JP2013226712A - 綴じ具及びファイル - Google Patents

綴じ具及びファイル Download PDF

Info

Publication number
JP2013226712A
JP2013226712A JP2012100341A JP2012100341A JP2013226712A JP 2013226712 A JP2013226712 A JP 2013226712A JP 2012100341 A JP2012100341 A JP 2012100341A JP 2012100341 A JP2012100341 A JP 2012100341A JP 2013226712 A JP2013226712 A JP 2013226712A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
binding
elastic
deformation
operation body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012100341A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Koike
誠一 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokuyo S&T Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo S&T Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokuyo S&T Co Ltd filed Critical Kokuyo S&T Co Ltd
Priority to JP2012100341A priority Critical patent/JP2013226712A/ja
Publication of JP2013226712A publication Critical patent/JP2013226712A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sheet Holders (AREA)

Abstract

【課題】簡素な構成により少ない部品点数としながらも、継続的な使用において綴じ状態を安定して維持し得る綴じ具を提供する。
【解決手段】綴じ具1は、例えば板金材からなるベース2と、ベース2の一端側にベース2に対して回転可能に取り付けられた綴じ杆たるチューブ51と、ベース2の他端側から立ち上がり紙葉類を綴じた綴じ状態でチューブ51を間接的に支持する支持部6と、ベース2の他端側から板材を一体に連続させ且つ弾性変形可能に形成され、チューブ51を綴じ状態で係合するとともに操作力による弾性変形により係合を解除し得る弾性操作体3と、ベース2と弾性操作体3との間に設けられ弾性操作体3が操作される際の弾性変形箇所を分散させる変形分散機構4とを具備する。
【選択図】図9

Description

本発明は、紙葉類を綴じるための綴じ具及びファイルに関するものである。
従来、紙葉類を綴じる目的で用いられる綴じ具及びファイルが種々提案されている。これらの中では、単に綴じ作業が容易であったり、綴じ状態を確実に維持したりし得るようにしつつ、綴じ具を構成する部品点数を削減することにより、製造時の組付けをより効率良く行うよう工夫されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。具体的に説明すると、特許文献1に記載したものは、部品点数の削減を目的として表紙体に取り付けられるベースからそのまま板材を切り起こした箇所を、紙葉類を綴じるべく綴じ杆に係合する綴じ状態と当該係合を解除し紙葉類を取り外し得る開放状態へと弾性変形により操作し得る操作体を設けている。
しかしながら、このようなものであると、使用により弾性変形を行う箇所は操作体がベースから立ち上がる、板材の折り曲げ箇所に集中してしまうこととなる。そうなると継続的な使用により、弾性により綴じ杆に係合する力が弱まり、操作体に不意に触れたのみで綴じ状態が解除されてしまうという不具合を招来してしまう。
特開昭49−96017号公報
本発明は、このような不具合に着目したものであり、簡素な構成により少ない部品点数としながらも、継続的な使用において綴じ状態を安定して維持し得る綴じ具を提供することを目的としている。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち本発明に係る綴じ具は、板材からなるベースと、前記ベースの一端側に前記ベースに対して回転可能に取り付けられ、紙葉類に設けられた綴じ穴に挿入し紙葉類を綴じるための綴じ杆と、前記ベースの他端側から立ち上がり前記紙葉類を綴じた綴じ状態で前記綴じ杆を直接又は間接的に支持する支持部と、前記ベースの他端側から前記板材を一体に連続させ且つ弾性変形可能に形成され、前記綴じ杆を前記綴じ状態で係合するとともに操作力による弾性変形により前記係合を解除し得る弾性操作体と、前記ベースと前記弾性操作体との間に設けられ前記弾性操作体が操作される際の弾性変形箇所を分散させる変形分散機構とを具備することを特徴とする。
また本発明に係るファイルは、上記の綴じ具と、表紙体とを具備してなることを特徴とするものである。
このようなものであれば、弾性操作体が操作されることによる操作力はベースと弾性操作体との間の箇所から分散するために弾性操作体における特定の部分が集中的に弾性変形してしまうことを有効に回避することができる。その結果、継続的な使用に際しても弾性操作体の動作を安定して維持することができる。
そして、弾性操作体への操作力が板材に局所的に集中することを有効に回避するためには、弾性操作体を上方向からの操作力を受けるものとし、変形分散機構にベースから垂直に立ち上がる垂直立ち上がり部を設けたものとすれば、垂直立ち上がり部には常に上方向からの力が主として掛り折り曲げ方向である横方向の分力を有効に抑えることができる。
また、弾性操作体が操作され動作する方向を上下方向に有効に近付けるためには、変形分散機構が、弾性操作体の基端を水平方向に支持し下方へ撓み得るようにする水平支持部を有したものとすることが望ましい。
また変形分散機構に、ベースとの連続部分と弾性操作体との基端との間で板材を湾曲させ且つ弾性変形可能に形成した湾曲変形部を設ければ、ベースと操作体とを最短距離で接続するよりも大きな面積に分散させて弾性変形させることができる。
また、弾性操作体においてベースとの接続部分とともに操作力が集中し易い箇所である綴じ杆に係合させるための板材の立ち上がり部分の耐久性を有効に向上させるためには、弾性操作体がベース側で弾性変形可能に設けられた変形平板と、当該平板部から立ち上がり綴じ杆に直接的又は間接的に係合する係合壁と、変形平板及び係合壁の間の弾性変形を禁止し得る変形禁止部とを有しているものとすることが望ましい。
綴じ杆による綴じ状態を安定して維持しつつ、綴じ状態を解除しても不意に紙葉類が綴じ杆から離れ難く、紙葉類の容易な扱いをも実現するためには、綴じ杆が筒状に形成されたチューブであるとともに当該チューブが支持部に対し、チューブに着脱可能に挿入される係合杆を介して支持されるものであり、当該係合杆が、チューブに挿入する挿入杆部と、支持部に支持される被支持部と、弾性操作体に係合し得る被係合部とを有したものとすることが望ましい。そして斯かる構成を簡易な構造で実現するためには、係合杆を単一の線材により構成すれば良い。
本発明によれば、簡素な構成により少ない部品点数としながらも、継続的な使用において綴じ状態を安定して維持し得る綴じ具を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る全体斜視図。 同要部の斜視図。 同他の斜視図。 同上。 同実施形態に係る平面図。 同正面図。 同分解斜視図。 同中央正断面図。 図8に係る動作説明図。 同上。 同実施形態の変形例を図2に対応させて示す図。 同変形例を図5に対応させて示す図。 同変形例を図7に対応させて示す図。 同変形例を図9に対応させて示す図。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係るファイルFは、図1に示すように、表紙体Hと綴じ具1とを有した、紙葉類を綴じた綴じ状態(P)で保管や閲覧がし易いように構成されたものである。このファイルFは、表紙体Hにおける表表紙H1、裏表紙H2に介在する背表紙H3に任意の方法で固定された綴じ具1が有した綴じ杆たる筒状のチューブ本体51に対し紙葉類に穿たれた例えば2つの綴じ穴を挿通するという、いわゆる片開きパイプ式ファイルと称されるものである。
表紙体Hは、同図に示すように、例えば厚紙や樹脂により表表紙H1、裏表紙H2並びに背表紙H3が、例えば一体に成形されたものであるが、当該表紙体Hを構成する素材は種々の素材が適用できるとともに、綴じる紙葉類の枚数を決定する背表紙H3の寸法も綴じ具1の寸法に応じて種々の寸法が適用し得る。また勿論今回は図示しないが綴じ具1の態様に対応すべく背表紙H3の幅寸法を適宜変更し得るものであっても良い。
ここで、本実施形態に係る綴じ具1は、例えば板金材からなるベース2と、ベース2の一端側にベース2に対して回転可能に取り付けられ、紙葉類に設けられた綴じ穴に挿入し紙葉類を綴じるための綴じ杆たるチューブ51と、ベース2の他端側から立ち上がり紙葉類を綴じた綴じ状態(P)でチューブ51を間接的に支持する支持部6と、ベース2の他端側から板材を一体に連続させ且つ弾性変形可能に形成され、チューブ51を綴じ状態(P)で係合するとともに操作力による弾性変形により係合を解除し得る弾性操作体3と、ベース2と弾性操作体3との間に設けられ弾性操作体3が操作される際の弾性変形箇所を分散させる変形分散機構4とを具備することを特徴とする。
以下、綴じ具1の各部の構成について説明する。
この綴じ具1は、紙葉類を綴じた図2に示す綴じ状態(P)と、係合杆8が弾性操作体3から離間した図3に示す開放状態(Q)と、係合杆8をチューブ51から取り外して紙葉類の加除を好適に行い得る図4に示す加除可能状態(R)とをとり得るものである。
また本実施形態に係る綴じ具1は、図1乃至図10に示すように、例えば板金の折り曲げによって形成され表紙体Hの背表紙H3に取り付けられるベース2と、このベース2の一端側に取り付けられた綴じ杆たるチューブ本体51を有した回転体5と、この回転体5をベース2に回転可能に接続する蝶番7と、チューブ本体51に着脱可能に取り付けられる係合杆8と、ベース2の他端側且つ両縁部から対をなして立ち上がり上端部分で係合杆8を支持する支持部6と、ベース2の一部を切り欠いてベース2の幅方向中央からL字状に立ち上がり上端で係合杆8を係止する弾性操作体3と、この弾性操作体3とベース2との間に介在して設けられた変形分散機構4とを有している。
加えてこの綴じ具1は、図7に示すように、上記各構成要素を適宜一体に設けることにより、ベース2を主体とする部品と、回転体5を主体とする部品と、係合杆8との計3つの部品から主に構成されている。
ベース2は、平板状の板金を適宜折り曲げ、穿孔及び切り欠くことにより形成されたものであり、背表紙H3に密着するベース本体21と、ベース本体21に穿たれた4箇所の開口である被取付部22とを有している。本実施形態では図示しないが、この被取付部22にはリベット等が挿入されることにより4箇所において背表紙H3に強固に止着されるものであるが、本実施形態ではベース2の背表紙H3に対する取り付け態様についての説明は省略する。
回転体5は、ベース2の一端側を中心としてベース2とは別体に回転可能に設けられたものであり、図示しない紙葉類に穿たれた綴じ杆たる筒状に形成されたチューブ本体51と、このチューブ本体51の基端を取り付けた板状の支持板52とを有している。チューブ本体51は、例えば板金を筒状に折り曲げるか、押し出し成形によってなるものであり、係合杆8を内部に挿入させ得るチューブ本体53と、支持板52とは反対に位置する先端側を斜め方向に切り欠くことによって係合杆8の挿入を容易なものとした被挿入端54とを有している。すなわち本実施形態では、このチューブ本体51が支持部6に対し、係合杆8を介して間接的に支持される。
蝶番7は、ベース2の一端部と回転体5の基端部との間に形成されたものであり、ベース2側に形成された外筒部71と回転体5側に形成された内筒部72とによって構成される。外筒部71は、ベース2の一端側から基端が垂直に立ち上がり先端を概略筒状に丸めて形成されたものであり、概略筒状をなす湾曲板部73と、湾曲板部73の中間箇所を2箇所矩形状に切り欠いて形成した退避凹部74と、湾曲板部73の先端部分を基端から離間させて設けた板挿通部75とを有している。内筒部72は、支持板52を2箇所においてベース2側へ板材を延伸させて設けた立ち上げ板76と、この立ち上げ板76のさらに先方において板材を湾曲板部73の内径よりも小さい外径をなすよう筒状に湾曲させて形成した回転軸77とを有している。そして図示はしないが、外筒部71に対して内筒部72を組付けて蝶番7を完成させる際にはまず、外筒部71と内筒部72とを長手方向に隣り合わせた状態から立ち上げ板76の位置を板挿通部75の位置に合わせる相対角度にて回転軸77を湾曲板部73の内方へ挿入する。そして立ち上げ板76の位置がそれぞれ退避凹部74の位置に平面視重なる相対位置まて回転軸77を挿入すると、回転軸77は略全部が湾曲板部73に挿入される。その状態から内筒部72を約180°回転させると、図3及び図4に示す開放状態(Q)及び加除可能状態(R)となり、さらにそこから90°回転させると図1及び図2に示す綴じ状態(P)となる。なお綴じ具1を表紙体Hに取り付けた状態では綴じ状態(P)から回転体5及び内筒部72を計270°反対に回転させることが出来ないので、この蝶番7はファイルFの使用中に分離してしまうことはない。また退避凹部74には部分円弧状に膨出するように突出片74aを形成しており、綴じ状態(P)では突出片74aが立ち上げ板76を押圧することによって、綴じ状態(P)から開放状態(Q)となるとき、若干ながら回転体5を回転させる方向に弾性反発力が働くようになっている。
係合杆8は、例えば断面が円形状の単一の金属製線材からなるものである。この係合杆8は、特に図4に示すように、概略コの字状をなし、両端にてチューブ本体51に挿入されるとともに中間部分において両チューブ本体51に架け渡された状態で支持部6に支持されつつ弾性操作体3に対し係合し得るものである。すなわちこの係合杆8は、チューブ本体51に挿入する挿入杆部81と、支持部6に支持される被支持部82と、弾性操作体3に係合し得る被係合部83とを有している。
支持部6は、ベース2の他端側の両端2箇所から、本実施形態ではベース2から折り曲げ立ち上げて形成されたものであり、ベース2の他端部から略直角に立ち上がる立壁部61と、立壁部61の先端において係合杆8を支持する杆支持部62と、立壁部61の基端である立ち上がり部分が変形しないように設けられたリブ63とを有している。また立壁部61は、撓み変形を抑えるべく表面に凹凸を適宜形成している。杆支持部62は、対をなす支持板52の中心側において支持杆の被支持部82に密接するよう湾曲形状に形成するとともに、側縁側では被支持部82との相対位置を維持するよう内側上方へ直線状に傾斜させている。
弾性操作体3は、上記の対をなす支持部6間に位置付けられたもので、上方向からの操作力を受けることにより、綴じ状態(P)で形成される係合状態を解除し得るものである。この弾性操作体3は、ベース本体21から若干上方にて水平に且つ弾性変形可能に形成される変形平板31と、当該変形平板31から立ち上がりチューブ51に挿入させた係合杆8に係合する係合壁32と、変形平板31と係合壁32との間の弾性変形を禁止し得るリブである変形禁止部33とを有している。そして係合壁32はその上端側においてさらに折り曲げ変形することで被係合部83に係合し得るよう形成された係合部34と、係合部34の裏面側において使用者の操作を惹起すべく部分球状に凹ませて形成された操作端35とを有している。
しかして本実施形態では上述の通り、ベース2と弾性操作体3との間に設けられ弾性操作体3が操作される際の弾性変形箇所を分散させる変形分散機構4を有している。
変形分散機構4は、本実施形態ではベース2を構成する板材の折り曲げ及び湾曲により形成されたものであり、折り曲げ箇所には弾性操作体3からの操作力が掛かり難く、且つ湾曲箇所には操作力が隈無く分散し得るようにするものである。この変形分散機構4は、ベース2から垂直に立ち上がる垂直立ち上がり部41と、この垂直立ち上がり部41から板材を湾曲させ且つ弾性変形可能に形成した湾曲変形部42と、弾性操作体3の基端をベース本体21よりも若干上側の位置で水平方向に支持し下方へ撓み得るようにするための水平支持部43とを有している。
以下、綴じ状態(P)にある綴じ具1に対し操作力を付与することで開放状態(Q)とする際の具体的な動作について、図8乃至図10を参照して説明する。
図8に示す綴じ状態(P)から弾性操作体3に対して例えば手指により下方へ押す方向の操作力を加えると、変形分散機構4においては垂直立ち上がり部41、湾曲変形部42が変形し、弾性操作体3においては水平支持部43により水平に支持された変形平板31がその操作力を受ける。このとき、垂直立ち上がり部41には略上方向からの力が加わるため、立ち上がり箇所が上から圧縮されるような力が加わる。つまり垂直立ち上がり部41は殆ど変形させる方向の力が加わらない。その反面湾曲変形部42及び変形平板31には操作力が隈無く掛かるため、これらの略全域に亘って弾性変形が行われる。これにより、図9に示すように係合部34と被係合部83との係合が解除される。このとき、係合壁32は基端側に変形禁止部33があり、なおかつ凹凸形状をなすようプレス成形がなされているため、殆ど変形が起こらない。
そして係合部34と被係合部83との係合が解除されると突出片74aの立ち上げ板76に対する押圧による回転体5の回転が始まることにより、速やかに図10に示す開放状態(Q)へと動作する。ただし、蝶番7には突出片74aの他にはコイルばね等の弾性体は配置していない。しかしながら通常は、一定量の紙葉類を綴じた状態で図8の操作を行う。この場合、綴じた紙葉類の先端側は概して支持板52を超えた側へ載置しているので、突出片74aによる押圧に加えて紙葉類の自重により、自ずと回転体5は回転し、速やかに図10に示す開放状態(Q)となる。そして開放状態(Q)では係合杆8の存在により紙葉類は不意にチューブ本体51から外れないため、使用者は任意のタイミングで係合杆8を外した加除可能状態(R)とし、紙葉類の加除作業を快適に行うことができる。
以上のような構成とすることにより、本実施形態に係る綴じ具1及びファイルFは、弾性操作体3が操作されることによる操作力はベース2と弾性操作体3との間の箇所から分散して掛かるために弾性操作体3における特定の部分が集中的に弾性変形してしまうことを有効に回避している。その結果、継続的な使用に際しても弾性操作体3の動作を安定して維持し得る。
そして、弾性操作体3への操作力が板材に局所的に集中することを有効に回避するために本実施形態では、弾性操作体3を上方向からの操作力を受けるものとし、変形分散機構4にベース2から垂直に立ち上がる垂直立ち上がり部41を設けているので、当該垂直立ち上がり部41には常に上方向からの力が主として掛り折り曲げ方向である横方向の分力を有効に抑えられている。
また、弾性操作体3が操作され動作する方向を上下方向に有効に近付けるために本実施形態では、変形分散機構4が、弾性操作体3の基端を水平方向に支持し下方へ撓み得るようにする水平支持部43を有している。
また変形分散機構4に、ベース2との連続部分と弾性操作体3との基端との間で板材を湾曲させ且つ弾性変形可能に形成した湾曲変形部42を設けているので、ベース2と操作体とを最短距離で接続するよりも大きな面積に分散させた弾性変形を可能にしている。
また、弾性操作体3においてベース2との接続部分とともに操作力が集中し易い箇所である綴じ杆たるチューブ本体51に係合杆8を介して係合させるための、板材の立ち上がり部分の耐久性を有効に向上させるために本実施形態では、弾性操作体3がベース2側で弾性変形可能に設けられた変形平板31と、当該平板部から立ち上がりチューブ本体51に対し係合杆8を介して間接的に係合する係合壁32と、変形平板31及び係合壁32の間の弾性変形を禁止し得る変形禁止部33とを有したものとしている。これにより、係合杆8への安定した係合も併せて実現している。
綴じ杆たるチューブ本体51による綴じ状態(P)を安定して維持しつつ、綴じ状態(P)を解除しても不意に紙葉類が離れ難く、紙葉類の容易な扱いをも実現するために本実施形態では、当該チューブ本体51が支持部6に対し、チューブ本体51に着脱可能に挿入される係合杆8を介して支持されるものとし、当該係合杆8が、チューブ本体51に挿入する挿入杆部81と、支持部6に支持される被支持部82と、弾性操作体3に係合し得る被係合部83とを有したものとしている。そして斯かる構成を簡易な構造で実現するために本実施形態では、係合杆8を単一の線材により構成している。特に本実施形態では、係合杆8の断面を円形状としているので、スムーズな係合、係合解除動作に寄与している。
<変形例>
以下に、本実施形態の変形例について図11乃至図14を参照して説明するが、同変形例における構成要素のうち、上記実施形態の構成要素に相当するものに対しては同じ符号を付すとともに、詳細な説明を省略するものとする。
本実施形態に係る綴じ具1は、ベース2、回転体5、蝶番7、支持部6、係合杆8については上記実施形態と同じ構造をなしたものであるが、図11乃至図13に示すように、弾性操作体3の構成要素として、上記実施形態の変形平板31の代わりに傾斜しながらベース2より立ち上がる傾斜変形板36を適用するとともに、変形分散機構4を、ベース2から傾斜変形板を傾斜方向に立ち上げるべく板材を折り曲げた傾斜折り曲げ部44と、この傾斜折り曲げ部に重複する2箇所に設けた補強リブ45とによって構成している。こうすることにより、図14に示すように、操作端35に与えられた操作力は補強リブ45の存在のために傾斜折り曲げ部44に集中せず、傾斜変形板36の略全面に亘って分散して弾性変形が起こる。詳細に説明すると、補強リブ45を設けた箇所から遠ざかるに従い弾性変形が起こり易い態様となるため、傾斜折り曲げ部44への操作力の集中が有効に回避される。
このようなものであっても、上記実施形態と同様の作用効果を奏するものとなっている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、上記実施形態では弾性操作体は綴じ杆に係合杆を介して間接的に係合する態様を開示したが、勿論、綴じ杆が弾性操作体に直接係合し得るようにしてもよい。また綴じ杆やベース、さらには表紙体の具体的な態様は上記実施形態のものに限定されることはなく、既存のものを含め、種々の態様のものを適用することができる。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は紙葉類を綴じるための綴じ具及びファイルとして利用することができる。
F…ファイル
H…表紙体
1…綴じ具
2…ベース
3…弾性操作体
31…変形平板
32…係合壁
33…変形禁止部
4…変形分散機構
41…垂直立ち上がり部
42…湾曲変形部
43…水平支持部
51…綴じ杆(チューブ)
6…支持部
8…係合杆
81…挿入杆部
82…被支持部
83…被係合部
P…綴じ状態
Q…開放状態

Claims (8)

  1. 板材からなるベースと、
    前記ベースの一端側に前記ベースに対して回転可能に取り付けられ、紙葉類に設けられた綴じ穴に挿入し紙葉類を綴じるための綴じ杆と、
    前記ベースの他端側から立ち上がり前記紙葉類を綴じた綴じ状態で前記綴じ杆を直接又は間接的に支持する支持部と、
    前記ベースの他端側から前記板材を一体に連続させ且つ弾性変形可能に形成され、前記綴じ杆を前記綴じ状態で係合するとともに操作力による弾性変形により前記係合を解除し得る弾性操作体と、
    前記ベースと前記弾性操作体との間に設けられ前記弾性操作体が操作される際の弾性変形箇所を分散させる変形分散機構とを具備することを特徴とする綴じ具。
  2. 前記弾性操作体が、上方向からの操作力を受けるものであり、前記変形分散機構が前記ベースから垂直に立ち上がる垂直立ち上がり部を有している請求項1記載の綴じ具。
  3. 前記変形分散機構が、前記弾性操作体の基端を水平方向に支持し下方へ撓み得るようにするための水平支持部を有している請求項2記載の綴じ具。
  4. 前記変形分散機構が、前記ベースとの連続部分と弾性操作体との基端との間で前記板材を湾曲させ且つ弾性変形可能に形成した湾曲変形部を有している請求項1、2又は3記載の綴じ具
  5. 前記弾性操作体が前記ベース側で弾性変形可能に設けられた変形平板と、当該平板部から立ち上がり前記綴じ杆に直接的又は間接的に係合する係合壁と、
    前記変形平板と前記係合壁との間の弾性変形を禁止し得る変形禁止部とを有している請求項1、2、3又は4記載の綴じ具。
  6. 前記綴じ杆が筒状に形成されたチューブであるとともに当該チューブが前記支持部に対し、前記チューブに着脱可能に挿入される係合杆を介して支持されるものであり、
    当該係合杆が、前記チューブに挿入する挿入杆部と、前記支持部に支持される被支持部と、前記弾性操作体に係合し得る被係合部とを有している請求項1、2、3、4又は5記載の綴じ具。
  7. 前記係合杆が単一の線材からなる請求項6記載の綴じ具。
  8. 請求項1乃至7の何れかに記載の綴じ具と、表紙体とを具備してなることを特徴とするファイル。
JP2012100341A 2012-04-25 2012-04-25 綴じ具及びファイル Pending JP2013226712A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012100341A JP2013226712A (ja) 2012-04-25 2012-04-25 綴じ具及びファイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012100341A JP2013226712A (ja) 2012-04-25 2012-04-25 綴じ具及びファイル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013226712A true JP2013226712A (ja) 2013-11-07

Family

ID=49674922

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012100341A Pending JP2013226712A (ja) 2012-04-25 2012-04-25 綴じ具及びファイル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013226712A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017228811A (ja) * 2017-10-10 2017-12-28 三菱電機株式会社 半導体装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017228811A (ja) * 2017-10-10 2017-12-28 三菱電機株式会社 半導体装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4624315B2 (ja) 綴じ具
WO2011052150A1 (ja) 紙綴じ具
JP2014133580A (ja) 段ボール製トレイ
JP2013226712A (ja) 綴じ具及びファイル
JP4624428B2 (ja) 綴じ具
JP2007001135A (ja) 綴じ具の固定構造及びファイル
JP5769235B2 (ja) 折り畳みコンテナー
JP2004195992A (ja) 綴じ具及びこれを用いたファイル
JP2012000887A (ja) 綴じ具及びファイル
JP4135622B2 (ja) ステープラ用ゲージ、ステープラ
JP6484104B2 (ja) 綴じ具と表紙との固定構造、及びファイル
JP3211911U (ja) 穴開けパンチ、パンチ付き綴じ具および、ファイル
JP6475587B2 (ja) 綴じ具と表紙との固定構造、及びファイル
JP4133632B2 (ja) 綴じ足及びファイル
JP3174149U (ja) 綴じ金具
JP5845398B2 (ja) 綴じ具及びファイル
JP2012166485A (ja) 綴じ具及びバインダー
JP6558944B2 (ja) 綴じ具と表紙との固定構造、及びファイル
JP4854426B2 (ja) 綴じ具、延長パイプ及びファイル
WO2016178364A1 (ja) 綴じ具と表紙との固定構造、及びファイル
JP4375137B2 (ja) ファイル及び綴じ具取付部材
JP2003246178A (ja) ファイル用レバークリップ
JP7186916B1 (ja) ファイル
KR20240102126A (ko) 끼움이 용이한 날클립
JP5266511B2 (ja) 穿孔具及びファイル