JP3174149U - 綴じ金具 - Google Patents
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Abstract
【課題】保持力が強力で対象紙片の確実な綴じ込みを確保できるようにすること。
【解決手段】長方形の板状ベース部1と、その一側辺に沿って起伏自在に配したレバー部材2と、レバー部材2を起立方向に付勢するネジリコイルバネ4と、板状ベース部1の他側辺に沿ってその上面に離接自在に配した綴じ板6と、綴じ板6の長さ方向中央部に先端部を回動自在に結合した、ネジリコイルバネ4から延長するクランク状アーム7と、クランク状アーム7の両側に位置し、綴じ板6に先端部を回動自在に結合し、後端をブラケット1b、1dに回動自在に取り付けた補助クランク状アーム8a、8bと、で構成し、綴じ板6を、その四辺に沿った押圧部6aとその上に上細り状に立ち上がる容器状部6bとで構成し、かつ板状ベース部1の押圧部6aの内側に対応する部位に弾性板材9を固設したものである。
【選択図】 図1
【解決手段】長方形の板状ベース部1と、その一側辺に沿って起伏自在に配したレバー部材2と、レバー部材2を起立方向に付勢するネジリコイルバネ4と、板状ベース部1の他側辺に沿ってその上面に離接自在に配した綴じ板6と、綴じ板6の長さ方向中央部に先端部を回動自在に結合した、ネジリコイルバネ4から延長するクランク状アーム7と、クランク状アーム7の両側に位置し、綴じ板6に先端部を回動自在に結合し、後端をブラケット1b、1dに回動自在に取り付けた補助クランク状アーム8a、8bと、で構成し、綴じ板6を、その四辺に沿った押圧部6aとその上に上細り状に立ち上がる容器状部6bとで構成し、かつ板状ベース部1の押圧部6aの内側に対応する部位に弾性板材9を固設したものである。
【選択図】 図1
Description
本考案は、ファイル対象紙片を綴じるファイリング部と、これを支持しつつファイル用バインダの背表紙部内面又は裏表紙部内面の背表紙部に近接する部位に取り付けるための板状ベース部とからなる綴じ金具であって、ファイル対象紙片のファイリングをより確実に行うことができる綴じ金具に関するものである。
この種の綴じ金具に関連する先行技術中に特許文献1の綴具がある。
この綴具は、側壁を有する板状の基台、
前記側壁とほぼ平行に延びる側面部材を備え、前記基台上に変位可能に支持されて、前記基台の主面との間に書類等の被挟持物を挟持する、両端に滑止部材を配した挟持体、
前記基台の側壁に支持された枢支軸に回動自在に巻着されて、一端部が前記挟持体に接続されるネジリコイルバネ、
前記ネジリコイルバネの他端部が接続され、前記枢支軸を中心に揺動することにより前記ネジリコイルバネを回動させて前記挟持体を移動させ、前記挟持体を前記基台へ向かって付勢しながら前記ネジリコイルバネをねじり圧縮する操作レバー、および前記基台の側壁と前記操作レバーとの間に設けられ、前記ネジリコイルバネをねじり圧縮した状態で前記操作レバーを前記側壁に係着する係着手段を含む綴具であって、
前記挟持体の側面部材の前記基台と対向する縁部に前記基台へ向かって突出して形成される第1の突部と、前記基台から前記縁部に向かって突出して形成される第2の突部とを含むものである。なお、以上の第2の突部は、前記挟持体の縁部の長手方向にほぼ直交する方向へ長く延びるよう前記基台上に形成されることもある。
この綴具は、側壁を有する板状の基台、
前記側壁とほぼ平行に延びる側面部材を備え、前記基台上に変位可能に支持されて、前記基台の主面との間に書類等の被挟持物を挟持する、両端に滑止部材を配した挟持体、
前記基台の側壁に支持された枢支軸に回動自在に巻着されて、一端部が前記挟持体に接続されるネジリコイルバネ、
前記ネジリコイルバネの他端部が接続され、前記枢支軸を中心に揺動することにより前記ネジリコイルバネを回動させて前記挟持体を移動させ、前記挟持体を前記基台へ向かって付勢しながら前記ネジリコイルバネをねじり圧縮する操作レバー、および前記基台の側壁と前記操作レバーとの間に設けられ、前記ネジリコイルバネをねじり圧縮した状態で前記操作レバーを前記側壁に係着する係着手段を含む綴具であって、
前記挟持体の側面部材の前記基台と対向する縁部に前記基台へ向かって突出して形成される第1の突部と、前記基台から前記縁部に向かって突出して形成される第2の突部とを含むものである。なお、以上の第2の突部は、前記挟持体の縁部の長手方向にほぼ直交する方向へ長く延びるよう前記基台上に形成されることもある。
この特許文献1の綴具では、前記挟持体と基台とで書類等の被挟持物を挟持するものであり、これにより被挟持物を挟持する際に、該被挟持物は、上方の挟持体の両端の滑り止め及び両側面から突出垂下する複数の第1の突部と、基台の対面する部位に突出させた複数の第2の突部との作用を強く受けることになるとされる。すなわち、以上の挟持の際に、それらの突部に力が集中し、挟持作用が強くなるのだとされる。
しかし基台及び挟持体は金属で構成されると思われ、第1及び第2の突部もそのような摩擦力が大きいとは言い難い金属製の挟持体と基台との対応する部位を突出させたに過ぎないものである。またそれらの突部は面積が非常に小さく、挟持の際に、被挟持物に対する広い接触面積を確保することはできない。それ故、挟持体に対する十分な摩擦力を作用させることができるとは言い難い。従ってこの挟持体と基板とでは被挟持物に対する十分な保持力を確保することは困難であるといわざるを得ない。
本考案は、以上の特許文献1の問題点を解消し、挟持保持している対象紙片を何らかの衝撃を受けたような場合であっても容易に滑り落としてしまうようなことのない、十分な保持力を有し、対象紙片の確実な綴じ込みを確保できる綴じ金具を提供することを解決の課題とする。
本考案の1は、平面視で長方形状の板状ベース部と、その一側辺に沿って起伏自在に配したレバー部材と、該レバー部材を起伏自在に支持すべく該一側辺近傍の該板状ベース部上に該一側辺と直交する向きに配した支軸と、該板状ベース部の前記一側辺に立ち上げた係止側板であって、該レバー部材を最下部まで伏動作させた場合に、その側部に突出する係止突起を係止して該レバー部材をその伏状態に保持する係止穴を開口した係止側板と、前記支軸に外装したネジリコイルバネであって、該レバー部材にこれを起立方向に付勢すべくその一端を結合し、他端を該係止側板に結合したネジリコイルバネと、前記支軸を該係止側板と共に支持すべく前記板状ベース部上に立ち上げたブラケットと、前記板状ベース部の他側辺に沿ってその上面に離接自在に配した綴じ板と、該綴じ板の長さ方向中央部にこれと直交する向きの先端部を回動自在に結合したクランク状アームであって、前記ネジリコイルバネの他端から延長したクランク状アームと、該綴じ板の長さ方向に沿って該クランク状アームと直列に並ぶ該クランク状アームの両側の補助クランク状アームであって、該綴じ板にその長さ方向に直交する向きの先端部を回動自在に結合し、後端部を板状ベース部に立ち上げたブラケット及び前記係止側板に回動自在に取り付けた補助クランク状アームと、で構成した綴じ金具において、
前記綴じ板を、四辺に沿った押圧部と、該押圧部から上細り状に立ち上がる容器状部とで構成し、
かつ前記板状ベース部の前記綴じ板と対面する部位には、前記押圧部の内側に対応する部位に滑り止め用の弾性板材を固設した綴じ金具である。
前記綴じ板を、四辺に沿った押圧部と、該押圧部から上細り状に立ち上がる容器状部とで構成し、
かつ前記板状ベース部の前記綴じ板と対面する部位には、前記押圧部の内側に対応する部位に滑り止め用の弾性板材を固設した綴じ金具である。
本考案の2は、本考案の1の綴じ金具において、
前記板状ベース部の前記弾性板材を固設する部位のうち、該弾性板材と相似形で一定割合だけ小さな範囲を上方に膨らませた台形膨出部に構成したものである。
前記板状ベース部の前記弾性板材を固設する部位のうち、該弾性板材と相似形で一定割合だけ小さな範囲を上方に膨らませた台形膨出部に構成したものである。
本考案の3は、本考案の1又は2の綴じ金具において、
前記板状ベース部の前記綴じ板を離接させる部位とこれに近接する側の側辺との間に該側辺に平行な突条を構成したものである。
前記板状ベース部の前記綴じ板を離接させる部位とこれに近接する側の側辺との間に該側辺に平行な突条を構成したものである。
本考案の4は、本考案の2の綴じ金具において、
前記板状ベース部の台形膨出部にその長さ方向に沿って複数の取付孔を連設開口し、他方、前記弾性板材の下面に、これを該台形膨出部に配した場合に該取付孔の各々と対応することとなる部位に該取付孔に結合可能な結合突起を構成したものである。
前記板状ベース部の台形膨出部にその長さ方向に沿って複数の取付孔を連設開口し、他方、前記弾性板材の下面に、これを該台形膨出部に配した場合に該取付孔の各々と対応することとなる部位に該取付孔に結合可能な結合突起を構成したものである。
本考案の1の綴じ金具によれば、伏状態のレバー部材について、その係止突起を係止側板の係止穴から外して起立動作を許容すると、これに伴って綴じ板が板状ベース部から浮上することになり、この種の一般の綴じ金具と同様に、該綴じ板と板状ベース部の対面する部位との間に隙間が空いて対象紙片を挿入することができるようになる。この後、該レバー部材を、前記ネジリコイルバネの弾力に抗して最下部まで押し下げる伏動作をさせると、その係止突起が前記係止側板の係止穴に係止してその伏状態が保持されることになる。すなわち、前記綴じ板を浮かせた際に、対象紙片をその下方に挿入しておけば、該対象紙片は、綴じ板と板状ベース部の該当部位との間で挟持され、これによって綴じられた状態となる。
このとき、前記板状ベース部の綴じ板と対面する部位には滑り止め用の弾性板材が配してあり、対象紙片の対応する部位は下方の該弾性板材に圧接状態となり、該対象紙片のその外側の部分を綴じ板の押圧部が上方から圧接することになるので、該対象紙片は交互に上下方向に屈曲させられながら押圧支持されるので、その支持力は強力なものとなる。例えば、前記のように、本考案の1の綴じ金具で対象紙片を綴じた状態で、該綴じ金具を持って対象紙片を下方に吊り下げ、これに衝撃を与えたとしても該対象紙片は容易に該綴じ金具から滑り落ちるようなことはない。
本考案の2の綴じ金具によれば、弾性板材が板状ベース部から盛り上がる状態になるため、この綴じ金具で綴じられた対象紙片は、綴じ板の押圧部と板状ベース部の当接面で挟持された部位より内側では、その弾性板材に当接する面が高く押し上げられることになり、それだけこの弾性板材の上面に強く接触することになる。それ故、該対象紙片の該弾性板材に当接する面は、より一層相互の摩擦による係合が強くなる。従ってこの綴じ金具の保持力は更に強力なものとなる。
本考案の3の綴じ金具によれば、この綴じ金具で綴じられる対象紙片は、板状ベース部の側辺側から突条の上面、綴じ板の押圧部と板状ベース部の上面との間、弾性板材の上面、綴じ板の押圧部と板状ベース部の上面との間というように、高低にジグザグに屈曲させられ、それ故、それぞれの部位でそれぞれと強く接触することになり、この綴じ金具の対象紙片に対する保持力が一層高いものとなっている。
本考案の4の綴じ金具によれば、弾性板材の板状ベース部への取り付けが容易かつ確実に行われるものとなる。
考案を実施するための形態を実施例に基づき図面を参照しながら詳細に説明する。
<実施例>
この実施例の綴じ金具は、図1、図2及び図4に示すように、基本的に、平面視で長方形状の板状ベース部1と、その一側辺に沿って起伏自在に配したレバー部材2と、該レバー部材2を起伏自在に支持すべく該板状ベース部上に配した支軸3と、該支軸2に外装したネジリコイルバネ4と、前記板状ベース部1の一側辺に立ち上げた、伏状態のレバー部材2の係止突起2aを係止させる係止穴5aを備えた係止側板5と、前記板状ベース部1の他側辺に沿ってその上面に離接自在に配した綴じ板6と、該綴じ板6の長さ方向中央部にこれと直交する向きの先端を回動自在に結合したクランク状アーム7と、前記綴じ板6にその長さ方向に直交する向きの先端部を回動自在に結合した二つの補助クランク状アーム8a、8bと、前記板状ベース部1の前記綴じ板6と対面する部位に固設した該綴じ板6より小さい滑り止め用の弾性板材9とで構成したものである。
この実施例の綴じ金具は、図1、図2及び図4に示すように、基本的に、平面視で長方形状の板状ベース部1と、その一側辺に沿って起伏自在に配したレバー部材2と、該レバー部材2を起伏自在に支持すべく該板状ベース部上に配した支軸3と、該支軸2に外装したネジリコイルバネ4と、前記板状ベース部1の一側辺に立ち上げた、伏状態のレバー部材2の係止突起2aを係止させる係止穴5aを備えた係止側板5と、前記板状ベース部1の他側辺に沿ってその上面に離接自在に配した綴じ板6と、該綴じ板6の長さ方向中央部にこれと直交する向きの先端を回動自在に結合したクランク状アーム7と、前記綴じ板6にその長さ方向に直交する向きの先端部を回動自在に結合した二つの補助クランク状アーム8a、8bと、前記板状ベース部1の前記綴じ板6と対面する部位に固設した該綴じ板6より小さい滑り止め用の弾性板材9とで構成したものである。
前記板状ベース部1は、前記のように、基本的に平面視で長方形の金属板材からなるものであり、詳細は、後述するように、その一側辺には、前記係止側板5を立ち上げ、他側辺に沿った部位には、突条10を線状に膨出させ、該係止側板5から一定の間隔で一列に四個のブラケット1a、1b、1c、1dを立ち上げ、更に両端付近には、図7に示すように、この板状ベース部1をファイル用バインダ11等の取付対象に取り付けるための取付穴12、12を開口してなるものである。
前記レバー部材2は、前記し、図1、図4及び図5に示すように、前記板状ベース部1の一側辺に沿って配するものであり、その基端部を、前記のように、該板状ベース部1に配した支軸3に起伏自在に取り付けるものである。該支軸3は、該板状ベース部1の一側辺に立ち上げた前記係止側板5と、これと一定間隔で配した前記ブラケット1a、1b、1c、1dの内の、該板状ベース部1の一端から3/4程、他端から1/4程の距離の位置に配したブラケット1cとにその主軸部が支持されており、前記レバー部材2の基部は、これに回動起伏自在に取り付けてある。また該レバー部材2は、該支軸3の主軸部に巻装してある前記ネジリコイルバネ4の一端をその下面に抱えるように結合してあり、これによって起立方向に付勢されている。また該レバー部材2は、その側部途中に前記係止突起2aを突出状態に構成してあり、該レバー部材2をこれが前記板状ベース部1の上面とほぼ平行になるまで伏動作させると、その側部の係止突起2aが前記係止側板5の係止穴5aに係止するようになっている。
前記支軸3は、以上のように、その主軸部が前記係止側板5と前記ブラケット1cとによって支持されている。より具体的には、主軸部の両端がそれぞれに貫通状態となって支持されている。そして該支軸3は該ブラケット1cを貫通した端部には拡大した抜け止めが構成されており、前記係止側板5を貫通した副軸部は、図1,図4及び図5に示すように、該係止側板5の外面側を中央側に延長し、ほぼ中央部で該係止側板5を貫通させて該主軸部と平行に延長し、その端部を前記ブラケット1bに貫通させ結合固定しているものである。
前記ネジリコイルバネ4は、前記のように、前記支軸3に巻装してあり、その一端側は前記のように、前記レバー部材2の下部側に抱持された状態に結合してある。他端側は、図1及び図4に示すように、徐々に前記綴じ板6に近づきながら、前記板状ベース部1の中央側に延長し、その先端部を該綴じ板6の長さ方向に直交する向きに屈曲した前記クランク状アーム7を構成するものとなっている。このクランク状アーム7は、前記のように、該綴じ板6の長さ方向中央部にその先端部を回動自在に結合したものでもある。こうして、綴じ板6は、前記レバー部材2を伏操作すると、該ネジリコイルバネ4の作用により、下降し、板状ベース部1の対面する部位に弾力的に当接するようになっている。
前記係止側板5は、前記板状ベース部1の一側辺から立ち上げた側板部材であり、前記のように所定の位置に伏状態となっているレバー部材2の係止突起2aを係止する係止穴5aを備え、それぞれ該当する部位に、前記支軸3の副軸部の貫通用の軸孔、前記二つの補助クランク状アーム8a、8bの基部軸側を回動自在に支持する軸孔が開口してあるものである。
前記綴じ板6は、図1、図2、図3(a)、図4及び図6に示すように、平面視で四辺形(長方形)であり、その四辺に沿った押圧部6aと、該押圧部6aから上細り状に立ち上がる容器状部6bとで構成したものであり、前記したように、前記板状ベース部1の前記係止側板5を立ち上げた側辺と反対側の側辺に沿ってその上面に離接自在に配したものである。
該綴じ板6は、前記し、図1、図2及び図4に示すように、その長さ方向中央部に前記ネジリコイルバネ4から延長するクランク状アーム7の先端部をその長さ方向に直交する向きに挿入結合し、前記したように、更に前記補助クランク状アーム8a、8bの該綴じ板6の長さ方向に直交する向きの先端部を該綴じ板6に挿入結合する。該クランク状アーム7の先端部及び該補助クランク状アーム8a、8bの先端部は、いずれも該綴じ板6に回動自在に結合する。また先に述べ、同図に示すように、二つの補助クランク状アーム8a、8bは、該クランク状アーム7の前後等距離の部位に結合する。
また以上の補助クランク状アーム8a、8bは、その基部軸を、前記板状ベース部1に立設したブラケット1b、1d及び前記係止側板5に回動自在に取り付けたものである。詳細には該補助クランク状アーム8aは、その基部軸の外端を該係止側板5に、内端を該板状ベース部1の長さ方向中央付近に位置するブラケット1bに、それぞれ回動自在に配し、該補助クランク状アーム8bは、その基部軸の外端を該係止側板5に、内端を該板状ベース部1の長さ方向一端付近に位置するブラケット1dに、それぞれ回動自在に配したものである。該補助クランク状アーム8a、8bのアーム部(基部軸と先端部以外の部位)の長さは、前記クランク状アーム7のアーム部の長さと同一寸法とする。
従って、図2に示すように、前記レバー部材2を起立操作して、該クランク状アーム7の先端側を上昇させると、前記綴じ板6は、前記板状ベース部1に平行状態を保持しながら上昇する。該レバー部材2を伏動作させた場合には、前記板状ベース部1に平行状態を保持しながら下降することになる。
前記弾性板材9は、図1、図3(b)、(c)及び図4に示すように、前記板状ベース部1の前記綴じ板6と対面する部位であって、その四辺形の押圧部6aの内側の部位に固設する平面視四辺形の合成ゴム製の板状部材である。この弾性板材9は、図3(a)、(b)、図4及び図6に示すように、その上面を平坦上面9aに構成し、裏面に、これ自身の幅より若干細い長方形状の凹部9bを形成し、更に該凹部9bの下面には、図4に示すように、3個の結合突起9c、9c、9cを垂下突設してあるものである。
前記結合突起9cは、図3(a)及び図6に示すように、拡大頭部9c1とその直上の該拡大頭部9c1より小径の首部9c2とからなるものである。
前記板状ベース部1の前記弾性板材9を取り付ける部位は、図3(a)、図5及び図6に示すように、該弾性板材9の前記凹部9bに対応する寸法形状で上方に膨らむ台形膨出部13に構成してあり、該台形膨出部13には、その長さ方向に沿って三個の取付孔13a、13a、13aを連設開口してある。この取付孔13a、13a、13aの配置は、当然、前記弾性板材9の結合突起9c、9c、9cに対応するように設定してあり、かつ該取付孔13a、13a、13aの径は、該結合突起9c、9c、9cの首部9c2の径を僅かに越え、拡大頭部9c1の径を下回るものとする。
従って前記弾性板材9は、図3(a)、図4及び図6に示すように、前記板状ベース部1の前記台形膨出部13の上に前記凹部9bを対応させつつ配置し、かつ前記取付孔13a、13a、13aに下面の結合突起9c、9c、9cをそれぞれその弾力を利用して挿入する。該結合突起9c、9c、9cは該取付孔13a、13a、13aに首部9c2が嵌合状態になれば、云うまでもなく、固定状態になる。こうして前記弾性板材9は、前記台形膨出部13上に固設された状態となる。
この実施例の綴じ金具は、以上のような構成であり、それ故、一般のそれと同様に、その板状ベース部1の取付穴12、12を利用して、例えば、リベット等で、図7に示すように、ファイル用バインダ11等の取付対象に取り付けて使用することができる。
この実施例の綴じ金具は使用法も一般のそれと全く同様である。使用した場合に、対象紙片14の保持が確実になり、若干の衝撃を受けるようなことがあっても、この綴じ金具から該対象紙片14を容易に脱落させない点が異なるのみである。
以下に、用法、作用及び効果を説明する。
伏状態のレバー部材2について、その係止突起2aを係止側板5の係止穴5aから外して起立動作を許容すると、図2に示すように、これに伴って綴じ板6が板状ベース部1から浮上することになり、この種の一般の綴じ金具と同様に、該綴じ板6と板状ベース部1の台形膨出部13上に配した弾性板材9との間に隙間が空いて対象紙片14を挿入することができる。なお、前記係止突起2aを係止側板5の係止穴5aから外すためには前記レバー部材2を僅かに綴じ板6側に動かせば良い。一般のそれと同様である。
伏状態のレバー部材2について、その係止突起2aを係止側板5の係止穴5aから外して起立動作を許容すると、図2に示すように、これに伴って綴じ板6が板状ベース部1から浮上することになり、この種の一般の綴じ金具と同様に、該綴じ板6と板状ベース部1の台形膨出部13上に配した弾性板材9との間に隙間が空いて対象紙片14を挿入することができる。なお、前記係止突起2aを係止側板5の係止穴5aから外すためには前記レバー部材2を僅かに綴じ板6側に動かせば良い。一般のそれと同様である。
対象紙片14の綴じ板6と板状ベース部1上の弾性板材9との間への挿入は、単にその上端をその間に挿入すればよい。可能なだけ挿入すると、該板状ベース部1に立設してある前記四個のブラケット1a、1b、1c、1dが、図7に示すように、ストッパとして作用し、対象紙片14の挿入可能な限度を規定する。
この後、該レバー部材2を、前記ネジリコイルバネ4の弾力に抗して最下部まで押し下げる伏動作をさせると、その係止突起2aが前記係止側板5の係止穴5aに係止してその伏状態が保持されることになる。すなわち、前記綴じ板6を浮かせた際に、対象紙片14をその下方に挿入しておけば、該対象紙片14は、綴じ板6と弾性板材9及び板状ベース部1の該当部位との間で挟持され、これによって確実に綴じられた状態となる。
このとき、この綴じ金具で綴じられる対象紙片14は、図6に示すように、板状ベース部1の綴じ板6に近接する側の側辺側から線状に膨出する突条10の上面、綴じ板6の押圧部6aと板状ベース部1の対応する上面との間、弾性板材9の平坦上面9a上、綴じ板6の押圧部6aと板状ベース部1の対応する上面との間というように、高低ジグザグに屈曲させられ、それ故、それぞれの部位でそれぞれと極めて強く接触することになり、この綴じ金具の対象紙片14に対する保持力が非常に高いものとなっている。
従ってこの実施例の綴じ金具で綴じられた対象紙片14は、該綴じ金具を持って該対象紙片14を下方に吊り下げ、この状態で綴じ金具に衝撃を与えたとしても容易に該綴じ金具から滑り落ち脱落するようなことはない。
本考案の綴じ金具は、文房具の製造業の分野で利用することができる。
1 板状ベース部
1a、1b、1c、1d ブラケット
2 レバー部材
2a レバー部材の係止突起
3 支軸
4 ネジリコイルバネ
5 係止側板
5a 係止側板の係止穴
6 綴じ板
6a 綴じ板の押圧部
6b 綴じ板の容器状部
7 クランク状アーム
8a、8b 補助クランク状アーム
9 弾性板材
9a 弾性板材の平坦上面
9b 弾性板材の凹部
9c 弾性板材の結合突起
9c1 結合突起の拡大頭部
9c2 結合突起の首部
10 突条
11 ファイル用バインダ
12 板状ベース部の取付穴
13 台形膨出部
13a 台形膨出部の取付孔
14 対象紙片
1a、1b、1c、1d ブラケット
2 レバー部材
2a レバー部材の係止突起
3 支軸
4 ネジリコイルバネ
5 係止側板
5a 係止側板の係止穴
6 綴じ板
6a 綴じ板の押圧部
6b 綴じ板の容器状部
7 クランク状アーム
8a、8b 補助クランク状アーム
9 弾性板材
9a 弾性板材の平坦上面
9b 弾性板材の凹部
9c 弾性板材の結合突起
9c1 結合突起の拡大頭部
9c2 結合突起の首部
10 突条
11 ファイル用バインダ
12 板状ベース部の取付穴
13 台形膨出部
13a 台形膨出部の取付孔
14 対象紙片
Claims (4)
- 平面視で長方形状の板状ベース部と、その一側辺に沿って起伏自在に配したレバー部材と、該レバー部材を起伏自在に支持すべく該一側辺近傍の該板状ベース部上に該一側辺と直交する向きに配した支軸と、該板状ベース部の前記一側辺に立ち上げた係止側板であって、該レバー部材を最下部まで伏動作させた場合に、その側部に突出する係止突起を係止して該レバー部材をその伏状態に保持する係止穴を開口した係止側板と、前記支軸に外装したネジリコイルバネであって、該レバー部材にこれを起立方向に付勢すべくその一端を結合し、他端を該係止側板に結合したネジリコイルバネと、前記支軸を該係止側板と共に支持すべく前記板状ベース部上に立ち上げたブラケットと、前記板状ベース部の他側辺に沿ってその上面に離接自在に配した綴じ板と、該綴じ板の長さ方向中央部にこれと直交する向きの先端部を回動自在に結合したクランク状アームであって、前記ネジリコイルバネの他端から延長したクランク状アームと、該綴じ板の長さ方向に沿って該クランク状アームと直列に並ぶ該クランク状アームの両側の補助クランク状アームであって、該綴じ板にその長さ方向に直交する向きの先端部を回動自在に結合し、後端部を板状ベース部に立ち上げたブラケット及び前記係止側板に回動自在に取り付けた補助クランク状アームと、で構成した綴じ金具において、
前記綴じ板を、四辺に沿った押圧部と、該押圧部から上細り状に立ち上がる容器状部とで構成し、
かつ前記板状ベース部の前記綴じ板と対面する部位には、前記押圧部の内側に対応する部位に滑り止め用の弾性板材を固設した綴じ金具。 - 前記板状ベース部の前記弾性板材を固設する部位のうち、該弾性板材と相似形で一定割合だけ小さな範囲を上方に膨らませた台形膨出部に構成した請求項1の綴じ金具。
- 前記板状ベース部の前記綴じ板を離接させる部位とこれに近接する側の側辺との間に該側辺に平行な突条を構成した請求項1又は2の綴じ金具。
- 前記板状ベース部の台形膨出部にその長さ方向に沿って複数の取付穴を連設開口し、他方、前記弾性板材の下面に、これを該台形膨出部に配した場合に該取付穴の各々と対応することとなる部位に該取付穴に結合可能な結合突起を構成した請求項2の綴じ金具。
Priority Applications (1)
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Cited By (1)
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2011
- 2011-12-23 JP JP2011007630U patent/JP3174149U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103612507A (zh) * | 2013-12-16 | 2014-03-05 | 东莞市黄江新原文具厂 | 一种可拆卸单轴文件夹 |
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