JP6446239B2 - 二次電池 - Google Patents

二次電池 Download PDF

Info

Publication number
JP6446239B2
JP6446239B2 JP2014223282A JP2014223282A JP6446239B2 JP 6446239 B2 JP6446239 B2 JP 6446239B2 JP 2014223282 A JP2014223282 A JP 2014223282A JP 2014223282 A JP2014223282 A JP 2014223282A JP 6446239 B2 JP6446239 B2 JP 6446239B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gasket
battery
external terminal
compression
secondary battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014223282A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016091720A (ja
Inventor
博昭 江川
博昭 江川
浩一 梶原
浩一 梶原
昭 海野
昭 海野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2014223282A priority Critical patent/JP6446239B2/ja
Publication of JP2016091720A publication Critical patent/JP2016091720A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6446239B2 publication Critical patent/JP6446239B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

本発明は、車載用途等に使用される二次電池に関する。
従来から、例えば、電気自動車やハイブリッド電気自動車等の車両に搭載された電気モーター等に電力を供給する車載用電源又はその他の機器の電源として、二次電池が用いられている。このような二次電池として、高エネルギー密度を有するリチウムイオン二次電池が着目され、その研究、開発及び商品化が急速に進められている。リチウムイオン二次電池では、電池の内部のガスや電解液に対する密閉性が要求される。
例えば、電池の内部から発生するガス又は電解液の漏れを防止して密閉性を向上させるために、安全ベントと接触するガスケットの表面又はビードと接触する部分のガスケットの表面に陽刻突起又は陰刻溝が形成されたリチウムイオン二次電池が開示されている(下記特許文献1を参照)。特許文献1に記載されたリチウムイオン二次電池は、電極組立体と、電極組立体を受容する容器型缶と、中央から下部に突出し、電池の内部圧力により上部に変形される突起部を備える安全ベントと、電流遮断手段と、電流遮断手段の上部に結合されるキャップアップとを備えている。
また、特許文献1に記載されたリチウムイオン二次電池は、容器型缶の開口部を封止するキャップ組立体と、そのキャップ組立体と容器型缶との間に位置して気密を維持するガスケットとを含んでいる。そして、安全ベントと接触するガスケットの表面又はビードと接触する部分のガスケットの表面に陽刻突起又は陰刻溝が形成されている。これにより、特許文献1では、電池の内部から発生したガス又は電池の内部に注入された電解液の外部への漏れを防止することによって、電池の密閉性と安全性を向上させることができる、としている。
特開2007−27103号公報
特許文献1に記載されたリチウムイオン二次電池では、ガスケットの表面に陽刻突起が形成されている場合、陽刻突起が安全ベント又はビードから圧力を受けて変形する。しかし陽刻突起の変形後も、ガスケットの表面に陽刻突起が残存し、ガスケットの表面と安全ベントとの間に隙間が生じる虞がある。この場合、安全ベントとビードとの間で圧縮された後のガスケットの寸法が不均一になるだけでなく、ガスケットの表面が安全ベントと密着せず、陽刻突起のみで密閉性を確保することとなり、密閉性が低下する虞がある。また、ガスケットに陰刻溝を形成するだけでは、ガスケットの密閉性を向上させるのは困難である。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、ガスケットによる密閉性を向上させ、かつ、圧縮後のガスケットの寸法を均一にすることができる二次電池を提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本発明の二次電池は、電解液を収容する電池缶と、該電池缶の開口部を封止する電池蓋と、該電池蓋の貫通孔を貫通する外部端子と、前記貫通孔の周囲に配置されるとともに前記外部端子と前記電池蓋との間で圧縮されて前記貫通孔を封止するガスケットとを備えた二次電池であって、前記外部端子と前記電池蓋は、それぞれ前記ガスケットの封止部に密着する密着部を有し、前記ガスケットは、少なくとも一方の前記密着部に向けて突出した状態から該密着部によって圧縮される圧縮部を有し、前記ガスケット又は前記密着部に、圧縮された前記圧縮部を受容する凹部が設けられていることを特徴とする。
本発明の二次電池は、ガスケットの圧縮部が外部端子と電池蓋の少なくとも一方の密着部に向けて突出した状態からその密着部によって圧縮される際に、圧縮によって変形する圧縮部を、ガスケットと密着部の少なくとも一方に設けられた凹部によって受容することができる。これにより、圧縮後のガスケットの寸法を均一にすることができるだけでなく、ガスケットの封止部を密着部に密着させて密閉性を確保するとともに、ガスケットの圧縮部を封止部よりも高い面圧で密着部に密着させ、ガスケットの密閉性を向上させることができる。したがって、本発明の二次電池によれば、ガスケットによる密閉性を向上させ、かつ、圧縮後のガスケットの寸法を均一にすることができる。
本発明の二次電池の実施形態1を示す外観斜視図。 図1に示す二次電池の分解斜視図。 図2に示す電極群の分解斜視図。 図1に示す二次電池の外部端子近傍のかしめ固定前の拡大断面図。 図1に示す二次電池の外部端子近傍のかしめ固定後の拡大断面図。 図4Aに示す圧縮前のガスケットの拡大断面図。 図4Bに示す圧縮後のガスケットの拡大断面図。 本発明の二次電池の実施形態2を示す図5Aに相当する拡大断面図。 本発明の二次電池の実施形態2を示す図5Bに相当する拡大断面図。 本発明の二次電池の実施形態3を示す図5Aに相当する拡大断面図。 本発明の二次電池の実施形態3を示す図5Bに相当する拡大断面図。 本発明の二次電池の実施形態4を示す図5Aに相当する拡大断面図。 本発明の二次電池の実施形態4を示す図5Bに相当する拡大断面図。 本発明の二次電池の実施形態5を示す図5Aに相当する拡大断面図。 本発明の二次電池の実施形態5を示す図5Bに相当する拡大断面図。
以下、図面を参照して本発明の二次電池の実施形態について詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る二次電池100の外観斜視図である。図2は、図1に示す二次電池100の分解斜視図である。
本実施形態の二次電池100は、例えば、矩形箱形の電池容器10を備える角形リチウムイオン二次電池である。電池容器10は、有底角筒状の電池缶11と、長方形板状の電池蓋12とを有している。電池缶11は、幅方向に沿う面積の大きい広側壁11aと、厚さ方向を短辺方向、幅方向を長辺方向とする長方形の底壁11cと、厚さ方向に沿う面積の小さい狭側壁11bと、上端部が開放されて形成された開口部11dとを有している。電池缶11及び電池蓋12は、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金等の金属材料によって製作されている。
電池蓋12の長手方向の両端には、電池蓋12の外面に、正極及び負極の外部端子20A,20Bが設けられている。正極の外部端子20Aは、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金によって製作され、負極の外部端子20Bは、例えば、銅又は銅合金によって製作されている。以下、正極側と負極側を特に区別する必要がない場合には、正極及び負極の外部端子20A,20Bを一括して外部端子20と表記する。
電池蓋12の貫通孔12aの周囲で、外部端子20と電池蓋12との間には、ガスケット2が配置されている。ガスケット2は、外部端子20と電池蓋12とを電気的に絶縁するとともに、外部端子20と電池蓋12との間で圧縮されてこれらに密着し、電池蓋12の貫通孔12aを封止している。詳細は後述するが、本実施形態の二次電池100は、外部端子20と電池蓋12との間で圧縮されるガスケット2による電池蓋12の貫通孔12aの封止構造に最大の特徴を有している。
電池蓋12の外部端子20の間には、ガス排出弁13と注液口14とが設けられている。ガス排出弁13は、例えば、電池蓋12を薄肉化して溝部13aを形成することによって設けられ、電池容器10の内部の圧力が所定値を超えて上昇した時に開裂して内部のガスを放出することで、電池容器10の内部の圧力を低下させる。注液口14は、電池容器10の内部に電解液を注入するのに用いられ、例えばレーザ溶接によって注液栓15が溶接されて封止されている。
外部端子20は、バスバー等に溶接接合される溶接接合部21を有している。溶接接合部21は、概ね直方体形状を有するブロック状に形成され、下端面が電池蓋12の上面に対向し、上端面が電池蓋12の上面と平行になっている。溶接接合部21の下端面には、電池蓋12の上面に垂直な方向に延びる柱状の接続部22が設けられている。
正極及び負極の集電板30A,30Bは、それぞれ、電池蓋12の下面に対向して配置される矩形板状の基部31と、基部31の側端で折曲されて電池缶11の広側壁11aに沿って底壁11cに向かって延びる端子部32とを有している。正極及び負極の集電板30A,30Bは、それぞれの端子部32が、例えば、超音波圧接又は抵抗溶接等によって後述する電極群40の正負の電極41,42(図3参照)の箔露出部41c,42cに接合されている。
これにより、正極及び負極の集電板30A,30Bは、電極群40と電気的に接続され、電極群40を電池容器10内部の所定位置に支持している。正極の集電板30Aは、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金によって製作され、負極の集電板30Bは、例えば銅又は銅合金によって製作されている。以下、正極及び負極の集電板30A,30Bを特に区別する必要がない場合には、正極及び負極の集電板30A,30Bを一括して集電板30と表記する。
電池蓋12と外部端子20との間には、絶縁部材であるガスケット2が配置され、外部端子20と電池蓋12とが電気的に絶縁されている。電池蓋12の内面すなわち下面と、電池缶11に収容される集電板30の基部31との間には絶縁板3が配置され、電池蓋12と集電板30とが電気的に絶縁されている。ガスケット2及び絶縁板3は、例えばポリブチレンテレフタレートやポリフェニレンサルファイド、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂等の絶縁性を有する樹脂材料によって製作されている。
詳細は後述するが、外部端子20、ガスケット2、絶縁板3及び集電板30は、電池蓋12にかしめ固定されている。具体的には、ガスケット2の貫通孔2a、電池蓋12の貫通孔12a、絶縁板3の貫通孔3a、及び集電板30の基部31の貫通孔31aに、外部端子20の接続部22を挿通させた後、接続部22の先端を塑性変形させて拡径し、かしめ部22cを形成する。これにより、外部端子20、ガスケット2、絶縁板3及び集電板30が電池蓋12にかしめ固定される。
電極群40は、正負の電極41,42(図3参照)の箔露出部41c,42cを束ねて集電板30の端子部32に接合することで、集電板30を介して電池蓋12に固定されている。電極群40は、例えば、ポリプロピレン等の合成樹脂製の絶縁保護フィルム4によって覆われて電池缶11と電気的に絶縁され、電池缶11の開口部11dから電池缶11内部に挿入されている。その後、例えば、レーザ溶接によって、電池蓋12を電池缶11の開口部11dの全周に亘って溶接し、電池缶11の開口部11dを電池蓋12によって封止することで、電池容器10が形成される。
その後、電池蓋12の注液口14を介して電池容器10の内部に非水電解液を注入して電池缶11に非水電解液を収容し、例えば、レーザ溶接によって注液栓15を注液口14に接合して封止することで、電池容器10が密閉されている。電池容器10の内部に注入する非水電解液としては、例えば、エチレンカーボネートとジメチルカーボネートとを体積比で1:2の割合で混合した混合溶液中に、六フッ化リン酸リチウム(LiPF)を1モル/リットルの濃度で溶解したものを用いることができる。
図3は、図2に示す電極群40の一部を展開した分解斜視図である。
電極群40は、セパレータ43,44を介在させて積層した正負の電極41,42を捲回軸Dに平行な軸芯の周りに捲回して扁平形状に成形した捲回電極群である。電極群40は、電池缶11の広側壁11aに対向して配置される平坦な一対の平面部40aと、電池蓋12及び電池缶11の底壁11cに対向して配置される半円筒状の一対の湾曲部40bを有している。セパレータ43,44は、正極電極41と負極電極42との間を絶縁すると共に、最外周に捲回された負極電極42の外側にもセパレータ44が捲回されている。セパレータ43,44は、例えば、多孔質のポリエチレン樹脂によって製作されている。
正極電極41は、正極集電体である正極箔41aと、正極箔41aの両面に塗布された正極活物質合剤からなる正極合剤層41bとを有している。正極電極41の幅方向の一側は、正極合剤層41bが形成されず、正極箔41aが露出した箔露出部41cとされている。正極電極41は、箔露出部41cが負極電極42の箔露出部42cと捲回軸D方向の反対側に配置されて、捲回軸Dの周りに捲回されている。
正極電極41は、例えば、正極活物質に導電材、結着剤及び分散溶媒を添加して混練した正極活物質合剤を、幅方向の一側を除いて正極箔41aの両面に塗布し、乾燥、プレス、裁断することによって製作することができる。正極箔41aとしては、例えば、厚さ約20μmのアルミニウム箔を用いることができる。正極箔41aの厚みを含まない正極合剤層41bの厚さは、例えば、約90μmである。
正極活物質合剤の材料としては、例えば、正極活物質として100重量部のマンガン酸リチウム(化学式LiMn)を、導電材として10重量部の鱗片状黒鉛を、結着剤として10重量部のポリフッ化ビニリデン(以下、PVDFという。)を、分散溶媒としてN−メチルピロリドン(以下、NMPという。)を、それぞれ用いることができる。正極活物質は、前記したマンガン酸リチウムに限定されず、例えば、スピネル結晶構造を有する他のマンガン酸リチウム、一部を金属元素で置換又はドープしたリチウムマンガン複合酸化物を用いてもよい。また、正極活物質として、層状結晶構造を有するコバルト酸リチウムやチタン酸リチウム、及びこれらの一部を金属元素で置換又はドープしたリチウム−金属複合酸化物を用いてもよい。
負極電極42は、負極集電体である負極箔42aと、負極箔42aの両面に塗布された負極活物質合剤からなる負極合剤層42bとを有している。負極電極42の幅方向の一側は、負極合剤層42bが形成されず、負極箔42aが露出した箔露出部42cとされている。負極電極42は、その箔露出部42cが正極電極41の箔露出部41cと捲回軸D方向の反対側に配置されて、捲回軸D周りに捲回されている。
負極電極42は、例えば、負極活物質に結着剤及び分散溶媒を添加して混練した負極活物質合剤を、幅方向の一側を除く負極箔42aの両面に塗布し、乾燥、プレス、裁断することによって製作することができる。負極箔42aとしては、例えば、厚さ約10μmの銅箔を用いることができる。負極箔42aの厚みを含まない負極合剤層42bの厚さは、例えば、約70μmである。
負極活物質合剤の材料としては、例えば、負極活物質として100重量部の非晶質炭素粉末を、結着剤として10重量部のPVDFを、分散溶媒としてNMPをそれぞれ用いることができる。負極活物質は、前記した非晶質炭素に限定されず、リチウムイオンを挿入、脱離可能な天然黒鉛や、人造の各種黒鉛材、コークスなどの炭素質材料やSiやSnなどの化合物(例えば、SiO、TiSi等)、又はそれらの複合材料を用いてもよい。負極活物質の粒子形状についても特に限定されず、鱗片状、球状、繊維状又は塊状等の粒子形状を適宜選択することができる。
なお、前記した正極及び負極の合剤層41b,42bに用いる結着材は、PVDFに限定されない。前記した結着材として、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ブチルゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、多硫化ゴム、ニトロセルロース、シアノエチルセルロース、各種ラテックス、アクリロニトリル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、フッ化プロピレン、フッ化クロロプレン、アクリル系樹脂などの重合体及びこれらの混合体などを用いてもよい。
また、セパレータ43,44を介在させて正極電極41及び負極電極42を重ねて捲回する際の軸芯は、例えば、正極箔41a、負極箔42a、セパレータ43,44のいずれよりも曲げ剛性の高い樹脂シートを捲回したものを用いることができる。
電極群40の捲回軸D方向において、負極電極42の負極合剤層42bの幅は、正極電極41の正極合剤層41bの幅よりも広くなっている。また、電極群40の最内周と最外周には負極電極42が捲回されている。これにより、正極合剤層41bは、電極群40の最内周から最外周まで負極合剤層42bの間に挟まれている。
正極電極41及び負極電極42の箔露出部41c,42cはそれぞれ電極群40の平面部40aで束ねられ、例えば超音波圧接、抵抗溶接等によって、集電板30の端子部32に接合される。これにより、正極及び負極の外部端子20A,20Bが、それぞれ正極及び負極の集電板30A,30Bを介して、電極群40を構成する正負の電極41,42とそれぞれ電気的に接続される。
なお、電極群40の捲回軸D方向において、セパレータ43,44の幅は負極合剤層42bの幅よりも広いが、正極電極41及び負極電極42の箔露出部41c,42cは、それぞれセパレータ43,44の幅方向端部よりも幅方向外側に突出している。したがって、セパレータ43,44は、箔露出部41c,42cを束ねて溶接する際の支障にはならない。
図4A及び図4Bは、外部端子20、ガスケット2、絶縁板3及び集電板30が、電池蓋12にかしめ固定される前後の状態を示す、電池蓋12の長手方向に沿う拡大断面図である。図5A及び図5Bは、それぞれ、図4A及び図4Bに対応するガスケット2の封止部Sの拡大断面図である。
前述のように、外部端子20、ガスケット2、絶縁板3及び集電板30は、例えば、以下の手順で電池蓋12にかしめ固定することができる。まず、図4Aに示すように、外部端子20の接続部22を、ガスケット2の貫通孔2a、電池蓋12の貫通孔12a、絶縁板3の貫通孔3a、及び集電板30の基部31の貫通孔31aに挿通させる。
ここで、ガスケット2は、外部端子20の溶接接合部21と電池蓋12との上面との間に配置される底部2bと、貫通孔12aの下方に延びて外部端子20の接続部22の外周面と電池蓋12の貫通孔12aの内周面との間に配置される筒状部2cとを有している。また、ガスケット2は、底部2bの周囲に、外部端子20の溶接接合部21の上端の一部を除いて溶接接合部21の側面を覆う側壁部2dを有している。これにより、外部端子20と電池蓋12との間にガスケット2が配置され、外部端子20と電池蓋12とがガスケット2によって電気的に絶縁される。
次に、外部端子20の接続部22の先端の円筒状の部分を塑性変形させて拡径し、図4Bに示すように、集電板30の基部31の下面、すなわち電池容器10の内方側の面に接するかしめ部22cを形成する。これにより、集電板30の基部31は、絶縁板3によって電池蓋12に対して電気的に絶縁された状態で、外部端子20の接続部22に電気的に接続される。
また、外部端子20の接続部22は、基端側に径の大きい拡径部22aを有し、先端側に径の小さい縮径部22bを有し、拡径部22aと縮径部22bとの間に段差が形成されている。そのため、集電板30の基部31は、外部端子20の接続部22の段差とかしめ部22cとの間で保持される。これにより、ガスケット2は、底部2bが外部端子20の溶接接合部21と電池蓋12との間で所定の寸法に圧縮され、電池蓋12の貫通孔12aを封止する。
ここで、ガスケット2は、底部2bの少なくとも一部が、電池蓋12の貫通孔12aからの電解液やガスの漏れを防止する封止部Sとされている。また、外部端子20と電池蓋12は、ガスケット2の封止部Sに密着する密着部21a,12bを有している。本実施形態において、外部端子20は、ガスケット2の底部2bに対向する溶接接合部21の下面の少なくとも一部に密着部21aを有している。また、電池蓋12は、ガスケット2の底部2bに対向する上面の一部に密着部12bを有している。外部端子20の密着部21a及び電池蓋12の密着部12bは、それぞれ、電池蓋12の外側で、電池蓋12の貫通孔12aの径方向外側に、貫通孔12aを囲む環状に設けられている。
ガスケット2は、圧縮前の状態において、封止部Sの外部端子20側に、突起状の圧縮部2fを有している。圧縮部2fは、図5A及び図5Bに示すように、外部端子20の密着部21aに向けて突出した状態から、その密着部21aによって圧縮される部分である。また、本実施形態のガスケット2は、圧縮前の状態で、圧縮された圧縮部2fを受容する凹部2eが、封止部Sの外部端子20側に圧縮部2fに隣接して設けられている。
図5Aに示すように、ガスケット2の圧縮前の状態で、圧縮部2fは、封止部Sの他の部分よりも、外部端子20の密着部21aに向けて突出している。すなわち、外部端子20の密着部21aに対向する圧縮部2fの端面F2は、圧縮部2f及び凹部2eが形成されていない封止部Sの基準面F1や、凹部2eの底面F3よりも、外部端子20の密着部21aに向けて突出している。
図5Bに示すように、ガスケット2の圧縮後の状態で、圧縮部2fは、外部端子20と電池蓋12の間で圧縮されて弾性変形し、外部端子20の密着部21aに沿う方向の寸法が拡大し、圧縮部2fの端面F2が外部端子20の密着部21aに所定の面圧で密着している。また、凹部2eは、弾性変形した圧縮部2fを受容することで小さくなるか又は消滅する。また、ガスケット2が密着部21aで圧縮されて弾性変形することで、ガスケット2の封止部Sの基準面F1は、外部端子20の密着部21aに所定の面圧で密着している。なお、ガスケット2は、圧縮によって一部が塑性流動して部分的に塑性変形してもよい。
ここで、ガスケット2は、外部端子20と電池蓋12との間で圧縮された状態で、圧縮部2fの弾性変形量が、封止部Sの他の部分の弾性変形量よりも多くなる。そのため、ガスケット2は、外部端子20と電池蓋12との間で圧縮された状態で、圧縮部2fの端面F2と外部端子20の密着部21aとの接触面圧が、封止部Sの他の部分、すなわち基準面F1と外部端子20の密着部21aとの接触面圧よりも高くなる。
また、ガスケット2は、外部端子20と電池蓋12との間で圧縮された状態で、凹部2eが変形した圧縮部2fを受容することで消滅し、凹部2eの底面であった面F3の一部又は全部と外部端子20の密着部21aとが密着することが考えられる。この場合、凹部2eの底面であった面F3と外部端子20の密着部21aとの接触面圧は、封止部Sの基準面F1と外部端子20の密着部21aとの接触面圧よりも低くなる。また、ガスケット2の電池蓋12に対向する封止部Sの基準面F1と、電池蓋12の密着部12bとの接触面圧は、ガスケット2の反対側の面F1,F2,F3の接触面圧に応じて変化し、反対側に圧縮部2fを有する部分で最大となる。
また、本実施形態において、ガスケット2の圧縮部2fは、封止部Sの表面、すなわち基準面F1に対して垂直に突出する矩形の断面形状を有し、先端の角部C1が丸みを帯びている。また、ガスケット2の凹部2eは、封止部Sの表面、すなわち基準面F1に対して傾斜する傾斜面2gを有している。
以下、本実施形態の二次電池100の作用について説明する。
本実施形態の二次電池100は、前述のように、正負の電極41,42を捲回した電極群40と、電極群40及び電解液を収容する電池缶11と、電池缶11の開口部11dを封止する電池蓋12と、電池蓋12の貫通孔12aを貫通して正負の集電板30A,30Bを介して正負の電極41,42に電気的に接続される正負の外部端子20A,20Bとを備えている。また、二次電池100は、外部端子20と電池蓋12との間で圧縮されて電池蓋12の貫通孔12aを封止するガスケット2を備えている。
このような構成を有する二次電池100は、例えば、外部端子20の溶接接合部21の上面にバスバーが溶接され、複数の二次電池100を直列に接続した組電池として用いられる。二次電池100は、例えば、発電機等の電力供給源から供給された電力を、外部端子20及び集電板30を介して電極群40に蓄積することで充電される。また、二次電池100は、電極群40に蓄積した電力を、集電板30及び外部端子20を介して、例えば、モーター等の電力を消費する装置に供給する。
ここで、外部端子20と電池蓋12は、図5A及び図5Bに示すように、ガスケット2の封止部Sの表裏に密着する密着部21a,12bを有している。これにより、ガスケット2の封止部Sが、外部端子20の密着部21aと電池蓋12の密着部12bに密着し、電池蓋12の外側で貫通孔12aの周囲を液密かつ気密に封止して、電池容器10内の電解液やガスが外部に漏洩するのを防止できる。
さらに、本実施形態のガスケット2は、封止部Sの外部端子20側に、外部端子20の密着部21aに向けて突出した状態から、その密着部21aによって圧縮される圧縮部2fを有している。これにより、圧縮部2fにおけるガスケット2の弾性変形量を増加させ、圧縮部2fの端面F2を外部端子20の密着部21aに対してより強い面圧で密着させることができる。したがって、圧縮部2fを有しない場合と比較して、ガスケット2の密閉性を向上させることができる。
加えて、本実施形態のガスケット2には、圧縮された圧縮部2fを受容する凹部2eが設けられている。これにより、ガスケット2の圧縮部2fの端面F2が封止部Sの基準面F1と同じ高さになるまで圧縮部2fを圧縮しつつ、変形後の圧縮部2fを凹部2e内の空間に受容し、基準面F1を外部端子20の密着部21aに密着させることができる。したがって、圧縮後のガスケット2の寸法を均一にすることができ、ガスケット2の密閉性が低下するのを防止できる。また、ガスケット2に凹部2eを設けることで、外部端子20及び電池蓋12に特別な加工をする必要がなく、製造工程を容易にして生産性の低下を防止できる。
これに対し、ガスケット2が、圧縮された圧縮部2fを受容する凹部2eを有しない場合には、変形後の圧縮部2fを受容する空間がないため、ガスケット2の圧縮部2fの端面F2と封止部Sの基準面F1とを同じ高さにするのが困難であり、圧縮後のガスケット2の寸法が安定しない。この場合、ガスケット2の封止部Sの基準面F1と、外部端子20の密着部21aとの間に隙間が生じ、ガスケット2の密閉性が低下することになる。
また、本実施形態のガスケット2は、外部端子20と電池蓋12との間で圧縮された状態で、圧縮部2fの端面F2と外部端子20の密着部21aとの接触面圧が、封止部Sの基準面F1と外部端子20の密着部21aとの接触面圧よりも高い。これにより、ガスケット2は、圧縮部2fが形成された部分において、より高い密閉性を得ることができる。
また、ガスケット2の圧縮部2fは、封止部Sの表面、すなわち基準面F1に対して垂直に突出する矩形の断面形状を有している。これにより、圧縮部2fの端面F2の面積を確保するとともに、圧縮部2fを圧縮しやすくすることができる。また、ガスケット2の凹部2eは、封止部Sの表面、すなわち基準面F1に対して傾斜する傾斜面2gを有している。これにより、凹部2e内の傾斜面2gを外部端子20の密着部21aに密着させ、封止部Sのリークパスを長くすることができる。
以上説明したように、本実施形態の二次電池100によれば、ガスケット2による電池蓋12の貫通孔12aの密閉性を向上させ、かつ、圧縮後のガスケット2の寸法を均一にすることができる。
なお、本実施形態では、ガスケット2が、封止部Sの外部端子20側に、外部端子20の密着部21aに向けて突出した状態からその密着部21aによって圧縮される圧縮部2fと、圧縮された圧縮部2fを受容する凹部2eを有する場合について説明した。しかし、二次電池100は、ガスケット2が、外部端子20側の圧縮部2f及び凹部2eに替えて、又は、外部端子20側の圧縮部2f及び凹部2eとともに、以下の構成を有してもよい。すなわち、ガスケット2は、封止部Sの電池蓋12側に、電池蓋12の密着部12bに向けて突出した状態からその密着部12bによって圧縮される圧縮部と、圧縮された圧縮部を受容する凹部とを有してもよい。この場合にも、本実施形態の二次電池100と同様の効果を得ることができる。
(実施形態2)
以下、本発明の二次電池の実施形態2について、図1から図4Bまでを援用し、図6A及び図6Bを用いて説明する。図6A及び図6Bは、前述の実施形態1で説明した図5A及び図5Bに対応する本実施形態の二次電池の拡大断面図である。
本実施形態の二次電池は、ガスケット2Aが凹部2eを有しておらず、外部端子20の密着部21aに、圧縮された圧縮部2fを受容する凹部21bが設けられている点で、前述の実施形態1で説明した二次電池100と異なっている。本実施形態の二次電池のその他の点は、前述の実施形態1で説明した二次電池100と同一であるので、同一の部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
ガスケット2Aの圧縮部2fは、電池蓋12の貫通孔12aを囲むように環状に設けられ、矩形状の断面形状を有している。外部端子20の密着部21aに設けられた凹部21bは、電池蓋12の貫通孔12aを囲むように環状に設けられ、底部の幅よりも開口部の幅が広い台形状の断面形状を有し、封止部Sの表面、すなわち基準面F1に対して傾斜する傾斜面21cを有している。
圧縮部2fの幅は、凹部21bの底部の幅よりも広く、凹部21bの開口部の幅よりも狭い。そのため、圧縮部2fは、図6Aに示すガスケット2Aの圧縮前の状態で、矩形状の断面形状の丸みを帯びた角部C1が、外部端子20の密着部21aに設けられた凹部21bの傾斜面21cに当接している。また、圧縮部2fは、図6Bに示すガスケット2Aの圧縮後の状態で、先端部が幅方向及び高さ方向に圧縮されて凹部21bに受容され、凹部21bの傾斜面21cに密着している。ガスケット2の圧縮後の寸法を安定させるために、圧縮部2fの端面F2と凹部21bの底面との間には、僅かに隙間が形成されていることが好ましい。
また、本実施形態のガスケット2Aは、外部端子20と電池蓋12との間で圧縮された状態で、圧縮部2fの角部C1と外部端子20の密着部21aに設けられた凹部21bの傾斜面21cとの接触面圧が、封止部Sの他の部分すなわち基準面F1と外部端子20の密着部21aとの接触面圧よりも高い。
以下、本実施形態の二次電池の作用について説明する。
本実施形態の二次電池が備えるガスケット2Aは、封止部Sの外部端子20側に、その封止部Sに対向する外部端子20の密着部21aに向けて突出した状態からその密着部21aによって圧縮される圧縮部2fを有している。また、本実施形態の外部端子20は、溶接接合部21の密着部21aに、圧縮された圧縮部2fを受容する凹部21bが設けられている。
これにより、圧縮部2fの角部C1を封止部Sの他の部分よりも圧縮しつつ、ガスケット2Aの封止部Sの表裏の基準面F1を、それぞれ外部端子20の密着部21aと電池蓋12の密着部12bに密着させることができる。また、ガスケット2Aが凹部を有しないので、ガスケット2Aの封止部Sの基準面F1と外部端子20の密着部21aとの接触面積を増加させ、リークパスを長くすることができる。したがって、実施形態1の二次電池100と同様に、電池蓋12の外側で貫通孔12aの周囲を液密かつ気密に封止して、電池缶11内の電解液やガスが外部に漏洩するのを防止できる。
また、圧縮されて変形した圧縮部2fが外部端子20の密着部21aに設けられた凹部21bに受容されることで、圧縮部2fの端面F2と封止部Sの基準面F1とが同じ高さになるまで圧縮部2fを圧縮することなく、基準面F1を外部端子20の密着部21aに密着させることができる。したがって、圧縮後のガスケット2Aの寸法を均一にすることができ、ガスケット2Aの密閉性が低下するのを防止できる。
また、圧縮部2fの角部C1と外部端子20の密着部21aに設けられた凹部21bの傾斜面21cとの接触面圧が、封止部Sの他の部分と外部端子20の密着部21aとの接触面圧よりも高い。これにより、ガスケット2Aは、圧縮部2fが形成された部分において、より高い密閉性を得ることができる。また、外部端子20の凹部21bは、ガスケット2Aの封止部Sの表面、すなわち基準面F1に対して傾斜する傾斜面21cを有している。これにより、外部端子20の密着部21aに鍛造によって凹部21bを容易に形成することができる。
以上説明したように、本実施形態の二次電池によれば、ガスケット2Aによる電池蓋12の貫通孔12aの密閉性を向上させ、かつ、圧縮後のガスケット2Aの寸法を均一にすることができる。
(実施形態3)
以下、本発明の二次電池の実施形態3について、図1から図4Bまでを援用し、図7A及び図7Bを用いて説明する。図7A及び図7Bは、前述の実施形態1で説明した図5A及び図5Bに対応する本実施形態の二次電池の拡大断面図である。
本実施形態の二次電池は、ガスケット2Bが凹部2eを有しておらず、電池蓋12の密着部12bに、圧縮された圧縮部2fを受容する凹部12cが設けられている点で、前述の実施形態1で説明した二次電池100と異なっている。本実施形態の二次電池のその他の点は、前述の実施形態1で説明した二次電池100と同一であるので、同一の部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
ガスケット2Bの圧縮部2fは、電池蓋12の貫通孔12aを囲むように環状に設けられ、矩形状の断面形状を有している。電池蓋12の密着部12bに設けられた凹部12cは、電池蓋12の貫通孔12aを囲むように環状に設けられ、底部の幅よりも開口部の幅が広い台形状の断面形状を有し、封止部Sの表面、すなわち基準面F1に対して傾斜する傾斜面12dを有している。
圧縮部2fの幅は、凹部12cの底部の幅よりも広く、凹部12cの開口部の幅よりも狭い。そのため、圧縮部2fは、図7Aに示すガスケット2Bの圧縮前の状態で、矩形状の断面形状の丸みを帯びた角部C1が、電池蓋12の密着部12bに設けられた凹部12cの傾斜面12dに当接している。また、圧縮部2fは、図7Bに示すガスケット2Bの圧縮後の状態で、先端部が幅方向及び高さ方向に圧縮されて凹部12cに受容され、凹部12cの傾斜面12dに密着している。ガスケット2の圧縮後の寸法を安定させるために、圧縮部2fの端面F2と凹部12cの底面との間には、僅かに隙間が形成されていることが好ましい。
また、本実施形態のガスケット2Bは、外部端子20と電池蓋12との間で圧縮された状態で、圧縮部2fの角部C1と電池蓋12の密着部12bに設けられた凹部12cの傾斜面12dとの接触面圧が、封止部Sの他の部分と電池蓋12の密着部12bとの接触面圧よりも高い。
以下、本実施形態の二次電池の作用について説明する。
本実施形態のガスケット2Bは、封止部Sの電池蓋12側に、電池蓋12の密着部12bに向けて突出した状態からその密着部12bによって圧縮される圧縮部2fを有している。また、本実施形態の電池蓋12は、密着部12bに、圧縮された圧縮部2fを受容する凹部12cが設けられている。
これにより、圧縮部2fの角部C1を封止部Sの他の部分よりも圧縮しつつ、ガスケット2Bの封止部Sの表裏の基準面F1を、それぞれ外部端子20の密着部21aと電池蓋12の密着部12bに密着させることができる。また、ガスケット2Bが凹部を有しないので、ガスケット2Bの封止部Sの基準面F1と外部端子20の密着部21aとの接触面積を増加させ、リークパスを長くすることができる。したがって、実施形態1の二次電池100と同様に、電池蓋12の外側で貫通孔12aの周囲を液密かつ気密に封止して、電池缶11内の電解液やガスが外部に漏洩するのを防止できる。
また、圧縮されて変形する圧縮部2fを電池蓋12の密着部12bに設けられた凹部12cに受容することで、圧縮部2fの端面F2と封止部Sの基準面F1とが同じ高さになるまで圧縮部2fを圧縮することなく、基準面F1を電池蓋12の密着部12bに密着させることができる。したがって、圧縮後のガスケット2Bの寸法を均一にすることができ、ガスケット2Bの密閉性が低下するのを防止できる。
また、圧縮部2fの角部C1と電池蓋12の密着部12bに設けられた凹部12cの傾斜面12dとの接触面圧が、封止部Sの他の部分と電池蓋12の密着部12bとの接触面圧よりも高い。これにより、ガスケット2Bは、圧縮部2fが形成された部分において、より高い密閉性を得ることができる。また、電池蓋12の凹部12cは、ガスケット2Bの封止部Sの表面、すなわち基準面F1に対して傾斜する傾斜面12dを有している。これにより、電池蓋12の密着部12bに鍛造によって凹部12cを容易に形成することができる。また、電池蓋12にガス排出弁13を形成する鍛造工程と同時に凹部12cを形成することで、生産性が低下するのを防止できる。
以上説明したように、本実施形態の二次電池によれば、ガスケット2Bによる電池蓋12の貫通孔12aの密閉性を向上させ、かつ、圧縮後のガスケット2Bの寸法を均一にすることができる。
(実施形態4)
以下、本発明の二次電池の実施形態4について、図1から図4Bまでを援用し、図8A及び図8Bを用いて説明する。図8A及び図8Bは、前述の実施形態1で説明した図5A及び図5Bに対応する本実施形態の二次電池の拡大断面図である。
本実施形態の二次電池は、ガスケット2Cが封止部Sに複数の圧縮部2fを有し、圧縮部2fの間に凹部2eが設けられている点で、前述の実施形態1で説明した二次電池100と異なっている。本実施形態の二次電池のその他の点は、前述の実施形態1で説明した二次電池100と同一であるので、同一の部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の二次電池によれば、前述の実施形態1の二次電池と同様の効果が得られるだけでなく、ガスケット2Cが複数の圧縮部2fを有することで、より高い密閉性を得ることができる。なお、ガスケット2Cが有する圧縮部2fの数は、2つに限定されず、3つ以上であってもよい。
(実施形態5)
以下、本発明の二次電池の実施形態5について、図1から図4Bまでを援用し、図9A及び図9Bを用いて説明する。図9A及び図9Bは、前述の実施形態1で説明した図5A及び図5Bに対応する本実施形態の二次電池の拡大断面図である。
本実施形態の二次電池は、ガスケット2Dが、封止部Sの外部端子20側と電池蓋12側の圧縮方向に重ならない位置にそれぞれ圧縮部2fを有し、外部端子20の密着部21aと電池蓋12の密着部12bにそれぞれ凹部21b,12cが設けられている点で、前述の実施形態1で説明した二次電池100と異なっている。本実施形態の二次電池のその他の点は、前述の実施形態1で説明した二次電池100と同一であるので、同一の部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の二次電池によれば、前述の実施形態2及び3の二次電池と同様の効果が得られるだけでなく、ガスケット2Dが、封止部Sの表裏の双方に圧縮部2fを有することで、より高い密閉性を得ることができる。なお、ガスケット2Dが有する圧縮部2fの数とそれに対応する凹部21b,12cの数は、3つ以上であってもよい。
以上、図面を用いて本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
2,2A−2D ガスケット、2e 凹部、2f 圧縮部、2g 傾斜面、11 電池缶、11d 開口部、12 電池蓋、12a 貫通孔、12b 密着部、12c 凹部、12d 傾斜面、20 外部端子、20A 正極外部端子、20B 負極外部端子、21a 密着部、21b 凹部、21c 傾斜面、100 二次電池、F1 基準面(封止部の表面)、S 封止部

Claims (7)

  1. 電解液を収容する電池缶と、該電池缶の開口部を封止する電池蓋と、該電池蓋の貫通孔を貫通する外部端子と、前記貫通孔の周囲に配置されるとともに前記外部端子と前記電池蓋との間で圧縮されて前記貫通孔を封止するガスケットとを備えた二次電池であって、
    前記外部端子と前記電池蓋は、それぞれ前記ガスケットの封止部に密着する密着部を有し、
    前記ガスケットは、少なくとも一方の前記密着部に向けて突出した状態から該密着部によって圧縮される圧縮部を有し、
    記密着部に、圧縮された前記圧縮部を受容する凹部が設けられ
    前記凹部は、前記封止部の表面に対して傾斜する傾斜面を有し、
    前記圧縮部は、前記封止部の表面に対して垂直に突出する矩形の断面形状を有し、前記ガスケットの圧縮前の状態で前記矩形の断面形状の角部が前記凹部の前記傾斜面に当接し、前記ガスケットの圧縮後の状態で先端部が幅方向および高さ方向に圧縮されて前記凹部に受容され前記傾斜面に密着していることを特徴とする二次電池。
  2. 前記ガスケットは、前記外部端子と前記電池蓋との間で圧縮された状態で、前記圧縮部と前記密着部との接触面圧が、前記封止部と前記密着部との接触面圧よりも高いことを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記圧縮部の端面と前記凹部の底面との間に隙間が形成されていることを特徴とする請求項に記載の二次電池。
  4. 前記ガスケットは、前記外部端子の前記密着部に向けて突出した状態から該密着部によって圧縮される圧縮部を有し、
    前記凹部は、前記外部端子の前記密着部に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の二次電池。
  5. 前記ガスケットは、前記電池蓋の前記密着部に向けて突出した状態から該密着部によって圧縮される圧縮部を有し、
    前記凹部は、前記電池蓋の前記密着部に設けられていることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の二次電池。
  6. 前記ガスケットは、複数の前記圧縮部を有することを特徴とする請求項から請求項5のいずれか一項に記載の二次電池。
  7. 前記圧縮部の幅は、前記ガスケットの圧縮前の状態で、前記凹部の底部の幅よりも広く、前記凹部の開口部の幅よりも狭いことを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
JP2014223282A 2014-10-31 2014-10-31 二次電池 Active JP6446239B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014223282A JP6446239B2 (ja) 2014-10-31 2014-10-31 二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014223282A JP6446239B2 (ja) 2014-10-31 2014-10-31 二次電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016091720A JP2016091720A (ja) 2016-05-23
JP6446239B2 true JP6446239B2 (ja) 2018-12-26

Family

ID=56019523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014223282A Active JP6446239B2 (ja) 2014-10-31 2014-10-31 二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6446239B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6616952B2 (ja) * 2015-03-25 2019-12-04 Fdk株式会社 筒型電池の封口体及び筒型電池
WO2016170920A1 (ja) * 2015-04-21 2016-10-27 日立オートモティブシステムズ株式会社 角形二次電池
US10833299B2 (en) 2015-12-28 2020-11-10 Gs Yuasa International Ltd. Sealing member, energy storage device and method of manufacturing energy storage device
JP6731176B2 (ja) 2016-01-21 2020-07-29 株式会社Gsユアサ 蓄電素子、及び蓄電素子の製造方法
JP2018098130A (ja) * 2016-12-16 2018-06-21 株式会社Gsユアサ 蓄電素子
JP2019029225A (ja) 2017-07-31 2019-02-21 リチウム エナジー アンド パワー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフッング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフトLithium Energy and Power GmbH & Co. KG 蓄電素子
WO2019151359A1 (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 株式会社Gsユアサ 蓄電素子
JP7069941B2 (ja) * 2018-03-28 2022-05-18 株式会社Gsユアサ 蓄電素子

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5021900B2 (ja) * 2005-02-04 2012-09-12 Necエナジーデバイス株式会社 密閉型電池
JP2010277742A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Toyota Motor Corp 電池セルと燃料電池
JP5482991B2 (ja) * 2009-07-14 2014-05-07 Nok株式会社 燃料電池の密封構造
KR101116492B1 (ko) * 2010-02-12 2012-02-27 에스비리모티브 주식회사 이차 전지

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016091720A (ja) 2016-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6446239B2 (ja) 二次電池
JP5452303B2 (ja) 二次電池とその製造方法
JP6328271B2 (ja) 角形二次電池
JP6363893B2 (ja) 二次電池
JP6198844B2 (ja) 組電池
US20120301757A1 (en) Rectangular battery
JP6892495B2 (ja) 二次電池
JP5087110B2 (ja) 二次電池
JPWO2015141570A1 (ja) 二次電池
JP6577998B2 (ja) 角形二次電池
JP6530819B2 (ja) 二次電池
JP6403644B2 (ja) 二次電池
WO2016088505A1 (ja) 角形二次電池
JP6562726B2 (ja) 角形二次電池及びその製造方法
WO2017130702A1 (ja) 角形二次電池
JP6382336B2 (ja) 角形二次電池
JP2015103420A (ja) 角形二次電池
JP2015065048A (ja) 角形二次電池および組電池
JP6235422B2 (ja) 二次電池
WO2015125223A1 (ja) 二次電池
JP2016173907A (ja) 角形二次電池
JP2015204236A (ja) 二次電池および電池モジュール
JP6892338B2 (ja) 蓄電装置および蓄電装置の製造方法
JP2018056086A (ja) 二次電池及び二次電池の製造方法
JP7065965B2 (ja) 二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180724

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6446239

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250