JP7436299B2 - 太陽電池の製造方法 - Google Patents

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本発明は、裏面電極型(バックコンタクト型)の太陽電池の製造方法に関する。
半導体基板を用いた太陽電池として、受光面側および裏面側の両面に電極が形成された両面電極型の太陽電池と、裏面側のみに電極が形成された裏面電極型の太陽電池とがある。両面電極型の太陽電池では、受光面側に電極が形成されるため、この電極により太陽光が遮蔽されてしまう。一方、裏面電極型の太陽電池では、受光面側に電極が形成されないため、両面電極型の太陽電池と比較して太陽光の受光率が高い。特許文献1には、裏面電極型の太陽電池が開示されている。
特許文献1に記載の太陽電池は、半導体基板と、半導体基板の裏面側に順に積層された第1導電型半導体層および第1電極層と、半導体基板の裏面側の他の一部に順に積層された第2導電型半導体層および第2電極層とを備える。第1電極層と第2電極層とは、金属電極層を含み、短絡を防止するために互いに分離される。
特開2013-131586号公報
本願発明者らは、このような太陽電池の製造プロセスの簡略化の目的で、印刷レジストをマスクとして用いるめっき法を用いて金属電極層を形成することを考案している。しかし、印刷レジストのための印刷材料を焼成(硬化)する際に、印刷材料における樹脂材料が染み出してなる樹脂膜が、金属電極層の下地層の一部または全部を覆ってしまう。すると、金属電極層の下地層とめっき層との接触面積が小さくなり、抵抗が増大してしまう。そのため、太陽電池の性能が低下してしまう。また、太陽電池の信頼性が低下してしまう。
本発明は、製造プロセスの簡略化を図っても、太陽電池の性能低下の抑制が可能な太陽電池の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る太陽電池の製造方法は、半導体基板と、前記半導体基板の一方主面側の一部である第1領域に順に積層された第1導電型半導体層および第1金属電極層と、前記半導体基板の前記一方主面側の他の一部である第2領域に順に積層された第2導電型半導体層および第2金属電極層とを備える裏面電極型の太陽電池の製造方法であって、前記第1金属電極層および前記第2金属電極層の各々は、下地層とめっき層とを有し、前記太陽電池の製造方法は、前記半導体基板の前記一方主面側の前記第1導電型半導体層および前記第2導電型半導体層の上に、前記第1領域および前記第2領域に跨って一連の前記下地層の材料膜を形成する下地層材料膜形成工程と、前記下地層の材料膜の表面を酸化させて酸化膜を形成する酸化膜形成工程と、前記第1領域と前記第2領域との境界における前記下地層の材料膜および前記酸化膜の上にレジストを形成するレジスト形成工程と、前記酸化膜をめっき溶液に浸漬することによって、前記レジストから露出する、前記第1領域および前記第2領域における前記酸化膜の露出部分を除去する酸化膜除去工程と、前記レジストをマスクとして利用するめっき法を用いて、前記第1領域および前記第2領域の各々における前記下地層の材料膜の上に、パターン化された前記めっき層を形成するめっき層形成工程と、前記レジストを除去するレジスト除去工程と、前記めっき層をマスクとして利用するエッチング法を用いて、前記下地層の材料膜をエッチングすることにより、前記第1領域および前記第2領域の各々に、パターン化された前記下地層を形成する下地層形成工程と、を含む。前記レジスト形成工程では、パターン印刷法を用いて、樹脂材料および溶媒を含む印刷材料を印刷して硬化させて、パターン化された前記レジストを形成することにより、前記下地層および前記酸化膜の少なくとも一部に、前記樹脂材料が染み出してなる前記樹脂膜が配置され、前記酸化膜除去工程では、前記酸化膜を除去することにより、前記樹脂膜を除去する。
本発明によれば、太陽電池の製造プロセスの簡略化を図っても、太陽電池の性能低下の抑制が可能である。
本実施形態に係る太陽電池を裏面側からみた図である。 図1に示す太陽電池におけるII-II線断面図である。 本実施形態に係る太陽電池の製造方法における半導体層形成工程を示す図である。 本実施形態に係る太陽電池の製造方法における透明電極層材料膜形成工程および金属電極層の下地層材料膜形成工程を示す図である。 本実施形態に係る太陽電池の製造方法における酸化膜形成工程を示す図である。 本実施形態に係る太陽電池の製造方法におけるレジスト形成工程を示す図である。 本実施形態に係る太陽電池の製造方法における酸化膜除去工程を示す図である。 本実施形態に係る太陽電池の製造方法における金属電極層のめっき層形成工程を示す図である。 本実施形態に係る太陽電池の製造方法におけるレジスト除去工程を示す図である。 本実施形態に係る太陽電池の製造方法における透明電極層形成工程および金属電極層の下地層形成工程を示す図である。 図3Dに示す太陽電池の製造方法におけるレジスト形成工程における部分IVの拡大断面図の一例である。 図3Eに示す太陽電池の製造方法における酸化膜除去工程における部分Vの拡大断面図の一例である。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態の一例について説明する。なお、各図面において同一または相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。また、便宜上、ハッチングや部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、他の図面を参照するものとする。
(太陽電池)
図1は、本実施形態に係る太陽電池を裏面側からみた図であり、図2は、図1に示す太陽電池におけるII-II線断面図である。図1および図2に示す太陽電池1は、裏面電極型(バックコンタクト型、裏面接合型ともいう。)であってヘテロ接合型の太陽電池である。
太陽電池1は、2つの主面を備える半導体基板11を備え、半導体基板11の主面において第1領域7と第2領域8とを有する。以下では、半導体基板11の主面のうちの受光する側の主面を受光面とし、半導体基板11の主面のうちの受光面の反対側の主面(一方主面)を裏面とする。
第1領域7は、いわゆる櫛型の形状をなし、櫛歯に相当する複数のフィンガー部7fと、櫛歯の支持部に相当するバスバー部7bとを有する。バスバー部7bは、半導体基板11の一方の辺部に沿って第1方向(X方向)に延在し、フィンガー部7fは、バスバー部7bから、第1方向に交差する第2方向(Y方向)に延在する。
同様に、第2領域8は、いわゆる櫛型の形状であり、櫛歯に相当する複数のフィンガー部8fと、櫛歯の支持部に相当するバスバー部8bとを有する。バスバー部8bは、半導体基板11の一方の辺部に対向する他方の辺部に沿って第1方向(X方向)に延在し、フィンガー部8fは、バスバー部8bから、第2方向(Y方向)に延在する。
フィンガー部7fとフィンガー部8fとは、第2方向(Y方向)に延在する帯状をなしており、第1方向(X方向)に交互に設けられている。なお、第1領域7および第2領域8は、ストライプ状に形成されてもよい。
図2に示すように、太陽電池1は、半導体基板11の受光面側に順に積層されたパッシベーション層13および光学調整層15を備える。また、太陽電池1は、半導体基板11の裏面側の一部(第1領域7)に順に積層されたパッシベーション層23、第1導電型半導体層25および第1電極層27を備える。また、太陽電池1は、半導体基板11の裏面側の他の一部(第2領域8)に順に積層されたパッシベーション層33、第2導電型半導体層35および第2電極層37を備える。
半導体基板11は、単結晶シリコンまたは多結晶シリコン等の結晶シリコン材料で形成される。半導体基板11は、例えば結晶シリコン材料にn型ドーパントがドープされたn型の半導体基板である。なお、半導体基板11は、例えば結晶シリコン材料にp型ドーパントがドープされたp型の半導体基板であってもよい。n型ドーパントとしては、例えばリン(P)が挙げられる。p型ドーパントとしては、例えばホウ素(B)が挙げられる。半導体基板11は、受光面側からの入射光を吸収して光キャリア(電子および正孔)を生成する光電変換基板として機能する。
半導体基板11の材料として結晶シリコンが用いられることにより、暗電流が比較的に小さく、入射光の強度が低い場合であっても比較的高出力(照度によらず安定した出力)が得られる。
半導体基板11は、裏面側に、テクスチャ構造と呼ばれるピラミッド型の微細な凹凸構造を有していてもよい。これにより、半導体基板11に吸収されず通過してしまった光の回収効率が高まる。
また、半導体基板11は、受光面側に、テクスチャ構造と呼ばれるピラミッド型の微細な凹凸構造を有していてもよい。これにより、受光面において入射光の反射が低減し、半導体基板11における光閉じ込め効果が向上する。
パッシベーション層13は、半導体基板11の受光面側に形成されている。パッシベーション層23は、半導体基板11の裏面側の第1領域7に形成されている。パッシベーション層33は、半導体基板11の裏面側の第2領域8に形成されている。パッシベーション層13,23,33は、例えば真性(i型)アモルファスシリコン材料を主成分とする材料で形成される。パッシベーション層13,23,33は、半導体基板11で生成されたキャリアの再結合を抑制し、キャリアの回収効率を高める。
光学調整層15は、半導体基板11の受光面側のパッシベーション層13上に形成されている。光学調整層15は、入射光の反射を防止する反射防止層として機能するとともに、半導体基板11の受光面側およびパッシベーション層13を保護する保護層として機能する。光学調整層15は、例えば酸化珪素(SiO)、窒化珪素(SiN)、または酸窒化珪素(SiON)のようなそれらの複合物等の絶縁体材料で形成される。
第1導電型半導体層25は、パッシベーション層23上に、すなわち半導体基板11の裏面側の第1領域7に形成されている。一方、第2導電型半導体層35は、パッシベーション層33上に、すなわち半導体基板11の裏面側の第2領域8に形成されている。すなわち、第1導電型半導体層25および第2導電型半導体層35は、帯状の形状をなし、Y方向に延在する。第1導電型半導体層25と第2導電型半導体層35とは、X方向に交互に並んでいる。第2導電型半導体層35の一部は、隣接する第1導電型半導体層25の一部の上に重なっていてもよい(図示省略)。
第1導電型半導体層25は、例えばアモルファスシリコン材料で形成される。第1導電型半導体層25は、例えばアモルファスシリコン材料にp型ドーパント(例えば、上述したホウ素(B))がドープされたp型の半導体層である。
第2導電型半導体層35は、例えばアモルファスシリコン材料で形成される。第2導電型半導体層35は、例えばアモルファスシリコン材料にn型ドーパント(例えば、上述したリン(P))がドープされたn型の半導体層である。なお、第1導電型半導体層25がn型の半導体層であり、第2導電型半導体層35がp型の半導体層であってもよい。
第1電極層27は、第1導電型半導体層25上に、すなわち半導体基板11の裏面側の第1領域7に形成されている。一方、第2電極層37は、第2導電型半導体層35上に、すなわち半導体基板11の裏面側の第2領域8に形成されている。すなわち、第1電極層27および第2電極層37は、帯状の形状をなし、Y方向に延在する。第1電極層27と第2電極層37とは、X方向に交互に設けられている。
第1電極層27は、第1導電型半導体層25上に順に積層された第1透明電極層28および第1金属電極層29を有する。一方、第2電極層37は、第2導電型半導体層35上に順に積層された第2透明電極層38および第2金属電極層39を有する。第1金属電極層29は、下地層29lとめっき層29uとの2層構造であり、第2金属電極層39は、下地層39lとめっき層39uとの2層構造である。
第1透明電極層28および第2透明電極層38は、透明な導電性材料で形成される。透明導電性材料としては、ITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウムおよび酸化スズの複合酸化物)、ZnO(Zinc Oxide:酸化亜鉛)等が挙げられる。
第1金属電極層29における下地層29lおよび第2金属電極層39における下地層39lは、例えばスパッタリング等のPVD法を用いて形成された銀、銅、アルミニウム等の金属材料を含む。一方、第1金属電極層29におけるめっき層29uおよび第2金属電極層39におけるめっき層39uは、例えばめっき法を用いて形成された銀、銅、ニッケル等の金属材料を含む。
第1電極層27および第2電極層37は、第2方向(Y方向)に延在する帯状をなしており、第1方向(X方向)に交互に並んでいる。すなわち、第1透明電極層28および第2透明電極層38は、第2方向(Y方向)に延在する帯状をなしており、第1方向(X方向)に交互に並んでいる。また、第1金属電極層29および第2金属電極層39は、第2方向(Y方向)に延在する帯状をなしており、第1方向(X方向)に交互に並んでいる。第1透明電極層28と第2透明電極層38とは互いに分離されており、第1金属電極層29と第2金属電極層39とも互いに分離されている。
(太陽電池の製造方法)
次に、図3A~図3Hを参照して、本実施形態に係る太陽電池の製造方法について説明する。図3Aは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法における半導体層形成工程を示す図であり、図3Bは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法における透明電極層材料膜形成工程および金属電極層の下地層材料膜形成工程を示す図である。また、図3Cは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法における酸化膜形成工程を示す図であり、図3Dは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法におけるレジスト形成工程を示す図である。また、図3Eは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法における酸化膜除去工程を示す図であり、図3Fは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法における金属電極層のめっき層形成工程を示す図である。また、図3Gは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法におけるレジスト除去工程を示す図であり、図3Hは、本実施形態に係る太陽電池の製造方法における透明電極層形成工程および金属電極層の下地層形成工程を示す図である。図3A~図3Hでは、半導体基板11の裏面側を示し、半導体基板11の表面側を省略する。
まず、図3Aに示すように、半導体基板11の裏面側の一部に、具体的には第1領域7に、パッシベーション層23および第1導電型半導体層25を形成する(半導体層形成工程)。例えば、CVD法またはPVD法を用いて、半導体基板11の裏面側の全てにパッシベーション層材料膜および第1導電型半導体層材料膜を製膜した後、フォトリソグラフィ技術または印刷技術を用いて生成するレジスト、またはメタルマスク、を利用したエッチング法を用いて、パッシベーション層23および第1導電型半導体層25をパターニングしてもよい。
なお、p型半導体層材料膜に対するエッチング溶液としては、例えばオゾンを含有するフッ酸、または硝酸とフッ酸の混合液のような酸性溶液が挙げられ、n型半導体層材料膜に対するエッチング溶液としては、例えば水酸化カリウム水溶液のようなアルカリ性溶液が挙げられる。
または、CVD法またはPVD法を用いて、半導体基板11の裏面側にパッシベーション層および第1導電型半導体層を積層する際に、マスクを用いて、パッシベーション層23および第1導電型半導体層25の製膜およびパターニングを同時に行ってもよい。
次に、半導体基板11の裏面側の他の一部に、具体的には第2領域8に、パッシベーション層33および第2導電型半導体層35を形成する(半導体層形成工程)。例えば、上述同様に、CVD法またはPVD法を用いて、半導体基板11の裏面側の全てにパッシベーション層材料膜および第2導電型半導体層材料膜を製膜した後、フォトリソグラフィ技術または印刷技術を用いて生成するレジスト、またはメタルマスク、を利用したエッチング法を用いて、パッシベーション層33および第2導電型半導体層35をパターニングしてもよい。
または、CVD法またはPVD法を用いて、半導体基板11の裏面側にパッシベーション層および第2導電型半導体層を積層する際に、マスクを用いて、パッシベーション層33および第2導電型半導体層35の製膜およびパターニングを同時に行ってもよい。
なお、この半導体層形成工程において、半導体基板11の受光面側の全面に、パッシベーション層13を形成してもよい(図示省略)。
次に、図3Bに示すように、第1導電型半導体層25および第2導電型半導体層35上に、第1領域7および第2領域8に跨って一連の透明電極層材料膜28Zを形成する(透明電極層材料膜形成工程)。透明電極層材料膜28Zの形成方法としては、例えばCVD法またはPVD法等が用いられる。
次に、透明電極層材料膜28Z上に、すなわち第1導電型半導体層25および第2導電型半導体層35上に、第1領域7および第2領域8に跨って一連の下地層材料膜29lZを形成する(下地層材料膜形成工程)。下地層材料膜29lZの形成方法としては、例えばスパッタリング等のPVD法が用いられる。
次に、図3Cに示すように、下地層材料膜29lZの表面を酸化させて酸化膜29lOを形成する(酸化膜形成方法)。酸化膜29lOの形成方法としては、特に限定されないが、例えば大気雰囲気下で、半導体基板11を焼成(加熱)することにより(所謂アニール)、下地層材料膜29lZの表面を酸化させる方法が挙げられる。
次に、図3Dに示すように、第1領域7と第2領域8との境界における下地層材料膜29lZおよび酸化膜29lO上に、レジスト40を形成する(レジスト形成工程)。レジスト40の形成方法としては、スクリーン印刷またはグラビア印刷のようなプレス印刷、またはインクジェット印刷のような吐出印刷等のパターン印刷法が挙げられる。
パターン印刷法では、樹脂材料および溶媒を含む印刷材料を印刷して焼成(硬化)することにより、パターン化されたレジスト40を形成する。このとき、図3Dに示すように、印刷材料における樹脂材料が染み出してなる樹脂膜41が、下地層材料膜29lZおよび酸化膜29lOの一部または全部を覆ってしまう。すると、下地層とめっき層との接触面積が小さくなり、抵抗が増大してしまう。
図4は、図3Dに示す太陽電池の製造方法におけるレジスト形成工程における部分IVの拡大断面図の一例である。図4に示すように、半導体基板11の裏面に凹凸構造(テクスチャ構造)が形成される場合、下地層材料膜29lZおよび酸化膜29lOにも凹凸構造(テクスチャ構造)が反映される。この場合、樹脂膜41は、下地層材料膜29lZおよび酸化膜29lOの凹凸構造(テクスチャ構造)の谷部を覆う。
次に、第1領域7および第2領域8における酸化膜29lOを除去することにより、樹脂膜41を除去する(酸化膜除去工程)。具体的には、めっき層を形成するためのめっき溶液に半導体基板11を浸漬することにより、酸化膜29lOをめっき溶液に浸漬する。これにより、図3Eに示すように、レジスト40から露出する酸化膜29lOの露出部分が除去され、その上の樹脂膜41も除去される。
図5は、図3Eに示す太陽電池の製造方法における酸化膜除去工程における部分Vの拡大断面図の一例である。図5に示すように、半導体基板11の裏面に凹凸構造(テクスチャ構造)が形成される場合、レジスト40から露出する酸化膜29lOの露出部分が除去され、その上の凹凸構造(テクスチャ構造)の谷部における樹脂膜41も除去される。
めっき溶液としては、特に限定されないが、硫酸銅めっき液等が挙げられる。
次に、図3Fに示すように、レジスト40をマスクとして利用するめっき法を用いて、第1領域7における下地層材料膜29lZ上に、パターン化されためっき層29uを形成し、第2領域8における下地層材料膜29lZ上に、パターン化されためっき層39uを形成する(めっき金属電極層形成工程)。
次に、図3Gに示すように、レジスト40を除去する(レジスト除去工程)。レジスト除去溶液としては、水酸化ナトリウム水溶液などのアルカリ性水溶液が用いられる。
次に、図3Hに示すように、めっき層29uおよびめっき層39uをマスクとして利用するエッチング法を用いて、酸化膜29lO、下地層材料膜29lZおよび透明電極層材料膜28Zをエッチングすることにより、第1領域7に、パターン化された第1透明電極層28および下地層29lを形成し、第2領域8に、パターン化された第2透明電極層38および下地層39lを形成する(透明電極層形成工程、および、下地層形成工程)。これにより、下地層29lとめっき層29uとからなる第1金属電極層29、および、下地層39lとめっき層39uとからなる第2金属電極層39が形成される。また、第1透明電極層28と第1金属電極層29とからなる第1電極層27、および、第2透明電極層38および第2金属電極層39とからなる第2電極層37が形成される。
下地層材料膜29lZおよび透明電極層材料膜28Zの同時エッチングのエッチング溶液としては、例えば透明電極層材料膜28ZがITOで下地層材料膜29lZが銅である場合には、過硫酸アンモニウム(過硫安)等の酸化剤と塩酸(HCl)等の酸性溶液との混合溶液が挙げられる。
その後、半導体基板11の受光面側の全面に、光学調整層15を形成する(図示省略)。以上の工程により、図1および図2に示す本実施形態の裏面電極型の太陽電池1が得られる。
以上説明したように、本実施形態の太陽電池の製造方法によれば、めっき法を用いて金属電極層29,39を形成する。更には、レジスト40をマスクとして用いるめっき法を用いて、直接に(製膜とパターニングとを同時に行い)、金属電極層29,39におけるめっき層29u,39uを形成する。これにより、太陽電池の製造プロセスの簡略化および低コスト化が可能である。
更に、本実施形態の太陽電池の製造方法によれば、パターン印刷法を用いて、樹脂材料および溶媒を含む印刷材料を印刷して焼成(硬化)することにより、直接に(製膜とパターニングとを同時に行い)、パターン化されたレジスト40を形成する。これにより、例えばフォトリソグラフィ技術を用いたレジスト形成と比較して、レジスト形成の簡略化および低コスト化が可能である。そのため、太陽電池の製造プロセスの簡略化および低コスト化が可能である。
しかし、印刷材料を焼成(硬化)する際に、印刷材料における樹脂材料が染み出してなる樹脂膜41が、金属電極層29,39の下地層材料膜29lZの一部または全部を覆ってしまう。すると、金属電極層29,39の下地層29l,39lとめっき層29u,39uとの接触面積が小さくなり、抵抗が増大してしまう。
この点に関し、本実施形態の太陽電池の製造方法によれば、レジスト40を形成する前に、金属電極層29,39の下地層材料膜29lZの表面を酸化させて酸化膜29lOを形成する。これにより、金属電極層29,39のめっき層29u,39uを形成する際に、めっき溶液によって、レジスト40から露出する酸化膜29lOの露出部分が除去され、その上の樹脂膜41も除去される。金属電極層29,39の下地層29l,39lとめっき層29u,39uとの接触面積の低下が抑制され、抵抗の増加が抑制される。そのため、太陽電池の性能低下を抑制することができる。
また、本実施形態の太陽電池の製造方法によれば、金属電極層29,39の材料として、比較的に高価な公知のAgペーストに代えて、比較的に安価な金属、例えばCuを用いてもよい。これにより、太陽電池の低コスト化が可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、種々の変更および変形が可能である。例えば、上述した実施形態では、透明電極層と金属電極層とを含む電極層を備える太陽電池を例示した。しかし、本発明はこれに限定されず、金属電極層のみを含む電極層を備える太陽電池にも適用可能である。
また、上述した実施形態では、結晶シリコン材料を用いた太陽電池1を例示したが、これに限定されない。例えば、太陽電池の材料としては、ガリウムヒ素(GaAs)等の種々の材料が用いられてもよい。
また、上述した実施形態では、図2に示すようにヘテロ接合型の太陽電池1を例示した。しかし、本発明はこれに限定されず、ホモ接合型の太陽電池等の種々の太陽電池にも適用可能である。
1 太陽電池
7 第1領域
7f フィンガー部
7b バスバー部
8 第2領域
8f フィンガー部
8b バスバー部
11 半導体基板
13,23,33 パッシベーション層
15 光学調整層
25 第1導電型半導体層
27 第1電極層
28 第1透明電極層
28Z 透明電極層材料膜
29 第1金属電極層
29l 下地層
29lZ 下地層材料膜
29lO 酸化膜
29u めっき層
35 第2導電型半導体層
37 第2電極層
38 第2透明電極層
39 第2金属電極層
39l 下地層
39u めっき層
40 レジスト
41 樹脂膜

Claims (2)

  1. 半導体基板と、前記半導体基板の一方主面側の一部である第1領域に順に積層された第1導電型半導体層および第1金属電極層と、前記半導体基板の前記一方主面側の他の一部である第2領域に順に積層された第2導電型半導体層および第2金属電極層とを備える裏面電極型の太陽電池の製造方法であって、
    前記第1金属電極層および前記第2金属電極層の各々は、下地層とめっき層とを有し、
    前記太陽電池の製造方法は、
    前記半導体基板の前記一方主面側の前記第1導電型半導体層および前記第2導電型半導体層の上に、前記第1領域および前記第2領域に跨って一連の前記下地層の材料膜を形成する下地層材料膜形成工程と、
    前記下地層の材料膜の表面を酸化させて酸化膜を形成する酸化膜形成工程と、
    前記第1領域と前記第2領域との境界における前記下地層の材料膜および前記酸化膜の上にレジストを形成するレジスト形成工程と、
    前記酸化膜をめっき溶液に浸漬することによって、前記レジストから露出する、前記第1領域および前記第2領域における前記酸化膜の露出部分を除去する酸化膜除去工程と、
    前記レジストをマスクとして利用するめっき法を用いて、前記第1領域および前記第2領域の各々における前記下地層の材料膜の上に、パターン化された前記めっき層を形成するめっき層形成工程と、
    前記レジストを除去するレジスト除去工程と、
    前記めっき層をマスクとして利用するエッチング法を用いて、前記下地層の材料膜をエッチングすることにより、前記第1領域および前記第2領域の各々に、パターン化された前記下地層を形成する下地層形成工程と、
    を含み、
    前記レジスト形成工程では、パターン印刷法を用いて、樹脂材料および溶媒を含む印刷材料を印刷して硬化させて、パターン化された前記レジストを形成することにより、前記下地層および前記酸化膜の少なくとも一部に、前記樹脂材料が染み出してなる樹脂膜が配置され、
    前記酸化膜除去工程では、前記酸化膜を除去することにより、前記樹脂膜を除去する、
    太陽電池の製造方法。
  2. 前記酸化膜形成工程では、前記半導体基板を加熱することにより、前記下地層の材料膜を酸化させて前記酸化膜を形成する、請求項1に記載の太陽電池の製造方法。
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