JP2013243944A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水分量検出ユニットがグレンタンクの周壁内表面に固着されたカバーと前記カバー内に配置された定量ケースを有する貯留部と前記定量ケースに貯留された穀粒の水分量を検出する静電容量式センサと制御装置による制御に応じて前記貯留部の状態を変化させる電動アクチュエータとを備える。前記貯留部は、前記電動アクチュエータの作動に応じて、穀粒を定量ケースに受け入れて貯留する受入状態と前記定量ケース内の穀粒を貯留しつつ前記定量ケースへの新たな穀粒の受入を拒否する定量保持状態と前記定量ケース内の穀粒を放出する放出状態とを選択的に取り得る。
【選択図】図9
Description
この場合において、好ましくは、前記カバーは、前記前側周壁の内表面の上部に固着される。
この場合、前記静電容量式センサは前記収容空間に臨むように前記設置開口に配置される。
この場合には、前記水分量検出ユニットは、前記定量ケースにおける水平方向他方側に固着された回転プレートと、前記回転軸線上に位置するように前記回転プレートから水平方向他方側へ延びる回転軸と、前記回転軸を軸線回り回転自在に支持する支持部材と、前記電動アクチュエータとして作用する電動モータとをさらに備え得る。
前記電動モータは、出力軸が前記回転プレートの外周縁に設けられた歯部と作動的に係合された状態で前記支持部材に支持される。
従って、前記貯留部を定量保持状態としている際の静電容量式センサの検出信号を前記制御装置が入力すれば、穀粒を圧砕する必要がない前記静電容量式センサを用いつつ、グレンタンクに収容される穀粒の水分量を正確に得ることができる。
従って、前記定量ケースの直下に、前記グレンタンク内に収容された穀粒によって充填され難い空きスペースを有効に確保することができ、これにより、前記貯留部を定量保持状態から放出状態へ移行して前記定量ケース内の穀粒を放出させる際に、前記定量ケース内に穀粒が残留することを有効に防止することができる。
図1及び図2に、それぞれ、本実施の形態に係るコンバイン1の側面図及び平面図を示す。
図3に、前記コンバイン1の内部構成を示す模式側面図を示す。
図1及び図2に示すように、前記コンバイン1は、機体フレーム2と、前記機体フレーム2に支持されたエンジン(図示せず)と、前記エンジンから入力される動力を変速する変速部(図示せず)と、前記機体フレーム2に連結され且つ前記変速部からの回転動力によって駆動される左右一対のクローラの形態をなす走行部3と、前記機体フレーム2の前方に配置され且つ前記機体フレーム2に昇降可能に連結された刈取部4と、前記刈取部4によって刈り取られた刈取穀稈を受け継ぐ刈取搬送部5と、前記刈取搬送部5から刈取穀桿を受け継いで機体後方へ搬送するフィードチェーン部6と、前記フィードチェーン部6によって搬送される穀桿に対して脱穀処理を行う脱穀部7と、前記脱穀部7によって脱穀された脱穀物に対して選別処理を行う選別部9と、前記選別部9によって選別された穀粒を貯留するグレンタンク30と、前記グレンタンク30に収容されている穀粒を外部へ排出する穀粒排出部10と、運転席及びステアリングハンドルを含む操縦部11とを備えている。
前記扱胴71は、前記エンジンからの回転動力によって回転駆動される扱胴本体71aと、前記扱胴本体71aの外表面に螺旋状に配設された複数の扱歯71bとを有している。
なお、図3中の符号73は、前記扱室70の上壁内表面に設けられた送塵弁である。
前記処理部8は、前記扱室70の後方側に連通された処理室80と、前記処理室80内に配設された処理胴81と、前記処理胴81の下方に配設された処理網82とを有している。
なお、図3中の符号83は、前記処理室80の上壁内表面に設けられた送塵弁である。
以下、前記水分検出構造について説明する。
なお、図4〜図6においては、前記横オーガ筒10bの図示を省略している。
又、図7に、前記コンバイン1に備えられる制御装置50のブロック図を示す。
図8及び図9に示すように、前記水分量検出ユニット100は、上方に開く受入口110a及び下方に開く放出口110bを有するカバー110と、前記カバー110内に配置された定量ケース125を有する貯留部120と、前記定量ケース125に貯留された穀粒の水分量を検出する静電容量式センサ190と、電動アクチュエータ200とを備えている。
そして、前記カバー110は、前記前側周壁31の内表面の上部に固着されている。
なお、他の部材のレイアウト等に応じて、前記投入口30aを前記後側周壁32に設けることも可能である。
即ち、前記制御装置50が前記電動アクチュエータ200を作動させることで、前記貯留部120が受入状態、定量保持状態又は放出状態の何れかの状態とされる。
従って、前記定量ケース125への穀粒の供給は前記カバー110の前記受入口110aを介して行われ、前記定量ケース125からの穀粒の放出は前記カバー110の前記放出口110bを介して行われる。
そして、前記受入口110aは前記傾斜面111bに形成されている。
又、図11に、図6におけるX-X線に沿った前記水分量検出ユニット100の断面斜視図を示す。
即ち、図10に示すように、前記静電容量式センサ190は、前記収容空間126に臨むように前記設置開口127に配置される。
なお、図11は、前記ロータリシャッター130が受入位置に位置された状態を示している。
この状態は、前記カバー110の前記受入口110aを介して前記カバー110内に入り込んだ穀粒が前記定量ケース125内に受け入れられる前記貯留部120の受入状態である。
この状態は、前記定量ケース125内の穀粒を貯留しつつ新たな穀粒の前記定量ケース125への受け入れを拒否する前記貯留部120の定量保持状態である。
この状態は、前記定量ケース125内への新たな穀粒の受け入れを拒否しつつ、前記定量ケース125内に既に貯留されている穀粒を前記グレンタンク30内へ放出する前記貯留部120の放出状態である。
本実施の形態においては、前記被検出体137は、径方向外方へ突出された凸部とされている。
本実施の形態においては、前記制御装置50は、受入位置検出用のマイクロスイッチ150aが前記被検出体137を検出することによって、前記ロータリシャッター130が受入位置に位置したことを認識する。
本実施の形態においては、前記制御装置500は、定量保持位置検出用のマイクロスイッチ150bが前記被検出体137を検出することによって、前記ロータリシャッター137が定量保持位置に位置したことを認識する。
即ち、前記静電容量式センサ190は、検出対象である穀粒の静電容量に基づき、当該穀粒の水分量を算出する。
ここで、前記静電容量式センサ190によって検出される穀粒の静電容量は、穀粒の水分量によっても変動するが、検出時点での穀粒の容量によっても変動する。
つまり、静電容量に基づいて穀粒の水分量を算出する為には、前記静電容量式センサ190が静電容量を検出する際の穀粒の容量を把握する必要がある。
従って、穀粒の容量変動に起因する誤差を可及的に低減させて、穀粒の水分量を精度良く検出することができる。
本実施の形態においては、前記制御装置50は、放出位置検出用のマイクロスイッチ150cが前記被検出体137を検出することによって、前記ロータリシャッター130が放出位置に位置したことを認識する。
この所定時間は、前記定量ケース125内の穀粒が全て放出されるような時間に設定される。
例えば、前記カバー110を有さずに前記定量ケース125を前記グレンタンク30内に配置させたと仮定する。この場合には、前記グレンタンク30内に収容される穀粒は、前記グレンタンク30の周壁によって画される平面形状の全体に亘る一つの堆積形状で堆積される。
従って、前記カバー110を有さない場合に比して、前記カバー110の直下に穀粒が充填され難い空きスペースを確保することができる。
30 グレンタンク
30a 投入口
31 前側周壁
32 後側周壁
33 内側周壁
34 外側周壁
35 上壁
50 制御装置
100 水分量検出ユニット
110 カバー
110a 受入口
110b 放出口
111b 傾斜面
120 貯留部
125 定量ケース
126 収容空間
126a 上方開口
126b 下方開口
127 設置開口
130 ロータリシャッター
132a 受入開口
132b 放出開口
135 回転プレート
136 歯部
140 回転軸
145 支持部材
190 静電容量式センサ
200 電動モータ(電動アクチュエータ)
942a 放出羽根
Claims (5)
- 揚穀コンベアに設けられた放出羽根によってグレンタンクに形成された投入口を介して前記グレンタンクの内部へ投入される穀粒の水分量を検出する水分量検出ユニットと、前記水分量検出ユニットの作動制御を司る制御装置とを備えたコンバインであって、
前記水分量検出ユニットは、前記放出羽根によって前記投入口を介して前記グレンタンク内に投入される穀粒の投入軌跡内に位置するように前記グレンタンクの周壁内表面に固着されたカバーであって、上方に開く受入口及び下方に開く放出口を有するカバーと、前記カバー内に配置された定量ケースを有する貯留部と、前記定量ケースに貯留された穀粒の水分量を検出する静電容量式センサと、前記貯留部の状態を変化させる電動アクチュエータとを備え、
前記貯留部は、前記制御装置によって制御される前記電動アクチュエータの作動に応じて、前記投入口を介して前記グレンタンク内に投入され且つ前記受入口を介して前記カバー内に入り込む穀粒を前記定量ケースに受け入れて貯留する受入状態と、前記定量ケース内の穀粒を貯留しつつ前記定量ケースへの新たな穀粒の受入を拒否する定量保持状態と、前記定量ケース内の穀粒を前記放出口を介して前記グレンタンク内に放出する放出状態とを選択的に取り得るように構成されていることを特徴とするコンバイン。 - 前記グレンタンクは、機体長手方向前方側及び後方側にそれぞれ位置する前側周壁及び後側周壁と、前記前側周壁及び前記後側周壁の機体幅方向内方側及び外方側にそれぞれ位置する内側周壁及び外側周壁と、前記複数の周壁によって画される空間の上方開口を閉塞する上壁とを有し、
前記カバーは、前記前側周壁の内表面の上部に固着されていることを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。 - 前記カバーにおける前記投入口を向く側壁は下方へ行くに従って前記投入口に近接するように傾斜された傾斜面を有しており、
前記受入口は前記傾斜面に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンバイン。 - 前記定量ケースは、上方及び下方がそれぞれ上方開口及び下方開口とされた収容空間と、前記上方開口及び前記下方開口を結ぶ上下方向とは直交する水平方向の一方側に前記収容空間を外方へ開く設置開口とを有し、
前記静電容量式センサは、前記収容空間に臨むように前記設置開口に配置され、
前記貯留部は、前記設置開口に対する前記センサの抜き差しを許容しつつ水平方向に沿った回転軸線回り相対回転可能に前記定量ケースに外挿され且つ前記電動アクチュエータによって前記回転軸線回りに駆動されるロータリシャッターを有し、
前記ロータリシャッターには、前記収容空間の前記上方開口及び前記下方開口をそれぞれ開放可能な受入開口及び放出開口が設けられ、
前記ロータリシャッターは、前記回転軸線回りに、前記定量ケースの前記下方開口を閉塞しつつ前記受入開口を介して前記上方開口を外部に開放する受入位置と、前記定量ケースの前記上方開口及び下方開口の双方を閉塞する定量保持位置と、前記放出開口を介して前記定量ケースの前記下方開口を外部に開放する放出位置とを取り得ることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のコンバイン。 - 前記ロータリシャッターは、水平方向一方側に、前記定量ケースの抜き差しを許容する開口を有し、
前記水分量検出ユニットは、前記定量ケースにおける水平方向他方側に固着された回転プレートと、前記回転軸線上に位置するように前記回転プレートから水平方向他方側へ延びる回転軸と、前記回転軸を軸線回り回転自在に支持する支持部材と、前記電動アクチュエータとして作用する電動モータとを備え、
前記電動モータは、出力軸が前記回転プレートの外周縁に設けられた歯部と作動的に係合された状態で前記支持部材に支持されていることを特徴とする請求項4に記載のコンバイン。
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