JP2014133580A - 段ボール製トレイ - Google Patents
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Abstract
【課題】組立及び解体が容易で、保形性にも優れた段ボール製トレイを提供する。
【解決手段】底壁1の周囲に側壁2及び端壁3を備え、側壁2を外側板4及び内側板6から構成し、端壁3を外端板7及び内端板9から構成し、側壁2から延出した挟持片10,11を端壁3に挟み込む段ボール製トレイにおいて、内端板9の側端辺に、谷折線12を介して係止片13を突設し、内側板6の側端部に、係止片13に対応する形状の係止穴15を開口させ、外側板4の側端部に、切目線16を入れて押込片17を形成しておき、組立てに際し、内端板9から谷折線12に沿って折れ曲がった係止片13が係止穴15に嵌まり込むと、内端板9の反発による戻りが防止されたロック状態となり、解体に際し、押込片17を内側へ押し込むと、押込片17に押された係止片13が係止穴15から抜け出して、ロックが解除され、内端板9が跳ね上げられるようにする。
【選択図】図3
【解決手段】底壁1の周囲に側壁2及び端壁3を備え、側壁2を外側板4及び内側板6から構成し、端壁3を外端板7及び内端板9から構成し、側壁2から延出した挟持片10,11を端壁3に挟み込む段ボール製トレイにおいて、内端板9の側端辺に、谷折線12を介して係止片13を突設し、内側板6の側端部に、係止片13に対応する形状の係止穴15を開口させ、外側板4の側端部に、切目線16を入れて押込片17を形成しておき、組立てに際し、内端板9から谷折線12に沿って折れ曲がった係止片13が係止穴15に嵌まり込むと、内端板9の反発による戻りが防止されたロック状態となり、解体に際し、押込片17を内側へ押し込むと、押込片17に押された係止片13が係止穴15から抜け出して、ロックが解除され、内端板9が跳ね上げられるようにする。
【選択図】図3
Description
この発明は、二重構造の側壁及び端壁を備えた段ボール製トレイにおいて、組立時に形状維持のためロックし、解体時に解除するロック機構を有するものに関する。
贈答箱等の身箱に使用される段ボール製トレイとして、下記特許文献1には、図8に示すようなものが記載されている。
このトレイは、底壁51の周囲に、それぞれ対向する側壁52及び端壁53を備え、側壁52を、底壁51に順次連設した外側板54、額縁部55及び内側板56から構成すると共に、端壁53を、底壁51に順次連設した外端板57、額縁部58及び内端板59から構成し、側壁52から延出した挟持片60を端壁53に挟み込むものである。
そして、内端板59の側端部に突設した係止突起61を、内側板56の側端部に設けた係止切欠62に係合させ、内端板59の反発による戻りを防止したロック状態とし、組立形状を維持している。
また、外端板57の中間部には、外端板57及び内端板59に対し挟持片60が重ならない位置において、複数の繋部を有する切目線64及び押罫の山折線65を入れて、押込片66が形成されている。
これにより、解体に際し、切目線64の繋部の切断に伴い、山折線65をヒンジとして押込片66を内側へ押し込むと、押込片66の先端で内端板59が押され、係止突起61と係止切欠62の係合が外れたロック解除状態となり、内端板59を跳ね上げて、偏平に解体することができる。なお、底壁51及び内側板56には、二つ折りしてコンパクト化するための折目線68が入れられている。
しかしながら、上記のようなトレイでは、組み立てに際し、係止突起61が内側板56に圧接して潰れ、指で押し込まなければ、係止切欠62に係合しない場合があり、ロックしにくいという問題がある。
また、運搬時に押込片66が不意に押されると、係止突起61と係止切欠62との係合が外れて、内端板59が跳ね上がり、その状態で傾けられた場合、内容物の荷重により、端壁53が外側へ倒れるおそれがある。
また、押込片66を、外端板57の挟持片60が重ならない位置に設ける必要上、挟持片60の長さが制約され、これを避けるため、端壁53の方向を長くすると、内端板59が撓んで、係止突起61と係止切欠62の係合が外れやすくなるおそれもある。
そこで、この発明は、段ボール製トレイを、組立及び解体が容易で、運搬時の保形性にも優れたものとすることを課題とする。
上記課題を解決するため、この発明は、底壁の周囲に側壁及び端壁を備え、側壁を、底壁に順次連設した外側板及び内側板から構成すると共に、端壁を、底壁に順次連設した外端板及び内端板から構成し、側壁から延出した挟持片を端壁に挟み込んで、組立形状を維持する段ボール製トレイにおいて、前記内端板の側端辺に、谷折線を介して係止片を突設し、前記内側板の側端部に、係止片に対応する形状の係止穴を開口させ、前記外側板の側端部に、切目線を入れて押込片を形成しておき、組立てに際し、内端板から谷折線に沿って折れ曲がった係止片が係止穴に嵌まり込むと、内端板の反発による戻りが防止されたロック状態となり、解体に際し、押込片を内側へ押し込むと、押込片に押された係止片が係止穴から抜け出して、ロックが解除され、内端板が跳ね上げられるようにしたのである。
この発明に係る段ボール製トレイでは、組立時に係止片が内端板から谷折線に沿って受動的に折れ曲がり、その後、反発により係止穴に嵌まり込んで、ロック状態となるので、容易に組み立てられる。
また、押込片を内側へ押し込むだけで、係止片が係止穴から押し出されて、ロックが解除されるので、容易に解体することができ、押込片で内端板を押す構造ではないため、運搬時に不意に内端板が跳ね上げられて、形状が崩れることもない。
さらに、押込片を設けることによって、端壁に挟み込む挟持片の長さが制約されたり、トレイの長手方向が限定されることもなく、側壁と端壁とをしっかりと係合させて、保形性に優れたものとすることができる。
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
この段ボール製トレイのブランクでは、図1に示すように、長方形の底壁1の一対の長辺に側壁2が連設され、一対の端辺に端壁3が連設されている。側壁2は、底壁1に順次連設した外側板4、額縁部5及び内側板6から構成され、端壁3は、底壁1に順次連設した外端板7、額縁部8及び内端板9から構成されている。外側板4及び内側板6の両側端には、それぞれ挟持片10,11が連設されている。
内端板9の側端辺には、段ボールの表面から押圧した谷折線12を介して、台形状の係止片13が突設されている。内端板9の先端辺の中央部には、半円状に切り欠いた指掛部14が形成されている。谷折線12は、段ボールを表面側が凹状となるように折り曲げるための罫線である。
内側板6の側端部には、挟持片11との境界に臨んで、係止片13に対応する形状の係止穴15が開口している。係止穴15は、係止片13が嵌まり込むように、係止片13よりも若干大きくなっている。
外側板4の側端部には、複数の繋部を有する切目線16を入れて押込片17が形成されている。押込片17もまた、係止片13に対応する形状とされ、係止片13と同程度の大きさとされている。
ここで、切目線16の繋部により、後述の組み立て作業に際して、押込片17が外側板4から分離することが防止され、組立状態での使用時に、押込片17が不意に押し込まれることが防止される。
このようなブランクからトレイを組み立てるには、図2に示すように、底壁1から側壁2の外側板4を起立させ、額縁部5を内側水平方向へ、内側板6を下方へ順次折り曲げ、両側壁2から挟持片10,11をそれぞれ内側へ折り曲げて重ね合わせる。このとき、挟持片11は、先端同士が突き合わされる。
次に、底壁1から端壁3の外端板7、額縁部8及び内端板9を巻き込むように折り曲げると、係止片13が内端板9から谷折線12に沿って受動的に折れ曲がる。
そして、図3、図6(a)、図7(a)に示すように、挟持片10,11を外端板7と内端板9の間に挟み込み、内端板9が垂下状態となると、係止片13が反発で係止穴15に嵌まり込んで、内端板9の反発による戻りが防止されたロック状態となり、側壁2及び端壁3が起立状態に保持されて、組立形状が維持される。
係止片13が係止穴15に完全に嵌まり込まなかった場合には、補助的に、指で係止片13を軽く押して、係止穴15に嵌め込む。このとき、係止片13で押込片17を外側へ強く押さないようにする。
一方、このトレイを解体する際には、図4、図6(b)、図7(b)に示すように、切目線16の繋部の切断に伴い、押込片17を内側へ押し込むと、押込片17に押された係止片13が係止穴15から抜け出して、ロックが解除され、指掛部14に指を掛けて引っ張ることにより、図5に示すように、内端板9を跳ね上げることができる。
上記のような段ボール製トレイでは、組立時に係止片13が内端板9から谷折線12に沿って受動的に折れ曲がり、その後、反発により係止穴15に嵌まり込んで、ロック状態となるので、容易に組み立てられる。
また、押込片17を押し込むだけで、係止片13が係止穴15から押し出されて、ロックが解除されるので、容易に解体することができ、押込片17で内端板9を押す構造ではないため、運搬時に不意に内端板9が跳ね上げられて、形状が崩れることもない。
さらに、押込片17を設けることによって、端壁3に挟み込む挟持片10,11の長さが制約されたり、トレイの長手方向が限定されることもなく、側壁2と端壁3とをしっかりと係合させて、保形性に優れたものとすることができる。
なお、上記実施形態では、押込片17が係止片13に対応する形状のトレイを例示したが、押込片17は、係止穴15を介して係止片13を押せるものであれば、係止片13に対応する形状でなくてもよい。
また、各コーナー部分に、係止片13、係止穴15及び押込片17から成るロック機構を1組ずつ設けたトレイを例示したが、各コーナー部分に、上記ロック機構をそれぞれ複数組設けてもよい。
さらに、両方の端壁3側に、上記ロック機構を設けたトレイを例示したが、一方の端壁3側にのみ、上記ロック機構を設けるようにし、他方の端壁3は、組立状態で起伏可能な支持構造等としてもよい。
また、平面形状が四角形のトレイを例示したが、側壁2が周方向に角度をなすように屈曲して、平面形状が六角形や八角形状となったトレイにおいても、同様のロック機構を備えた構成とすることができる。
1 底壁
2 側壁
3 端壁
4 外側板
5 額縁部
6 内側板
7 外端板
8 額縁部
9 内端板
10,11 挟持片
12 谷折線
13 係止片
14 指掛部
15 係止穴
16 切目線
17 押込片
2 側壁
3 端壁
4 外側板
5 額縁部
6 内側板
7 外端板
8 額縁部
9 内端板
10,11 挟持片
12 谷折線
13 係止片
14 指掛部
15 係止穴
16 切目線
17 押込片
Claims (1)
- 底壁(1)の周囲に側壁(2)及び端壁(3)を備え、側壁(2)を、底壁(1)に順次連設した外側板(4)及び内側板(6)から構成すると共に、端壁(3)を、底壁(1)に順次連設した外端板(7)及び内端板(9)から構成し、側壁(2)から延出した挟持片(10,11)を端壁(3)に挟み込んで、組立形状を維持する段ボール製トレイにおいて、前記内端板(9)の側端辺に、谷折線(12)を介して係止片(13)を突設し、前記内側板(6)の側端部に、係止片(13)に対応する形状の係止穴(15)を開口させ、前記外側板(6)の側端部に、切目線(16)を入れて押込片(17)を形成しておき、組立てに際し、内端板(9)から谷折線(12)に沿って折れ曲がった係止片(13)が係止穴(15)に嵌まり込むと、内端板(9)の反発による戻りが防止されたロック状態となり、解体に際し、押込片(17)を内側へ押し込むと、押込片(17)に押された係止片(13)が係止穴(15)から抜け出して、ロックが解除され、内端板(9)が跳ね上げられるようにしたことを特徴とする段ボール製トレイ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013002478A JP2014133580A (ja) | 2013-01-10 | 2013-01-10 | 段ボール製トレイ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013002478A JP2014133580A (ja) | 2013-01-10 | 2013-01-10 | 段ボール製トレイ |
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Publication Number | Publication Date |
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- 2013-01-10 JP JP2013002478A patent/JP2014133580A/ja active Pending
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