JP2001269049A - コンバインにおける回収穀粒量検出装置及び貯留穀粒量表示装置 - Google Patents

コンバインにおける回収穀粒量検出装置及び貯留穀粒量表示装置

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JP2001269049A
JP2001269049A JP2000086052A JP2000086052A JP2001269049A JP 2001269049 A JP2001269049 A JP 2001269049A JP 2000086052 A JP2000086052 A JP 2000086052A JP 2000086052 A JP2000086052 A JP 2000086052A JP 2001269049 A JP2001269049 A JP 2001269049A
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grain
grains
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screw conveyor
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JP2000086052A
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Kazuhiro Takahara
高原  一浩
Chu Aida
宙 相田
Hiroshi Ikeda
博 池田
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 枝梗粒やワラ屑の混入状況にかかわらず、穀
粒タンクに貯留された穀粒の貯留容量を極力精度よく検
出することが可能になるコンバインにおける回収穀粒量
検出装置を提供する。 【解決手段】 一番口に回収した穀粒をグレンタンクに
搬送するスクリューコンベアを駆動するトルクを検出す
るトルク検出手段TK1と、検出されるトルクの情報に
基づいてグレンタンクに搬送される穀粒の流量を求め、
その演算結果に基づいて、グレンタンクへの穀粒の貯留
容量を求める貯留容量推定手段101とが設けられ、貯
留容量推定手段101は、トルク検出手段にて検出され
るトルクの設定個数分の検出値における変動幅の大きさ
に基づいて貯留容量を補正するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穀粒を貯留する穀
粒タンクと、脱穀部における一番口に回収した穀粒を前
記穀粒タンクに搬送する回収用のスクリューコンベア
と、前記回収用のスクリューコンベアを駆動するトルク
を設定サンプリング周期毎に検出するトルク検出手段
と、前記トルク検出手段にて検出される前記トルクの情
報に基づいて前記穀粒タンクに搬送される穀粒の流量を
求める演算手段と、前記演算手段の演算結果に基づい
て、前記穀粒タンクに搬送されて貯留された穀粒の貯留
容量を求める貯留容量推定手段とが設けられたコンバイ
ンにおける回収穀粒量検出装置、及び、それを用いた貯
留穀粒量表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記構成のコンバインにおける回収穀粒
量検出装置において、従来では、前記トルク検出手段に
て前記回収用のスクリューコンベアを駆動するトルクを
検出するようにして、そのトルクの検出値から搬送され
る穀粒の流量を求めて、その求められる穀粒の流量をそ
のまま積算することによって、穀粒タンクに搬送されて
貯留された穀粒の貯留容量として求める構成となってい
た。
【0003】又、従来の貯留穀粒量表示装置としては、
上記構成の回収穀粒量検出装置によって求められた穀粒
の貯留容量をそのまま用いて、穀粒タンクに貯留可能な
最大貯留容量に対する前記貯留容量の割合を表す情報を
求めて、その情報をそのまま表示する構成となってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来構
成は、上述したようなスクリューコンベアにより穀粒を
搬送する場合、穀粒の搬送量が多いほどスクリューコン
ベアを駆動するトルクは大となるという相関関係がある
から、そのトルクの検出結果に基づいて穀粒の搬送量を
求めて、その求められる搬送量をそのまま積算すること
で、穀粒タンクに貯留された穀粒の貯留容量を求めると
ともに、その貯留容量が穀粒タンクに貯留可能な最大貯
留容量に対して占める割合としての情報を表示させるよ
うにしたものであるが、上記従来構成においては、次の
ような面で正確な穀粒の貯留容量の検出が行えないおそ
れがあり、改善の余地があった。
【0005】つまり、上記したようにスクリューコンベ
アを駆動するトルクに基づいて搬送される穀粒の流量を
求める構成とした場合においては、その穀粒の流量とし
ては、スクリューコンベアを回転駆動するときのトルク
に対応する情報であることから、穀粒の重量に対応する
情報として検出されるものであると考えられる。
【0006】尚、上記したようなコンバインにおいて
は、刈取作業を実行しながら刈り取った穀稈を脱穀部に
て扱き処理し、且つ、その扱き処理物を選別処理して穀
粒とその他のワラ屑等に選別して、一番口に回収された
穀粒を前記スクリューコンベアにて搬送させる構成とな
っており、回収される穀粒に、枝梗付き穀粒やワラ屑等
が極力混入しないように選別処理するのであるが、この
ような枝梗付き穀粒やワラ屑等が全く存在しない状態に
することは実際上は難しく選別処理の状態によっては、
これらの枝梗付き穀粒やワラ屑等が穀粒に混入するおそ
れがある。
【0007】そして、上述したように、回収される穀粒
に枝梗付き穀粒や藁屑等が比較的多く混入されている場
合には、スクリューコンベアにて搬送される穀粒の流
量、つまり、重量の情報としての流量が同じであって
も、穀粒同士の隙間が大きくなり全体としての容量が大
になるものと考えられる。
【0008】そうすると、上記従来構成のように、トル
クの検出結果に基づいて穀粒の搬送量を求めて、その求
められる搬送量をそのまま積算することで、穀粒タンク
に貯留された穀粒の貯留容量を求める構成とすると、重
量としての穀粒流量を求めることはできるが、穀粒タン
クに貯留される容量としての穀粒量が精度よく検出でき
ていないおそれがある。その結果、穀粒タンクに貯留可
能な最大貯留容量に対する前記貯留容量の割合を表す情
報が精度よく表わされていないおそれがあり、例えば、
前記貯留容量が実際に穀粒タンクに貯留される貯留容量
よりも少なめに表示されていると、実際には穀粒タンク
に穀粒が満杯状態で貯留されているにもかかわらず、最
大貯留容量に対する前記貯留容量の割合として、少なめ
の状態が表示されて、作業者が誤って刈取作業を継続し
てしまうといった不都合がある。
【0009】本発明はかかる点に着目してなされたもの
であり、その目的は、枝梗粒やワラ屑の混入状況にかか
わらず、穀粒タンクに貯留された穀粒の貯留容量を極力
精度よく検出することが可能になるコンバインにおける
回収穀粒量検出装置を提供する点にある。
【0010】又、本発明の他の目的は、枝梗粒やワラ屑
の混入状況にかかわらず、穀粒タンクに貯留可能な最大
貯留容量に対する実際に貯留される穀粒の貯留容量の割
合を表す情報を精度よく求めて表示することが可能とな
る貯留穀粒量表示装置を提供する点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構
成によれば、穀粒を貯留する穀粒タンクと、脱穀部にお
ける一番口に回収した穀粒を前記穀粒タンクに搬送する
回収用のスクリューコンベアと、前記回収用のスクリュ
ーコンベアを駆動するトルクを設定サンプリング周期毎
に検出するトルク検出手段と、前記トルク検出手段にて
検出される前記トルクの情報に基づいて前記穀粒タンク
に搬送される穀粒の流量を求める演算手段と、前記演算
手段の演算結果に基づいて、前記穀粒タンクに搬送され
て貯留された穀粒の貯留容量を求める貯留容量推定手段
とが設けられたコンバインにおける回収穀粒量検出装置
において、前記貯留容量推定手段は、前記トルク検出手
段にて検出される前記トルクの設定個数分の検出値にお
ける変動幅の大きさに基づいて、前記貯留容量を補正す
るように構成されている。
【0012】つまり、前記回収用のスクリューコンベア
にて穀粒が搬送されているときに、スクリューコンベア
を駆動するトルクがトルク検出手段によって検出され、
演算手段にて前記トルクの情報に基づいて穀粒タンクに
搬送される穀粒の流量が求められ、更に、貯留容量推定
手段が、演算手段の演算結果に基づいて穀粒タンクに貯
留された穀粒の貯留容量が求められることになる。
【0013】ところで、本出願人は、一番口に回収され
た穀粒を前記回収用のスクリューコンベアにて搬送する
ときに、そのスクリューコンベアを駆動するトルクが、
穀粒に含まれる枝梗粒やワラ屑の混入の状況によって影
響を受けることを実験によって見出した。しかも、この
スクリューコンベアを駆動するトルクの変動幅の大きさ
が、穀粒に含まれる枝梗粒やワラ屑の混入の多少に影響
されて変化することを実験によって知見するに至った。
説明を加えると、前記トルク検出手段によってトルクが
検出されるとき、搬送される穀粒に対する枝梗粒及びワ
ラ屑の混入量が少ない場合には、図8(イ)に示すよう
に、トルクの変動幅は小さいものとなり、搬送される穀
粒に対する枝梗粒及びワラ屑の混入量が多い場合には、
図8(ロ)に示すように、トルクの変動幅が大きくなる
ことが、本出願人の実験により確認されている。
【0014】そこで、これらの実験結果よりトルク検出
手段にて検出されるトルクの変動幅の大きさに基づいて
穀粒に含まれる枝梗粒及びワラ屑の混入状況を判別する
ことが可能であることから、貯留容量推定手段は、トル
ク検出手段にて検出されるトルクの設定個数分の検出値
における変動幅の大きさに基づいて貯留容量を補正する
ことが可能となるのである。
【0015】その結果、枝梗粒やワラ屑の混入状況にか
かわらず、穀粒タンクに貯留された穀粒の貯留容量を極
力精度よく検出することが可能になるコンバインにおけ
る回収穀粒量検出装置を提供できるに至った。
【0016】請求項2に記載の特徴構成によれば、請求
項1に記載のコンバインにおける回収穀粒量検出装置に
おいて、前記トルク検出手段は、前記設定サンプリング
周期として、前記スクリューコンベアが1回転する間に
おける所定の回転位相毎に前記トルクを検出するように
構成されている。
【0017】上記したようなスクリューコンベアにおい
ては、スクリューコンベアが特定の回転位相にあるとき
にそれ以外の回転位相よりも駆動トルクが大になること
がある。例えば、搬送終端側個所に搬送対象物を次の搬
送経路に向けて跳ね飛ばして移送させる回転羽根を備え
る構成においては、回転位相の差による駆動トルクの差
が大になることがある。トルク検出手段によりトルクを
検出する場合において、設定時間が経過する毎にトルク
を検出する構成とすると、前記特定の回転位相において
トルクを検出したり、それ以外の回転位相でトルクを検
出する等、回転位相が異なる検出タイミングでトルクが
検出されることがあり、このような場合には、同じ搬送
量であっても上記したような要因により測定誤差が生じ
る不利がある。
【0018】そこで、スクリューコンベアが1回転する
間における所定の回転位相毎に前記トルクを検出する構
成とすることで、常に同じ回転位相におけるトルクを検
出することにより穀粒の搬送量に対応するトルクを精度
よく検出することが可能となり、請求項1を実施するの
に好適な手段が得られる。
【0019】請求項3に記載の特徴構成によれば、請求
項1又は2に記載のコンバインにおける回収穀粒量検出
装置において、駆動用エンジンの回転速度を検出する回
転速度検出手段が備えられ、前記演算手段は、前記回転
速度検出手段の検出情報に基づいて、前記穀粒の流量を
補正するように構成されている。
【0020】上記したような駆動用エンジンの駆動トル
クは回転速度との間に所定の相関関係を有しており、回
転速度が変化すると駆動トルクも変化する特性を備えて
いる。そして、コンバインの各部を駆動するために用い
られるエンジンでは速度調整装置が備えられて、エンジ
ン負荷のわずかな変動にかかわらず、極力、一定回転速
度を維持するようにエンジン出力が自動調節される構成
が一般的となっており、エンジン負荷が比較的小さい場
合には回転速度、すなわち、駆動トルクも予め設定され
ている値に維持されることになる。しかし、脱穀作業に
伴ってエンジンに対する負荷が大きくなると、回転速
度、すなわち、駆動トルクが低下することがある。駆動
トルクが変化すると、前記スクリューコンベアを駆動す
るトルクも変動することになる。そこで、このようなエ
ンジンの回転速度の変化を回転速度検出手段にて検出し
て、その検出情報に基づいて、上記したようなエンジン
回転速度の変動による誤差を修正すべく前記穀粒の流量
を補正するのである。このようにして、穀粒の流量をよ
り精度よく検出することが可能となり、請求項1又は2
を実施するのに好適な手段が得られる。
【0021】請求項4に記載の特徴構成によれば、請求
項1〜3のいずれか1項に記載のコンバインにおける回
収穀粒量検出装置において、前記穀粒タンクに貯留され
る穀粒の水分を計測する水分計測手段が備えられ、前記
演算手段は、前記水分計測手段にて検出される水分の計
測情報に基づいて、前記穀粒の流量を補正するように構
成されている。
【0022】穀粒の流量が同じであっても穀粒の水分の
量が異なると前記トルクが異なった値になることがある
ので、水分計測手段にて検出される穀粒の水分の計測情
報を用いて、演算手段が、トルク検出手段にて検出され
たトルクより求められる穀粒の流量に対してより補正を
加えることで、穀粒の流量をより正確な値として求める
ことが可能となり、請求項1〜3のいずれかを実施する
のに好適な手段が得られる。
【0023】請求項5に記載の特徴構成によれば、請求
項1〜4のいずれか1項に記載のコンバインにおける回
収穀粒量検出装置において、前記トルク検出手段は、回
転動力を弾性体を介して前記スクリューコンベアに伝達
するとともに、前記弾性体の弾性変位量に基づいて前記
トルクを検出するように構成されている。
【0024】スクリューコンベアを駆動するトルクを検
出する場合、スクリューコンベアの駆動軸における軸の
捻れ量を例えば歪みゲージ等を用いて計測することも可
能であるが、このようにした場合、剛体である駆動軸自
身の捻れ変位量は非常に小さく、トルクの大きさを検出
しようすると、その検出用の分解能が十分取れないおそ
れがあるが、上記したように、回転動力を伝達する弾性
体の弾性変位量に基づいてトルクを検出するので、トル
クの大小による変位量を大きくすることができるので、
それだけトルクの大きさを精度よく検出することが可能
となり、請求項1〜4のいずれか1項を実施するのに好
適な手段が得られる。
【0025】請求項6に記載の特徴構成によれば、請求
項1〜5のいずれか1項に記載のコンバインにおける回
収穀粒量検出装置を備えた貯留穀粒量表示装置におい
て、前記穀粒タンクに貯留されている穀粒を外部に搬送
する排出用のスクリューコンベアと、前記排出用のスク
リューコンベアにて前記穀粒タンクから排出される穀粒
の排出容量を推定する排出容量推定手段と、前記貯留容
量推定手段にて推定された貯留容量から前記排出容量推
定手段にて推定された排出容量を減算した値を残留容量
として求め、前記穀粒タンクに貯留可能な最大貯留容量
に対する前記残留容量の割合を表す情報を求めて、その
情報を表示する表示手段とが設けられている。
【0026】回収用のスクリューコンベアにより搬送さ
れて穀粒タンクに貯留されている穀粒は、排出用のスク
リューコンベアにより外部の運搬車両等に向けて搬送さ
れるが、このとき、排出容量推定手段により排出用のス
クリューコンベアにて穀粒タンクから排出される穀粒の
排出容量が推定される。そして、表示手段が、貯留容量
推定手段にて推定された貯留容量から排出容量推定手段
にて推定された排出容量を減算した値を残留容量として
求め、穀粒タンクに貯留可能な最大貯留容量に対する残
留容量の割合を表す情報を求めて、その情報を表示する
ことになる。
【0027】従って、回収用のスクリューコンベアによ
り搬送されてくる穀粒の貯留流量から排出用のスクリュ
ーコンベアにより排出される穀粒の排出流量を減算し
て、穀粒タンク内に残っている残留容量の最大貯留容量
に対する割合を表す情報を表示するようにしているの
で、例えば、排出作業が終了した後にもタンク内に穀粒
が残留しているような場合に、刈取作業を再開して回収
用のスクリューコンベアによる搬送を行う場合であって
も、常に、正確な残留容量として表示することができ
る。その結果、穀粒タンクに穀粒が満杯状態で貯留され
ているにもかかわらず、最大貯留容量に対する実際の容
量の割合として少なめの状態が表示されて、作業者が誤
って刈取作業を継続してしまうといった不都合を未然に
回避することが可能となる。
【0028】請求項7に記載の特徴構成によれば、請求
項6に記載の貯留穀粒量表示装置において、前記排出用
のスクリューコンベアを駆動するトルクを設定サンプリ
ング周期毎に検出する排出用トルク検出手段と、前記排
出用トルク検出手段にて検出される前記トルクの情報に
基づいて前記穀粒タンクから排出される穀粒の流量を求
める排出量演算手段とが設けられ、前記排出容量推定手
段は、前記排出量演算手段の演算結果に基づいて、前記
穀粒の排出容量を推定するとともに、前記排出用トルク
検出手段にて検出される前記トルクの設定個数分の検出
値における変動幅の大きさに基づいて、前記排出容量を
補正するように構成されている。
【0029】排出される穀粒の流量を求める場合にも、
貯留容量を求める場合と同様に、トルクの情報に基づい
て排出される穀粒の流量を求めるとともに、トルクの変
動幅の大きさに基づいて補正を加えることで、枝梗粒や
ワラ屑の混入状況にかかわらず、穀粒タンクに貯留され
た穀粒の貯留容量を極力精度よく検出することが可能に
なり、請求項6を実施するのに好適な手段が得られる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコンバインに
おける回収穀粒量検出装置及び貯留穀粒量表示装置につ
いて図面に基づいて説明する。図1に示すように、コン
バインは、左右一対のクローラ走行装置1R,1Lを備
えた走行機体2の前部側に昇降操作自在に刈取部3を備
えるとともに、その刈取部3の機体横側部に運転部4が
設けられ、前記走行機体2の後部側には、刈取部3にて
刈り取られた刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置5、及
び、脱穀処理にて回収された穀粒を貯留する穀粒タンク
としてのグレンタンク6が設けられている。前記刈取部
3は、倒伏している植立穀稈を立姿勢に引き起こす引起
し装置7、引き起こされた植立穀稈の株元側を切断する
刈取装置8、刈取られた立姿勢の刈取穀稈を徐々に横倒
れ姿勢になるように挟持搬送しながら後方側の脱穀装置
5に向けて搬送する搬送装置9等を備えて構成されてい
る。
【0031】図2に示すように、前記脱穀装置5は、フ
ィードチェーン10により刈取穀稈の株元側を挟持して
搬送しながら、扱室11内で回転駆動される扱胴12に
て搬送される穀稈の穂先側を扱き処理するように構成さ
れ、扱き処理された処理物は受網13から下方の選別部
14に漏下して選別処理されるようになっている。前記
選別部14は、漏下した処理物を揺動運動によって搬送
方向下手側に向けて移送しながら、穀粒や枝付き籾等の
二番物を漏下選別する揺動選別板15、選別風を供給す
る唐箕16、揺動選別板15から漏下して一番口に回収
した穀粒を機体横一側部に搬送する一番物回収用の横送
りスクリューコンベア、揺動選別板15から漏下した二
番物を回収して機体横一側部に搬送する二番物回収用の
スクリューコンベア18、細かなワラ屑等の塵埃を機外
に排出させる排塵ファン19等を備えて構成されてい
る。前記揺動選別板15は、扱室11の搬送始端側から
漏下する処理物を受け止めて後方側に移送するグレンパ
ン20、揺動移送しながら穀粒や二番物を選別漏下させ
る粗選別用のチャフシーブ21、ワラ屑を後方に送るス
トローラック22が処理物移送方向に沿ってその記載順
に設けられ、チャフシーブ21の下方側には、穀粒を選
別漏下させる精選別用のグレンシーブ23が設けられ、
一番物回収用のスクリューコンベア17にて穀粒が回収
されるように構成されている。
【0032】前記一番物回収用の横送りスクリューコン
ベア17にて回収されて脱穀装置5の横一側部に搬送さ
れた穀粒は、その横送りスクリューコンベア17の搬送
終端部にベベルギア機構により連動連結された縦送りス
クリューコンベア25により上揚搬送され、その上端の
供給口26から縦送りスクリューコンベア25に設けら
れた羽根体27により飛散させる状態でグレンタンク6
の内部に供給して貯留させる構成となっている。前記一
番物回収用の横送りスクリューコンベア17の搬送途中
には、穀粒の含有水分を測定する水分計測手段としての
水分計S1が設けられ、搬送される穀粒の含有水分を測
定するようになっている。例えば、植立穀稈が雨や朝露
で濡れて水分が多いときは、少ない場合に比べて横送り
スクリューコンベア17による搬送の際にはすべりがよ
く駆動トルクが小になるが、縦送りスクリューコンベア
25による搬送の際には、穀粒の重量に水分の重量が加
算された大きめの重量が螺旋スクリューによる移動に対
する負荷となり逆に駆動トルクが大になることがあるの
で、その水分を測定しておいて、後述するような穀粒量
演算処理において利用するようにしている。
【0033】又、グレンタンク6内に貯留されている穀
粒を、タンクの満杯時や刈取作業終了後等において、外
部のトラック等の運搬車両に排出させるためのアンロー
ダ装置28が備えられている。このアンローダ装置28
は、グレンタンク6の底部に横向き姿勢で備えられた排
出用の底スクリューコンベア28a、この底スクリュー
コンベア28aの搬送終端部にベベルギア機構により連
動連結されて穀粒を上揚搬送する排出用の縦送りスクリ
ューコンベア28b、この縦送りスクリューコンベア2
8bの搬送終端部にベベルギア機構により連動連結され
て旋回操作自在並びに昇降操作自在に設けられた排出用
の旋回スクリューコンベア28cの夫々を備えて構成さ
れている。
【0034】図3にコンバインの伝動構成が示されてい
る。原動部としてのエンジンEの動力がベルトテンショ
ン式の主クラッチ29、油圧式無段変速装置30及びミ
ッションケース31を介して左右のクローラ走行装置1
R,1Lに伝達されるとともに、無段変速装置30によ
る変速後の出力が刈取クラッチ33を介して断続自在に
刈取部3に伝達される構成となっている。一方、エンジ
ンEの動力が脱穀クラッチ35を介して断続自在に前記
脱穀装置5に伝達され、エンジンEの動力が穀粒排出ク
ラッチ50を介して断続自在にアンローダ装置28に伝
達される構成となっている。前記エンジンの回転速度を
検出する回転速度検出手段としてのエンジン速度センサ
S2が設けられ、このエンジン速度センサS2の情報は
後述するような流量演算処理において利用するようにし
ている。
【0035】そして、このコンバインには、前記一番物
回収用の横送りスクリューコンベア17及び縦送りスク
リューコンベア25の駆動トルクを設定サンプリング周
期毎に検出する回収用のトルク検出手段TK1、前記ア
ンローダ装置28の駆動トルクを設定サンプリング周期
毎に検出する排出用のトルク検出手段TK2、回収用ト
ルク検出手段TK1にて検出されるトルクの検出情報に
基づいて、横送りスクリューコンベア17及び縦送りス
クリューコンベア25にて搬送される穀粒の回収流量を
演算する回収量演算手段100、この回収量演算手段1
00の演算結果に基づいて、グレンタンク6に搬送され
て貯留された穀粒の貯留容量を推定する貯留容量推定手
段101、排出用トルク検出手段TK2にて検出される
前記トルクの検出情報に基づいてアンローダ装置28に
て搬送される穀粒の排出流量を演算する排出量演算手段
102、この排出量演算手段102の演算結果に基づい
てグレンタンク6から外部に排出される穀粒の排出容量
を推定する排出容量推定手段103、貯留容量推定手段
101にて推定された貯留容量から排出容量推定手段1
03にて推定された排出容量を減算した値を残留容量と
して求め、グレンタンク6に貯留可能な最大貯留容量に
対する残留容量の割合を表す情報を求めて、その情報を
表示する表示手段Fの夫々が備えられている。
【0036】前記回収量演算手段100及び排出量演算
手段102は、トルクに基づいて求める穀粒の流量を、
水分計S1の検出情報及びエンジン速度センサS2の検
出情報に基づいて補正するように構成されている。又、
前記貯留容量推定手段101は、回収用トルク検出手段
TK1にて検出されるトルクの設定個数分の検出値にお
ける変動幅の大きさに基づいて前記貯留容量を補正する
ように構成され、前記排出容量推定手段103は、排出
用トルク検出手段TK2にて検出されるトルクの設定個
数分の検出値における変動幅の大きさに基づいて前記排
出容量を補正するように構成されている。
【0037】前記回収用トルク検出手段TK1は、エン
ジンEからの回転動力が弾性体を介して前記一番物回収
用の横送りスクリューコンベア17に伝達される弾性体
伝動機構D1を備えて構成され、弾性体よりも伝動上手
側の回転駆動部分と、弾性体よりも伝動下手側の回転駆
動部分との間の回転位相差を検出して、その回転位相差
の情報に基づいてトルクを検出するように構成されてい
る。又、前記排出用トルク検出手段TK2は、エンジン
Eからの回転動力が弾性体を介して前記アンローダ装置
28に伝達される弾性体伝動機構D2を備えて構成さ
れ、弾性体よりも伝動上手側の回転駆動部分と、弾性体
よりも伝動下手側の回転駆動部分との間の回転位相差を
検出して、その回転位相差の情報に基づいてトルクを検
出するように構成されている。尚、前記各トルク検出手
段TK1,TK2の回転位相差検出のための具体構造は
共に同じ構成であるから、以下、前記回収用トルク検出
手段TK1について説明し、排出用トルク検出手段TK
2については説明を省略する。
【0038】図3に示すように、エンジンEから回転動
力が伝えられる駆動軸36と一番物回収用の横送りスク
リューコンベア17の回転軸17aとの間に弾性体伝動
機構D1が介装されている。この弾性体伝動機構D1は
次のように構成されている。つまり、図4、図5に示す
ように、前記駆動軸36と横送りスクリューコンベア1
7の回転軸17aとが同一軸芯上に位置するとともに、
駆動軸36の先端側小径軸部36aが筒状に形成された
スクリューコンベア17の回転軸17aに相対回動自在
に内嵌されている。そして、駆動軸36に一体的に設け
られる駆動側回転板37と、横送りスクリューコンベア
17の回転軸17aに一体的に設けられる従動側回転板
38とが所定間隔をあけて対向する状態で設けられ、駆
動側回転板37に周方向に約180度の間隔をあけて固
設した一対の突起39と、従動側回転板38に周方向に
約180度の間隔をあけて固設した一対の突起40との
間に夫々コイルスプリング41を張設している。従っ
て、駆動側回転板37が回転駆動されると、前記各コイ
ルスプリング41の張力を介して従動側回転板38が回
転駆動されるように構成されている。前記従動側回転板
38に固設した一対の突起40は、駆動側回転板37に
周方向に所定長さを有する長孔42を挿通するように設
けられており、各回転板37,38は長孔42による融
通分だけ相対回動が可能なように構成されている。この
ようにして、エンジンEからの回転駆動力が弾性体とし
ての各コイルスプリング41を介して横送りスクリュー
コンベア17の回転軸17aに伝達されるように構成さ
れている。
【0039】図5に示すように、前記駆動側回転板37
の外周部には、周方向に90度の間隔をあけて4個の位
相検出用の突起44が形成されるとともに、各位相検出
用の突起44の回転方向下手側に適宜間隔をあけて基準
位置検出用の突起45が夫々形成されている。又、従動
側回転板38の外周部には、穀粒が搬送されていない無
負荷状態、即ち、各コイルスプリング41が伸張してい
ない状態において、前記4個の位相検出用の突起44と
ほぼ同位相となる位置に4個の位相差検出用の突起46
が形成されている。そして、夫々の回転板37,38の
径方向外方側の所定位置に夫々回転センサS3,S4が
位置固定状態で設けられている。この回転センサS3,
S4は、例えば、ホール素子等、各回転体37,38の
外周部に対する離間距離の変化による磁気の変化等を利
用して、回転に伴って前記突起が通過する毎に図7に示
すように検出信号を出力するように構成されている。
尚、駆動側回転板37に対応する回転センサS3は1回
転当たり計8個の検出信号を出力することになり、従動
側回転板38に対応する回転センサS4は1回転当たり
計4個の検出信号を出力することになる。各回転センサ
S3,S4の出力はマイクロコンピュータを備えた制御
装置Hに入力される。
【0040】前記排出用トルク検出手段TK2において
も、同様に、上記弾性体伝動機構D1と同様な構成の弾
性体伝動機構D2が設けられるとともに、一対の回転セ
ンサS5,S6が設けられ、それらの出力も制御装置H
に入力される。
【0041】前記制御装置Hには、図6に示すように、
各回転センサS3〜S6のほか、水分計S1、エンジン
速度センサS2、不揮発性のメモリ47が接続され、更
には、収量計測処理の開始及び停止を指令する収量計測
スイッチSW、穀粒排出クラッチ50がオンしている排
出状態であるか否かを検出する排出検出センサS7、穀
粒回収量等の演算結果を表示する例えば液晶表示装置等
からなる表示装置48、後述するような異常状態を警報
する警報手段の一例としての警報ランプ49の夫々が接
続されている。
【0042】そして、制御装置Hは、前記各回転センサ
S3,S4により検出される駆動側回転板37と従動側
回転板38との間の回転位相差に基づいて、横送りスク
リューコンベア17を駆動するトルクを求める回収用ト
ルク算出処理、前記トルクの検出情報、水分計S1の検
出情報、エンジン回転センサS3の検出情報等に基づい
て、横送りスクリューコンベア17及び縦送りスクリュ
ーコンベア25にて搬送される穀粒の回収流量を演算す
る回収量演算処理、回収流量の演算結果に基づいてグレ
ンタンク6に搬送されて貯留された穀粒の貯留容量を求
める貯留容量推定処理、前記各回転センサS5,S6に
より検出される回転位相差に基づいて、アンローダ装置
28を駆動するトルクを求める排出用トルク算出処理、
前記トルクの検出情報、水分計S1の検出情報、エンジ
ン回転センサS3の検出情報等に基づいて、アンローダ
装置28にて搬送される穀粒の排出流量を演算する排出
流量演算処理、排出流量の演算結果に基づいてグレンタ
ンク6から排出される穀粒の排出容量を求める排出容量
推定処理、前記貯留容量から前記排出容量を減算した値
を残留容量として求めてグレンタンク6に貯留可能な最
大貯留容量に対する前記残留容量の割合を表す情報を求
めて、その情報を表示装置48に表示させる残量容量算
出表示処理の夫々の処理を実行するように構成されてい
る。従って、制御装置Hを利用して、回収量演算手段1
00、貯留容量推定手段101、排出量演算手段10
2、排出容量推定手段103夫々が構成されている。
【0043】以下、図15〜図19のフローチャートに
基づいて制御装置Hによる自動制御動作について説明す
る。尚、この自動制御動作は、図示しないメインスイッ
チがオンして、エンジンEが始動しており、脱穀クラッ
チが入り状態になっている状態で処理が開始されること
になる。制御装置Hは、図15に示すように、前記回収
量演算処理を行った後に、前記貯留容量推定処理を実行
し(ステップ1、2)、排出検出センサS7の検出情報
に基づいて、アンローダ装置28による穀粒排出処理が
行われていれば、排出流量演算処理を実行するととも
に、排出容量推定処理を実行する(ステップ3、4、
5)。そして、前記残量容量算出表示処理を実行し(ス
テップ6)、収量計測スイッチSWがオンしていれば回
収流量を累積演算してその時点までの総収穫量を求めて
表示装置48に別途表示させる(図13参照)(ステッ
プ7〜9)。尚、収量計測スイッチSWがオフすると、
累積演算処理は停止してそれまでの累積演算値を表示す
る(ステップ10)。
【0044】次に、図16を参照して、前記回収量演算
処理について説明する。先ず、横送りスクリューコンベ
ア17及び縦送りスクリューコンベア25が駆動されて
おり上記したような回転センサS3,S4による位相差
データを取り込む(ステップ11)。このとき、横送り
スクリューコンベア17及び縦送りスクリューコンベア
25に穀粒が全く存在しない無負荷状態であれば、駆動
側の位相検出用の突起44に対応する検出信号aと、従
動側の位相差検出用の突起46に対応する検出信号bと
の間の位相差が生じない構成となっているが駆動トルク
が大になるに伴ってこの位相差が大きくなるので、この
位相差に基づいて横送りスクリューコンベア17及び縦
送りスクリューコンベア25を駆動するトルクを検出す
るのである(ステップ14)。詳述すると、図7に示す
ように、駆動側の位相検出用の突起44に対応する検出
信号aと、従動側の位相差検出用の突起46に対応する
検出信号bとの間の位相差のデータt1,t2,t3,
t4と、駆動側の位相検出用の突起44に対応する検出
信号aと基準位置検出用の突起45に対応する検出信号
cとの間の間隔データ(基準データ)T1,T2,T
3,T4との比率により、駆動側回転板37と従動側回
転板38との位相差を求める。但し、1回転当たり4個
(t1/T1),(t2/T2),(t3/T3),
(t4/T4)の位相差のデータが求められるが、後述
するような穀粒の回収流量を求めるための情報として
は、その1回転中の4個のデータ中で最小の値を用いて
演算することになる。
【0045】前記位相差は、横送りスクリューコンベア
17及び縦送りスクリューコンベア25を駆動するトル
クに応じて変化することになる。つまり、トルクが小さ
い場合には、コイルスプリング41が大きく伸張するこ
とはなく駆動側回転板37と従動側回転板38との間の
回転位相差は小さいが、トルクが大きくなるに伴って、
コイルスプリング41の伸張量が大となり駆動側回転板
37と従動側回転板38との間の回転位相差は大にな
る。
【0046】尚、前記位相差が設定している許容値を超
えているときには、搬送詰まりを起こしている等の異常
状態であると判断できるから、上記したような処理を停
止して警報作動を実行するようにしている(ステップ1
2,13)。警報ランプ49を点灯させて、詰まりによ
る異常状態であることを操縦者に報知するのである。
【0047】上記各スクリューコンベア17、25で
は、前回の作業が終了していても内部には残留粒が存在
するので、作業開始前であっても少し負荷がかかる状態
となっている。従って、1番口に穀粒が回収されていな
い状態であっても、トルクのオフセット値が存在するこ
とになるので、トルク検出値からこのオフセット値を減
算して正確なトルクを検出するようにしている。つま
り、制御が開始されてから100回転したときのその1
00回転分のトルクのデータの平均値を求めて、その平
均値を初期トルク(オフセット値に対応する)としてメ
モリ47に記憶させておく(ステップ15)。そして、
設定時間(20msec)の時間間隔毎に過去10回転
分のデータに基づいてトルクの変動幅の大きさを算出す
る(ステップ16)。
【0048】次に、前記1回転中に得られる4個のトル
クデータの中で最小の値を用いて、穀粒の搬送流量を演
算にて求めるのであるが、そのとき、前記各トルク検出
値から前記初期トルクを減算して正確な穀粒搬送に伴う
トルクデータに修正して( ステップ17) 、トルクデー
タから横送りスクリューコンベア17及び縦送りスクリ
ューコンベア25にて搬送される穀粒の回収流量を演算
にて求める(ステップ18)。具体例で説明すると、前
記トルクと穀粒の流量とは、本出願人の実験によると、
例えば、図9に示すように相関関係があり、例えば、回
収流量をy,トルクをxとすると、[ 数1]に例示する
ような一定の演算式(多項式)を設定することができ
る。
【0049】
【数1】y=16.582x―13.343x2
【0050】従って、このような演算式に基づいて回収
流量を求めることができる。
【0051】そして、この回収流量の値を、水分計S1
にて計測される穀粒の水分、エンジン速度センサS5に
て検出されるエンジンの回転速度、トルクの変動幅の大
きさの夫々の情報に基づいて適宜補正することで正確な
穀粒の回収流量を求めるようにしている(ステップ1
9)。つまり、穀粒の水分が変化すると、それに伴って
スクリューコンベアの駆動トルクも変動するので、本出
願人は、実際の穀粒搬送を行った実験結果に基づいて、
例えば図10に示すように含水率に対する補正係数を求
めて、上記したように回転位相差に基づいて求められる
回収流量を含水率が多いほど小さい値に補正するように
している。
【0052】又、この種の作業車に搭載されるエンジン
は速度調整装置が備えられており、エンジン負荷が多少
変動しても回転速度はほぼ一定に維持されるように、速
度調整される構成となっているが、作業に伴って負荷が
大になると回転速度が変化することがある。このように
回転速度が変化すると、エンジンEにて駆動される横送
りスクリューコンベア17の駆動トルクも変動すること
から、回転速度の変動、具体的には、図11に示すよう
に負荷の増大による定格値からの低下割合に対する補正
係数を求めて、低下割合が大きいほど搬送の回収流量を
大側に補正するようにしている。
【0053】尚、穀粒に対して枝梗粒及びワラ屑の混入
量が多い場合には、少ない場合に比べて、同じ搬送流量
であってもトルクが大になることが、本出願人の実験に
より判明している。そこで、図12に示すように、トル
クの変動幅が大きいほど回収流量を大側に補正するよう
にしている。
【0054】次に、貯留容量推定処理について説明す
る。図17に示すように、前記回収量演算処理にて求め
られる回収流量を逐次、積算することによって、グレン
タンク内に貯留されている穀粒の貯留量を演算にて求め
る(ステップ20)。そして、このとき、上記ステップ
16にて求められたトルクの変動幅の大きさに基づいて
穀粒に含まれる枝梗粒及びワラ屑の混入状況より、グレ
ンタンク内に堆積するときの堆積密度を推定する(ステ
ップ21)。説明を加えると、搬送される穀粒に対して
枝梗粒及びワラ屑の混入量が少ない場合には、図8
(イ)に示すようにトルクの変動幅W1が小さくなり、
枝梗粒及びワラ屑の混入量が多い場合には、図8(ロ)
に示すようにトルクの変動幅W2が大きくなることが本
出願人の実験データにより確認されている。従って、こ
のような本出願人による実験データに基づいて、トルク
の変動幅の大きさに基づいて穀粒に含まれる枝梗粒及び
ワラ屑の混入の割合を推定して、堆積密度を推定するこ
とができ、より実際の容積に近い状態となるように前記
貯留量の積算値を補正することにより貯留容量を求める
ことができるのである(ステップ22)。
【0055】本出願による実験データにて示すと、同じ
搬送流量として求められていても例えば、穀粒に対する
枝梗付き穀粒やワラ屑の混入割合が5〜6パーセントで
あれば、それらが含まれない場合に比べて2〜3割容量
が増大することが確認されている。
【0056】前記排出流量演算処理は、図18のステッ
プ23〜ステップ31に示すように、排出される穀粒を
対象として、排出用トルク検出手段の検出情報に基づい
て処理が行われる点を除いてその他の処理内容は、前記
回収量演算処理と同じ内容の処理内容となっており説明
は省略する。尚、このとき、トルクと穀粒の流量との間
の関係式は、アンローダ装置における実験データに基づ
いて別途設定されることになる。又、前記貯留容量推定
処理についても、同様に、図19のステップ32〜ステ
ップ34に示すように、排出される穀粒を対象として、
排出用トルク検出手段の検出情報に基づいて処理が行わ
れる点を除いてその他の処理内容は、前記貯留容量推定
処理と同じ内容の処理となっているので説明は省略する
が、トルクの変動幅の大きさに基づいて穀粒に含まれる
枝梗粒及びワラ屑の混入の割合を推定して排出容量を補
正することにより、排出容量を精度よく求めることがで
きる。尚、上記したように求められた各種の情報は適
宜、メモリ47に書込み記憶させるようにしている。
【0057】次に、前記残量容量算出表示処理について
説明を加えると、前記貯留容量推定処理により求められ
た貯留容量から前記排出容量推定処理により求められた
排出容量を減算した値を残留容量として求めて、この残
留容量が、予め定まった値として記憶されているグレン
タンク6に貯留可能な最大貯留容量と比較して、その最
大貯留容量に対する前記残留容量の割合を求めて、それ
を運転部4に備えられた表示装置48に作業者が視認可
能な状態で表示するのである。例えば、刈取作業中にお
いては、図13に示すように、最大貯留容量が100パ
ーセントとすると、現在の貯留容量を70パーセントで
あるといったように文字表示やバーグラフ表示にて表示
するのである。又、穀粒排出クラッチがオンして穀粒が
排出されているときには、例えば、図14に示すよう
に、バーグラフ表示に加えて重量で表示したり、もみ回
収袋に対応する袋数で表示したりするようにしてもよ
い。
【0058】前記弾性体伝動機構D1、前記各回転セン
サS4,S5、及び制御装置Hのトルク算出処理の構成
によりトルク検出手段TK1が構成され、前記弾性体伝
動機構D2、前記各回転センサS6,S7、及び制御装
置Hのトルク算出処理の構成によりトルク検出手段TK
2が構成され、前記表示装置48と制御装置Hによる表
示情報算出処理により表示手段Fが構成されることにな
る。尚、前記回収用トルク検出手段TK1におけるトル
クと穀粒搬送流量との相関関係を示す上記数式(数1)
は一例にすぎず、この内容に限定されるものではない。
【0059】〔別実施形態〕 (1)上記実施形態では、排出用トルク検出手段にて検
出されるトルクの情報に基づいてグレンタンクから排出
される穀粒の流量を求める排出量演算手段が設けられ、
排出容量推定手段は、排出量演算手段の演算結果に基づ
いて穀粒の排出容量を推定する構成として、排出容量を
精度よく検出できるようにしたが、このような構成に限
らず、例えば、アンローダ装置の搬送途中に専用の流量
センサを設けて穀粒の排出容量を推定する等、他の構成
を採用してもよい。
【0060】(2)上記実施形態では、トルク検出手段
において、上記弾性体としてコイルスプリングを2個用
いたが、コイルスプリングを3個以上用いてもよく、コ
イルスプリングに代えてゴムや板バネ等の弾性体でもよ
い。又、このような弾性体は、引張り力によって回転動
力を伝達する構成に比べて圧縮力によって回転動力を伝
達する構成としてもい。
【0061】(3)上記実施形態では、トルク検出手段
として、前記弾性体伝動機構D及び前記各回転センサS
3,S4を備えて構成する場合を例示したが、トルク検
出手段としては、このような構成に限らず、例えば、ス
クリューコンベアの回転軸の捻り量を歪みゲージ等によ
り直接検出する構成とする等、各種の形態で駆動トルク
を検出してもよい。
【0062】(4)上記実施形態では、回収用スクリュ
ーコンベアとして、一番口の穀粒回収用の横送りスクリ
ューコンベアと縦送りスクリューコンベアとを連動連結
させて、横送りスクリューコンベアの伝動上手側での駆
動トルク、すなわち、横送りスクリューコンベア及び縦
送りスクリューコンベアの両方を駆動トルクを検出する
ようにしたが、このような構成に限らず、エンジンの動
力を横送りスクリューコンベアと縦送りスクリューコン
ベアとに夫々各別に伝達する構成として、横送りスクリ
ューコンベアだけの駆動トルクや縦送りスクリューコン
ベアだけの駆動トルクを検出する構成としてもよい。
【0063】又、排出用スクリューコンベアとして、底
スクリューコンベア、縦搬送スクリューコンベア、及
び、旋回スクリューコンベアを連動連結させて、底スク
リューコンベアの伝動上手側での駆動トルク、すなわ
ち、前記各スクリューコンベア全ての駆動トルクを検出
するようにしたが、このような構成に限らず、縦送りス
クリューコンベアの伝動上手側での駆動トルクや旋回ス
クリューコンベアの伝動上手側での駆動トルクを検出す
るような構成としてもよい。
【0064】(5)上記実施形態では、制御が開始され
てから100回転したときのその100回転分のトルク
のデータの平均値を求めて、その平均値をオフセット値
として記憶させる構成としたが、このようにオフセット
値を実際の検出値に基づいて設定する構成に代えて、実
験データ等に基づいて定められる値をオフセット値とし
て設定して、予め、メモリに書込み記憶させておいて、
脱穀作業のときには、その値を読み出してトルク検出値
から減算する処理だけを実行するように構成してもよ
い。
【0065】(6)上記実施形態では、スクリューコン
ベアに穀粒が全く存在しない無負荷状態であれば、駆動
側の位相検出用の突起44に対応する検出信号aと、従
動側の位相差検出用の突起46に対応する検出信号bと
の間の位相差が生じない構成となっている場合を例示し
たが、このような構成に限らず、前記スクリューコンベ
アの回転が停止している状態で、前記検出信号aと前記
検出信号bとの間の位相差が生じない構成としておく
と、無負荷状態であっても駆動回転を開始すると前記各
信号の位相差が生じることになるが、この値を無負荷回
転時の位相差による無負荷回転トルクを算出して記憶し
ておいて、例えば、前記実施形態における図8のステッ
プ11において、検出トルクからこの無負荷回転トルク
を減算してデータを修正する構成としてもよい。あるい
は、このように無負荷回転時のトルクを検出して記憶す
る構造に代えて、予め所定値を設定しておいて、その値
を減算してトルク検出データを修正する構成としてもよ
い。
【0066】(7)上記実施形態では、トルク検出手段
として、スクリューコンベアが1回転する間における所
定の回転位相として、約90度づつ位相をずらせた1回
転あたり4個所の位置にて前記トルクを検出するように
したが、このような構成に限らず、1回転あたり1〜3
回、あるいは、5回以上検出する構成でもよく、このよ
うな所定の回転位相に限らず、例えば、設定時間毎にト
ルクを検出する構成としてもよい。
【0067】(8)上記実施形態では、前記トルクの変
動幅の大きさに基づいて穀粒の搬送量を補正するように
したが、このような補正を行わない構成としてもよい。
【0068】(9)上記実施形態では、エンジンの回転
速度の検出値に基づいて穀粒の搬送量を補正するように
したが、このような補正を行わない構成としてもよい。
【0069】(10)上記実施形態では、求められた収
量の計測結果を表示部にて表示させるようにしたが、こ
のような構成に代えて、あるいは、このような構成に加
えて、無線通信にて外部の管理装置に通信するような構
成としてもよい。
【0070】(11)上記実施形態では、収量計測スイ
ッチSWのオンオフにより累積演算処理の実行と停止を
切り換えるようにしたが、これに代えて、積算開始を指
令する開始スイッチと、積算停止を指令する停止指令ス
イッチとを各別に設ける構成としてもよい。
【0071】(12)上記実施形態では、前記警報動作
として警報ランプを点灯させる構成としたが、このよう
な構成に代えて、又は、このような構成に加えて、ブザ
ーを作動させる構成としたり、あるいは、エンジンを非
常停止させる等の作動を実行するようにしてもよく、ま
たは、このような警報作動を実行しないようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】脱穀装置の概略構成を示す側面図
【図3】伝動構成図
【図4】弾性体伝動機構の側面図
【図5】各回転板の平面図
【図6】制御ブロック図
【図7】検出信号を示す図
【図8】トルク検出データを示す図
【図9】トルクと搬送流量との関係を示す図
【図10】水分による補正状態を示す図
【図11】エンジン速度による補正状態を示す図
【図12】トルク変動幅による補正状態を示す図
【図13】表示装置の表示状態を示す図
【図14】表示装置の表示状態を示す図
【図15】制御動作のフローチャート
【図16】制御動作のフローチャート
【図17】制御動作のフローチャート
【図18】制御動作のフローチャート
【図19】制御動作のフローチャート
【符号の説明】
6 穀粒タンク 17,25 回収用スクリューコンベア 28a,28b,28c 排出用スクリューコンベア 41 弾性体 100 回収量演算手段 101 貯留容量推定手段 102 排出量演算手段 103 排出容量推定手段 F 表示手段 S2 水分検出手段 S3 回転速度検出手段 TK1 回収用トルク検出手段 TK2 排出用トルク検出手段
フロントページの続き (72)発明者 池田 博 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B396 JA04 JC06 KA02 KA04 KE03 LA03 LN02 LN12 LP03 LP07 LP12 LP17 LR02 LR08 LR13 MA02 MA07 PC07 PE06 QA17 QA22 QA25 QE01 QE24 QE25 QG05 RA11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀粒を貯留する穀粒タンクと、 脱穀部における一番口に回収した穀粒を前記穀粒タンク
    に搬送する回収用のスクリューコンベアと、 前記回収用のスクリューコンベアを駆動するトルクを設
    定サンプリング周期毎に検出するトルク検出手段と、 前記トルク検出手段にて検出される前記トルクの情報に
    基づいて前記穀粒タンクに搬送される穀粒の流量を求め
    る演算手段と、 前記演算手段の演算結果に基づいて、前記穀粒タンクに
    搬送されて貯留された穀粒の貯留容量を求める貯留容量
    推定手段とが設けられたコンバインにおける回収穀粒量
    検出装置であって、 前記貯留容量推定手段は、 前記トルク検出手段にて検出される前記トルクの設定個
    数分の検出値における変動幅の大きさに基づいて、前記
    貯留容量を補正するように構成されているコンバインに
    おける回収穀粒量検出装置。
  2. 【請求項2】 前記トルク検出手段は、前記設定サンプ
    リング周期として、前記スクリューコンベアが1回転す
    る間における所定の回転位相毎に前記トルクを検出する
    ように構成されている請求項1記載のコンバインにおけ
    る回収穀粒量検出装置。
  3. 【請求項3】 駆動用エンジンの回転速度を検出する回
    転速度検出手段が備えられ、 前記演算手段は、 前記回転速度検出手段の検出情報に基づいて、前記穀粒
    の流量を補正するように構成されている請求項1又は2
    記載のコンバインにおける回収穀粒量検出装置。
  4. 【請求項4】 前記穀粒タンクに貯留される穀粒の水分
    を計測する水分計測手段が備えられ、 前記演算手段は、 前記水分計測手段にて検出される水分の計測情報に基づ
    いて、前記穀粒の流量を補正するように構成されている
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンバインにおけ
    る回収穀粒量検出装置。
  5. 【請求項5】 前記トルク検出手段は、 回転動力を弾性体を介して前記スクリューコンベアに伝
    達するとともに、前記弾性体の弾性変位量に基づいて前
    記トルクを検出するように構成されている請求項1〜4
    のいずれか1項に記載のコンバインにおける回収穀粒量
    検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のコ
    ンバインにおける回収穀粒量検出装置を備えた貯留穀粒
    量表示装置であって、 前記穀粒タンクに貯留されている穀粒を外部に搬送する
    排出用のスクリューコンベアと、 前記排出用のスクリューコンベアにて前記穀粒タンクか
    ら排出される穀粒の排出容量を推定する排出容量推定手
    段と、 前記貯留容量推定手段にて推定された貯留容量から前記
    排出容量推定手段にて推定された排出容量を減算した値
    を残留容量として求め、前記穀粒タンクに貯留可能な最
    大貯留容量に対する前記残留容量の割合を表す情報を求
    めて、その情報を表示する表示手段とが設けられている
    貯留穀粒量表示装置。
  7. 【請求項7】 前記排出用のスクリューコンベアを駆動
    するトルクを設定サンプリング周期毎に検出する排出用
    トルク検出手段と、 前記排出用トルク検出手段にて検出される前記トルクの
    情報に基づいて前記穀粒タンクから排出される穀粒の流
    量を求める排出量演算手段とが設けられ、前記排出容量
    推定手段は、前記排出量演算手段の演算結果に基づい
    て、前記穀粒の排出容量を推定するとともに、前記排出
    用トルク検出手段にて検出される前記トルクの設定個数
    分の検出値における変動幅の大きさに基づいて、前記排
    出容量を補正するように構成されている請求項6記載の
    貯留穀粒量表示装置。
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