JP2010228787A - 段ボール製トレー - Google Patents
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Abstract
【課題】物品の運搬時における保形性を向上させ、組立作業性を改善し、材料の使用量も抑制する。
【解決手段】底板1の周囲に角部を挟む一対の側板2及び端板3を連設し、側板2の側縁から外折片4及び内折片5を順次延出し、端板3の側部に差込スリット3aを設け、外折片4を端板3の外面に沿わせ、内折片5を差込スリット3aに差し込んで、端板3の内面に沿わせるように折り曲げた段ボール製トレーにおいて、内折片5の基端となる折目線5aを、外折片4の上外側から下内側へかけて傾斜させると共に、差込スリット3aを、端板3の上外側から下内側へかけて傾斜させ、内折片5の先端部を、底板1の端板3との境界に沿った係止スリット1aに係止する。
【選択図】図3
【解決手段】底板1の周囲に角部を挟む一対の側板2及び端板3を連設し、側板2の側縁から外折片4及び内折片5を順次延出し、端板3の側部に差込スリット3aを設け、外折片4を端板3の外面に沿わせ、内折片5を差込スリット3aに差し込んで、端板3の内面に沿わせるように折り曲げた段ボール製トレーにおいて、内折片5の基端となる折目線5aを、外折片4の上外側から下内側へかけて傾斜させると共に、差込スリット3aを、端板3の上外側から下内側へかけて傾斜させ、内折片5の先端部を、底板1の端板3との境界に沿った係止スリット1aに係止する。
【選択図】図3
Description
この発明は、物品の運搬や保管に使用する段ボール製トレーに関するものである。
従来、下記特許文献1には、図5に示すような段ボール製トレーが記載されている。このトレーは、底板51の周囲に角部を挟む各一対の側板52及び端板53を連設し、側板52の両側から外折片54及び内折片55を順次延出し、端板53の両側部に差込スリット53aを設けたものとされている。内折片55の基端となる折目線及び差込スリット53aは、鉛直方向へ向いている。
このトレーの組み立てに際しては、外折片54を端板53の外面に沿わせ、内折片55を差込スリット53aに差し込んで、端板53の内面に沿わせるように折り曲げる。
そして、内折片55の先端部に設けた係止突起55aを、側板52の両側部に設けた係止スリット52aに係止することにより、内折片55の反発を抑制して、差込スリット53aから内折片55を抜け止めする。
しかしながら、上記のようなトレーでは、収納物の荷重が底板51に作用した状態で、側板52又は端板53に手を掛けて持ち上げようとすると、側板52又は端板53の撓みに伴い、係止突起55aが係止スリット52aから外れ、内折片55が差込スリット53aから抜けて、側板52と端板53の起立状態が維持できなくなることがある。
また、組み立てに際し、相反する向きに内折片55を折り曲げ、各側板52の内面をそれぞれ視認して、係止突起55aを係止スリット52aに係止する必要があるため、作業性がよくないという問題がある。
また、側板52と端板53の高さが低い場合、組立前のブランクにおいて、内折片55を端板53よりも突出させる必要があるため、材料の段ボールを打ち抜く際、各トレーのブランクを効率的に配置できなくなり、材料に無駄が生じるという問題がある。
そこで、この発明は、物品の運搬時における保形性を向上させ、組立作業性を改善し、材料の使用量も抑制することを課題とする。
上記課題を解決するため、この発明では、底板の周囲に角部を挟む各一対の側板及び端板を連設し、側板の側縁から外折片及び内折片を順次延出し、端板の側部に差込スリットを設け、外折片を端板の外面に沿わせ、内折片を差込スリットに差し込んで、端板の内面に沿わせるように折り曲げた段ボール製トレーにおいて、前記内折片の基端となる折目線を、外折片の上外側から下内側へかけて傾斜させると共に、差込スリットを、端板の上外側から下内側へかけて傾斜させ、内折片の先端部を、底板の端板との境界に沿った係止スリットに係止したのである。
この発明に係る段ボール製トレーでは、斜め下方へ折り曲げた内折片の先端部を、側板ではなく、底板の端板との境界に沿った係止スリットに係止しているので、持ち運びに際し、側板又は端板に手を掛けて持ち上げ、側板又は端板が撓んでも、内折片が係止スリットから外れることがなく、組立形状が維持される。
また、組み立てに際し、差込スリットに差し込んだ内折片を押し下げるだけで、係止スリットに係止することができ、容易に組み立てることができる。
また、側板と端板の高さが低い場合でも、ブランクにおいて内折片を端板より突出させる必要がなく、材料の段ボールを効率的に使用することができる。
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
このトレーは、図1に示すような段ボールのブランクから形成される。このブランクでは、長方形の底板1の周囲各辺のうち、対向する長辺に側板2が、短辺に端板3が連設され、側板2の両側縁に外折片4が連設されている。外折片4は、直角三角形とされ、側板2との境界に対し斜辺が45°傾斜している。
外折片4の斜辺中間部には、この斜辺に対し垂直方向に内折片5が連設され、その基部には、外折片4の斜辺上の切目入り罫線と、この罫線に対し段ボールの厚さ分の間隔をあけて平行に延びる罫線とから成る2条の折目線5aが入れられている。内折片5の先端角部は、斜めに切断されている。
端板3の両側部には、差込スリット3aが設けられ、差込スリット3aは、組立時に上方となる先端寄りが外側に、下方となる基端寄りが内側に位置するように、底板1との境界に対して45°傾斜している。底板1の端板3との境界に沿った端縁両側部には、係止スリット1aが設けられている。
このブランクからトレーを組み立てるには、図2乃至図4に示すように、底板1から各一対の側板2及び端板3を起立させて、外折片4を端板3の外面に沿わせ、内折片5を折目線5aで折り曲げつつ、先端上角部から差込スリット3aに差し込んで、端板3の内面に沿わせ、内折片5の先端下角部を係止スリット1aに係止する。
上記のようなトレーでは、斜め下方へ折り曲げた内折片5の先端下角部を、側板2ではなく、底板1の端板3との境界に沿った係止スリット1aに係止しているので、持ち運びに際し、側板2又は端板3に手を掛けて持ち上げ、側板2又は端板3が撓んでも、内折片5が係止スリット1aから外れることがなく、組立形状が維持される。
また、組み立てに際し、差込スリット3aに差し込んだ内折片5を押し下げるだけで、係止スリット1aに係止することができ、容易に組み立てることができる。
また、側板2と端板3の高さが低い場合でも、ブランクにおいて内折片5を端板3より突出させる必要がなく、材料の段ボールを効率的に使用することができる。
なお、上記実施形態では、底板1が長方形のものを例示したが、底板1を四隅が面取りされた八角形等としたトレーにおいても、側板2を両側方に延長することにより、同様の差込構造を採用することができる。
また、上面が開口したトレーについて例示したが、身箱にヒンジを介して連設される蓋を同様のトレーとしてもよく、この場合、蓋の先端側に位置する二つの角部にのみ、上記のような差込構造を適用してもよい。
1 底板
1a 係止スリット
2 側板
3 端板
3a 差込スリット
4 外折片
5 内折片
5a 折目線
1a 係止スリット
2 側板
3 端板
3a 差込スリット
4 外折片
5 内折片
5a 折目線
Claims (1)
- 底板(1)の周囲に角部を挟む各一対の側板(2)及び端板(3)を連設し、側板(2)の側縁から外折片(4)及び内折片(5)を順次延出し、端板(3)の側部に差込スリット(3a)を設け、外折片(4)を端板(3)の外面に沿わせ、内折片(5)を差込スリット(3a)に差し込んで、端板(3)の内面に沿わせるように折り曲げた段ボール製トレーにおいて、
前記内折片(5)の基端となる折目線(5a)を、外折片(4)の上外側から下内側へかけて傾斜させると共に、差込スリット(3a)を、端板(3)の上外側から下内側へかけて傾斜させ、内折片(5)の先端部を、底板(1)の端板(3)との境界に沿った係止スリット(1a)に係止したことを特徴とする段ボール製トレー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009079105A JP2010228787A (ja) | 2009-03-27 | 2009-03-27 | 段ボール製トレー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009079105A JP2010228787A (ja) | 2009-03-27 | 2009-03-27 | 段ボール製トレー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010228787A true JP2010228787A (ja) | 2010-10-14 |
Family
ID=43044998
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009079105A Pending JP2010228787A (ja) | 2009-03-27 | 2009-03-27 | 段ボール製トレー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010228787A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015016874A (ja) * | 2013-07-09 | 2015-01-29 | レンゴー株式会社 | 厚紙製トレイ |
JP2018065595A (ja) * | 2016-10-20 | 2018-04-26 | 王子ホールディングス株式会社 | 包装箱 |
-
2009
- 2009-03-27 JP JP2009079105A patent/JP2010228787A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015016874A (ja) * | 2013-07-09 | 2015-01-29 | レンゴー株式会社 | 厚紙製トレイ |
JP2018065595A (ja) * | 2016-10-20 | 2018-04-26 | 王子ホールディングス株式会社 | 包装箱 |
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