JP2013239476A - 光起電力装置およびその製造方法、光起電力モジュール - Google Patents

光起電力装置およびその製造方法、光起電力モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】簡単なプロセスで形成可能なバックコンタクトヘテロ接合型の光起電力装置を得ること。
【解決手段】n型半導体基板1と、n型半導体基板1の受光面の裏面に形成された酸素含有真性シリコン膜5と、n型酸素含有シリコン膜7とn型集電極11とが酸素含有真性シリコン膜5上の一部にこの順で積層されたn型半導体接合領域7Aと、p型酸素非含有シリコン膜6とp型集電極10とが酸素含有真性シリコン膜5上のn型半導体接合領域7Aと異なる領域にこの順で形成されたp型半導体接合領域6Aと、を備え、酸素含有真性シリコン膜5とn型酸素含有シリコン膜7とが酸素を含む酸素含有半導体膜であって且つp型酸素非含有シリコン膜6が酸素を含まない酸素非含有半導体膜であり、または酸素含有真性シリコン膜5とn型酸素含有シリコン膜7とが酸素を含まない酸素非含有半導体膜であって且つp型酸素非含有シリコン膜6が酸素を含む酸素含有半導体膜である。
【選択図】図1−2

Description

本発明は、光起電力装置およびその製造方法、光起電力モジュールに関する。
従来の一般的な結晶シリコン太陽電池の形成においては、p型結晶シリコン基板を用いて、光吸収率を高める表面テクスチャ、n型不純物拡散層、反射防止膜および表面電極(例えば、櫛型銀(Ag)電極)が該p型結晶シリコン基板の受光面側に順次形成される。また、裏面電極(例えば、アルミニウム(Al)電極)がスクリーン印刷によって該p型結晶シリコン基板の非受光面側(裏面側)に形成される。そして、これらの電極を焼成することによって結晶シリコン太陽電池が製造されている。
この焼成では、表面電極および裏面電極の溶媒分が揮発すると共に、該p型結晶シリコン基板の受光面側において櫛型Ag電極が反射防止膜を突き破ってn型不純物拡散層に接続される。また、この焼成において、該p型結晶シリコン基板の非受光面側においてAl電極の一部のAlが該p型結晶シリコン基板に拡散して裏面電界層(BSF:Back Surface Field)が形成される。
このBSF層は、p型結晶シリコン基板との接合面で内部電界を形成して、該BSF層近傍で発生した少数キャリアをp型結晶シリコン基板内部へ押し戻し、Al電極近傍でのキャリア再結合を抑制する効果を有する。しかし、この拡散により形成されるBSF層の膜厚は、適度なドーパント濃度を持つ熱プロセスを用いて形成すると数百nm〜数μmの厚い膜厚となり、BSF層内での再結合による開放電圧低下や光吸収よる短絡電流の低下を生じる。
たとえば特許文献1〜特許文献3には、結晶シリコン基板に薄い真性半導体薄膜(i層)を介して薄膜の不純物ドープシリコン層からなる接合或いはBSF層を形成するヘテロ接合太陽電池の発明が記載されている。不純物ドープシリコン層を薄膜で形成することにより、不純物ドープシリコン層の不純物濃度分布を自由に設定でき、また、不純物ドープシリコン層が薄いため膜中でのキャリアの再結合や光吸収を抑制することができ、大きい短絡電流が得られる。また、結晶シリコン基板と不純物ドープシリコン層との間に挿入した真性半導体層はヘテロ接合間の不純物拡散を抑制し、急峻な不純物プロファイルをもつ接合を形成することができるため、良好な接合界面形成により高い開放電圧を得ることができる。さらに真性半導体薄膜および不純物ドープシリコン層は200℃程度の低温で形成できるため、結晶シリコン基板の厚みが薄い場合においても、熱により結晶シリコン基板に生じるストレスや、結晶シリコン基板の反りを低減することができる。また、熱により劣化しやすい結晶シリコン基板に対しても基板品質の低下を抑制できることが期待できる。
しかしながら、ヘテロ接合太陽電池に用いられる非晶質の真性シリコン層や不純物ドープシリコン層は可視光領域の光吸収係数が大きい。このため、これらの層の膜厚が厚い場合には、これらの層による光吸収により結晶シリコン基板まで進入する光量が低下し、短絡電流が減少する。一方、これらの非晶質のシリコン膜を合計数nm程度に薄くすると、結晶シリコン基板への初期のエピタキシャル成長層により基板界面のパッシベーション効果が低下し、開放電圧が低下する。
これに対して、特許文献4には、半導体基板の裏面にp型とn型との両方の不純物ドープ薄膜を交互に配置し、エミッタおよびベースの両電極を裏面側に形成することにより、受光面側の電極によるシャドーロスを抑制する方法が示されている(バックコンタクトヘテロ接合型太陽電池)。この裏面接合型太陽電池によれば、受光面側のシャドーロスを抑制することに加えて、不純物ドープ層よりも光吸収率の小さい絶縁膜等を受光面の反射防止膜として用いることができるため、高い短絡電流を有する太陽電池を実現できる。
特許第2132527号明細書 特許第2614561号公報 特許第3469729号公報 特開2008−85374明細書
しかしながら、上記裏面接合型太陽電池においては、交互に配列されるp型領域(不純物ドープ薄膜)とn型領域(不純物ドープ薄膜)とのピッチは特性に大きく影響を与える。これは光が照射された際に半導体基板内で発生した正負のキャリアが各々p型領域とn型領域とへ移動する際に、半導体基板内を移動する距離が各領域のピッチに依存するためである。p型領域とn型領域とのピッチが短い方が、キャリアの再結合を抑制し、太陽電池特性を向上させることができる。
特許文献4においては、半導体基板の裏面の不純物ドープ薄膜のパターニング方法としてメタルマスクを用いる方法や写真製版を用いる方法が示されている。しかし、メタルマスクを用いる方法では、化学気相成長(CVD:Chemical Vapor Deposition)法による薄膜形成の際にメタルマスク下への回り込みがあり、配線ピッチを小さくすることができない。また、写真製版を用いる方法では、精細なピッチの各接合領域を形成することは可能となるが、工程が複雑となり、量産工程に適用するには不向きである。
そこで、量産に適用可能な薄膜のパターニング方法として、エッチングペーストを用いる方法が考えられる。すなわち、スクリーン印刷やインクジェット、ディスペンサーなどで薄膜を形成し、この薄膜の不要な領域にエッチングペーストを塗布して加熱することにより、エッチングペーストを塗布した領域のみをエッチング除去することができる。
このエッチングペーストには、アルカリ溶液を含有することによりシリコンをエッチングするアルカリ系のエッチングペーストと、リン酸などを含有して酸化シリコン(SiO)や窒化シリコン(SiN)などの絶縁膜をエッチングするものがある。アルカリ系のエッチングペーストは、SiOやSiNなどをエッチングしにくいことを利用してパターニングに使用される。また、リン酸系のエッチングペーストは、シリコン膜をエッチングしにくいことを利用してパターニングに使用される。
形成するべき構造はp型領域とn型領域とが交互に形成されたシリコン膜からなる構造であるため、シリコン用のエッチングペーストを用いればパターニングが可能であると考えられる。しかし、一方の導電型のシリコン膜をパターニングした後に、他方の導電型のシリコン膜を直接形成すると、一方の導電型のシリコン膜の領域上に形成された他方の導電型のシリコン膜のみをエッチングすることが困難となる。このため、通常は一方の導電型のシリコン膜を形成した後に保護膜を形成し、その後、他方の導電型のシリコン膜を形成する。そして、この保護膜をエッチングストップ層として、後で形成した他方の導電型のシリコン膜をパターニングする方法が用いられる。
このような従来の方法について説明する。ヘテロ接合を形成するためには真性シリコン膜と基板との界面を清浄に保つ必要がある。このため、初めにRCA洗浄などにより基板表面を十分に洗浄する。そして、基板の一面側の全面に、真性シリコン膜、一導電型の不純物ドープ膜および保護膜をこの順で積層形成する。その後、保護膜上における他方の導電型膜を形成する領域に該保護膜をエッチングするエッチングペーストを塗布し、保護膜をエッチングする。
さらに、この保護膜をハードマスクとして、アルカリ溶液などのシリコンをエッチングできる溶液により不純物ドープ膜および真性シリコン膜をエッチングする。つぎに、基板の一面側の全面に真性シリコン膜と最初に形成した一導電型の不純物ドープ膜と反対の逆導電型の不純物ドープ膜を形成することになるが、この際、エッチングされた領域を清浄に保つため、再度RCA洗浄を行ってから真性シリコン膜と逆導電型の不純物ドープ膜を形成する。
そして、シリコンをエッチングするエッチングペーストを用いて最初に形成した一導電型の不純物ドープ膜が形成されている領域の逆導電型の不純物ドープ膜をエッチングすることにより、基板上に真性シリコン層を介して異なる導電型シリコンの領域を形成することができる。
しかしながら、この方法においては基板の洗浄を2回行う必要があり、また保護膜を形成するためプロセスが複雑となる上に、2回目の洗浄では最初の導電型の剥離などを引き起こす、という問題があった。また、保護膜の形成温度がシリコン膜の特性を低下させない温度範囲である200℃以下に制限される、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡単なプロセスで形成可能なバックコンタクトヘテロ接合型の光起電力装置およびその製造方法、光起電力モジュールを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる光起電力装置は、第1導電型の結晶系半導体基板と、前記結晶系半導体基板の受光面と反対側の裏面に形成された真性半導体膜と、第1導電型の第1半導体膜と第1集電極とが前記真性半導体膜上の一部にこの順で積層された第1導電型接合領域と、第2導電型の第2半導体膜と第2集電極とが前記真性半導体膜上の前記第1導電型接合領域と異なる領域にこの順で形成された第2導電型接合領域と、を備え、前記真性半導体膜と前記第1半導体膜とが酸素を含む酸素含有半導体膜であって且つ前記第2半導体膜が酸素を含まない酸素非含有半導体膜であり、または前記真性半導体膜と前記第1半導体膜とが酸素を含まない酸素非含有半導体膜であって且つ前記第2半導体膜が酸素を含む酸素含有半導体膜であること、を特徴とする。
本発明によれば、簡単なプロセスでバックコンタクトヘテロ接合型の光起電力装置が得られる、という効果を奏する。
図1−1は、本発明の実施の形態1にかかる光起電力装置である太陽電池の裏面構造を模式的に示す平面図である。 図1−2は、本発明の実施の形態1にかかる光起電力装置である太陽電池の断面構造を模式的に示す図であり、図1−1の線分A−A’における要部断面図である。 図2は、本発明の実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法を説明するためのフローチャートである。 図3−1は、本発明の実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。 図3−2は、本発明の実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。 図3−3は、本発明の実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。 図3−4は、本発明の実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。 図3−5は、本発明の実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。 図3−6は、本発明の実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。 図3−7は、本発明の実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。 図3−8は、本発明の実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。 図3−9は、本発明の実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。 図3−10は、本発明の実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。 図3−11は、本発明の実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。 図3−12は、本発明の実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。 図3−13は、本発明の実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。 図4−1は、従来のバックコンタクトヘテロ接合太陽電池の形成プロセスを模式的に示す要部断面図である。 図4−2は、従来のバックコンタクトヘテロ接合太陽電池の形成プロセスを模式的に示す要部断面図である。 図4−3は、従来のバックコンタクトヘテロ接合太陽電池の形成プロセスを模式的に示す要部断面図である。 図4−4は、従来のバックコンタクトヘテロ接合太陽電池の形成プロセスを模式的に示す要部断面図である。 図4−5は、従来のバックコンタクトヘテロ接合太陽電池の形成プロセスを模式的に示す要部断面図である。 図4−6は、従来のバックコンタクトヘテロ接合太陽電池の形成プロセスを模式的に示す要部断面図である。 図5は、本発明の実施の形態2にかかる光起電力装置である太陽電池の断面構造を模式的に示す図である。 図6は、本発明の実施の形態2にかかる太陽電池の製造方法を説明するためのフローチャートである。 図7−1は、本発明の実施の形態2にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。 図7−2は、本発明の実施の形態2にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。 図7−3は、本発明の実施の形態2にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。 図7−4は、本発明の実施の形態2にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。 図7−5は、本発明の実施の形態2にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。 図7−6は、本発明の実施の形態2にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。 図7−7は、本発明の実施の形態2にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。 図7−8は、本発明の実施の形態2にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。 図7−9は、本発明の実施の形態2にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。 図7−10は、本発明の実施の形態2にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。 図7−11は、本発明の実施の形態2にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。 図7−12は、本発明の実施の形態2にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。 図7−13は、本発明の実施の形態2にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。
以下に、本発明にかかる光起電力装置およびその製造方法、光起電力モジュールの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す図面においては、理解の容易のため、各部材の縮尺が実際とは異なる場合がある。各図面間においても同様である。また、平面図であっても、図面を見易くするためにハッチングを付す場合がある。
実施の形態1.
図1−1は、本発明の実施の形態1にかかる光起電力装置である太陽電池の裏面構造を模式的に示す平面図である。図1−2は、本発明の実施の形態1にかかる光起電力装置である太陽電池の断面構造を模式的に示す図であり、図1−1の線分A−A’における要部断面図である。
実施の形態1にかかる太陽電池は、バックコンタクトヘテロ接合型の太陽電池であり、第1導電型の結晶系半導体基板であるn型半導体基板1を有する。n型半導体基板1の受光面側の面には、微細凹凸からなるテクスチャー2が形成されている。テクスチャー2上には、パッシベーション膜3としての酸素含有真性シリコン膜と反射防止膜4とがこの順で積層されている。なお、パッシベーション膜3の代わりに、真性シリコン膜と、結晶系半導体基板と同じ導電型のシリコン膜との積層構造を設けてもよい。
n型半導体基板1の受光面と反対の面(裏面)側には、パッシベーション膜として酸素を含む酸素含有真性シリコン膜5が形成されている。酸素含有真性シリコン膜5上には、n型半導体基板1と反対の導電型(p型)を有するp型半導体接合領域6Aと、n型半導体基板1と同じ導電型(n型)を有するn型半導体接合領域7Aとがそれぞれ櫛形形状に形成されている。そして、n型半導体基板1の裏面において、p型半導体接合領域6Aとn型半導体接合領域7Aとは、櫛形形状においてそれぞれ櫛歯に相当する部分が1本ずつ交互に噛み合わさるように配置されている。すなわち、p型半導体接合領域6Aの櫛形形状において櫛歯に相当する領域の1本1本と、n型半導体接合領域7Aの櫛形形状において櫛歯に相当する領域の1本1本とが1本ずつ交互に噛み合わさるように配置されている。
p型半導体接合領域6Aでは、酸素含有真性シリコン膜5上に薄膜からなり酸素を含まないp型酸素非含有シリコン膜6がp型半導体接合領域6Aと同様の櫛形形状に形成されており、酸素含有真性シリコン膜5を介してn型半導体基板1の裏面とpn接合を形成する。n型半導体基板1とp型酸素非含有シリコン膜6との間の酸素含有真性シリコン膜5は、n型半導体基板1とp型酸素非含有シリコン膜6との界面の不純物プロファイルを急峻なものに制御するために設けられる。
p型酸素非含有シリコン膜6上には、透明導電膜8がp型半導体接合領域6Aと同様の櫛形形状に形成されている。透明導電膜8上には、p型半導体接合領域6Aにおける各領域を電気的に結合し、発電された電力を各領域から集電して外部に取り出すためのp型集電極10がp型半導体接合領域6Aと同様の櫛形形状に形成されている。
n型半導体接合領域7Aでは、酸素含有真性シリコン膜5上に薄膜からなり酸素を含むn型酸素含有シリコン膜7がn型半導体接合領域7Aと同様の櫛形形状に形成されている。n型酸素含有シリコン膜7は、n型半導体基板1の裏面においてp型酸素非含有シリコン膜6が形成されていない領域に形成されており、n型半導体基板1よりもn型のドーパント(例えばリン(P))を高濃度に含有する。n型半導体基板1とn型酸素含有シリコン膜7との間の酸素含有真性シリコン膜5は、n型半導体基板1とn型酸素含有シリコン膜7との界面の不純物プロファイルを急峻なものに制御するために設けられる。
n型酸素含有シリコン膜7上には、透明導電膜9がn型半導体接合領域7Aと同様の櫛形形状に形成されている。透明導電膜9上には、n型半導体接合領域7Aにおける各領域を電気的に結合し、発電された電力を各領域から集電して外部に取り出すためのn型集電極11がn型半導体接合領域7Aと同様の櫛形形状に形成されている。
この太陽電池においては反射防止膜4側が受光面とされ、太陽光が入射される。この太陽電池は、p型集電極10およびn型集電極11が、太陽電池の裏面側にのみ配されたヘテロ構造の裏面接合型太陽電池である。これにより、実施の形態1にかかる太陽電池は、受光面側のシャドーロスを抑制して光電変換効率の向上が図られている。
n型半導体基板1は、例えばn型のドーパント(例えばリン(P))がドープされることでn型の導電型を呈する結晶系シリコン基板である。結晶系シリコン基板には、単結晶シリコン基板および多結晶シリコン基板を含むが、本実施の形態では単結晶のシリコン基板を用いた例を示す。
受光面側のパッシベーション膜3は、n型半導体基板1の受光面を被覆して形成されており、n型半導体基板1の受光面側の基板表面におけるキャリア再結合を抑制する表面パッシベーション層として働く。このようなパッシベーション膜を形成することで、n型半導体基板1へのパッベーション効果が得られ、開放電圧や短絡電流密度が向上するという効果が得られる。
反射防止膜4は、パッシベーション膜3を被覆して形成されており、受光面側から太陽電池に入射する光の反射損失の低減を目的として設けられる層である。また、反射防止膜4は、n型半導体基板1の保護層としての機能も有する。
つぎに、このような実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法の一例について図2、図3−1〜図3−13を参照して説明する。図2は、実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法を説明するためのフローチャートである。図3−1〜図3−13は、実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。
まず、半導体基板を用意する。半導体基板はたとえばn型単結晶シリコン或いはn型多結晶シリコン、またはp型単結晶シリコン或いはp型多結晶シリコンから任意に選ぶことができるが、本実施の形態ではn型ドーパント原子としてリン(P)を所定の濃度で含有する単結晶シリコンからなるn型半導体基板1を用いた例を示す。n型半導体基板1がインゴットからスライスされたままのものであれば、スライス時のダメージを除去する工程や不純物除去のためのゲッタリング工程などをあらかじめ実施しておくことが好ましい。
つぎに、n型半導体基板1の一面側の表面に微細凹凸からなるテクスチャー2が形成される(図3−1、ステップS10)。この際、テクスチャー2はn型半導体基板1の片面のみに形成しても両面に形成しても構わないが、本実施の形態では片面のみにテクスチャー2を形成する。n型半導体基板1においてテクスチャー2が形成された面は、最終的に太陽電池が完成した際には受光面になる。以下、n型半導体基板1においてテクスチャー2が形成された面を受光面と呼ぶ場合がある。
たとえば基板方位が(100)の単結晶シリコン基板を用いる場合には、アルカリ溶液による異方性エッチングによりピラミッド形状のテクスチャー2を形成することができる。また、多結晶シリコン基板を用いた場合は、混酸や反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)などの方法によりテクスチャー2を形成することができる。テクスチャー2の形状は特に限定されない。また、n型半導体基板1の片面にテクスチャー2を形成する際には、テクスチャー2を形成しない面にあらかじめ保護膜を形成しておく。
つぎに、テクスチャー2が形成されたn型半導体基板1の受光面にパッシベーション膜3および反射防止膜4が形成される(図3−2、図3−3、ステップS20、ステップS30)。本実施の形態では、パッシベーション膜3として酸素含有真性シリコン膜を形成する例を示すが、パッシベーション膜3としてはn型半導体基板1と同じ導電型で該n型半導体基板1よりも高濃度に不純物がドープされたアモルファスシリコン膜、またはn型半導体基板1との界面に対してパッシベーション効果の高いシリコン酸化膜、或いはシリコン窒化膜、真性シリコン膜上に半導体基板と同じ導電型のシリコン膜が積層された積層構造などを用いることができる。また、反射防止膜4としては、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜を用いる。なお、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜などのようにパッシベーション効果と反射防止効果とを持ち合わせた膜であれば、パッシベーション膜3と反射防止膜4は同じ1つの膜で併用しても構わない。
つぎに、n型半導体基板1の裏面のクリーニングを目的とした洗浄として例えばRCA洗浄が施される(ステップS40)。RCA洗浄は、例えばアンモニア水、硫酸過水、塩酸過水、弗酸、水洗を組み合わせて行う。n型半導体基板1の受光面側の反射防止膜4がRCA洗浄によりエッチングや剥離などの影響を受ける場合は、n型半導体基板1の裏面のみを洗浄することが好ましい。また、RCA洗浄の代わりにオゾンを数十mg/L程度溶解させた純水(オゾン水)を用いてもよい。
つぎに、n型半導体基板1の裏面が清浄な表面のまま、酸素含有真性シリコン膜5が形成される(図3−4、ステップS50)。本実施の形態においては、プラズマCVD法により、たとえば13.56〜60MHzのRFプラズマCVDチャンバで、RF出力20〜100mW/cm、基板温度100〜200℃、ガス圧400〜600Paの雰囲気下で、反応ガスの流量をシラン10〜100sccm、水素500〜1000sccm、炭酸ガス5〜20sccm流して、膜厚が3nm〜6nmの酸素含有真性シリコン膜を形成する。
続けて、酸素含有真性シリコン膜5上にp型酸素非含有シリコン膜6が形成される(図3−5、ステップS60)。本実施の形態では、13.56〜60MHzのRFプラズマCVDチャンバで、RF出力20〜100mW/cm、基板温度100〜200℃、ガス圧400〜600Paの雰囲気下で、反応ガスの流量をシラン5〜50sccm、水素500〜2000sccm、1%に水素希釈したジボラン10〜50sccm流して成膜を行って、膜厚が約20nmのp型酸素非含有シリコン膜を形成する。なお、上記の成膜条件は、一例であり、これに限定されない。
つぎに、p型酸素非含有シリコン膜6上の、最終的にn型半導体接合領域7Aとなる領域にシリコン用のエッチングペースト21をスクリーン印刷により塗布する(図3−6、ステップS70)。シリコン用のエッチングペースト21は、シリコンをエッチングするペーストとして、例えばメルク社のisishape SolarEtch SiD(登録商標)などを用いることができる。
そして、n型半導体基板1を加熱することにより、p型酸素非含有シリコン膜6の不要部、すなわちシリコン用のエッチングペースト21を塗布した領域のp型酸素非含有シリコン膜6のみをエッチングしてp型酸素非含有シリコン膜6を櫛形にパターニングする(ステップS80)。すなわち、例えばシリコン用のエッチングペースト21としてisishape SolarEtch SiD(登録商標)など塗布後、例えば70℃〜200℃の温度で加熱することにより、シリコン用のエッチングペースト21とp型酸素非含有シリコン膜6とを反応させる。その後、シリコン用のエッチングペースト21と反応したp型酸素非含有シリコン膜6およびシリコン用のエッチングペースト21を純水によりリンス除去する(図3−7、ステップS90)。
ここで、シリコン用のエッチングペースト21の塗布後の加熱温度および加熱時間は、酸素含有真性シリコン膜5とp型酸素非含有シリコン膜6とのエッチング速度が異なってp型酸素非含有シリコン膜6のみがエッチングされるように調整される。
つぎに、n型半導体基板1の裏面の全面にn型酸素含有シリコン膜7が形成される(図3−8、ステップS100)。本実施の形態では、13.56〜60MHzのRFプラズマCVDチャンバで、RF出力20〜100mW/cm、基板温度100〜200℃、ガス圧400〜600Paの雰囲気下で、反応ガスの流量をシラン5〜50sccm、水素50〜200sccm、1%に水素希釈したホスフィン10〜50sccm、炭酸ガス1〜10sccmとして成膜を行って、膜厚が約20nmのn型酸素含有シリコン膜を形成する。なお、上記の成膜条件は、一例であり、これに限定されない。
つぎに、n型酸素含有シリコン膜7上の、最終的にp型半導体接合領域6Aとなる領域に酸化シリコン用のエッチングペースト22をスクリーン印刷により塗布する(図3−9、ステップS110)。酸化シリコン用のエッチングペースト21は、酸化シリコンをエッチングするペーストとして、例えばメルク社のisishape SolarEtch BES(登録商標)などを用いることができる。
そして、n型半導体基板1を加熱することにより、n型酸素含有シリコン膜7の不要部、すなわち酸化シリコン用のエッチングペースト22を塗布した領域のn型酸素含有シリコン膜7のみをエッチングしてn型酸素含有シリコン膜7を櫛形にパターニングする(ステップS120)。すなわち、例えば酸化シリコン用のエッチングペースト22としてisishape SolarEtch BES(登録商標)など塗布後、例えば100℃〜200℃の温度で加熱することにより、酸化シリコン用のエッチングペースト22とn型酸素含有シリコン膜7とを反応させる。その後、酸化シリコン用のエッチングペースト22と反応したn型酸素含有シリコン膜7および酸化シリコン用のエッチングペースト22を純水によりリンス除去する(図3−10、ステップS130)。
ここで、酸化シリコン用のエッチングペースト22の塗布後の加熱温度および加熱時間は、p型酸素非含有シリコン膜6とn型酸素含有シリコン膜7とのエッチング速度が異なってn型酸素含有シリコン膜7のみがエッチングされるように調整される。
ここまでの工程で、n型半導体基板1の裏面上に、酸素含有真性シリコン膜5を介して形成されたp型酸素非含有シリコン膜6と酸素非含有真性シリコン膜45を介して形成されたn型酸素含有シリコン膜7とが裏面の面方向において交互に配列した裏面接合構造が形成される。
つぎに、n型半導体基板1の裏面上に、透明導電膜8および透明導電膜9となる透明導電膜23を形成する(図3−11、ステップS140)。透明導電膜23としては、エッチングで除去が可能な材料としてたとえばスパッタリング法により酸化インジウム(In)膜を形成する。なお、透明導電膜23に用いる酸化インジウム以外の材料としては、錫を5%〜10%ドープした酸化インジウム(ITO)、酸化亜鉛、酸化錫などを用いることができる。ただし、シリコンにおける光吸収がある波長域全体において、できるだけ光吸収の少ない材料を用いることが好ましい。
つぎに、p型半導体接合領域6Aおよびn型半導体接合領域7Aのそれぞれに、電力取り出し用の集電極が櫛形形状に形成される。すなわち、透明導電膜23上において、p型半導体接合領域6Aにp型集電極10が、n型半導体接合領域7Aにn型集電極11が、互いの電極が接触しないように櫛形形状に形成される(図3−12、ステップS150)。p型集電極10およびn型集電極11の形成は、例えばスクリーン印刷法により電極材料ペーストを印刷、乾燥し、その後焼成することにより行う。p型集電極10およびn型集電極11には、例えば200℃程度で焼結する低温焼結型の印刷銀(Ag)ペーストを用いることが好ましい。
つぎに、n型半導体基板1をシュウ酸に浸漬し、p型集電極10およびn型集電極11をマスクとしてp型半導体接合領域6Aとn型半導体接合領域7Aとの境界近傍の透明導電膜23をエッチング除去してパターニングすることにより、pn分離が行われる。これにより、透明導電膜8がp型集電極10の下部に形成され、透明導電膜9がn型集電極11の下部に形成される(図3−13、ステップS160)。
なお、本実施の形態ではp型集電極10およびn型集電極11をマスクとしたエッチングにより透明導電膜23をパターニングしたが、エッチングペーストを用いて透明導電膜23をパターニングしてもよく、またレーザー照射により透明導電膜23をパターニングしてもよい。
以上のような工程を実施することにより、図1−1および図1−2に示す太陽電池を作製することができる。なお、上記においてはp型半導体接合領域6Aが形成された後にn型半導体接合領域7Aが形成されているが、n型半導体接合領域7Aが形成された後にp型半導体接合領域6Aが形成されてもよい。この場合には、先にパターニングされるn型半導体接合領域7Aにn型酸素非含有シリコン膜が形成され、p型半導体接合領域6Aにp型酸素含有シリコン膜が形成されることになる。
また、p型集電極10が酸素含有真性シリコン膜5上に直接形成され、n型集電極11がn型酸素含有シリコン膜7上に直接形成される構成とされてもよい。また、上述した実施の形態において、p型とn型との関係を入れ替えてもよい。
つぎに、比較のため、従来のバックコンタクトヘテロ接合太陽電池の形成プロセスを図4−1〜図4−6を参照して説明する。図4−1〜図4−6は、従来のバックコンタクトヘテロ接合太陽電池の形成プロセスを模式的に示す要部断面図である。初めにシリコン基板101の受光面側にテクスチャー102を形成する。つぎに、テクスチャー102が形成されたシリコン基板101の受光面に、パッシベーション膜103と反射防止膜104とをこの順で積層形成する。
つぎに、RCA洗浄などの洗浄処理によりシリコン基板101の裏面を十分に洗浄する。つぎに、シリコン基板101の裏面の全面に、真性シリコン膜105、p型の不純物ドープ膜106および保護膜107をこの順で積層形成する。その後、保護膜107上におけるn型の不純物ドープ膜を形成する領域に、保護膜用のエッチングペースト108を塗布し、保護膜107をエッチングする(図4−1)。その後、保護膜用のエッチングペースト108を除去する(図4−2)。
つぎに、この保護膜107をマスクとして、アルカリ溶液などのシリコンをエッチングできる溶液によりp型の不純物ドープ膜106および真性シリコン膜105をエッチングする(図4−3)。このエッチングによりシリコン基板101の裏面が露出する。
つぎに、エッチングされて露出したシリコン基板101の裏面領域を清浄に保つため、再度、RCA洗浄などの洗浄処理によりシリコン基板101の裏面を十分に洗浄する。ここでは、シリコン基板101の裏面に形成された真性シリコン膜105およびp型の不純物ドープ膜106に影響がないような低濃度の洗浄が行われる。
つぎに、シリコン基板101の裏面の全面に、真性シリコン膜109とn型の不純物ドープ膜110とを積層形成する。その後、p型の不純物ドープ膜106が形成されている領域のn型の不純物ドープ膜110上に、シリコン用のエッチングペースト111を塗布し、保護膜107をエッチングストップ層として真性シリコン膜109とn型の不純物ドープ膜110とをエッチングする(図4−4)。その後、シリコン用のエッチングペースト111を除去する(図4−5)。
そして、真性シリコン膜109とn型の不純物ドープ膜110との不要部および保護膜107を除去する(図4−6)。以上の工程を実施することにより、シリコン基板101上に真性シリコン膜105または真性シリコン膜109を介して異なる導電型シリコンの領域が形成され、バックコンタクトヘテロ接合太陽電池が形成される。
しかしながら、上述した従来のバックコンタクトヘテロ接合太陽電池の形成プロセスにおいてはシリコン基板の洗浄を2回行う必要があり、また保護膜107を形成するためプロセスが複雑となる上に、2回目の洗浄ではp型の不純物ドープ膜106の剥離などを引き起こす可能性があった。また、保護膜107の形成温度が該保護膜107の形成前に形成されたシリコン膜の特性を低下させない温度範囲である200℃以下に制限され、保護膜107の選択の自由度も低かった。
これに対して、実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法では、酸素含有真性シリコン膜5上に最初に形成された第1の不純物ドープ層であるp型酸素非含有シリコン膜6を、シリコン膜と酸化シリコン膜とのエッチングレートの差を利用してシリコン用のエッチングペースト21を用いてパターニングする。これにより、p型酸素非含有シリコン膜6のみをエッチングしてn型半導体基板1の裏面に酸素含有真性シリコン膜5を残すことができ、n型半導体基板1の裏面が露出することがないため、n型半導体基板1の裏面は良好な基板界面が維持される。このため、第2の不純物ドープ層であるn型酸素含有シリコン膜7の形成に際して、n型半導体基板1の裏面のクリーニングを目的とした前のn型半導体基板1の洗浄が不要である。
また、上記の実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法では、保護膜を形成しないため、プロセスが簡便である。
したがって、従来のような第2の不純物ドープ層の形成前の基板の洗浄プロセスと保護膜の形成プロセスが不要であり、光電変換効率に優れるバックコンタクトヘテロ接合型の太陽電池が簡単なプロセスで低コストで得られる。
以上のような実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法により実施例1の太陽電池を作製した。また、比較のため、真性シリコン膜、p型シリコン膜、n型シリコン膜のすべてが酸素を含有しないシリコン膜とされて上述した従来の太陽電池の製造方法により形成された比較例の太陽電池を作製した。そして、実施例1および比較例の太陽電池の電流−電圧特性を評価した。
その結果、比較例の太陽電池は、洗浄不足や保護膜形成時の熱ダメージにより開放電圧が650mVしか得られなかった。これに対して、実施例1の太陽電池は、開放電圧が700mVであり、比較例より高い開放電圧を得ることができた。また、フィルファクターは0.76であり、比較例と同等の値を得ることができた。
上述したように、実施の形態1にかかる太陽電池の製造方法では、第2の不純物ドープ層であるn型酸素含有シリコン膜7の形成前のn型半導体基板1の洗浄プロセスと保護膜の形成プロセスが不要であり、簡単なプロセスで光電変換効率に優れたバックコンタクトヘテロ接合型の太陽電池を安価に製造可能である。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2にかかる光起電力装置である太陽電池の断面構造を模式的に示す図である。なお、本発明の実施の形態2にかかる光起電力装置である太陽電池の裏面構造は実施の形態1の場合と同様であるため、図1−1を参照することとする。また、図5は、図1−1の線分A−A’における要部断面図に相当する。
実施の形態2にかかる太陽電池は、バックコンタクトヘテロ接合型の太陽電池であり、第1導電型の結晶系半導体基板であるn型半導体基板41を有する。n型半導体基板41の受光面側の面には、微細凹凸からなるテクスチャー42が形成されている。テクスチャー42上には、パッシベーション膜43としての酸素含有真性シリコン膜と反射防止膜44とがこの順で積層されている。なお、パッシベーション膜43の代わりに、真性シリコン膜と、結晶系半導体基板と同じ導電型のシリコン膜との積層構造を設けてもよい。
n型半導体基板41の受光面と反対の面(裏面)側には、パッシベーション膜として酸素を含む酸素非含有真性シリコン膜45が形成されている。酸素非含有真性シリコン膜45上には、n型半導体基板41と反対の導電型(p型)を有するp型半導体接合領域46Aと、n型半導体基板41と同じ導電型(n型)を有するn型半導体接合領域47Aとがそれぞれ櫛形形状に形成されている。そして、n型半導体基板41の裏面において、p型半導体接合領域46Aとn型半導体接合領域47Aとは、櫛形形状においてそれぞれ櫛歯に相当する部分が1本ずつ交互に噛み合わさるように配置されている。すなわち、p型半導体接合領域46Aの櫛形形状において櫛歯に相当する領域の1本1本と、n型半導体接合領域47Aの櫛形形状において櫛歯に相当する領域の1本1本とが1本ずつ交互に噛み合わさるように配置されている。
p型半導体接合領域46Aでは、酸素非含有真性シリコン膜45上に薄膜からなり酸素を含むp型酸素含有シリコン膜46がp型半導体接合領域46Aと同様の櫛形形状に形成されており、酸素非含有真性シリコン膜45を介してn型半導体基板41の裏面とpn接合を形成する。n型半導体基板41とp型酸素含有シリコン膜46との間の酸素非含有真性シリコン膜45は、n型半導体基板41とp型酸素含有シリコン膜46との界面の不純物プロファイルを急峻なものに制御するために設けられる。
p型酸素含有シリコン膜46上には、透明導電膜48がp型半導体接合領域46Aと同様の櫛形形状に形成されている。透明導電膜48上には、p型半導体接合領域46Aにおける各領域を電気的に結合し、発電された電力を各領域から集電して外部に取り出すためのp型集電極50がp型半導体接合領域46Aと同様の櫛形形状に形成されている。
n型半導体接合領域47Aでは、酸素非含有真性シリコン膜45上に薄膜からなり酸素を含まないn型酸素非含有シリコン膜47がn型半導体接合領域47Aと同様の櫛形形状に形成されている。n型酸素非含有シリコン膜47は、n型半導体基板41の裏面においてp型酸素含有シリコン膜46が形成されていない領域に形成されており、n型半導体基板41よりもn型のドーパント(例えばリン(P))を高濃度に含有する。n型半導体基板41とn型酸素非含有シリコン膜47との間の酸素非含有真性シリコン膜45は、n型半導体基板41とn型酸素非含有シリコン膜47との界面の不純物プロファイルを急峻なものに制御するために設けられる。
n型酸素非含有シリコン膜47上には、透明導電膜49がn型半導体接合領域47Aと同様の櫛形形状に形成されている。透明導電膜49上には、n型半導体接合領域47Aにおける各領域を電気的に結合し、発電された電力を各領域から集電して外部に取り出すためのn型集電極51がn型半導体接合領域47Aと同様の櫛形形状に形成されている。
この太陽電池においては反射防止膜44側が受光面とされ、太陽光が入射される。この太陽電池は、p型集電極50およびn型集電極51が、太陽電池の裏面側にのみ配されたヘテロ構造の裏面接合型太陽電池である。これにより、実施の形態2にかかる太陽電池は、受光面側のシャドーロスを抑制して光電変換効率の向上が図られている。
n型半導体基板41は、例えばn型のドーパント(例えばリン(P))がドープされることでn型の導電型を呈する結晶系シリコン基板である。結晶系シリコン基板には、単結晶シリコン基板および多結晶シリコン基板を含むが、本実施の形態では単結晶のシリコン基板を用いた例を示す。
受光面側のパッシベーション膜43は、n型半導体基板41の受光面を被覆して形成されており、n型半導体基板41の受光面側の基板表面におけるキャリア再結合を抑制する表面パッシベーション層として働く。このようなパッシベーション膜を形成することで、n型半導体基板41へのパッベーション効果が得られ、開放電圧や短絡電流密度が向上するという効果が得られる。
反射防止膜44は、パッシベーション膜43を被覆して形成されており、受光面側から太陽電池に入射する光の反射損失の低減を目的として設けられる層である。また、反射防止膜44は、n型半導体基板41の保護層としての機能も有する。
つぎに、このような実施の形態2にかかる太陽電池の製造方法の一例について図6、図7−1〜図7−13を参照して説明する。図6は、実施の形態2にかかる太陽電池の製造方法を説明するためのフローチャートである。図7−1〜図7−13は、実施の形態2にかかる太陽電池の製造方法を説明するための断面図である。
まず、半導体基板を用意する。半導体基板はたとえばn型単結晶シリコン或いはn型多結晶シリコン、またはp型単結晶シリコン或いはp型多結晶シリコンから任意に選ぶことができるが、本実施の形態ではn型ドーパント原子としてリン(P)を所定の濃度で含有する単結晶シリコンからなるn型半導体基板1を用いた例を示す。n型半導体基板41がインゴットからスライスされたままのものであれば、スライス時のダメージを除去する工程や不純物除去のためのゲッタリング工程などをあらかじめ実施しておくことが好ましい。
つぎに、n型半導体基板41の一面側の表面に微細凹凸からなるテクスチャー42が形成される(図7−1、ステップS210)。この際、テクスチャー42はn型半導体基板41の片面のみに形成しても両面に形成しても構わないが、本実施の形態では片面のみにテクスチャー42を形成する。n型半導体基板41においてテクスチャー42が形成された面は、最終的に太陽電池が完成した際には受光面になる。以下、n型半導体基板41においてテクスチャー42が形成された面を受光面と呼ぶ場合がある。
たとえば基板方位が(100)の単結晶シリコン基板を用いる場合には、アルカリ溶液による異方性エッチングによりピラミッド形状のテクスチャー42を形成することができる。また、多結晶シリコン基板を用いた場合は、混酸や反応性イオンエッチング(RIE)などの方法によりテクスチャー42を形成することができる。テクスチャー42の形状は特に限定されない。また、n型半導体基板41の片面にテクスチャー42を形成する際には、テクスチャー42を形成しない面にあらかじめ保護膜を形成しておく。
つぎに、テクスチャー42が形成されたn型半導体基板41の受光面にパッシベーション膜43および反射防止膜44が形成される(図7−2、図7−3、ステップS220、ステップS230)。本実施の形態では、パッシベーション膜43として酸素含有真性シリコン膜を形成する例を示すが、パッシベーション膜43としてはn型半導体基板41と同じ導電型で該n型半導体基板41よりも高濃度に不純物がドープされたアモルファスシリコン膜、またはn型半導体基板41との界面に対してパッシベーション効果の高いシリコン酸化膜、或いはシリコン窒化膜、真性シリコン膜上に半導体基板と同じ導電型のシリコン膜が積層された積層構造などを用いることができる。また、反射防止膜44としては、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜を用いる。なお、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜などのようにパッシベーション効果と反射防止効果とを持ち合わせた膜であれば、パッシベーション膜43と反射防止膜44は同じ1つの膜で併用しても構わない。
つぎに、n型半導体基板41の裏面のクリーニングを目的とした洗浄として例えばRCA洗浄が施される(ステップS240)。RCA洗浄は、例えばアンモニア水、硫酸過水、塩酸過水、弗酸、水洗を組み合わせて行う。n型半導体基板41の受光面側の反射防止膜44がRCA洗浄によりエッチングや剥離などの影響を受ける場合は、n型半導体基板41の裏面のみを洗浄することが好ましい。また、RCA洗浄の代わりにオゾンを数十mg/L程度溶解させた純水(オゾン水)を用いてもよい。
つぎに、n型半導体基板41の裏面が清浄な表面のまま、酸素非含有真性シリコン膜45が形成される(図7−4、ステップS250)。本実施の形態においては、13.56〜60MHzのRFプラズマCVDチャンバで、たとえばRF出力20〜100mW/cm、基板温度100〜200℃、ガス圧400〜600Paの雰囲気下で、反応ガスの流量をシラン10〜100sccm、水素500〜1000sccmとして成膜を行って、膜厚が3nm〜6nmの酸素非含有真性シリコン膜を形成する。
続けて、酸素非含有真性シリコン膜45上にp型酸素含有シリコン膜46が形成される(図7−5、ステップS260)。本実施の形態では、プラズマCVD法により、13.56〜60MHzのRFプラズマCVDチャンバで、RF出力20〜100mW/cm、基板温度100〜200℃、ガス圧400〜600Paの雰囲気下で、反応ガスの流量をシラン5〜50sccm、水素500〜2000sccm、1%に水素希釈したジボラン10〜50sccm、炭酸ガス1〜10sccm流して成膜を行って、膜厚が約20nmのp型酸素含有シリコン膜を形成する。なお、上記の成膜条件は、一例であり、これに限定されない。
つぎに、p型酸素含有シリコン膜46上の、最終的にn型半導体接合領域47Aとなる領域に酸化シリコン用のエッチングペースト61をスクリーン印刷により塗布する(図7−6、ステップS270)。酸化シリコン用のエッチングペースト61は、酸化シリコンをエッチングするペーストとして、例えばメルク社のisishape SolarEtch BES(登録商標)などを用いることができる。
そして、n型半導体基板41を加熱することにより、p型酸素含有シリコン膜46の不要部、すなわち酸化シリコン用のエッチングペースト61を塗布した領域のp型酸素含有シリコン膜46のみをエッチングしてp型酸素含有シリコン膜46を櫛形にパターニングする(ステップS280)。すなわち、例えば酸化シリコン用のエッチングペースト61としてisishape SolarEtch BES(登録商標)など塗布後、例えば100℃〜200℃の温度で加熱することにより、酸化シリコン用のエッチングペースト61とp型酸素含有シリコン膜46とを反応させる。その後、酸化シリコン用のエッチングペースト61と反応したp型酸素含有シリコン膜46および酸化シリコン用のエッチングペースト61を純水によりリンス除去する(図7−7、ステップS290)。
ここで、酸化シリコン用のエッチングペースト61の塗布後の加熱温度および加熱時間は、酸素非含有真性シリコン膜45とp型酸素含有シリコン膜46とのエッチング速度が異なってp型酸素含有シリコン膜46のみがエッチングされるように調整される。
つぎに、n型半導体基板41の裏面の全面にn型酸素非含有シリコン膜47が形成される(図7−8、ステップS300)。本実施の形態では、13.56〜60MHzのRFプラズマCVDチャンバで、RF出力20〜100mW/cm、基板温度100〜200℃、ガス圧400〜600Paの雰囲気下で、反応ガスの流量をシラン5〜50sccm、水素50〜200sccm、1%に水素希釈したホスフィン10〜50sccm流して成膜を行って、膜厚が約20nmのn型酸素非含有シリコン膜を形成する。なお、上記の成膜条件は、一例であり、これに限定されない。
つぎに、n型酸素非含有シリコン膜47上の、最終的にp型半導体接合領域46Aとなる領域にシリコン用のエッチングペースト62をスクリーン印刷により塗布する(図7−9、ステップS310)。シリコン用のエッチングペースト62は、シリコンをエッチングするペーストとして、例えばメルク社のisishape SolarEtch SiD(登録商標)などを用いることができる。
そして、n型半導体基板41を加熱することにより、n型酸素非含有シリコン膜47の不要部、すなわちシリコン用のエッチングペースト62を塗布した領域のn型酸素非含有シリコン膜47のみをエッチングしてn型酸素非含有シリコン膜47を櫛形にパターニングする(ステップS320)。すなわち、例えばシリコン用のエッチングペースト61としてisishape SolarEtch SiD(登録商標)など塗布後、例えば70℃〜200℃の温度で加熱することにより、シリコン用のエッチングペースト62とn型酸素非含有シリコン膜47とを反応させる。その後、シリコン用のエッチングペースト62と反応したn型酸素非含有シリコン膜47およびシリコン用のエッチングペースト62を純水によりリンス除去する(図7−10、ステップS330)。
ここで、シリコン用のエッチングペースト62の塗布後の加熱温度および加熱時間は、p型酸素含有シリコン膜46とn型酸素非含有シリコン膜47とのエッチング速度が異なってn型酸素非含有シリコン膜47のみがエッチングされるように調整される。
ここまでの工程で、n型半導体基板41の裏面上に、酸素非含有真性シリコン膜45を介して形成されたp型酸素含有シリコン膜46と酸素非含有真性シリコン膜45を介して形成されたn型酸素非含有シリコン膜47とが裏面の面方向において交互に配列した裏面接合構造が形成される。
つぎに、n型半導体基板41の裏面上に、透明導電膜48および透明導電膜49となる透明導電膜63を形成する(図7−11、ステップS340)。透明導電膜63としては、エッチングで除去が可能な材料としてたとえばスパッタリング法により酸化インジウム(In)膜を形成する。なお、透明導電膜63に用いる酸化インジウム以外の材料としては、錫を5%〜10%ドープした酸化インジウム(ITO)、酸化亜鉛、酸化錫などを用いることができる。ただし、シリコンにおける光吸収がある波長域全体において、できるだけ光吸収の少ない材料を用いることが好ましい。
つぎに、p型半導体接合領域46Aおよびn型半導体接合領域47Aのそれぞれに、電力取り出し用の集電極が櫛形形状に形成される。すなわち、透明導電膜63上において、p型半導体接合領域46Aにp型集電極50が、n型半導体接合領域47Aにn型集電極51が、互いの電極が接触しないように櫛形形状に形成される(図7−12、ステップS350)。p型集電極50およびn型集電極51の形成は、例えばスクリーン印刷法により電極材料ペーストを印刷、乾燥し、その後焼成することにより行う。p型集電極50およびn型集電極51には、例えば200℃程度で焼結する低温焼結型の印刷銀(Ag)ペーストを用いることが好ましい。
つぎに、n型半導体基板41をシュウ酸に浸漬し、p型集電極50およびn型集電極51をマスクとしてp型半導体接合領域46Aとn型半導体接合領域47Aとの境界近傍の透明導電膜63をエッチング除去してパターニングすることにより、pn分離が行われる。これにより、透明導電膜48がp型集電極50の下部に形成され、透明導電膜49がn型集電極51の下部に形成される(図7−13、ステップS360)。なお、本実施の形態ではp型集電極50およびn型集電極51をマスクとしたエッチングにより透明導電膜63をパターニングしたが、エッチングペーストを用いて透明導電膜63をパターニングしてもよく、またレーザー照射により透明導電膜63をパターニングしてもよい。
以上のような工程を実施することにより、図5に示す太陽電池を作製することができる。なお、上記においてはp型半導体接合領域46Aが形成された後にn型半導体接合領域47Aが形成されているが、n型半導体接合領域47Aが形成された後にp型半導体接合領域46Aが形成されてもよい。この場合には、先にパターニングされるn型半導体接合領域47Aにn型酸素含有シリコン膜が形成され、p型半導体接合領域6Aにp型酸素非含有シリコン膜が形成されることになる。
また、p型集電極50が酸素非含有真性シリコン膜45上に直接形成され、n型集電極51がn型酸素非含有シリコン膜47上に直接形成される構成とされてもよい。また、上述した実施の形態において、p型とn型との関係を入れ替えてもよい。
このような実施の形態2にかかる太陽電池の製造方法では、酸素非含有真性シリコン膜45上に最初に形成された第1の不純物ドープ層であるp型酸素含有シリコン膜46を、シリコン膜と酸化シリコン膜とのエッチングレートの差を利用して酸化シリコン用のエッチングペースト61を用いてパターニングする。これにより、p型酸素含有シリコン膜46のみをエッチングしてn型半導体基板41の裏面に酸素非含有真性シリコン膜45を残すことができ、n型半導体基板41の裏面が露出することがないため、n型半導体基板41の裏面は良好な基板界面が維持される。このため、第2の不純物ドープ層であるn型酸素非含有シリコン膜47の形成に際して、n型半導体基板41の裏面のクリーニングを目的としたn型半導体基板41の洗浄が不要である。
また、上記の実施の形態2にかかる太陽電池の製造方法では、保護膜を形成しないため、プロセスが簡便である。
したがって、従来のような第2の不純物ドープ層の形成前の基板の洗浄プロセスと保護膜の形成プロセスが不要であり、光電変換効率に優れるバックコンタクトヘテロ接合型の太陽電池が簡単なプロセスで低コストで得られる。
以上のような実施の形態2にかかる太陽電池の製造方法により実施例2の太陽電池を作製して、電流−電圧特性を評価した。その結果、実施例2の太陽電池は、上述した実施例1の太陽電池と同様に開放電圧が700mVであり、上記比較例より高い開放電圧を得ることができた。また、フィルファクターは0.76であり、比較例と同等の値を得ることができた。
上述したように、実施の形態2にかかる太陽電池の製造方法では、第2の不純物ドープ層であるn型酸素非含有シリコン膜47の形成前のn型半導体基板41の洗浄プロセスと保護膜の形成プロセスが不要であり、簡単なプロセスで光電変換効率に優れたバックコンタクトヘテロ接合型の太陽電池を安価に製造可能である。
また、上記の実施の形態で説明した構成を有する太陽電池セルを複数形成し、隣接する太陽電池セル同士を電気的に直列または並列に接続することにより、光電変換効率に優れた太陽電池モジュールが簡単なプロセスで安価に実現できる。この場合は、例えば隣接する太陽電池セルのうち一方のセルのp型集電極と他方のセルのn型集電極とを電気的に接続すればよい。
以上のように、本発明にかかる光起電力装置は、簡単なプロセスで形成可能なバックコンタクトヘテロ接合型の光起電力装置の実現に有用である。
1 n型半導体基板
2 テクスチャー
3 パッシベーション膜
4 反射防止膜
5 酸素含有真性シリコン膜
6 p型酸素非含有シリコン膜
6A p型半導体接合領域
7 n型酸素含有シリコン膜
7A n型半導体接合領域
8 透明導電膜
9 透明導電膜
10 p型集電極
11 n型集電極
21 シリコン用のエッチングペースト
22 酸化シリコン用のエッチングペースト
23 透明導電膜
41 n型半導体基板
42 テクスチャー
43 パッシベーション膜
44 反射防止膜
45 酸素非含有真性シリコン膜
46 p型酸素含有シリコン膜
46A p型半導体接合領域
47 n型酸素非含有シリコン膜
47A n型半導体接合領域
48 透明導電膜
49 透明導電膜
50 p型集電極
51 n型集電極
61 酸化シリコン用のエッチングペースト
62 シリコン用のエッチングペースト
63 透明導電膜
101 シリコン基板
102 テクスチャー
103 パッシベーション膜
104 反射防止膜
105 真性シリコン膜
106 p型の不純物ドープ膜
107 保護膜
108 保護膜用のエッチングペースト
109 真性シリコン膜
110 n型の不純物ドープ膜
111 シリコン用のエッチングペースト

Claims (14)

  1. 第1導電型の結晶系半導体基板と、
    前記結晶系半導体基板の受光面と反対側の裏面に形成された真性半導体膜と、
    第1導電型の第1半導体膜と第1集電極とが前記真性半導体膜上の一部にこの順で積層された第1導電型接合領域と、
    第2導電型の第2半導体膜と第2集電極とが前記真性半導体膜上の前記第1導電型接合領域と異なる領域にこの順で形成された第2導電型接合領域と、
    を備え、
    前記真性半導体膜と前記第1半導体膜とが酸素を含む酸素含有半導体膜であって且つ前記第2半導体膜が酸素を含まない酸素非含有半導体膜であり、または前記真性半導体膜と前記第1半導体膜とが酸素を含まない酸素非含有半導体膜であって且つ前記第2半導体膜が酸素を含む酸素含有半導体膜であること、
    を特徴とする光起電力装置。
  2. 前記第1導電型接合領域と前記第2導電型接合領域とが前記結晶系半導体基板の面方向において交互に配列されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の光起電力装置。
  3. 前記結晶系半導体基板がシリコン基板であり、
    前記酸素含有半導体膜が酸素含有シリコン膜であり、
    前記酸素非含有半導体膜が酸素非含有シリコン膜であること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の光起電力装置。
  4. 前記結晶系半導体基板における受光面上にパッシベーション膜を備えること、
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の光起電力装置。
  5. 第1導電型または第2導電型の結晶系半導体基板の受光面と反対側の裏面に真性半導体膜を形成する第1工程と、
    前記真性半導体膜上に第1導電型の半導体膜を形成する第2工程と、
    第1エッチングペーストを用いて前記第1導電型の半導体膜の一部を除去することにより前記第1導電型の半導体膜をパターニングして第1半導体膜を形成する第3工程と、
    前記第1半導体膜を覆って前記真性半導体膜上に第2導電型の半導体膜を形成する第4工程と、
    前記第1半導体膜上の前記第2導電型の半導体膜を除去することにより前記第2導電型の半導体膜をパターニングして前記真性半導体膜上における前記第1半導体膜と異なる領域に第2半導体膜を形成する第5工程と、
    を含み、
    前記真性半導体膜と前記第2半導体膜とを酸素を含む酸素含有半導体膜により形成する場合には前記第1半導体膜を酸素を含まない酸素非含有半導体膜により形成し、または前記真性半導体膜と前記第2半導体膜とを酸素を含まない酸素非含有半導体膜により形成する場合には前記第1半導体膜を酸素を含む酸素含有半導体膜により形成し、
    前記第3工程では、前記第1エッチングペーストの前記酸素含有半導体膜と前記酸素非含有半導体膜とのエッチングレートの差を利用して前記真性半導体膜を残して前記第1導電型の半導体膜をパターニングすること、
    を特徴とする光起電力装置の製造方法。
  6. 前記第5工程では、第2エッチングペーストを用いて前記第1半導体膜上の前記第2導電型の半導体膜を除去し、
    前記第2エッチングペーストの前記酸素含有半導体膜と前記酸素非含有半導体膜とのエッチングレートの差を利用して前記第1半導体膜を残して前記第2導電型の半導体膜をパターニングすること、
    を特徴とする請求項5に記載の光起電力装置の製造方法。
  7. 前記真性半導体膜と前記第2半導体膜とが、前記酸素含有半導体膜であり、
    前記第1半導体膜が、前記酸素非含有半導体膜であり、
    前記第1エッチングペーストが、前記酸素非含有半導体膜をエッチングするエッチングペーストであること、
    を特徴とする請求項5または6に記載の光起電力装置の製造方法。
  8. 前記第2エッチングペーストが、前記酸素含有半導体膜をエッチングするエッチングペーストであること、
    を特徴とする請求項6または7に記載の光起電力装置の製造方法。
  9. 前記真性半導体膜と前記第2半導体膜とが、前記酸素非含有半導体膜であり、
    前記第1半導体膜が、前記酸素含有半導体膜であり、
    前記第1エッチングペーストが、前記酸素含有半導体膜をエッチングするエッチングペーストであること、
    を特徴とする請求項5または6に記載の光起電力装置の製造方法。
  10. 前記第2エッチングペーストが、前記酸素非含有半導体膜をエッチングするエッチングペーストであること、
    を特徴とする請求項6または9に記載の光起電力装置の製造方法。
  11. 前記結晶系半導体基板がシリコン基板であり、
    前記酸素含有半導体膜が酸素含有シリコン膜であり、
    前記酸素非含有半導体膜が酸素非含有シリコン膜であること、
    を特徴とする請求項5〜10のいずれか1つに記載の光起電力装置の製造方法。
  12. 前記第5工程の後に、前記第1半導体膜上および第2半導体膜上に集電極を形成する第6工程を有すること、
    を特徴とする請求項5〜11のいずれか1つに記載の光起電力装置の製造方法。
  13. 前記第6工程は、
    前記第1半導体膜および第2半導体膜を覆って透明導電膜を形成する工程と、
    前記透明導電膜上における前記第1半導体膜上および第2半導体膜上の領域にそれぞれ集電極を形成する工程と、
    前記集電極をマスクとして前記透明導電膜をエッチングして前記集電極毎に前記透明導電膜を分離する工程と、
    を有することを特徴とする請求項12に記載の光起電力装置の製造方法。
  14. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の光起電力装置の少なくとも2つ以上が電気的に直列または並列に接続されてなること、
    を特徴とする光起電力モジュール。
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