JP3188426U - 包装用箱 - Google Patents
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Abstract
Description
この種の包装用箱は、主に段ボールや板紙で生産され、包装用箱内の収納物を保護する目的の他、贈答品等の包装にあっては高級感を演出する目的にも用いられる。
基板と、
第一外側板と第一内側板とを有し前記基板に対して起立する第一側板部と、
第二外側板と第二内側板とを有し前記第一側板部に隣接するとともに前記基板に対して起立する第二側板部と、
前記第一内側板の下辺部から連続し、前記基板の中央方向に張り出す第一重合板と、
前記第二内側板の下辺部から連続し、前記基板の中央方向に張り出す第二重合板と、
前記第一側板部の側辺部に連結板とを備え、
前記第二外側板と前記第二内側板との間に前記連結板を配置し、前記第二内側板の揺動を規制して前記第一側板部と前記第二側板部の起立を保持してなる包装用箱であって、
前記第二内側板と前記第二重合板との境界に分断部を備え、
前記分断部によって、前記分断部から前記第二内側板側の領域と前記分断部から前記第二重合板側の領域とを不連続とし、
前記第二内側板の前記分断部から所定の間隔を隔てた上方に、指掛部を備えることを特徴とする包装用箱とする。
前記分断部を、前記第二内側板と前記第二重合板との境界上に直線状の切線で形成することを特徴とする包装用箱とする。
少なくとも前記第一内側板の側辺部と前記第二内側板の側辺部若しくは前記第二重合板の側辺部とを接触させ、又は少なくとも前記第一重合板の側辺部と前記第二重合板の側辺部とを接触させて、前記第二内側板の揺動を規制することを特徴とする包装用箱とする。
前記指掛部と前記分断部との間に、前記指掛部から前記分断部に至る方向に延びる曲げ部を備えることを特徴とする包装用箱とする。
前記分断部から前記第二重合板側の領域に、切欠部を備えることを特徴とする包装用箱とする。
前記指掛部は、舌板を可動に備えることを特徴とする包装用箱とする。
前記舌板は、前記第二外側板側に可動した際に、前記第二外側板に接触する大きさであることを特徴とする包装用箱とする。
また、分断部によって、分断部から第二内側板側の領域と分断部から第二重合板側の領域とを不連続としているため、指掛部に手指を挿入して引っ掛け、包装用箱の中心方向かつ上方に向けて引き上げるようにすると、それにつれて分断部から第二内側板側は、分断部から第二重合板側と分離して撓みやすくなり、指掛部に手指を引っ掛けやすくなる。
本考案の第一実施形態に係る包装用箱11について、図1から図4を用いて説明する。
なお、図1に示す展開体1は、箱内面側を紙面手前側として示している。
また、第一内側板23の前後側の辺部には折線64を介して連結板26を連設している。連結板26は、組み立て完成状態において、後述する第二外側板41と第二内側板43との間に配置する部分である。
第一内側板23の折線63と対向する側の辺部には、折線65を介して第一重合板24を連設している。第一重合板24は、組み立て完成状態において、第一内側板23の下辺部から連続して基板12の中央方向へ張り出す部分である。
また、第二内側板43の折線68と対向する側の辺部には、折線69を介して第二重合板44を連設している。第二重合板44は、組み立て完成状態において、第二内側板43の下辺部から連続して基板12の中央方向へ張り出す部分である。折線69は、第二内側板43と第二重合板44との境界上に形成している。
包装用箱11は、図2に示すように、第一側板部13、第二側板部14を基板12に対して起立し、連結板26、51を第二外側板41と第二内側板43との間に配置し、第一重合板24、第二重合板44を基板12の中央方向へ張り出すとともに第二重合板44の側辺部の上に第一重合板24の側辺部を重ねて接触させ、第一内側板23、第二内側板43の揺動を規制することで組み立てが完成する。
次に、第一内側板23と第一重合板24との間の折線65を基板12の中央方向へ折り曲げて、基板12の中央方向へ張り出す。
この状態において、第一内側板23は折線63を有する側が上辺部、折線65を有する側が下辺部であり、連結板26を備える側が側辺部である。また、第一重合板24は第二重合板44と隣接する側が側辺部である。
続いて、基板12と第二外側板41との間の折線66を折り曲げて、第二外側板41と、これに連続する第二額縁板42、第二内側板43、第二重合板44を基板12に対して起立するとともに第一外側板21と連結板51との間の折線70、連結板51を略二等分する折線72を折り曲げ、折線72を介して連結板51の表面同士を重ね合わせて第二外側板41側に配置する。次に、第一内側板23の側辺部の折線64を折り曲げて、連結板26を第二外側板41側へ配置する。続いて、第二外側板41と第二額縁板42との間の折線67、第二額縁板42と第二内側板43との間の折線68を折り曲げて、第二額縁板42を介して第二内側板43を第二外側板41と対向する位置に起立する。
次に、第二内側板43と第二重合板44との間の折線69を基板12の中央方向に折り曲げて、基板12の中央方向へ張り出す。
この状態において、第二内側板43は折線68を有する側が上辺部、折線69を有する側が下辺部であり、第一内側板23と隣接する側が側辺部である。また、第二重合板44は第一重合板24と隣接する側が側辺部となる。
そして、第一重合板24の側辺部を第二重合板44の側辺部の上に重ねて接触させ、第一内側板23と第二内側板43の揺動を規制すれば、組み立てが完成する。
基板12と、
第一外側板21と第一内側板23とを有し基板12に対して起立する第一側板部13と、
第二外側板41と第二内側板43とを有し第一側板部13に隣接するとともに基板12に対して起立する第二側板部14と、
第一内側板23の下辺部から連続し、基板12の中央方向へ張り出す第一重合板24と、
第二内側板43の下辺部から連続し、基板12の中央方向へ張り出す第二重合板44と、
第一側板部13の側辺部に連結板26、51とを備え、
第二外側板41と第二内側板43との間に連結板26、51を配置し、第二内側板43の揺動を規制して第一側板部13と第二側板部14の起立を保持してなる包装用箱11であって、
第二内側板43と第二重合板44との境界に分断部47を備え、
分断部47によって、分断部47から第二内側板43側の領域と分断部47から第二重合板44側の領域とを不連続とし、
第二内側板43の分断部47から所定の間隔を隔てた上方に、指掛部45を備えるものである。
そして、さらに舌板45aを第二外側板41側へ押し込んでいくと、舌板45aが第二外側板41に接触して第二内側板43を包装用箱11の中心方向へ押し出すため、第二内側板43を包装用箱11の中心方向かつ上方に向けて引き上げやすくなる。
上記の如く第二内側板43を包装用箱11の中心方向かつ上方に向けて引き上げていくと、第二内側板43が撓み、第二内側板43の左右両側辺部は包装用箱11の中央側に寄せられる。また、第二内側板43と連続する第二重合板44の左右両側辺部もこれと連動して包装用箱11の中央側に寄せられる。このとき、指掛部45と分断部47との間には、指掛部45から分断部47に至る方向に延びる曲げ部46を備えるため、曲げ部46で折れ曲がり、第二内側板43が撓みやすくなる。一方、分断部47から第二重合板44側の領域にも撓みが生じて第二重合板44の左右両側辺部が第二重合板44の中央側に寄せられる。さらに、分断部47から第二重合板44側の領域の自由端側には切欠部48を備えるために当該部分が撓みやすく、第二重合板44の側辺部は第一重合板24の側辺部の下から容易に抜け出して、図3(b)に示すように第一重合板24の側辺部と第二重合板44の側辺部との接触が解除される。
さらに、第一側板部13、第二側板部14を倒伏することにより、平坦として廃棄することがきる。
本考案の第二実施形態に係る包装用箱111について、図5から図7を用いて説明する。本実施形態において、第一実施形態と同様の部分については説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
なお、図5に示す展開体2は、箱内面側を紙面手前側として示している。
また、指掛部45に形成する舌板45aを指掛部45よりも小さく形成している点において第一実施形態の包装用箱11の構成と異なる。
包装用箱111の組み立ては、図6に示すように、第一側板部13、第二側板部14を基板12に対して起立し、連結板26、51を第二外側板41と第二内側板43との間に配置し、第一重合板24、第二重合板44を基板12の中央方向へ折り曲げるとともに凸部52を凹部54に差し込み、さらに凸部53を凹部55に差し込み、第一重合板24の側辺部に第二重合板44の側辺部を重ねて接触させて、第二内側板43の揺動を規制することで組み立てが完成する。
包装用箱111を解体するためには、第一実施形態の包装用箱11の解体と同様に、まず、指掛部45に手指を挿入して引っ掛ける。ここで、本実施形態の包装用箱111は第一額縁板22を有さず、第二外側板41と第二内側板43との間に空間がないために手指が挿入し難いものであるが、舌板45aを第二外側板41側へ押し込んでいくと、舌板45aが第二外側板41に接触して第二内側板43を包装用箱111の中心方向へ押し出すため、包装用箱111の中心方向かつ上方に向けて引き上げやすくなる。本実施形態における舌板45aは、第二内側板43を包装用箱111の中心方向へ押し出しやすい大きさに形成している。
このようにして、指掛部45に手指を引っ掛けて包装用箱111の中心方向かつ上方に向けて引き上げていくと、第一実施形態と同様に、第二内側板43が撓み、第二内側板43の左右両側辺部は包装用箱111の中央側に寄せられる。また、第二内側板43と連続する第二重合板44の左右両側辺部もこれと連動して包装用箱111の中央側に寄せられる。一方、分断部47から第二重合板44側の領域にも撓みが生じて第二重合板44の左右両側辺部が第二重合板44の中央側に寄せられる。そして、凸部52が凹部54から抜け出し、凸部53が凹部55から抜け出して、第一内側板23の側辺部と第二内側板43の側辺部と4の接触、第一内側板23の側辺部と第二重合板44の側辺部との接触、及び第一重合板24の側辺部と第二重合板44の側辺部との接触が解除されて、包装用箱111は解体される。
本考案の第三実施形態に係る包装用箱211について、図8、図9を用いて説明する。本実施形態について、第一実施形態と同様の部分については説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
なお、図8に示す展開体3は、箱内面側を紙面手前側として示している。
包装用箱211の組み立ては、図9に示すように、第一側板部13、第二側板部14を基板12に対して起立し、連結板26、51を第二外側板41と第二内側板43との間に配置し、第一重合板24、第二重合板44を基板12の中央方向へ折り曲げるとともに第二重合板44の側辺部に形成する凸部53を第一内側板23の側辺部に形成する凹部55に差し込み、さらに第一重合板24の斜め45度に切り込んだ側辺部の端面と第二重合板44の斜め45度に切り込んだ側辺部の端面とを接触させ、第一内側板23、第二内側板43の揺動を規制することで、組み立てが完成する。
例えば、指掛部45の形状は、これらの実施形態に限定されるものでなく、略四角形等適宜変更が可能である。
また、これらの実施形態において、舌板45aは指掛部45の上側に基部45bを備えているが、下側に備えてもよい。この場合は、手指の先を下側に向けて差し込み、包装用箱11、111、211の中心方向かつ上方に引き上げることとなる。
また、これらの実施形態において、分断部47は第二内側板43と第二重合板44との境界上に直線状の切線で形成しているが、例えば図10(a)に示す如く第二内側板23と第二重合板44との境界を跨ぐ貫通孔を形成してもよいし、図10(b)に示す如く第二内側板23と第二重合板44の境界から第二重合板44側に貫通孔を形成してもよい。さらには、図10(c)に示す如く第二内側板23と第二重合板44との境界からコの字形状の切り込みを形成する等、第二内側板43と第二重合板44との境界に分断部47を備え、分断部47から第二内側板43側の領域と分断部47から第二重合板44側の領域とを不連続とすれば、本考案の目的を達することができる。
また、これらの実施形態において、曲げ部46を1箇所設けているが、複数箇所設けてもよい。さらに、曲げ部46は指掛部45を始点とし、分断部47を終点とする折線としているが、指掛部45付近を始点として、分断部47付近を終点する短い折線であってもよい。つまり、指掛部45から分断部47に至る方向に延びる曲げ部であれば、本考案の目的を達することができる。
また、これらの実施形態において、切欠部48は、分断部47から第二重合板44側の領域の自由端側に備えているが、分断部47側に備えてもよいし、両側に備えてもよい。
11、111、211,311 包装用箱
12 基板
13 第一側板部
14 第二側板部
21 第一外側板
22 第一額縁板
23 第一内側板
24 第一重合板
25 支持部
26、51 連結板
41 第二外側板
42 第二額縁板
43 第二内側板
44 第二重合板
45 指掛部
45a 舌板
45b 基部
46 曲げ部
47 分断部
48 切欠部
52、53 凸部
54、55 凹部
61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72 折線
Claims (7)
- 基板と、
第一外側板と第一内側板とを有し前記基板に対して起立する第一側板部と、
第二外側板と第二内側板とを有し前記第一側板部に隣接するとともに前記基板に対して起立する第二側板部と、
前記第一内側板の下辺部から連続し、前記基板の中央方向へ張り出す第一重合板と、
前記第二内側板の下辺部から連続し、前記基板の中央方向へ張り出す第二重合板と、
前記第一側板部の側辺部に連結板とを備え、
前記第二外側板と前記第二内側板との間に前記連結板を配置し、前記第二内側板の揺動を規制して前記第一側板部と前記第二側板部の起立を保持してなる包装用箱であって、
前記第二内側板と前記第二重合板との境界に分断部を備え、
前記分断部によって、前記分断部から前記第二内側板側の領域と前記分断部から前記第二重合板側の領域とを不連続とし、
前記第二内側板の前記分断部から所定の間隔を隔てた上方に、指掛部を備えることを特徴とする包装用箱。 - 前記分断部を、前記第二内側板と前記第二重合板との境界上に直線状の切線で形成することを特徴とする請求項1に記載する包装用箱。
- 少なくとも前記第一内側板の側辺部と前記第二内側板の側辺部若しくは前記第二重合板の側辺部とを接触させ、又は少なくとも前記第一重合板の側辺部と前記第二重合板の側辺部とを接触させて、前記第二内側板の揺動を規制することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載する包装用箱。
- 前記指掛部と前記分断部との間に、前記指掛部から前記分断部に至る方向に延びる曲げ部を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載する包装用箱。
- 前記分断部から前記第二重合板側の領域に、切欠部を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載する包装用箱。
- 前記指掛部は、舌板を可動に備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載する包装用箱。
- 前記舌板は、前記第二外側板側に可動した際に、前記第二外側板に接触する大きさであることを特徴とする請求項6に記載する包装用箱。
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JP2013006492U Expired - Lifetime JP3188426U (ja) | 2013-10-24 | 2013-10-24 | 包装用箱 |
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2013
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