JP2013222621A - 二次電池 - Google Patents

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翔 西丸
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拓郎 綱木
Hideyuki Shibanuma
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Abstract

【課題】接続端子と外部端子板とを溶接する際、絶縁部材が変形することが防止された信頼性の高い二次電池を提供する。
【解決手段】二次電池は、捲回電極群、電池缶、電池蓋、電池蓋に取り付けられた端子部材104,105および捲回電極群と端子部材104,105とを接続する集電体を備える。端子部材104,105は、電池蓋上に端子台(絶縁部材)160p,160nを介して配置される外部端子板141,151と、端部が外部端子板141,151にカシメられる接続端子145,155とを有する。外部端子板141,151は、接続端子145,155がカシメられる矩形平板状の取付部143,153を有する。カシメ部146s,156sの外縁部と取付部143,153とは、カシメ部146s,156sの外縁部から端子台160p,160nの側壁163p,163nまでの距離Xが最短となる領域を避けて、断続溶接されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、二次電池に関する。
近年、ハイブリッド型の電気自動車や純粋な電気自動車等の動力源として大容量(Wh)の二次電池が開発されており、その中でもエネルギー密度(Wh/kg)の高い角形のリチウムイオン二次電池が注目されている。
角形のリチウムイオン二次電池においては、正極箔に正極活物質を塗工した正極電極、負極箔に負極活物質を塗工した負極電極およびそれぞれを絶縁するためのセパレータを重ね合わせて捲回することで扁平形状の捲回電極群が形成される。捲回電極群は、電池容器の電池蓋に設けられた正極端子部材および負極端子部材に電気的に接続される。捲回電極群は、電池容器の電池缶に収容され、電池缶の開口部は電池蓋で封止溶接される。二次電池は、捲回電極群を収容した電池容器の注液孔から電解液が注液された後、注液栓が挿入されてレーザ溶接により封止溶接されることで形成される。
複数の二次電池の正極端子部材と負極端子部材とをバスバーなどの導電部材で電気的に接続することで組電池が形成される。バスバーは、ボルト、ナットによる締結部材により、あるいは、溶接により二次電池に接続される。特許文献1には、端子部材として外部端子板と接続端子とを備え、接続端子と外部端子板とが電池蓋にカシメ固定された後、接続端子と外部端子とがレーザ光で4カ所、スポット溶接された二次電池が開示されている。特許文献1に記載の二次電池では、溶接することで接続端子と外部端子板との接続抵抗の低減が図られている。
特開2012−54203号公報
特許文献1に記載の二次電池では、レーザ溶接する位置が外部端子板を嵌合保持する絶縁部材の側壁に近く、レーザ溶接に伴って発生する金属蒸気の熱影響により絶縁部材が変形してしまうおそれがあった。
本発明は、正極電極および負極電極をセパレータを介在させて捲回した捲回電極群と、捲回電極群を収容する電池缶と、電池缶を封止する電池蓋と、電池蓋に取り付けられた正極端子部材および負極端子部材と、正極電極と正極端子部材とを接続する正極集電体と、負極電極と負極端子部材とを接続する負極集電体とを備え、正極端子部材は、電池蓋上に正極用絶縁部材を介して配置される正極外部端子板と、一端が正極集電体に接続され、他端が正極外部端子板にカシメられる正極接続端子とを有し、負極端子部材は、電池蓋上に負極用絶縁部材を介して配置される負極外部端子板と、一端が負極集電体に接続され、他端が負極外部端子板にカシメられる負極接続端子とを有し、正極用絶縁部材は、正極外部端子板が嵌合される嵌合凹部を有し、負極用絶縁部材は、負極外部端子板が嵌合される嵌合凹部を有し、正極外部端子板は、正極接続端子がカシメられる正極端子取付部を有し、負極外部端子板は、負極接続端子がカシメられる負極端子取付部を有し、正負極端子取付部のそれぞれは、4隅が丸みを帯びた矩形平板状であって、正極接続端子の正極外部端子板に対する正極カシメ部の外縁部から正極用絶縁部材の嵌合凹部を構成する側壁までの距離が最短となる領域を避けて、正極カシメ部の外縁部と正極端子取付部とが断続溶接され、負極接続端子の負極外部端子板に対する負極カシメ部の外縁部から負極用絶縁部材の嵌合凹部を構成する側壁までの距離が最短となる領域を避けて、負極カシメ部の外縁部と負極端子取付部とが断続溶接されていることを特徴とする二次電池である。
本発明によれば、接続抵抗を低減するために接続端子と外部端子板とを溶接する際、絶縁部材が変形することが防止された信頼性の高い二次電池を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る二次電池の外観を示す斜視図。 二次電池の構成を示す分解斜視図。 捲回電極群を示す斜視図。 電池蓋組立体を示す分解斜視図。 電池蓋に取り付けられた負極端子部材を示す平面図。 図5のVI−VI線切断断面図。 負極カシメ部の外縁部と負極端子取付部との溶接領域、および、非溶接領域を説明する図。 (a)は本実施の形態に係る二次電池における負極接続端子と負極外部端子板とのレーザ溶接を説明する図、(b)は比較例に係る二次電池における負極接続端子と負極外部端子板とのレーザ溶接を説明する図。
以下、本発明による二次電池を角形リチウムイオン電池に適用した実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は二次電池100の外観を示す斜視図であり、図2は二次電池100の構成を示す分解斜視図である。
図1に示すように、二次電池100は、電池缶101と電池蓋102とからなる電池容器を備えている。電池缶101および電池蓋102の材質は、アルミニウムまたはアルミニウム合金などである。図2に示すように、電池缶101は、一対の幅広面101aと一対の幅狭面101bと底面101cとを有し、上面が開口された矩形箱状に形成されている。
図2に示すように、電池缶101には捲回電極群170が収容されている。捲回電極群170は、電池蓋組立体107によって保持される。捲回電極群170は絶縁ケース(不図示)に覆われた状態で電池缶101に収容される。絶縁ケースの材質は、ポリプロピレン等の絶縁性を有する樹脂である。これにより、電池缶101の底面および側面と、捲回電極群170とは電気的に絶縁される。
図1に示すように、電池蓋102は、矩形平板状であって、電池缶101の開口を塞ぐように溶接されている。つまり、電池蓋102は、電池缶101を封止している。図2に示すように、電池蓋102の一端には捲回電極群170の正極電極174と電気的に接続される正極端子部材104が取り付けられ、電池蓋102の他端には捲回電極群170の負極電極175と電気的に接続される負極端子部材105が取り付けられている。
正極端子部材104が捲回電極群170の正極電極174に電気的に接続され、負極端子部材105が捲回電極群170の負極電極175に電気的に接続されるため、正極端子部材104および負極端子部材105を介して外部負荷に電力が供給され、あるいは、正極端子部材104および負極端子部材105を介して外部発電電力が捲回電極群170に供給されて充電される。
図示しないが、複数の二次電池が並置されて、隣接する二次電池の正極端子部材104と負極端子部材105とが金属製の板材からなるバスバーによって電気的に接続されることで、複数の二次電池からなる組電池が形成される。本実施の形態では、正極端子部材104の正極ボルト部材149と、負極端子部材105の負極ボルト部材159にバスバーの貫通孔が挿通され、正極ボルト部材149および負極ボルト部材159のそれぞれにナットが締め付けられることで、複数の二次電池が接続される。
図2に示すように、電池蓋102には、電池容器内に電解液を注入するための注液孔106aが穿設されている。注液孔106aは、電解液注入後に注液栓106bによって封止される。電解液としては、たとえば、エチレンカーボネート等の炭酸エステル系の有機溶媒に6フッ化リン酸リチウム(LiPF)等のリチウム塩が溶解された非水電解液を用いることができる。
電池蓋102には、ガス排出弁103が設けられている。ガス排出弁103は、プレス加工によって電池蓋102を部分的に薄肉化することで形成されている。ガス排出弁103は、二次電池100が過充電等の異常により発熱してガスが発生し、電池容器内の圧力が上昇して所定圧力に達したときに開裂して、内部からガスを排出することで電池容器内の圧力を低減させる。
図3は捲回電極群170を示す斜視図である。図3では、捲回電極群170の巻き終り側を展開した状態を示している。図3を参照して、捲回電極群170について説明する。蓄電要素である捲回電極群170は、長尺状の正極電極174および負極電極175をセパレータ173a,173bを介在させて捲回中心軸W周りに扁平形状に捲回することで積層構造とされている。
正極電極174は、正極活物質合剤が正極箔171の両面に塗工された正極塗工部176aと、正極活物質合剤が正極箔171の両面に塗工されていない正極未塗工部176bとを有している。正極活物質合剤は、正極活物質に結着材(バインダ)が配合されてなる。負極電極175は、負極活物質合剤が負極箔172の両面に塗工された負極塗工部177aと、負極活物質合剤が負極箔172の両面に塗工されていない負極未塗工部177bとを有している。負極活物質合剤は、負極活物質に結着材(バインダ)が配合されてなる。正極活物質と負極活物質との間では、充放電が行われる。
正極箔171は厚さ20μm程度のアルミニウム箔である。正極活物質合剤は、正極活物質としてマンガン酸リチウム(化学式LiMn)100重量部に対し、導電材として10重量部の鱗片状黒鉛と結着剤として10重量部のポリフッ化ビニリデン(以下、PVDFと記す。)とを添加し、これに分散溶媒としてN−メチルビロリドン(以下、NMPと記す。)を添加、混練して作製する。この正極活物質合剤を正極箔171の両面に正極未塗工部176bを残して塗工する。その後、乾燥、プレス、裁断して正極電極174を得る。
負極箔172は厚さ10μm程度の銅箔である。負極活物質合剤は、負極活物質として非晶質炭素粉末100重量部に対して、結着剤として10重量部のPVDFを添加し、これに分散溶媒としてNMPを添加、混練して作製する。この負極活物質合剤を負極箔172の両面に負極未塗工部177bを残して塗工する。その後、乾燥、プレス、裁断して負極電極175を得る。
捲回電極群170は、捲回電極群170の幅方向(捲回方向に直交する捲回中心軸W方向)の一端部に正極未塗工部176b(正極箔171の露出部)の積層部が設けられ、捲回電極群170の幅方向の他端部に負極未塗工部177b(負極箔172の露出部)の積層部が設けられている。正極未塗工部176bの積層体および負極未塗工部177bの積層体は、図示しないが、それぞれ予め押し潰され、捲回電極群170の厚み方向中心側から電池缶101の両幅広面101a側に向かってV字状に押し広げられることで一対の束状電極接続部に分離される。一対の正極束状電極接続部が、電池蓋組立体107の正極集電体180(図2参照)と超音波接合され、一対の負極束状電極接続部が電池蓋組立体107の負極集電体190(図2参照)と超音波接合されることで、電極群組立体が形成される。
図2および図4を参照して負極端子部材105および正極端子部材104の構成を詳しく説明する。図4は電池蓋組立体107を示す分解斜視図である。図4では負極側の構成を示しているが、正極端子部材104も負極端子部材105と同様の形状、構成であるため、便宜上、かっこ書きで正極側の構成要素の参照番号を付している。
図2に示すように、電池蓋組立体107は、電池蓋102と、電池蓋102に取り付けられた負極端子部材105および正極端子部材104と、負極電極175と負極端子部材105とを電気的に接続する負極集電体190および正極電極174と正極端子部材104とを電気的に接続する正極集電体180とを含んで構成されている。負極端子部材105は、電池蓋102上に負極用端子台160nを介して配置される負極外部端子板151と、負極外部端子板151および負極集電体190に接続された負極接続端子155と、ナット(不図示)が締め付けられる負極ボルト部材159とを有している。同様に、正極端子部材104は、電池蓋102上に正極用端子台160pを介して配置される正極外部端子板141と、正極外部端子板141および正極集電体180に接続された正極接続端子145と、ナット(不図示)が締め付けられる正極ボルト部材149とを有している。負極ボルト部材159および正極ボルト部材149の材質は、ステンレス鋼やクロムモリブデン鋼等の合金鋼である。
負極外部端子板151、負極接続端子155および負極集電体190の材質は銅である。正極外部端子板141、正極接続端子145および正極集電体180の材質はアルミニウムである。図4に示すように、負極端子部材105は、負極用端子台160nおよび負極用ガスケット109nを介して電池蓋102に取り付けられる。同様に、正極端子部材104は、正極用端子台160pおよび正極用ガスケット109pを介して電池蓋102に取り付けられる。負極用端子台160nおよび正極用端子台160p、ならびに、負極用ガスケット109nおよび正極用ガスケット109pの材質はポリブチレンテレフタレート樹脂やポリフェニレンサルファイド樹脂、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂等の絶縁性を有する樹脂部材である。
図4に示すように、負極外部端子板151は、平板状部材であって、一端側に4隅が丸みを帯びた矩形平板状の端子取付部153が設けられ、他端側に4隅が丸みを帯びた矩形平板状のバスバー当接部152が設けられている。端子取付部153とバスバー当接部152との間にはくびれ部154が設けられており、端子取付部153とバスバー当接部152とはくびれ部154を介して接続されている。
端子取付部153は負極接続端子155が取り付けられる部分であって、端子取付部153には後述の負極接続端子155の先端側貫通部156aが挿通される円形状の貫通孔153hが設けられている。バスバー当接部152はバスバー(不図示)が当接される部分であって、バスバー当接部152には後述の負極ボルト部材159の軸部159aが挿通される円形状のボルト挿通孔152hが設けられている。
同様に、正極外部端子板141は、平板状部材であって、一端側に4隅が丸みを帯びた矩形平板状の端子取付部143が設けられ、他端側に4隅が丸みを帯びた矩形平板状のバスバー当接部142が設けられている。端子取付部143とバスバー当接部142との間にはくびれ部144が設けられており、端子取付部143とバスバー当接部142とはくびれ部144を介して接続されている。
端子取付部143は正極接続端子145が取り付けられる部分であって、端子取付部143には後述の正極接続端子145の先端側貫通部146aが挿通される円形状の貫通孔143hが設けられている。バスバー当接部142はバスバー(不図示)が当接される部分であって、バスバー当接部142には後述の正極ボルト部材149の軸部149aが挿通される円形状のボルト挿通孔142hが設けられている。
負極ボルト部材159は、矩形板状の頭部159bと、おねじが形成された軸部159aとを有している。同様に、正極ボルト部材149は、矩形板状の頭部149bと、おねじが形成された軸部149aとを有している。
図4に示すように、負極用端子台160nは、負極外部端子板151が嵌合される嵌合凹部165nを有している。嵌合凹部165nは、負極外部端子板151と電池蓋102との間に介在されるベース部161nと、ベース部161nの外縁部の全周から負極外部端子板151側に向かって立ち上がる側壁163nとによって構成されている。ベース部161nには、負極外部端子板151のバスバー当接部152に対向する位置において電池蓋102側に向かって窪んだ凹部162nが設けられている。凹部162nには、負極ボルト部材159の頭部159bが収容される。負極用端子台160nの電池蓋102側の面には、凹部162nに対応して電池蓋102側に突設された凸部(不図示)が形成されている。絶縁性を有する負極用端子台160nのベース部161nが、負極外部端子板151と電池蓋102との間に介在されるため、負極外部端子板151と電池蓋102とは電気的に絶縁される。
同様に、正極用端子台160pは、正極外部端子板141が嵌合される嵌合凹部165pを有している。嵌合凹部165pは、正極外部端子板141と電池蓋102との間に介在されるベース部161pと、ベース部161pの外縁部の全周から正極外部端子板141側に向かって立ち上がる側壁163pとによって構成されている。ベース部161pには、正極外部端子板141のバスバー当接部142に対向する位置において電池蓋102側に向かって窪んだ凹部162pが設けられている。凹部162pには、正極ボルト部材149の頭部149bが収容される。正極用端子台160pの電池蓋102側の面には、凹部162pに対応して電池蓋102側に突設された凸部(不図示)が形成されている。絶縁性を有する正極用端子台160pのベース部161pが、正極外部端子板141と電池蓋102との間に介在されるため、正極外部端子板141と電池蓋102とは電気的に絶縁される。
負極用端子台160nの側壁163nの内面形状は負極外部端子板151の外形形状に対応して形成されており、負極外部端子板151は負極用端子台160nの側壁163nの内側に嵌合される。正極用端子台160pの側壁163pの内面形状は正極外部端子板141の外形形状に対応して形成されており、正極外部端子板141は正極用端子台160pの側壁163pの内側に嵌合される。
図4に示すように、負極用端子台160nのベース部161nには後述の負極接続端子155の基端側貫通部156bが挿通される円形状の貫通孔164nが設けられている。同様に、正極用端子台160pのベース部161pには後述の正極接続端子145の基端側貫通部146bが挿通される円形状の貫通孔164pが設けられている。
電池蓋102には電池缶内側に向かって窪むように形成された一対の凹部122と、後述の負極接続端子155の基端側貫通部156bおよび正極接続端子145の基端側貫通部146bが挿通される一対の貫通孔124が設けられている。一対の凹部122は、上記したバスバー当接部142,152に対向する位置に設けられている。この凹部122には、上記した正負極用端子台160p,160nに設けられた凸部(不図示)が嵌合される。
図4に示すように、負極用ガスケット109nおよび正極用ガスケット109pは、それぞれ円筒状の筒部と、筒部の下端に設けられた鍔部とを備えている。負極用ガスケット109nは、後述の負極接続端子155の基端側貫通部156bに装着され、正極用ガスケット109pは、後述の正極接続端子145の基端側貫通部146bに装着される。
負極用ガスケット109nは、電池蓋102と負極接続端子155との間に介在するように配置されて、電池蓋102と負極接続端子155との間が封止されている(図6参照)。同様に、正極用ガスケット109pは、電池蓋102と正極接続端子145との間に介在するように配置されて、電池蓋102と正極接続端子145との間が封止されている(図6参照)。負極用ガスケット109nおよび正極用ガスケット109pは、上記したように絶縁性を有しているため、負極接続端子155および正極接続端子145と電池蓋102とは電気的に絶縁されている。
図2および図4に示すように、負極集電体190は、電池蓋102の内面に沿う座面部191と、座面部191の長辺両側部から略直角に曲がって、電池缶101の幅広面に沿いながら電池缶101の底面101cに向かって延在する平面板192と、平面板192の下端に設けた傾斜部195により接続される接合平面部193とを備えている。座面部191には、負極接続端子155が取り付けられる貫通孔194が設けられている。
図2に示すように、正極集電体180は、電池蓋102の内面に沿う座面部181と、座面部181の長辺両側部から略直角に曲がって、電池缶101の幅広面に沿いながら電池缶101の底面101cに向かって延在する平面板182と、平面板182の下端に設けた傾斜部185により接続される接合平面部183とを備えている。座面部181には、正極接続端子145が取り付けられる貫通孔(不図示)が設けられている。
図4に示すように、負極接続端子155は、上記した電池蓋102の貫通孔124、負極用端子台160nの貫通孔164nおよび負極外部端子板151の貫通孔153hを貫通する平面視円形状の貫通部156と、貫通部156の一端部に設けられる平面視円形状のフランジ157と、フランジ157から捲回電極群170側に向かって突設された円筒状の突部(不図示)とを備えている。
同様に、正極接続端子145は、上記した電池蓋102の貫通孔124、正極用端子台160pの貫通孔164pおよび正極外部端子板141の貫通孔143hを貫通する平面視円形状の貫通部146と、貫通部146の一端部に設けられる平面視円形状のフランジ147と、フランジ147から捲回電極群170側に向かって突設された円筒状の突部(不図示)とを備えている。
図4に示すように、負極接続端子155の貫通部156は、フランジ157から上方に向かって突設される基端側貫通部156bと、基端側貫通部156bの上端から上方に向かって突設される先端側貫通部156aとを有している。先端側貫通部156aの外径は、基端側貫通部156bの外径よりも小さく、先端側貫通部156aの上部は円筒状とされている。
同様に、正極接続端子145の貫通部146は、フランジ147から上方に向かって突設される基端側貫通部146bと、基端側貫通部146bの上端から上方に向かって突設される先端側貫通部146aとを有している。先端側貫通部146aの外径は、基端側貫通部146bの外径よりも小さく、先端側貫通部146aの上部は円筒状とされている。
図5は電池蓋102に取り付けられた負極端子部材105を示す平面図であり、図6は図5のVI−VI線切断断面図である。図5および図6では負極側の構成を示しているが、正極端子部材104も負極端子部材105と同様に電池蓋102に取り付けられるため、便宜上、かっこ書きで正極側の構成要素の参照番号を付している。
図6に示すように、負極接続端子155の下端部に設けられる円筒状の突部158の先端は、突部158が負極集電体190の座面部191に形成された貫通孔194に挿通され、フランジ157が座面部191に当接された状態で座面部191にカシメられる。その結果、座面部191は負極カシメ部158sとフランジ157とによって挟持されている。
同様に、正極接続端子145の下端部に設けられる円筒状の突部148の先端は、突部148が正極集電体180の座面部181に形成された貫通孔184に挿通され、フランジ147が座面部181に当接された状態で座面部181にカシメられる。その結果、座面部181は正極カシメ部148sとフランジ147とによって挟持されている。
負極接続端子155の貫通部156は、負極用ガスケット109nが基端側貫通部156bに装着された状態で、電池蓋102の貫通孔124、負極用端子台160nの貫通孔164nおよび負極外部端子板151の貫通孔153hに挿通される。フランジ157と電池蓋102の内面とで負極用ガスケット109nの鍔部が挟まれた後、先端側貫通部156aの円筒状部分の先端が負極外部端子板151の端子取付部153にカシメられる。その結果、図6に示すように、負極外部端子板151、負極用端子台160n、電池蓋102および負極用ガスケット109nの鍔部は、負極カシメ部156sとフランジ157とによって挟持されている。
同様に、正極接続端子145の貫通部146は、正極用ガスケット109pが基端側貫通部146bに装着された状態で、電池蓋102の貫通孔124、正極用端子台160pの貫通孔164pおよび正極外部端子板141の貫通孔143hに挿通される。フランジ147と電池蓋102の内面とで正極用ガスケット109pの鍔部が挟まれた後、先端側貫通部146aの円筒状部分の先端が正極外部端子板141の端子取付部143にカシメられる。その結果、図6に示すように、正極外部端子板141、正極用端子台160p、電池蓋102および正極用ガスケット109pの鍔部は、正極カシメ部146sとフランジ147とによって挟持されている。
図5および図6に示すように、平面視円形状の負極カシメ部156sの外縁部は負極外部端子板151に隅肉レーザ溶接され、溶接部(溶接金属)130nが形成されている。溶接部130nは、端子取付部153の4隅に対応して、負極カシメ部156sの外縁部において周方向に等間隔となるように4カ所形成されている。溶接部130nは、負極外部端子板151と負極接続端子155との間の導通経路を構成している。
同様に、平面視円形状の正極カシメ部146sの外縁部は正極外部端子板141に隅肉レーザ溶接され、溶接部(溶接金属)130pが形成されている。溶接部130pは、端子取付部143の4隅に対応して、正極カシメ部146sの外縁部において周方向に等間隔となるように4カ所形成されている。溶接部130pは、正極外部端子板141と正極接続端子145との間の導通経路を構成している。
このように、本実施の形態では、負極接続端子155の負極カシメ部156sの外縁部の全周に亘って溶接されているのではなく、断続溶接されている(図5参照)。同様に、正極接続端子145の正極カシメ部146sの外縁部の全周に亘って溶接されているのではなく、断続溶接されている(図5参照)。
上述のように、負極接続端子155は、負極接続端子155の下端が負極集電体190にカシメられ(図6参照)、負極接続端子155の上端が負極外部端子板151にカシメられ、さらにレーザ溶接されている(図5および図6参照)。正極接続端子145は、正極接続端子145の下端が正極集電体180にカシメられ(図6参照)、正極接続端子145の上端が正極外部端子板141にカシメられ、さらにレーザ溶接されている(図5および図6参照)。これにより、負極集電体190と負極外部端子板151とが電気的に接続され、正極集電体180と正極外部端子板141とが電気的に接続される。
図6に示すように、レーザ光131は、負極接続端子155の斜め上方から負極カシメ部156sの外縁部の側面と負極外部端子板151の上面との境界に向けて照射される。同様に、レーザ光131は、正極接続端子145の斜め上方から正極カシメ部146sの外縁部の側面と正極外部端子板141の上面との境界に向けて照射される。レーザ光131は集光レンズ(不図示)によって照射領域(照射スポット)が所定の大きさとなるように集光される。
レーザ溶接の際、レーザ照射位置の近傍に配置される部材は、溶接の際に発生する金属蒸気の熱の影響を受ける。負極外部端子板151は負極用端子台160nの嵌合凹部165nに嵌め込まれ、正極外部端子板141は正極用端子台160pの嵌合凹部165pに嵌め込まれている。負極用端子台160nおよび正極用端子台160pは、上記したように、樹脂により形成されている。
このため、負極用端子台160nの嵌合凹部165nを構成する側壁163nとレーザ照射位置との距離が近すぎると、負極用端子台160nの側壁163nが、溶接の際に発生する金属蒸気の熱の影響により変形、溶融してしまうおそれがある。同様に、正極用端子台160pの嵌合凹部165pを構成する側壁163pとレーザ照射位置との距離が近すぎると、正極用端子台160pの側壁163pが、溶接の際に発生する金属蒸気の熱の影響により変形、溶融してしまうおそれがある。
そこで、本実施の形態では、以下に説明するようにして、負極カシメ部156sの外縁部と端子取付部153との溶接領域、ならびに、正極カシメ部146sの外縁部と端子取付部143との溶接領域を決定し、負極用端子台160nおよび正極用端子台160pが溶接時に変形、溶融することを防止している。
図7は、負極カシメ部156sの外縁部と端子取付部153との溶接領域、および、非溶接領域を説明する図である。図7では負極側の構成を示しているが、正極側も同様に溶接されるため、便宜上、かっこ書きで正極側の構成要素の参照番号を付し、以下、代表して負極カシメ部156sの外縁部と端子取付部153との溶接領域および非溶接領域について説明し、正極カシメ部146sの外縁部と端子取付部143との溶接領域および非溶接領域についての説明は省略する。
図7(a)は負極カシメ部156sの外縁部の全周に対しての溶接領域と、非溶接領域とを示し、図7(b)は図7(a)のA部を拡大して示している。端子取付部153は、幅狭面101bに平行な第1辺S1と、幅広面101aに平行な第2辺S2および第3辺S3とを有し、第1辺S1と第2辺S2とは円弧により接続され、第1辺S1と第3辺とは円弧により接続されている。
端子取付部153のバスバー当接部152側は、幅狭面101bに平行な辺を有していない。上記したように端子取付部153はバスバー当接部152にくびれ部154を介して接続されており、第2辺S2とくびれ部154の湾曲部とが円弧により接続され、第3辺S3とくびれ部154の湾曲部とが円弧により接続されている。
負極カシメ部156sの外縁部と端子取付部153とが溶接される領域は、負極カシメ部156sの外縁部から負極用端子台160nの側壁163nまでの距離が最短となる領域を避けるようにして決定されている。負極カシメ部156sの外縁部から負極用端子台160nの側壁163nまでの距離が最短となる領域は、負極カシメ部156sの外縁部と端子取付部153とが溶接されない非溶接領域とされ、図7に示すように、第1辺S1に近接する領域である第1非溶接領域N1と、第2辺S2に近接する第2非溶接領域N2と、第3辺S3に近接する第3非溶接領域N3とがある。
第1非溶接領域N1は、レーザ光を照射した場合に、第1辺S1と平行な負極カシメ部156sの外縁部の接線(以下、第1接線L1と記す。)上に、レーザ光の照射領域(以下、照射スポット136と記す。)が位置する領域として決定されている。なお、図7において、照射スポット136は模式的に円形状で記している。
第2非溶接領域N2は、レーザ光を照射した場合に、第2辺S2と平行な負極カシメ部156sの外縁部の接線(以下、第2接線L2と記す。)上に、照射スポット136が位置する領域として決定されている。第3非溶接領域N3は、レーザ光を照射した場合に、第3辺S3と平行な負極カシメ部156sの外縁部の接線(以下、第3接線L3と記す。)上に、照射スポット136が位置する領域として決定されている。
負極カシメ部156sの外縁部の全周のうち、第1非溶接領域N1と第2非溶接領域N2との間が第1溶接領域W1と決定され、第1非溶接領域N1と第3非溶接領域N3との間が第2溶接領域W2と決定され、第2非溶接領域N2と第3非溶接領域N3との間が第3溶接領域W3と決定される。
つまり、負極カシメ部156sの外縁部と端子取付部153との第1溶接領域W1、第2溶接領域W2および第3溶接領域W3は、端子取付部153の第1辺S1、第2辺S2および第3辺S3のそれぞれと平行な負極カシメ部156sの外縁部の第1接線L1、第2接線L2および第3接線L3に対し、レーザ光を照射した場合に照射スポット136が負極接続端子155の中心側に位置するように決定されている。換言すれば、第1〜第3溶接領域W1〜W3は、レーザ光を照射した場合に、照射スポット136が第1接線L1、第2接線L2および第3接線L3上に位置しないような領域として決定されている。
第1非溶接領域N1、第2非溶接領域N2および第3非溶接領域N3は、それぞれ負極カシメ部156sの外縁部から負極用端子台160nの側壁163nまでの距離Xが最短距離Xminとなる最短部を含んでいる。第1溶接領域W1、第2溶接領域W2および第3溶接領域W3は、それぞれ負極カシメ部156sの外縁部から負極用端子台160nまでの距離Xが最長距離Xmaxとなる最長部を含んでいる。
負極接続端子155と負極外部端子板151とは、第1溶接領域W1内、第2溶接領域W2内および第3溶接領域W3内のそれぞれにおいてレーザ溶接される。本実施の形態では、端子取付部153の4隅に対応させて、45度間隔で4カ所の溶接部130nが形成されている。各溶接部130nは、各溶接領域W1,W2,W3内において、負極接続端子155の負極カシメ部156sの外縁部に沿って連続して溶接されることで形成されている。
各溶接部130nは、各溶接領域W1,W2,W3内に収められていればよく、本実施の形態では、第1溶接領域W1内に所定長さの溶接部130nが1カ所形成され、第2溶接領域W2内に所定長さの溶接部130nが1カ所形成され、第3溶接領域W3内に所定長さの溶接部130nが2カ所形成されている。
第3溶接領域W3内に2カ所の溶接部130nを形成したのは、周方向に等間隔でレーザ溶接することで、電気抵抗の高い非溶接部における抵抗発熱を均等にするためである。
上述のように、負極接続端子155の負極外部端子板151に対する負極カシメ部156sの外縁部から負極用端子台160nの嵌合凹部165nを構成する側壁163nまでの距離が最短となる領域を避けて、負極カシメ部156sの外縁部と端子取付部153とが断続溶接されているので、溶接の際に発生する金属蒸気の熱の影響により、負極用端子台160nの側壁163nが変形したり、溶融したりすることが防止される。
なお、上述したように、正極カシメ部146sの外縁部と端子取付部143との溶接領域および非溶接領域についても、負極側と同様にして決定される。
図8(a)は本実施の形態に係る二次電池100における負極接続端子155と負極外部端子板151とのレーザ溶接を説明する図であり、図8(b)は比較例に係る二次電池における負極接続端子155と負極外部端子板151とのレーザ溶接を説明する図である。図8(b)に示すように、比較例では、負極カシメ部156sの外縁部から負極用端子台160nの側壁163nまでの距離が最短となる領域でレーザ溶接されている。すなわち、比較例では、本実施の形態の非溶接領域でレーザ溶接されている。なお、図8では、負極側の構成を示しているが、正極側も同様に溶接されるため、便宜上、かっこ書きで正極側の構成要素の参照番号を付し、以下、代表して負極接続端子155と負極外部端子板151とのレーザ溶接について説明し、正極接続端子145と正極外部端子板141とのレーザ溶接についての説明は省略する。
図8(b)に示すように、負極カシメ部156sの外縁部から負極用端子台160nの側壁163nまでの距離が最短となる領域でレーザ溶接されると、レーザ光131を照射することにより発生した高温の金属蒸気120が、破線の矢印で模式的に示すようにレーザ照射方向に対向する方向に噴き出される。金属蒸気120は、レーザ照射部周辺の雰囲気温度を上昇させる。比較例では、図8(b)において、破線の円弧で模式的に示すように、金属蒸気120の熱の影響を強く受ける熱影響部121内に、負極用端子台160nの側壁163nが位置しているため、側壁163nは金属蒸気120の熱の影響を強く受け、変形したり、溶融したりしてしまうおそれがある。
これに対して、本実施の形態では、図8(a)に示すように、負極カシメ部156sの外縁部からの負極用端子台160nの側壁163nまでの距離が最短となる領域を避けてレーザ溶接されている。したがって、レーザ光131を照射することにより発生した高温の金属蒸気120の熱の影響を強く受ける熱影響部121内に負極用端子台160nの側壁163nが位置していない。これにより、負極用端子台160nの側壁163nは金属蒸気120の熱の影響を強く受けることが防止され、変形したり、溶融したりすることが防止される。
上述したように、正極側も負極側と同様、正極カシメ部146sの外縁部からの正極用端子台160pの側壁163pまでの距離が最短となる領域を避けてレーザ溶接されている。これにより、正極用端子台160pの側壁163pは金属蒸気の熱の影響を強く受けることが防止され、変形したり、溶融したりすることが防止される。
上述した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)正極接続端子145の正極外部端子板141に対する正極カシメ部146sの外縁部から正極用端子台160pの嵌合凹部165pを構成する側壁163pまでの距離が最短となる領域を避けて、正極カシメ部146sの外縁部と端子取付部143とを断続溶接した。同様に、負極接続端子155の負極外部端子板151に対する負極カシメ部156sの外縁部から負極用端子台160nの嵌合凹部165nを構成する側壁163nまでの距離が最短となる領域を避けて、負極カシメ部156sの外縁部と端子取付部153とを断続溶接した。これにより、正負極用端子台160p,160nの側壁163p,163nが、レーザ溶接の際に発生する金属蒸気の熱影響により変形や溶融することを防止できる。絶縁部材である正負極用端子台160p,160nの変形や溶融を防止することで適正な絶縁性が確保された信頼性の高い二次電池100を提供できる。
(2)1カ所で所定の長さの溶接部130p,130nを形成するようにした。これにより、スポット溶接に比べて、正極接続端子145と正極外部端子板141との接続抵抗および負極接続端子155と負極外部端子板151との接続抵抗を低減することができる。
(3)端子取付部143,153のそれぞれの4隅に対応させて、正負極カシメ部146s,156sのそれぞれで4カ所、周方向に等間隔でレーザ溶接するようにした。これにより、電気抵抗の高い非溶接部における抵抗発熱を均等にすることができる。
(4)本実施の形態によれば、正極カシメ部146sの外縁部と正極用端子台160pの側壁163pとの間の距離を確保するために、正極外部端子板141や正極用端子台160pを大きくする必要がない。同様に、負極カシメ部156sの外縁部と負極用端子台160nの側壁163nとの間の距離を確保するために、負極外部端子板151や負極用端子台160nを大きくする必要がない。その結果、コンパクト性を維持しつつ、正負極用端子台160p,160nの側壁163p,163nの変形、溶融を防止することができる。
なお、次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
[変形例]
(1)上記した実施の形態では、正極接続端子145と正極外部端子板141とをレーザ溶接により接続し、負極接続端子155と負極外部端子板151とをレーザ溶接により接続したが、本発明はこれに限定されない。電子ビーム溶接により、正極接続端子145と正極外部端子板141とを接続し、負極接続端子155と負極外部端子板151とを接続してもよい。
(2)上記した実施の形態では、正極端子部材104の正極ボルト部材149および負極端子部材105の負極ボルト部材159のそれぞれにナットを締め付けることで、バスバーを取り付けることができる構造について説明したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、ボルト部材を省略し、正極外部端子板のバスバー当接部および負極外部端子板のバスバー当接部にバスバーを当接し、レーザ溶接や電子ビーム溶接などによりバスバーを正極外部端子板および負極外部端子板に接続してもよい。
(3)上記した実施の形態では、正極接続端子145が座面部181にカシメ固定され、負極接続端子155が座面部191にカシメ固定されているものについて説明したが、本発明はこれに限定されない。レーザ溶接や電子ビーム溶接などにより正極接続端子145と正極集電体180とを接続し、負極接続端子155と負極集電体190とを接続してもよい。
(4)上記した実施の形態では、電池容器の形状を角形としたが、本発明はこれに限定されない。断面長円形状の扁平形電池容器としてもよく、電池缶の開口を電池蓋によって封止する薄形の種々の電池容器を採用できる。
(5)リチウムイオン二次電池を一例として説明したが、ニッケル水素電池などその他の二次電池にも本発明を適用できる。
(6)正極外部端子板141、正極接続端子145、正極集電体180および正極箔171の材質は、アルミニウムに限定されることなく、アルミニウム合金としてもよい。負極外部端子板151、負極接続端子155、負極集電体190および負極箔172の材質は、銅に限定されることなく、銅合金としてもよい。
(7)上記実施の形態では、正極活物質にマンガン酸リチウムを用いる場合について例示したが、スピネル結晶構造を有する他のマンガン酸リチウムや一部を金属元素で置換またはドープしたリチウムマンガン複合酸化物や層状結晶構造を有すコバルト酸リチウムやチタン酸リチウムやこれらの一部を金属元素で置換またはドープしたリチウム-金属複合酸化物を用いるようにしてもよい。上記実施の形態では、負極活物質に非晶質炭素を用いる場合について例示したが、これに限定されるものではなく、リチウムイオンを挿入、脱離可能な天然黒鉛や、人造の各種黒鉛材、コークスなどの炭素質材料等を用いてもよい。粒子形状においても、鱗片状、球状、繊維状、塊状等、特に制限されるものではない。
(8)上記実施の形態では、正負極活物質合剤の結着材としてPVDFを用いる場合について例示したが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ブチルゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、多硫化ゴム、ニトロセルロース、シアノエチルセルロース、各種ラテックス、アクリロニトリル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、フッ化プロピレン、フッ化クロロプレン、アクリル系樹脂などの重合体およびこれらの混合体などを用いることができる。
本発明は、上記した実施の形態に限定されるものでなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で自由に変更、改良が可能である。
100 二次電池、101 電池缶、101a 幅広面、101b 幅狭面、101c 底面、102 電池蓋、103 ガス排出弁、104 正極端子部材、105 負極端子部材、106a 注液孔、106b 注液栓、107 電池蓋組立体、109n 負極用ガスケット、109p 正極用ガスケット、120 金属蒸気、121 熱影響部、122 凹部、124 貫通孔、130n 溶接部、130p 溶接部、131 レーザ光、136 照射スポット、141 正極外部端子板、142 バスバー当接部、142h ボルト挿通孔、143 端子取付部、143h 貫通孔、144 くびれ部、145 正極接続端子、146 貫通部、146a 先端側貫通部、146b 基端側貫通部、146s 正極カシメ部、147 フランジ、148 突部、148s 正極カシメ部、149 正極ボルト部材、149a 軸部、149b 頭部、151 負極外部端子板、152 バスバー当接部、152h ボルト挿通孔、153 端子取付部、153h 貫通孔、154 くびれ部、155 負極接続端子、156 貫通部、156a 先端側貫通部、156b 基端側貫通部、156s 負極カシメ部、157 フランジ、158 突部、158s 負極カシメ部、159 負極ボルト部材、159a 軸部、159b 頭部、160n 負極用端子台、160p 正極用端子台、161n ベース部、161p ベース部、162n,162p 凹部、163n,163p 側壁、164n,164p 貫通孔、165n,165p 嵌合凹部、170 捲回電極群、171 正極箔、172 負極箔、173a,173b セパレータ、174 正極電極、175 負極電極、176a 正極塗工部、176b 正極未塗工部、177a 負極塗工部、177b 負極未塗工部、180 正極集電体、181 座面部、182 平面板、183 接合平面部、184 貫通孔、185 傾斜部、190 負極集電体、191 座面部、192 平面板、193 接合平面部、194 貫通孔、195 傾斜部

Claims (4)

  1. 正極電極および負極電極をセパレータを介在させて捲回した捲回電極群と、
    前記捲回電極群を収容する電池缶と、
    前記電池缶を封止する電池蓋と、
    前記電池蓋に取り付けられた正極端子部材および負極端子部材と、
    前記正極電極と前記正極端子部材とを接続する正極集電体と、
    前記負極電極と前記負極端子部材とを接続する負極集電体とを備え、
    前記正極端子部材は、前記電池蓋上に正極用絶縁部材を介して配置される正極外部端子板と、一端が前記正極集電体に接続され、他端が前記正極外部端子板にカシメられる正極接続端子とを有し、
    前記負極端子部材は、前記電池蓋上に負極用絶縁部材を介して配置される負極外部端子板と、一端が前記負極集電体に接続され、他端が前記負極外部端子板にカシメられる負極接続端子とを有し、
    前記正極用絶縁部材は、前記正極外部端子板が嵌合される嵌合凹部を有し、
    前記負極用絶縁部材は、前記負極外部端子板が嵌合される嵌合凹部を有し、
    前記正極外部端子板は、前記正極接続端子がカシメられる正極端子取付部を有し、
    前記負極外部端子板は、前記負極接続端子がカシメられる負極端子取付部を有し、
    前記正負極端子取付部のそれぞれは、4隅が丸みを帯びた矩形平板状であって、
    前記正極接続端子の前記正極外部端子板に対する正極カシメ部の外縁部から前記正極用絶縁部材の嵌合凹部を構成する側壁までの距離が最短となる領域を避けて、前記正極カシメ部の外縁部と前記正極端子取付部とが断続溶接され、
    前記負極接続端子の前記負極外部端子板に対する負極カシメ部の外縁部から前記負極用絶縁部材の嵌合凹部を構成する側壁までの距離が最短となる領域を避けて、前記負極カシメ部の外縁部と前記負極端子取付部とが断続溶接されていることを特徴とする二次電池。
  2. 請求項1に記載の二次電池において、
    前記正負極カシメ部の外縁部は、それぞれ円形状であって、
    前記正極カシメ部の外縁部と前記正極端子取付部とはレーザ溶接または電子ビーム溶接により断続溶接され、
    前記負極カシメ部の外縁部と前記負極端子取付部とはレーザ溶接または電子ビーム溶接により断続溶接され、
    前記正極カシメ部の外縁部と前記正極端子取付部との溶接領域は、前記正極端子取付部の一辺と平行な前記正極カシメ部の外縁部の接線に対し、レーザ光または電子ビームの照射領域が前記正極接続端子の中心側に位置するように決定され、
    前記負極カシメ部の外縁部と前記負極端子取付部との溶接領域は、前記負極端子取付部の一辺と平行な前記負極カシメ部の外縁部の接線に対し、レーザ光または電子ビームの照射領域が前記負極接続端子の中心側に位置するように決定されていることを特徴とする二次電池。
  3. 請求項1または2に記載の二次電池において、
    前記断続溶接により形成される溶接部は、前記正負極端子取付部のそれぞれの4隅に対応して、前記正負極カシメ部のそれぞれで4カ所形成されていることを特徴とする二次電池。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の二次電池において、
    前記正極カシメ部の外縁部は、前記正極端子取付部に隅肉溶接され、
    前記負極カシメ部の外縁部は、前記負極端子取付部に隅肉溶接されていることを特徴とする二次電池。
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