JP2013249134A - 飲料容器の栓体 - Google Patents

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Abstract

【課題】栓本体と弁体の分解を容易に行うことができ、意図しないときには弁体カバーが弁体から外れることを防止する。
【解決手段】弁体21には、閉方向に付勢する弾性部材22が設けられ、この弾性部材22の抜け防止に弁体カバー37が装着され、この弁体カバー37には回転自在の回転コマ38を設け、回転コマ38には弁体カバー37が弁体21と係合する2箇所の係合爪部73,73が設けられ、弁体21の上端側には係合爪部73,73と同数或いは整数倍の爪導入溝74及び回転コマ38を回転させる段差溝75を設け、弁体カバー37の上下動作により弁体カバー37を着脱できるから、弁体カバー37を持って上下動作することにより、段差溝75と係合爪部73により回転コマ38が回転して弁体カバー37を弁体21から着脱することができ、栓本体11と弁体21の分解を容易に行うことができる。
【選択図】図24

Description

本発明は、魔法瓶等の飲料容器の栓体に係り、詳しくは、栓体に弁機構を有し、飲料容器に栓体を装着した状態のままで内容液を注出することのできる飲料容器の栓体に関する。
従来、飲料容器を傾けることで内容液を注出する注出路を備えた栓本体に、注出路を開閉可能に閉塞する弁機構を収納した飲料容器の栓体において、前記弁機構は、前記栓本体に上下動可能に設けられる弁棒と、該弁棒の下端に支持され、前記注出路を開閉可能に閉塞する弁体と、該弁体を閉方向に付勢する付勢手段と、前記付勢手段の付勢力に抗して前記弁棒を押し下げることにより弁体を開放させる操作レバーとを備え、前記栓本体は、操作レバーの押下部を外部に突出させる開口を天板に備えている。
このような飲料容器の栓体では、内容液を注出する際に弁体や弁棒が内溶液に触れるため、湯垢等で汚れやすく、これらや注出路を洗浄するために、栓体を分解して洗浄することが行われている。例えば、前記弁棒の先端と当接している操作レバーの基端に一対の係止腕を設け、各係止腕にそれぞれ形成された挿通孔に、操作レバーを栓本体に枢支する枢軸が挿入され、挿通孔の下部には前記枢軸を挿通孔に導くガイド溝が形成されるとともに、各挿通孔の近傍に半球状のボス部が突設されている飲料容器の栓体(例えば特許文献1)がある。この栓体を洗浄する際には、操作レバーを反作動方向に回動させ、ボス部によって各係止腕の間隔を広げることにより、挿通孔から枢軸を外して操作レバーを取り外し、次いで、弁棒,弁体,付勢手段を栓本体から取り外して、弁機構を洗浄することができる。
また、容器本体の開口部に着脱可能に装着される中栓本体の内側に、前記容器本体の内部に開口する入口から外部に開口する出口に至る流液経路を形成し、前記流液経路の入口を閉じる方向に付勢された弁体を設け、前記中栓本体の上端に該中栓本体の上部開口部を閉じるカバーを設け、前記カバーに前記弁体を開閉する操作スイッチを前後方向にスライド可能に設けた液体容器の中栓構造において、前記中栓本体と前記カバーのいずれか一方に第1係合部、他方に前記第1係合部に係合する第1被係合部を設け、前記中栓本体の上端に弾性片を設け、前記中栓本体の弾性片と前記カバーのいずれか一方に第2係合部、他方に前記第2係合部に係合する第2被係合部を設けた液体容器の中栓構造(例えば特許文献1)があり、この中栓構造では、従来のように中栓本体とカバーの全周に嵌合部を設けるものに比べて、構造が簡単となる。また、操作スイッチをスライドさせるときの操作力は水平であり、係合解除方向には作用しないため、意図せずに中栓が分解されてしまうことがない。
特開2002−165709号公報 特許第4514692号公報
上記のように、分解可能な液体容器の栓体における、栓本体と弁体の分解構造において、特許文献1のように弾性部材を弁体上部を軸として弁本体と弁体カバーの間に配置し、弁体カバーを押しながら回転させることで弁体から取り外す、又は取り付ける構造が知られている。
しかしながら、上記のような分解構造では片方の手で弁体を押え、もう片方の手で弁体カバーを押さえつけながら回転させるといった手間が掛かった。
また、図25のように弁体101と弁棒102を別部材とし、弁体101と弁棒102に設けられた係止板103の間に弾性部材104を設けることで、容器本体に湯を入れたときなど容器内が加圧状態になったときに、弁棒102を先に押下げ、内圧を開放する構造も知られているが、このような構造では弾性部材104として例えば金属製ばねを使用した場合、流路に面しているため、金属製ばねが内溶液に接することになる。
解決しようとする問題点は、上記の問題を鑑みて、栓本体と弁体の分解を容易に行うことができ、意図しないときには弁体カバーが弁体から外れることがなく、加えて、内容液の吐出しを確実にするのみでなく、弁体から弾性部材をなくし、弁体自体もさらに分解することで、洗浄性を向上させより衛生的に、且つ部品点数を減らし、コストダウンを図った飲料容器の栓体を提供することを目的とする。
請求項1の飲料容器の栓体は、容器本体の開口部に着脱可能に装着される栓本体の内側に、前記容器本体の内部に開口する入口から外部に開口する出口に至る流液経路を形成し、前記流液経路の入口を閉じる方向に付勢された弁体を設け、前記栓本体の上端に該栓本体の上部開口部を閉じるカバーを設け、前記カバーに前記弁体を開閉する開閉装置に設けた液体容器の栓体において、前記弁体には、閉方向に付勢する弾性部材が設けられ、この弾性部材の抜け防止に弁体カバーが装着され、この弁体カバーには回転自在の回転コマを設け、前記回転コマには前記弁体カバーが前記弁体と係合する少なくとも2箇所の爪部が設けられ、前記弁体の上端側には前記爪部と同数或いは整数倍の爪導入溝及び前記回転コマを回転させる段差を設け、前記弁体カバーの上下動作により弁体カバーを着脱できることを特徴とする。
請求項2の飲料容器の栓体は、前記弁体に前記弁体カバーを装着したとき、該弁体の上端が前記弁体カバーの上部に突出し、前記弁体を開閉する開閉装置が前記弁体カバーと当接することがないことを特徴とする。
請求項3の飲料容器の栓体は、前記弁体と前記弁棒が別体であり、前記弁棒には前記弁体上部の流液経路の入口を閉じる弁体を設けたことを特徴とする。
請求項4の飲料容器の栓体は、前記弁体と前記弁棒が別体であり、前記弁棒を押下げたとき前記弁体と当接し、該弁体を押下げる係止板を設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、弁体カバーを持って上下動作することにより、段差と爪部により回転コマが回転して弁体カバーを弁体から着脱することができ、栓本体と弁体の分解を容易に行うことができる。
請求項2の発明によれば、弁体の上端が弁体カバーより突出しており、弁体の開状態或いは閉状態のいずれの状態に位置しても、開閉装置が弁体カバーに当接することがなく、意図せず弁体カバーが弁体から外れることがない。
請求項3の発明によれば、弁体と弁棒を個々の別部材にし、弁棒に弁体上部への流液経路の入口を閉じる弁体を設けることで、弁棒の方が弁体より径が小さくなることから、湯などにより容器本体内の内圧が高くなっているときでも、先に弁棒側の弁体を押下げ、内圧を開放できるため、内圧により弁体が押下げ不能になることを防ぎ、確実に内溶液を吐出させることができる。
請求項4の発明によれば、係止板を用いることにより、弾性部材を無くすことができ、例えば、従来、流液経路に設けていた金属製のコイルスプリングが不要となり、衛生的で、部品点数を減らしてコストダウンを図ることができる。
本発明の実施例1を示す全体断面図である。 同上、操作レバーが肩部材に当接した状態の全体断面図である。 同上、飲料容器の斜視図である。 同上、栓体の断面図であり、突出片により第2係合部と第2被係合部の係合を解除した状態を示す。 同上、栓本体の斜視図である。 同上、操作レバーの斜視図である。 同上、栓体の斜視図である。 同上、栓体の斜視図であり、操作レバーを押下げた状態を示す。 同上、栓本体の斜視図である。 同上、操作レバーの斜視図である。 同上、弁棒の斜視図であり、図11(A)は弁棒の縦溝部に係止板の係入部を合わせた状態、図11(B)は係止板を略90度回して軸方向に位置決めした状態を示す。 同上、弁棒の斜視図である。 同上、係止板の斜視図である。 同上、第2係合部と第2被係合部の係合を解除した状態の栓体の斜視図である。 同上、弁棒の上端側の斜視図である。 同上、回転コマの斜視図である。 同上、弁棒の上端側と回転コマの斜視図であり、爪導入溝に係合爪部を合わせて回転コマを下げる状態を示す。 同上、弁棒の上端側と回転コマの斜視図であり、第1底面に係合爪部が係入した状態を示す。 同上、弁棒の上端側と回転コマの斜視図であり、第1上傾斜面に係合爪部が係合した状態を示す。 同上、弁棒の上端側と回転コマの斜視図であり、角部に係合爪部が係止下した状態を示す。 同上、弁体の断面図である。 同上、弁体の断面図であり、減圧手段が開いた状態を示す。 同上、弁体の断面図であり、弁体が開いた状態を示す。 本発明の実施例2を示す栓本体の分解斜視図である。 同上、栓本体の断面図である。 従来例の弁体の要部の断面図である。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる新規な飲料容器の栓体を採用することにより、従来にない飲料容器の栓体が得られ、その飲料容器の栓体について記述する。
図1〜図23において、魔法瓶である飲料容器1は、容器本体2の上部開口部2Aに栓体3が着脱可能に装着されたもので、容器本体2は、上部を開口したステンレス製の内容器5と外容器4の上端同士を一体に接合して両容器4,5間を断熱層6とし、接合した両容器4,5の上部には合成樹脂製の肩部材7が一体に組み付けられている。肩部材7は、接合した両容器4,5の開口部分に垂設され、該開口部分に嵌め付けられる環状係止部7Aと、該環状係止部7Aの一側方から突出する嘴状の注ぎ部7Bと、該注ぎ部7Bと対向する位置に突設される把手7Cとを備えたもので、前記環状係止部7Aに合成樹脂製の前記栓体3が着脱可能に装着される。
栓体3は、飲料容器1を注ぎ部7B方向へ傾けることで、内容液を前記注ぎ部7Bを介して注出する流液経路8を備え、前記肩部材7に螺着される栓本体11と、該流液経路8を開閉可能に閉塞する弁機構12とを備える。
栓本体11は、前記肩部材7に螺合する筒体13を有し、この筒体13内に一側から他側に向かって低くなる壁状の中仕切り部14を設け、この中仕切り部14の下部に沿って前記流液経路8が形成されている。前記筒体13の下部開口である入口15から他側上部に開口する出口16に連続して前記流液経路8が形成されている。そして、前記中仕切り部14は、その他側14Bを入口15側に連結し、その一側14Aを筒体13の上部側面に連結し、この連結箇所の下部に前記出口16が形成されている。
さらに、前記栓体3は、弁機構12の弁体21を常時上方へ引き上げて入口15を弁体21で塞ぐコイルスプリングなどの弾性部材22と、前記弁体21の弁棒23を下方へ押す操作レバー24と、栓本体11の上部を覆うカバー25とを備え、前記弁体21が前記筒体13の下端部13Kを水密に閉塞して前記入口15を塞いている。
ここで、前記弁体21の弁棒23を下方へ押す方法は、操作レバー以外にもスライド部材、ボタン式等の方式が取れる。
前記弁機構12は、前記弁体21と、該弁体21の中央部から上方に延びる前記弁棒23と、該弁棒23と前記弁体21との間に形成される減圧手段26とを備えている。前記弁体21は、前記下端部13Kよりやや大径の円盤状に形成され、前記下端部13Kに装着した止水パッキン27に当接して入口15を閉塞する。また、弁体21の中央部には、弁棒23の装着孔21Aが穿設されている。
前記弁棒23は、下端に前記装着孔21Aより大径の円盤部28と、上方に延出する軸部29とを一体に備えたもので、この軸部29の下方には、係止部材たる合成樹脂製の係止板30が着脱可能に装着されている。
具体的には、前記軸部29の下部29Sは上部29Uより径大に形成され、その下部29Sの外周には、対向する位置に縦溝部31,31が凹設され、これら縦溝部31,31は軸方向に形成され、それら縦溝部31,31の底部の間隔が前記上部29Uの直径に略対応する。一方、前記係止板30は略長円形状をなし、その中央に貫通孔32が形成されており、この貫通孔32は、前記縦溝部31,31に係入する係入部32A,32Aを有し、前記下部29Sが挿通される。また、縦溝部31,31に連続する係止溝31A,31Aが周設され、この係止溝31Aは円周方向に略90度に形成され、図11(A)に示すように、前記縦溝部31,31に係入部32A,32Aを係入して係止板30を軸部29の下部29Sに配置した後、係止板30を平面略90度回すと、図11(B)に示すように、係入部32Aを係止溝31Aに係止し、軸部29の長さ方向に位置決めした状態で、弁棒23に係止板30が装着され、逆に取り外すこともできる。
また、図12に示すように、前記軸部29の下部29Sには、前記係止溝31Aの下方の外周に通気溝31T,31Tが凹設され、これら通気溝31T,31Tは対向する位置に縦設されており、それら通気溝31T,31Tを設けた下部29Sが、前記装着孔21Aに挿通される。
前記中仕切り部14には、その中央部14Sに前記弁棒23の軸部29を挿通する挿通孔33が形成され、該挿通孔33の上部周囲に、軸部29のガイド筒34が設けられている。また、中仕切り部14には、出口16と径方向に対向する位置である他側に空気孔35が形成されている。
前記ガイド筒34には、前記弾性部材22が外嵌されている。この弾性部材22は、中仕切り部14の中央部14Sの上面と、ガイド筒34から突出する弁棒23上部に着脱自在に設ける弁体カバー37との間に縮設され、前記弁体21を常時上方へ引き上げている。
前記弁体カバー37は、前記弾性部材22の上部を押えるものであって、この弁体カバー37は、前記弁棒23の軸部29の上部に上下方向から係脱自在に連結される回転コマ38を備え、この回転コマ38は弁体カバー37に回転自在に内嵌され、前記回転コマ38が前記弁棒23の上部に係脱自在に取り付けられる。
また、前記係止板30は、弁棒23と供に昇降し、係止板30の下面は、前記装着孔21Aの上部に突設した受筒部21Bの上端に当接可能になっている。また、中央部14Sの下面には、前記係止板30を収納可能な筒部14Tが突設されている。
また、前記円盤部23Aの外周には、減圧パッキン41が装着されている。
前記弁棒23は、軸部29を前記装着孔21Aに挿通し、前記弁体カバー37と前記中央部14Sの上面との間に縮設された弾性部材22により、弁体21の下面と前記減圧パッキン41とが密着して前記弁棒23と弁体21とが一体的に連結される。前記減圧手段26は、前記弁体21の装着孔21A、弁棒23の円盤部28、減圧パッキン41、弾性部材22及び係止板30とで構成されている。
また、弁体21の装着孔21Aは、弁棒23の軸部29より大径に形成され、弁体21から上方に突出した軸部29の上部29Uは、ガイド筒34の上部の径小内周面34Aに挿通され、筒部14Tに前記係止板30が収容されるとともに、弾性部材22をガイド筒34に外装した状態で軸部29の上部29Uに前記弁体カバー37を係止することにより、弁機構12が栓本体11に取り付けられる。
前記カバー25は、栓本体11の筒体13の上開口部42を覆うものであり、その筒体13に嵌合して上開口部42に着脱自在に設けられる。図3に示すように、前記カバー25の中央には、他側である肩部材7側が開口する切欠き状の開口部25Aを設け、この開口部25Aに前記操作レバー24が配置され、この操作レバー24の一側が枢着部43によりカバー25に傾動可能に枢着され、また、操作レバー24の操作部44がカバー25の他側から外部に突出し、前記肩部材7の上方に位置している。また、操作レバー24の下面には、前記弁棒23の上端が当接する位置に、凸部24Aを設け、この凸部24Aの下面は平坦面に形成されている。
図5などに示すように、前記栓本体11の上部には、筒体13の上部に上筒状部45が設けられると共に、図6などに示すように、前記カバー25の下面には、前記上筒状部45に外装する下筒状部46が形成されている。
そして、図5及び図9に示すように、前記上筒状部45の一側に左右方向の平面部45Hを設け、この平面部45Hの左右対称位置に上部が開口した切込み溝47,47を設けると共に、これら切込み溝47,47の間に突片部48を設け、この突片部48に第1係合部たる横孔部49を穿設している。また、図6及び図10に示すように、下筒状部46の一側に左右方向の平面部46Hを設け、この平面部46Hの内面には、第1被係合部たる横方向の突起部50を形成し、この突起部50が前記横孔部49に係合する。この場合、下部のみが筒体13に固定された突片部48に横孔部49を設けることにより、横孔部49に突起部50が段発的に係止する。
一方、図5及び図9に示すように、筒体13の他側上部には、該筒体13の内側に凹んだ凹部51を設け、この凹部51の底部に位置して弾性片52を上方に向かって突出し、この弾性片52は下端のみが筒体13に連結され、上端が自由端であり、その弾性片52の外面に第2係合部たる係合爪部53が形成され、この係合爪部53は、水平方向の係止面53Mを有し、この係止面53Mの中央から弾性片52の先端に向う中央傾斜面53Aを有し、この中央傾斜面53Aの両側に該中央傾斜面53Aより高さが低い側部傾斜面53B,53Bが形成されている。このように筒体13に内側に凹んだ凹部51を設け、この凹部51内に弾性片52を配置することにより、栓本体11の外径より内側に弾性片52が設けられている。
図6などに示すように、下筒状部46の他側には、前記第2被係合部たる横板部54の横板上面54Uが設けられ、この横板部54と前記下筒状部46の下端とが該下筒状部46から延設された延設部55により連結され、さらに、横板部54の左右は連結部56,56によりカバー25に連結され、横板部54はその下面が平面に形成されている。
また、前記操作レバー24の下面には突出片58が下方に突設され、この突出片58は一側に縦縁部59を有し、他側は傾斜した縁となり、側面視で略三角形状をなし、操作レバー24の操作時に前記弾性片52に係合する位置に前記縦縁部59が配置され、この縦縁部59の下部には、上から下に向って他側に傾斜した当接縁部59Aが設けられている。
そして、操作レバー24を下方に回動すると、当接縁部59Aが前記中央傾斜面53Aに当接し、弾性片52をその解除方向に押して横板上面54Uとの係合を解除する。
図2に示すように、容器本体2を栓体3に装着した状態で、突出片58とレバー24の操作部44と肩部材7とは、操作部44を押し下げると、操作部44の下部が、回動規制部たる肩部材7の上面に当接し、このように操作レバー24の回動範囲を規制することにより、弾性片52に突出片58が当接することがない。
また、図10などに示すように、操作レバー24の下端の左右には、位置決め部たる鍔状部61,61を設け、これら鍔状部61,61が当接する当接部62が前記カバー25に設けられている。そして、鍔状部61,61が当接部62に当接することにより、カバー25と操作レバー24の上面が略面一となる。
前記弁体カバー37は、前記弁棒23の軸部29を遊挿する筒部71と、この筒部71の下部に設けられ前記弾性部材22の上部を押える押え部71Aと、前記筒部71の左右に設けられた摘み部72,72と、これら左右の摘み部72,72に設けられ前記回転コマ38が回転可能に係合する係合開口部72A,72Aとを備える。この場合、係合開口部72A,72Aに回転コマ38を嵌入して回転可能に取り付けている。前記係合開口部72Aは略長方形形状をなし、前記回転コマ38の上下面を挟む上下の縁部72F,72Fを備え、これら上下の縁部72F,72Fは略水平方向で平行に配置されている。前記摘み部72は下部72Sが外側に広がり、これにより左右の摘み部72,72を摘んで弁体カバー37を押下げ易くなっている。また、回転コマ38は前記筒部71の上部に重ね合わされて配置され、該回転コマ38と筒部71に軸部29を挿通した状態で、回転コマ38は、左右が係合開口部72A,72Aに係入して弁体カバー37に対して回転可能に設けられると共に、弁体カバー37と同体的に軸方向に上下動する。
前記回転コマ38は、円筒状をなす本体38Hの内周に、係合部たる係合爪部73が膨出形成され、この係合爪部73は、対向する位置で2箇所に設けられている。前記係合爪部73は、軸部29の軸方向の縦縁部73Tと、この縦縁部73Tの下部に一端が設けられ、該縦縁部73Tと交差方向の横縁部73Yと、前記縦縁部73Tの上端と横縁部73Yの他端との間に設けた斜めの傾斜縁部73Kとを備える。
一方、前記弁棒23の軸部29の上端側には、前記係合爪部73,73に対応して、爪導入溝74,74が軸方向に設けられ、隣合う爪導入溝74の間には、前記係合爪部73が係合して前記回転コマ38を回転させる段差たる段差溝75が周設されている。前記爪導入溝74は、軸部29の上端が開口し、前記係合爪部73が軸方向から挿入可能であり、前記爪導入溝74の一側面74Aと他側面74Bの間隔は、前記横縁部73Yより僅かに幅広に形成されている。尚、一側面74Aと他側面74Bは、軸部29の周方向一側と他側に位置する。また、爪導入溝74は、円周方向等間隔で、前記係合爪部73と同数或いは整数倍だけ設けることができる。
次に、前記段差溝75の構成について軸部29の先端側を上、基端側を下として説明する。前記段差溝75には、対を成す一方の前記爪導入溝74の下部に、前記係合爪部73を周方向一側に移動する第1下傾斜面76が形成され、この第1下傾斜面76は一側が他側より低く形成され、これら第1下傾斜面76の一側と他側は、前記一側面74Aと他側面74Bの略延長線上で下方に位置する。前記第1下傾斜面76の一側(下端)には前記横縁部73Yが係合する横方向の第1底面77が形成され、この第1底面77の一側には軸方向の第1上案内面78が上側に向けて設けられ、前記第1底面77の上方には、前記傾斜縁部73Kが係合して前記係合爪部73を周方向一側に移動する第1上傾斜面79が形成されている。この第1上傾斜面79は一側が他側より高く形成され、第1上傾斜面79の一側と他側は前記第1上案内面78と第1底面77の他端の略延長線上で下方に位置する。尚、前記傾斜縁部73Kと第1上傾斜面79とは軸方向に対して略同一角度で斜設されている。
また、前記段差溝75は、第1上傾斜面79の一側に、第1上案内面80が上側に向けて設けられ、この第1上案内面80は前記第1上案内面78の略延長線上に位置し、前記第1上案内面80の一側に中間傾斜面81が設けられ、この中間傾斜面81は一側に向って高くなるように形成され、その中間傾斜面81の一側に下案内面82が下側に向けて設けられている。前記中間傾斜面81に対応して、前記第1上案内面78の一側には、該第1上案内面78の上端から一側に向って低くなる第2下傾斜面76Aと第2底面77Aとが連続して設けられ、前記下案内面82は前記第2の底面77Aの範囲に対応した位置にある。さらに、前記第2底面77Aの一側には第2上案内面78Aが設けられ、この第2上案内面78Aの略延長線上に、対を成す他方の前記爪導入溝74の他側面74Bが位置し、この他側面74Bの下端と前記下案内面82の下端との間に、第2上傾斜面79Aが設けられている。
ここで弁体カバー37の使用方法について、回転コマ38を一点鎖線で図示した図17〜図20を用いて説明する。図17に示すように、爪導入溝74,74に係合爪部73,73を位置合わせし、弁体カバー37を摘んで弾性部材22の付勢に抗して押し下げると、図18に示すように、第1下傾斜面76に係合爪部73が案内されて回転コマ38が一側に回転し、係合爪部73の横縁部73Yが第1底面77に係入する。ここで弁体カバー37を押下げる力を抜くか、手を離すと、弾性部材22の弾性復元力により弁体カバー37が上昇し、回転コマ38は係合爪部73の傾斜縁部73Kが中間傾斜面81に係合して一側に回転し、中間傾斜面81と下案内面82の角部に係合爪部73が係止して上昇が止まり、軸部29に弁体カバー37が装着される。
この場合、弾性部材22により付勢されているため、弁体カバー37を押下げない限り、弁体カバー37が外れることがない。また、弁体カバー37の上端から突出した軸部29の上端が、操作レバー24に接触し、弁体カバー37は接触していないから、操作レバー24の操作の影響を受けることがない。
一方、弁体カバー37を取り外す際には、装着位置にある弁体カバー37を押下げると、係合爪部73の下部が第2下傾斜面76Aに係合して回転コマ38が一側に回転し、係合爪部73が第2底面77Aに係入する。ここで弁体カバー37を押下げる力を抜くか、手を離すと、弾性部材22の弾性復元力により弁体カバー37が上昇し、回転コマ38は係合爪部73の傾斜縁部73Kが第2上傾斜面79Aに係合して一側に回転し、係合爪部73が隣の爪導入溝74に沿って上昇し、軸部29から弁体カバー37を取り外すことができる。
また、弁体カバー37を押下げて軸部29から取り外すために、以下の構成を備える。弁体カバー37のストロークAは、軸部29に装着した状態の弁体カバー37の下端とガイド筒34の上端との間隔である。弁体21と係止板30のストロークBは、閉状態の弁体21の受筒部21Bの上端と、係止板30の下面との間隔である。装着位置における係合爪部73のストロークCは、角部83における係合爪部73の横縁部73Yと第2底面77Aとの間隔である。
ここで間隔A、間隔B、間隔Cは、A>(B+C)の関係であり、これにより、弁体カバー37を弁棒23から取り外す際に、栓本体11と弁体カバー37が当接し回転コマ38が係止解除位置まで回らないことを防ぐことができる。
次に前記構成についてその作用を説明する。栓体3の組み立てにあっては、まず、一側において、横孔部49に突起部50を挿入して係合する。この係合箇所を中心として、カバー25の他側を押し下げると、横板部54が係合爪部53の外面に当接し、弾性片52が内側に弾性変形し、係合爪部53に横板部54が係止し、栓本体11にカバー25が固定される。
また、別の方法として、突起部50の下部に斜面を持たせると、突片部48も弾性があるため、カバー25を栓本体11に上方から押えるだけで、栓本体11にカバー25を固定することができる。
そして、容器本体2に栓体3を螺合して装着した状態で、操作レバー24の操作部44を押し下げると、操作レバー24は、一端の枢着部43を支点に回動する。操作レバー24の回動に伴って、操作レバー24の凸部24Aが弁棒23の上端を下方に押し下げ、弁棒23と弁体21とが弾性部材22の付勢力に抗して、一体となって下方に移動する。これに伴って、止水パッキン27が筒体13の下端部13Kを離れ、流液経路8が開放され、飲料容器1を注ぎ部7B方向へ傾けると、内容液が流液経路8,注ぎ部7Bを通って注出される。また、操作レバー24は、操作部44の下部が、回動規制部たる肩部材7の上面に当接することによって回動が規制され、横板部54は弾性片52に係合した状態に保持され、この位置が回動規制位置である。
一方、容器本体2内に、熱湯や熱い飲料物が注入されていると、水蒸気によって容器本体2内が昇圧している場合がある。この場合、操作レバー24を回動させると、弁体21は容器内の圧力によって止水パッキン27が筒体13の下端部13Kに押し付けられた状態のまま、図22に示すように、弁棒23の下降によって面積の小さな減圧パッキン41が弁体21の下面から離れ、容器本体2内の圧力が逃げる。この場合、軸部29の下部29Sには、縦方向の通気溝31Tが周設されているから、装着孔21Aと通気溝31Tとの間から容器本体2内の圧力をスムーズに逃がすことができる。そして、容器本体2内の圧力が開放されることにより、弁体21の上方への加圧保持力が無くなり、重力により下方に下がり、図23に示すように、弁体21が開状態となる。
また、容器本体2内に熱湯や熱い飲料物が注入され、吐出により一度弁体21を開放し、容器本体2内の内圧を開放したあと放置した場合など、容器本体2内が減圧状態になっている場合がある。この場合、減圧力が弾性部材22の弾性復元力より強くなると、自動的に弁棒23が下降し、減圧パッキン41が弁体21の下面から離れ、容器本体2内の圧力が大気と同圧に開放される。
図4は、容器本体2から取り外した栓体3を示すもので、栓体3を容器本体2に装着した時の操作レバー24の回動規制位置まで、操作レバー24を回動させた状態では、係合爪部53が横板上面54Uに係合している。操作部44を前記回動規制位置よりも更に押し下げると、弾性片52の外面に、突出片58の当接縁部59Aが当接し、ここから、図4に示すように、操作レバー24を下げると、突出片58により弾性片52が内側に弾性変形し、係合爪部53が横板上面54Uから外れる。
このようにして係合爪部53が横板上面54Uから外れると、弾性部材22により弁棒23が操作レバー24を上方に押し、操作レバー24が上方に回動し、カバー25の他側が栓本体11から外れる。
栓本体11からカバー25を外したら、弁棒23の上部から弁体カバー37を外し、弁棒23,弾性部材22,弁体21,係止板30を栓本体11から取り外すことができる状態となり、栓本体11の流液経路8や弁機構12を別々に洗浄することができる。
洗浄後の弁機構12を栓本体11に装着する際には、逆に、弁棒23の軸部29に係止板30を装着し、軸部29を弁体21の装着孔21Aに挿通し、さらに、軸部29を挿通孔33とガイド筒34に挿通し、このガイド筒34に弾性部材22を外装し、弾性部材22の上に弁体カバー37を被せ、弁体カバー37に軸部29の上部29Uに係止する。
以上のように、本実施例では、弁体カバー37に回転自在な回転コマ38が設けられ、この回転コマ38には一定ピッチの係合爪部73を配置し、また、弁体21の上端側には係合爪部73の爪導入溝74及び係止爪移動傾斜たる傾斜面76,76A,78,78A,79,79A,80及び係止爪係止面たる底面77,77Aを波形の凹凸状に配置しており、流液経路8を閉じる方向に付勢するための弾性部材22に対し、抗する方向である下向きに弁体21上端から弁体カバー37を挿入すると、回転コマ38の係合爪部73が弁体21上端の爪導入溝74に沿って入り込み、爪導入溝74下部の係止爪移動傾斜に沿って回転コマ38が回転する。
次に、弁体カバー37を、弾性部材22により付勢させている上方に移動すると、下部の係止爪移動斜面の上部に移動する、上部の係止爪移動斜面に沿って回転コマ38が回転し、係合爪部73が係止爪係止面に当接し、弁体カバー37が弁体21に係止され、弁体21が上方(流液経路の入口15を閉じる方法)に付勢される。このように弁体カバー37は弁体21の上端側において、所謂プッシュプッシュ機構で着脱できるため、従来のように弁体カバー37を押して回転させる必要がなく、ワンタッチで取り付けることができる。
また、弁体21の上端が弁体カバー37より突出しており、操作レバー24が弁体21の開状態或いは閉状態のいずれの状態に位置しても、操作レバー24が弁体カバー37に当接することがなく、意図せず弁体カバーが弁体21から外れることがない。
また、弁体21と弁棒23を個々の別部材にし、弁棒23に弁体21の上部への流液経路8の入口15を閉じる弁体21を設けることで、弁棒23の方が弁体21より径が小さくなることから、湯などにより容器本体2内の内圧が高くなっているときでも、先に弁棒23側の弁体である円盤部28を押し下げ、内圧を開放できるため、内圧により弁体21が押下げ不能になることを防ぎ、確実に内溶液を吐出させることができる。このとき弁棒23には通気溝31Tがあり、弁体21の装着孔21Aとの間に隙間を作ることで、確実に内圧を排気することができる。このようにして内圧を開放すると、弁体21の上方への加圧保持力が無くなり、重力により下方に下がり、弁体21が開状態となる。
一方、容器本体2内が減圧状態になった場合、その減圧力が弾性部材22の弾性復元力より強くなると、自動的に弁棒23が下降し、減圧パッキン41が弁体21の下面から離れ、容器本体2内の圧力が大気と同圧に開放される。
さらに、係止板30により中仕切り部14の下方に配置する弾性部材104を無くすことで、例えば、従来、流液経路8に設けていた金属製のコイルスプリングが不要となり、衛生的で、部品点数を減らしてコストダウンを図ることができる。
また、このときの各ストロークの関係について、弁体カバー37のストロークA、弁体21と係止板30のストロークB、装着位置における係合爪部73のストロークCを、A>(B+C)とすることで、弁体カバー37を弁棒23から取り外す際に、栓本体11と弁体カバー37が当接し回転コマ38が係止解除位置まで回らないことを防ぐことができる。
このため弁体カバー37をプッシュプッシュする反対の手は、弁棒23の円盤部28より面積の広い弁体21を押えるだけでよいため、より操作性に制約がなくなる。
さらには、弁棒23に係止板挿入溝たる縦溝部31及びこの縦溝部31の下端に連続して周設した係止溝31Aをつけることで、弁棒23と係止板30を着脱することも可能であり、より洗浄性も良くなるという利点もある。
このように本実施例では、請求項1に対応して、容器本体2の開口部2Aに着脱可能に装着される栓本体11の内側に、容器本体2の内部に開口する入口15から外部に開口する出口16に至る流液経路8を形成し、流液経路8の入口15を閉じる方向に付勢された弁体21を設け、栓本体11の上端に該栓本体11の上部開口部を閉じるカバー25を設け、カバー25に弁体21を開閉する開閉装置たる操作レバー24を設けた液体容器の栓体において、弁体21には、閉方向に付勢する弾性部材22が設けられ、この弾性部材22の抜け防止に弁体カバー37が装着され、この弁体カバー37には回転自在の回転コマ38を設け、回転コマ38には弁体カバー37が弁体21と係合する少なくとも2箇所の係合爪部73,73が設けられ、弁体21の上端側には係合爪部73,73と同数或いは整数倍の爪導入溝74及び回転コマ38を回転させる段差たる段差溝75を設け、弁体カバー37の上下動作により弁体カバー37を着脱できるから、弁体カバー37を持って上下動作することにより、段差溝75と係合爪部73により回転コマ38が回転して弁体カバー37を弁体21から着脱することができ、栓本体11と弁体21の分解を容易に行うことができる。
また、このように本実施例では、請求項2に対応して、弁体21に弁体カバー37を装着したとき、該弁体21の上端である軸部29の上端が弁体カバー37の上部に突出し、弁体21を開閉する開閉装置たる操作レバー24が弁体カバー37と当接することがないから、弁体21の上端が弁体カバー37より突出しており、弁体21の開状態或いは閉状態のいずれの状態に位置しても、操作レバー24が弁体カバー37に当接することがなく、意図せず弁体カバー37が弁体21から外れることがない。
また、このように本実施例では、請求項3に対応して、弁体21と弁棒23が別体であり、弁棒23には弁体21上部の流液経路8の入口15を閉じる弁体たる円盤部28を設けたから、弁体21と弁棒23を個々の別部材にし、弁棒23に弁体21上部への流液経路8の入口15を閉じる円盤部28を設けることで、弁棒23の方が弁体21より径が小さくなることから、湯などにより容器本体2内の内圧が高くなっているときでも、先に弁棒23側の弁体を押下げ、内圧を開放できるため、内圧により弁体21が押下げ不能になることを防ぎ、確実に内溶液を吐出させることができる。
また、このように本実施例では、請求項4に対応して、弁体21と弁棒23が別体であり、弁棒23を押下げたとき弁体21と当接し、該弁体21を押し下げる係止板30を設けたから、係止板30を用いることにより、弾性部材104を無くすことができ、例えば、従来、流液経路8に設けていた金属製のコイルスプリングが不要となり、衛生的で、部品点数を減らしてコストダウンを図ることができる。
また、実施例上の効果として、前記弁体カバー37は、左右の摘み部72,72に前記回転コマ38が着脱可能に係合する係合開口部72A,72Aを設けることにより、弁体カバー37に回転コマ38を簡便に組み付けることができる。また、左右の摘み部72,72は下部72S,72Sが外側に広がる形状をなすから上方からの力を加えやすく、左右の摘み部72,72を摘んで弁体カバー37を簡便に押し下げることができる。さらに、弁棒23には縦溝部31が設けられており、弁体21の装着孔21Aとの間に隙間を作ることで、確実に内圧を排気することができる。
以上のように、本実施例では、操作レバー24を下に押し下げるだけで、操作レバー24に設けられた突出片58が、栓本体11の弾性片52を係止解除方向FKに移動させ、栓本体11とカバー25とを係止解除状態とすることができる。
また、このとき操作レバー24は、流液経路8の入口15を閉じる方向に付勢された弁体21の弁棒23により、栓本体11とカバー25が係止解除状態になると同時に、操作レバー24及びカバー25に栓本体11との解除方向FIに力が働くため、操作レバー24を操作して容易に分解することができる。
また、容器本体2に栓体3が装着された状態では、操作レバー24により弁体21の開閉操作を行えるが、操作レバー24が肩部材7に当接する回動規制位置では、操作レバー24に設けた突出片58が弾性片52を係止解除するに至らないため、誤操作により栓本体11とカバー25が分解されることがない。
さらに、弾性片52が栓本体11の最大外径より内側に配置され、また、操作レバー24の押下げ時に突出片58がカバー25の内側に入り込むことで、突出片58をカバー25の内側に隠すことができ、外観を向上させることができ、また操作時に突出片58に触れることがなく安全であり、さらに、カバー25の下部に横板部54を持たせることができ、係止解除操作時に操作レバー24と前記横板部54とで挟み込む操作をすることで、操作レバー24を押す力FPがカバー25をつまむ力FTと相殺され、操作レバー24及びカバー25には弁体21を閉じる力のみがかかるため、栓本体11とカバー25の分解が容易にできるようになる。
また、実施例上の効果として、容器本体2の開口部2Aに着脱可能に装着される栓本体11の内側に、容器本体2の内部に開口する入口15から外部に開口する出口16に至る流液経路8を形成し、流液経路8の入口15を閉じる方向に付勢された弁体21を設け、栓本体11の上端に該栓本体11の上部開口部を閉じるカバー25を設け、カバー25に弁体21を開閉する操作レバー24を下方向に押下げ可能に設けた液体容器の栓体において、栓本体11とカバー25のいずれか一方に第1係合部たる横孔部49、他方に第1係合部に係合する第1被係合部たる突起部50を設け、栓本体11の上部に弾性片52を設け、栓本体11の弾性片52とカバー25のいずれか一方に第2係合部たる係合爪部53、他方に第2係合部に係合する第2被係合部たる横板上面54Uを設け、操作レバー24には、操作レバー24を押下げると弾性片52に当接して該弾性片52を係合解除方向に移動させる突出片58を設けたから、操作レバー24を押下げると、操作レバー24の突出片58が、栓本体11の弾性片52を係合解除方向に移動することにより、係合爪部53と横板上面54Uの係合が解除され、この際、弁体21により操作レバー24が上方に付勢されるため、栓本体11からカバー25を簡便に取り外すことができる。
また、突起部50の下部に案内斜面を形成するようにしてもよく、この場合、横孔部49を設けた突片部48は弾性を有するため、カバー25を栓本体11に上方から押えるだけで、栓本体11の前後にカバー25を略同時に係止して固定することができる。
また、操作レバー24は、栓本体11が容器本体2に装着された状態で押下げると、弁体21の開閉は行えるが、操作レバー24の操作部44が肩部材7に当接することにより、突出片58が弾性片52を係止解除するに至らないから、操作部44を用いて初期位置の操作レバー24を押下げると、弁体21が開き、操作レバー24を離すと、上方に付勢された弁体21により操作レバー24が初期位置に復帰して弁体21が閉まり、容器本体2に装着した状態で、操作レバー24を押下げても、操作部44が肩部材7に当接することにより、係合爪部53と横板上面54Uの係合が解除されことがなく、使用時に操作レバー24を押してもカバー25が外れることがない。
また、弾性片52は栓本体11の最外径より内側に配置され、操作レバー24の押下げ時に突出片58がカバー25の内側に入り込むから、突出片58がカバー25の内側に入り込むことにより、使用状態における外観意匠性の向上を図ることができる。
また、栓本体11の一側に設けた横孔部49に、カバー25の他側向きに突出した突起部50が横孔部49の一側から係入するから、この係入箇所を支点として、カバー25の他側を押下げることにより、他側における栓本体11とカバー25の係合を簡便に行うことができる。また、横孔部49は横方向に形成されているから、横方向に形成した突起部50を係合することにより、この係合箇所を回動支点として安定して回動することができる。さらに、突出片58の一側には、操作レバー24の操作時に前記弾性片52に係合する位置に前記縦縁部59が配置され、この縦縁部59の下部には、上から下に向って他側に傾斜した当接縁部59Aが設けられ、係合爪部53には、他側に中央傾斜面53Aを設けたから、突出片58が降下すると、当接縁部59Aが中央傾斜面53Aに当接して弾性片52をスムーズに一側に弾性変形させ、他側における係合解除を円滑に行うことができる。
図24〜図25は、本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例では、弁体21に弁棒23を一体に設けた例であり、弁体21の中央に弁棒23の軸部29を突設しており、減圧手段26及び係止板30は備えていない。尚、この例では、係止板30が不要であるから、軸部29に、縦溝部31,31係止溝31A,31Aとを設けなくてもよい。
このように本実施例でも、弁体21には、閉方向に付勢する弾性部材22が設けられ、この弾性部材22の抜け防止に弁体カバー37が装着され、この弁体カバー37には回転自在の回転コマ38を設け、回転コマ38には弁体カバー37が弁体21と係合する少なくとも2箇所の係合爪部73,73が設けられ、弁体21の上端側には係合爪部73,73と同数或いは整数倍の爪導入溝74及び回転コマ38を回転させる段差たる段差溝75を設け、弁体カバー37の上下動作により弁体カバー37を着脱できるから、弁体カバー37を持って上下動作することにより、段差溝75と係合爪部73により回転コマ38が回転して弁体カバー37を弁体21から着脱することができ、栓本体11と弁体21の分解を容易に行うことができ、請求項1及び2に対応して、上記実施例1と同様な作用・効果を奏する。
尚、本発明は、本実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、魔法瓶に適用される栓体に限るものではなく、水筒等にも適用でき、容器本体はガラス製のもの、合成樹脂製のものなどいずれのものでも良く、特に断熱構造を有していないものでも良い。
1 飲料容器
2 容器本体
2A 上部開口部
3 栓体
8 流液経路
11 栓本体
12 弁機構
13 筒体
15 入口
16 出口
21 弁体
22 弾性部材
23 弁棒
24 操作レバー(開閉装置)
28 円盤部(弁棒側の弁体)
37 弁体カバー
38 回転コマ
73 係合爪部
74 爪導入溝
75 段差溝(段差)
76 第1下傾斜面
76A 第2下傾斜面
77 第1底面
77A 第2底面
78 第1上案内面
78A 第2上案内面
79 第1上傾斜面
79A 第2上傾斜面
80 第1上案内面
81 中間傾斜面
82 下案内面
83 角部
本発明は、魔法瓶等の飲料容器の栓体に係り、詳しくは、栓体に弁機構を有し、飲料容器に栓体を装着した状態のままで内容液を注出することのできる飲料容器の栓体に関する。
従来、飲料容器を傾けることで内容液を注出する注出路を備えた栓本体に、注出路を開閉可能に閉塞する弁機構を収納した飲料容器の栓体において、前記弁機構は、前記栓本体に上下動可能に設けられる弁棒と、該弁棒の下端に支持され、前記注出路を開閉可能に閉塞する弁体と、該弁体を閉方向に付勢する付勢手段と、前記付勢手段の付勢力に抗して前記弁棒を押し下げることにより弁体を開放させる操作レバーとを備え、前記栓本体は、操作レバーの押下部を外部に突出させる開口を天板に備えている。
このような飲料容器の栓体では、内容液を注出する際に弁体や弁棒が内溶液に触れるため、湯垢等で汚れやすく、これらや注出路を洗浄するために、栓体を分解して洗浄することが行われている。例えば、前記弁棒の先端と当接している操作レバーの基端に一対の係止腕を設け、各係止腕にそれぞれ形成された挿通孔に、操作レバーを栓本体に枢支する枢軸が挿入され、挿通孔の下部には前記枢軸を挿通孔に導くガイド溝が形成されるとともに、各挿通孔の近傍に半球状のボス部が突設されている飲料容器の栓体(例えば特許文献1)がある。この栓体を洗浄する際には、操作レバーを反作動方向に回動させ、ボス部によって各係止腕の間隔を広げることにより、挿通孔から枢軸を外して操作レバーを取り外し、次いで、弁棒,弁体,付勢手段を栓本体から取り外して、弁機構を洗浄することができる。
また、容器本体の開口部に着脱可能に装着される中栓本体の内側に、前記容器本体の内部に開口する入口から外部に開口する出口に至る流液経路を形成し、前記流液経路の入口を閉じる方向に付勢された弁体を設け、前記中栓本体の上端に該中栓本体の上部開口部を閉じるカバーを設け、前記カバーに前記弁体を開閉する操作スイッチを前後方向にスライド可能に設けた液体容器の中栓構造において、前記中栓本体と前記カバーのいずれか一方に第1係合部、他方に前記第1係合部に係合する第1被係合部を設け、前記中栓本体の上端に弾性片を設け、前記中栓本体の弾性片と前記カバーのいずれか一方に第2係合部、他方に前記第2係合部に係合する第2被係合部を設けた液体容器の中栓構造(例えば特許文献1)があり、この中栓構造では、従来のように中栓本体とカバーの全周に嵌合部を設けるものに比べて、構造が簡単となる。また、操作スイッチをスライドさせるときの操作力は水平であり、係合解除方向には作用しないため、意図せずに中栓が分解されてしまうことがない。
特開2002−165709号公報 特許第4514692号公報
上記のように、分解可能な液体容器の栓体における、栓本体と弁体の分解構造において、特許文献1のように弾性部材を弁体上部を軸として弁本体と弁体カバーの間に配置し、弁体カバーを押しながら回転させることで弁体から取り外す、又は取り付ける構造が知られている。
しかしながら、上記のような分解構造では片方の手で弁体を押え、もう片方の手で弁体カバーを押さえつけながら回転させるといった手間が掛かった。
また、図25のように弁体101と弁棒102を別部材とし、弁体101と弁棒102に設けられた係止板103の間に弾性部材104を設けることで、容器本体に湯を入れたときなど容器内が加圧状態になったときに、弁棒102を先に押下げ、内圧を開放する構造も知られているが、このような構造では弾性部材104として例えば金属製ばねを使用した場合、流路に面しているため、金属製ばねが内溶液に接することになる。
解決しようとする問題点は、上記の問題を鑑みて、栓本体と弁体の分解を容易に行うことができ、意図しないときには弁体カバーが弁体から外れることがなく、加えて、内容液の吐出しを確実にするのみでなく、弁体から弾性部材をなくし、弁体自体もさらに分解することで、洗浄性を向上させより衛生的に、且つ部品点数を減らし、コストダウンを図った飲料容器の栓体を提供することを目的とする。
請求項1の飲料容器の栓体は、容器本体の開口部に着脱可能に装着される栓本体の内側に、前記容器本体の内部に開口する入口から外部に開口する出口に至る流液経路を形成し、前記流液経路の入口を閉じる方向に付勢された弁機構を設け、前記栓本体の上端に該栓本体の上部開口部を閉じるカバーを設け、前記カバーに前記機構により前記入口を開閉する開閉装置設けた飲料容器の栓体において、前記弁機構には、閉方向に付勢する弾性部材が設けられ、前記弁機構は、前記流液経路の前記入口を閉じる弁体と、この弁体の中央部から上方に延びる弁棒とを備え、前記弾性部材の抜け防止に弁体カバーが前記弁棒の上部着脱自在に装着され、前記弁体カバーには回転自在の回転コマを設け、前記回転コマには前記弁と係合する少なくとも2箇所の係合爪部が設けられ、前記弁棒の上端側には、前記係合爪部と同数或いは自然数倍の爪導入溝及びこれら爪導入溝の下部に周設した段差溝を設け、前記段差溝は、前記爪導入溝の下方に設けられ、該爪導入溝に前記係合爪部を位置合わせし、前記弾性部材の付勢に抗して前記弁体カバーを押し下げて該弁体カバーに前記弁棒の上部を挿入した時に前記係合爪部が係合して前記回転コマを前記弁棒の周方向一側に回転させる第1下傾斜面と、前記弾性部材の付勢により前記弁体カバーが上方に移動し、前記第1下傾斜面との係合により周方向一側に回転した前記回転コマの前記係合爪部が係合して該回転コマを周方向一側に回転する第1上傾斜面と、前記係合爪部と前記第1上傾斜面との係合により周方向一側に回転した前記回転コマの前記係合爪部が前記付勢手段により上方に付勢されて当接する係止爪係止面と、前記係止爪係止面の下方に設けられ、前記係止爪係止面に前記係合爪部が当接した前記弁体カバーを、下方に押さげると、前記係合爪部が係合して前記回転コマを周方向一側に回転する第2下傾斜面と、前記第2下傾斜面の周方向一側に設けられ、前記弾性部材の付勢により前記弁体カバーが上方に移動し、前記係合爪部と前記第2下傾斜面との係合により周方向一側に回転した前記回転コマの前記係合爪部が係合して該回転コマを周方向一側に回転する第2上傾斜面と、を備え、前記第2上傾斜面の周方向一側に隣の前記爪導入溝が設けられ、前記第2上傾斜面は前記隣の爪導入溝の他側面の下端に設けられ、前記付勢手段の上方への付勢により前記係合爪部を前記係止爪係止面に係止して前記弁棒に前記弁体カバーを装着し、前記係止爪係止面に前記係合爪部を係止した前記弁体カバーを押し下げると、前記係合爪部が前記第2下傾斜面に係合して前記回転コマが一側に回転し、前記弁体カバーを押下げる力を抜くと、前記弾性部材の弾性復元力により前記弁体カバーが上昇し、前記回転コマは前記係合爪部が前記第2上傾斜面に係合して一側に回転し、前記係合爪部が前記隣の爪導入溝に沿って上昇し、前記弁棒から前記弁体カバーを取り外すことができることを特徴とする。
請求項2の飲料容器の栓体は、前記弁体に前記弁体カバーを装着したとき、該弁体の上端が前記弁体カバーの上部に突出し、前記弁体を開閉する開閉装置が前記弁体カバーと当接することがないことを特徴とする。
請求項3の飲料容器の栓体は、前記弁機構は前記弁体と前記弁棒が別体であり、前記弁体の中央部には装着孔が穿設され、前記弁棒は、下端に前記装着孔より大径の円盤部と、上方に延出する軸部とを一体に備え、前記軸部を前記装着孔に挿通し、前記円盤部に減圧パッキンが装着され、この減圧パッキンが前記弁体の下面に密着し、前記弁棒の降下により前記減圧パッキンが前記弁体の下面から離れて前記装着孔と前記軸部との間から前記容器本体内の圧力を逃し、前記容器本体内の圧力が大気と同圧に開放されるように構成したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、弁体カバーを持って上下動作することにより、段差係合爪部との係合により回転コマが回転して弁体カバーを弁体から着脱することができ、栓本体と弁機構の分解を容易に行うことができる。
請求項2の発明によれば、弁の上端が弁体カバーより突出しており、弁機構の開状態或いは閉状態のいずれの状態に位置しても、開閉装置が弁体カバーに当接することがなく、意図せず弁体カバーが弁体から外れることがない。
請求項3の発明によれば、弁体と弁棒を個々の別部材にし、弁体の中央部には装着孔が穿設され、弁棒は、下端に装着孔より大径の円盤部と、上方に延出する軸部とを一体に備え、軸部を装着孔に挿通し、円盤部に減圧パッキンが装着され、この減圧パッキンが弁体の下面に密着することで、弁棒の円盤部の方が弁体より径が小さくなることから、湯などにより容器本体内の内圧が高くなっているときでも、先に弁棒側の円盤部を押下げ、装着孔と軸部との間から内圧を開放できるため、内圧により弁体が押下げ不能になることを防ぎ、確実に内溶液を吐出させることができる。
本発明の実施例1を示す全体断面図である。 同上、操作レバーが肩部材に当接した状態の全体断面図である。 同上、飲料容器の斜視図である。 同上、栓体の断面図であり、突出片により第2係合部と第2被係合部の係合を解除した状態を示す。 同上、栓本体の斜視図である。 同上、操作レバーの斜視図である。 同上、栓体の斜視図である。 同上、栓体の斜視図であり、操作レバーを押下げた状態を示す。 同上、栓本体の斜視図である。 同上、操作レバーの斜視図である。 同上、弁棒の斜視図であり、図11(A)は弁棒の縦溝部に係止板の係入部を合わせた状態、図11(B)は係止板を略90度回して軸方向に位置決めした状態を示す。 同上、弁棒の斜視図である。 同上、係止板の斜視図である。 同上、第2係合部と第2被係合部の係合を解除した状態の栓体の斜視図である。 同上、弁棒の上端側の斜視図である。 同上、回転コマの斜視図である。 同上、弁棒の上端側と回転コマの斜視図であり、爪導入溝に係合爪部を合わせて回転コマを下げる状態を示す。 同上、弁棒の上端側と回転コマの斜視図であり、第1底面に係合爪部が係入した状態を示す。 同上、弁棒の上端側と回転コマの斜視図であり、第1上傾斜面に係合爪部が係合した状態を示す。 同上、弁棒の上端側と回転コマの斜視図であり、角部に係合爪部が係止下した状態を示す。 同上、弁体の断面図である。 同上、弁体の断面図であり、減圧手段が開いた状態を示す。 同上、弁体の断面図であり、弁体が開いた状態を示す。 本発明の実施例2を示す栓本体の分解斜視図である。 同上、栓本体の断面図である。 従来例の弁体の要部の断面図である。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる新規な飲料容器の栓体を採用することにより、従来にない飲料容器の栓体が得られ、その飲料容器の栓体について記述する。
図1〜図23において、魔法瓶である飲料容器1は、容器本体2の上部開口部2Aに栓体3が着脱可能に装着されたもので、容器本体2は、上部を開口したステンレス製の内容器5と外容器4の上端同士を一体に接合して両容器4,5間を断熱層6とし、接合した両容器4,5の上部には合成樹脂製の肩部材7が一体に組み付けられている。肩部材7は、接合した両容器4,5の開口部分に垂設され、該開口部分に嵌め付けられる環状係止部7Aと、該環状係止部7Aの一側方から突出する嘴状の注ぎ部7Bと、該注ぎ部7Bと対向する位置に突設される把手7Cとを備えたもので、前記環状係止部7Aに合成樹脂製の前記栓体3が着脱可能に装着される。
栓体3は、飲料容器1を注ぎ部7B方向へ傾けることで、内容液を前記注ぎ部7Bを介して注出する流液経路8を備え、前記肩部材7に螺着される栓本体11と、該流液経路8を開閉可能に閉塞する弁機構12とを備える。
栓本体11は、前記肩部材7に螺合する筒体13を有し、この筒体13内に一側から他側に向かって低くなる壁状の中仕切り部14を設け、この中仕切り部14の下部に沿って前記流液経路8が形成されている。前記筒体13の下部開口である入口15から他側上部に開口する出口16に連続して前記流液経路8が形成されている。そして、前記中仕切り部14は、その他側14Bを入口15側に連結し、その一側14Aを筒体13の上部側面に連結し、この連結箇所の下部に前記出口16が形成されている。
さらに、前記栓体3は、弁機構12の弁体21を常時上方へ引き上げて入口15を弁体21で塞ぐコイルスプリングなどの弾性部材22と、前記弁体21の弁棒23を下方へ押す操作レバー24と、栓本体11の上部を覆うカバー25とを備え、前記弁体21が前記筒体13の下端部13Kを水密に閉塞して前記入口15を塞いている。
ここで、前記弁体21の弁棒23を下方へ押す方法は、操作レバー以外にもスライド部材、ボタン式等の方式が取れる。
前記弁機構12は、前記弁体21と、該弁体21の中央部から上方に延びる前記弁棒23と、該弁棒23と前記弁体21との間に形成される減圧手段26とを備えている。前記弁体21は、前記下端部13Kよりやや大径の円盤状に形成され、前記下端部13Kに装着した止水パッキン27に当接して入口15を閉塞する。また、弁体21の中央部には、弁棒23の装着孔21Aが穿設されている。
前記弁棒23は、下端に前記装着孔21Aより大径の円盤部28と、上方に延出する軸部29とを一体に備えたもので、この軸部29の下方には、係止部材たる合成樹脂製の係止板30が着脱可能に装着されている。
具体的には、前記軸部29の下部29Sは上部29Uより径大に形成され、その下部29Sの外周には、対向する位置に縦溝部31,31が凹設され、これら縦溝部31,31は軸方向に形成され、それら縦溝部31,31の底部の間隔が前記上部29Uの直径に略対応する。一方、前記係止板30は略長円形状をなし、その中央に貫通孔32が形成されており、この貫通孔32は、前記縦溝部31,31に係入する係入部32A,32Aを有し、前記下部29Sが挿通される。また、縦溝部31,31に連続する係止溝31A,31Aが周設され、この係止溝31Aは円周方向に略90度に形成され、図11(A)に示すように、前記縦溝部31,31に係入部32A,32Aを係入して係止板30を軸部29の下部29Sに配置した後、係止板30を平面略90度回すと、図11(B)に示すように、係入部32Aを係止溝31Aに係止し、軸部29の長さ方向に位置決めした状態で、弁棒23に係止板30が装着され、逆に取り外すこともできる。
また、図12に示すように、前記軸部29の下部29Sには、前記係止溝31Aの下方の外周に通気溝31T,31Tが凹設され、これら通気溝31T,31Tは対向する位置に縦設されており、それら通気溝31T,31Tを設けた下部29Sが、前記装着孔21Aに挿通される。
前記中仕切り部14には、その中央部14Sに前記弁棒23の軸部29を挿通する挿通孔33が形成され、該挿通孔33の上部周囲に、軸部29のガイド筒34が設けられている。また、中仕切り部14には、出口16と径方向に対向する位置である他側に空気孔35が形成されている。
前記ガイド筒34には、前記弾性部材22が外嵌されている。この弾性部材22は、中仕切り部14の中央部14Sの上面と、ガイド筒34から突出する弁棒23上部に着脱自在に設ける弁体カバー37との間に縮設され、前記弁体21を常時上方へ引き上げている。
前記弁体カバー37は、前記弾性部材22の上部を押えるものであって、この弁体カバー37は、前記弁棒23の軸部29の上部に上下方向から係脱自在に連結される回転コマ38を備え、この回転コマ38は弁体カバー37に回転自在に内嵌され、前記回転コマ38が前記弁棒23の上部に係脱自在に取り付けられる。
また、前記係止板30は、弁棒23と供に昇降し、係止板30の下面は、前記装着孔21Aの上部に突設した受筒部21Bの上端に当接可能になっている。また、中央部14Sの下面には、前記係止板30を収納可能な筒部14Tが突設されている。
また、前記円盤部23Aの外周には、減圧パッキン41が装着されている。
前記弁棒23は、軸部29を前記装着孔21Aに挿通し、前記弁体カバー37と前記中央部14Sの上面との間に縮設された弾性部材22により、弁体21の下面と前記減圧パッキン41とが密着して前記弁棒23と弁体21とが一体的に連結される。前記減圧手段26は、前記弁体21の装着孔21A、弁棒23の円盤部28、減圧パッキン41、弾性部材22及び係止板30とで構成されている。
また、弁体21の装着孔21Aは、弁棒23の軸部29より大径に形成され、弁体21から上方に突出した軸部29の上部29Uは、ガイド筒34の上部の径小内周面34Aに挿通され、筒部14Tに前記係止板30が収容されるとともに、弾性部材22をガイド筒34に外装した状態で軸部29の上部29Uに前記弁体カバー37を係止することにより、弁機構12が栓本体11に取り付けられる。
前記カバー25は、栓本体11の筒体13の上開口部42を覆うものであり、その筒体13に嵌合して上開口部42に着脱自在に設けられる。図3に示すように、前記カバー25の中央には、他側である肩部材7側が開口する切欠き状の開口部25Aを設け、この開口部25Aに前記操作レバー24が配置され、この操作レバー24の一側が枢着部43によりカバー25に傾動可能に枢着され、また、操作レバー24の操作部44がカバー25の他側から外部に突出し、前記肩部材7の上方に位置している。また、操作レバー24の下面には、前記弁棒23の上端が当接する位置に、凸部24Aを設け、この凸部24Aの下面は平坦面に形成されている。
図5などに示すように、前記栓本体11の上部には、筒体13の上部に上筒状部45が設けられると共に、図6などに示すように、前記カバー25の下面には、前記上筒状部45に外装する下筒状部46が形成されている。
そして、図5及び図9に示すように、前記上筒状部45の一側に左右方向の平面部45Hを設け、この平面部45Hの左右対称位置に上部が開口した切込み溝47,47を設けると共に、これら切込み溝47,47の間に突片部48を設け、この突片部48に第1係合部たる横孔部49を穿設している。また、図6及び図10に示すように、下筒状部46の一側に左右方向の平面部46Hを設け、この平面部46Hの内面には、第1被係合部たる横方向の突起部50を形成し、この突起部50が前記横孔部49に係合する。この場合、下部のみが筒体13に固定された突片部48に横孔部49を設けることにより、横孔部49に突起部50が段発的に係止する。
一方、図5及び図9に示すように、筒体13の他側上部には、該筒体13の内側に凹んだ凹部51を設け、この凹部51の底部に位置して弾性片52を上方に向かって突出し、この弾性片52は下端のみが筒体13に連結され、上端が自由端であり、その弾性片52の外面に第2係合部たる係合爪部53が形成され、この係合爪部53は、水平方向の係止面53Mを有し、この係止面53Mの中央から弾性片52の先端に向う中央傾斜面53Aを有し、この中央傾斜面53Aの両側に該中央傾斜面53Aより高さが低い側部傾斜面53B,53Bが形成されている。このように筒体13に内側に凹んだ凹部51を設け、この凹部51内に弾性片52を配置することにより、栓本体11の外径より内側に弾性片52が設けられている。
図6などに示すように、下筒状部46の他側には、前記第2被係合部たる横板部54の横板上面54Uが設けられ、この横板部54と前記下筒状部46の下端とが該下筒状部46から延設された延設部55により連結され、さらに、横板部54の左右は連結部56,56によりカバー25に連結され、横板部54はその下面が平面に形成されている。
また、前記操作レバー24の下面には突出片58が下方に突設され、この突出片58は一側に縦縁部59を有し、他側は傾斜した縁となり、側面視で略三角形状をなし、操作レバー24の操作時に前記弾性片52に係合する位置に前記縦縁部59が配置され、この縦縁部59の下部には、上から下に向って他側に傾斜した当接縁部59Aが設けられている。
そして、操作レバー24を下方に回動すると、当接縁部59Aが前記中央傾斜面53Aに当接し、弾性片52をその解除方向に押して横板上面54Uとの係合を解除する。
図2に示すように、容器本体2を栓体3に装着した状態で、突出片58とレバー24の操作部44と肩部材7とは、操作部44を押し下げると、操作部44の下部が、回動規制部たる肩部材7の上面に当接し、このように操作レバー24の回動範囲を規制することにより、弾性片52に突出片58が当接することがない。
また、図10などに示すように、操作レバー24の下端の左右には、位置決め部たる鍔状部61,61を設け、これら鍔状部61,61が当接する当接部62が前記カバー25に設けられている。そして、鍔状部61,61が当接部62に当接することにより、カバー25と操作レバー24の上面が略面一となる。
前記弁体カバー37は、前記弁棒23の軸部29を遊挿する筒部71と、この筒部71の下部に設けられ前記弾性部材22の上部を押える押え部71Aと、前記筒部71の左右に設けられた摘み部72,72と、これら左右の摘み部72,72に設けられ前記回転コマ38が回転可能に係合する係合開口部72A,72Aとを備える。この場合、係合開口部72A,72Aに回転コマ38を嵌入して回転可能に取り付けている。前記係合開口部72Aは略長方形形状をなし、前記回転コマ38の上下面を挟む上下の縁部72F,72Fを備え、これら上下の縁部72F,72Fは略水平方向で平行に配置されている。前記摘み部72は下部72Sが外側に広がり、これにより左右の摘み部72,72を摘んで弁体カバー37を押下げ易くなっている。また、回転コマ38は前記筒部71の上部に重ね合わされて配置され、該回転コマ38と筒部71に軸部29を挿通した状態で、回転コマ38は、左右が係合開口部72A,72Aに係入して弁体カバー37に対して回転可能に設けられると共に、弁体カバー37と同体的に軸方向に上下動する。
前記回転コマ38は、円筒状をなす本体38Hの内周に、係合部たる係合爪部73が膨出形成され、この係合爪部73は、対向する位置で2箇所に設けられている。前記係合爪部73は、軸部29の軸方向の縦縁部73Tと、この縦縁部73Tの下部に一端が設けられ、該縦縁部73Tと交差方向の横縁部73Yと、前記縦縁部73Tの上端と横縁部73Yの他端との間に設けた斜めの傾斜縁部73Kとを備える。
一方、前記弁棒23の軸部29の上端側には、前記係合爪部73,73に対応して、爪導入溝74,74が軸方向に設けられ、隣合う爪導入溝74の間には、前記係合爪部73が係合して前記回転コマ38を回転させる段差たる段差溝75が周設されている。前記爪導入溝74は、軸部29の上端が開口し、前記係合爪部73が軸方向から挿入可能であり、前記爪導入溝74の一側面74Aと他側面74Bの間隔は、前記横縁部73Yより僅かに幅広に形成されている。尚、一側面74Aと他側面74Bは、軸部29の周方向一側と他側に位置する。また、爪導入溝74は、円周方向等間隔で、前記係合爪部73と同数或いは整数倍だけ設けることができる。
次に、前記段差溝75の構成について軸部29の先端側を上、基端側を下として説明する。前記段差溝75には、対を成す一方の前記爪導入溝74の下部に、前記係合爪部73を周方向一側に移動する第1下傾斜面76が形成され、この第1下傾斜面76は一側が他側より低く形成され、これら第1下傾斜面76の一側と他側は、前記一側面74Aと他側面74Bの略延長線上で下方に位置する。前記第1下傾斜面76の一側(下端)には前記横縁部73Yが係合する横方向の第1底面77が形成され、この第1底面77の一側には軸方向の第1上案内面78が上側に向けて設けられ、前記第1底面77の上方には、前記傾斜縁部73Kが係合して前記係合爪部73を周方向一側に移動する第1上傾斜面79が形成されている。この第1上傾斜面79は一側が他側より高く形成され、第1上傾斜面79の一側と他側は前記第1上案内面78と第1底面77の他端の略延長線上で下方に位置する。尚、前記傾斜縁部73Kと第1上傾斜面79とは軸方向に対して略同一角度で斜設されている。
また、前記段差溝75は、第1上傾斜面79の一側に、第1上案内面80が上側に向けて設けられ、この第1上案内面80は前記第1上案内面78の略延長線上に位置し、前記第1上案内面80の一側に中間傾斜面81が設けられ、この中間傾斜面81は一側に向って高くなるように形成され、その中間傾斜面81の一側に下案内面82が下側に向けて設けられている。前記中間傾斜面81に対応して、前記第1上案内面78の一側には、該第1上案内面78の上端から一側に向って低くなる第2下傾斜面76Aと第2底面77Aとが連続して設けられ、前記下案内面82は前記第2の底面77Aの範囲に対応した位置にある。さらに、前記第2底面77Aの一側には第2上案内面78Aが設けられ、この第2上案内面78Aの略延長線上に、対を成す他方の前記爪導入溝74の他側面74Bが位置し、この他側面74Bの下端と前記下案内面82の下端との間に、第2上傾斜面79Aが設けられている。
ここで弁体カバー37の使用方法について、回転コマ38を一点鎖線で図示した図17〜図20を用いて説明する。図17に示すように、爪導入溝74,74に係合爪部73,73を位置合わせし、弁体カバー37を摘んで弾性部材22の付勢に抗して押し下げると、図18に示すように、第1下傾斜面76に係合爪部73が案内されて回転コマ38が一側に回転し、係合爪部73の横縁部73Yが第1底面77に係入する。ここで弁体カバー37を押下げる力を抜くか、手を離すと、弾性部材22の弾性復元力により弁体カバー37が上昇し、回転コマ38は係合爪部73の傾斜縁部73Kが中間傾斜面81に係合して一側に回転し、中間傾斜面81と下案内面82の角部に係合爪部73が係止して上昇が止まり、軸部29に弁体カバー37が装着される。
この場合、弾性部材22により付勢されているため、弁体カバー37を押下げない限り、弁体カバー37が外れることがない。また、弁体カバー37の上端から突出した軸部29の上端が、操作レバー24に接触し、弁体カバー37は接触していないから、操作レバー24の操作の影響を受けることがない。
一方、弁体カバー37を取り外す際には、装着位置にある弁体カバー37を押下げると、係合爪部73の下部が第2下傾斜面76Aに係合して回転コマ38が一側に回転し、係合爪部73が第2底面77Aに係入する。ここで弁体カバー37を押下げる力を抜くか、手を離すと、弾性部材22の弾性復元力により弁体カバー37が上昇し、回転コマ38は係合爪部73の傾斜縁部73Kが第2上傾斜面79Aに係合して一側に回転し、係合爪部73が隣の爪導入溝74に沿って上昇し、軸部29から弁体カバー37を取り外すことができる。
また、弁体カバー37を押下げて軸部29から取り外すために、以下の構成を備える。弁体カバー37のストロークAは、軸部29に装着した状態の弁体カバー37の下端とガイド筒34の上端との間隔である。弁体21と係止板30のストロークBは、閉状態の弁体21の受筒部21Bの上端と、係止板30の下面との間隔である。装着位置における係合爪部73のストロークCは、角部83における係合爪部73の横縁部73Yと第2底面77Aとの間隔である。
ここで間隔A、間隔B、間隔Cは、A>(B+C)の関係であり、これにより、弁体カバー37を弁棒23から取り外す際に、栓本体11と弁体カバー37が当接し回転コマ38が係止解除位置まで回らないことを防ぐことができる。
次に前記構成についてその作用を説明する。栓体3の組み立てにあっては、まず、一側において、横孔部49に突起部50を挿入して係合する。この係合箇所を中心として、カバー25の他側を押し下げると、横板部54が係合爪部53の外面に当接し、弾性片52が内側に弾性変形し、係合爪部53に横板部54が係止し、栓本体11にカバー25が固定される。
また、別の方法として、突起部50の下部に斜面を持たせると、突片部48も弾性があるため、カバー25を栓本体11に上方から押えるだけで、栓本体11にカバー25を固定することができる。
そして、容器本体2に栓体3を螺合して装着した状態で、操作レバー24の操作部44を押し下げると、操作レバー24は、一端の枢着部43を支点に回動する。操作レバー24の回動に伴って、操作レバー24の凸部24Aが弁棒23の上端を下方に押し下げ、弁棒23と弁体21とが弾性部材22の付勢力に抗して、一体となって下方に移動する。これに伴って、止水パッキン27が筒体13の下端部13Kを離れ、流液経路8が開放され、飲料容器1を注ぎ部7B方向へ傾けると、内容液が流液経路8,注ぎ部7Bを通って注出される。また、操作レバー24は、操作部44の下部が、回動規制部たる肩部材7の上面に当接することによって回動が規制され、横板部54は弾性片52に係合した状態に保持され、この位置が回動規制位置である。
一方、容器本体2内に、熱湯や熱い飲料物が注入されていると、水蒸気によって容器本体2内が昇圧している場合がある。この場合、操作レバー24を回動させると、弁体21は容器内の圧力によって止水パッキン27が筒体13の下端部13Kに押し付けられた状態のまま、図22に示すように、弁棒23の下降によって面積の小さな減圧パッキン41が弁体21の下面から離れ、容器本体2内の圧力が逃げる。この場合、軸部29の下部29Sには、縦方向の通気溝31Tが周設されているから、装着孔21Aと通気溝31Tとの間から容器本体2内の圧力をスムーズに逃がすことができる。そして、容器本体2内の圧力が開放されることにより、弁体21の上方への加圧保持力が無くなり、重力により下方に下がり、図23に示すように、弁体21が開状態となる。
また、容器本体2内に熱湯や熱い飲料物が注入され、吐出により一度弁体21を開放し、容器本体2内の内圧を開放したあと放置した場合など、容器本体2内が減圧状態になっている場合がある。この場合、減圧力が弾性部材22の弾性復元力より強くなると、自動的に弁棒23が下降し、減圧パッキン41が弁体21の下面から離れ、容器本体2内の圧力が大気と同圧に開放される。
図4は、容器本体2から取り外した栓体3を示すもので、栓体3を容器本体2に装着した時の操作レバー24の回動規制位置まで、操作レバー24を回動させた状態では、係合爪部53が横板上面54Uに係合している。操作部44を前記回動規制位置よりも更に押し下げると、弾性片52の外面に、突出片58の当接縁部59Aが当接し、ここから、図4に示すように、操作レバー24を下げると、突出片58により弾性片52が内側に弾性変形し、係合爪部53が横板上面54Uから外れる。
このようにして係合爪部53が横板上面54Uから外れると、弾性部材22により弁棒23が操作レバー24を上方に押し、操作レバー24が上方に回動し、カバー25の他側が栓本体11から外れる。
栓本体11からカバー25を外したら、弁棒23の上部から弁体カバー37を外し、弁棒23,弾性部材22,弁体21,係止板30を栓本体11から取り外すことができる状態となり、栓本体11の流液経路8や弁機構12を別々に洗浄することができる。
洗浄後の弁機構12を栓本体11に装着する際には、逆に、弁棒23の軸部29に係止板30を装着し、軸部29を弁体21の装着孔21Aに挿通し、さらに、軸部29を挿通孔33とガイド筒34に挿通し、このガイド筒34に弾性部材22を外装し、弾性部材22の上に弁体カバー37を被せ、弁体カバー37に軸部29の上部29Uに係止する。
以上のように、本実施例では、弁体カバー37に回転自在な回転コマ38が設けられ、この回転コマ38には一定ピッチの係合爪部73を配置し、また、弁体21の上端側には係合爪部73の爪導入溝74及び係止爪移動傾斜たる傾斜面76,76A,78,78A,79,79A,80及び係止爪係止面たる底面77,77Aを波形の凹凸状に配置しており、流液経路8を閉じる方向に付勢するための弾性部材22に対し、抗する方向である下向きに弁体21上端から弁体カバー37を挿入すると、回転コマ38の係合爪部73が弁体21上端の爪導入溝74に沿って入り込み、爪導入溝74下部の係止爪移動傾斜に沿って回転コマ38が回転する。
次に、弁体カバー37を、弾性部材22により付勢させている上方に移動すると、下部の係止爪移動斜面の上部に移動する、上部の係止爪移動斜面に沿って回転コマ38が回転し、係合爪部73が係止爪係止面に当接し、弁体カバー37が弁体21に係止され、弁体21が上方(流液経路の入口15を閉じる方)に付勢される。このように弁体カバー37は弁体21の上端側において、所謂プッシュプッシュ機構で着脱できるため、従来のように弁体カバー37を押して回転させる必要がなく、ワンタッチで取り付けることができる。
また、弁体21の上端が弁体カバー37より突出しており、操作レバー24が弁体21の開状態或いは閉状態のいずれの状態に位置しても、操作レバー24が弁体カバー37に当接することがなく、意図せず弁体カバーが弁体21から外れることがない。
また、弁体21と弁棒23を個々の別部材にし、弁棒23に弁体21の上部への流液経路8の入口15を閉じる弁体21を設けることで、弁棒23の方が弁体21より径が小さくなることから、湯などにより容器本体2内の内圧が高くなっているときでも、先に弁棒23側の弁体である円盤部28を押し下げ、内圧を開放できるため、内圧により弁体21が押下げ不能になることを防ぎ、確実に内溶液を吐出させることができる。このとき弁棒23には通気溝31Tがあり、弁体21の装着孔21Aとの間に隙間を作ることで、確実に内圧を排気することができる。このようにして内圧を開放すると、弁体21の上方への加圧保持力が無くなり、重力により下方に下がり、弁体21が開状態となる。
一方、容器本体2内が減圧状態になった場合、その減圧力が弾性部材22の弾性復元力より強くなると、自動的に弁棒23が下降し、減圧パッキン41が弁体21の下面から離れ、容器本体2内の圧力が大気と同圧に開放される。
さらに、係止板30により中仕切り部14の下方に配置する弾性部材104を無くすことで、例えば、従来、流液経路8に設けていた金属製のコイルスプリングが不要となり、衛生的で、部品点数を減らしてコストダウンを図ることができる。
また、このときの各ストロークの関係について、弁体カバー37のストロークA、弁体21と係止板30のストロークB、装着位置における係合爪部73のストロークCを、A>(B+C)とすることで、弁体カバー37を弁棒23から取り外す際に、栓本体11と弁体カバー37が当接し回転コマ38が係止解除位置まで回らないことを防ぐことができる。
このため弁体カバー37をプッシュプッシュする反対の手は、弁棒23の円盤部28より面積の広い弁体21を押えるだけでよいため、より操作性に制約がなくなる。
さらには、弁棒23に係止板挿入溝たる縦溝部31及びこの縦溝部31の下端に連続して周設した係止溝31Aをつけることで、弁棒23と係止板30を着脱することも可能であり、より洗浄性も良くなるという利点もある。
このように本実施例では、請求項1に対応して、容器本体2の開口部2Aに着脱可能に装着される栓本体11の内側に、容器本体2の内部に開口する入口15から外部に開口する出口16に至る流液経路8を形成し、流液経路8の入口15を閉じる方向に付勢された弁機構12を設け、栓本体11の上端に該栓本体11の上部開口部を閉じるカバー25を設け、カバー25に弁機構12により入口15を開閉する開閉装置たる操作レバー24を設けた飲料容器の栓体において、弁機構12には、閉方向に付勢する弾性部材22が設けられ、弁機構12は、流液経路8の入口15を閉じる弁体21と、この弁体21の中央部から上方に延びる弁棒23とを備え、弾性部材22の抜け防止に弁体カバー37が弁棒23の上部着脱自在に装着され、この弁体カバー37には回転自在の回転コマ38を設け、回転コマ38には弁体21と係合する少なくとも2箇所の係合爪部73,73が設けられ、弁体21の上端側には係合爪部73,73と同数或いは自然数倍の爪導入溝74及びこれら爪導入溝74の下部に周設した段差溝75を設け、段差溝75は、爪導入溝74の下方に設けられ、該爪導入溝74に係合爪部73を位置合わせし、弾性部材22の付勢に抗して弁体カバー37を押し下げて該弁体カバー37に弁棒23の上部を挿入した時に係合爪部73が係合して回転コマ38を弁棒23の周方向一側に回転させる第1下傾斜面76と、弾性部材22の付勢により弁体カバー37が上方に移動し、第1下傾斜面76との係合により周方向一側に回転した回転コマ38の係合爪部73が係合して該回転コマ38を周方向一側に回転する第1上傾斜面79と、係合爪部73と第1上傾斜面79との係合により周方向一側に回転した回転コマ38の係合爪部73が付勢手段22により上方に付勢されて当接する係止爪係止面と、係止爪係止面の下方に設けられ、係止爪係止面に係合爪部73が当接した弁体カバー37を、下方に押さげると、係合爪部73が係合して回転コマ38を周方向一側に回転する第2下傾斜面76Aと、第2下傾斜面76Aの周方向一側に設けられ、弾性部材22の付勢により弁体カバー37が上方に移動し、係合爪部73と第2下傾斜面76Aとの係合により周方向一側に回転した回転コマ38の係合爪部73が係合して該回転コマ38を周方向一側に回転する第2上傾斜面79Aと、を備え、第2上傾斜面79Aの周方向一側に隣の爪導入溝74が設けられ、第2上傾斜面79Aは隣の爪導入溝74の他側面74Bの下端に設けられ、付勢手段22の上方への付勢により係合爪部73を係止爪係止面に係止して弁棒23に前記弁体カバー37を装着し、係止爪係止面に係合爪部73を係止した弁体カバー37を押し下げると、係合爪部73が第2下傾斜面76Aに係合して回転コマ38が一側に回転し、弁体カバー37を押下げる力を抜くと、弾性部材22の弾性復元力により弁体カバー37が上昇し、回転コマ38は係合爪部73が第2上傾斜面79Aに係合して一側に回転し、係合爪部73が隣の爪導入溝74に沿って上昇し、弁棒23から弁体カバー37を取り外すことができ、弁体カバー37の上下動作により弁体カバー37を着脱できるから、弁体カバー37を持って上下動作することにより、段差溝75と係合爪部73との係合により回転コマ38が回転して弁体カバー37を弁機構12から着脱することができ、栓本体11と弁機構12の分解を容易に行うことができる。
また、このように本実施例では、請求項2に対応して、弁体21に弁体カバー37を装着したとき、該弁体21の上端である軸部29の上端が弁体カバー37の上部に突出し、弁体21を開閉する開閉装置たる操作レバー24が弁体カバー37と当接することがないから、弁体21の上端が弁体カバー37より突出しており、弁体21の開状態或いは閉状態のいずれの状態に位置しても、操作レバー24が弁体カバー37に当接することがなく、意図せず弁体カバー37が弁体21から外れることがない。
また、このように本実施例では、請求項3に対応して、弁機構12は弁体21と弁棒23が別体であり、弁体21の中央部には装着孔21Aが穿設され、弁棒23は、下端に装着孔21Aより大径の円盤部28と、上方に延出する軸部29とを一体に備え、軸部29を装着孔21Aに挿通し、円盤部28に減圧パッキン41が装着され、この減圧パッキン41が弁体21の下面に密着し、弁棒23の降下により減圧パッキン41が弁体21の下面から離れて装着孔21Aと軸部29との間から容器本体2内の圧力を逃し、容器本体2内の圧力が大気と同圧に開放されるように構成したから、弁体21と弁棒23を個々の別部材にし、弁棒23に弁体21上部への流液経路8の入口15を閉じる円盤部28を設けることで、弁棒23の円盤部28の方が弁体21より径が小さくなることから、湯などにより容器本体2内の内圧が高くなっているときでも、先に弁棒23側の円盤部28を押下げ、内圧を開放できるため、内圧により弁体21が押下げ不能になることを防ぎ、確実に内溶液を吐出させることができる。
また、このように本実施例では、弁体21と弁棒23が別体であり、弁棒23を押下げたとき弁体21と当接し、該弁体21を押し下げる係止板30を設けたから、係止板30を用いることにより、弾性部材104を無くすことができ、例えば、従来、流液経路8に設けていた金属製のコイルスプリングが不要となり、衛生的で、部品点数を減らしてコストダウンを図ることができる。
また、実施例上の効果として、前記弁体カバー37は、左右の摘み部72,72に前記回転コマ38が着脱可能に係合する係合開口部72A,72Aを設けることにより、弁体カバー37に回転コマ38を簡便に組み付けることができる。また、左右の摘み部72,72は下部72S,72Sが外側に広がる形状をなすから上方からの力を加えやすく、左右の摘み部72,72を摘んで弁体カバー37を簡便に押し下げることができる。さらに、弁棒23には縦溝部31が設けられており、弁体21の装着孔21Aとの間に隙間を作ることで、確実に内圧を排気することができる。
以上のように、本実施例では、操作レバー24を下に押し下げるだけで、操作レバー24に設けられた突出片58が、栓本体11の弾性片52を係止解除方向FKに移動させ、栓本体11とカバー25とを係止解除状態とすることができる。
また、このとき操作レバー24は、流液経路8の入口15を閉じる方向に付勢された弁体21の弁棒23により、栓本体11とカバー25が係止解除状態になると同時に、操作レバー24及びカバー25に栓本体11との解除方向FIに力が働くため、操作レバー24を操作して容易に分解することができる。
また、容器本体2に栓体3が装着された状態では、操作レバー24により弁体21の開閉操作を行えるが、操作レバー24が肩部材7に当接する回動規制位置では、操作レバー24に設けた突出片58が弾性片52を係止解除するに至らないため、誤操作により栓本体11とカバー25が分解されることがない。
さらに、弾性片52が栓本体11の最大外径より内側に配置され、また、操作レバー24の押下げ時に突出片58がカバー25の内側に入り込むことで、突出片58をカバー25の内側に隠すことができ、外観を向上させることができ、また操作時に突出片58に触れることがなく安全であり、さらに、カバー25の下部に横板部54を持たせることができ、係止解除操作時に操作レバー24と前記横板部54とで挟み込む操作をすることで、操作レバー24を押す力FPがカバー25をつまむ力FTと相殺され、操作レバー24及びカバー25には弁体21を閉じる力のみがかかるため、栓本体11とカバー25の分解が容易にできるようになる。
また、実施例上の効果として、容器本体2の開口部2Aに着脱可能に装着される栓本体11の内側に、容器本体2の内部に開口する入口15から外部に開口する出口16に至る流液経路8を形成し、流液経路8の入口15を閉じる方向に付勢された弁体21を設け、栓本体11の上端に該栓本体11の上部開口部を閉じるカバー25を設け、カバー25に弁体21を開閉する操作レバー24を下方向に押下げ可能に設けた飲料容器の栓体において、栓本体11とカバー25のいずれか一方に第1係合部たる横孔部49、他方に第1係合部に係合する第1被係合部たる突起部50を設け、栓本体11の上部に弾性片52を設け、栓本体11の弾性片52とカバー25のいずれか一方に第2係合部たる係合爪部53、他方に第2係合部に係合する第2被係合部たる横板上面54Uを設け、操作レバー24には、操作レバー24を押下げると弾性片52に当接して該弾性片52を係合解除方向に移動させる突出片58を設けたから、操作レバー24を押下げると、操作レバー24の突出片58が、栓本体11の弾性片52を係合解除方向に移動することにより、係合爪部53と横板上面54Uの係合が解除され、この際、弁体21により操作レバー24が上方に付勢されるため、栓本体11からカバー25を簡便に取り外すことができる。
また、突起部50の下部に案内斜面を形成するようにしてもよく、この場合、横孔部49を設けた突片部48は弾性を有するため、カバー25を栓本体11に上方から押えるだけで、栓本体11の前後にカバー25を略同時に係止して固定することができる。
また、操作レバー24は、栓本体11が容器本体2に装着された状態で押下げると、弁体21の開閉は行えるが、操作レバー24の操作部44が肩部材7に当接することにより、突出片58が弾性片52を係止解除するに至らないから、操作部44を用いて初期位置の操作レバー24を押下げると、弁体21が開き、操作レバー24を離すと、上方に付勢された弁体21により操作レバー24が初期位置に復帰して弁体21が閉まり、容器本体2に装着した状態で、操作レバー24を押下げても、操作部44が肩部材7に当接することにより、係合爪部53と横板上面54Uの係合が解除されことがなく、使用時に操作レバー24を押してもカバー25が外れることがない。
また、弾性片52は栓本体11の最外径より内側に配置され、操作レバー24の押下げ時に突出片58がカバー25の内側に入り込むから、突出片58がカバー25の内側に入り込むことにより、使用状態における外観意匠性の向上を図ることができる。
また、栓本体11の一側に設けた横孔部49に、カバー25の他側向きに突出した突起部50が横孔部49の一側から係入するから、この係入箇所を支点として、カバー25の他側を押下げることにより、他側における栓本体11とカバー25の係合を簡便に行うことができる。また、横孔部49は横方向に形成されているから、横方向に形成した突起部50を係合することにより、この係合箇所を回動支点として安定して回動することができる。さらに、突出片58の一側には、操作レバー24の操作時に前記弾性片52に係合する位置に前記縦縁部59が配置され、この縦縁部59の下部には、上から下に向って他側に傾斜した当接縁部59Aが設けられ、係合爪部53には、他側に中央傾斜面53Aを設けたから、突出片58が降下すると、当接縁部59Aが中央傾斜面53Aに当接して弾性片52をスムーズに一側に弾性変形させ、他側における係合解除を円滑に行うことができる。
図24〜図25は、本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例では、弁体21に弁棒23を一体に設けた例であり、弁体21の中央に弁棒23の軸部29を突設しており、減圧手段26及び係止板30は備えていない。尚、この例では、係止板30が不要であるから、軸部29に、縦溝部31,31係止溝31A,31Aとを設けなくてもよい。
このように本実施例でも、弁体21には、閉方向に付勢する弾性部材22が設けられ、この弾性部材22の抜け防止に弁体カバー37が装着され、この弁体カバー37には回転自在の回転コマ38を設け、回転コマ38には弁体カバー37が弁体21と係合する少なくとも2箇所の係合爪部73,73が設けられ、弁体21の上端側には係合爪部73,73と同数或いは整数倍の爪導入溝74及び回転コマ38を回転させる段差たる段差溝75を設け、弁体カバー37の上下動作により弁体カバー37を着脱できるから、弁体カバー37を持って上下動作することにより、段差溝75と係合爪部73により回転コマ38が回転して弁体カバー37を弁体21から着脱することができ、栓本体11と弁体21の分解を容易に行うことができ、請求項1及び2に対応して、上記実施例1と同様な作用・効果を奏する。
尚、本発明は、本実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、魔法瓶に適用される栓体に限るものではなく、水筒等にも適用でき、容器本体はガラス製のもの、合成樹脂製のものなどいずれのものでも良く、特に断熱構造を有していないものでも良い。
1 飲料容器
2 容器本体
2A 上部開口部
3 栓体
8 流液経路
11 栓本体
12 弁機構
13 筒体
15 入口
16 出口
21 弁体
21A 装着孔
22 弾性部材
23 弁棒
24 操作レバー(開閉装置)
28 円盤部(弁棒側の弁体)
29 軸部
37 弁体カバー
38 回転コマ
41 減圧パッキン
73 係合爪部
74 爪導入溝
74B 他側面
75 段差溝(段差)
76 第1下傾斜面
76A 第2下傾斜面
77 第1底面
77A 第2底面
78 第1上案内面
78A 第2上案内面
79 第1上傾斜面
79A 第2上傾斜面
80 第1上案内面
81 中間傾斜面
82 下案内面
83 角部

Claims (4)

  1. 容器本体の開口部に着脱可能に装着される栓本体の内側に、前記容器本体の内部に開口する入口から外部に開口する出口に至る流液経路を形成し、前記流液経路の入口を閉じる方向に付勢された弁体を設け、前記栓本体の上端に該栓本体の上部開口部を閉じるカバーを設け、前記カバーに前記弁体を開閉する開閉装置に設けた液体容器の栓体において、
    前記弁体には、閉方向に付勢する弾性部材が設けられ、この弾性部材の抜け防止に弁体カバーが装着され、この弁体カバーには回転自在の回転コマを設け、
    前記回転コマには前記弁体カバーが前記弁体と係合する少なくとも2箇所の爪部が設けられ、前記弁体の上端側には前記爪部と同数或いは整数倍の爪導入溝及び前記回転コマを回転させる段差を設け、前記弁体カバーの上下動作により弁体カバーを着脱できることを特徴とする飲料容器の栓体。
  2. 前記弁体に前記弁体カバーを装着したとき、該弁体の上端が前記弁体カバーの上部に突出し、前記弁体を開閉する開閉装置が前記弁体カバーと当接することがないことを特徴とする請求項1記載の飲料容器の栓体。
  3. 前記弁体と前記弁棒が別体であり、前記弁棒には前記弁体上部の流液経路の入口を閉じる弁体を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の飲料容器の栓体。
  4. 前記弁体と前記弁棒が別体であり、前記弁棒を押下げたとき前記弁体と当接し、該弁体を押下げる係止板を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の飲料容器の栓体。
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