JP2016173907A - 角形二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスケットを圧縮する力を抑えつつ、シール部を増やすことで密閉性の高い角形二次電池を得ること。
【解決手段】本発明の角形二次電池100は、端子71A、71Bは、貫通孔8A、8Bに挿通される円柱状の軸部73A、73Bを有し、ガスケット6は、端子の軸部に外嵌されて軸部と共に貫通孔に挿通される円筒部61を有し、絶縁板5は、端子の軸部が挿通される小径部53と小径部に連続して形成されて円筒部の先端が収容される大径部52とを有する段付穴51を有し、段付穴51の小径部と大径部との間の段差面54が段付穴の穴中心に向かって傾斜しており、ガスケット6は、円筒部の先端が段付穴の段差面と軸部の外周面の両方にそれぞれ全周に亘って当接していることを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、例えば車載用途等に使用される角形二次電池に関する。
近年、ハイブリッド電気自動車や純粋な電気自動車等の動力源として大容量(Wh)の二次電池が開発されており、その中でもエネルギー密度(Wh/kg)の高い角形のリチウムイオン二次電池が注目されている。
角形のリチウムイオン二次電池においては、電池の内部から発生するガスまたは電解液を密閉することが要求される。特許文献1では、外部端子に突起を設けガスケットを圧縮することで密閉性を高める技術が開示されている。
特開2012−248451号公報
密閉性を高めるには、ガスケットの圧縮量を増やすか圧縮面積を増やせばよいが、ガスケットを圧縮するための力も増大する為、蓋等の部品が変形しやすくなる。
本発明は、ガスケットを圧縮する力を抑えつつ、シール部を増やすことで密閉性の高い角形二次電池を提供することを目的としている。
上記課題を解決する本発明の角形二次電池は、正極と負極を間にセパレータを介して捲回した捲回群と、該捲回群を収納する電池缶と、該電池缶の開口部を封止する蓋と、該蓋の貫通孔に挿通された端子と、前記電池缶内で前記端子に一端が接続され他端が前記捲回群に接続された集電板と、前記端子と前記蓋との間に介在されるガスケットと、前記蓋と前記集電板との間に介在される絶縁板と、を備えた角形二次電池であって、前記端子は、前記貫通孔に挿通される円柱状の軸部を有し、前記ガスケットは、前記端子の軸部に外嵌されて前記軸部と共に前記貫通孔に挿通される円筒部を有し、前記絶縁板は、前記端子の軸部が挿通される小径部と該小径部に連続して形成されて前記円筒部の先端が収容される大径部とを有する段付穴を有し、該段付穴の前記小径部と前記大径部との間の段差面が前記段付穴の穴中心に向かって傾斜しており、前記ガスケットは、前記円筒部の先端が前記段付穴の段差面と前記軸部の外周面の両方にそれぞれ全周に亘って当接していることを特徴とする。
本発明によれば、ガスケットを圧縮する力を抑えつつ、シール部を増やすことで密閉性の高い角形二次電池を提供することができる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
実施例1における角形二次電池の外観斜視図。 実施例1における角形二次電池の分解斜視図。 実施例1における捲回群の分解斜視図。 実施例1における端子とガスケットを一部断面により示す斜視図。 実施例1における蓋組立体の部分拡大断面図。 実施例1におけるガスケットのシール構造を説明する図。 実施例2における端子とガスケットを一部断面により示す斜視図。 実施例2におけるガスケットのシール構造を説明する図。 実施例3における端子とガスケットを一部断面により示す斜視図。 実施例3におけるガスケットのシール構造を説明する図。 実施例4におけるガスケットのシール構造を説明する図。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
〔実施例1〕
図1は、実施例1における角形二次電池の外観斜視図、図2は、実施例1における角形二次電池の分解斜視図である。
角形二次電池100は、電池缶1および蓋8を備える。電池缶1は、一対の長辺部と一対の短辺部とを有する長方形の底面12と、一対の長辺部に連続して相対的に面積の大きい一対の対向する幅広側面13と、一つの短辺部に連続して相対的に面積の小さい一対の対向する幅狭側面14を有しており、底面12に対向する上部には開口部11が形成されている。
電池缶1内には、捲回群3が収納され、電池缶1の開口部11が蓋8によって密閉封止されている。蓋8は、開口部11を閉塞する大きさを有する平面視略矩形の平板形状を有しており、蓋8の周端縁が開口部11の開口端縁に溶接される。蓋8には、端子構成部である正極端子7Aと、負極端子7Bが設けられており、正極端子7Aと負極端子7Bを介して捲回群3に充電され、また外部負荷に電力が供給される。蓋8には、ガス排出弁81が一体的に設けられ、電池容器内の圧力が上昇すると、ガス排出弁81が開いて内部からガスが排出され、電池容器内の圧力が低減される。これによって、角形二次電池100の安全性が確保される。
電池缶1内には、絶縁保護フィルム2を介して捲回群3が収容されている。捲回群3は、扁平状に捲回されているため、断面半円形状の互いに対向する一対の湾曲部と、これら一対の湾曲部の間に連続して形成される平面部とを有している。捲回群3は、捲回軸方向が電池缶1の横幅方向に沿うように、一方の湾曲部側から電池缶1内に挿入され、他方の湾曲部側が開口部11側に配置される。
捲回群3の正極箔露出部34cは、正極集電板4Aを介して正極端子7Aと電気的に接続されている。また、捲回群3の負極箔露出部32cは、負極集電板4Bを介して負極端子7Bと電気的に接続されている。これにより、正極集電板4Aおよび負極集電板4Bを介して捲回群3から外部負荷へ電力が供給され、正極集電板4Aおよび負極集電板4Bを介して捲回群3へ外部発電電力が供給され充電される。
正極集電板4Aと負極集電板4B、及び、正極端子7Aと負極端子7Bを、それぞれ蓋8から電気的に絶縁するために、ガスケット6および絶縁板5が蓋8に設けられている。ここで、正極端子7Aおよび正極集電板4Aの形成素材としては、例えばアルミニウム合金が挙げられ、負極端子7Bおよび負極集電板4Bの形成素材としては、例えば銅合金が挙げられる。
また、蓋8には、電池容器内に電解液を注入するための注液孔82が設けられている。注液孔82は、電解液を電池容器内に注入した後に注液栓83によって封止される。ここで、電池容器内に注入される電解液としては、例えばエチレンカーボネート等の炭酸エステル系の有機溶媒に6フッ化リン酸リチウム(LiPF)等のリチウム塩が溶解された非水電解液を適用することができる。
正極端子7Aは、アルミニウムまたはアルミニウム合金により構成され、負極端子7Bは、銅または銅合金により構成されている。正極端子7A、負極端子7Bは、外部に露出してバスバー等に溶接接合される外端子部71A、71Bを有している。外端子部71A、71Bの底面72A、72Bには軸部73A、73Bがそれぞれ突出して設けられている。軸部73A、73Bは、蓋8を貫通して正極集電板4A、負極集電板4Bの正極集電板基部41A、負極集電板基部41Bよりも電池缶1の内部側に突出し、先端がかしめられ、正極端子7A、負極端子7Bと、正極集電板4A、負極集電板4Bを蓋8に一体に固定している。正極端子7Aと蓋8との間、及び負極端子7Bと蓋8との間には、それぞれガスケット6が介在されており、正極集電板4Aと蓋8との間、及び負極集電板4Bと蓋8との間には、それぞれ絶縁板5が介在されている。
正極集電板4A、負極集電板4Bは、蓋8の下面に対向して平行に配置される矩形板状の正極集電板基部41A、負極集電板基部41Bと、正極集電板基部41A、負極集電板基部41Bの側端で折曲されて、電池缶1の幅広側面13に沿って底面12側に向かって延出し、捲回群3の正極箔露出部34c、負極箔露出部32cに接続される正極側接続端部42A、負極側接続端部42Bを有している。正極集電板基部41A、負極集電板基部41Bには、軸部73A、73Bが挿通される正極側開口穴43A、負極側開口穴43Bがそれぞれ形成されている。
捲回群3の扁平面に沿う方向でかつ捲回群3の捲回軸方向に直交する方向を中心軸方向として前記捲回群3の周囲には絶縁保護フィルム2が巻き付けられている。絶縁保護フィルム2は、例えばPP(ポリプロピレン)などの合成樹脂製の一枚のシートまたは複数のフィルム部材からなり、捲回群3の扁平面と平行な方向でかつ捲回軸方向に直交する方向を巻き付け中心として巻き付けることができる長さを有している。
図3は、実施例1における捲回群の一部を展開した状態を示す分解斜視図である。
捲回群3は、負極電極32と正極電極34を間にセパレータ33、35を介して扁平状に捲回することによって構成されている。捲回群3は、最外周の電極が負極電極32であり、さらにその外側にセパレータ33、35が捲回される。セパレータ33、35は、正極電極34と負極電極32との間を絶縁する役割を有している。
負極電極32の負極合剤層32bが塗布された部分は、正極電極34の正極合剤層34bが塗布された部分よりも幅方向に大きく、これにより正極合剤層34bが塗布された部分は、必ず負極合剤層32bが塗布された部分に挟まれるように構成されている。正極箔露出部34c、負極箔露出部32cは、平面部分で束ねられて溶接等により接続される。尚、セパレータ33、35は幅方向で負極合剤層32bが塗布された部分よりも広いが、正極箔露出部34c、負極箔露出部32cで端部の金属箔面が露出する位置に捲回されるため、束ねて溶接する場合の支障にはならない。
正極電極34は、正極集電体である正極箔の両面に正極活物質合剤を有し、正極箔の幅方向一方側の端部には、正極活物質合剤を塗布しない正極箔露出部34cが設けられている。負極電極32は、負極集電体である負極箔の両面に負極活物質合剤を有し、正極箔の幅方向他方側の端部には、負極活物質合剤を塗布しない負極箔露出部32cが設けられている。正極箔露出部34cと負極箔露出部32cは、金属箔面が露出した領域であり、捲回軸方向の一方側と他方側の位置に配置されるように捲回される。
負極電極32に関しては、負極活物質として非晶質炭素粉末100重量部に対して、結着剤として10重量部のポリフッ化ビニリデン(以下、PVDFという。)を添加し、これに分散溶媒としてN−メチルピロリドン(以下、NMPという。)を添加、混練した負極合剤を作製した。この負極合剤を厚さ10μmの銅箔(負極箔)の両面に溶接部(負極未塗工部)を残して塗布した。その後、乾燥、プレス、裁断工程を経て、銅箔を含まない負極活物質塗布部厚さ70μmの負極電極32を得た。
尚、本実施形態では、負極活物質に非晶質炭素を用いる場合について例示したが、これに限定されるものではなく、リチウムイオンを挿入、脱離可能な天然黒鉛や、人造の各種黒鉛材、コークスなどの炭素質材料やSiやSnなどの化合物(例えば、SiO、TiSi等)、またはそれの複合材料でもよく、その粒子形状においても、鱗片状、球状、繊維状、塊状等、特に制限されるものではない。
正極電極34に関しては、正極活物質としてマンガン酸リチウム(化学式LiMn)100重量部に対し、導電材として10重量部の鱗片状黒鉛と結着剤として10重量部のPVDFとを添加し、これに分散溶媒としてNMPを添加、混練した正極合剤を作製した。この正極合剤を厚さ20μmのアルミニウム箔(正極箔)の両面に溶接部(正極未塗工部)を残して塗布した。その後、乾燥、プレス、裁断工程を経て、アルミニウム箔を含まない正極活物質塗布部厚さ90μmの正極電極34を得た。
また、本実施形態では、正極活物質にマンガン酸リチウムを用いる場合について例示したが、スピネル結晶構造を有する他のマンガン酸リチウムや一部を金属元素で置換又はドープしたリチウムマンガン複合酸化物や層状結晶構造を有すコバルト酸リチウムやチタン酸リチウムやこれらの一部を金属元素で置換またはドープしたリチウム-金属複合酸化物を用いるようにしてもよい。
また、本実施形態では、正極電極、負極電極における塗工部の結着剤としてPVDFを用いる場合について例示したが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ブチルゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、多硫化ゴム、ニトロセルロース、シアノエチルセルロース、各種ラテックス、アクリロニトリル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、フッ化プロピレン、フッ化クロロプレン、アクリル系樹脂などの重合体およびこれらの混合体などを用いることができる。また、軸芯としては例えば、正極箔34a、負極箔32a、セパレータ33、35のいずれよりも曲げ剛性の高い樹脂シートを捲回して構成したものを用いることができる。
次に、端子構成部の構造について詳細に説明する。
図4は、実施例1における端子とガスケットの構成を一部断面により示す分解斜視図、図5は、実施例1における蓋組立体の部分拡大断面図、図6は、実施例1におけるガスケットのシール構造を説明する図である。図5(a)と図6(a)は、かしめ前の断面図であり、図5(b)と図6(b)は、かしめ後の断面図である。
端子構成部は、正極端子7Aと負極端子7Bとで原則的に材質や対称配置されている点を除いて同一のため、以下では正極端子7Aについてのみ説明し、負極端子7Bについては説明を省略する。なお、本発明は、正極端子7Aへの適用のみに限定されるものではなく、正極端子7Aと負極端子7Bの少なくとも一方に適用可能である。
正極端子7Aは、図4に示すように、直方体のブロック形状を有する外端子部71Aと、外端子部71Aの底面72Aから突出する円柱状の軸部73Aを有している。軸部73Aは、先端部に円筒状のかしめ部74Aを有しており、かしめ部74Aの外周は軸部73Aの外周より縮径されている。
ガスケット6は、図5(b)に示すように、正極端子7Aをかしめ固定することにより正極端子7Aと蓋8との間に挟み込まれて弾性変形し、電池内部と外部との間をシールする。ガスケット6の素材としては、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ペルフルオロアルコキシフッ素(PFA)等の絶縁性樹脂を用いることができる。ガスケット6は、正極端子7Aの軸部73Aが挿通される円筒部61と、円筒部61の基端で平板状に広がって外端子部71Aの底面72Aと蓋8との間に挟み込まれるフランジ部62を有している。
円筒部61は、基端から先端まで一定の肉厚を有している。そして、絶縁板5の段付穴51に挿入された際に円筒部61の先端61aが段差面54に当接する長さを有している。円筒部61の先端61aは、円筒部61の中心軸線に直交する平面形状を有している。円筒部61は、正極端子7Aの軸部73Aに外嵌されて円筒部61の内周面が軸部73Aの外周面に対向する内径寸法と、蓋8の貫通孔8Aに挿通されて円筒部61の外周面が蓋8の貫通孔8Aの内周面に対向する外径寸法を有している。フランジ部62は、外端子部71Aの底面72Aと蓋8の表面に設けられた座面84との間に全面に亘って対向する大きさを有している。なお、フランジ部62の端縁には、外端子部71Aの側面に沿って起立して、外端子部71Aを部分的に覆う側壁63が設けられている。
絶縁板5は、正極集電板基部41Aと蓋8との間の電気的接触を防止する機能を有しており、正極集電板基部41Aより大きめの板形状を有している。絶縁板5は、ガスケット6の素材よりも硬質で剛性の高い素材により構成されており、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)や、JIS K6900で定義された硬質プラスチックまたは硬質プラスチックにガラス繊維を混入した絶縁性樹脂が用いられる。
絶縁板5には、正極端子7Aの軸部73Aが挿通される、段付穴51が形成されている。段付穴51は、図6(a)、(b)に示すように、軸部73Aが挿入される小径部53と、小径部53に段差面54を介して連続して形成されガスケット6の円筒部61の先端が収容される大径部52とを有している。大径部52は、蓋8の貫通孔8Aと同一の内径を有している。小径部53は、正極端子7Aの軸部73Aよりも大径であってガスケット6の円筒部61の外径よりも小径となる内径寸法を有している。段差面54は、小径部53と大径部52との間に形成されている。段差面54は、大径部52から小径部53に向かって漸次穴径が小さくなるように、段付穴51の穴中心に向かって傾斜している。段差面54は、本実施例では、径方向外側領域に傾斜面が形成されており、傾斜面よりも径方向内側領域には、段付穴51の中心軸線に直交して広がる平坦面が連続して形成された構成を有しているが、例えば他の構成例として平坦面を省略し、段差面54全面を傾斜面としてもよい。
正極端子7Aは、図5(a)に示すように、ガスケット6の円筒部61に正極端子7Aの軸部73Aを挿通し、正極端子7Aの軸部73Aとガスケット6の円筒部61を蓋8の貫通孔8Aに挿通する。軸部73Aのかしめ部74Aをかしめる前の状態では、ガスケット6は圧縮されておらず、正極端子7Aと蓋8との間をシールしていない。そして、図5(b)に示すように、軸部73Aのかしめ部74Aをかしめることにより、ガスケット6を圧縮した状態を保持することができ、正極端子7Aと蓋8との間をシールすることができる。
ガスケット6は、軸部73Aのかしめ部74Aのかしめによって、外端子部71Aの底面72Aと蓋8の座面84との間にフランジ部62が挟み込まれて圧縮され、外端子部71Aの底面72Aと蓋8との間がシールされる(第1のシールポイント)。
そして、同時に円筒部61の先端61aが段付穴51の段差面54に全周に亘って当接して段差面54の傾斜によって縮径する方向に変形され、軸部73Aの外周面に全周に亘って当接されている。したがって、段差面54と円筒部61の先端61aとの間(第2のシールポイント)、及び、円筒部61と軸部73Aとの間がシールされる(第3のシールポイント)。
そして、円筒部61の先端61aが縮径する方向に変形されることによって、軸方向中央部分が径方向外側に向かって膨らむ方向に変形し、円筒部61の外周面が蓋8の貫通孔8Aの内周面に全周に亘って当接されている。したがって、円筒部61と蓋8の貫通孔8Aとの間がシールされる(第4のシールポイント)。
本実施例によれば、ガスケット6を圧縮する力を抑えつつ、シールポイントを複数に増やすことができ、電池の密閉性を高めることができる。本実施例では、円筒部61の先端61aは、円筒部61の中心軸線に直交する平面形状を有しているが、先端側に移行するにしたがって縮径するテーパ形状や、断面凸円弧形状であってもよい。円筒部61の先端61aをテーパ形状や断面凸円弧形状とすることによって、ガスケット6を圧縮した際に、段付穴51の段差面54によって縮径する方向に積極的に変形するように導くことができる。
本実施例では、段差面54の径方向外側領域に傾斜面が形成されており、傾斜面よりも径方向内側領域に平坦面が連続して形成された構成を有しているので、段差面54の傾斜面に当接した円筒部61の先端61aを平坦面によって縮径方向に案内し、軸部73Aの外周面に当接するように積極的に導くことができる。したがって、円筒部61の先端61aが軸部73Aに押圧される力を、より強くすることができ、電池の密閉性を高めることができる。
〔実施例2〕
図7は、実施例2における端子とガスケットを一部断面により示す斜視図、図8は、実施例2におけるガスケットのシール構造を説明する図である。図8(a)は、かしめ前の断面図であり、図8(b)は、かしめ後の断面図である。
なお、実施例1と同様に、端子構成部は、本実施例においても正極端子7Aと負極端子7Bとで原則的に材質や対称配置されている点を除いて同一のため、以下では正極端子7Aについてのみ説明し、負極端子7Bについては説明を省略する。
本実施例において特徴的なことは、外端子部71Aの底面72Aに、突起部75Aを設けたことである。突起部75Aは、フランジ部62を間に介して円筒部61の基端と対向する位置に突設されている。突起部75Aは、円筒部61の肉厚よりも若干大きな一定幅で軸部73Aの基端に沿って環状に設けられている。
軸部73Aのかしめ部74Aをかしめる前は、図8(a)に示すように、ガスケット6は圧縮されておらず、正極端子7Aと蓋8との間をシールしていない。そして、軸部73Aのかしめ部74Aをかしめることにより、図8(b)に示すように、ガスケット6を圧縮した状態を保持することができ、正極端子7Aと蓋8との間をシールすることができる。
本実施例では、突起部75Aが底面72Aでフランジ部62を間に介して円筒部61の基端と対向する位置に突設されているので、ガスケット6の円筒部61を、より大きな力で軸方向に沿って圧縮することができる。したがって、小さなかしめ力でシールすることができ、円筒部61の先端61aが段差面54の傾斜によって縮径する方向に変形する力を発生させることができる。したがって、かしめ部74Aをかしめる力を強くする必要がなく、強大なかしめ力によって蓋8が変形するのを防ぐことができる。
〔実施例3〕
図9は、実施例3における端子とガスケットを一部断面により示す斜視図、図10は、実施例3におけるガスケットのシール構造を説明する図である。図10(a)は、かしめ前の断面図であり、図10(b)は、かしめ後の断面図である。
なお、実施例1と同様に、端子構成部は、本実施例においても正極端子7Aと負極端子7Bとで原則的に材質や対称配置されている点を除いて同一のため、以下では正極端子7Aについてのみ説明し、負極端子7Bについては説明を省略する。
本実施例において特徴的なことは、実施例2の突起部75Aに加えて、外端子部71Aの底面72Aに、さらに突起部76Aを設けたことである。突起部76Aは、突起部75Aから径方向外側に所定距離だけ離間した位置に突設されており、突起部75Aの外周囲を囲むように周状に連続して形成されている。
軸部73Aのかしめ部74Aをかしめることにより、図10(b)に示すように、ガスケット6を圧縮した状態を保持することができ、正極端子7Aと蓋8との間をシールすることができる。
本実施例では、突起部75Aに加えて、その径方向外側位置に突起部76Aが設けられているので、外端子部71Aの底面72Aとガスケット6のフランジ部62との間のシールポイントをさらに一つ増やすことができ、電池の密閉性を高めることができる。
〔実施例4〕
図11は、実施例4におけるガスケットのシール構造を説明する図であり、図11(a)は、かしめ前の断面図、図11(b)は、かしめ後の断面図である。
本実施例において特徴的なことは、ガスケット6の円筒部61の肉厚が、基端よりも先端61aの方が薄い形状を有することである。本実施例では、円筒部61は、基端から先端61aに移行するにしたがって漸次肉厚が薄くなるように形成されている。
本実施例によれば、先端61aの方が肉厚が薄いので、基端よりも剛性が低く、段差面54の傾斜に当接した場合に変形しやすい。したがって、円筒部61の先端61aを軸部73Aの外周面に全周に亘って当接させやすく、円筒部61と軸部73Aとの密着性をさらに向上させることが可能となり、電池の密閉性を高めることができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 電池缶
3 捲回群
5 絶縁板
6 ガスケット
7A 正極端子(端子)
7B 負極端子(端子)
8 蓋
8A、8B 貫通孔
51 段付穴
52 大径部
53 小径部
54 段差面
61 円筒部
62 フランジ部
71A、71B 外端子部
72A、72B 底面
73A、73B 軸部
75A、75B、76A、76B 突起部
100 角形二次電池

Claims (6)

  1. 正極と負極を間にセパレータを介して捲回した捲回群と、該捲回群を収納する電池缶と、該電池缶の開口部を封止する蓋と、該蓋の貫通孔に挿通された端子と、前記電池缶内で前記端子に一端が接続され他端が前記捲回群に接続された集電板と、前記端子と前記蓋との間に介在されるガスケットと、前記蓋と前記集電板との間に介在される絶縁板と、を備えた角形二次電池であって、
    前記端子は、前記貫通孔に挿通される円柱状の軸部を有し、
    前記ガスケットは、前記端子の軸部に外嵌されて前記軸部と共に前記貫通孔に挿通される円筒部を有し、
    前記絶縁板は、前記端子の軸部が挿通される小径部と該小径部に連続して形成されて前記円筒部の先端が収容される大径部とを有する段付穴を有し、該段付穴の前記小径部と前記大径部との間の段差面が前記段付穴の穴中心に向かって傾斜しており、
    前記ガスケットは、前記円筒部の先端が前記段付穴の段差面と前記軸部の外周面の両方にそれぞれ全周に亘って当接していることを特徴とする角形二次電池。
  2. 前記ガスケットは、前記円筒部の外周面が前記貫通孔の内周面に全周に亘って当接していることを特徴とする請求項1に記載の角形二次電池。
  3. 前記絶縁板は、前記ガスケットよりも剛性が高いことを特徴とする請求項1または2に記載の角形二次電池。
  4. 前記端子は、前記蓋の表面に対向して前記軸部が設けられる底面を有し、
    前記ガスケットは、前記円筒部の基端から突出して前記蓋の表面と前記端子の底面との間に挟み込まれるフランジ部を有しており、
    前記端子の底面には、前記フランジ部を間に介して前記円筒部の基端と対向する位置に突起部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の角形二次電池。
  5. 前記円筒部は、基端よりも先端の方が肉厚が薄いことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の角形二次電池。
  6. 前記円筒部は、先端がテーパ形状もしくは断面凸円弧形状であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の角形二次電池。
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