JP2013215361A - 布類展開装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】布類を四角形に引き伸ばした整形状態で後工程に投入するための展開装置Aであって、吊り下げられている布類の下方部分を収容可能に設けられた気流整形部10と、気流整形部10の空気を吸引して布類に下向きの吸引力を作用させる空気吸引器20と、気流整形部10の入り口近傍において気流通路を狭くする可動フラップ30を設けている。布類を気流整形部10に収容した状態で、空気吸引器20で空気を吸引し、横方向に引き伸ばされている布類に下向きの力を作用させるとき、可動フラップ30で気流通路を狭くすると気流の流れが速くなって、布類を下方に引き伸ばしながら強くバタつかせることができる。この布自体のバタツキにより布類のたるみを矯正し、方形にきちんと展開できる。
【選択図】図1
Description
ランドリー工場においては、シーツやふとんカバーなどの比較的大きな寸法を有する布類を、洗濯後、回転ロール式アイロナーでアイロンがけしたり、コンベア式折畳み機で折り畳んだりする作業が行なわれる。それらの処理装置に布類を供給するには、布類を予め四角形に展開させる必要がある。
布類を四角形に展開する作業を作業員が行う場合、作業に多大な時間と労力が必要であるため、近年では、この作業は展開装置によって行われており、特許文献1、2の従来技術がある。
吊り下げた状態にある布類を整形して工程に投入するための装置であって、吊り下げられている布類の少なくとも下方の部分を取り囲むように設けられた布類整形部を有し、布類整形部の空気を吸引して布類に下向きに作用する吸引器部を布類整形部に接続するとともに、吸引力を布類に常時作用させる条件を形成し、吊り下げられている布類に接してそれを下方へこそげるように作用する整形手段として回転整形体と可動フラップを上記布類の正面側と背面側に設置するよう構成している。
布類を投入コンベアの前に吊り下げ、かつ、少なくともその一部を通路に通して工程に投入する布類投入機であって、布類の厚みを検査して異物を検出する異物検出部を布類が通過する通路に設置してなり、異物検出部は、布類に接触しその異常な厚みによって移動可能な検査部材と、検査部材と連動しその移動量が一定値を超えたときに作動するセンサーとを備えている。
また、特許文献2の従来技術では、わざわざ布の異常厚みを検出する検査部材を用いているが、このような部材を必要とすることから、製作コストが高くなる、という問題がある。
第2発明の布類展開装置は、第1発明において、前記可動フラップは、前記気流整形部の壁面に回動自在に取付けられており、前記可動フラップに作用する開き動作を検知する異物検知器を設けていることを特徴とする。
第3発明の布類展開装置は、第1または第2発明において、前記気流整形部と前記空気吸引器とをダクトで連通し、該ダクトに、該ダクト内の空気流通を開閉する開閉板を設けていることを特徴とする。
第2発明によれば、布類の矯正を終えたあと、布類を引き上げるときも可動フラップを閉じた状態にしておけば、布類に異物が混入していると可動フラップを押し開く動きが生じ、このときの可動フラップに加わる外力は異物検知器で検知できるので、装置の動きを止めたり異物を取り除く等の対処が適切に行える。また、可動フラップを異物検出に用いたので、専用の検出部材を用いる必要がなく、このため製造コストを低減できる。
第3発明によれば、空気吸引器を運転したままで、開閉板を開閉動作するだけで気流整形部に下向きに流れる空気流を発生させたり、別の機構に空気流を発生させる切り換えが可能であり、空気吸引器の起動停止を頻繁に行わなくてよく、能率のよい運転が可能となる。
まず、布類展開装置Aの基本構造を説明する。
布類展開装置Aは、吊り下げられた状態にある布類を四角形にきれいに引き伸ばした整形状態で、後工程装置であるロールアイロナーなどに投入するための装置である。本装置で扱う布類Cは、洗濯後であり、アイロン掛け前のものであり、形状は四角形であり、この四角形には正四角形のものも長四角形のものも含まれる。なお、このような布類Cには、シーツやふとんカバーなどを例示できる。
キャリッジ3、3は左右一対のクランプ3c、3cを有しており(図2参照)、レールに沿って左右に開くように横方向に走行し、布類Cを広げて保持する。このようにして、キャリッジ3、3が左右に開いたとき、布類Cは横方向に引き伸ばされた状態となる。
装置本体1の正面下方部分には、気流整形部10が形成されている。気流整形部10は、前面壁11と後面壁12と左右両側の側壁で囲まれた箱状の区画である。上方は開口しており、底面も開口している。前面壁11の高さは装置本体1の底面からキャリッジ3までの高さの半分位であり、その上面にはローラ13が回転自在に取付けられている。このローラ13は、布類Cが気流整形部10へ垂れ込むときに回転し、布類Cの取り込みを容易にするため設けられている。
空気吸引器20は公知のブロワー等で構成され、大量の空気を吸引し外部に排出することができる。この空気吸引器20を作動させ開閉板16を開状態にしておくと、装置本体1前面から空気を気流整形部10内に吸引し、ダクト15を経て外部に排出できる。
また、可動フラップ30が閉じた状態から外力によって押し開けられるとき、この動きを適宜のセンサ、たとえば、近接センサーや光電センサー、リミットスイッチなどで検出することができる。この用途に用いる検出センサを異物検知器という。なお、センサーの具体的構成に制約はない。
(1)図1および図2は、布類Cの展開前の状態を示している。このとき、布類Cは、その上端部の左右両側をキャリッジ3、3で把握されているが、布類Cは末だ、充分には横方向に引き伸ばされていない。なお、開閉板16は開口15aを閉じているので気流整部10内には空気流が発生していない。
(2)布類引き込み動作
図3に示すように、キャリッジ3、3をさらに左右に走行させると四角形の布類Cの上端部を横方向に引き伸ばすことができる。この状態にした後、図4に示すように、空気吸引器20を駆動しておき、かつ開閉板16を開口17a側に倒して開口15aを開いて気流整形部10内の空気を吸引すると、布類Cは気流整形部10内に負圧によって引き込まれる。このとき、布類Cは前面壁11を乗り越えるが、ローラ13が回転するので、大きな抵抗は生じず軽い力で布類Cを気流整形部10内に取り込むことができる。なお、可動フラップ30は後面壁12に沿った位置にあり、気流整形部10を閉じていない。
図5に示すように、開閉板16で開口15aを閉じると、気流整形部10内の空気流は止まり、布類Cを引き上げやすい状態となる。一方、別途に設けたバキュームファンで吸引すると受け渡し部4は布類Cを吸引できるので、キャリッジ3のクランプを開らくと、布類Cの上端緑は受け渡し部4に吸着される。
(4)乗り継ぎ動作
ついで、図6に示すように、開口17aを開らけて、ダクト17内の空気を吸引すると、1次コンベヤ5のバキュームボックス5vに負圧が作用する。そして、受け渡し部4を後退させると、コンベヤ5に布類Cが吸着されて乗り継がれることになる。
(5)布類矯正動作
図7に示すように、可動フラップ30を回動させ、気流整形部10の入口近傍の通路を狭くしておいて、開閉板16を回動させて関口15aを開らくと、気流整形部10に吸引方向の空気流が発生する。しかも、この空気流は狭い道路を通過するときに流速が早くなるので、布類Cの下方部分がバタドタとはたかれて、たるみなどが取れ、四角形にきれいに広げられる。この動作は、硬い部材で布をこするよりも、はるかに能率良く布地を整形できる。
図8に示すように、可動フラップ30をさらに閉じる方向に回動させて、布類Cを前面壁llとの間で挟む状態とする。そして、1次コンベヤ5で布類Cをさらに移送して、気流整形部10内を上昇させていく。このとき、布類Cの袋状部分などに枕のような異物pが入っていれば.可動フラップ31が押し開げられるので、その動きを異物検知器で検知することができる。異物pが検知できれば、展開装置Aの動きを止め、人手により異物pを取り除く等の対策をとったり、2次コンベヤ6等に設けたエジェクト機構で自動的に取り除くことができる。
3 キャリッジ
4 受け渡し部
5 1次コンベヤ
10 気流整形部
11 前面壁
12 後面壁
15 ダクト
16 開閉板
20 空気吸引器
30 可動フラップ
Claims (3)
- 吊り下げた状態にある布類を四角形に引き伸ばした整形状態で後工程に投入するための展開装置であって、
横方向に引き伸ばして吊り下げられている布類の下方部分を収容可能に設けられた気流整形部と、
前記気流整形部の空気を吸引して布類に下向きの吸引力を作用させる空気吸引器と、
前記気流整形部の入り口近傍において気流通路を狭くしたり広くする可動フラップを備えている
ことを特徴とする布類展開装置。 - 前記可動フラップは、前記気流整形部の壁面に回動自在に取付けられており、
前記可動フラップに作用する開き動作を検知する異物検知器を設けている
ことを特徴とする請求項1記載の布類展開装置。 - 前記気流整形部と前記空気吸引器とをダクトで連通し、
該ダクトに、該ダクト内の空気流通を開閉する開閉板を設けている
ことを特徴とする請求項1または2記載の布類展開装置。
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