃の減圧下に放置して焼結体を得た。
リードフレームに接合するために重要な特定の区域で装荷処理中にアノードリード線にパンチングツールによってノッチを付ける際に、多孔質焼結タンタル体を補助ステンレス鋼ストリップに溶接した。縮小区域は0.22mm幅/直径であった。
タンタルアノードを14Vで0.1%リン酸の液体電解質中で陽極酸化処理し、120Hzで150μFのコンデンサを作った。次に、導電性ポリマー皮膜は、タンタルアノードを鉄(III)トルエンスルホン酸塩(Clevios(商標)C、H.C.Starck)のブタノール溶液中に5分間浸漬し、結果的に3,4−エチレンジオキシチオフェン(Clevios(商標)M、H.C.Starck)中に1分間浸漬することによって形成した。重合の45分後に、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)の薄層が、誘電体の表面上に形成された。部品は、メタノールで洗浄して反応副産物を除去し、液体電解質で陽極酸化処理して、メタノールで再び洗浄した。重合サイクルは、10回繰り返した。完成した部品は、従来の組立技術によって完全なものにして測定した。組立工程を完了するために銅ベースのリードフレームを使用した。コンデンサ素子を、レーザ溶接法で取り付け、アノードリード線をアノード端子に接合した。ワイヤを切除して溶接するために用いるエネルギは、8.6ジュールに達した。次に、リードフレームを密封エポキシ樹脂によって密封した。
[比較例1A−1B]
コンデンサを、ワイヤのノッチ付けのために追加のパンチングデバイスを使用した以外は、実施例1で説明した方法で形成した。比較例に関して、タンタル粉末を、0.17mm幅/直径(比較例1A)又は0.40mm幅/直径(比較例1B)のタンタル線のいずれかと一緒に成形した。複数の部品(1250)を、説明した方法で作り、次に、電気性能(すなわち、ESR及びキャパシタンス)に関して試験した。表1は、実施例1及び比較例1A−1Bによる、完成したコンデンサのタンタル線の直径、レーザ溶接の設定値、及びキャパシタンスとESRの中央値をまとめたものである。
表1
70,000μFV/gタンタル粉末をペレットに押し込んで、4.20mm(長さ)、3.60m(幅)、及び0.95mm(厚さ)を有する多孔質体を形成した。タンタル粉末をタンタルデバイス自動成形機のホッパの中に投入し、0.50mm幅/直径(実施例2)タンタル線と一緒に自動的に成形して多孔質体を製造した。ワイヤの貫通はアノード長の70%であった。この成形体を1,300℃の減圧下に放置して焼結体を得た。
多孔質焼結タンタル体を、補助ステンレス鋼ストリップに溶接した。その後、アノードリード線を、ダイヤモンドブレード(Kulicke & Soffaプレシジョンソー)で切り取ることでノッチを付けた。ダイヤモンドブレードの厚さは、1.0ミリメートルであり、切断は、リード線をリードフレームに接合するために重要な特定の区域で行った。縮小区域は、0.33mm幅/直径であった。
タンタルアノードを13Vで0.1%リン酸の液体電解質中で陽極酸化処理し、120Hzで330μFのコンデンサを作った。次に、導電性ポリマー皮膜は、タンタルアノードを鉄(III)トルエンスルホン酸塩(Clevios(商標)C、H.C.Starck)のブタノール溶液中に5分間浸漬し、結果的に3,4−エチレンジオキシチオフェン(Clevios(商標)M、H.C.Starck)中に1分間浸漬することによって形成した。重合の45分後に、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)の薄層が、誘電体の表面上に形成された。部品は、メタノールで洗浄して反応副産物を除去し、液体電解質で陽極酸化処理して、メタノールで再び洗浄した。重合サイクルは、10回繰り返した。完成した部品は、従来の組立技術で完全なものにして測定した。組立工程を完了するために銅ベースのリードフレームを使用した。コンデンサ素子を、レーザ溶接法で取り付け、アノードリード線をアノード端子に接合した。ワイヤを切除して溶接するために用いるエネルギは16.0ジュールに達した。次に、リードフレームを密封エポキシ樹脂によって密封した。
[比較例2A−2B]
コンデンサを、ワイヤのノッチ付けのために追加のパンチングデバイスを使用した以外は、実施例2で説明した方法で形成した。比較例に関して、タンタル粉を、0.24mm幅(比較例2A)及び0.50mm幅(比較例2B)タンタル線と一緒に成形した。複数の部品(900)を、説明した方法で作り、次に、電気性能(すなわち、ESR及びキャパシタンス)に関して試験した。表2は、実施例2及び比較例2A−2Bによる、完成したコンデンサのタンタル線の直径、レーザ溶接設定値、及びキャパシタンスとESRの中央値をまとめたものであり。
表2
40,000μFV/gタンタル粉末をペレットに押し込んで、5.20mm(長さ)、3.70m(幅)及び0.95mm(厚さ)を有する多孔質体を形成した。タンタル粉末をタンタルデバイス自動成形機のホッパ中に投入し、0.50mm幅(実施例3)タンタル線と一緒に自動的に成形して多孔質体を製造した。ワイヤの貫通はアノード長の70%であった。この成形体を1,450℃の減圧下に放置して焼結体を得た。
多孔質焼結タンタル体を、補助ステンレス鋼ストリップに溶接した。その後、アノードリード線を、走査型レーザ(Trumpf TruMarkレーザ)によりノッチを付けた。作動区域は1.0ミリメートルであり、各単一レーザショットは、0.2ミリ秒の持続期間を有し、エネルギは50ミリジュールに達した。侵食は、リード線をリードフレームに接合するために重要な特定の区域で行った。縮小区域は、0.30mm幅/直径であった。
タンタルアノードを18Vで0.1%リン酸の液体電解質中で陽極酸化処理し、120Hzで150μFのコンデンサを作った。次に、導電性ポリマー皮膜は、タンタルアノードを鉄(III)トルエンスルホン酸塩(Clevios(商標)C、1H.C.Starck)のブタノール溶液中に5分間浸漬し、結果的に3,4−エチレンジオキシチオフェン(Clevios(商標)M、H.C.Starck)の中に1分間浸漬することによって形成した。重合の45分後に、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)の薄層が、誘電体の表面上に形成された。部品は、メタノールで洗浄して反応副産物を除去し、液体電解質で陽極酸化処理して、メタノールで再び洗浄した。重合サイクルは、10回繰り返した。完成した部品は、従来の組立技術で完全なものにして測定した。組立工程を完了するために銅ベースのリードフレームを使用した。コンデンサ素子を、アノードリード線をアノード端子に接合するのに必要なレーザ溶接法で取り付けた。ワイヤを切除して溶接するために用いるエネルギは15.0ジュールに達した。次に、リードフレームを密封エポキシ樹脂によって密封した。
[比較例3A−3B]
コンデンサを、ワイヤのノッチ付けのために追加のパンチングデバイスを使用した以外は、実施例3で説明した方法で形成した。比較例に関して、タンタル粉末を、0.19mm幅(比較例3A)及び0.50mm幅(比較例3B)のタンタル線と一緒に成形した。複数の部品(900)を、説明した方法で作り、次に、電気性能(すなわち、ESR及びキャパシタンス)に関して試験した。表3は、実施例3及び比較例3A−3Bと比較した完成したコンデンサのタンタル線の直径、レーザ溶接設定値、及びキャパシタンスとESRの中央値をまとめたものである。
表3
表1、表2、及び表3に示すように、ノッチ付き線を用いる利点は、同じワイヤ全径を有する比較例と比較する場合、良好なESR値及び溶接に対するより低いエネルギである。比較例Bについての電気データは、レーザ溶接工程が不可能なので利用できない(リードフレーム側では、溶接工程を実施するための材料があまり存在せず、全てのコンデンサは、後続の組立工程中に開回路となった)。
40,000μFV/gタンタル粉末をペレットに押し込んで、5.20mm(長さ)、3.70m(幅)、及び0.90mm(厚さ/高さ)を有する多孔質体を形成した。タンタル粉末をタンタルデバイス自動成形機のホッパの中に投入し、1.50mm(幅)及び0.35mm(高さ/厚さ)タンタルテープと一緒に自動的に成形して多孔質体を製造した。テープの貫通はアノード長の70%であった。この成形体を1,450℃の減圧下に放置して焼結体を得た。
リードフレームに接合するために重要な特定の区域で装荷処理中にアノードリード線にパンチングツールによってノッチを付ける際に、多孔質焼結タンタル体を補助ステンレス鋼ストリップに溶接した。縮小区域は、1.00mm幅であった。
タンタルアノードは処理しなかった。銅ベースのリードフレームを使用して組立工程をシミュレートした。コンデンサ素子をレーザ溶接法で取り付け、アノードリードテープをアノード端子に接合した。次に、ESR寄与を適切な方法で測定した(正極リードフレーム端子上の2つの接触点、及び焼結されるが形成されていないアノード体上の2つの接触点)。
[比較例4A−4B]
コンデンサを、ワイヤのノッチ付けのために追加のパンチングデバイスを使用した以外は、実施例4で説明した方法で形成した。比較例に関して、タンタル粉末を、0.24mm幅(比較例4A)及び0.50mm幅(比較例4B)のタンタル線と一緒に成形した。複数の部品(90)を説明した方法で作り、次に、ESR性能に関して試験した。表4は、実施例4及び比較例4A−4Bによるタンタル線/テープの直径及びESRの中央値をまとめたものである。
表4
70,000μFV/gタンタル粉末ペレットに押し込んで、1.80mm(長さ)、2.40m(幅)、及び1.20mm(高さ/厚さ)を有する多孔質体を形成した。タンタル粉末をタンタルデバイス自動成形機のホッパの中に投入し、1.50mm(幅)及び0.15mm(高さ/厚さ)のタンタルテープと一緒に自動的に成形して多孔質体を製造した。テープの貫通はアノード長の70%であった。この成形体を1,300℃の減圧下に放置して焼結体を得た。
多孔質焼結タンタル体を、リードフレームに接合するために重要な特定の区域で装荷処理中にアノードリード線にパンチングツールによってノッチを付ける際に、多孔質焼結タンタル体を補助ステンレス鋼ストリップに溶接した。縮小区域は、1.00mm幅であった。
[比較例5A−5B]
コンデンサを、ワイヤのノッチ付けのために追加のパンチングデバイスを使用した以外は、実施例5で説明した方法で形成した。比較例に関して、タンタル粉末を、0.17mm幅(比較例5A)及び0.50mm幅(比較例5B)のタンタル線と一緒に成形した。複数の部品(90)を、説明した方法で作り、次に、ESR性能に関して試験した。表5は、実施例5及び比較例5A−5Bによるタンタル線/テープの直径及びESRの中央値をまとめたものである。
表5
150,000μFV/gタンタル粉末をペレットに押し込んで、2.30mm(長さ)、2.30mm(幅)、及び0.55mm(高さ/厚さ)を有する多孔質体を形成した。タンタル粉末をタンタルデバイス自動成形機のホッパの中に投入し、1.50mm(幅)及び0.15mm(厚さ)タンタルテープと一緒に自動的に成形して多孔質体を製造した。テープの貫通はアノード長の70%であった。この成形体を1,200℃の減圧下に放置して焼結体を得た。
多孔質焼結タンタル体を、リードフレームに接合するために重要な特定の区域で装荷処理中にアノードリード線にパンチングツールによってノッチを付ける際に、多孔質焼結タンタル体を補助ステンレス鋼ストリップに溶接した。縮小区域は、1.00mm幅であった。
ESRの測定を実施例4で説明した方法で行った。
[比較例6A−6B]
コンデンサを、ワイヤのノッチ付けのために追加のパンチングデバイスを使用した以外は、実施例6で説明した方法で形成した。比較例に関して、タンタル粉末は、0.17mm幅(比較例6A)のタンタル線と一緒に成形いた。複数の部品(90)を説明した方法で作り、次に、ESR性能に関して試験した。表6は、実施例6及び比較例6A−6Bによるタンタル線/テープの直径及びESRの中央値をまとめたものである。
表6
表4、表5、及び表6に示すように、非ノッチ付きリードに対してノッチ付きリードテープを用いる利点、比較例と比較する場合、良好なESR値である。
本発明の前記及び他の修正及び変更は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく当業者によって実施することができる。更に、種々の実施形態の態様は、全体として又は一部は互換性がある点に留意されたい。更に、当業者であれば、前述の説明は単なる例示であり、請求項に説明されている本発明を限定することを意図していないことを理解できるはずである。
31 第1の側面
32 第2の側面
33 多孔質アノード体
34 アノードリード線
35 アノード端子
36 前面
37 後面
38 上面
39 下面
41 平面部分
42 直立部分
44 カソード端子
45 平面部分
46 直立部分
47 レーザ
50 ノッチ
100、200 コンデンサ素子
D、D’ 厚さ
H 高さ
L 第2の部分
M 第1の部分
N ノッチ領域
W 幅
X、Y、Z 軸

Claims (19)

  1. コンデンサ素子を備える固体電解コンデンサであって、前記コンデンサ素子は、
    或る幅及び高さを有する焼結多孔質アノード体と、
    アノードリードと、
    を備え、
    前記アノードリードは、前記アノード体内に位置決めされる第1の部分と、前記アノード体の表面から長手方向に延びる第2の部分とを有し、前記第2の部分は、少なくとも1つのノッチが配置される、ノッチのある領域を有し、
    前記コンデンサ素子は、更に、
    前記焼結多孔質アノード体の上に重なる誘電体層と、
    前記誘電体層の上に重なり、固体電解質を含むカソードと、
    を備える、固体電解コンデンサ。
  2. 前記ノッチのある領域は、前記アノード体の前記表面から所定距離だけ離れて配置され、前記アノードリードの前記第2の部分の長さ対前記アノード体の前記表面から前記ノッチのある領域の位置までの距離の比率が約1.1から約20となっている、請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 前記ノッチは、矩形、正方形、円形、楕円形、三角形、階段状、U字形、V字形である、請求項1又は2に記載の固体電解コンデンサ。
  4. 前記アノード体は、約10,000μF*V/gから約600,000μF*V/gの比電荷を有する粉末から形成され、前記粉末は、タンタル、ニオビウム、アルミニウム、ハフニウム、チタン、これらの導電性酸化物、又はこれらの導電性窒化物などのバルブ金属を含む、請求項1から3のいずれかに記載の固体電解コンデンサ。
  5. 前記アノードリードに電気的に接続されるアノード端子と、前記カソードに電気的に接続されるカソード端子と、前記コンデンサ素子を密封し、前記アノード端子の少なくとも一部及び前記カソード端子の少なくとも一部を露出したままにする成形材料と、を更に備える、請求項1から4にいずれかに記載の固体電解コンデンサ。
  6. 前記アノードリード線は、前記ノッチのある領域において前記アノード端子に溶接される、請求項5に記載の固体電解コンデンサ。
  7. 或る幅及び高さを有する焼結多孔質アノード体を備える固体電解コンデンサを形成するための方法であって、本方法は、
    前記アノードリードの第2の部分が前記アノード体の表面から長手方向に延びるように、バルブ金属組成物から形成された粉末内にアノードリードの第1の部分を位置決めする段階と、
    前記アノードリードの前記第1の部分の周りで前記粉末を圧縮成形する段階と、
    前記アノードリードの圧縮成形された粉末及び前記第1の部分を焼結して前記多孔質アノード体を形成する段階と、
    前記焼結多孔質アノード体を陽極酸化して誘電体層を形成する段階と、
    固体電解質を前記陽極酸化焼結アノード体に施工してカソードを形成する段階と、
    前記アノードリードの前記第2の部分において、少なくとも1つのノッチが配置されるノッチのある領域を形成する段階と、
    前記ノッチのある領域において前記アノードリードをアノード端子に溶接して、前記アノードリードと前記アノード端子との間に電気接続を形成する段階と、
    を含む方法。
  8. 前記ノッチは、レーザ、カッティング、パンチング、又はソーイングによって形成される、請求項7に記載の方法。
  9. 前記アノードリードは、前記ノッチのある領域において前記アノード端子にレーザ溶接されて、前記アノードリードと前記アノード端子との間に電気接続を形成する、請求項7又は8に記載の方法。
  10. 前記ノッチは、レーザによって形成され、前記アノードリードは、前記ノッチのある領域において前記アノード端子に順次レーザ溶接されて、前記アノードリードと前記アノード端子との間に電気接続を形成する、請求項7から9のいずれかに記載の方法。
  11. 前記レーザは、第1のエネルギレベルで使用されてノッチを形成し、第2のエネルギレベルで順次使用されて前記アノードリードを前記アノード端子にレーザ溶接する、請求項10に記載の方法。
  12. 前記アノードリードは、前記多孔質アノード体の高さの少なくとも約10%である厚さを有するアノードリード線である、請求項1に記載の固体電解コンデンサ又は請求項7に記載の方法。
  13. 前記アノードリード線の厚さは、約20マイクロメートルから約3800マイクロメートルである、請求項12に記載のコンデンサ又は方法。
  14. 前記ノッチのある領域は、前記アノードリード線の厚さの約20%から約90%である厚さを有する、請求項12−13に記載のコンデンサ又は方法。
  15. 前記アノードリードは、前記多孔質アノード体の幅の少なくとも約20%の幅を有するアノードリードテープである、請求項1に記載の固体電解コンデンサ又は請求項7に記載の方法。
  16. 前記アノードリードテープの幅は、約80マイクロメートルから約4500マイクロメートルであり、前記アノードリードテープの厚さは、約10マイクロメートルから約2800マイクロメートルである、請求項15に記載の固体電解コンデンサ又は方法。
  17. 前記ノッチのある領域は、前記アノードリードテープの幅の約20%から約90%である幅と、前記アノードリードテープの厚さの約20%から約90%の厚さを有する、請求項15又は16に記載の固体電解コンデンサ又は方法。
  18. 2つのノッチは、前記アノードリードに形成される、請求項1から6のいずれかに記載の固体電解コンデンサ又は請求項7から11のいずれかに記載の方法。
  19. 前記ノッチのある領域が対称であるように、前記2つのノッチは、前記アノードリードの反対側の表面上に形成される、請求項18に記載の固体電解コンデンサ又は方法。
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