JP5607112B2 - 蓋付き容器 - Google Patents

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Description

本発明は、蓋付き容器に関するものである。
従来、スープや味噌汁、温かい飲料など高温の液状の収容物を収容する蓋付き容器に関しては、止水性(密閉性)の観点から、蓋体と容器本体との嵌合はネジ嵌合が適しているとされ、この類の蓋付き容器の多くは、この嵌合形態を採用したものであった。
例えば、特許文献1に示す携帯用ランチジャーに用いられている汁容器は、有底筒状をなす液体収納部と、この液体収納部の外側に蓄熱材が充填されるように隙間をおいて一体に設けられた蓄熱部と、この液体収納部の上部開口を閉じるように螺着された円形の蓋とからなり、液体収納部の上部外面にはネジ部が形成され、また、蓋の周縁垂下部の内面には、このネジ部と螺合する蓋ネジ部が形成され、蓋裏面の液体収納部の上端が当接する位置にはパッキンが取り付けられており、液体収納部に蓋を被せて螺着嵌合することによって液体収納部上端がパッキンに当接して液体収納部が密封され、十分な止水性が得られる構成となっている。
特開平9−215515号公報
しかしながら、上記の特許文献1の汁容器は、液体収納部に高温の液状の収容物を収容した状態で蓋を閉めて液体収納部内を密封した際、収容した液状の収容物の温度が低下することで密封状態の液体収納部内の空気(蒸気)が凝縮して液体収納部内の圧力が低下し陰圧状態となり、これによって、蓋が液体収納部側に引っ張られて蓋の裏面に設けたパッキンが液体収納部の上端に強固に密着した状態となるため、蓋の回動抵抗が大きくなり、老人や女性、子供など力がないものは蓋を容易に回し開けることができず非常に開蓋しづらくなるという不具合が生じてしまう問題があった。
本発明は、上記問題を解決し、容器本体内が陰圧になっても蓋体の回動抵抗が増大せずに容易に蓋体を開蓋することができる実用性に優れた蓋付き容器を提供することを目的とする。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
容器本体1と、この容器本体1の上部に螺着してこの容器本体1の上部開口部2を閉蓋する蓋体35とからなる蓋付き容器において、前記蓋体35は、前記容器本体1に螺着する螺着部を設けた螺着体3とこの螺着体3の内側に配設し前記容器本体1の上部開口部2を閉塞する封止体4とからなり、前記螺着体3に前記容器本体1の上部開口部2を閉塞している前記封止体4を押圧する押圧部5を設けて、前記容器本体1の上部開口部2を閉蓋する際、前記容器本体1に前記螺着体3を螺着してゆくと、この螺着体3に設けた前記押圧部5が前記上部開口部2を閉塞している前記封止体4を押圧して前記容器本体1の上部開口部2を密封し前記容器本体1内を密閉状態にするように構成し、前記封止体4に螺着部6を設け、この螺着部6に螺着すると共に前記螺着体3に設けた抜け止め係合部36に係止する抜け止め係止部22を備え、前記抜け止め係合部36の下方に配設した前記封止体4に前記抜け止め係合部36の上方から前記抜け止め係止部22を螺着しこの抜け止め係合部36に前記抜け止め係止部22が係止するように配設して、この封止体4を前記螺着体3に抜け止め状態に垂設すると共に螺着体3に上下方向に移動自在且つ空転自在に設けて、前記容器本体1の上部開口部2を開蓋する際、前記螺着体3を開蓋方向に回動しても前記封止体4がこの螺着体3と共回りしない構成とすると共に、前記螺着体3を前記容器本体1から取り外す際、前記抜け止め係止部22が前記抜け止め係合部36に係止して前記螺着体3と共に前記封止体4が取り外される構成とし、前記封止体4は、前記容器本体1内と連通する通気孔10を形成すると共にこの通気孔10を開閉する弁体11を設けた構成とし、この弁体11は、上部に押動操作する押動操作部42を設け、下部に前記通気孔10の開口部を閉塞する通気孔閉塞部45を設けた構成とすると共に、前記押動操作部42と前記通気孔閉塞部45との間に付勢体46を設けて、前記押動操作部42を前記付勢体46の付勢力に抗して押動して前記通気孔閉塞部45を下方に押し下げ移動し前記通気孔閉塞部45が前記容器本体1内に突出することで前記通気孔10の開口部が開口して開弁状態となり、この押動操作部42の押動操作を解除すると、前記付勢体46の戻り付勢によって前記押動操作部42が押し上げられて前記通気孔閉塞部45が上方に移動し前記通気孔10を自動的に閉塞するように構成して、前記容器本体1内の圧力が陰圧状態にあっても、前記弁体11を押動操作することで前記通気孔10が開弁状態となって前記容器本体1内と前記容器本体1の外部とが連通状態となり、外部から前記通気孔10を通じて前記容器本体1内に空気が流入して前記容器本体1内の圧力が陰圧状態から常圧となって前記封止体4の密着状態を緩和するように構成したことを特徴とする蓋付き容器に係るものである。
また、前記押圧部5を前記螺着体3の裏面に配設すると共に、前記螺着体3を前記容器本体1に螺着する際にこの螺着体3と共に回動しながら下方に移動して前記封止体4を押圧するように構成したことを特徴とする請求項1記載の蓋付き容器に係るものである。
また、前記螺着体3の天面7に前記抜け止め係止部22が通り抜け不能な開口部18を形成し、この開口部18の周縁に前記抜け止め係合部36を設け、前記封止体4を、この封止体4に設けた螺着部6が前記開口部18から露出するように前記螺着体3の天面7の下方に配設し、この開口部18から露出する前記封止体4の螺着部6に前記開口部18を介して前記抜け止め係止部22を螺着して、この抜け止め係止部22が前記開口部18の周縁に設けた抜け止め係合部36に係止することで前記封止体4を前記螺着体3に抜け止め状態に設けたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の蓋付き容器に係るものである。
また、前記螺着体3に設けた押圧部5の底部17に前記抜け止め係止部22が通り抜け不能な開口部18を形成し、この開口部18の周縁に前記抜け止め係合部36を設け、前記封止体4を、この封止体4に設けた螺着部6が前記開口部18から露出するように前記押圧部5の底部17の下方に配設し、この開口部18から露出する前記封止体4の螺着部6に前記開口部18を介して前記抜け止め係止部22を螺着して、この抜け止め係止部22が前記開口部18の周縁に設けた抜け止め係合部36に係止することで前記封止体4を前記螺着体3に設けた押圧部5に抜け止め状態に設けたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の蓋付き容器に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、容器本体内が陰圧になって螺着体に設けた封止体が容器本体側に引っ張られて強固に密着した状態となっても、螺着体自体は封止体に連動して容器本体側に引っ張られることが無く、更に、容器本体側に引っ張られてこの容器本体の上部開口部に強固に密着している封止体と共回りしないので、この螺着体を回動する際の回動抵抗が増大せず、この螺着体を開蓋方向に容易に回動することができる実用性に優れた蓋付き容器となる。
更に、閉蓋時は、螺着体を容器本体に螺着してゆくことで、この螺着体に設けた押圧部が容器本体の上部開口部を閉塞している封止体を押圧してこの容器本体の上部開口部に封止体を密着させてこの上部開口部を密封するので、容器本体内を確実に密閉状態にすることができ、スープなどの液状の収容物を容器本体内に収容した際、この容器本体が倒れたり揺さぶられたりしても容器本体内に収容している収容物が容器本体外へ漏れ出す心配がないので、安心して液状の収容物を収容することができる密閉性に優れた蓋付き容器となる。
しかも、封止体を螺着体に抜け止め状態に設けたので、容器本体から蓋体を取り外す際、最も外側に配される螺着体を取り外すと、この螺着体と共に封止体も一緒に取り外されるので、一回の開蓋操作で容器本体を開蓋することができる実用性に優れた蓋付き容器となる。
更に、この封止体を螺着体に抜け止め状態に設ける抜け止め係止部を、封止体に設けた螺着部に螺着する構成としたので、この封止体を螺着体に確実に抜け止め状態に設けることができ、しかも、螺着部から抜け止め係止部を容易に取り外すこともでき、この抜け止め係止部を取り外すことによって容易に螺着体から封止体を分離することができるので、蓋体を洗浄する際、この螺着体と封止体とを分離した状態で洗浄できるので、洗浄し易く夫々を一層きれいに洗浄することができ、洗い残しが可及的に低減し常に蓋体を衛生的に保つことができる実用性に優れた蓋付き容器となる。
また、請求項2記載の発明においては、螺着体に設けた押圧部で封止体を押圧する構成を一層簡易に設計実現可能とすることができる画期的な蓋付き容器となる。
また、請求項3,4記載の発明においては、螺着体に封止体を抜け止め状態に設ける構成を一層簡易に設計実現可能とすることができる画期的な蓋付き容器となる。
実施例1の蓋体と容器本体とを示す斜視図である。 実施例1を示す断面図である。 実施例1の蓋体を示す分解斜視図である。 実施例1の螺着部に抜け止め係止部を螺着した際の空気流路部と空気導入部との位置関係を示す説明図である。 実施例1の弁体の開弁動作を示す説明図である。 実施例1の容器本体から蓋体を取り外した状態を示す断面図である。 実施例2の蓋体と容器本体を示す斜視図である。 実施例2の蓋体を示す分解斜視図である。 実施例2を示す断面図である。 実施例2の螺着体と押圧部を示す説明断面図である。 実施例2の弁体の開弁動作を示す説明断面図である。 実施例2の容器本体から蓋体を取り外した状態を示す断面図である。 実施例3の容器本体を蓋体で閉蓋した状態を示す説明斜視図である。 実施例3の封止体と押圧部とを分離した状態を示す分解断面図である。 実施例4の容器本体を蓋体で閉蓋した状態を示す説明断面図である。 実施例4の蓋体を示す断面図である。 実施例4の封止体と押圧体とを示す分解断面図である。 実施例4の押圧体から天面用蓋体を取り外した状態を示す斜視図である。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
容器本体1の上部開口部2を蓋体35で閉蓋する際、この容器本体1の上部開口部2を封止体4で閉塞した状態で螺着体3を容器本体1に螺着してゆくと、この螺着体3に設けた押圧部5が螺着体3と共に下方に移動してゆき、螺着体3の下方に配設した上部開口部2を閉塞している封止体4を下方側に押圧する。
この押圧部5に押圧された封止体4は、容器本体1の上部開口部2に密着した状態となってこの上部開口部2を密封して容器本体1内を密閉状態にする。
従って、スープなどの液状の収容物を容器本体1内に収容した際、この容器本体1が倒れたり揺さぶられたりしても、容器本体1内に収容している収容物が容器本体1外へ漏れ出す心配がないので、安心して液状の収容物を収容することができる実用性に優れた蓋付き容器となる。
また、このような閉蓋時に密閉状態となる容器本体1内に熱いスープや味噌汁などの高温の収容物を収容した際、この容器本体1内に収容した収容物の温度が低下することによって容器本体1内が陰圧になり、これによって、この容器本体1を密閉状態にしている封止体4は容器本体1側に引っ張られて、より強固に容器本体1の上部開口部2に密着した状態となるが、本発明は、封止体4を螺着体3に対して上下方向に移動自在に設けたことにより、容器本体1内が陰圧になることで容器本体1側に引っ張られるのは封止体4のみで、この封止体4が設けられる螺着体3は容器本体1側に引っ張られることが無く、よって、螺着体3には、容器本体1側に引っ張られることによる回動抵抗(接触抵抗)の増大は生じず、更に、この螺着体3は、この容器本体1の上部開口部2に密着している封止体4と共回りしないので、容器本体1側に引っ張られ容器本体1の上部開口部2に強固に密着している封止体4が回動時の抵抗となることもないので、螺着体3が回動し難くなることが無く、容易に回動して開蓋することができる実用性に優れた画期的な蓋付き容器となる。
しかも、上述したように螺着体3と封止体4とが共回りしない構成でありながら、螺着体3と封止体4とを抜け止め状態で一体化したので、容器本体1から螺着体3を取り外すことで、この螺着体3と共にこの螺着体3に設けた押圧部5と封止体4とを同時に取り外すことができるので、一々、螺着体3と押圧部5と封止体4とを個別に取り外す手間も掛からず蓋体35の着脱操作が極めて容易になり、更に、容器本体1内に収容した収容物と接する可能性がある封止体4を直接手で触らなくてもこの封止体4を容器本体1の上部開口部2に着脱できるので、閉蓋時においては、封止体4を手で直接触らないことで封止体4を手で汚すことなく衛生的に保つことができ、開蓋時においては、収容物が付着した封止体4を触らなくてよいので、手が収容物で汚れることが無い極めて実用性に優れた画期的な蓋付き容器となる。
即ち、本発明は、封止体4に螺着部6を設け、この螺着部6に螺着すると共に螺着体3に設けた抜け止め係合部36に係止する抜け止め係止部22を備え、抜け止め係合部36の下方に配設した封止体4に抜け止め係合部36の上方から抜け止め係止部22を螺着しこの抜け止め係合部36に抜け止め係止部22が係止するように配設して、この封止体4を螺着体3に抜け止め状態に垂設したので、容器本体1に螺着している螺着体3を緩めてこの螺着体3を容器本体1から取り外すために上方に引き上げると、封止体4に螺着した抜け止め係止部22が螺着体3に設けた抜け止め係合部36に係止して封止体4は螺着体3に係止することとなって、螺着体3と共に引き上げられて容器本体1から取り外されることとなる。
しかも、本発明は、この封止体4を螺着体3に抜け止め状態に設ける抜け止め係止部22を、封止体4に設けた螺着部6に螺着する構成としたので、この封止体4を螺着体3に確実に抜け止め状態に設けることができ、しかも、この抜け止め係止部22を緩み方向に回動するだけで、この抜け止め係止部22を螺着部3から容易に取り外すことができ、この抜け止め係止部22を取り外すことによって螺着体3から封止体4を容易に分離することができるので、蓋体35を洗浄する際、この螺着体3と封止体4とを分離した状態で洗浄できるので、夫々が洗浄し易く隅々まできれいに洗浄することができ、洗い残しが無く蓋体35を衛生的に保つことができる実用性に優れた蓋付き容器となる。
本発明の具体的な実施例1について図1〜図6に基づいて説明する。
本実施例は、容器本体1と、この容器本体1の上部に螺着してこの容器本体1の上部開口部2を閉蓋する蓋体35とからなる蓋付き容器において、前記蓋体35は、前記容器本体1に螺着する螺着部を設けた螺着体3とこの螺着体3の内側に配設し前記容器本体1の上部開口部2を閉塞する封止体4とからなり、前記螺着体3に前記容器本体1の上部開口部2を閉塞している前記封止体4を押圧する押圧部5を設けて、前記容器本体1の上部開口部2を閉蓋する際、前記容器本体1に前記螺着体3を螺着してゆくと、この螺着体3に設けた前記押圧部5が前記上部開口部2を閉塞している前記封止体4を押圧して前記容器本体1の上部開口部2を密封し前記容器本体1内を密閉状態にするように構成し、前記封止体4に螺着部6を設け、この螺着部6に螺着すると共に前記螺着体3に設けた抜け止め係合部36に係止する抜け止め係止部22を備え、前記抜け止め係合部36の下方に配設した前記封止体4に前記抜け止め係合部36の上方から前記抜け止め係止部22を螺着しこの抜け止め係合部36に前記抜け止め係止部22が係止するように配設して、この封止体4を前記螺着体3に抜け止め状態に垂設すると共に螺着体3に上下方向に移動自在且つ空転自在に設けて、前記容器本体1の上部開口部2を開蓋する際、前記螺着体3を開蓋方向に回動しても前記封止体4がこの螺着体3と共回りしない構成とすると共に、前記螺着体3を前記容器本体1から取り外す際、前記抜け止め係止部22が前記抜け止め係合部36に係止して前記螺着体3と共に前記封止体4が取り外される構成とした蓋付き容器である。
具体的には、容器本体1は、図1,図2に示すように、上部開口部2を設けた有底筒状に形成すると共に、内筒12と外筒13とからなる断熱性を備えた二重容器に構成し、上部周縁外側に螺着体3と螺合する雄ネジ14を形成した構成としている。
また、この容器本体1は、内筒12の内周面に係止凸部15を周設して、この係止凸部15に封止体4が密着状態に係止することで容器本体1内を封止体4で密閉状態にするように構成としている。
また、この容器本体1の上部開口部2を閉蓋する蓋体35を構成する螺着体3は、図3に示すように、天面7を設けた有天筒状に形成し、周面内側に容器本体1の上部外周部に形成した雄ネジ14と螺合する雌ネジを形成して、容器本体1に螺着する構成としている。
また、この螺着体3は、天面7の中央に後述する封止体4に螺着する抜け止め係止部22が通り抜け不能な径寸法に設定した開口部18を形成すると共に、この開口部18の周縁に前記抜け止め係止部22が係止する抜け止め係合部36を設けた構成としている。
更に、この螺着体3は、容器本体1の上部開口部2を閉塞している封止体4を押圧する押圧部5を設けた構成とし、この押圧部5は、螺着体3の裏面に設けると共に、螺着体3を容器本体1に螺着するために閉蓋方向にこの螺着体3を回動してゆくと、この螺着体3と共に回動しながら下方に移動して、螺着体3の下方に配設した封止体4に当接しこの封止体4を押圧するように構成し、本実施例においては、螺着体3の天面7の裏面を押圧部5として構成し、この天面7の裏面が封止体4に当接して押圧するように構成している。
また更に、本実施例では、この押圧部5となる螺着体3の天面7の裏面に、封止体4と嵌合してこの封止体4をこの螺着体3の下方に配設する際の位置決めを容易にする位置決め嵌合部38を設けた構成とし、この位置決め嵌合部38は、帯板材を環状に形成して螺着体3の天面7の裏面に垂設した構成とし、この位置決め嵌合部38に封止体4を被嵌すると、封止体4が位置決められ、封止体4に設けた螺着部6がこの螺着体3の天面7の中央に形成した開口部18のほぼ中央に配設されて上方からこの螺着部6が開口部18から露出するように構成している。
また、この螺着体3に抜け止め状態に設ける封止体4は、上部が開口し螺着体3の裏面に設けた位置決め嵌合部38に嵌合し得る径寸法に設定した有底筒状に形成し、底部25の内面に螺着部6を設け、この螺着部6に螺着体3に設けた抜け止め係合部36に係止してこの封止体4を螺着体3に抜け止め状態に設ける抜け止め係止部22を螺着した構成とし、この封止体4に設けた螺着部6が螺着体3の天面7に設けた開口部18から露出するように螺着体3の天面7の下方に配設し、この開口部18から露出する螺着部6に開口部18を介して抜け止め係止部22を螺着して、この螺着部6に螺着した抜け止め係止部22が開口部18の周縁に設けた抜け止め係合部36に係止して螺着体3に対して抜け止め状態に設けることで、螺着体3に上下方向に移動自在且つ空転自在に設けた構成としている。
更に、この封止体4は、底部25に容器本体1内と連通する通気孔10を形成すると共にこの通気孔10を開閉する弁体11を設けた構成としている。
本実施例の封止体4について、更に具体的に説明すると、本実施例の封止体4は、外周面下部から底部25の周縁を覆うようにパッキン20を装着した構成として、このパッキン20が容器本体1の係止凸部15に密着状態で係止してこの容器本体1内を密閉するように構成している。
また、螺着部6は、弁体11を収納配設し得る円筒状に形成すると共に内周面に螺着部6と螺合する雌ネジを形成した構成として封止体4の底部25の内面の中央に突設した構成としている。
また、この螺着部6を突設した封止体4の底部25の中央、即ち、この螺着部6の底部に前記通気孔10を形成し、この通気孔10の周縁部にシール材44を設けた構成としている。
また、この螺着部6は、内周面に外部から導入した空気を通気孔10へ導入する空気流路部39を形成した構成とし、この空気流路部39は、この螺着部6の内周面に形成した雌ネジの一部を上下方向に一直線上に分断して溝状に形成した構成とし、本実施例では、この空気流路部39を二か所、対向状態に配設した構成としている。
また、この螺着部6に螺着する抜け止め係止部22は、上部側を円形皿状に形成し下部側に雄ネジ部27を設け、更に、弁体11を収納配設し得ると共に弁体11の押動操作部42を螺着体3の天面7表面側に露出可能な弁体配設貫通孔43を形成した構成とし、具体的には、雄ネジ部27は外周面に雄ネジを形成した円筒状に形成し、この円筒状雄ネジ部27の内部に弁体11の上部側を収納配設し得る構成とし、更に、円形皿状に形成した上部側の中央に開口部を設けて、この開口部から弁体11の押動操作部42が押動操作可能な状態で露出するように構成している。
また、この抜け止め係止部22は、外部から空気を導入し上述した空気流路部39へ空気を導入する空気導入部40を設けた構成とし、具体的には、円形皿状に形成した抜け止め係止部22の上部側裏面に凹条部を形成してこの凹条部を空気導入部40とし、本実施例では、この空気導入部40を二か所、弁体配設貫通孔43を挟んで対称的に配設し、更に、この抜け止め係止部22を螺着部6に螺着した際、図4に示すように、この空気導入部40が螺着部6に設けた空気流路部39の位置と一致して連通状態となるように構成している。
即ち、この空気導入部40から外部の空気を導入し、この導入した空気を空気流路部39を通じて通気孔10に導入する構成としている。
また、この通気孔10を開閉する弁体11は、図3に示すように、上端部にこの弁体11を押動操作する押動操作部42を設け、下端部に通気孔10を閉塞する通気孔閉塞部45を設け、この通気孔閉塞部45の上部側に付勢体46(本実施例では、コイルばね)を係止する付勢体係止部47を設け、更に、この付勢体係止部47と通気孔閉塞部45との間に空気流入溝部48を凹設した構成として、図5に示すように、上部に設けた押動操作部42を押動すると、付勢体係止部47の下方(通気孔閉塞部45側)に設けた付勢体46を縮退させながら下方に移動し、これにより、通気孔10を閉塞していた通気孔閉塞部45が位置ずれて空気流入溝部48が容器本体1内に露出してこの容器本体1内外を連通状態にし、押動操作を解除すると、付勢体46の戻り付勢によって弁体11が自動的に上方に移動して通気孔閉塞部45が再び通気孔10を閉塞して容器本体1内を密閉状態にするように構成している。
即ち、本実施例は、弁体11を押動操作すると通気孔10が開弁状態となって容器本体1内外が連通状態となり、これによって、抜け止め係止部22に設けた空気導入部40から導入した空気が螺着部6の空気流路部39と弁体11に設けた空気流入溝部48とを通じて通気孔10から容器本体1内に流入して容器本体1内の圧力を外部と同圧(常圧)にすることができ、封止体4の上部開口部2への密着状態を緩和して容易に取り外せるように構成している。
また、本実施例の封止体4は、螺着体3を容器本体1の雄ネジ14に螺着して上部開口部2を閉塞した状態では、図2に示すように、抜け止め係止部22が抜け止め係合部36に係止せず、抜け止め係止部22と抜け止め係合部36との間に隙間を有した状態となり、開蓋状態、即ち螺着体3を緩めて容器本体1から取り外すために上方に引き上げた際に、図6に示すように、抜け止め係止部22が抜け止め係合部36に係止して螺着体3に対して抜け止め状態となり、螺着体3と共に上方に引き上げられて容器本体1から取り外されるように構成している。
上述のように構成した本実施例の作用・効果について以下に説明する。
本実施例は、容器本体1の上部開口部2を蓋体35で閉蓋する際、この容器本体1の上部開口部2を封止体4で閉塞した状態で螺着体3を容器本体1に螺着してゆくと、この螺着体3が下方に移動してゆき、押圧部5としての螺着体3の天面7の裏面が、この螺着体3の下方に配設した上部開口部2を閉塞している封止体4に当接してこの封止体4を下方側に押圧する。
この螺着体3の押圧部5に封止体4が押圧されることによって、封止体4に設けたパッキン20が容器本体1の係止凸部15に押圧状態に密着し、これによって、封止体4が容器本体1の上部開口部2に密着した状態となって容器本体1の上部開口部2を密封して容器本体1内を密閉状態にする。
従って、スープなどの液状の収容物を容器本体1内に収容した際、この容器本体1が倒れたり揺さぶられたりしても、容器本体1内に収容している収容物が容器本体1外へ漏れ出す心配がないので、安心して液状の収容物を収容することができる実用性に優れた蓋付き容器となる。
また、このような閉蓋時に密閉状態となる容器本体1内に熱いスープや味噌汁などの高温の収容物を収容した際、この容器本体1内に収容した収容物の温度が低下することによって容器本体1内が陰圧になり、これによって、この容器本体1を密閉状態にしている封止体4は容器本体1側に引っ張られて、より強固に容器本体1の上部開口部2の係止凸部15に密着した状態となるが、この封止体4を螺着体3に対して上下方向に移動自在に設けたことにより、容器本体1側に引っ張られるのは封止体4のみで、この封止体4が設けられる螺着体3は容器本体1側に引っ張られないので、容器本体1側に引っ張られることによって生ずる回動抵抗(摩擦抵抗)の増大はなく、更に、螺着体3はこの容器本体1の上部開口部2に密着している封止体4と共回りしないので、容器本体1内が陰圧状態となっても、螺着体3が回動し難くなることが無く、容易に回動して開蓋することができることとなる。
即ち、本実施例は、容器本体1の上部開口部2を蓋体35が閉蓋した状態、即ち螺着体3が容器本体1に螺着した状態においては、図6に示すように、封止体4に螺着した抜け止め係止部22が螺着体3の抜け止め係合部36に係止せず、抜け止め係止部22と抜け止め係合部36との間に隙間を有した状態となっているので、容器本体1内が陰圧になって封止体4が容器本体1側に引っ張られても、この隙間の間隔が狭くなるだけで封止体4の抜け止め係止部22が螺着体3の抜け止め係合部36に係止せず、よって、螺着体3は容器本体1に引っ張られる封止体4と共に容器本体1側に引っ張られることが無いので、回動抵抗が増大することなく容易に回動してこの螺着体3を開蓋することができる実用性に優れた画期的な蓋付き容器となる。
しかも、上述したように螺着体3と封止体4とが共回りしない構成でありながら、本実施例は、螺着体3に封止体4を抜け止め状態に設けてこの螺着体3と封止体4とを一体化したので、容器本体1を開蓋する際、容器本体1から螺着体3を取り外すと、この螺着体3と共に封止体4も同時に取り外されるので、一々、螺着体3と封止体4とを個別に取り外す手間も掛からず蓋体35の着脱操作が極めて容易になり、更に、容器本体1内に収容した収容物と接する可能性がある封止体4を直接手で触らなくてもこの封止体4を容器本体1の上部開口部2に着脱できるので、閉蓋時においては、封止体4を手で直接触らないことで封止体4を手で汚すことなく衛生的に保つことができ、開蓋時においては、収容物が付着した封止体4を触らなくてよいので、手が収容物で汚れることが無い極めて実用性に優れた画期的な蓋付き容器となる。
しかも、本実施例は、この封止体4を螺着体3に抜け止め状態に設ける抜け止め係止部22を、封止体4に設けた螺着部6に螺着する構成としたので、この封止体4を螺着体3に確実に抜け止め状態に設けることができ、しかも、この抜け止め係止部22を緩み方向に回動するだけで、この抜け止め係止部22を螺着部3から容易に取り外すことができ、この抜け止め係止部22を取り外すことによって螺着体3から封止体4を容易に分離することができるので、蓋体35を洗浄する際、この螺着体3と封止体4とを分離した状態で洗浄できるので、夫々が洗浄し易く隅々まできれいに洗浄することができ、洗い残しが無く蓋体35を衛生的に保つことができる実用性に優れた蓋付き容器となる。
本発明の具体的な実施例2について図7〜図12に基づいて説明する。
本実施例は、前記実施例1において、蓋体35の構成を異ならせた場合である。
本実施例の蓋体35は、容器本体1に螺着する螺着部を設けた螺着体3とこの螺着体3の内側に配設し前記容器本体1の上部開口部2を閉塞する封止体4とからなり、前記螺着体3に前記容器本体1の上部開口部2を閉塞している前記封止体4を押圧する押圧部5を設けて、前記容器本体1の上部開口部2を閉蓋する際、前記容器本体1に前記螺着体3を螺着してゆくと、この螺着体3に設けた前記押圧部5が前記上部開口部2を閉塞している前記封止体4を押圧して前記容器本体1の上部開口部2を封止し前記容器本体1内を密閉状態にするように構成し、前記封止体4に前記螺着体3に設けた抜け止め係合部36に係止してこの封止体4を前記螺着体3に抜け止め状態に設ける抜け止め係止部22を設け、この封止体4の抜け止め係止部22を前記螺着体3に形成した開口部18に挿入して前記抜け止め係合部36に前記抜け止め係止部22が係止するように配設して、この封止体4を前記螺着体3に抜け止め状態に垂設すると共に螺着体3に上下方向に移動自在且つ空転自在に設けて、前記容器本体1の上部開口部2を開蓋する際、前記螺着体3を開蓋方向に回動しても前記封止体4がこの螺着体3と共回りしない構成とすると共に、前記螺着体3を前記容器本体1から取り外す際、前記抜け止め係止部22が前記抜け止め係合部36に係止して前記螺着体3と共に前記封止体4が取り外される構成とした蓋付き容器である。
具体的には、本実施例の螺着体3は、天面7を設けた有天筒状に形成し、周面内側に容器本体1の上部外周部に形成した雄ネジ14と螺合する雌ネジを形成して、容器本体1に螺着する構成としている。
また、この螺着体3は、図8,図9に示すように、天面7の裏面に押圧部5を螺着する押圧部螺着部16を設けてこの押圧部螺着部16に押圧部5を螺着した構成としている。
具体的には、この押圧部螺着部16は、周面外側に押圧部5と螺合する雄ネジを形成した円筒状に形成し、天面7裏面に垂設した構成としている。
また、この押圧部螺着部16に螺着し螺着体3に設けられる押圧部5は、図8,図9に示すように、有底筒状に形成し、周面内側に螺着体3の押圧部螺着部16と螺合する雌ネジを形成して、押圧部螺着部16に螺着してこの螺着体3に着脱自在に設けるとすると共に、この螺着体3と共回りする構成としている。
更に、この押圧部5は、底部17の中央に後述する封止体4に設ける抜け止め係止部22の径寸法よりも小径の径寸法に設定した開口部18を形成すると共に、前記抜け止め係止部22が係止する抜け止め係合部36を設けた構成とし、本実施例では、この抜け止め係止部22が押圧部5の底部17の開口部18の周縁に係止するようにして、この開口部18の周縁を前記抜け止め係合部36とした構成としている。
また、本実施例の押圧部5は、螺着体3の押圧部螺着部16に螺着した状態で螺動操作することにより垂下位置を自在に調整し得る構成としている。
具体的には、図10に示すように、押圧部螺着部16に螺着した押圧部5を、締め付け方向に螺動操作することでこの押圧部5の底部17が螺着体3に接近する方向(本実施例では上方)に移動し、緩み方向に螺動操作することでこの押圧部5の底部17が螺着体3から離反する方向(本実施例では下方)、即ち封止体4に接近する方向に移動する構成として、容器本体1の上部開口部2に対して封止体4の密着状態が低下した際、押圧部5を緩み方向に螺動操作してこの押圧部5の垂下位置を封止体4に接近する方向に移動させることで、螺着体3を容器本体1に螺着する際に、押圧部5が早く封止体4に当接して押圧部5をより多く押圧することとなるので、封止体4をより容器本体1の上部開口部2側に押圧することができ、これにより、低下していた密着状態を回復させて、容器本体1の上部開口部2に対して封止体4を強固に密着させることができるように構成している。
また、この螺着体3に設けた押圧部5に押圧される封止体4は、図8,図9に示すように、円形平板状に形成して周面に沿ってパッキン20を設けた構成とすると共に、押圧部5の抜け止め係合部36に係止してこの封止体4を押圧部5に抜け止め状態に設ける抜け止め係止部22を設けた構成としている。
この抜け止め係止部22は、封止体4の上面(螺着体3側)の中央に突設した突出部21の上部側に設けた構成とし、具体的には、突出部21は、押圧部5の開口部18の径寸法より稍小径の径寸法に設定した円筒状に形成して、押圧部5の開口部18に遊嵌する構成とし、また、抜け止め係止部22は、内径を突出部21の外径と同径に設定し、外径を押圧部5の開口部18よりも大径に設定して開口部18の周縁、即ち抜け止め係合部36に係止する周鍔状に形成して、この抜け止め係止部22を突出部21の先端部に周設した構成とし、更に、この抜け止め係止部22は、弾性変形し得る材質で形成して、押圧部5の開口部18に貫入する際、圧入により押圧部5の開口部18に貫入し得る構成として、この封止体4を押圧部5に抜け止め状態で且つ着脱自在に設けた構成としている。
また、本実施例の封止体4は、この封止体4の中央に設けた突出部21を中心とする円環状の内側突出部23と外側突出部24とを設けると共に、この内側突出部23と外側突出部24との間隔を押圧部5の底部17の外周縁に設けた嵌合凸部19が嵌合し得る間隔に設定して、この内側突出部23と外側突出部24との間の凹部に押圧部5の底部17に設けた嵌合凸部19が嵌合することで、閉蓋時、容器本体1の上部開口部2を閉塞している封止体4に対して押圧部5を容易に位置決めして取り付けることができる構成としている。
また更に、本実施例では、この封止体4の内側突出部23を、容器本体1の上部開口部2を閉蓋するために螺着体3を容器本体1の雄ネジ14に螺着した際に、螺着体3の裏面に設けた押圧部5の底部17が当接してこの内側突出部23を押圧し得る高さに設定している。
即ち、本実施例は、容器本体1の上部開口部2を閉塞している封止体4の内側突出部23に押圧部5の底部17が当接し押圧することで、封止体4を容器本体1の上部開口部2に密着させて容器本体1内を密閉状態にするように構成している。
また、この封止体4は、容器本体1内と連通する通気孔10を形成すると共にこの通気孔10を開閉する弁体11を設けた構成とし、この弁体11は、容器本体1内が陰圧となった際に開弁状態となり、通気孔10を介して容器本体1内と容器本体1外とを連通状態にするように構成しており、具体的には、弁体11は、容器本体1内が陰圧となった際に自動的に開弁動作して開弁状態となり、この開弁動作によって容器本体1内が容器本体1外と同圧になると自動的に閉弁動作して閉弁状態となる構成としている。
具体的には、図11に示すように、螺着体3を緩み方向(開蓋方向)に回動すると、螺着体3が緩むことによって螺着体3の周面内側の雌ネジと容器本体1の雄ネジ14との間に僅かな隙間が生じ、この隙間から空気が流入して封止体4の上側(螺着体3側)が常圧になることで弁体11が開弁動作して通気孔10が開口状態となって容器本体1の内外が連通し、この通気孔10を介して容器本体1内に外部からの空気が流入して容器本体1内を常圧にするので、容器本体1内外の圧力差がなくなり、これにより封止体4は容器本体1側に引っ張られる状態が解除されて、封止体4は容器本体1の上部開口部2から容易に取り外すことができる構成としている。
また、本実施例の封止体4は、容器本体1側となる下側面に摘み取手部26を設けて、この摘み取手部26を指で摘まんで封止体4を持つことができるように構成している。
また、本実施例は、上述したように、螺着体3に押圧体5を着脱自在に設け、また、押圧体5に封止体4を着脱自在に設けた構成としたので、螺着体3、封止体4、押圧体5を個別に分離することができ、これによって、夫々を個別に洗浄できるので、洗浄し易く衛生的な蓋付き容器となる。
その余の構成は、実施例1と同様である。
本発明の具体的な実施例3について図13〜図14に基づいて説明する。
本実施例は、前記実施例2において、押圧部5及び封止体4の構成を異ならせた場合であり、具体的には、実施例2における押圧部5の嵌合凸部19及び封止体4の内側突出部23を設けない構成として、図13に示すように、押圧部5の底部17の外周部が封止体4の外側突出部24に当接して封止体4を押圧する構成とすると共に、図14に示すように、抜け止め係止部22を封止体4に設けた螺着部6に着脱自在に螺着する構成としたものである。
より具体的には、本実施例の封止体4は、円形平板状に形成して周面に沿ってパッキン20を設けた構成とすると共に、上面に抜け止め係止部22を螺着する螺着部6を突設した構成としている。
更に詳しく説明すると、螺着部6は、押圧部5の開口部18の径寸法より稍小径の径寸法に設定した円筒状に形成して、押圧部5の開口部18に遊挿可能な構成とし、更に、周面内側に抜け止め係止部22と螺合する雌ネジを形成して、封止体4の上面の中央に突設した構成としている。
また、この螺着部6に螺着する抜け止め係止部22は、螺着部6に螺合する雄ネジ部27の基端に押圧部5の開口部18の径寸法よりも大径な周鍔部を設け、更に、この周鍔部の上面に摘み部28を突設した構成としている。
即ち、本実施例は、封止体4を押圧部5に抜け止め状態に設ける際、押圧部5の開口部18に封止体4の螺着部6を挿通し、この開口部18に挿通し押圧部5の内側に露出した螺着部6に抜け止め係止部22を螺着することで、この螺着部6に螺着した抜け止め係止部22が押圧部5の開口部18の周縁の抜け止め係合部36に係止してこの封止体4を押圧部5に対して抜け止め状態に設けた構成としている。
その余の構成は、実施例2と同様である。
本発明の具体的な実施例4について図15〜図18に基づいて説明する。
本実施例は、前記実施例3において、螺着体3及び押圧部5の構成を異ならせた場合であり、具体的には、図15〜図17に示すように、螺着体3の天面7に天面開口部8を設け、押圧部5に天面開口部8を閉蓋する天面用蓋体9を着脱自在に設け、この天面用蓋体9を開蓋すると、封止体4の螺着部6に着脱自在に螺着した抜け止め係止部22が露出してこの抜け止め係止部22を螺着部6から取り外すことができるようになり、この抜け止め係止部22を螺着部6から取り外すことで、押圧部5に対して封止体4の抜け止め係止状態を解除し得る構成としたものである。
即ち、実施例3のように、押圧部5に封止体4を装着した状態で押圧部5を螺着体3に螺着する場合、封止体4は押圧部5に遊嵌しているので、この手前側の回し易い封止体4を回してもこの封止体4が空転するばかりで押圧部5を螺着体3に螺着することができず、奥側の押圧部5を回さなければならないが、この際、作業空間が狭く、指先が入れにくい環境であるため、非常に作業がしづらく厄介な作業となるが、この点、本実施例は、封止体4が無い状態で取り付けることができるので、押圧部5が押さえ易く容易に螺着作業をすることができるように構成している。
より具体的には、本実施例の螺着体3は、天面開口部8を形成したドーナツ形状の天面7を設けた有天筒状に形成し、周面内側に容器本体1の上部に形成した雄ネジ14と螺合する雌ネジを形成した構成としている。
また、天面7の裏面に周面内側に雌ネジを形成した筒状の押圧部螺着部16を垂設し、この押圧部螺着部16に押圧部5を着脱自在に螺着し得る構成としている。
また、押圧部5は、有底筒状に形成し、周面外側に螺着体3の押圧部螺着部16に形成した雌ネジと螺合する雄ネジを形成し、周面内側に、後述する天面用蓋体9を係止する係止爪部29を設けた構成としている。
更に、この押圧部5は、底部17の中央に、封止体4に設けた螺着部6を遊挿し得る径寸法に設定した開口部18を設けた構成とし、更に、図18に示すように、この押圧部5の上部開口部30を閉蓋すると共に、容器本体1の天面開口部8を閉蓋する天面用蓋体9を着脱自在に設けた構成とし、この天面用蓋体9は、上面部に摘み操作部31を設けると共に、周面に押圧部5の係止爪部29を係止する係止部32と、この係止部32に押圧部5の係止爪部29を誘導するガイド溝33とを設けた構成としている。
詳細には、ガイド溝33の先端部稍手前に、押圧部5の係止爪部29が容易に係止部32から離脱しないように係止保持凸部34を設け、天面用蓋体9で押圧部5の上部開口部30を閉蓋する際は、押圧部5の係止爪部29に天面用蓋体9のガイド溝33を嵌合し摘み操作部31を指先で摘まんでこの天面用蓋体9を回動操作し、押圧部5の係止爪部29をガイド溝33に沿って移動させ係止保持凸部34を乗り越えて係止部32に係止する構成とし、これにより、押圧部5から天面用蓋体9が容易に離脱することが無く、また、押圧部5の上部開口部30を天面用蓋体9で閉蓋した状態で、天面用蓋体9の摘み操作部31を摘み操作して天面用蓋体9を回動させた際に、天面用蓋体9と一緒に押圧部5が共回りする構成としている。
その余の構成は、実施例3と同様である。
尚、本発明は、実施例1〜4に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 容器本体
2 上部開口部
3 螺着体
4 封止体
5 押圧部
6 螺着部
7 天面
10 通気孔
11 弁体
17 底部
18 開口部
22 抜け止め係止部
35 蓋体
36 抜け止め係合部
42 押動操作部
45 通気孔閉塞部
46 付勢体

Claims (4)

  1. 容器本体と、この容器本体の上部に螺着してこの容器本体の上部開口部を閉蓋する蓋体とからなる蓋付き容器において、前記蓋体は、前記容器本体に螺着する螺着部を設けた螺着体とこの螺着体の内側に配設し前記容器本体の上部開口部を閉塞する封止体とからなり、前記螺着体に前記容器本体の上部開口部を閉塞している前記封止体を押圧する押圧部を設けて、前記容器本体の上部開口部を閉蓋する際、前記容器本体に前記螺着体を螺着してゆくと、この螺着体に設けた前記押圧部が前記上部開口部を閉塞している前記封止体を押圧して前記容器本体の上部開口部を密封し前記容器本体内を密閉状態にするように構成し、前記封止体に螺着部を設け、この螺着部に螺着すると共に前記螺着体に設けた抜け止め係合部に係止する抜け止め係止部を備え、前記抜け止め係合部の下方に配設した前記封止体に前記抜け止め係合部の上方から前記抜け止め係止部を螺着しこの抜け止め係合部に前記抜け止め係止部が係止するように配設して、この封止体を前記螺着体に抜け止め状態に垂設すると共に螺着体に上下方向に移動自在且つ空転自在に設けて、前記容器本体の上部開口部を開蓋する際、前記螺着体を開蓋方向に回動しても前記封止体がこの螺着体と共回りしない構成とすると共に、前記螺着体を前記容器本体から取り外す際、前記抜け止め係止部が前記抜け止め係合部に係止して前記螺着体と共に前記封止体が取り外される構成とし、前記封止体は、前記容器本体内と連通する通気孔を形成すると共にこの通気孔を開閉する弁体を設けた構成とし、この弁体は、上部に押動操作する押動操作部を設け、下部に前記通気孔の開口部を閉塞する通気孔閉塞部を設けた構成とすると共に、前記押動操作部と前記通気孔閉塞部との間に付勢体を設けて、前記押動操作部を前記付勢体の付勢力に抗して押動して前記通気孔閉塞部を下方に押し下げ移動し前記通気孔閉塞部が前記容器本体内に突出することで前記通気孔の開口部が開口して開弁状態となり、この押動操作部の押動操作を解除すると、前記付勢体の戻り付勢によって前記押動操作部が押し上げられて前記通気孔閉塞部が上方に移動し前記通気孔を自動的に閉塞するように構成して、前記容器本体内の圧力が陰圧状態にあっても、前記弁体を押動操作することで前記通気孔が開弁状態となって前記容器本体内と前記容器本体の外部とが連通状態となり、外部から前記通気孔を通じて前記容器本体内に空気が流入して前記容器本体内の圧力が陰圧状態から常圧となって前記封止体の密着状態を緩和するように構成したことを特徴とする蓋付き容器。
  2. 前記押圧部を前記螺着体の裏面に配設すると共に、前記螺着体を前記容器本体に螺着する際にこの螺着体と共に回動しながら下方に移動して前記封止体を押圧するように構成したことを特徴とする請求項1記載の蓋付き容器。
  3. 前記螺着体の天面に前記抜け止め係止部が通り抜け不能な開口部を形成し、この開口部の周縁に前記抜け止め係合部を設け、前記封止体を、この封止体に設けた螺着部が前記開口部から露出するように前記螺着体の天面の下方に配設し、この開口部から露出する前記封止体の螺着部に前記開口部を介して前記抜け止め係止部を螺着して、この抜け止め係止部が前記開口部の周縁に設けた抜け止め係合部に係止することで前記封止体を前記螺着体に抜け止め状態に設けたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の蓋付き容器。
  4. 前記螺着体に設けた押圧部の底部に前記抜け止め係止部が通り抜け不能な開口部を形成し、この開口部の周縁に前記抜け止め係合部を設け、前記封止体を、この封止体に設けた螺着部が前記開口部から露出するように前記押圧部の底部の下方に配設し、この開口部から露出する前記封止体の螺着部に前記開口部を介して前記抜け止め係止部を螺着して、この抜け止め係止部が前記開口部の周縁に設けた抜け止め係合部に係止することで前記封止体を前記螺着体に設けた押圧部に抜け止め状態に設けたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の蓋付き容器。
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