JP3186895U - 包装用箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】包装用箱本体とは別の部材を必要とせず、生産及び組み立て作業が容易でありながら、変形が生じにくい包装用箱を提供する。
【解決手段】多角形の基板と側板部とを備える包装用箱の側板部は、第一内側板23、第一外側板21、第一額縁板22及び第一内側板の側辺部から連続する延出板27を有し、第一内側板と第一外側板とが第一額縁板を介して対向し基板12に対して起立するとともに第一空間部を形成する第一側板部14と、第一側板部に隣接し、第二内側板43、第二外側板41及び第二額縁板42を有し、第二内側板と第二外側板とが第二額縁板を介して対向し基板に対して起立するとともに第二空間部を形成する第二側板部15とを備え、延出板を第二空間部に配置して第一側板部と第二側板部とを連結し、第二内側板の基板側に、第二外側板側へ張り出す第1突出板45を形成し、延出板に、第1突出板を嵌める嵌合部30を形成する。
【選択図】図3

Description

本考案は、包装用箱に関し、より詳細には額縁板を介して内側板と外側板とを有する包装用箱に関する。
従来、額縁板を介して内側板と外側板とを有する包装用箱411として、図12に示す展開体5を組み立てて使用するものが一般的に知られている。この包装用箱411は、図13(a)に示すように、四角形の基板12の対向する前後左右辺に夫々外側板21、41と額縁板22、42と内側板23、43とからなる側板部13を連設し、前記内側板23、43に夫々連続する重合板24、44を連設し、左右側の側板部13の内側板23の両側辺部に延出板27を連設し、基板12に対して側板部13を起立し、延出板27を前後側の側板部13の内側板43と外側板41との間の空間部に配置し、重合板24、44を基板12に重ね、前後側の重合板44の端部を、左右側の重合板24の端部で押圧することにより、図13(b)に示す箱形態を保持する包装用箱である。この種の包装用箱は、主に段ボールや板紙で生産され、包装用箱内の収納物を保護する目的の他、贈答品等の包装にあっては高級感を演出する目的にも用いられる。
この種の包装用箱においては、図14(a)に示すように、側板部13は外側板21、41と内側板23、43との間に空間部を有するため、図14(b)に示すように、内側板23、43が収容物に押圧されるなどして外方へ広がり、隣接する側板部13の隅部P同士が離間して変形する場合や、内側板23、43が折れ曲がって変形する場合がある。このため、空間部に段ボールシートを主体とする装填材を介在させ(特許文献1参照)、あるいは内側板23、43に切り込みを設けてその内側を押張舌片とし、空間部を密に突っ張り介装できるようにして変形を防止している(特許文献2参照)。
しかし、装填材を介在させる場合にあっては装填作業が煩雑であり、包装用箱本体とは別の部材を用いるためにコスト面での負担が大きいという問題がある。また、内側板に切り込みを設けてその内側を押張舌片とし、空間部を突っ張り介装する場合にあっては、組み立て作業が簡単でコスト面での負担も生じないものの、効果が十分でない場合や、押張舌片の間隔が短い場合には、該間隔部が変形したり、外観体裁が良くないという問題がある。
特開平10−72026号公報 特開平4−311446号号公報
本考案は、上記問題を解決すべくなされたものである。本考案の目的は、包装用箱本体とは別の部材を必要とせず、生産及び組み立て作業が容易でありながら、変形が生じにくい包装用箱の提供である。
本考案の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
第1の考案の包装用箱は、多角形の基板と側板部とを備える包装用箱であって、
前記側板部は、第一内側板、第一外側板、第一額縁板及び前記第一内側板の側辺部から連続する延出板を有し、前記第一内側板と前記第一外側板とが前記第一額縁板を介して対向し前記基板に対して起立するとともに第一空間部を形成する第一側板部と、
前記第一側板部に隣接し、第二内側板、第二外側板及び第二額縁板を有し、前記第二内側板と前記第二外側板とが前記第二額縁板を介して対向し前記基板に対して起立するとともに第二空間部を形成する第二側板部とを備え、
前記延出板を前記第二空間部に配置して前記第一側板部と前記第二側板部とを連結し、
前記第二内側板の前記基板側に、前記第二外側板側へ張り出す第1突出板を形成し、
前記延出板に、前記第1突出板を嵌める嵌合部を形成する。
第2の考案の包装用箱は、第1の考案の包装用箱であって、
前記延出板の基板側に、前記第二外側板側へ張り出すとともに前記第二外側板に当接又は近接する第2突出板を形成する。
第3の考案の包装用箱は、第1又は第2の考案の包装用箱であって、
前記第二内側板の基板側に、前記基板の中央側へ張り出して前記基板に重なる重合板を形成し、
前記重合板又は前記重合板と前記第二内側板との境界から前記第二内側板に膨出する舌状切線によって前記第二内側板を切り込み、前記舌状切線の内側領域を前記第二外側板側へ張り出して、前記第1突出板を形成する。
第4の考案の包装用箱は、第1から第3のいずれかの考案の包装用箱であって、
前記第1突出板が前記第二外側板に当接又は近接する。
第5の考案の包装用箱は、第2から第4のいずれかの考案の包装用箱であって、
前記延出板の基板側に、前記基板の中央側へ張り出して前記基板に重なる重合板を形成し、
前記重合板又は前記重合板と前記延出板との境界から前記延出板に膨出する舌状切線によって前記延出板を切り込み、前記舌状切線の内側領域を前記第二外側板側へ張り出して、前記第2突出板を形成する。
第6の考案の包装用箱は、第5の考案の包装用箱であって、
前記第2突出板を形成することにより前記延出板に形成される切り込み孔が、前記嵌合部を形成する。
本考案の効果として、以下に示す効果を奏する。
第1の考案によれば、第二内側板の基板側に、第二外側板側へ張り出す第1突出板を形 成し、延出板に、第1突出板を嵌める嵌合部を形成するため、第一内側板と第二内側板 とを延出板を介して嵌合部で固定して互いの位置移動を規制し、変形が生じにくい。ま た、包装用箱本体とは別の部材を必要とせず、ブランクの構成が簡単であるため、生産 及び組み立て作業が容易である。
第2の考案によれば、第1の考案の効果に加え、延出板の基板側に、第二外側板側へ張り出すとともに第二外側板に当接又は近接する第2突出板を形成するため、第2突出板が延出板の第二外側板側への位置移動を規制するとともに、延出板が第二内側板の第二外側板側への位置移動を規制するため、変形が生じにくい。さらに延出板と第二内側板とが重なった状態で第二内側板の位置移動を規制するため、第二内側板が延出板によって補強され、変形が生じにくい。
第3の考案によれば、第1、第2の考案の効果に加え、第二内側板の基板側に、基板の中央側へ張り出して基板に重なる重合板を形成し、重合板又は重合板と第二内側板との境界から第二内側板に膨出する舌状切線によって第二内側板を切り込んで第1突出板を形成するため、重合板を基板に重ねる作業と連動して、舌状切線の内側領域が第二外側板側へ張り出し、極めて容易に第1突出板を形成することができる。
第4の考案によれば、第1から第3の考案の効果に加え、第1突出板が第二外側板に当接又は近接し、第二内側板の第二外側板側への位置移動を規制するため、変形が生じにくい。
第5の考案によれば、第2から第4の考案の効果に加え、延出板の基板側に、基板の中央側へ張り出して基板に重なる重合板を形成し、重合板又は重合板と延出板との境界から延出板に膨出する舌状切線によって延出板を切り込んで第2突出板を形成するため、重合板を基板に重ねる作業と連動して、舌状切線の内側領域が第二外側板側へ張り出し、極めて容易に第2突出板を形成することができる。
第6の考案によれば、第5の考案の効果に加え、第2突出板を形成することにより延出板に形成される切り込み孔が嵌合部を形成するため、極めて容易に第2突出板とともに嵌合部を形成することができる。
本考案の第一実施形態に係る包装用箱11の斜視図。 本考案の第一実施形態に係る包装用箱11の展開体1の平面図。 本考案の第一実施形態に係る包装用箱11の組み立てを示す斜視図。 本考案の第一実施形態に係る包装用箱11の部分拡大斜視図。 本考案の第一実施形態に係る包装用箱11の部分拡大平面図。 本考案の第二実施形態に係る包装用箱111の展開体2の部分平面図。 本考案の第二実施形態に係る包装用箱111の組み立てを示す部分斜視図。 本考案の第三実施形態に係る包装用箱211の展開体3の部分平面図。 本考案の第三実施形態に係る包装用箱211の組み立てを示す部分斜視図。 本考案の第四実施形態に係る包装用箱311の展開体4の部分平面図。 本考案の第四実施形態に係る包装用箱311の組み立てを示す部分斜視図。 従来技術の包装用箱411の展開体5の平面図。 従来技術の包装用箱411の組み立てを示す斜視図。 従来技術の包装用箱411であって、(a)は部分拡大平面図。(b)は変形が生じた状態の簡略図。
次に、本考案の実施の形態について図1〜図11を用いて説明する。
以下の説明では説明の便宜上、基板12に第一側板部14を備える側を左右側とし、基板12に第二側板部15を備える側を前後側として説明する。また、組み立てが完成した状態において第一額縁板22、第二額縁板42によって開口部を形成する側を上側(開口部側)、基板12を有する側を下側(基板12側)として説明する。
なお、以下に説明する本考案の第一実施形態から第四実施形態に係る包装用箱11、111、211、311は、板紙を用いて作成されるものであるが、段ボールやプラスチックシートなどの折り曲げ自在な他の板状部材で形成することもできる。
[第一実施形態]
本考案の第一実施形態に係る包装用箱11について、図1から図5を用いて説明する。
本実施形態の包装用箱11は、図2に示す展開体1を組み立てて、図1の示す組み立て完成状態とする。組み立てが完成した包装用箱11は、四角形の基板12の左右側に第一側板部14、前後側に第二側板部15が起立し、延出板27を第二空間部47に配置して、第一側板部14と第二側板部15とを連結するものである。包装用箱11は、トレーや蓋体、身箱等、包装用箱として様々な態様で用いられる。
包装用箱11は図2に示す展開体1の状態で保管され、必要に応じて組み立てて使用されるが、基板12と左右側の重合板24とを予め貼着しておいてもよい。
まず、包装用箱11の構成について、図2に示す展開体1に従って説明する。
なお、図2に示す展開体1は、箱内面側を紙面手前側として示している。
展開体1は、基板12の左右側に第一側板部14を備える。第一側板部14は、主に第一外側板21、第一額縁板22、第一内側板23及び延出板27によって構成される部分である。本実施形態においては、第一内側板23の左右側に重合板24を備える。
具体的には、基板12の左右側の端部に折線61を介して第一外側板21を連設している。第一外側板21の左右側の端部には、折線62を介して第一額縁板22を連設している。第一額縁板22の前後側の端部は、切線63が後述する延出板27を切り込んで支持部25を形成している。支持部25は、組み立て完成状態において、後述する第二額縁板42を支持する部分である。第一額縁板22の左右側の縁部には、折線64を介して第一内側板23を連設している。第一内側板23の左右側の端部には、折線65、切線66を介して重合板24を連設している。重合板24は、組み立て完成状態において、第一内側板23の下側(基板12側)から基板12の中央方向へ張り出して、基板12に重なる部分である。切線66は、第一内側板23を切り込んで、保持部26を形成している。保持部26は、組み立て完成状態において、後述する重合板44の左右側の端部を嵌める部分である。
また、第一内側板23の前後側の端部(側辺部)には折線67、切線68を介して延出板27を連設している。延出板27は、組み立て完成状態において、後述する第二空間部47に配置する部分である。また、切線68は、組み立て完成状態において、保持部31を形成する。保持部31は、後述する突部46を嵌める部分である。
延出板27の左右側の端部には、折線69及び舌状切線70を介して重合板28を連設している。折線69は、延出板27と重合板28との境界に形成している。舌状切線70は折線69から延出板27に膨出している。重合板28は、組み立て完成状態において、延出板27の下側(基板12側)から基板12の中央方向に張り出して、基板12に重ねる部分である。
舌状切線70は、第2突出板29を形成する。第2突出板29は組み立て完成状態において延出板27の下側(基板12側)から後述する第二外側板41側に張り出す部分であり、第2突出板29の自由端縁29aが第二外側板41に当接する長さに形成している。また、舌状切線70は、上記の如く第2突出板29を形成するとともに延出板27に嵌合部30を形成する。嵌合部30は、組み立て完成状態において、後述する第1突出板45を嵌める部分である。
また、展開体1は、基板12の前後側に第二側板部15を備える。第一側板部15は、主に第二外側板41、第二額縁板42、第二内側板43によって構成される部分である。本実施形態においては、第二内側板43の前後側に重合板44を備える。
具体的には、基板12の前後側の端部には、折線71を介して第二外側板41を連設している。第二外側板41の前後側の端部には、折線72を介して第二額縁板42を連設している。第二額縁板42の前後側の端部には、折線73を介して第二内側板43を連設している。第二内側板43の前後側の端部には、折線74及び舌状切線75を介して重合板44を連設している。折線74は、第二内側板43と重合板44との境界に形成している。舌状切線75は折線74から第二内側板43に膨出している。重合板44は、組み立て完成状態において、第二内側板43の下側(基板12側)から基板12の中央方向へ張り出して、基板12に重なる部分である。
舌状切線75は第1突出板45を形成する。第1突出板45は、組み立て完成状態において第二外側板41の方向へ張り出して嵌合部30に嵌める部分であって、本実施形態の第1突出板45は第二外側板41に当接又は近接しない長さに形成している。
第二内側板43の左右側の端部(側辺部)には、突部46を形成している。突部46は、組み立て完成状態において前述の保持部31に嵌める部分である。
また、展開体1は、第一外側板21と第二外側板41との間に折線76、77を介して折込板51を備える。折込板51には、基板12の隅部を始点として折込板51を略二等分する折線78を形成している。折込板51は、組み立て完成状態において、第一外側板21と第二外側板41とを連結する部分である。
次に、包装用箱11の組み立てについて、図3から図5に従って説明する。
包装用箱11は、図3(a)(b)に示すように、第一側板部14、第二側板部15を基板12に対して起立し、延出板27、折込板51を第二空間部47に配置し、重合板28を基板12の中央方向へ張り出すとともに第2突出板29を第二外側板41側に張り出し、同時に嵌合部30を形成し、重合板24、44を基板12の中央方向へ張り出して基板12に重ねるとともに第1突出板45を第二外側板41側へ張り出し、第1突出板45を嵌合部30に嵌め、突部46を保持部31に嵌め、重合板44の左右側の端部を保持部26に嵌めて組み立てることで完成する。
具体的には、まず、基板12と第一外側板21との間の折線61を折り曲げて、第一外側板21と、これに連続する第一額縁板22、第一内側板23、重合板24を基板12に対して起立するとともに第二外側板41と折込板51との間の折線77を折り曲げて、折込板51を第二外側板41に対して起立する。次に、第一外側板21と第一額縁板22との間の折線62、第一額縁板22と第一内側板23との間の折線64を折り曲げ、第一額縁板22を介して第一内側板23を第一外側板21と対向する位置に起立する。この状態において、第一外側板21と第一内側板23との間に第一空間部を形成する。また、第一額縁板22の前後側の端部は、切線63が支持部25を形成する。
次に、重合板24が基板12の中央側へ張り出すように第一内側板23と重合板24との間の折線65を折り曲げて基板12に重ねる。このとき、切線66が第二内側板23の前後側の端部を切り込んで、保持部26を形成する。
続いて、基板12と第二外側板41との間の折線71を折り曲げて、第二外側板41と、これに連続する第二額縁板42、第二内側板43、重合板44を基板12に対して起立するとともに、第一外側板21と折込板51との間の折線76、折込板51を略二等分する折線78を折り曲げ、折線78を介して折込板51の表面同士を重ね合わせて箱内側に配置する。次に、第一内側板23の前後側(側辺部)の折線67を折り曲げて、延出板27を第二外側板41側へ沿わせる。この状態において、重合板28は下側(基板12側)に配置される。そして、延出板27と重合板28との間の折線69を折り曲げて、重合板28が基板12の中央側へ張り出すように基板12に重ねる。このとき、図4(a)に示すように、折線69から延出板27に膨出する舌状切線70が形成する第2突出板29は、重合板28とは反対方向に遊離し、第二外側板41側へ張り出して基板12に重なる。第2突出板29の自由端縁29aは第二外側板41に当接して延出板27の第二外側板41側への位置移動を規制する。また、第2突出板29が第二外側板41側に張り出して基板12に重なった状態において、延出板27には切線70によって切り込み孔が形成され、この切り込み孔が嵌合部30を形成する。
なお、本実施形態では、第2突出板29は、延出板27と重合板28の境界にある折線69から延出板27に膨出する舌状切線70によって形成しているが、重合板28から延出板27に膨出する舌状切線によって形成してもよい。
次に、第二外側板41と第二額縁板42との間の折線72、第二額縁板42と第二内側板43との間の折線73を折り曲げて、第二額縁板42を介して第二内側板43を基板12に対して起立する。この状態において、第二外側板41と第二内側板43との間に第二空間部47を形成する。
続いて、第二内側板43と重合板44との間の折線74を折り曲げて、重合板44が基板12の中央側へ張り出すように基板12に重ねる。このとき、図4(a)(b)に示すように、折線74から第二内側板43に膨出する舌状切線75が形成する第1突出板45は、重合板44とは反対方向に遊離し、第二外側板41側へ張り出して、嵌合部30に嵌まる。
本実施形態では、第1突出板45は自由端縁45aが第二外側板41に当接又は近接しない長さに形成している。この場合、第二内側板43が舌状切線75によって切り込まれる領域が小さくなり、第二内側板43の変形が生じにくく、外観体裁に優れる。第二内側板43は第2突出板29によって位置移動が規制された延出板27によって第二外側板41側への位置移動が規制される。
なお、第1突出板45を第二外側板41と当接又は近接する長さに形成してもよく、この場合、第二内側板43は第2突出板29によって位置移動が規制された延出板27と第1突出板45とによって第二外側板41側への位置移動が規制される。
また、本実施形態では、第1突出板45は、第二内側板43と重合板44の境界に形成する折線74から第二内側板43に膨出する舌状切線75によって形成しているが、重合板44から第二内側板43に膨出する舌状切線によって形成してもよい。
続いて、第二内側板43の左右側の端部に形成する突部46を保持部31に嵌め、重合板44の左右側の端部を保持部26に嵌めれば、包装用箱11の組み立てが完成する。
図5は、組み立てが完成した包装用箱11の第1突出板45と第2突出板29付近を切り欠いた部分平面図であり、第1突出板45が嵌合部30に嵌まり、第一内側板23と第二内側板43とを延出板27を介して嵌合部30で連結して互いの位置移動を規制している。また、第2突出板29の自由端縁29aが第二外側板41に当接して延出板27の第二外側板41側への位置移動を規制するとともに延出板27が第二内側板43の第二外側板41側への位置移動を規制している。さらに、延出板27が第二内側板43と重なった状態で第二内側板43の位置移動を規制し、第二内側板43が延出板27によって補強されている。
上記の説明のように、本実施形態の包装用箱11は、多角形の基板12と側板部13とを備える包装用箱11であって、側板部13は、第一内側板23、第一外側板21、第一額縁板22及び第一内側板23の側辺部から連続する延出板27を有し、第一内側板23と第一外側板21とが第一額縁板22を介して対向し基板12に対して起立するとともに第一空間部を形成する第一側板部14と、第一側板部14に隣接し、第二内側板43、第二外側板41及び第二額縁板22を有し、第二内側板43と第二外側板41とが第二額縁板42を介して対向し基板12に対して起立するとともに第二空間部47を形成する第二側板部15とを備え、延出板27を第二空間部47に配置して第一側板部14と第二側板部15とを連結し、第二内側板43の基板12側に、第二外側板41側へ張り出す第1突出板45を形成し、延出板27に、第1突出板45を嵌める嵌合部30を形成する。
このため、第一内側板23と第二内側板43とを延出板27を介して嵌合部30で固定して互いの位置移動を規制し、変形が生じにくい。また、包装用箱11本体とは別の部材を必要とせず、ブランクの構成が簡単であるため、生産及び組み立て作業が容易である。
また、本実施形態の包装用箱11は、延出板27の基板12側に、第二外側板41側へ張り出すとともに第二外側板41に当接する第2突出板29を形成する。
このため、第2突出板29が延出板27の第二外側板41側への位置移動を規制するとともに、延出板27が第二内側板43の第二外側板41側への位置移動を規制するため、変形が生じにくい。さらに延出板27と第二内側板43とが重なった状態で第二内側板43の位置移動を規制するため、第二内側板43が延出板27によって補強され、変形が生じにくい。
また、本実施形態の包装用箱11は、第二内側板43の基板12側に、基板12の中央側へ張り出して基板12に重なる重合板44を形成し、重合板44と第二内側板43との境界から第二内側板43に膨出する舌状切線75によって第二内側板43を切り込み、舌状切線75の内側領域を第二外側板41側へ張り出して、第1突出板45を形成する。
このため、重合板44を基板12に重ねる作業と連動して、舌状切線75の内側領域が第二外側板41側へ張り出し、極めて容易に第1突出板45を形成することができる。
また、本実施形態の包装用箱11は、延出板27の基板12側に、基板12の中央側へ張り出して基板12に重なる重合板28を形成し、重合板28と延出板27との境界から延出板27に膨出する舌状切線70によって延出板27を切り込み、舌状切線70の内側領域を第二外側板41側へ張り出して、第2突出板29を形成する。
このため、重合板28を基板12に重ねる作業と連動して、舌状切線70の内側領域が第二外側板41側へ張り出し、極めて容易に第2突出板29を形成することができる
また、本実施形態の包装用箱11は、第2突出板29を形成することにより延出板27に形成される切り込み孔が、嵌合部30を形成する。
このため、極めて容易に第2突出板29とともに嵌合部30を形成することができる。
[第二実施形態]
本考案の第二実施形態に係る包装用箱111について、図6、図7を用いて説明する。本実施形態において、第一実施形態と同様の構成については説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
第二実施形態の包装用箱111は、図6、図7に示すように、延出板27に第2突出板29を設けていない点が第一実施形態と異なる。また、嵌合部130を切線170で切り欠いて延出板27の下側(基板12側)に形成している点、及び第1突出板145を切線175によって自由端縁145aが第二外側板41に当接する長さに形成している点が第一実施形態と異なる。
包装用箱111の組み立ては、図7(a)(b)に示すように、第一側板部14、第二側板部15を基板12に対して起立するとともに延出板27、折込板51を第二空間部47に配置し、重合板24、44を基板12の中央方向へ張り出して基板12に重ねるとともに第1突出板145を第二外側板41側へ張り出し、第1突出板145を嵌合部130に嵌め、突部46を保持部31に嵌め、重合板44の左右側の端部を保持部26に嵌めて組み立てることで完成する。
本実施形態の包装用箱111は、第二内側板43の基板12側に、第二外側板41側へ張り出す第1突出板145を形成し、延出板27に、第1突出板145を嵌める嵌合部130を形成する。
このため、第一内側板23と第二内側板43とを延出板27を介して嵌合部130で固定して互いの位置移動を規制し、変形が生じにくい。また、包装用箱111本体とは別の部材を必要とせず、ブランクの構成が簡単であるため、生産及び組み立て作業が容易である。
また、本実施形態の包装用箱111は、第二内側板43の基板12側に、基板12の中央側へ張り出して基板12に重なる重合板44を形成し、重合板44と第二内側板43との境界から第二内側板43に膨出する舌状切線175によって第二内側板43を切り込み、舌状切線175の内側領域を第二外側板41側へ張り出して、第1突出板145を形成する。
このため、重合板44を基板12に重ねる作業と連動して、舌状切線175の内側領域が第二外側板41側へ張り出し、極めて容易に第1突出板145を形成することができる。
また、本実施形態の包装用箱111は、第1突出板145が第二外側板41に当接する。
このため、第二内側板43の第二外側板41側への位置移動が規制され、変形が生じにくい。
[第三実施形態]
本考案の第三実施形態に係る包装用箱211について、図8、図9を用いて説明する。本実施形態について、第一実施形態と同様の構成については説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
第三実施形態の包装用箱211は、図8、図9に示すように、第一実施形態の態様に加えて、舌状切線275によって第二内側板43の下側(基板12側)に第1突出板245を形成し、延出板27を切線270で切り欠いて嵌合部230を形成し、第1突出板245を嵌合部230に嵌める点が第一実施形態と異なる。なお、本実施形態では、第1突出板245の自由端縁245aは第二外側板41と当接する長さに形成している。
包装用箱211は、図9(a)(b)に示すように、第一側板部14、第二側板部15を基板12に対して起立するとともに延出板27、折込板51を第二空間部47に配置し、重合板28を基板12の中央方向へ張り出すとともに第2突出板29を第二外側板41側に張り出し、重合板24、44を基板12の中央方向へ張り出して基板12に重ねるとともに第1突出板45、245を第二外側板41側へ張り出し、第1突出板45を嵌合部30に嵌め、第1突出板245を嵌合部230に嵌め、突部46を保持部31に嵌め、重合板44の左右側の端部を保持部26に嵌めて組み立てることで完成する。
本実施形態の包装用箱211は、第二内側板43の基板12側に、第二外側板41側へ張り出す第1突出板45、245を形成し、延出板27に、第1突出板45、245を嵌める嵌合部30、230を形成する。
このため、第一内側板23と第二内側板43とを延出板27を介して嵌合部30、230で固定して互いの位置移動を規制し、変形が生じにくい。また、包装用箱211本体とは別の部材を必要とせず、ブランクの構成が簡単であるため、生産及び組み立て作業が容易である。
また、本実施形態の包装用箱211は、延出板27の基板12側に、第二外側板41側へ張り出すとともに第二外側板41に当接する第2突出板29を形成する。
このため、第2突出板29が延出板27の第二外側板41側への位置移動を規制するとともに、延出板27が第二内側板43の第二外側板41側への位置移動を規制するため、変形が生じにくい。さらに延出板27と第二内側板43とが重なった状態で第二内側板43の位置移動を規制するため、第二内側板43が延出板27によって補強され、変形が生じにくい。
また、本実施形態の包装用箱211は、第二内側板43の基板12側に、基板12の中央側へ張り出して基板12に重なる重合板44を形成し、重合板44と第二内側板43との境界から第二内側板43に膨出する舌状切線75、275によって第二内側板43を切り込み、舌状切線75、275の内側領域を第二外側板41側へ張り出して、第1突出板45、245を形成する。
このため、重合板44を基板12に重ねる作業と連動して、舌状切線75、275の内側領域が第二外側板41側へ張り出し、極めて容易に第1突出板45、245を形成することができる。
また、本実施形態の包装用箱211は、第1突出板245が第二外側板41に当接する。
このため、第二内側板43の第二外側板41側への位置移動が規制され、変形が生じにくい。
また、本実施形態の包装用箱211は、延出板27の基板12側に、基板12の中央側へ張り出して基板12に重なる重合板28を形成し、重合板28と延出板27との境界から延出板27に膨出する舌状切線70によって延出板27を切り込み、舌状切線70の内側領域を第二外側板41側へ張り出して、第2突出板29を形成する。
このため、重合板28を基板12に重ねる作業と連動して、舌状切線70の内側領域が第二外側板41側へ張り出し、極めて容易に第2突出板29を形成することができる。
また、本実施形態の包装用箱211は、第2突出板29を形成することにより延出板27に形成される切り込み孔が、嵌合部30を形成する。
このため、極めて容易に第2突出板29とともに嵌合部30を形成することができる。
[第四実施形態]
本考案の第四実施形態に係る包装用箱311について、図10、図11を用いて説明する。本実施形態について、第一実施形態と同様の構成については説明を省略し、異なる部分を中心として説明する。
第四実施形態の包装用箱311は、図10、図11に示すように、重合板24、44を備えず、第2突出板329を延出板27の下側(基板12側)に形成している点、及び第1突出板345を第二内側板43の基板12側に形成し、延出板27を切線370で切り欠いて嵌合部330を形成し、第1突出板345を嵌合部330に嵌める点が第一実施形態と異なる。なお、本実施形態では、第1突出板345は自由端縁345aが第二外側板41と当接する長さに形成している。
包装用箱311は、図11(a)(b)に示すように、第一側板部14、第二側板部15を基板12に対して起立し、延出板27、折込板51を第二空間部47に配置し、折線79を折り曲げて第2突出板329を第二外側板41側に張り出し、折線80を折り曲げて第1突出板345を第二外側板41側へ張り出し、第1突出板345を嵌合部330に嵌め、突部46を保持部31に嵌めて組み立てることで完成する。
本実施形態の包装用箱311は、第二内側板43の基板12側に、第二外側板41側へ張り出す第1突出板345を形成し、延出板27に、第1突出板345を嵌める嵌合部330を形成する。
このため、第一内側板23と第二内側板43とを延出板27を介して嵌合部330で固定して互いの位置移動を規制し、変形が生じにくい。また、包装用箱311本体とは別の部材を必要とせず、ブランクの構成が簡単であるため、生産及び組み立て作業が容易である。
また、本実施形態の包装用箱311は、延出板27の基板12側に、第二外側板41側へ張り出すとともに第二外側板41に当接する第2突出板329を形成する。
このため、第2突出板329が延出板27の第二外側板41側への位置移動を規制するとともに、延出板27が第二内側板43の第二外側板41側への位置移動を規制するため、変形が生じにくい。さらに延出板27と第二内側板43とが重なった状態で第二内側板43の位置移動を規制するため、第二内側板43が延出板27によって補強され、変形が生じにくい。
また、本実施形態の包装用箱311は、第1突出板345が第二外側板41に当接する。
このため、第二内側板43の第二外側板41側への位置移動が規制され、変形が生じにくい。
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案の技術的範囲は上記実施形態に限定するものではなく、本考案の技術的思想が及ぶ範囲において変更された実施形態に及ぶ。例えば、第1突出板、第2突出板を形成する数は適宜変更が可能である。また、嵌合部は切り込み孔、切欠孔、スリット等によって形成可能であり、その形成方法が限定されるものではない。
1、2、3、4、5 展開体
11、111、211、311、411 包装用箱
12 基板
13 側板部
14 第一側板部
15 第二側板部
21 第一外側板
22 第一額縁板
23 第一内側板
24、28、44 重合板
25 支持部
26、31 保持部
27 延出板
41 第二外側板
42 第二額縁板
43 第二内側板
70、75、175、275 舌状切線
29、329 第2突出板
30、130、230、330 嵌合部
45、145、245、345 第1突出板
46 突部
47 第二空間部
51 折込板

Claims (6)

  1. 多角形の基板と側板部とを備える包装用箱であって、
    前記側板部は、第一内側板、第一外側板、第一額縁板及び前記第一内側板の側辺部から連続する延出板を有し、前記第一内側板と前記第一外側板とが前記第一額縁板を介して対向し前記基板に対して起立するとともに第一空間部を形成する第一側板部と、
    前記第一側板部に隣接し、第二内側板、第二外側板及び第二額縁板を有し、前記第二内側板と前記第二外側板とが前記第二額縁板を介して対向し前記基板に対して起立するとともに第二空間部を形成する第二側板部とを備え、
    前記延出板を前記第二空間部に配置して前記第一側板部と前記第二側板部とを連結し、
    前記第二内側板の前記基板側に、前記第二外側板側へ張り出す第1突出板を形成し、
    前記延出板に、前記第1突出板を嵌める嵌合部を形成することを特徴とする包装用箱。
  2. 請求項1に記載の包装用箱であって、
    前記延出板の基板側に、前記第二外側板側へ張り出すとともに前記第二外側板に当接又は近接する第2突出板を形成することを特徴とする包装用箱。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の包装用箱であって、
    前記第二内側板の基板側に、前記基板の中央側へ張り出して前記基板に重なる重合板を形成し、
    前記重合板又は前記重合板と前記第二内側板との境界から前記第二内側板に膨出する舌状切線によって前記第二内側板を切り込み、前記舌状切線の内側領域を前記第二外側板側へ張り出して、前記第1突出板を形成することを特徴とする包装用箱。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の包装用箱であって、
    前記第1突出板が前記第二外側板に当接又は近接することを特徴とする包装用箱。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の包装用箱であって、
    前記延出板の基板側に、前記基板の中央側へ張り出して前記基板に重なる重合板を形成し、
    前記重合板又は前記重合板と前記延出板との境界から前記延出板に膨出する舌状切線によって前記延出板を切り込み、前記舌状切線の内側領域を前記第二外側板側へ張り出して、前記第2突出板を形成することを特徴とする包装用箱。
  6. 請求項5に記載の包装用箱であって、
    前記第2突出板を形成することにより前記延出板に形成される切り込み孔が、前記嵌合部を形成することを特徴とする包装用箱。
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