JP3104014B2 - クリップボード用挟持具及びクリップボード - Google Patents

クリップボード用挟持具及びクリップボード

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JP3104014B2
JP3104014B2 JP09021387A JP2138797A JP3104014B2 JP 3104014 B2 JP3104014 B2 JP 3104014B2 JP 09021387 A JP09021387 A JP 09021387A JP 2138797 A JP2138797 A JP 2138797A JP 3104014 B2 JP3104014 B2 JP 3104014B2
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雅夫 西川
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セキセイ株式会社
王 博優
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はクリップボード、
特に、樹脂製の台板の一側辺に沿って設けられる紙葉類
等を挟むための挟持具、及び、この挟持具が設けられて
なるクリップボードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、クリップボードは、長方形状の
樹脂製又は紙製の台板の一側辺に沿って、基板と前記基
板に取り付けられた押さえ具と、前記押さえ具に挟持力
を付与するバネとからなる挟持具が取り付けられている
もので、前記押さえ具は、前記バネの付勢力により、前
記基板側へ常時付勢されている。そして、前記台板の上
面に載置した書類等の紙葉類の一側端を、前記挟持具の
押さえ具と基板との間に挟持させることにより、前記書
類を前記台板に固定させて使用することができる。
【0003】書類のサイズに応じた大きさの前記台板の
クリップボードを使用することにより、前記書類に記入
する際には前記台板を机として利用することができると
ともに、書類に不必要な皺を付けることなく携帯するこ
ともできる。従来のクリップボードでは、前記挟持具
は、その基板が前記台板の一側辺中央近傍にカシメ止め
等の方法により取り付けられており、前記挟持具は容易
に取り外すことはできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のク
リップボードでは、第1の問題として、書類の向きによ
っては使い勝手が悪い場合があるという問題があった。
例えば、縦長の書類群を、長方形状の前記台板の短辺側
に前記挟持具が設けられている形式のクリップボードに
挟持させた場合、前記書類群の上辺側が綴じ部となり、
上層の書類群を上方へ順に捲り上げることにより、下層
の書類を閲覧することができる。しかしながら、各書類
の裏面にも記事が記載されている場合、前記裏面側の記
事は天地が逆になり、閲覧しにくいという問題がある。
【0005】前記台板の長辺側にも前記挟持具を別途設
けて、前記長辺側の挟持具によって書類を綴じることに
より、上記問題は解消されるが、従来のカシメ止め方式
のものでは、前記挟持具を取り外すことことはできない
から、使用していない側の挟持具が邪魔になる。。又、
クリップボードを廃棄処分する際に、金属製の挟持具と
樹脂製又は紙製の台板との分別が困難であるという問題
もある。
【0006】請求項1記載の発明は、『台板の一側に回
動自在に設けられる押さえ具と、前記押さえ具の可動端
に押圧力を付与するための付勢手段とを具備するクリッ
プボード用挟持具』において、前記押さえ具と前記台板
との間に挟持させる書類等の様式及び記載されている記
事の向き等に応じて前記台板への取付位置を変更するこ
とが、前記台板に大幅な変更を加えることなしに可能と
なると共に、廃棄する際には、前記台板との分別作業を
容易にできるようにしたクリップボードの挟持具を提供
することを課題とする。
【0007】請求項3記載の発明は、上記課題に加え
て、前記台板から、容易に且安全に取り外すことのでき
るクリップボードの挟持具を提供することを課題とす
る。請求項4記載の発明は、請求項1から3に記載の発
明の課題に加えて、仕上がり状態の美しい挟持具を提供
できるようにすることを課題とする。請求項5記載の発
明は、『台板と、前記台板の一側辺に回動自在に設けら
れる押さえ具と、前記押さえ具の可動端に押圧力を付与
するための付勢手段とからなる挟持具を具備させたクリ
ップボード』において、書類等の様式や向きに応じた使
い方が可能であり、廃棄処分の際にも、前記台板と前記
挟持具とを容易に分離できるようにしたクリップボード
を提供することを課題とする。
【0008】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明の課題に加えて、前記台板に取り付けられた前記挟持
具のがたつきを防止することを課題とする。請求項7記
載の発明は、請求項5又は6記載の発明の課題に加え
て、長方形状の前記台板の長辺及び短辺のどちらにでも
前記挟持具を取り付け可能としたクリップボードを提供
することを課題とする。
【0009】請求項8及び9記載の発明は、請求項5か
ら7記載の発明の課題に加えて、前記挟持具を前記台板
の裏面でがたつくことなく、しかも、首振することな
く、確実に固定されるようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した課題を達成する
ために、本発明の請求項1記載の発明は、『前記付勢手
段は2つの腕を具備するバネとし、前記バネは、前記腕
各々の端部相互が、前記バネ自体の弾性復帰力により反
対方向に回動される構成であり、前記腕の一方は前記押
さえ具に係止される係止片とし、他方の腕は前記台板に
設けられる長孔に挿通されて台板裏面に達する形状に設
定された差し込み片とした』を特徴としたものである。
【0011】前記バネの一端の係止片を前記押さえ具に
係止させ、他端の差し込み片を前記台板に設けた長孔に
挿通させるとともに前記台板の裏面に達するように配設
させることにより、前記押さえ具が、前記バネを介して
前記台板に取り付けられることとなる。前記差し込み片
と前記係止片とは、前記バネの付勢力により、反対方向
に回動される関係にあるから、取り付け条件を所定に設
定することにより、相互に接近する方向に付勢され、前
記差し込み片は、前記台板をその裏面側から押圧し、前
記係止片が係止された押さえ具は、前記台板の表面を押
圧する態様となる。前記差し込み片は長孔を挿通して位
置決めされるので、前記押さえ具は前記態様に位置決め
され、前記挟持具は前記台板に取り付けられることとな
る。
【0012】この状態において、前記押さえ具の可動端
にはバネにより押圧力が付与されているから、前記押さ
え具と前記台板の表面との間に、書類等の紙葉類を挟持
させることができる。尚、前記挟持具は、前記差し込み
片を前記長孔に引き抜き可能に差し込んであるから、前
記押さえ具を手で引っ張って前記差し込み片を前記台板
から抜き取ることにより取り外すことができる。
【0013】このものでは、例えば、前記台板を長方形
とし、その長辺及び短辺の両方に沿ってそれぞれ前記長
孔を設ける構成とした場合においては、前記台板の短辺
側に設けられている長孔に前記差し込み片を差し込んで
使用すれば、上綴じ状態に綴じたい縦長の書類や横綴じ
状態に綴じたい横長の書類を綴じるのに使い勝手が良
く、前記台板の長辺側に設けられている長孔に差し込ん
で使用すれば、上綴じにしたい横長の書類や横綴じにし
たい縦長の書類を綴じるのに使い勝手が良いものとな
る。
【0014】又、請求項2記載の発明は、請求項1記載
の発明の構成のうち、『前記押さえ具は、金属線又は金
属棒を矩形に屈曲形成した枠体とし、前記バネは、前記
押さえ具となる枠体の一方の辺に一定の間隔を開けて巻
き付けられた一対のコイル部と、前記コイル部間に形成
される前記差し込み片と、前記コイル部の外側の端部に
設けられる前記係止片とを具備する構成とした』ことを
特徴とする。前記バネをコイルバネとし、その一方から
前記係止片を突出させ、他方から、前記差し込み片を突
出させた構成としたから、前記差し込み片を前記台板の
長孔に差し込んだ状態においては、前記コイル部が巻き
付けられた前記押さえ具の前記一方の辺が回動軸となる
態様で前記挟持具は前記台板に取り付けられることとな
る。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明の構成のうち、『前記押さえ具としての枠体は、前記
一方の辺をその回動軸とするとともに、前記一方の辺の
両端から両側辺が連続し、前記両側辺の先端部に前記一
方の辺に対して略平行に位置する押圧辺が連続する構成
とし、前記係止片の先端部を、前記両側辺の前記先端部
に、取り外し可能に係止させた』ことを特徴とする。
【0016】前記押さえ具を、回動軸となる前記一方の
辺と、両側辺と、押圧辺とからなる矩形枠体とし、前記
係止片の先端部を前記両側辺の先端部に係止させる。前
記係止片は前記バネの付勢力によって前記台板側へ付勢
されていることにより、前記係止片の前記押さえ具の両
側辺への係止姿勢は維持されることとなる。そこで、前
記バネの付勢力に抗して前記係止片の先端側を、強制的
に上方へ回動させれば、前記係止片の前記係止状態は解
除されることとなる。
【0017】この場合、前記係止片において、前記コイ
ル部側が支点となり、前記先端部が力点となるが、両者
間の距離を長く設定すればする程、力点である前記先端
部にかける力を少なくすることができる。前記係止片の
先端部を上方へ持ち上げるとともに、持ち上げた状態の
まま、所定方向へ撓ませることにより、前記係止片を前
記押さえ具から外すことができる。これにより、前記バ
ネの付勢力は作用しなくなり、前記係止片及び前記差し
込み片は自由状態となる。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項2又は3記
載の発明の構成のうち、『前記枠体を構成する前記金属
線又は金属棒のつき合わせ部を、前記コイル部内に収容
した』ことを特徴とする。金属線又は金属棒を屈曲させ
て枠体を形成していることから、前記枠体には、前記金
属線又は金属棒のつき合わせ部ができることとなる。こ
のつき合わせ部を前記コイル部の内部に収容する構成と
することにより、前記つき合わせ部は外部へ露出するこ
とはない。
【0019】請求項5記載の発明は、『前記台板の側辺
に沿った所定位置に長孔が形成され、前記押さえ具は、
金属線又は金属棒を矩形に屈曲形成した枠体とし、前記
付勢手段は、前記押さえ具の回動軸となる前記枠体の一
方の辺に一定の間隔を開けて巻き付けられた一対のコイ
ル部と、前記コイル部間に設けられ且前記台板の長孔に
引き抜き可能に挿通されてその裏面に達する形状の差し
込み片と、前記コイル部の外側の端部に設けられ且前記
押さえ具に係止される係止片とを具備するバネとし、前
記差し込み片と前記係止片とは、前記バネの弾性復帰力
により相互に接近する方向に付勢されたこと』を特徴と
するものである。
【0020】金属線又は金属棒を屈曲させてなる押さえ
具としての枠体と、前記枠体に取り付けられた付勢手段
としてのコイルバネとから挟持具が構成され、一対のコ
イル部間に設けた差し込み片を前記台板に設けた長孔に
差し込んでその裏面に配設することにより、前記台板の
側辺に沿って前記挟持具が取り付けられてなるクリップ
ボードが完成する。例えば、前記挟持具を長方形状の台
板の短辺側に取り付ければ、上辺に挟持具を具備する縦
長のクリップボードとなり、長辺側に取り付ければ、上
辺に挟持具を具備する横長のクリップボードとなる。そ
して、前記差し込み片を前記台板の長孔から引き抜くこ
とにより、前記挟持具は前記台板から取り外すことがで
きる。
【0021】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明の構成のうち、『前記一対のコイル部間に、前記差し
込み片を2つ設け、前記台板には、前記2つの差し込み
片がそれぞれ別個に差し込まれる2つの長孔を設けた』
ことを特徴とする。2つの前記差し込み辺を、前記台板
に設けた2つの長孔に差し込んで固定させることによ
り、前記挟持具は、前記台板に、2箇所において固定さ
れることとなる。これにより、前記挟持具の前記台板上
での首振回動が阻止されることとなる。
【0022】請求項7記載の発明は、請求項5又は6記
載の発明の構成のうち、『前記台板を長方形状とすると
ともに、その一方の長辺中央近傍及び一方の短辺中央近
傍の各位置に、前記差し込み片が挿通可能な大きさの長
孔をそれぞれ設けた』ことを特徴とするもので、前記ク
リップボードを、縦長の書類を上綴じにしたい場合又は
横長の書類を横綴じにしたい場合は、前記台板の短辺中
央近傍に設けられている長孔に前記挟持具の差し込み辺
を差し込んで取り付ける。又、横長の書類を上綴じに綴
じたい場合又は縦長の書類を横綴じに綴じたい場合は、
前記台板の長辺中央近傍に設けられている長孔に前記挟
持具の差し込み片を差し込んで使用すれば良い。
【0023】請求項8記載の発明は、請求項5から7の
発明の構成のうち、『前記台板の裏面に、前記差し込み
片が嵌入され且前記長孔へ開放する凹部を形成した』こ
とを特徴とする。前記差し込み片は、前記長孔へ差し込
まれた後、前記台板の裏面に達するため、前記裏面に前
記差し込み片が嵌入可能な溝部を前記長孔に開放するよ
うに設けることにより、前記台板の裏面に位置するよう
に差し込まれた差し込み片は、前記溝部に前記台板の下
方から嵌入させることができる。前記溝部に嵌入された
状態の前記差し込み片は、前記台板の裏面で固定され、
左右にずれることも前記台板の下方へ突出することもな
い。
【0024】請求項9記載の発明は、『前記バネの一部
に係止部を設けると共に、前記台板には、前記挟持具が
台板の面に沿う回動方向にて前記係止部と係合する被係
止部を、前記長孔から外れた位置に設けた』構成であ
り、バネの係止部と台板の被係止部との係合により、請
求項8の発明と同様に首振り防止作用がある。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、前記挟持具に設けた差し込み片を前
記台板に設けた長孔に差し込むだけで、前記挟持具を前
記台板に対して取り外し自在に具備させることができる
構成としたから、前記台板に複数の前記長孔を設けてお
けば、前記挟持具は前記台板上の複数箇所に付け替え自
在となる。よって、書類の様式や向き等に応じて、前記
挟持具の取付位置を変更すれば、前記書類を最も望まし
い個所で前記台板上に綴じることができ、使い勝手が良
いものとなる。又、1つの挟持具を付け替えることによ
り、前記台板を縦横兼用で使用することができるように
したから、上記したような挟持具が邪魔になる不都合は
ない。
【0026】又、廃棄処分とする時に、金属製の挟持具
を、樹脂製又は紙製の台板から容易に取り外すことがで
きるので、ゴミの別分作業が容易に行える。請求項2記
載の発明は、請求項1に記載の発明の効果に加えて、前
記押さえ具を枠体状に形成するとともに、前記付勢手段
をコイルバネとし、前記バネのコイル部を前記枠体の一
辺に巻き付けることにより、前記押さえ具と前記付勢手
段とからなる挟持具が構成されるようにしたから、前記
挟持具の構成が簡単であるという効果が加わったもので
ある。
【0027】請求項3記載の発明は、請求項2に記載の
発明の効果に加えて、前記係止片の先端部及び差し込み
片にかかる前記コイルバネの付勢力を解除できるように
したから、自由状態なった前記差し込み片は前記長孔か
ら引き抜き易くなるとともに、引き抜く際に前記差し込
みと前記回動軸との間に指を挟む危険性もない。よっ
て、前記挟持具を前記台板から容易に且安全に取り外す
ことができるという効果が加わったものである。
【0028】請求項4記載の発明は、請求項2又は3に
記載の発明の効果に加えて、前記押さえ具を構成する金
属線又は金属棒のつき合わせ部を前記コイル部内に位置
させて設けて外部へ露出しないようにしたから、前記挟
持具の外観を美しく仕上げることができるという効果が
加わったものである。請求項5記載の発明は、クリップ
ボードの挟持具を、書類の様式や向きなどに応じて、台
板の所定位置に付け替え自在としたから、クリップボー
ドの使い勝手が良くなると共にその使用範囲が広がるこ
ととなる。例えば、前記台板を長方形状とし、前記長孔
を前記台板の長辺と短辺の両方の側辺に沿って設けてお
けば、前記挟持具を、前記台板の長短両辺のどちらかに
取り付けることにより、書類の様式や向き等に応じて、
長方形状の台板を縦長にでも横長にでも使い分けするこ
とができる。このように、今までにない使い勝手の良い
クリップボードを提供することができる。又、前記挟持
具は前記台板から容易に取り外すことができるので、前
記クリップボードを廃棄処分する際にも、金属製の挟持
具と、他の部分との分別が容易にできる。
【0029】請求項6記載の発明は、請求項5に記載の
発明の効果に加えて、2つの差し込み片を2つの長孔に
差し込むことにより、前記挟持具は2か所で固定される
こととなるので、前記挟持具の前記台板に対する首振り
やがたつきを防止することができるという効果が加わっ
たものである。請求項7記載の発明は、請求項5又は6
に記載の発明の効果に加えて、書類の様式や向きなどに
かかわらず、全ての書類を閲覧し易いように綴じ込むこ
とができるという効果が加わったものである。
【0030】請求項8記載の発明は、請求項5から7に
記載の発明の効果に加えて、前記挟持具を前記台板へ取
り付けたとき、前記差し込み片は、前記台板の裏面に形
成された溝部に嵌入されて固定されるとともに下方へも
突出しない構成としたから、前記挟持具の前記台板上で
のがたつきや首振りを防止できるとともに、前記台板を
机等に載置する場合でも前記台板を安定した状態で使用
することができるという効果が加わったものである。
【0031】請求項9記載の発明は、バネと台板とが、
長孔の部分とその他の部分の2箇所で係合するから、台
板面上で挟持具が旋回方向(首振方向)にがたつくこと
もない。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図示例と共に説明する。図1に示すものは、本発明の第
1番目の実施の形態のクリップボードの部分拡大平面図
であり、図2はそのX−X断面図である。台板(3) は、
合成樹脂製の長方形状の板状体であり、その一方の長辺
中央近傍及び一方の短辺中央近傍の両方に、挟持具を取
り付けるための長孔(10)が前記各辺に平行に位置するよ
うにそれぞれ打ち抜きにより形成されている。
【0033】前記挟持具は、押さえ具(2) と、押さえ具
(2) の可動端を台板(3) の上面に押し付けるバネ(1) と
が組み合わされてなるもので、押さえ具(2) は、金属棒
を屈曲させることにより、基辺(21)と、基辺(21)の両端
から同方向に略く字状に延長する一対の側辺(23)と、側
辺(23)の延長端部に連続し且前記基辺(21)に平行に位置
する押圧辺(22)とからなる矩形枠状に構成されている。
押圧辺(22)の中央部分は上方へやや湾曲させて湾曲部(2
2a) を構成している。
【0034】バネ(1) としては、一対のコイル部(11)を
具備する、所謂、ねじりコイルバネが採用されており、
基辺(21)の中央域を除いた両側域に巻回させている。コ
イル部(11)の対向する内側端部は、それぞれ、図2に示
すように、下方へ延長して垂下片(14)を形成しており、
その下端からは、押圧辺(22)の下方にまで延長する略U
字状の差し込み片(12)が連続する構成となっている。基
辺(21)の両端に位置するコイル部(11)の外側端部から
は、係止片(13)が側辺(23)の内側に沿って側辺(23)の屈
曲頂部辺りにまで延長するとともに、その延長端は外方
へ円弧状に湾曲されて、側辺(23)に上から係止する態様
となっている。
【0035】差し込み片(12)と係止片(13)は、1つのコ
イル部の両側に位置する態様となっており、挟持具を台
板(3) に取り付けた状態では、差し込み片(12)は上方
へ、係止片(13)は下方へ付勢される関係となっている。
又、垂下片(14)の長さは台板(3) の肉厚に略一致させて
いる。コイル部(11)の前記内側端部間の幅を、台板(3)
に設けた長孔(10)の横幅と同じ又はこれよりも小さく設
定することにより、前記内側端部各々から垂下させた垂
下片(14)及び差し込み片(12)が、台板(3) の長孔(10)に
挿入可能となる。
【0036】差し込み片(12)及び垂下片(14)を長孔(10)
に上から差し込むと、図2に示すように、垂下片(14)が
長孔(10)内に位置するとともに差し込み片(12)が台板
(3) の裏面側に接触する態様で突出することとなる。こ
のとき、上記したように、コイル部(11)の付勢力によ
り、差し込み片(12)は上方へ、係止片(13)は下方へ付勢
される関係となっていることから、差し込み片(12)は台
板(3) の前記裏面を押圧し、係止片(13)によって下方へ
押される側辺(23)を介して押圧辺(22)が台板(3) の上面
を押圧することとなる。
【0037】このように、台板(3) の長孔(10)近傍の上
裏面が差し込み片(12)と押圧辺(22)とで挟圧されること
によりバネ部(1) と押さえ具(2) からなる前記挟持具
が、台板(3) に抜け止め状態に取り付けられることとな
る。この状態において、押圧辺(22)の中央に設けた前記
湾曲部(22a) に指をかけて上方へ引き上げると、押圧辺
(22)は、コイル部(11)の付勢力に抗して基辺(21)を支点
として開放され、押圧辺(22)と台板(3) との間に書類な
どの紙葉類を挟持させることができる。
【0038】台板(3) に取り付けられた前記挟持具は、
長孔(10)から差し込み片(12)を引き抜くことにより取り
外すことができる。この場合、引き抜いた状態では、差
し込み片(12)が湾曲部(22a) に押し付けられる関係にあ
るから、そのまま引き抜いた時には差し込み片(12)と湾
曲部(22a) との間に指を挟むこともある。そこで、係止
片(13)の延長端を持ち上げると共に側辺(23)の内側へ撓
ませて、係止片(13)の側辺(23)への係止状態を解除させ
ておく。こうすることで、コイル部(11)の差し込み片(1
2)に対する付勢力も解除され、差し込み片(12)を長孔(1
0)から引き抜き易い上に、引き抜く際に、回動軸が不用
意に上方へ跳ね上がって、押圧辺(22)と差し込み片(12)
との間に指を挟む不都合が防止される。
【0039】台板(3) に対して挟持具が脱着自在である
から、書類が縦長であるか横長であるか、記載様式は横
書きか縦書きか、上綴じにするか横綴じにするか、又は
表裏両面に文字等が記載されているか等の条件に応じ
て、差し込み片(12)を、台板(3) の長辺側に設けた長孔
(10)に差し込むか、短辺側の長孔(10)のどちらの長孔に
差し込むかを決定すれば良い。このように、前記挟持具
を、長方形状の台板(3)の長辺及び短辺のどちらにでも
設けることができるから、書類の様式・向き等にかかわ
らず、使い勝手の良いクリップボードを構成することが
できる。
【0040】図3に示すものは、第2番目の実施の形態
のクリップボードの挟持具の取り付け部分を示す平面図
である。この実施の形態のバネ部(1) としては、一対の
コイル部(11)の間に、差し込み片(12)を2つ突出させた
構成としており、台板(3) の長辺及び短辺に沿った所定
位置には、差し込み片(12)相互の間隔と同じ間隔で2つ
の長孔(10)がそれぞれ形成されている。
【0041】押さえ具(2) としては、上記第1番目の実
施の形態で採用したものと同様な枠状体を採用してお
り、このような挟持具を台板(3) に取り付けるには、2
つの差し込み片(12)を、2つの長孔(10)に同時に嵌め込
めば良い。このものでは、前記挟持具を台板(3) に2箇
所において固定される態様となるから、前記挟持具のが
たつきが殆どなく、クリップボードを安定した状態で使
用することができる。
【0042】図4に示すものは、第3番目の実施の形態
の挟持具を示すものである。このものでは、前記第1番
目の実施の形態で採用したバネ部(1) のコイル部(11)の
両外側端部から側辺(23)に沿って延長する係止片(13)
が、側辺(23)上を交叉した後、基辺(21)側へさらに延長
する構成であり、係止片(13)の延長部(13a) は、台板
(3) の側縁に到達した後、台板(3) の裏面側へ折り曲げ
られることにより、前記側縁に係止する構成となってい
る。
【0043】このものでは、差し込み片(12)は1つしか
設けられていないが、挟持具の両側で、係止片(13)の延
長部(13a) が台板(3) の側縁(被係止部となる)に係止
されることとなるから、前記第2番目の実施の形態のも
のと同様、台板(3) に対して挟持具ががたつく不都合、
及び、首振りする不都合を防止することができる。この
挟持具を台板(3) から取り外すにそのまま引き抜けば良
いが、別の方法としては、まず、係止片(13)の延長端を
操作して、延長部(13a) を台板(3) の上面側へ移動させ
るとともに、さらに、側辺(23) の内側へ移動させて係
止片(13)を自由状態とする。これにより、コイル部(11)
の付勢力は機能しなくなるので、差し込み片(12)を長孔
(10)から容易に且安全に引き抜くことができる。
【0044】図5に示す実施の形態のものは、台板(3)
の裏面に、差し込み片(12)がちょうど嵌合するような大
きさ形状の溝部(30)を長孔(10)に開放するように形成し
たもので、このような台板(3) は、合成樹脂の射出成型
によって製作することができる。このものでは、長孔(1
0)に挿通させた差し込み片(12)は、同図に示すように、
溝部(30)内へ嵌め込まれることとなり、台板(3) の裏面
側へ突出することはない。このため、台板(3) を机など
に載置したとき安定した状態となるとともに、前記挟持
具のがたつきも防止されることとなる。
【0045】尚、書類は、前記押さえ具(2) の押圧辺(2
2)と台板(3) との間に挟持されることとなるが、前記書
類の滑り止めとして、図1の破線で示すように、前記押
圧辺(22)の両端に、樹脂製又はゴム製の滑り止め具(22
b) を外嵌装着しておけば、一層、使い勝手の良いもの
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1番目の実施の形態のクリップボー
ドの部分拡大平面図。
【図2】図1のX−X断面図。
【図3】本発明の第2番目の実施の形態のクリップボー
ドの部分拡大平面図。
【図4】本発明の第3番目の実施の形態のクリップボー
ドの部分拡大平面図。
【図5】本発明の第4番目の実施の形態のクリップボー
ドの部分拡大断面図。
【符号の説明】
(1) ・・・・・付勢手段 (11)・・・・・コイル部 (12)・・・・・差し込み片 (13)・・・・・係止片 (2) ・・・・・押さえ具 (21)・・・・・基辺 (22)・・・・・押圧辺 (23)・・・・・側辺 (3) ・・・・・台板 (10)・・・・・長孔 尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭50−88016(JP,U) 実開 平1−156987(JP,U) 実開 平2−99682(JP,U) 実公 昭40−23618(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42F 9/00 B42F 1/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台板の一側に回動自在に設けられる押さ
    え具と、前記押さえ具の可動端に押圧力を付与するため
    の付勢手段とを具備するクリップボード用挟持具におい
    て、前記付勢手段は2つの腕を具備するバネとし、前記
    バネは、前記腕各々の端部相互が、前記バネ自体の弾性
    復帰力により反対方向に回動される構成であり、前記腕
    の一方は前記押さえ具に係止される係止片とし、他方の
    腕は前記台板に設けられる長孔に挿通されて台板裏面に
    達する形状に設定された差し込み片としたクリップボー
    ド用挟持具。
  2. 【請求項2】 前記押さえ具は、金属線又は金属棒を矩
    形に屈曲形成した枠体とし、前記バネは、前記押さえ具
    となる枠体の一方の辺に一定の間隔を開けて巻き付けら
    れた一対のコイル部と、前記コイル部間に形成される前
    記差し込み片と、前記コイル部の外側の端部に設けられ
    る前記係止片とを具備する構成である請求項1に記載の
    クリップボード用挟持具。
  3. 【請求項3】 前記押さえ具としての枠体は、前記一方
    の辺をその回動軸とするとともに、前記一方の辺の両端
    から両側辺が連続し、前記両側辺の先端部に前記一方の
    辺に対して略平行に位置する押圧辺が連続する構成と
    し、前記係止片の先端部を、前記両側辺の前記先端部
    に、取り外し可能に係止させた請求項2に記載のクリッ
    プボード用挟持具。
  4. 【請求項4】 前記枠体を構成する前記金属線又は金属
    棒のつき合わせ部を、前記コイル部内に収容してなる請
    求項2又は3記載のクリップボード用挟持具。
  5. 【請求項5】 台板と、前記台板の一側辺に回動自在に
    設けられる押さえ具と、前記押さえ具の可動端に押圧力
    を付与するための付勢手段とを備える挟持具を設けたク
    リップボードにおいて、 前記台板の側辺に沿った所定位置に長孔が形成され、 前記挟持具の前記押さえ具は、金属線又は金属棒を矩形
    に屈曲形成した枠体とし、 前記付勢手段は、前記押さえ具の回動軸となる前記枠体
    の一方の辺に一定の間隔を開けて巻き付けられた一対の
    コイル部と、前記コイル部間に設けられ且前記台板の長
    孔に引き抜き可能に挿通されてその裏面に達する形状の
    差し込み片と、前記コイル部の外側の端部に設けられ且
    前記押さえ具に係止される係止片とを具備するバネと
    し、 前記差し込み片と前記係止片とは、前記バネの弾性復帰
    力により相互に接近する方向に付勢されたことを特徴と
    するクリップボード。
  6. 【請求項6】 前記一対のコイル部間に、前記差し込み
    片を2つ設け、前記台板には、前記2つの差し込み片が
    それぞれ別個に差し込まれる2つの長孔を設けたことを
    特徴とする請求項5に記載のクリップボード。
  7. 【請求項7】 前記台板を長方形状とするとともに、そ
    の一方の長辺中央近傍及び一方の短辺中央近傍の各位置
    に、前記差し込み片が挿通可能な大きさの長孔をそれぞ
    れ設けたことを特徴とした請求項5又は6記載のクリッ
    プボード。
  8. 【請求項8】 前記台板の裏面に、前記差し込み片が嵌
    入され且前記長孔へ開放する溝部を形成した請求項5か
    ら7のいずれかに記載のクリップボード。
  9. 【請求項9】 前記バネの一部に係止部を設けると共
    に、前記台板には、前記挟持具が台板の面に沿う回動方
    向にて前記係止部と係合する被係止部を、前記長孔から
    外れた位置に設けた請求項5から7のいずれかに記載の
    クリップボード。
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